JP2001085630A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JP2001085630A
JP2001085630A JP2000212973A JP2000212973A JP2001085630A JP 2001085630 A JP2001085630 A JP 2001085630A JP 2000212973 A JP2000212973 A JP 2000212973A JP 2000212973 A JP2000212973 A JP 2000212973A JP 2001085630 A JP2001085630 A JP 2001085630A
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hole
semiconductor device
forming
layer
capacitor
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JP2000212973A
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English (en)
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Masaki Tamaru
雅規 田丸
Toshiyuki Moriwaki
俊幸 森脇
Ryoichi Suzuki
良一 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線等の制約を受けることなく所望の位置に
キャパシタを形成して電源ノイズ対策を効率的に行うこ
とができ、微細化の進んだプロセス技術においても、よ
り少ない面積でより大容量のキャパシタを構成する。 【解決手段】 プロセス技術の微細化に伴って大きな容
量を持つようになった配線間(M11およびM12間)
容量およびスルーホール間(B11およびB12間)容
量を利用して、付加容量またはキャパシタを形成する。
例えば、スイッチングノイズ等が発生する箇所の近傍に
も付加容量を容易に形成することができ、電源ノイズ対
策を効率的に行い得る。また、微細化の進んだプロセス
技術においても、より少ない面積でより大容量のキャパ
シタを、他のデバイスと同一のプロセスで特別な工程を
追加することなく形成することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置および半
導体装置の製造方法に係り、所望の位置にキャパシタを
形成して電源ノイズ対策を効率的に行うことができ、ま
た、微細化の進んだプロセス技術においても、より占有
面積が小さく、より大容量のキャパシタを構成できる半
導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アナログ回路およびディジタル
回路を混載した半導体装置や、低電圧で動作する半導体
装置では、該半導体装置内のディジタル回路によって発
生せしめられる電源ノイズが問題となっている。
【0003】このような電源ノイズを抑制するための手
法として、従来より、半導体装置の外周部の幹線(電
源)配線を2層化して、電源配線に付加される容量を増
加させる手法がある。上記電源ノイズは、主としてディ
ジタル回路に入力される信号の変化により電源電流が変
化して起こるスイッチングノイズであり、信号が変化し
ない時に付加容量を充電し、信号が変化するスイッチン
グ時に該付加容量に電源電圧供給源の役割を持たせるこ
とにより、電源電圧の急激な変動を抑制してノイズレベ
ルを低減するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体装置における電源ノイズ対策は、半導体装置
設計支援装置における配置・配線ツールによる配線の制
約から、幹線(外周部)の電源配線についてしか自動的
な対応を行うことができないという問題点があった。
【0005】また特に、より厳しいノイズ抑制が要求さ
れるような場合などでは、2つの配線層の導体膜を利用
した大容量のキャパシタを別途半導体装置上に形成して
電源配線に付加させる等の対処が為されるが、配線層を
利用した平行平板型のキャパシタは、それを形成するた
めの面積を別に必要とするので高集積化の妨げとなり、
特に微細化の進んだプロセス技術の場合に顕著であると
いう問題点もあった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、配置・配線ツールにおける配線制約
を受けることなく、所望の位置にキャパシタを形成する
ことができ、アナログ回路およびディジタル回路を混載
した半導体装置や低電圧で動作する半導体装置における
電源ノイズ対策を効率的に行い得る半導体装置および半
導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】また、本発明の他の目的は、微細化の進ん
だプロセス技術においても、より少ない面積でより大容
量のキャパシタを構成でき、しかもトランジスタ等の他
のデバイスと同一のプロセスで特別な工程を追加するこ
となく該キャパシタを形成し得る半導体装置および半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る半導体装置は、基板表面に
形成された第1の導体層と、前記第1の導体層に近接
し、かつ絶縁膜を介して前記第1の導体層と電気的に分
離せしめられた第2の導体層とを含み、前記第1および
第2の導体層との間で前記第1および第2の導体層の厚
さ方向に沿って所望の付加容量を形成するように、前記
絶縁膜の誘電率に応じて、前記第1および第2の導体層
の間隔が決定されることを特徴とする。また本発明の請
求項2は、前記請求項1にかかる半導体装置において、
前記第2の導体層が、前記第1の導体層に近接し、絶縁
膜の少なくとも一部を貫通するように形成されたスルー
ホール内に充填された導体層からなり、前記第1および
第2の導体層をそれぞれ第1および第2の電位に接続
し、前記第1の導体層と前記スルーホール内の第2の導
体層との間に介在する前記絶縁膜によって前記スルーホ
ールの深さ方向に沿ったキャパシタを構成したことを特
徴とする。
【0009】また本発明の請求項3は、前記請求項1に
かかる半導体装置において、前記スルーホールは、その
開口端のいずれか一方でのみ半導体領域または配線領域
と電気的に接続している第2のスルーホールを含むこと
を特徴としている。
【0010】また本発明の請求項4は、前記請求項2ま
たは3のいずれかにかかる半導体装置において、前記ス
ルーホールは、前記基板表面に形成された絶縁性領域表
面に開口している第2のスルーホールを含むことを特徴
としている。
【0011】また本発明の請求項5は、前記請求項2乃
至4のいずれかにかかる半導体装置において、前記スル
ーホールは、前記基板としての半導体基板表面に形成さ
れた素子分離領域表面に開口する第2のスルーホールを
含むように形成されていることを特徴としている。
【0012】また本発明の請求項6は、前記請求項2に
かかる半導体装置において、前記第1の導体層は、前記
スルーホールから、所定の間隔を隔てて形成された第1
のスルーホール内に形成されており、これら第1及び第
2の導体層とこの間に介在する前記層間絶縁膜の一部と
によって前記スルーホールの深さ方向に沿った縦形キャ
パシタを構成したことを特徴としている。
【0013】また本発明の請求項7は、前記請求項2乃
至5のいずれかにかかる半導体装置において、前記スル
ーホールは前記第1の導体層に相対向する面が幅広面と
なる断面長方形であることを特徴としている。
【0014】また本発明の請求項8は、前記請求項2乃
至5のいずれかにかかる半導体装置において、前記スル
ーホールは、前記基板表面とコンタクトするように前記
基板表面に開口している第3のスルーホールと、前記第
3のスルーホールと同一工程で形成され、前記基板表面
に形成された絶縁性領域表面に開口している第2のスル
ーホールとを含み、前記第3のスルーホールよりも前記
第2のスルーホールは開口面積が大きいことを特徴とし
ている。
【0015】また本発明の請求項9は、前記請求項6に
かかる半導体装置において、前記スルーホールは前記第
1のスルーホールの側壁から所定の間隔を隔てて、前記
第1の導体層を囲むように形成され、前記層間絶縁膜を
介して相対向する第1の導体層の側面と第2の導体層と
の間で前記スルーホールの深さ方向に沿った縦形キャパ
シタを構成したことを特徴としている。
【0016】また本発明の請求項10は、前記請求項9
にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は少な
くともその側面に絶縁保護膜を具備していることを特徴
としている。
【0017】また本発明の請求項11は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記スルーホールは、前
記第1の導体層の少なくとも上面の一部で重なるように
形成され、前記絶縁膜を介して相対向する第1の導体層
の側面と第2の導体層との間で前記スルーホールの深さ
方向に沿った縦形キャパシタを構成したことを特徴とし
ている。
【0018】また本発明の請求項12は、前記請求項1
1にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は少
なくともその側面及び上面に絶縁保護膜を具備している
ことを特徴としている。
【0019】また本発明の請求項13は、前記請求項1
2にかかる半導体装置において、前記スルーホールは前
記第1の導体層の上面から両側壁を覆うように開口して
いることを特徴としている。
【0020】また本発明の請求項14は、前記請求項1
0にかかる半導体装置において、前記保護絶縁膜は、第
1の絶縁膜上に形成され、前記第1の絶縁膜よりも誘電
率が小さく、前記層間絶縁膜のエッチング条件に対して
耐エッチング性を持つ第2の絶縁膜との積層膜とからな
ることを特徴としている。
【0021】また本発明の請求項15は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は、前
記スルーホール内に充填された前記第2の導体層から所
定の間隔を隔てて、前記第2の導体層の外側を囲むよう
に形成されていることを特徴としている。
【0022】また本発明の請求項16は、前記請求項1
5にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は櫛
形状に形成され、前記スルーホールは前記櫛形状の歯と
なる前記第1の導体層に挟まれた位置に形成されたこと
を特徴としている。
【0023】また本発明の請求項17は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1及び第2の導体
層は、それぞれ前記第1及び第2のスルーホールに充填
され、その上面で第1及び第2の配線層に接続されてお
り、前記第1及び第2の配線層の間隔は前記第1及び第
2のスルーホールの間隔よりも小さいことを特徴として
いる。
【0024】また本発明の請求項18は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1及び第2の導体
層は、それぞれ前記第1及び第2のスルーホールに充填
され、その上面で第1及び第2の配線層に接続されてお
り、前記第1及び第2のスルーホールの間隔は前記第1
及び第2の配線層の間隔よりも小さいことを特徴として
いる。
【0025】また本発明の請求項19は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1及び第2の導体
層は、それぞれ前記第1及び第2のスルーホールに充填
され、その上面で第1及び第2の配線層に接続されてお
り、前記第1及び第2のスルーホールの間隔は前記第1
及び第2の配線層の間隔とほぼ同程度であることを特徴
としている。
【0026】また本発明の請求項20は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は、ゲ
ート電極配線であり、前記第2のスルーホールはソース
またはドレインコンタクトホールであり、前記第2の導
体層はソースまたはドレイン配線であることを特徴とし
ている。
【0027】また本発明の請求項21は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は、ゲ
ート電極配線であり、前記第2のスルーホールは、素子
分離領域上で前記ゲート電極配線の両側に所定の間隔を
隔てて形成されていることを特徴としている。
【0028】また本発明の請求項22は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第1の導体層は、ゲ
ート電極配線であり、前記第2のスルーホールは、素子
分離領域上で表面を絶縁保護膜で被覆された前記ゲート
電極配線を覆うように前記ゲート電極配線に沿って形成
され、前記ゲート電極配線と、この周囲を覆う絶縁保護
膜と、前記第2のスルーホール内の第2の導体層との間
で付加キャパシタを構成したことを特徴としている。
【0029】また本発明の請求項23は、前記請求項2
2にかかる半導体装置において、前記絶縁保護膜は多層
膜であることを特徴としている。
【0030】また本発明の請求項24は、前記請求項2
にかかる半導体装置において、前記第2のスルーホール
およびその内部に充填された第2の導体層は、半導体チ
ップ表面の周縁部を囲むように形成されたシールリング
であり、前記第1の導体層は、前記シールリングから所
定の間隔を隔てて前記シールリングと並行する第1のス
ルーホール内に形成された補助リングであり、前記シー
ルリングと前記補助リングとで縦形キャパシタを構成し
ていることを特徴としている。また本発明の請求項25
は、前記請求項24にかかる半導体装置において、前記
補助リングは、前記基板とコンタクトするように形成さ
れていることを特徴としている。
【0031】また本発明の請求項26は、前記請求項2
4にかかる半導体装置において、前記シールリングは、
電源ラインもしくは信号ラインに接続されていることを
特徴としている。
【0032】また本発明の請求項27の半導体装置の製
造方法は、半導体基板内に所望の素子領域を形成する工
程と、前記半導体基板表面に配線層を形成する工程とを
含み、前記配線層を形成する工程が、第1の導体層を形
成する工程と、絶縁層間膜を形成する絶縁層間膜形成工
程と、前記絶縁層間膜を選択的に除去してスルーホール
を形成するスルーホール形成工程と、前記スルーホール
内に第2の導体層を形成する第2の導体層形成工程と、
を含み、さらに、前記スルーホール形成工程が、回路接
続用のスルーホールと、少なくとも前記スルーホール内
の第2の導体層と前記第1の導体層とが近接し、付加キ
ャパシタを形成するように、付加キャパシタ用のスルー
ホールとを同時に形成する工程を含み、前記第1および
第2の導体層の一部をそれぞれ第1および第2の電位に
接続してキャパシタを形成するようにしたことを特徴と
している。
【0033】また本発明の請求項28は、前記請求項2
7にかかる半導体装置の製造方法において、半導体基板
内に所望の素子領域を形成する工程と、前記半導体基板
表面に配線層を形成する工程とを含み、前記配線層を形
成する工程が、第1の導体層を形成する工程と、絶縁層
間膜を形成する絶縁層間膜形成工程と、前記絶縁層間膜
を選択的に除去してスルーホールを形成するスルーホー
ル形成工程と、前記スルーホール内に第2の導体層を形
成する第2の導体層形成工程とを含み、さらに、前記ス
ルーホール形成工程が、回路接続用のスルーホールと、
少なくとも前記スルーホール内の第2の導体層同士が近
接して、付加キャパシタを形成するように、付加キャパ
シタ用のスルーホールとを同時に形成する工程を含み、
前記付加キャパシタ用のスルーホール内の第2の導体層
をそれぞれ第1および第2の電位に接続して付加キャパ
シタを形成するようにしたことを特徴としている。
【0034】また本発明の請求項29は、前記請求項2
7にかかる半導体装置の製造方法において、素子分離領
域を形成した半導体基板表面にゲート絶縁膜およびゲー
ト電極層を形成する電極層形成工程と、ソースドレイン
領域を形成する工程と、絶縁層間膜を形成する絶縁層間
膜形成工程と、前記電極層近傍の前記絶縁層間膜をエッ
チングして前記ソースドレイン領域に開口するようにス
ルーホールを形成するスルーホール形成工程と、導体層
を形成し前記スルーホールを介して前記ソースおよびド
レイン領域にコンタクトするように配線を形成する配線
形成工程と、を有し、前記スルーホール形成工程が、前
記素子分離領域上を走行する前記ゲート電極配線に近接
する位置に付加キャパシタ用のスルーホールを同時形成
する工程を含み、前記配線および前記電極層をそれぞれ
第1および第2の電位に接続して付加キャパシタを形成
することを特徴としている。
【0035】また本発明の請求項30は、前記請求項2
9にかかる半導体装置において、前記電極層形成工程
は、さらに、前記ゲート電極形成工程の後、前記ゲート
電極を絶縁保護膜で被覆する工程を含むことを特徴とし
ている。
【0036】また本発明の請求項31にかかる半導体装
置の製造方法は、所望の素子領域の形成された基板表面
に絶縁層間膜を形成する絶縁層間膜形成工程と、電気的
接続用のコンタクトホール前記絶縁層間膜を選択的に除
去してスルーホールを形成するスルーホール形成工程
と、前記スルーホール内に第2の導体層を形成する第2
の導体層形成工程とを有し、前記スルーホール形成工程
が、電気的にコンタクトを形成するためのコンタクト領
域の形成と同時に縦形キャパシタを形成すべく、所望の
間隔を隔てて複数の第2のスルーホールを形成する工程
を含み、前記第2の導体層を隣接領域でそれぞれ第1お
よび第2の電位に接続してキャパシタを形成することを
特徴としている。
【0037】本発明に係る半導体装置では、基板表面に
形成された第1の導体層と、前記第1の導体層に近接
し、層間絶縁膜の少なくとも一部を貫通するように形成
されたスルーホールと、前記スルーホール内に充填され
た第2の導体層とを有し、前記第1および第2の導体層
をそれぞれ第1および第2の電位に接続し、前記第1の
導体層と前記スルーホール内の第2の導体層との間に介
在する前記層間絶縁膜によって前記スルーホールの深さ
方向に沿ったキャパシタを構成している。
【0038】すなわち、プロセス技術の微細化に伴い、
絶縁膜の誘電率と間隔との調整により、配線間容量およ
びスルーホール間容量を、所望の容量値をもつように大
容量化することにより、付加容量またはキャパシタを形
成している。配線間容量およびスルーホール間容量は半
導体装置内の任意の場所に配置可能であり、所望の位置
に付加容量を形成することができ、また縦方向すなわ
ち、基板面に対して垂直方向の面を電極面として用いた
縦形キャパシタであるため、専有面積は極めて小さい。
したがって、アナログ回路およびディジタル回路を混載
した半導体装置や低電圧で動作する半導体装置におい
て、ノイズ発生箇所の近傍に付加容量を容易に形成する
ことができ、電源ノイズ対策を効率的に行うことが可能
となる。また、微細化の進んだプロセス技術において、
スルーホールを付加的に形成するあるいは、スルーホー
ルを、その側面で付加キャパシタを形成し得る程度に、
隣接する配線又はスルーホールに近接して配設すること
によって縦形キャパシタを形成しているため、配線を利
用して形成された平面型キャパシタよりもより少ない面
積でより大容量のキャパシタを構成することができ、し
かもトランジスタ等の他のデバイスと同一のプロセスで
特別な工程を追加することなく、従前のプロセスで該キ
ャパシタを形成することが可能である。
【0039】また、本発明に係る半導体装置および半導
体装置の製造方法では、例えば半導体基板上、半導体基
板の絶縁層上または絶縁基板上に電極層および絶縁層間
膜を形成した後、該絶縁層間膜をエッチングして電極層
の近傍にスルーホールを形成し、スルーホール上に該ス
ルーホールと電気的に接続される配線を形成して、配線
および電極層をそれぞれ第1および第2の電位に接続し
てキャパシタを構成している。なお、電極層とスルーホ
ール間には両者を電気的に絶縁するための絶縁保護膜が
形成されているのが望ましい。また、電極層は例えば多
結晶シリコン層等が該当する。
【0040】また、請求項4に係る半導体装置では、付
加容量形成用のスルーホールが絶縁性領域表面に開口し
ているため、断面積をより大きいものとしても、エッチ
ングむらなどにより精度が低下するようなこともないた
め、設計の自由度が向上する。
【0041】特に、請求項13に係る半導体装置では、
スルーホールが電極層(第1の導体層)を覆うように形
成したときの電極層とスルーホール間の容量を利用し
て、付加容量またはキャパシタを形成するので、半導体
装置内の所望の位置により大容量の付加容量を形成する
ことができる。
【0042】また特に、請求項15に係る半導体装置で
は、電極層(第1の導体層)がスルーホールを囲むよう
に形成したときの電極層とスルーホール間の容量を利用
して、付加容量またはキャパシタを形成するので、半導
体装置内の所望の位置に大容量の付加容量を形成するこ
とができる。また、電極層がスルーホールを囲むように
形成したパターンを設計支援装置に登録し、単独または
組み合わせて付加容量またはキャパシタを構成できるよ
うにすれば、所望の容量値の付加容量またはキャパシタ
を所望の位置に形成することができる。
【0043】また特に、請求項16に係る半導体装置で
は、電極層(第1の導体層)を櫛形状に形成し、スルー
ホールが櫛形状の歯となる電極層に挟まれた位置に形成
したときの電極層とスルーホール間の容量を利用して、
付加容量またはキャパシタを形成するので、半導体装置
内の所望の位置に大容量の付加容量を形成することがで
きる。また、電極層を櫛形状に形成し、スルーホールが
櫛形状の歯となる電極層に挟まれた位置に形成したパタ
ーンを設計支援装置に登録し、単独または組み合わせて
付加容量またはキャパシタを構成できるようにすれば、
所望の容量値の付加容量またはキャパシタを所望の位置
に形成することができる。
【0044】さらに、請求項10に係る半導体装置で
は、第1および第2の電極の側面または側面および上面
には両者を電気的に絶縁するための絶縁保護膜が形成さ
れている。かかる構成によれば、コンタクトずれによる
短絡を防ぎ、かつ高誘電率となるように材料を選択する
ことにより、付加容量の増大をはかることが可能とな
る。また、電極層(第1及び第2の導体層)は例えば多
結晶シリコン層、アルミニウム薄膜、タングステン薄膜
メタルシリサイド等が該当する。
【0045】請求項24に係る半導体装置では、半導体
チップ表面の周縁部を囲むように形成されたシールリン
グを形成するとともに、前記シールリングから所定の間
隔を隔てて前記シールリングと並行する第1のスルーホ
ール内に形成された補助リングであり、各リングを異な
る電位に接続することにより、リング間でチップ周縁に
沿って縦形キャパシタを形成するもので、付加容量の大
きい縦形キャパシタを形成することが可能となる。また
本発明の構成によれば、シールリング及び補助リング電
源環状配線の役割を果たすため、配線のひきまわしが少
なくてすみ、さらなるチップ面積の低減を図ることが可
能となる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置および
半導体装置の製造方法の実施の形態について、〔第1の
実施形態〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実施形
態〕、〔第4の実施形態〕、〔第5の実施形態〕、〔第
6の実施形態〕、〔第7の実施形態〕の順に図面を参照
して詳細に説明する。
【0047】本発明の半導体装置および半導体装置の製
造方法の実施の形態の説明に先立って、先ず、図2およ
び図3を参照して、プロセス技術の微細化に伴う素子構
造(配線層やポリシリコン層の構造)の変化について考
察する。図2および図3は半導体集積回路の同一部分
(ポリシリコンゲートnMOSトランジスタ)を構成す
る素子構造の説明図であり、図3は図2よりもプロセス
技術の微細化がより進んだ素子構造を示している。な
お、図2(a)および図3(a)は平面図(パターン
図)であり、図2(b)および図3(b)はそれぞれ図
2(a)および図3(a)のA−A’における断面図で
あり、図2(b)および図3(b)はB−B’における
断面図である。
【0048】図2において、201はp型シリコン基
板、211はゲート酸化膜、D21はn+拡散領域、P
21はポリシリコン層、B21,B22およびB23は
スルーホール(以下スルーホール内に導電体を充填した
ものをスルーホールと呼称する)、M21,M22およ
びM23は第1配線層のメタル配線、M24は第2配線
層のメタル配線である。
【0049】図3においても同様に、301はp型シリ
コン基板、311はゲート酸化膜、312はSAC(Se
lf-Aligned Contact)プロセス技術においてスルーホー
ルとポリシリコン層を分離するための絶縁保護膜、D3
1はn+拡散領域、P31はポリシリコン層、B31,
B32およびB33はスルーホール、M31,M32お
よびM33は第1配線層のメタル配線、M34は第2配
線層のメタル配線である。
【0050】図2(c)および図3(c)の対比によ
り、プロセス技術の微細化に伴って、配線に付加される
容量は、第1配線層と第2配線層の異なる配線層間(例
えば図2(c)のメタル配線M24およびメタル配線M
22,M23間)の容量から、同一配線層間(例えば図
3(c)のメタル配線M32およびメタル配線M33
間)の容量へと、支配的となる容量が変わってきている
ことが分かる。プロセス技術の微細化により、同一配線
層における配線相互の線間距離が短くなっていると共
に、抵抗の増大を抑制する目的から配線断面積を大きく
とるために配線層の厚さが大きくなっていることによる
ものである。
【0051】また、図2(b)および図3(b)の対比
により、プロセス技術の微細化に伴って、図2(b)で
は特に問題視されていなかったスルーホール間の容量や
スルーホール−ポリシリコン層間の容量が、図3(b)
ではスルーホールB31およびB32間の容量やスルー
ホールB31、B32−ポリシリコン層P31間の容量
が無視できないほど大きな値を持つようになって来てい
ることも分かる。特にスルーホール−ポリシリコン層間
の容量は、絶縁保護膜312が高誘電率を持つため、よ
り大きな容量値となっている。
【0052】このように、プロセス技術の微細化に伴う
配線層やポリシリコン層の構造の変化により、同一配線
層間容量やスルーホール−ポリシリコン層間容量等の付
加容量が大きな値を持つようになり、微細化プロセスで
はこの付加容量に対処する技術が種々提案されている。
本発明の半導体装置および半導体装置の製造方法では、
プロセス技術の微細化に伴って大きな付加容量を持つよ
うになった構造部分を用いて、電源ノイズ対策用に電源
配線に付加される容量や、半導体集積回路を構成するキ
ャパシタを形成しようとするものである。
【0053】〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1
の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する部
分の説明図である。図1(a)および(c)は平面図
(パターン図)であり、図1(b)は図1(a)および
(c)のA−A’における断面図である。なお、本実施
形態の半導体装置および半導体装置の製造方法は、プロ
セス技術の微細化に伴って大きな容量を持つようになっ
た配線間容量およびスルーホール間容量により、付加容
量またはキャパシタを形成するものである。
【0054】図1において、101はシリコン基板、B
11およびB12はスルーホール、M11およびM12
はメタル配線である。なお、図1(b)中では省略され
ているが、スルーホールB11およびB12間には膜厚
200−600nmのSiO 2からなる絶縁層間膜(誘
電率4.2)が、アルミニウムからなるメタル配線M1
1およびM12間には膜厚50−500nmのSiOF
からなる絶縁線間膜(誘電率3.7)がそれぞれ形成さ
れている。
【0055】図1に示される構造を、電源配線の付加容
量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル配
線M11およびM12の一方を電源電位VDDに、他方
を電源電位VSSにそれぞれ接続されることとなる。ま
た、半導体集積回路におけるキャパシタとして使用する
場合には、メタル配線M11およびM12がそれぞれ該
キャパシタの両端電位を持つこととなる。
【0056】図1に示される構造は、少なくとも次のよ
うなプロセスを経て実現される。先ず、シリコン基板1
01上にCVD法により膜厚200−600nmのSi
2からなる絶縁層間膜を形成する。次に、フォトリソ
グラフィ工程によって形成したレジストパターンをマス
クとし、絶縁層間膜をエッチングし、さらに減圧CVD
法を用いたメタル薄膜形成工程によりアルミニウム薄膜
を充填しシリコン基板101上にスルーホールB11お
よびB12を形成する。そしてさらに、減圧CVD法を
用いたメタル薄膜形成工程(配線形成工程)により、ア
ルミニウム薄膜を形成し、スルーホールB11およびB
12上にそれぞれメタル配線M11およびM12が形成
される。ここで平坦面上のメタル薄膜の膜厚は50−5
00nm程度であった。なお、スルーホール内に充填さ
れるメタル薄膜とメタル配線とは同一工程で形成しても
よい。成膜方法についても減圧CVDに限定されること
なく、スパッタリング法、ダマシン法など他の方法も適
用可能である。
【0057】なお、図1(a)および(b)に示される
ような構造でキャパシタを実現する場合、該キャパシタ
の容量は配線間容量およびスルーホール間容量の合成値
となるが、メタル配線M11およびM12の膜厚hm、
スルーホールB11およびB12の高さhb、並びにス
ルーホールB11およびB12間の距離dbの大小関係
によって、配線間容量またはスルーホール間容量の何れ
か一方がより支配的となる。
【0058】先ず、スルーホール間の距離dbよりもス
ルーホールの高さhbが大きい時(db<hb)には、
スルーホール間容量を有効に利用することができる。ま
た逆に、スルーホール間の距離dbがスルーホールの高
さhbよりも大きい時(db>hb)には、配線間容量
の方が支配的となる。但し、スルーホール間容量が利用
されないということではない。例えばスルーホール間の
距離dbは、50−500nm程度が望ましく、さらに
はできる限り近接させるのが望ましい。また、配線間距
離hbは、50−500nm程度が望ましく、さらには
できる限り近接させるのが望ましい。また、例えば絶縁
層間膜となる部分を高誘電率膜で構成し、絶縁線間膜と
なる部分をより誘電率の低い膜で構成することにより、
スルーホール間容量と配線間容量とを同程度に高くする
ことができる。またこのように、絶縁層間膜と絶縁線間
膜とを膜質の異なる2層構造膜で構成することにより、
より絶縁性を高めることが可能となる。
【0059】次に、スルーホールの高さhbがメタル配
線の膜厚hmよりも大きい時(hb>hm)には、配線
間容量よりもスルーホール間容量の方が相対的に大き
く、有効に利用することが可能である。逆の時(hb<
hm)には、配線間容量がスルーホール間容量よりも相
対的に大きくなる場合もあるが、パターンレイアウトの
許容範囲内でスルーホールの形状を調整することによ
り、スルーホール高さが小さい分、対向部分の面積を大
きくして、スルーホール間容量を大きくすることも可能
である。
【0060】なお、現状のプロセス技術では、絶縁層間
膜を薄くすると回路全体の配線容量が増加して、回路全
体にその影響が現れるため、プロセス技術的な問題が無
い限り絶縁層間膜は厚く積まれることが望ましく、した
がって、構造的にdb<hbでhb>hmとなることが
大半であると考えられる。
【0061】なお、本実施形態では、MOSデバイスを
想定して説明したが、バイポーラ等の他のデバイスに対
して適用可能であることはいうまでもない。また、シリ
コン基板101上にスルーホールB11およびB12を
形成したが、シリコン基板101の素子分離領域等の絶
縁層上に形成してもよい。また、シリコン基板101の
代わりに絶縁基板を使用して、本実施形態をSOI(Si
licon On Insulator)構造に適用することも可能であ
る。
【0062】また、スルーホールB11およびB12の
形状は、図1(a)に示されるような切断面が正方形を
した固定形状とするのが通常であるが、付加容量または
キャパシタを形成する場合には、半導体基板、半導体基
板の絶縁層または絶縁基板の上にスルーホールが形成さ
れるので、エッチングばらつき等の問題が無くなること
から、スルーホールの固定形状ルールを無くして、図1
(c)に示すように、切断面が長方形をしたスルーホー
ルとすることも可能である。これにより、キャパシタ面
積が増大し、大容量を得ることが可能となる。なお、深
さ方向を利用しているため、占有面積の増大を招くこと
なく大容量を得ることが可能となる。
【0063】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、プロセス技術の微細化
に伴って大きな容量を持つようになった配線間(M11
およびM12間)容量およびスルーホール間(B11お
よびB12間)容量を利用して、付加容量またはキャパ
シタを形成するので、半導体装置内の所望の位置に付加
容量を形成することができる。例えば、アナログ回路お
よびディジタル回路を混載した半導体装置や低電圧で動
作する半導体装置において、スイッチングノイズ等が発
生する箇所の近傍に付加容量を容易に形成することがで
き、電源ノイズ対策を効率的に行うことが可能となる。
また、微細化の進んだプロセス技術においても、従来の
配線層間の平行平板型キャパシタと比較して、より少な
い面積でより大容量のキャパシタを構成することがで
き、しかもトランジスタ等の他のデバイスと同一のプロ
セスで特別な工程を追加することなく該キャパシタを形
成することが可能である。
【0064】〔第2の実施形態〕図4は、本発明の第2
の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する部
分の説明図である。図4(a)および(c)は平面図
(パターン図)であり、図4(b)は図4(a)および
(c)のA−A’における断面図である。なお、本実施
形態の半導体装置および半導体装置の製造方法は、プロ
セス技術の微細化に伴って大きな容量を持つようになっ
たスルーホール−ポリシリコン層間の容量により、縦形
の付加容量またはキャパシタを形成するものである。
【0065】図4において、401はシリコン基板、B
41,B42およびB43はスルーホール、M41およ
びM42は膜厚50−500nmのアルミニウムからな
るメタル配線、P41は膜厚200−600nmのポリ
シリコン層である。ここでスルーホールB41,B42
およびB43も同一工程で形成されたポリシリコン層が
充填されている。なお、ポリシリコン層P41の側面に
はSiO2膜からなるスペーサ411が形成され、さら
にその側面および上面がSiN膜からなる絶縁保護膜4
12で被覆されている。また、図4(b)中では省略さ
れているが、スルーホールB41およびB42間には絶
縁層間膜が、メタル配線M41およびM42間には絶縁
線間膜がそれぞれ形成されている。なお、ここではシリ
コン基板401とスルーホールB41,42内の導体は
電気的にコンタクトを形成してはいない。配線M42は
スルーホールB43を介してシリコン基板401上に形
成された配線P41とコンタクトを形成している。また
スルーホールB41,42、B43内にはメタル配線M
41およびM42と同一材料からなる導体が充填されて
いる。
【0066】図4に示される構造を、電源配線の付加容
量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル配
線M41およびM42の一方を電源電位VDDに、他方を
電源電位VSSにそれぞれ接続されることとなる。また、
半導体集積回路におけるキャパシタとして使用する場合
には、メタル配線M41およびM42がそれぞれ該キャ
パシタの両端電位を持つこととなる。
【0067】なお、図4(a)では、どのスルーホール
B41−43も同じ形状をなしているが、下層側のポリ
シリコン層P41にコンタクトしているのはスルーホー
ルB43のみであり、B41およびB42をキャパシタ
形成用として下層側の配線にコンタクトすることなく、
形成している。これに対し、図4(c)では、下層側の
ポリシリコン層P41にコンタクトしているスルーホー
ルB43は通常の正方形状をなしているが、コンタクト
用として前記スルーホールB43と同一工程で形成する
キャパシタ形成用のスルーホールB41’、42’はポ
リシリコン層P41と相対向する領域が増大するよう
に、断面長方形をなすように形成されており、前記コン
タクト用のスルーホールB43よりも断面積が大きい。
なお、シリコン基板401上にスルーホールB41,B
42およびポリシリコン層P41を形成したが、シリコ
ン基板401の素子分離領域等の絶縁層上に形成しても
よい。また、シリコン基板401の代わりに絶縁基板を
使用して、本実施形態をSOI(Silicon On Insulato
r)構造に適用することも可能である。
【0068】また、図4では、2つのスルーホールB4
1,B42とポリシリコン層P41との間の容量により
キャパシタを形成しているが、1つのスルーホールB4
1またはB42とポリシリコン層P41との間の容量で
形成してもよい。図4では、主として、ポリシリコン層
P41の左側面とスルーホールB41、ポリシリコン層
P41の上面とスルーホールB41、ポリシリコン層P
41の右側面とスルーホールB42およびポリシリコン
層P41の上面とスルーホールB42のそれぞれの間の
容量の合成により形成されるキャパシタの容量値が決定
されたが、この変形構造でキャパシタを形成した場合に
は、ポリシリコン層P41の側面とスルーホールおよび
ポリシリコン層P41の上面とスルーホールのそれぞれ
の間の容量の合成となる。
【0069】また、スルーホールB41およびB42の
形状は、図4(a)に示されるような切断面が正方形を
した固定形状とするのが通常であるが、付加容量または
キャパシタを形成する場合には、半導体基板、半導体基
板の絶縁層または絶縁基板の上にスルーホールが形成さ
れるので、エッチングばらつき等の問題が無くなること
から、スルーホールの固定形状ルールを無くして、図4
(c)に示すように、切断面を長方形としたスルーホー
ル形状にすることも可能である。
【0070】次に、本実施形態における半導体装置の製
造方法、即ちスルーホール−ポリシリコン層間の容量を
用いてキャパシタを形成する場合の製造方法を図5およ
び図6を参照して説明する。図5(a)〜(e)および
図6(a)〜(c)は、各製造工程を実施した後の断面
図である。なお、図5および図6では、付加容量または
キャパシタの形成部分のみならずトランジスタの形成部
分についても示し、また、付加容量またはキャパシタ
は、シリコン基板の素子分離領域上に形成されるものを
例示している。
【0071】先ず、図5(a)に示すように、p型シリ
コン基板501内にnウェル502およびpウェル50
3を形成するとともに、表面にゲート酸化膜504を形
成する。
【0072】次に、図5(b)に示すように、STI
(Shallow Trench Isolation)等の素子分離領域505
を形成する。素子分離領域505は、例えば酸化シリコ
ン等の絶縁膜である。なお、素子分離領域505上にキ
ャパシタが形成され、nウェル502側にトランジスタ
が形成される(後述)。
【0073】次に、図5(c)に示すように、減圧CV
D法により、ポリシリコン層を堆積したのち、リソグラ
フィによりゲート電極(ポリシリコン層)P51,P5
2およびP53を形成し、このゲート電極をマスクとし
て、イオン打ち込みによりソース・ドレインとなるn+
拡散領域507の外側にn−LDD注入領域506を形
成する。ここでゲート電極上には窒化シリコン膜からな
るゲート上キャップ膜C51,C52およびC53を形
成しておくのが望ましい。これにより、コンタクト部分
の酸化シリコン膜を除去する際、マスクずれが生じても
このゲート上キャップ膜C51,C52およびC53が
エッチングストッパとなり、ゲート電極が露呈するのを
防止することができる。ここで、LDDは、n+拡散領
域507の外側にn-領域506を設けて電界を緩和さ
せ、ホットエレクトロンに耐性を持たせたLDD(Ligh
tly Doped Drain)構造を指す。
【0074】次に、図5(d)に示すように、CVD法
により前面に酸化シリコン膜を形成した後、異方性エッ
チングにより各ポリシリコン層P51,P52,P53
の側面にのみ酸化シリコン膜を残し、スペーサ511を
形成する。この後、このスペーサ511およびゲート電
極P53をマスクとしてイオン打ち込みによりn+拡散
領域507を形成する。ここで、スペーサ511は酸化
シリコンSiO(誘電率4.2)等の保護膜である。
【0075】次に、図5(e)に示すように表面全体
に、SACプロセス用の絶縁保護膜512を形成する。
ここで、絶縁保護膜512には窒化シリコンSiN(誘
電率6.5)等を使用する。すなわち、絶縁保護膜とし
ては絶縁性が高くかつ耐エッチング性が高くかつ誘電率
の高い膜を用いるのが望ましい。また、破線510で示
すように絶縁保護膜を厚さ方向で2分割し窒化シリコン
と酸化シリコンなど2層膜として形成してもよい。
【0076】次に、図6(a)に示すように、塗布法に
より膜厚200−600nmとなるように絶縁層間膜5
13を形成する。ここで、絶縁層間膜513にはSiO
F(誘電率3.7)、SiO2(誘電率4.2)、HS
Q(Hydrogen SilsesQuioxane;誘電率3.0)等の誘
電率の比較的低いものが使用される。
【0077】次に、図6(b)に示すように、絶縁層間
膜513をエッチングした後に導電材料を埋め込んでス
ルーホールB51,B52,B53,B54,B55を
形成する。ここで、絶縁保護膜512の膜厚をt、スル
ーホールB51〜B55の高さをhbとするとき、絶縁
保護膜512のエッチングレートRaは、絶縁層間膜5
13のエッチングレートRbの(hb/t)倍よりも十
分に小さいものとする。ここにいうエッチングレートは
削れ易さを表し、エッチングレートは材料に依存するの
で、エッチングレート比を考慮して絶縁保護膜512の
膜厚tを決定する必要がある。
【0078】次に、図6(c)に示すように、各スルー
ホールB51〜B55形成後CVD法によりポリシリコ
ン層P51−53を形成して配線M51〜M55を得、
さらに線間膜514としてSiO2を形成する。以上の
工程により、素子分離領域505上を走行するゲート電
極配線P51,52との間に付加容量としてのキャパシ
タが形成され、nウェル502側にトランジスタが形成
される。また、以上の説明から明らかなように、本実施
形態の製造方法では、トランジスタ等の他のデバイスと
同一のプロセスで、特別な工程を追加することなくしか
も、特別に占有面積を増大させることなく、キャパシタ
を形成することが可能である。
【0079】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、プロセス技術の微細化
に伴って大きな容量を持つようになったポリシリコン層
とスルーホール間の容量を利用して、縦形の付加容量ま
たはキャパシタを形成するので、半導体装置内の所望の
位置に付加容量を形成することができる。例えば、アナ
ログ回路およびディジタル回路を混載した半導体装置や
低電圧で動作する半導体装置において、スイッチングノ
イズ等が発生する箇所の近傍に付加容量を容易に形成す
ることができ、電源ノイズ対策を効率的に行うことが可
能となる。また、微細化の進んだプロセス技術において
も、従来の配線層間の平行平板型キャパシタと比較し
て、より少ない面積でより大容量のキャパシタを構成す
ることができ、しかもトランジスタ等の他のデバイスと
同一のプロセスで特別な工程を追加することなく該キャ
パシタを形成することが可能である。なお、本実施形態
の上記説明ではMOSデバイスを想定したが、本実施形
態をバイポーラ等の他のデバイスに対しても適用可能で
あることはいうまでもない。
【0080】〔第3の実施形態〕図7は、本発明の第3
の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する部
分の説明図である。図7(a)は平面図(パターン図)
であり、図7(b)は図7(a)のA−A’における断
面図である。なお、本実施形態の半導体装置および半導
体装置の製造方法は、第2の実施形態と同様にスルーホ
ール内のポリシリコン層とゲート電極配線などのポリシ
リコン層間の容量により、付加容量またはキャパシタを
形成するものであるが、スルーホールがポリシリコン層
を覆うように形成されている点が異なる。
【0081】図7において、701はシリコン基板、B
71,B72はスルーホール、M71およびM72はメ
タル配線、P71はポリシリコン層である。なお、ポリ
シリコン層P71の側面にはSiO2からなるスペーサ
711が形成され、さらにその側面および上面をSiN
からなる絶縁保護膜712で覆った構造である。
【0082】図7に示される構造を、電源配線の付加容
量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル配
線M71およびM72の一方を電源電位VDDに、他方
を電源電位VSSにそれぞれ接続されることとなる。ま
た、半導体集積回路におけるキャパシタとして使用する
場合には、メタル配線M71およびM72がそれぞれ該
キャパシタの両端電位を持つこととなる。
【0083】図7に示される構造の製造方法は第2の実
施形態と同様であるが、少なくとも次のようなプロセス
を経て実現される。先ず、CVD法によりシリコン基板
701上にポリシリコン層P71を形成し、フォトリソ
グラフィにより電極パターンを形成する。次に、CVD
法によりSiO2膜を形成した後、異方性エッチングに
よりポリシリコン層P71の側面にスペーサ711を形
成する。そしてさらに、この全体を覆うように絶縁保護
膜712が形成される。次に、絶縁層間膜形成工程によ
り絶縁層間膜が形成される。次に、スルーホール形成工
程により、絶縁層間膜をエッチングしてスルーホールが
形成されるが、スルーホールB71はポリシリコン層P
71を覆うことのできる大きさの切断面を持って形成さ
れる。そしてさらに、配線形成工程により、スルーホー
ルB71,B72上にそれぞれメタル配線M71および
M72が形成される。かかる構成によれば、ポリシリコ
ン層P71の上面および側面全体がキャパシタ電極とし
て用いられるため、本実施形態の付加容量またはキャパ
シタによる容量は、第2の実施形態のものよりもさらに
大容量とすることができる。
【0084】なお、スルーホールの形状は、スルーホー
ルB72のように切断面が正方形とした固定形状とする
のが通常であるが、付加容量またはキャパシタを形成す
る場合には、半導体基板の絶縁層または絶縁基板の上に
スルーホールが形成されるので、エッチングばらつき等
の問題が無くなることから、スルーホールの固定形状ル
ールを無くして、本実施形態のスルーホールB71のよ
うな長方形形状とすることが可能となる。
【0085】また、本実施形態の上記説明ではMOSデ
バイスを想定したが、本実施形態をバイポーラ等の他の
デバイスに対しても適用可能であることはいうまでもな
い。また、図7では、シリコン基板701上にスルーホ
ールB71およびポリシリコン層P71を形成したが、
シリコン基板701の素子分離領域等の絶縁層上に形成
してもよい。また、シリコン基板701の代わりに絶縁
基板を使用して、本実施形態をSOI(Silicon On Ins
ulator)構造に適用することも可能である。
【0086】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、スルーホールB71が
ポリシリコン層P71を覆うように形成したときのポリ
シリコン層とスルーホール間の容量を利用して、縦形の
付加容量またはキャパシタを形成するので、半導体装置
内の所望の位置に大容量の付加容量を形成することがで
きる。例えば、アナログ回路およびディジタル回路を混
載した半導体装置や低電圧で動作する半導体装置におい
て、スイッチングノイズ等が発生する箇所の近傍に大容
量の付加容量を容易に形成することができ、電源ノイズ
対策を効率的に行うことが可能となる。また、微細化の
進んだプロセス技術においても、より大容量のキャパシ
タを構成することができ、しかもトランジスタ等の他の
デバイスと同一のプロセスで特別な工程を追加すること
なく該キャパシタを形成することが可能である。
【0087】〔第4の実施形態〕図8は、本発明の第4
の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する部
分の説明図である。図8(a)は平面図(パターン図)
であり、図8(b)は図8(a)のA−A’における断
面図である。なお、本実施形態の半導体装置および半導
体装置の製造方法は、第2の実施形態と同様にスルーホ
ール−ポリシリコン層間の容量により、縦形の付加容量
またはキャパシタを形成するものであるが、電極配線層
などを構成するポリシリコン層がスルーホールを囲むよ
うに形成されている点が異なる。
【0088】図8において、801はシリコン基板、B
81,B82はスルーホール、M81およびM82はメ
タル配線、P81はポリシリコン層である。なお、ポリ
シリコン層P81の側面にはスペーサ811が形成さ
れ、さらにその側面および上面を絶縁保護膜812で覆
った構造である。また、図8(b)中では省略されてい
るが、スルーホールB81の周囲には絶縁層間膜が形成
されている。
【0089】図8に示される構造を、電源配線の付加容
量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル配
線M81およびM82の一方を電源電位VDDに、他方
を電源電位VSSにそれぞれ接続されることとなる。ま
た、半導体集積回路におけるキャパシタとして使用する
場合には、メタル配線M81およびM82がそれぞれ該
キャパシタの両端電位を持つこととなる。また、図8に
示される構造は、第2および第3の実施形態と同様のプ
ロセスを経て形成される。
【0090】なお、本実施形態の上記説明ではMOSデ
バイスを想定したが、本実施形態をバイポーラ等の他の
デバイスに対しても適用可能であることはいうまでもな
い。また、図8では、シリコン基板801上にスルーホ
ールB81およびポリシリコン層P81を形成したが、
シリコン基板801の素子分離領域等の絶縁層上に形成
してもよい。また、シリコン基板801の代わりに絶縁
基板を使用して、本実施形態をSOI(Silicon On Ins
ulator)構造に適用することも可能である。
【0091】また、図8では、ポリシリコン層P81が
スルーホールB81を囲むように、ポリシリコン層P8
1の平面形状を八角形の各辺に沿って形成した形状とな
っている。すなわち、ポリシリコン層P81の平面形状
を正方形とした場合、角部で、スルーホールとの間隔が
大きくなり、容量が低減するのを防止すべく、正方形の
角部を、スルーホールに近接させるようにした構造であ
る。これは、左右斜め45度に配線が可能なプロセスル
ールにおいてのみ可能な形状であり、該斜め配線が許さ
れない場合には、ポリシリコン層P81の平面形状を例
えば四角形の各辺に沿って形成した形状とする変形が可
能である。また、ポリシリコン層P81の平面形状は、
スルーホールB81を四方八方の全てを囲む形状でな
く、一部を囲む、例えば「コの字」形状としてもよい。
この場合もスルーホールB81の中心からポリシリコン
層P81の内側端までの距離がほぼ等しくなるように形
成するとともに、スルーホールの外殻に沿って、ポリシ
リコン層P81の内側端が形成されるようにするのが望
ましい。
【0092】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、ポリシリコン層P81
がスルーホールB81を囲むように形成したときのポリ
シリコン層とスルーホール間の容量を利用して、縦形の
付加容量またはキャパシタを形成するので、半導体装置
内の所望の位置に大容量の付加容量を形成することがで
きる。また、電源ノイズ対策を効率的に行えることや他
のデバイスと同一のプロセスでキャパシタを形成できる
こと等の効果については、上記他の実施形態と同様であ
る。
【0093】さらに、本実施形態では、八角形の各辺に
沿って形成したポリシリコン層P81や四角形の各辺に
沿って形成したポリシリコン層、或いは「コの字」形状
のポリシリコン層等々を、1つのセルとして配置・配線
ツール(半導体集積回路設計支援装置)のライブラリに
登録しておき、これらを単独または組み合わせて付加容
量またはキャパシタを構成するようにすれば、所望の容
量値の付加容量またはキャパシタを所望の位置に形成す
ることができ、ゲートアレイ等の配置・配線がより規則
的な半導体装置にも容易に適用することが可能となる。
【0094】〔第5の実施形態〕図9は、本発明の第5
の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する部
分の説明図である。図9(a)は平面図(パターン図)
であり、図9(b)は図9(a)のA−A’における断
面図である。なお、本実施形態の半導体装置および半導
体装置の製造方法は、第2の実施形態と同様にスルーホ
ール−ポリシリコン層間の容量により、付加容量または
キャパシタを形成するものであるが、ポリシリコン層を
櫛形状に形成し、スルーホールが櫛形状の歯となるポリ
シリコン層に挟まれた位置に形成されている点が異な
る。
【0095】図9において、901はシリコン基板、B
91m〜B9jmおよびB91p〜B9j+1pはスル
ーホール、M91およびM92はメタル配線、P91〜
P9j+1はポリシリコン層である。なお、各ポリシリ
コン層P91〜P9j+1は、メタル配線M92の下で
図9(a)では示されないポリシリコン層によって接続
されている。また各ポリシリコン層の側面にはスペーサ
911が形成され、さらにその側面および上面を絶縁保
護膜912で覆った構造である。また、図9(b)中で
は省略されているが、各スルーホールB91m〜B9j
mの周囲には絶縁層間膜が形成されている。
【0096】図9に示される構造を、電源配線の付加容
量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル配
線M91およびM92の一方を電源電位VDDに、他方
を電源電位VSSにそれぞれ接続されることとなる。ま
た、半導体集積回路におけるキャパシタとして使用する
場合には、メタル配線M91およびM92がそれぞれ該
キャパシタの両端電位を持つこととなる。また、図9に
示される構造は、第2の実施形態と同様のプロセスを経
て実現される。
【0097】なお、図9では、シリコン基板901上に
スルーホールB91m〜B9jmおよびポリシリコン層
P91〜P9j+1を形成したが、シリコン基板901
の素子分離領域等の絶縁層上に形成してもよい。また、
シリコン基板901の代わりに絶縁基板を使用して、本
実施形態をSOI(Silicon On Insulator)構造に適用
することも可能である。また、MOSデバイスのみなら
ずバイポーラ等の他のデバイスに対しても適用可能であ
る。
【0098】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、ポリシリコン層を櫛形
状に形成し、スルーホールが櫛形状の歯となるポリシリ
コン層に挟まれた位置に形成したときのポリシリコン層
とスルーホール間の容量を利用して、縦形の付加容量ま
たはキャパシタを形成するので、半導体装置内の所望の
位置に大容量の付加容量を形成することができる。ま
た、電源ノイズ対策を効率的に行えることや他のデバイ
スと同一のプロセスでキャパシタを形成できること等の
効果については、上記他の実施形態と同様である。
【0099】また、図9では、ポリシリコン層がスルー
ホールB91m〜B9jmのそれぞれを「コの字」状に
囲むような形状としたが、単に、第2の実施形態のキャ
パシタの形状を連続的に配置した(即ち、図9において
メタル配線M91の下にポリシリコン層が無いとした)
形状としてもよい。また、「コの字」形状のポリシリコ
ン層、或いは「二の字」形状のポリシリコン層等々を、
1つのセルとして配置・配線ツール(半導体集積回路設
計支援装置)に登録しておき、これらを連続的に組み合
わせて付加容量またはキャパシタを構成できるようにす
れば、所望の容量値の付加容量またはキャパシタを所望
の位置に形成することができ、ゲートアレイ等の配置・
配線がより規則的な半導体装置にも容易に適用すること
が可能となる。
【0100】〔第6の実施形態〕図10は、本発明の第
6の実施形態に係る半導体装置のキャパシタを形成する
部分の説明図である。図10(a)は平面図(パターン
図)であり、図10(b)は図10(a)のA−A’に
おける断面図である。なお、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法は、プロセス技術の微細化に
伴って大きな容量を持つようになったポリシリコン層間
の容量により、付加容量またはキャパシタを形成するも
のである。
【0101】図10において、1001はシリコン基
板、B101およびB102はスルーホール、M101
およびM102はメタル配線、P101およびP102
はポリシリコン層である。なお、ポリシリコン層P10
1,P102の側面にはスペーサ1011が形成され、
さらにその側面および上面を絶縁保護膜1012で覆っ
た構造である。また、図10(b)中では省略されてい
るが、絶縁保護膜1012の上方には絶縁層間膜が形成
されている。
【0102】図10に示される構造を、電源配線の付加
容量として電源ノイズ対策に使用する場合には、メタル
配線M101およびM102の一方を電源電位V
DDに、他方を電源電位VSSにそれぞれ接続されること
となる。また、半導体集積回路におけるキャパシタとし
て使用する場合には、メタル配線M101およびM10
2がそれぞれ該キャパシタの両端電位を持つこととな
る。
【0103】なお、図10では、シリコン基板1001
上にポリシリコン層P101,P102を形成したが、
シリコン基板1001の素子分離領域等の絶縁層上に形
成してもよい。また、シリコン基板1001の代わりに
絶縁基板を使用して、本実施形態をSOI(Silicon On
Insulator)構造に適用することも可能である。また、
MOSデバイスのみならずバイポーラ等の他のデバイス
に対しても適用可能である。
【0104】また、図10では、2つのポリシリコン層
P101,P102間の容量によりキャパシタを形成し
ているが、3以上のポリシリコン層間の容量で形成して
もよい。図11には、3つのポリシリコン層P101,
P102およびP103間の容量によりキャパシタを形
成する場合の断面図を示す。図11中、1005は素子
分離領域、1013は絶縁層間膜である。3つのポリシ
リコン層P101,P102およびP103の内、中心
のポリシリコン層P102に注目して、寄生する容量を
定式的に表してみる。
【0105】すなわち、真空中の比誘電率をε0、絶縁
層間膜1013の比誘電率をεA、絶縁保護膜1012
の比誘電率をεB、素子分離領域1005の比誘電率を
εCとし、また、ポリシリコン層間の距離をd、ポリシ
リコン層の高さをh、ポリシリコン層による平行平板の
長さをL、ポリシリコン層の幅をw、ポリシリコン層上
方の絶縁層間膜1013の膜厚をht1、ポリシリコン
層上方の絶縁保護膜1012の膜厚をht2、素子分離
領域1005の膜厚をhuとすれば、ポリシリコン層P
102に生じる寄生容量CP102は次式で表せる。
【0106】CP102=ε0・w・L/{(ht1/
εA)+(ht2/εB)}+2・εB・ε0・(h・L
/d)+εC・ε0・(w・L/hu)
【0107】ここで、注目するポリシリコン層P102
の周囲に発生するフリンジ容量は、左右および上下の平
行平板容量に含まれるものとし、素子分離領域1005
の下層にあるウェルはポリシリコン層P102と異なる
電位であるものとする。
【0108】図10に示される構造の製造方法は第2の
実施形態と同様であるが、少なくとも次のようなプロセ
スを経て実現される。先ず、電極層形成工程によりシリ
コン基板1001上にポリシリコン層P101,P10
2が形成される。次に、絶縁保護膜形成工程によりポリ
シリコン層P101,P102の側面にスペーサ101
1が形成され、それを覆って絶縁保護膜1012が形成
される。次に、絶縁層間膜形成工程により絶縁層間膜が
形成される。次に、スルーホール形成工程により、絶縁
層間膜をエッチングしてスルーホールB101,B10
2が形成され、さらに、配線形成工程により、スルーホ
ールB101,B102上にそれぞれメタル配線M10
1およびM102が形成される。なお、ポリシリコン層
P101,P102の加工精度が高いことから、高精度
な容量値を持つ付加容量またはキャパシタを形成するこ
とができる。
【0109】〔第7の実施形態〕図12及び図13は、
本発明の第7の実施形態に係る半導体装置を示す図であ
る。図12は半導体ウェハの部分平面図(パターン図)
であり、図13は図12の要部を示す図である。また、
図13(b)は図13(a)のX−X’における断面
図、図13(c)は図13(a)のX2−X2’における
断面図、図13(d)は図13(a)のY−Y’におけ
る断面図である。なお、本実施形態の半導体装置では、
図13は2重構造としたものである。BPはボンディン
グパッド、CRはチップ領域である。
【0110】本実施形態の説明に先立ち、比較のために
従来の半導体装置について説明する。図15は従来の半
導体チップを示す図である。図15(b)は図15
(a)のX−X’における断面図、図15(c)は図1
5(a)のY−Y’における断面図である。図15から
明らかなように、従来の半導体チップは周縁部全体を囲
むように半導体チップ周縁部で基板電位を固定すべく、
シールリングS1211が設けられている。すなわち、
p型シリコン基板1201表面に形成された素子分離領
域1205に囲まれた素子領域に半導体素子(図示せ
ず)を形成したもので、最外殻にp型不純物拡散領域1
206を介してp型シリコン基板1201にコンタクト
するようにシールリングS1211が形成されている。
1200はスクライブレーンであり、ダイシング工程で
除去される領域である。
【0111】図13と図15の比較から明らかなよう
に、本発明の半導体装置では半導体チップ周縁部に形成
されるシールリングを2重構造とし、最外殻に位置する
スルーホールB1201に形成されたシールリングS1
211をVDD電位に接続するとともに内側に位置するス
ルーホールB1202に形成された補助リングS121
2をVss電位に接続し、このスルーホールB1201、
1202間に存在する絶縁層間膜をキャパシタ絶縁膜C
1200として縦形キャパシタを形成するものである。
またシールリング形成部にのみ高誘電率の絶縁膜を用い
ることにより、よりキャパシタ容量を大きくすることが
可能となる。ここで補助リングS1212はp型シリコ
ン基板表面に形成されたnウェル領域1202内にn型
不純物拡散領域1207を介してコンタクトしている。
【0112】また、これらシールリングおよび補助リン
グは半導体チップの素子領域周縁を囲むように、ほぼ全
体にわたって形成されているため、電源線として用いる
ことにより、素子領域での電源線の引きまわし距離が低
減され、IRドロップが低減される。ここで補助リング
S1212はVss配線に接続されているが、外側のシー
ルリングの接続領域では切断されており、上層または下
層配線で補助リング全体が同一電位となるように接続さ
れている。
【0113】製造に際しては、シールリングの形成工程
で、同時にスルーホールを2重構造として形成するだけ
でよい。かかる構成によれば、何ら工程を付加すること
なくシールリングと補助リングが同時に形成される。
【0114】このように、本実施形態では、シールリン
グを2重リング構造とし、各リングを異なる電位に接続
することにより、リング間でチップ周縁に沿って縦形キ
ャパシタを形成するもので、付加容量の大きい縦形キャ
パシタを形成することが可能となる。
【0115】なお、本実施形態では、多層配線を形成す
る際、シールリングと補助リングを1層ごとにスルーホ
ールとして形成し基板電位に接続するように形成した
が、2層あるいは3層を貫通するようにスルーホールを
形成するようにしてもよいことはいうまでもない。ま
た、補助リングは、ボンディングパッドの下層領域に設
けてもよい。この場合は、占有面積を何ら増大すること
なく、ノイズを低減しかつIRドロップが少なくなる。
また本発明の構成によれば、シールリング及び補助リン
グ電源環状配線の役割を果たすため、配線のひきまわし
が少なくてすみ、さらなるチップ面積の低減を図ること
が可能となる。また、補助リングは、nウェル領域12
02にコンタクトしているため、nウェルの電位を安定
して所望の電位に固定することができる。なお、前記実
施形態では、補助リングは、nウェル領域1202にコ
ンタクトしているが、図14(a)、(b)に示すよう
に基板に開口しない場合あるいは素子分離領域に開口す
るような場合も有効である。
【0116】加えて前記実施形態では、シールリングを
2重構造としたが、3重以上としてもよく、3種以上の
電位とすることも可能となる。また、隣接するリングの
電位が互いに異なっていればよく、交互に2種の電位を
とるようにしてもよい。
【0117】以上のように、本実施形態の半導体装置お
よび半導体装置の製造方法では、プロセス技術の微細化
に伴って大きな容量を持つようになったポリシリコン層
間の容量を利用して、付加容量またはキャパシタを形成
するので、半導体装置内の所望の位置に付加容量を形成
することができる。例えば、アナログ回路およびディジ
タル回路を混載した半導体装置や低電圧で動作する半導
体装置において、スイッチングノイズ等が発生する箇所
の近傍に付加容量を容易に形成することができ、電源ノ
イズ対策を効率的に行うことが可能となる。また、微細
化の進んだプロセス技術においても、従来の配線層間の
平行平板型キャパシタと比較して、より少ない面積でよ
り大容量のキャパシタを高精度に構成することができ、
しかもトランジスタ等の他のデバイスと同一のプロセス
で特別な工程を追加することなく該キャパシタを形成す
ることが可能である。
【0118】なお、配線材料としては前記実施例に限定
されることなく、タングステン等の高融点金属薄膜、シ
リサイド膜、金膜など他の導電性薄膜が適用可能であ
る。また、絶縁膜としても、誘電率、エッチング特性、
絶縁性を考慮して適宜変更可能である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置および半導体装置の製造方法によれば、プロセス技術
の微細化に伴って大きな容量を持つようになった配線間
容量およびスルーホール間容量、電極層とスルーホール
間の容量、或いは電極層間の容量により、付加キャパシ
タを形成しているので、所望の位置に付加容量を形成す
ることができ、例えばアナログ回路およびディジタル回
路を混載した半導体装置や低電圧で動作する半導体装置
において、ノイズ発生箇所の近傍に付加容量を容易に形
成することができるので、電源ノイズ対策を効率的に行
うことが可能となる。また、微細化の進んだプロセス技
術においても、配線層を利用して形成されたキャパシタ
よりもより少ない面積でより大容量のキャパシタを構成
することができ、しかもトランジスタ等の他のデバイス
と同一のプロセスで特別な工程を追加することなく、従
前のプロセスで該キャパシタを形成することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置のキ
ャパシタを形成する部分の説明図である。
【図2】半導体集積回路のnMOSトランジスタを構成
する素子構造の説明図(その1)である。
【図3】半導体集積回路のnMOSトランジスタを構成
する素子構造の説明図(その2)である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置のキ
ャパシタを形成する部分の説明図である。
【図5】第2の実施形態における半導体装置の製造方法
を説明する説明図(その1)であり、各工程後の断面図
である。
【図6】第2の実施形態における半導体装置の製造方法
を説明する説明図(その2)であり、各工程後の断面図
である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置のキ
ャパシタを形成する部分の説明図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置のキ
ャパシタを形成する部分の説明図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る半導体装置のキ
ャパシタを形成する部分の説明図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の
キャパシタを形成する部分の説明図である。
【図11】第6の実施形態の半導体装置における寄生容
量の算定モデルを説明する説明図である。
【図12】第7の実施形態の半導体装置の平面図
【図13】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
説明図である。
【図14】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の
変形例を示す図である。
【図15】従来例の半導体装置の比較説明図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,701,8
01,901,1001、1201 シリコン基板 502 nウェル 503 pウェル 504 ゲート酸化膜 505,1005 素子分離領域 411,511,711,811,911,1011
ストッパ 412,512,712,812,912,1012
絶縁保護膜 513,1013 絶縁層間膜 514 線間膜 B11〜B1201,1202 スルーホール M11〜M102 メタル配線 P21〜P103 ポリシリコン層(電極層)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に形成された第1の導体層と、 前記第1の導体層に近接し、かつ絶縁膜を介して前記第
    1の導体層と電気的に分離せしめられた第2の導体層と
    を含み、 前記第1および第2の導体層との間で前記第1および第
    2の導体層の厚さ方向に沿って所望の付加容量を形成す
    るように、前記絶縁膜の誘電率に応じて、前記第1およ
    び第2の導体層の間隔が決定されることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の導体層が、 前記第1の導体層に近接し、絶縁膜の少なくとも一部を
    貫通するように形成されたスルーホール内に充填された
    導体層からなり、 前記第1および第2の導体層をそれぞれ第1および第2
    の電位に接続し、前記第1の導体層と前記スルーホール
    内の第2の導体層との間に介在する前記絶縁膜によって
    前記スルーホールの深さ方向に沿ったキャパシタを構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記スルーホールは、その開口端のいず
    れか一方でのみ半導体領域または配線領域と電気的に接
    続している第2のスルーホールを含むことを特徴とする
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記スルーホールは、前記基板表面に形
    成された絶縁性領域表面に開口している第2のスルーホ
    ールを含むことを特徴とする請求項2または3のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記スルーホールは、前記基板としての
    半導体基板表面に形成された素子分離領域表面に開口す
    る第2のスルーホールを含むように形成されていること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の導体層は、前記スルーホール
    から、所定の間隔を隔てて形成された第1のスルーホー
    ル内に形成されており、これら第1及び第2の導体層と
    この間に介在する前記絶縁膜とによって前記スルーホー
    ルの深さ方向に沿った縦形キャパシタを構成したことを
    特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記スルーホールは前記第1の導体層に
    相対向する面が幅広面となる断面長方形であることを特
    徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 前記スルーホールは、前記基板表面と電
    気的に接続するように前記基板表面に開口している第3
    のスルーホールと、前記第3のスルーホールと同一工程
    で形成され、前記基板表面に形成された絶縁性領域表面
    に開口している第2のスルーホールとを含み、 前記第3のスルーホールよりも前記第2のスルーホール
    は開口面積が大きいことを特徴とする請求項2乃至5の
    いずれかに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記スルーホールは前記第1のスルーホ
    ールの側壁から所定の間隔を隔てて、前記第1の導体層
    を囲むように形成され、前記絶縁膜を介して相対向する
    第1の導体層の側面と第2の導体層との間で前記スルー
    ホールの深さ方向に沿った縦形キャパシタを構成したこ
    とを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の導体層は少なくともその側
    面に絶縁保護膜を具備していることを特徴とする請求項
    9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記スルーホールは、前記第1の導体
    層の少なくとも上面の一部で重なるように形成され、前
    記絶縁膜を介して相対向する第1の導体層の側面と第2
    の導体層との間で前記スルーホールの深さ方向に沿った
    縦形キャパシタを構成したことを特徴とする請求項2に
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の導体層は少なくともその側
    面及び上面に絶縁保護膜を具備していることを特徴とす
    る請求項11に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記スルーホールは前記第1の導体層
    の上面から両側壁を覆うように開口していることを特徴
    とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記保護絶縁膜は、第1の絶縁膜上に
    形成され、前記第1の絶縁膜よりも誘電率が小さく、前
    記絶縁膜のエッチング条件に対して耐エッチング性を持
    つ第2の絶縁膜との積層膜とからなることを特徴とする
    請求項10に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の導体層は、前記スルーホー
    ル内に充填された前記第2の導体層から所定の間隔を隔
    てて、前記第2の導体層の外側を囲むように形成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の導体層は櫛形状に形成さ
    れ、 前記スルーホールは前記櫛形状の歯となる前記第1の導
    体層に挟まれた位置に形成されたことを特徴とする請求
    項15に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第2の導体層は、それぞ
    れ前記第1及び第2のスルーホールに充填され、その上
    面で第1及び第2の配線層に接続されており、前記第1
    及び第2の配線層の間隔は前記第1及び第2のスルーホ
    ールの間隔よりも小さいことを特徴とする請求項2の記
    載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2の導体層は、それぞ
    れ前記第1及び第2のスルーホールに充填され、その上
    面で第1及び第2の配線層に接続されており、前記第1
    及び第2のスルーホールの間隔は、前記第1及び第2の
    配線層の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項2の
    記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2の導体層は、それぞ
    れ前記第1及び第2のスルーホールに充填され、その上
    面で第1及び第2の配線層に接続されており、前記第1
    及び第2の配線層の間隔と前記第1及び第2のスルーホ
    ールの間隔は同程度となるように構成されていることを
    特徴とする請求項2の記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の導体層は、ゲート電極配線
    であり、 前記第2のスルーホールはソースまたはドレインコンタ
    クトホールであり、 前記第2の導体層はソースまたはドレイン配線であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の導体層は、ゲート電極配線
    であり、 前記第2のスルーホールは、素子分離領域上で前記ゲー
    ト電極配線の両側に所定の間隔を隔てて形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の導体層は、ゲート電極配線
    であり、 前記第2のスルーホールは、素子分離領域上で表面を絶
    縁保護膜で被覆された前記ゲート電極配線を覆うように
    前記ゲート電極配線に沿って形成され、前記ゲート電極
    配線と、この周囲を覆う絶縁保護膜と、前記第2のスル
    ーホール内の第2の導体層との間で付加キャパシタを構
    成したことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記絶縁保護膜は多層膜であることを
    特徴とする請求項22に記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記第2のスルーホールおよびその内
    部に充填された第2の導体層は、半導体チップ表面の周
    縁部を囲むように形成されたシールリングであり、前記
    第1の導体層は、前記シールリングから所定の間隔を隔
    てて前記シールリングと並行する第1のスルーホール内
    に形成された補助リングであり、前記シールリングと前
    記補助リングとで縦形キャパシタを構成していることを
    特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記補助リングは、前記基板と電気的
    に接続するように形成されていることを特徴とする請求
    項24記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記シールリングは、電源ラインもし
    くは信号ラインに接続されていることを特徴とする請求
    項24記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 半導体基板内に所望の素子領域を形成
    する工程と、前記半導体基板表面に配線層を形成する工
    程とを含み、 前記配線層を形成する工程が、 第1の導体層を形成する工程と、 絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、 前記絶縁膜を選択的に除去してスルーホールを形成する
    スルーホール形成工程と、 前記スルーホール内に第2の導体層を形成する第2の導
    体層形成工程と、を含み、 さらに、前記スルーホール形成工程が、回路接続用のス
    ルーホールと、少なくとも前記スルーホール内の第2の
    導体層と前記第1の導体層とが近接し、付加キャパシタ
    を形成するように、付加キャパシタ用のスルーホールと
    を同時に形成する工程を含み、 前記第1および第2の導体層の一部をそれぞれ第1およ
    び第2の電位に接続してキャパシタを形成するようにし
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】半導体基板内に所望の素子領域を形成す
    る工程と、前記半導体基板表面に配線層を形成する工程
    とを含み、 前記配線層を形成する工程が、 第1の導体層を形成する工程と、 絶縁層間膜を形成する絶縁層間膜形成工程と、 前記絶縁層間膜を選択的に除去してスルーホールを形成
    するスルーホール形成工程と、 前記スルーホール内に第2の導体層を形成する第2の導
    体層形成工程と、を含み、 さらに、前記スルーホール形成工程が、回路接続用のス
    ルーホールと、少なくとも前記スルーホール内の第2の
    導体層同士が近接し、付加キャパシタを形成するよう
    に、付加キャパシタ用のスルーホールとを同時に形成す
    る工程を含み、 前記付加キャパシタ用のスルーホール内の第2の導体層
    をそれぞれ第1および第2の電位に接続して付加キャパ
    シタを形成するようにしたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 素子分離領域を形成した半導体基板表
    面にゲート絶縁膜およびゲート電極層を形成する電極層
    形成工程と、 ソースドレイン領域を形成する工程と、 絶縁層間膜を形成する絶縁層間膜形成工程と、 前記電極層近傍の前記絶縁層間膜をエッチングして前記
    ソースドレイン領域に開口するようにスルーホールを形
    成するスルーホール形成工程と、 導体層を形成し前記スルーホールを介して前記ソースお
    よびドレイン領域にコンタクトするように配線を形成す
    る配線形成工程と、を有し、 前記スルーホール形成工程が、前記素子分離領域上を走
    行する前記ゲート電極配線に近接する位置に付加キャパ
    シタ用のスルーホールを同時形成する工程を含み、 前記配線および前記電極層をそれぞれ第1および第2の
    電位に接続して付加キャパシタを形成することを特徴と
    する請求項27に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記電極層形成工程は、 さらに、前記ゲート電極形成工程の後、前記ゲート電極
    を絶縁保護膜で被覆する工程を含むことを特徴とする請
    求項29に記載の半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 所望の素子領域の形成された基板表面
    に絶縁層間膜を形成する絶縁層間膜形成工程と、 電気的接続用のコンタクトホール前記絶縁層間膜を選択
    的に除去してスルーホールを形成するスルーホール形成
    工程と、 前記スルーホール内に第2の導体層を形成する第2の導
    体層形成工程とを有し、 前記スルーホール形成工程が、電気的にコンタクトを形
    成するためのコンタクト領域の形成と同時に縦形キャパ
    シタを形成すべく、所望の間隔を隔てて複数の第2のス
    ルーホールを形成する工程を含み、 前記第2の導体層を隣接領域でそれぞれ第1および第2
    の電位に接続してキャパシタを形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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