JP2001083855A - 電子写真用ゴム部材 - Google Patents
電子写真用ゴム部材Info
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Abstract
グ特性、帯電特性及び現像特性が得られる電子写真用ゴ
ム部材を提供する。 【解決手段】 画像形成装置に用いられてトナーを除去
もしくは規制又は帯電や現像に用いられる電子写真用ゴ
ム部材において、2,4−ジエチル−1,5−ペンタン
ジオール及びアジピン酸より合成されたポリオールと、
ポリイソシアネートとから製造したポリウレタンでゴム
弾性体を構成する。
Description
材に関し、特に、電子写真法において感光体や転写ベル
トなど、トナー像が形成され且つその後当該トナー像を
転写材に転写するトナー像担持体上のトナーを除去する
クリーニングブレード、現像部に用いられる現像ブレー
ド及び感光体を帯電させる帯電ブレードなどの電子写真
用ゴム部材に関する。
感光体に対して、少なくとも帯電、露光、現像、転写お
よびクリーニングの各プロセスが実行される。かかる電
子写真プロセスでは、トナーの逆帯電、感光体表面の凹
凸や汚れ、転写器のエネルギー不足等により、感光体表
面上のトナーをすべて転写材に移動させることはでき
ず、感光体表面にトナーが残留する。この残留トナー
は、次のサイクルの感光体の露光プロセスにて感光体の
光放電を遮蔽するため、鮮明なコピー画像の形成を阻害
するので、転写プロセス後のクリーニングプロセスは非
常に重要なプロセスである。
は、クリーニングブレードを用いた方法であるが、かか
るクリーニングブレードは、所定の力で感光体に押し付
けて使用するので、ある程度の弾性が必要であり、ま
た、使用環境による特性変化が小さいものが好ましい。
に、ガラス転移温度(Tg)を低温側に下げるように処
方していた。
転移温度を低温側に下げるためには分子構造的には側鎖
のない直鎖状の構造にする必要があるが、このような材
料を用いると歪み性が悪化するという問題がある。この
ように、従来、物性を維持しながらTgを低温側へ下げ
ることには限界があり、現実的には、使用温度範囲の低
温側でガラス転移に入ってしまい、温度依存性が大きく
なって、低温環境下で電子写真用性が低下するという問
題がある。
て、安全率を考慮した圧力で感光体に押しつけて使用す
ると、感光体の劣化が激しくなるという問題がある。
ード及び現像部に用いられる現像ブレードについても、
同様な問題がある。
化しても十分に安定したクリーニング特性、帯電特性又
は現像特性が得られる電子写真用ゴム部材を提供するこ
とを課題とする。
明は、画像形成装置に用いられてトナーを除去もしくは
規制又は帯電や現像に用いられる電子写真用ゴム部材に
おいて、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール
及びアジピン酸より合成されたポリオールと、ポリイソ
シアネートとから製造したポリウレタンで構成したゴム
弾性体からなることを特徴とする電子写真用ゴム部材に
ある。
エチレン側鎖を導入した特定のポリウレタンからなるゴ
ム弾性体で構成したことにより、Tgを使用温度範囲内
に導入すると共にその半価幅を広くすることによって、
温度依存性を小さくし、これにより環境が変化しても十
分に安定したクリーニング特性、帯電特性又は現像特性
が得られるようにしたものである。
性体の反発弾性は、好ましくは、極小値が0℃〜50℃
の範囲にあり、且つ0℃〜50℃の極大値と前記極小値
との差が45%以下、好ましくは35%以下である。
しくは、0℃〜50℃の範囲で60%以下、好ましくは
50%以下である。
ド形状である。
いることによって、歪み特性を改善し、環境が変化して
も十分に安定したクリーニング特性、帯電特性又は現像
特性を得るものである。さらに、従来のポリウレタンと
比較して耐加水分解性が向上するという効果を奏する。
説明する。
ンタンジオール及びアジピン酸を原料としたポリオール
(ニッポラン5725:商品名:日本ポリウレタン工業
社製)と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トと、1,4−ブタンジオール及びトリメチロ−ルプロ
パンとを用い、ゴム硬度70°になるように処方し、こ
れを予め加熱した遠心成形ドラムに注入し、シート状成
形物を作成した。これを熟成し、所定の寸法に切断し、
このシートをホルダーに接着して、クリーニングブレー
ドとした。
ンジオールを用いた以外は実施例と同様にしてクリーニ
ングブレードを作成した。
グブレードについて、0、10、25,40、及び50
℃にて反発弾性を測定し、温度依存性を調べた。この結
果を図1に示す。
ードは、反発弾性の極小値が15℃〜20℃にあり、0
℃〜50℃の極大である50℃の値との差が30%程度
であり、また、0℃〜50℃の範囲において反発弾性が
40%以下であり、反発弾性の温度依存性が少なく、使
用温度範囲において良好な特性を有していることが分か
った。
ドは0℃以下に極大値があり、40℃及び50℃では6
0%を越える反発弾性を有していた。
レードについて、加水分解試験を行った。ゴム硬度(H
s:JIS A)、反発弾性(Rb:25℃)、ヤング
率(E25:25℃)及び100%永久伸び(100%P
S)を、初期及び1週間毎に測定し、物性の経時変化を
測定した。この結果をそれぞれ表1〜表4に示す。ま
た、各物性について初期値(f0)から各週の値(f)
の変化率(f/f0)を図2〜図5に示す。
例のものは安定しており、また、耐加水分解性が優れる
ことから圧縮永久ひずみにおいて大きな差があることが
認められた。
ブレードについて、実機でクリーニング、帯電及び現像
テストを実施したところ、実施例のものは、0℃及び4
0℃の何れの条件でも優れたクリーニング特性、帯電特
性及び現像特性を有することが認められた。一方、比較
例のものは0℃及び40℃においてクリーニング特性、
帯電特性及び現像特性が十分でないことが認められた。
用ゴム部材は、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジ
オール及びアジピン酸より合成されたポリオールと、ポ
リイソシアネートとから製造されるポリウレタンで構成
したので、反発弾性の極小値が0℃〜50℃の範囲にあ
り当該範囲での極大値との差が45%以下であり、ま
た、この使用範囲での反発弾性が60%以下であるの
で、例えば、0℃〜50℃の使用温度範囲で十分に安定
したクリーニング特性、帯電特性及び現像特性を有する
という効果を奏する。
ドの反発弾性の温度依存性を示すグラフである。
ドの加水分解試験におけるゴム硬度の経時変化を示すグ
ラフである。
ドの加水分解試験における反発弾性の経時変化を示すグ
ラフである。
ドの加水分解試験におけるヤング率の経時変化を示すグ
ラフである。
ドの加水分解試験における100%永久伸びの経時変化
を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 画像形成装置に用いられてトナーを除去
もしくは規制又は帯電や現像に用いられる電子写真用ゴ
ム部材において、2,4−ジエチル−1,5−ペンタン
ジオール及びアジピン酸より合成されたポリオールと、
ポリイソシアネートとから製造したポリウレタンで構成
したゴム弾性体からなることを特徴とする電子写真用ゴ
ム部材。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ゴム弾性体の反
発弾性は、極小値が0℃〜50℃の範囲にあり、且つ0
℃〜50℃の極大値と前記極小値との差が45%以下で
あることを特徴とする電子写真用ゴム部材。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ゴム弾性
体の反発弾性は、0℃〜50℃の範囲で60%以下であ
ることを特徴とする電子写真用ゴム部材。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴ
ム弾性体が、ブレード形状であることを特徴とする電子
写真用ゴム部材。
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- 2000-05-08 JP JP2000134622A patent/JP4390091B2/ja not_active Expired - Fee Related
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