JP2001078372A - 移動体伝送システム - Google Patents

移動体伝送システム

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JP2001078372A
JP2001078372A JP24806999A JP24806999A JP2001078372A JP 2001078372 A JP2001078372 A JP 2001078372A JP 24806999 A JP24806999 A JP 24806999A JP 24806999 A JP24806999 A JP 24806999A JP 2001078372 A JP2001078372 A JP 2001078372A
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JP
Japan
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transmission
mobile
core
moving body
unit
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JP24806999A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Nakauchi
啓雅 中内
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水、埃等の影響を受けることなく移動体へ電
力を伝送する、又は移動体からの検出信号を伝送するこ
とができる移動体伝送システムを提供すること。 【解決手段】 電力を利用して移動する自走車両6と、
自走車両6を移動させるための電力を供給するための電
源装置と、自走車両6の移動に伴って自走車両6と電源
装置との間に着脱自在に介在される中間伝送ユニット1
2とを備える移動体伝送システム。電源装置からの電力
が、電源装置と中間伝送ユニット12との間、相互に隣
接する中間伝送ユニット12の間、及び中間伝送ユニッ
ト12と自走車両6との間を非接触電磁誘導伝送でもっ
て伝送される。このような非接触電磁誘導伝送は、自走
車両5に装備されたセンサからの検出信号の伝送にも適
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体を移動させ
るための電力、移動体にて検出した検出信号等を基地局
側との間で所要の通りに伝送する移動体伝送システムに
関する。
【0002】
【従来技術】例えば、ガス管、水道管等の埋設管を検査
するための走行ロボットが種々提案されている。移動体
としての走行ロボットは、例えば電力を利用して移動す
る自走車両を備え、この自走車両の前部に埋設管の内面
を検査するための検査センサ(例えばCCDカメラ)が
装備されている。自走車両には、電力源としてのバッテ
リが装備され、バッテリからの電力が自走車両の制御
系、走行系、CCDカメラ等に送給される。
【0003】このような走行ロボットを利用した検査シ
ステムでは、基地局側に、移動体に電力を供給するため
の電源装置が設けられているとともに、移動体の検出セ
ンサからの検出信号を処理するための信号処理装置が設
けられている。また、移動する走行ロボットと基地局側
との間には、電力及び検出信号の伝送を行うための中間
伝送ユニットが介在され、この中間伝送ユニットは走行
ロボットの前進に伴って着脱自在に連結され、走行ロボ
ットと基地局側との間の伝送は、両者間に介在される中
間伝送ユニットを介して行われる。中間伝送ユニットを
介在しない無線での制御を行うタイプもあるが、バッテ
リーの寿命、通信の精度の問題などが残されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の走行ロボット等に適用されている従来の伝送システム
では、走行ロボットと中間伝送ユニットとの間、相互に
隣接する中間伝送ユニットとの間、及び中間伝送ユニッ
トと基地局との間が、着脱自在に接続される接触式伝送
継手を介して電気的に接続されている。それ故に、埋設
管内に水等が溜まっていると、伝送継手において電気的
にショートし易く、ショートした場合、移動体への電力
の伝送、また移動体からの検出信号の伝送を行うことが
できなくなり、またこの伝送継手、電力供給系、検出信
号伝送系の一部が破損するおそれがある。また、この埋
設管内に小さな砂利、埃等が溜まっていると、それらの
一部が伝送継手の内部に侵入し、伝送継手が破損した
り、伝送手段における電気接続が遮断されるおそれがあ
る。
【0005】本発明の目的は、水、埃等の影響を受ける
ことなく移動体へ電力を伝送することができる移動体伝
送システムを提供することである。また、本発明の他の
目的は、水、埃等の影響を受けることなく移動体からの
検出信号を伝送することができる移動体伝送システムを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力を利用し
て移動する移動体と、前記移動体を移動させるための電
力を供給するための電源装置と、前記移動体の移動に伴
って前記移動体と前記電源装置との間に着脱自在に介在
される中間伝送ユニットと、を備え、前記電源装置から
の電力が、前記電源装置と前記中間伝送ユニットとの
間、相互に隣接する前記中間伝送ユニットの間、及び前
記中間伝送ユニットと前記移動体との間を非接触電磁誘
導伝送でもって伝送されることを特徴とする移動体伝送
システムである。
【0007】本発明に従えば、基地局側の電源装置から
移動体への電力の供給が中間伝送ユニットを介して行わ
れ、この電力の伝送は非接触電磁誘導伝送でもって行わ
れる。それ故に、外部に露出する電気的接点無しに電力
を移動体に伝送することができ、水、埃等の悪影響を受
けることなく電力を伝送することができる。
【0008】また、本発明は、検出センサを備えて移動
しながら検出する移動体と、前記移動体の前記検出セン
サの検出信号を所要の通りに処理するための信号処理装
置と、前記移動体の移動に伴って前記移動体と前記信号
処理装置との間に着脱自在に介在される中間伝送ユニッ
トと、を備え、前記移動体の前記検出センサからの検出
信号が、前記移動体と前記中間伝送ユニットとの間、相
互に隣接する前記中間伝送ユニットとの間、及び前記中
間伝送ユニットと前記信号処理手段との間を非接触電磁
誘導伝送でもって伝送されることを特徴とする移動体伝
送システムである。
【0009】本発明に従えば、移動体の検出センサから
基地局側の信号処理装置への検出信号の送給が中間伝送
ユニットを介して行われ、この検出信号の伝送は非接触
電磁誘導伝送でもって行われる。それ故に、外部に露出
する電気的接点無しに移動体からの検出信号を信号処理
装置に伝送することができ、水、埃等の悪影響を受ける
ことなく検出信号を伝送することができる。
【0010】また、本発明では、前記移動体には前記検
出センサの検出信号を変調するための変調手段が設けら
れ、前記信号処理装置には前記変調手段にて変調された
変調信号を復調するための復調手段が設けられ、前記変
調手段にて変調された前記変調信号が前記移動体から前
記信号処理装置に非接触電磁誘導伝送でもって伝送され
ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、移動体に変調手段が設け
られ、検出センサの検出信号が変調手段により変調さ
れ、その後に移動体から非接触電磁誘導伝送を利用して
伝送されるので、検出センサの検出信号を非接触電磁誘
導でもって所要の通りに伝送することができる。また、
変調された検出信号は、信号処理装置の復調手段によっ
て復調されるので、元の検出信号に戻して検出信号を所
要の通りに処理することができる。
【0012】また、本発明では、前記中間伝送ユニット
は、その一端部に配設された第1伝送コアと、その他端
部に配設された第2伝送コアと、前記第1伝送コアに巻
かれた第1伝送コイルと、前記第2伝送コアに巻かれた
第2伝送コイルと、を有し、前記第1伝送コイル及び前
記第2伝送コイルが電気的に接続され、前記第1伝送コ
ア及び前記第2伝送コアの伝送端面が合成樹脂層で被覆
されていることを特徴とする。
【0013】本発明では、中間伝送ユニットは第1及び
第2伝送コアとこれらに巻かれた第1及び第2伝送コイ
ルを備えているので、これらの電磁誘導作用を利用し
て、電源装置からの電力又は移動体の検出センサからの
検出信号を非接触電磁誘導でもって伝送することができ
る。また、第1及び第2伝送コアの伝送端面が合成樹脂
層で覆われているので、かかる合成樹脂層によって水、
埃等の内部への侵入を確実に防止し、これらを原因とす
る悪影響を回避することができる。更に、本発明では、
前記中間伝送ユニットの両端面はその軸線方向に対して
傾斜し、前記第1伝送コア及び前記第2伝送コアの前記
伝送端面は、前記中間伝送ユニットの両端面の傾斜に対
応して傾斜していることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、第1及び第2伝送コアの
伝送端面が中間伝送ユニットの両端面の傾斜に対応して
傾斜しているので、隣接する中間伝送ユニットを相互に
連結したとき、相互に隣接する一方の中間伝送ユニット
の第1伝送コアの伝送端面と他方の中間伝送ユニットの
第2伝送コアの伝送端面との結合面積が大きくなって磁
束の漏れが少なくなり、これによって、電源装置からの
電力、又は移動体の検出センサからの検出信号を高効率
で伝送することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う移動体伝送システムの実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従う移動体伝送システムの一実施
形態の概略を示す簡略断面図であり、図2は、図1の移
動体伝送システムの自走車両を簡略的に示す側面図であ
り、図3は、図1の移動体伝送システムの一対の中間伝
送ユニットの接続部を接続解除状態で簡略的に示す斜視
図であり、図4は、図1の移動体伝送システムの電力伝
送系を簡略的に示す簡略回路図である。
【0016】図1を参照して、図示の移動体伝送システ
ムは、例えば地中2に埋設されるポリエチレン管の如き
埋設管4、例えば水道管、ガス管等の検査に用いられる
移動体としての自走車両6に電力を伝送するために適用
される。検査現場には立坑8が掘られ、埋設管4はこの
立抗8から延びており、自走車両6はこの立抗8から埋
設管4内を長手方向に走行する。立抗8内には基地局側
の電源装置10、例えば交流電流を発生する交流電源装
置が設置され、この電源装置10から自走車両6に電力
が後述する如く供給される。自走車両6と電源装置10
との間には中間伝送ユニット12が着脱自在に連結さ
れ、自走車両6の前進走行に伴って順次中間伝送ユニッ
ト12が連結され、かかる中間伝送ユニット12を介し
て電源装置10からの電力が走行車両6に供給される。
【0017】図1とともに図2を参照して、移動体とし
ての自走車両6について説明すると、図示の自走車両6
は車両本体14を備え、車両本体14には前輪機構16
及び後輪機構18が装備されている。前輪機構16は前
車軸(図示せず)の両端部に装着された一対の前輪20
を有し、前輪駆動手段22によって一対の前輪20が所
要の通りに回転駆動される。また、後輪機構18は後車
軸(図示せず)の両端部に装着された一対の後輪24を
有し、後輪駆動手段26によって一対の後輪24が所要
の通りに回転駆動される。尚、この形態では、前輪駆動
手段22及び後輪駆動手段26は、前車軸及び後車軸を
正転方向及び逆転方向に回転駆動するための走行用モー
タと、前車軸及び後車軸を各軸線に対して垂直な旋回軸
線を中心として所定方向及び所定方向に対して反対方向
に旋回させるためのステアリング用モータを含んでい
る。
【0018】車両本体14の中央部には、車両本体14
に装備された各種構成要素、例えば前輪駆動手段22、
後輪駆動手段26及びこれらを制御する制御系等に電力
を供給するためのバッテリ28が内蔵されており、電源
装置10から後述する如く供給される電力によって、こ
のバッテリ28が充電される。また、車両本体14の前
端部には、検出センサとしてのCCDカメラ31が取り
付けられ、CCDカメラ31は、埋設管4の内面に存在
する傷、汚れ等を検知する。CCDカメラ31及びその
制御系等もバッテリ28からの電力が送給される。上述
の検出センサ以外のセンサが取り付けられていても良
く、上記同様に電力が送給される。
【0019】車両本体14の後端部には連結部30が設
けられ、この連結部30に中間伝送ユニット12が着脱
自在に連結される。主として図3及び図4を参照して、
図示の中間伝送ユニット12は実質上同一の構造であ
り、同一の中間伝送ユニット12が走行車両6の前進に
伴って順次接続される。即ち、車両本体14の連結部3
0に一番目の中間伝送ユニット12の一端部が連結さ
れ、その他端部に2番目の中間伝送ユニット12の一端
部が連結され、このようにして複数個の中間伝送ユニッ
ト12が接続され、そして、最後の中間伝送ユニット1
2の他端部が電源装置10の連結部32に連結される。
【0020】図示の中間伝送ユニット12は、例えば合
成樹脂から形成される円筒状のユニット本体34を備
え、ユニット本体34の一端部に、電力を非接触でもっ
て伝送するための電磁誘導伝送手段36の第1部分38
が設けられ、このユニット本体34の他端部に電磁誘導
伝送ユニット36の第2部分40が設けられている。電
磁誘導伝送手段36の第1部分38は、略コ字状の第1
伝送コア42と、この第1伝送コア42の中間部44に
巻かれた第1伝送コイル46から構成され、第1伝送コ
ア42の伝送端部48,50が中間伝送ユニット12の
一端面に向けて延びている。また、電磁誘導伝送手段3
6の第2部分40は、略コ字状の第2伝送コア52と、
この第2伝送コア52の中間部54に巻かれた第2伝送
コイル56から構成され、第2伝送コア52の伝送端部
58,60が中間伝送ユニット12の他端面に向けて延
びている。そして、第1伝送コイル46と第2伝送コイ
ル56とが抵抗62を介して電気的に接続されて伝送回
路を構成している(図4参照)。
【0021】隣接する一対の中間伝送ユニット12の一
方の一端部とそれらの他方の他端部とが、着脱自在に連
結される。この実施形態では、一方の中間伝送ユニット
12の一端部は、図3において上端部が一端に向けて軸
線方向外方(図3において左方)に直線状に傾斜して突
出し、これに対応して、他方の中間伝送ユニット12の
他端部は、図3において下端部が他端に向けて軸線方向
外方(図3において右方)に直線状に傾斜して突出して
おり、一方の中間伝送ユニット12の一端部の傾斜端面
と他方の中間伝送ユニット12の他端部の傾斜端面とが
相互に対向するように連結される。このことに関連し
て、中間伝送ユニット12の一端部においては、第1伝
送コア42の一方の伝送端部48(図3において上側に
位置する)は他方の伝送端部50(図3において下側に
位置する)よりも長く、それらの伝送端面は、中間伝送
ユニット12の一端部の傾斜端面に対応して同様に直線
状に傾斜している。また、中間伝送ユニット12の他端
部においては、第2伝送コア52の一方の伝送端部58
(図3において上側に位置する)は他方の伝送端部60
(図3において下側に位置する)よりも短く、それらの
伝送端面は、中間伝送ユニット12の他端部の傾斜端面
に対応して同様に直線状に傾斜している。このように中
間伝送ユニット12の両端面並びに第1伝送コア42及
び第2伝送コア52の伝送端面を傾斜させることによっ
て、一方の中間伝送ユニット12の一端面と他方の中間
伝送ユニット12の他端面を相互に対向させて接続する
ことができ、この接続状態において、第1伝送コア42
の伝送端面と第2伝送コア52の伝送端面とが相互に対
向して位置し、第1伝送コア42及び第2伝送52の対
向伝送端面の面積を大きくするすることができる。この
中間伝送ユニット12の一端面及び他端面の傾斜角度α
(その長手方向の軸線に対して垂直な軸線に対するする
傾斜角度)は、45度以上に、好ましくは60度以上に
設定するのが望ましく、このように設定することによっ
て、第1伝送コア42と第2伝送コア52の対向伝送端
面を一層大きくすることができ、後述する電力の非接触
電磁誘導伝送を高効率で行うことができる。
【0022】中間伝送ユニット12の第1伝送コア42
及び第2伝送コア52の各伝送端面が合成樹脂層で、例
えばユニット本体34を形成する合成樹脂で一体的に覆
われているのがよい。このように合成樹脂層で覆うこと
によって、中間伝送ユニット12の一端部及び他端部が
確実に密封され、内部への水、埃等の侵入を確実に防止
することができる。
【0023】一対の中間伝送ユニット12は一対の連結
ロック手段62,64によって着脱自在に連結ロックさ
れる。連結ロック手段62,64は、それらの構成部品
は実質上同一であり、細長いプレート状の突出部材66
と、この突出部材66を受け入れる受部68が設けられ
た受け部材70から構成され、受け部材70にはその一
側面から一端面にわたって受部68の開口が形成されて
いる。連結ロック手段64にあっては、突出部材66が
一方の中間伝送ユニット12の一端部の上端に設けら
れ、受け部材70が他方の中間伝送ユニット12の他端
部の上端に設けられている。また、連結ロック手段62
にあっては、受け部材70が一方の中間伝送ユニット1
2の一端部の下端に設けられ、突出部材66が他方の中
間伝送ユニット12の他端部の下端に設けられている。
このように構成されているので、一方の中間伝送ユニッ
ト12の一端面と他方の中間伝送ユニット12の他端面
とを突き合わせて所定方向に回動すると、連結ロック手
段62にあっては、一方の中間伝送ユニット12から外
方に突出する突出部材66の先端部が、他方の中間伝送
ユニット12に設けられた受け部材70の受部68に受
け入れられるとともに、もう一つの連結ロック手段64
にあっては、他方の中間伝送ユニット12から外方に突
出する突出部材66の先端部が、一方の中間伝送ユニッ
ト12に設けられた受け部材70の受部68に受け入れ
られ、このようにして一対の中間伝送ユニット12が着
脱自在に接続される。尚、両中間伝送ユニット12の連
結をより確実にするために、例えば受け部材70に孔7
2を設けるとともに、突出部材66に雌ねじ孔74を設
け、突出部材66の先端部を受け部材70の受部68に
挿入した後、受け部材70の孔72を通して突出部材6
6の雌ねじ孔74に連結ボルト76を螺合するようにし
てもよい。
【0024】この実施形態では、一対の中間伝送ユニッ
ト12を相互に突き合わせた後所定方向に回動すること
によって、連結ロック手段62,64を介して相互に接
続しているが、このような構成に代えて、例えば連結ロ
ック手段62,64の受け部材70の一端面(突出部材
66と対向する面)に受け部材70の受部68を開口さ
せるようにしてもよく、かかる場合、接続する中間伝送
ユニット12を相互に突き合わせるようにすればよく、
かく突き合わせることによって、突出部材66の先端部
が受け部材70の受部68に受け入れられる。
【0025】中間伝送ユニット12は、図4(a)に示
すように接続される。自走車両6の連結部30は車両本
体14から後方に突出しており、この連結部30は、中
間伝送ユニット12の他端部と実質上同様に構成されて
いる。即ち、車両本体14の連結部30には略コ字状の
伝送コア80が設けられ、この伝送コア80の中間部8
1に伝送コイル82に巻かれている。連結部30の端面
は、図4(a)において下端部が外方に突出するように
直線状に傾斜しており、このことに関連して、伝送コア
80の一方の伝送端部84が他方の伝送端部86よりも
短く、これら伝送端部84,86の端面は連結部30の
端面と同様に傾斜している。この連結部30の伝送コア
80の伝送端面は、上述した第2伝送コア40と同様に
合成樹脂層で覆われているのが望ましい。この伝送コイ
ル82は整流回路90に接続され、この整流回路90を
介してバッテリ28に電気的に接続されている。車両本
体14の連結部30には、図2に示す通り、中間伝送ユ
ニット12の一端部が連結ロック手段62,64によっ
て着脱自在に接続される。
【0026】電源装置10の連結部32は、中間伝送ユ
ニット12の一端部と実質上同様に構成される。即ち、
電源装置10の連結部32には、図示していないが、略
コ字状の伝送コアが設けられ、この伝送コアに伝送コイ
ルに巻かれ、この伝送コイルが電源装置10の交流電源
に電気的に接続されている。
【0027】この移動体伝送システムでは、電源装置1
0からの電力が次の通りにして自走車両6のバッテリ2
8に伝送される。電源装置10と中間伝送ユニット12
とは、連結部32の伝送コア(図示せず)と電磁誘導伝
送手段36の第2伝送コア52とが非接触で対向して位
置している。従って、電源装置10の交流電源(図示せ
ず)からの交流電流は伝送コイル(図示せず)を通して
流れ、伝送コイルを通して流れる際に発生する磁界が連
結部32の伝送コアから中間伝送ユニット12の第2伝
送コア52に流れ、中間伝送ユニット12にてこの磁界
を吸収して第2伝送コイル56に電流が発生し、発生し
た電流が抵抗53を通って第1伝送コイル46に送給さ
れる。このようにして電源装置10からの電力が非接触
電磁誘導伝送でもって中間伝送ユニット12に伝送され
る。
【0028】また、相互に接続される中間伝送ユニット
12では、一方の中間伝送ユニット12の第1伝送コア
42と他方の中間伝送ユニット12の第2伝送コア52
とが非接触で対向して位置している。従って、一方の中
間伝送ユニット12の第1伝送コイル46に、伝送され
てきた電流が流れると、第1伝送コイル46を通して流
れる際に発生する磁界が第1伝送コア42から他方の中
間伝送ユニット12の第2伝送コア52に流れ、この磁
界を吸収して他方の中間伝送ユニット12の第2伝送コ
イル56に電流が発生し、発生した電流が抵抗53を通
って第1伝送コイル46に送給される。このようにして
隣接する中間伝送ユニット12間にて電力が非接触電磁
誘導伝送でもって伝送される。
【0029】更に、中間伝送ユニット12と車両本体1
4の連結部30とは、電磁誘導伝送手段36の第1伝送
コア42と連結部30の伝送コア80とが非接触で対向
して位置している。従って、中間伝送ユニット12の第
1伝送コイル46に、伝送されてきた電流が流れると、
第1伝送コイル46を通して流れる際に発生する磁界が
第1伝送コア46から連結部30の伝送コア80に流
れ、車両本体14側にてこの磁界を吸収して伝送コイル
82に電流が発生し、このようにして中間伝送ユニット
12に伝送された電力が非接触電磁誘導伝送でもって自
走車両6に伝送される。そして、伝送コイル82を流れ
る電流は、整流回路90によって整流されて直流電流と
なり、バッテリ28に充電される。かくの通りであるの
で、電源装置10からの交流電流が、自走車両6の走行
に伴って順次接続される複数の中間伝送ユニット12を
介して自走車両6に非接触電磁誘導伝送でもって所要の
通りに伝送される。又図4(b)のように第1伝送コア
42と伝送コア80が対向する面に対して発生する磁束
が垂直になる様にしてやれば、さらに伝送効率が上が
る。その際に対向面積が増す様に略コの字状になった部
分の角を図4(b)のように丸めても良い。
【0030】上述した実施形態では、移動体伝送システ
ムを電源装置10からの電力の伝送に適用しているが、
これに限定されることなく、この移動体伝送システムを
検出センサからの検出信号の伝送にも同様に適用するこ
とができる。尚、検出信号の伝送に適用する場合、上述
したと同様の中間伝送ユニット12を間に介在させる
が、電源装置10に代えて信号処理装置が用いられ、ま
た検出信号の伝送は自走車両6側から中間伝送ユニット
12を介して信号処理装置側に伝送される。図5におい
て、図1〜図4に示す部材と実質上同一のものについて
は同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0031】図5を参照して、この移動体伝送システム
の基本的構成は、図1〜図4に示すものと略同一であ
り、自走車両6に装備された検出センサとしてのCCD
カメラ31によって埋設管の内面を検査し、その検出信
号が基地局側に伝送される。自走車両6には、更に、C
CDカメラ31の検出信号を増幅するための増幅手段1
02と、増幅された検出信号を変調するための変調手段
104とが設けられており、CCDカメラ31からの検
出信号は、変調された後に後述する如く基地局側に伝送
される。伝送されるデータはその他のセンサで得られる
検出信号でも良い。
【0032】ここで検出信号の変調について説明する
と、変調手段104は、例えば図6に示すように構成さ
れ、この実施形態では検出信号を振幅変調する。変調手
段104は、搬送波発生回路106、掛算回路108及
び加算回路110を備えており、搬送波発生回路106
からの搬送波E1は掛算回路108及び加算回路110
に送給される。掛算回路108には、CCDカメラ31
からの検出信号E2が送られる。また、掛算回路108
の出力信号は加算回路110に送られる。
【0033】図7は、この変調手段104の出力信号E
3、即ち検出信号E2の変調信号を示している。搬送波
発生回路106の搬送波E1の周波数は、例えば10M
Hz程度である。この振幅変調波の包絡線112は、図
8(a)で示す検出信号E2と搬送波E1とを図6に示
す変調手段104によって振幅変調した波形であり、図
8(c)においてはこの包絡線を番号114を示してい
る。
【0034】この形態では、変調手段104の出力信号
E3(検出信号の変調信号)の変調度Mは、例えば50
%に設定されている。即ち、搬送波E1の振幅を「H
1」とし、CCDカメラ31からの検出信号E2(増幅
手段102で増幅されている)の振幅を「H2」とする
と、出力信号E3の山部の振幅V1は、V1=H1+H
2となり、また出力信号E3の谷部の振幅V2は、V2
=H2−H1となる。このとき、出力信号E3の変調度
Mを50%とすると、変調度M=V2/V1=50%と
なり、即ち図7の包絡線112においてH1=H2とな
る。このように変調手段104によって、CCDカメラ
31からの検出信号が振幅変調されるが、振幅変調に代
えて、周波数変調を行うようにしてもよく、またその他
の変調を行うようにしてもよい。
【0035】このように変調された検出信号は、自走車
両6の連結部30の伝送コイル82に送給され、この連
結部30から接続された中間伝送ユニット12を介して
基地局側の信号処理装置120に送給され、この信号処
理装置120にて所要の通りに処理されて検出画像が得
られる。信号処理装置120には、図1〜図4の実施形
態における電源装置10の連結部32と実質上同一の構
成の連結部122が設けられ、最終の中間伝送ユニット
12の他端部がこの連結部122に着脱自在に接続され
る。図示の信号処理装置120は、例えばパーソナルコ
ンピュータから構成され、復調手段124、演算手段1
26、メモリ128及び表示手段130を備えている。
復調手段124は、自走車両6にて変調されて中間伝送
ユニット12を介して伝送されてきた変調信号を所要の
通りに復調し、演算手段126は復調された検出信号を
所要の通りに演算処理して画像情報信号を生成し、得ら
れた画像情報信号が検出情報としてメモリ128に記憶
され、また必要に応じて、表示手段130に画像情報と
して表示される。
【0036】この形態においても、自走車両6の連結部
30と信号処理装置120の連結部122との間に、図
1〜図4の実施形態と同様に、自走車両6の走行に伴っ
て順次中間伝送ユニット12が着脱自在に接続され、こ
れら中間伝送ユニット12の構成は図1〜図4に示すも
のと実質上同一である。従って、この形態では、容易に
理解される如く、CCDカメラ31からの検出信号が中
間伝送ユニット12を介して信号処理装置120に非接
触電磁誘導伝送でもって伝送され、上述したと同様の作
用効果が達成される。以上、本発明に従う移動体伝送シ
ステムの実施形態について説明したが、本発明はかかる
実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸
脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0037】例えば、図示の実施形態では、自走車両6
への電力伝送と、自走車両6のCCDカメラ31からの
検出信号の伝送とを別個に行っているが、自走車両6と
基地局側(電源装置10、信号処理装置120)との間
に介在された中間伝送ユニット12を介して電力伝送と
検出信号の伝送の双方を行うようにしてもよい。かかる
場合、例えば伝送期間を電力伝送期間と検出信号伝送期
間に分け、電力伝送期間では上述したように電源装置1
0からの電力を自走車両6に供給するようにし、また検
出信号伝送期間では上述したようにCCDカメラ31か
らの検出信号を信号処理装置120に伝送するようにす
ればよい。
【0038】また、例えば、図示の実施形態では、移動
体としての自走車両6に適用して説明したが、これに限
定されることなく、例えば移動体として自走ロボット、
中間伝送ユニット12を継ぎ足しながら移動するもの等
にも同様に適用することができ、これらへの電力伝送、
或いはこれらに装備された検出センサからの検出信号の
伝送を行うことができ、また検出センサとしてはCCD
カメラ31以外のその他のセンサ、例えば温度センサ、
位置センサ等でもよく、種々の信号の伝送に広く適用す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1の移動体伝送システム
によれば、電源装置から移動体への電力の供給が中間伝
送ユニットを介して行われ、この電力の伝送は非接触電
磁誘導伝送でもって行われ、それ故に、外部に露出する
電気的接点無しに電源装置からの電力を伝送することが
できる。
【0040】また、本発明の請求項2の移動体伝送シス
テムによれば、移動体の検出センサから信号処理装置へ
の検出信号の送給が中間伝送ユニットを介して行われ、
この検出信号の伝送は非接触電磁誘導伝送でもって行わ
れ、それ故に、外部に露出する電気的接点無しに移動体
からの検出信号を信号処理装置に伝送することができ
る。
【0041】また、本発明の請求項3の移動体伝送シス
テムによれば、検出センサの検出信号が変調手段により
変調され、その後に移動体から非接触電磁誘導でもって
伝送されるので、検出センサの検出信号を非接触電磁誘
導でもって所要の通りに伝送することができる。
【0042】また、本発明の請求項4の移動体伝送シス
テムによれば、中間伝送ユニットは第1及び第2伝送コ
アとこれらに巻かれた第1及び第2伝送コイルを備えて
いるので、これらの電磁誘導作用を利用して、電源装置
からの電力又は移動体の検出センサからの検出信号を非
接触電磁誘導でもって伝送することができる。また、第
1及び第2伝送コアの伝送端面が合成樹脂層で覆われて
いるので、かかる合成樹脂層によって水、埃等の内部へ
の侵入を確実に防止することができる。
【0043】更に、本発明の請求項5の移動体伝送シス
テムによれば、第1及び第2伝送コアの伝送端面が中間
伝送ユニットの両端面の傾斜に対応して傾斜しているの
で、相互に隣接する一方の中間伝送ユニットの第1伝送
コアの伝送端面と他方の中間伝送ユニットの第2伝送コ
アの伝送端面との結合面積が大きくなって磁束の漏れが
少なく、電源装置からの電力、又は移動体の検出信号を
高効率で伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う移動体伝送システムの一実施形態
の概略を示す簡略断面図である。
【図2】図1の移動体伝送システムの自走車両を簡略的
に示す側面図である。
【図3】図1の移動体伝送システムの一対の中間伝送ユ
ニットの接続部を接続解除状態で簡略的に示す斜視図で
ある。
【図4】図4(a)は、図1の移動体伝送システムの電
力伝送系を簡略的に示す簡略回路図であり、図4(b)
は、図4(a)の電力伝送系の変形形態の一部を示す簡
略図である。
【図5】本発明に従う移動体伝送システムの他の実施形
態の検出信号伝送系を簡略的に示す簡略回路図である。
【図6】図6の移動体伝送システムの変調手段を簡略的
に示す簡略回路図である。
【図7】図6の変調手段の出力信号を示す図である。
【図8】図8(a)〜(c)は、それぞれ、図6の変調
手段の動きを説明するための信号を示す図である。
【符号の説明】
4 埋設管 6 自走車両 10 電源装置 12 中間伝送ユニット 28 バッテリ 30 CCDカメラ 34 ユニット本体 36 電磁誘導伝送手段 42 第1伝送コア 46 第1伝送コイル 52 第2伝送コア 56 第2伝送コイル 62,64 連結ロック手段 104 変調手段 120 信号処理手段 124 復調手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 311J 311 311T H01F 23/00 B Fターム(参考) 5K012 AA01 AB03 AB12 AC08 AC10 AE13 BA04 BA18 5K048 AA06 BA35 BA48 DB01 EB10 EB12 HA04 HA06 HA11 HA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を利用して移動する移動体と、前記
    移動体を移動させるための電力を供給するための電源装
    置と、前記移動体の移動に伴って前記移動体と前記電源
    装置との間に着脱自在に介在される中間伝送ユニット
    と、を備え、前記電源装置からの電力が、前記電源装置
    と前記中間伝送体との間、相互に隣接する前記中間伝送
    ユニットの間、及び前記中間伝送ユニットと前記移動体
    との間を非接触電磁誘導伝送でもって伝送されることを
    特徴とする移動体伝送システム。
  2. 【請求項2】 検出センサを備えて移動しながら検出す
    る移動体と、前記移動体の前記検出センサの検出信号を
    所要の通りに処理するための信号処理装置と、前記移動
    体の移動に伴って前記移動体と前記信号処理装置との間
    に着脱自在に介在される中間伝送ユニットと、を備え、
    前記移動体の前記検出センサからの検出信号が、前記移
    動体と前記中間伝送ユニットとの間、相互に隣接する前
    記中間伝送ユニットとの間、及び前記中間伝送ユニット
    と前記信号処理手段との間を非接触電磁誘導伝送でもっ
    て伝送されることを特徴とする移動体伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記移動体には前記検出センサの検出信
    号を変調するための変調手段が設けられ、前記信号処理
    装置には前記変調手段にて変調された変調信号を復調す
    るための復調手段が設けられ、前記変調手段にて変調さ
    れた前記変調信号が前記移動体から前記信号処理装置に
    非接触電磁誘導伝送でもって伝送されることを特徴とす
    る請求項2記載の移動体伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記中間伝送ユニットは、その一端部に
    配設された第1伝送コアと、その他端部に配設された第
    2伝送コアと、前記第1伝送コアに巻かれた第1伝送コ
    イルと、前記第2伝送コアに巻かれた第2伝送コイル
    と、を有し、前記第1伝送コイル及び前記第2伝送コイ
    ルが電気的に接続され、前記第1伝送コア及び前記第2
    伝送コアの伝送端面が合成樹脂層で被覆されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動体伝
    送システム。
  5. 【請求項5】 前記中間伝送ユニットの両端面はその軸
    線方向に対して傾斜し、前記第1伝送コア及び前記第2
    伝送コアの前記伝送端面は、前記中間伝送ユニットの両
    端面の傾斜に対応して傾斜していることを特徴とする請
    求項4記載の移動体伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007043626A1 (ja) * 2005-10-14 2009-04-16 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Maschines Corporation 電磁誘導型rfidタグおよびアクセス装置

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JPWO2007043626A1 (ja) * 2005-10-14 2009-04-16 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Maschines Corporation 電磁誘導型rfidタグおよびアクセス装置
JP4639234B2 (ja) * 2005-10-14 2011-02-23 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション アクセス装置、rfidシステムおよび物品管理方法

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