JP2001083021A - 感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム - Google Patents
感温変色性熱収縮性プラスチックフイルムInfo
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- JP2001083021A JP2001083021A JP26339099A JP26339099A JP2001083021A JP 2001083021 A JP2001083021 A JP 2001083021A JP 26339099 A JP26339099 A JP 26339099A JP 26339099 A JP26339099 A JP 26339099A JP 2001083021 A JP2001083021 A JP 2001083021A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱収縮加工時における熱変色層の収縮ムラが
なく、均質な熱変色機能を発現させる感温変色性熱収縮
性プラスチックフイルムの提供。 【解決手段】 熱変色性顔料をバインダー樹脂に固着さ
せた熱変色層を設けた熱収縮性プラスチックフイルムに
おいて、前記熱変色性顔料が、熱変色性組成物をマイク
ロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の非円形
断面形状の顔料であることを特徴とする。
なく、均質な熱変色機能を発現させる感温変色性熱収縮
性プラスチックフイルムの提供。 【解決手段】 熱変色性顔料をバインダー樹脂に固着さ
せた熱変色層を設けた熱収縮性プラスチックフイルムに
おいて、前記熱変色性顔料が、熱変色性組成物をマイク
ロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の非円形
断面形状の顔料であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感温変色性熱収縮性
プラスチックフイルムに関する。更に詳細には、熱収縮
加工時の収縮応力に適応する追従性を備えた、特定形態
の熱変色性顔料を適用した感温変色性熱収縮性プラスチ
ックフイルムに関する。
プラスチックフイルムに関する。更に詳細には、熱収縮
加工時の収縮応力に適応する追従性を備えた、特定形態
の熱変色性顔料を適用した感温変色性熱収縮性プラスチ
ックフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱変色性顔料をバインダー樹
脂に分散状態に含有させた熱変色層を設けた感温変色性
熱収縮性プラスチックフイルム、及び該フイルムを熱収
縮加工により装着させた物品に関し、幾つかの提案が開
示されている(実開平1−80489号公報、実開昭6
0−75229号公報、実開昭62−17529号公
報、実公平4−25321号公報等)。
脂に分散状態に含有させた熱変色層を設けた感温変色性
熱収縮性プラスチックフイルム、及び該フイルムを熱収
縮加工により装着させた物品に関し、幾つかの提案が開
示されている(実開平1−80489号公報、実開昭6
0−75229号公報、実開昭62−17529号公
報、実公平4−25321号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した如き感温変色
性熱収縮性フイルムにあっては、熱収縮加工時におい
て、フイルムの熱収縮に適応して均質に熱変色層が収縮
しなければ、収縮ムラが発生し、不均質な熱変色層に変
質し、不均質な感温変色性を示すことになる。前記熱変
色性顔料としては、熱変色性組成物をマイクロカプセル
に内包させたマイクロカプセル形態の顔料が適用できる
ことが開示されているが、この種の熱変色性顔料は、一
般の染顔料に比較して粒子径が大であり、バインダー樹
脂中に均質に分散状態に固着されて熱変色層が形成され
ているとしても、熱変色層の収縮時に両者の収縮性に微
妙に差異を生じ、前記した収縮ムラを発生させがちであ
る。本発明者らは、熱変色性顔料の耐圧性、耐熱性等に
関し検討する過程で、非円形断面形状の特殊な形態の顔
料が、前記収縮応力に対して適正に弾性変形して、応力
を緩和できることを見出し、当該熱変色性顔料を適用す
ることにより、収縮ムラの発生が抑制され、熱変色層の
均質性が損なわれることがなく、所期の熱変色性機能を
効果的に発現させる感温変色性熱収縮性プラスチックフ
イルムを提供しようとするものである。
性熱収縮性フイルムにあっては、熱収縮加工時におい
て、フイルムの熱収縮に適応して均質に熱変色層が収縮
しなければ、収縮ムラが発生し、不均質な熱変色層に変
質し、不均質な感温変色性を示すことになる。前記熱変
色性顔料としては、熱変色性組成物をマイクロカプセル
に内包させたマイクロカプセル形態の顔料が適用できる
ことが開示されているが、この種の熱変色性顔料は、一
般の染顔料に比較して粒子径が大であり、バインダー樹
脂中に均質に分散状態に固着されて熱変色層が形成され
ているとしても、熱変色層の収縮時に両者の収縮性に微
妙に差異を生じ、前記した収縮ムラを発生させがちであ
る。本発明者らは、熱変色性顔料の耐圧性、耐熱性等に
関し検討する過程で、非円形断面形状の特殊な形態の顔
料が、前記収縮応力に対して適正に弾性変形して、応力
を緩和できることを見出し、当該熱変色性顔料を適用す
ることにより、収縮ムラの発生が抑制され、熱変色層の
均質性が損なわれることがなく、所期の熱変色性機能を
効果的に発現させる感温変色性熱収縮性プラスチックフ
イルムを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱収縮性プラ
スチックフイルム表面の一部又は全面に、熱変色性顔料
をバインダー樹脂に分散状態に固着した熱変色層を設け
た感温変色性熱収縮性プラスチックフイルムにおいて、
前記熱変色性顔料が(イ)電子供与性呈色性有機化合
物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈
色反応の生起温度を決める反応媒体からなる必須三成分
を含む熱変色性組成物を内包させた、非円形断面形状の
マイクロカプセル形態の顔料であることを特徴とする感
温変色性熱収縮性プラスチックフイルムを要件とする。
更には、熱変色性顔料は、平均粒子径〔(長径+短径)
/2〕が0.5〜30μmであり、熱変色性組成物/マ
イクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の関係
を満たすこと、更には、熱変色性顔料は、発色状態から
の加熱により消色し、消色状態からの冷却により発色す
る加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温
度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態か
らの加熱により発色し、発色状態からの降温により消色
状態に復する加熱発色型の何れかより選ばれること、更
には、熱変色性顔料は、外面の一部に窪みを有する顔料
であること、等を要件とする。
スチックフイルム表面の一部又は全面に、熱変色性顔料
をバインダー樹脂に分散状態に固着した熱変色層を設け
た感温変色性熱収縮性プラスチックフイルムにおいて、
前記熱変色性顔料が(イ)電子供与性呈色性有機化合
物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈
色反応の生起温度を決める反応媒体からなる必須三成分
を含む熱変色性組成物を内包させた、非円形断面形状の
マイクロカプセル形態の顔料であることを特徴とする感
温変色性熱収縮性プラスチックフイルムを要件とする。
更には、熱変色性顔料は、平均粒子径〔(長径+短径)
/2〕が0.5〜30μmであり、熱変色性組成物/マ
イクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)の関係
を満たすこと、更には、熱変色性顔料は、発色状態から
の加熱により消色し、消色状態からの冷却により発色す
る加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温
度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態か
らの加熱により発色し、発色状態からの降温により消色
状態に復する加熱発色型の何れかより選ばれること、更
には、熱変色性顔料は、外面の一部に窪みを有する顔料
であること、等を要件とする。
【0005】前記熱変色性顔料は、(イ)電子供与性呈
色性有機化合物、(ロ)前記化合物を呈色させる電子受
容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度
を決める反応媒体の必須三成分を含む、従来より公知の
熱変色性組成物をマイクロカプセル化したものが有効で
あり、具体的には、本出願人が提案した、特公昭51−
44706号公報、特公昭51−44707号公報、特
公平1−29398号公報等に記載のものが利用でき
る。前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で
変色し、変色点以上の温度域で消色状態、変色点未満の
温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では
特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の
状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適
用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用
がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス
幅が比較的小さい特性(ΔHA =1〜7℃)を有する加
熱消色型(A)を挙げることができ、ΔHA が3℃以下
の系〔特公平1−29398号公報に示す、3℃以下の
ΔT値(融点−曇点)を示す脂肪酸エステルを(ハ)成
分として適用〕にあっては、変色点を境に温度変化に鋭
敏に感応して高感度の加熱消色性を示し、ΔHA が4〜
7℃程度の系では変色後、緩徐に元の様相に戻り、視認
効果を高めることができる(図5参照)。
色性有機化合物、(ロ)前記化合物を呈色させる電子受
容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度
を決める反応媒体の必須三成分を含む、従来より公知の
熱変色性組成物をマイクロカプセル化したものが有効で
あり、具体的には、本出願人が提案した、特公昭51−
44706号公報、特公昭51−44707号公報、特
公平1−29398号公報等に記載のものが利用でき
る。前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で
変色し、変色点以上の温度域で消色状態、変色点未満の
温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では
特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の
状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適
用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用
がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス
幅が比較的小さい特性(ΔHA =1〜7℃)を有する加
熱消色型(A)を挙げることができ、ΔHA が3℃以下
の系〔特公平1−29398号公報に示す、3℃以下の
ΔT値(融点−曇点)を示す脂肪酸エステルを(ハ)成
分として適用〕にあっては、変色点を境に温度変化に鋭
敏に感応して高感度の加熱消色性を示し、ΔHA が4〜
7℃程度の系では変色後、緩徐に元の様相に戻り、視認
効果を高めることができる(図5参照)。
【0006】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報、特開平8−39936号公報等に
記載されている大きなヒステリシス特性(ΔHB =8〜
50℃)を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化
をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低
温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温
側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿っ
て変色し、t1 以下の低温域での発色状態、又はt4 以
上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t2 〜t3 の
間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持でき
る色彩記憶保持型熱変色性組成物(B)も適用できる
(図6参照)。尚、前記実質的二相保持温度域は、常温
域(例えば、15〜35℃)を含むものが汎用的である
が、前記温度範囲に特定されない。
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報、特開平8−39936号公報等に
記載されている大きなヒステリシス特性(ΔHB =8〜
50℃)を示す、即ち、温度変化による着色濃度の変化
をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低
温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温
側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿っ
て変色し、t1 以下の低温域での発色状態、又はt4 以
上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t2 〜t3 の
間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持でき
る色彩記憶保持型熱変色性組成物(B)も適用できる
(図6参照)。尚、前記実質的二相保持温度域は、常温
域(例えば、15〜35℃)を含むものが汎用的である
が、前記温度範囲に特定されない。
【0007】又、加熱発色型(C)の組成物として、消
色状態からの加熱により発色する、本出願人の提案(特
開平11−129623号公報、特開平11−5973
号公報)による、(ロ)電子受容性化合物として、炭素
数3乃至18の直鎖又は側鎖アルキル基を有する特定の
アルコキシフェノール化合物を適用した系を挙げること
ができる(図7参照)。
色状態からの加熱により発色する、本出願人の提案(特
開平11−129623号公報、特開平11−5973
号公報)による、(ロ)電子受容性化合物として、炭素
数3乃至18の直鎖又は側鎖アルキル基を有する特定の
アルコキシフェノール化合物を適用した系を挙げること
ができる(図7参照)。
【0008】本発明は、前記した熱変色性組成物をマイ
クロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料
において、非円形断面形状の熱変色性顔料を適用するこ
とを主要件とするものである(図1〜図4参照)。
クロカプセルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料
において、非円形断面形状の熱変色性顔料を適用するこ
とを主要件とするものである(図1〜図4参照)。
【0009】熱変色性顔料の平均粒子径〔(長径+短
径)/2〕は、0.5μm〜30μmの範囲、好ましく
は、0.5〜15μm、更に好ましくは、0.5〜10
μmの範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工
適性等の面で有効である。粒子径が30μmを越える系
にあっては、均質な分散性に欠けると共に、熱収縮加工
時の収縮応力の影響を受け易く、安定した品質の熱変色
性機能を奏し難い。0.5μm未満の系にあっては、水
性媒体中に懸濁した状態でマイクロカプセル化した熱変
色性顔料が得られるとしても、濾別又は遠心分離等の手
段によるカプセル化顔料の単離に難がある上、強度的に
不充分である。
径)/2〕は、0.5μm〜30μmの範囲、好ましく
は、0.5〜15μm、更に好ましくは、0.5〜10
μmの範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工
適性等の面で有効である。粒子径が30μmを越える系
にあっては、均質な分散性に欠けると共に、熱収縮加工
時の収縮応力の影響を受け易く、安定した品質の熱変色
性機能を奏し難い。0.5μm未満の系にあっては、水
性媒体中に懸濁した状態でマイクロカプセル化した熱変
色性顔料が得られるとしても、濾別又は遠心分離等の手
段によるカプセル化顔料の単離に難がある上、強度的に
不充分である。
【0010】又、本発明のカプセル化された熱変色性顔
料にあっては、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあることが望まし
い。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大になると壁
膜の厚みが肉薄となり過ぎ、内包した熱変色性組成物の
保護機能の低下がみられる。一方、壁膜の比率が前記範
囲より大になると壁膜強度が向上し、保護機能は高めら
れるが、熱変色性組成物の相対的な比率の低下により発
色濃度の低下を余儀なくされ、好ましくない。
料にあっては、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあることが望まし
い。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大になると壁
膜の厚みが肉薄となり過ぎ、内包した熱変色性組成物の
保護機能の低下がみられる。一方、壁膜の比率が前記範
囲より大になると壁膜強度が向上し、保護機能は高めら
れるが、熱変色性組成物の相対的な比率の低下により発
色濃度の低下を余儀なくされ、好ましくない。
【0011】前記熱変色性顔料は、非円形断面形態の偏
平状の顔料であるので、フイルムの熱収縮時の収縮応力
に伴う熱変色層の収縮に際し、該熱変色性顔料自体が応
力に順応して弾性変形し、収縮ムラの発生を抑制し、熱
変色層の均質性が損なわれることもない。又、変型容器
類等の表面や金属性の素材等を、肉厚且つ高温収縮性の
フイルムでシュリンク加工する系において、高い圧力の
収縮応力や高温が負荷されたとしても、カプセル壁膜の
破壊が回避される形状に適宜に弾性変形して応力を緩和
でき、内包の熱変色性組成物を保護し、所期の熱変色機
能を損なうことなく持続して有効に発現させる強靱なカ
プセル形態の熱変色性顔料として効果的に機能する。
平状の顔料であるので、フイルムの熱収縮時の収縮応力
に伴う熱変色層の収縮に際し、該熱変色性顔料自体が応
力に順応して弾性変形し、収縮ムラの発生を抑制し、熱
変色層の均質性が損なわれることもない。又、変型容器
類等の表面や金属性の素材等を、肉厚且つ高温収縮性の
フイルムでシュリンク加工する系において、高い圧力の
収縮応力や高温が負荷されたとしても、カプセル壁膜の
破壊が回避される形状に適宜に弾性変形して応力を緩和
でき、内包の熱変色性組成物を保護し、所期の熱変色機
能を損なうことなく持続して有効に発現させる強靱なカ
プセル形態の熱変色性顔料として効果的に機能する。
【0012】前記熱変色性組成物をカプセルに内包させ
る手段としては、界面重合法、界面重縮合法、インサイ
チュー法、コアセルベート法等、公知のカプセル化方法
が適用されるが、本発明の前記した要件を満たす粒子径
範囲及び外形状の熱変色性顔料を得るためには、凝集、
合一化が生じ難い界面重合法又は界面重縮合法が好適に
用いられる。更に、カプセル化終了後、カプセル懸濁液
を所望に応じて水で希釈し、夾雑物及び粗大粒子をフィ
ルター類を用いて濾別することにより、不要な粗大粒子
が除去される。
る手段としては、界面重合法、界面重縮合法、インサイ
チュー法、コアセルベート法等、公知のカプセル化方法
が適用されるが、本発明の前記した要件を満たす粒子径
範囲及び外形状の熱変色性顔料を得るためには、凝集、
合一化が生じ難い界面重合法又は界面重縮合法が好適に
用いられる。更に、カプセル化終了後、カプセル懸濁液
を所望に応じて水で希釈し、夾雑物及び粗大粒子をフィ
ルター類を用いて濾別することにより、不要な粗大粒子
が除去される。
【0013】前記熱変色性顔料は、バインダー樹脂10
0重量部に対して、20〜400重量部の割合でブレン
ドされる。20重量部未満では、鮮明な熱変色性を示さ
ない。一方、400重量部を越えると消色時における色
残りが発生しがちであり、好適には50〜350重量部
の範囲内で適用される。前記バインダー樹脂は、透明状
の膜形成樹脂であればよく、従来より汎用の樹脂、例え
ば、アイオノマー樹脂、イソブチレン−無水マレイン酸
樹脂共重合樹脂、アクリロニトリル−アクリリックスチ
レン共重合樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹
脂、アクリロニトリル塩素化ポリエチレン−スチレン共
重合樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化
ビニルグラフト共重合樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素
化ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ハイイ
ンパクトポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
メチルスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール樹脂変性アル
キド樹脂、エポキシ樹脂変性アルキド樹脂、スチレン変
性アルキド樹脂、アクリル変性アルキド樹脂、アミノア
ルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレン−
ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキ
ッド樹脂、天然ゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、
ポリビニルアルキルエーテル、ロジン、ロジンエステ
ル、ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、油溶性フェノー
ル樹脂、石油系炭化水素樹脂、シェラック、環化ゴム、
酢酸ビニル系エマルジョン樹脂、スチレン−ブタジエン
系エマルジョン樹脂、アクリル酸エステル系エマルジョ
ン樹脂、水溶性アルキド樹脂、水溶性メラミン樹脂、水
溶性尿素樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性エポキシ
樹脂、水溶性ポリブタジエン樹脂、酢酸セルローズ、硝
酸セルローズ、エチルセルローズ等を挙げることがで
き、水や有機溶剤等の適宜の溶剤に溶解または分散させ
て、熱変色性顔料を分散させるためのビヒクルを得るこ
とができる。
0重量部に対して、20〜400重量部の割合でブレン
ドされる。20重量部未満では、鮮明な熱変色性を示さ
ない。一方、400重量部を越えると消色時における色
残りが発生しがちであり、好適には50〜350重量部
の範囲内で適用される。前記バインダー樹脂は、透明状
の膜形成樹脂であればよく、従来より汎用の樹脂、例え
ば、アイオノマー樹脂、イソブチレン−無水マレイン酸
樹脂共重合樹脂、アクリロニトリル−アクリリックスチ
レン共重合樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹
脂、アクリロニトリル塩素化ポリエチレン−スチレン共
重合樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化
ビニルグラフト共重合樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素
化ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ハイイ
ンパクトポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
メチルスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リメチルメタクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹
脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール樹脂変性アル
キド樹脂、エポキシ樹脂変性アルキド樹脂、スチレン変
性アルキド樹脂、アクリル変性アルキド樹脂、アミノア
ルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレン−
ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキ
ッド樹脂、天然ゴム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、
ポリビニルアルキルエーテル、ロジン、ロジンエステ
ル、ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、油溶性フェノー
ル樹脂、石油系炭化水素樹脂、シェラック、環化ゴム、
酢酸ビニル系エマルジョン樹脂、スチレン−ブタジエン
系エマルジョン樹脂、アクリル酸エステル系エマルジョ
ン樹脂、水溶性アルキド樹脂、水溶性メラミン樹脂、水
溶性尿素樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性エポキシ
樹脂、水溶性ポリブタジエン樹脂、酢酸セルローズ、硝
酸セルローズ、エチルセルローズ等を挙げることがで
き、水や有機溶剤等の適宜の溶剤に溶解または分散させ
て、熱変色性顔料を分散させるためのビヒクルを得るこ
とができる。
【0014】前記バインダー樹脂を含むビヒクル中に所
定量の熱変色性顔料が分散状態に調整されたインキ又は
塗布液となし、従来より汎用の印刷乃至塗布手段によ
り、フイルム表面に熱変色層を形成する。前記熱変色層
は、単層に限らず、変色点、色調、濃度等や、変色特性
を異にする熱変色性顔料を用いた熱変色層を重ね刷りし
た多層構成のもの、熱変色層を並設したもの、更には、
非熱変色性着色剤の併用により有色(1)から有色
(2)へ変化させる構成、非熱変色層との重ね刷りの系
が有効である。尚、前記において、熱変色層は、ベタ印
刷されたものに限らず、文字、記号、数字、図柄等の像
を含む。
定量の熱変色性顔料が分散状態に調整されたインキ又は
塗布液となし、従来より汎用の印刷乃至塗布手段によ
り、フイルム表面に熱変色層を形成する。前記熱変色層
は、単層に限らず、変色点、色調、濃度等や、変色特性
を異にする熱変色性顔料を用いた熱変色層を重ね刷りし
た多層構成のもの、熱変色層を並設したもの、更には、
非熱変色性着色剤の併用により有色(1)から有色
(2)へ変化させる構成、非熱変色層との重ね刷りの系
が有効である。尚、前記において、熱変色層は、ベタ印
刷されたものに限らず、文字、記号、数字、図柄等の像
を含む。
【0015】熱収縮性フイルムは、従来より汎用のポリ
エステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等の一軸或い
は二軸延伸フイルム等が適用でき、数μm〜数mm程度
の厚みのものが適宜使用できる。
エステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル等の一軸或い
は二軸延伸フイルム等が適用でき、数μm〜数mm程度
の厚みのものが適宜使用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の感温変色性熱収縮性プラ
スチックフイルムは、熱変色性顔料をバインダー樹脂を
含むビヒクル中に適宜量を分散させて、インキや塗料の
形態として、プラスチックフイルム表面の目的の個所に
熱変色層を形成する。前記熱変色層は、単層に限らず、
変色特性が相異なる複数層を積層したもの、非熱変色層
を積層したもの、前記単層又は、複数層からなる熱変色
層又は非熱変色層を並設したものが有効であり、以下に
例示する実施例に限定されない。尚、熱変色層又は非熱
変色層は、ベタ印刷に限らず、文字、記号、数字、図柄
等の像であってもよく、更には、熱変色層の視覚効果を
高めるために、該熱変色層上に白色乃至淡色の顔料を用
いた隠蔽層を設けることができる。
スチックフイルムは、熱変色性顔料をバインダー樹脂を
含むビヒクル中に適宜量を分散させて、インキや塗料の
形態として、プラスチックフイルム表面の目的の個所に
熱変色層を形成する。前記熱変色層は、単層に限らず、
変色特性が相異なる複数層を積層したもの、非熱変色層
を積層したもの、前記単層又は、複数層からなる熱変色
層又は非熱変色層を並設したものが有効であり、以下に
例示する実施例に限定されない。尚、熱変色層又は非熱
変色層は、ベタ印刷に限らず、文字、記号、数字、図柄
等の像であってもよく、更には、熱変色層の視覚効果を
高めるために、該熱変色層上に白色乃至淡色の顔料を用
いた隠蔽層を設けることができる。
【0017】実施例1 厚み45μmの熱収縮性ポリエステルフイルム上に、
(イ)3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド1部、(ロ)1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン5
部、(ハ)セチルアルコール25部、カプリン酸ステア
リル25部からなる可逆熱変色性組成物をエポキシ樹脂
皮膜のマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性顔料
〔(消色温度t4 :約33℃、発色温度t1 :約28
℃、発色時青色、消色時無色、平均粒子径:3μm、図
1の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=5.6/1.0(重量比)〕100部をアクリル系樹
脂(固形分40%)80部、消泡剤2部を含むビヒクル
中に分散させた熱変色性インキにて、厚み18μmの熱
変色層をグラビヤ印刷し、加熱消色型感温変色性熱収縮
性フイルムを得た。前記フイルムは、28℃以下で青色
を呈しており、約33℃以上に加温することにより無色
となる、加熱消色型の熱変色特性(図5参照)を有し、
前記変色は可逆的に繰り返し再現できた。
(イ)3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド1部、(ロ)1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン5
部、(ハ)セチルアルコール25部、カプリン酸ステア
リル25部からなる可逆熱変色性組成物をエポキシ樹脂
皮膜のマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性顔料
〔(消色温度t4 :約33℃、発色温度t1 :約28
℃、発色時青色、消色時無色、平均粒子径:3μm、図
1の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=5.6/1.0(重量比)〕100部をアクリル系樹
脂(固形分40%)80部、消泡剤2部を含むビヒクル
中に分散させた熱変色性インキにて、厚み18μmの熱
変色層をグラビヤ印刷し、加熱消色型感温変色性熱収縮
性フイルムを得た。前記フイルムは、28℃以下で青色
を呈しており、約33℃以上に加温することにより無色
となる、加熱消色型の熱変色特性(図5参照)を有し、
前記変色は可逆的に繰り返し再現できた。
【0018】実施例2 厚み45μmの熱収縮性ポリエステルフイルム上に、
(イ)1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン
3部、(ロ)2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン5部、(ハ)ミリスチルアルコール25
部、ミリスチン酸デシル25部からなる可逆熱変色性組
成物をエポキシ樹脂皮膜のマイクロカプセルに内包した
可逆熱変色顔料〔(消色温度t4:約15℃、発色温度
t1:約10℃、発色時ピンク色、消色時無色、平均粒子
径:5μm、図2の断面形状、熱変色性組成物/マイク
ロカプセル壁膜=5.8/1.0(重量比)〕を実施例
1に替えて適用し、加熱消色型感温変色性熱収縮性フイ
ルムを得た。前記フイルムは、15℃以下の環境下では
無色であり、約10℃以下に冷却することによりピンク
色となる、加熱消色型の熱変色特性(図5参照)を有
し、前記変色は可逆的に繰り返し再現できた。
(イ)1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン
3部、(ロ)2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン5部、(ハ)ミリスチルアルコール25
部、ミリスチン酸デシル25部からなる可逆熱変色性組
成物をエポキシ樹脂皮膜のマイクロカプセルに内包した
可逆熱変色顔料〔(消色温度t4:約15℃、発色温度
t1:約10℃、発色時ピンク色、消色時無色、平均粒子
径:5μm、図2の断面形状、熱変色性組成物/マイク
ロカプセル壁膜=5.8/1.0(重量比)〕を実施例
1に替えて適用し、加熱消色型感温変色性熱収縮性フイ
ルムを得た。前記フイルムは、15℃以下の環境下では
無色であり、約10℃以下に冷却することによりピンク
色となる、加熱消色型の熱変色特性(図5参照)を有
し、前記変色は可逆的に繰り返し再現できた。
【0019】実施例3 厚み45μmの熱収縮性ポリエステルフイルム上に、
(イ)1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン3部、(ロ)1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−エチルヘキサン5部、(ハ)ステアリン酸ネ
オペンチル50部からなる可逆熱変色性組成物をエポキ
シ樹脂皮膜のマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性
色彩記憶性顔料〔(消色温度t4 :約32℃、発色温度
t1:約15℃、着色時橙色、消色時無色、平均粒子径:
2μm、図3の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカ
プセル壁膜=5.8/1.0(重量比)〕を実施例1の
顔料に替えて適用し、可逆熱変色性色彩記憶型熱収縮性
フイルムを得た。室温(25℃)で消色状態にある前記
フイルムを約15℃以下に冷却すると橙色に着色し、こ
の着色状態は再び室温(25℃)に加温しても保持する
ことができた。さらに、橙色の着色状態からの加温によ
り、約32℃で消色し、この状態は、再び約15℃以下
に冷却するまで保持することができ、色彩記憶保持型の
熱変色特性(図6)を示した。このように、前記フイル
ムは常温域で色彩記憶性を有しており、この色変化は繰
り返し再現できた。
(イ)1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン3部、(ロ)1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−エチルヘキサン5部、(ハ)ステアリン酸ネ
オペンチル50部からなる可逆熱変色性組成物をエポキ
シ樹脂皮膜のマイクロカプセルに内包した可逆熱変色性
色彩記憶性顔料〔(消色温度t4 :約32℃、発色温度
t1:約15℃、着色時橙色、消色時無色、平均粒子径:
2μm、図3の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカ
プセル壁膜=5.8/1.0(重量比)〕を実施例1の
顔料に替えて適用し、可逆熱変色性色彩記憶型熱収縮性
フイルムを得た。室温(25℃)で消色状態にある前記
フイルムを約15℃以下に冷却すると橙色に着色し、こ
の着色状態は再び室温(25℃)に加温しても保持する
ことができた。さらに、橙色の着色状態からの加温によ
り、約32℃で消色し、この状態は、再び約15℃以下
に冷却するまで保持することができ、色彩記憶保持型の
熱変色特性(図6)を示した。このように、前記フイル
ムは常温域で色彩記憶性を有しており、この色変化は繰
り返し再現できた。
【0020】実施例4 実施例1のインキ中に非熱変色性着色剤として、ピンク
色顔料の水分散体〔商品名:SANDYE SUPER
PINK F5B、顔料分:約14重量%、山陽色素
株式会社製〕2.0部を加えて、均一に分散したインキ
を用い、実施例1と同様にして、加熱消色型感温変色性
熱収縮性フイルムを得た。このフイルムは、室温(25
℃)で紫色を呈しており、約33℃以上の温度に加温す
ると、紫色は消色し、ピンク色顔料による色彩が顕出し
てピンク色となり、この状態で室温(25℃)に放置し
たところ約28℃で再び紫色を呈した。前記色変化は繰
り返し再現できた。
色顔料の水分散体〔商品名:SANDYE SUPER
PINK F5B、顔料分:約14重量%、山陽色素
株式会社製〕2.0部を加えて、均一に分散したインキ
を用い、実施例1と同様にして、加熱消色型感温変色性
熱収縮性フイルムを得た。このフイルムは、室温(25
℃)で紫色を呈しており、約33℃以上の温度に加温す
ると、紫色は消色し、ピンク色顔料による色彩が顕出し
てピンク色となり、この状態で室温(25℃)に放置し
たところ約28℃で再び紫色を呈した。前記色変化は繰
り返し再現できた。
【0021】実施例5 (イ)3−〔2−エトキシ−4−(N−エチルアニリ
ノ)フェニル〕−3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリド1.5部、(ロ)
p−n−ノニルオキシフェノール6.0部、p−n−オ
クチルオキシフェノール4.0部、(ハ)n−ドコサン
30.0部からなる熱変色性組成物をポリ尿素樹脂壁膜
により内包させた、熱変色性顔料〔(平均粒子径:3μ
m、図4の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカプセ
ル壁膜=2.8/1.0(重量比)を用いて、実施例1
と同様にして加熱発色型感温変色性熱収縮性フイルムを
得た。前記熱変色性顔料は、25℃の室温では消色状態
(無色)であり、加熱を始めると33℃(T1 )付近か
ら発色し始め、43℃(T2 )で青色の発色状態とな
り、次いで降温過程で32℃(T3 )まで発色状態を維
持し、更に温度が降下すると少しずつ消色し、27℃
(T4 )で完全に消色状態となる、加熱発色型熱変色特
性(図7参照)を有し、前記加工フイルムは、前記熱変
色性顔料と同様の変色特性を示した。前記色変化は繰り
返し再現できた。
ノ)フェニル〕−3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリド1.5部、(ロ)
p−n−ノニルオキシフェノール6.0部、p−n−オ
クチルオキシフェノール4.0部、(ハ)n−ドコサン
30.0部からなる熱変色性組成物をポリ尿素樹脂壁膜
により内包させた、熱変色性顔料〔(平均粒子径:3μ
m、図4の断面形状、熱変色性組成物/マイクロカプセ
ル壁膜=2.8/1.0(重量比)を用いて、実施例1
と同様にして加熱発色型感温変色性熱収縮性フイルムを
得た。前記熱変色性顔料は、25℃の室温では消色状態
(無色)であり、加熱を始めると33℃(T1 )付近か
ら発色し始め、43℃(T2 )で青色の発色状態とな
り、次いで降温過程で32℃(T3 )まで発色状態を維
持し、更に温度が降下すると少しずつ消色し、27℃
(T4 )で完全に消色状態となる、加熱発色型熱変色特
性(図7参照)を有し、前記加工フイルムは、前記熱変
色性顔料と同様の変色特性を示した。前記色変化は繰り
返し再現できた。
【0022】以下に具体的な適用例について記載する。 適用例1 厚み45μmの熱変色性透明ポリエステルフイルム上
に、18℃以上で無色、15℃以下で青色を呈する加熱
消色型熱変色性顔料〔平均粒子径10μm、図1の断面
形状、熱変色性組成物/壁膜=5.8/1(重量比)〕
100部(固形分70%)をアクリル系樹脂(固形分4
0%)85部、消泡剤2部に均一分散して得られた熱変
色性インキにて「飲み頃」の文字(熱変色層:厚み18
μm)をグラビヤ印刷により形成し、更に、前記熱変色
層上に非熱変色性白色インキにより楕円形模様の非熱変
色層をグラビヤ印刷により形成して感温変色性熱収縮性
フイルムを得た。次に、前記フイルムの端部を、印刷面
が内側になるように円筒状に貼り合わせた後、ポリエス
テル樹脂性飲料容器に装着して加熱収縮加工を施し、感
温変色性飲料容器を構成した。前記飲料容器は、室温
(25℃)では白色の楕円形模様が視認されるのみであ
るが、冷蔵庫で15℃以下に冷却すると白色楕円形模様
上に青色の「飲み頃」の文字が現れた。室温に戻ると前
記文字は消色し、元の楕円形模様のみが視認され、コー
ルド飲料用容器として使用することができる。
に、18℃以上で無色、15℃以下で青色を呈する加熱
消色型熱変色性顔料〔平均粒子径10μm、図1の断面
形状、熱変色性組成物/壁膜=5.8/1(重量比)〕
100部(固形分70%)をアクリル系樹脂(固形分4
0%)85部、消泡剤2部に均一分散して得られた熱変
色性インキにて「飲み頃」の文字(熱変色層:厚み18
μm)をグラビヤ印刷により形成し、更に、前記熱変色
層上に非熱変色性白色インキにより楕円形模様の非熱変
色層をグラビヤ印刷により形成して感温変色性熱収縮性
フイルムを得た。次に、前記フイルムの端部を、印刷面
が内側になるように円筒状に貼り合わせた後、ポリエス
テル樹脂性飲料容器に装着して加熱収縮加工を施し、感
温変色性飲料容器を構成した。前記飲料容器は、室温
(25℃)では白色の楕円形模様が視認されるのみであ
るが、冷蔵庫で15℃以下に冷却すると白色楕円形模様
上に青色の「飲み頃」の文字が現れた。室温に戻ると前
記文字は消色し、元の楕円形模様のみが視認され、コー
ルド飲料用容器として使用することができる。
【0023】適用例2 厚み1.5mmの熱収縮性ポリエチレンフイルム表面に
形成したアンカーコート層上に、35℃以上で無色、3
2℃以下で青色を呈する加熱消色型熱変色性顔料〔平均
粒子径5μm、図2の断面形状、熱変色性組成物/マイ
クロカプセル壁膜=2/1(重量比)〕40部(固形分
50%)と蛍光ピンク顔料3部を酢酸ビニル系エマルジ
ョン樹脂(固形分50%)40部、水溶性アルキド樹脂
(固形分30%)20部、粘度調整剤1部、消泡剤3部
を含むビヒクル中に均一分散して得た熱変色性インキを
用いて、スクリーン印刷により厚さ40μmの熱変色層
を形成し、感温変色性熱収縮性フイルムを得た。前記フ
イルムを送液用塩化ビニル樹脂製パイプに巻き付け、端
部を接着した後、加熱収縮加工を施し、感温変色性パイ
プを得た。前記パイプは、常態では紫色を呈している
が、40℃以上の湯をパイプ中に通すと蛍光ピンク色を
呈し、湯の送液状態が一目で判別できた。湯の送液を止
め、暫くすると、元の紫色に復した。
形成したアンカーコート層上に、35℃以上で無色、3
2℃以下で青色を呈する加熱消色型熱変色性顔料〔平均
粒子径5μm、図2の断面形状、熱変色性組成物/マイ
クロカプセル壁膜=2/1(重量比)〕40部(固形分
50%)と蛍光ピンク顔料3部を酢酸ビニル系エマルジ
ョン樹脂(固形分50%)40部、水溶性アルキド樹脂
(固形分30%)20部、粘度調整剤1部、消泡剤3部
を含むビヒクル中に均一分散して得た熱変色性インキを
用いて、スクリーン印刷により厚さ40μmの熱変色層
を形成し、感温変色性熱収縮性フイルムを得た。前記フ
イルムを送液用塩化ビニル樹脂製パイプに巻き付け、端
部を接着した後、加熱収縮加工を施し、感温変色性パイ
プを得た。前記パイプは、常態では紫色を呈している
が、40℃以上の湯をパイプ中に通すと蛍光ピンク色を
呈し、湯の送液状態が一目で判別できた。湯の送液を止
め、暫くすると、元の紫色に復した。
【0024】適用例3 厚み60μmの熱変色性透明ポリスチレンフイルム上
に、32℃以上で無色、15℃以下で黒色を呈する色彩
記憶型熱変色性顔料〔平均粒子径5μm、図4の断面形
状、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=4/1
(重量比)〕50部をアクリル系樹脂溶液(固形分50
%、芳香族系溶剤)100部、ポリイソシアネート系硬
化剤15部、芳香族系溶剤100部からなるビヒクル中
に均一に分散して得た熱変色性インキを用いて、「SA
FETY」の文字(熱変色層:10μm)をスプレー塗
装し、感温変色性熱収縮性フイルムを得た。前記フイル
ムの熱収縮加工により、乾電池をシュリンク包装した。
前記包装体は、25℃の室温下では、黒色の「SAFE
TY」の文字が視認されるが、乾電池の適正保管温度を
超える32℃の温度に一旦、曝されると前記文字は消色
状態となり、再び25℃の室温下に保管したとしても消
色状態は保持され、適正保管温度を超えた履歴を認識さ
せる。
に、32℃以上で無色、15℃以下で黒色を呈する色彩
記憶型熱変色性顔料〔平均粒子径5μm、図4の断面形
状、熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=4/1
(重量比)〕50部をアクリル系樹脂溶液(固形分50
%、芳香族系溶剤)100部、ポリイソシアネート系硬
化剤15部、芳香族系溶剤100部からなるビヒクル中
に均一に分散して得た熱変色性インキを用いて、「SA
FETY」の文字(熱変色層:10μm)をスプレー塗
装し、感温変色性熱収縮性フイルムを得た。前記フイル
ムの熱収縮加工により、乾電池をシュリンク包装した。
前記包装体は、25℃の室温下では、黒色の「SAFE
TY」の文字が視認されるが、乾電池の適正保管温度を
超える32℃の温度に一旦、曝されると前記文字は消色
状態となり、再び25℃の室温下に保管したとしても消
色状態は保持され、適正保管温度を超えた履歴を認識さ
せる。
【0025】適用例4 厚み30μmの熱収縮性ポリプロピレンフイルム表面に
形成したアンカーコート層上に、43℃以上でピンク色
を呈し、27℃以下で無色を呈する加熱発色型熱変色性
顔料〔平均粒子径8μm、図3の断面形状、熱変色性組
成物/マイクロカプセル壁膜=2.8/1(重量比)〕
60部を、エポキシ樹脂100部、シランカップリング
剤12部、消泡剤3部からなるビヒクル中に均一分散
し、更に脂肪族ポリアミン系硬化剤40部を加えて構成
した熱変色性インキを用い、厚さ20μmの円形模様を
ハケ塗りで形成し、感温変色性熱収縮性フイルムを得
た。紙製飲料容器(お茶が充填されている)の表面に、
前記フイルムの加熱収縮加工を施した。前記容器は、室
温下では円形模様が視覚されないが、電子レンジにて加
熱すると、ピンク色の円形模様が視認され、飲料の適温
が表示された。
形成したアンカーコート層上に、43℃以上でピンク色
を呈し、27℃以下で無色を呈する加熱発色型熱変色性
顔料〔平均粒子径8μm、図3の断面形状、熱変色性組
成物/マイクロカプセル壁膜=2.8/1(重量比)〕
60部を、エポキシ樹脂100部、シランカップリング
剤12部、消泡剤3部からなるビヒクル中に均一分散
し、更に脂肪族ポリアミン系硬化剤40部を加えて構成
した熱変色性インキを用い、厚さ20μmの円形模様を
ハケ塗りで形成し、感温変色性熱収縮性フイルムを得
た。紙製飲料容器(お茶が充填されている)の表面に、
前記フイルムの加熱収縮加工を施した。前記容器は、室
温下では円形模様が視覚されないが、電子レンジにて加
熱すると、ピンク色の円形模様が視認され、飲料の適温
が表示された。
【0026】
【発明の効果】本発明の感温変色性熱収縮性プラスチッ
クフイルムは、非円形断面形状のマイクロカプセル形態
の熱変色性顔料を適用するので、熱収縮加工時の収縮応
力に追従して適正に弾性変形し、収縮ムラを発生させる
ことがなく、熱変色層の均質性が保持される。又、熱収
縮加工時或いは使用状態で高温、高圧が負荷されたとし
ても、顔料自体の弾性変形により前記負荷が緩和され、
マイクロカプセル膜が破壊されることがなく、所期の熱
変色機能を持続して有効に発現でき、従来より汎用の各
種分野、例えば、飲料容器、エアゾール缶、トイレタリ
ー、日用雑貨品、電器製品、乾電池、電線、送液パイ
プ、青果物、製菓、食品、筆記具、玩具、運動具、等の
ラベル、被覆、包装等の用途に対し、加飾性、示温性、
特異性、意匠性等を比較的簡易に付与させることができ
る。本発明の熱変色性顔料は、前記した如く、弾性変形
性に富み、収縮時の応力や、熱及び圧力の負荷に対し耐
性を有するので、本来の熱変色機能を持続して有効に発
現できる。即ち、ヒステリシス幅が3℃未満の系にあっ
ては、熱変色後において、速やかに元の色彩に復帰し、
ヒステリシス幅が概ね4〜8℃の系にあっては、緩徐に
元の色彩に復帰して視覚効果を高め、ヒステリシス幅が
8℃を超える大きな系にあっては、色彩記憶機能が発現
され、変色に要した熱又は冷熱を取り去った後にあって
も、変色前後の色彩を互変的に記憶保持して、常温域で
択一的に視覚でき、更には、加熱発色型の系にあっては
常態では不可視の像を加熱によって現出させることがで
きる。更には、前記の相異なる変色形態の熱変色性顔料
による熱変色層を重ね刷り、又は並設することにより、
或いは非熱変色性着色層との組み合わせにより、更に多
様な様相を視覚させる感温変色性熱収縮性プラスチック
フイルムを提供できる。
クフイルムは、非円形断面形状のマイクロカプセル形態
の熱変色性顔料を適用するので、熱収縮加工時の収縮応
力に追従して適正に弾性変形し、収縮ムラを発生させる
ことがなく、熱変色層の均質性が保持される。又、熱収
縮加工時或いは使用状態で高温、高圧が負荷されたとし
ても、顔料自体の弾性変形により前記負荷が緩和され、
マイクロカプセル膜が破壊されることがなく、所期の熱
変色機能を持続して有効に発現でき、従来より汎用の各
種分野、例えば、飲料容器、エアゾール缶、トイレタリ
ー、日用雑貨品、電器製品、乾電池、電線、送液パイ
プ、青果物、製菓、食品、筆記具、玩具、運動具、等の
ラベル、被覆、包装等の用途に対し、加飾性、示温性、
特異性、意匠性等を比較的簡易に付与させることができ
る。本発明の熱変色性顔料は、前記した如く、弾性変形
性に富み、収縮時の応力や、熱及び圧力の負荷に対し耐
性を有するので、本来の熱変色機能を持続して有効に発
現できる。即ち、ヒステリシス幅が3℃未満の系にあっ
ては、熱変色後において、速やかに元の色彩に復帰し、
ヒステリシス幅が概ね4〜8℃の系にあっては、緩徐に
元の色彩に復帰して視覚効果を高め、ヒステリシス幅が
8℃を超える大きな系にあっては、色彩記憶機能が発現
され、変色に要した熱又は冷熱を取り去った後にあって
も、変色前後の色彩を互変的に記憶保持して、常温域で
択一的に視覚でき、更には、加熱発色型の系にあっては
常態では不可視の像を加熱によって現出させることがで
きる。更には、前記の相異なる変色形態の熱変色性顔料
による熱変色層を重ね刷り、又は並設することにより、
或いは非熱変色性着色層との組み合わせにより、更に多
様な様相を視覚させる感温変色性熱収縮性プラスチック
フイルムを提供できる。
【図1】本発明を構成する熱変色性顔料の一例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図2】本発明を構成する熱変色性顔料の他の例を示
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図3】本発明を構成する熱変色性顔料の他の例を示
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図4】本発明を構成する熱変色性顔料の他の例を示
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
す、(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大説明図である。
【図5】加熱消色型の熱変色性組成物の変色挙動を示す
グラフである。
グラフである。
【図6】色彩記憶保持型の熱変色性組成物の変色挙動を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図7】加熱発色型の熱変色性組成物の変色挙動を示す
グラフである。
グラフである。
1 熱変色性顔料 11 熱変色性組成物 12 壁膜 13 窪み t1 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の完全発色温度 t2 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の発色開始温度 t3 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の消色開始温度 t4 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の完全消色温度 T1 加熱発色型可逆熱変色性組成物の発色開始温度 T2 加熱発色型可逆熱変色性組成物の完全発色温度 T3 加熱発色型可逆熱変色性組成物の消色開始温度 T4 加熱発色型可逆熱変色性組成物の完全消色温度 ΔHA 加熱消色型可逆熱変色性組成物のヒステリシス
幅 ΔHB 色彩記憶保持型可逆熱変色性組成物のヒステリ
シス幅 ΔHC 加熱発色型可逆熱変色性組成物のヒステリシス
幅
物の完全発色温度 t2 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の発色開始温度 t3 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の消色開始温度 t4 加熱消色型又は色彩記憶保持型可逆熱変色性組成
物の完全消色温度 T1 加熱発色型可逆熱変色性組成物の発色開始温度 T2 加熱発色型可逆熱変色性組成物の完全発色温度 T3 加熱発色型可逆熱変色性組成物の消色開始温度 T4 加熱発色型可逆熱変色性組成物の完全消色温度 ΔHA 加熱消色型可逆熱変色性組成物のヒステリシス
幅 ΔHB 色彩記憶保持型可逆熱変色性組成物のヒステリ
シス幅 ΔHC 加熱発色型可逆熱変色性組成物のヒステリシス
幅
Claims (4)
- 【請求項1】 熱収縮性プラスチックフイルム表面の一
部又は全面に、熱変色性顔料をバインダー樹脂に分散状
態に固着した熱変色層を配した感温変色性熱収縮性プラ
スチックフイルムにおいて、前記熱変色性顔料が(イ)
電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合
物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める
反応媒体からなる必須三成分を含む熱変色性組成物を内
包させた、非円形断面形状のマイクロカプセル形態の顔
料であることを特徴とする感温変色性熱収縮性プラスチ
ックフイルム。 - 【請求項2】 熱変色性顔料は、平均粒子径〔(長径+
短径)/2〕が0.5〜30μmであり、熱変色性組成
物/マイクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)
の関係を満たす、請求項1記載の感温変色性熱収縮性プ
ラスチックフイルム。 - 【請求項3】 熱変色性顔料は、発色状態からの加熱に
より消色し、消色状態からの冷却により発色する加熱消
色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温度域で記
憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態からの加熱
により発色し、発色状態からの降温により消色状態に復
する加熱発色型の何れかより選ばれる請求項1又は2記
載のいずれか1項に記載の感温変色性熱収縮性プラスチ
ックフイルム。 - 【請求項4】 熱変色性顔料は、外面の一部に窪みを有
する顔料である、請求項1乃至3記載のいずれか1項に
記載の感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26339099A JP2001083021A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26339099A JP2001083021A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001083021A true JP2001083021A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17388836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26339099A Pending JP2001083021A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 感温変色性熱収縮性プラスチックフイルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001083021A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6217529U (ja) * | 1985-07-13 | 1987-02-02 | ||
JPH0425321Y2 (ja) * | 1986-08-19 | 1992-06-17 | ||
JPH0624126A (ja) * | 1992-07-09 | 1994-02-01 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 感圧記録シートおよびその製造方法 |
JPH09124993A (ja) * | 1995-11-02 | 1997-05-13 | Pilot Ink Co Ltd | 熱変色性水性ボールペンインキ及びそれを用いたボールペン |
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-
1999
- 1999-09-17 JP JP26339099A patent/JP2001083021A/ja active Pending
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