JP2001079985A - ポリエステル化粧合板 - Google Patents
ポリエステル化粧合板Info
- Publication number
- JP2001079985A JP2001079985A JP26508299A JP26508299A JP2001079985A JP 2001079985 A JP2001079985 A JP 2001079985A JP 26508299 A JP26508299 A JP 26508299A JP 26508299 A JP26508299 A JP 26508299A JP 2001079985 A JP2001079985 A JP 2001079985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative
- plywood
- polyester
- layer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
メラミン樹脂化粧板を有効に活用できるポリエステル化
粧合板9aを提供する。 【解決手段】 化粧紙層3と合板1との間に、両面がサ
ンディング処理された熱硬化性樹脂積層板4を介在させ
る。また、化粧紙層3と複数の合板が積層一体化された
複層合板との間に、両面がサンディング処理された熱硬
化性樹脂積層板4を介在させる。更に、化粧紙層と複数
の合板が積層一体化された複層合板との間に、メラミン
樹脂化粧板の化粧層をサンディングにて除去した化粧層
除去メラミン樹脂化粧板を介在させる。
Description
関する。
不飽和ポリエステル樹脂を塗布したポリエステル化粧合
板、いわゆるポリ板と称せられるものや、熱硬化性樹脂
含浸紙を熱圧成形した熱硬化性樹脂積層板が知られてい
る。
曲げ加工が困難であった。すなわちポリ板は可とう性が
少ないため曲げ加工をしようとすると材破を招き、さら
にこの材破を克服するあまり木質系基材にVカット溝を
形成して屈曲させようとすると表層にクラックが生じる
ことがあった。一方、熱硬化性樹脂積層板、例えばメラ
ミン樹脂化粧板のの表面に擦り傷や打痕、異物などの欠
点が生じた生産不良品には商品価値がなく廃棄せざるを
得ない状況にあった。
み検討されたもので、化粧紙層と合板との間に、両面が
サンディング処理された熱硬化性樹脂積層板が介在され
たポリエステル化粧合板、熱硬化性樹脂積層板がフェノ
ール樹脂積層板であるポリエステル化粧合板、化粧紙層
と合板との間に、メラミン樹脂化粧板の化粧層をサンデ
ィングにて除去した化粧層除去メラミン樹脂化粧板が介
在されたポリエステル化粧合板、更に化粧紙層と、複数
の合板が積層一体化された複層合板との間に、両面がサ
ンディング処理された熱硬化性樹脂積層板が介在された
ポリエステル化粧合板、熱硬化性樹脂積層板がフェノー
ル樹脂積層板であるポリエステル化粧合板、化粧紙層
と、複数の合板が積層一体化された複層合板との間に、
メラミン樹脂化粧板の化粧層をサンディングにて除去し
た化粧層除去メラミン樹脂化粧板が介在ポリエステル化
粧合板とすることにより前記の課題を解決することがで
きる。以下、本発明について詳細に説明する。
紙に通常公知の不飽和ポリエステル樹脂からなる樹脂液
を塗布し硬化させてなるもので、この樹脂液はエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどの多価アルコールと多塩基酸、例えばフマル
酸、無水マレイン酸などの不飽和多塩基酸、無水フタル
酸、イソフタル酸などの不飽和多塩基酸と適宜選択して
縮合させて得られる不飽和ポリエステル樹脂に、スチレ
ンの如き重合性モノマーや、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化
物、ハイドロキノン、カテコールなどの重合禁止剤、ト
ルエン、アセトンなどの有機溶剤、離型剤、着色用の顔
料などを加えたものであり、必要に応じてビニルエステ
ル樹脂、アクリル樹脂などで変性したものを用いること
ができる。
としては、例えばメラミン樹脂含浸紙とフェノール樹脂
含浸紙とを通常公知の方法で熱圧成形したメラミン樹脂
化粧板、メラミン樹脂含浸紙を同様の方法で熱圧成形し
たメラミン樹脂積層板、フェノール樹脂含浸紙を同様の
方法で熱圧成形したフェノール樹脂積層板などが挙げら
れ、化粧紙、合板との接着性を考慮して両面をサンディ
ング処理したものが適する。この他、表面に極くわずか
な欠点、例えば擦り傷、打痕、異物などがあるメラミン
樹脂化粧板の化粧層をサンディング装置で除去したもの
も資源の再利用の面からも好適である。いずれも曲げ加
工性を考慮して厚みは0.4〜1.2mmとするのが望
ましく、下限以下では取扱い中に破損しやすく、上限を
超えると曲げ加工性が劣るため好ましくない。
ー、ドラムサンダー、ディスクサンダーなどが挙げられ
るが、中でも駆動輪と従動輪にエンドレス研磨布を掛け
たベルトサンダーが広面積用途として汎用性があり好ま
しく、研磨布の粒度(#)は80〜240、研削材とし
ては溶融アルミナ、炭化ケイ素などが好ましい。研磨布
の粒度(#)が下限に満たないとサンディング面が粗く
なりポリエステル化粧合板の表面に両面がサンディング
処理された熱硬化性樹脂積層板の凹凸が現われやすく、
また上限を超えると目が細かすぎるためサンディング処
理や、メラミン樹脂化粧板の化粧層を除去するのが難し
く、十分な接着面積も確保できない。
サンディング処理した熱硬化性樹脂積層板と化粧紙とを
酢酸ビニル樹脂接着剤などを用いて接着した後、化粧紙
の表面に不飽和ポリエステル樹脂からなる樹脂液を塗布
した後、フィルムを載置し脱泡し、樹脂を硬化させるい
わゆるフィルム成形法に基づいたポリエステル化粧ボー
ドを得た後、基材として5〜7プライの厚み6〜12m
mの合板、あるいは3〜5プライの厚み2〜3mmの合
板を複数枚用い、接着剤、例えば酢酸ビニル樹脂接着剤
を介して熱圧成形することにより得ることができるが、
特に製法について限定されるものではない。ただ、基材
としては厚みが6〜15mmの合板を1枚用いるよりも
厚みが2〜3mmの合板を複数枚用いた方が曲げ加工性
に優れ、とりわけ好ましい結果が得られる。熱圧成形す
る条件は、温度は60〜120℃、圧力は5〜20kg
/cm2、時間は20秒〜10分程度でよい。
板は、平板のままで壁面などに供されるのはもちろんの
こと、曲面成形が可能であるため湾曲面に施工すること
ができるなど内装材としての利用範囲は広い。
数枚の合板を用い、フィルム成形法により得られたポリ
エステル化粧ボードと接着剤を介して所望の曲面を有す
る雄型と雌型の二つの型に挿入して熱圧成形すればよ
い。加熱手段としてはスチーム、電熱ヒーター、高周波
など公知の方法が挙げられるが、特にこれらに限定され
るものではない。
詳細に説明する。
厚み1.0mmのフェノール樹脂積層板4と、化粧紙と
して木目柄印刷紙とをエチレン酢酸ビニル系接着剤(ア
イカ工業株式会社製、AE−49H(硬化剤)、AE−
49K(主剤))を用いて接着した。次いでエチレング
リコールとフマル酸からなる不飽和ポリエステル樹脂に
ベンゾイルパーオキサイド、ハイドロキノン、トルエ
ン、アセトンなどを加えた樹脂液を塗布しフィルム成形
してポリエステル化粧ボード8aを得た。次いで、厚み
が6mmの合板1とを同様の酢酸ビニル系接着剤を介し
て温度60℃、圧力10kg/m2、時間3分の条件で
熱圧成型し、実施例1のポリエステル化粧合板9aを得
た。
厚みが2.5mmの合板3枚とを実施例1と同様の酢酸
ビニル系接着剤を介在して温度60℃、圧力10kg/
m2、時間5分の条件で熱圧成型し、実施例2のポリエ
ステル化粧合板9bを得た。
化粧層に極くわずかな擦り傷があり既に裏面が研磨布の
粒度が120でサンディング処理されたメラミン樹脂化
粧板の化粧層を粒度が80のベルトサンダーで除去した
厚み1.0mmの化粧層除去メラミン樹脂化粧板5を用
いてポリエステル化粧ボード8cを得た。次いで、厚み
が2.5mmの合板3枚とを実施例1と同様の酢酸ビニ
ル系接着剤を介在して温度60℃、圧力10kg/
m2、時間5分の条件で熱圧成型し、実施例3のポリエ
ステル化粧合板9cを得た。
実施例1と同様の酢酸ビニル系接着剤を用いて接着し
た。次いで実施例1と同様の樹脂液を塗布しフィルム成
形して比較例1の化粧ボードを得たが曲げ加工性が劣っ
ていた。
ニル系接着剤を介して積層一体化した後、化粧紙として
木目柄印刷紙とを接着した。次いで実施例1と同様の樹
脂液を塗布しフィルム成形して比較例2の化粧ボードを
得たが曲げ加工性が劣っていた。
理したフェノール樹脂積層板3を用いた以外は同様に成
形し比較例3の化粧ボードを得たが、化粧表面のサンデ
ィング跡が目立った。
グ処理したフェノール樹脂積層板3を用いた以外は同様
に成形し比較例4の化粧ボードを得たが、合板との密着
性が好ましくなかった。
加工し異常なきを○、化粧層にクラックありを△、材破
したものを×とした。 外観:30cm離れた位置の斜光下目視にて確認し、異
常なきを〇、下地のサンダー目が確認されたものを×と
した。 浸せきはくり:JAS「特殊合板の日本農林規格」の2
類浸せきはくり試験に基づき実施した。剥離なきを〇、
剥離有りを×とした。
性樹脂積層板を介在させることにより可とう性が優れた
ものとなり、とりわけ薄い複数枚の合板を用いることに
より更に曲げ加工が容易になり湾曲面への施工ができ
る。
化粧板の化粧層を除去して残った材を再利用することが
でき資源的に好都合で、環境的にも非常に都合がよい。
図。
図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 化粧紙層と合板との間に、両面がサンデ
ィング処理された熱硬化性樹脂積層板が介在されたこと
を特徴とするポリエステル化粧合板。 - 【請求項2】 熱硬化性樹脂積層板がフェノール樹脂積
層板であることを特徴とする請求項1記載のポリエステ
ル化粧合板。 - 【請求項3】 化粧紙層と合板との間に、メラミン樹脂
化粧板の化粧層をサンディングにて除去した化粧層除去
メラミン樹脂化粧板が介在されたことを特徴とするポリ
エステル化粧合板。 - 【請求項4】 化粧紙層と、複数の合板が積層一体化さ
れた複層合板との間に、両面がサンディング処理された
熱硬化性樹脂積層板が介在されたことを特徴とするポリ
エステル化粧合板。 - 【請求項5】 熱硬化性樹脂積層板がフェノール樹脂積
層板であることを特徴とする請求項4記載のポリエステ
ル化粧合板。 - 【請求項6】 化粧紙層と、複数の合板が積層一体化さ
れた複層合板との間に、メラミン樹脂化粧板の化粧層を
サンディングにて除去した化粧層除去メラミン樹脂化粧
板が介在されたことを特徴とするポリエステル化粧合
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26508299A JP4333854B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | ポリエステル化粧合板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26508299A JP4333854B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | ポリエステル化粧合板 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001079985A true JP2001079985A (ja) | 2001-03-27 |
JP2001079985A5 JP2001079985A5 (ja) | 2006-09-21 |
JP4333854B2 JP4333854B2 (ja) | 2009-09-16 |
Family
ID=17412358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26508299A Expired - Fee Related JP4333854B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-09-20 | ポリエステル化粧合板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4333854B2 (ja) |
-
1999
- 1999-09-20 JP JP26508299A patent/JP4333854B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4333854B2 (ja) | 2009-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4028165A (en) | Dry transfer product and process | |
US4196033A (en) | Process for producing decorative sheets | |
EP1007303B1 (en) | Cleanly removable veneer tape | |
JP2007245547A (ja) | ポリエステル化粧材 | |
US3616198A (en) | Process for producing laminate | |
JP4333854B2 (ja) | ポリエステル化粧合板 | |
JP2003072295A (ja) | 転写シート | |
JP4344055B2 (ja) | 鏡面性化粧版の製造方法 | |
JP2011226103A (ja) | 木質床材の製造方法 | |
JP2000343650A (ja) | 化粧材 | |
JPH07171927A (ja) | 絵付立体成形品及びその製造方法 | |
JP2001062979A (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP3149213B2 (ja) | 成形体に対する転写層の形成方法及び該方法に利用する転写用シート | |
JP2544169B2 (ja) | 強化された樹脂積層材およびその製造方法 | |
WO2024056149A1 (en) | Coating film | |
JP3122973B2 (ja) | 成形体への転写層の形成方法 | |
JP3048071B2 (ja) | 成形積層用ハードコートシート及び成形体の製造方法 | |
JP2003211617A (ja) | 塗装化粧材 | |
JP2002001831A (ja) | 化粧板の補修方法 | |
JPH0223345B2 (ja) | ||
JPH06182933A (ja) | 板ガラス/突板裏打シート/板ガラス積層品、板ガラス/両面突板貼りシート/板ガラス積層品及び板ガラス/突板裏打シート/基材積層品 | |
JP2001240815A (ja) | 複層材料の製造方法 | |
JPH03166938A (ja) | 金属箔入りuv塗装複合化粧板 | |
JP2001096697A (ja) | 化粧板、及び該化粧板の製造方法 | |
JPS62140829A (ja) | 積層板とその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060809 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090119 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090617 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090617 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |