JP2001085995A - 位相保持型pll回路 - Google Patents

位相保持型pll回路

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JP2001085995A
JP2001085995A JP26363699A JP26363699A JP2001085995A JP 2001085995 A JP2001085995 A JP 2001085995A JP 26363699 A JP26363699 A JP 26363699A JP 26363699 A JP26363699 A JP 26363699A JP 2001085995 A JP2001085995 A JP 2001085995A
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Junichi Sawataki
純一 澤瀧
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NEC Tohoku Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相同期状態時に入力クロックが断した場合
に、電圧制御型発振器へのフィードバック電圧の変動を
最小限に抑えることにより、PLL回路出力の同期クロ
ックの急激な周波数並びに位相の変動を最小限に抑える
ことが可能なPLL回路を提供する。 【解決手段】 位相保持型PLL回路は、入力クロック
が断したことを検出する入力クロック断検出手段2を備
えている。また、位相保持型PLL回路は、入力クロッ
ク断状態時に位相比較回路4に対する位相比較クロック
S2を、位相比較用分周クロックから、周波数並びに位
相が限りなく近いクロックを生成する手段で生成した位
相保持クロックに切り替えるセレクタ3を有する。した
がって、入力クロック断発生時における電圧制御型発振
器6に対するフィードバック電圧信号S4の変動を最小
限に抑えることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路に関す
る。特に、同期確立状態から同期用入力クロックが断し
た場合にも、同期確立時の周波数及び位相に限りなく近
い状態を保持して自己発振を行うことが可能なPLL回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】基準信号に同期した信号を発生する回路
としてPLL回路が広く利用されている。従来のPLL
回路は、例えば、実開平4−116436号公報に記載
されている。このPLL回路を図7に示す。このPLL
回路は、基準水晶発振回路101から発生した基準信号
を、位相比較器102に供給している。
【0003】一方、VCO104の発振出力は、プログ
ラマブル分周器105に供給されて所定の分周比で分周
される。この分周比はあらかじめプログラマブル分周器
105に設定されている。そして、このプログラマブル
分周器105の分周出力は、位相比較器102に被比較
信号として供給される。
【0004】位相比較器102は、この分周出力と基準
水晶発振回路101の基準信号出力との位相比較を行
う。位相比較の結果である位相差はローパスフィルタ1
03によって直流電圧レベルに変換され、VCO104
に対する制御電圧となる。
【0005】VCO104は、このようにしてフィード
バックされてきた制御電圧に基づき発振を行い、発振出
力が再度プログラマブル分周器105を介して位相比較
器102に戻ることになる。以下、このようなフィード
バックループによってVCO104の発振出力は基準水
晶発振回路101が発生する基準信号との位相差がなく
なり、VCO104が安定した希望周波数を出力可能な
位相ロックループが成立する。以上のような構成によっ
て、VCO104の発振出力を位相ロックした希望周波
数として取り出すことが可能である。
【0006】また、特開平7−162302号公報に
は、PLL回路の基準信号が断となった場合の、PLL
回路の自走周波数の安定度を高める発明が開示されてい
る。同号公報に記載されている発明によれば、基準信号
の入力断時に、選択回路が基準信号の代わりに所定の分
周比で分周したVCOの出力信号を選択し、位相比較器
に供給する構成が開示されている。その結果、この発明
によればduty50%のパルスを発生でき、VCOに
その中心周波数近傍で自走させることができる。
【0007】また、特開昭63−240216号公報に
は、ディジタル位相制御回路が示されている。同号公報
に記載されているディジタル位相制御回路によれば、位
相比較回路から得られる制御情報をあらかじめ保存して
おき、入力クロックが消失した場合に、保存した制御情
報で発振を続行する技術が開示されている。
【0008】また、特開平8−102666号公報に
は、入力信号が断の場合に発振周波数のずれを小さくす
ることができるPLL回路が示されている。同号公報に
よれば、入力信号が断の場合に、VCOの制御電圧をロ
ックする技術が開示されている。さらに、同号公報に
は、入力信号が復帰した場合に、入力信号の最初の立ち
上がりで分周回路にロード信号を印加することによっ
て、再び同期が確立するまでの時間を短くする技術が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLL回路は、
上述のような構成を採用しているため、位相同期状態時
に入力クロックが断した場合、PLL回路出力の同期ク
ロックの周波数及び位相が急激に変動してしまうという
問題点がある。したがって、その同期クロックを使用し
て動作している回路又はシステムに悪影響を及ぼす可能
性があった。
【0010】その理由は、入力クロック断時において、
同期確立状態時における電圧制御型発振器(VCO)に
対するフィードバック電圧が変動してしまうからであ
る。換言すれば、フィードバック電圧のそのような変動
を防止する手段が何ら採用されていなかったためであ
る。
【0011】これに対して、上述した特開平8−102
666号公報には、VCOの制御電圧をロックする技術
が開示されているが、トライステートバッファを使用し
なければならず、入力クロック断前の状態を保持するこ
とが必ずしも容易ではないという欠点がある。
【0012】本発明は、かかる課題にかんがみなされた
ものであり、その目的は、同期確立状態から同期用入力
クロックが断した場合にも、同期確立時の周波数及び位
相に限りなく近い状態を保持して自己発振を行うことが
可能なPLL回路を提供することである。
【0013】さらに、本発明の目的は、位相同期状態時
に入力クロックが断した場合に、PLL回路出力の同期
クロックの周波数及び位相が急激に変動し、その同期ク
ロックを使用して動作している回路又はシステムに悪影
響を及ぼすことを防止することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力クロック
断時において、電圧制御型発振器を制御するフィードバ
ック電圧を同期確立状態時と限りなく近い状態で保持す
ることにより、周波数と位相の変動を最小限に抑えるこ
とのできるPLL回路である。
【0015】このようなことを達成するために、本発明
のPLL回路は、入力クロック断を検出する手段と、位
相比較用に入力クロックを分周した位相比較用分周クロ
ックに限りなく近い位相保持クロックを生成する手段
と、入力クロック断時に位相比較回路に入力する位相比
較クロックを、入力クロックを分周した位相比較用分周
クロックから前記入力クロックに限りなく近いクロック
を生成する手段にて生成した位相保持クロックに切り替
えるためのセレクタ回路を有している。
【0016】ここで、入力クロック断を検出する手段
は、入力クロックが断した場合に、入力クロック断検出
信号をセレクタ回路に送出する。
【0017】また、位相比較用分周クロックに限りなく
近いクロックを生成する手段は、同期確立状態時におい
て、位相比較用分周クロック及び電圧制御型発振器出力
の同期クロックから、位相比較用分周クロックに周波数
並びに位相が限りなく近いクロックを生成し、セレクタ
回路に送出する。
【0018】そして、セレクタ回路は、入力クロック断
検出信号を受信した場合に、位相比較クロックを、前記
位相比較用分周クロックに限りなく近いクロックを生成
する手段にて生成した位相保持クロックに切り替える。
【0019】このような動作によって、本発明のPLL
回路は、外部からの入力クロックが断しても、電圧制御
型発振器に対するフィードバック電圧の変動を最小限に
抑えることができる。その結果、同期確立時に限りなく
近い周波数と位相を保持してクロック発振を続行するこ
とができる。
【0020】具体的には、本発明は以下の手段を採用し
ている。請求項1記載の位相保持型PLL回路は、制御
電圧によって発振周波数が制御される電圧制御型発振器
と、この電圧制御型発振器の出力信号と前記入力クロッ
クとを比較する位相比較回路と、を備え、前記入力クロ
ックに同期した信号を発振するPLL回路において、前
記入力クロックの断状態を検出し、入力クロック断検出
信号を出力する入力クロック断検出回路と、前記入力ク
ロックと周波数及び位相が近似した位相保持クロックを
生成する位相保持クロック生成回路と、前記入力クロッ
クと、前記位相保持クロックとのいずれか一方を選択
し、選択したクロックを前記位相比較回路に供給するセ
レクタ回路と、を含み、前記セレクタ回路は、前記入力
クロック断検出信号が前記入力クロックの断状態を意味
する場合に、前記位相保持クロックを選択し、前記位相
保持クロックを前記位相比較回路に供給する構成として
ある。
【0021】このような構成によれば、入力クロック断
時に、入力クロック信号と周波数及び位相が近似した位
相保持クロックを用いてPLL回路の動作が続行するの
で、入力クロック断時にPLL回路が出力する信号の周
波数や位相の変動を低減することが可能である。
【0022】請求項2記載の位相保持型PLL回路は、
前記入力クロックを所定の分周比で分周し、分周した位
相比較用分周クロックを前記セレクタ回路に供給する分
周回路を備え、前記位相保持クロック生成回路は、前記
位相比較用分周クロックと周波数及び位相が近似した位
相保持クロックを生成し、前記セレクタ回路は、前記位
相比較用分周クロックと、前記位相保持クロックとのい
ずれか一方を選択し、選択したクロックを前記位相比較
回路に供給する構成としてある。
【0023】このような構成によれば、PLL回路の位
相比較に用いられる信号よりも高い周波数の入力クロッ
クを採用することができ、入力クロック断の判断を迅速
に行うことができる。その結果として、入力クロック断
の判断が行われるまでのPLL回路の出力信号の乱れを
極力防止することができる。
【0024】請求項3記載の位相保持型PLL回路は、
前記入力クロック断検出回路は、前記入力クロックが所
定時間断状態である場合に、前記入力クロックが断状態
であることを意味する前記入力クロック断検出信号を出
力する構成としてある。
【0025】このような構成によれば、入力クロックが
所定時間消失していることを以て、入力クロック断を判
断しているので、正確に入力クロックの断状態を検出す
ることができる。
【0026】請求項4記載の位相保持型PLL回路は、
前記位相保持クロック生成回路は、前記入力クロックと
周波数が近似した位相保持クロックを生成するクロック
生成回路と、前記入力クロックの立ち上がりエッジを検
出するエッジ検出回路と、を備え、前記クロック生成回
路は、前記エッジ検出回路がエッジを検出したタイミン
グに同期して立ち上がる前記位相保持クロックを生成す
る構成としてある。
【0027】エッジ検出回路が入力クロックの立ち上が
りを検出し、クロック生成回路がそれに同期して位相保
持クロックを生成するので、入力クロックと周波数及び
位相が近似した位相保持クロックを生成可能である。
【0028】請求項5記載の位相保持型PLL回路は、
前記クロック生成回路は、所定のクロック信号を所定の
分周比で分周し、前記入力クロックと周波数が近似した
クロックを生成する位相保持クロック生成分周回路、を
備え、前記位相保持クロック生成分周回路は、前記エッ
ジ検出回路がエッジを検出したタイミングに同期して立
ち上がる位相保持クロックを生成する構成としてある。
【0029】このような構成によれば、位相保持クロッ
クを、所定のクロック信号を分周して作成しており、こ
の分周動作がエッジ検出回路がエッジを検出したタイミ
ングに同期しているため、入力クロックと周波数及び位
相が近似した位相保持クロックを生成可能である。
【0030】請求項6記載の位相保持型PLL回路は、
前記入力クロックを所定の分周比で分周し、分周した位
相比較用分周クロックを前記セレクタ回路に供給する分
周回路を備え、前記位相保持クロック生成回路は、前記
位相比較用分周クロックと周波数及び位相が近似した位
相保持クロックを生成し、前記セレクタ回路は、前記位
相比較用分周クロックと、前記位相保持クロックとのい
ずれか一方を選択し、選択したクロックを前記位相比較
回路に供給し、前記クロック生成回路は、前記位相比較
用分周クロックと周波数が近似したクロックを生成し、
前記エッジ検出回路は、前記位相比較用分周クロックの
立ち上がりエッジを検出する構成としてある。
【0031】このような構成によれば、PLL回路の位
相比較に用いられる信号よりも高い周波数の入力クロッ
クを採用することができ、入力クロック断の判断を迅速
に行うことができる。その結果として、入力クロック断
の判断が行われるまでのPLL回路の出力信号の乱れを
極力防止することができる。
【0032】さらに、それに併せて、この位相比較に用
いられる信号と周波数及び位相が近似した位相保持クロ
ックを生成可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。 (位相保持型PLL回路の構成)図1には、本実施の形
態にかかる位相保持型PLL回路の構成を表すブロック
図が示されている。
【0034】図1に示されているように、位相保持型P
LL回路には、入力クロックS0を分周する分周回路1
と、入力クロックS0の断を検出する入力クロック断検
出回路2とが備えられている。
【0035】また、この位相保持型PLL回路には、分
周回路1が分周したクロックと位相保持クロックのいず
れかを選択するセレクタ回路3と、この選択信号と、分
周回路7の分周信号とを比較する位相比較回路4と、が
備えられている。
【0036】また、この位相保持型PLL回路には、位
相比較回路4の比較結果をフィルタリングするフィルタ
回路5と、フィルタ回路5の出力信号に基づき所定周波
数の信号を発振する電圧制御型発振器6とが備えられて
いる。
【0037】また、この位相保持型PLL回路には、電
圧制御型発振器6の発振信号を分周する分周回路7と、
分周回路1の出力信号の立ち上がりエッジを検出するエ
ッジ検出回路8と、が備えられている。
【0038】さらに、この位相保持型PLL回路には、
エッジ検出回路8のエッジ検出信号S7と電圧制御型発
振器6の発振信号CKOUTに基づき、位相保持クロッ
クを生成する位相保持クロック生成分周回路9が備えら
れている。
【0039】図1に示されているように、まず、外部か
ら入力される入力クロックS0は、分周回路1並びに入
力クロック断検出回路2に供給される。分周回路1は、
この入力クロックS0を分周して、位相比較用分周クロ
ックS1を出力する。
【0040】入力クロック断検出回路2は、入力クロッ
クS0が所定時間以上断したことを検出し、入力クロッ
ク断検出信号S8を出力する。もちろん、PLL回路の
動作としては、最初から位相比較用分周クロックS1を
供給する構成を採用し、分周回路1を省略することも可
能である。
【0041】しかし、本実施の形態では、入力クロック
の消失状態(断状態)を迅速に検出すべく、実際に位相
の比較に供される信号よりも高い周波数の信号について
入力クロック断の検出を行っている。そして、実際の位
相比較に供される信号は、この高い周波数の信号を分周
することによって得ているのである。
【0042】セレクタ回路3は、位相比較用分周クロッ
クS1と位相保持クロックS5を受信し、いずれかの信
号を選択して出力する。選択動作は、入力クロック断検
出信号S8によって制御される。すなわち、セレクタ回
路3は、位相比較用分周クロックS1と位相保持クロッ
クS5のどちらか一方を選択し、位相比較クロックS2
として出力する。
【0043】位相比較回路4は、位相比較クロックS2
とループクロックS6との位相差分を位相差分パルスS
3として出力する。フィルタ回路5は、この位相差分パ
ルスS3を平滑化し、フィードバック電圧信号S4とし
て出力する。電圧制御型発振器6は、このフィードバッ
ク電圧信号S4の出力レベルに応じて発振周波数を決定
し、出力クロックCKOUTを送出する。
【0044】分周回路7は、出力クロックCKOUTを
受信し、所定の分周比で分周する。すなわち、分周回路
7は、出力クロックCKOUTを、位相比較周波数と同
程度の周波数にまで分周するのである。分周した信号
は、ループクロックS6として位相比較回路4へ供給さ
れる。
【0045】エッジ検出回路8は、位相比較用分周クロ
ックS1の立ち上がりエッジを監視し、立ち上がりエッ
ジを検出した場合、エッジ検出パルスS7を出力する。
なお、エッジ検出回路8のより詳細な構成・動作は後に
説明する。
【0046】位相保持クロック生成分周回路9は、エッ
ジ検出パルスS7を基準タイミングとして出力クロック
CKOUTの分周を行い、位相比較用分周クロックS1
と周波数及び位相が限りなく近い位相保持クロックS5
を生成する。生成した位相保持クロックS5は、セレク
タ回路3へ供給される。位相保持クロック生成分周回路
9の分周比は、出力クロックCKOUTの周期と位相比
較用分周クロックS1の周期の比率に合わせてあらかじ
め決定しておく。
【0047】このように、本実施の形態では、位相保持
クロック生成分周回路9が、位相比較用分周クロックS
1と同様の近似した周波数及び位相を有する位相保持ク
ロックS5を生成しているため、外部入力クロックS0
が消失した場合(それに伴って位相比較用分周クロック
S1も消失)でも、位相保持クロックS5を利用するこ
とによって、出力クロックCKOUTを安定して出力す
ることが可能である。なお、位相保持クロック生成分周
回路9のより詳細な構成・動作はあとで説明する。
【0048】次に、エッジ検出回路8の詳細な構成につ
いて説明する。図2には、図1におけるエッジ検出回路
8の構成の一例を示すブロック図が示されている。ま
た、図3には、エッジ検出回路8の動作例を示すタイム
チャートが示されている。図2に示されているように、
エッジ検出回路8は、F/F回路10、F/F回路11
及びNAND回路12から構成されている。
【0049】F/F回路10は、位相比較用分周クロッ
クS1を出力クロックCKOUTの立ち下がりでラッチ
し、信号U0を出力する。F/F回路11は、F/F回
路10出力の信号U0を出力クロックCKOUTの立ち
下がりでラッチし、信号U1を出力する。NAND回路
12は、F/F回路10出力の信号U0とF/F回路1
1出力の信号U1の論理積の否定値をエッジ検出信号S
7として出力する。
【0050】次に、図3を参照しながら、エッジ検出回
路8の動作の例を説明する。位相比較用分周パルスS1
がタイミングt0で立ち上がった場合、F/F回路10
はタイミングt1で出力信号U0を、LレベルからHレ
ベルに変化させる。エッジ検出信号S7は、F/F回路
10の出力信号U0と、F/F回路11の出力信号U1
との論理積の否定であるから、この時点(タイミングt
1)で、エッジ検出信号S7は、HレベルからLレベル
へ変化する。
【0051】次にタイミングt2で、F/F回路11
は、Lレベルへ変化したF/F回路10の出力U0をラ
ッチし、その結果、F/F回路11の出力信号U1はH
レベルからLレベルに変化する。エッジ検出信号S7
は、F/F回路10の出力信号U0と、F/F回路11
の出力信号U1との論理積の否定であるから、この時点
(タイミングt2)において、エッジ検出信号S7は、
LレベルからHレベルに変化する。以上のような動作に
よって、エッジ検出回路8は、図3に示す様なパルス信
号をエッジ検出信号S7として出力する。
【0052】次に、位相保持クロック生成分周回路9の
詳細な構成について説明する。図4には、図1における
位相保持クロック生成分周回路9の構成を表すブロック
図が示されている。また、図5には、位相保持クロック
生成分周回路9の動作例を示すタイムチャートが示され
ている。
【0053】図4に示されているように、位相保持クロ
ック生成分周回路9は、AND回路20と、カウンタ回
路21と、位相保持クロック生成回路22と、ロードパ
ルス生成回路23と、から構成されている。AND回路
20は、前述したエッジ検出回路8の出力であるエッジ
検出信号S7と、ロードパルス生成回路23の出力信号
であるロードパルス信号V2との論理積値をカウンタロ
ードパルスV0として出力する。
【0054】カウンタ回路21は、前述した図1におけ
る電圧制御型発振器6の出力クロックCKOUTをクロ
ックとして用いる。また、カウンタ回路21は、カウン
タロードパルスV0に同期して、カウンタロードデー
タ”D”をロードする。このカウンタロードデータ”
D”はカウンタ回路21の初期値となる。カウンタ回路
21は、このカウンタロードデータ’D’を初期値とし
てカウントアップ動作を行い、出力データV1を出力す
る。
【0055】位相保持クロック生成回路22は、カウン
タ回路21の出力データV1のデータ値に基づき、位相
保持クロックS5を生成して出力する。位相保持クロッ
ク生成回路22の詳細な動作についてはあとで説明す
る。ロードパルス生成回路23は、カウンタ回路21の
出力データV1のデータ値に基づき、エッジ検出信号S
7と等しいタイミングのロードパルスV2を生成して出
力する。ロードパルス生成回路23の詳細な動作につい
ては後に説明する。
【0056】次に、図5のタイムチャートを用いて位相
保持クロック生成分周回路9の動作例を説明する。エッ
ジ検出信号S7が時刻L0のタイミングで入力された場
合(「L」になった場合)、カウンタ回路21は時刻L
1におけるタイミングで、ある定められたカウンタロー
ドデータ’D’をロードし、ロードデータと同じデータ
をV1として出力する。このカウンタロードデータ’
D’は上述したように、カウンタ回路21の初期値であ
る。
【0057】なお、このカウンタ回路21は8ビットの
カウンタであり、その出力信号V1はQ0、Q1、Q
2、〜、Q7の8ビットから構成されている。同様に、
カウンタロードデータ’D’も8ビットの値である。
【0058】位相保持クロック生成回路22は、この値
が’D’であるカウンタデータV1(8ビット)を受信
すると、位相保持クロックS5の出力を、Lレベルから
Hレベルに変化させる(時刻L1のタイミング)。
【0059】この後カウンタ回路21はカウントアップ
動作を行っていき、カウンタ回路21出力データV1の
データ値がある定められた値’D1’になった時点で、
位相保持クロック生成回路22は、位相保持クロックS
5の出力をHレベルからLレベルに変化させる。(時刻
L2のタイミング)換言すれば、カウンタ回路21のカ
ウント動作が進み、時刻L2のタイミングにおいてカウ
ンタ回路21の出力信号V1の値が’D1’になった場
合に、位相保持クロック生成回路22は、位相保持クロ
ックS5の出力をHレベルからLレベルに変化させるの
である。
【0060】すなわち、位相保持クロック生成回路22
は、カウンタ回路21の出力信号V1の値に基づき、位
相保持クロックS5の値を決定する回路である。具体的
には、カウンタ回路21の出力信号V1の値が’D’以
上’D1’以下である場合には位相保持クロックS5の
値を「H」に設定し、カウンタ回路21の出力信号V1
の値がそれ以外の場合には位相保持クロックS5の値を
「L」に設定する回路である。
【0061】さらに、カウンタ回路21のカウント動作
が進み、時刻L4のタイミングでその出力信号V1の値
が’D2’となる。すると、ロードパルス生成回路23
は、カウンタ回路21の出力データV1のデータ値に基
づき、エッジ検出信号S7の入力と同タイミングのロー
ドパルス信号V2を生成し出力する(時刻L4のタイミ
ング)。
【0062】ロードパルス生成回路23は、カウンタ回
路21の出力データV1の値が’D2’の場合にのみロ
ードパルス信号V2を「L」に設定し、それ以外の場合
はロードパルス信号V2を「H」に設定するのである。
ロードパルス信号V2が時刻L4のタイミングで生成さ
れ出力されること(「L」に設定されること)によっ
て、カウンタロードデータ’D’が新たにカウンタ回路
21にロードされ、再びこの値’D’からカウント動作
が進行する。
【0063】換言すれば、ロードパルス信号V2のタイ
ミングが、エッジ検出信号S7の入力と同タイミングと
なるように、’D2’等の値があらかじめ定められてい
るのである。具体的には、エッジ検出信号S7の周期を
クロックパルスCKOUTの周期で除算した値と、’D
2’−’D’+1が等しくなるように、’D’や’D
2’の値が定められているのである。
【0064】例えば、エッジ検出信号S7の周期がクロ
ックパルスCKOUTの10倍であるときには、カウン
タ回路21は10倍の分周器として動作すればよい。し
たがって、’D’を「1」に設定し、’D2’を「1
0」に設定すれば、カウンタ回路21は、「1」を初期
値として「10」に達するまでカウント動作を行う。カ
ウンタ回路21の値が「10」になった場合に、上述し
たように、ロードパルス信号V2が生成され(「L」に
設定され)、再び「1」が初期値としてロードされる。
このようにしてカウント動作が繰り返される。
【0065】このような動作によって、位相保持クロッ
ク生成分周回路9は、位相比較用分周クロックS1に限
りなく近い周波数及び位相で位相保持クロックS5を出
力する。ここでもし、外部入力クロックS0が断し、エ
ッジ検出回路8からエッジ検出信号S7が来なかった場
合には、カウンタ回路21はロードパルス信号V2のタ
イミングに従い動作を続行する。
【0066】このような動作によって、外部入力クロッ
クS0が断し、エッジ検出回路8からのエッジ検出信号
S7が断しても、位相保持クロックS5は正常時の状態
を保持し出力される。
【0067】(位相保持型PLL回路の動作例)次に、
図1の回路の動作の一例を図面に基づき説明する。図6
には、図1における同期用入力クロックS0の断状態が
発生したときにおける内部動作を示すタイムチャートが
示されている。入力クロックS0が断する前は、セレク
タ回路3は位相比較用分周クロックS1を選択し、この
位相比較用分周クロックS1を位相比較クロックS2と
して位相比較回路4へ送出している。なお、位相比較用
分周クロックS1は、入力クロックS0を、分周回路1
で分周した信号である。この分周は、力クロックS0
を、位相比較回路4における比較の対象とするために、
周波数を落す目的で行われる。
【0068】この状態における動作は、上述した従来の
技術で述べた動作と同様の動作原理による。その結果、
入力クロックS0に同期した位相ロックループが確立さ
れている。
【0069】次に、入力クロックS0が断した場合にお
ける動作の一例について説明する。同期用入力クロック
S0が断した場合、入力クロック断検出回路2は所定時
間以上断したことを検出し、入力クロック断検出信号S
8をLレベルからHレベルに変化させる(図6における
時刻W0のタイミング)。
【0070】セレクタ回路3は、入力クロック断検出信
号S8がLレベルからHレベルに変化したことにより、
分周回路1の出力信号である位相比較用分周クロックS
1から、位相保持クロック生成分周回路9の出力信号で
ある位相保持クロックS5に選択を切り替える。この結
果、セレクタ回路3が出力する位相比較クロックS2
は、位相比較用分周クロックS1から、位相保持クロッ
クS5に切り替わる。
【0071】位相保持クロックS5は、位相比較用分周
クロックS1に周波数並びに位相が限りなく近い。その
ため、切り替えが行われた後も、セレクタ3に接続する
位相比較回路4出力の位相差分パルスS3並びにフィル
タ回路5出力のフィードバック電圧信号S4に対して、
大きな変動を与えることがない。
【0072】これによって、本実施の形態にかかる位相
保持型PLL回路は、入力クロックが断する前の周波数
並びに位相に限りなく近い状態を保持して位相ロックル
ープを確立することができる。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、位
相同期状態時に入力クロックが断した場合、PLL回路
出力の同期クロックの周波数並びに位相が急激に変動
し、その同期クロックを使用して動作している回路又は
システムに悪影響を及ぼすことを防止することが可能で
ある。
【0074】このような効果が得られる理由は、入力ク
ロック断時における電圧制御型発振器へのフィードバッ
ク電圧の変動を、最小限に抑える手段を設けたためであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる位相保持型PLL
回路の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるエッジ検出回路の
構成を表すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるエッジ検出回路の
動作の一例を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における位相保持クロック
生成分周回路の構成を表すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態における位相保持クロック
生成分周回路の動作の一例を示すタイムチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の形態にかかる位相保持型PLL
回路の動作の一例を示すタイムチャートである。
【図7】従来の技術にかかるPLL回路の構成を表すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 分周回路 2 入力クロック断検出回路 3 セレクタ回路 4 位相比較回路 5 フィルタ回路 6 電圧制御型発振器 7 分周回路 8 エッジ検出回路 9 位相保持クロック生成分周回路 10 F/F回路(フリップフロップ) 11 F/F回路(フリップフロップ) 12 NAND回路 20 AND回路 21 カウンタ回路 22 位相保持クロック生成回路 23 ロードパルス生成回路 101 基本水晶発振回路 102 位相比較器 103 ローパスフィルタ 104 VCO 105 プログラマブル分周器 CKOUT 出力クロック S0 外部入力クロック S1 位相比較用分周クロック S2 位相比較クロック S3 位相差分パルス S4 フィードバック電圧信号 S5 位相保持クロック S6 ループクロック S7 エッジ検出信号 S8 入力クロック断検出信号 U0 F/F回路10の出力信号 U1 F/F回路11の出力信号 V0 カウンタロードパルス V1 カウンタ回路21の出力データ V2 ロードパルス信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧によって発振周波数が制御され
    る電圧制御型発振器と、この電圧制御型発振器の出力信
    号と前記入力クロックとを比較する位相比較回路と、を
    備え、 前記入力クロックに同期した信号を発振するPLL回路
    において、 前記入力クロックの断状態を検出し、入力クロック断検
    出信号を出力する入力クロック断検出回路と、 前記入力クロックと周波数及び位相が近似した位相保持
    クロックを生成する位相保持クロック生成回路と、 前記入力クロックと、前記位相保持クロックとのいずれ
    か一方を選択し、選択したクロックを前記位相比較回路
    に供給するセレクタ回路と、を含み、 前記セレクタ回路は、前記入力クロック断検出信号が前
    記入力クロックの断状態を意味する場合に、前記位相保
    持クロックを選択し、前記位相保持クロックを前記位相
    比較回路に供給することを特徴とする位相保持型PLL
    回路。
  2. 【請求項2】 前記入力クロックを所定の分周比で分周
    し、分周した位相比較用分周クロックを前記セレクタ回
    路に供給する分周回路を備え、 前記位相保持クロック生成回路は、前記位相比較用分周
    クロックと周波数及び位相が近似した位相保持クロック
    を生成し、 前記セレクタ回路は、前記位相比較用分周クロックと、
    前記位相保持クロックとのいずれか一方を選択し、選択
    したクロックを前記位相比較回路に供給することを特徴
    とする請求項1記載の位相保持型PLL回路。
  3. 【請求項3】 前記入力クロック断検出回路は、 前記入力クロックが所定時間断状態である場合に、前記
    入力クロックが断状態であることを意味する前記入力ク
    ロック断検出信号を出力することを特徴とする請求項1
    記載の位相保持型PLL回路。
  4. 【請求項4】 前記位相保持クロック生成回路は、 前記入力クロックと周波数が近似した位相保持クロック
    を生成するクロック生成回路と、前記入力クロックの立
    ち上がりエッジを検出するエッジ検出回路と、を備え、 前記クロック生成回路は、 前記エッジ検出回路がエッジを検出したタイミングに同
    期して立ち上がる前記位相保持クロックを生成すること
    を特徴とする請求項1記載の位相保持型PLL回路。
  5. 【請求項5】 前記クロック生成回路は、 所定のクロック信号を所定の分周比で分周し、前記入力
    クロックと周波数が近似したクロックを生成する位相保
    持クロック生成分周回路、を備え、 前記位相保持クロック生成分周回路は、 前記エッジ検出回路がエッジを検出したタイミングに同
    期して立ち上がる位相保持クロックを生成することを特
    徴とする請求項4記載の位相保持型PLL回路。
  6. 【請求項6】 前記入力クロックを所定の分周比で分周
    し、分周した位相比較用分周クロックを前記セレクタ回
    路に供給する分周回路を備え、 前記位相保持クロック生成回路は、前記位相比較用分周
    クロックと周波数及び位相が近似した位相保持クロック
    を生成し、 前記セレクタ回路は、前記位相比較用分周クロックと、
    前記位相保持クロックとのいずれか一方を選択し、選択
    したクロックを前記位相比較回路に供給し、 前記クロック生成回路は、前記位相比較用分周クロック
    と周波数が近似したクロックを生成し、 前記エッジ検出回路は、前記位相比較用分周クロックの
    立ち上がりエッジを検出することを特徴とする請求項4
    又は5記載の位相保持型PLL回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100738994B1 (ko) * 2007-03-30 2007-07-12 노종순 야콘 괴근부를 이용한 발효주의 제조방법

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