JP2001083541A - 液晶装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶装置及びその製造方法

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JP2001083541A JP25482099A JP25482099A JP2001083541A JP 2001083541 A JP2001083541 A JP 2001083541A JP 25482099 A JP25482099 A JP 25482099A JP 25482099 A JP25482099 A JP 25482099A JP 2001083541 A JP2001083541 A JP 2001083541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射電極を有する反射型の液晶装置におい
て、製造コストの上昇を抑制しつつ、配線部分の電蝕や
酸化、或いは損傷などを低減し、洗浄処理も容易に行う
ことができる構造及び製法を提供する。 【解決手段】 基板11の表面上には反射電極13及び
配線14が形成され、基板12の表面上には、透明電極
17及び配線18が形成される。透明電極17は、基板
12の液晶封入領域12A内に形成され、配線18は液
晶封入領域12Aから張出領域12Bに引き出されるよ
うに形成されている。配線18には、各透明電極17に
それぞれ導電接続された引出配線18aと、透明電極1
7に導電接続されていない連結配線18bとが設けられ
ている。連結配線18bは配線14及び上下導通材21
を介して反射電極33に導電接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶装置及びその製
造方法に係り、特に、2枚の基板のうち一方に反射電極
を有する液晶装置の構造及び製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の液晶装置の構造として
は、ガラスなどからなる2枚の透明基板の相互に対向す
る表面上に電極を形成し、この電極の上にさらに配向膜
を形成して、配向膜を所定の方向にラビング処理した
後、これらの2枚の基板を、シール材などを介して相互
に貼り合わせ、所定の基板間ギャップを有する液晶パネ
ルとしたものがある。この場合、一方の透明基板を他方
の透明基板よりも側方へ張り出した形状とし、この張出
領域の表面上に、上記電極に導電接続された配線を引き
出した構造として、集積回路チップなどの電子部品やフ
レキシブル配線基板などの配線部材を実装するための外
部接続部を構成する場合が多い。
【0003】このような液晶装置には、外光の反射を利
用して表示を視認可能とするように構成された反射型液
晶装置があり、この反射型液晶装置としては、一方の基
板の表面上に金属薄膜などからなる反射電極を形成し、
この反射電極によって外光を反射させるように構成した
ものがある。特に、近年の携帯型電子情報端末や携帯電
話などの普及によって反射型のカラー液晶パネルが市場
から要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
反射型液晶装置において、一方の基板の表面上に反射電
極を形成する場合、反射電極と、上記の張出領域上に引
き出された配線とを同時に形成しようとすると、張出領
域上に金属薄膜からなる配線が露出することとなるの
で、電蝕(コロージョン)が発生したり、配線が酸化さ
れたり、配線の損傷が発生したりすることなどによって
電子部品や配線部材の実装部の電気的信頼性が低下する
という問題点がある。
【0005】特に、アルミニウムやアルミニウムを主体
とする合金からなる配線を形成した場合、アルミニウム
は酸化しやすく、電蝕(コロージョン)も発生しやす
く、また、柔らかいことから傷が付くなど損傷しやす
く、さらに、60度程度の温水にも溶出してしまうなど
の問題がある。また、液晶装置の外部端子部にドライバ
ICなどの集積回路チップやTAB基板(フレキシブル
配線基板)などの配線部材を導電接続する場合に、両者
間に介在させる異方性導電フィルム(ACF)に対する
アルミニウムの密着性が悪いという欠点もあり、集積回
路チップや配線部材との間の導電接続部の信頼性に欠け
るという問題がある。
【0006】一方、上記の配線を反射電極とは異なる素
材、例えば金属酸化物であるITOなどの透明導電体に
よって形成することも考えられるが、このようにする
と、基板上に反射電極を形成する工程と、配線を形成す
る工程とを別に設ける必要があることから、製造工程が
増加するため、製造コストの上昇が避けられない。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、反射電極を有する反射型の液晶装
置において、製造コストの上昇を抑制しつつ、配線部分
の電蝕や酸化、或いは損傷などを低減し、洗浄処理も容
易に行うことができる構造及び製法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の液晶装置は、第1基板と、透明な第2基板と
の間の液晶封入領域内に封止された液晶層を有し、前記
第2基板には前記液晶封入領域から側方へ張り出した張
出領域が形成されている液晶装置であって、前記第1基
板における前記第2基板に対向する表面上に金属からな
る反射電極が形成されているとともに、前記第2基板に
おける前記第1基板に対向する表面上に金属酸化物から
なる透明電極、並びに、前記透明電極に導電接続され、
前記張出領域の表面上にまで延長形成された金属酸化物
からなる第1の配線及び前記反射電極に対して上下導通
部を介して導電接続された金属酸化物からなる第2の配
線が形成されていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、第2基板に形成された
透明電極に導電接続された第1の配線及び第1基板に形
成された反射電極に対して上下導通部を介して導電接続
された第2の配線が共に第2基板の張出領域上に形成さ
れていることによって、従来のように反射電極と同時に
形成される金属配線を張出領域上に露出させる必要がな
くなる一方、金属よりも硬度が高く、耐食性にも優れた
金属酸化物によって透明電極と同時に張出領域上に露出
する配線を構成することができるので、張出領域上の配
線の電蝕、酸化、損傷を低減できる。また、透過型液晶
装置の金属酸化物からなる配線に対する製造処理技術を
そのまま用いることができるので、製造コストを増加さ
せることなく、液晶装置の実装構造の信頼性を向上させ
ることができる。
【0010】本発明において、前記反射電極はアルミニ
ウム若しくはアルミニウムを主体とする合金からなるこ
とが好ましい。
【0011】反射電極と同時に同材質で張出領域上に引
き出される配線を形成する場合、配線の電蝕、酸化、損
傷や洗浄処理における溶出などが発生しやすくなるが、
この発明によれば、反射電極がアルミニウム若しくはア
ルミニウムを主体とする合金によって形成されていて
も、張出領域上の配線は金属酸化物で形成されているの
で、上記の問題点の発生を低減できる。
【0012】本発明において、前記反射電極の表面には
光を散乱させるための凹凸構造が形成され、前記反射電
極から引き出された配線部分における、前記上下導通部
に導電接続された導通接触面には前記凹凸構造が形成さ
れていないことが好ましい。
【0013】この発明によれば、反射電極の表面に光を
散乱させるための凹凸構造が形成されていることによっ
て背景の写りこみや明度の低下を防止することができる
とともに、反射電極から引き出された配線部分における
上下導通部に導電接続された導通接触面には凹凸構造を
形成しないことによって、上下導通部と導通接触面との
電気的な信頼性を確保することができる。
【0014】本発明において、前記反射電極には光学的
開口部が形成され、前記反射電極から引き出された配線
部分における、前記上下導通部に導電接続された導通接
触面には前記光学的開口部が形成されていないことが好
ましい。
【0015】この発明によれば、光学的開口部を通して
光が液晶層を通過するように構成することができるの
で、明所では通常の反射型の液晶装置として用いること
ができ、暗所ではバックライトの光を用いて透過型の液
晶装置として用いることができるとともに、反射電極か
ら引き出された配線部分における、上下導通部に導電接
続された導通接触面には光学的開口部が形成されていな
いことによって、上下導通部と導通接触面との導電接続
の信頼性を確保することができる。
【0016】次に、本発明の液晶装置の製造方法は、第
1基板と、透明な第2基板との間の液晶封入領域内に封
止された液晶層を有し、前記第2基板には前記液晶封入
領域から側方へ張り出した張出領域が形成されている液
晶装置の製造方法であって、前記第1基板における前記
第2基板に対向する表面上に金属からなる反射電極を形
成し、一方、前記第2基板における前記第1基板に対向
する表面上に金属酸化物からなる透明電極、並びに、前
記透明電極に導電接続され、前記張出領域の表面上にま
で延長形成された金属酸化物からなる第1の配線及び前
記反射電極に対して上下導通部を介して導電接続された
金属酸化物からなる第2の配線を同時に形成することを
特徴とする。
【0017】本発明において、前記反射電極はアルミニ
ウム若しくはアルミニウムを主体とする合金からなるこ
とが好ましい。
【0018】なお、上記の透明電極及び配線の素材であ
る金属酸化物としては、ITO(インジウムスズ酸化
物)や酸化スズなどがある。また、透明電極を構成する
金属酸化物と、配線を構成する金属酸化物とは同一であ
る必要は必ずしもない。しかし、透明電極と配線とが同
時に同材質にて形成されることが好ましく、この場合、
金属酸化物としては、透光性と導電性とを有することが
必要となる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る液晶装置及びその製造方法の実施形態について詳
細に説明する。
【0020】[第1実施形態] 図1は、本発明に係る
第1実施形態の液晶装置の概略構造を示す概略縦断面図
(a)及び張出領域を中心とした平面構造を示すための
概略底面図(b)である。この液晶装置は、ガラスなど
からなる透明な基板11と12とを、シール材20を介
して貼り合わせ、その間に液晶を封入することによって
構成されている。
【0021】基板11の表面上には、アルミニウムを蒸
着法やスパッタリング法などで被着し、フォトリソグラ
フィ法を用いてパターニングすることによって、ストラ
イプ状の複数の反射電極13と、各反射電極13にそれ
ぞれ導電接続された配線14とが同時に形成される。こ
れらの反射電極13及び配線14の上には、酸化シリコ
ンなどからなるトップコート膜(保護膜)15が形成さ
れ、このトップコート膜15の上にさらに、ポリイミド
樹脂を塗布し、焼成することによって配向膜16が形成
される。配向膜16には所定方向にラビング処理が施さ
れる。
【0022】一方、基板12の表面上には、ITO(イ
ンジウムスズ酸化物)などをスパッタリング法などによ
って被着し、フォトリソグラフィ法などによってパター
ニングすることにより、複数の相互に並列したストライ
プ状の透明電極17及び配線18が形成される。透明電
極17は基板12の液晶封入領域12A内に形成され、
配線18は図1(b)に示すように液晶封入領域12A
から張出領域12Bに引き出されるように形成されてい
る。この張出領域12Bは液晶封入領域12A(後述す
るシール材20によって画成される平面領域)の外側に
設けられ、本実施形態では、前述の基板11の端部より
も側方へ張り出した領域となっている。配線18には、
各透明電極17にそれぞれ導電接続された引出配線18
aと、透明電極17に導電接続されていない連結配線1
8bとが設けられている。
【0023】上記の透明電極17の表面上にはさらに配
向膜19が形成される。この配向膜19は上記の配向膜
16と同様の材質及び製法によって形成される。なお、
本実施形態では図示していないが、カラー液晶パネルを
構成する場合には、例えば、基板12の表面上にカラー
フィルタを形成し、このカラーフィルタ上に上記の投透
明電極及び配向膜を順次に積層する。
【0024】次に、上記の基板11と基板12の一方に
シール材20を精密ディスペンサ等によって塗布し、基
板11と基板12を相互に貼り合わせる。一般に、シー
ル材20には所望の基板間ギャップに対応する樹脂球或
いは樹脂円柱などからなるスペーサが混入されるので、
基板11と12とを相互に貼りあわせ、加圧することに
よって、スペーサの大きさに応じたほぼ一様の厚さにシ
ール材20が変形し、ほぼ一様の基板間ギャップが得ら
れる。
【0025】上記の基板11,12の貼りあわせ工程に
おいては、シール材20とともに導電性粒子(例えば、
樹脂粒子の表面に導電性めっき膜を形成したもの)を混
入した上下導通材21を所定の位置に塗布して配置し、
基板11と12とが貼りあわされ、所定の基板間ギャッ
プになったときに上下導通材21がその厚さ方向にのみ
導通する導電異方性を呈するようになっている。上下導
通材21は基板11の表面上に形成された配線14と、
基板12の表面上に形成された配線18のうち上記透明
電極13と導電接続されていない連結配線18bとの間
を導通させる。したがって、基板11上の反射電極13
は、配線14及び上下導通材21を経て、上記の連結配
線18bに導電接続される。
【0026】図1(b)に示すように、張出領域12B
においては、基板12上の透明電極17からそのまま伸
びる引出配線18aと、上記上下導通材21を介して基
板11上の反射電極13と導電接続された連結配線18
bとがそれぞれ伸びるように形成され、外部接続部12
Cに集積している。外部接続部12Cにおいては、上記
引出配線18a及び連結配線18bの端部が矩形領域の
相互に隣接する3辺に沿ってそれぞれ配列され、図示し
ない集積回路チップなどからなる電子部品がその上に実
装できるように構成されている。また、矩形領域の残り
の一辺に沿って接続端子150が配列するように形成さ
れ、図示しないフレキシブル配線基板などの配線部材を
実装できるように構成されている。接続端子150は配
線18と同様に透明導電体で形成されている。
【0027】上記のようにして形成されたセル構造内
に、公知の方法、例えば、減圧下においてシール材20
に形成された図示しない液晶注入口から液晶が内外圧力
差を用いて液晶封入領域内に注入され、封止される。
【0028】本実施形態においては、アルミニウム等の
金属薄膜によって形成された反射電極13及び配線14
がセル構造の外部に露出することなく、張出領域12B
には透明導電体からなる配線18及び接続端子150が
露出するように形成されているので、張出領域12B上
に金属薄膜が形成される場合に問題となるような配線等
の酸化、電触、損傷などを低減することができる。
【0029】例えば、アルミニウムからなる配線は金属
酸化物であるITOよりもきわめて柔らかいために機械
的な損傷が発生しやすく、また、大気にさらされるだけ
で酸化してしまうことが多く、しかも60℃程度の温水
でも溶出してしまうなど、きわめて慎重な取り扱いが要
求される。しかし、ITOからなる配線や端子は硬度が
高く、しかも通常の透過型パネルと同様の製造技術を用
いることができるため、上記の問題点を解決することが
でき、製造コストを抑制することができるとともに、不
良率の抑制による歩留まりの向上を図ることができる。
【0030】[第2実施形態] 次に、図2を参照して
本発明に係る第2実施形態について詳細に説明する。こ
の実施形態は基本的に上記第1実施形態と同様の構造を
有するものであるので、対応する部分には同一符号を付
し、また、同一部分についての説明は省略する。
【0031】本実施形態において第1実施形態と異なる
点は、第1実施形態の上下導通材21の代わりに、導電
性粒子を含むシール材20を用いている点にある。この
シール材20には、第1実施形態のシール材に混入され
る絶縁性のスペーサの代わりに、表面に導電性めっき膜
(例えば、Niめっき膜の表面にさらにAuめっきを施
したもの。)を形成した導電性スペーサを混入してあ
る。したがって、基板11と12を貼りあわせ、加圧す
ると、導電性スペーサによってシール材20はその厚さ
方向にのみ導電性を有する導電異方性を呈する。
【0032】また、本実施形態では、基板11上の配線
14と、基板12上の連結配線18bとがシール材20
の形成部位において平面的に重なるように形成され、そ
の結果、このシール材20のうちの配線14と連結配線
18bとが平面的に重なる上下導通部20Aによって電
気的導通が確保されるように構成されている。
【0033】この実施形態では、シール材20の上下導
通部20Aによって上下導通構造が形成されているの
で、パネルの平面構造が簡略化されるとともに、金属薄
膜からなる配線14の上下導通部20Aに対するコンタ
クト面がシール材20の外側に配置されることがないた
め、配線14の酸化や電蝕などをより低減することがで
きる。
【0034】図4(a)は上記実施形態において集積回
路チップ及びフレキシブル配線基板を実装した状態を示
す模式的な断面図、図4(b)はその透視平面図であ
る。本実施形態では、図2に示す外部接続部12Cに、
図4(a)及び(b)に示す異方性導電フィルム(AC
F)22を貼着し、その上に、ドライバ回路などを内蔵
する集積回路チップ23を熱圧着することによって、配
線11b,11c及び接続端子150と集積回路チップ
23の接続パッド23aとの導電接続を行う。また、接
続端子150と、フレキシブル配線基板(TAB基板)
24の配線24aとの間についても異方性導電フィルム
22を介して熱圧着することによって導電接続が施され
る。図4に示す異方性導電フィルム22は、熱可塑性樹
脂などの樹脂中に導電粒子(例えば樹脂球の表面にめっ
き処理を施したものなど)を分散させたものであり、熱
圧着することによって導電粒子が導通させるべき両方の
導体に接触した状態で樹脂が硬化するようになってい
る。なお、このような実装構造は先の第1実施形態にお
いても同様に採用することができる。
【0035】[第3実施形態] 次に、本発明に係る第
3実施形態の液晶装置の構造について図3を参照して詳
細に説明する。図3は本実施形態の液晶装置の概略底面
図であり、基板31,32をシール材40によって貼り
合わせてなるセルの基板31側から見た状態を示すもの
である。
【0036】この実施形態では、矩形の平面形状を備え
た基板31の表面(基板32に対向する側の表面)上に
は、アルミニウム又はアルミニウムを主体とする金属薄
膜からなる反射電極33が複数形成され、その上には第
1実施形態と同様の配向膜(図示せず)が形成されてい
る。
【0037】一方、基板32は、基板31よりも平面的
に一回り大きく形成されており、基板32の外縁部には
基板31との対向部分から側方へ張り出した張出領域3
2B,32Cが形成されている。これらの張出領域32
B,32Cは、矩形状の基板32における異なる2つの
辺に沿って形成されている。基板32の表面上には透明
導電体からなる複数の透明電極37が形成されていると
ともに、この透明電極37に導電接続されるとともに張
出領域32Bにまで引き出されるように形成された引出
配線38aが透明導電体によって形成されている。ま
た、基板31との対向領域の外縁部分から張出領域32
Cにまで伸びるように形成された連結配線38bが透明
導電体によって形成されている。
【0038】この実施形態では、シール材40中に第2
実施形態と同様の導電スペーサが混入されていることに
よって、シール材40はその厚さ方向にのみ導電性を有
する導電異方性を呈するように構成されている。そし
て、このシール材40の形成領域において、上記の反射
電極33に導電接続された配線34と、基板32上に形
成された連結配線38bとは平面的に重なるように形成
され、その結果、配線34と連結配線38bとは、シー
ル材40の上下導通部40Aを介して相互に電気的に導
通するように構成されている。
【0039】この実施形態でも、張出領域38B及び3
8Cには透明導電体からなる引出配線38a及び連結配
線38bが形成されているため、反射電極33と同材質
で形成された配線34が外部に露出することがなく、製
造工程中に配線34に異物が付着したり、配線34が損
傷を受けたり、或いは、製造工程中の汚染によって電蝕
が発生したりすることが防止される。
【0040】一般的に、従来の液晶パネルにおいて2辺
に沿って張出領域を形成する場合には、2枚の基板のそ
れぞれに他方の基板の端部から張り出した張出領域を設
け、その張出領域上の配線は相互に表裏逆の面に形成さ
れているため、電子部品や配線部材の実装面が相互に逆
側の基板表面に対して行われることになり、実装装置に
対してパネルを反転させたり、実装装置を表裏両面に実
装可能な構造にしたりする必要があった。
【0041】これに対して本実施形態では、それぞれ平
面矩形状に形成された基板31,32で構成されたパネ
ルの2つの辺に沿って張出領域32B及び32Cが形成
されているが、この張出領域32B,32Cはいずれも
基板32の同一の表面上に形成されているので、これら
の領域に引き出された配線38a,38bの終端部に電
子部品や配線部材等を実装する場合、基板の片側からの
み実装を行えばよいことから、実装作業を容易に行うこ
とができる。
【0042】[液晶装置の細部構造] 以上説明した第
1〜第3実施形態においては、いずれも、反射電極を備
えた反射型液晶装置に関するものである。上記の各実施
形態においては、液晶装置の表示態様を向上させるため
に、反射電極の表面に微細な凹凸形状を形成し、外光が
反射電極の表面である程度散乱されるように構成するこ
とが好ましい。反射電極の表面が平坦な鏡面であると、
外光の正反射が視認される方位から見たときには背景の
写りこみや光源光による幻惑が視認性を悪化させ、正反
射が視認されない方位から見た場合には表示が暗く見え
てしまうからである。反射電極の表面に微細な凹凸形状
を設けた構造としては、図5(a)及び(b)に示すも
のがある。
【0043】図5(a)に示す構造においては、基板1
1の表面上にフォトリソグラフィ法によってレジストな
どからなる図示しないマスクパターンを形成し、このマ
スクパターンを介して基板31の表面上を弗酸系のエッ
チング液によってエッチングすることにより、基板11
の表面に微細な凹部11aが複数形成され、この凹部1
1aの形成された基板11の表面上に反射電極13を形
成することによって、反射電極13に微細な多数の凹部
13bが形成されている。この場合、基板11の液晶封
入領域の外縁部には、上記反射電極13に導電接続され
た配線14が同時に形成されるが、この配線14におけ
る上下導通材21と接触する導通接触面は、上記凹部1
1aが形成されていない平坦な基板11の表面上に形成
され、その結果、当該導通接触面は平坦に形成される。
したがって、上下導通材21と配線14との導通接触が
不安定になることがなく、確実に導通をとることができ
る。
【0044】図5(b)に示す構造においては、基板1
1の表面上にフォトリソグラフィ法によってレジストか
らなる凸部11bを形成し、この凸部11bの上に上記
の反射電極33を形成することによって、反射電極33
の表面上に凸部13cを形成している。凸部11bは、
例えば感光性樹脂を塗布し、露光、現像によって図示の
ように選択的に残すようにする。この場合においても、
配線14における上下導通材21と接触する導通接触面
は、上記凸部11bが形成されていない平坦な基板11
の表面上に形成され、その結果、当該導通接触面は平坦
に形成される。
【0045】図6は、上記各実施形態における反射電極
及び上下導通部分の平面構造を拡大して示すものであ
る。反射電極13はそれぞれストライプ状に形成される
が、特にバックライトを備え、暗所において透過型液晶
装置としても使用できるものとする場合には、図5に示
すように、反射電極13の少なくとも透明電極17と平
面的に重なる領域にスリット13dを形成し、バックラ
イトからの光が基板11を透過して反射電極13のスリ
ット13dを通過し、液晶層を通過してさらに透明電極
17及び基板12を経て視認されるように構成する。こ
のようにすることによって、明所においては外光が反射
電極13によって反射されることによって表示を視認す
ることができ、暗所においてはバックライトからの光に
よって表示を視認することができるようになる。
【0046】なお、図6に示すように、配線14は反射
電極13の一方の端部から伸びてその端部14aにおい
て終端を有し、この端部14aは導電異方性を有する上
下導通材21に導電接触する。上下導通材21はさらに
端部14aと接触する部分とは反対側において連結配線
18bと導電接触している。この場合、配線14におけ
る上下導通材21に対する端部14bの導通接触面には
上記のスリットが形成されていないので、上下導通材2
1と配線14とを確実に導電接続させることができるよ
うになっている。
【0047】尚、本発明の液晶装置及びその製造方法
は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
金属酸化物からなる透明電極に導電接続された第1の配
線及び反射電極に上下導通部を介して導電接続された第
2の配線が共に金属酸化物で構成されているとともに張
出領域上に形成されていることによって、反射電極と同
時に形成される配線を張出領域上に露出させる必要がな
くなるので、金属配線などの電蝕、酸化、損傷を低減で
きるとともに、透過型液晶装置の透明導電体からなる配
線に対する製造処理技術をそのまま用いることができる
ので、製造コストを増加させることなく、液晶装置の実
装構造の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶装置及びその製造方法の第1
実施形態における液晶装置の模式的な概略断面図(a)
及び張出領域の近傍を示す概略底面図(b)である。
【図2】本発明に係る液晶装置及びその製造方法の第2
実施形態における液晶装置の模式的な概略断面図(a)
及び張出領域の近傍を示す概略底面図(b)である。
【図3】本発明に係る液晶装置及びその製造方法の第3
実施形態における液晶装置の模式的な構造を示す概略底
面図(b)である。
【図4】第2実施形態において集積回路チップ及びフレ
キシブル配線基板を実装した状態を示す模式的な断面図
(a)及び透視平面図(b)である。
【図5】上記各実施形態において適用可能な反射電極及
び上下導通構造を示す拡大断面図(a)及び(b)であ
る。
【図6】上記各実施形態において適用可能な反射電極及
び上下導通構造を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
11,12,31,32 基板 12B,32B,32C 張出領域 12C 外部接続部 13,33 反射電極 14,34 配線 15 トップコート膜 16,19 配向膜 17,37 透明電極 18,38 配線 18a,38a 引出配線 18b,38b 連結配線 20,40 シール材 20A,40A 上下導通部 21 上下導通材 22 異方性導電フィルム 23 集積回路チップ 23a 接続パッド 24 フレキシブル配線基板 24a 配線 150 接続端子
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA16Y FB08 FC26 FD04 GA02 GA03 GA13 GA16 LA12 LA16 2H092 GA38 GA39 GA50 GA60 HA28 JB07 JB57 KB04 KB13 MA04 MA05 MA18 MA32 NA17 NA27 NA29 PA02 PA06 PA08 PA12 PA13 5C094 AA32 AA38 AA44 BA43 CA19 DB01 EA02 EA05 EA06 FA04 FB02 FB12 GB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、透明な第2基板との間の液
    晶封入領域内に封止された液晶層を有し、前記第2基板
    には前記液晶封入領域から側方へ張り出した張出領域が
    形成されている液晶装置であって、 前記第1基板における前記第2基板に対向する表面上に
    金属からなる反射電極が形成されているとともに、前記
    第2基板における前記第1基板に対向する表面上に金属
    酸化物からなる透明電極、並びに、前記透明電極に導電
    接続され、前記張出領域の表面上にまで延長形成された
    金属酸化物からなる第1の配線及び前記反射電極に対し
    て上下導通部を介して導電接続された金属酸化物からな
    る第2の配線が形成されていることを特徴とする液晶装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記反射電極はアル
    ミニウム若しくはアルミニウムを主体とする合金からな
    ることを特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記反
    射電極の表面には光を散乱させるための凹凸構造が形成
    され、前記反射電極から引き出された配線部分におけ
    る、前記上下導通部に導電接続された導通接触面には前
    記凹凸構造が形成されていないことを特徴とする液晶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2において、前記反
    射電極には光学的開口部が形成され、前記反射電極から
    引き出された配線部分における、前記上下導通部に導電
    接続された導通接触面には前記光学的開口部が形成され
    ていないことを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】 第1基板と、透明な第2基板との間の液
    晶封入領域内に封止された液晶層を有し、前記第2基板
    には前記液晶封入領域から側方へ張り出した張出領域が
    形成されている液晶装置の製造方法であって、 前記第1基板における前記第2基板に対向する表面上に
    金属からなる反射電極を形成し、一方、前記第2基板に
    おける前記第1基板に対向する表面上に金属酸化物から
    なる透明電極、並びに、前記透明電極に導電接続され、
    前記張出領域の表面上にまで延長形成された金属酸化物
    からなる第1の配線及び前記反射電極に対して上下導通
    部を介して導電接続された金属酸化物からなる第2の配
    線を同時に形成することを特徴とする液晶装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記反射電極はアル
    ミニウム若しくはアルミニウムを主体とする合金からな
    ることを特徴とする液晶装置。
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