JP5255194B2 - 圧電トランス及びその実装方法 - Google Patents
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Description
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態の圧電トランスを示した斜視図である。圧電トランスは圧電セラミックス2を備えている。圧電セラミックス2は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス(PZT)等の圧電体を分極して得られたものである。圧電セラミックス2の形状については特に限定しないが、ここでは一例として直方体形状(平板状)を挙げることができる。
図2は、図1中のII−II線に沿う圧電トランスの垂直断面図である。図2の断面には、圧電セラミックス2の一次電極4の部位に対応して設けられた保持部材10の取付位置における圧電トランスの構造が示されている。保持部材10は、一次電極4に対応する部位で圧電セラミックス2を上から押さえ付け、回路基板8との間で圧電セラミックス2を挟み込むようにして保持(いわゆる挟持)している。
図3は、図1中のIII−III線に沿う圧電トランスの垂直断面図である。図3の断面には、圧電セラミックス2の二次電極6の部位に対応して設けられた保持部材12の取付位置における圧電トランスの構造が示されている。保持部材12は、二次電極6に対応する部位で圧電セラミックス2を上から押さえ付け、回路基板8との間で圧電セラミックス2を挟み込むようにして保持(いわゆる挟持)している。
次に、第2実施形態の圧電トランスについて説明する。以下の説明では、第1実施形態と共通する部材には同一の符号を付するものとし、第1実施形態と共通する事項については重複した説明を省略する。
以上は、圧電トランスの各種実施形態についての説明であるが、以下に圧電トランスのその他の実施形態について言及する。
各実施形態では2組の保持部材10,12を用いて圧電セラミックス2を保持しているが、圧電セラミックス2の振動を阻害しなければ、保持部材10,12を3組(3箇所)以上用いて圧電セラミックス2を保持してもよい。
4 一次電極
6 二次電極
8 回路基板
10,12 保持部材
14 導電性接着剤
15 導電性ゴム
18 入力電圧発生器
20,21,22 配線パターン
200 入力回路
220 出力回路
Claims (6)
- 圧電体と、
前記圧電体の有する厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ形成され、前記圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させる2つの一次電極と、
前記一次電極とは別に前記圧電体の外面に形成され、前記一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力する二次電極と、
2つの前記一次電極にそれぞれ接続される入力回路及び前記二次電極に接続される出力回路が形成された回路基板と、
前記回路基板の実装面に設けられ、この実装面に前記二次電極を背向させた状態で前記回路基板との間に前記圧電体をその長手方向と直交する幅方向への挿入に伴い厚み方向に挟み込んで保持するとともに、この保持状態で、前記実装面に向き合う方の前記一次電極を前記入力回路に圧着させる一方、前記実装面に背向する方の前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記入力回路及び前記出力回路に接続させる保持部材と、
前記圧電体が前記保持部材に保持された状態で少なくとも前記保持部材と前記二次電極との間に介在して設けられ、前記保持部材と前記二次電極との間を電気的に接続させる導電性を有した弾性体と
を備えたことを特徴とする圧電トランス。 - 圧電体と、
前記圧電体の有する厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ形成され、前記圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させる2つの一次電極と、
前記一次電極とは別に前記圧電体の外面に形成され、前記一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力する二次電極と、
2つの前記一次電極にそれぞれ接続される入力回路及び前記二次電極に接続される出力回路が形成された回路基板と、
前記回路基板の実装面に設けられ、この実装面に前記二次電極を背向させた状態で前記回路基板との間に前記圧電体をその長手方向と直交する幅方向への挿入に伴い厚み方向に挟み込んで保持するとともに、この保持状態で、前記実装面に向き合う方の前記一次電極を前記入力回路に圧着させる一方、前記実装面に背向する方の前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記入力回路及び前記出力回路に接続させる保持部材と、
前記圧電体が前記保持部材に保持された状態で前記保持部材と前記実装面に背向する方の前記一次電極及び前記二次電極との間にそれぞれ介在して設けられ、前記保持部材と前記実装面に背向する方の前記一次電極及び前記二次電極との間をそれぞれ電気的に接続させる導電性を有した弾性体と
を備えたことを特徴とする圧電トランス。 - 圧電体と、
前記圧電体の有する厚み方向で対をなす2つの外面にそれぞれ形成され、前記圧電体に周期的な電圧を入力することで機械的な振動を発生させる2つの一次電極と、
前記一次電極とは別に前記圧電体の外面に形成され、前記一次電極からの電圧の入力により発生した振動を電圧に変換して出力する二次電極と、
2つの前記一次電極にそれぞれ接続される2つの入力回路及び前記二次電極に接続される出力回路が形成された回路基板と、
前記回路基板の実装面に設けられ、この実装面に前記二次電極を向き合わせた状態で前記回路基板との間に前記圧電体をその長手方向と直交する幅方向への挿入に伴い厚み方向に挟み込んで保持するとともに、この保持状態で、前記実装面に向き合う方の前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記入力回路及び前記出力回路に圧着させる一方、前記実装面に背向する方の前記一次電極を前記入力回路に接続させる保持部材と、
前記圧電体が前記保持部材に保持された状態で少なくとも前記二次電極と前記出力回路との間に介在して設けられ、前記二次電極と前記出力回路との間を電気的に接続させる導電性を有した弾性体と
を備えたことを特徴とする圧電トランス。 - 請求項1から3のいずれかに記載の圧電トランスにおいて、
前記保持部材は、
基端部が前記実装面に固定された状態で前記実装面から離れる方向に延び、かつ前記実装面との間に前記圧電体をその長手方向と直交する幅方向へ挿入可能な空間をおいた位置で前記実装面に沿う方向に屈曲された板ばね状の金属端子を有し、この金属端子の弾性力で前記圧電体を前記回路基板との間に挟み込んで保持することを特徴とする圧電トランス。 - 電圧を入力するための2つの一次電極及び変圧された電圧を出力するための二次電極がそれぞれ外面に形成された圧電体を、前記一次電極及び前記二次電極の位置にそれぞれ対応して回路基板の実装面に設置された保持部材と前記実装面との間に挟み込ませながらその長手方向と直交する幅方向に挿入し、
前記圧電体を挿入する際、前記一次電極の一方及び前記二次電極が前記回路基板の実装面に背向し、かつ、前記一次電極の他方が前記実装面に形成された配線パターンと向き合う状態に位置付けるとともに、前記圧電体の挿入後は、前記保持部材による挟み込みにより前記実装面に向き合う方の前記一次電極を前記配線パターンに圧着させる一方、前記実装面に背向する方の前記一次電極及び前記二次電極をそれぞれ前記保持部材を介して前記配線パターンに接続させ、
かつ、前記圧電体の挿入に際して少なくとも前記二次電極と前記保持部材との間には導電性を有した弾性体を介在させた状態で前記回路基板に前記圧電体を実装することにより、前記一次電極を通じて前記圧電体に周期的な電圧を入力する一方、この電圧の入力により発生した前記圧電体の機械的な振動を電圧に変換して前記二次電極から電圧を出力させる圧電トランスとして構成することを特徴とする圧電トランスの実装方法。 - 請求項5に記載の圧電トランスの実装方法において、
前記圧電体の挿入に際して、さらに前記一次電極と前記保持部材との間にも導電性を有した弾性体を介在させた状態で前記回路基板に実装することを特徴とする圧電トランスの実装方法。
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