JP2001080940A - フロストガラス製品 - Google Patents

フロストガラス製品

Info

Publication number
JP2001080940A
JP2001080940A JP25498199A JP25498199A JP2001080940A JP 2001080940 A JP2001080940 A JP 2001080940A JP 25498199 A JP25498199 A JP 25498199A JP 25498199 A JP25498199 A JP 25498199A JP 2001080940 A JP2001080940 A JP 2001080940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
glass
product
glass product
frosted glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25498199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ito
勇治 伊藤
Hiroshi Kawai
寛 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishizuka Glass Co Ltd filed Critical Ishizuka Glass Co Ltd
Priority to JP25498199A priority Critical patent/JP2001080940A/ja
Publication of JP2001080940A publication Critical patent/JP2001080940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物理的加工方法を利用して触感がよいフロス
ト加工を施したガラス製品を提供するものである。 【解決手段】 サンドブラスト加工により、加工表面の
表面粗さをRa=0.4〜1.2μmにしたことを特徴
とするフロストガラス製品。サンドブラスト加工後にブ
ラシ研磨し、その後、水洗いしてもよく、水をかけなが
らブラシ研磨してもよい。なお、表面に転写印刷するこ
ともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス壜およびコッ
プ、皿などのガラス食器の他、花瓶などにフロスト加工
を施したフロストガラス製品に関するものである。
【0002】
【従来技術】ガラス製品にフロスト加工を施すための加
工方法には、大きく分けて、化学的方法と、物理的方法
がある。このうち、化学的方法はケミカルフロスト法
(あるいはケミカルフロスト加工)とも呼ばれるが、そ
の代表的な例として、弗化水素酸、弗素化合物又は酸
を混合し、ガラス面を不均一に腐食し、微細な凹面を生
じさせ、フロスト面を作る方法がある。一方で、物理的
方法の代表的な例としては、サンドブラスト法(ある
いはサンドブラスト加工)と呼称され、硅砂などを吹き
付けて表面を粗面化する方法が挙げられる。この他に、
ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹
脂にシリカ粉末などを混合し、ガラス製品の表面に塗布
してフロスト面を得る方法、あるいは、アルコキシシ
ランを主成分とするコーティング材を塗装、焼き付けす
る方法、シリカ粒子や金属酸化物を低融点ガラスなど
をバインダーとして塗布焼付する方法がある。
【0003】これらのうち、フロストガラス製品の製造
に最も良く使用されているのは、の弗化水素酸を用い
たエッチングであるが、公害の原因となる弗酸を大量に
扱い、また、弗酸を取り扱う作業者にとっても労働衛生
上好ましくなく、その対策を個々に講じなければならな
かった。一方で、の従来方法では、ガラス生地の表面
を機械的に傷付け、粗面化するため、ガラス表面の凹凸
が粗大になり、外観は白っぽく触感が悪くなってザラつ
く感じがあるという欠点を有していた。の従来方法で
は、有機物の皮膜のため、耐熱性が低く、また、表面硬
度が低く、その改善が求められていた。さらに、の従
来方法では、厚膜化が困難で、有機溶剤を用いるため、
作業環境の悪化が問題となっていた。の従来方法で
は、塗料製造時に、ガラス粉末と溶媒とをポットミルに
入れて長時間混合する必要があり、また、有機溶媒を用
いる場合には、公害、作業環境の悪化の問題があり、取
扱いには十分な注意が必要であった。各々の加工方法に
は上記したような欠点を有するため、作業上も安全であ
り、かつ環境にもやさしい加工方法の改善が必要であ
り、またそのフロストガラス製品の開発が強く望まれて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな問題点を解決して、物理的な加工によって特定範囲
の表面粗さをもったフロスト加工製品を得ることができ
るようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記を解決するためにな
された本発明のフロストガラス製品は、物理的な加工に
より、加工表面の表面粗さをRa=0.4〜1.2μm
にしたことを特徴とするものである。さらに、物理的な
加工がサンドブラスト加工であるもしくは、サンドブラ
スト加工とその後のブラシ研磨であることを特徴とする
ものである。また、ブラシ研磨後、水洗いすることとし
てもよく、水をかけながらブラシ研磨することとしても
よい。なお、表面に転写印刷することもできる。
【0006】
【発明実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細に
説明する。本発明では、物理的加工であればなんでもよ
いが、例えば、サンドブラスト加工、ウレタン樹脂など
の熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹脂にシリカ粉末など
を混合し、ガラス製品の表面に塗布してフロスト面を得
る方法、あるいは、アルコキシシランを主成分とするコ
ーティング材を塗装、焼き付けする方法、シリカ粒子や
金属酸化物を低融点ガラスなどをバインダーとして塗布
焼付する方法が利用できる。特にサンドブラスト加工に
よるものがよく、以下は代表的にサンドブラスト加工に
よる場合で説明する。そして、それによりガラス製品の
表面粗さは0.4〜1.2μmである必要がある。0.
4μm以下では、透明感が高くなりすぎて高級感が損な
われる。逆に1.2μm以上では、転写紙焼付性が悪く
なる。好ましくは0.5〜0.9μmがよい。
【0007】サンドブラスト加工の後で好ましくはブラ
シ研磨される。サンドブラスト加工に使用する研磨材の
材質は、セラミックス、ガラスなど、ガラス表面をくも
り状にするものであればよく、粒径は、♯220より小
さな微粒級の研磨材がよい。一般に、サンドブラスト加
工で使用されているAl23♯220では、ガラスの表
面粗さRa≒2.0μmであり粗い。また、SiCその
他の研磨材についても同様に粒度が大きいと表面の凹凸
は大きく粗い。粒度が小さくなれば表面の凹凸も小さく
なるが、加工時間は長くなる。スチールは、加工に時間
を要するうえ、粒度を小さくしても微小な凹凸をつくる
ことができず、Raは大きくなってしまうので適さな
い。なお、SiC、ガラスビーズは、同じ粒径であれば
Al23よりRaが大きくなるので、より微粒のものが
よい。目的とする表面粗さRa=1.0μm以下が得や
すく、また加工の速さからAl23の♯400が研磨材
として最も望ましい。
【0008】サンドブラスト加工のみで表面粗さRa≒
1.0μmを得ることはできる。(例えば、Al23
400研磨材を使用したサンドブラスト加工)しかし、
サンドブラスト加工では、ガラス製品の表面に微小なガ
ラス粉が付着しており、粉っぽさが残ってしまう場合が
ある。また、微小なクラックが多数あるため、白っぽさ
が目立つことになる。そのため、2次処理が必要、不可
欠となってくることがある。2次処理としては、加熱、
超音波洗浄、ブラシ研磨等が挙げられるが、表面粗さを
Ra=0.4〜1.2μmを得られるものであればこれ
らにこだわるものではない。このうち2次処理として最
もよいのはブラシ研磨である。それにより、上記範囲内
の表面粗さをより容易に得ることができるようにした。
ここで、ブラシ研磨とは、回転するブラシに製品を押し
つける作業を言うが、この方法に限定するものではな
い。ブラシは、その材質を特定するものではないが、研
磨材入りナイロンブラシが作業性の速さから望ましい。
【0009】ナイロンブラシに混入される研磨材は、♯
240以下の微小なものであればよいが、表面を軽く研
磨するためには、♯320〜♯500が望ましい。さら
に洗浄することで、微小なガラス粉を完全に除去でき
る。なお、洗浄しながら(水をかけながら)ブラシ研磨
してもよい。
【0010】また、ガラス微粉末除去のための処理とし
て望ましくは、ブラシ研磨後、水洗いするか水をかけな
がらブラシ研磨すると触感の優れたガラス製品を得るこ
とができる。
【0011】また、本発明で得られるフロストガラス製
品は、表面凹凸が小さいので、転写印刷が可能となり、
このため、デザインなどの幅が広がる。
【0012】
【実施例】実施例を下記に示す。
【0013】(実施例1) 実施例 無地タンブラーをAl23♯400を用いてサンドブラ
スト加工し、その後、ナイロンブラシ(研磨材♯500
入り)で、ブラシ研磨後、水洗いした。タンブラーの外
観はフロスト状に仕上がり、表面粗さはRa(μm)=
0.71であった。
【0014】実施例 無地タンブラーをAl23♯400を用いてサンドブラ
スト加工し、その後、水をかけながらナイロンブラシ
(研磨材♯320入り)で、ブラシ研磨した。タンブラ
ーの外観は、フロスト状に仕上がり、表面粗さはRa
(μm)=0.65であった。
【0015】実施例 無地タンブラーをAl23♯500を用いてサンドブラ
スト加工し、その後、ナイロンブラシで、ブラシ研磨
後、水洗いした。タンブラーの外観はフロスト状に仕上
がり、表面粗さはRa(μm)=0.80であった。
【0016】実施例 無地タンブラーをSiC♯500を用いてサンドブラス
ト加工し、その後、ナイロンブラシ(研磨材♯600入
り)で、ブラシ研磨後、水洗いした。タンブラーの外観
はフロスト状に仕上がり、表面粗さはRa(μm)=
0.76であった。
【0017】実施例 無地タンブラーをAl23♯400を用いてサンドブラ
スト加工後、エアーブロウした。タンブラーの外観はフ
ロスト状に仕上がり、表面粗さは表面粗さRa(μm)
=1.02であった。
【0018】比較例 従来のサンドブラスト品として、無地タンブラーをAl
23♯220を用いてサンドブラスト加工後、エアーブ
ロウし、フロスト加工タンブラーを得た。表面粗さRa
(μm)=1.96であった。また、外観は白っぽく、
触感はザラザラ感があった。
【0019】
【表1】
【0020】(実施例2) 実施例 無地タンブラーにサンドブラスト加工(Al23♯40
0)後、ナイロンブラシ(研磨材#500入り)でブラ
シ研磨をし、水洗いした。次に転写紙を水に濡らして貼
り付け、その後転写紙が完全に乾くまで12時間乾燥し
た。そのタンブラーを電気炉に室温から入れ、580℃
まで昇温後、10分間保持して焼付けた。そのまま電気
炉内で室温まで徐冷した後取り出し、実施例とした。
【0021】実施例 無地タンブラーにサンドブラスト加工(Al23♯40
0)後、ナイロンブラシ(研磨材#320入り)でブラ
シ研磨を水をかけながら行った。その後、実施例と同
様にして実施例を得た。
【0022】比較例 無地タンブラーにサンドブラスト加工(Al23♯22
0)後、水洗いした。その後、実施例と同様にして比
較例を得た。
【0023】比較例 無地タンブラーにサンドブラスト加工(Al23♯40
0)後、水洗いした。その後、実施例と同様にして比
較例を得た。
【0024】比較例 酸フロスト加工したタンブラーに、転写紙を水に濡らし
て貼り付け、実施例と同様にして比較例を得た。こ
れらの目視での焼付け状態を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明のフロストガラス
製品は、物理的な加工によって特定範囲の表面粗さをも
ったフロスト加工製品を得ることができるものである。
特に物理的な加工がサンドブロスト加工によるものであ
る時には作業上も安全で、かつ環境にもやさしい加工方
法によるフロストガラス製品を得ることができる。さら
に、微細な凹凸を得られるため、転写印刷が可能とな
る。よって本発明は従来の問題点を一掃したフロストガ
ラス製品として価値が高く、業界に寄与するところは極
めて大きいものがある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理的な加工により、加工表面の表面粗
    さをRa=0.4〜1.2μmにしたことを特徴とする
    フロストガラス製品。
  2. 【請求項2】 物理的な加工がサンドブラスト加工であ
    る請求項1に記載のフロストガラス製品。
  3. 【請求項3】 物理的な加工が、サンドブラスト加工と
    その後のブラシ研磨であることを特徴とする請求項1に
    記載のフロストガラス製品。
  4. 【請求項4】 ブラシ研磨後、水洗いすることを特徴と
    する請求項1〜3に記載のフロストガラス製品。
  5. 【請求項5】 水をかけながらブラシ研磨することを特
    徴とする請求項1〜3に記載のフロストガラス製品。
  6. 【請求項6】 表面に転写印刷されていることを特徴と
    する請求項1〜5に記載のフロストガラス製品。
JP25498199A 1999-09-09 1999-09-09 フロストガラス製品 Pending JP2001080940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25498199A JP2001080940A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 フロストガラス製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25498199A JP2001080940A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 フロストガラス製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001080940A true JP2001080940A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17272567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25498199A Pending JP2001080940A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 フロストガラス製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001080940A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326753A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ishizuka Glass Co Ltd フロストガラス製品及びその製法
JP2019522614A (ja) * 2016-06-07 2019-08-15 コーニング インコーポレイテッド 積層ガラス物品を製造する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326753A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ishizuka Glass Co Ltd フロストガラス製品及びその製法
JP2019522614A (ja) * 2016-06-07 2019-08-15 コーニング インコーポレイテッド 積層ガラス物品を製造する方法
JP7221056B2 (ja) 2016-06-07 2023-02-13 コーニング インコーポレイテッド 積層ガラス物品を製造する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001062727A (ja) フロストガラス製品の製造法
WO2014005469A1 (zh) 一种大理石异形面的抛光方法
KR20090082149A (ko) 세라믹 용사 부재, 그의 제조 방법 및 세라믹 용사 부재용 연마 미디어
JP2001080940A (ja) フロストガラス製品
CN101229974A (zh) 一种陶瓷墙地砖的加工方法
JP2002080233A (ja) フロストガラス製品の製造方法
CN106833519A (zh) 一种8k板
JPH1059744A (ja) マット面をもつ半導体工業用シリカガラス物品およびその製造方法
JP3211442B2 (ja) 陶磁器の製造方法
EP3915958A1 (en) Method for producing a glass substrate with an embossed surface finish and glass substrate obtained using said method
JP4522117B2 (ja) 半導体もしくは液晶製造装置に用いられる処理容器用部材の製造方法
JP2002316840A (ja) フロストガラス製品及びその製法
TWI779594B (zh) 熱壓燒結製品表面的清潔方法
CN111516409A (zh) 电梯门套的表面修复工艺
JP4049545B2 (ja) SiC質熱処理用治具
CN114290263B (zh) 一种陶瓷板的曲面支撑底座的制造方法及曲面支撑底座
JP3441106B2 (ja) ショット部材
JP4426696B2 (ja) 窯業系化粧板の製造方法
CN101348052A (zh) 玻璃油画的制作方法
JP2004042413A (ja) 樹脂成形金型の製造方法及び樹脂製品の製造方法
CN113732955B (zh) 蒙砂玻璃及其制备方法
CN113481509B (zh) 防粘刀具及其加工方法
JP2002187739A (ja) フロストガラス製品及びその製法
JP2835076B2 (ja) セラミック焼成用治具およびその製造方法
JP2006021158A (ja) 熱処理用治具の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060622

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080807

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216