JP2001078717A - 食品組成物 - Google Patents

食品組成物

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JP2001078717A
JP2001078717A JP26292999A JP26292999A JP2001078717A JP 2001078717 A JP2001078717 A JP 2001078717A JP 26292999 A JP26292999 A JP 26292999A JP 26292999 A JP26292999 A JP 26292999A JP 2001078717 A JP2001078717 A JP 2001078717A
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echinacea
starch
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extract
weight
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JP26292999A
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English (en)
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Shinya Sakamoto
晋也 坂本
Kenichi Ishiwatari
健一 石渡
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Fancl Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エキナセア又はエキナセア抽出物の含有量が
多く、且つ吸湿性が改善されたエキナセア組成物を提供
すること。 【解決手段】 エキナセア又はエキナセア抽出物、結晶
セルロース、でんぷん及びでんぷん分解物を含有してな
るエキナセア組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保存安定性に優れた
エキナセアを含有する食品に関する。
【0002】
【従来の技術】エキナセアは、北米先住民の間で万能薬
として用いられた、キク科の多年草植物である。エキナ
セアは、近代にヨーロッパに紹介され、特に、植物療法
の研究が盛んに行われていたドイツを中心に、感染症の
治療薬としてその有効性が研究され、ヨーロッパでは有
用な医薬品として汎用されている。また、原産国の米国
では、免疫賦活作用のあるハーブとして、人気の高い栄
養補助食品となっている(食品と開発 34(3) 17-19
1999)。こうしたことからエキナセアは非常に需要が
あり、多数の原料が供給されている。
【0003】しかし、エキナセア又はエキナセア抽出物
は吸湿性が高く、その原料を大気中に放置すると、短時
間で吸湿し、ブロッキングや潮解を始め、取り扱いが非
常に困難である。従って、これら原料を製剤化する場
合、液状にするか、もしくはトローチなどの吸湿性を考
慮に入れた形状にしか製剤化できなかった。
【0004】吸湿性を改善する一般的な従来技術とし
て、高吸湿性の粉末食品と水分含量7%以下のコーンス
ターチを混合比1:1.5〜3で混合する方法(特開平
7-184593)がある。しかし、本発明者がこの技術をエ
キナセア又はエキナセア抽出物に適用しても吸湿性を改
善することができなかった。簡単に吸湿性を改善するに
は、単にエキナセア組成物中のエキナセア又はエキナセ
ア抽出物の含量を少くすれば良いが、そうすると、多く
の錠剤を摂取しなければならないことになる。現在、錠
剤化されたエキナセア組成物を接種する場合は1日10
〜20粒必要とされており、食品として非常に効率が悪
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エキ
ナセア又はエキナセア抽出物の含有量が多く、且つ吸湿
性が改善されたエキナセアを含有する食品を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び形態】本発明者はこれ
ら課題を解決するために鋭意検討した結果、エキナセア
又はエキナセア抽出物に特定の成分を配合することによ
り上記問題を解決しうることを見出し本発明を完成させ
た。すなわち、本発明はエキナセア及び/又はエキナセ
ア抽出物、結晶セルロース、でんぷん及びでんぷん分解
物を含有してなる食品組成物である。
【0007】結晶セルロース、でんぷん及びでんぷん分
解物の量は、エキナセア又はエキナセア抽出物1重量部
に対し、結晶セルロース0.45〜1.60重量部、で
んぷん0.45〜1.60重量部、でんぷん分解物0.
50〜1.25重量部が好ましい。結晶セルロースはそ
の平均粒子径が8〜80μmで且つかさ密度が0.18
〜0.53g/cm3であることが好ましく、でんぷん
分解物はそのDE値が5〜19で且つ平均分子量が99
0〜9300であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるエキナセアと
しては、例えばエキナセア・プルプレア・メンチ(Echi
nacea purpurea Moench)、エキナセア・アングスチフ
ォリア(Echinacea angustifolia)、エキナセア・パリ
ダ(Echinacea pallida)が挙げられる。それらは、
葉、茎、芽、花、木質部、木皮部、根部など全ての部位
が利用可能である。エキナセアはそれ自体、例えば乾燥
粉砕物を用いてもよく、また抽出物を用いてもよい。ま
た、両者を併用してもよい。抽出物としては、搾汁液で
もよく、また水やアルコール、エーテル、アセトン、酢
酸エチル等の有機溶媒またはそれらの混合溶媒を用いて
抽出した後溶媒を除去した抽出物でもよい。例えば30
%エタノール抽出液を用いて抽出したものが好ましく例
示できる。それらは、未精製のものでもカラムクロマト
グラフィー等により精製したものでもよい。
【0009】本発明においては、結晶セルロース、でん
ぷん、でんぷん分解物を使用する。この結晶セルロー
ス、でんぷん、でんぷん分解物のうちどれか1種が欠け
ると吸湿性は改善されない。
【0010】結晶セルロースは、コールカウンター法で
算出された平均粒子径が8〜80μmで、かさ密度が
0.18〜0.53g/cm3のものが好ましく、さら
に好ましくは、平均粒子系が20〜40μm、かさ密度
が0.20〜0.42g/cm 3のものである。結晶セ
ルロースの粒子径が8μm未満、または80μmを越え
ると、エキナセア組成物の吸湿性は改善されるが、エキ
ナセア組成物を打錠成型する際に障害が生じ易い。
【0011】でんぷん分解物は、DE値(Dextrose Equ
ivarent)が5〜19であり、かつ、平均分子量が93
00〜990のものが好ましい。さらに好ましくは、D
E値が8〜15で、平均分子量は2300〜1100で
ある。でんぷん分解物のDE値が8未満、または19を
越える場合もエキナセア組成物の吸湿性は改善される
が、エキナセア組成物を打錠成型する際に障害が生じ易
い。
【0012】本発明においては、使用する賦形剤に好ま
しい配合割合が存在する。エキナセア及び/又はエキナ
セア抽出物を1重量部とした場合に、結晶セルロース
0.45〜1.60重量部、でんぷん0.45〜1.6
0重量部、でんぷん分解物 0.50〜1.25重量部
の配合割合が好ましい。結晶セルロースが0.45重量
部未満、でんぷんが0.45重量部未満またはでんぷん
分解物が0.50重量部未満の場合、エキナセア組成物
の吸湿性の改善効果はあまり大きくない。一方、結晶セ
ルロースが1.60重量部を越える場合、でんぷんが
1.60重量部を越える場合またはでんぷん分解物が
1.25重量部を越える場合、エキナセア組成物の吸湿
性は改善されるが、1日に必要なエキナセアまたは/お
よびエキナセア抽出物を摂取するのに、錠剤化したエキ
ナセア組成物を数多く摂取しなければならず、食品とし
て効率が悪い。
【0013】本発明においては、必要に応じて他の添加
剤、例えば乳糖、カルメロースナトリウム、アラビアゴ
ム、植物油脂末、ショ糖脂肪酸エステル等を含有しても
よい。本発明のエキナセア組成物は、例えばエキナセア
又はエキナセア抽出物、結晶セルロース、でんぷん及び
でんぷん分解物及び必要に応じてその他の添加物を所定
量計量混合し、そのまま、または必要に応じて所望の形
状、例えば顆粒剤、錠剤、カプセル剤等とすることがで
きる。例えば、錠剤とするには、エキナセア配合物を混
和し、80〜90%のエタノール等の溶液で十分に湿ら
せ、その後乾燥させて造粒し、打錠する。打錠の際、必
要に応じて植物油脂末,ショ糖脂肪酸エステル等の滑沢
剤を添加してもよい。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例、比較例で説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されない。
【0015】実施例1〜7、比較例1〜3、参考例1 エキナセアを30%エタノールで抽出して溶媒を除去し
た抽出物、平均粒子径が40μmでかさ密度が0.29
g/cm3の結晶セルロース、でんぷん及びDE値が1
1で平均分子量が1700のでんぷん分解物を表1〜2
に示す割合で配合し、これらの吸湿性を測定した。測定
方法は、各エキナセア配合物1g量り、40℃湿度75
%の恒温室に放置して経時的にその重量を測定し、その
重量変化を観察することで、各エキナセア配合物の吸湿
性の程度を評価した。吸湿性の評価は重量の変化がそれ
以上観察されない吸湿量(以下吸湿飽和重量という)の
50%に到達するまでの時間を算出し比較した。また、
同時に経時的に目視による形状変化および色調変化も観
察した。色調が変化する場合は吸湿による艶が発生し、
同時に茶色が濃くなる。また、参考例1としてエキナセ
ア抽出物のみも同様に測定、観察した。これらの結果を
表1〜2に示した
【0016】実施例8 結晶セルロースとして、平均粒子径が159μmでかさ
密度が0.83g/cm3のものを用いた以外は実施例
1と同様にしてエキナセアの配合物を得、実施例1同様
に測定、評価を行った。配合と結果を表3に示した。
【0017】実施例9 でんぷん分解物はとして、DE値40で平均分子量が5
00のものを用いた以外は実施例1と同様にしてエキナ
セアの配合物を得、実施例1同様に測定、評価を行っ
た。配合と結果を表3に示した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】エキナセア抽出物である参考例1は5分
も経たないうちに潮解し形状が飴状になった。本発明で
ある実施例1のエキナセア組成物は50%吸湿飽和重量
に達する時間が153分となり、エキナセア原料のみと
比較して118倍の延長か認められ、かつ、目視による
形状変化の観察も全く変化が無かった。また、この実施
例1の配合で錠剤を作成した場合、エキナセア抽出物を
300mg〜500mg摂取するには1日3〜5粒であ
る。これは従来のエキナセア組成物では10〜20粒摂
取しなければならなかったものが、本発明により、少な
い摂取量で良いこととなった。
【0022】また、平均粒子径が159μmでかさ密度
が0.83g/cm3の結晶セルロース(実施例8)、
DE値40で平均分子量が500のでんぷん分解物(実
施例9)を使用した場合は、実施例1には及ばないが吸
湿性の改善が行われた。しかし、打錠成型する際障害が
生じやす傾向があり実施例1より不安定であった。実施
例2〜5は吸湿性がやや改善されている。実施例6〜7
は吸湿性の改善が観察されたが、このままでは摂取粒数
がやや多くなる。
【0023】これに対して結晶セルロースを含まない比
較例1、でんぷんを含まない比較例2、でんぷん分解物
を含まない比較例3は吸湿性の改善がほとんど認められ
ない。以上の試験より、本発明のエキナセアを含有する
食品組成物が吸湿性や色の変化の経時安定性で優れた特
徴を有することは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/00 A61P 31/00 Fターム(参考) 4B016 LC03 LC07 LE02 LG16 LK09 LP02 4B018 LE01 LE02 MD34 MD35 MD61 ME14 MF01 4B036 LC05 LC06 LE01 LE03 LH11 LH12 LH34 LK06 LP07 4C076 AA29 BB01 CC40 EE31 EE38 FF36 FF41 FF46 FF63 4C088 AB26 AC01 CA05 CA06 CA08 MA43 NA03 ZB09 ZB31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エキナセア及び/又はエキナセア抽出
    物、結晶セルロース、でんぷん及びでんぷん分解物を含
    有してなる食品組成物。
  2. 【請求項2】 エキナセア及び/又はエキナセア抽出物
    1重量部に対し、結晶セルロースが0.45〜1.60
    重量部、でんぷんが0.45〜1.60重量部、でんぷ
    ん分解物が0.50〜1.25重量部である請求項1の
    食品組成物。
  3. 【請求項3】 結晶セルロースの平均粒子径が8〜80
    μmで且つかさ密度が0.18〜0.53g/cm3
    あり、でんぷん分解物のDE値が5〜19で且つ平均分
    子量が990〜9300である請求項1又は2の食品組
    成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005536588A (ja) * 2002-07-30 2005-12-02 インデナ・ソチエタ・ペル・アチオニ エキナセア・アングスチホリア(Echinaceaangustifolia)の多糖
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