JP2001085758A - 圧電トランスの端子電極接続構造体 - Google Patents

圧電トランスの端子電極接続構造体

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JP2001085758A
JP2001085758A JP25730899A JP25730899A JP2001085758A JP 2001085758 A JP2001085758 A JP 2001085758A JP 25730899 A JP25730899 A JP 25730899A JP 25730899 A JP25730899 A JP 25730899A JP 2001085758 A JP2001085758 A JP 2001085758A
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Yoshiaki Fuda
良明 布田
Toshiyuki Tachikawa
敏之 立川
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NEC Tokin Hyogo Ltd
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Tokin Ceramics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期使用時の電気的接続の信頼性を確保し、
圧電トランスの性能低下の生じない、更に低価格のリー
ド端子接続工程を得ること。 【解決手段】 外部電極42,42′,43とリード端
子13,13′,14との接続点における圧電トランス
11の振動方向に対して直行する方向に折り返し部13
a,13a′,14aを有し、前記リード端子13,1
3′,14を前記外部電極42,42′,43に固着し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電性セラミック
ス矩形板を用いた圧電トランスの端子電極接続構造体に
属し、特に外部電極への圧電トランスの端子電極接続構
造体に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯型テレビやノート型パーソナ
ルコンピュータ等の液晶ディスプレイを備えた携帯機器
の普及に伴い、液晶バックライト点灯用のインバータの
小型化、高効率化が急速に進んでいる。
【0003】液晶バックライト点灯用のインバータに
は、電磁式のトランスが用いられていたが、電磁誘導の
原理に基づくトランスは小型化、高効率化に限界が有
り、更に、薄型化のため細線を千ターン以上回巻する必
要があり、細線の絶縁被覆が破壊し、発煙や発火の危険
性がある。
【0004】近年、機械振動を利用した電圧変換をする
圧電トランスが注目され、一部のインバータに圧電トラ
ンスとして実用化が進んでいる。圧電トランスは小型
化、高効率化の他に、発煙発火の危険性が無く、発生電
磁ノイズの低減や機器の小型低背化などの優れた特徴が
有り、今後、これらの機器に広範に普及するものと考え
られる。
【0005】圧電トランスは最近さまざまな構造の物が
開発発表されている。圧電トランスの原理を図4で説明
する。図4は従来のローゼンタイプλモード圧電トラン
スに用いられている圧電振動子の構造の概略構成を示し
ている。
【0006】図4において、矩形状の圧電セラミックス
41には、長さ方向のおよそ半分の部分にかつ厚さ方向
で互いに平行に対向する圧電トランスの表裏面に入力部
電極(外部電極)42,42′が形成されている。また、
圧電セラミックス41の入力部電極42,42′が形成
された部分とは反対側の長さ方向の端面(厚さ方向に沿
った平行な面)に圧電トランス出力部の出力部電極(外
部電極)43が形成されている。
【0007】圧電セラミックス41は、矢印で示すよう
に、入力部電極42,42′の部分が厚さ方向に分極さ
れ、出力部電極43の間の部分は、矢印で示すように、
圧電セラミックス41の長さ方向に分極されている。入
力部電極42,42′に圧電セラミックス41の長さ方
向の1波長共振モードの共振周波数に等しい周波数の電
圧を印加すると、入力部電極42,42′と出力部電極
43の間には圧電縦効果により電圧が発生する。
【0008】ここで、入力部電極42,42′に印加し
た入力電圧と出力部電極43間に発生した出力電圧の関
係について説明すると、入力部電極42,42′の対向
電極間隔は入力部電極42,42′と出力部電極43と
の間隔に比べ十分に小さく、入力部電極42,42′の
面積は出力部電極43の面積より十分に大きいため、入
力側の静電容量は出力側の静電容量に比べ十分大きな値
となる。
【0009】従って、入力側に低い電圧を印加して振動
子を振動した場合、出力側に入力側電極間隔と入力側電
極と出力側電極間の間隔の比、および入出力側の静電容
量の比に反比例した大きな電圧が発生する。
【0010】また、図5(a)及び図5(b)には、ロ
ーゼンタイプλモード圧電トランスを駆動した時の定在
波振動の変位分布と応力分布を示す。図中では長さ方向
(x軸)の振動の変位と応力の大きさを縦軸(y軸)に
表現した。図5(a)から、圧電トランスの長さ方向の
両端部と中央部は振動変位が最大となり、両端部からそ
れぞれ1/4内側に矢印で示した変位量が零の振動の節
点ができる。
【0011】なお、圧電トランスの支持や電極接続方法
に関して、従来提案されている方法として、特開平08
−116106号公報や特開平10−200173公報
などに記載されているものがある。前者は圧電トランス
の振動の節点で支持と電気的接続の両者機能を有するよ
うに絶縁ケースに圧電トランスを収納した構造体とその
製造方法に関するものであるが、圧電トランスの高圧出
力電極については振動の腹の端面の外部電極にリード線
を半田付けした構造であり、依然このリード線が断線す
る問題点がある。
【0012】また、圧電トランスをケースに収納し、フ
レキシブル基板のバネ性を利用して振動の節点からリー
ドを取り出す構造体は先願例として実用新案公開昭55
−29533で公知であり、容易に類推することが可能
である。後者はλ/2モード圧電トランスの長さ方向の
両端部の振動の腹点にバネ性金属端子を接合し、該金属
端子が電気的接続とトランスの保持を兼ね備えた構造体
であるが、圧電トランスを保持しるため、金属端子には
機械的強度が必要になり、支持がかたくなる。しかしな
がら、圧電トランスの支持が硬くなるとその分振動を阻
害することになり、圧電トランスの効率や昇圧比の低下
を来たす問題点がある。
【0013】また、振動に影響しない程度に支持した場
合には、落下等で圧電トランスに衝撃が加わった際、保
持と電極接続の両方が同時に破壊するので、圧電トラン
スへのダメージが大きく、かつ、周辺電子部品に悪影響
を与える可能性がある。圧電トランスの出力部を高分子
弾性材料で挾持し、出力電極板を取り出した構造体は実
用新案公告昭54−7108号公報によって公知であ
り、容易に類推することが可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】圧電トランスは、圧電
セラミックス41の表面に形成した入力部電極42,4
2’から、電気的エネルギーを入力し、機械的振動エネ
ルギーに変換し、さらに圧電セラミックス41の表面に
形成した出力部電極43から電気的エネルギーを出力電
力として取り出すため、電力の入力出力用として少なく
とも二組の対向する外部電極を有し、さらにその外部電
極にリード線を接続する構造を有する。このリード端子
の接続位置は圧電トランスが振動するので接続の信頼性
の確保のために、振動の節点付近とするのが好ましい。
【0015】しかし、図4で示したローゼンタイプλモ
ード圧電トランスでは、入力部電極42,42’は振動
の節点でリード線と接続することが可能であるが、出力
部電極43は長さ方向の端面に位置し、振動変位が最大
点である。
【0016】従来、この様な振動変位の最大点にリード
線を半田付けした構造では、圧電トランスの長時間の駆
動で、リード線が振動で疲労し、その結果リード線の断
線事故が発生するという問題点があった。
【0017】また、半田付けしないで金属薄板を圧接す
る方法も実施されたが、圧電トランスの長時間の駆動で
圧接部に微小のギャップが発生し、そこで火花放電が発
生したり、外部電極が消耗し接触不良が発生するという
問題点があった。
【0018】かかる問題点は図4に示したローゼンタイ
プλモード圧電トランスに限定せず、圧電トランスすべ
ての問題であり、振動変位最大点での電気的接触の信頼
性を確保するために、強固に固着すると、圧電トランス
の振動を阻害し、圧電トランスの性能が低下してしまう
という問題点がある。
【0019】さらに、長さ方向の主振動に着目して、振
動の節点付近を選択しても、その位置は長さ方向に直行
する幅や厚さ方向の振動では振動変位が最大点であり、
長期間の使用に際しては、やはり半田付けやバネ接触で
の電気的接続の信頼性確保が困難であるという問題点が
ある。
【0020】そこで、本発明の課題は、圧電トランスの
振動変位最大点での端子電極接続構造体であり、長期使
用時の電気的接続の信頼性を確保し、また、圧電トラン
スの性能低下の生じない、更に低価格のリード端子接続
工程を得ることが可能である圧電トランスの端子電極接
続構造体を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、圧電ト
ランス面に形成した複数の外部電極に複数のリード端子
を一対一に接続した圧電トランスの端子電極接続構造体
において、前記リード端子は金属薄板であって、前記外
部電極と前記リード端子との接続点における前記圧電ト
ランスの振動方向に対して、前記リード端子の弾性が大
きくなるように前記振動方向に対してほぼ直行する方向
に少なくとも1回以上折り返した折り返し部を有し、前
記リード端子を前記外部電極に固着したことを特徴とす
る圧電トランスの端子電極接続構造体が得られる。
【0022】また、本発明によれば、前記圧電トランス
を内側に設けかつ前記圧電トランスの厚さ方向に沿った
側面に対向するフレーム構造をもつ絶縁性の枠体を有
し、前記折り返し部を前記枠体と前記側面との間に設け
たことを特徴とする圧電トランスの端子電極接続構造体
が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧電トランスの端
子電極接続構造体の第1の実施の形態例を説明する。図
1(a)、図1(b)及び図1(c)は、第1の実施の
形態例における圧電トランスの端子電極接続構造体を示
している。
【0024】図1(a)乃至図1(c)を参照して、圧
電トランスの端子電極接続構造体における圧電トランス
11は、図4に示した圧電トランスにおける圧電振動子
の構造と同様な構成となっている。
【0025】図1において、矩形状の圧電セラミックス
41には、長さ方向のおよそ半分の部分に厚さ方向で互
いに平行に対向する圧電トランスの入力部電極(入力用
外部電極)42,42′が形成されている。また、圧電
セラミックス41の入力部電極42,42′が形成され
た部分とは反対側の長さ方向の端面(厚さ方向に平行な
面)に圧電トランスの出力部電極(出力用外部電極)43
が形成されている。
【0026】圧電セラミックス41の表面に形成した入
力部電極42には入力部リード端子13が、入力部電極
42′には入力部リード端子13′が、出力部電極43
には出力部リード端子14が、それぞれ接続されてい
る。
【0027】入力部リード端子13、入力部リード端子
13′及び出力部リード端子14は、リード板のような
金属薄板によって作られている。
【0028】入力部リード端子13、入力部リード端子
13′及び出力部リード端子14は、入力部電極42及
び入力部リード端子13、入力部電極42′及び入力部
リード端子13′、出力部電極43及び出力部リード端
子14の各接続点における圧電トランス11の振動方向
に対して入力部リード端子13、入力部リード端子1
3′及び出力部リード端子14の弾性が大きくなるよう
に振動方向に対してほぼ直行する方向に少なくとも1回
以上の折り返し部13a,13a′,14aを有する。
【0029】そして、入力部リード端子13、入力部リ
ード端子13′及び出力部リード端子14は、入力部電
極42、入力部電極42′、出力部電極43のそれぞれ
にに一対一に固着されている。
【0030】以下に、第1の実施の形態例における圧電
トランスの端子電極接続構造体を具体的に試作した例を
説明する。
【0031】チタン酸−ジルコン酸鉛系圧電セラミクス
(PZT)41を用いて、図1に示したような外部電極
構造の寸法長さ40mm、幅6mm、厚さ1.5mmの
ローゼン型の圧電トランス11を試作した。
【0032】図1に示したように、この圧電トランス1
1の入力部電極42,42′、出力部43に対して、一
般的なバネ材であるりん青銅の厚さ0.15mm、幅1
mmの金属薄板を用いた入力部リード端子13、入力部
リード端子13′及び出力部リード端子14を固着し
た。入力部リード端子13、入力部リード端子13′及
び出力部リード端子14の他端は回路基板18上に設け
た導電性のランド(図示せず)上に固着した。
【0033】圧電トランス11は弾性を有する弾性接着
剤12で底面の二個所の節点近傍を回路基板18上に接
着固定した。圧電トランス11の入力部は表裏面に入力
部電極42,42′があり、表裏面の側面付近の長さ方
向の節点付近で入力部リード端子13,13′の接続が
可能であるが、この位置は圧電トランス11の幅方向の
振動変位が最大となるので、入力部リード端子13,1
3′は幅方向に対して弾性が大きくなるように、幅方向
に直行して2個所と3個所の折り返し部13a,13′
a,14aをそれぞれ設けた。
【0034】また、ローゼン型の圧電トランス11の出
力部は圧電セラミックス41の長さ方向の端面になり、
長さ方向の振動変位が最大となる位置なので、長さ方向
の振動に対して出力部リード端子14の弾性が大きくな
るように、出力部リード端子14に長さ方向に直行して
2個所の折り返し部14aを設けた。
【0035】しかる後に、試作した圧電トランスの端子
電極接続構造体の信頼性を評価するため、回路基板18
を通して、圧電トランス11の共振周波数80kHz、
100Vppの正弦波電圧を入力部リード端子13及び
入力部リード端子13′に印加し、出力には220kΩ
の擬似負荷を接続して、長期エージングを実施した。エ
ージングに先立ち、エージング電圧の3倍の電圧を5分
間印加し、スクリーニングを実施した。比較のため、同
じ位置にビニール被服のφ0.04mm半田メッキ銅線
の11本撚り線を半田付けした圧電トランスの端子電極
接続構造体も試作し、同時に長期エージングを実施し、
入力部リード端子13、入力部リード端子13′及び出
力部リード端子14の断線を調査した。試作数量はそれ
ぞれ200台である。
【0036】図2(a)及び図2(b)は、第2の実施
の形態例における圧電トランスの端子電極接続構造体に
用いる圧電トランスを示している。図2(a)は変形ロ
ーゼン型の圧電トランス21であり、図2(b)は一層
の内部電極パターンを示している。
【0037】図2(a)及び図2(b)を参照して、圧
電トランスの端子電極接続構造体に用いる圧電トランス
21には、第1の実施の形態例と同様な圧電セラミクス
41を用いている。
【0038】圧電トランス21における矩形状の圧電セ
ラミクス41は、長さ方向の左半分の入力部が対向電極
となるよう10層の内部電極の積層構造で二側面の節点
付近で入力部外部電極(入力用外部電極)23,23′
に接続されている。
【0039】圧電セラミクス41の長さ方向の残り右半
分の出力部は、高圧出力部が出力部の中央で、グランド
が圧電トランスの長さ方向の中央と端部で、高圧出力電
極もグランド電極も幅方向に貫通する帯状の10層の内
部電極の積層で二側面でそれぞれ出力部高圧出力外部電
極(出力外部電極)24,24′、出力部グランド外部
電極(グランド外部電極)25,25′,26,26′
に接続されている。
【0040】この圧電トランス21では、圧電セラミッ
クス板41の長さ方向でかつ厚さ方向に平行な両面に入
力部外部電極23,23′、出力部高圧出力外部電極2
4,24′、出力部グランド外部電極25,25′,2
6,26′が所定間隔をもって形成されている。
【0041】図3(a)は、本発明の圧電トランスの端
子電極接続構造体の第2の実施の形態例を示し、(b)
は(a)のA−A線断面図である。
【0042】圧電トランスの端子電極接続構造体は、図
2(a)に示した圧電トランス21を支持している絶縁
性プラスチックの枠体30を有している。
【0043】枠体30は、開口部分を有するフレーム構
造体であり、枠体30の内側に圧電トランス21が納め
られている。すなわち、枠体30は圧電トランス21の
厚さ方向に沿いかつ平行な周囲面(板厚面)に所定間隔
をもって対向している。
【0044】さらに、圧電トランスの端子電極接続構造
体には、圧電トランス21と枠体30との間にまたがっ
て、入力部リード端子33,33′、出力部高圧出力リ
ード端子34,34′、出力部グランドリード端子3
5,35′,36が設けられている。
【0045】入力部リード端子33の一端部は入力部外
部電極23に、入力部リード端子33′の一端部は入力
部外部電極23′に、出力部高圧出力リード端子34の
一端部は出力部高圧出力電極24に,出力部高圧出力リ
ード端子34′一端部は出力部高圧出力電極24′に,
出力部グランドリード端子35一端部は出力部グランド
外部電極25に,出力部グランドリード端子35′一端
部は出力部グランド外部電極25′に,出力部グランド
リード端子36一端部は出力部グランド外部電極26
に、それぞれ接続されている。
【0046】入力部リード端子33,33′、出力部高
圧出力リード端子34,34′、出力部グランドリード
端子35,35′,36の、それぞれ他端部は枠体30
に支持されている。入力部リード端子33,33′、出
力部高圧出力リード端子34,34′、出力部グランド
リード端子35,35′,36の、それぞれ他端は枠体
30の内側から外へ延在している。
【0047】枠体30には、溝もしくは穴が形成されて
おり、溝もしくは穴に入力部リード端子33,33′、
出力部高圧出力リード端子34,34′、出力部グラン
ドリード端子35,35′,36の、それぞれ他端部を
接着剤によって固定するか、枠体30を成形するときに
他端部をインサートモールドして固定する等によって枠
体30に支持している。
【0048】さらに、入力部リード端子33,33′、
出力部高圧出力リード端子34,34′、出力部グラン
ドリード端子35,35′,36のそれぞれは、圧電ト
ランス21の一対の長さ方向の周囲面と枠体30との間
に位置するように設けられている折り返し部33a,3
3′a,34a,34′a,35a,35′a,36a
を有する。
【0049】折り返し部33a,33′a,34a,3
4′a,35a,35′a,36aは圧電トランス21
の一対の長さ方向の周囲面と枠体30との間で弾性が大
きくなるように振動方向に対してほぼ直行する方向に少
なくとも1回以上の折り返されている。
【0050】以下に、第2の実施の形態例における圧電
トランスの端子電極接続構造体を具体的に試作した例を
説明する。
【0051】図2(a)に示したような出力部中央に高
圧出力部を有する寸法長さ50mm、幅6mm、厚さ2
mmの変形ローゼン型の圧電トランス21を試作した。
長さ方向の左半分の入力部は対向電極となるよう10層
の内部電極の積層構造で二側面の節点付近で入力部外部
電極23,23′に接続した。長さ方向の残り右半分の
出力部は高圧出力部が出力部の中央で、グランドが圧電
トランスの長さ方向の中央と端部で、高圧出力電極もグ
ランド電極も幅方向に貫通する帯状の10層の内部電極
の積層で二側面でそれぞれ出力部高圧出力外部電極2
4,24′、出力部グランド外部電極25,25′,2
6に接続した。
【0052】圧電トランス21の出力部高圧出力外部電
極24、出力部グランド外部電極25,25′に対し
て、一般的なバネ材であるりん青銅の厚さ0.15m
m、幅1.5mmの金属薄板を用いて、図3(a)に示
したように、入力部リード端子33,33′、出力部高
圧出力リード端子34,34′、出力部グランドリード
端子35,35′,36を固着した。
【0053】入力部リード端子33,33′、出力部高
圧出力リード端子34,34′、出力部グランドリード
端子35,35′,36の、それぞれ他端は枠体30の
外で回路基板28上に形成した導電性のランド(図示せ
ず)上に固着した。
【0054】本試作に用いた入力部リード端子33,3
3′、出力部高圧出力リード端子34,34′、出力部
グランドリード端子35,35′,36は、製造コスト
と位置決め精度から一枚のりん青銅である金属薄板のフ
レーム構造体をプレス加工で打ち抜いたもので、更に、
作業性の向上と絶縁確保のため、金属薄板のフレームの
内側に絶縁性プラスチックの枠30を形成し一体化した
リードフレーム構造とした。
【0055】図3(b)に示したように、圧電トランス
21は弾性を有する弾性接着剤32で底面の節点近傍を
基板に接着・固定した。
【0056】変形ローゼン型の圧電トランスの入力部外
部電極23,23′は、圧電トランス21の二側面にあ
り、側面の長さ方向の節点付近で入力部リード端子3
3,33′の接続が可能であるが、この位置は圧電トラ
ンス21の幅方向の振動変位が最大となるので、入力部
リード端子33,33′は幅方向に対して弾性が大きく
なるように、幅方向に直行して2個所の折り返し部33
a,33′aを設けた。
【0057】また、同様に変形ローゼン型圧電トランス
21の高圧出力部は、長さ方向の節点で、この位置は圧
電トランス21の幅方向の振動変位が最大となるので、
出力部高圧出力リード端子34,34′は幅方向に対し
て弾性が大きくなるように、幅方向に直行して2個所の
折り返し部34a,34′aを設けた。
【0058】更に、出力部グランド外部電極25,2
5′,26の位置は、圧電トランス21の長さ方向の振
動変位が最大の位置に当たるため、長さ方向の振動に対
して出力部グランドリード端子35,35′,36の弾
性が大きくなるように、出力部グランドリード端子3
5,35′,36に長さ方向に直行して3個所の折り返
し部35a,35′a,36aを設けた。
【0059】しかる後に、第1の実施の形態例と同様
に、試作した圧電トランスの端子電極接続構造体の信頼
性を評価するため、回路基板28を通して、圧電トラン
ス21の共振周波数65kHz、30Vppの正弦波電
圧を入力部リード端子33,33′に印加し、出力には
120kΩの擬似負荷を接続して、長期エージングを実
施した。エージングに先立ち、エージング電圧の2.5
倍の電圧を5分間印加し、スクリーニングを実施した。
比較のため、同じ位置にビニール被服のφ0.04mm
半田メッキ銅線の11本撚り線を半田付けした圧電トラ
ンスの端子電極接続構造体も試作し、同時に長期エージ
ングを実施し、リード部の断線を調査した。試作数量は
それぞれ200台である。 次に、第1の実施の形態例
の試作及び第2の実施の形態例の試作におけるエージン
グ結果を表1を基づいて説明する。
【0060】
【表1】 表1では、第1の実施の形態例を本発明の実施例1と
し、第2の実施の形態例を本発明の実施例2として、実
施例1の比較例及び実施例2の比較例を合わせ説明す
る。
【0061】また、表1では本発明の実施例1,2、実
施例1の比較例、実施例2の比較例について、スクリー
ニング工程の不良率(%)、500時間後の不良発生率
(%)、1000時間後の不良発生率(%)、5000
時間後の不良発生率(%)を示し、さらに、累積不良率
(%)を示した。
【0062】表1より明らかなように、圧電トランス1
1,21の製造歩留まりを示すスクリーニング工程の不
良率は、本発明の実施例1,2の方が比較例より小さ
く、歩留まり良く圧電トランス11,21にリード端子
を接続することが可能である。
【0063】また、長期のエージングの結果、比較例で
は5000時間経過後累積で3.5〜6%の不良発生率
に対して、本発明の実施例1,2では0〜0.5%の不
良発生率で、本発明の端子電極接続構造体の高信頼性が
確認された。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、圧電トランスの振動変位最大点での端子電極接
続構造体であり、長期使用時の電気的接続の信頼性を確
保し、また、圧電トランスの性能低下の生じない、更に
低価格のリード端子接続工程可能である圧電トランスの
端子電極接続構造体を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電トランスの端子電極接続構造体の
第1の実施の形態例を示し、(a)は平面図、(b)は
(a)の右側面図、(c)は(a)の正面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施の形態例における
内部電極積層型変形ローゼン圧電トランスの端子電極接
続構造体の外観を示す斜視図、(b)は(a)の内部電
極パターンを示すパターン図である。
【図3】(a)は、本発明の圧電トランスの端子電極接
続構造体の第2の実施の形態例を示す平面図、(b)は
(a)のA−A線断面図である。
【図4】従来の1波長共振モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概略斜視図である。
【図5】(a)はローゼン型圧電トランスの振動の変位
分布、(b)は応力分布をそれぞれ示す。
【符号の説明】
11,21 圧電トランス 13,13′ 入力部リード端子 14 出力部リード端子 13a,13a′,14a,33a,33′a,34
a,34′a,35a,35′a,36a 折り返し
部 18,28 回路基板 23,23′ 入力部外部電極(入力用外部電極) 24,24′ 出力部高圧出力外部電極(出力外部電
極) 25,25′,26,26′ 出力部グランド外部電
極(グランド外部電極) 30 枠体 33,33′ 入力部リード端子 34,34′ 出力部高圧出力リード端子 35,35′,36出力部グランドリード端子 41 圧電セラミックス 42,42′ 入力部電極(外部電極) 43 出力部電極(外部電極)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電トランス面に形成した複数の外部電
    極に複数のリード端子を一対一に接続した圧電トランス
    の端子電極接続構造体において、前記リード端子は金属
    薄板であって、前記外部電極と前記リード端子との接続
    点における前記圧電トランスの振動方向に対して、前記
    リード端子の弾性が大きくなるように前記振動方向に対
    してほぼ直行する方向に少なくとも1回以上折り返した
    折り返し部を有し、前記リード端子を前記外部電極に固
    着したことを特徴とする圧電トランスの端子電極接続構
    造体。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の圧電トランスの端子
    電極接続構造体において、前記圧電トランスを内側に設
    けかつ前記圧電トランスの厚さ方向に沿った側面に対向
    するフレーム構造をもつ絶縁性の枠体を有し、前記折り
    返し部を前記枠体と前記側面との間に設けたことを特徴
    とする圧電トランスの端子電極接続構造体。
JP25730899A 1999-09-10 1999-09-10 圧電トランスの端子電極接続構造体 Withdrawn JP2001085758A (ja)

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