JP2001078936A - 電気掃除機用ホース及び電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用ホース及び電気掃除機

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JP2001078936A
JP2001078936A JP25782699A JP25782699A JP2001078936A JP 2001078936 A JP2001078936 A JP 2001078936A JP 25782699 A JP25782699 A JP 25782699A JP 25782699 A JP25782699 A JP 25782699A JP 2001078936 A JP2001078936 A JP 2001078936A
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hose
vacuum cleaner
exhaust
pipe
electric blower
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JP25782699A
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Toshizo Kobayashi
利造 小林
Toshiyuki Fujiyoshi
俊行 藤吉
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掃除機本体に内蔵した電動送風機からの排気を
ホース及びパイプを介して吸込具等に還流するようにし
たものにおいて、耐久性の良いホースを備えた電気掃除
機を提供する。 【解決手段】ホース21を外側ホース22と内側ホース
23で構成して排気流路と吸気流路を形成すると共に、
外側ホース22または内側ホース23の少なくともいず
れか一方をオレフィン系エラストマーにて形成した電気
掃除機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は電気掃除機に係わ
り、特に掃除機本体に内蔵した電動送風機からの排気を
ホース及びパイプを介して吸込具等に還流するようにし
た排気還流(循環)式の電気掃除機とホースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般的な床移動型の電気掃除機において
は、掃除機本体に内蔵した電動送風機からの排気を本体
背面側等に形成された排気口から外部に排出するように
しているが、電動送風機からの排気が総て排出されるた
め、かなりの勢いで外部に吹き出され、この排気風によ
って床面や絨毯上に沈滞する塵埃が舞い上がり、部屋中
に拡散するという不具合が生じる。
【0003】排気口から排出される排気風を減らした
り、集塵効果を向上させる等を目的として、例えば特開
平9−135795号公報等に開示されているように、
掃除機本体に連結されるホース、パイプ及び吸込具に、
吸気流路と共に電動送風機からの排気を還流する排気流
路を形成した電気掃除機が提案されている。
【0004】上記のものでは、ホース及びパイプを二重
構造に構成して吸気流路と排気流路を形成しているが、
一般的にホースは、長尺状の帯状部材を螺旋状に巻回し
て筒状に形成されるとともに、帯状部材の接合部をホー
スの突条部となる樹脂にて融着して形成されているが、
このようなホースを屈曲させると、ホースの突条部間の
部分がホース内側へ山折り状に折れ曲がるため、ホース
を二重構造にした場合、外側ホースの山折り状の頂部が
内側ホースとの摩擦抵抗により摩耗し、長期使用により
外側ホースの突条部間に亀裂が生じるおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、掃除機本体
に内蔵した電動送風機からの排気をホース及びパイプを
介して吸込具等に還流するようにしたものにおいて、耐
久性を向上できるホースを備えた電気掃除機を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機用ホ
ースは、外側ホース及び内側ホースから構成され、各ホ
ースを、長尺状の部材を巻回して筒状に形成した可撓性
ホースから構成した電気掃除機用ホースであって、前記
外側ホースの内側面または内側ホースの外側面の少なく
とも一方に、低摩擦抵抗材料を塗布したことを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の電気掃除機用ホースは、外
側ホース及び内側ホースから構成され、各ホースを、長
尺状の部材を巻回して筒状に形成した可撓性ホースから
構成した電気掃除機用ホースであって、前記外側ホース
または内側ホースの少なくとも一方をオレフィン系エラ
ストマーにて形成したことを特徴とする。
【0008】本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵
した掃除機本体に連結されるホース、連結パイプ及び吸
込具に、吸気流路と電動送風機からの排気を環流する排
気流路を形成してなる電気掃除機であって、前記ホース
を外側ホースと内側ホースで構成して排気流路と吸気流
路を形成すると共に、前記外側ホースの内側面または内
側ホースの外側面の少なくとも一方に、低摩擦抵抗材料
を塗布したことを特徴とする。
【0009】また、本発明の電気掃除機は、電動送風機
を内蔵した掃除機本体に連結されるホース、連結パイプ
及び吸込具に、吸気流路と電動送風機からの排気を環流
する排気流路を形成してなる電気掃除機であって、前記
ホースを外側ホースと内側ホースで構成して排気流路と
吸気流路を形成すると共に、前記外側ホースまたは内側
ホースの少なくとも一方をオレフィン系エラストマーに
て形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1乃至図8に本発明の実施の形
態を示し、以下、これらの図に基づいて説明する。
【0011】1は掃除機本体で、図2に示すように上ケ
ース2と、下ケース3と、集塵蓋4とから構成されてお
り、掃除機本体1の前方側には後述する本体側ホース接
続部17が接続されるホース接続口5が形成され、後方
側にはスリット状の排気口6が形成されている。この掃
除機本体1内の底部には、隔壁7により掃除機本体1内
の上部空間と仕切られ、前記ホース接続口5と連通する
排気流路B1と、前記排気口6と連通する外部排気流路
Cとが形成されている。この隔壁7には隔壁7の上方の
空間を前後に区画する区画壁8が立設されている。
【0012】9は前記区画壁8の前方側に形成された集
塵室で、前方側に前記ホース接続口5と同心円上にホー
ス差込口9aが形成されている。この集塵室9内には集
塵袋10を着脱自在に固定する集塵袋取付ケース11が
着脱自在に収納されており、装着状態で集塵袋10の開
口が前記集塵室9のホース差込口9aに対向するように
している。
【0013】12は前記区画壁8に取り付けられた微塵
フィルタで、前記集塵袋10の後方側に位置して微細な
塵埃を除去するようになっている。
【0014】13は前記区画壁8の後方側に形成された
電動送風機収納室で、内部に電動送風機14が収納され
る。この電動送風機収納室13の下方側には、電動送風
機収納室13と前記排気流路B1及び外部排気流路Cを
連通するように開口13aが形成されており、電動送風
機14の駆動により電動送風機14からの排気が、下ケ
ース3に立設されたリブ15により分流され、前記開口
13aから前記排気流路B1を介してホース接続口5側
に導かれると共に、一部は前記開口13aから外部排気
流路C、排気口6に設けられた排気フィルタ16を介し
て排気口6から掃除機本体1外に排気される。
【0015】17は後述するホース21に接続されてホ
ース接続口5に装着される本体側ホース接続部で、図3
及び図4に示すように円筒状の外側パイプ18と、この
外側パイプ18に複数の支持リブ19aにより一体形成
された内側パイプ19とからなる2重構造をしている。
【0016】前記外側パイプ18のホース接続口5に装
着される一端側にはホース接続口5に設けられた被係止
部5aに係止される係止爪18aが形成される一方、他
端側にはネジ状に形成された外側リブ18bが管軸方向
に対して傾斜して形成されている。
【0017】前記内側パイプ19は、ホース接続口5に
装着される一端側をホース差込口9aから集塵室9内に
突出するように外側パイプ18より長く形成されてい
る。一方、他端側は外側パイプ18より長く形成され、
外周側に外側パイプ18の外側リブ18bと同方向に傾
斜する内側リブ19bが形成されている。20は本体側
ホース接続部17のホース21が接続される側を覆うよ
うに設けられた円筒状のカバーである。
【0018】前記本体側ホース接続部17は前記係止爪
18aを前記掃除機本体1のホース接続口5に係止する
ことで、前記本体側ホース接続部17の内側パイプ19
が前記集塵室9内に突出して集塵室9内と連通し、内側
パイプ19内が吸気流路A2となる。また、外側パイプ
18は掃除機本体1内の排気流路B1と連通し、外側パ
イプ18と内側パイプ19との間が排気流路B2とな
る。
【0019】21は本体側ホース接続部17及び後述す
るホース接続部27に装着されるホースで、図5に示す
ように外側ホース22と内側ホース23とからなる2重
構造になっている。
【0020】前記外側ホース22は図6に示すようにス
チレン系エラストマーからなる長尺状の部材を螺旋状に
巻回し、長尺状部材の幅方向端部の接合部22aをポリ
プロピレンからなる接合剤にて接合することで管状に形
成されており、この接合部22a及び長尺状部材の幅方
向略中央部にそれぞれ螺旋状の突条22b、22cが形
成されている。そして、この突条22b、22cに信号
線としての導電性のコイル22d、22eが内装されて
おり、外側ホース22のコイル線22d、22eにより
ホース21の強度を向上させている。
【0021】また、この外側ホース22は半透明に形成
し、外側ホース22を通して内側ホース23が見えるよ
うにして、デザイン性を向上させるようにしている。外
側ホース22を半透明にすることにより、外部からコイ
ル22d、22eが見え、使用者に不安感を与えるおそ
れがあるため、接合剤はポリプロピレンに乳白色の着色
剤を添加して、外部からコイル22d、22eが見えに
くくなるようにしている。
【0022】一方、内側ホース23は図7に示すように
スチレン系エラストマーからなる長尺状の部材を螺旋状
に巻回し、長尺状部材の幅方向端部の接合部23aをポ
リプロピレンからなる接合剤にて接合することで管状に
形成され、その接合部23a及び長尺状部材の幅方向略
中央部にそれぞれ螺旋状の突条23b、23cが形成さ
れている。また、前記内側ホース23は、スチレン系エ
ラストマーに着色剤を添加することにより不透明に形成
されている。
【0023】前記外側ホース22の内側面及び内側ホー
ス23の外側面には、シリコン等の低摩擦性材料を塗布
しており、ホース21を屈曲させて外側ホースの突条2
2b、22c間の部分が内側へ山折り状に折れ曲がった
場合に、山折り状の頂部が内側ホース23との摩擦によ
り摩耗するのを防止し、外側ホース22の突条22b、
22c間の部分に亀裂が生じるのを防止して外側ホース
22の耐久性を向上できるようになっている。
【0024】このホース21は、先ず、内側ホース23
の巻回方向を本体側ホース接続部17の内側リブ19b
の傾斜と同方向にして内側ホース23を内側リブ19b
にねじ込まれる。この際、内側パイプ19のホース21
が接続される一端側は外側パイプ18より突出している
ので、この突出した部分に内側ホース23を挿入して装
着でき、内側ホース23の装着が容易に行うことができ
るようになっている。
【0025】次に、内側ホース23の場合と同様に外側
ホース22の巻回方向を本体側ホース接続部17の外側
リブ18bの傾斜と同方向にして外側ホース22を外側
リブ18bにねじ込み、ホース21の本体側ホース接続
部17への装着が完了する。
【0026】この際、内側ホース23内は本体側ホース
接続部17の吸気流路A2に連通され、吸気流路A3と
なる一方、外側ホース22と内側ホース23との間は本
体側ホース接続部17の排気流路B2に連通され、排気
流路B3となる。
【0027】内側ホース23及び外側ホース22の一端
側を本体側ホース接続部17の内側パイプ19及び外側
パイプ18に装着した状態では、内側ホース23及び外
側ホース22の他端部は開放されており、この内側ホー
ス23及び外側ホース22の他端側から、細長いノズル
を有するスプレーにて、内側ホースと外側ホースとの間
にシリコンオイル(ノルマルヘキ酸を主成分とするプラ
スチック離型剤)等の低摩擦抵抗材料を噴射して内側ホ
ース23の外側面及び外側ホース22の内側面に塗布す
る。
【0028】内側ホース23の巻回方向と外側ホース2
2の巻回方向とは同方向としているので、内側ホース2
3及び外側ホース22は屈曲され易い方向や捻られやす
い方向が同方向となる。従って、掃除機本体1を使用中
にホース21がねじられたり屈曲されたりした際に、外
側ホース22及び内側ホース23は互いに追従してねじ
られたり屈曲されたりするので、外側ホース22及び内
側ホース23はそれぞれのねじりや屈曲に対して互いに
抵抗となることなく、ホース21のしなやかさが確保さ
れる。
【0029】24は一端側にホース21が接続され、他
端側に後述する連結パイプ32が装着されるグリップ部
で、連結パイプ32が装着されるハンドル部35と、一
端側にホース21が接続され、他端側がハンドル部35
に装着されるホース接続部27とから構成されている。
【0030】前記ホース接続部27は、円筒状の外側パ
イプ28と、この外側パイプ28に支持リブ29aで一
体形成された内側パイプ29とからなる2重構造をして
おり、ホース21が接続される側を覆うようにカバー3
1が設けられている。
【0031】前記外側パイプ28及び内側パイプ29の
外周には、前記本体側ホース接続部17の外側リブ18
b及び内側リブ19bと同じ傾斜の外側リブ28aと内
側リブ29aがそれぞれ形成されており、ホース21の
外側ホース22と内側ホース23を同方向にねじって装
着できるようになっている。これにより、組立作業が容
易になっている。
【0032】この際、外側パイプ28と内側パイプ29
との間は、ホース21の排気流路B3と連通し、排気流
路B4となる。また、内側パイプ29内はホース21内
の吸気流路A3と連通し、吸気流路A4となる。
【0033】前記ハンドル部35は、への字状の管状部
25と、管状部25の上方に延設されたハンドル26と
で構成されており、連結パイプ32が装着される装着口
25aが形成され、装着口25aの上部にはクランプ2
5bが設けられている。また、内部には装着口25aと
連通し、前記内側パイプ29の端部が挿入される円筒部
30が形成されており、円筒部30内を内側パイプ29
の吸気流路A4に連通して吸気流路A5とすると共に、
円筒部30の外側とグリップ部24の外郭との間を内側
パイプ29と外側パイプ28で形成された排気流路B4
に連通し、排気流路B5としている。
【0034】32はクランプ25bに係止されてグリッ
プ部24の装着口25aに装着される連結パイプで、2
本のパイプ32aを連結することで形成されている。こ
の連結パイプ32は、断面略円形の外側筒状部32b
と、この外側筒状部32bと偏心し、上部が外側筒状部
32bに一体形成された内側筒状部32cとから構成さ
れており、内側筒状部32cと外側筒状部32bとで三
日月状の空間を形成している。そして、この連結パイプ
32はグリップ部24に装着した際に、内側筒状部32
cがグリップ部24の吸気流路A5に連通して内部に吸
気流路A6を形成すると共に、外側筒状部32b及び内
側筒状部32cの間はグリップ部24の排気流路B5に
連通して排気流路B6を形成する。
【0035】また、上記排気流路B6を通る排気は、掃
除機本体1の集塵袋10や微塵フィルタ12を介して塵
埃が取り除かれたきれいな空気であるため、内側筒状部
32cのように塵埃詰まりを考慮した断面略円形に形成
する必要がない点に着目して、本実施の形態では上述の
如く前記排気流路B6を断面略三日月形として、外側筒
状部32bが断面略円形になるように形成している。
【0036】33は連結パイプ32に接続される吸込具
で、連結パイプ32が接続される継手管33a、33b
は同心円状の二重構造に形成され、上記連結パイプ32
との嵌合部分は連結パイプ32と同様の形状をしてい
る。
【0037】而して、上記のように構成された電気掃除
機の使用時には、電動送風機14の吸引によって、吸込
具33から吸い込んだ塵埃の混じった空気が連結パイプ
32の吸気流路A5、ホース21の吸気流路A3を通っ
て掃除機本体1内に取り込まれる。掃除機本体1内で
は、集塵袋10で塵埃が取り除かれ、更に微塵フィルタ
12を介して清浄化された空気が電動送風機14に吸引
され、その電動送風機14を冷却する。
【0038】そして、電動送風機14からの排気の一部
は掃除機本体1の排気口6から外部へ排出され、その他
は掃除機本体1の排気流路B1からホース21の排気流
路B3を通る。この際、外側ホース22の突条22b、
22cの方向と内側ホース23の突条23の方向が同方
向に形成されているため、突条23による外側ホース2
2と内側ホース23との間を流れる空気に対する通気抵
抗が減少し、ホース21の排気流路B3内での損失を抑
えることができる。
【0039】そして、ホース21の排気流路B3を通っ
た後は、連結パイプ32の排気流路B6を通って、吸込
具33に環流し、この排気風により舞い上げられた塵埃
と共に再び連結パイプ32の吸気流路A6へと循環す
る。
【0040】上述の如く排気の一部を還流させることに
より、外部へ吹き出される排気量が低減され、排気の風
速が遅くなるので、掃除中の部屋の埃が舞い上がるのを
効果的に抑制することができる。
【0041】外側ホース22及び内側ホース23の材料
としてエラストマーを用いているので、各ホース22、
23を焼却してもダイオキシンの発生がなく、環境の汚
染を抑制することができる。
【0042】また、外側ホース22の内側面及び内側ホ
ース23の外側面には、シリコン等の低摩擦抵抗材料を
塗布しているので、ホース21を屈曲させた場合に外側
ホースの突条22b、22c間の部分が内側へ山折り状
に折れ曲がるが、山折り状の頂部が内側ホース23に接
触しても摩耗しにくく、外側ホース22の突条22b、
22c間の部分に亀裂が生じるのを防止でき、ホースの
耐久性を向上できる。
【0043】尚、上述した本実施の形態では、外側ホー
ス22の内側面及び内側ホース23の外側面の両方にシ
リコン等の低摩擦抵抗材料を塗布したが、内側ホース2
3の外側面または外側ホース22の内側面のいずれか一
方に塗布しても良い。
【0044】また、内側ホース23の外側面もしくは外
側ホース22の内側面に低摩擦抵抗材料を塗布するのに
代えて、内側ホース23もしくは外側ホース22のいず
れかを、オレフィン系エラストマーにて形成してもよ
い。
【0045】オレフィン系エラストマーは、スチレン系
エラストマーよりも摩擦抵抗が低いため、たとえば外側
ホース22をオレフィン系エラストマーにて形成した場
合、ホース21を屈曲させた際に外側ホースの突条22
b、22c間の部分が内側へ山折り状に折れ曲がるが、
山折り状の頂部が内側ホース23に接触しても摩耗しに
くく、外側ホース22の突条22b、22c間の部分に
亀裂が生じるのを防止でき、ホースの耐久性を向上でき
る。
【0046】また、一方のホースをオレフィン系エラス
トマーにて形成した場合、他方のホースはスチレン系エ
ラストマーにて形成することが望ましく、たとえば外側
ホース22をオレフィン系エラストマー、内側ホース2
3を比較的強度の強いスチレン系エラストマーにて形成
することにより、破損の確認が困難な内側ホース23の
強度、耐久性を向上させることができ、従って、内側ホ
ース23の破損が外側ホース22の外側から確認しにく
いという、ホースを二重に構成するもの特有の問題を解
決できる。
【0047】更に、外側ホース22をスチレン系エラス
トマーにて形成し、内側ホース23をオレフィン系エラ
ストマーにて形成した構造としても良い。この構成で
は、内側ホース23にオレフィン系エラストマーを用い
ることにより、ホース21を屈曲させた際に外側ホース
の突条22b、22c間の部分が内側へ山折り状に折れ
曲がり、山折り状の頂部が内側ホース23に接触しても
摩耗しにくく、外側ホース22の突条22b、22c間
の部分に亀裂が生じるのを防止でき、ホースの耐久性を
向上できる。
【0048】また、外側ホース22に、オレフィン系エ
ラストマーと比較して強度の強いスチレン系エラストマ
ーを用いているので、掃除操作の際にホース21に加わ
る伸張力を外側ホース22により受け、内側ホース23
に加わる伸張力を低減することができ、内側ホース23
の破損を極力低減できる。従って、内側ホース23の破
損が外側ホース22の外側から確認しにくいという、ホ
ースを二重に構成するもの特有の問題を解決できる。
【0049】また、内側ホース23を、摩擦抵抗の低い
オレフィン系エラストマーにて形成しているので、内側
ホース23内を通過する塵埃等を含む空気を効率よく流
すことができ、内側ホース23内におけるゴミつまりを
低減できると共に、吸塵性能を向上することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、外側ホース
の内側面または内側ホースの外側面の少なくともいずれ
か一方に、低摩擦抵抗材料を塗布することにより、ホー
スを屈曲させた際に外側ホースの内側へ山折り状に折れ
曲がった部分の頂部が内側ホースに接触しても摩耗しに
くく、外側ホースに亀裂が生じるのを防止でき、ホース
の耐久性を向上できる。
【0051】本発明の請求項2によれば、外側ホースま
たは内側ホースの少なくとも一方をオレフィン系エラス
トマーにて形成することにより、ホースを屈曲させた際
に外側ホースの内側へ山折り状に折れ曲がった部分の頂
部が内側ホースに接触しても摩耗しにくく、外側ホース
に亀裂が生じるのを防止でき、ホースの耐久性を向上で
きる。
【0052】また、ホースをエラストマーにて形成した
ため、ホースを焼却処分してもダイオキシンの発生がな
く、環境の汚染を抑制することができる等の効果を奏す
る。
【0053】本発明の請求項3によれば、外側ホースの
内側面または内側ホースの外側面の少なくともいずれか
一方に、低摩擦抵抗材料を塗布することにより、ホース
を屈曲させた際に外側ホースの内側へ山折り状に折れ曲
がった部分の頂部が内側ホースに接触しても摩耗しにく
く、外側ホースに亀裂が生じるのを防止でき、ホースの
耐久性を向上できる。
【0054】本発明の請求項4によれば、外側ホースま
たは内側ホースの少なくとも一方をオレフィン系エラス
トマーにて形成することにより、ホースを屈曲させた際
に外側ホースの内側へ山折り状に折れ曲がった部分の頂
部が内側ホースに接触しても摩耗しにくく、外側ホース
に亀裂が生じるのを防止でき、ホースの耐久性を向上で
きる。
【0055】また、ホースをエラストマーにて形成した
ため、ホースを焼却処分してもダイオキシンの発生がな
く、環境の汚染を抑制することができる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機を示す全体構成の側面断面
図であり、ホースの途中の部分は省略している。
【図2】同電気掃除機の本体部分の拡大断面図である。
【図3】同電気掃除機の本体側ホース接続部にホースを
接続した状態の拡大断面図である。
【図4】図3におけるホースを省略した状態での断面図
である。
【図5】同電気掃除機のホースの一部破断した側面図で
ある。
【図6】図5における外側ホースの一部破断した側面図
である。
【図7】図5における内側ホースの一部破断した側面図
である。
【図8】同電気掃除機のグリップ部の断面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 電動送風機 21 ホース 22 外側ホース 22a 接合部 23 内側ホース 23a 接合部 32 連結パイプ 33 吸込具 A2〜A6 吸気流路 B1〜B6 排気流路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側ホース及び内側ホースから構成さ
    れ、各ホースを、長尺状の部材を巻回して筒状に形成し
    た可撓性ホースから構成した電気掃除機用ホースであっ
    て、前記外側ホースの内側面または内側ホースの外側面
    の少なくとも一方に、低摩擦抵抗材料を塗布したことを
    特徴とする電気掃除機用ホース。
  2. 【請求項2】 外側ホース及び内側ホースから構成さ
    れ、各ホースを、長尺状の部材を巻回して筒状に形成し
    た可撓性ホースから構成した電気掃除機用ホースであっ
    て、前記外側ホースまたは内側ホースの少なくとも一方
    をオレフィン系エラストマーにて形成したことを特徴と
    する電気掃除機用ホース。
  3. 【請求項3】 電動送風機を内蔵した掃除機本体に連結
    されるホース、連結パイプ及び吸込具に、吸気流路と電
    動送風機からの排気を環流する排気流路を形成してなる
    電気掃除機であって、前記ホースを外側ホースと内側ホ
    ースで構成して排気流路と吸気流路を形成すると共に、
    前記外側ホースの内側面または内側ホースの外側面の少
    なくとも一方に、低摩擦抵抗材料を塗布したことを特徴
    とする電気掃除機。
  4. 【請求項4】 電動送風機を内蔵した掃除機本体に連結
    されるホース、連結パイプ及び吸込具に、吸気流路と電
    動送風機からの排気を環流する排気流路を形成してなる
    電気掃除機であって、前記ホースを外側ホースと内側ホ
    ースで構成して排気流路と吸気流路を形成すると共に、
    前記外側ホースまたは内側ホースの少なくとも一方をオ
    レフィン系エラストマーにて形成したことを特徴とする
    電気掃除機。
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