JP2001080099A - 多色発色式感熱印刷装置及び多色発色式感熱印刷装置付電子黒板 - Google Patents

多色発色式感熱印刷装置及び多色発色式感熱印刷装置付電子黒板

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JP2001080099A
JP2001080099A JP26153099A JP26153099A JP2001080099A JP 2001080099 A JP2001080099 A JP 2001080099A JP 26153099 A JP26153099 A JP 26153099A JP 26153099 A JP26153099 A JP 26153099A JP 2001080099 A JP2001080099 A JP 2001080099A
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JP
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color
control signal
temperature
heat
heat generation
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JP26153099A
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English (en)
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Fumihiro Suda
文寛 寸田
Michio Tsuchiya
道雄 土屋
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色発色式感熱印刷装置付電子黒板におい
て、熱を有効に利用し、短時間で多色印刷を可能にす
る。 【解決手段】 ストローブ2により第2のブロックがロ
ウアクティブとされているときにデータ1が出力され、
ラッチ手段によってラッチされ、第2のブロックでは、
このデータ1がラッチされたタイミングより、赤黒デー
タ1に基づきサーマルヘッド21の各発熱素子に対する
通電制御が行われる。第1のブロックがストローブ1に
よりロウアクティブとされると、ラッチされたデータ1
に含まれているストローブ1用の赤データ2に基づき、
サーマルヘッド21の各発熱素子を通電制御される。そ
して、次のデータ2は、第1のブロックがストローブ1
によりロウアクティブとされているときに出力され、ラ
ッチ手段によってラッチされ、第1のブロックでは、こ
のデータ2がラッチされたタイミングより、赤黒データ
2に基づき、サーマルヘッド21の各発熱素子を通電制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色発色式印刷装
置及び多色発色式感熱印刷装置付電子黒板に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ホワイトボードとして、ボード面
に描いた画像をセンサで読み取って感熱紙に印刷出力す
ることができる様に構成されたものが知られている。ま
た、かかるホワイトボードにおいて、画像読み取りセン
サとして赤色と黒色とを区別して読み取ることができる
ものを備え、感熱紙としてより高い所定温度を加えると
赤色に発色し、これよりも低い所定温度を加えると黒色
に発色するものを用いると共に、感熱紙の幅方向に画素
数分だけの発熱体を並べて備え、左右2等分された第
1,第2のブロックからなるラインサーマルヘッドを用
いて、この第1,第2のブロックにストローブを交互に
与えることによってアクティブにすると共に、赤色に対
応する画素の位置の発熱体に対してはより高い所定温度
を加え、黒色に対応する画素の位置の発熱体にはより低
い所定温度を加えることにより、赤色と黒色の2色から
なる多色印刷を可能にしたものが考えられている。
【0003】この種の多色印刷可能なホワイトボードに
おいては、図3(A)に示す様に、第1,第2のブロッ
クに与えるストローブ信号をロウアクティブに構成し、
画像読み取りセンサによる読み取り結果に従って形成さ
れる制御信号に基づいて、まず最初に、第1,第2のブ
ロックを交互にロウアクティブにすると共に、制御信号
として赤色に対応する画素の位置にある発熱体に対して
赤色発色用の制御信号(赤記録)を与えた後、再び第
1,第2のブロックを交互にロウアクティブにすると共
に、今度は、制御信号として赤色に対応する画素の位置
にある発熱体に対して赤色発色用の制御信号を与えると
同時に黒色に対応する画素の位置にある発熱体に対して
黒色発色用の制御信号(赤・黒記録)を与える制御を行
うことで、多色印刷を実行する方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来考
えられている装置では、図3(B)に示す様に、1回目
の赤色に対応して発熱した発熱体が、次の赤色及び黒色
に発色させるための制御を行うタイミングでは冷えてし
まっており、熱の有効利用が図れないという問題があ
る。このため、従来考えられている装置では、赤色を鮮
明に発色させることができないという問題がある。そし
て、この問題を解決しようとすると、1行の印字に要す
る時間を長くしなければならず、印刷速度が遅くなると
いう問題が発生する。
【0005】そこで、本発明は、多色発色式感熱印刷装
置及び多色発色式感熱印刷装置付電子黒板において、熱
を有効に利用し、短時間で多色印刷を可能にすることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1の多色発色式感熱印刷装置は、第1
の温度で発色する第1の色の発色剤を塗布して形成され
た第1の発色剤層と、該第1の色の発色剤層の上に、前
記第1の温度よりも低い第2の温度で発色する第2の色
の発色剤を塗布して形成された第2の発色剤層とを有す
る多色発色式感熱紙を紙送りする紙送り手段と、前記多
色発色式感熱紙に当接し、所定の制御信号に応じて前記
第1の温度及び第2の温度に発熱し得る多数の発熱素子
を前記多色発色式感熱紙の幅方向に画素数分だけ並べて
備えている発熱体と、該発熱体に対して、所定の制御信
号を与えることによって当該発熱体の各発熱素子を前記
第1の温度又は第2の温度に発熱させる発熱制御手段と
を備えている多色発色式感熱印刷装置において、前記発
熱制御手段による1回の連続した発熱制御期間に対し
て、前記第1の色に発色させるべき画素に対応する発熱
体を前記第1の温度で発熱させるための第1の制御信号
を出力した後、これに続けて該第1の色に発色させるべ
き画素に対応する発熱体を前記第1の温度で発熱させる
と共に前記第2の色に発色させるべき画素に対応する発
熱体を前記第2の温度で発熱させるための第2の制御信
号を出力する発熱条件指令手段を備えていることを特徴
とする。
【0007】この請求項1の多色発色式感熱印刷装置に
よれば、発熱条件指令手段が、発熱制御手段による1回
の連続した発熱制御期間に対して、第1の色に発色させ
るべき画素に対応する発熱素子を第1の温度で発熱させ
るための第1の制御信号を出力した後、これに続けて前
述の第1の色に発色させるべき画素に対応する発熱素子
を第1の温度で発熱させると共に第2の色に発色させる
べき画素に対応する発熱素子を第2の温度で発熱させる
ための第2の制御信号を出力する。この結果、発熱制御
手段は、1回の連続した発熱制御期間内において、最初
は第1の制御信号に基づいて対応する発熱素子を第1の
温度に向けて発熱させる。そして、この第1の温度に向
けて発熱させている状態に連続して、第1の温度に発熱
させるべき発熱素子に対しては同じく第1の温度に発熱
させるための制御を続行し、第2の温度に発熱させるべ
き発熱素子に対しては第2の温度に発熱させるための制
御を開始する。この結果、より高い温度である第1の温
度に発熱させるべき発熱素子を見たとき、当該発熱素子
は途中で冷却されることなく、1回の連続した発熱制御
期間に渡って第1の温度に発熱する様に制御されるの
で、熱の有効利用が可能となる。そして、熱の有効利用
が可能になることにより、印刷速度を上げることも可能
になる。
【0008】また、請求項2の多色発色式感熱印刷装置
は、請求項1記載の多色発色式感熱印刷装置において、
前記発熱体が、前記多色発色式感熱紙の幅方向に分割さ
れた複数のブロックによって構成され、前記発熱制御手
段が、前記複数のブロックを順番にアクティブに制御す
る手段として構成され、前記発熱条件指令手段が、前記
複数のブロックのいずれかがアクティブな状態にあると
きに、前記第1の制御信号及び前記第2の制御信号を出
力する様に構成され、該発熱条件指令手段による制御信
号を、前記複数のブロックのいずれかがアクティブな状
態にあるときにラッチして各ブロックがアクティブにな
るときに最初に第1の制御信号に基づく発熱制御を実行
し、これに続けて第2の制御信号に基づく発熱制御を実
行する様に前記発熱制御手段に指令を与えるラッチ手段
を備えていることを特徴とする。
【0009】この請求項2の多色発色式感熱印刷装置に
よれば、発熱制御手段は、複数のブロックに分割されて
いる発熱体に対して各ブロックを順番にアクティブに制
御する。このとき、発熱条件指令手段は、複数のブロッ
クのいずれかがアクティブな状態にあるときに、第1の
制御信号及び第2の制御信号を出力する。すると、ラッ
チ手段が、発熱条件指令手段による制御信号を、複数の
ブロックのいずれかがアクティブな状態にあるときにラ
ッチして発熱制御手段に与える。この結果、各ブロック
がアクティブに制御される毎に、最初に第1の制御信号
に従って第1の色に発色すべき画素に対応する発熱素子
を第1の温度にするための制御を実行し、当該ブロック
がアクティブに制御されている期間内において、途中か
ら第1の色に発色すべき画素に対応する発熱素子を第1
の温度にするための制御と第2の色に発色すべき画素に
対応する発熱素子を第2の温度にするための制御とが続
けて実行される。この結果、各ブロックがアクティブに
制御されている最中に第1の色に発色すべき画素に対応
する発熱素子を発熱させる制御が途切れることなく実行
され、より高い温度を与えることが求められている第1
の色に対応する画素を短時間で鮮明に発色させることが
できる。
【0010】また、請求項3の多色発色式感熱印刷装置
は、請求項2記載の多色発色式感熱印刷装置において、
前記発熱条件指令手段が、前記第1の制御信号に続けて
前記第2の制御信号を出力する状態と、前記第2の制御
信号に続けて前記第1の制御信号を出力する状態とを交
互に繰り返す手段として構成され、前記発熱制御手段
が、前記紙送り手段による前記多色発色式感熱紙の行送
りに合わせて前記複数のブロックを順番にアクティブに
制御する手段として構成されていることを特徴とする。
【0011】この請求項3の多色発色式感熱印刷装置に
よれば、発熱条件指令手段は、第1の制御信号に続けて
第2の制御信号を出力する状態と、第2の制御信号に続
けて第1の制御信号を出力する状態とを交互に繰り返し
実行する。この結果、ラッチ手段によりラッチされた制
御信号に基づき、各ブロックは、アクティブとされてい
る期間の前半において対応する発熱素子を第1の温度に
発熱させる制御が開始されると共に、この第1の温度に
発熱させる制御を続行したままで途中から第2の色に発
色させるべき画素に対応する発熱素子に対して第2の温
度に発熱させる制御が開始される。そして、発熱制御手
段が、紙送り手段による多色発色式感熱紙の行送りに合
わせて複数のブロックを順番にアクティブに制御するの
で、各行において、上述の制御が実行され、全体として
第1の色と第2の色とが鮮明に発色された印刷物を効率
よく得ることができる。
【0012】より具体的には、前記発熱体が、前記多色
発色式感熱紙の幅方向に2等分された第1のブロックと
第2のブロックとによって構成され、前記発熱制御手段
が、前記第1のブロックと第2のブロックとを交互にア
クティブに制御する手段として構成され、前記発熱条件
指令手段が、前記第1のブロック又は第2のブロックが
アクティブな状態にあるときに、前記第1の制御信号及
び前記第2の制御信号を出力する様に構成され、該発熱
条件指令手段による制御信号を、前記第1のブロック及
び第2のブロックがアクティブな状態にあるときにラッ
チして各ブロックがアクティブになるときに最初に第1
の制御信号に基づく発熱制御を実行し、これに続けて第
2の制御信号に基づく発熱制御を実行する様に前記発熱
制御手段に指令を与えるラッチ手段を備えると共に、前
記発熱条件指令手段が、前記第1の制御信号に続けて前
記第2の制御信号を出力する状態と、前記第2の制御信
号に続けて前記第1の制御信号を出力する状態とを交互
に繰り返す手段として構成され、前記発熱制御手段が、
前記紙送り手段による前記多色発色式感熱紙の行送りに
合わせて前記第1のブロックと前記第2のブロックとを
交互にアクティブに制御する手段として構成されている
ものを考えると、以下の様な制御が実行されることにな
る。
【0013】この具体的な多色発色式感熱印刷装置によ
れば、発熱制御手段は、第1のブロックと第2のブロッ
クとを交互にアクティブに制御する。この間、発熱条件
指令手段は、第1のブロック又は第2のブロックがアク
ティブな状態にあるときに、第1の制御信号に続けて第
2の制御信号を出力する状態と、第2の制御信号に続け
て第1の制御信号を出力する状態とを交互に繰り返し実
行する。そして、この発熱条件指令手段による制御信号
をラッチ手段がラッチして第1,第2のブロックにおい
て、第1の制御信号に基づく発熱制御を開始すると共に
これに続けて第2の制御信号に基づく発熱制御を実行す
る様に発熱制御手段に指令を与える。この結果、発熱制
御手段により第1のブロックが第1のストローブ信号に
よりアクティブに制御されるときには、その直前にラッ
チされた制御信号に基づき、最初に対応する第1の温度
に発熱させるべき発熱素子を第1の温度に発熱させる制
御が開始され、これに続けて第1の温度に発熱させるべ
き発熱素子を第1の温度に発熱させる制御を中断するこ
となく続行すると共に、途中から第2の温度に発熱させ
るべき発熱素子を第2の温度に発熱させる制御が実行さ
れる。そして、次のラッチタイミングにおいてラッチさ
れた制御信号に基づき、発熱制御手段により第2のブロ
ックが第2のストローブ信号によってアクティブに制御
されるときには、その直前にラッチされた制御信号に基
づき、最初に対応する第1の温度に発熱させるべき発熱
素子を第1の温度に発熱させる制御が開始され、これに
続けて第1の温度に発熱させるべき発熱素子を第1の温
度に発熱させる制御を中断することなく続行すると共
に、途中から第2の温度に発熱させるべき発熱素子を第
2の温度に発熱させる制御が実行される。以上の制御処
理が繰り返し実行されることにより、多色発色式感熱紙
は、各行共に、第1の色に発色させるべき画素は鮮明に
第1の色に発色し、第2の色に発色させるべき画素も鮮
明に第2の色に発色する。しかも、第1の色に発色させ
るべき画素に対応する発熱素子は途中で冷やされること
なく1回の発熱制御期間中に続行して発熱されるので、
この様に第1,第2の色共にそれぞれ鮮明に発色させる
ための発熱制御期間を短縮することができ、印刷速度を
速めることができる。
【0014】上記目的を達成するためになされた請求項
4の多色発色式感熱印刷装置付電子黒板は、ホワイトボ
ードと、該ホワイトボードに描かれている画像を少なく
とも2色を区別して読み取る画像読み取りセンサと、該
画像読み取りセンサによって読み取られた画像に基づい
て、前記ホワイトボードの幅方向に連続している各画素
毎に、色の区別をした読み取り信号を形成する読み取り
信号形成手段と、前記ホワイトボードに描かれる前記色
の区別に対応して、加える熱の高低に応じて異なる色に
発色し得る多色発色式感熱紙を紙送りする紙送り手段
と、前記多色発色式感熱紙に当接し、前記読み取り信号
形成手段の形成した読み取り信号に応じて前記区別され
る色に応じた温度に発熱し得る多数の発熱素子を前記多
色発色式感熱紙の幅方向に画素数分だけ並べて備えてい
る発熱体と、該発熱体に対して、前記読み取り信号形成
手段による読み取り信号に基づいて所定の制御信号を与
えることによって当該発熱体の各発熱素子を前記異なる
色に対応する温度に発熱させる発熱制御手段とを備えて
いる多色発色式感熱印刷装置付電子黒板において、前記
発熱制御手段による1回の連続した発熱制御期間に対し
て、前記読み取り信号形成手段が形成した読み取り信号
に基づき、より高い温度で発色させるべき画素に対応す
る発熱体を当該高い温度で発熱させるための第1の制御
信号を出力した後、これに続けてより低い温度で発色さ
せるべき画素に対応する発熱体を当該低い温度で発熱さ
せると共に前記より高い温度で発色させるべき画素に対
応する発熱体を当該高い温度で発熱させるための第2の
制御信号を出力する発熱条件指令手段を備えていること
を特徴とする。
【0015】この請求項4の多色発色式感熱印刷装置付
電子黒板によれば、ホワイトボードに対して、例えば、
赤色と黒色のマーカーを用いて文字や図形を描く。する
と、こうしてホワイトボードに描かれている文字や図形
は、画像読み取りセンサにより色を区別して読み取られ
る。そして、画像読み取りセンサによって読み取られた
画像に基づいて、読み取り信号形成手段が、ホワイトボ
ードの幅方向に連続している各画素毎に、色の区別をし
た読み取り信号を形成する。こうして形成された読み取
り信号に基づき、発熱制御手段が、発熱体に対して、所
定の制御信号を与えることによって当該発熱体の各発熱
素子を異なる色に対応する温度に発熱させる。すると、
こうして発熱された各発熱素子に当接している多色発色
式感熱紙が画像読み取りセンサによって読み取られた通
りに、色を区別した状態に発色してホワイトボードに2
色以上で描かれた画像を再現する。ここで、発熱制御手
段に対しては、発熱条件指令手段が、当該発熱制御手段
による1回の連続した発熱制御期間に対して、読み取り
信号形成手段が形成した読み取り信号に基づき、より高
い温度で発色させるべき画素に対応する発熱体を当該高
い温度で発熱させるための第1の制御信号を出力した
後、これに続けてより低い温度で発色させるべき画素に
対応する発熱体を当該低い温度で発熱させると共に、よ
り高い温度で発色させるべき画素に対応する発熱体を当
該高い温度で発熱させるための第2の制御信号を出力す
る。この結果、発熱体は、1回の連続した発熱制御期間
において、まず最初に高い温度に発熱させるべき発熱素
子に対して当該高い温度に発熱させるための制御が開始
され、その後、この高い温度に発熱させるべき発熱素子
に対しては当該高い温度に発熱させるための制御が続行
されると共に、途中から低い温度に発熱させるべき発熱
素子に対する当該低い温度に発熱させるための制御が実
行される。従って、この請求項4の多色発色式感熱印刷
装置付電子黒板においても、1回の連続した発熱制御期
間内で高い温度に発熱させるべき発熱素子を冷やすこと
なく当該高い温度に発熱させ続けることができ、鮮明な
発色を得ることができると共に、印刷時間を速くするこ
とが可能になる。そして、こうして1行分の印刷が完了
したら、紙送り手段により多色発色式感熱紙を行送りす
ると共に、次の行に対しても上述と同様の制御処理が実
行され、鮮明な発色からなる多色印刷により、ホワイト
ボードに描かれた文字や図形といった画像が感熱紙上に
再現される。そして、上述の様に、高い温度に発熱させ
るべき発熱素子を途中で冷やしてしまうことがないの
で、熱を無駄にせず、迅速な印刷が可能になる。
【0016】また、請求項5の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板は、請求項4記載の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板において、前記発熱体が、前記多色発色式感
熱紙の幅方向に2等分された第1のブロックと第2のブ
ロックとによって構成され、前記発熱制御手段が、前記
第1のブロックと第2のブロックとを交互にアクティブ
に制御する手段として構成され、前記発熱条件指令手段
が、前記第1のブロック又は第2のブロックがアクティ
ブな状態にあるときに、前記第1の制御信号及び前記第
2の制御信号を出力する様に構成され、該発熱条件指令
手段による制御信号を、前記第1のブロック及び第2の
ブロックのいずれかがアクティブな状態にあるときにラ
ッチして各ブロックがアクティブになるときに最初に第
1の制御信号に基づく発熱制御を実行し、これに続けて
第2の制御信号に基づく発熱制御を実行する様に前記発
熱制御手段に指令を与えるラッチ手段を備えていること
を特徴とする。
【0017】この請求項5の多色発色式感熱印刷装置付
電子黒板によれば、発熱制御手段は、第1のブロックと
第2のブロックとを交互にアクティブに制御する。この
間、発熱条件指令手段は、第1のブロック又は第2のブ
ロックがアクティブな状態にあるときに、第1の制御信
号に続けて第2の制御信号を出力する状態と、第2の制
御信号に続けて第1の制御信号を出力する状態とを交互
に繰り返し実行する。そして、この発熱条件指令手段に
よる制御信号をラッチ手段がラッチして第1,第2のブ
ロックにおいて、第1の制御信号に基づく発熱制御を開
始すると共にこれに続けて第2の制御信号に基づく発熱
制御を実行する様に発熱制御手段に指令を与える。この
結果、発熱制御手段により第1のブロックが第1のスト
ローブ信号によりアクティブに制御されるときには、そ
の直前にラッチされた制御信号に基づき、最初に対応す
る第1の温度に発熱させるべき発熱素子を第1の温度に
発熱させる制御が開始され、これに続けて第1の温度に
発熱させるべき発熱素子を第1の温度に発熱させる制御
を中断することなく続行すると共に、途中から第2の温
度に発熱させるべき発熱素子を第2の温度に発熱させる
制御が実行される。そして、次のラッチタイミングにお
いてラッチされた制御信号に基づき、発熱制御手段によ
り第2のブロックが第2のストローブ信号によりアクテ
ィブに制御されるときには、その直前にラッチされた制
御信号に基づき、最初に対応する第1の温度に発熱させ
るべき発熱素子を第1の温度に発熱させる制御が開始さ
れ、これに続けて第1の温度に発熱させるべき発熱素子
を第1の温度に発熱させる制御を中断することなく続行
すると共に、途中から第2の温度に発熱させるべき発熱
素子を第2の温度に発熱させる制御が実行される。以上
の制御処理が繰り返し実行されることにより、多色発色
式感熱紙は、各行共に、画像読み取りセンサが読み取っ
た色に対応して2色以上に鮮明に発色する。しかも、よ
り高い温度で発色させるべき画素に対応する発熱素子は
途中で冷やされることなく1回の発熱制御期間中に続行
して発熱されるので、この様に2色以上の色をそれぞれ
鮮明に発色させるための発熱制御期間を短縮することが
でき、印刷速度を速めることができる。
【0018】また、請求項6の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板は、請求項5記載の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板において、前記発熱条件指令手段が、前記第
1の制御信号に続けて前記第2の制御信号を出力する状
態と、前記第2の制御信号に続けて前記第1の制御信号
を出力する状態とを交互に繰り返す手段として構成さ
れ、前記発熱制御手段が、前記紙送り手段による前記多
色発色式感熱紙の行送りに合わせて前記第1のブロック
と前記第2のブロックとを交互にアクティブに制御する
手段として構成されていることを特徴とする。
【0019】この請求項6の多色発色式感熱印刷装置付
電子黒板によれば、発熱条件指令手段は、第1の制御信
号に続けて第2の制御信号を出力する状態と、第2の制
御信号に続けて第1の制御信号を出力する状態とを交互
に繰り返し実行する。この結果、ラッチ手段によりラッ
チされた制御信号に基づき、第1,第2の各ブロック
は、それぞれがアクティブとされている期間の前半にお
いて対応する発熱素子をより高い温度に発熱させる制御
が開始されると共に、この高い温度に発熱させる制御を
続行したままで途中からより低い色で発色させるべき画
素に対応する発熱素子に対して当該低い温度に発熱させ
る制御が開始される。そして、発熱制御手段が、紙送り
手段による多色発色式感熱紙の行送りに合わせて第1,
第2のブロックを順番にアクティブに制御するので、各
行において、上述の制御が実行され、全体としてホワイ
トボードに2色以上で描かれた文字や図形等の画像が色
分けされて鮮明に発色された印刷物を効率よく得ること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を図
面に従って説明する。実施の形態は、多色発色式感熱印
刷装置付電子黒板に関するものである。この多色発色式
感熱印刷装置付電子黒板1は、図1に示す様に、ホワイ
トボード3と、プリンタ5と、これらホワイトボード3
及びプリンタ5を制御するメインコントローラ7とを備
えている。そして、ホワイトボード3には、文字や図形
を描くためのシート材11と、このシート材11に描か
れた文字や図形を読み取って画像データを出力するコン
タクトイメージセンサ(CIS)13と、シート材11
を上下方向に送るシート材送りモータ15とが備えられ
ている。また、プリンタ5には、多色発色式感熱紙の幅
方向に多数の発熱素子を並べてなるサーマルヘッド21
と、多色発色式感熱紙を紙送りするための紙送りモータ
23とが備えられている。さらに、メインコントローラ
7には、CPU31、ROM33及びRAM35が備え
られている。
【0021】シート材11は、表面と裏面の2面からな
り、ホワイトボード3に備えられている上下の送りロー
ラによって支持されている。また、CIS13は、多数
の受光素子をシート材11の幅方向に並べて備えると共
に、赤色のLEDと緑色のLEDとを備えている。そし
て、CIS13は、赤色のLEDを点灯することによっ
てシート材11に黒色マーカーで描かれた文字や図形を
読み取ると共に、緑色LEDを点灯することで、シート
材11に黒色マーカー及び赤色マーカーで描かれた文字
や図形を読み取ることができる様に構成されている。
【0022】サーマルヘッド21は、多数の発熱素子を
多色発色式感熱紙の幅方向に多数並べたものであり、左
右半分ずつに分割された第1,第2のブロックから構成
されている。ここで、第1のブロックは、後述するスト
ローブ信号(ストローブ1)によってロウアクティブに
制御され、第2のブロックは同じく後述するストローブ
信号(ストローブ2)によってロウアクティブに制御さ
れる。また、プリンタ5にセットされる多色発色式感熱
紙は、記録紙の表面に第1の温度で発色する赤色のイン
クを塗布した第1の発色剤層と、この第1の発色剤層の
上に第1の温度よりも低い第2の温度で発色する黒色の
インクを塗布した第2の発色剤層を備えたものである。
【0023】CPU31は、この多色発色式感熱印刷装
置付電子黒板1の全体の制御を司っており、所定の制御
プログラムに従って、シート材送りモータ15を駆動し
てシート材を上下方向に移動させながら、CIS13に
読み取らせた画像データを取り込むと共にRAM35に
記憶する。また、CPU31は、こうしてRAM35に
記憶された画像データに基づいて、サーマルヘッド21
及び紙送りモータ23を駆動制御して、多色発色式感熱
紙に対して、シート材11に黒色マーカー及び赤色マー
カーで描かれた画像を再現する。ROM33は、こうし
たCPU31の実行する制御プログラムや、各種の制御
データ等を予め記憶したものである。また、RAM35
は、上述の様に、CIS13に読み取らせた画像データ
を記憶したり、CPU31による制御処理におけるワー
クメモリとして機能するものである。
【0024】次に、本実施の形態の多色発色式感熱印刷
装置付電子黒板1における印刷動作について、図2のタ
イミングチャートを用いて説明する。ここで、前述した
様に、サーマルヘッド21を構成する第1,第2のブロ
ックはストローブ1及びストローブ2によってロウアク
ティブに制御される様に構成されている。
【0025】そして、今、データ1〜データ3として図
示のテーブルの様なデータがCPU31によってサーマ
ルヘッド21に与えられると、データ1がストローブ2
により第2のブロックがロウアクティブに制御されてい
るときに出力され、ラッチ手段によってラッチされる。
この結果、ストローブ2によりロウアクティブに制御さ
れている第2のブロックは、このデータ1がラッチされ
たタイミングより、赤黒データ1に基づき、サーマルヘ
ッド21の各発熱素子に対して、赤色データを印刷すべ
き画素に対応する発熱素子を赤色データを記録するのに
十分なレベルのエネルギーを与える様に通電制御される
と共に、黒色データを印刷すべき画素に対応する発熱素
子を黒色データを記録するのに十分なレベルのエネルギ
ーを与える様に通電制御される。
【0026】また、データ1に基づき、第1のブロック
は、ストローブ1によりロウアクティブとされると、ラ
ッチされたデータ1に含まれているストローブ1用の赤
データ2に基づき、サーマルヘッド21の各発熱素子に
対して、赤色データを印刷すべき画素に対応する発熱素
子を赤色データを記録するのに十分なレベルのエネルギ
ーを与える様に通電制御される。
【0027】そして、次のデータ2は、第1のブロック
がストローブ1によりロウアクティブとされているとき
に出力され、ラッチ手段によってラッチされる。この結
果、ストローブ1によりロウアクティブに制御されてい
る第1のブロックは、このデータ2がラッチされたタイ
ミングより、赤黒データ2に基づき、サーマルヘッド2
1の各発熱素子に対して、赤色データを印刷すべき画素
に対応する発熱素子を赤色データを記録するのに十分な
レベルのエネルギーを与える様に通電制御されると共
に、黒色データを印刷すべき画素に対応する発熱素子を
黒色データを記録するのに十分なレベルのエネルギーを
与える様に通電制御される。
【0028】また、データ2に基づき、第2のブロック
は、ストローブ2によりロウアクティブとされると、ラ
ッチされたデータ2に含まれているストローブ2用の赤
データ3に基づき、サーマルヘッド21の各発熱素子に
対して、赤色データを印刷すべき画素に対応する発熱素
子を赤色データを記録するのに十分なレベルのエネルギ
ーを与える様に通電制御される。
【0029】そして、次のデータ3は、第2のブロック
がストローブ2によりロウアクティブとされているとき
に出力され、ラッチ手段によってラッチされる。この結
果、第2ブロックは、このデータ3がラッチされたタイ
ミングより、赤黒データ3に基づき、サーマルヘッド2
1の各発熱素子に対して、赤色データを印刷すべき画素
に対応する発熱素子を赤色データを記録するのに十分な
レベルのエネルギーを与える様に通電制御されると共
に、黒色データを印刷すべき画素に対応する発熱素子を
黒色データを記録するのに十分なレベルのエネルギーを
与える様に通電制御される。
【0030】以上の様な制御が実行される結果、ストロ
ーブ1によりロウアクティブとされる第1のブロックに
着目してその発熱素子の発熱状態を検討すると、図示の
様に、データ1及びデータ2に基づいて、1回の連続通
電期間の中で、最初は赤データ2による通電制御が実行
され、途中から赤黒データ2による通電制御が実行され
る。すると、赤色データを印刷すべき画素に対応する発
熱素子には、赤色データ2及び続いて入力される赤黒デ
ータ2により、赤色を記録すべき画素に対応する発熱素
子が、多色発色式感熱紙を赤色に発色させるのに十分な
レベルのエネルギーが連続的に与えられる様に通電制御
される。この結果、この連続通電期間に渡って、赤色に
発色させるべき画素に対応する発熱素子には、連続的に
通電制御が行われ、途中で温度低下を来すことがない。
一方、黒色データを印刷すべき画素に対応する発熱素子
には、赤黒データ2により、黒色を記録すべき画素に対
応する発熱素子が、多色発色式感熱紙を黒色に発色させ
るのに十分なレベルのエネルギーが与えられる様に通電
制御される。この結果、この連続通電期間に渡って、赤
色及び黒色の各色に発色させるべき画素に対応する発熱
素子には、連続的に通電制御が行われ、いずれも第1の
ブロックがストローブ1によりロウアクティブとされて
いる期間の途中で温度低下を来すことがない。
【0031】この結果、本実施の形態の多色発色式感熱
印刷装置付電子黒板1によれば、サーマルヘッド21を
構成する第1のブロック及び第2のブロックに対して効
率的に通電制御が行われ、赤色、黒色共に、良好な発色
状態となる印刷が実行される。従って、赤色と黒色を発
色させるための印刷時間を速めることができる。
【0032】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の
形態を採用することができることはもちろんである。
【0033】実施の形態では、赤色と黒色の2色に発色
可能な多色発色式感熱紙を用いる場合について説明した
が、3色以上に発色する多色発色式感熱紙を用いるシス
テムに本発明を適用することもできる。また、実施の形
態では、赤色に発色させる方が高い温度を加える必要が
あったが、逆に、黒色インク層を最下層に設けておき、
高い温度を加えると黒色に発色し、低い温度を加えた場
合には赤色に発色する様な多色発色式感熱紙を用いる場
合に適用してもよい。さらに、実施の形態では多色発色
式感熱印刷装置付電子黒板について説明したが、多色発
色式感熱紙を用いるファクシミリ装置等に本発明の構成
を適用することもできる。また、データの切り替えは、
この実施の形態の通り、各ストローブの前半を赤データ
とし、後半を赤黒データとする制御に代えて、各ストロ
ーブの前半を赤黒データとし、後半を赤データとする様
に構成しても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、多
色発色式感熱印刷装置及び多色発色式感熱印刷装置付電
子黒板において、熱を有効に利用し、短時間で多色印刷
を可能にすることができる。
【0035】特に、請求項1の多色発色式感熱印刷装置
によれば、より高い温度である第1の温度に発熱させる
べき発熱素子を見たとき、当該発熱素子は途中で冷却さ
れることなく、1回の連続した発熱制御期間に渡って第
1の温度に発熱する様に制御されるので、熱の有効利用
が可能となる。そして、熱の有効利用が可能になること
により、印刷速度を上げることも可能になる。
【0036】また、請求項2の多色発色式感熱印刷装置
によれば、各ブロックがアクティブに制御されている最
中に第1の色に発色すべき画素に対応する発熱素子を発
熱させる制御が途切れることなく実行され、より高い温
度を与えることが求められている第1の色に対応する画
素を短時間で鮮明に発色させることができる。
【0037】この請求項3の多色発色式感熱印刷装置に
よれば、発熱制御手段が、紙送り手段による多色発色式
感熱紙の行送りに合わせて複数のブロックを順番にアク
ティブに制御するので、各行において、上述の制御が実
行され、全体として第1の色と第2の色とが鮮明に発色
された印刷物を効率よく得ることができる。
【0038】また、請求項4の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板においても、1回の連続した発熱制御期間内
で高い温度に発熱させるべき発熱素子を冷やすことなく
当該高い温度に発熱させ続けることができ、鮮明な発色
を得ることができると共に、印刷時間を速くすることが
可能になる。そして、こうして1行分の印刷が完了した
ら、紙送り手段により多色発色式感熱紙を行送りすると
共に、次の行に対しても上述と同様の制御処理が実行さ
れ、鮮明な発色からなる多色印刷により、ホワイトボー
ドに描かれた文字や図形といった画像が感熱紙上に再現
される。そして、上述の様に、高い温度に発熱させるべ
き発熱素子を途中で冷やしてしまうことがないので、熱
を無駄にせず、迅速な印刷が可能になる。
【0039】さらに、請求項5の多色発色式感熱印刷装
置付電子黒板によれば、発熱制御手段により第1のブロ
ックがアクティブに制御されるときには、その直前にラ
ッチされた制御信号に基づき、最初に対応する第1の温
度に発熱させるべき発熱素子を第1の温度に発熱させる
制御が開始され、これに続けて第1の温度に発熱させる
べき発熱素子を第1の温度に発熱させる制御を中断する
ことなく続行すると共に、途中から第2の温度に発熱さ
せるべき発熱素子を第2の温度に発熱させる制御が実行
される。そして、次のラッチタイミングにおいてラッチ
された制御信号に基づき、発熱制御手段により第2のブ
ロックがアクティブに制御されるときには、その直前に
ラッチされた制御信号に基づき、最初に対応する第1の
温度に発熱させるべき発熱素子を第1の温度に発熱させ
る制御が開始され、これに続けて第1の温度に発熱させ
るべき発熱素子を第1の温度に発熱させる制御を中断す
ることなく続行すると共に、途中から第2の温度に発熱
させるべき発熱素子を第2の温度に発熱させる制御が実
行される。以上の制御処理が繰り返し実行されることに
より、多色発色式感熱紙は、各行共に、画像読み取りセ
ンサが読み取った色に対応して2色以上に鮮明に発色す
る。しかも、より高い温度で発色させるべき画素に対応
する発熱素子は途中で冷やされることなく1回の発熱制
御期間中に続行して発熱されるので、この様に2色以上
の色をそれぞれ鮮明に発色させるための発熱制御期間を
短縮することができ、印刷速度を速めることができる。
【0040】また、請求項6の多色発色式感熱印刷装置
付電子黒板によれば、ラッチ手段によりラッチされた制
御信号に基づき、第1,第2の各ブロックは、それぞれ
がストローブ信号によりアクティブとされている期間の
前半において対応する発熱素子をより高い温度に発熱さ
せる制御が開始されると共に、この高い温度に発熱させ
る制御を続行したままで途中からより低い色で発色させ
るべき画素に対応する発熱素子に対して当該低い温度に
発熱させる制御が開始される。そして、発熱制御手段
が、紙送り手段による多色発色式感熱紙の行送りに合わ
せてストローブ信号を出力し、第1,第2のブロックを
順番にアクティブに制御するので、各行において、上述
の制御が実行され、全体としてホワイトボードに2色以
上で描かれた文字や図形等の画像が色分けされて鮮明に
発色された印刷物を効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の多色発色式感熱印刷装置付電子
黒板の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態における通電制御の状態を示すタ
イミングチャートである。
【図3】 従来例における通電制御の状態を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1・・・多色発色式感熱印刷装置付電子黒板、3・・・
ホワイトボード、5・・・プリンタ、7・・・メインコ
ントローラ、11・・・シート材、13・・・コンタク
トイメージセンサ(CIS)、15・・・シート材送り
モータ、21・・・サーマルヘッド、23・・・紙送り
モータ、31・・・CPU、33・・・ROM、35・
・・RAM。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AA01 AB01 AD07 DC02 DC03 DC23 DC24 DC29 2C066 AA01 AA08 AB02 AB07 AB09 AC02 AC11 AD01 BF04 CC04 CC13 2C071 CA02 DA03 DC06 DC08 EB04 5C051 AA02 CA01 DA03 DB02 DB08 DE05 EA01 5C062 AA07 AB08 AB17 AB22 AB33 AC04 AE15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の温度で発色する第1の色の発色剤
    を塗布して形成された第1の発色剤層と、該第1の色の
    発色剤層の上に、前記第1の温度よりも低い第2の温度
    で発色する第2の色の発色剤を塗布して形成された第2
    の発色剤層とを有する多色発色式感熱紙を紙送りする紙
    送り手段と、 前記多色発色式感熱紙に当接し、所定の制御信号に応じ
    て前記第1の温度及び第2の温度に発熱し得る多数の発
    熱素子を前記多色発色式感熱紙の幅方向に画素数分だけ
    並べて備えている発熱体と、 該発熱体に対して、所定の制御信号を与えることによっ
    て当該発熱体の各発熱素子を前記第1の温度又は第2の
    温度に発熱させる発熱制御手段とを備えている多色発色
    式感熱印刷装置において、 前記発熱制御手段による1回の連続した発熱制御期間に
    対して、前記第1の色に発色させるべき画素に対応する
    発熱体を前記第1の温度で発熱させるための第1の制御
    信号を出力した後、これに続けて該第1の色に発色させ
    るべき画素に対応する発熱体を前記第1の温度で発熱さ
    せると共に前記第2の色に発色させるべき画素に対応す
    る発熱体を前記第2の温度で発熱させるための第2の制
    御信号を出力する発熱条件指令手段を備えていることを
    特徴とする多色発色式感熱印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多色発色式感熱印刷装置
    において、 前記発熱体が、前記多色発色式感熱紙の幅方向に分割さ
    れた複数のブロックによって構成され、 前記発熱制御手段が、前記複数のブロックを順番にアク
    ティブに制御する手段として構成され、 前記発熱条件指令手段が、前記複数のブロックのいずれ
    かがアクティブな状態にあるときに、前記第1の制御信
    号及び前記第2の制御信号を出力する様に構成され、 該発熱条件指令手段による制御信号を、前記複数のブロ
    ックのいずれかがアクティブな状態にあるときにラッチ
    して各ブロックがアクティブになるときに最初に第1の
    制御信号に基づく発熱制御を実行し、これに続けて第2
    の制御信号に基づく発熱制御を実行する様に前記発熱制
    御手段に指令を与えるラッチ手段を備えていることを特
    徴とする多色発色式感熱印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多色発色式感熱印刷装置
    において、 前記発熱条件指令手段が、前記第1の制御信号に続けて
    前記第2の制御信号を出力する状態と、前記第2の制御
    信号に続けて前記第1の制御信号を出力する状態とを交
    互に繰り返す手段として構成され、 前記発熱制御手段が、前記紙送り手段による前記多色発
    色式感熱紙の行送りに合わせて前記複数のブロックを順
    番にアクティブに制御する手段として構成されているこ
    とを特徴とする多色発色式感熱印刷装置。
  4. 【請求項4】 ホワイトボードと、 該ホワイトボードに描かれている画像を少なくとも2色
    を区別して読み取る画像読み取りセンサと、 該画像読み取りセンサによって読み取られた画像に基づ
    いて、前記ホワイトボードの幅方向に連続している各画
    素毎に、色の区別をした読み取り信号を形成する読み取
    り信号形成手段と、 前記ホワイトボードに描かれる前記色の区別に対応し
    て、加える熱の高低に応じて異なる色に発色し得る多色
    発色式感熱紙を紙送りする紙送り手段と、 前記多色発色式感熱紙に当接し、前記読み取り信号形成
    手段の形成した読み取り信号に応じて前記区別される色
    に応じた温度に発熱し得る多数の発熱素子を前記多色発
    色式感熱紙の幅方向に画素数分だけ並べて備えている発
    熱体と、 該発熱体に対して、前記読み取り信号形成手段による読
    み取り信号に基づいて所定の制御信号を与えることによ
    って当該発熱体の各発熱素子を前記異なる色に対応する
    温度に発熱させる発熱制御手段とを備えている多色発色
    式感熱印刷装置付電子黒板において、 前記発熱制御手段による1回の連続した発熱制御期間に
    対して、前記読み取り信号形成手段が形成した読み取り
    信号に基づき、より高い温度で発色させるべき画素に対
    応する発熱体を当該高い温度で発熱させるための第1の
    制御信号を出力した後、これに続けてより低い温度で発
    色させるべき画素に対応する発熱体を当該低い温度で発
    熱させると共に前記より高い温度で発色させるべき画素
    に対応する発熱体を当該高い温度で発熱させるための第
    2の制御信号を出力する発熱条件指令手段を備えている
    ことを特徴とする多色発色式感熱印刷装置付電子黒板。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の多色発色式感熱印刷装置
    付電子黒板において、 前記発熱体が、前記多色発色式感熱紙の幅方向に2等分
    された第1のブロックと第2のブロックとによって構成
    され、 前記発熱制御手段が、前記第1のブロックと第2のブロ
    ックとを交互にアクティブに制御する手段として構成さ
    れ、 前記発熱条件指令手段が、前記第1のブロック又は第2
    のブロックがアクティブな状態にあるときに、前記第1
    の制御信号及び前記第2の制御信号を出力する様に構成
    され、 該発熱条件指令手段による制御信号を、前記第1のブロ
    ック及び第2のブロックのいずれかがアクティブな状態
    にあるときにラッチして各ブロックがアクティブになる
    ときに最初に第1の制御信号に基づく発熱制御を実行
    し、これに続けて第2の制御信号に基づく発熱制御を実
    行する様に前記発熱制御手段に指令を与えるラッチ手段
    を備えていることを特徴とする多色発色式感熱印刷装置
    付電子黒板。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の多色発色式感熱印刷装置
    付電子黒板において、 前記発熱条件指令手段が、前記第1の制御信号に続けて
    前記第2の制御信号を出力する状態と、前記第2の制御
    信号に続けて前記第1の制御信号を出力する状態とを交
    互に繰り返す手段として構成され、 前記発熱制御手段が、前記紙送り手段による前記多色発
    色式感熱紙の行送りに合わせて前記第1のブロックと前
    記第2のブロックとを交互にアクティブに制御する手段
    として構成されていることを特徴とする多色発色式感熱
    印刷装置付電子黒板。
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