JP2001079194A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001079194A
JP2001079194A JP2000004100A JP2000004100A JP2001079194A JP 2001079194 A JP2001079194 A JP 2001079194A JP 2000004100 A JP2000004100 A JP 2000004100A JP 2000004100 A JP2000004100 A JP 2000004100A JP 2001079194 A JP2001079194 A JP 2001079194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根部材を備えた遊技機において、賞球数が
増大する可能性を高める。 【解決手段】 羽根部材62a,62bの開閉に伴い始
動入賞信号がONすると、通常確率状態では、有効信号
Eが有効期間(2.5s)ON状態となり、高確率状態
では、有効信号Fが有効期間(5.0s)ON状態とな
る。この有効期間内、羽根部材62a,62b部分から
入賞した入賞球を有効と認定する。複数の有効期間を設
けてその異なる長さに設定し、高確率時に遊技者により
有利とする。また、大当り中、特別電動役物60の第N
回目(N=1〜15)のラウンドが停止毎に、これに応
答して、通常確率状態では、有効信号Eが有効期間
(2.5s)ON状態となり、高確率状態では、有効信
号Fが有効期間(5.0s)ON状態となり、該有効期
間中は、Vスイッチ65の検知が有効と認定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、詳
しくは、遊技盤面上に遊技球を発射するパチンコ遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機、例えばパチンコ遊技機、とりわ
け俗称「羽根モノ」は、特別電動役物に飛行機の羽根形
状の開閉部品がついていることから、飛行機台ともいう
が、通常時、1つの羽根作動口に入賞すると、一対の羽
根が0.9秒間、1回開放し、他の羽根作動口に入賞す
ると0.9秒間、2回開放する。羽根の開放中に運良く
入賞し、その入賞した遊技球が条件装置作動領域(V通
過口)を通過すると大当りが発生する。大当り時には1
回のラウンド動作は、羽根が18回以下の開放動作(開
放時間の合計は30秒以下)、又は遊技球10個の入賞
により終了する。但し、上記大当り動作中に入賞球がV
通過口を通過すると、羽根の開放動作は終了する。この
点がフィーバー機と異なり、出玉が少なくなる。入賞球
がV通過口を通過しないと、羽根の18回開閉又は遊技
球が10個入賞するものの、そのラウンドで大当りは終
了してしまう。その1つの対策として、遊技球が10個
入賞するまで、入賞した遊技球を停留させておき、一挙
に流下させる手段も考えられる。しかし、羽根の18回
以下の開閉動作が終了した時点以降にV通過口を通過す
ることもあり、V通過口の通過は無効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、大当り中の
ラウンドの継続性を確保するための対策が難しいという
課題があった。又一方、従来の「羽根モノ」の殻を打ち
破った創造性豊かな遊技機が要望されている。
【0004】そこで、本発明の遊技機は、前述した課題
を好適に解決することを目的として為されたものであ
り、開閉可能な羽根部材を備えた遊技機において、大当
り中のラウンドの継続性を確保するための対策を容易と
するとともに創造性豊かな羽根部材を供えた遊技機を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に記載の遊技機は、開閉可能な羽根部材を備え
た電動役物と、遊技球が図柄作動口に入球することに起
因して所定の図柄を可変表示させる可変表示手段と、該
可変表示手段に表示される図柄が特定の図柄で確定する
第1の条件、又は、遊技球が特定作動口に入球すること
に起因して前記電動役物を遊技者に有利な遊技状態とし
且つ遊技球が前記電動役物内に設けた特定領域を通過す
る第2の条件のいずれかに起因して、前記電動役物を遊
技者に有利な特別遊技状態に連続作動させる制御手段
と、を備え、前記電動役物が作動を停止したときの前記
電動役物内の残存球が前記電動役物内の特定領域を通過
し得るに十分な、前記残存球の通過を有効とする有効期
間を設定し、かつ、前記特定作動口への入球から前記電
動役物が作動を行うまでの間に、前記有効期間と同一の
長さ以上の期間を設定したことを特徴とする遊技機であ
る。これにより、大当り中のラウンドの継続性を確保す
るとともに、羽根モノにフィーバー機能を加味した遊技
を創造でき、前記課題が好適に解決できる。
【0006】ここでいう連続作動は電動役物の羽根部材
の作動と停止を繰り返すものが例示され、連続作動の停
止には一時停止を含む。また、特定領域は、特別領域を
兼ねるものでも良いし、別途設けられるものでも良い。
請求項1により、前記有効期間中は、連続作動の状態が
継続されることになり、すべての残存球が特定領域を通
過可能とし、これを検知することで、連続作動の継続可
能性が高まり、賞球数が増大する可能性がある。また、
特定の始動口に入賞又は特定の通過口を通過から前記電
動役物が前記連続作動を行うまでの間にも有効期間を設
定したことで、有効期間が連続となることを防止でき
る。
【0007】請求項2に記載の遊技機は、開閉可能な羽
根部材を備えた電動役物と、遊技球が図柄作動口に入球
することに起因して所定の図柄を可変表示させる可変表
示手段と、該可変表示手段に表示される図柄が特定の図
柄で確定する第1の条件、又は、遊技球が特定作動口に
入球することに起因して前記電動役物を遊技者に有利な
遊技状態とし且つ遊技球が前記電動役物内に設けた特定
領域を通過する第2の条件のいずれかに起因して、前記
電動役物を遊技者に有利な特別遊技状態に連続作動させ
る制御手段と、を備え、前記電動役物が作動を停止した
ときの前記電動役物内の残存球が前記電動役物内の特定
領域を通過し得るに十分な通過を有効とする有効期間を
設定し、かつ、前記電動役物の作動終了後、前記特定作
動口の機能が停止される無効期間を、前記有効期間と同
一の長さ以上に設定したことを特徴とする遊技機であ
る。これにより請求項1と同様の課題が達成できる上、
特定入賞口への入球を無効化することで、有効期間が連
続となることを防止できる。
【0008】尚、請求項1及び2において、特定作動
口、図柄作動口等への入球に伴う賞球の有無は任意に設
定可能である。
【0009】請求項3に記載の遊技機は、前記連続作動
の各作動の終了条件は、前記羽根部材の所定時間の開
放、又は前記第1の条件若しくは第2の条件のいずれが
前記連続作動の起因となったときでも前記羽根部材から
の入球数が所定球数に達したことを条件とし、前記終了
条件成立以後に前記有効期間を設定することを特徴とす
る請求項1又は2の遊技機である。これにより請求項1
又は2と同様の課題が達成できる上、終了条件のバリエ
ーションが豊富になり充実した遊技が楽しめる。
【0010】請求項4に記載の遊技機は、前記連続作動
の各作動の終了条件は、前記羽根部材の所定時間の開
放、又は前記第1の条件が起因となるときは前記特定領
域及び非特定領域への通過数の合計が所定通過数、若し
くは前記第2の条件が起因となるときは前記羽根部材か
らの入球数が所定球数に達したことを条件とし、前記終
了条件成立後に前記有効期間を設定し、更に前記第1の
条件又は第2の条件のいずれが前記起因となっても、前
記特定領域への遊技球の通過を前記連続作動の継続条件
として設定したことを特徴とする請求項1又は2の遊技
機である。これにより請求項1又は2と同様の課題を達
成できる上、第1の条件の終了条件と第2の条件とを明
確に区別することで、処理の簡素化、或いはメリハリの
ある遊技が実現できる。ここでいう非特定領域は特定領
域以外の領域をいい、特定領域の近辺に設けられたもの
であり、その数、大きさ、場所等は任意に設定可能であ
り、例えば、特定領域の両側に非特定領域を1個ずつ設
置したもの、或いは、特定領域と非特定領域とを1個ず
つ連設したもの等、様々な変更形態が挙げられる。
【0011】請求項5記載の遊技機は、前記第1の条件
が前記起因となるとき、前記特定領域への遊技球の通過
を前記連続作動の継続条件とせず、前記第2の条件が前
記起因となるとき、前記特定領域への遊技球の通過を前
記連続作動の継続条件として設定したことを特徴とする
請求項4の遊技機である。これにより請求項4と同様な
課題を達成できる上、第2の条件による継続がなされる
かどうか遊技者が一喜一憂することで趣向性を高めるこ
とができる。
【0012】請求項6記載の遊技機は、前記第1の条件
又は第2の条件のいずれが前記起因となっても、前記特
定領域への遊技球の通過を前記連続作動の継続条件とせ
ず、前記有効期間の設定は前記第2の条件が起因となる
ときのみ設定されることを特徴とする請求項1又は2の
遊技機である。これにより請求項1又は2と同様な課題
を達成できる上、処理が簡素化されるとともに、遊技者
にとって継続条件の成立の心配から開放される。
【0013】請求項7記載の遊技機は、前記特定領域の
領域幅を可変とし、前記第1の条件が前記起因となると
きと、前記第2の条件が前記起因となるときとで、該領
域への遊技球の通過率を異なるように設定したことを特
徴とする請求項3の遊技機である。これにより請求項3
と同様な課題を達成できる上、遊技者は通過率の向上へ
の期待感を高めることができる。
【0014】請求項8記載の遊技機は、前記羽根部材か
ら入球する遊技球を全て1つの通過口へ誘導し、該通過
口への誘導に起因して乱数の抽選を実行し、前記第1の
条件が前記起因となるときと、前記第2の条件が前記起
因となるときとで、該抽選確率を異ならせ、前記抽選結
果に起因して、前記連続作動の継続確率を決定すること
を特徴とする請求項3の遊技機である。これにより請求
項3と同様な課題を達成できる上、遊技条件を乱数に依
存させることで、通過口の物理的な制約から解放され、
通過口の設計の自由度を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態
は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本
発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得る。
図1に示すように、第1実施形態のパチンコ機10は、
大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外
枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が
設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14
により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿1
5の上面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18
が設けられている。プリペイドカードユニット13のカ
ード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶され
た残高が残高表示部18に表示され、貸出釦16を押下
すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口
より遊技球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠
20が前面枠12に対して解放可能に取り付けられてい
る。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれ
ている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されて
いる。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設け
られ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付け
られている。この発射ハンドル24の外周には、図示し
ない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば
遊技球を遊技盤22上に発射することができる。上皿1
5と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で
満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成
されている。
【0016】図2はパチンコ機10の裏面図であり、前
述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が
前述した外枠11に収納されている。この機構盤26に
は、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装
置29が設けられている。この構成により、遊技盤22
上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘
導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29に
より前述した上皿15に排出することができる。
【0017】また、機構盤26には主制御基板30及び
賞球制御基板31が脱着可能に、遊技盤22には特別図
柄表示装置32が、前面枠12左下部には発射制御基板
33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子基
板40が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を
中心とした遊技球の払い出し等に関する構造は従来の構
成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0018】次に図3を用いて遊技盤22について説明
する。図3に示すように、遊技盤22の下部に設けられ
た特別図柄作動口としての普通電動役物36、普通電動
役物36に設けられたLEDからなる普通図柄表示装置
37、普通図柄表示装置37に表示される図柄の変動開
始に用いられる左右の普通図柄作動ゲート38及び3
9、盤面最下部のアウト口41、左右一対設けられた入
賞口50及び51、遊技盤22の中央にある特別電動役
物60、普通電動役物36の左右に一対設けられた普通
入賞口である羽根作動口61a,61b、その他の各種
入賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられてい
る。特別電動役物60は、上部に天入賞口52、その下
側にある4つの特別図柄保留記憶表示領域48a〜48
d、天入賞口52から入球した遊技球を下部領域に誘導
する誘導口53、大入賞口として機能する一対の羽根部
材62a,62b、中央部に特別図柄表示装置32、羽
根部材62a若しくは62b又は誘導口53からの遊技
球を流下させる、底部の両側に左右一対設けられた球流
下路(ワープ通路とも呼ばれる)67a(図4参照)
と、手前側に左右一対の球出口67b(図4参照)とが
形成され、奥側に左右一対設けられた非特定領域として
の外れ通過口68、その中央に特定領域としてのV通過
口69を備えている。また大当り時に遊技球が10個入
賞するまで入賞した遊技球を停留させておき、10個入
賞時に停留を解除して一挙に流下させる停留装置70
(図4参照)をV通過口69の手前側に備えている。こ
の停留装置70は、シャッタ71(図4参照)とシャッ
タ71を昇降させる駆動部(図示略)とを備えたもので
ある。シャッタ71の前方にスロープ72(図4参照)
が設けられ、シャッタ71が降下されると、球が自然に
流下できるようにされている。羽根62a及び62bは
羽根作動口61aへの入賞に応答して1回開き、羽根作
動口61bへの入賞に応答して羽根62a及び62bは
2回開く構造とされている。
【0019】これにより、羽根作動口61a又は61b
へ遊技球の入賞があれば、羽根62a及び62bが1回
又は2回0.9秒間開放し、開放したとき遊技球が特別
電動役物60内に入賞すれば、入賞した遊技球は球流下
路67aを通過して上部から下部に流下し、球出口67
bを介してシャッタ71の手前に停留させられる。停留
させられた遊技球は、シャッタ71を降下させることに
よりスロープ72を流下し、運が良ければV通過口69
に流れ込み、運が悪ければ左右の外れ通過口68に流れ
込む。
【0020】尚、図5に示す様に、特別電動役物60内
に誘導装置80を設ける構成としても良い。この誘導装
置80は、羽根部材62a,62bからの入賞球を受け
入れる球通路81と、球通路81と連通する連絡通路8
2と、球を受け止めV通過口84a又は外れ通過口84
bに誘導する誘導部材83と、表示装置85とから構成
されている。
【0021】この構成により、入賞した遊技球は誘導部
材83で受け止められ、このとき図示しないセンサによ
り受け止められたことが検出され、検出されたタイミン
グで抽出される乱数の値によりV通過口84a又は外れ
通過口84bに誘導される。本実施形態では、乱数は0
〜9までの10個の整数を繰り返し作成するタイマーと
して構成され、抽出された乱数値に対応した数字図柄を
表示装置85に表示するよう構成されている。
【0022】前述した発射ハンドル24を回動すれば、
発射制御基板33により駆動される発射モータ33a
(図6参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイド
レールに沿って遊技盤22上に発射される。発射された
遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセー
フ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を
介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0023】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図6のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、図示するように、主として、前述した
主制御基板30、賞球制御基板31、特別図柄表示装置
32、発射制御基板33、ランプ制御基板34及び音制
御基板35等から構成されている。尚、この回路図に
は、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源
回路等は記載していない。
【0024】主制御基板30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領
域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマ
イコンを中心とした論理演算回路として構成され、この
他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類
との入出力を行うための外部入出力回路も設けられてい
る。主制御基板30の入力側には、タッチスイッチ24
a、賞球払出しスイッチ29a、特別図柄作動スイッチ
36a、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、満タ
ンスイッチ43、補給スイッチ44、羽根作動スイッチ
63a,63b、カウントスイッチ64、役物連続作動
スイッチ(以下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)65等が
接続されている。また、主制御基板30の出力側には、
普通役物ソレノイド36b、外部接続端子基板40、及
び羽根ソレノイド66a,66b等が接続されている。
更に、主制御基板30はタイマ回路56、カウンタ57
と接続されている。
【0025】タッチスイッチ24aは発射ハンドル2
4、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球
切りモータ29b(図6参照)の下方、特別図柄作動ス
イッチ36aは前述した遊技盤22上の普通電動役物3
6内、普通図柄作動スイッチ38a及び39aは各々普
通図柄作動ゲート38及び39内、満タンスイッチ43
は下皿23内、補給スイッチ44は球タンク27内、羽
根作動スイッチ63a,63bは羽根作動口61a,6
1b内、カウントスイッチ64は羽根部材62a,62
bの取付部近傍、Vスイッチ65はV通過口69内に、
各々取り付けられている。
【0026】ここでタッチスイッチ24aは発射ハンド
ル24に内蔵され遊技者が発射ハンドル24に触れてい
ることを、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ2
9bにより上皿15に排出される遊技球を、特別図柄作
動スイッチ36aは普通電動役物36に入賞したこと
を、普通図柄作動スイッチ38a,39aは普通図柄作
動ゲート38,39を遊技球が通過したことを、満タン
スイッチ43は下皿23内に遊技球が満タン状態になっ
たことを、補給スイッチ44は球タンク27内に遊技球
が存在することを、羽根作動スイッチ63a,63bは
羽根作動口61a,61bに入賞したことを、カウント
スイッチ64は羽根部材62a,62b部分から入賞す
る全ての遊技球を、Vスイッチ65は羽根部材62a,
62b部分から入賞した遊技球がV通過口69(V領
域)を通過したことを、各々検出するためのものであ
る。
【0027】また、主制御基板30の出力側に接続され
た普通役物ソレノイド36bは普通電動役物36、羽根
ソレノイド66a,66bは羽根部材62a,62bの
各々の開閉に使用されるものである。
【0028】特別図柄表示装置32は、LCDパネルユ
ニット32aと、これを駆動制御する図柄表示装置制御
基板(以下、単に「図柄制御基板」という。)32b及
びバックライト及びインバータ基板等の付属ユニット3
2cから構成されている。図柄制御基板32bは、前述
した主制御基板30と同様8ビットワンチップマイコン
を中心とした論理演算回路として構成されている。
【0029】賞球制御基板31は、主制御基板30から
の指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御
して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を
払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット1
3及びCR精算表示基板47等も制御するものであり、
マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成
しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても
良い。CR精算表示基板47は、前述した上皿15の貸
出釦16、精算釦17及び残高表示部18等と接続され
たものである。
【0030】賞球制御基板31は主制御基板30からの
指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技
球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で
行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知
は、主制御基板30及び賞球制御基板31の双方で行っ
ても良い。
【0031】発射制御基板33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン
状態のときタッチランプ45を点灯させるためのもので
ある。ランプ制御基板34は主としてトランジスタ等の
駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指
令を受けて普通図柄表示装置37、大当りランプやエラ
ーランプ等の各種ランプ58及び各種LED59等の各
種ランプ類を点灯表示させるためのものである。音制御
基板35は音源IC及びアンプ等から構成されており、
主制御基板30の指令を受けてスピーカ46を駆動制御
するためのものである。前述した特別図柄表示装置3
2、賞球制御基板31、発射制御基板33、ランプ制御
基板34及び音制御基板35への送信は、主制御基板3
0からのみ送信することができるよう一方向通信の回路
として構成されているが、双方向の通信も可能であるよ
うに構成できる。
【0032】以上説明した回路構成を有するパチンコ機
10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン
(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を
図7に示すフローチャートに従って説明することにす
る。
【0033】図7に示すフローチャートは、主制御基板
30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したも
のであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期
的に実行される処理である。ステップS1〜S11まで
の各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処
理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余
った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステッ
プS12及びS13の処理を「残余処理」と称する。
【0034】マイコンによるハードウェア割り込みが実
行されると、スタックポインタの設定が行われた後、正
常割り込みであるか否かが判断される(ステップS
1)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領
域の値が所定値であるか否かを判断することにより行わ
れ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行した
とき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するた
めのものである。通常でない場合としては、電源投入時
又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、
マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無い
ものと考えて良いので、大抵が電源投入時である。電源
投入時には、RAMの所定領域の値が所定値と異なる値
となっている。
【0035】正常割り込みでないと判断されると(ステ
ップS1:NO)、前記メモリの所定領域に所定値を書
込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモ
リの作業領域への各初期値の書込み、即ち初期設定が為
される(ステップS2)。
【0036】正常割り込みとの肯定判断が為されると
(ステップS1:YES)、まず初期乱数更新処理が実
行される(ステップS3)。この処理は、図8(a)に
示すように、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+
1とするインクリメント処理であり、この処理実行前の
初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の
乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理
で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」まで
の330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
【0037】ステップS3に続く当否乱数更新処理(ス
テップS4)は、初期乱数更新処理と同様に処理を実行
する毎に+1とするインクリメント処理であるが、図8
(b)に示すように、最大値である「329」に至ると
次回の処理では、そのときの前記初期乱数の値を初期値
(以下、「更新初期値」という。)とし、更に割り込み
毎に+1とする処理を続行して更新初期値より「1」少
ない値(以下、「更新最大値」という。)に至れば次回
の処理では、更にそのときの初期乱数の値を初期値とし
「0」〜「329」までの330個の整数値を繰り返し
作成する。即ち、割り込み処理毎に+1とし、乱数を構
成する要素を「0」〜「329」までの330個の整数
値とすることは前記初期乱数と何等変わることはない
が、今回の更新最大値(図では「157」「24」「2
57」)に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更
新初期値(図では「158」「25」「258」「9
5」)を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に
+1とし、更に次回の更新初期値を初期値とする構成で
ある。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を
「0」〜「329」までの330個の整数値とし、割り
込み処理毎に+1とするが、更新最大値に至れば、次回
の割り込み処理ではそのときの初期乱数により決定され
る値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にす
ることができる。また、更新初期値と更新最大値とによ
り決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ
「0」〜「329」の330個の整数値と何等変わるこ
とがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にして
いる。
【0038】大当り図柄乱数更新処理(ステップS5)
は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し作成す
るカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大
値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の各乱
数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁同一
の「111」、「222」、「333」、「444」、
「555」、「666」、「777」、「888」、
「999」、[AAA」、「BBB」、「CCC」、
「DDD」、「EEE」、「FFF」に各々対応する。
【0039】外れ図柄乱数更新処理(ステップS6)
は、左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から
構成され、大当りでないときの外れ図柄として使用され
る。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎
に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻
る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用
乱数が「0」に戻るときに本処理毎に+1とされ最大値
を超えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜
「14」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタと
して構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処
理毎に+1とされ最大値を超えると「0」に戻る。
【0040】普通図柄乱数更新処理(ステップS7)
は、「0」〜「6」の7個の整数を繰り返し作成するカ
ウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を
超えると初期値である「0」に戻る。
【0041】前述した各乱数更新処理(ステップS3〜
S7)により、初期乱数、当否乱数、大当り図柄乱数、
外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新されるが、続
く各入力処理(ステップS8)ではパチンコ機10に設
けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力
処理が実行される。前述したタッチスイッチ24a、賞
球払出しスイッチ29a、特別図柄作動スイッチ36
a、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、満タンス
イッチ43、補給スイッチ44、羽根作動スイッチ63
a,63b、カウントスイッチ64、Vスイッチ65、
その他の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイ
ッチ等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実
行される。
【0042】この入力処理(ステップS8)により特別
図柄作動スイッチ36aに入力がある場合には、作動口
としての普通電動役物36に遊技球が入賞したときであ
り、この割り込み処理時の前記当否乱数の値が抽出され
当否判定値と比較される。第1実施形態のパチンコ機1
0は、確率変動機として構成され、通常確率時では当否
判定値は「1」であり、高確率時には「1」、「3」、
「5」、「7」、「9」、「11」に増加する。当否乱
数を構成する「0」〜「329」の330個の各整数値
の出現率は均一であり、遊技球が作動口としての普通電
動役物36に入賞するタイミングで抽出される当否乱数
の値は、前記ハードウェア割り込みの微小時間である約
2msと比較すれば、入賞タイミングを微小時間単位で調
節できないことから無作為に抽出された値となり、当否
乱数は完全なる乱数として機能する。従って、抽出され
た当否乱数の値が当否判定値と一致して大当りとなる確
率は、通常確率時には1/330であり、高確率時には
1/55(=6/330)となる。この大当りを発生さ
せる確率が通常確率状態から高確率状態に移行するの
は、第1実施形態では、大当り発生時の割り込み処理に
おける前述した大当り図柄乱数の値が、「1」、
「3」、「5」、「7」、「9」、「11」及び「1
3」、即ち、大当り図柄が「111」、「333」、
「555」、「777」、「999」、「BBB」及び
「DDD」(以下、「高確率図柄」という。)の場合で
あり、大当りが発生するときの7/15の確率で高確率
に移行する。そして、高確率中において、再び大当りを
発生させたときの大当り図柄が高確率図柄であれば更に
高確率状態が継続する。
【0043】ここで、高確率状態の発生条件として、1
つは、普通電動役物36への入賞に伴い特別図柄表示装
置32へ表示された大当り図柄が高確率図柄で確定表示
されること、2つは、羽根部材62a,62bが開放さ
れる間に特別電動役物60内に飛び込んだ打球がVスイ
ッチ65で検知されたときに特別図柄表示装置32へ可
変表示される確率変動判定図柄が高確率図柄であること
である。後者の場合には、大当りが確定した後に表示さ
れるものであり、単に確率変動判定を行うために表示す
るものである。
【0044】前記高確率判定処理に係る処理を示したの
が図9に示す「高確率判定ルーチン」である。このルー
チンは大当りと判定されると続いて実行される処理であ
り、このルーチンに処理が移行すると、まず、前記大当
り図柄が高確率図柄であるか否かが判断され(ステップ
S20)、高確率図柄との肯定判断が為されると(ステ
ップS20:YES)、高確率フラグFgが値「1」に
セットされ当否判定値を「1」、「3」、「5」、
「7」、「9」、「11」の6個に増加する処理が実行
され(ステップS21〜S22)、リターンに抜ける。
一方、前記大当り図柄が高確率図柄でないとの否定判断
が為されると(ステップS20:NO)、高確率フラグ
Fgを値「0」にリセットし当否判定値を「1」に戻す
処理が実行され(ステップS23〜S24)、リターン
に抜ける。
【0045】一方、特別電動役物60内のV通過口69
を遊技球が通過することにより大当りが発生したとき
は、前述の図9に示した処理に準じて、確率変動判定図
柄が高確率図柄であるか否かにより高確率フラグFgが
セット又はリセットされる。ただし、この確率変動判定
図柄が高確率図柄を表示するか否かは、遊技球がV通過
口69を通過するタイミングで抽出される確率変動判定
乱数の値により判定される。確率変動判定乱数は、0と
1との整数を繰り返し作成する乱数であり、抽出された
判定乱数の値が「1」のとき特別図柄表示装置32に高
確率図柄を表示する。
【0046】この判定乱数抽出処理の一例によれば、図
10に示す通り、特別電動役物60が大当り動作を実行
しているか否かを判定し(ステップS30)、大当り動
作を実行していないとき(ステップS30:NO)、羽
根部材62a,62bが開放し、かつ、入賞球がV通過
口69を通過したかどうかを判定する(ステップS3
1)。ここで肯定判断されると(ステップS31:YE
S)、上述の確率変動判定乱数の抽出を行い(ステップ
S32)、処理はリターンに抜ける。このステップS3
2は、大当り動作中にV通過口69を遊技球が通過して
も(ステップS30:YES)、或は、大当り動作中で
ないときでもV通過口69を通過しなければ(ステップ
S31:NO)、実行されることはなく、処理はリター
ンに抜ける。
【0047】尚、上述の判定乱数抽出処理は、大当り動
作の最後、即ち16ラウンド目に遊技球がV通過口69
を通過したとき実行するよう構成しても良いし、大当り
動作が16ラウンドまで実行されず途中のラウンドで終
るような場合を考慮して各ラウンド毎に実行し大当り動
作中の最後に実行された処理を有効として処理するよう
構成しても良い。
【0048】また、図10の処理による確率変動判定乱
数の抽出に起因して、図11(a)の羽根開放時間制御
ルーチンが実行される。即ち、高確率図柄が特別図柄表
示装置32に確定表示されたか否かを判定する(ステッ
プS40)。高確率図柄が表示されたとき(ステップS
40:YES)、羽根部材62a,62bの開放時間
(羽根ソレノイド66a,66bの通電時間)が1.8
秒に設定され(ステップS41)、処理はリターンに抜
ける。一方、通常確率図柄が表示されたとき(ステップ
S40:NO)、羽根部材62a,62bの開放時間
(羽根ソレノイド66a,66bの通電時間)が0.9
秒に設定され(ステップS42)、処理はリターンに抜
ける。こうした処理により、高確率状態が発生すると、
羽根作動口61a又は61bに入賞することにより開放
する羽根部材62a及び62bの開放時間が0.9秒か
ら1.8秒に延長される。これにより、高確率時におい
て、通常確率時よりも、羽根部材62a及び62bの開
放により遊技球が特別電動役物60内に入賞する確率が
高くなり、趣向性が高まる。
【0049】尚、この高確率状態の動作に替えて、特別
電動役物60に入賞した遊技球を所定の通常確率(1/
10)でV通過口69に誘導する誘導装置80(図5参
照)を設け、高確率時には、該誘導装置80を前記所定
の通常確率(1/10)よりも大きな値である所定の高
確率(1/2)に設定する設定手段を設け、前記入賞し
た遊技球をV通過口84aに高確率で誘導する構成とし
ても良い。即ち、図11(b)に示す通り、高確率中で
あるか否かを判定し(ステップS50)、高確率中であ
れば(ステップS50:YES)、誘導装置80の誘導
確率を高く(1/2)設定し(ステップS51)、リタ
ーンに抜ける。一方、通常確率であれば(ステップS5
0:NO)、誘導装置80の誘導確率を低く(1/1
0)設定し(ステップS52)、リターンに抜ける。こ
れにより高確率時において、通常確率時よりも、入賞し
た遊技球がV通過口84aを通過する確率が高くなり、
趣向性が高まる。
【0050】また、図11(a)では羽根部材62a,
62bの開放時間を変更したが、これに代えて、高確率
中には羽根部材62a,62bのラウンド回数を増加さ
せる構成としても良い。即ち、図12(a)に示す通
り、高確率中であるか否かを判定し(ステップS6
0)、高確率中であれば(ステップS60:YES)、
羽根部材62a,62bのラウンド回数を+1とする
か、又は2倍に設定し(ステップS61)、リターンに
抜ける。一方、通常確率であれば(ステップS60:N
O)、羽根部材62a,62bのラウンド回数を通常回
数に設定し(ステップS62)、リターンに抜ける。こ
れにより高確率時において、通常確率時よりも、羽根の
ラウンド回数が増加する。尚、高確率中であることを示
すフラグFgは、前述した図9に示す処理に準じた処理
により零クリアされる他、電源投入時にも零クリアされ
る。
【0051】そして、前述した図7に示す当否判定処理
(ステップS9)、図9に示す「高確率判定ルーチ
ン」、図10の「確率変動判定乱数抽出ルーチン」、図
11(a)の「羽根開放時間制御ルーチン」等が終了す
ると、続いて図7に示す画像出力処理(ステップS1
0)が実行される。
【0052】画像出力処理(ステップS10)を、次の
表1を用いて詳細に説明する。表1に示すコマンドコー
ドは、主制御基板30から特別図柄表示装置32の図柄
制御基板32bに送信されるコードである。表1に示す
ように、主制御基板30と図柄制御基板32bとの送信
コマンドコードは、1.電源投入時、2.客待ちデモ、
3.図柄変動中、4.大当り開始時、5.大当り中、
6.大当り終了時、7.動作異常時、の7種類に大別で
きる。
【0053】
【表1】
【0054】1.電源投入時 電源投入時のコマンドコードは、パチンコ機10に電源
が投入されたとき主制御基板30から図柄制御基板32
bに送信されるコマンドコードであり、10Hの動作番号
及び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。
図柄制御基板32bがこのコマンドを受信するとROM
に書込まれた制御プログラムに従って特別図柄表示装置
32の画面上に電源投入時のデモ画面を表示する。例え
ば、図12(b)に示すLCDパネルユニット32a上
の3つの特別図柄表示領域42a,42b及び42cに
各々「7」、「7」、「7」と3桁同一の大当り図柄を
表示し、背景画面49上にキャラクタとしてヒーロ(h
ero)及び悪人(bad)を表示し、ヒーロが悪人と
所定時間(約1分)格闘したのち悪人を倒し「ファイ
ヤ」という文字を表示するデモ画面を表示すると共に音
制御基板35により「ファイヤ」という効果音を出力す
る処理を実行する。
【0055】2.客待ちデモ 客待ちデモのコマンドコードは、前記電源投入時のデモ
画面が終了した後、又は遊技者が所定時間(通常約3分
間)発射ハンドル24に触れていないと判断されたとき
に送信されるコマンドコードであり、20Hの動作番号及
び01Hの識別番号の2バイト命令で構成されている。図
柄制御基板32bがこのコマンドを受信するとROMに
書込まれた制御プログラムに従って特別図柄表示装置3
2の画面上に客待ちのデモ画面を表示する。例えば、特
別図柄表示領域42a〜42c上に変動表示される特別
図柄の変動パターンを全て順番に表示する。このとき、
背景画面49上には各々の変動パターンに対応した背景
画像及びキャラクタが表示される。この客待ちデモ画面
は遊技者が発射ハンドル24を操作するまで全ての変動
パターンを順番に表示して一巡した後、繰り返し表示す
る。尚、遊技者が発射ハンドル24に触れているか否か
はタッチスイッチ24aの入力により検知することがで
きる。第1実施形態では、タッチスイッチ24aの入力
を主制御基板30に入力する構成としたので、主制御基
板30と発射制御基板33との通信を主制御基板30か
らの一方向通信としながらも前記検知が可能なのであ
る。もちろん、主制御基板30からタッチスイッチ24
aのオンオフ情報は発射制御基板33に送信される。こ
のタッチスイッチ24aの入力を発射制御基板33に入
力する構成とし、いずれかの又は全ての入賞口に所定時
間入賞がないこと、又は遊技盤22上のアウト口41に
スイッチを設けてこのスイッチが所定時間オンしないこ
とにより遊技者が遊技を実行していないことを判断する
構成としても良い。
【0056】3.図柄変動中 図柄変動中コマンドコードは、特別図柄変動時に送信さ
れるコマンドであり、表1に示すように(1)変動タイ
ムコード、(2)左静止図柄指定コード、(3)中静止
図柄指定コード、(4)右静止図柄指定コード、の4種
類のコマンドコード(以下、この4つのコマンドコード
を総称して「画像表示コマンド」ということもある。)
に分類される。
【0057】(1)変動タイムコード 変動タイムコードは、、動作番号として30Hの1バイト
命令と識別番号として01H〜1EHの30種類の1バイト命
令とから30種類の2バイト命令として構成されてい
る。30種類の1バイト命令は、1秒単位の5秒〜35
秒の30種類の時間を表している。
【0058】(2)左静止図柄指定コード 左静止図柄指定コードは、31Hの動作番号と01H〜0FHの
15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別
番号が01Hのときは左静止図柄として「0」、02Hのとき
は「1」、03Hのときは「2」、04Hのときは「3」、05
Hのときは「4」、06Hのときは「5」、07Hのときは
「6」、08Hのときは「7」、09Hのときは「8」、0AH
のときは「9」、0BHのときは「A」、0CHのときは
「B」、0DHのときは「C」、0EHのときは「D」、0FH
のときは「E」の文字を特別図柄として特別図柄表示領
域42aに表示させるためのものである。
【0059】(3)中静止図柄指定コード 中静止図柄指定コードは、32Hの動作番号と01H〜0FHの
15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別
番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味
をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図
柄表示領域42bに表示させるためのものである。
【0060】(4)右静止図柄指定コード 右静止図柄指定コードは、33Hの動作番号と01H〜0FHの
15種類の識別番号とからなる命令コードであり、識別
番号は前記左静止図柄指定コードの識別番号と同じ意味
をもち、各々で指定される文字を特別図柄として特別図
柄表示領域42cに表示させるためのものである。
【0061】この変動タイムコード、左、中及び右静止
図柄指定コードは、遊技盤22上に発射された遊技球が
特別図柄作動口としての普通電動役物36に入賞したと
き2バイトずつほぼ同時に送信されるコマンドコードで
あり、その内容は次のようにして決定される。
【0062】即ち、遊技球が普通電動役物36に入賞す
ると、そのときの当否乱数の値、大当り図柄乱数の値、
外れ図柄乱数の値、普通図柄乱数の値が各々抽出され
る。抽出された当否乱数値は、通常確率時には当否判定
値「1」と比較し、高確率時には当否判定値「1」、
「3」、「5」、「7」、「9」及び「11」と比較し
一致すれば大当りが発生、一致しなければ外れとなる。
一致して大当り発生時には、抽出された大当り図柄乱数
値に+1として、この値を左、中及び右静止図柄指定コ
ードの識別番号とする。即ち、左、中及び右静止図柄指
定コードの識別番号は同一となる。それらが一致せず外
れとなったときには、抽出された外れ図柄乱数の左図柄
用乱数値、中図柄用乱数値及び右図柄用乱数値の各々の
値に+1とした値を各々左、中及び右静止図柄指定コー
ドの識別番号とする。このとき、偶然に3つの識別番号
が一致する場合には、右静止図柄指定コードの識別番号
の値を「1」だけ異なる値とする処理が為される。前述
した変動タイムコードは、左、中及び右静止図柄指定コ
ードの識別番号が全て一致するときには大きな値とし、
全て一致しなくとも左及び中静止図柄指定コードの識別
番号が一致するときには中間の値とし、全く一致しない
ときには小さな値に振り分けられる。
【0063】この4つのコマンドコードからなる画像表
示コマンドを受信したときの図柄制御基板32bが行う
処理を図13(a)に示すフローチャートに従って説明
する。図13(a)に示す「通常表示ルーチン」は、送
信される左、中及び右静止図柄指定コードの識別番号が
全て一致しない場合、即ち大当りを発生させないときの
画像処理に用いられる処理である。図柄制御基板32b
のマイコンが前記画像表示コマンドを受信すると、受信
した変動タイムコードと左、中及び右静止図柄指定コー
ドの識別番号とから特別図柄の変動パターンを作成する
処理を実行する(ステップS70)。図柄制御基板32
bのROMには、次表2に示されるように、受信した画
像表示コマンドの各値の組み合わせに対応したテーブル
が書込まれている。図柄制御基板32bのマイコンは、
受信した画像表示コマンドからROMに書込まれたテー
ブルを読み出し特別図柄の変動パターンを作成する。こ
の変動パターンは次のようにして作成される。
【0064】マイコンは、受信した左、中及び右静止図
柄指定コードの識別番号から左と中との識別番号が一致
するか否か(即ち、リーチであるか否か)を判断して通
常変動なのか、リーチ変動なのかを判断し、更にリーチ
変動でも変動タイムコードの値が所定値より大きいのか
小さいのかによりトリック変動をするのか否かを判断
し、これらの判断と変動タイムコードとにより特別図柄
の左、中及び右図柄の変動開始から静止するまでの各々
の時間を決定する。作成された特別図柄の変動パターン
に従って、背景画面49上に表示される背景及びキャラ
クタの表示データも作成される。こうして変動パターン
が作成されると、表2に示す通り、この変動パターンに
従って左、中及び右の各特別図柄の変動を開始し指定さ
れた静止図柄で静止表示する変動表示処理(ステップS
71)を実行すると共に、背景及びキャラクタの表示制
御も実行され、リターンに抜ける。
【0065】
【表2】
【0066】4.大当り開始時 大当り開始コマンドコードは、特別図柄表示領域42a
〜42cに表示される左、中及び右特別図柄が同一図柄
を表示した後から大当り動作が開始されるまでの間に大
当りが発生したということを遊技者にアピールする画像
を表示するときに使用されるコマンドコードであり、40
Hの動作番号と01Hの識別番号により構成されている。こ
の命令コードを図柄制御基板32bが受信すると特別図
柄表示装置32の画面上に「大当り等の文字を表示しキ
ャラクタが喜ぶ画像を表示すると共に、音制御基板35
により効果音を出力する処理がなされる。このとき、図
13(b)に示す通り、図柄制御基板32bは、前記画
像表示コマンドから、即ち、受信した左、中及び右静止
図柄指定コードの識別番号が一致しているか否かにより
大当りが発生したことを判断し(ステップS75)、大
当りとの肯定判断をすると(ステップS75:YE
S)、前回記憶した大当り回数の値を+1として(ステ
ップS76)、その回数を背景画面49上に表示する処
理を実行し(ステップS77)、リターンに抜ける。こ
れにより、パチンコホールを開店してからの営業中にお
けるパチンコ機10で発生した大当り回数の累計回数を
遊技者に報知することができる。一方、大当りでないと
の否定判断をすると(ステップS75:NO)、リター
ンに抜ける。
【0067】5.大当り中 大当り中コマンドコードは、開放前コード、開放中コー
ド、10カウント入賞コード、V通過コード及びラウン
ド表示コードの5個のコマンドコードに分類される。 (1)開放前コードは、50Hの動作番号及び01Hの識別番
号より構成され、図柄制御基板32bがこの命令コード
を入力すると、羽根部材62a,62bを開放すること
を遊技者に知らせる画像を背景画面49に表示する処理
を実行する。 (2)開放中コードは、50Hの動作番号及び02Hの識別番
号より構成され、図柄制御基板32bがこの命令コード
を入力すると、羽根部材62a,62bが開放中である
ことを遊技者に知らせる画像を背景画面49に表示する
処理を実行する。 (3)10カウント入賞コードは、50Hの動作番号及び0
3Hの識別番号より構成され、主制御基板30は、羽根作
動口61a,61b又は普通電動役物36への入球のい
ずれが大当りの起因となっていても、羽根部材62a,
62b部分から遊技球が入賞したことをカウントスイッ
チ64により検知する毎にこの命令コードを送信する。
図柄制御基板32bがこの命令コードを入力すると、入
力する毎にその値をインクリメントしその値を背景画面
49上に表示する処理を行う。これにより、画面上に
は、羽根部材62a,62b部分から遊技球が入賞する
毎に0から10個までの個数表示がなされる。 (4)V通過コードは、50Hの動作番号及び04Hの識別番
号より構成され、主制御基板30はV通過口69を遊技
球が通過したことをVスイッチ65が検知するかによ
り、この命令コードを送信する。図柄制御基板32bが
この命令コードを入力すると画面に「V」の文字を大き
く表示し羽根部材62a,62bが閉鎖した後再び開放
することを遊技者に知らせる。 (5)ラウンド表示コードは、50Hの動作番号及び05Hの
識別番号より構成され、主制御基板30は羽根部材62
a,62bが開放動作終了後に再び開放する毎にこの命
令コードを送信する。図柄制御基板32bがこの命令コ
ードを入力すると、入力する毎にその値をインクリメン
トしその値を背景画面49上に表示する処理を行う。こ
れにより、遊技者には羽根部材62a,62bのラウン
ド回数が報知される。
【0068】6.大当り終了時 大当り終了時コマンドコードは、大当り終了デモコマン
ドコードと高確率移行コマンドコードとからなる。大当
り終了デモコマンドコードは、大当り動作が終了したと
き、即ち羽根部材62a,62bが16回の開放動作を
終了したとき、または16回まで継続しなくとも開放中
に遊技球が特別領域を通過しなかったときに送信される
命令コードであり、60Hの動作番号及び01Hの識別番号よ
り構成される。図柄制御基板32bがこの命令コードを
入力すると大当りが終了したことを遊技者に知らせるメ
ッセージを表示する。高確率移行コマンドコードは、61
Hの動作番号及び01H〜02Hの識別番号より構成される。
識別番号が01Hのときは高確率状態が継続する場合であ
り、識別番号が02Hのときは高確率状態が継続しない場
合である。この高確率移行コマンドコードは、第1実施
形態において、主制御基板30から送信する構成として
も良いし、前述した画像表示コマンドの値から図柄制御
基板32bが判断する構成としても良い。
【0069】図14の通り、特別電動役物60の第N回
目(N=1〜15)のラウンドが停止する毎に、これに
応答して、通常確率状態では、有効信号Eが有効期間
(2.5s)ON状態となり、高確率状態では、有効信
号Fが有効期間(5.0s)ON状態となり、該有効期
間中は、Vスイッチ65の検知が有効と認定される。該
有効期間経過後にOFFとなる。また、複数の有効期間
を設けてその異なる長さに設定しているので、高確率時
に遊技者により有利となる。そして、第16ラウンド終
了後の乱数の抽選によって、確率変動判定図柄が決定さ
れ、確率変動判定図柄が5秒間変動表示され、普通確率
状態又は高確率状態が設定され、次回の大当りまでの乱
数抽選が普通確率で行われるか又は高確率で行われる。
尚、第Nラウンド中又は有効時間中に特別領域を遊技球
が通過した場合、第N+1ラウンドが開始されるまで、
有効時間以上の期間を設け、大当り処理の有効性を確保
することにする。
【0070】図14の有効信号E,FをON・OFFと
させることで、特別電動役物60内の残存球がV通過口
69を通過し得るに十分な期間を設定する。尚、第N回
目のラウンドの終了は、羽根部材62a及び62bが1
8回開閉動作したとき、又は遊技球がカウントスイッチ
64により10個検出されたときに終了する。そして終
了したタイミングで前述のシャッタ71が降下される。
Vスイッチ65の有効化により途中でラウンドが途切れ
る確率を低減することができる。また、複数の有効期間
を設け、高確率時に遊技者に有利な内容とし、遊技の幅
を広げることができる。
【0071】また、図14に示す様に、通常時(大当り
でないとき)において、羽根作動口61a又は61bへ
の入賞から羽根部材62a及び62bの開放動作までは
前記有効信号E,Fと同じ時間の遅延時間S,Tが設け
られており、羽根作動スイッチ63a又は63bがオン
しても羽根部材62a及び62bは直ちに開放されな
い。また、羽根部材62a及び62bの閉じた後に、有
効信号E,Fがそれぞれ設定され、該有効信号E,Fに
対応する期間はVスイッチ65は有効とされ、羽根部材
62a及び62bの開放時間0.9秒と有効信号2.5
秒とにより合計で3.4秒間、Vスイッチ65は有効と
される。これにより、通常時(大当りでないとき)にお
いて、羽根作動口61a又は61bへの入賞があれば、
羽根部材62a及び62bは0.9秒又は1.8秒開放
しVスイッチ65は有効とされるが、開放したときから
0.9秒又は1.8秒経過した後も前記有効期間中はV
スイッチ65が有効とされ、この有効期間内に再び羽根
作動口61a又は61bへの入賞があっても、この有効
期間中には羽根部材62a及び62bは開放されない。
この結果、Vスイッチ65が有効とされる期間が重複す
るといったことや、連続して有効となるといった弊害は
未然に防がれる。尚、上述の遅延動作はプログラム制御
でもハードウェアロジックであっても、その構成は当業
者であれば実施可能であるから、詳細構成は省略する。
【0072】上述の図14の例では、通常確率及び高確
率に応じて、有効期間を複数個設けたが、図15の変更
形態の通り、1回開きの始動口である羽根作動口61
a、又は、2回開きの始動口である羽根作動口61bの
いずれに遊技球が入賞したのか、ケースに応じて、2種
類の有効信号G,Hを発生させ、該信号に対応する有効
期間を設け、それぞれの期間の長さ(3.0s、6.0
s)を異ならせたものである。これにより、同様に遊技
の幅を広げることができる。上述の変更形態は、通常確
率であるか高確率であるかを問わず適用できるものであ
る尚、上述の処理においては、大当り中は有効信号E又
はFは、第N回目のラウンド終了後にONする構成とし
たが、これはシャッタ71が大当り中はラウンド終了時
に降下させられる構成だからである。シャッタ71を備
えない構成の場合には、羽根部材62a及び62bの開
放時から有効信号E又はFをON状態としラウンド終了
後にも該信号のON状態を2.5s又は5.0s延長す
る構成としても良い。また、大当り中でないときには、
シャッタ71は降下させられたままであるが、大当り中
と同様に構成し、シャッタ71が降下したときから2.
5s又は5.0s間だけ有効信号E又はFをON状態と
しても良い。
【0073】7.動作異常時 動作異常時コマンドコードは、パチンコ機10に異常が
発生したときに送信される命令コマンドコードであり、
本実施形態では、70H01HのE1エラーコード、70H02Hの
E2エラーコード、70H03HのE3エラーコードより構成
されている。E1エラーコードは、テンカウント異常エ
ラーであり、羽根部材62a,62bが開放したときに
遊技球が1個も検知されない場合に出力され、E2エラ
ーコードは下皿23が満杯で満タンスイッチ43がオン
したとき出力され、E3エラーコードは補給スイッチ4
4がオンしたとき出力される。これらの異常時コマンド
を送信することにより表示されるエラーメッセージは、
異常が解除されたとき送信される70H04Hのエラー解除コ
ードにより消去される。
【0074】図7に戻り、続く各出力処理(ステップS
11)において、主制御基板30は、遊技の進行に応じ
て特別図柄表示装置32、賞球制御基板31、発射制御
基板33、ランプ制御基板34、音制御基板35、普通
役物ソレノイド36b、羽根ソレノイド66a,66b
等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。
即ち、前記各入力処理(ステップS8)により遊技盤2
2上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知された
ときには賞球としての遊技球を払い出すべく賞球制御基
板31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応
したサウンドデータを音制御基板35に出力する処理
を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であ
ることを報知すべく図柄制御基板32bにエラー信号を
出力する処理を、更には、大当り発生時には大当り処理
等を、各々実行する。尚、特別図柄表示装置32に表示
される図柄変動中は羽根作動口61a,61b(大入賞
口作動口)の機能は有効である。また大当り中は、図柄
の変動機能、或は、羽根作動口61a,61b(大入賞
口作動口)の機能は停止される。
【0075】前述した本処理に続く残余処理は、外れ図
柄乱数更新処理(ステップS12)及び初期乱数更新処
理(ステップS13)から構成されるが、各々前述した
ステップS6及びステップS3と概ね同じ処理である。
この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが
実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行され
る。前述したステップS1〜S11までの本処理を実行
するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか
否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に
異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み
毎に異なり、図7に示された割り込み処理が1回実行さ
れることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される
(加算される)値も一律では無くなる。これにより、初
期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数と同期する可能性は
無くなる。尚、第1実施形態においては、当否乱数の更
新は初期乱数の値により変更される構成なので同期の虞
は全くない。また、前述した普通図柄乱数更新処理(ス
テップS7)も残余処理内において実行するよう構成し
ても良い。
【0076】前述した各処理を実行することにより、パ
チンコ機10は、次のような動作を実行する。即ち、遊
技者により操作される発射ハンドル24の回動量に応じ
て発射モータ33aにより遊技球が遊技盤22上に発射
され、発射された遊技球が特別図柄作動口としての普通
電動役物36に入賞すれば、これが特別図柄作動スイッ
チ36aにより検出され、特別図柄表示装置32の画面
上に特別図柄を所定時間変動表示した後に確定表示する
ように働く。この確定表示した特別図柄が予め定められ
た特定図柄、例えば「777」等の3桁同一図柄を表示
すると大当り状態として遊技者に有利なゲーム内容を提
供する。大当り状態となるか否かは、前述の通り、遊技
球が特別図柄作動スイッチ36aにより検出されたとき
抽出される当否決定乱数の値が所定値であるか否かによ
り決定される。この条件が第1の条件である。
【0077】また一方、羽根作動口61aへ入賞する
と、これが羽根作動スイッチ63aにより検出される
と、該検出に応答して、羽根部材62a,62bが1回
開き、一方、羽根作動口61bへ入賞すると、これが羽
根作動スイッチ63bにより検出され、該検出に応答し
て、羽根部材62a,62bが2回開く。通常確率状態
において、羽根作動口61a,61bに入賞すれば、羽
根部材62a,62bを所定時間(0.9秒以内)開放
し、高確率状態において、羽根作動口61a,61bに
入賞すれば、羽根部材62a,62bを所定時間(1.
8秒以内)開放する。羽根部材62a,62bが開放し
たときに入賞した遊技球がV通過口69を通過し得る。
そして、この開放期間内に羽根部材62a,62b部分
から入賞があれば、特別電動役物60の下部に流下し、
V通過口69を通過したり、しなかったりする。V通過
口69への入賞(以下、V入賞という)により、特別電
動役物60を遊技者に有利な内容、即ち、大当りになる
とともに、大当り表示を特別図柄表示装置32に表示す
る。従って、大当り状態となるか否かは、V通過口69
を遊技球が通過するか否かにより決定される。これが第
2の条件である。そして、第1の条件又は第2の条件の
いずれかにより大当り状態となると、羽根部材62a,
62bが18回以下の開閉動作(該開閉動作中の開放時
間の合計は30秒以下)又は遊技球が10個入賞したこ
とがカウントスイッチ64により検出されるまで、いず
れか早く経過する時まで開放される。但し、上記大当り
動作中に入賞球がV通過口69を通過すると、羽根部材
62a,62bの開放動作は終了し、次のラウンドに移
行する。一方、入賞球がV通過口69を通過しないと、
羽根部材62a,62bの18回以下の開閉又は遊技球
が10個入賞するものの、そのラウンドで大当りは終了
する。そこで、羽根部材62a,62bの18回以下の
開閉又は遊技球が10個入賞するまで、入賞した遊技球
を停留させておき、停留を解除し、該入賞球を一挙に流
下させ、V通過口69への入賞球の通過の確率を高め
る。羽根部材62a,62bの18回以下の開閉動作が
終了した時点以降にV通過口69を通過することもあ
る。そのときは、前述の有効期間Fの設定により救済さ
れ、V通過口69の通過は有効となる。そして、入賞球
のV通過口69への通過を条件として、一旦、羽根部材
62a,62bが閉鎖された後に再び開放され、上記の
開放動作を最大16回繰り返す。通常、遊技球1個の入
賞に対して15個の遊技球が賞球として払い出すよう構
成しているので、1回の大当り状態が発生すると、約2
400(=15×10×16)個の遊技球を賞球として
獲得することができる。この賞球排出動作は、賞球制御
基板31が実行する。遊技中において前述したランプ制
御基板34及び音制御基板35が実行する制御は従来と
同様な構成であり、その説明は割愛することにする。
【0078】以上詳細に説明した第1実施形態による
と、大当り終了後、高確率に移行したとき、特別図柄が
大当り図柄を表示する確率を甘くできる。また、有効期
間を設けたことにより、次のラウンドへの移行確率が高
くなり、賞球数の増大をもたらすとともに、停留された
入賞球の流下のタイミングの設定も容易となる。
【0079】第2実施形態のパチンコ機について図16
〜図18を参照して説明する。本実施形態は、基本的に
は第1実施形態と同様に有効信号E,Fを備えるが、始
動入賞に伴う羽根の開閉を遅延させる代わりに、各ラウ
ンド終了後に羽根作動スイッチ263a,263bの信
号検出を無効とする無効信号J,Kを備えたものであ
る。羽根作動スイッチ263a,263bの検知を無効
化することでV入賞率を制御するためである。したがっ
て、パチンコ機の主要な構成及び電気的構成等、共通す
る構成要素の説明と図示は第1実施形態を援用し、主と
して、異なる構成について説明する。尚、図示の部品番
号は第1実施形態の対応部品を200番台とし、適宜説
明は略す。
【0080】図18の通り、特別電動役物260による
第N回目(N=1〜15)のラウンドが停止すると、こ
れに応答して、通常確率状態では、有効信号Eが有効期
間(2.5s)ON状態となり、高確率状態では、有効
信号Fが有効期間(5.0s)ON状態となり、該有効
期間中は、Vスイッチ265の検知が有効と認定され
る。また、有効信号E,Fとともに無効信号J,Kが設
定され、該期間中は、羽根作動スイッチ263a,26
3bの検知を無効と認定し、第1実施形態の遅延時間
S,Tと同様の機能を果たしている。また、複数の有効
期間を設けてその異なる長さに設定し、高確率時に遊技
者により有利となる。そして、第16ラウンド終了後の
乱数の抽選によって、確率変動判定図柄が決定されるこ
とで普通確率又は高確率が決定され、確率変動判定図柄
が5秒間変動表示され、普通確率状態又は高確率状態が
設定される。尚、無効信号は、第1ラウンド終了後はO
N・OFFさせないようにすることもできる。
【0081】第2実施形態のパチンコ機の動作を説明す
る。発射された遊技球が特別図柄作動口としての普通電
動役物236に入賞すれば特別図柄作動スイッチ236
aにより検出され、特別図柄表示装置232の画面上に
特別図柄を所定時間変動表示した後に静止表示する。こ
の静止表示した特別図柄が予め定められた特定図柄、例
えば「777」等の3桁同一図柄を表示すると大当り状
態として遊技者に有利なゲーム内容を提供する。大当り
状態となるか否かは、遊技球が特別図柄作動スイッチ2
36aにより検出されたとき抽出される当否決定乱数の
値が所定値であるか否かにより決定される。これが第1
の条件である。また一方、遊技球が羽根作動口261
a,261bに入賞すれば、羽根作動スイッチ263
a,263bにより検出され、羽根部材262a,26
2bを所定時間(0.9秒又は1.8秒以内)開放する
よう働き、そして、開放期間内に羽根部材262a,2
62b部分から入賞があれば、特別電動役物260の下
部に流下し、回転体270の回転により、遊技球がラン
ダムに回転体270に当たり、V通過口269を通過し
たり、しなかったりする。遊技球がV通過口269を通
過すれば特別電動役物260を遊技者に有利な内容とす
る。大当り状態となるか否かは、V通過口269を通過
するか否かにより決定され、これが第2の条件である。
第1の条件又は第2の条件のいずれかの条件が成立する
と、大当り状態となり、いずれの場合にも、羽根部材2
62a,262bが約30秒間又は遊技球が10個入賞
したことがカウントスイッチ264により検出されるま
でいずれか早く経過する時まで開放され、一旦羽根部材
262a,262bが閉鎖された後に再び開放され、こ
の開放動作を最大16回繰り返す。その他は第1実施形
態と重複するので、その説明は割愛することにする。
【0082】第2実施形態によれば、無効信号J,Kを
ON・OFFさせ、羽根作動スイッチ263a,263
bの検知を無効とすることで、無効期間中に発生した始
動入賞を無視することで、前記有効期間の実質的な延長
を防止できる。また、複数の有効期間を設け、高確率時
に遊技者に有利な内容とし、遊技の幅を広げることがで
きる。また、1つの特別電動役物260が2つの別の条
件のいずれかの成立によって遊技者に有利な遊技状態と
なるので、少ない電動役物でも豊富な遊技状態を作り出
すことができ、趣向性が高まる。
【0083】第3実施形態のパチンコ機について図19
〜22を参照して説明する。本実施形態は、基本的には
第1実施形態及び第2実施形態と同様であるが、前述実
施形態の外れ通過口68及びV通過口69、又は、外れ
通過口268及びV通過口269に各通過口を通過した
遊技球数のすべてをカウントする3連スイッチ355を
設け、第1の条件、即ち、普通電動役物336への入球
に伴い、特別図柄表示装置332に大当り図柄が確定表
示されたことに起因して、大当りとなった場合には、こ
の3連スイッチ355にて10カウントを実行し、該1
0カウントの終了後に羽根部材362a、362bを閉
鎖するものであり、ここでは有効時間の設定を行う必要
がないことから、有効時間の処理は行わない。一方、前
述の通り、第2の条件、即ち、羽根作動口361a又は
361bへの入球に伴い、羽根部材362a,362b
が開放し、入球した遊技球がV通過口369を通過しこ
れに起因して大当りとなった場合、有効時間又は無効時
間の設定は同様に行うものであり、これに伴いプログラ
ム制御等を変更したものである。尚、第1の条件及び第
2の条件において、ともに、次のラウンドへ継続させる
ためには、Vスイッチ365の作動が必須とされる。し
たがって、共通する構成要素の説明と図示は第1実施形
態又は第2実施形態を援用し、主として、異なる構成に
ついて説明する。尚、図示の部品番号は第1実施形態の
対応部品を300番台とし、適宜説明は略す。
【0084】第3実施形態のパチンコ機の主要な構成
は、図19に示す通りであり、図3の説明を援用する
が、3連スイッチ355が外れ通過口368及びV通過
口369に追加的に設置されていることが異なってい
る。
【0085】第3実施形態のパチンコ機の電気的構成は
図20のブロック図の通りであり、図6の説明を援用す
るが、3連スイッチ355が主制御基板330の入力部
に追加的に接続されていることが異なっている。
【0086】前述した3連スイッチ355に関連する継
続判定処理及びV入賞判定処理を図21及び図22を参
照して説明する。このルーチンは、予め設定されたタイ
ミングによる時間割込により、パチンコ機の稼動中を通
じて繰り返し実行される。
【0087】図21に示すように、継続判定ルーチンを
開始した主制御基板330は、第1の条件又は第2の条
件のいずれかに起因する特別遊技条件が成立したかを判
定する(ステップS300)。なお、この特別遊技条件
の成立に関わる演算処理は、周知の手順にて別途行われ
る。ここで特別遊技条件の成立が判定されれば、次のス
テップS301へ進み、NOであればこのルーチンを一
旦終了する。
【0088】次に、ステップS301では、主制御基板
330は、入球数CI、ラウンド回数CCおよびラウン
ド継続許可フラグFを0にリセットする。なお、これら
入球数CI、ラウンド回数CCおよびラウンド継続許可
フラグFの詳細は後述する。続いて主制御基板330
は、遊技盤322などに設置されている装飾ランプの点
灯や音声出力の変更などで大当り状態を表示する(ステ
ップS302)。
【0089】次のステップS303では、第1の条件で
の特別遊技においては、主制御基板330はソレノイド
駆動信号を出力して、羽根ソレノイド366a,366
bを駆動し、羽根部材362a,362bを所定時間
(30秒間以下)、開放し続けさせる。第2の条件での
特別遊技においては、主制御基板330はソレノイド駆
動信号を出力して、羽根ソレノイド366a,366b
を駆動し、羽根部材362a,362bを所定時間ずつ
所定回数(18回)、繰り返し開閉動作をさせる。これ
によって特別電動役物360は開放状態となる。次に、
主制御基板330は、ラウンド回数CCをインクリメン
トする(ステップS304)。続いて、主制御基板33
0は、LCDパネルユニット332aにラウンド回数C
Cに対応する数字等を表示させる(ステップS30
5)。これにより、ラウンド回数等を遊技者に認識させ
ることができる。
【0090】次に、主制御基板330は、第1の条件に
起因する大当りの場合は3連スイッチ355または第2
の条件に起因する場合にはカウントスイッチ364から
の信号を参照して入球信号SIの有無を判定する(ステ
ップS306)。ここで入球信号が入力されていれば、
次のステップS307で外れ通過口368及びV通過口
369即ち特別電動役物360への入賞球の合計数を表
す入球数CIをインクリメントする。続いて主制御基板
330は入球数CIが10以下であるか、つまり特別電
動役物360への入賞が10球以下であるかを判定する
(ステップS308)。入球数CIが10以下であれ
ば、図22に示されるV入賞判定ルーチンを実行する
(ステップS309)。
【0091】ステップS306で入球信号SIの入力な
しと判定された場合、主制御基板330はステップS3
10へ移行し、ここで、主制御基板330は、タイマ回
路356の出力に基づいて羽根部材362a,362b
の開口から30秒経過したかを判定する。ここで30秒
未経過と判定されれば、主制御基板330はステップS
306へ回帰し、上述の処理を繰り返す。一方、入球数
CIが10以上、或いは、30秒経過と判定されれば、
ステップS311に進む。
【0092】ステップS311でカウンタCIをリセッ
トする。ステップS312では、主制御基板330は、
ソレノイド駆動信号を停止して羽根ソレノイド366
a,366bの稼動を停止させることで、開放されてい
た羽根部材362a,362bを復帰させて羽根部材3
62a,362bを閉鎖させる。これによって特別電動
役物360は開放状態を一旦終了することになる。つま
り、入賞球が10球以上となるか羽根部材362a,3
62bの開口後30秒経過すれば、羽根部材362a,
362bが閉鎖される。
【0093】続いて、主制御基板330は、第2の条件
での大当り中か否かを判定する(ステップS313)。
第2の条件での大当り中であれば、有効時間を設定する
(ステップS314)。続いて、ステップS314の処
理後、或いは、ステップS313で否定判定、即ち、第
2の条件での大当り中でない(第1の条件の大当り)で
あれば、主制御基板330はラウンド回数CCが16に
達したかを判定する(ステップS315)。ここでラウ
ンド回数CCが16以上であれば、主制御基板330は
本ルーチンを終了する。また、ラウンド回数CCが16
未満であれば、主制御基板330はステップS316へ
進んでラウンド継続許可フラグF=1であるかを判定す
る。ラウンド継続許可フラグF≠1であれば、主制御基
板330は本ルーチンを終了し、F=1であれば次のス
テップS317へ進む。
【0094】ステップS317では、主制御基板330
は、ラウンド継続許可フラグFを0にリセットしてステ
ップS303へ回帰する。これにより、再度、羽根部材
362a,362bが開口され特別電動役物360が開
放状態とされる。つまり、特別電動役物360の開放状
態が継続される。
【0095】このように、主制御基板330は、羽根部
材362a,362bを開口してから10球の入賞(ス
テップS308:NO)または30秒経過(ステップS
310:YES)により、羽根部材362a,362b
を閉鎖して開放状態を一旦終了させるが、この開放状態
中に入賞した10球までの入賞球のいずれかについてV
入賞判定で肯定的な判断がなされると、再び羽根部材3
62a,362bを開口させて特別電動役物360の開
放状態を継続させる。しかも、V入賞判定で開放状態を
継続すべしとされた際にはLCDパネルユニット332
aに表示されるので、遊技者は継続ありと認知すること
ができる。
【0096】図22のV入賞判定ルーチンにおいて、主
制御基板330は、Vスイッチ365がオンしたか否か
を判定する(ステップS350)。ここでYES即ちV
スイッチ365がオンしたと判定されれば、ステップS
351にてラウンド継続許可フラグFを「1」にセット
する。ステップS351の終了後或いはステップS35
0でNOであるなら、本ルーチンを一旦終了する。
【0097】以上の第3実施形態により、第1及び第2
実施形態と同様の効果を享受することができる上、第1
の条件と第2の条件での大当り時において、第2の条件
での大当り中の処理にのみ有効時間を設定するだけで良
く、処理の簡素化或いはメリハリのある遊技を実現する
ことができる。
【0098】第4実施形態のパチンコ機について図23
及び図24を参照して説明する。本実施形態は、基本的
には第3実施形態と同様であるが、前述実施形態の大当
り時における羽根部材362a,362bの次のラウン
ドへの継続条件の設定について、第1の条件と第2の条
件とで差異を設けたものである。これに伴いプログラム
制御等を変更したものである。したがって、共通する構
成要素の説明と図示は第3実施形態を援用し、主とし
て、異なる構成について説明する。尚、説明する場合に
は第3実施形態の番号を流用することとする。
【0099】即ち、前述したラウンド継続判定ルーチン
の処理は前述図21と概ね同様ではあるが、ステップS
406において第1の条件に起因する大当りの場合、3
連スイッチ355によるカウントアップを省略し、第2
の条件に起因する場合にはカウントスイッチ364から
の信号のみを参照して入球信号SIの有無を判定するの
である。これにより処理が簡素化される。
【0100】そして、図24では、ステップS450及
びS451が追加され、第1の条件で大当り中か否かを
判定し(ステップS450)、ここでYES即ち第1の
条件での大当り中の成立が判定されれば、次のステップ
S451へ進み、ラウンド継続許可フラグFを「1」に
セットし、本ルーチンを一旦終了する。第1の条件での
大当りでは、V入賞しなくとも自動的なラウンドを継続
させる趣旨である。ステップS450で否定判断された
場合、即ち、第2の条件で大当り中である場合には、ス
テップS452及びS453が行われるが、これは第3
実施形態の図22で説明した通り、第1の条件のVスイ
ッチ365のオンに伴い、ラウンド継続許可フラグFを
「1」にセットするものである。
【0101】以上の処理を行うことにより、第1及び第
2実施形態と同様の効果を享受することができる上、第
1の条件と第2の条件での大当り時において、第1の条
件での大当り中の処理にのみ、V入賞しなくとも、自動
的にラウンドが継続され、遊技者が安心感を覚えること
ができる一方、第2の条件での大当り中の処理では、V
入賞するか否かがラウンドの継続条件とされ、遊技者は
その結果に一喜一憂し、これにより、第1の条件と第2
の条件とでラウンドの継続条件に差異を設け、メリハリ
のある遊技を実現することができる。
【0102】第5実施形態のパチンコ機について図25
を参照して説明する。本実施形態は、基本的には第3実
施形態と同様であるが、ラウンド継続条件の判定を更に
緩和し、前述実施形態の大当り時における羽根部材36
2a,362bの次のラウンドへの継続条件の設定につ
いて、第1の条件と第2の条件とで共に無条件で次のラ
ウンドに継続させることを許可するものである。これに
伴いプログラム制御等を変更したものである。したがっ
て、共通する構成要素の説明と図示は第3実施形態を援
用し、主として、異なる構成について説明する。尚、説
明する場合には第3実施形態の番号を流用することとす
る。
【0103】即ち、前述第4実施形態の図23のステッ
プS409を削除すると共に、これに伴い図24に相当
する処理を削除したものであり、他のステップの説明は
援用する。
【0104】第5実施形態によれば、第1及び第2実施
形態と同様の効果を享受することができる上、第1の条
件と第2の条件での大当り時において、第1の条件及び
第2の条件いずれの大当り中でも、V入賞しなくとも、
自動的にラウンドが継続され、遊技者が安心感を覚える
ようにするとともに、処理の一層の簡素化を実現したも
のである。
【0105】第6実施形態のパチンコ機について図26
及び図27を参照して説明する。本実施形態は、基本的
には第1実施形態及び第2実施形態と同様であるが、V
入賞率を第1の条件と第2の条件に起因する大当りにお
いて、互いに異なる予め定められた値に設定しておくこ
とで、趣向性を確保したものである。これに伴い特別電
動役物660の構造を変更したものである。したがっ
て、共通する構成要素の説明と図示は第1及び第2実施
形態を援用し、主として、異なる構成について説明す
る。尚、説明する場合には適宜第1実施形態の番号を流
用することとする。
【0106】図26及び図27の通り、羽根作動口61
a,61b(図3参照)に入賞することによって作動す
る特別電動役物660は、一対の羽根部材662a,6
62bを破線のごとく揺動変位させて、予め設定された
開口時間だけ大入賞口660aを開口させる。大入賞口
660aの内部には、手前から奥へ向かって傾斜する上
傾斜板686が設けられており、入賞球は上傾斜板68
6上を奥側へ移動して3箇所の切欠687から落下す
る。落下した入賞球は、奥から手前に向かって傾斜する
下傾斜板688上を移動して、下傾斜板688の先端部
の下部領域に形成された特定領域669または非特定領
域668のいずれかを通過することになる。下傾斜板6
88の先端部の下部領域には、中央部には可変翼689
が設けられており、入賞球が特定領域669を通過する
ためには可変翼689に案内される必要がある。この可
変翼689は図示せずアクチュエータによって、揺動或
いは横移動するように構成され、そして、第1の条件に
よる大当りの場合、特定領域669の通過確率が1/3
に、第2の条件による大当りの場合、特定領域669の
通過確率が1/10に、設定され、第2の条件の方を厳
しく設定している。これは第1の条件による特別遊技状
態のときには、特定領域669への遊技球通過はラウン
ドの継続条件として採用するものであり、あまり厳しい
値ではラウンドの継続が難しくなり妥当ではないからで
ある。一方、第2の条件のときに、特定領域669への
遊技球通過は特別遊技状態の発生要件として採用する場
合には、あまり確率を緩めては期待感を向上させること
が難しくなり、また、ラウンドの継続条件として採用す
る場合、第1の条件が主遊技であり、第2の条件が副遊
技として設定していることから、第2の条件の場合には
第1の条件の場合より入賞率を厳しく設定することとし
たのである。ただし、それらの値は例示であって遊技内
容に応じて適宜の値に変更が可能である。
【0107】尚、第2の条件による特別遊技状態が発生
するに際し、上記0.9秒の開口時間内に大入賞口66
0aへ入賞した入賞球が、特定領域669を通過すれ
ば、大入賞口660aは開放状態とされ、入賞確率がき
わめて高い遊技状態が発生する。一方、この開口時間内
における入賞球のいずれもが特定領域669を通過せず
に非特定領域668を通過した場合には、開放状態は発
生されず、再度羽根作動口61a,61bに入賞がある
までは通常の遊技状態が継続される。
【0108】第1及び第2の条件による特別遊技の際、
この特別電動役物660における開放状態は、羽根部材
662a,662bが所定の周期例えば0.9秒間隔で
開閉を繰り返すことによるが、例えば30秒の経過また
は大入賞口660aへの10球の入賞球があると羽根部
材662a,662bが閉鎖されて、開放状態は一旦終
了する。ただし、所定のラウンド継続条件が成立してい
れば、直後に開放状態が再開される。つまり、ラウンド
継続条件の成立によって開放状態が継続されることにな
る。又、前述の10球の入賞球は、第1実施形態で説明
した停留装置70と同様の構造を備えているが、図示及
び説明は援用する。
【0109】なお、特別電動役物660におけるラウン
ド継続条件は、上記の開放状態中に特定領域669を入
賞球が通過することによって成立するが、入賞球の特定
領域669の通過確率は、上述のように可変翼689の
働きにより1/3又は1/10となるように設定されて
おり、この通過確率を正確性、公正性を確保するために
大入賞口660aを構成する上傾斜板686、下傾斜板
688、可変翼689、特定領域669等の寸法にはき
びしい精度を確保している。
【0110】さらに、入賞球の特定領域669の通過と
大入賞口660aへの入賞球数を個別にカウントするこ
とも必要であり、図26に例示するように、特定領域6
69を通過する入賞球を検出するためのVスイッチ66
5および大入賞口660aの入賞球を検出するためのカ
ウントスイッチ664が設けられていることも前述実施
形態と同様である。
【0111】第6実施形態によれば、第1及び第2実施
形態と同様の効果を享受することができる上、可変翼6
89の開口面積を可変とすることで、V入賞率(特定領
域への遊技球の通過確率)を自在に変更することがで
き、遊技の多様な欲求を満足させることができる。
【0112】第7実施形態のパチンコ機について図28
〜図35を参照して説明する。本実施形態は、基本的に
は第6実施形態と同様であるが、V入賞率を物理的に設
定することに代えて、これを乱数抽選によるソフトウェ
ア制御に変更したものである。これに伴い特別電動役物
660の構造を変更するとともにプログラム等も変更し
たものである。したがって、遊技盤と電気回路構成は図
30及び図31に図示し、その他の共通する構成要素の
説明と図示は第1及び第2実施形態を援用し、主とし
て、異なる構成について説明する。尚、説明する場合に
は適宜第1実施形態の番号を流用することとする。尚、
ソフトウェア制御に代えてハードウェアロジックでも実
施ができる。
【0113】特別電動役物760は、図1と同様パチン
コ機の遊技盤に装着されており、その装着状態およびパ
チンコ機の形態は第1実施形態と同様であるので、それ
らの図示および説明は省略する。図28および図29に
示すように、特別電動役物760は、箱状の機構収容部
790、図示しない遊技盤との連結部を兼ねる縁部材7
91を備えており、縁部材791の裏面791aを遊技
盤に密着させるようにしてパチンコ機に装着されてい
る。また、縁部材791の前面側に突出して通路部材7
92が設けられている。この通路部材792には、漏斗
状の導球面793が設けられており、導球面793の中
心部には落下口794が開口している。
【0114】図29に示すように、落下口794に連続
する入賞球通路795には、遊技球の通過を検出する毎
に入球信号を出力するカウントスイッチ764が設置さ
れている。また入賞球通路795の下部には、機構収容
部790(図28参照)側へ貫通して遊技盤722の裏
面に設置されている入賞球集合樋(図示略)に接続され
た排球路796が開口している。
【0115】図28および図29に示すように、羽根部
材762a,762bは、羽根799、羽根ソレノイド
766a,766b(図28、図29には示さない)等
から構成されている。通路部材792の側壁797,7
97の延長面に沿って、羽根799が設置されている。
これら羽根799は、下端部798内に揺動軸(図示
略)が挿通されている。これら揺動軸の他端側に連結さ
れている羽根ソレノイド766a,766bによって、
実線で示す起立位置および図29に破線で示す倒伏位置
間で扇形に揺動される構成であり、倒伏位置では通路部
材792と上部材800との間に開口を形成する。すな
わち、通路部材792と上部材800との間に形成され
る大入賞口760aは、羽根部材762a,762bの
倒伏によって開放され起立によって閉鎖される。
【0116】また、大入賞口760aが開放された際に
は、遊技球が大入賞口760aへと入賞可能となり、図
29に示されるように、入賞球は導球面793→落下口
794→入賞球通路795→排球路796を経て入賞球
集合樋へと排出され、カウントスイッチ764は入賞球
が通過する毎に入球信号を出力する。
【0117】図28および図29に示すように、羽根7
99には、縁部材791の張出部801に形成されたガ
イド溝802に係合する突起(図示略)が設けられてお
り、この構成によって起立〜倒伏の範囲を規制されてい
る。また、上部材800には、LCDパネルユニット7
32aが取り付けられている。また、上部材800の頂
部には、頂部入賞口750が設けられている。この頂部
入賞口750は、大入賞口760aの開閉とは無関係で
あり、ここへの入賞球は機構収容部790内に形成され
ている通路を経て入賞球集合樋へと排出される。
【0118】図31に示すように、主制御基板730は
前述実施形態で述べたので、説明を以下に簡単に行う。
カウントスイッチ764は、主制御基板730に接続さ
れており、入賞球が通過したときにカウントスイッチ7
64が出力する入球信号SIが主制御基板730へ入力
される構成である。特別図柄作動スイッチ736aへの
入賞、又は、羽根作動スイッチ763a,763bから
出力される始動信号SSが主制御基板730へ入力され
る構成である。その他は同様であるから説明を割愛す
る。
【0119】次に、この主制御基板730で実行される
継続判定と併せて特別電動役物760の作動について説
明するが、これに先だって、カウンタ757にて実行さ
れるラウンド継続判定処理のための乱数抽出ルーチンに
ついて説明する。この乱数抽出ルーチンはパチンコ機の
稼動中は継続的に実行されている。
【0120】図34(a)は第1の条件に起因する乱数
抽出ルーチンであり、図34(b)は第2の条件に起因
する乱数抽出ルーチンであり、概ね同様の処理内容であ
るから、図34(a)のみを説明し、図34(b)の説
明は割愛する。図34(a)において、パチンコ機の電
源がオンとなって乱数抽出ルーチンを開始すると、カウ
ンタ757はカウント値N1を0に設定する(ステップ
S730)。続いて主制御基板730からの出力要求の
有無を判定する(ステップS731)。ステップS73
1で出力要求ありと判定されれば、カウンタ757はス
テップS732に進んで、主制御基板730へN1を出
力する。ステップS731で出力要求無しと判定された
場合並びにステップS732の処理を実施した後、カウ
ンタ757はN=2を判定する(ステップS733)。
ここでN=2であればカウンタ757はステップS73
0へ回帰して上述の処理を繰り返す。他方N≠2であれ
ば、カウンタ757はN1をインクリメントしてステッ
プS731へ回帰する。すなわち、カウンタ757はN
1として0〜2を繰り返してカウントし、主制御基板7
30からの要求がある毎にN1を出力することになる。
【0121】次に、主制御基板730で実行される第1
の条件及び第2の条件による大当り判定ルーチンを説明
する。なお、大当り判定ルーチンは、予め設定されたタ
イミングによる時間割込により、パチンコ機の稼動中を
通じて繰り返し実行される。
【0122】図35に示すように、第1の条件による大
当り判定ルーチンを開始した主制御基板730は、特別
図柄作動スイッチ736aからの始動信号SKの有無を
判定する(ステップS740)。ここで始動信号SKの
入力があれば、次のステップS741へ進み、NOであ
ればこのルーチンを一旦終了する。
【0123】ステップS741に進むと、主制御基板7
30は、カウンタ757から大当り抽選値N(前述第1
実施形態での通り0〜329までの330の値)を前記
始動のタイミングで読み込みメモリに記憶させる。次に
当該抽選値が大当り値か否かを判定する(ステップS7
42)。ここで、大当り値であれば、主制御基板730
はステップS743へ進み、図32の継続判定ルーチン
へ進み、大当り値でなければ、このルーチンを一旦終了
する。
【0124】図36に示すように、第2の条件による大
当り判定ルーチンを開始した主制御基板730は、羽根
作動スイッチ763a又は763bからの始動信号SS
の有無を判定する(ステップS750)。ここで始動信
号SSの入力があれば、次のステップS751へ進み、
NOであればこのルーチンを一旦終了する。
【0125】ステップS751に進むと、主制御基板7
30は、ソレノイド駆動信号を出力して羽根ソレノイド
766a,766bを揺動駆動し、羽根799を倒伏さ
せることにより大入賞口760aを開口させる。次に主
制御基板730はカウントスイッチ764からの入球信
号SIの有無を判定する(ステップS752)。ここ
で、入球信号SIの入力がなければ、主制御基板730
はステップS753へ進み、入球信号SIの入力があれ
ばステップS754へ進む。ステップS753では、主
制御基板730は、タイマ回路756の出力に基づいて
羽根ソレノイド766a,766bの駆動から0.9秒
経過したかを判定する。ここで、未経過であればステッ
プS752へ回帰し、0.9秒を経過したと判定すれば
ステップS755へ進む。ステップS755に進むと、
主制御基板730は、ソレノイド駆動信号を停止して羽
根ソレノイド766a,766bの稼動を停止させるこ
とで、倒伏されていた羽根799を復帰させて大入賞口
760aを閉鎖させて、本ルーチンを終了する。
【0126】一方、ステップS752で入球信号SI有
りと判定されてステップS754へ進むと、主制御基板
730はカウンタ757にカウント値N2の出力を要求
してこれを読み込む。続くステップS756では、主制
御基板730は、N2=0を判定し、N2≠0であれば
ステップS753へ回帰し、N2=0であればステップ
S757へ進んで継続判定サブルーチンを開始する。
【0127】図32に示すように、継続判定サブルーチ
ンは、第3実施形態の図21に示す継続判定サブルーチ
ンにステップS709Aを付加したものであり、説明は
援用する。即ち、ステップS709のV入賞判定サブル
ーチンからリターンすると、主制御基板730はステッ
プS709AでCI=10であるかを判定する。ここで
CI≠10、つまり今回の入賞球が10球目ではないと
判定されれば、主制御基板730はステップS710へ
進む。また、上述のステップS706で入球信号SIの
入力なしと判定された場合も、主制御基板730はステ
ップS710へ移行する。上述のステップS708で入
球数CIが10を越えたと判定された場合およびステッ
プS709Aにおいて入球数CIが10であると判定さ
れた場合、ステップS711に進む。つまり、入賞球が
10球以上となるか開放状態の開始後30秒を経過すれ
ば、開放状態は終了される。ただし、10球目の入賞球
についてはV入賞判定サブルーチンを実行してから開放
状態を終了することになる。
【0128】上述のように入球信号SIがある毎に出力
されるカウンタ757のカウント値N1=0又はN2=
0であるかにより継続するかどうかの当たりを判定して
いるので、開放状態の継続、不継続は入賞球の検出タイ
ミングに基づくことになる。このため、継続条件の成立
を判定するための特別領域等を設ける必要はなくなり、
部材の寸法、形状などの精度や釘の調整など他の条件の
制約から解放されて、特別電動役物の設計の自由度を高
めることができ、従来にないようなタイプの遊技機を実
現することができる。また、特別電動役物760への入
賞球を検出するカウントスイッチ764は1箇所に設置
するだけで良いので、機構が簡素化される。しかも、継
続ありの場合には、これを遊技者に認知させることがで
きる。
【0129】なお、上述の当たりの判定においては、カ
ウンタ757は0〜2又は0〜9を繰り返しカウントす
る構成としカウント値N1=0又はN2=0にて当たり
と判定しているが、この判定方法はこれに限定されるも
のではない。例えば、カウンタ757は0〜任意の上限
値(例えば255)までカウントするものとし、このカ
ウント値を10で割って余りが0であれば当たりとする
等、様々な手法を採用できる。あるいは、特定の数値
(上述の例では0)と一致することで当たりとするのみ
ならず、特定の数値(例えば1〜9)と一致しないこと
によって当たりと定することも可能である。
【0130】図33に示すV入賞判定サブルーチンは図
32のステップS709のサブルーチンであり、まず処
理を開始すると主制御基板730は当たりフラグF=1
であるかを判定する(ステップS720)。ステップS
721で第1の条件か否か判定し、YES(第1の条
件)ならステップS722へ、NO(第2の条件)なら
ステップS723へ進む。次に、主制御基板730は、
ステップS722でカウンタ757に出力を要求しその
カウント値N1を読み込む(ステップS722)。続い
て、主制御基板730はN1=0を判定する(ステップ
S724)。ここでN1=0であれば、ステップS72
5へ進み、当たりフラグFを1とする。さらに、主制御
基板730は、続くステップS726でLCDパネルユ
ニット732aに表示信号を出力した後、本サブルーチ
ンを終えてリターンする。また、上述のステップS72
0でF=1と判定された場合およびステップS724で
N1≠0と判定された場合も、主制御基板730は本サ
ブルーチンを終えてリターンする。ステップS723,
S727でも同様の処理を行う。つまり、V入賞判定サ
ブルーチンでは、第1の条件の場合、カウンタ757の
カウント値N1が0であるかを判定することによって、
1/3の確率で当たりを判定し、或いは、第2の条件の
場合、カウンタ757のカウント値N2が0であるかを
判定することによって、1/10の確率で当たりを判定
していることになる。また、当たりと判定された際に
は、LCDパネルユニット732aにその旨を表示する
ことによってこれを表示しているので、当たりであるこ
とを遊技者が認知できる。
【0131】第7実施形態によれば、第1及び第2実施
形態と同様の効果を享受することができる上、V入賞率
を乱数の設定によって自在に変更することができ、遊技
の多様な欲求を満足させることができとともに、継続条
件の成立を判定するための特別領域等を設ける必要はな
くなり、部材の寸法、形状などの精度や釘の調整など他
の条件の制約から解放されて、特別電動役物の設計の自
由度を高めることができ、従来にないようなタイプの遊
技機を実現することができる。
【0132】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、
それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれ
ることとなる。例えば、特別図柄表示装置を電動役物と
分離し電動役物の外部領域に設けても良いし、特別図柄
作動口と羽根作動口とを隣接させる等、それらの位置の
相対関係も変更が可能である。確率変動機能の有無も適
宜採択可能である。
【0133】
【発明の効果】本発明により、従来の第1種ないし第3
種に区分された遊技機の壁を超え、創造性豊かな遊技機
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した第1実施形態のパチンコ機1
0を示す外観斜視図である。
【図2】第1実施形態のパチンコ機10を裏面からみた
裏面図である。
【図3】同パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正
面図である。
【図4】同パチンコ機10の停留装置70付近の構成を
示す平面図である。
【図5】同パチンコ機10の誘導装置80の構成を示す
正面図である。
【図6】同パチンコ機10の電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】第1実施形態の主制御基板30で実行される
「メインルーチン」の処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】(a)は「メインルーチン」で作成される初期
乱数の更新処理を示す図、(b)は「メインルーチン」
で作成される当否乱数の更新処理の一例を示す図であ
る。
【図9】主制御基板30で実行される「高確率判定ルー
チン」の処理を示すフローチャートである。
【図10】主制御基板30で実行される「確率変動判定
乱数抽出ルーチン」の処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】(a)は主制御基板30で実行される「羽根
開放時間制御ルーチン」の処理を示すフローチャート、
(b)は主制御基板30で実行される「誘導確率制御ル
ーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図12】(a)は主制御基板30で実行される「羽根
開放回数制御ルーチン」の処理を示すフローチャート、
(b)はLCDパネルユニット32aの画面上の画像を
例示する正面図である。
【図13】(a)は図柄制御基板32bで実行される
「通常表示ルーチン」の処理を示すフローチャート、
(b)は図柄制御基板32bで実行される「大当り回数
表示ルーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図14】役物連続動作の停止に伴う有効信号のON・
OFF、始動入賞に伴う羽根の開閉動作を示すタイミン
グチャートである。
【図15】該動作の変更形態を示すタイミングチャート
である。
【図16】第2実施形態のパチンコ機の遊技盤222の
構成を示す正面図である。
【図17】同パチンコ機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図18】同第2実施形態における役物連続動作の停止
に伴う有効信号のON・OFF、始動入賞に伴う羽根の
開閉動作を示すタイミングチャートである。
【図19】第3実施形態のパチンコ機の遊技盤322の
構成を示す正面図である。
【図20】同パチンコ機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図21】同じく「継続判定ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図22】同じく「V入賞判定ルーチン」を示すフロー
チャートである。
【図23】第4実施形態の「継続判定ルーチン」を示す
フローチャートである。
【図24】同じく「V入賞判定ルーチン」を示すフロー
チャートである。
【図25】第5実施形態の「継続判定ルーチン」を示す
フローチャートである。
【図26】第6実施形態の特別電動役物660の内部構
造を示す説明図である。
【図27】同じく部分拡大図である。
【図28】第7実施形態の特別電動役物760を示す説
明図である。
【図29】同特別電動役物760の内部構造を示す説明
図である。
【図30】同パチンコ機の遊技盤722の構成を示す正
面図である。
【図31】同パチンコ機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図32】同じく「継続判定ルーチン」の処理を示すフ
ローチャートである。
【図33】同じく「V入賞判定ルーチン」の処理を示す
フローチャートである。
【図34】同じく「乱数抽出ルーチン」の処理を示すフ
ローチャートである。
【図35】同じく「第1の条件による大当り判定ルーチ
ン」の処理を示すフローチャートである。
【図36】同じく「第2の条件による大当り判定ルーチ
ン」の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…パチンコ機、22…遊技盤、24…発射ハンド
ル、24a…タッチスイッチ、30…主制御基板、31
…賞球制御基板、32a…LCDパネルユニット、32
b…図柄制御基板、33…発射制御基板、35…音制御
基板、36…普通電動役物(特別図柄作動口) 36a…特別図柄作動スイッチ、37…普通図柄表示装
置、60…特別電動役物、61a,61b…羽根作動
口、62a,62b…羽根、65…Vスイッチ(VS
W)、64…カウントスイッチ(カウントSW) 66a,66b…羽根ソレノイド、69…V通過口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能な羽根部材を備えた電動役物と、 遊技球が図柄作動口に入球することに起因して所定の図
    柄を可変表示させる可変表示手段と、 該可変表示手段に表示される図柄が特定の図柄で確定す
    る第1の条件、又は、遊技球が特定作動口に入球するこ
    とに起因して前記電動役物を遊技者に有利な遊技状態と
    し且つ遊技球が前記電動役物内に設けた特定領域を通過
    する第2の条件のいずれかに起因して、前記電動役物を
    遊技者に有利な特別遊技状態に連続作動させる制御手段
    と、を備え、 前記電動役物が作動を停止したときの前記電動役物内の
    残存球が前記電動役物内の特定領域を通過し得るに十分
    な、前記残存球の通過を有効とする有効期間を設定し、
    かつ、前記特定作動口への入球から前記電動役物が作動
    を行うまでの間に、前記有効期間と同一の長さ以上の期
    間を設定したことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】開閉可能な羽根部材を備えた電動役物と、 遊技球が図柄作動口に入球することに起因して所定の図
    柄を可変表示させる可変表示手段と、 該可変表示手段に表示される図柄が特定の図柄で確定す
    る第1の条件、又は、遊技球が特定作動口に入球するこ
    とに起因して前記電動役物を遊技者に有利な遊技状態と
    し且つ遊技球が前記電動役物内に設けた特定領域を通過
    する第2の条件のいずれかに起因して、前記電動役物を
    遊技者に有利な特別遊技状態に連続作動させる制御手段
    と、を備え、 前記電動役物が作動を停止したときの前記電動役物内の
    残存球が前記電動役物内の特定領域を通過し得るに十分
    な通過を有効とする有効期間を設定し、かつ、前記電動
    役物の作動終了後、前記特定作動口の機能が停止される
    無効期間を、前記有効期間と同一の長さ以上に設定した
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】前記連続作動の各作動の終了条件は、前記
    羽根部材の所定時間の開放、又は前記第1の条件若しく
    は第2の条件のいずれが前記連続作動の起因となったと
    きでも前記羽根部材からの入球数が所定球数に達したこ
    とを条件とし、 前記終了条件成立以後に前記有効期間を設定することを
    特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 【請求項4】前記連続作動の各作動の終了条件は、前記
    羽根部材の所定時間の開放、又は前記第1の条件が起因
    となるときは前記特定領域及び非特定領域への通過数の
    合計が所定通過数、若しくは前記第2の条件が起因とな
    るときは前記羽根部材からの入球数は所定球数に達した
    ことを条件とし、 前記終了条件成立後に前記有効期間を設定し、 更に前記第1の条件又は第2の条件のいずれが前記起因
    となっても、前記特定領域への遊技球の通過を前記連続
    作動の継続条件として設定したことを特徴とする請求項
    1又は2の遊技機。
  5. 【請求項5】前記第1の条件が前記起因となるとき、前
    記特定領域への遊技球の通過を前記連続作動の継続条件
    とせず、 前記第2の条件が前記起因となるとき、前記特定領域へ
    の遊技球の通過を前記連続作動の継続条件として設定し
    たことを特徴とする請求項4の遊技機。
  6. 【請求項6】前記第1の条件又は第2の条件のいずれが
    前記起因となっても、前記特定領域への遊技球の通過を
    前記連続作動の継続条件とせず、 前記有効期間の設定は前記第2の条件が起因となるとき
    のみ設定されることを特徴とする請求項1又は2の遊技
    機。
  7. 【請求項7】前記特定領域の領域幅を可変とし、 前記第1の条件が前記起因となるときと、前記第2の条
    件が前記起因となるときとで、該領域への遊技球の通過
    率を異なるように設定したことを特徴とする請求項3の
    遊技機。
  8. 【請求項8】前記羽根部材から入球する遊技球を全て1
    つの通過口へ誘導し、 該通過口への誘導に起因して乱数の抽選を実行し、 前記第1の条件が前記起因となるときと、前記第2の条
    件が前記起因となるときとで、該抽選確率を異ならせ、 前記抽選結果に起因して、前記連続作動の継続確率を決
    定することを特徴とする請求項3の遊技機。
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