JP2001081844A - 防汚性水洗式大便器及び防汚性水洗式大便器用貼着フィルム - Google Patents

防汚性水洗式大便器及び防汚性水洗式大便器用貼着フィルム

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JP2001081844A
JP2001081844A JP25692799A JP25692799A JP2001081844A JP 2001081844 A JP2001081844 A JP 2001081844A JP 25692799 A JP25692799 A JP 25692799A JP 25692799 A JP25692799 A JP 25692799A JP 2001081844 A JP2001081844 A JP 2001081844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便鉢面全体の汚れの発生を確実に防止するこ
とができる水洗式大便器の提供。 【解決手段】 撥水性の被膜が形成された便鉢面と、前
記便鉢面上部に複数の吐水口が設けられており、かつ前
記吐水口間の間隔をd、吐水口の最小口径をrとしたと
きの、dとrとの関係が0.5<d/r<1.5を満足
する関係にあることを特徴とする防汚性水洗式大便器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(易清掃性を含
む)防汚性を有する大便器に関する。
【0002】
【従来の技術】便器の便鉢面の表面を防汚加工すること
は、便器の便鉢面を清浄に保ち、衛生性や美観を高く保
つために役立つ。そのための方法として、従来より、例
えば特開平4−240171号に示すように、施釉製品
においてその表面にフッ素を含む化学吸着単分子膜を、
シロキサン系単分子膜を介して形成する方法が提案され
ている。そして、係る構造にすることにより、施釉製品
表面が撥水性になり、便器汚物や茶渋等の水性汚れが生
じにくくなることも開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような撥水処理を従来の一般的な旋回方式の水洗式大便
器の便鉢面に行うと、便鉢部の上方のリム部に設けられ
た小孔から出た洗浄水が便鉢面全体に行き渡らずに筋状
に流れ落ち、洗浄水が供給されない不洗浄領域が残ると
いう問題点があった。
【0004】そのため、洗浄水が筋状となって流下する
領域では、撥水剤の効果により汚れが容易に落ちて、き
れいな表面になるが、洗浄水が供給されない領域では、
汚れがそのまま残っていた。即ち、汚れが落ちてきれい
になった部分と、汚れが洗い落とされずに残ったままの
部分とがまだら状に形成されるため、汚れが却って目立
ってしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、便鉢面全体の汚れの発生を確実に防止すること
ができる水洗式大便器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、撥水性の被膜が形成された便鉢面と、前記
便鉢面上部に複数の吐水口が設けられており、かつ前記
吐水口間の間隔をd、吐水口の最小口径をrとしたとき
の、dとrとの関係が0.5<d/r<1.5を満足す
る関係にあることを特徴とする防汚性水洗式大便器を提
供する。d/r<1.5により、吐水口間の間隔が充分
に短くなり、便鉢面全体に洗浄水が行き渡るようにな
り、撥水性被膜の有する防汚効果が便鉢面全体で発揮さ
れるようになる。また、0.5<d/rにすることによ
り、吐水口を加工時及び焼成時にクラック等を発生させ
ることなく、安定に作製しうるようになる。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、噴
出手段は、洗浄水に気泡を混入させて噴出するものであ
るようにする。そうすることにより、洗浄効果向上と節
水効果が同時に発揮される。
【0008】本発明の好ましい態様においては、撥水性
被膜はシリコーン被膜であるようにする。シリコーン被
膜を利用することにより、施釉面(無機物質)からなる
便鉢面にシロキサン結合を介して固着するので、被膜の
密着性や耐摩耗性が向上する。
【0009】本発明の好ましい態様においては、シリコ
ーン被膜にはフッ素成分が含有されているようにする。
フッ素成分が含有されていることにより、撥水効果が向
上し、防汚効果が向上する。
【0010】本発明の好ましい態様においては、前記被
膜には有機架橋が形成されているようにする。有機架橋
が形成されているようにすることにより、被膜の耐アル
カリ性が向上し、施尿による被膜の劣化が抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明において好適に利
用可能な撥水性の被膜について説明する。本発明におけ
る撥水性の被膜には、接触角測定器による水との接触角
が90度以上である被膜が利用でき、好ましくは110
度以上であり、より好ましくは140度以上である。
【0012】本発明の撥水性被膜には、原子価が一価の
金属成分及び/又はポーリングの電気陰性度の尺度が
1.0未満の金属成分が含有されていてもよい。ここ
で、原子価が一価の金属成分としては、Li、Na、
K、Rb、Cs、Ag、Cu、Au等が好適に利用可能
であり、ポーリングの電気陰性度の尺度が1.0未満の
金属成分としては、Li、Na、K、Rb、Cs、B
a、Srが好適に利用可能である。
【0013】本発明の撥水性被膜には、シリコーン被
膜、フッ素樹脂被膜、フッ素化合物被膜、シリコーンと
フッ素樹脂を含有する被膜、シリコーンとフッ素化合物
を含有する被膜等が好適に利用できる。
【0014】上記シリコーン被膜は、例えば、シリコー
ン中のケイ素原子に1つ以上の有機基が結合されている
シリコーン、即ち、平均組成式RpSiXqO(4−p
−q)/2(式中、Rは、炭素数1〜18の一価の有機
基、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基であり、p及びq
は、0<p<2、0<q<4、0<p+q<4を満足す
る数である)で表される未硬化のシリコーンを、便鉢面
に適用し硬化させることにより得ることが可能である。
ここで適用方法としては、スプレーコーティング、刷毛
塗り、スポンジ塗り等の周知の方法が利用できる。シリ
コーンの硬化にも、常温放置、加熱、紫外線照射等の周
知の方法が利用できる。また、離型シートと、前記シー
ト上に配置された接着剤層と、前記接着剤層上に配置さ
れた可撓性フィルムと、前記フィルム表面に形成された
シリコーン含有被膜からなる貼着フィルムを用い、前記
シートを剥がして水洗式便器の便鉢面に前記接着剤層を
接触せしめることによってもシリコーン被膜が形成可能
である。
【0015】上記未硬化のシリコーンは、2官能シラン
誘導体モノマー(分子当り2個の加水分解性基を有し、
各ケイ素原子に2つの酸素原子が結合した2官能シロキ
サン結合を形成するモノマー)及び/又は3官能シラン
誘導体モノマー(分子当り3個の加水分解性基を有し、
各ケイ素原子に3つの酸素原子が結合した3官能シロキ
サン結合を形成するモノマー)を必須成分とし、必要に
応じて4官能シラン誘導体モノマー(分子当り4個の加
水分解性基を有し、各ケイ素原子に4つの酸素原子が結
合した4官能シロキサン結合を形成するモノマー)を配
合させた組成物を、加水分解、縮重合させることにより
得られる。
【0016】ここで、2官能シラン誘導体としては、ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
エトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジメト
キシシラン、ヘプタデカフルオロオクチルメチルジエト
キシシラン等が好適に利用できる。
【0017】3官能シラン誘導体としては、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルト
リイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラ
ン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt
−ブトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリt−ブトキシシラン、n−プロピルトリ
メトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n
−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルト
リt−ブトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラ
ン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリt−ブトキ
シシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシル
トリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシ
ラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン、n−オクタ
デシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエト
キシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラ
ン、n−オクタデシルトリt−ブトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−
ブトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリイソプロポキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リt−ブトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシ
プロピルトリイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリt−ブトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリt−ブトキシシラン、トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエト
キシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシ
シラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラ
ン、ヘプタデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、
ヘプタデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプ
タデカフルオロオクチルトリイソプロポキシシラン、ヘ
プタデカフルオロオクチルトリt−ブトキシシラン等が
好適に利用できる。
【0018】4官能シラン誘導体としては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポ
キシシラン、テトラt−ブトキシシラン、ジメトキシジ
エトキシシラン等が好適に利用できる。
【0019】上記未硬化のシリコーンのうち、γ−グリ
シドキシプロピル基、β−(3、4−エポキシシクロヘ
キシル)基、γ−(メタ)アクリロキシ基等を有するも
のは、シロキサン架橋以外の有機架橋が形成可能であ
り、好ましい。
【0020】また、上記未硬化のシリコーンにおいて、
常温硬化性を高めるために、硬化剤を添加してもよい。
硬化剤としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、酢酸
ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸カリ
ウム、プロピオン酸カリウム、テトラメチルアンモニウ
ムクロライド、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
等の塩基性化合物類;n−ヘキシルアミン、トリブチル
アミン、ジアザビシクロウンデセン、エチレンジアミ
ン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンベンタミン、エタノ
ールアミン類、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
(2−アミノメチル−)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(2−アミノメチル−)アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン等のアミン化合物;テトライソプロ
ピルチタネート、テトラブチルチタネート等のチタン化
合物;アルミニウムトリイソブトキシド、アルミニウム
トリイソプロポキシド、アルミニウムアセチルアセトナ
ート、過塩素酸アルミニウム、塩化アルミニウム等のア
ルミニウム化合物;錫アセチルアセトナート、ジブチル
錫オクチレート等の錫化合物;コバルトオクチレート、
コバルトアセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナー
ト等の含金属化合物類;リン酸、硝酸、フタル酸、p−
トルエンスルホン酸、トリクロル酢酸等の酸性化合物類
などが好適に利用できる。
【0021】更に、硬化被膜の硬度、耐擦傷性を向上さ
せるために、或いは、高屈折率化させて光沢性を向上さ
せるために、金属酸化物微粒子を添加してもよい。金属
酸化物としては、シリカ、アルミナ、酸化セリウム、酸
化錫、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アンチ
モン、酸化鉄、酸化チタン、希土類酸化物等が利用でき
る。
【0022】本発明において、有機架橋としては、例え
ば、メタクリル基、ビニル基、エポキシ基、アミド基等
が好適に利用できる。
【0023】上記フッ素樹脂被膜に用いられるフッ素樹
脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリ塩化三フッ化エチレン、ポリ四フッ化エ
チレン、ポリ四フッ化エチレン−六フッ化プロピレンコ
ポリマー、エチレン−ポリ四フッ化エチレンコポリマ
ー、エチレン−ポリ塩化三フッ化エチレンコポリマー、
四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ルコポリマー、パーフルオロシクロポリマー、ビニルエ
ーテル−フルオロオレフィンコポリマー、ビニルエステ
ル−フルオロオレフィンコポリマー等が好適に利用で
き、フッ素樹脂被膜は、便鉢面に適用し硬化させること
により得ることが可能である。ここで適用方法として
は、スプレーコーティング、刷毛塗り、スポンジ塗り等
の周知の方法が利用できる。フッ素樹脂の硬化にも、常
温放置、加熱、紫外線照射等の周知の方法が利用でき
る。また、フッ素樹脂被膜は、離型シートと、前記シー
ト上に配置された接着剤層と、前記接着剤層上に配置さ
れたフッ素樹脂フィルムからなる貼着フィルムを、前記
シートを剥がして水洗式便器の便鉢面に前記接着剤層を
接触せしめることによっても形成可能である。
【0024】また、上記フッ素樹脂のうち、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化三フッ化エチ
レン、ポリ四フッ化エチレン、エチレン−ポリ四フッ化
エチレンコポリマー、ポリ四フッ化エチレン−六フッ化
プロピレンコポリマー、四フッ化エチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテルコポリマーについては、フィ
ルムが上市されており、このフィルム片面に接着剤層と
離形シートを設けておき、前記シートを剥がして便鉢面
に前記接着剤層を接触せしめることにより適用すること
も可能である。
【0025】上記フッ素化合物被膜に用いられるフッ素
化合物には、フッ化リチウム、フッ化マグネシウム、フ
ッ化カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウ
ム、フッ化スカンジウム、フッ化イットリウム、フッ化
ジルコニウム、フッ化ハフニウム、フッ化マンガン、フ
ッ化鉄、フッ化コバルト、フッ化ニッケル、フッ化銅、
フッ化アルミニウム、フッ化ガリウム、フッ化インジウ
ム、フッ化ビスマス、フッ化ランタン、フッ化セリウ
ム、フッ化プラセオジウム、フッ化ネオジウム、フッ化
サマリウム、フッ化ユーロピウム、フッ化テルビウム、
フッ化ジスプロシウム、フッ化ホルミウム、フッ化エル
ビウム、フッ化ツリウム、フッ化イッテルビウム、フッ
化ルテチウム等が好適に利用でき、フッ素樹脂被膜は、
便鉢面に適用し硬化させることにより得ることが可能で
ある。ここで適用方法としては、スプレーコーティン
グ、刷毛塗り、スポンジ塗り等の周知の方法が利用でき
る。フッ素化合物の硬化にも、常温放置、加熱、紫外線
照射等の周知の方法が利用できる。
【0026】撥水性被膜には、抗菌剤が含有されていて
もよい。抗菌剤としては、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属
及びその化合物微粒子またはシリカゲルやゼオライトな
どの担体への担持物、第四級アンモニウム塩、ニトリル
誘導体、イミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導
体、イソチアゾール誘導体、チアジチアゾール誘導体、
トリアジン誘導体、スルホン誘導体、フェノール誘導
体、フェノールエステル誘導体、ピロール誘導体等が好
適に利用できる。
【0027】
【実施例】図1は、本発明に係る旋回方式の水洗式大便
器Aの一実施例を示すものである。同実施例では、大便
器Aの便鉢面1には撥水性被膜が形成されている。ま
た、大便器Aの便鉢面1の上部のリム部3には複数の吐
水口2が配設されている。吐水口2は、略円状に形成さ
れており、その径は約12mmである。複数の吐水口2
は大便器の横手方向に、約15mmの間隔で穿たれてい
る。この吐水口2は、給水管により、フラッシュバルブ
等の適宜給水バルブを介して水道管等の適宜給水源(図
示せず)と配管接続されている。
【0028】上述の如く構成された便器Aで洗浄操作を
行うと、給水バルブが開いて、洗浄水が、複数の吐水口
2から噴射されるが、その際に吐水口間の間隔が充分に
短いので、便鉢面全体に洗浄水が行き渡り、撥水性被膜
の有する防汚効果が便鉢面全体で発揮されるようにな
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、便鉢面全体の汚れの発
生を確実に防止することができる水洗式大便器を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水洗式大便器の一実施例を示す
図。
【符号の説明】
A…大便器 1…便鉢部 2…吐水口 3…リム部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撥水性の被膜が形成された便鉢面と、前
    記便鉢面上部に複数の吐水口が設けられており、かつ前
    記吐水口間の間隔をd、吐水口の最小口径をrとしたと
    きの、dとrとの関係が0.5<d/r<1.5を満足
    する関係にあることを特徴とする防汚性水洗式大便器。
  2. 【請求項2】 前記噴出手段は、洗浄水に気泡を混入さ
    せて噴出するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の防汚性水洗式大便器。
  3. 【請求項3】 前記撥水性の被膜は、シリコーン含有被
    膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の防
    汚性水洗式大便器。
  4. 【請求項4】 前記被膜には、フッ素成分が含有されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の防汚性水洗式大
    便器。
  5. 【請求項5】 前記被膜には、有機架橋が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の防汚性水
    洗式大便器。
  6. 【請求項6】 前記被膜は、撥水性被膜が表面に形成さ
    れた貼着フィルムを、水洗式大便器の便鉢面に被着せし
    めることにより形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の防汚性水洗式大便器。
  7. 【請求項7】 前記撥水性被膜は、シリコーン含有被膜
    であることを特徴とする請求項6に記載の防汚性水洗式
    大便器。
  8. 【請求項8】 前記撥水性被膜には、フッ素成分が含有
    されていることを特徴とする請求項7に記載の防汚性水
    洗式大便器。
  9. 【請求項9】 前記撥水性被膜には、有機架橋が形成さ
    れていることを特徴とする請求項7または8に記載の防
    汚性水洗式大便器。
  10. 【請求項10】 前記被膜は、フッ素樹脂フィルムを、
    水洗式大便器の便鉢面に被着せしめることにより形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜9に記載の防汚性
    水洗式大便器。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載の防汚性水洗式
    大便器を作製するための貼着フィルムであって、離型シ
    ートと、前記シート上に配置された接着剤層と、前記接
    着剤層上に配置された可撓性フィルムと、前記フィルム
    表面に形成されたシリコーン含有被膜からなり、前記シ
    ートを剥がして水洗式大便器の便鉢面に前記接着剤層を
    接触せしめることにより前記便鉢面に撥水性被膜が形成
    可能であることを特徴とする防汚性水洗式大便器用貼着
    フィルム。
  12. 【請求項12】 前記フィルム表面の被膜には、フッ素
    成分が含有されていることを特徴とする請求項11に記
    載の防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
  13. 【請求項13】 前記フィルム表面の被膜には、有機架
    橋が形成されていることを特徴とする請求項11または
    12に記載の防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
  14. 【請求項14】 請求項1〜10に記載の防汚性水洗式
    大便器を作製するための貼着フィルムであって、前記撥
    水性の被膜は、離型シートと、前記シート上に配置され
    た接着剤層と、前記接着剤層上に配置されたフッ素樹脂
    フィルムからなり、前記シートを剥がして水洗式大便器
    の便鉢面に前記接着剤層を接触せしめることにより前記
    便鉢面に撥水性被膜が形成可能であることを特徴とする
    防汚性水洗式大便器用貼着フィルム。
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