JP2000342671A

JP2000342671A - 植物性消臭剤

Info

Publication number: JP2000342671A
Application number: JP11154552A
Authority: JP
Inventors: Kunio Suzuki; 邦男鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-06-02
Filing date: 1999-06-02
Publication date: 2000-12-12

Abstract

(57)【要約】【課題】植物性消臭剤の提供【解決手段】複数種の植物の葉を真空乾留して得られ
る植物混合抽出液とレモン圧搾液との混合液に、プロポ
リス、リンゴ酸及び酒石酸を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数種の植物の葉
を真空乾留して得られる植物混合抽出液と、レモン圧搾
液との混合液を有効成分とし、これにプロポリス、リン
ゴ酸及び酒石酸を配合した植物性消臭剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】生活空間ないしは作業空間に漂う悪臭を
その場で取り除くには、消臭剤を使用するのが一般的で
あるが、そうした消臭剤の一つに、植物由来の有機成分
を主たる消臭成分に利用した植物性消臭剤がある。例え
ば、特開昭58‐61751号公報には、ツバキ科植物の葉か
ら溶媒抽出される成分に、常用の製剤補助剤を転化した
消臭用製剤が記載されている。特開平5-168685号公報に
は、ユキノシタ又はその近縁植物の葉などから得られう
溶媒抽出物を有効成分とする消臭剤が記載されている。
また、特開平9‐299465号公報には、柏又は柿の葉など
から得られる溶媒抽出物を有効成分とする消臭剤が記載
されている。そして、特開平8‐164192号公報には、幾
種類かの植物を真空乾留又は圧搾して得られる液状物を
精製して熟成した消臭エキスに、希釈超酸化水を配合し
た消臭剤が記載されている。そして、原料植物として、
柿の葉、熊笹の葉、ヨモギの葉、シソの葉、アロエの
葉、茶の葉、アマ茶ズルの葉茎、サンショウの葉茎、レ
モンの果実、ブドウの果実、杉、檜、楠、黒松、赤松、
エゾ松、白樺、イラクサ、モミ、大豆などが例示されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の植物
性消臭剤とは構成を異にする新しい植物性消臭剤を提供
することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の植物性消臭剤
は、複数種の植物の葉を真空乾留して得られる植物混合
抽出液とレモン圧搾液との混合液に、殺菌・抗菌作用を
有するプロポリスと、リンゴ酸及び酒石酸を配合したこ
とを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の植物性消臭剤において、
その有効成分の一つである植物混合抽出液は、黒松、赤
松、エゾ松等のマツ科植物の葉、イチョウの葉、檜の
葉、熊笹の葉及び茶の葉を必須に含有する植物材料混合
物（原料）を、真空乾留することで得ることができる。
この植物混合抽出液は、ポリフェノール、キンゴライ
ド、フラボノイドを通常含有している。真空乾留に供す
る植物材料混合物に必須に含まれる各葉の割合は、任意
に選ぶことができるが、一般的には、重量で略等量とす
ることを可とする。上記の植物材料混合物には、必要に
応じて、樅の葉又は茎、楠の葉又は茎、白樺の樹皮、蓬
の葉又は茎、根などの1種又は2種以上を混合しておくこ
とができる。真空乾留に供する植物材料混合物は、これ
に含まれる余分な水分を除去するために、予め乾燥して
おくことが好ましい。真空乾留に際しての温度条件は、
３０℃〜８００℃の範囲で選ばれる。真空乾留によって
得られる混合植物抽出液は、真空蒸留によって精製する
ことが好ましく、本発明で使用する混合植物抽出液とし
ては、初留点３０℃、終留点９０℃の留分が好ましい。
レモン圧搾液は、文字どおりレモン（果実）を機械的に
圧縮して得られる液状物を意味する。レモン圧搾液は、
先の混合植物抽出液と同様、真空蒸留によって精製する
ことが好ましく、本発明で使用するレモン圧搾液として
は、初留点３０℃、終留点９０℃の留分が好ましい。
尚、混合植物抽出液とレモン圧搾液を個別に真空蒸留す
る代わりに、両者を混合して真空蒸留しても差し支えな
い。また、レモン圧搾液には必要に応じて、ブドウ（果
実）の圧搾液を加えることができる。好ましくは真空蒸
留で精製された植物混合抽出液とレモン圧搾液は、容量
比で通常、前者３に対し後者１の割合で混合され、本発
明の植物性消臭剤に使用される。

【０００６】本発明で使用するプロポリスは、別名ハチ
ヤニとも呼ばれ、ミツバチが花や樹皮から集めたヤニを
噛みつづけることにより、このヤニとミツバチの唾液、
酵素が混ざり合って形成される黒色を呈する固形物であ
る。これには濃縮フラボノイド、ミネラル類、ビタミン
類、アミノ酸類、脂肪、有機酸等が含まれ、多くの薬効
を持つことが知られている。通常はアルコール抽出して
使用するが、本発明では熱水抽出したプロポリスを使用
する。熱水抽出したものは水に可溶である。

【０００７】本発明の植物性消臭剤は、上記した植物混
合抽出液とレモン圧搾液の混合液を５０〜８８重量％の
範囲で、プロポリスを２〜１０重量％の範囲で、リンゴ
酸及び酒石酸をそれぞれ５〜２０重量％の範囲で含有し
ていることが好ましい。そして、この消臭剤を実用に供
するに当っては、２０〜１，０００倍程度に希釈して使
用することを可とし、実用形態としては、空間噴霧、悪
臭発生源への直接散布、ゲル状物又は固形物への配合に
よる自然発散、食品添加剤としての使用などを例示でき
る。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の実施例を示す。空間噴霧用本発明の消臭剤０．０５〜１０重量％酸化防止剤０．０１〜１重量％上水又は精製水８９〜９９．９４重量％固形物自然発散用本発明の消臭剤０．５〜３重量％ジェランガム１〜４重量％塩化カルシウム０．０１〜１重量％プロピレングリコール１〜１０重量％色素０〜１重量％香料０〜４重量％酸化防止剤０．０５〜１重量％精製水７５〜９７．４５重量％ドリンク剤用本発明の消臭剤０．１〜１０重量％果糖・液糖１〜１０重量％オリゴ糖１〜１０重量％人参エキス０．５〜３重量％パントテン酸カルシウム０．１〜１重量％Ｌ−アスパラギン酸０．１〜３重量％クエン酸０．０５〜３重量％ビタミンＣ０．０１〜３重量％精製水５７〜９７．１４重量％注）任意にビタミンＢ群を添加タブレット錠剤本発明の消臭剤０．１〜５重量％霊芝エキス０．１〜５重量％コンブ末１〜１０重量％大豆発酵エキス末１〜１０重量％乳糖５〜３０重量％キトサン０．１〜２重量％ブドウ糖５〜３０重量％キシリトール０．５〜１０重量％果糖３〜１０重量％蜂蜜３〜１０重量％シュガーエステル５〜２０重量％注）任意にビタミンＢ群を添加キャンディ本発明の消臭剤０．０５〜２重量％水飴１０〜９０重量％キシリトール２〜１０重量％Ｌ−メントール０．１〜３重量％クエン酸０．０５〜４重量％ビタミンＣ０．１〜２重量％注）任意にビタミンＢ群を添加

フロントページの続きＦターム(参考） 4B014 GB06 GK12 GL03 GP27 4B017 LC02 LG02 LG14 LG15 LK08 LK20 LL09 LP01 4C080 AA04 BB02 CC01 HH03 JJ01 KK06 LL02 MM14 MM31 MM32

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】植物混合抽出液とレモン圧搾液との混合
液に、プロポリスとリンゴ酸と酒石酸を配合したことを
特徴とする植物性消臭剤。
【請求項２】前記の植物混合抽出液が、松の葉、檜の
葉、イチョウの葉、熊笹の葉及び茶の葉を必須に含有す
る混合物を真空乾留して得られる抽出液である請求項１
記載の植物性消臭剤。