JP2001080138A - シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

シリアルプリンタ及びプログラムを記録した記録媒体

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JP2001080138A
JP2001080138A JP25791299A JP25791299A JP2001080138A JP 2001080138 A JP2001080138 A JP 2001080138A JP 25791299 A JP25791299 A JP 25791299A JP 25791299 A JP25791299 A JP 25791299A JP 2001080138 A JP2001080138 A JP 2001080138A
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平 正 年 松
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田 悟 郎 石
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像データを蓄積するメモリを節約し、印刷
の待ち時間を短縮することができ、しかも圧縮された画
像データの復元も可能なシリアルプリンタ及びプリンタ
を制御するプログラムを記録した記憶媒体を提供する。 【解決手段】 イメージバンド毎にホスト機器から画像
データを受信し、印刷する。つまり、プリンタ10Aと
ホスト機器300とは双方向通信機能を有し、イメージ
バンドの印刷に必要な部分の画像データのみを分割して
ホスト機器に要求して受信して、印刷データに変換し、
印刷する。また、圧縮された画像データの復元手段もさ
らに備えることによって、ホスト機器から圧縮された画
像データの一部のみを受信し、復元してイメージバンド
毎に印刷することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙などの画像形成
媒体に対して印刷ヘッドが走査しながら画像を形成する
シリアルプリンタ及びシリアルプリンタを制御するプロ
グラムを記録した記録媒体に関する。より詳細には、本
発明は、画像データなどを蓄積するバッファメモリを節
約し、印刷の待ち時間を短縮することができるシリアル
プリンタ及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報のデジタル化とインター
ネット技術の急速な発展に伴い、各種の画像形成媒体に
画像を形成することができるプリンタの高性能化と低価
格化が要求されている。これらのプリンタのうちでも、
「シリアルプリンタ」、すなわち紙などの画像形成媒体
に対して印刷ヘッド(画像形成ヘッド)が走査しながら
印刷画像を形成する「シリアルスキャン型」あるいは
「ドラムスキャン型」のプリンタの市場への普及速度に
は特にめざましいものがある。
【0003】以下では、このような「シリアルプリン
タ」のうちで、特に性能向上と低価格化が顕著な「イン
クジェットプリンタ」を例に挙げて説明する。
【0004】パーソナルコンピュータやデジタルカメラ
などのホスト機器において取り扱われる「画像データ」
を、インクジェットプリンタにより印刷するためには、
「印刷データ」に変換する必用がある。ここで、「画像
データ」とは、例えばRGB(red,green,blue)の3要
素により表される画像情報であり、「印刷データ」と
は、プリンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:
C、マゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によ
るドットの配列に対応する印刷情報である。
【0005】「画像データ」から「印刷データ」への変
換は、「印刷データ生成部」により実行される。「印刷
データ生成部」は、「プリンタドライバ」などと称され
る場合もある。
【0006】図10は、「印刷データ生成部」を含んだ
印刷システムの構成を例示した概念図である。すなわ
ち、同図(a)、(b)に表した例は、いずれも、ホス
ト機器にプリンタが接続されている。そして、図10
(a)の構成においては、ホスト機器100Aに印刷デ
ータ生成部150が設けられ、「画像データ」を「印刷
データ」に変換してプリンタ200Aに供給する。この
構成においては、「印刷データ生成部」を有するホスト
機器にしかプリンタを接続できないという欠点がある。
つまり、プリンタが「画像データ」を直接入力して印刷
を実行することは不可能であり、プリンタを接続できる
ホスト機器が極めて限られたものになるという問題があ
った。
【0007】これに対して、図10(b)の構成におい
ては、印刷データ生成部150がプリンタ200Bに設
けられている。この場合は、プリンタ200Bは、ホス
ト機器100Bから「画像データ」を受信し、印刷デー
タ生成部150において「印刷データ」に変換して印刷
を実行する。このようにすれば、ホスト機器100B
は、「画像データ」を出力するだけで済む。従って、デ
ジタルカメラや各種の各種のPDA(personal digital
assistant:個人用携帯型情報端末)、あるいはインタ
ーネットなどのデータ源に接続して画像データをダウン
ロードできる各種のデジタル機器などをホスト機器10
0Bとすることができる。そして、これらのホスト機器
にプリンタを直接接続して、所望の画像を印刷すること
が可能となる。つまり、従来と異なり、ホストコンピュ
ータを介することなくこれらの機器から直接画像データ
を取り出して印刷することができ、プリンタの応用範囲
を大幅に拡げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10(b)
に例示したような構成においては、プリンタが画像情報
を格納するための大容量メモリを必要とし、さらに印刷
開始までの待ち時間が生ずるという問題がある。
【0009】図11は、プリンタによって印刷すべき印
刷画像の一例を表す概念図である。すなわち、図11に
例示した印刷画像は、用紙Sの上に画像Aと画像Bとが
横に並んだレイアウトを有する。そして、これら画像A
と画像Bに関するデータは、それぞれホスト機器100
Bに「画像ファイルA」、「画像ファイルB」として格
納されているとする。
【0010】このような印刷画像を、図10(b)に表
したプリンタ200Bにより印刷する場合の動作を以下
に説明する。
【0011】図12は、プリンタ200Bの動作を表す
フローチャートである。
【0012】すなわち、プリンタ200Bは、まず、ス
テップS410において、「画像ファイルA」の全ての
データをホスト機器100Bから受信し、バッファメモ
リ210に書き込む。次に、ステップS411におい
て、「画像ファイルB」の全てのデータをホスト機器1
00Bから受信し、バッファメモリ210に書き込む。
【0013】このように、「画像ファイルA」と「画像
ファイルB」のデータを予めすべて格納するのは、「シ
リアルプリンタ」の場合には、印刷動作が「イメージバ
ンド」毎に実行されるからである。すなわち、「シリア
ルプリンタ」の場合には、図11に表したように、印刷
画像は、イメージバンドIB1、IB2、IB3、・・
・を順次印刷することにより形成される。この「イメー
ジバンド」とは、後に詳述するように、印刷ヘッドの一
回の主走査により印刷される範囲に対応している。
【0014】さて、図12に戻って説明を続けると、次
に、ステップS412〜416において、印刷データ生
成部150が、これらの「画像データ」を「印刷デー
タ」に変換する。具体的には、まず、ステップS412
において、メモリ210に書き込まれた画像A及び画像
Bの「画像データ」を順次読み込む。そして、ステップ
S413〜S415において、「サイズ変換」、「色変
換」、「ハーフトーン処理」を施し、「印刷データ」に
変換する。そして、ステップS416において1イメー
ジバンド分の印刷データが完成したか否かを判断する。
完成していない場合(ステップS416:No)は、ス
テップS412に戻り、次の「画像データ」を読み込
む。
【0015】完成した場合(ステップS416:Ye
s)は、プリンタエンジン220がそのイメージバンド
を印刷する。
【0016】そして、次にステップS418において、
印刷すべき画像の全てを印刷したか否かを判断する。未
だ印刷が終了していない場合(ステップS418:N
o)は、ステップS412に戻り、次の「画像データ」
を読み込む。画像の全てを印刷した場合には、印刷処理
を終了する。
【0017】以上説明したように、プリンタ200B
は、まず、ホスト機器100Bから印刷すべき画像のす
べての「画像データ」を受け取り、しかる後にその「画
像データ」を「印刷データ」に変換して印刷を実行す
る。
【0018】以上説明した具体例から明らかなように、
従来の構成においては、バッファメモリ210は、「画
像ファイルA」と「画像ファイルB」のすべてを格納す
る必要があり、大きなメモリ容量を必要とする。従っ
て、メモリコストが高く、そのメモリ管理も複雑となる
という問題を生ずる。
【0019】また、ホスト機器100Bからすべての
「画像ファイル」を受信し、格納した後に、順次、「印
刷データ」に変換して印刷を実行するので、印刷開始ま
での待ち時間も非常に長くなるという問題も生ずる。
【0020】一方、各種の記憶媒体やインターネットな
どを介してホスト機器に供給される「画像データ」は、
通常は、「JPEG(Joint Photograph Experts Grou
p)」などのフォーマットにより圧縮処理が施されてい
る場合が多い。図10に例示した構成において、圧縮さ
れたデータフォーマットの「画像データ」を扱うために
は、ホスト機器は、これらの圧縮データを復元する処理
を実行しなければならず、ホスト機器の負担が大きくな
るいう問題もある。
【0021】本発明は、かかる課題の認識に基づいてな
されたものである。すなわち、その目的は、主走査方向
に複数の画像が並んだような印刷画像を印刷する場合に
おいても、画像データを蓄積するメモリを節約し、印刷
の待ち時間を短縮することができ、しかも圧縮された画
像データの復元も可能なシリアルプリンタ及びプリンタ
を制御するプログラムを記録した記憶媒体を提供するこ
とにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明のシリアルプリンタは、画像形成ヘッドと画
像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り返すこ
とにより前記画像形成媒体の上に画像を形成するシリア
ルプリンタであって、前記主走査方向に沿って配列され
た複数の画像を印刷するために、前記複数の画像のそれ
ぞれに関するデータを分割し且つ交互にホスト機器から
順次受信して印刷を実行することを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、バッファメモリを大幅
に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮することがで
きる。
【0024】または、本発明のシリアルプリンタは、画
像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走
査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像
を形成するシリアルプリンタであって、前記主走査方向
に沿って配列された複数の画像を印刷するために、前記
複数の画像のそれぞれに関するデータを分割し且つ交互
にホスト機器から受信して蓄積し、前記画像形成ヘッド
と前記画像形成媒体との前記主走査により形成されるイ
メージバンドの印刷のために必要とされる情報が揃った
ら、前記イメージバンドの印刷を実行することを特徴と
する。
【0025】上記構成によれば、イメージバンドの印刷
に必要なデータのみを受信格納すれば良く、バッファメ
モリを大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
【0026】または、本発明のシリアルプリンタは、画
像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走
査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像
を形成するシリアルプリンタであって、前記主走査方向
に沿って配列された複数の画像を印刷するために、前記
複数の画像のそれぞれについて、前記主走査方向に対し
て平行な方向に分割した領域の画像データを交互にホス
ト機器から受信して印刷データに変換し、前記画像形成
ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成さ
れるイメージバンドの印刷のために必要とされる情報が
揃ったら、前記イメージバンドの印刷を実行することを
特徴とする。
【0027】上記構成によれば、画像をストライプ状に
分割してイメージバンドの印刷に必要なデータのみを受
信格納すれば良く、バッファメモリを大幅に節約し、印
刷開始までの待ち時間も短縮することができる。
【0028】または、本発明のシリアルプリンタは、画
像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走
査とを繰り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像
を形成するシリアルプリンタであって、ホスト機器から
供給される画像データを印刷データに変換する印刷デー
タ生成部と、前記ホスト機器に対して、画像データを要
求するデータ要求判断部と、を備え、前記主走査方向に
沿って配列された複数の画像を印刷するために、前記複
数の画像のそれぞれについて、前記主走査方向に対して
平行な方向に分割した領域の画像データを交互にホスト
機器から受信して前記印刷データ生成部が印刷データに
変換し、前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前
記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のため
に必要とされる印刷データが揃ったら、前記イメージバ
ンドの印刷を実行し、前記イメージバンドの印刷のため
に必要とされる印刷データが揃っていない時は、前記デ
ータ要求判断部が前記ホスト機器に対して前記情報を要
求することを特徴とする。
【0029】上記構成によれば、イメージバンドの印刷
に必要なデータのみを受信格納すれば良く、バッファメ
モリを大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
【0030】ここで、ホスト機器から供給される圧縮さ
れた画像データを復元する復元部をさらに備え、ホスト
機器から圧縮された画像データが供給された場合に、前
記復元部が前記圧縮された画像データを復元して前記印
刷データ生成部に供給するようにすれば、圧縮された画
像データの復元もプリンタ側で実行可能であり、ホスト
機器の負担がさらに軽減され、同時に、格納部のメモリ
容量を大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
【0031】また、前記圧縮された画像データは、JP
EG形式を有し、前記分割した領域は、JPEGの分割
ブロックの列に対応するものとすれば、最も汎用性のあ
る圧縮フォーマットを処理可能となり、また、格納部へ
の画像データの蓄積も容易かつ確実に実行することがで
きる。
【0032】一方、本発明の記録媒体は、画像形成ヘッ
ドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り
返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成する
シリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録
媒体であって、前記プログラムは、前記主走査方向に沿
って配列された複数の画像を印刷するために、前記複数
の画像のそれぞれに関するデータを分割し且つ交互にホ
スト機器から順次受信させ印刷を実行させることを特徴
とする。
【0033】上記構成によれば、バッファメモリを大幅
に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮することがで
きる。
【0034】または、本発明の記録媒体は、画像形成ヘ
ッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰
り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成す
るシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記
録媒体であって、前記プログラムは、前記主走査方向に
沿って配列された複数の画像を印刷するために、前記複
数の画像のそれぞれに関するデータを分割し且つ交互に
ホスト機器から受信させて蓄積させ、前記画像形成ヘッ
ドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成される
イメージバンドの印刷のために必要とされる情報が揃っ
たら、前記イメージバンドの印刷を実行させることを特
徴とする。
【0035】上記構成によれば、イメージバンドの印刷
に必要なデータのみを受信格納すれば良く、バッファメ
モリを大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
【0036】または、本発明の記録媒体は、画像形成ヘ
ッドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰
り返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成す
るシリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記
録媒体であって、前記プログラムは、前記主走査方向に
沿って配列された複数の画像を印刷するために、前記複
数の画像のそれぞれについて、前記主走査方向に対して
平行な方向に分割した領域の画像データを交互にホスト
機器から受信させて印刷データに変換させ、前記画像形
成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査により形成
されるイメージバンドの印刷のために必要とされる情報
が揃ったら、前記イメージバンドの印刷を実行させるこ
とを特徴とする。
【0037】上記構成によれば、画像をストライプ状に
分割し、イメージバンドの印刷に必要なデータのみを受
信格納すれば良く、バッファメモリを大幅に節約し、印
刷開始までの待ち時間も短縮することができる。
【0038】または、本発明の記録媒体は、ホスト機器
から供給される画像データを印刷データに変換する印刷
データ生成部と、前記ホスト機器に対して、画像データ
を要求するデータ要求判断部と、を有し、画像形成ヘッ
ドと画像形成媒体とが相対的に主走査と副走査とを繰り
返すことにより前記画像形成媒体の上に画像を形成する
シリアルプリンタを制御するプログラムを格納した記録
媒体であって、前記プログラムは、前記主走査方向に沿
って配列された複数の画像を印刷するために、前記複数
の画像のそれぞれについて、前記主走査方向に対して平
行な方向に分割した領域の画像データを交互にホスト機
器から受信させて前記印刷データ生成部が印刷データに
変換させ、前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との
前記主走査により形成されるイメージバンドの印刷のた
めに必要とされる印刷データが揃ったら、前記イメージ
バンドの印刷を実行させ、前記イメージバンドの印刷の
ために必要とされる印刷データが揃っていない時は、前
記データ要求判断部に、前記ホスト機器に対して前記情
報を要求させることを特徴とする。
【0039】上記構成によれば、イメージバンドの印刷
に必要なデータのみを受信格納すれば良く、バッファメ
モリを大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮す
ることができる。
【0040】ここで、前記シリアルプリンタは、ホスト
機器から供給される圧縮された画像データを復元する復
元部をさらに有し、前記プログラムは、前記ホスト機器
から圧縮された画像データが供給された場合に、前記復
元部が前記圧縮された画像データを復元して前記印刷デ
ータ生成部に供給させるようにすれば、圧縮された画像
データの復元もプリンタ側で実行可能であり、ホスト機
器の負担がさらに軽減され、同時に、格納部のメモリ容
量を大幅に節約し、印刷開始までの待ち時間も短縮する
ことができる。
【0041】また、前記圧縮された画像データは、JP
EG形式を有し、前記分割した領域は、JPEGの分割
ブロックの列に対応するものとすれば、最も汎用性のあ
る圧縮フォーマットを処理可能となり、また、格納部へ
の画像データの蓄積も容易かつ確実に実行することがで
きる。
【0042】本願明細書において、「記録媒体」とは、
例えば、ハードディスク(HD)、DVD−RAM、D
VD−ROM、光磁気記録媒体、フレキシブル・ディス
ク(FD)やCD−ROMなどの他に、RAMやROM
などの各種メモリも含む。
【0043】また、これらの媒体に記録されるべきプロ
グラムをそのままの状態で、あるいは必要に応じて暗号
化したり、変調をかけたり、圧縮したような状態で、イ
ントラネットやインターネットなどの有線回線や無線回
線を介して頒布しても良い。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0045】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。本実施形態において
は、プリンタはイメージバンド毎にホスト機器から画像
データを受信し、印刷することができる。つまり、プリ
ンタとホスト機器とは双方向通信機能を有し、イメージ
バンドの印刷に必要な部分の画像データのみをホスト機
器から受信することができる。
【0046】図1は、本実施形態に係るプリンタの概略
構成を表すブロック図である。
【0047】すなわち、本実施形態のプリンタ10A
は、インターフェイス部12、受信部14、解釈部1
6、印刷データ生成部22、イメージ生成部24、デー
タ要求判断部26、及びプリンタエンジン28を有す
る。
【0048】インターフェイス部12は、ホスト機器3
00から「画像データ」を受信すると共に、データ要求
信号などの各種のステータス情報をホスト機器300に
送信する。この点に関しては、後に詳述する。
【0049】受信部14は、ホスト機器300から送信
された「画像データ」を必要に応じて一時的に格納す
る。なお、本発明においては、この受信部14は必ずし
も必要でなく、インターフェイス部12において受信し
た「画像データ」を直ちに解釈部16に送るようにして
も良い。
【0050】解釈部16は、ホスト機器300から送ら
れた信号の種類を調べて適宜必要なデータ処理を施す。
すなわち、ホスト機器300が「印刷データ生成部」を
有しており、「印刷データ」をプリンタに送信した場合
には、解釈部16は、その信号に含まれるヘッダ情報や
フッタ情報を取り除いて、「印刷データ」をイメージ生
成部24に送る。一方、ホスト機器300から「画像デ
ータ」が送られてきた場合には、解釈部16は、その
「画像データ」を「印刷データ」に変換するために格納
部20に送る。
【0051】格納部20は、解釈部16から送られてき
た「画像データ」をバッファリングする。
【0052】印刷データ生成部22は、「画像データ」
を「印刷データ」に変換する。すなわち、図10(a)
に表したホスト機器に設けられた「印刷データ生成部」
と同様の役割を有する。例えば、RGB(red,green,bl
ue)の3要素などにより表される「画像データ」を、プ
リンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:C、マ
ゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドッ
トの配列情報に対応する「印刷データ」に変換する。
【0053】図2は、印刷データ生成部22の構成の具
体例を表すブロック図である。すなわち、印刷データ生
成部22は、サイズ変換部22A、色変換部22B、ハ
ーフトーン処理部22C、及びインターレース処理部2
2Dからなるものとすることができる。サイズ変換部2
2Aは、ホスト機器300から送られてきたレイアウト
情報に基づいて、「画像データ」を所望の印刷サイズに
変換する役割を有する。例えば、RGB24ビットから
なる「画像データ」を所望のサイズに変換する。
【0054】色変換部22Bは、「画像データ」をプリ
ンタの色要素からなるデータに変換する。すなわち、プ
リンタが使用するインク色及び発色の特性に応じた色補
正を施し、インク色のデータに変換する。例えば、RG
B24ビットからなる「画像データ」をCMYK32ビ
ットデータに変換する。
【0055】ハーフトーン処理部22Cは、色変換され
た後のCMYKデータからドット単位でのインクの有無
によってある面積での濃度を表現する2値化処理を実行
する。このハーフトーン処理によってCMYKからなる
印刷データが生成される。例えば、色変換により得られ
たCMYK32ビットデータを、CMYK4ビットから
なるデータに変換する。
【0056】インターレース処理部22Dは、ハーフト
ーン処理によって得られたCMYK4ビットデータをイ
ンターレース印刷するために変換する。ここで、「イン
ターレース」とは、プリンタの印刷ヘッドのインクジェ
ットノズルの配列ピッチよりも小さいピッチで印刷ヘッ
ドを主走査方向及び/または副走査方向にずらしながら
印刷することより、きめが細かく、且つ印刷ヘッドのノ
ズル径などのばらつきによる「ムラ」を解消することが
できる印刷手法である。
【0057】以上の処理によって、「画像データ」が
「印刷データ」に変換される。
【0058】再び図1に戻って説明すると、イメージ生
成部24は、解釈部16から直接送られてくる「印刷デ
ータ」または、印刷データ生成部22から送られてくる
「印刷データ」に基づいて、印刷イメージを生成し、プ
リンタエンジン28を駆動させる役割を有する。
【0059】データ要求判断部26は、インターフェイ
ス部12〜プリンタエンジン28と必要に応じて接続さ
れ、これらからの情報を入力する。そして、インターフ
ェイス部12を介して、ホスト機器300に対し、「画
像データ」を適宜要求する。
【0060】プリンタエンジン28は、図示しない印刷
ヘッドやその駆動系及び紙送り機構などを有し、イメー
ジ生成部24において生成された印刷イメージに基づい
て印刷を実行する。
【0061】以上説明したように、図1に例示したプリ
ンタ10Aは、ホスト機器300から「印刷データ」が
送信された場合には、インターフェイス部12→受信部
14→解釈部16→イメージ生成部24→プリンタエン
ジン28とデータが送られる。
【0062】一方、ホスト機器300から「画像デー
タ」が送信された場合には、インターフェイス部12→
受信部14→解釈部16→格納部20→印刷データ生成
部 22→イメージ生成部24→プリンタエンジン28
とデータが送られる。
【0063】図3は、本発明のプリンタとホスト機器と
の情報の授受を表す概念図である。本発明においては、
図3に表したように、プリンタ10Aはホスト機器30
0に対して「一部分の画像データ」を要求する。つま
り、印刷すべき画像の全ての「画像データ」ではなく、
その一部のみを要求する。この場合、「一部分」とは、
例えば、「イメージバンド」に該当する部分とすること
ができる。または、「イメージバンド」に該当する部分
よりもさらに小さい部分のデータでも良い。または、逆
に、「イメージバンド」に該当する部分よりも大きい部
分であっても良い。そして、これらの要求は、図1に表
した「データ要求判断部26」によって制御される。
【0064】本実施形態のプリンタとホスト機器との間
のデータの授受について具体例を挙げて説明すると、以
下の如くである。
【0065】図4は、本実施形態のプリンタとホスト機
器との間のデータ授受のタイミングの具体例を表す説明
図である。すなわち、同図(a)は印刷画像を表し、同
図(b)はホスト機器とプリンタとの間の通信内容を表
す概念図である。
【0066】図4(a)は、印刷用紙Sの上に2つの画
像A、Bを並べて印刷する場合を例示する。そして、こ
れらの画像A、Bに対応する「画像データ」が、ホスト
機器からプリンタに送られる場合を説明する。以下の説
明においては、画像A、Bにそれぞれ対応する「画像デ
ータ」を「画像ファイル」とも称する。
【0067】図4(a)に例示したように、インクジェ
ットプリンタのような「シリアルプリンタ」において
は、印刷は、「イメージバンド」毎に実行される。ここ
で、「イメージバンド」とは、「バンド」または「ライ
ン」とも称され、印刷ヘッドの幅すなわち、ヘッドの一
回の走査により印刷される画像の幅に対応する。そし
て、印刷ヘッドの走査方向は「主走査方向」、画像形成
媒体としての紙の送り方向は「副走査方向」と称される
場合が多い。つまり、印刷ヘッドが「主走査方向」に走
査することによりひとつのイメージバンドが形成され
る。そして、紙が「副走査方向」に送られことにより次
のイメージバンドの形成位置が決定される。その結果と
して、図4(a)に例示したように、バンド1、バンド
2、バンド3、・・・が順次印刷され、印刷画像が完成
する。
【0068】本実施形態のプリンタが図4(a)に表し
たような画像を印刷する際には、同図(b)に表したよ
うな時系列でデータの授受を行うことができる。すなわ
ち、画像Aと画像Bをそれぞれ主走査方向に沿ったスト
ライプ状の領域に分割し、その分割した領域毎に交互に
画像データを要求する。
【0069】まず、ステップS11において、印刷画像
のレイアウトを指定するデータがホスト機器300から
プリンタ10Aに送信される。
【0070】次に、ステップS12において、「画像
A」のうちで「バンド1」に該当する部分の「画像デー
タ」をプリンタ10Aがホスト機器300に対して要求
する。この要求は、図1に表した「データ要求判断部2
6」によって起こされる。
【0071】すると、ステップS13において、ホスト
機器300は、要求された「画像A」の「バンド1」の
該当部分の「画像データ」をプリンタ10Aに送信す
る。
【0072】次に、ステップS14において、プリンタ
10Aは、「画像B」のうちで「バンド1」に該当する
部分の画像データをプリンタ10Aがホスト機器300
に対して要求する。この要求も、図1に表した「データ
要求判断部26」によって起こされる。
【0073】ホスト機器300は、ステップS15にお
いて、要求された「画像B」の「バンド1」の該当部分
の「画像データ」をプリンタ10Aに送信する。
【0074】以上の手続きにより、「バンド1」の印刷
に必要なすべての「画像データ」をプリンタ10Aが受
信する。このようにして受信した「画像データ」は、図
1に表した「印刷データ生成部22」において「印刷デ
ータ」に変換される。すなわち、RGB(red,green,bl
ue)の3要素などにより表された「画像データ」は、プ
リンタが用いる各色のインク(例えば、シアン:C、マ
ゼンタ:M、黄色:Y、及び黒:Kの4色)によるドッ
トの配列情報に対応する「印刷データ」に変換される。
そして、この「印刷データ」に基づいてプリンタエンジ
ン28が「バンド1」の印刷を実行する。
【0075】プリンタ10Aは、これに続いて、または
前述した変換・印刷の動作と並行しつつ、図4(b)の
ステップS16において、「画像A」のうちの「バンド
2」に該当する部分の「画像データ」を送信するように
ホスト機器300に要求する。
【0076】以降、同様の「画像B」のうちの「バンド
2」の該当部分の画像データ受信、変換・印刷、「画像
A」のうちの「バンド3」の該当部分の画像データ受
信、・・という一連の動作を繰り返す。
【0077】以上説明した具体例を、より一般的に説明
すると以下の如くである。
【0078】図5は、本実施形態のプリンタ10Aの動
作をより一般的に表したフローチャートである。
【0079】すなわち、まず、ステップS110におい
て、データ要求判断部26はデータを読み込むべき「画
像ファイル」を決定する。すなわち、その「画像ファイ
ル」を求めてポインタをシークする。例えば、図4
(a)に表した例においては、「画像A」と「画像B」
のいずれのデータを読み込むのかを決定する。
【0080】次に、データ要求判断部26が要求した範
囲の「画像データ」をステップS112においてホスト
機器から受信する。そして、解釈部16は、受信した
「画像データ」をステップS114において格納部20
に書き込む。
【0081】次に、データ要求判断部26は、ステップ
S116において、1画像のうちの必要な部分の画像デ
ータを受信したか否かを判断する。例えば、対象とする
「画像ファイル」のうちで対象とする「イメージバン
ド」に該当する部分のすべてのデータを受信したか否か
を判断する。未だ受信が終了していない場合(ステップ
S116:No)は、ステップS112戻り、画像ファ
イルの読み込みを続ける。
【0082】一方、その「画像ファイル」の該当部分の
データの読み込みが終了した場合(ステップS116:
Yes)は、ステップS118に進む。
【0083】ステップS118においては、対象として
いる「イメージバンド」に属するすべての「画像ファイ
ル」の該当部分のデータを読み込んだか否かを判断す
る。読み込みが未だ終了していない場合(ステップS1
18:No)は、ステップS110に戻り、対象とする
「画像ファイル」を探す。例えば、図4(a)に表した
例において、画像ファイルAを読み込み、画像ファイル
Bをまだ読み込んでいない場合には、画像ファイルBを
探して、該当部分の画像データを読み込む。
【0084】一方、対象としている「イメージバンド」
に属するすべての「画像ファイル」の該当部分の画像デ
ータを全て読み込んだ場合(ステップS118:Ye
s)は、印刷データへの変換を開始する。
【0085】具体的には、まず格納部20にバッファリ
ングした「画像データ」をステップS120において読
み出す。そして、ステップS122〜125においてサ
イズ変換、色変換、ハーフトーン処理、インターレース
処理をそれぞれ施す。これら一連の処理によって、RG
Bなどの要素で表された「画像データ」を、プリンタの
インク色のドット要素からなる「印刷データ」に変換す
る。
【0086】次に、データ要求判断部26は、ステップ
S128において、印刷すべき「イメージバンド」の
「印刷データ」がそろったか否かを判断する。「印刷デ
ータ」が未だ不足の場合(ステップS128:No)
は、ステップS110に戻り、「画像ファイル」をシー
クする。例えば、図4(a)の例において、画像Aと画
像Bを所定の幅だけ読み込み、「印刷データ」に変換し
た結果、印刷すべき「イメージバンド」の幅(副走査方
向の長さ)に満たない場合は、「イメージバンド」のう
ちの不足部分の「印刷データ」を満たすために、再びホ
スト機器の「画像ファイル」からの読み込みを実行す
る。
【0087】一方、印刷データがそろった場合(ステッ
プS128:Yes)は、ステップS130に進み、印
刷を実行する。すなわち、「印刷データ」がイメージ生
成部24からプリンタエンジン28に送られ、その「イ
メージバンド」が印刷される。
【0088】次に、ステップS132においてすべての
画像を印刷したか否かを判断する。つまり、印刷すべき
「イメージバンド」がまだあるか否かを判断する。未だ
印刷が終了していない場合(ステップS132:No)
は、ステップS110に戻り、次のイメージバンドに該
当する画像ファイルのデータ部分をホスト機器から読み
込む。
【0089】一方、すべての画像を印刷した場合(ステ
ップS132:Yes)は、印刷を終了する。
【0090】以上説明したように、本発明によれば、ホ
スト機器から「画像データ」を部分的に読み込み、順次
「印刷データ」に変換して「イメージバンド」を印刷す
る。従って、画像バッファメモリすなわち、図1に表し
た受信部14や格納部20のメモリ容量は、「イメージ
バンド」に対応するだけの量で良い。従って、図10
(b)に表した構成と比較して、メモリ容量を大幅に節
約することができ、メモリコストを大幅に低減すること
ができる。また、大容量のメモリを管理する煩雑さも解
消される。
【0091】さらに、本発明によれば、ホスト機器から
画像データの一部のみを受信して印刷を開始することが
できる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮するこ
とができる。
【0092】なお、図4、図5に関して前述した具体例
は、ホスト機器300から「画像データ」を受信する場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。すなわち、ホスト機器300から「印刷デー
タ」を受信する場合においても、前述の場合と同様に、
イメージバンドの形成に必要な「印刷データ」のみをホ
ストに対して要求し、受信・印刷した後に次のイメージ
バンドの「印刷データ」をホストに対して要求するとい
う手順により、上述の効果を同様に得ることができる。
【0093】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。本実施形態において
は、プリンタは、圧縮された画像データの復元手段もさ
らに備える。そして、ホスト機器から圧縮された画像デ
ータの一部のみを受信し、復元してイメージバンド毎に
印刷することができる。
【0094】図6は、本実施形態に係るプリンタの概略
構成を表すブロック図である。
【0095】すなわち、本実施形態のプリンタ10B
は、インターフェイス部12、受信部14、解釈部1
6、復元部18、格納部20、印刷データ生成部22、
イメージ生成部24、データ要求判断部26、及びプリ
ンタエンジン28を有する。
【0096】図6に関しては、図1と同様の部分には同
一の符合を付して詳細な説明は省略する。
【0097】本実施形態においては、解釈部16の後段
に復元部18が設けられている。復元部18は、ホスト
機器300から圧縮された形式の「画像データ」が送ら
れた場合に、これを復元解凍する役割を有する。
【0098】すなわち、ホスト機器300において取り
扱われる「画像データ」は、例えばJPEGフォーマッ
トのように圧縮された特定のデータフォーマットを有す
る場合が多い。本実施形態のプリンタ10Bは、ホスト
機器300から受信した「画像データ」がこのような圧
縮されたフォーマットのものであると解釈部16が判断
すると、図6において符号Aで表した経路を介してその
圧縮された「画像データ」を復元部18に送る。復元部
18は、このデータを順次復元し、例えばRGB画像デ
ータの形式にして格納部20に格納する。これ以降の動
作は、第1実施形態に関して前述した通りとすることが
できる。
【0099】つまり、本実施形態のプリンタ10Bは、
ホスト機器300から送られたきたデータの形式に応じ
て、3通りの経路のいずれかを選択して処理することが
できる。すなわち、圧縮された「画像データ」は、経路
Aを介して復元処理を施す。また、非圧縮の「画像デー
タ」に対しては、経路Bを介して「印刷データ」に変換
する。また、「印刷データ」を受信した場合には、経路
Cを介して印刷を実行する。これらの経路の切り替え
は、解釈部16により決定される。つまり、解釈部16
は、ホスト機器300から送られたデータを解析し、そ
の種類に応じて適宜データ処理経路を選択してデータを
供給する。
【0100】以下、JPEGフォーマットの「画像デー
タ」を受信する場合を具体例として説明する。
【0101】図7は、JPEG画像データの圧縮と復元
の方法を概念的に表した説明図である。すなわち、同図
(a)〜(d)は、圧縮のプロセスを表し、同図(e)
〜(h)は復元のプロセスを表す。
【0102】図7(a)に表された原画は、まず、同図
(b)に表したように、8ピクセル×8ピクセルのブロ
ックに分割される。そして、同図(c)に表したよう
に、ブック毎にDCT(descrete cosince transform:
離散コサイン変換)処理が施される。DCT処理は周波
数変換に対応し、この処理によってブロック画像が周波
数により表される。一般に画像データは、周波数スペク
トルの形式で表すと低周波数帯域において分布が見ら
れ、この結果として少ない情報量で符号化が行うことが
できる。このように周波数に変換した後にさらに量子化
することにより離散化させる。このようにDCT量子化
したデータをジグザク走査して一列に並べ、ハフマン符
号化などの処理を施すことにより、同図(d)に表した
ような符号列とすることができる。
【0103】一方、復元は、上述した一連の処理を逆に
施すことにより、同図(e)〜(h)に表したように実
行される。
【0104】また、カラー画像の場合には、通常は、Y
(輝度)Cb(青色差)Cr(赤色差)のデータに分解
してそれぞれのデータを圧縮する。従って、これらを復
元した後に、RGBデータに変換する必要がある。
【0105】以上の説明から分かるように、JPEG形
式で圧縮された画像データは、8ピクセル×8ピクセル
のブロック単位で取り扱うことができる。従って、本実
施形態においては、JPEGのブロックの大きさと印刷
する際のイメージバンドの幅との関係が重要となる。
【0106】図8は、JPEG画像のブロックと印刷す
る際のイメージバンドとのサイズの関係を例示した概念
図である。
【0107】まず、同図(a)は、用紙Sの上において
画像Aと、画像Bとが主走査方向に並べられ、それぞれ
の分割ブロックBLがイメージバンドI1、I2・・・
の幅よりも大きい場合を表す。この場合には、プリンタ
10Bは、ホスト機器300からブロック単位でJPE
G画像データを順次受け取り、同図(a)に符号W1で
表したように、画像の横幅分のデータが揃ったら復元処
理を施して「画像データ」とすることができる。そし
て、この「画像データ」を「印刷データ」に変換し、
「イメージバンドI1」を印刷する。「印刷データ」の
うちの残余の部分は、次の「イメージバンドI2」にお
いて印刷する。
【0108】一方、図8(b)は、分割ブロックBLが
イメージバンドI1、I2・・・の幅よりも小さい場合
を表す。この場合には、プリンタ10Bは、ホスト機器
300から複数列の分割ブロックに対応する「画像デー
タ」を読み込む。例えば、図示した例においては、画像
Aと画像Bのそれぞれについて、ブロック列W1とW2
とを順次読み込む。このようにして、「イメージバンド
I1」の形成に必要な「画像データ」のみを読み込んで
順次印刷することができる。なお、同図(b)の場合
も、ブロック列W2の画像データのうちで「イメージバ
ンドI1」からはみ出した部分のデータは、次の「イメ
ージバンドI2」の形成に利用することができる。
【0109】図9は、本実施形態のプリンタの動作の具
体例を表すフローチャートである。
【0110】すなわち、同図に表した具体例は、ホスト
機器にJPEG形式のひとつまたは複数の画像ファイル
が格納され、これらを並べて印刷する場合を表す。
【0111】この場合に、まず、ステップS202〜S
216において、印刷すべき画像ファイルのタグデータ
を予め調べる。すなわち、ステップS202では、プリ
ンタ10Bの受信部14または格納部20において、印
刷すべきすべての画像ファイルのポインタを初期化す
る。
【0112】次に、ステップS204において、受信部
14または格納部20に、画像ファイル毎に256バイ
トのデータバッファを用意する。
【0113】次に、ステップS206において、最初の
画像ファイルにアクセスする。例えば、図4に表した例
では、画像Aのファイルにアクセスする。
【0114】次に、ステップS208において、その画
像ファイルから256バイトの画像データをデータバッ
ファに読み込む。
【0115】次に、ステップS210において、読み込
んだ画像データのタグデータを解析する。タグデータの
解析が未了の時(ステップS212:No)は、ステッ
プS208に戻り、次の256バイトのデータをロード
して同様に解析する。
【0116】一方、タグデータを解析した場合(ステッ
プS212:Yes)は、ステップS214に進み、次
の画像ファイルにアクセスする。例えば、前述の図4
(a)に例示したように、次の画像Bがある場合(ステ
ップS216:No)は、その画像について256バイ
トのデータをロードしてタグを解析する。
【0117】一方、次の画像ファイルがない場合(ステ
ップS216:Yes)は、タグデータの解析を終了
し、画像データの読み込みを開始する。すなわち、ステ
ップS218において、印刷すべき画像ファイル毎の展
開ポインタを初期化する。
【0118】次に、ステップS220において最初の画
像ファイルにアクセスする。つまり、データ要求判断部
26がホスト機器300に対して「画像データ」の送信
を要求する。
【0119】ここで、バッファされた画像データがない
場合(ステップS222:Yes)は、ホスト機器30
0から新たに256バイトの「画像データ」を読み込
み、ステップS226において復元する。この復元は、
プリンタ10Bの復元部18が実行する。一方、ステッ
プS208において読み込んだ「画像データ」がバッフ
ァされている場合(ステップS222:No)は、ま
ず、このデータを復元部18において復元する。
【0120】次に、ステップS228において、8×8
のブロックの復元が完了したか否かを判断する。一般
に、JPEGなどのデータ圧縮方式においては、原画像
によって圧縮率が変化する。従って、8ピクセル×8ピ
クセルの画像ブロックを構成するJPEGデータのバイ
ト数も、原画像に応じて異なる。
【0121】8×8のブロックの復元が未了の時(ステ
ップS228:No)は、ステップS224に戻り、次
の256バイトのデータを読み込んで復元を続行する。
【0122】一方、8×8のブロックの復元が終了した
時(ステップS228:Yes)は、復元した画像デー
タをステップS230において格納部20のバンドバッ
ファ上に展開し、8ピクセルに対応してステップS23
2で水平展開ポインタを「8」だけ進める。
【0123】次に、ステップS234において、印刷す
べき画像の横幅分のブロック列の復元が完了したか否か
を判断する。未了の場合は、ステップS224に戻って
「画像データ」の読み込みを続行する。
【0124】完了した場合(ステップS234:Ye
s)は、ステップS236に進み、次の画像ファイルに
アクセスする。つまり、データ要求判断部26は、次の
画像ファイルがあるか否かを判断し、必要に応じて「画
像データ」をホスト機器300に対して要求する。
【0125】次の画像ファイルがある場合(ステップS
238:No)は、ステップS222に戻って、その画
像ファイルに対応するバッファデータがあるか否かを判
断し、必要に応じて読み込み、復元を開始する。
【0126】一方、次の画像ファイルがない場合(ステ
ップS238:Yes)は、ステップS240に進み、
垂直展開ポインタを「8」だけ進める。これは、高さ8
ピクセルのブロックを横に並べた「画像データ」が展開
されたからである。一方、水平展開ポインタは、次の展
開に備えて「0」にする。
【0127】次に、ステップS242において、イメー
ジバンドに対応する「画像データ」が揃ったか否かを判
断する。イメージバンドを形成するために「画像デー
タ」が不足している時(ステップS242:No)は、
ステップS220に戻り、その画像ファイルにさらにア
クセスして「画像データ」の読み込み、復元を続行す
る。
【0128】一方、「イメージバンド」を形成するに足
る「画像データ」が復元された場合または印刷ページが
終了した場合(ステップS242:Yes)は、ステッ
プS244に進み、「印刷データ」への変換を実行す
る。この変換は、印刷データ生成部22において実行さ
れる。そして、このようにして生成された「印刷デー
タ」は、イメージ生成部24を介してプリンタエンジン
28に送られ、印刷される。
【0129】このようにしてイメージバンドを印刷した
後には、ステップS248において、ページの印刷が終
了したか否かを判断する。未了の場合(ステップS24
8:No)は、ステップS218に戻り、次のイメージ
バンドの形成のための「画像データ」の読み込みを続行
する。
【0130】一方、ページが完了した場合(ステップS
248:Yes)は、ステップS250において排紙す
る。
【0131】以上、具体例を参照しつつ詳述したよう
に、本実施形態においても、複数の画像を主走査方向に
並べて印刷するような場合でも、「1イメージバンド分
の印刷データ」に相当する「画像データ」をホスト機器
に要求し、この「画像データ」を順次復元し、印刷デー
タに変換して印刷を実行する。
【0132】従って、画像バッファメモリすなわち、図
6に表した受信部14や格納部20のメモリ容量は、
「イメージバンド」に対応するだけの量で良い。従っ
て、図10(b)に表した構成と比較して、メモリ容量
を大幅に節約することができ、メモリコストを大幅に低
減することができる。また、大容量のメモリを管理する
煩雑さも解消される。
【0133】さらに、本発明によれば、ホスト機器から
画像データの一部のみを受信して印刷を開始することが
できる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮するこ
とができる。
【0134】さらに、本実施形態によれば、プリンタ1
0Bが復元部18を有し、圧縮された「画像データ」の
復元・解凍を実行することができる。従って、ホスト機
器300は、JPEGのような汎用性の高い圧縮画像デ
ータをそのままプリンタに送出すれば良い。つまり、ホ
スト機器300が画像データの復元を行う必要がなく、
ホスト機器の負担が大幅に軽減されると同時に、ホスト
機器として接続できるものを従来よりも大幅に拡げるこ
とができる。
【0135】以上具体例を参照しつつ本発明の実施の形
態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体
例に限定されるものではない。
【0136】例えば、上述の具体例においては、2つの
画像を主走査方向に並べて印刷する場合を挙げつつ説明
したが、本発明は、3つあるいはそれ以上の画像を主走
査方向に並べて印刷する場合においても同様に適用し
て、より顕著な効果を奏することは勿論である。
【0137】また、上述の具体例においては、インクジ
ェットプリンタの例を挙げつつ説明したが、本発明は、
これ以外にもあらゆる種類の「シリアルプリンタ」に適
用して同様の効果を得ることができる。
【0138】また、入力される画像データのフォーマッ
トも、JPEGに限定されずプリンタにおいて適宜復元
が可能なあらゆるフォーマットの画像データを同様に用
いることができる。この点に関しては、例えば、JPE
Gの他にも、異なる方式のデータフォーマットに対応し
た復元部を設けて、入力される圧縮画像データのフォー
マットに応じて適宜復元方式を選択できるようにしても
良い。
【0139】また、プリンタが用いるインクの色も、具
体例として挙げたCMYK4色に限定されるものではな
く、これらにライトシアン、ライトマゼンタなどの淡色
を加えたものや、その他のあらゆるインクの組み合わせ
を同様に用いることができる。
【0140】また、本発明は、カラー印刷をするシリア
ルプリンタに限定されず、モノクロ印刷するシリアルプ
リンタについても同様に適用して同様の効果を得ること
ができる。例えば、JPEG形式の多階調モノクロ画像
などを印刷する場合において、上述した各種の効果を同
様に得ることができる。
【0141】さらに、シリアルプリンタ方式を採るもの
であれば、プリンタ専用機には限定されず、複写機、フ
ァクシミリ装置などの他の機能を備えた複合機であって
も良い。
【0142】その他、当業者であれば、本明細書に開示
した本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等が可能
である。
【0143】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に説明する効果を奏する。
【0144】まず、本発明によれば、シリアルプリンタ
とホスト機器との間での双方向通信を行い、ホスト機器
から「画像データ」を部分的に読み込み、順次「印刷デ
ータ」に変換して「イメージバンド」を印刷することに
より、主走査方向に複数の画像を並べて印刷するような
場合においても、画像バッファメモリのメモリ容量を大
幅に節約することができ、メモリコストを大幅に低減す
ることができる。また、大容量のメモリを管理する煩雑
さも解消される。
【0145】また、本発明によれば、ホスト機器から画
像データの一部のみを受信して印刷を開始することがで
きる。従って、印刷開始までの待ち時間を短縮すること
ができる。
【0146】さらに、本発明によれば、シリアルプリン
タに復元部を設け、圧縮された「画像データ」の復元・
解凍を実行させることによって、ホスト機器は、JPE
Gのような汎用性の高い圧縮画像データをそのままプリ
ンタに送出すれば良い。つまり、ホスト機器が画像デー
タの復元を行う必要がなく、ホスト機器の負担が大幅に
軽減されると同時に、ホスト機器として接続できるもの
を従来よりも大幅に拡げることができる。
【0147】同時に、本発明によれば、シリアルプリン
タに印刷データ生成部を設けることにより、ホスト機器
は印刷データ生成部を有する必要も無くなり、各種のデ
ジタル機器をホストとして接続することができるように
なる。
【0148】つまり、本発明によれば、デジタルカメラ
や、各種のPDA(personal digital assistant:個人
用携帯型情報端末)、あるいはインターネットなどのデ
ータ源に接続して画像データをダウンロードできる各種
のデジタル機器などをホスト機器とすることができる。
そして、これらのホスト機器にプリンタを直接接続し
て、所望の画像を主走査方向に並べて低コスト且つ迅速
に印刷することが可能となる。つまり、従来と異なり、
ホストコンピュータを介することなくこれらの機器から
直接画像データを取り出して印刷することができ、プリ
ンタの応用範囲を大幅に拡げることができる。
【0149】以上詳述したように、本発明によれば、メ
モリコストを低減させ、印刷の待ち時間を短縮し、応用
範囲を従来よりも大幅に拡げるできるシリアルプリンタ
を提供することが可能となり産業上のメリットは多大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリンタの概略構
成を表すブロック図である。
【図2】印刷データ生成部16の構成の具体例を表すブ
ロック図である。
【図3】本発明のプリンタとホスト機器との情報の授受
を表す概念図である。
【図4】第1実施形態のプリンタとホスト機器との間の
データ授受のタイミングの具体例を表す説明図である。
【図5】第1実施形態のプリンタ10Aの動作をより一
般的に表したフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係るプリンタの概略構
成を表すブロック図である。
【図7】JPEG画像データの圧縮と復元の方法を概念
的に表した説明図である。
【図8】JPEG画像のブロックと印刷する際のイメー
ジバンドとのサイズの関係を例示した概念図である。
【図9】第2実施形態のプリンタの動作の具体例を表す
フローチャートである。
【図10】「印刷データ生成部」を含んだ印刷システム
の構成を例示した概念図である。
【図11】印刷画像の一例を表す概念図である。
【図12】図10(b)に表したプリンタ200Bの動
作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10A、10B シリアルプリンタ 12 インターフェイス部 14 受信部 16 解釈部 16A サイズ変換部 16B 色変換部 16C ハーフトーン処理部 16D インターレース処理部 18 復元部 20 格納部 22 印刷データ生成部 24 イメージ生成部 26 データ要求判断部 28 プリンタエンジン 100、200、300 ホスト機器 150 印刷データ生成部 210 バッファメモリ 220 プリンタエンジン
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AB05 AC02 AC07 BA03 BA07 BA12 BC01 BC02 BC05 BC07 BD40 BD41 5B021 AA01 BB04 BB12 CC02 CC08 DD08 5C072 AA03 BA01 FA20 KA10 UA08 UA11 WA06 5C074 AA11 BB16 CC21 CC26 DD11 DD16 EE11 FF15 5C076 AA11 BA02 BA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、 前記主走査方向に沿って配列された複数の画像を印刷す
    るために、 前記複数の画像のそれぞれに関するデータを分割し且つ
    交互にホスト機器から順次受信して印刷を実行すること
    を特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、 前記主走査方向に沿って配列された複数の画像を印刷す
    るために、前記複数の画像のそれぞれに関するデータを
    分割し且つ交互にホスト機器から受信して蓄積し、前記
    画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査によ
    り形成されるイメージバンドの印刷のために必要とされ
    る情報が揃ったら、前記イメージバンドの印刷を実行す
    ることを特徴とするシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、 前記主走査方向に沿って配列された複数の画像を印刷す
    るために、前記複数の画像のそれぞれについて、前記主
    走査方向に対して平行な方向に分割した領域の画像デー
    タを交互にホスト機器から受信して印刷データに変換
    し、前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主
    走査により形成されるイメージバンドの印刷のために必
    要とされる情報が揃ったら、前記イメージバンドの印刷
    を実行することを特徴とするシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタであって、 ホスト機器から供給される画像データを印刷データに変
    換する印刷データ生成部と、 前記ホスト機器に対して、画像データを要求するデータ
    要求判断部と、 を備え、 前記主走査方向に沿って配列された複数の画像を印刷す
    るために、前記複数の画像のそれぞれについて、前記主
    走査方向に対して平行な方向に分割した領域の画像デー
    タを交互にホスト機器から受信して前記印刷データ生成
    部が印刷データに変換し、 前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査
    により形成されるイメージバンドの印刷のために必要と
    される印刷データが揃ったら、前記イメージバンドの印
    刷を実行し、 前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷デ
    ータが揃っていない時は、前記データ要求判断部が前記
    ホスト機器に対して前記情報を要求することを特徴とす
    るシリアルプリンタ。
  5. 【請求項5】ホスト機器から供給される圧縮された画像
    データを復元する復元部をさらに備え、 ホスト機器から圧縮された画像データが供給された場合
    に、前記復元部が前記圧縮された画像データを復元して
    前記印刷データ生成部に供給するようにしたことを特徴
    とする請求項4記載のシリアルプリンタ。
  6. 【請求項6】前記圧縮された画像データは、JPEG形
    式を有し、 前記分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対
    応するものであることを特徴とする請求項5記載のシリ
    アルプリンタ。
  7. 【請求項7】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御する
    プログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、前記主走査方向に沿って配列された
    複数の画像を印刷するために、前記複数の画像のそれぞ
    れに関するデータを分割し且つ交互にホスト機器から順
    次受信させ印刷を実行させることを特徴とする記録媒
    体。
  8. 【請求項8】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御する
    プログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、前記主走査方向に沿って配列された
    複数の画像を印刷するために、前記複数の画像のそれぞ
    れに関するデータを分割し且つ交互にホスト機器から受
    信させて蓄積させ、前記画像形成ヘッドと前記画像形成
    媒体との前記主走査により形成されるイメージバンドの
    印刷のために必要とされる情報が揃ったら、前記イメー
    ジバンドの印刷を実行させることを特徴とする記録媒
    体。
  9. 【請求項9】画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御する
    プログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、前記主走査方向に沿って配列された
    複数の画像を印刷するために、前記複数の画像のそれぞ
    れについて、前記主走査方向に対して平行な方向に分割
    した領域の画像データを交互にホスト機器から受信させ
    て印刷データに変換させ、前記画像形成ヘッドと前記画
    像形成媒体との前記主走査により形成されるイメージバ
    ンドの印刷のために必要とされる情報が揃ったら、前記
    イメージバンドの印刷を実行させることを特徴とする記
    録媒体。
  10. 【請求項10】ホスト機器から供給される画像データを
    印刷データに変換する印刷データ生成部と、前記ホスト
    機器に対して、画像データを要求するデータ要求判断部
    と、を有し、画像形成ヘッドと画像形成媒体とが相対的
    に主走査と副走査とを繰り返すことにより前記画像形成
    媒体の上に画像を形成するシリアルプリンタを制御する
    プログラムを格納した記録媒体であって、 前記プログラムは、前記主走査方向に沿って配列された
    複数の画像を印刷するために、前記複数の画像のそれぞ
    れについて、前記主走査方向に対して平行な方向に分割
    した領域の画像データを交互にホスト機器から受信させ
    て前記印刷データ生成部が印刷データに変換させ、 前記画像形成ヘッドと前記画像形成媒体との前記主走査
    により形成されるイメージバンドの印刷のために必要と
    される印刷データが揃ったら、前記イメージバンドの印
    刷を実行させ、 前記イメージバンドの印刷のために必要とされる印刷デ
    ータが揃っていない時は、前記データ要求判断部に、前
    記ホスト機器に対して前記情報を要求させることを特徴
    とする記録媒体。
  11. 【請求項11】前記シリアルプリンタは、ホスト機器か
    ら供給される圧縮された画像データを復元する復元部を
    さらに有し、 前記プログラムは、前記ホスト機器から圧縮された画像
    データが供給された場合に、前記復元部が前記圧縮され
    た画像データを復元して前記印刷データ生成部に供給さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項10記載の記録
    媒体。
  12. 【請求項12】前記圧縮された画像データは、JPEG
    形式を有し、 前記分割した領域は、JPEGの分割ブロックの列に対
    応するものであることを特徴とする請求項11記載の記
    録媒体。
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