JP2003047739A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

Info

Publication number
JP2003047739A
JP2003047739A JP2001251686A JP2001251686A JP2003047739A JP 2003047739 A JP2003047739 A JP 2003047739A JP 2001251686 A JP2001251686 A JP 2001251686A JP 2001251686 A JP2001251686 A JP 2001251686A JP 2003047739 A JP2003047739 A JP 2003047739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
time
fluctuation
display
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001251686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3769632B2 (ja
Inventor
Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Shogo Tatsumi
正吾 巽
Yoshiomi Ibarada
悦臣 茨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=19080292&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003047739(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Takao Co Ltd filed Critical Takao Co Ltd
Priority to JP2001251686A priority Critical patent/JP3769632B2/ja
Publication of JP2003047739A publication Critical patent/JP2003047739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3769632B2 publication Critical patent/JP3769632B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】図柄表示装置での図柄の変動時間は主制御装置
により決定され、変動開始時に主制御装置から図柄制御
装置へと送信される情報に従って図柄表示装置での表示
を制御しているが、従来の変動停止手段では、変動停止
手段の操作が確認された際に変動中の図柄を確定表示さ
せてしまうため、主制御装置から送信された変動時間と
動きが異なってしまい、図柄制御装置、音制御措置又は
ランプ制御装置等で同期が図れない。 【解決手段】弾球遊技機前面の遊技者が操作可能な箇所
に変動停止手段を最終的な確定図柄を早期に確認できる
手段として設け、図柄の変動表示中に前記変動停止手段
を操作した際に最終的な確定図柄を停止表示し、図柄の
変動表示開始から予め指定された所定時間経過以後に確
定表示することにより主制御装置30と図柄表示装置3
2bとの同期を図ると共に、前記変動停止手段が有効か
否かを遊技者に報知する状態表示手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾球遊技機に係わ
り、詳しくは、変動停止手段を操作することにより変動
中の図柄を確定図柄で停止表示させる手段を備えた弾球
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、当否判定乱数により大当たりを
発生させる弾球遊技機においては、発射された球が特別
図柄作動口に入賞又は通過すると画面上で特別図柄を所
定時間変動表示した後に確定表示し、この確定表示した
特別図柄が予め定められた所定の図柄の組み合わせであ
れば遊技内容を遊技者に有利な状態、所謂「大当たり」
と称して大入賞口等を所定時間開放して遊技者に大量の
球を賞球として払い出している。このように、遊技者に
有利な状態とする予め定められた特別図柄の組み合わせ
を表示するか否かは、球が特別図柄作動口に入賞したタ
イミングに起因して選択される乱数の値によって決定さ
れ、選択された乱数値が予め定められた値と一致すれ
ば、変動表示時間経過後、例えば「777」又は「33
3」等、画面上に所定の特別図柄の組み合わせを表示し
遊技者に有利な遊技内容となったことを報知すると共
に、大当たりを発生させる。
【0003】通常、この変動表示時間については、主制
御装置から送信される情報に従って、変動開始後、所定
時間経過したときに自動的に変動表示を停止させる方法
が主流であるが、この方法では相対的に遊技時間中に占
める変動表示時間の割合が長くなり、遊技者に不満を与
える場合も生じるため、所定の変動表示時間が経過する
前に遊技者が変動停止釦等の変動停止手段を操作したこ
とに基づいて変動表示時間を短縮させるように制御する
弾球遊技機も開発されている。この場合は変動停止手段
が操作されるとすぐに図柄を停止させる。しかしなが
ら、変動停止手段を設けた弾球遊技機においても、図柄
表示装置での図柄の変動時間は主制御装置により決定さ
れ、変動開始時に主制御装置から図柄制御装置へと送信
される情報に従って図柄表示装置での表示を制御してい
るため、変動停止手段の操作が確認された際に変動中の
図柄を確定表示させてしまうと、主制御装置から送信さ
れた変動時間とずれが生じ、動きが異なってしまうた
め、図柄制御装置、音制御装置又はランプ制御装置等で
同期が図れず違和感が生じるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の弾球
遊技機は、遊技者心理として大当たりか外れかを早期に
確認したい場合も生じることに着目し、変動停止手段を
図柄確定表示手段としてではなく、最終的な確定図柄を
早期に確認できる手段として設け、主制御装置と図柄表
示装置との変動時間の同期を図ることによって、遊技者
に娯楽感溢れる弾球遊技機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び効果】前記課題を解決
するため、請求項1記載の弾球遊技機は、主制御装置に
より特別遊技状態とするか否かを決定する毎に、図柄を
変動表示して前記特別遊技状態とするか否かを示す態様
を確定表示する図柄表示装置を含む弾球遊技機におい
て、前面に遊技者が操作可能な変動停止手段を設け、図
柄の変動表示中に前記変動停止手段を操作することによ
り、確定表示時に示されるべき図柄を図柄表示装置に停
止表示し、前記変動停止手段の操作の有無に関わらず、
図柄の変動開始から予め定められた所定時間経過後に確
定表示を行うことを特徴とする弾球遊技機である。ここ
でいう変動停止手段とは、主制御装置又は図柄制御装置
に入力され、図柄の変動を停止させるものであり、遊技
者が操作可能な位置に設けられていれば何等差し支えな
い。具体的に変動停止手段としては、変動停止釦、ステ
ィック、スイッチ等が考えられ、基本的には発射ハンド
ル付近、上皿、下皿又は枠等に設けることが好ましい。
また、ここでいう図柄とは、特別図柄に限らず、普通電
動役物等の特別図柄作動口を遊技者に有利な状態とする
か否か等を決定する普通図柄も含む。典型的には、変動
停止手段の操作時に停止信号を受信して停止表示してか
ら、所定の変動時間経過以後に確定信号を受信するまで
の余剰時間は、主制御装置等との整合を図るために揺動
変動等を行って図柄を停止表示し、該余剰時間の経過以
後に図柄を確定表示する。なお、変動停止手段を操作す
るタイミングは停止図柄の種類には関係なく、如何なる
タイミングで操作しても常に最終的な確定図柄で停止表
示する。これにより、変動停止手段を操作したときに最
終の確定図柄を早期に確認できるため、お金の両替又は
カードの購入等の用事で席を離れる際等に遊技の結果を
気にする必要が無く時間を有効に利用できると共に、主
制御装置と図柄制御装置との同期を図ることができる。
【0006】請求項2記載の弾球遊技機は、図柄の変動
表示が保留されている変動保留数が所定個数となること
により、前記変動停止手段の操作を有効から無効へ、又
は無効から有効へと変化させることを特徴とする請求項
1記載の弾球遊技機が好ましい。これにより、例えば変
動保留数が4であれば有効に、それ以外であれば無効に
するように設定すると、今の結果を早期に確認でき、お
金の両替又はカードの購入等の用事をする際に時間を有
効に利用できる。
【0007】請求項3記載の弾球遊技機は、確定表示さ
れる図柄が所定条件を満たしていることにより、前記変
動停止手段の操作を有効から無効へ、又は無効から有効
へと変化させることを特徴とする請求項1記載の弾球遊
技機が好ましい。これにより、確定表示される図柄がリ
ーチの有無等の所定条件を満たしているか否かに応じ
て、変動停止手段が有効又は無効へと変化するため、今
の結果を早期に確認でき、お金の両替又はカードの購入
等の用事をする際に時間を有効に利用できる。
【0008】請求項4記載の弾球遊技機は、前記変動停
止手段が有効であるか否かを報知する状態表示手段を設
けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の弾球遊技機
が好ましい。ここでいう状態表示手段とは、遊技者がそ
の状態を確認できる箇所に設けていれば良く、変動停止
手段の操作部の近傍又は遊技盤面上に設けたとしても、
LED等の発光素子又は図柄表示装置の表示装置を用い
たとしても何等差し支えない。これにより、変動停止手
段が有効であるか否かを報知することができ、満たすべ
き所定条件によって興趣に富んだ遊技機を提供すること
ができる。特に、リーチの有無に応じて変動停止手段を
有効とするか無効とするかを設定すると、状態表示手段
は変動停止手段が有効であるか否かを報知すると共に、
リーチとなるか否かについても報知することができる。
なお、ここでは、リーチ予告という形式ではなくて、あ
くまでも変動停止手段への操作が有効か否かを報知して
いるだけであり、リーチに関しての報知は結果としてそ
れにリンクしているだけである。
【0009】請求項5記載の弾球遊技機は、前記変動停
止手段が操作されたか否かに関する信号を主制御装置で
検出することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃
至4記載の弾球遊技機が好ましい。これにより、図柄制
御装置の変化に音の出力やランプの発光を同期して表現
することができ、表示上の違和感もない興趣ある画像を
表現することができる。
【0010】請求項6記載の弾球遊技機は、前記変動停
止手段が操作されたか否かに関する信号を図柄制御装置
で検出することを特徴とすることを特徴とする請求項1
乃至5記載の弾球遊技機が好ましい。これにより、主制
御装置の負担を軽減することができると共に、表示上の
違和感もない興趣ある画像を表現することができる。
【0011】請求項7記載の弾球遊技機は、前記変動停
止手段を操作した場合に限り、確定表示される図柄に従
って表示上の付加価値を遊技者に付与することを特徴と
する請求項1乃至6記載の弾球遊技機が好ましい。ここ
でいう表示上の付加価値とは、図柄停止表示時の図柄が
特定図柄か非特定図柄かによって当たり専用画像又は外
れ専用画像を表示すること等をいい、当たり専用画像で
あれば、余剰時間又は大当たり中等に、外れ専用画像で
あれば前記余剰時間等に表示することが考えられる。こ
こで表示される専用画像は変動停止手段を操作しなけれ
ば登場しない所謂プレミアム画像であり、外れ専用画像
よりも当たり専用画像の方が稀少度の高い画像を表示す
ることが好ましい。また、当たり専用画像又は外れ専用
画像を表示する以外にも、当たり外れに関係なく余剰時
間を利用して物語を展開させることもできる。ここで
は、物語の展開する方向性を変化させることにより、当
たりの場合と外れの場合に差を設けることもできる。物
語は変動毎に終了しても良いし、複数回継続して展開す
るようにしても良い。ここでいう余剰時間とは、前述し
たように、変動停止手段の操作時に停止信号を受信して
停止表示してから、主制御装置により選択された変動パ
ターンにより指定された所定の変動時間が経過すること
に伴い確定信号を受信して図柄を確定表示させるまで、
主制御装置等との整合を図るために揺動変動等を行って
図柄を停止表示している時間をいう。これにより、図柄
変動中に変動停止手段を操作して余剰時間を作れば、通
常では見られないプレミアム画像や物語を見ることがで
き、単に遊技球を発射して大当たりを待つだけという単
調さからも解放され、遊技者の射幸心を高めることがで
きると共に、図柄の停止表示から確定表示までの余剰時
間を有効に活用することができる。特に余剰時間に物語
を展開させる場合、物語の先を見るためには、図柄を変
動させて変動停止手段を操作して余剰時間を作る必要が
あり、物語の表示時間が変動時間(主制御装置で選択さ
れた変動パターン)によって変化するため、単に物語を
展開させるだけでなく、物語の展開を見ることによっ
て、大当たりへの期待感を煽り遊技者を興奮させること
ができる。要するに、大当たりする場合には比較的長い
変動時間を有する変動パターンが選択される場合が多い
ため、変動停止手段を操作したときは余剰時間も長くな
り、物語を長く展開することができ、物語の展開する方
向性によって当たり外れに差を設けた場合等は、リーチ
表示等の特別図柄の変動により大当たりへの期待感を抱
かせる代わりに、物語の展開により遊技者の大当たりへ
の期待感を煽り興奮させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
まず第1実施形態として、図面に基づいて説明する。な
お、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り
種々の形態を採り得ることは言うまでもない。図1に示
すように、パチンコ機10は、大きくは長方形の外枠1
1と前面枠12とからなり、前面枠12は、ヒンジ14
により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。
前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿1
5の前面に貸出釦16、精算釦17及び残高表示部18
が設けられており、記憶された残高が残高表示部18に
表示され、貸出釦16を押下すると球の貸出しが実行さ
れ上皿15の払い出し口より球が排出される。前面枠1
2には、窓状の金枠20が前面枠12に対して解放可能
に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21
が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技
盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部に
は、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハン
ドル24が取付けられている。この発射ハンドル24の
外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計
方向に回動すれば球を遊技盤22上に発射することがで
きる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿1
5が球で満杯状態になれば下皿23に球を誘導するよう
構成されている。図2の拡大図からも示すように、上皿
15の残高表示部18の近傍には変動停止釦25が取り
付けられている。変動停止釦25を設置する個所は上皿
15に限らず、遊技者が操作可能な場所であれば、発射
ハンドル24の付近等、適宜の場所に変更可能である。
また、変動停止釦25に代えて、スティック、スイッチ
等でも良い。有線、無線も問わない。
【0013】図3はパチンコ機10の裏面図であり、前
述した遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が
前述した外枠11に収納されている。この機構盤26に
は、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装
置29が設けられている。この構成により、遊技盤22
上の入賞口に球の入賞があれば球タンク27から誘導樋
28を介して所定個数の球を払出し装置29により前述
した上皿15に排出することができる。
【0014】また、機構盤26には主制御装置30及び
賞球制御装置31が脱着可能に、遊技盤22には特別図
柄表示装置32が、前面枠12左下部には発射制御装置
33が、特別図柄表示装置32の左側に外部接続端子装
置50が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を
中心とした球の払い出し等に関する構造は従来の構成と
同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0015】次に、図4を用いて遊技盤22について説
明する。図4に示すように遊技盤22には、中央に特別
図柄表示装置32を構成するLCDパネルユニット(以
下、「LCD」という。)32a、特別図柄保留記憶用
LED32c、LCD32a中の特別図柄表示領域50
a〜50c、LCD32aの下方には特別図柄作動口と
しての普通電動役物36、LCD32a上部の普通図柄
表示装置37、普通図柄表示装置37に表示される図柄
の変動開始に用いられるLCD32aの左右の普通図柄
作動ゲート38及び39、普通電動役物36下部の大入
賞口40、盤面最下部のアウト口41、その他の各種入
賞口、風車及び図示しない遊技釘等が備えられている。
この構成により、前述した発射ハンドル24の回転リン
グ(図示略)を回動すれば発射制御装置33により駆動
される発射モータ33a(図5参照)が駆動されて上皿
15上の遊技球がガイドレールを介して遊技盤22上に
発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば
遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞し
なければアウト口41を介してアウト球として同様に盤
面裏面に取り込まれる。
【0016】続いて前述したパチンコ機10の電気的構
成を図5のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
0の電気回路は、図示するように、前述した主制御装置
30、賞球制御装置31、特別図柄表示装置32、発射
制御装置33、ランプ制御装置34及び音制御装置35
等から構成されている。なお、この回路図には、信号の
受け渡しを行うための所謂中継装置及び電源回路等は記
載していない。
【0017】主制御装置30は、遊技制御プログラムを
記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAM
を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論
理演算回路として構成され、この他各装置又は各種スイ
ッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための
外部入出力回路も設けられている。主制御装置30の入
力側には、第1種始動口スイッチ36a、普通図柄作動
スイッチ38a及び39a、役物連続作動スイッチ(以
下、単に「Vスイッチ」と呼ぶ)40a、カウントスイ
ッチ40b、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッ
チ43、補給スイッチ44、タッチスイッチ24a及び
変動停止スイッチ25a等が接続されている。また、出
力側には、大入賞口ソレノイド40c、Vソレノイド4
0d、普通役物ソレノイド36b及び外部接続端子装置
50等が接続されている。
【0018】第1種始動口スイッチ36aは前述した遊
技盤22上の普通電動役物36内、普通図柄作動スイッ
チ38a及び39aは各々普通図柄作動ゲート38及び
39内、Vスイッチ40aは大入賞口40内の特定領域
内、同じくカウントスイッチ40bは大入賞口40内、
賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切り
モータ29bの下方、満タンスイッチ43は下皿23
内、補給スイッチ44は球タンク27内、に各々取り付
けられている。ここで、Vスイッチ40aは大入賞口4
0内に入賞した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特
別領域」という。)を通過したことを、カウントスイッ
チ40bは大入賞口40内に入賞する全ての遊技球を、
賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより
上皿15に排出される遊技球を、満タンスイッチ43は
下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給
スイッチ44は球タンク27内に遊技球が存在すること
を、タッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵さ
れ遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、各々
検出するためのものである。出力側に接続された大入賞
口ソレノイド40cは大入賞口40、Vソレノイド40
dは大入賞口40内の特別領域、普通役物ソレノイド3
6bは普通電動役物36の開閉に各々使用されるもので
ある。また、変動停止スイッチ25aは変動停止釦25
付近に取り付けられており、変動停止スイッチ25aは
変動停止釦25が押し下げられたことを検出するための
ものである。ここで、本実施形態の第1具体例では、主
制御装置が変動停止釦25に内蔵されている変動停止ス
イッチ25aからの信号を配線によって受信する構成と
しているが、第2具体例として、図6に示すように、変
動停止スイッチ25aからの信号を図柄制御装置32b
に入力する構成としても良い。
【0019】特別図柄表示装置32は、前述したLCD
32aと、このLCD32aを駆動制御する図柄制御装
置(画像制御装置ともいう。)32b、特別図柄保留記
憶用LED32c及びバックライト及びインバータ装置
等の付属ユニット(図示略)等から構成されている。図
柄制御装置32bは、前述した主制御装置30と同様8
ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路と
して構成され、この他、各装置又は各種スイッチ類及び
各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出
力回路や乱数更新のためのカウンタも設けられている。
【0020】賞球制御装置31は、主制御装置30から
の指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御
して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を
払い出すと共に、プリペイドカードユニット13、CR
精算表示装置42等も制御するものであり、マイクロコ
ンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良い
し、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR
精算表示装置42は、前述した上皿15の貸出釦16、
精算釦17及び残高表示部18等から構成されている。
なお、賞球制御装置31は主制御装置30からの指令に
従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払
い出されているか否かの検知は主制御装置30で行われ
る。
【0021】発射制御装置33は、遊技者が操作する発
射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33aを駆
動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッ
チ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハン
ドル24に内蔵されたタッチスイッチ24aがオン状態
のときタッチランプ45を点灯させるためのものであ
る。ランプ制御装置34は、前述した主制御装置30と
同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算
回路として構成されており、主制御装置30からの指令
を受けて普通図柄表示装置37、大当たりランプやエラ
ーランプ等のランプ類及びLED等の周知の各種ランプ
類を点灯表示させるためのものである。音制御装置35
は、前述した主制御装置30と同様8ビットワンチップ
マイコンを中心とした論理演算回路として構成されてお
り、音源IC及びアンプ等を備え、主制御装置30の指
令を受けてスピーカ46を駆動制御するためのものであ
る。
【0022】前述した特別図柄表示装置32、賞球制御
装置31、発射制御装置33、ランプ制御装置34及び
音制御装置35への送信は、主制御装置30からのみ送
信することができるよう一方向通信の回路として構成さ
れている。
【0023】以上説明した回路構成を有するパチンコ機
10の主制御装置30内の8ビットワンチップマイコン
(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を
図7に示すフローチャートに従って説明することにす
る。図7に示されるフローチャートは、主制御装置30
のマイコンにより実行されるメイン処理を表したもので
あり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行さ
れる処理である。本実施形態では、ステップS100〜
S200までの各処理は割り込み処理において1回だけ
実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理
を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行
されるステップS210及びS220の処理を「残余処
理」と称する。
【0024】マイコンによるハード割り込みが実行され
ると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ス
テップS100)。この判定処理は、メモリとしてのR
AMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定するこ
とにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処
理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否か
を判定するためのものである。正常でないと判定される
と(ステップS100:NO)、前記メモリの所定領域
に所定値を書き込む、特別図柄及び普通図柄を初期図柄
とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み、
即ち初期設定が為され(ステップS110)、残余処理
に移行する。
【0025】正常との肯定判定が為されると(ステップ
S100:YES)、まず初期乱数更新処理が実行され
る(ステップS120)。この処理は、初期乱数の値を
この処理を実行する毎に+1インクリメントする処理で
あり、この処理実行前の初期乱数の値に+1するが、こ
の処理を実行する前の乱数値が最大値である「249」
のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、
「0」〜「249」までの250個の整数を繰り返し昇
順に作成する。
【0026】ステップS120に続く当否乱数更新処理
(ステップS130)は、初期乱数更新処理と同様に処
理を実行する毎に+1するインクリメント処理である
が、最大値である「249」に至ると次回の処理では、
そのときの初期乱数の値を初期値(以下、「更新初期
値」という。)とし、更に割り込み毎に+1する処理を
続行して更新初期値より「1」少ない値(以下、「更新
最大値」という。)に至れば次回の処理では、更にその
ときの初期乱数の値を初期値とし「0」から「249」
までの250個の整数値を繰り返し作成する。
【0027】大当たり図柄乱数更新処理(ステップS1
40)は、「0」〜「14」の15個の整数を繰り返し
作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され
最大値を超えると初期値である「0」に戻る。15個の
各乱数値「0」〜「14」は、画面上に表示される3桁
同一の「000」、「111」、「222」、「33
3」、「444」、「555」、「666」、「77
7」、「888」、「999」、[AAA」、「BB
B」、「CCC」、「DDD」、「EEE」に各々対応
する。外れ図柄乱数更新処理(ステップS150)は、
左図柄用乱数、中図柄用乱数及び右図柄用乱数から構成
され、大当たりでないときの外れ図柄として使用され
る。左図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎
に+1され最大値を超えると初期値である「0」に戻
る。中図柄用乱数は、「0」〜「14」の15個の整数
を繰り返し作成するカウンタとして構成され、左図柄用
乱数が「0」に戻るときに本処理で+1され最大値を超
えると「0」に戻る。右図柄用乱数は、「0」〜「1
4」の15個の整数を繰り返し作成するカウンタとして
構成され、中図柄用乱数が「0」に戻るときに本処理毎
に+1され最大値を超えると「0」に戻る。普通図柄乱
数更新処理(ステップS160)は、「0」〜「6」の
7個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成さ
れ、本処理で+1され最大値を超えると初期値である
「0」に戻る。
【0028】前述した各乱数更新処理(ステップS12
0〜S160)により、初期乱数、当否乱数、大当たり
図柄乱数、外れ図柄乱数及び普通図柄乱数が各々更新さ
れるが、続く処理(ステップS170)では、パチンコ
機10に設けられ主制御装置30に接続された各スイッ
チ類の入力処理が実行される。本実施形態では、前述し
た変動停止スイッチ25a、満タンスイッチ43、補給
スイッチ44、タッチスイッチ24a、第1種始動口ス
イッチ36a、Vスイッチ40a、カウントスイッチ4
0b、普通図柄作動スイッチ38a及び39a、その他
の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ、
等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行さ
れる。この入力処理により第1種始動口スイッチ36a
に入力がある場合には、始動口としての普通電動役物3
6に遊技球が入賞したときであり、この割り込み処理時
の前記当否乱数の値が抽出され当否判定値と比較される
(ステップS180)。なお、変動停止スイッチ25a
の入力処理については後述する。
【0029】本実施形態のパチンコ機10は、確率変動
機として構成され、通常確率時では当否判定値は「1」
であるが、高確率時には「1」、「3」、「5」、
「7」、「9」となり、大当たりとなる確率は通常確率
時の5倍となる。前述したように当否乱数を構成する
「0」〜「249」の250個の各整数値の出現率は均
一であり、遊技球が始動口としての普通電動役物36に
入賞するタイミングで抽出される当否乱数の値は、前記
ハード割り込みの微小時間である2msと比較すれば入
賞タイミングを微小時間単位で調節できないことから無
作為に抽出された値となり、当否乱数は完全なる乱数と
して機能する。従って、抽出された当否乱数の値が当否
判定値と一致して大当たりとなる確率は、通常確率時に
は1/250であり、高確率時には1/50(=5/2
50)となる。
【0030】当否判定処理(ステップS180)が終了
すると、続いて画像出力処理(ステップS190)が実
行される。画像出力処理(ステップS190)におい
て、そのコマンドコードは、主制御装置30から特別図
柄表示装置32の図柄制御装置32bに送信されるコー
ドである。図8の表に示すように、主制御装置30と図
柄制御装置32bとの送信コマンドコードは、1.電源
投入時、2.客待ちデモ、3.図柄変動中、4.大当た
り開始時、5.大当たり中、6.大当たり終了時、7.
動作異常時、の7種類の区間に大別できる。
【0031】上記のうち、図柄変動中コマンドは、図8
の区間3に示す通り、30個の変動タイムコード、15
個の左確定図柄指定コード、15個の中確定図柄指定コ
ード、15個の右確定図柄指定コード、の4種類のコマ
ンドコード(以下、この4つのコマンドコードを総称し
て「画像表示コマンド」ということもある。)に分類さ
れる。また、変動停止手段からの信号が主制御装置30
に入力される構成とした場合は、図柄制御装置32bに
は変動停止コマンドも送信される。さらに、変動時間の
終了に伴って図柄確定コマンドが送信される構成であ
り、図柄確定コマンドが送信された後に、前記確定図柄
指定コードで指定された図柄で最終的に確定表示される
ことになる。なお、他のコマンドコードは周知であるの
で、その詳細は割愛する。
【0032】上記変動タイムコード、左、中及び右確定
図柄指定コードは、遊技盤22上に発射された遊技球が
始動口としての普通電動役物36に入賞したとき2バイ
トずつほぼ同時に図柄制御装置32bへ送信されるコマ
ンドコードであり、その内容は次のようにして決定され
る。即ち、主制御装置30では、遊技球が普通電動役物
36に入賞すると、そのときの当否乱数の値、大当たり
図柄乱数の値、外れ図柄乱数の値が各々抽出される。抽
出された当否乱数値は、通常確率時には当否判定値
「1」と比較し、高確率時には当否判定値「1」、
「3」、「5」、「7」及び「9」と比較して一致すれ
ば大当たりが発生、一致しなければ外れとなる。大当た
り発生時には、抽出された大当たり図柄乱数値に+1し
て、この値を左、中及び右確定図柄指定コードの識別番
号とする。即ち、左、中及び右確定図柄指定コードの識
別番号は同一となる。当否乱数値と当否判定値が一致し
なくて外れのときには、抽出された外れ図柄乱数の左図
柄用乱数値、中図柄用乱数値及び右図柄用乱数値の各々
の値に+1した値を各々左、中及び右確定図柄指定コー
ドの識別番号とする。このとき、偶然に3つの識別番号
が一致する場合には、右確定図柄指定コードの識別番号
の値を「1」だけ異なる値とする処理が為される。前述
した変動タイムコードは30種類の変動時間が設定さ
れ、左、中及び右確定図柄指定コードの識別番号が全て
一致するときには大きな値とし、全て一致しなくとも左
及び中確定図柄指定コードの識別番号が一致するときに
は中間の値とし、全く一致しないときには小さな値に振
り分けられる。
【0033】続く、各出力処理(ステップS200)
は、遊技の進行に応じて主制御装置30は、特別図柄表
示装置32、賞球制御装置31、発射制御装置33、ラ
ンプ制御装置34、音制御装置35、大入賞口ソレノイ
ド40c等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実
行する。即ち、前記各入力処理(ステップS170)に
より遊技盤22面上の各入賞口に遊技球の入賞があるこ
とが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出す
べく賞球制御装置31に賞球データを出力する処理を、
遊技状態に対応したサウンドデータを音制御装置35に
出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときには
エラー中であることを報知すべく図柄制御装置32bに
エラー信号を出力する処理を、更には、大当たり発生時
には大当たり処理を、各々実行し残余処理に移行する。
【0034】前述した本処理に続く残余処理は、外れ図
柄乱数更新処理(ステップS210)及び初期乱数更新
処理(ステップS220)から構成されるが、各々前述
したステップS150及びステップS120と全く同じ
処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次
の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返
し実行される。
【0035】以上、主制御装置30で実行されるメイン
ルーチンを詳述したが、次に、主制御装置30で実行さ
れる画像出力処理に従い、図柄制御装置32bで実行さ
れる画像表示処理について説明する。特別図柄表示装置
32の図柄制御装置32bは主制御装置30から画像表
示コマンドを受信すると、指示された変動タイムコード
(変動時間)に従って、図柄を変動させ、指示された変
動時間経過以後、確定信号の受信により主制御装置30
により指示された確定図柄で確定させる。確定図柄が大
当たり図柄であれば大当たりが発生し、確定図柄が外れ
図柄であれば、外れとなる。大当たり発生の場合には、
その前に必ずリーチが発生し、一方、大当たりでない場
合にも、リーチが発生する可能性がある構成としてい
る。なお、リーチを発生させるか否かを決定するのがリ
ーチ発生乱数であるが、これに関しては従来と同様なの
で、ここでの詳細は割愛する。
【0036】通常は、上記のように確定信号の受信によ
り主制御装置30により指示された確定図柄で確定する
わけだが、本実施形態におけるパチンコ機10では、図
柄の変動中に変動停止釦25の押下により、確定信号の
受信前に図柄の変動を停止させる場合が発生する。な
お、ここでいう図柄とは特別図柄だけではなく普通図柄
も含み、普通図柄のみ又は普通図柄及び特別図柄両方の
変動を停止表示させることも可能である。一般的に、普
通図柄とは普通図柄作動ゲート38又は39を遊技球が
通過することに起因して、普通図柄表示装置37におい
て変動表示され、例えば「7」等の所定図柄で確定表示
されると、普通電動役物36を開放して遊技者に有利な
状態にすること等をいう。この普通図柄の変動中におい
ても、変動停止釦25を操作したときに普通図柄が停止
表示する構成とすれば、普通電動役物36が開放されて
有利な状態に突入するか否かが遊技者は早期に確認する
ことができる。また、結果的に普通図柄の抽選時間を短
縮する構成としても良い。普通図柄用の変動停止手段を
設ける場合は、特別図柄用の変動停止釦25と兼用して
も良いし、特別図柄用の変動停止釦25とは別に設置し
ても良い。まず、本実施形態の第1具体例として、変動
停止スイッチ25aからの信号が主制御装置30に入力
される場合(図5参照)における主制御装置30の処理
として、各入力処理(ステップS170)及び各出力処
理(ステップS200)で行われる処理を各パターンに分
けて詳述する。
【0037】図9に示す変動停止フローチャート1で
は、図柄の変動中に変動停止釦25の操作があれば、つ
まり主制御装置30が変動停止スイッチ25aからの信
号を受信すると(ステップS300:YES)、停止信
号を図柄制御基板32bに送信し(ステップS31
0)、リターンに抜ける。なお、操作がなければ(ステ
ップS300:NO)、そのままリターンに抜ける。
【0038】変動停止釦25が操作されて停止信号を送
信した場合及び操作されずに停止信号を送信していない
場合共に、引き続き図10に示す変動確定フローチャー
ト1の処理に移行する。ここでは、予め変動タイムコー
ドに従って指定した所定の変動時間が経過したか否かを
判断し(ステップS400)、所定時間が経過していれ
ば(ステップS400:YES)、確定信号を送信し
(ステップS410)、リターンに抜ける。なお、所定
時間が経過していなければ(ステップS400:N
O)、そのままリターンに抜ける。つまり、いずれにし
ても所定の変動時間経過以後に確定信号を送信するわけ
だが、変動停止釦25の操作があれば停止信号と確定信
号とを送信することになり、変動停止釦25の操作が無
ければ確定信号のみを送信する。
【0039】また、変動停止釦25の操作が如何なると
きに有効となるか又は無効となるかという条件を設定す
ることもできる。図11に示す変動停止フローチャート
2は、リーチ時のみ変動停止釦25の操作を有効とする
処理である。まず、リーチの有無を判断し(ステップS
500)、リーチ中であれば(ステップS500:YE
S)、変動停止釦25が操作され変動停止スイッチ25
aからの信号を受信したか否かを判断し(ステップS5
10)、操作があれば(ステップS510:YES)、
停止信号を図柄制御基板32bに送信し(ステップS5
20)、リターンに抜ける。操作がなければ(ステップ
S510:NO)、そのままリターンに抜ける。なお、
リーチ中でなければ(ステップS500)、そのままリ
ターンに抜ける。つまりリーチ中でなければ変動停止釦
25の操作は判断がされず、変動停止釦25の操作をし
ても無効となる。その後は引き続き図10の変動確定フ
ローチャート1の処理に移行する。
【0040】また、図柄の変動停止の保留数によっても
有効と無効を切り替えることができる。図12に示す変
動停止フローチャート3は、保留数が0の時のみ変動停
止釦25の操作を有効とする処理である。まず、保留数
の有無を判断し(ステップS600)、保留数が0であ
れば(ステップS600:YES)、変動停止釦25が
操作され変動停止スイッチ25aからの信号を受信した
か否かを判断し(ステップS610)、操作があれば
(ステップS610:YES)、停止信号を図柄制御装
置32bに送信し(ステップS620)、リターンに抜
ける。操作がなければ(ステップS610:NO)、そ
のままリターンに抜ける。なお、保留数が0でなければ
(ステップS600)、そのままリターンに抜ける。つ
まり保留数が0でなければ変動停止釦25の操作は判断
がされず、保留がある時に変動停止釦25の操作をして
も無効となる。その後は引き続き図10の変動確定フロ
ーチャートの処理に移行する。なお、遊技者は遊技盤2
2上から特別図柄保留記憶用LED32cによって現在
の保留数を視認できる。
【0041】一方、この第1具体例における図柄制御装
置32bの処理としては、図13の変動停止フローチャ
ート4に示すように、まず、予め送信された変動タイム
コードによって指定された所定の変動時間が経過したか
否かを判断し(ステップS700)、所定時間が経過し
ていれば(ステップS700:YES)、通常のように
図柄停止処理を行い(ステップS710)、リターンに
抜ける。また、所定時間が経過していなくても(ステッ
プS700:NO)、主制御装置30から送信された停
止信号を受信すると(ステップS720:YES)、そ
の時点で図柄停止処理を行い(ステップS710)、リ
ターンに抜ける。一方、停止信号を受信していなければ
(ステップS720:NO)、そのままリターンに抜け
て、所定時間が経過した時点で図柄停止処理を行う。
【0042】図柄停止処理の後、引き続き図14に示す
変動確定フローチャート2に移行する。ここでは、停止
表示された図柄は主制御装置30から確定信号を受信し
た時点で(ステップS800:YES)、図柄確定処理
を行い(ステップS810)、リターンに抜ける。確定
信号を受信していなければ(ステップS800:N
O)、そのままリターンに抜ける。なお、通常、確定信
号を受信しない場合は考えられないが、仮にそのような
場合には、確定処理をすぐには行わず、次回の変動開始
時に送信されるストローブ(割込み)信号又は該信号後
に送信される変動に関する情報(変動タイム及び各確定
図柄指定コマンド)のいずれかを受信したときに、前回
の確定信号を取り損ねたと認識し確定したものとみなす
こととする。
【0043】次に、第2具体例として、変動停止スイッ
チ25aからの信号が図柄制御装置32bに直接入力さ
れる場合(図6参照)における図柄制御装置32bの処
理を詳述する。なお、ここでは主制御装置30は変動停
止釦25に関係なく通常の処理を行う。
【0044】図15の変動停止フローチャート5に示す
ように、まず、予め送信された変動タイムコードによっ
て指定された所定の変動時間が経過したか否かを判断し
(ステップS900)、所定時間が経過していれば(ス
テップS900:YES)、通常のように図柄停止処理
を行い(ステップS910)、リターンに抜ける。ま
た、所定時間が経過していない場合に(ステップS90
0:NO)、変動停止釦25を操作して変動停止スイッ
チ25aから信号を受信すると(ステップS920:Y
ES)、その時点で図柄停止処理を行い(ステップS9
10)、リターンに抜ける。一方、操作がなく信号を受
信していなければ(ステップS920:NO)、そのま
まリターンに抜けて、所定時間が経過した時点で図柄停
止処理を行う。その後は、第1具体例と同様に、図14
に示す変動確定フローチャート2に移行する。
【0045】また、第1具体例と同様に、変動停止釦2
5の操作を如何なるときに有効にするか又は無効にする
かという条件を設定することもできる。例えば、図16
の変動停止フローチャート6に示すように、リーチ時の
み変動停止釦25の操作を有効とすることもできる。ま
ず、リーチの有無を判断し(ステップS1000)、リ
ーチ中であれば(ステップS1000:YES)、変動
停止釦25の操作があるか否か、つまり変動停止スイッ
チ25aから信号を受信したか否かを判断し(ステップ
S1010)、操作があれば(ステップS1010:Y
ES)、図柄停止処理を行い(ステップS1020)、
リターンに抜ける。リーチ中でない場合(ステップS1
000:NO)又は変動停止釦25の操作がなければ
(ステップS1010:NO)、予め送信された変動タ
イムコードによって指定された所定の変動時間が経過し
たか否かを判断し(ステップS1030)、所定時間が
経過していれば(ステップS1030:YES)、通常
のように図柄停止処理を行い(ステップS1020)、
リターンに抜ける。所定時間が経過していなければ(ス
テップS1030:NO)、そのままリターンに抜け
る。つまりリーチ中でなければ操作の判断がされず、リ
ーチ中以外に変動停止釦25の操作をしても無効とな
る。その後は引き続き図14に示す変動確定フローチャ
ート2の処理に移行する。
【0046】図17は、各コマンドと図柄変動表示との
関係を例示するタイミングチャートである。まず、第1
種始動口としての普通電動役物36に遊技球が入賞し
て、第1種始動口スイッチ36aで検出されると、主制
御装置30は、当否乱数の値を抽出し当否判定値と比較
して大当たりか否かを判定し、その結果に対応した変動
時間及び確定図柄コマンドを図柄制御装置32bに送信
する。図柄制御装置32bが主制御装置30から変動時
間及び確定図柄コマンドを受信すると、指示された変動
タイムコードに従って図柄を変動開始させる。変動中に
変動停止手段としての変動停止釦25が操作され、変動
停止スイッチ25aからの入力信号(停止信号)が主制
御装置30で検出されると、主制御装置30は変動停止
信号を図柄制御装置32bに送信し、変動中の図柄を停
止表示させる(第1具体例)。また、主制御装置30を
介さず直接図柄制御装置32bに変動停止スイッチ25
aからの停止信号が送信される構成としても良い(第2
具体例)。ここでは、変動停止手段を操作するタイミン
グは停止表示する図柄の種類とは関係なく、操作した時
点で予め指定された最終的な確定図柄で停止表示する。
停止表示中の図柄は所定の変動時間経過以後に主制御装
置30から送信される確定信号を受信することにより、
停止表示中の図柄で最終的に確定表示される。なお、図
柄制御装置32bが確定信号を受信するまでに、変動停
止手段が操作されず変動停止スイッチ25aで入力信号
が検出されなかった場合は、確定表示される前に停止表
示する機会を失う。
【0047】このとき、図柄は停止表示しても次の変動
にすぐ移るわけではないので、停止表示してから確定信
号を受信して確定表示するまでは余剰時間が発生する。
この余剰時間は遊技者にとっては無駄な時間となるた
め、当たり外れに関係なく、この余剰時間中に通常では
見ることのできない専用のプレミアム画像等を表示した
り物語を展開したりすること等により、表示上の付加価
値を遊技者に付与し、この余剰時間を有効に活用するこ
とが好ましい。例えば、停止表示時に特定図柄が表示さ
れた場合は当たり専用画像を表示し、非特定図柄の場合
は外れ専用画像を表示する等すれば、通常では見られな
い稀少度の高いプレミアム画像を見ることができ、遊技
者の射幸心を高めることができる。ここで表示される画
像は変動停止手段を操作しなければ登場しない画像であ
り、外れ専用画像よりも当たり専用画像の方が稀少度の
高い画像を表示することが好ましい。なお、当たり専用
画像は大当たりのラウンド中にも表示すれば、大当たり
した際の喜びを増大させることができる。また、当たり
専用画像又は外れ専用画像を表示する以外にも、当たり
外れに関係なく余剰時間を利用して物語を展開させるこ
ともできる。ここでは、物語の展開する方向性を変化さ
せることにより、当たりの場合と外れの場合に差を設
け、遊技者の期待感を煽ることができる。物語は変動毎
に終了しても良いし、複数回継続して展開するようにし
ても良い。
【0048】また、停止表示では、例えば、停止表示中
の図柄を僅かに上下又は左右に揺動変動させるか、又は
確定表示色と異なる色で表示すること等により遊技者に
図柄が確定していないことを示すトリック表示等が好適
であると考えられる。このようなトリック表示によっ
て、遊技者の画面へ注目度が高まる。
【0049】また、これまで説明してきた変動停止手段
の構成は同様に時間決定手段として利用しても効果的で
ある。一般的に図柄の変動時間が短くなれば、乱数抽出
回数が増えるため大当たりの機会が増え、遊技者にとっ
ては有利である。そのため、従来では、普通図柄の抽選
時間が短縮されたり、普通電動役物の開放時間が長くな
ったり等の遊技者にとってのメリットがある時間短縮機
能を備えた時短機が開発されているが、遊技者が意図的
に自らの技量で変動時間を操作することのできる弾球遊
技機は未だ開発されていない。そこで、第2実施形態と
して上記変動停止手段(変動停止釦25)を時間決定手
段(時間決定釦等)として置き換えた場合について詳述
する。なお、その他の共通する部分に関しては、第1実
施形態と同様の構成とする。なお、変動停止手段と時間
決定手段を1台の弾球遊技機に同時に設置することも可
能である。
【0050】弾球遊技機前面に遊技者が操作可能な時間
決定手段を設け、図柄の変動表示中に前記時間決定手段
を操作することにより抽出される乱数に従い変動時間を
短縮又は伸長することを特徴とする弾球遊技機であれ
ば、遊技者が時間決定手段を操作することにより、図柄
の変動時間を決定することができる。なお、ここでいう
変動時間とは、普通図柄の変動時間でも良いし、特別図
柄の変動時間でも構わない。例えば、普通図柄であれば
単位時間あたりの普通電動役物36の開放回数に、特別
図柄であれば単位時間当たりの大当たり乱数の抽出回数
に変化を与え、遊技者の技術の介入を図ることができ、
遊技者に通常の遊技とは異なる楽しみを付加し、興趣を
高めることができる。
【0051】このとき、現在変動中のものについては、
既に主制御装置30から送信された変動タイムコードに
従って変動しているので、次回の変動表示の変動時間を
前記時間決定手段により決定する構成とする。このよう
に、次回の変動表示の変動時間を決定させることによ
り、特別図柄であれば主制御装置30で抽出される変動
時間を変化させて図柄制御装置32bに送信することが
でき、図柄制御装置32b、音制御装置35及びランプ
制御装置34による制御を同期させることができる。
【0052】また、前記乱数の抽選は表示装置に図柄を
回転又はスクロール表示させる等して遊技者が視認可能
な状態で表示することが好ましい。例えば、奇数であれ
ば変動時間が短縮され偶数であれば伸長されたり、7で
あれば変動時間が最も短くなる等の設定をして、変動表
示中のこの乱数を表示し遊技者に視認可能とすること
で、なるべく短い変動時間の乱数を狙い時間決定手段を
操作することにより遊技者の技術介入を図ることができ
る。ここでの表示装置としては、図18に示すように特
別図柄表示装置32を利用してLCD32aの画面上の
一部に表示することができる。例えば、LCD32aの
所定領域、例えば、中央下部では左中右の3列で特別図
柄を変動表示させ、所定領域、例えば上部に特定領域を
設けて時間決定手段乱数(図柄)及び普通図柄を1列又
は2列で変動表示させる。なお、普通図柄や時間決定手
段の乱数は特別図柄よりも小さく表示することが好まし
い。図柄は0〜9までの10種類の数字を順番にスクロ
ール表示させる。その他に、別途、図19に示すような
7セグメント表示装置47や図20に示すような所定の
図柄を設けたドラム48を設置して表示しても良い。
【0053】上述した変動停止手段と同様に、時間決定
手段においても操作が如何なるときに有効又は無効とな
るかという条件を設定することもできる。例えば、前記
時間決定手段は確率変動中又は時短中に限定して操作を
有効としてもよい。このような構成とすれば、特別図柄
の変動時間決定手段であれば確率変動中に新たな楽しみ
を付加することができ、普通図柄の変動時間決定手段で
あればベースの上昇を抑えて、新たな楽しみを付加する
ことができる。また、変動保留数に応じて前記時間決定
手段を有効から無効へ又は無効から有効へと変化させる
構成としても良い。
【0054】このように、図柄の変動中に時間決定手段
の操作により、次回の図柄変動時間を決定する場合が発
生するが、このときの主制御装置30の処理として、各
入力処理(ステップS170)及び各出力処理(ステッ
プS200)で行われる処理を各パターンに応じて図2
1〜図24のフローチャートに従って詳述する。なお、
主制御装置30のその他の処理については通常の場合と
同様である。
【0055】図21に示す時間抽選フローチャート1は
次回の変動表示される変動時間を抽選する処理である。
図柄の変動中に時間決定手段の操作があれば、(ステッ
プS1100:YES)、乱数を抽出し(ステップS1
110)、その抽出した乱数が予め設定された所定数で
あるか否かを判断し(ステップS1120)、例えば、
所定数であれば変動時間を短縮し、所定数以外であれば
変動時間を伸長する設定とすると、所定数であれば(ス
テップS1120:YES)、短い変動時間を抽出し
(ステップS1130)、リターンに抜ける。所定数で
なければ(ステップS1120:NO)、長い変動時間
を抽出して(ステップS1140)、リターンに抜け
る。なお、時間決定手段の操作がなければ(ステップS
1100:NO)、そのままリターンに抜ける。
【0056】図22に示す時間変更フローチャートは、
図21の時間抽選フローチャート1の後に続く、次回の
変動表示される変動時間を変更する処理である。まず、
図21の時間抽選フローチャートにより抽出された変動
時間の記憶があるか否かを判断し(ステップS120
0)、記憶があれば(ステップS1200:YES)、
その記憶を変動時間として次の変動時間へ割り当てて
(ステップS1210)、記憶がなければ(ステップS
1200:NO)、そのまま変動時間を抽出し(ステッ
プS1220)、コマンドを図柄制御装置32bに送信
して(ステップS1230)、リターンに抜ける。要す
るに、図柄制御装置32bへコマンドを送信する前に、
主制御装置30の方で変動時間を決めるわけだが、その
前の段階で時間決定手段を操作していれば、抽出された
ものが記憶されているので、それを変動時間として図柄
制御装置32bへ送信する。なお、時間決定手段により
抽出された変動時間の記憶は一度変動時間として図柄制
御装置32bへ送信したらその時点で消滅する。また、
その記憶は遊技者が時間決定手段を操作していれば必ず
存在する。
【0057】また、ここでは他の方法として、変動中に
時間決定手段の操作があれば、乱数を抽出する代わりに
短時間フラグを立てることにより変動時間を変更させる
こともできる。要するに、図柄制御装置32bへコマン
ドを送信する前に主制御装置30の方で変動時間を決め
るわけだが、その前の段階で時間決定手段を操作してい
れば、短時間フラグが立っているので、比較的短い変動
パターンの記憶されているテーブルから変動パターンを
選択し、図柄制御装置32bへ送信する。一方、時間決
定手段を操作していなければ、短時間フラグが立ってい
ないため、通常のテーブルから変動パターンを選択し、
図柄制御装置32bへ送信する。
【0058】図23に示す時間抽選フローチャート2
は、確率変動中又は時短中に限定して時間決定手段の操
作を有効とした場合に次回に変動表示される変動時間を
抽選する処理である。まず、確率変動中又は時短中等の
特典遊技中か否かを判断し(ステップS1300)、特
典遊技中であれば(ステップS1300:YES)、時
間決定手段の操作があるか否かを判断し(ステップS1
310)、操作があれば(ステップS1310:YE
S)、乱数を抽出し(ステップS1320)、その抽出
した乱数が予め設定された所定数であるか否かを判断す
る(ステップS1330)。例えば、所定数であれば変
動時間を短縮し、所定数以外であれば変動時間を伸長す
る設定とした場合、所定数であれば(ステップS133
0:YES)、短い変動時間を抽出し(ステップS13
40)、リターンに抜ける。所定数でなければ(ステッ
プS1330:NO)、長い変動時間を抽出して(ステ
ップS1350)、リターンに抜ける。なお、特典遊技
中でなければ(ステップS1300:NO)、時間決定
手段の操作は判断されずにそのままリターンに抜ける。
また、時間決定手段の操作がなければ(ステップS13
10:NO)、そのままリターンに抜ける。その後は、
図21に示す時間抽選フローチャートと同様に、引き続
き図22に示す時間変更フローチャートに移行する。
【0059】図24に示す時間抽選フローチャート3
は、図柄の変動停止の保留数に応じて時間決定手段の操
作の有効と無効を切り替える場合に次回の変動表示され
る変動時間を抽選する処理である。ここでは、保留数が
3個以上の場合に時間決定手段の操作を有効としている
が、保留数の数はこれに限らず適宜設定可能である。な
お、上述したように、遊技者は遊技盤22上から特別図
柄保留記憶用LED32cによって現在の保留数を視認
できる。まず、保留数が3個以上か否かを判断し(ステ
ップS1400)、保留数が3個以上であれば(ステッ
プS1400:YES)、時間決定手段の操作があるか
否かを判断し(ステップS1410)、操作があれば
(ステップS1410:YES)、乱数を抽出し(ステ
ップS1420)、その抽出した乱数が予め設定された
所定数であるか否かを判断する(ステップS143
0)。例えば、所定数であれば変動時間を短縮し、所定
数以外であれば変動時間を伸長する設定とした場合、所
定数であれば(ステップS1430:YES)、短い変
動時間を抽出し(ステップS1440)、リターンに抜
ける。所定数でなければ(ステップS1430:N
O)、長い変動時間を抽出して(ステップS145
0)、リターンに抜ける。なお、保留数が3個未満であ
れば(ステップS1400:NO)、時間決定手段の操
作は判断されずにそのままリターンに抜ける。また、時
間決定手段の操作がなければ(ステップS1410:N
O)、そのままリターンに抜ける。その後は、図21に
示す時間抽選フローチャートと同様に、引き続き図22
に示す時間変更フローチャートに移行する。
【0060】以上詳細に説明したように、第1実施形態
によれば、変動停止手段を設置することにより、早期に
最終の確定図柄を確認できるため、お金の両替又はカー
ドの購入等の用事で席を離れる際等に遊技の結果を気に
する必要が無く時間を有効に利用できると共に、主制御
装置30と図柄制御装置32bとの同期を図ることがで
きる。また、状態表示手段を設ければ、変動停止手段が
有効であるか否かを報知することができ、例えば、変動
表示手段がリーチの有無に応じて有効又は無効へと変化
するため、状態表示手段は変動停止手段が有効であるか
否かを報知すると共に、リーチとなるか否かについても
報知することができる。第1具体例のように、変動停止
スイッチ25aからの信号を主制御装置30に入力すれ
ば、図柄制御装置32bの変化に音の出力やランプの発
光を同期して表現することができ、表示上の違和感もな
い興趣ある画像を表現することができる。また、第2具
体例のように、図柄制御装置32bに直接入力できる構
成とすれば、主制御装置30の負担を軽減することがで
きると共に、表示上の違和感もない興趣ある画像を表現
することもできる。さらに、変動停止手段の操作による
停止表示時の図柄によって専用画像を表示する等の遊技
上の付加価値を付与すれば、通常では見られないプレミ
アム画像を見ることができ、単に遊技球を発射して大当
たりを待つだけという単調さからも解放され、遊技者の
射幸心を高めることができると共に、停止表示から確定
表示までの余剰時間を有効に活用することができる。さ
らにまた、第2実施形態によれば、この変動停止手段の
構成を時間決定手段として利用することにより、遊技者
自身の技量により変動時間を変更することができるた
め、遊技者に通常の遊技とは異なる楽しみを付加し、遊
技の娯楽性・趣向性を高めることが可能となる。
【0061】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲において、改変等を加えることができるものであ
り、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含
まれることとなる。例えば、所謂第1種パチンコ遊技機
に限定されず、第2種パチンコ遊技機、第3種パチンコ
遊技機の何れの形態にも適応可能である。具体的には、
球が図柄作動口に入球又は図柄作動通過領域を通過する
ことに起因して画面上で図柄を所定時間変動表示した後
に確定表示し、この確定表示した図柄が特定の図柄で揃
い確定すると「大当たり」とする第1種、球が特定の作
動口に入球することに起因して羽根部材を備えた電動役
物が羽根部分を開き遊技者に有利な遊技状態とし且つ球
が電動役物内に設けた特定領域を通過すると「大当たり」
とする俗称「ヒコーキ」と呼ばれる第2種、球が図柄作
動口に入球又は図柄作動通過領域を通過することに起因
して画面上で図柄を所定時間変動表示した後に確定表示
し、この確定表示した図柄が特定の図柄で揃い確定し、
権利発生口としての特定入賞口内に設けた特定領域に球
を入れると「大当たり」とする俗称「権利物」と呼ばれる第
3種の何れでも良いし、また、それらを組み合わせたも
のでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したパチンコ機10を示す外観斜
視図である。
【図2】変動停止釦25周辺の拡大図である。
【図3】パチンコ機10を裏面から見た裏面図である。
【図4】パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面
図である。
【図5】パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図
である。
【図6】第2実施形態に形態におけるパチンコ機10の
電気的構成を示すブロック図である。
【図7】主制御装置30で実行される「メインルーチ
ン」の処理を示すフローチャートである。
【図8】主制御装置30から図柄制御装置32bに送信
されるコマンドコードを示す図表である。
【図9】主制御装置30で実施される変動停止処理1を
示すフローチャートである。
【図10】主制御装置30で実施される変動確定処理1
を示すフローチャートである。
【図11】主制御装置30で実施される変動停止処理2
を示すフローチャートである。
【図12】主制御装置30で実施される変動停止処理3
を示すフローチャートである。
【図13】図柄制御装置32bで実施される変動停止処
理4を示すフローチャートである。
【図14】図柄制御装置32bで実施される変動確定処
理2を示すフローチャートである。
【図15】図柄制御装置32bで実施される変動停止処
理5を示すフローチャートである。
【図16】図柄制御装置32bで実施される変動停止処
理6を示すフローチャートである。
【図17】各コマンドと図柄変動表示との関係を例示す
るタイミングチャートである。
【図18】時間決定手段の乱数の表示例である。
【図19】時間決定手段の乱数の表示に用いる7セグメ
ント表示機である。
【図20】時間決定手段の乱数の表示に用いるドラム型
表示機である。
【図21】主制御装置30で実施される時間抽選処理1
を示すフローチャートである。
【図22】主制御装置30で実施される時間変更処理を
示すフローチャートである。
【図23】主制御装置30で実施される時間抽選処理2
を示すフローチャートである。
【図24】主制御装置30で実施される時間抽選処理3
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・パチンコ機、 13・・・プリペイ
ドカードユニット、15・・・上皿、
18・・・残高表示部、22・・・遊技盤、
24・・・発射ハンドル、25・・・変動停止釦、
25a・・・変動停止スイッチ、30・・・
主制御装置、 31・・・賞球制御装置、32
・・・特別図柄表示装置、 32a・・・LCDパネ
ルユニット、32b・・・図柄制御装置、 32c
・・・特別図柄保留記憶用LED、34・・・ランプ制
御装置、 35・・・音制御装置、36・・・普通
電動役物、 37・・・普通図柄表示装置、3
8,39・・・普通図柄作動ゲート、38a,39a・
・・普通図柄作動スイッチ、50a〜50c・・・特別
図柄表示領域、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 正吾 名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式 会社高尾内 (72)発明者 茨田 悦臣 名古屋市中川区太平通1丁目3番地 株式 会社高尾内 Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA37 AA42 AA53 BA09 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主制御装置により特別遊技状態とするか否
    かを決定する毎に、図柄を変動表示して前記特別遊技状
    態とするか否かを示す態様を確定表示する図柄表示装置
    を含む弾球遊技機において、 前面に遊技者が操作可能な変動停止手段を設け、 図柄の変動表示中に前記変動停止手段を操作することに
    より、確定表示時に示されるべき図柄を図柄表示装置に
    停止表示し、 前記変動停止手段の操作の有無に関わらず、図柄の変動
    開始から予め定められた所定時間経過後に確定表示を行
    うことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】図柄の変動表示が保留されている変動保留
    数が所定個数となることにより、 前記変動停止手段の操作を有効から無効へ、又は無効か
    ら有効へと変化させることを特徴とする請求項1記載の
    弾球遊技機。
  3. 【請求項3】確定表示される図柄が所定条件を満たして
    いることにより、 前記変動停止手段の操作を有効から無効へ、又は無効か
    ら有効へと変化させることを特徴とする請求項1記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】前記変動停止手段が有効であるか否かを報
    知する状態表示手段を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至3記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】前記変動停止手段が操作されたか否かに関
    する信号を主制御装置で検出することを特徴とすること
    を特徴とする請求項1乃至4記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】前記変動停止手段が操作されたか否かに関
    する信号を図柄制御装置で検出することを特徴とするこ
    とを特徴とする請求項1乃至5記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】前記変動停止手段を操作した場合に限り、
    確定表示される図柄に従って表示上の付加価値を遊技者
    に付与することを特徴とする請求項1乃至6記載の弾球
    遊技機。
JP2001251686A 2001-08-22 2001-08-22 弾球遊技機 Expired - Lifetime JP3769632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001251686A JP3769632B2 (ja) 2001-08-22 2001-08-22 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001251686A JP3769632B2 (ja) 2001-08-22 2001-08-22 弾球遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001236844A Division JP4592231B2 (ja) 2001-08-03 2001-08-03 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003047739A true JP2003047739A (ja) 2003-02-18
JP3769632B2 JP3769632B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=19080292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001251686A Expired - Lifetime JP3769632B2 (ja) 2001-08-22 2001-08-22 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3769632B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007080A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005028094A (ja) * 2003-06-20 2005-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005110951A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Samii Kk 弾球遊技機
JP2005192590A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009077887A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2010042302A (ja) * 2003-06-20 2010-02-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010046535A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046533A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046536A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046534A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2011024780A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011024662A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011050550A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2015150191A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4592231B2 (ja) * 2001-08-03 2010-12-01 株式会社高尾 弾球遊技機

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4525028B2 (ja) * 2003-06-20 2010-08-18 株式会社三洋物産 遊技機
JP2005028094A (ja) * 2003-06-20 2005-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010042302A (ja) * 2003-06-20 2010-02-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005007080A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005110951A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Samii Kk 弾球遊技機
JP2005192590A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009077887A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011024662A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011024780A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011050550A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Fujishoji Co Ltd 弾球遊技機
JP2010046535A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046534A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046536A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2010046533A (ja) * 2009-11-30 2010-03-04 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、演出基板および演出基板に実行させるプログラム
JP2015150191A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 タイヨーエレック株式会社 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3769632B2 (ja) 2006-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003047723A (ja) 弾球遊技機
JP5497406B2 (ja) 遊技機
JP2003047739A (ja) 弾球遊技機
JP2003325872A (ja) 遊技機
JP7193880B2 (ja) 遊技機
JP2020028606A (ja) 遊技機
JP2002052197A (ja) 遊技機
JP6755055B1 (ja) 遊技機
JP2000288219A (ja) 遊技機
JP2003052956A (ja) 弾球遊技機
JP2001286633A (ja) 弾球遊技機
JP7193879B2 (ja) 遊技機
JP2020043883A (ja) 遊技機
JP6755056B1 (ja) 遊技機
JP5957122B2 (ja) 遊技機
JP7149592B2 (ja) 遊技機
JP3669567B2 (ja) 遊技機
JP2020073118A (ja) 遊技機
JP4592620B2 (ja) 弾球遊技機
JP7461070B2 (ja) 遊技機
JP7192033B2 (ja) 遊技機
JP7283803B2 (ja) 遊技機
JP7374852B2 (ja) 遊技機
JP7374853B2 (ja) 遊技機
JP7370935B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3769632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term