JP2001081690A - 光沢紙およびその製造方法 - Google Patents
光沢紙およびその製造方法Info
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Abstract
すい光沢紙およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 この発明の光沢紙の製造方法は、基材1
2と、基材12上に形成されるアンダーコート層14
と、アンダーコート層14上に形成される金属光沢層1
6とを含む光沢紙の製造方法であって、アンダーコート
層14の材料の表面に平滑な面を有するフィルム18を
密着させ、アンダーコート層14の材料を成膜化したの
ちにフィルム18が剥離され、アンダーコート層14の
表面に蒸着による金属光沢層16が形成される、光沢紙
の製造方法である。この光沢紙の製造方法で製造される
光沢紙10において、金属光沢層16は、アルミニウム
が蒸着されて形成されてもよい。また、この発明の光沢
紙は、上述のいずれかの方法でアンダーコート層14を
形成した、光沢紙10である。
Description
製造方法に関し、特にたとえば、銀色などの金属光沢層
が形成された光沢紙およびその製造方法に関する。
が、たとえば、ビール瓶のラベルとして用いられている
が、これは紙を基材としてその表面にアルミ箔を積層し
たものである。
材にアルミ箔を積層したラベルの場合、瓶のリサイクル
などをするときに、アルミ箔が残留するために、リサイ
クルに支障を来している。
属光沢を有するがリサイクルが比較的しやすい光沢紙を
提供することである。
材上に形成されるアンダーコート層と、アンダーコート
層上に形成される金属光沢層とを含む光沢紙の製造方法
であって、アンダーコート層の材料の表面に平滑な面を
有するフィルムを密着させ、アンダーコート層の材料を
成膜化したのちにフィルムが剥離され、アンダーコート
層の表面に蒸着による金属光沢層が形成される、光沢紙
の製造方法である。この光沢紙の製造方法で製造される
光沢紙において、金属光沢層は、アルミニウムが蒸着さ
れて形成されてもよい。また、この発明は、上述のいず
れかの方法でアンダーコート層を形成した、光沢紙であ
る。
粗面であっても、アンダーコート層によってその凹凸が
光沢紙の表面にあらわれず、美麗な光沢を有する金属光
沢層が形成される。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
れた光沢紙の一例を示す断面図解図である。光沢紙10
は、シート状の基材12を含む。基材12としては、た
とえば上質紙などが用いられる。基材12上には、アン
ダーコート層14が形成される。
14は、結着剤中に充填剤、滑剤、架橋剤を添加し、必
要に応じて分散剤、消泡剤、耐水化剤、紫外線吸収剤な
どの添加剤を添加したオーバーコート層の材料をコーテ
ィングして形成される。ここで使用される結着剤として
は、たとえば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニル
アルコール、デンプン、変性デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、にかわ、アラビアゴム、ポリアミド、ポリアクリ
ルアミド、変性ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸エステル、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、
ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル
−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル−無水マレイ
ン酸共重合体、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、マレイン酸共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリスチレン、
ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、アクリル酸エス
テル、アクリルニトリル、メチルビニルエーテルなどの
水溶性樹脂またはエマルジョンの一種類または二種類以
上を選択して使用することができる。
ム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム、シリカゲル、活性白土、タルク、クレー、カオ
リナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、炭酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、ポリスチレン樹脂粒子、尿素−ホルマリン樹脂粒
子、ポリオレフィン樹脂粒子などの一種類または二種類
以上を選択して使用することができる。
脂肪酸類、パラフィンワックスなどの酸化ワックス類、
ポリエチレンワックスなどのポリオレフィンワックス
類、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸類、カルナバワッ
クスなどのエステルワックス類、シリコンオイル、鯨油
などの油類を一種類または二種類以上を選択して使用す
ることができる。また、架橋剤としては、グリオキザー
ル、ポリアルデヒド、アミノ−ホルムアルデヒドなどの
ジアルデヒド系、ポリエチレンアミンなどのポリアミン
系、ポリエチレンイミンなどのポリイミン系、エポキシ
系、ポリアミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル
などのジグリシジル系、炭酸ジルコニウムアンモニウム
などのジルコニウム塩などを一種類または二種類以上を
選択して使用することができる。
4の表面が平滑となるように形成され、平滑なアンダー
コート層14の表面に銀色の金属光沢層16が形成され
て、光沢のある光沢紙10となっている。
2に示すように、基材12の上にアンダーコート層の材
料14aを塗布し、アンダーコート層の材料14aの上
にフィルム18が密着させられる。フィルム18として
は、平滑な面を有するものが用いられる。そのようなフ
ィルム18として、たとえば、ポリエチレンフィルム、
ポリプロピレンフィルム、ポリアミド(ナイロン)フィ
ルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンナフタレー
トフィルム、ポリスチレンフィルム、ポルビニールアル
コール(ビニロン)フィルム、ポリエーテルケトンフィ
ルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホンフ
ィルム、ポリエーテルイミドフィルム、EVA共重合体
フィルムやアイオノマーフィルムなどのエチレン共重合
体フィルム、ポリカーボネートフィルム、セロファンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデン
フィルム、アルミニウム箔、アセテートフィルムなどの
フィルムや、これ以外の平滑な面を有するフィルム単
体、またはこれらのフィルムを貼り合わせた紙およびフ
ィルムなどが使用できる。また、アンダーコート層14
との離型性をよくするために、アンダーコート層の材料
14aの接合する面に離型剤を塗布したものでもよい。
にフィルム18を密着したのち、アンダーコート層の材
料14aを乾燥成膜化してアンダーコート層14を形成
し、そののちフィルム18が剥離される。なお、図2に
おいて、斜線で示すアンダーコート層の材料14aは、
未乾燥の状態であることを示す。フィルム18は、平滑
な面を有しているため、フィルム18が剥離されたアン
ダーコート層14の表面は平滑となり、蒸着して光沢の
ある光沢紙10を得ることができる。
めに、図3に示すように、フィルム18の面にアンダー
コート層の材料14aを塗布し、アンダーコート層の材
料14aに基材を貼り合わせ、乾燥成膜化させてフィル
ム18を剥離しアンダーコート層14を形成してもよ
い。この場合、基材12の表面はアンダーコート層の材
料14aの面に圧着される。そして、フィルム18がア
ンダーコート層14から剥離される。このように、アン
ダーコート層14は、基材12側に形成してもよいし、
フィルム18側に形成してもよく、アンダーコート層1
4からフィルム18を剥離することにより、光沢を有す
るアンダーコート層14を得ることができる。フィルム
18側にアンダーコート層14を形成する場合には、ま
ずフィルム18にアンダーコート層を形成しそれを乾燥
した後、更にその表面に接着剤を塗布し、基材12の表
面に貼り合わせ、アンダーコート層14を形成した後、
フィルム18を剥離する。
鉛などの蒸発物質を真空蒸着してなる蒸着層からなる。
れた基材12は、次に図4に示す金属光沢層16を形成
する蒸着装置100に送られる。この蒸着装置100と
しては、たとえば、バッチ式の真空蒸着装置が挙げられ
る。この装置の構造を機能面より大別すると、真空タン
ク102、上室104内の巻取り軸106、送出軸10
8および冷却ドラム110を備えた内部装置、下室11
2内の蒸発源114と加熱装置、真空排気系統116
と、その他各種計器類を備えたものを含む。この真空蒸
着装置によって、送出軸108より繰り出された基材1
2が、冷却ドラム110を介してスリットを通り、下室
112に導かれて、基材12の表面に形成されたアンダ
ーコート層14の主面に、アルミニウム,銀,亜鉛その
他の金属や金属化合物を蒸着用蒸発物質とし、真空蒸着
して、金属光沢層16を形成する。蒸着後再度上室10
4に戻り、基材12は巻取り軸106に巻き取られる。
なお、この真空蒸着装置は、連続巻き取り式でもよく、
またバッチ式と併用した半連続式でもよい。このように
して、金属光沢層16が形成された基材12は、適宜そ
の裏面、すなわちアンダーコート層14とは反対側の面
に粘着剤を塗布してラベルとして用いることができる。
ート層14を形成するために、表1に示す配合比となる
ように、原料を均一に分散し、アンダーコート層の材料
を作製した。ここで、表1に示す配合比は、固形分重量
比を示している。得られたアンダーコート層の材料14
aを基材12上に塗布し、未乾燥の状態で、フィルム1
8を貼り合わせた。そして、アンダーコート層の材料1
4aが乾燥してアンダーコート層14が形成されたの
ち、フィルム18を剥離し、アンダーコート層14を形
成した。
コート層14を形成するために、表2に示す配合比とな
るように、原料を均一に分散し、アンダーコート層の材
料を作製した。得られたアンダーコート層の材料14a
をフィルム18上に塗布し、未乾燥の状態で、基材12
に貼り合わせた。そして、アンダーコート層の材料が乾
燥してアンダーコート層14が形成されたのち、フィル
ム18を剥離し、アンダーコート層14を形成した。
ンダーコート層の材料を基材12上に塗布し、送風乾燥
してアンダーコート層14を形成して、光沢紙10を作
製した。
した実施例1および実施例2の光沢紙は、フィルムを使
用せずにアンダーコート層を形成した比較例の光沢紙に
比べて、光沢度が良好であった。
形成するときに、その材料の表面に平滑な面を有するフ
ィルムを密着させ、アンダーコート層が形成されたのち
にフィルムを剥離することにより、平滑で光沢のある光
沢紙を得ることができる。特に基材の表面が粗面であっ
ても、その凹凸が光沢紙の表面にあらわれず、美麗な光
沢を有する金属光沢層が形成される。
を示す断面図解図である。
コート層の材料の上にフィルムを貼り付ける工程を示す
断面図解図である。
に形成されたアンダーコート層を基材の上に積層する工
程を示す断面図解図である。
を示す断面図解図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材と、前記基材上に形成されるアンダ
ーコート層と、前記アンダーコート層上に形成される金
属光沢層とを含む光沢紙の製造方法であって、 前記アンダーコート層の材料の表面に平滑な面を有する
フィルムを密着させ、前記アンダーコート層の材料を成
膜化したのちに前記フィルムが剥離され、前記アンダー
コート層の表面に蒸着による金属光沢層が形成される、
光沢紙の製造方法。 - 【請求項2】 金属光沢層は、アルミニウムが蒸着され
て形成される、請求項1に記載の光沢紙の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の方法で
アンダーコート層を形成した、光沢紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25140899A JP4136219B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 光沢紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25140899A JP4136219B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 光沢紙およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081690A true JP2001081690A (ja) | 2001-03-27 |
JP4136219B2 JP4136219B2 (ja) | 2008-08-20 |
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ID=17222408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25140899A Expired - Fee Related JP4136219B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 光沢紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4136219B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021251449A1 (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-16 | 日本製紙株式会社 | 蒸着用紙基材 |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP25140899A patent/JP4136219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021251449A1 (ja) * | 2020-06-10 | 2021-12-16 | 日本製紙株式会社 | 蒸着用紙基材 |
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