JP2001085062A - 電気化学素子の検査方法及び製造方法 - Google Patents

電気化学素子の検査方法及び製造方法

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JP2001085062A
JP2001085062A JP26547699A JP26547699A JP2001085062A JP 2001085062 A JP2001085062 A JP 2001085062A JP 26547699 A JP26547699 A JP 26547699A JP 26547699 A JP26547699 A JP 26547699A JP 2001085062 A JP2001085062 A JP 2001085062A
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electrolyte
solid
polymer
electrochemical
solid electrolyte
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Masataka Takeuchi
正隆 武内
Shiyuuichi Uchijiyou
秀一 内條
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Showa Denko KK
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体電解質を有する固体電気化学素子を組み
立て後または組み立て工程中に固体電解質の固体状態を
ケース外部から簡易に検査する方法、及びその検査方法
を利用する固体電気化学素子の製造方法の提供。 【解決手段】 イオン伝導層に固体状電解質及び/また
はゲル状電解質を用いる固体電気化学素子のイオン伝導
層の固体化状態を、素子封印後に素子ケース外部から超
音波音速法で検査することを特徴とする電気化学素子の
検査方法、及び電気化学素子構成体内に導入後に重合性
化合物を重合して、高分子固体電解質及び/または高分
子ゲル電解質からなるイオン伝導層を形成する電気化学
素子の製造方法において、電気化学素子構成体外部から
イオン伝導層の固体化状態を超音波音速法で検査する工
程を有することを特徴とする電気化学素子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン伝導層を固
体化した安全性、信頼性に優れた、いわゆる固体電気化
学素子の固体状態をケース外部から確認する検査方法、
及びその検査工程を経る固体電気化学素子の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アイオニクス分野でのダウンサイジング
及び全固体化という流れの中で、従来の電解質溶液に代
わる新しいイオン伝導体として、高分子固体電解質を用
いた全固体一次電池や二次電池及び電気二重層コンデン
サ等の固体電気化学素子の実用化が望まれている。すな
わち、従来の電解質溶液を用いた電池では、電池外部へ
の液漏れあるいは電極物質の溶出などが発生しやすいた
めに長期信頼性に問題がある。最近期待されているフレ
キシブルなシート状電池においても、電解質溶液を用い
た場合には、電池容器内での電解液のかたよりや液枯れ
による内部インピーダンスの上昇あるいは内部短絡の問
題がある。
【0003】また、近年、比表面積の大きい炭素材料を
分極性電極としてその間にイオン伝導性溶液を配置する
電気二重層コンデンサが、メモリーバックアップ電源用
などに多用されるようになってきているが、このような
電気二重層コンデンサにおいても、現在の電解質溶液で
は、長期間の使用において、あるいは高電圧が印加され
た場合に、コンデンサ外部への液漏れ等が発生し易く長
期使用や信頼性に問題がある。また、従来の無機系イオ
ン伝導性物質を用いた電気二重層コンデンサは、イオン
伝導性物質の分解電圧が低く、出力電圧が低いという問
題もある。
【0004】これに対して、高分子固体電解質を用いた
電池及び電気二重層コンデンサでは液漏れや電極物質の
溶出等の問題はなく、種々の形状に加工でき、封止も簡
単である。また、より薄型化することも容易である。高
分子固体電解質を電池や電気二重層コンデンサに組み込
む方法として、高分子固体電解質の溶液を電極等の基質
上に塗布延伸し、次いで溶媒を乾燥除去するいわゆるキ
ャスト法が行われてきたが、この手法では加工操作が複
雑である上、電極との密着性が十分ではない。
【0005】そこで、高分子固体電解質の主成分として
電解質及び重合可能な化合物を用い、これを液状または
ゲル状として電池あるいはコンデンサの構造体内に装入
し、しかる後に硬化させて複合を行う硬化法が検討され
ている。このような重合性組成物の硬化法としては、従
来、活性光線による硬化法が盛んに研究開発され、特
に、経済的に有利である紫外線光重合開始剤を用いた高
分子固体電解質が検討されている。
【0006】また、正極、負極及び/またはセパレータ
の各要素と高分子固体電解質とを硬化と同時に複合一体
化でき、電池の内部インピーダンスを小さくすることが
構成上可能である熱硬化による方法も提案されている。
この方法では、活性光線による光硬化法では困難な、正
極、高分子固体電解質、負極を積層するタイプや捲回す
るタイプにおいて優位性を有する。しかしながらこのよ
うな複合一体化同時硬化では硬化後の状態を分析するこ
とが困難なため、硬化条件等により制御を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、固体電解質
を有する固体電気化学素子を組み立て後または組み立て
工程中に固体電解質の固体状態をケース外部から簡易に
検査する方法を提供することを目的とする。また、本発
明は、上記検査工程を有する固体電気化学素子の製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、電気化学素子内部の固体電解質の硬化
状態を外部から検査する方法につき検討した。光波や電
子線は素子ケースを透過し得ないので本発明には利用で
きず、一方、X線は素子ケースを透過し得るものの密度
の変化が必要であり、本発明のような体積変化の非常に
小さい固体電解質の硬化状態の観測には不向きであるこ
とが判明した。更に鋭意検討した結果、超音波は素子ケ
ース(例えば金属板や金属箔など)や固体電解質を透過
することが可能で、ある状態の粘弾性体に対する応力と
して明確に粘弾性体の音波伝播特性に差を生じること、
更に、超音波は鋭い指向性を持ち、かつビームを絞れる
ことから、数μm〜サブμmの分解能で素子内部の微細
な構造を検査できることを確認して、素子内部の固体電
解質の硬化状態を素子ケース外側から観測する本発明の
検査方法及び製造方法に到達した。
【0009】なお、超音波検査法は半導体の分野でIC
パッケージ内のボイドや表面及び内部構造の欠陥、ある
いはパッケージの接着検査など、異物、不純物、空隙な
ど明らかに異種物質が存在する場合や密度が異なる場合
の検出や認識の目的に、また医療分野では人体を対象に
臓器の形状把握、臓器や血流などの運動性を視覚化する
ための超音波診断(一般にエコー法)の目的に利用され
ているが、本発明のように高分子化合物の重合に基づく
粘弾性変化(固化状態)を超音波を利用してケース外部
から検査する方法及びそれを利用する固体電気化学素子
の製造方法はこれまで知られていない。
【0010】すなわち本発明は、[1]イオン伝導層に
固体状電解質及び/またはゲル状電解質を用いる固体電
気化学素子のイオン伝導層の固体化状態を、素子封印後
に素子ケース外部から超音波音速法で検査することを特
徴とする電気化学素子の検査方法、[2]固体状電解質
が高分子固体電解質であり、ゲル状電解質が高分子ゲル
電解質である前項[1]記載の電気化学素子の検査方
法、[3]高分子固体電解質または高分子ゲル電解質の
高分子が、電気化学素子構成体内に重合性化合物を導入
後に重合されるものである前項[2]記載の電気化学素
子の検査方法、[4]素子ケースが金属箔と樹脂フィル
ムを積層したラミネート材で構成されている前項[1]
乃至[3]のいずれかに記載の電気化学素子の検査方
法、[5]電気化学素子が電池である前項[1]乃至
[4]のいずれかに記載の電池の検査方法、[6]電気
化学素子が電気二重層コンデンサである前項[1]乃至
[4]のいずれかに記載の電気二重層コンデンサの検査
方法、
【0011】[7]電気化学素子構成体内に導入後に重
合性化合物を重合して、高分子固体電解質及び/または
高分子ゲル電解質からなるイオン伝導層を形成する電気
化学素子の製造方法において、電気化学素子構成体外部
からイオン伝導層の固体化状態を超音波音速法で検査す
る工程を有することを特徴とする電気化学素子の製造方
法、[8]電気化学素子が電池である前項[7]記載の
電池の製造方法、及び[9]電気化学素子が電気二重層
コンデンサである前項[7]記載の電気二重層コンデン
サの製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の態様】(1)検査方法 本発明で利用する超音波検査方法は、探触子内の振動子
から発信した超音波を集束音響レンズにより集束させ、
液体のカプラーを経てその集束点を固体電気化学素子の
観測深さに入射させた後、探触子をXおよびY方向に走
査させることにより反射波あるいは透過波の超音波デー
タを収集し定量化する。超音波データとしては、音響イ
ンピーダンスZを用いて次式で示される反射率Rや音速
などが挙げられる。
【0013】
【数1】R=(Z2−Z1)/(Z2+Z1) Z1は入射側音響インピーダンス、Z2は反射側音響イン
ピーダンス。
【0014】これら反射率や音速などの超音波データの
収集方法としては、発振子からの音波が固体電解質を透
過または反射して受振子(発振子と兼用でも良い)に届
くまでの時間を測定する音速法、発振子と平行に配置し
た反射板または受振子間での多重反射で生じる定常波の
振幅や周期変化から音速を測定する干渉法、固体電解質
の粘弾性変化など局所的な音響透過率あるいは反射率の
変化を音響インピーダンス変化として捉える探傷法など
が挙げられる。
【0015】固体電気化学素子の局所的な超音波データ
は、探触子か固体電気化学素子、あるいは両方同時に走
査させ測定場所を変えることで連続的に収集することが
可能になる。走査方法は目的に合わせれば良く、モータ
駆動などによる2次元機械走査や、高速走査が必要な場
合はアレイ振動子などを用いた電子走査を用いれば良
い。
【0016】これら収集したデータは従来のAスコープ
(波形表示)表示に加えて、解析して弾性率の空間的な
分布や変化を数値化して得ることができる。また、周波
数を最適に設定することで素子内部を平面像(Cスコー
プ像)として映像化することも可能である。超音波の周
波数や強さは、試料の厚さや目的とする測定対象物の大
きさに合わせて変えればよく、通常1K〜1GHzが用
いられる。また空気中のように超音波が伝播し難い場合
は、探触子と測定素子の間に液体カプラーを用いること
ができる。カプラーとして水やアルコール、フロリナー
トなどの溶剤を媒体として用いる事ができる。このよう
な超音波音速法測定器としては日立建機(株)製のMi
−SCOPE(マイスコープ)等が市販され用いられて
いる。重合性組成物の硬化の判断は、音速の変化を測定
することにより行なうことができる。すなわち、硬化の
前後で重合性組成物の密度変化は非常に小さいが、音速
は硬化が進み液体から固体状態になるにつれて速くなる
ことから、音速の変化で硬化状況を把握することができ
る。また、音速と密度で表現される音響インピーダンス
で硬化を把握することも可能である。音速は、素子構成
材料の種類や厚さ、組成物の組成、探触子と測定対象物
との位置、超音波の収束距離など条件によって異なるの
で、硬化状況は硬化前後の音速の相対変化で把握するこ
とが好ましい。この場合の変化は硬化前後で測定値に有
意差があればよく、例えば硬化前の音速を1としたとき
硬化後1.1 以上あれば十分に硬化の把握が可能である
が、相対変化の値ができるだけ大きくなる条件で測定す
ることが好ましい。
【0017】(2)固体電気化学素子の製造方法 本発明による固体電気化学素子の製造方法の例として固
体薄膜電池について説明する。固体薄膜電池の一例の概
略断面図を図1に示す。図中、1は正極、2は多孔性セ
パレータ、3は負極、4は集電体、5は熱融着高分子フ
ィルム、6はアルミ/樹脂ラミネート材製素子ケース、
7は高分子固体電解質または高分子ゲル電解質である。
この構成の電池の製造方法の一例について説明する。集
電体4上に各々塗布成型された正極1、負極3間にセパ
レータ3を介してお互いに接触しないようにアルミ/樹
脂ラミネート材製素子ケース6に入れる。次に重合性化
合物を添加した高分子固体またはゲル電解質用重合性組
成物を注入含浸させた後、素子ケースの注入口を融着封
印する。その後、素子ケース全体を加熱し、重合性組成
物を硬化させる。この時に前述した超音波音速法により
高分子固体電解質またはゲル電解質の硬化状況を見る。
硬化状況が問題なければ、最終封印を行い、重合性組成
物が高分子固体またはゲル電解質化した図1に示すよう
な固体薄膜電池が得られる。
【0018】上記電池の構成において、正極1として金
属酸化物、金属硫化物、導電性高分子あるいは炭素材料
のような高酸化還元電位の電極活物質(正極活物質)を
用いることにより、高電圧、高容量の電池が得られる。
このような電極活物質の中では、充填密度が高く体積容
量密度が高くなるという点で、酸化コバルト、酸化マン
ガン、酸化バナジウム、酸化ニッケル、酸化モリブデン
等の金属酸化物、硫化モリブデン、硫化チタン、硫化バ
ナジウム等の金属硫化物が好ましく、特に酸化マンガ
ン、酸化ニッケル、酸化コバルト等が高容量、高電圧と
いう点から好ましい。
【0019】この場合の金属酸化物や金属硫化物を製造
する方法は特に限定されず、例えば、「電気化学」22
巻,574頁(1954年)に記載されているような、一般
的な電解法や加熱法によって製造される。また、これら
を電極活物質としてリチウム電池に使用する場合、電池
の製造時に、例えば、LixCoO2やLixMnO2
の形でLi元素を金属酸化物あるいは金属硫化物に挿入
(複合)した状態で用いるのが好ましい。このようにL
i元素を挿入する方法は特に限定されず、例えば、電気
化学的にLiイオンを挿入する方法や、米国特許第4,35
7,215号に記載されているように、Li2CO3等の塩と
金属酸化物を混合、加熱処理することによって実施でき
る。
【0020】また柔軟で、薄膜にしやすいという点で
は、導電性高分子が好ましい。導電性高分子の例として
は、ポリアニリン及びその誘導体、ポリアセチレン及び
その誘導体、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリ
ピロール及びその誘導体、ポリチエニレン及びその誘導
体、ポリピリジンジイル及びその誘導体、ポリイソチア
ナフテン及びその誘導体、ポリフリレン及びその誘導
体、ポリセレノフェン及びその誘導体、ポリパラフェニ
レンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリフリレン
ビニレン、ポリナフテニレンビニレン、ポリセレノフェ
ンビニレン、ポリピリジンジイルビニレン等のポリアリ
ーレンビニレン及びそれらの誘導体等が挙げられる。中
でも有機溶媒に可溶性のアニリン誘導体の重合体が特に
好ましい。
【0021】本発明の電池の負極3に用いる負極活物質
としては、前述のアルカリ金属、アルカリ金属合金、炭
素材料、金属酸化物や金属カルコゲナイドのようなアル
カリ金属イオンをキャリアーとする低酸化還元電位のも
のを用いることにより、高電圧、高容量の電池が得られ
るので好ましい。このような負極活物質の中では、リチ
ウム金属あるいはリチウム/アルミニウム金属、リチウ
ム/鉛合金、リチウム/アンチモン合金等のリチウム合
金類が最も低酸化還元電位であるため特に好ましい。ま
た炭素材料もリチウムイオンを吸蔵した場合、低酸化還
元電位となり、しかも安定、安全であるという点で特に
好ましい。リチウムイオンを吸蔵放出できる材料として
は、酸化錫のような無機化合物、天然黒鉛、人造黒鉛、
気相法黒鉛、石油コークス、石炭コークス、ピッチ系炭
素、ポリアセン、C60、C70等のフラーレン類等が
挙げられる。
【0022】集電体4は電子伝導性で電気化学的に耐食
性があり、できるだけ比表面積の大きい材料を用いるこ
とが好ましい。例えば、各種金属及びその燒結体、電子
伝導性高分子、カーボンシート等を挙げることができ
る。
【0023】本発明による他の固体電気化学素子の製造
方法として固体薄膜電気二重層コンデンサについて説明
する。固体薄膜電気二重層コンデンサの一例の概略断面
図を図2に示す。図中、8は活性炭等の分極性電極、9
は多孔性セパレータ、10は集電体、11は熱融着高分
子フィルム、12はアルミ/樹脂ラミネート材製素子ケ
ース、13は高分子固体電解質または高分子ゲル電解質
である。次に製造方法について説明する。集電体10上
に各々塗布成型された2組の分極性電極8間にセパレー
タ9を介してお互いに接触しないようにアルミ/樹脂ラ
ミネート材製素子ケース12に入れる。次に重合性化合
物を添加した高分子固体またはゲル電解質用重合性組成
物を注入含浸させた後、素子ケースの注入口を融着封印
する。その後、素子ケース全体を加熱し、重合性組成物
を硬化させる。この時に前述した超音波音速法により高
分子固体電解質またはゲル電解質の硬化状況を見る。硬
化状況が問題なければ、最終封印を行い、重合性組成物
が高分子固体またはゲル電解質化した図2に示すような
固体薄膜電気二重層コンデンサが得られる。
【0024】分極性電極8は、炭素材料等の分極性材料
からなる電極であれば良く、比表面積が大きければ特に
制限はない。比表面積の大きいほど電気二重層の容量が
大きくなり好ましい。例えば、ファーネスブラック、サ
ーマルブラック(アセチレンブラックを含む)、チャン
ネルブラック等のカーボンブラック類や、椰子がら炭等
の活性炭、天然黒鉛、人造黒鉛、気相法で製造したいわ
ゆる熱分解黒鉛、ポリアセン及びC60、C70を挙げ
ることができる。
【0025】集電体10は電子伝導性で電気化学的に耐
食性があり、できるだけ比表面積の大きい材料を用いる
ことが好ましい。例えば、各種金属及びその燒結体、電
子伝導性高分子、カーボンシート等を挙げることができ
る。電気二重層コンデンサの形状としては、図2のよう
なシート型のほかに、コイン型、あるいは分極性電極、
高分子固体電解質のシート状積層体を円筒状に捲回し、
円筒管状のコンデンサ構成用構造体に入れ、封止して製
造された円筒型等であっても良い。
【0026】(3)高分子固体電解質または高分子ゲル
電解質 本発明で使用する高分子固体電解質または高分子ゲル電
解質としては重合性化合物を含む重合性組成物を重合す
ることにより得られるものが、素子製法上簡易的であり
コスト的にも有利である。高分子固体電解質用重合性組
成物としては、基本的には、(a)重合性化合物、(b)重合
開始剤、(c)重合抑制剤及び(d)電解質塩を含む。さら
に、(e)非水有機溶媒、(f)無機微粒子を含んでもよい。
【0027】(a)重合性化合物 本発明で用いる重合性化合物(a)は特に限定されない
が、以下の一般式(1)及び一般式(2)
【化1】 [式中、R1、R3は水素またはアルキル基を表わし、R
2、R5はオキシアルキレン及び/またはフルオロカーボ
ン及び/またはオキシフルオロカーボン及び/またはカ
ーボネート基を含む2価の基、R4は炭素数10以下の
2価の基を表わす。R2、R4及びR5はヘテロ原子を含
んでいてもよく、直鎖状、分岐状または環状のいずれの
構造を有するものでもよい。xは0または1〜10の数
値を示す。但し、同一分子中の複数個の上記一般式
(1)または(2)で表される重合性官能基中のR1
2、R3、R4、R5及びxの値は、それぞれ独立であ
り、同じである必要はない。]で示されるいずれか一つ
の官能基を有する重合性化合物が好ましい。
【0028】一般式(1)及び/または(2)で示され
るいずれか一つの官能基を有する重合性化合物は、(メ
タ)アクリレート構造とオキシアルキレン、フルオロカ
ーボン、オキシフルオロカーボン及び/またはカーボネ
ート基を含む部分とからなる。(メタ)アクリレート構
造は、重合反応により架橋または主鎖を形成する。オキ
シアルキレン、フルオロカーボン、オキシフルオロカー
ボン、カーボネート基を含む部分は重合後、架橋及び/
または側鎖形構造を形成する。この側鎖構造等において
ヘテロ原子が電解質塩のイオン化を促進させ固体電解質
のイオン伝導性を向上させるとともに、ラジカル重合に
よる硬化性をも促進させる。この結果、少ない熱重合開
始剤添加量においても残存2重結合が非常に少なく、硬
化が完全に進むことが見出された。
【0029】特に式(2)の構造を含むことが好まし
い。重合性化合物が一般式(2)で示される重合性官能
基を有する場合、化合物を重合して得られる高分子はウ
レタン基を含んでおり、誘電率が高くなり、高分子固体
電解質とした場合のイオン伝導度が高くなるという好ま
しい特徴をもたらす。さらに、式(4)の構造を含む熱
重合性化合物は重合性が良好で、薄膜にしたときの膜強
度も大きく電解液の包含量が多くなり好ましい。
【0030】ここで、一般式(1)または(2)で示さ
れる官能基を1つしか有さない化合物を重合してできる
高分子は、架橋構造を有しておらず膜強度不足のため、
薄膜にすると短絡する場合がある。したがって、一般式
(1)及び/または(2)で示される官能基を2つ以上
有する重合性化合物と共重合し、架橋させるか、一般式
(1)及び/または(2)で表される官能基を2つ以上
有する重合性化合物から得られる高分子と併用すること
が好ましい。これら高分子を薄膜として使用する場合、
その強度を考慮して、1分子中に含まれる一般式(1)
または(2)で示される官能基の数は、3つ以上がより
好ましい。
【0031】(b)重合開始剤 本発明で用いる重合開始剤は特に限定されない。重合開
始剤は加熱で開始できる熱重合開始剤とUV等の活性光
線で開始できる光重合開始剤等が挙げられるが、本発明
の様に素子ケースに注入封印後に重合させる場合は、熱
重合開始剤が使いやすく好んで用いられる。熱重合開始
剤には、熱によってホモリシスを起こしラジカルを発生
させる系と、2つの物質間で1電子移動反応を起こして
ラジカルを発生させる2元系に大きく分類される。前者
として、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物やアゾビスイ
ソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが、後者として
レドックス開始剤があげられる。
【0032】熱重合開始剤の有機過酸化物としては、ジ
アシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パ
ーオキシエステル等の有機過酸化物があり、具体的に
は、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキ
サイド、オクタノイルパーオキサイド、ジ−n−プロピ
ルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキ
シジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシ
ル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチ
ルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート、ジ−2−メトキシブチルパ
ーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキ
シブチル)パーオキシジカーボネート、1,1,3,3
−テトラメチルブチルパーオキシネオデカネート、1−
シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカ
ネート、t−ヘキシルパーオキシネオデカネート、t−
ブチルパーオキシネオデカネート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、
1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート、1−シクロヘキシル−1−メチ
ルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−
ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートなどが
例示される。
【0033】これら有機過酸化物は、単独または任意の
組み合わせで本発明に使用することができ、2種以上組
み合わせて使っても差し支えない。重合性化合物及び/
または重合性組成物の硬化を所望する場合には、その高
分子固体電解質の熱安定性の問題や電極など各種構成材
と複合における密着性の問題から、室温から中温での硬
化が望ましい。
【0034】(c)重合抑制剤 本発明の重合性組成物に用いる重合抑制剤は特に限定さ
れない。例えばヒドロキノン等のヒドロキシ化合物、オ
キサジアゾール等のイオウ化合物、スチレン誘導体等の
ビニル基含有化合物等が挙げられる。これら重合抑制剤
の添加量は重合性組成物の他の成分(重合開始剤、重合
性化合物、有機溶剤等)の種類や組成によって異なる
が、一般的には1%から10ppmの添加量で使用され
る。
【0035】(d)電解質塩 本発明で用いる電解質の種類は特に限定されるものでは
なく、電荷でキャリアーとしたいイオンを含んだ電解質
を用いればよいが、高分子固体電解質中での解離定数が
大きいことが望ましく、LiCF3SO3、NaCF3
3、KCF3SO3などのトリフロロメタンスルホン酸
のアルカリ金属塩、LiN(CF3SO22、LiN
(CF3CF2SO22などのパーフロロアルカンスルホ
ン酸イミドのアルカリ金属塩、LiPF6、NaPF6
KPF6などのヘキサフロロ燐酸のアルカリ金属塩、L
iClO4、NaClO4などの過塩素酸アルカリ金属
塩、LiBF4、NaBF4などのテトラフロロ硼酸塩、
LiSCN、LiAsF6、LiI、NaI、NaAs
6、KI等のアルカリ金属塩などが例示される。アン
モニウム塩としては過塩素酸テトラエチルアンモニウム
などの過塩素酸の四級アンモニウム塩、(C254
BF4などのテトラフロロ硼酸の四級アンモニウム塩、
(C254NPF6などの四級アンモニウム塩、(CH
3)4P・BF4、(C 254P・BF4などの4級ホスホ
ニウム塩などが例示される。これら電解質の中では、有
機溶媒中での溶解性、イオン伝導度から、LiPF6
LiBF4、LiAsF6、パーフロロアルカンスルホン
酸イミドのアルカリ金属塩や四級アンモニウム塩が好ま
しい。
【0036】本発明の重合性組成物を硬化することによ
り得られる高分子固体電解質中の高分子成分と電解質塩
の複合比は、高分子の重量に対し、電解質0.1〜50重
量%が好ましく、1〜30重量%が特に好ましい。複合
に用いる電解質が50重量%以上の比率で存在すると、
イオンの移動が大きく阻害され、逆に0.1重量%以下の
比率では、イオンの絶対量が不足となってイオン伝導度
が小さくなる。
【0037】(e)非水有機溶媒 本発明の高分子固体電解質中に溶媒として非水有機溶媒
が含有されていると、高分子固体電解質のイオン伝導度
がさらに向上するので好ましい。使用できる非水有機溶
媒としては、本発明の高分子固体電解質を得る為の熱重
合性組成物に用いる熱重合性化合物(a)との相溶性が良
好で、誘電率が大きく本発明の熱重合性組成物に用いる
電解質塩(d)の溶解性が高く、沸点が70℃以上であ
り、電気化学的安定範囲が広い化合物が適している。
【0038】そのような溶媒としては、トリエチレング
リコールメチルエーテル、テトラエチレングリコールジ
メチルエーテル等のオリゴエーテル類、エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、炭酸ビニレン等の炭酸エステル類、プロピオン酸メ
チルや蟻酸メチル等の脂肪族エステル類、ベンゾニトリ
ル、トルニトリル等の芳香族ニトリル類、ジメチルホル
ムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシド等のスル
ホキシド類、γ−ブチロラクトン等のラクトン類、スル
ホラン等の硫黄化合物、N−メチルピロリドン、N−ビ
ニルピロリドン、リン酸エステル類等が挙げられる。こ
の中で、炭酸エステル類、脂肪族エステル類、エーテル
類が好ましく、カーボネート類が特に好ましい。これら
は単独で用いてもよいし、2種類以上混合した混合溶媒
として用いても良い。
【0039】非水有機溶媒の含有量は、多いほどその高
分子固体電解質のイオン伝導度が向上する。このため、
一般的にはその含有量を増やすことが望ましいが、反
面、含有量が過剰であると、硬化性や成膜性、膜の機械
強度等が損なわれる。本発明の好ましい形態である一般
式(1)及び/または(2)で表される重合性官能基を
含む重合性化合物と有機過酸化物を組み合わせた重合性
組成物は、有機溶媒含有量を高めても硬化性が良く成膜
性や膜機械強度に優れる特徴を有するので、高分子固体
電解質に用いる重合性化合物重量の200重量%以上を
含有させることが可能である。特に300重量%以上が
イオン伝導度など電流特性の点から好ましい。
【0040】(f)無機微粒子 以上、本発明の熱重合性組成物により製造される高分子
固体電解質の構成成分を列挙したが、本発明の目的を損
なわない限り、他の成分を添加することも可能である。
例えば、各種無機微粒子を添加した複合電解質としても
使用でき、そうすることにより強度、膜厚均一性が改善
するばかりでなく、無機微粒子と高分子間に微細な空孔
が生じることになり、特に溶媒を添加した場合には空孔
内にフリーの電解液が複合電解質内に分散することにな
り、強度改善効果を損ねることなく、逆にイオン伝導
度、移動度を増加させることもできる。また、無機微粒
子を添加することにより、重合性組成物の粘度が上昇
し、高分子と溶媒の相溶性が不十分な場合にもその分離
を抑える効果が現われる。
【0041】使用する無機微粒子としては非電子伝導
性、電気化学的に安定なものが選ばれる。またイオン伝
導性で有ればさらに好ましい。具体的にはα、β、γ−
アルミナ、シリカ等のイオン伝導性または非電導性セラ
ミックス製微粒子が挙げられる。
【0042】複合高分子電解質の強度の改善、電解液保
液量増加の観点から、無機微粒子は一次粒子が凝集した
二次粒子構造をもつものが好ましい。このような構造を
持つ無機微粒子の具体例としてはアエロジル(日本アエ
ロジル(株)製)のようなシリカ超微粒子、アルミナ超
微粒子が挙げられ、安定性、複合効率からアルミナ超微
粒子が特に好ましい。
【0043】電解質中の電解質含有液の保有量を多く
し、イオン伝導性、移動度を増加させるという目的で
は、フィラーの比表面積はできるだけ大きいことが好ま
しく、BET法で5m2/g以上が好ましく、50m2
g以上がさらに好ましい。このような無機微粒子のサイ
ズとしては、重合性組成物と混合できれば特に限定はな
いが、平均粒径としては0.01μm〜100μmが好まし
く、0.01μm〜20μmが特に好ましい。
【0044】また、形状としては球形、卵形、立方体
状、直方体状、円筒ないし棒状等の種々の形状のものを
用いることができる。無機微粒子の添加量は多すぎると
逆に複合電解質の強度やイオン伝導性を低下させたり、
成膜しづらくなるという問題を生じる。従って好ましい
添加量としては、複合電解質に対して50重量%以下が
好ましく、0.1から30重量%の範囲が特に好ましい。
【0045】(4)素子ケース 本発明の固体電気化学素子の素子ケースとしては、でき
るだけ薄く、加工性に優れた材料であれば特に限定され
ないが、Li電池や非水系電気二重層コンデンサのよう
な高電圧で、水分との反応性に富む材料を使用している
電気化学素子では、耐水性があり、ガス透過性が小さ
く、化学的安定性に優れた材料が必要である。この為こ
れまでの液体電解質を用いるLi電池や非水電気二重層
コンデンサでは、主に金属ケースが好んで用いられてい
る。
【0046】さらに、固体またはゲル状の電解質を用い
る非水系電気化学素子では、液漏れの心配がなく封印法
が簡単であるため、より薄く、加工性に優れ、耐水性、
ガス非透過性、化学的安定性に優れた金属箔/樹脂フィ
ルムラミネート材料が好ましい。これにより薄型で軽量
な電気化学素子が得られる。
【0047】金属箔/樹脂フィルムラミネート材料から
なる外装体の一例について図3に基いて説明する。アル
ミニウムからなる厚さ20μmの金属層14の一方の面
に、厚さ20μmの第1ポリプロピレン層15aが配さ
れ、この金属層14の他方の面に厚さ60μmの第2ポ
リプロピレン層15bが配された構造をしている。そし
て、金属層14と第1ポリプロピレン層15aとは、厚
さ5μmのドライラミネート接着剤層16により接着さ
れ、他方、金属層14と第2ポリプロピレン層15bと
は、ポリプロピレンにカルボキシル基が付加された5μ
mのカルボン酸変性ポリプロピレン層17によって接着
されている。ここでカルボン酸変性ポリプロピレンと
は、ポリプロピレンに対し例えばグラフト重合やブロッ
ク重合によりカルボン酸が付加されたものである。カル
ボン酸付加により金属に対する熱融着性は向上する。
【0048】ラミネート材はガス透過率の小さい金属箔
層と化学的安定性に優れた樹脂層を張り合わせた構造を
しており、金属箔が水分や酸素等の透過を阻止し、樹脂
層が酸やアルカリに対する保護層として機能する。金属
箔としてはアルミ、チタン、銅、ステンレス等が挙げら
れるが、アルミが好ましい。また樹脂層としてポリプロ
ピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、PET等の
ポリエステル、ナイロン、ポリイミド等が挙げられるが
加工性、化学的安定性等からポリオレフィンが好んで用
いられる。この場合、金属箔との接着性を良くするため
にフィルム表面に官能基を導入した変性ポリオレフィン
が用いられることもある。各々の厚みはできるだけ薄い
方がよいが薄すぎると欠損ができるので、各々5〜20
0μm程度で使用される。
【0049】
【実施例】以下に本発明について代表的な例を示しさら
に具体的に説明する。なお、これらは説明のための単な
る例示であって、本発明はこれらに何等制限されるもの
ではない。
【0050】実施例1:熱重合性化合物(化合物3)の
合成 下記の反応式にしたがい、グリセリンエステルである化
合物1とイソシアネート基を有するメタクリレートであ
る化合物2とを反応させ、以下の手順により、熱重合性
化合物(化合物3)を得た。
【0051】
【化2】 すなわち、化合物1(KOH価34.0mg/g、p/q=
7/3)50.0gと低水分のジメチルカーボネート20g
の混合物を、80℃、真空度3mmHgで減圧共沸さ
せ、ジメチルカーボネートとともに水を留去して、50
gの低水分の化合物1を得た。カールフィッシャー法に
より化合物1の水分を測定したところ30ppmであっ
た。次にこの低水分の化合物1(50g)及び化合物2
(4.6g)を窒素雰囲気中でよく精製したTHF(10
0ml)に溶解した後、0.44gのジブチルチンジラウレ
ートを添加した。その後、15℃で約25時間反応させ
ることにより、無色の粘稠液体を得た。1H−NMR、
C−NMRから化合物1と化合物2が1対3で反応し、
赤外吸収スペクトルからイソシアナート基の吸収が消失
しウレタン結合が生成し、化合物3が生成していること
がわかった。
【0052】実施例2:熱重合性組成物の調製、硬化実
験 化合物3(1.0g)と5.0gのジエチルカーボネート(D
EC)、エチレンカーボネート(EC)2.0g、1.00g
のLiPF6及び禁止剤(重合抑制剤)2,4−ジフェ
ニル−4−メチル−1−ペンテン(ノフマーMSD日本
油脂(株)製)(100ppm)、熱重合開始剤として
t−ヘキシルパーオキシピバレート(商品名パーヘキシ
ルPV、日本油脂(株)製)(5000ppm)をアルゴン
雰囲気中でよく混合し、高分子固体電解質用重合性組成
物を得た。この組成物をアルゴン雰囲気下、フッ化カル
シウム板(直径2mm、1mm厚)2枚の間に挟み込
み、赤外吸収スペクトル測定用セルを作製した。この
際、クリアランスを確保するために、5μm厚のポリイ
ミドフィルムの型枠を用いた。次に、このセルを温度調
製付きホットステージ(メトラー社製、ホットステージ
FP82型)にセットし、FT−IR装置(日本分光
(株)製、バロアー3型)を用いて、セルを加熱しなが
ら赤外吸収スペクトルを測定し、1630cm-1付近の不飽
和結合に相当するピーク面積から、残存2重結合の定量
を行った。その結果60℃60分加熱後に、残存2重結
合は定量限界の0.1%以下となった。ついでこの組成物
を18mm×18mmの図3に示すアルミ/PPラミネ
ート製ケースに注入封印後、加圧しながら60℃にて6
0分加熱した後、超音波探傷試験器(日立建機(株)製
Mi−SCOPE)で音速を測定したところ図4及び表
1に示すような結果が得られた。硬化後の素子全体の厚
みは約3mmであった。ただし、音速の測定は、前記試
験ケースを水中に入れたのち、探触子から面垂直方向に
超音波パルス(15MHz)を送り、反射した超音波エ
コーを探触子で受けその到達時間から求める方法で実施
した。ケース内の分布は探触子を走査することにより求
めた。
【0053】比較例:熱重合性組成物の調製、硬化実験 禁止剤(重合抑制剤)の2,4−ジフェニル−4−メチ
ル−1−ペンテン(ノフマーMSD日本油脂(株)製)
を1000ppm添加した以外は実施例2と同様の高分子固
体電解質用重合性組成物を得た。この組成物を実施例2
と同様に赤外吸収スペクトルを測定し、1630cm-1付近
の不飽和結合に相当するピーク面積から、残存2重結合
の定量を行った。その結果60℃にて60分加熱後に、
残存2重結合は15%とまだ未硬化部分があった。つい
でこの組成物を実施例2と同様に25mm×25mmの
図3に示すアルミ/PPラミネート製ケースに注入封印
後、加圧しながら60℃60分加熱した後、超音波探傷
試験器(日立建機(株)製Mi−SCOPE)で音速を測
定したところ表1及び図4のような結果が得られた。硬
化後の素子全体の厚みは約3mmであった。
【0054】参考例:熱重合性組成物の調製、硬化実験 禁止剤(重合抑制剤)及び重合開始剤を添加しない以外
は実施例2と同様の高分子固体電解質用重合性組成物を
得た。この組成物を実施例2と同様に赤外吸収スペクト
ルを測定し、1630cm-1付近の不飽和結合に相当するピ
ーク面積から、残存2重結合の定量を行おうとしたが、
硬化は起こらず2重結合は全く変化しなかった。ついで
この組成物を実施例2と同様に20mm×20mmの図
3に示すアルミ/PPラミネート製ケースに注入封印
後、加圧しながら60℃60分加熱した後、超音波探傷
試験器(日立建機(株)製Mi−SCOPE)で音速を
測定したところ表1及び図4のような結果が得られた。
硬化は起こらず液状であった。
【0055】
【表1】
【0056】超音波探傷試験による硬化状況の比較:実
施例2、比較例、参考例の測定結果(表1及び図4)を
比較すると、未硬化サンプル(参考例)の音速を1とし
たとき、完全に硬化したサンプル(実施例2)及び硬化
不良サンプル(比較例)の音速は各々3及び2となり硬
化が進むと音速が速くなり、音速相対速度比で組成物の
硬化状況が検知できることがわかった。
【0057】実施例3:コバルト酸リチウム正極の製造 11gのLi2CO3と24gのCo34を良く混合し、
酸素雰囲気下、800℃で24時間加熱後、粉砕するこ
とによりLiCoO2粉末を得た。このLiCoO2粉末
とアセチレンブラック、ポリフッ化ビニリデンを重量比
8:1:1で混合し、さらに過剰のN−メチルピロリド
ン溶液を加え、ゲル状組成物を得た。この組成物を約5
0μmのアルミ箔上に、約75μmの厚さになるように
塗布加圧成形し、コバルト酸リチウム正極シートを得
た。このシートを36mm角に切断し、電池用の正極と
した。
【0058】実施例4:黒鉛負極の製造 大阪ガス(株)製MCMB黒鉛、昭和電工(株)製気相
法黒鉛繊維(平均繊維径:0.3μm,平均繊維長:2.0μ
m,2,700℃熱処理品)、ポリフッ化ビニリデンの重量
比8.6:0.4:1.0の混合物に過剰のN−メチルピロリド
ン溶液を加え、ゲル状組成物を得た。この組成物を約1
00μmの銅箔上に約85μmの厚さに塗布加圧成形
し、黒鉛負極シートを得た。このシートを40mm角に
切断し、電池用の負極とした。
【0059】実施例5:Liイオン二次電池の製造 アルゴン雰囲気グローブボックス内で、実施例4で製造
したシート状の黒鉛負極電極及び実施例3で製造したシ
ート状のコバルト酸リチウム正極及び42mm角のポリ
オレフィンマイクロポーラスフィルム(25μm、旭化
成製ハイポア)を実施例2で調製した重合性組成物中に
静置し含浸させた後、この正極と負極をマイクロポーラ
スフィルムを介在させて貼り合わせた。この際、ポーラ
スフィルムが正負極のエッジ(4辺)からそれぞれ若干
はみ出すよう貼り合わせた。これをPP/Al/PET
3層ラミネートで作製した袋(外装体)に入れ、両面か
ら1.1mm厚のガラス板を用いて加圧しながらリード線
部分を外装体開口部側に設置し、開口部をリード線と共
に加熱融着することにより、封口し、図1に示すような
薄型電池を作製した。
【0060】この時点で薄型電池底部(リード部分の反
対側)を超音波探傷試験器(日立建機(株)製Mi−S
COPE)で音速測定した。ついで60℃60分加熱
後、同様に同じ部分の音速測定を行ったところ、加熱前
の音速を1とした場合、1.5とまだ硬化が不十分であっ
た。そこでさらに60℃120分加熱後(計180
分)、同様に同じ部分の音速測定を行ったところ、加熱
前の音速を1とした場合、3となり、組成物が完全に硬
化した全ゲル電池が得られていることがわかった。この
電池を、25℃及び−10℃で、作動電圧2.75〜4.1
V、電流7mAで充放電したところ、最大放電容量は3
0.0mAh、24.3mAhであった。その際の充放電クー
ロン効率はほぼ100%で、未硬化物や開始剤分解物由
来の反応電流は観測されなかった。また、25℃で作動
電圧2.75〜4.1V、充電7mA、放電35mAで充放電
を繰り返したところ、最大放電容量は28.5mAhで、3
00サイクルを越えても容量の極端な低下は見られず初
期容量の75%以上であった。
【0061】実施例6:活性炭電極の製造 フェノール樹脂焼成品の水蒸気賦活活性炭(比表面積20
10m2/g、平均粒径8μm、細孔容積 0.7cc/
g)、昭和電工(株)製気相法黒鉛繊維(平均繊維径:
0.3μm,平均繊維長:2.0μm,2,700℃熱処理品)、
ポリフッ化ビニリデンの重量比8.6:0.4:1.0の混合物
に過剰のN−メチルピロリドン溶液を加え、ゲル状組成
物を得た。この組成物を約25μmのアルミ箔上に約1
50μmの厚さに塗布加圧成形し、活性炭電極シートを
得た。このシートを40mm角に切断し、100℃で1
0時間真空乾燥し、電気二重層コンデンサ用活性炭電極
(約224.0mg)を得た。
【0062】実施例7:熱重合性組成物の調製、硬化実
験 化合物3(1.0g)と7.0gのプロピレンカーボネート
(PC)、2.00gのトリエチルメチルアンモニウムテト
ラフルオロボレート(TEMA:(Et)3MeNB
4)及び禁止剤(重合抑制剤)ノフマーMSD(30
0ppm)、熱重合開始剤パーヘキシルPV(5000pp
m)をアルゴン雰囲気中でよく混合し、高分子固体電解
質用重合性組成物を得た。この組成物をアルゴン雰囲気
下、フッ化カルシウム板(直径2mm、1mm厚)2枚
の間に挟み込み、赤外吸収スペクトル測定用セルを作製
した。この際、クリアランスを確保するために、5μm
厚のポリイミドフィルムの型枠を用いた。次に、このセ
ルを温度調製付きホットステージ(メトラー社製、ホッ
トステージFP82型)にセットし、FT−IR装置
(日本分光(株)製、バロアー3型)を用いて、セルを
加熱しながら赤外吸収スペクトルを測定し、1630cm-1
付近の不飽和結合に相当するピーク面積から、残存2重
結合の定量を行った。その結果60℃60分加熱後に、
残存2重結合は定量限界の0.1%以下となった。
【0063】実施例8:全固体電気二重層コンデンサの
製造 アルゴン雰囲気グローブボックス内で、実施例6で製造
したシート状の活性炭電極2枚及び42mm角のポリオ
レフィンマイクロポーラスフィルム(25μm、旭化成
製ハイポア)を実施例7で調製した重合性組成物中に静
置し含浸させた後、この2枚の活性炭電極をマイクロポ
ーラスフィルムを介在させて貼り合わせた。この際、ポ
ーラスフィルムが2枚の電極のエッジ(4辺)からそれ
ぞれ若干はみ出すよう貼り合わせた。これをPP/Al
/PET3層ラミネートで作製した袋(外装体)に入
れ、両面から1.1mm厚のガラス板を用いて加圧しなが
らリード線部分を外装体開口部側に設置し、開口部をリ
ード線と共に加熱融着することにより、封口し、図2に
示すような薄型電気二重層コンデンサを作製した。この
時点で薄型電気二重層コンデンサ底部(リード部分の反
対側)を超音波探傷試験器(日立建機製Mi−SCOP
E)で音速測定した。ついで60℃60分加熱後、同様
に同じ部分の音速測定を行ったところ、加熱前の音速を
1とした場合の音速が3となっており、完全に硬化した
全ゲル電気二重層コンデンサが得られていることがわか
った。このコンデンサを、25℃、−10℃で作動電圧
0〜2.5V、電流0.2mAで充放電を行なったところ、最
大容量はそれぞれ8.96F、7.05Fであった。また、25
℃、1.0mAで充放電を行ったところ、最大容量は8.50
Fで、その後100回充放電を繰り返してもほとんど容
量に変化はなかった。
【0064】
【発明の効果】本発明の超音波音速法を用いることによ
り、電気化学素子ケース内の電解質塩の硬化状況を未破
壊で簡便に調べることができ、固体電気化学素子の安定
製造及び性能の信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電池の一態様を示す薄型固体電
池の模式的断面図である。
【図2】 本発明による固体電気二重層コンデンサの一
態様を示す模式的断面図である。
【図3】 本発明に用いるラミネート外装体の模式的断
面図である。
【図4】 超音波探傷器で測定した実施例2、比較例及
び参考例の各サンプルの音速相対速度分布である。
【符号の説明】
1 正極 2 多孔性セパレータ 3 負極 4 集電体 5 熱融着高分子フィルム 6 アルミ/樹脂ラミネート材製素子ケース 7 高分子固体電解質または高分子ゲル電解質 8 分極性電極 9 多孔性セパレータ 10 集電体 11 熱融着高分子フィルム 12 アルミ/樹脂ラミネート材製素子ケース 13 高分子固体電解質または高分子ゲル電解質 14 アルミニウム層 15a 第1ポリプロピレン層 15b 第2ポリプロピレン層 16 ドライラミネート接着剤層 17 カルボン酸変性ポリプロピレン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E082 AB04 AB09 BC40 EE14 EE23 EE28 HH03 HH06 HH07 HH47 KK04 LL21 MM02 MM32 5H024 AA02 BB13 CC03 CC04 EE09 5H029 AJ14 AK03 AL12 AM16 BJ03 BJ04 CJ30 EJ12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン伝導層に固体状電解質及び/また
    はゲル状電解質を用いる固体電気化学素子のイオン伝導
    層の固体化状態を、素子封印後に素子ケース外部から超
    音波音速法で検査することを特徴とする電気化学素子の
    検査方法。
  2. 【請求項2】 固体状電解質が高分子固体電解質であ
    り、ゲル状電解質が高分子ゲル電解質である請求項1記
    載の電気化学素子の検査方法。
  3. 【請求項3】 高分子固体電解質または高分子ゲル電解
    質の高分子が、電気化学素子構成体内に重合性化合物を
    導入後に重合されるものである請求項2記載の電気化学
    素子の検査方法。
  4. 【請求項4】 素子ケースが金属箔と樹脂フィルムを積
    層したラミネート材で構成されている請求項1乃至3の
    いずれかに記載の電気化学素子の検査方法。
  5. 【請求項5】 電気化学素子が電池である請求項1乃至
    4のいずれかに記載の電池の検査方法。
  6. 【請求項6】 電気化学素子が電気二重層コンデンサで
    ある請求項1乃至4のいずれかに記載の電気二重層コン
    デンサの検査方法。
  7. 【請求項7】 電気化学素子構成体内に導入後に重合性
    化合物を重合して、高分子固体電解質及び/または高分
    子ゲル電解質からなるイオン伝導層を形成する電気化学
    素子の製造方法において、電気化学素子構成体外部から
    イオン伝導層の固体化状態を超音波音速法で検査する工
    程を有することを特徴とする電気化学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 電気化学素子が電池である請求項7記載
    の電池の製造方法。
  9. 【請求項9】 電気化学素子が電気二重層コンデンサで
    ある請求項7記載の電気二重層コンデンサの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003124075A (ja) * 2001-10-09 2003-04-25 Nissan Diesel Motor Co Ltd 電気二重層キャパシタの製造方法
EP2422399A1 (de) * 2009-04-20 2012-02-29 Li-tec Battery GmbH Verfahren zum betrieb einer batterie
JP2014082523A (ja) * 2010-01-20 2014-05-08 Daikin Ind Ltd 高誘電性フィルム
JP2015145785A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 株式会社コベルコ科研 超音波顕微鏡及び超音波検査方法

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