JP2001078507A - トラクタの昇降装置 - Google Patents

トラクタの昇降装置

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JP2001078507A
JP2001078507A JP25577899A JP25577899A JP2001078507A JP 2001078507 A JP2001078507 A JP 2001078507A JP 25577899 A JP25577899 A JP 25577899A JP 25577899 A JP25577899 A JP 25577899A JP 2001078507 A JP2001078507 A JP 2001078507A
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lifting
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lift
cylinder
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Susumu Umemoto
享 梅本
Shohei Nakai
章平 仲井
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフトアームを上下駆動する昇降リンダの制
御弁に対する電気式のポジション制御手段と、前記制御
弁の作動を司るオン・オフ式の昇降用手動スイッチを備
えたトラクタの昇降装置において、昇降用手動スイッチ
の取扱いを容易にする。 【解決手段】 昇降用手動スイッチ56の操作に基いて
リフトアーム5を下降作動させる昇降リンダ4の作動速
度を、現出可能な最高下降速度より低速に制限してある
とともに、昇降用手動スイッチ56の操作に基いてリフ
トアーム5を上昇作動させる昇降リンダ4の最高作動速
度を、現出可能な最高上昇速度としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業装置連結用の
リフトアームを上下駆動する昇降リンダを電気式のポジ
ション制御によって作動制御するよう構成したトラクタ
の昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記昇降装置としては、リフトアームを
上下駆動する昇降リンダの制御弁に対する電気式のポジ
ション制御手段と、前記制御弁の作動を司る3位置切り
換え可能な手動スイッチを備えたものがあり、ポジショ
ン制御系のセンサ類、例えば、ポジションレバーの位置
を検出するポテンショメータやリフトアームの揺動角度
を検出するフィードバック用のポテンショメータが故障
してポジション制御を実行することができなくなったよ
うな場合、オン・オフ式の昇降用手動スイッチを用いて
リフトアームを昇降作動させることができるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成による
と、ポジション制御系のセンサ類が故障した非常時にお
いても昇降用手動スイッチを用いてリフトアームを昇降
作動させて、連結した作業装置を昇降することができ、
とりあえず作業を続行することができるのであるが、昇
降用手動スイッチを用いての昇降リンダの制御弁の操作
は、制御弁を全開する操作となっていたために、重い作
業装置を連結している場合には、リフトアーム下降速度
が速くなって、過剰に下降させやすいものとなり、所望
の高さに正しく下降させるためには、昇降用手動スイッ
チのオン・オフを細かく繰り返して少しづつ下降させ
る、いわゆるインチング操作を行う必要があり、経験の
浅い作業者にとっては操作が難しいものとなっていた。
【0004】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、昇降用手動スイッチの取扱いを容易
にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明は、リフト
アームを上下駆動する昇降リンダの制御弁に対する電気
式のポジション制御手段と、前記制御弁の作動を司るオ
ン・オフ式の昇降用手動スイッチを備えたトラクタの昇
降装置において、前記昇降用手動スイッチの操作に基い
て前記リフトアームを下降作動させる時の昇降リンダの
作動速度を、現出可能な最高下降速度より低い速度に制
限してあることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、ポジション
制御系のセンサ類が故障してポジション制御を実行する
ことができなくなったような場合、昇降用手動スイッチ
のオン・オフ操作でリフトアームを昇降作動させること
がきるのであるが、この際、リフトアームを下降作動さ
せる昇降リンダの作動速度が、現出可能な最高下降速度
より低い速度に制限されているので、リフトアームの重
い作業装置が連結されていても、昇降用手動スイッチを
用いての下降作動は不当に速く行われることはない。
【0008】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、昇降用手動スイッチのオン・オフ操作でリフト
アーム下降操作を行っても、過剰に下降させてしまうお
それがなくなり、昇降用手動スイッチを用いての昇降操
作を的確容易に行うことができ、取扱い性を高めること
ができた。
【0009】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0010】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1の発明において、前記昇降用手動スイッチの操作に基
いて前記リフトアームを上昇作動させる時の昇降リンダ
の最高作動速度を、現出可能な最高上昇速度としてあ
る。
【0011】(作用) 上記構成によると、昇降用手動
スイッチを用いての下降は上記のように過剰な下降をも
たらすことなく円滑に行えるとともに、上昇は最高速度
を得ることができるので、重い作業装置を連結していて
も十分な圧油供給によって確実に上昇させることができ
る。
【0012】(効果) 従って、請求項2に係る発明に
よると、昇降用手動スイッチによる昇降を円滑かつ的確
に行うことができ、経験の浅い作業者でも容易に取り扱
うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、ロータリ耕耘仕様の構成
された農用トラクタが示されている。このトラクタは、
トラクタ本機1の後部に、作業装置の一例であるロータ
リ耕耘装置2が、三点リンク機構3を介して昇降および
ローリング可能に連結された構造となっている。三点リ
ンク機構3は、図2に示すように、1本のトップリンク
3aと左右一対のロアーリンク3bとからなり、外装式
の単動型油圧シリンダからなる左右の昇降シリンダ4に
よって駆動される左右のリフトアーム5と、左右の角ロ
アーリンク3bとがリフトロッド6とローリングシリン
ダ7を介してそれぞれ連結されている。
【0014】ロータリ耕耘装置2を昇降シリンダ4によ
って昇降する昇降制御系と、ロータリ耕耘装置2をロー
リングシリンダ7によって左右に傾斜させるローリング
制御系のブロック図が図4に示されている。
【0015】昇降制御系には、ロータリ耕耘装置2を運
転者が設定した任意の高さにまで昇降させるポジション
制御系と、ロータリ耕耘装置2を耕深検出結果に基づい
て昇降させて耕深を設定耕深に安定維持する標準自動耕
深制御系と、ロータリ耕耘装置2をトラクタ本機1に搭
載したエンジン8の回転数に基づいて昇降させて耕深を
設定耕深に安定維持するエンジン負荷対応式自動耕深制
御系と、トラクタ本機1の前車輪9が所定の角度以上に
大きく操向されるとロータリ耕耘装置2を設定された上
限位置まで自動的にに上昇させるオートアップ制御系
と、機体が後進されるとロータリ耕耘装置2を設定され
た上限位置まで自動的に上昇させるバックアップ制御系
と、ポジション制御系並びに標準自動耕深制御系および
エンジン負荷対応式自動耕深制御系に優先してロータリ
耕耘装置2を上限位置まで任意に上昇させる操作とその
上昇したロータリ耕耘装置2を下降させることのできる
優先昇降制御系とが含まれている。
【0016】また、ローリング制御系には、平地の圃場
においてロータリ耕耘装置2をトラクタ本機1の左右傾
斜にかかわらず設定された左右傾斜角度に維持する標準
のローリング制御系と、左右に傾斜した圃場においてロ
ータリ耕耘装置2を設定された傾斜角度に維持する傾斜
地ローリング制御系とが含まれている。
【0017】そして、昇降シリンダ4の作動を司る電磁
駆動式の制御弁10、および、ローリングシリンダの作
動を司る電磁駆動式の制御弁11は、マイクロコンピュ
ータを利用したコントロールユニット12に接続されて
おり、以下に、これら昇降用の制御弁10およびローリ
ング用の制御弁11を作動させる前記各制御系について
その概略を説明する。
【0018】〔ポジション制御〕ポジション制御系の入
力機器として、昇降レバー13の操作位置に基づいて目
標高さを設定するポテンショメータ利用のポジション設
定器14と、リフトアーム5の揺動角度からロータリ耕
耘装置2の機体に対する高さを検出するポテンショメー
タ利用のリフトアームセンサ15がコントロールユニッ
ト12に接続されており、ポジション設定器14からの
設定値とリフトアームセンサ15からの検出値とが均衡
するように、昇降用の制御弁10を介して昇降シリンダ
4を伸縮制御することで、ロータリ耕耘装置2を昇降レ
バー13の操作位置に対応した位置にまで昇降させてそ
の位置に保持することができる。
【0019】〔標準自動耕深制御〕この標準自動耕深制
御系の入力機器としては、目標耕深を設定するポテンシ
ョメータ利用の耕深設定器16と、ロータリ耕耘装置2
に備えた後カバー17の揺動角を実耕深として検出する
ポテンショメータ利用のカバーセンサ18とがコントロ
ールユニット12に接続されており、耕深設定器16か
らの耕深設定値とカバーセンサ18からの耕深検出値と
が均衡するように、昇降用の制御弁10を介して昇降シ
リンダ4を伸縮制御することで、トラクタ本機1の前後
傾斜や圃場への沈下具合にかかかわらず設定された所定
の耕深でのロータリ耕耘を行うことができる。
【0020】〔エンジン負荷対応式自動耕深制御〕この
自動耕深制御系の入力機器としては、目標耕深を設定す
る前記耕深設定器16と、エンジン回転数を検出する回
転センサ19と、ロータリ耕耘装置2の高さを検出する
前記リフトアームセンサ15とがコントロールユニット
12に接続されており、基本的にはロータリ耕耘装置2
の高さ(リフトアーム5の高さ)を耕深設定器16で設
定された目標耕深に維持するとともに、エンジン負荷が
増大すると耕深が深くなったものとして上昇制御を行
い、エンジン負荷が回復すると元の耕深になるように下
降制御を行うことで、実耕深を安定化することができ
る。ここで、回転センサ19からの信号に基づいてエン
ジン負荷が検出され、このエンジン負荷び変動に応じ
て、例えばファジイ推論に基づいて昇降用の制御弁10
への制御量が決定されるのである。従って、このエンジ
ン負荷対応式自動耕深制御系を用いた昇降制御では、上
記標準自動耕深制御で使用するカバーセンサ18が不要
であり、湿田での荒起こし作業、内盛り耕耘作業、畝立
て作業など、後カバー17を大きく持ち上げたままで行
うロータリ耕耘作業、などにおいて有効に利用される。
【0021】〔オートアップ制御〕オートアップ制御系
の入力機器としては、トラクタ本機1における操向車輪
である前車輪9を操向するピットマンアーム(図示せ
ず)の揺動角を検出するステアリングセンサ20と、ト
ラクタ本機1における走行速度を設定する主変速レバー
21、および、前後進切換えレバー22の各操作位置を
検出する走行変速センサ23,24と、トラクタ本機1
におけるPTO軸(作業用動力取出し軸)25の回転速
度および回転方向を選択するPTO変速レバー26の操
作位置を検出するPTO変速センサ27とがコントロー
ルユニット12に接続されている。
【0022】このオートアップ制御においては、前記走
行変速センサ23,24からの信号によって前進走行状
態にあることが検出され、PTO変速センサ27からの
信号によってPTO軸25に動力が伝達されている状態
にあるとき、すなわち、ロータリ耕耘装置2を駆動して
前進作業走行を行っているとき、ステアリングセンサ2
0によって直進状態から左方あるいは右方に設定角度
(例えば30°)以上に前車輪9が走行されたことが検
出されると、畦際での機体方向転換であると判断して、
ロータリ耕耘装置2を設定された上限まで自動的に上昇
制御するものである。
【0023】〔バックアップ制御〕バックアップ制御系
の入力機器としては、前記走行変速センサ23,24と
PTO変速センサ27とがコントロールユニット12に
接続されており、ロータリ耕耘装置2を駆動して作業走
行を行っているとき、トラクタ本機1が後進状態になっ
たことが検出されると、ロータリ耕耘装置2を設定され
た上限まで自動的に上昇制御するものである。
【0024】〔優先昇降制御〕優先昇降制御系の入力機
器としては、トラクタ本機1におけるステアリングハン
ドル28の右側脇に設けた優先昇降レバー29によって
操作される優先昇降スイッチ30がコントロールユニッ
ト12に接続されている。この優先昇降レバー29は中
立復帰された上揺動自在なレバーとして構成されてお
り、上方へのワンショット揺動操作で、選択されている
昇降制御系に優先してロータリ耕耘装置2が上限まで上
昇され、その後の上方へのワンショット揺動操作で、ロ
ータリ耕耘装置2が選択されている昇降制御系で設定さ
れた目標耕深まで下降制御されるようになっている。
【0025】〔ローリング制御〕ローリング制御系の入
力機器としては、トラクタ本機1の左右傾斜を検出する
傾斜センサ31と、ロータリ耕耘装置2の左右方向での
目標傾斜角度(例えば左右水平)に設定するポテンショ
メータ利用のローリング設定器32と、ローリングシリ
ンダ7の長さを検出するストロークセンサ33と、手動
ローリングスイッチ34とがコントロールユニット12
に接続されている。このローリング制御によれば、トラ
クタ本機1が左または右に傾斜すると、傾斜センサ31
の検出値に基づいて、本機傾斜に伴うロータリ耕耘装置
2の傾斜を修正する目標シリンダ長さが演算され、この
目標シリンダ長さに一致するようにローリングシリンダ
7がローリング用の制御弁11を介して伸縮制御される
ことで、ロータリ耕耘装置2の左右方向での絶対傾斜角
度が目標傾斜角度に安定維持されるのである。
【0026】なお、手動ローリングスイッチ34は中立
復帰型の3位置切り換え式のものが使用され、「上」位
置に操作しているだけロータリ耕耘装置2を右上がり方
向に傾斜させ、「下」位置に操作しているだけロータリ
耕耘装置2を右下がり方向に傾斜させるようにローリン
グシリンダ7が優先的に操作され、手動ローリングスイ
ッチから手を放して中立に戻すと、元の目標傾斜角度に
復帰制御されるようになっている。
【0027】また、傾斜地ローリング制御系は、トラク
タ本機1を傾斜圃場の等高線に沿って走行する作業時に
使用されるものであって、基本的には標準的な上記ロー
リング制御と同様であるが、機体傾斜角度に応じて谷側
となる車輪が沈下するのを見越して自動的に目標傾斜角
度に修正が加えられるものである。
【0028】次に、上記各制御系の選択や目標値の設定
を行う手段について説明する。トラクタ本機1における
運転席35の右横脇には、操作パネル36が配備されて
おり、ここに回転ダイヤル式に構成された前記耕深設定
器16、標準自動耕深制御系とエンジン負荷対応式自動
耕深制御系のいずれかを選択する耕深制御モード選択ス
イッチ37、標準のローリング制御系と傾斜地ローリン
グ制御系のいずれかを選択するローリング制御モード選
択スイッチ38、回転ダイヤル式に構成された前記ロー
リング設定器32、リフトアーム5の上限を任意に設定
する回転ダイヤル式の上限設定器39、オートアップ制
御系をオン・オフするオートアップ入り切りスイッチ4
0、バックアップ制御系をオン・オフするバックアップ
入り切りスイッチ41、標準自動耕深制御系と標準のロ
ーリング制御系を同時に入り切りするための一括スイッ
チ42、前記手動ローリングスイッチ34、などが装備
されている。
【0029】図5に前記昇降用およびローリング用の油
圧回路が、また、図6に、昇降用の制御弁およびローリ
ング用の制御弁の駆動用電気回路の一部が示されてい
る。
【0030】エンジン8によって駆動されるポンプPか
らの圧油は、フロープライオリティバルブ51を介して
分流され、分流された制御流が3位置切換え型電磁弁か
らなるローリング用の前記制御弁11に供給されるとと
もに、分流された余剰流が昇降用の前記制御弁10に供
給される。ここで、昇降用の制御弁10は、上昇用およ
び下降用の一対の電磁比例制御弁52,53とこれによ
って駆動される上昇用および下降用の一対のパイロット
弁54,55とのよって構成されており、電磁比例制御
弁52,53に供給される駆動電流を制御することで対
応するパイロット弁54,55の開度が変更されて、昇
降シリンダ4への圧油給排流量が駆動電流に比例して制
御されるようになっている。
【0031】前記コントロールユニット12には昇降用
手動スイッチ56が接続されており、機体後方外部から
昇降用手動スイッチ56を操作することで、電磁比例制
御弁52,53をオン・オフ操作することができるよう
になっている。また、この昇降用手動スイッチ56は、
昇降シリンダ4の油圧回路を利用して付設した他の装置
を油圧操作する場合にの使用できるようになっている。
【0032】つまり、前記上限設定器39には、「油圧
取出し」位置が備えられており、この位置に設定する
と、上昇限界が、リフトアーム5が現出可能な最高の上
昇位置、つまり、機械的な上昇限界位置に設定されるこ
とになり、優先昇降レバー29を上昇操作すると、リフ
トアーム5がこの上昇限界位置にまで上昇する。ここ
で、昇降シリンダ4への圧油給排油路aに介在した落下
調整弁57を全閉に操作して昇降シリンダ4からの排油
を阻止することで、リフトアーム5を固定でき、この状
態で、圧油給排油路aに備えた油圧取出しポートbに単
動型の油圧アクチュエータ58を配管接続し、昇降用の
制御弁10を操作することで油圧アクチュエータ48を
駆動することができる。この場合、昇降用の制御弁10
を操作するのに前記昇降用手動スイッチ56が利用され
る。
【0033】この昇降用手動スイッチ56は、中立復帰
型のスイッチが利用されており、正逆の二位置に切り換
えることで、上昇側および下降側の電磁比例制御弁5
2,53を通電作動させて油圧アクチュエータ58を正
逆に駆動することができる。
【0034】ここで、前記昇降用手動スイッチ56は、
ポジション制御系が機器の故障によって作動不能となっ
た時に、以下のようにして非常用の昇降操作に利用する
ことができる。つまり、前記油圧取出しポートbに油圧
アクチュエータ58を接続しない状態で、上限設定器3
9を「油圧取出し」位置に切り換えれば、昇降用手動ス
イッチ56によって電磁比例制御弁52,53を通電作
動させて昇降シリンダ4を作動させることができるので
ある。
【0035】この場合、昇降用手動スイッチ56を「上
げ」位置に操作すると、上昇側のパイロト弁54が全開
して最大流量の圧油供給がもたらされるよう電磁比例制
御弁52が電流制御され、昇降用手動スイッチを「下
げ」位置に操作すると、下降側のパイロト弁55が中間
開度になって最大流量より少ない流量(例えば最大流量
の半分程度、あるいは、最大流量の三分の一程度)の圧
油排出がもたらされるように、下降側の電磁比例制御弁
53が電流制御プログラムに基づいて通電制御されるよ
うになっている。
【0036】このように、昇降用手動スイッチ56を用
いての昇降操作時の上昇作動と下降作動の流量に差を与
えておくことで、重量の大きいロータリ耕耘装置2を十
分な流量で確実に上昇させることができるとともに、下
降は中速あるいは低速で行うことができるのである。
【0037】〔別実施形態〕 上限設定器39に、上昇を高速(大流量)で行い、
下降を低速(小流量)で行う「第1油圧取り出し位置」
と、上昇および下降を共に高速(大流量)で行うことの
できる「第2油圧取り出し位置」とを設定することもで
きる。
【0038】 昇降用手動スイッチ56を用いて昇降
シリンダ4を操作するモードにおける下降速度をある程
度の範囲で調節する可変抵抗器をコントロールユニット
12に接続することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】機体後部の斜視図
【図3】機体後部の平面図
【図4】制御ブロック図
【図5】油圧回路図
【図6】昇降制御系の結線図
【符号の説明】
4 昇降シリンダ 5 リフトアーム 10 昇降用制御弁 56 昇降用手動スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B304 KA08 LA02 LA06 LB05 LB15 LC05 MA03 MB01 MB03 MB04 MC01 MC04 MC08 MD02 PA08 PB02 PB05 PB06 PC02 PD32 PD35 QA08 QB02 QB13 QC03 RA08 RA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフトアームを上下駆動する昇降リンダ
    の制御弁に対する電気式のポジション制御手段と、前記
    制御弁の作動を司るオン・オフ式の昇降用手動スイッチ
    を備えたトラクタの昇降装置において、 前記昇降用手動スイッチの操作に基いて前記リフトアー
    ムを下降作動させる時の昇降リンダの作動速度を、現出
    可能な最高下降速度より低い速度に制限してあることを
    特徴とするトラクタの昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降用手動スイッチの操作に基いて
    前記リフトアームを上昇作動させる時の昇降リンダの最
    高作動速度を、現出可能な最高上昇速度としてある請求
    項1記載のトラクタの昇降装置。
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