JP2001084923A - 電子銃および陰極線管受像機 - Google Patents

電子銃および陰極線管受像機

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JP2001084923A
JP2001084923A JP32049599A JP32049599A JP2001084923A JP 2001084923 A JP2001084923 A JP 2001084923A JP 32049599 A JP32049599 A JP 32049599A JP 32049599 A JP32049599 A JP 32049599A JP 2001084923 A JP2001084923 A JP 2001084923A
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metal
electron gun
ray tube
coil
cathode
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JP32049599A
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Michihisa Yano
三千久 矢野
Koji Nomura
恒治 野村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/56Correction of beam optics
    • H01J2229/568Correction of beam optics using supplementary correction devices
    • H01J2229/5681Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
    • H01J2229/5687Auxiliary coils
    • H01J2229/5688Velocity modulation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子銃の外側からVMコイルによる高周波磁
界を印加した際に、グリッド電極内で渦電流が発生し、
エネルギーロスとなる。 【解決手段】 陰極線管バルブのネック4内に電子銃6
を挿入するとともに、電子銃6の外側のネック4外周部
にVMコイル(高周波コイル)8を配置してなる陰極線
管受像機において、VMコイル8の内側に位置する第4
グリッド電極G4の一部を、金属よりも抵抗値が高い非
金属部(セラミック)9で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機やコンピュータ用ディスプレイ等に用いられる
陰極線管受像機に係り、特に、電子ビームの出射源とな
る電子銃の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等に用いられる陰極
線管では、電子銃から出射される電子ビームを上下左右
に偏向することにより、画面上に画像を組み立ててい
る。電子ビームの偏向には、水平偏向コイルと垂直偏向
コイルを有する偏向ヨークが用いられる。この偏向ヨー
クでは、水平偏向コイルによる偏向磁界によって電子ビ
ームを左右に偏向する一方、垂直偏向コイルによる偏向
磁界によって電子ビームを上下に偏向することにより、
陰極線管の画面上で電子ビームのスポットを水平および
垂直方向に走査している。その際、水平および垂直偏向
コイルには、それぞれに対応する偏向回路からノコギリ
波電流が供給され、このノコギリ波電流の繰り返し周波
数に応じて画面上での電子ビーム(ビームスポット)の
走査速度が設定される。
【0003】また、陰極線管のなかには、電子ビームの
水平走査速度を変調する走査速度変調コイル(以下、
「VMコイル」という)を備えたものがある。このVM
コイルは、上記水平偏向コイルとは別に電子ビームに偏
向磁界を作用させることにより、ビーム走査速度を変調
する。具体的には、陰極線管の画面上で輝度が変化する
ところ、例えば白部分と黒部分の境界において、輝度の
高い側(白側)ではビーム速度を瞬間的に遅くする一
方、輝度の低い側(黒側)ではビーム走査速度を瞬間的
に速くすることにより、白/黒の境界部にメリハリを持
たせて表示画像の鮮明化を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陰極線管の
軸方向(管軸方向)においては、陰極線管バルブのネッ
クからファンネルに至る部分(コーン部)に偏向ヨーク
が装着される。これに対して、VMコイルは偏向ヨーク
よりもネック端寄りに設けられることから、ネック内に
挿入された電子銃の外側にVMコイルが配置されること
が多い。
【0005】このVMコイルには、輝度信号を2回微分
した波形の偏向電流(高周波電流)が供給される。よっ
て、VMコイルが発生する偏向磁界は高周波磁界とな
る。一方、電子銃には、カソードから放射される電子の
量や移動速度、軌道等を制御する複数のグリッド電極が
設けられている。そして、それらの電極材料には、金属
(例えば、SUS304等のステンレス鋼)が用いられ
ている。
【0006】そうした場合、前述のように電子ビームの
水平走査速度を変調すべく、電子銃の外側からVMコイ
ルによって高周波磁界を印加すると、その磁界中に存在
するグリッド電極(金属)内で渦電流が発生する。そう
すると、渦電流損によるエネルギーロスが起こるため、
VMコイルによる変調効率が悪化してしまう。
【0007】この対策としては、VMコイルの内側に位
置するグリッド電極を軸方向に二分割し、その間に隙間
を開けることも考えられる。この対策を採用すれば、V
Mコイルによる高周波磁界が上記隙間部分を通して電子
ビームに作用するようになるため、変調効率を改善する
ことができる。ただし、上記グリッド電極の隙間をあま
り広く開けると、グリッド電極外の電位状態の影響を電
子ビームが受けてしまう。そのため、グリッド電極に隙
間を開ける手法では、十分な改善効果が期待できないと
いう難点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子銃で
は、電子を放出するカソード部と、このカソード部から
放出された電子を制御する複数のグリッド電極とを有す
るとともに、複数のグリッド電極の所定部位を金属より
も抵抗値が高い非金属部で構成している。
【0009】上記構成の電子銃においては、複数のグリ
ッド電極の所定部位を金属よりも抵抗値の高い非金属部
で構成している。これにより、陰極線管バルブのネック
内に電子銃を挿入するにあたって、ネック外周部に配置
される高周波コイルの内側に上記非金属部が位置するよ
うに電子銃を配置することにより、実際に電子銃の外側
から高周波コイルによる高周波磁界を印加した場合に、
グリッド電極内での渦電流の発生が従来よりも少なくな
る。
【0010】また、本発明による陰極線管受像機では、
陰極線管バルブと、この陰極線管バルブのネック内に挿
入されるとともに、電子を放出するカソード部および該
カソード部から放出された電子を制御する複数のグリッ
ド電極を有する電子銃と、この電子銃の外側のネック外
周部に配置された高周波コイルとを備えるとともに、高
周波コイルの内側に位置する複数のグリッド電極の所定
部位を金属よりも抵抗値が高い非金属部で構成してい
る。
【0011】上記構成の陰極線管受像機においては、高
周波コイルの内側に位置する複数のグリッド電極の所定
部位を金属よりも抵抗値が高い非金属部で構成したこと
により、実際に電子銃の外側から高周波コイルによる高
周波磁界を印加した場合に、グリッド電極内での渦電流
の発生が従来よりも少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係る陰極線管の構成例を示
す側面概略図である。図1において、陰極線管バルブ
(ガラスバルブ)1は、パネル2、ファンネル3および
ネック4により構成されている。パネル2の内面には、
赤,緑,青の各色蛍光体を所定のパターンで配列してな
る蛍光面が形成されている。一方、ネック4からファン
ネル3に至る部分(コーン部)には、偏向ヨーク5が装
着されている。偏向ヨーク5には、一対の水平偏向コイ
ルと一対の垂直偏向コイルが設けられている。また、ネ
ック4の内部には、電子銃6が挿入されている。この電
子銃6は、図2にも示すように、ヒータを内蔵するカソ
ード部7と、このカソード部7から放射された電子の量
や移動速度、軌道等を制御する複数のグリッド電極G
1,G2,G3,G4,G5とを有している。また、各
々のグリッド電極G1,G2,G3,G4,G5は、こ
れらを両側から挟み込むように取り付けられた一対の絶
縁支持棒11(図2では片側のみ表示)によって一体に
保持されている。
【0014】上記構成の陰極線管においては、電子銃6
から出射された電子ビームが偏向ヨーク5の偏向磁界に
よって上下左右に偏向される。これにより、パネル2内
面の蛍光面に対して、電子ビームがスポット的に照射さ
れ、かつそのビームスポットが蛍光面上で垂直および水
平方向に走査される。その結果、陰極線管の画面上に所
望の画像(カラー画像,白黒画像等)が表示される。こ
の陰極線管は、パネル2内面の蛍光面に画像を再現(表
示)するのに必要な各種の付属部品とともに図示せぬ筐
体に組み込まれ、これによってテレビジョン受像機やコ
ンピュータ用ディスプレイ等の陰極線管受像機が構成さ
れる。
【0015】図2は本発明の実施形態に係る電子銃の要
部を示す拡大図である。図2においては、陰極線管の軸
方向(図の左右方向)に沿うかたちで、カソード部7か
ら順に、第1グリッド電極G1,第2グリッド電極G
2,第3グリッド電極G3,第4グリッド電極G4,第
5グリッド電極G5が直列に配置されている。このう
ち、第4グリッド電極G4は、各色(赤,緑,青)に対
応する電子ビームが放射された場合に、それら3本の電
子ビームを集束させるフォーカス電極として機能する。
【0016】フォーカス電極となる第4グリッド電極G
4の外側には、高周波コイルを構成するVMコイル(走
査速度変調コイル)8が配置されている。VMコイル8
は、図4にも示すように、偏向ヨーク5に設けられた水
平偏向コイルと同様に一対をなすもので、それぞれネッ
ク4外周部の上下に数ターンほどの巻線回数をもって鞍
型に巻かれている。また、各々のVMコイル8は、図示
せぬ樹脂成形品に巻装された状態でネック4外周部に配
置されている。
【0017】因みに、第4グリッド電極G4の外側にV
Mコイル8を配置する理由は、第1〜第5グリッド電極
G1〜G5の孔を順に通過して進行する電子ビームの進
行速度(運動エネルギー)が、第4グリッド電極(フォ
ーカス電極)G4の部分で小さくなり、その部分にVM
コイル8のよる高周波磁界を印加することが、電子ビー
ムの水平走査速度を変調するうえで非常に効果的だから
である。
【0018】そうした場合、例えば従来のように第4グ
リッド電極G4の全部を金属(例えば、SUS304等
のステンレス鋼)で構成してあると、その外側からVM
コイル8による高周波磁界を印加したときに、第4グリ
ッド電極G4の内部(金属内)に渦電流が発生してエネ
ルギーロスとなる。
【0019】そこで本実施形態においては、VMコイル
8の内側に配置された第4グリッド電極G4の一部を、
金属よりも抵抗値が高い非金属部9で構成してある。具
体的には、非金属部9をセラミックで形成することによ
り、その部分の抵抗値を金属(従来の電極材料)の抵抗
値よりも高くしてある。
【0020】非金属部9は、例えば径方向の厚みが0.
3〜2.0mmほどの筒状に形成されている。非金属部
9の両端(開口端)には、それぞれ筒状の金属部10が
例えば嵌合,接着等により結合され、これによって第4
グリッド電極8が一体的に構成されている。
【0021】また、第4グリッド電極G4に所定の電圧
が印加された状態(実使用状態)において、非金属部9
と金属部10を同じ電位に保つために、非金属部9には
適度な導電性を有するセラミックを採用している。
【0022】具体的なセラミック材料としては、例え
ば、フォルステライト(2MgO・SiO2 ),ステア
タイト(MgO・SiO2 )、コージエライト(2Mg
O・2Al2 3 ・5SiO2 )、チタニア系セラミッ
ク、アルミナ(Al2 ・O3 )などを採用すると良い。
また、使用するセラミック材料の固有抵抗(抵抗率)と
しては、概ね104 〜1014Ω・cmの範囲にあれば良
く、さらに好ましくは106 〜1010Ω・cm程度が良
い。
【0023】また、陰極線管の軸方向(図3の左右方
向)においては、VMコイル8の高周波磁界が影響を及
ぼす範囲を十分にカバーし得るように、VMコイル8の
内側にそのコイル巻装長さ寸法L1とほぼ等しい長さ寸
法L2或いはそれ以上の長さ寸法(L1≦L2)をもっ
て非金属部9を形成配置するのが良い。
【0024】このように本実施形態においては、VMコ
イル8の内側のグリッド電極部分を、金属よりも抵抗値
が高い非金属部(セラミック)9で構成してあるため、
その外側からVMコイル8による高周波磁界を印加した
場合に、第4グリッド電極G4内における渦電流の発生
が従来よりも少なくなる。これにより、電子ビームの水
平走査速度をVMコイル8で変調するにあたり、渦電流
によるエネルギーロスを大幅に低減できるため、その分
だけ変調効率を高めることができる。
【0025】また、非金属部9に適度な導電性(固有抵
抗:略104 〜1014Ω・cm)を有するセラミック材
料を用いたことにより、第4グリッド電極G4に規定の
電圧が印加された際にも非金属部9での電位の浮きを防
止して、第4グリッド電極G4全体(非金属部9,金属
部10)を同電位に保つことができる。
【0026】さらに、第4グリッド電極G4を他のグリ
ッド電極G1,G2,G3,G5とともに絶縁支持棒
(ビードガラス)11に一体に保持させる際にも、陰極
線管の軸方向で両側から非金属部9を挟むように2つの
金属部10を配置してあるため、これらの金属部10を
用いて第4グリッド電極G4全体を絶縁支持棒11に簡
単かつ確実に保持させることができる。
【0027】なお、上記実施形態においては、VMコイ
ル8の内側に配置された第4グリッド電極G4の一部
(9)をセラミックで構成するようにしたが、第4グリ
ッド電極G4の全部をセラミックで構成した場合でも、
渦電流によるエネルギーロスを低減して変調効率を高め
ることができる。
【0028】また、陰極線管の軸方向において、例えば
VMコイル8が第3グリッド電極G3の外側に配置され
る場合は、その第3グリッド電極G3の一部または全部
をセラミックで構成することにより同様の効果を得るこ
とができる。さらに、VMコイル8が例えば第4グリッ
ド電極G4と第5グリッド電極G5に跨がって配置され
る場合は、VMコイル8の内側に位置する各グリッド電
極G4,G5の一部または全部をセラミックで構成する
ことにより同様の効果を得ることができる。
【0029】ここで、例えば先述の如く第4グリッド電
極G4といった一つのグリッド電極を、非金属部9と2
つの金属部10とによって構成する場合の具体的な結合
構造について述べる。
【0030】図5は一つのグリッド電極を構成する各パ
ーツの構造を説明する側断面図である。先ず、非金属部
9は、図5(a)に示すように両端部を開口した筒状に
形成されている。非金属部9の両端部(開口部)の内周
側には、それぞれ段付部12が一体に形成されている。
各々の段付部12は、非金属部9の中心軸方向(図の左
右方向)の一方と他方で、それぞれ非金属部9の内径を
部分的に大きくしたかたちで形成されている。すなわ
ち、非金属部9の中心軸方向においては、非金属部9の
全長L3のうち、それぞれ両端から長さL4の範囲で段
付部12が形成されている。これにより、両段付部12
の間の長さL5は、“L3−(L4×2)”に設定され
ている。また、非金属部9の内周側では、該非金属部9
の内径d1に対して、段付部12の内径d2がそれより
も大きく(d1<d2で)設定されている。
【0031】一方、金属部10は、図5(b),(c)
に示すように、それぞれ両端部を開口した筒状に形成さ
れている。各々の金属部10において、一方の開口部は
ストレート状に形成され、他方の開口部は若干外側に拡
開した状態で形成されている。また、各々の金属部10
の外周面には、該金属部10の外側に突出する状態で固
定用ピン13が取り付けられている。この固定用ピン1
3は、非金属部9と2つの金属部10から成る一つのグ
リッド電極を、先述の絶縁支持棒11に一体に保持させ
るためのものである。
【0032】また、各々の金属部10のストレート開口
部においては、その内径d3が上記非金属部9の内径d
1とほぼ等しく設定され、その外径d4が上記非金属部
9における段付部12の内径d2とほぼ等しく設定され
ている。これにより、図5(b)に示す金属部10は、
上記非金属部9の一方(図の左側)に嵌合し、図5
(c)に示す金属部10は、上記非金属部9の他方(図
の右側)に嵌合し得るものとなっている。
【0033】図6は一つのグリッド電極を構成する各パ
ーツの結合構造を説明する側断面図である。図示のよう
に、非金属部9の両端部(開口部)にはそれぞれ金属部
10が嵌合されている。この嵌合状態においては、非金
属部9と2つの金属部10とが互いの中心軸を同軸上に
配置し、かつ該中心軸方向(図の左右方向)の位置を互
いに規制した状態で嵌め合わされている。すなわち、非
金属部9と各金属部10の中心軸は、非金属部9の段付
部12に金属部10のストレート開口部とを緊密に嵌合
(例えば、軽圧入)させることにより、互いに同軸上に
配置されている。また、非金属部9と各金属部10の中
心軸方向の位置は、非金属部12の段付部12の奥側
(段付端面)に金属部10のストレート開口部を突き当
てることにより、互いに規制されている。さらに、こう
して結合された非金属部9と各金属部10とは、その結
合状態を維持しつつ、各金属部10に設けられた固定用
ピン13に一対の絶縁支持棒11にくい込ませて保持さ
せることにより、他のグリッド電極G1,G2,G3,
G5とともに一体に固定されるものとなっている。
【0034】このような嵌め合わせによって一つのグリ
ッド電極を構成することにより、各電極パーツ(非金属
部9,金属部10)の中心軸のずれや、該中心軸方向に
おけるパーツ相互の位置ずれを防止して、グリッド電極
全体を高精度に組み立てることができる。これにより、
寸法精度の狂いによる電子ビームの軌道ずれや、蛍光面
上でのビームスポット形状およびビームスポットサイズ
の変動(バラツキ等)を回避することができる。また、
非金属部9と金属部10を単純な嵌め合わせによって一
体に結合しているため、各パーツの部品コストや組み立
てコストを安く抑えることができる。
【0035】なお、非金属部9と金属部10の結合構造
については、上記図6に示すもの以外にも種々の変形が
可能である。具体的には、例えば図7(a)に示すよう
に、非金属部9の開口部内周側に凹状の係合溝14を形
成する一方、金属部10の開口部に凸状の弾性係合片1
5を形成し、これらの係合溝14と弾性係合片15を互
いに係合して両者を嵌め合わせたものであってもよい。
また、図7(b)に示すように、非金属部9の開口部外
周側に凹状の係合溝16を形成する一方、金属部10の
開口部に凸状の弾性係合片17を形成し、これらの係合
溝16と弾性係合片17を互いに係合して両者を嵌め合
わせたものであってもよい。かかる変形例での弾性係合
片15,17は、金属部15の開口部にスリット等の切
れ込みを形成することにより、適度なバネ性を奏するも
のとなっている。さらに他の変形例として、図7(c)
に示すように、非金属部9の開口部端面に深溝18を形
成し、この深溝18に金属部10を開口部を挿し込んで
両者を嵌め合わせたものであってもよい。図8に上記図
7(a)の結合構造によってグリッド電極を構成した場
合の例を示す。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
銃によれば、複数のグリッド電極の所定部位を金属より
も抵抗値が高い非金属部で構成しているため、この電子
銃を陰極線管バルブのネック内に挿入するにあたって、
ネック外周部に配置される高周波コイルの内側に上記非
金属部が位置するように電子銃を配置することにより、
グリッド電極内での渦電流の発生とこれに伴うエネルギ
ーロスを低減することができる。これにより、VMコイ
ルを用いて電子ビームの水平走査速度を変調するにあた
り、VMコイルによる高周波磁界を電子銃の外側から電
子ビームに有効に作用させることができるため、変調効
率を大幅に改善することができる。
【0037】また、本発明に係る陰極線管受像機によれ
ば、高周波コイルの内側に位置する複数のグリッド電極
の所定部位を金属よりも抵抗値が高い非金属部で構成し
たことにより、グリッド電極内での渦電流の発生とこれ
に伴うエネルギーロスを低減することができる。これに
より、VMコイルを用いて電子ビームの水平走査速度を
変調するにあたり、VMコイルによる高周波磁界を電子
銃の外側から電子ビームに有効に作用させることができ
るため、変調効率を大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の構成例を示す側面概略
図である。
【図2】本発明に係る電子銃の構成例を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係る電子銃の要部を示す拡
大図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】一つのグリッド電極を構成する各パーツの構造
を説明する図である。
【図6】一つのグリッド電極を構成する各パーツの結合
構造を説明する図である。
【図7】各パーツの他の結合構造を説明する図である。
【図8】他の結合構造によるグリッド電極の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1…陰極線管バルブ、2…パネル、3…ファンネル、4
…ネック、5…偏向ヨーク、6…電子銃、7…カソード
部、8…VMコイル(高周波コイル)、9…非金属部、
10…金属部、G1,G2,G3,G4,G5…グリッ
ド電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を放出するカソード部と、 前記カソード部から放出された電子を制御する複数のグ
    リッド電極とを有するとともに、 前記複数のグリッド電極の所定部位を金属よりも抵抗値
    が高い非金属部で構成してなることを特徴とする電子
    銃。
  2. 【請求項2】 前記非金属部をセラミックで形成してな
    ることを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  3. 【請求項3】 前記非金属部を形成するセラミック材料
    の固有抵抗が略104 〜1014Ω・cmであることを特
    徴とする請求項2記載の電子銃。
  4. 【請求項4】 前記複数のグリッド電極のうちの少なく
    とも一つを、それぞれ筒状をなす金属部と金属よりも抵
    抗値が高い非金属部とによって構成するとともに、前記
    金属部と前記非金属部とを互いの中心軸を同軸上に配置
    し、かつ該中心軸方向における位置を互いに規制した状
    態で嵌め合わせてなることを特徴とする請求項1記載の
    電子銃。
  5. 【請求項5】 前記非金属部の開口部内周側に段付部を
    形成し、この段付部に前記金属部の開口部を突き当て状
    態にて嵌入してなることを特徴とする請求項4記載の電
    子銃。
  6. 【請求項6】 陰極線管バルブと、 前記陰極線管バルブのネック内に挿入されるとともに、
    電子を放出するカソード部および該カソード部から放出
    された電子を制御する複数のグリッド電極を有する電子
    銃と、 前記電子銃の外側の前記ネック外周部に配置された高周
    波コイルとを備えるとともに、 前記高周波コイルの内側に位置する前記複数のグリッド
    電極の所定部位を金属よりも抵抗値が高い非金属部で構
    成してなることを特徴とする陰極線管受像機。
  7. 【請求項7】 前記高周波コイルは、前記複数のグリッ
    ド電極により制御される電子ビームの水平走査速度を変
    調する走査速度変調コイルであることを特徴とする請求
    項6記載の陰極線管受像機。
  8. 【請求項8】 前記非金属部をセラミックで形成してな
    ることを特徴とする請求項6記載の陰極線管受像機。
  9. 【請求項9】 前記非金属部を形成するセラミック材料
    の固有抵抗が略104 〜1014Ω・cmであることを特
    徴とする請求項8記載の陰極線管受像機。
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