JP2012039508A - アンテナシステム及び無線受信システム - Google Patents

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謙二 高橋
Yoshikazu Fujita
吉一 藤田
Tsunashiro Hashimoto
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Abstract

【課題】送信装置との相対的な位置関係が変動してもより良好な受信品質を確保することのできるアンテナシステムを提供するものである。
【解決手段】複数のアンテナユニット11a1、11a2がケーブルCa1により直列的に接続され、一方端のアンテナユニット11a1は、アンテナ101と、アンテナ101にて受信される無線信号に基づいた受信信号を接続されるケーブルCa1に送出する送出回路T11、102、103、104、109、T13とを有し、一方端のアンテナユニット11a1を除く各アンテナユニット11a2は、アンテナ101と、一方のケーブルCa1を介して入力する信号とアンテナ101にて受信される無線信号に基づいた受信信号とを重ね合わせて合成信号を生成する信号合成回路109と、信号合成回路109にて得られる前記合成信号を接続される他方のケーブルCa2に送出する送出回路T13とを有する構成となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線信号を受信して受信装置に送出するアンテナシステム及びそのアンテナシステムを用いた無線受信システムに関する。
従来、移動通信においてフェージングの影響を極力抑えてより良い通信品質を確保するための技術としてダイバーシティ受信技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このダイバーシティ受信では、受信レベルの空間相関が低くなるように離して配置された複数のアンテナで同一の無線信号を受信し、電波状況の優れたアンテナでの受信信号を優先的に用いたり、あるいは、複数のアンテナでの受信信号を合成してノイズを除去したりしている。
特開平6−90225号公報
ところで、ある領域を移動する送信装置から情報信号(例えば、カメラで撮影して得られる動画等に係る情報信号)を無線送信し、その無線送信される情報信号を受信装置にて受信する無線システムが考えられる。このような無線システムでは、送信装置が移動することから、送信装置と受信装置との相対的な位置関係が変動する。このため、送信装置と受信装置との相対的な位置関係が、それらの間に大きな障害物(例えば、建物等)が位置するような関係になると、もはやダイバーシティ受信であっても、良好な通信品質を確保することが難しくなってしまう。このことは、特に高い周波数での無線通信(例えば、2.4GHz帯での無線通信)において顕著になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、送信装置との相対的な位置関係が変動してもより良好な受信品質を確保することのできるアンテナシステム及びそのようなアンテナシステムを用いた無線受信システムを提供するものである。
本発明に係るアンテナシステムは、受信装置に接続されるアンテナシステムであって、複数のアンテナユニットが、前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端AUfから該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続され、前記一方端のアンテナユニットAUfは、送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、該アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有し、前記複数のアンテナユニットのうち前記アンテナユニットAUfを除く各アンテナユニットは、前記送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、入力側ケーブルを介して入力する信号と前記アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号とを重ね合わせて合成信号を生成する信号合成回路と、該信号合成回路にて得られる前記合成信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有する構成となる。
このような構成により、受信装置から最も離れた側となるべき一方端のアンテナユニットAUfでは、アンテナにより受信される無線信号に基づいた受信信号が出力側ケーブに送出されて、その受信信号がそのケーブルを通して次のアンテナユニットに供給され、前記アンテナユニットAUf以外のアンテナユニットでは、アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号と入力側ケーブル(前段のアンテナユニットの出力側ケーブルに相当)から入力される信号とを重ね合わせた合成信号が出力側ケーブルに送出されて、その合成信号がそのケーブルを通して次のアンテナユニットに供給されるようになる。このため、送信装置からの無線信号を複数のアンテナユニットの少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信すると、その無線信号に基づいた受信信号を含む信号が前記アンテナユニットAUfと逆側端のアンテナユニットの送出回路から出力側ケーブルに送出されるようになり、その信号を前記受信装置に供することができるようになる。
本発明に係るアンテナシステムにおいて、前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号から該無線信号の周波数より低い周波数の信号を前記受信信号として生成する周波数変換回路を有する構成とすることができる。
このような構成により、送信装置から送信される無線信号が比較的高い周波数の信号であっても、各アンテナユニットを直列的に接続するケーブルには、その無線信号の周波数より低い周波数の受信信号が伝送されるようになるので、ケーブルでの伝送ロスを比較的小さいものとすることができる。
また、本発明に係るアンテナシステムにおいて、前記複数のアンテナユニットのうち前記アンテナユニットAUfを除く各アンテナユニットは、前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルを通して前記受信装置側から送られる基準信号を前記入力側ケーブルに送出する回路を有し、前記周波数変換回路は前記基準信号を用いて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号を生成する構成とすることができる。
このような構成により、複数のアンテナユニットのうち前記アンテナユニットAUfを除く各アンテナユニットでは、合成信号を送出すべき出力側ケーブルを通じて基準信号が入力され、前段のアンテナユニットからの信号を入力する入力側ケーブルにその基準信号が送出されるようになるので、受信装置側から送られてくる基準信号が各アンテナユニットを接続するケーブルを合成信号の伝送方向とは逆の方向に順次伝送される。その過程で、各アンテナユニットにおいて前記基準信号を用いて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号が生成される。
更に、本発明に係るアンテナシステムにおいて、前記アンテナユニットAUfは、前記受信信号を送出する前記出力側ケーブルを通して前記受信装置側から送られる基準信号を入力して該基準信号を終端させる回路を有し、前記周波数変換回路は前記基準基準信号に基づいて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号を生成する構成とすることができる。
このような構成により、複数のアンテナユニットのうちアンテナユニットAUfでは、受信信号を送出すべき出力側ケーブルを通じて基準信号が入力され、その基準信号が終端されるので、受信信号を送出する方向と逆方向に入力された基準信号が反射することなく、その基準信号を用いて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号が生成される。
また、本発明に係るアンテナシステムにおいて、前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号の受信レベルを検出する受信レベル検出回路と、該受信レベル検出回路にて受信される前記受信レベルが所定レベルより小さいときに、前記受信信号の送出を遮断する回路を有する構成とすることができる。
このような構成により、受信レベルの低いノイズに近い無線信号に基づいた受信信号やその他のレベルの低い不要な信号を遮断することによって、受信装置に提供される信号のS/Nを向上させることができる。
更に、本発明に係るアンテナシステムにおいて、前記複数のアンテナユニットのうち前記アンテナユニットAUfを除く各アンテナユニットは、前記入力側ケーブルから入力される信号を増幅する増幅回路を有し、該増幅回路にて得られる信号を前記合成回路に供する構成とすることができる。
このような構成により、アンテナユニットAUfを除く各アンテナユニットでは、入力側ケーブルから入力される信号が増幅されるので、信号(合成信号)のケーブルでの伝送ロスを各アンテナユニットで補償することができるようになる。
本発明に係るアンテナシステムは、受信装置に接続されるアンテナシステムであって、前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端AU1fから該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続された第1群の複数のアンテナユニットと、前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端AU2fから該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続された第2群の複数のアンテナユニットとを備え、前記第1群及び前記第2群のそれぞれの複数のアンテナユニットのうちの前記一方端のアンテナユニットAU1f、AU2fは、送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、該アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有し、前記第1群及び前記第2群のそれぞれの複数のアンテナユニットのうち前記アンテナユニットAU1f、AU2fを除く各アンテナユニットは、前記送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、入力側ケーブルを介して入力する信号と前記アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号とを重ね合わせて合成信号を生成する信号合成回路と、該信号合成回路にて得られる前記合成信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有する構成となる。
このような構成により、第1群の複数のアンテナユニットと、第2群の複数のアンテナユニットとのそれぞれにおいて、送信装置からの無線信号をその複数のアンテナユニットの少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信すると、その無線信号に基づいた受信信号を含む信号が前記アンテナユニットAU1f、AU2fと逆側端のアンテナユニットの送出回路から出力側ケーブルに送出され、その信号を前記受信装置に供することができるようになる。これにより、前記受信装置では、前記第1群の複数のアンテナユニットからの信号と第2群の複数のアンテナユニットからの信号の2系統の信号から無線信号に基づいた受信信号を抽出することができるようになる。
本発明に係る前記アンテナシステムにおいて、前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号から該無線信号の周波数より低い周波数の信号を前記受信信号として生成する周波数変換回路を有する構成とすることができる。
このような構成により、第1群の複数のアンテナユニットと、第2群の複数のアンテナユニットとのそれぞれにおいて、送信装置から送信される無線信号が比較的高い周波数の信号であっても、各アンテナユニットを直列的に接続するケーブルには、その無線信号の周波数より低い周波数の受信信号が伝送するようになるので、ケーブルでの伝送ロスを比較的小さいものとすることができる。
また、本発明に係る前記アンテナシステムにおいて、前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号の受信レベルを検出する受信レベル検出回路と、該受信レベル検出回路にて受信される前記受信レベルが所定レベルより小さいときに、前記受信信号の送出を遮断する回路を有することができる。
このような構成により、第1群の複数のアンテナユニットと、第2群の複数のアンテナユニットとのそれぞれにおいて、受信レベルの低いノイズに近い無線信号に基づいた受信信号やその他のレベルの低い不要な信号を遮断することによって、受信装置に提供される信号のS/Nを向上させることができる。
本発明に係る無線受信システムは、複数のアンテナユニットが前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端AUfから該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続された構成となる前記アンテナシステムと、該アンテナシステムが接続される前記受信装置とを有し、前記アンテナシステムにおける前記受信装置に最も近い側の他方端のアンテナユニットの前記送出回路が前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルが前記受信装置に接続された構成となる。
このような構成により、送信装置からの無線信号を複数のアンテナユニットの少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信すると、その無線信号に基づいた受信信号を含む信号が受信装置に最も近い側となるべき他方端のアンテナユニットの送出回路から出力側ケーブルに送出され、その信号が前記受信装置に供されるようになるので、仮に送信装置が移動しても、前記複数のアンテナユニットのうちにその送信装置からの無線信号を受信することのできるアンテナユニットが少なくとも1つあれば、受信装置は、その信号からその少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信された無線信号に基づいた受信信号を抽出して処理することにより、前記無線信号の情報を良好に得ることができるようになる。
本発明に係る無線受信システムは、ケーブルにより直列的に接続された第1群の複数のアンテナユニットと、ケーブルにより直列的に接続された第2群の複数のアンテナユニットとを有する前記アンテナシステムと、該アンテナシステムが接続される前記受信装置とを有し、前記第1群の複数のアンテナユニットのそれぞれと前記第2群の複数のアンテナユニットのいずれかとを対にして所定の位置関係にて配置し、前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのうちの前記受信装置に最も近い側の他方端のアンテナユニットの前記送出回路が前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルが前記受信装置に接続され、前記受信装置が入力される2系統の前記合成信号によりダイバーシティ受信処理を行う構成となる。
このような構成により、第1群の複数のアンテナユニットと、第2群の複数のアンテナユニットとのそれぞれにおいて、送信装置からの無線信号をその複数のアンテナユニットの少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信すると、その無線信号に基づいた受信信号を含む信号が受信装置に最も近い側となるべき他方端のアンテナユニットの送出回路から出力側ケーブルに送出され、その信号を前記受信装置に供することができるようになるので、仮に送信装置が移動しても、第1群の前記複数のアンテナユニット及び第2群の前記複数のアンテナユニットのうちの少なくとも1対のアンテナユニットの送信装置からの無線信号に対する受信環境が良好であるならば、前記受信装置では、前記第1群の複数のアンテナユニットからの信号と前記第2群の複数のアンテナユニットからの信号の2系統の信号に対してダイバーシティ受信処理を行うことにより、無線信号の情報を良好に得ることができるようになる。
対になる前記第1群の複数のアンテナユニットのそれぞれと前記第2群の複数のアンテナユニットのいずれかとは、その対になる2つのアンテナユニットにてダイバーシティ受信を行うことを考慮してその位置関係を決めることができる。
本発明に係るアンテナシステムによれば、アンテナシステムと送信装置との相対的な位置関係が変動しても、複数のアンテナユニットのいずれかのアンテナにて該送信装置からの無線信号を受信することができる環境が保持されている限り、その無線信号に基づいた受信信号を含む合成信号が当該アンテナシステムから受信装置に供することができるようになるので、より良好な受信品質を確保することができるようになる。また、前記複数のアンテナユニットがケーブルにて直列的に接続されているので、ケーブルの量も、アンテナユニットを並列的に受信装置に接続する場合に比べて、低減させることができる。
また、本発明に係る無線受信システムによれば、より良好な受信品質にて送信装置からの無線信号を処理することができるようになる。
本発明の実施の形態に係る無線受信システムの基本的な構成を示すブロック図である。 図1に示す無線受信システムのアンテナシステムを構成する複数のアテナユニットの設置例を示す図である。 図1に示す無線受信システムのアンテナシステムを構成する各アンテナユニットの構成例を示すブロック図である。 図1に示す無線受信システムのアンテナシステムを構成する接続ユニットの構成例を示すブロック図である。 各アンテナユニットの他の構成例を示すブロック図である。 各アンテナユニットの更に他の構成例を示すブロック図である。 各アンテナユニットが図6に示す構成となる場合の接続ユニットの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係る無線受信システムは、図1に示すように構成される。
図1において、この無線受信システムは、直列的に接続されたアンテナシステム10、接続ユニット20、受信装置30及びACアダプタ等の電源装置40を備えている。アンテナシステム10は、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2と、第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2とを有している。第1群及び第2群のアンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2のそれぞれは、2つの入力側端子T11、T12と、1つの出力側端子T13とを有している。また、接続ユニット20は、2つの入力側端子T21、T22と、2つの出力側端子T23、T24と、1つの電源端子T25とを有し、更に、受信装置30は、2つの入力側端子T31、T32を有している。
アンテナステム10における各アンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2の入力側端子T11には、送信装置(図示略)から例えばOFDM(直交周波数分割多重)の伝送方式にて送信される比較的高い周波数帯域、例えば、2.4GHz帯の無線信号を受信するためのアンテナ101が接続されている。第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2については、受信装置30から離れた側のアンテナユニット11a1の出力側端子T13と受信装置30に近い側のアンテナユニット11a2の入力側端子T12とがケーブルCa1にて接続され、アンテナユニット11a2の出力側端子T13と接続ユニット20の一方の入力側端子T12とがケーブルCa2によって接続されている。このようにして第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2は、ケーブルCa1によって直列的に接続され、更に、ケーブルCa2によって接続ユニット20とも直列的に接続されている。第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2も、同様に、ケーブルCb1によって直列的に接続され、更に、送信装置30に近い側のアンテナユニット11b2の出力側端子T13と接続ユニット20の他方の入力側端子T22とがケーブルCb2によって接続されることにより、接続ユニット20とも直列的に接続されている。
また、接続ユニット20の出力側端子T23、T24と受信装置30の入力側端子T31、T32とがケーブルCa3、Cb3によって接続され、接続ユニット20の電源端子T25は、電源装置40とケーブルCcによって接続されている。
アンテナシステム10を構成する4つのアンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2は、送信装置の移動範囲を想定して、例えば、図2に示すように設置される。この場合、送信装置(例えば、送信機能付きカメラ)が建物BDの表側と裏側との間で移動することを想定しており、その建物BDの表側に、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のうちの受信装置30から離れた側のアンテナユニット11a1と、第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のうちの受信装置30から離れた側のアンテナユニット11b1とが対になってダイバーシティ受信に適した位置関係にて配置されている。また、その建物BDの裏側に、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のうちの受信装置30に近い側のアンテナユニット11a2と、第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のうちの受信装置30に近い側のアンテナユニット11b2とが、同様に、対になってダイバーシティ受信に適した位置関係にて配置されている。
アンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2のそれぞれは、例えば、図3に示すように構成されている。なお、4つのアンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2は、単にアンテナユニット11と総称される。
図3において、アンテナユニット11は、増幅器102、周波数変換回路103、UHF帯のバンドパスフィルタ(BPF)104、レベル検出器105、増幅器106、シュミット回路107、スイッチ108、信号加算器109及びPLLシンセサイザ110を有している。送信装置からの比較的高い周波数帯域(例えば、2.4GH帯)の無線信号を受信するアンテナ101からの信号は入力側端子T11から増幅器102を介して周波数変換回路103に供給される。周波数変換回路103は、その周波数変換動作により、比較的高い周波数帯域(2.4GHz帯)の前記信号から、それより低い周波数帯域であるUHF帯の信号を受信信号として生成する。周波数変換回路103にて生成されるUHF帯の受信信号がUHF帯のバンドパスフィルタ104を通ってスイッチ108に供給される。
周波数変換回路103は、後述するように接続ユニット20側から転送される40MHzの基準信号に基づいてPLLシンセサイザ110にて生成されるクロック信号に同期して、2.4GHz帯の信号からUHF帯の前記受信信号への周波数変換動作を行う。
レベル検出回路105は、前記受信信号の信号レベルを検出して、その信号レベルに応じたレベルの検出信号を出力する。レベル検出回路105から出力される検出信号はシュミット回路107に供給される。シュミット回路107は、その検出信号のレベルが所定レベルより小さいときに、オン・オフの切換え動作を行うスイッチ108をオフにする。このとき、バンドパスフィルタ104を介した前記受信信号の信号加算器109への送出が遮断される。一方、前記検出信号のレベルが所定レベルより大きいときには、シュミット回路107は、スイッチ108をオンにする。このとき、バンドパスフィルタ104を介した前記受信信号は信号加算器109に供給される。また、レベル検出回路105から出力される前記検出信号に基づいて前記受信信号のレベルが所定の範囲内に維持されるように増幅器102の利得(ゲイン)が制御される。
更に、アンテナユニット11は、UHF帯の信号を遮断するUHF遮断回路111、112、信号加算器113、スイッチ114、PLLシンセサイザ111の基準信号に用いられる40MHzの信号を遮断する40MHz遮断回路115、117、118、増幅器116、電源回路119及び終端器120を有している。入力側端子T12と出力側端子T13との間に伝送ラインが形成されており、その伝送ライン上に、信号加算器109、UHF遮断回路111、112、信号加算器113及びスイッチ114が直列的に接続されている。前記伝送ラインにおけるUHF遮断回路111とUHF遮断回路112との接続点にはPLLシンセサイザ110が接続されるとともに、40MHz遮断回路118を介して電源回路119が接続されている。
信号加算器113から分岐して信号加算器109に至る伝送ライン上に、40MHz遮断回路115、増幅器116及び40MHz遮断回路117が直列的に接続されている。スイッチ114は、利用者の操作によって、信号加算器113を入力側端子T12と終端器120とのいずれかに接続する。受信装置30に近い側のアンテナユニット11a2、11b2のそれぞれでは、スイッチ114により信号加算器113が入力側端子T12に接続された状態となっている。これにより、入力側端子T12に入力する信号がスイッチ114、信号加算器113、40MHz遮断回路115、増幅器116及び40MHz遮断回路117を通って信号加算器109に供給されるようになる。そして、スイッチ108を通って供給される前記受信信号と信号加算器113から分岐する伝送ラインを通って供給される信号とが信号加算器109により重ね合わされて、合成信号となって出力側端子T13から送出し得るようになっている。
受信装置30から離れた側のアンテナユニット11a1、11b1のそれぞれでは、入力側端子T12にはケーブルが接続されておらず(図1参照)、スイッチ114により信号加算器113が入力側端子T12ではなく終端器120に接続されている。これにより、出力側端子T13に一端が接続する伝送ラインは、入力側端子T12に接続されることなく、終端器120によって終端された状態となる。
接続ユニット20は、例えば、図4に示すように構成される。
図4において、接続ユニット20には、入力側端子T21と出力側端子T23との間に伝送ラインが形成されるとともに、入力側端子T22と出力側端子T24との間に伝送ラインが形成されている。入力側端子T21と出力側端子T23との間の伝送ライン上には、信号加算器201と、UHF帯のハイパスフィルタ(HPF)202とが直列的に接続され、入力側端子T22と出力側端子T24との間の伝送ライン上には、信号加算器203とUHF帯のハイパスフィルタ(HPF)204とが直列的に接続されている。
接続ユニット20は、更に、40HMzの基準信号を発振する40MHz発振器(OSC)205、40MHzのローパスフィルタ(LPF)206、UHF遮断回路207、208、UHF帯及び40MHzの基準信号を遮断するUHF・40MHz遮断回路209、210及び電流制限回路211を備えている。この接続ユニット20において、電源装置40(図1参照)から出力されてケーブルCcを通って送られてくる電力信号が電源端子T25から入力されると、その電力信号は、過剰な電流を遮断する電流制限回路211を通り、UHF・40MHz遮断回路209を介して入力側端子T21と出力側端子T23との間の伝送ラインに、また、UHF・40MHz遮断回路210を介して入力側端子T22と出力側端子T24との間の伝送ラインに、それぞれ供給されるようになっている。電源端子T25に入力した電力信号は、また、電源回路212に供給され、その供給される電力信号に基づいて電源回路212から40MHz発振器(OSC)205への電力供給がなされる。
電源回路212からの電力供給により有効に動作する40HMz発振器(OSC)205は、40MHzの基準信号を発振する。40MHz発振器(OSC)205から出力される基準信号(40MHz)が、40MHzローパスフィルタ(LPF)206を通り、UHF遮断回路207を介して信号加算器201に、また、UHF遮断回路208を介して信号加算器203に、それぞれ供給されるようになっている。
前述したような構造の無線受信システムでは、電源装置40から出力される電力信号がケーブルCcを通って接続ユニット20の電源端子T25に入力し、その電力信号が、接続ユニット20の電源回路212に供給され、また、入力側端子T21と出力側端子T23との間の伝送ラインを通って入力端子T21から出力されるとともに、入力側端子T22と出力側端子T24との間の伝送ラインを通って入力端子T22から出力される。
接続ユニット20の一方の入力側端子T21から出力される電力信号は、ケーブルCa2を通って第1群側のアンテナユニット11a2の出力側端子T13に入力する(図1参照)。アンテナユニット11a2の出力側端子T13に入力した電力信号は、入力側端子T12と出力側端子T13との間の伝送ライン上の信号加算回路109、UHF遮断回路111、112、信号加算器113及びスイッチ114を介して入力側端子T12から出力される(図3参照)。また、アンテナユニット11a2において、出力側端子T13から入力された電力信号は、UHF遮断回路111及び40MHz遮断回路118を介して電源回路119に供給される。電源回路119は、前記電力信号の供給によって有効になり、アンテナユニット11a2の各部への電力供給を行う。
アンテナユニット11a2の入力側端子T12から出力された電力信号は、ケーブルCa1を通ってアンテナユニット11a1の出力端子T13に入力する(図1参照)。アンテナユニット11a1では、出力側端子T13に入力した電力信号は、アンテナユニット11a2の場合と同様に、電源回路119に供給され(図3参照)、その電力信号によって有効となる電源回路119から各部への電力供給がなされる。
また、接続ユニット20の他方の入力側端子T22から出力される電力信号は、前述したのと同様に、ケーブルCb2を通って第2群側のアンテナユニット11b2に伝送され、そのアンテナユニット11b2から更にケーブルCb1を通ってアンテナユニット11b1に伝送される。そして、各アンテナユニット11b1、11b2において、入力する電力信号が電源回路119に供給され、その電力信号によって有効となる電源回路119から各部への電力供給がなされる。
このようにして、電源装置40からの電力信号が、接続ユニット20に供給され、接続ユニット20から更に第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a1のそれぞれ、及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のそれぞれに供給される。この電力信号の供給により、接続ユニット20、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のそれぞれ、及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のそれぞれが動作するようになる。
接続ユニット20において(図4参照)、40MHz発振器(OSC)205から出力される40MHzの基準信号が入力側端子T21、T22から出力される。接続ユニット20の一方の入力側端子T21から出力される基準信号は、ケーブルCa2を通って第1群側のアンテナユニット11a2の出力側端子T13に入力する(図1参照)。アンテナユニット11a2の出力側端子T13に入力した基準信号(40MHz)は、入力側端子T12と出力側端子T13との間の伝送ライン上の信号加算回路109、UHF遮断回路111、112、信号加算器113及びスイッチ114を介して入力側端子T12から出力される(図3参照)。また、そのアンテナユニット11a2において、出力側端子T13から入力された基準信号は、UHF遮断回路111を介してPLLシンセサイザ110に供給される。PLLシンセサイザ110は、供給される基準信号(40MHz)に基づいて所定のクロック信号を生成し、そのクロック信号を周波数変換回路103に供給する。そして、前述したように、周波数変換回路103がそのクロック信号に同期してアンテナ101からの高い周波数帯域の信号をそれより低いUHF帯の受信信号に周波数変換する。
アンテナユニット11a2の入力側端子T12から出力された基準信号は、ケーブルCa1を通ってアンテナユニット11a1の出力端子T13に入力する(図1参照)。アンテナユニット11a1では、出力側端子T13に入力した基準信号は、アンテナユニット11a2の場合と同様に、PLLシンセサイザ110に供給され、PLLシンセサイザ110がその供給される基準信号(40MHz)に基づいて所定のクロック信号を生成し、そのクロック信号を周波数変換回路103に供給する。また、アンテナユニット11a1では、スイッチ114により信号加算器113が終端器120に接続された状態となっており、出力側端子T13に入力した前記基準信号は、出力側端子T13と入力側端子T12との間の伝送ライン上の信号加算器109、UHF遮断回路111、112、信号加算器113及びスイッチ114を通って終端器120に伝送される。このように、40MHzの基準信号は、送信装置30から離れた側のアンテナユニット11a1において反射することなく、終端器120によって終端される。
また、接続ユニット20の他方の入力側端子T22から出力される基準信号(40MHz)は、前述したのと同様に、ケーブルCb2を通って第2群側のアンテナユニット11b2に伝送され、アンテナユニット11b2から更にケーブルCb1を通ってアンテナユニット11b1に伝送され、この送信装置30から離れた側のアンテナユニット11b1において終端される。そして、各アンテナユニット11b1、11b2において、入力する基準信号がPLLシンセサイザ110に供給され、PLLシンセサイザ110がその供給される基準信号(40MHz)基づいてクロック信号を生成し、そのクロック信号を周波数変換回路103に供給する。
このようにして、接続ユニット20の40MHz発振器(OSC)205からの基準信号(40MHz)が、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のそれぞれ、及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のそれぞれに供給される。この基準信号の供給により、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のそれぞれ、及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のそれぞれのPLLシンセサイザ110が動作するようになり、そのPLLシンセサイザ110からのクロック信号に同期して周波数変換回路103が動作するようになる。
建物BDの表側にダイバーシティ受信に適した位置関係で配置された(図2参照)第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2のうちの受信装置30から離れた側のアンテナユニット11a1では、無線信号を受信するアンテナ101からの信号が増幅器102によって増幅され、その増幅された信号がPLLシンセサイザ110からのクロック信号に同期して動作する周波数変換回路103によってUHF帯の受信信号に変換される。そして、その受信信号のレベルが所定レベルより大きい場合には、シュミット回路107によってオンされるスイッチ108を介してUHF帯の前記受信信号が信号加算器109に供給される。入力側端子T12は何も接続されることなく開放となっているので、アンテナユニット11a1において信号加算器109に供給された前記受信信号は、そのまま出力側端子T13からケーブルCa1に送出される(送出回路)。
前述したようにアンテナユニット11a1の出力側端子T13からケーブルCa1に送出される前記受信信号は、そのケーブルCa1を通って建物BDの裏側に配置された(図2参照)アンテナユニット11a2の入力側端子T12に入力する。そのアンテナユニット11a2では、入力側端子T12に入力された前段のアンテナユニット11a1での受信信号(UHF帯)が、スイッチ114を介して信号加算器113に供給される。信号加算器113は、供給される受信信号(UHF帯)をUHF遮断回路112側と40HMz遮断回路115側とに供給する。前記受信信号は、UHF遮断回路112側では遮断されるので、40Mz遮断回路115を介して増幅器116に供給され、その増幅器116によってケーブルCa1での伝送ロスが補償されて、更に、40MHz遮断回路117を介して信号加算器109に供給される。
この建物BDの裏側に配置されたアンテナユニット11a2でも、無線信号を受信するアンテナ101からの比較的高い周波数帯域(2.4GHz)の信号は周波数変換回路103によってUHF帯の受信信号に変換されており、その受信信号のレベルが所定レベルより大きければ、その受信信号がスイッチ108を介して信号加算器109に供給される。信号加算器109は、前述したように入力側端子T12に入力された前段のアンテナユニット11a1からの受信信号と当該アンテナユニット11a2での前記受信信号とを重ね合わせ、その合成信号が出力側端子T13からケーブルCa2に送出される(送出回路)。
受信装置30に近い側のアンテナユニット11a2の出力側端子T13からケーブルCa2に送出された合成信号は、ケーブルCa2を通って接続ユニット20の一方の入力側端子T21に入力する(図4参照)。接続ユニット20の入力側端子T21に入力した合成信号は、信号加算器201及びUHF帯のハイパスフィルタ202を通って出力側端子T23からケーブルCa3に送出される。そして、その合成信号は、ケーブルCa3を通って受信装置30の入力側端子T31に入力する。
第2群のアンテナユニット11b1、11b2でも、前述した第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2と同様にして、受信装置30から離れた側のアンテナユニット11b1での受信信号と受信装置30に近い側のアンテナユニット11b2での受信信号とがアンテナユニット11b2にて重ね合わされ、その重ね合わせにより得られた合成信号がアンテナユニット11b2(出力側端子T13)から接続ユニット20(入力側端子T22、出力側端子T24)を介して受信装置30の入力側端子T32に供給される。
例えば、送信装置が建物BDの表側に位置して、建物BDの裏側に配置された第1群側及び第2群側のアンテナユニット11a2、11b2での受信信号のレベルが所定レベルより低い場合(スイッチ108がオフ)、受信装置30の入力端子T31、T32に入力する合成信号は、建物DBの表側に配置された第1群側及び第2群側のアンテナユニット11a1、11b1での受信信号だけを含むことになる。従って、受信装置30は、第1群のアンテナユニット11a1、11a2のうちの一方のアンテナユニット11a1での受信信号と第2群のアンテナユニット11b1、11b2のうちの一方のアンテナユニット11b1での受信信号の2系統の受信信号に対するダイバーシティ受信処理を行って送信装置からの無線信号の情報を再生(復調)する。
一方、例えば、送信装置が建物BDの裏側に位置して、建物BDの表側に配置される第1群側及び第2群側のアンテナユニット11a1、11b1での受信信号レベルが所定レベルより低い場合(スイッチ108がオフ)、受信装置30の入力端子T31、T32に入力する合成信号は、建物DBの裏側に配置された第1群側及び第2群側のアンテナユニット11a2、11b2での受信信号だけを含むことになる。従って、受信装置30は、第1群のアンテナユニット11a1、11a2のうちの一方のアンテナユニット11a2での受信信号と第2群のアンテナユニット11b1、11b2のうちの一方のアンテナユニット11b2での受信信号の2系統の受信信号に対するダイバーシティ受信処理を行って送信装置からの無線信号の情報を再生(復調)する。
また、送信装置が第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のそれぞれでその無線信号を受信できる位置にある場合、受信装置30の一方の入力側端子T31に入力する合成信号は、建物DBの表側に配置された第1群側のアンテナユニット11a1での受信信号の成分とアンテナユニット11a2での受信信号の成分とを含むものとなっている。また、受信信号30の他方の入力側端子T32に入力する合成信号も、建物DBの表側に配置された第2群側のアンテナユニット11b1での受信信号の成分とアンテナユニット11b2での受信信号の成分とを含むものとなっている。受信装置30は、この場合、入力側端子T31、T32に入力する第1群のアンテナユニット11a1、11a2から入力する信号と第2群のアンテナユニット11b1、11b2から入力する信号の2系統の信号(受信信号)に対するダイバーシティ受信処理を行う。このダイバーシティ受信処理により、より確かな状態の受信信号が抽出されて送信装置からの無線信号の情報が再生(復調)される。
前述した無線受信システムによれば、仮に送信装置が建物DBの周囲を移動しても、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2及び第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2のうちの少なくとも1対のアンテナユニット(11a1及び11b1または11a2及び11b2)の送信装置からの無線信号に対する受信環境が良好であるならば、前記受信装置では、2系統の合成信号(受信信号)に対してダイバーシティ受信処理を行うことにより、前記無線信号に基づいた受信信号が抽出され、その無線信号の情報を良好に得ることができるようになる。
また、各アンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2において、受信信号のレベルが所定レベルより小さいときには、スイッチ108がオフしてその送出が遮断されるようになるので、受信レベルの低いノイズに近い無線信号に基づいた受信信号やその受信信号を含む合成信号が各アンテナユニットから送出されなり、受信装置30に供給される合成信号はノイズ成分がより少ないものとなり得る。
更に、第1群の2つのアンテナユニット11a1、11a2がケーブルCa1、Ca2によって、第2群の2つのアンテナユニット11b1、11b2がケーブルCb1、Cb2によって、それぞれ受信装置30(接続ユニット20)に直列的に接続された構造となっているので、並列的に接続する場合に比べて必要とするケーブルの量を減らすことができる。
なお、前述した例では、第1群側及び第2群側とも、2つのアンテナユニットが直列的に接続されるものであったが、更に多くのアンテナユニットを直列的に接続することも可能である。
また、各アンテナユニット11a1、11a2、11b1、11b2は、図3に示す構成に代えて、図5に示すように構成することができる。この場合、終端器120(図3参照)が省かれており、入力側端子T12と出力側端子T13との間の伝送ライン上に、2つのUHF遮断回路111、112及び信号加算器113に加えて、その2つUHF遮断回路111と112との間に2つの40MHz遮断回路118、123が設けられる。また、40MHzのケーブル補償アンプ121が、2つの40MHz遮断回路118、123に並列的に接続されている。更に、増幅器122がケーブル補償アンプ121とPLLシンセサイザ110との間に接続されている。
この場合、シュミット回路107及びスイッチ108も省かれており、周波数変換回路103にて生成されるUHF帯の受信信号が、UHF帯のバンドバスフィルタ104を通って、スイッチ108(図3参照)を通ることなく、信号加算器109に供給されている。
このような構成のアンテナユニット11では、出力側端子T13に入力する40MHzの基準信号は、信号加算回路109からUHF遮断回路111、ケーブル補償アンプ121及び増幅器122を通してPLLシンセサイザ110に供給される。この場合、入力側端子T12に何も接続されていない受信装置30から遠い側のアンテナユニット11a1、11b1では、40MHzの基準信号は、出力側端子T13から入力してから信号加算器109を通って40MHzのケーブル補償アンプ121に至るまでに終端する。
また、受信信号のレベルが低くてノイズに類した信号であっても、信号加算器109を介して出力側端子T13から送出されるようになって、最終的に受信装置30に供給される合成信号にはそのような信号成分が含まれることになるが、このようにノイズに類する信号はケーブルにより減衰するので、多くの場合、受信装置30ではノイズによって妨げられることなく必要な受信信号を得ることができる。
前述した無線通信システムでは、送信装置からの無線信号が比較的高い周波数帯域(2.4GHz帯)の信号であって、各アンテナユニット11において、そのような比較的高い周波数帯の信号がUHF帯の受信信号に変換されている。このため、各ケーブルを、無線信号と同様の高い周波数帯の信号ではなく、それより低い周波数帯域であるUHF帯の受信信号が伝送するようになるので、その伝送ロスを低く抑えることができる。
送信装置からもともと比較的低い周波数帯域の無線信号が送信される場合には、各アンテナユニット11には、周波数変換の機能(周波数変換回路103、PLLシンセサイザ110、40M遮断回路115、117、118等)を設ける必要がなくなる。この場合、各アンテナユニット11は図6に示すように構成することができ、また、接続ユニット20は、図7に示すように構成することができる。
図6に示す各アンテナユニット11では、無線信号を受信するアンテナ101からの信号が増幅器102を介して受信信号として信号加算器109に供給され、入力側端子T12と出力側端子T13との間の伝送ライン上に、信号加算器109及び信号加算器113が設けられるとともに、それらの間にRF遮断回路124、125(図3におけるUHF遮断回路111、112に相当)が設けられる。そして、信号加算器113から分岐して信号加算器109に至る伝送経路上には、ケーブルでの伝送ロスを補償する増幅器116が設けられている。なお、2つのRF遮断回路124と125との間には電源回路119が接続される。
図7に示す接続ユニット20では、一方の入力側端子T21と一方の出力側端子T23との間に形成される伝送ライン上に合成信号(受信信号)の通過し得るハイパスフィルタ215が設けられるとともに、他方の入力側端子T22と他方の出力側端子T24との間に形成される伝送ライン上に合成信号(受信信号)の通過し得るハイパスフィルタ216が設けられている。そして、電源端子T25に接続される電流制限回路211が、RF遮断回路213を介して入力側端子T21と出力側端子T23との間の伝送ラインに接続され、また、RF遮断回路214を介して入力側端子T22と出力側端子T24との間の伝送ラインに接続される。
比較的低い周波数帯域の無線信号を送信する場合も、前述した例と同様に、第1群の複数のアンテナユニット11と、第2群の複数のアンテナユニット11とのそれぞれにおいて、送信装置からの無線信号をその複数のアンテナユニットの少なくとも1つのアンテナユニットにおけるアンテナにて受信すると、その無線信号に基づいた受信信号を含む合成信号が受信装置30に供給されるようになる。従って、仮に送信装置が移動しても、第1群の前記複数のアンテナユニット11及び第2群の前記複数のアンテナユニット11のうちの少なくとも1対のアンテナユニット11の送信装置からの無線信号に対する受信環境が良好であるならば、受信装置30では、前記第1群のアンテナユニット11からの合成信号と前記第2群のアンテナユニット11からの合成信号の2系統の合成信号に対してダイバーシティ受信処理を行うことにより、無線信号の情報を良好に得ることができるようになる。
また、比較的低い周波数帯域の無線信号を送信する場合には、各ケーブルでの伝送ロスも低く抑えることができるとともに、各アンテナユニット11及び接続ユニット20には、周波数変換に必要な回路を設ける必要がなく、その構成をより簡素にすることができる。
なお、電源装置40を省略して、受信装置30の電源回路から電力信号がケーブルを通して接続ユニット20の電源端子T25に供給されるように構成することもできる。また、前述した各例における接続ユニット20は、受信装置30に含めることもできる。
10 アンテナシステム
11、11a1、11a2、11b1、11b2 アンテナユニット
101 アンテナ
102 増幅器
103 周波数変換回路
104 UHF帯のバンドパスフィルタ
105 レベル検出回路
106 増幅器
107 シュミット回路
108 スイッチ
109 信号加算器
110 PLLシンセサイザ
111、112 UHF遮断回路
113 信号加算器
114 スイッチ
115、117、118、123 40MHz遮断回路
119 電源回路
120 終端器
121 ケーブル補償アンプ
122 増幅器
124、125 RF遮断回路
20 接続ユニット
201、203 信号加算器
202、204 UHF帯のハイパスフィルタ
205 40MHz発振器
206 40MHzのローパスフィルタ
207、208 UHF遮断回路
209、210 UHF・40MHz遮断回路
211 電流制限回路
212 電源回路
213、214 RF遮断回路
215、216 ハイパスフィルタ
30 受信装置

Claims (11)

  1. 受信装置に接続されるアンテナシステムであって、
    複数のアンテナユニットが、前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端から該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続され、
    前記一方端のアンテナユニットは、送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、
    該アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有し、
    前記複数のアンテナユニットのうち前記一方端のアンテナユニットを除く各アンテナユニットは、前記送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、
    入力側ケーブルを介して入力される信号と前記アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号とを重ね合わせて合成信号を生成する信号合成回路と、
    該信号合成回路にて得られる前記合成信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有するアンテナシステム。
  2. 前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号から該無線信号の周波数より低い周波数の信号を前記受信信号として生成する周波数変換回路を有する請求項1記載のアンテナシステム。
  3. 前記複数のアンテナユニットのうち前記一方端のアンテナユニットを除く各アンテナユニットは、前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルを通して前記受信装置側から送られる基準信号を前記入力側ケーブルに送出する回路を有し、
    前記周波数変換回路は前記基準信号を用いて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号を生成する請求項2記載のアンテナシステム。
  4. 前記一方端のアンテナユニットは、前記受信信号を送出する前記出力側ケーブルを通して前記受信装置側から送られる基準信号を入力して該基準信号を終端させる回路を有し、
    前記周波数変換回路は前記基準基準信号に基づいて前記受信信号とすべき前記無線信号の周波数より低い周波数の信号を生成する請求項2または3記載のアンテナシステム。
  5. 前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号の受信レベルを検出する受信レベル検出回路と、
    該受信レベル検出回路にて受信される前記受信レベルが所定レベルより小さいときに、前記受信信号の送出を遮断する回路を有する請求項1乃至4のいずれかに記載のアンテナシステム。
  6. 前記複数のアンテナユニットのうち前記一方端のアンテナユニットを除く各アンテナユニットは、前記入力側ケーブルから入力される信号を増幅する増幅回路を有し、該増幅回路にて得られる信号を前記合成回路に供する請求項1乃至5のいずれかに記載のアンテナシステム。
  7. 受信装置に接続されるアンテナシステムであって、
    前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端から該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続された第1群の複数のアンテナユニットと、
    前記受信装置から最も離れた側となるべき一方端から該受信装置に最も近い側となるべき他方端までケーブルにより直列的に接続された第2群の複数のアンテナユニットとを備え、
    前記第1群及び前記第2群のそれぞれの複数のアンテナユニットのうちの前記一方端のアンテナユニットは、送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、
    該アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有し、
    前記第1群及び前記第2群のそれぞれの複数のアンテナユニットのうち前記一方端のアンテナユニットを除く各アンテナユニットは、前記送信装置からの無線信号を受信するアンテナと、
    入力側ケーブルを介して入力する信号と前記アンテナにて受信される無線信号に基づいた受信信号とを重ね合わせて合成信号を生成する信号合成回路と、
    該信号合成回路にて得られる前記合成信号を接続される出力側ケーブルに送出する送出回路とを有するアンテナシステム。
  8. 前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号から該無線信号の周波数より低い周波数の信号を前記受信信号として生成する周波数変換回路を有する請求項7記載のアンテナシステム。
  9. 前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、前記アンテナにて受信される無線信号の受信レベルを検出する受信レベル検出回路と、
    該受信レベル検出回路にて受信される前記受信レベルが所定レベルより小さいときに、前記受信信号の送出を遮断する回路を有する請求項7または8に記載のアンテナシステム。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに記載のアンテナシステムと、
    該アンテナシステムが接続される前記受信装置とを有し、
    前記アンテナシステムにおける前記受信装置に最も近い側の他方端のアンテナユニットの前記送出回路が前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルが前記受信装置に接続された無線受信システム。
  11. 請求項7乃至9のいずれかに記載のアンテナシステムと、
    該アンテナシステムが接続される前記受信装置とを有し、
    前記第1群の複数のアンテナユニットのそれぞれと前記第2群の複数のアンテナユニットのいずれかとを対にして所定の位置関係にて配置し、
    前記第1群及び前記第2群のそれぞれの前記複数のアンテナユニットのうちの前記受信装置に最も近い側の他方端のアンテナユニットの前記送出回路が前記合成信号を送出する前記出力側ケーブルが前記受信装置に接続され、
    前記受信装置が入力される2系統の前記合成信号によりダイバーシティ受信処理を行う無線受信システム。
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