JP2002187739A - フロストガラス製品及びその製法 - Google Patents

フロストガラス製品及びその製法

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JP2002187739A
JP2002187739A JP2000387446A JP2000387446A JP2002187739A JP 2002187739 A JP2002187739 A JP 2002187739A JP 2000387446 A JP2000387446 A JP 2000387446A JP 2000387446 A JP2000387446 A JP 2000387446A JP 2002187739 A JP2002187739 A JP 2002187739A
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JP2000387446A
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Yasutaka Shibata
康孝 柴田
Yuji Ito
勇治 伊藤
Koichi Hosoe
功一 細江
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Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロストガラス製品のデザイン性を大きく向
上、変化させることを目的とし、また、特に、ケミカル
フロスト加工によることなく、サンドブラスト加工を含
むフロスト加工によってデザイン性の高いフロストガラ
ス製品を得る方法を提案する。 【解決手段】 フロスト加工されたガラス製品11に当
該フロスト加工30によって艶消面とされた印刷表示部
25が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラスびん等の
ガラス製包装用容器、ガラス製食器類(テーブルウエ
ア)あるいはガラス製装飾品等にフロスト加工を施した
フロストガラス製品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガラス製品のフロスト加工法とし
ては、薬品の化学反応を利用したケミカルフロスト加工
法と、粒状物を吹き付けて機械的に粗面を形成するサン
ドブラスト加工法とが一般に知られている。ケミカルフ
ロスト加工法は、フッ化水素酸、フッ素化合物又は酸を
混合し、ガラス面を不均一に腐食し、微細な凹面を生じ
させ、フロスト面を形成するものである。一方、サンド
ブラスト加工は、アランダム(Al23)、カーボラン
ダム(SiC)、硅砂などを吹き付けて表面を粗面化す
る。
【0003】ケミカルフロスト加工法は一般に広く利用
されているが、化学薬品を使用する点で環境上及び労働
安全衛生上の対策ならびに配慮が必要であるという大き
な問題を有している。一方、サンドブラスト加工法は、
ガラスの表面を傷付けることにより粗面化するため、ガ
ラス表面の凹凸が粗大となる嫌いがあり、ケミカルフロ
スト加工とは外観及び触感の両面において明らかな差が
存している。
【0004】ところで、従来のフロストガラス製品にお
いて図柄等の印刷表示部を形成する場合においては、フ
ロスト加工をした後に行うのが通常であった。これは、
前記のケミカルフロスト加工法においてはもちろん、従
来のサンドブラスト加工法においても、印刷表示部をあ
らかじめ形成すると、その後のフロスト加工において当
該印刷表示部が損傷されるからである。そのために、フ
ロストガラス製品における図柄等の印刷表示部は印刷自
体による光沢のある表示部となるのが一般的であった。
【0005】しかしながら、フロスト加工したガラス製
品にあっては、印刷表示部をフロスト加工面にマッチし
た艶消面とすれば、そのデザイン性を大きく向上させる
ことができる。また、例えばびん体等のフロストガラス
製品に印刷表示部が形成される場合において、びん体の
他の部分から内部が透視できるような透視窓部を設けれ
ば、その意匠性は大きく変化し、特異な外観を呈するこ
とができる。殊に、前記印刷表示部の他側から当該印刷
表示部を透視できるような透視窓部を形成した場合に
は、その趣きや意匠性はさらに増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な観点から、フロストガラス製品のデザイン性を大きく
向上、変化させることを目的として提案されたものであ
る。また、この発明は、特に、薬品によるケミカルフロ
スト加工によることなく、サンドブラスト加工を主体と
するフロスト加工によってデザイン性の高いフロストガ
ラス製品を得る方法を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここで提案される請求項
1の発明は、フロスト加工されたガラス製品に当該フロ
スト加工によって艶消面とされた印刷表示部が形成され
ていることを特徴とするフロストガラス製品に係る。
【0008】また、請求項2の発明は、フロスト加工さ
れたガラス製品の一側に印刷表示部が形成され、他側に
は前記印刷表示部を透視することができる透視窓部が形
成されてなることを特徴とするフロストガラス製品に係
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、前
記印刷表示部がフロスト加工によって艶消面とされてい
るフロストガラス製品に係る。
【0010】請求項4の発明は、被処理ガラス製品の表
面に印刷表示部を形成する工程と、前記印刷表示部を含
む表面にサンドブラスト加工を施し該サンドブラスト処
理面をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロスト加工す
る工程とを含むことを特徴とするフロストガラス製品の
製法に係る。
【0011】また、請求項5の発明は、被処理ガラス製
品の表面に印刷表示部を形成する工程と、被処理ガラス
製品の表面の前記印刷表示部以外の部分に透視窓用マス
ク部を形成する工程と、前記印刷表示部及び透視窓用マ
スク部を含む表面にサンドブラスト加工を施し該サンド
ブラスト処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロ
スト加工する工程と、前記透視窓用マスク部を除去して
透視窓を形成する工程とを含むことを特徴とするフロス
トガラス製品の製法に係る。
【0012】請求項6の発明は、被処理ガラス製品の表
面に印刷表示部を形成する工程と、前記印刷表示部を含
む表面にサンドブラスト加工を施し該サンドブラスト処
理面をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロスト加工す
る工程と、前記印刷表示部以外の部分に透明絵具を印刷
して透視窓を形成する工程とを含むことを特徴とするフ
ロストガラス製品の製法に係る。
【0013】請求項7の発明は、被処理ガラス製品の表
面の一側に透視窓用マスク部を形成する工程と、前記透
視窓用マスク部を含む表面にサンドブラスト加工を施し
該サンドブラスト処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理
してフロスト加工する工程と、前記透視窓用マスク部を
除去して透視窓を形成する工程と、前記透視窓以外の部
分に印刷表示層を形成する工程とを含むことを特徴とす
るフロストガラス製品の製法に係る。
【0014】請求項8の発明は、被処理ガラス製品の表
面にサンドブラスト加工を施し該サンドブラスト処理面
をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロスト加工する工
程と、前記フロスト加工された表面に印刷表示層を形成
する工程と、前記印刷表示部以外の部分に透明絵具を印
刷して透視窓を形成する工程とを含むことを特徴とする
フロストガラス製品の製法に係る。
【0015】さらに、請求項9の発明は、請求項4ない
し8のいずれかにおいて、前記透視窓部が前記印刷表示
部を透視することができる位置に形成されているフロス
トガラス製品の製法に係る。
【0016】請求項10の発明は、請求項4ないし6の
いずれかにおいて、前記サンドブラスト加工が#220
より小さな粒径の研磨材を用いて行われるフロストガラ
ス製品の製法に係る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従って詳細に説
明する。図1は請求項1の発明のフロストガラス製品の
一実施例を示す斜視図、図2は図1のフロストガラス製
品の横断面を模式的に表した模式断面図、図3は請求項
2の発明のフロストガラス製品の一実施例を示す斜視
図、図4は図3のフロストガラス製品の横断面を模式的
に表した模式断面図、図5は同じく他の実施例の模式断
面図、図6は同じく請求項2の発明の別の実施例の模式
断面図、図7も同じく請求項2の発明の別の実施例の模
式断面図である。
【0018】図8ないし図12はこの発明の製法を説明
するもので、図8は請求項4の発明の製法を模式断面で
表した工程図、図9は請求項5の発明製法を模式断面で
表した工程図、図10は請求項6の発明製法を模式断面
で表した工程図、図11は請求項7の発明の製法を模式
断面で表した工程図、図12は請求項8の発明製法を模
式断面で表した工程図である。
【0019】図1及び図2に示したフロストガラス製品
11は請求項1の発明に係り、フロスト加工されたガラ
ス製品11に当該フロスト加工によって艶消面とされた
印刷表示部25が形成されたものである。図において符
号20はガラスびん本体で、30はフロスト加工部
(面)である。なお、実施例ではガラス製品(被処理ガ
ラス製品)としてガラスびんについて説明するが、この
発明はガラスびん以外のガラス製包装用容器、コップや
鉢類等のガラス製食器類(テーブルウエア)あるいは置
物や壁掛等のガラス製装飾品等についても適用されるこ
とはいうまでもない。
【0020】図1及び図2に示したフロストガラス製品
11におけるフロスト加工による艶消面からなる印刷表
示部25は、請求項4の発明として規定する製法によっ
て形成することができる。すなわち、図8に図示したよ
うに、請求項4の発明は、被処理ガラス製品であるガラ
スびん本体20の表面に図柄等の印刷表示部25Aを形
成する工程(8A)と、前記印刷表示部25Aを含むガ
ラスびん本体表面20Aにサンドブラスト加工を施し該
サンドブラスト処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理し
てフロスト加工してフロスト加工部(面)30を形成す
る工程(8B)とを含む。
【0021】ガラスびん本体20の表面20Aに印刷表
示部25Aを形成する工程は、公知のセラミック又は樹
脂印刷等によって直接被処理ガラス製品の表面に図柄等
の表示部を形成するほか、公知の転写シールを用いても
よい。
【0022】サンドブラスト加工は、請求項10の発明
として規定したように、♯220より小さな粒径の研磨
材を用いることが好ましい。一般にサンドブラスト加工
で使用されるAl23(アランダム)#220はガラス
の表面粗さRa≒2.0μmとなるが、これより細かい
Al23の#400が表面粗さRa=1.0μm以下を
得ることができ、好ましく使用される。なお、SiC
(カーボランダム)、ガラスビーズは同じ粒径であれば
Al23よりRaが大きくなるので、より微粒のものが
よい。なお、この請求項10の発明は、以下に述べる請
求項5ないし9の各発明にも好ましく適用されるもので
ある。
【0023】サンドブラスト加工では、ガラス製品の表
面に微小なガラス粉が付着し、粉っぽさが残ってしま
う。また、微小なクラックが多数あるため、白っぽさが
目立つことになる。そのための二次処理として、ブラシ
研磨処理又は加熱処理がなされる。このような二次処理
によって、ケミカルフロスト加工と同様な外観、触感を
得ることができる。ここで、ブラシ研磨とは回転するブ
ラシに製品を押しつける作業をいうが、この方法に限定
されるものではない。ブラシはその材質を特定するもの
ではないが、研磨材入りナイロンブラシが作業性の速さ
から望ましい。ナイロンブラシに混入される研磨材は#
240以下の微小なものであればよいが、表面を軽く研
磨するためには、#320〜#500が望ましい。この
ブラシ研磨後に洗浄することによって、微小なガラス粉
末を完全に除去できる。なお、洗浄しながら(水をかけ
ながら)ブラシ研磨してもよい。
【0024】また、加熱処理は、サンドブラスト処理後
のガラス製品をガスバーナーで加熱するか、あるいは加
熱炉内に保持あるいは通過させることによって行われ
る。バーナーで加熱する場合には、酸素バーナー又は水
素バーナーであることが望ましい。加熱炉内で保持ある
いは通過させることにより加熱処理をする場合には、加
熱炉内温度が620℃〜680℃で5分〜30分間保持
あるいは通過させるとよい。
【0025】上で述べたようなサンドブラスト工程及び
二次処理工程からなるフロスト加工にあっては、ケミカ
ルフロスト加工のように化学薬品を使用しないので環境
及び労働安全衛生上好ましいばかりでなく、表面の凹凸
が小さくケミカルフロスト加工と同様の外観及び触感を
得ることができる。これにより、ガラス製品表面に形成
された印刷表示部に対しても美しい艶消面とすることが
でき、デザインなどの幅が広がる。
【0026】次に、請求項2及び3の発明について説明
すると、図3ないし図7に示したように、このフロスト
ガラス製品12(13,14,15)は、フロスト加工
30されたガラス製品の一側に印刷表示部25(26)
が形成され、他側には前記印刷表示部25(26)を透
視することができる透視窓部40が形成されてなること
を特徴とする。
【0027】図4及び図5に模式断面を示したフロスト
ガラス製品12,13は、請求項3の発明に係り、フロ
スト加工30によって艶消面とされた印刷表示部25を
有するものである。図4のフロストガラス製品12にあ
っては、透視窓部40は非フロスト部39から形成さ
れ、例えば後述する請求項5に規定する製法によって得
ることができる。また、図5のフロストガラス製品13
にあっては、透視窓部40は透明絵具の印刷部50によ
って形成され、例えば後述する請求項6の発明によって
製造される。なお、符号20はガラスびん本体である。
【0028】さらに、請求項2の発明の実施例として、
図6及び図7の模式断面図のように、艶消しでない、印
刷自体による表示面(通常は印刷光沢面)による印刷表
示部26の例が示される。図6のフロストガラス製品1
4の透視窓部40は非フロスト部39から形成され、例
えば後述する請求項7に規定する製法によって得られ
る。また、図7のフロストガラス製品15の透視窓部4
0は透明絵具の印刷部50によって形成され、例えば後
述する請求項8の発明によって製造される。以下、各製
法とともに説明する。
【0029】請求項5の発明は、図9に図示したよう
に、被処理ガラス製品であるガラスびん本体20の表面
20Aに図柄等の印刷表示部25Aを形成する工程(9
A)と、被処理ガラス製品20の表面20Aの前記印刷
表示部25A以外の部分に透視窓用マスク部45を形成
する工程(9B)と、前記印刷表示部25A及び透視窓
用マスク部45を含む表面にサンドブラスト加工を施し
該サンドブラスト処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理
してフロスト加工する工程(9C)と、前記透視窓用マ
スク部45を除去して透視窓40を形成する工程(9
D)とを含む。
【0030】この発明では、透視窓部40を形成するた
めに、被処理ガラス製品20の表面20Aの前記印刷表
示部25A以外の部分に透視窓用マスク部45が形成さ
れる。この透視窓用マスク部45としては、サンドブラ
スト加工からガラス表面を保護するものであれば印刷、
シール、ゴムマスク等どのようなものでもよいが、除去
工程を簡便に行うためには、水洗除去が容易な水溶性の
シールや、加熱除去が容易なUV硬化樹脂による印刷な
どが好ましく奨められる。
【0031】なお、水溶性シールを透視窓用マスク部4
5として用いた場合には、サンドブラスト加工後のブラ
シ研磨工程の水洗時に該マスク部45を同時に除去で
き、また、UV硬化樹脂の印刷による透視窓用マスク部
45を形成した場合には、サンドブラスト加工後の加熱
時に該マスク部45を同時に除去できるので、サンドブ
ラスト加工後の二次処理に応じて透視窓用マスク部45
を選択すれば、独立して該透視窓用マスク部45の除去
工程(9D)を採る必要がなくなり便宜である。
【0032】請求項5の発明のその他の工程、すなわ
ち、印刷表示部25Aを形成する工程(9A)及びサン
ドブラスト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ
研磨処理又は加熱処理してフロスト加工する工程(9
C)については、請求項4の発明について説明したとこ
ろと同様であるので、説明を省略する。なお、図9にお
いて図8と同一符号は同一の構成部分を表す。
【0033】請求項6の発明は、図10に図示したよう
に、被処理ガラス製品20の表面20Aに印刷表示部2
5Aを形成する工程(10A)と、前記印刷表示部を含
む表面にサンドブラスト加工を施し該サンドブラスト処
理面をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロスト加工3
0する工程(10B)と、前記フロスト加工された印刷
表示部25以外の部分に透明絵具50を印刷して透視窓
40を形成する工程(10C)とを含む。
【0034】請求項6の発明では、透視窓40を形成す
る手段として、ガラス製品のフロスト加工された表面3
0に、透明絵具50を印刷することが行われる。フロス
ト加工面30に透明絵具50を印刷することによって、
該フロスト面30の凹凸が消滅して透明層が形成され、
これによって、フロスト加工がされなかったと同様のガ
ラス表面が得られ、透視窓40とすることができる。な
お、請求項6の発明のその他の工程、すなわち、印刷表
示部25Aを形成する工程(10A)及びフロスト加工
する工程(10B)については、請求項4の発明につい
て説明したところと同様であるので、説明を省略する。
【0035】請求項7の発明は、図11に図示したよう
に、被処理ガラス製品の表面20Aの一側に透視窓用マ
スク部45を形成する工程(11A)と、前記透視窓用
マスク部45を含む表面にサンドブラスト加工を施し該
サンドブラスト処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理し
てフロスト加工する工程(11B)と、前記透視窓用マ
スク部45を除去する工程(11C)と、前記透視窓部
40以外の部分に印刷表示部26を形成する工程(11
D)とを含む。
【0036】この発明では、印刷表示部26に対しては
フロスト加工がなされず、従って印刷自体による表示
部、通常は光沢印刷面による表示部26となる。請求項
7の発明における、透視窓用マスク部を形成する工程
(11A)、フロスト加工する工程(11B)、透視窓
用マスク部を除去する工程(11C)及び印刷表示部を
形成する工程(11D)については、先の発明について
説明したところと同様であるので、説明を省略する。な
お、上記工程のうち、透視窓用マスク部を除去する工程
(11C)及び印刷表示部を形成する工程(11D)は
前後逆としてもよい。
【0037】さらに、請求項8の発明は、図12に図示
したように、被処理ガラス製品20の表面20Aにサン
ドブラスト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ
研磨処理又は加熱処理してフロスト加工する工程(12
A)と、前記フロスト加工された表面30に印刷表示層
26を形成する工程(12B)と、前記印刷表示部以外
の部分に透明絵具50を印刷して透視窓40を形成する
工程とを含む。
【0038】この請求項8の発明では、印刷表示部26
に対してはフロスト加工がなされず、従って印刷自体に
よる表示部、通常は光沢印刷面による表示部となる。請
求項8の発明における、フロスト加工工程(12A)、
印刷表示部26を形成する工程(12B)及び透明絵具
50を印刷して透視窓40を形成する工程(12C)に
ついては、先の発明について説明したところと同様であ
るので、説明を省略する。なお、上記工程のうち、印刷
表示部26を形成する工程(12B)と透明絵具50を
印刷して透視窓40を形成する工程(12C)は、単一
の印刷工程で同時に行うことができる。この場合には、
工程が大幅に簡略かつ効率化する。
【0039】請求項9の発明は、上記した請求項4ない
し8のいずれかにおいて、前記透視窓40が前記印刷表
示部25,26を透視することができる位置に形成され
るようにしたものである。
【0040】さらに、請求項10の発明は、上記製法発
明の請求項4ないし9のいずれかにおいて、前記サンド
ブラスト加工が#220より小さな粒径の研磨材を用い
て行われるものである。
【0041】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よるフロストガラス製品にあっては、フロスト加工によ
って艶消面とされた印刷表示部を形成することによって
(請求項1の発明)、また印刷表示部を透視することが
できる透視窓を形成することによって(請求項2及び3
の発明)、この種フロストガラス製品のデザイン性を大
きく向上、変化させることができるようになった。
【0042】また、この発明のフロストガラス製品の製
法にあっては、簡単かつ効果的に、フロスト加工によっ
て艶消面とされた印刷表示部を形成することができ(請
求項4ないし6の発明)、また透視窓を形成することが
できる(請求項5ないし8の発明)。
【0043】さらに、この発明製法にあっては、環境上
及び労働安全衛生上問題のある従来の化学薬品を用いる
ケミカルフロスト加工によることなく、サンドブラスト
加工を主体とするフロスト加工によって、デザイン性の
高いフロストガラス製品を得ることができ、しかも従来
のサンドブラスト加工では得られない、ケミカルフロス
ト加工と同等の外観と触感を持った製品を得ることが可
能である(請求項4ないし8の発明)。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明のフロストガラス製品の一実施
例を示す斜視図である。
【図2】図1のフロストガラス製品の横断面を模式的に
表した模式断面図である。
【図3】請求項2の発明のフロストガラス製品の一実施
例を示す斜視図である。
【図4】図3のフロストガラス製品の横断面を模式的に
表した模式断面図である。
【図5】同じく他の実施例の模式断面図である。
【図6】同じく請求項2の発明の別の実施例の模式断面
図である。
【図7】同じく請求項2の発明の別の実施例の模式断面
図である。
【図8】請求項4の発明製法を模式断面で表した工程図
である。
【図9】請求項5の発明製法を模式断面で表した工程図
である。
【図10】請求項6の発明の製法を模式断面で表した工
程図である。
【図11】請求項7の発明製法を模式断面で表した工程
図である。
【図12】請求項8の発明製法を模式断面で表した工程
図である。
【符号の説明】
11,12,13,14,15 フロストガラス製品 20 被処理ガラス製品(ガラスびん本体) 25 印刷表示部(艶消面) 26 印刷表示部 30 フロスト加工部(面) 40 透視窓 45 透視窓用マスク部 50 透明絵具(印刷部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細江 功一 愛知県名古屋市昭和区高辻町11−15 石塚 硝子株式会社内 Fターム(参考) 3E062 AA09 AA10 AA20 AB14 AC06 BA20 BB01 DA02 DA05 DA09 4G059 AA04 AB05 AB11 AC01 AC24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロスト加工されたガラス製品に当該フ
    ロスト加工によって艶消面とされた印刷表示部が形成さ
    れていることを特徴とするフロストガラス製品。
  2. 【請求項2】 フロスト加工されたガラス製品の一側に
    印刷表示部が形成され、他側には前記印刷表示部を透視
    することができる透視窓部が形成されてなることを特徴
    とするフロストガラス製品。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記印刷表示部がフ
    ロスト加工によって艶消面とされているフロストガラス
    製品。
  4. 【請求項4】 被処理ガラス製品の表面に印刷表示部を
    形成する工程と、前記印刷表示部を含む表面にサンドブ
    ラスト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ研磨
    処理又は加熱処理してフロスト加工する工程とを含むこ
    とを特徴とするフロストガラス製品の製法。
  5. 【請求項5】 被処理ガラス製品の表面に印刷表示部を
    形成する工程と、被処理ガラス製品の表面の前記印刷表
    示部以外の部分に透視窓用マスク部を形成する工程と、
    前記印刷表示部及び透視窓用マスク部を含む表面にサン
    ドブラスト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ
    研磨処理又は加熱処理してフロスト加工する工程と、前
    記透視窓用マスク部を除去して透視窓を形成する工程と
    を含むことを特徴とするフロストガラス製品の製法。
  6. 【請求項6】 被処理ガラス製品の表面に印刷表示部を
    形成する工程と、前記印刷表示部を含む表面にサンドブ
    ラスト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ研磨
    処理又は加熱処理してフロスト加工する工程と、前記印
    刷表示部以外の部分に透明絵具を印刷して透視窓を形成
    する工程とを含むことを特徴とするフロストガラス製品
    の製法。
  7. 【請求項7】 被処理ガラス製品の表面の一側に透視窓
    用マスク部を形成する工程と、前記透視窓用マスク部を
    含む表面にサンドブラスト加工を施し該サンドブラスト
    処理面をブラシ研磨処理又は加熱処理してフロスト加工
    する工程と、前記透視窓用マスク部を除去して透視窓を
    形成する工程と、前記透視窓以外の部分に印刷表示層を
    形成する工程とを含むことを特徴とするフロストガラス
    製品の製法。
  8. 【請求項8】 被処理ガラス製品の表面にサンドブラス
    ト加工を施し該サンドブラスト処理面をブラシ研磨処理
    又は加熱処理してフロスト加工する工程と、前記フロス
    ト加工された表面に印刷表示層を形成する工程と、前記
    印刷表示部以外の部分に透明絵具を印刷して透視窓を形
    成する工程とを含むことを特徴とするフロストガラス製
    品の製法。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし8のいずれかにおいて、
    前記透視窓部が前記印刷表示部を透視することができる
    位置に形成されているフロストガラス製品の製法。
  10. 【請求項10】 請求項4ないし9のいずれかにおい
    て、前記サンドブラスト加工が#220より小さな粒径
    の研磨材を用いて行われるフロストガラス製品の製法。
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JP2007320157A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Maruji:Kk 包装容器の加工方法、包装容器および包装容器の加工データ作成システム
CN102627407A (zh) * 2012-04-13 2012-08-08 苏州耀亮光电科技有限公司 一种玻璃满面防眩和局部不防眩处理工艺

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