JP2011003947A - コイル通信装置 - Google Patents

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Masashi Mochizuki
正志 望月
Kitao Yamamoto
喜多男 山本
Takeshi Sato
剛 佐藤
Kiyosuke Abe
馨介 阿部
Yasuyuki Okiyoneda
恭之 沖米田
Hidetoshi Matsuki
英敏 松木
Fumihiro Sato
文博 佐藤
Hideki Tanimoto
秀樹 谷本
Yasutoshi Suzaki
泰利 洲崎
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Abstract

【課題】第1に、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の通信感度低下域,通信不能域が減少すると共に、第2に、これが簡単容易に実現され、第3に、電力供給磁場の影響を受けにくく電磁波障害も解消される、コイル通信装置を提案する。
【解決手段】このコイル通信装置22は、通信時にエアギャップを介して対峙位置決めされる、コイル対を備えている。そして送信側コイル23は、軸が90度ずれた二相巻きコイルよりなり、90度位相のずれた二相キャリア交流が通電され、もって回転磁界が生成されて、信号変調され変調信号が乗せられた電磁波を発射する。受信側コイル24は、単相コイル又は二相巻きコイルよりなり、電磁誘導の相互誘導作用に基づき電磁波が入射して、変調信号が誘起される。送信側コイル23や受信側コイル24は、そのコイル面,磁界が、非接触給電装置のコイル面,磁界に対し直交する直交巻コイルよりなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル通信装置に関する。すなわち、非接触給電装置等と共に使用される、信号伝送用のコイル通信装置に関するものである。
《技術的背景》
例えば電気自動車のバッテリーに対し、ケーブル等の機械的接触なしで、外部から電力を供給する非接触給電装置が、開発,実用化されている。この非接触給電装置では、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、1次側,給電側コイルから2次側,受電側コイルへと、電力を供給する。
すなわち図7に示したように、非接触給電装置1では、地上の給電スタンド2等に定置された給電側コイル3での磁束形成により、エアギャップGを存し、非接触で近接対峙位置せしめられると共に電気自動車等の電動車輌4に搭載された受電側コイル5に、誘導起電力を生成して、電力を供給する。
そして、このような非接触給電装置1では、給電に際し、給電に関する情報伝達が必要となる。すなわち、電動車輌4等の受電側6から、給電スタンド2の給電側7に対し、給電指示,要求電力等の給電情報の伝達が必要となる。
《従来技術》
このような給電情報伝達用の通信装置の従来技術については、次のとおり。まず前提として、非接触給電装置1に関連しての使用であることに鑑み、受電側6と給電側7間には、接続ケーブル等は存在しない。
そこで、この種従来技術の通信装置では、受電側6と給電側7間において、至近距離ではあるが一定距離間隔が存する外部空間Cを介して、給電情報の伝達が行われていた。外部空間Cを介して、電波通信方式,その他により、給電情報に関する通信信号の送受信が実施されていた。
しかしながら、このような従来技術の通信装置については、通信時に混信等の通信エラーが生じ易い、という難点が指摘されていた。すなわち、外部空間Cを経由するので、その分だけ通信距離が遠く長く、もって、外部,周囲,近くに存在する電子機器からの電磁波にて、電磁波障害,電波障害を受け易い、という難点があった。
《特許文献1》
このような状況に鑑み、本特許出願の発明者,出願人は、更に研究,開発を進め、次のの特許文献1に示されたコイル通信装置を、特許出願した。
この特許文献1のコイル通信装置8は、共に使用される非接触給電装置1を利用する。すなわち、図7中にも示したように、このコイル通信装置8は、給電に際し僅か数cm程度のエアギャップGで対峙位置決めされる受電側コイル5付近に送信側コイル9を、給電側コイル3付近に受信側コイル10を、それぞれ配設してなる。
もって、通信距離が極めて短いので、前述したこの種従来技術つまり外部空間Cを介した通信装置で多発していた通信エラーは、解消されるようになる。
これと共に、特許文献1のコイル通信装置8では、図3の(3)図,(4)図にも示したように、送信側コイル9や受信側コイル10として、平板状の磁心コア11,12に巻回された直交巻コイルが採用されていた。もって、この送信側コイル9や受信側コイル10は、そのコイル面そして磁界の向きhが、非接触給電装置1の受電側コイル5や給電側コイル3のコイル面そして磁界の向きHに対して、それぞれ直交してなる(図2の(2)図も参照)。
そこで、両者の磁束成分が直交しており、コイル通信装置8を非接触給電装置1近くに配設しても、非接触給電装置1の強い電磁波が通信ノイズとして作用することは、ほぼ回避される。なお、この特許文献1のコイル通信装置8では、このような電力供給磁場の電磁波対策として、上述した直交巻コイルの他に、平面略8の字形状のコイル9,10も採用可能とされていた。
特開2008−288889号公報
《問題点》
ところで、このような特許文献1に示された従来例のコイル通信装置8については、次の課題が指摘されていた。
《第1の問題点》
第1に、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域が発生し易い、という問題が指摘されていた。
すなわち、特許文献1に示された従来例のコイル通信装置8にあっては、通信信号の送受信中に、途中で通信感度に凹凸が生じ、感度が大きく落ち込み低下して感度不良が生じ、一旦通信が途絶えたりすることが、多々あった。
このような感度ゼロ点,その他の感度低下域,通信不能域の発生原因としては、回転ずれやX,Y方向の位置ずれが挙げられる。
これらについて、更に詳述する。従来例のコイル通信装置8では、通信時に、対をなす送信側コイル9と受信側コイル10が、エアギャップGを介し対峙位置決めされて、通信信号が送受信される。
その際、送信側コイル9と受信側コイル10とが、理想的には、ずれ無く正確に対峙位置しているとベストであるが、実際上は多くの場合、回転ずれや前後,左右方向のずれが生じ易い。両コイル9,10相互間で、X,Y方向の相対的位置ずれや、X,Y面内での相対的回転ずれが生じ易い。
そして、このような回転ずれ(角度ずれ)や、X方向の位置ずれ(距離寸法ずれ)や、Y方向の位置ずれ(距離寸法ずれ)、が大きくなるに比例して、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域が発生する。勿論、エアギャップGの設定(上下等の間隔距離寸法)が、その前提となる。
従来例のコイル通信装置8は、このような感度低下域,通信不能域の発生が顕著であり、通信可能範囲が狭かった。例えば、図5の(1)図の関係図に示した角度θの回転ずれに基づき、(2)図の感度特性となり、(1)図に示したX方向の位置ずれに基づき、(3)図の感度特性となり、(1)図に示したY方向の位置ずれに基づき、(4)図の感度特性となっていた(図5の感度特性図については、後で詳述する)。
従来例のコイル通信装置8は、このような感度特性に鑑み、まず、回転ずれ,角度変化に弱く、安定通信実現のためには、両コイル9,10間について、極く限られた角度ずれ範囲,角度制限内で、使用することを要していた。更に、限られたX方向やY方向の寸法ずれ範囲,制限内での、使用が求められていた。
《第2の問題点》
第2に、これらに鑑み、この特許文献1の従来例のコイル通信装置8においては、組み合わせ使用により、上述した第1の問題点克服が提案されていた。しかしながら、構造が複雑化すると共に、感度低下域,通信不能域発生が依然として多い、という問題が指摘されていた。
すなわち、この方式(例えばDual−Modulation方式)は、送信側コイル9や受信側コイル10について、それぞれ、前述した直交巻コイルや平面略8の字形状コイル等のコイル巻線形状の異なるコイルや、これらの取付面が異なるコイル等を、複数組み合わせ重ねて併用する。もって、各コイルそれぞれ固有の感度特性を、相互補完せんとする。
しかしながら結果的に、少なくとも使用コイルが倍増するので、その分、構造が複雑化,大型化し、部品点数も増加する。特に、送信側つまり受電側は、電気自動車等の電動車輌4に車載されることに鑑み、より一層のシンプル化,小型化,軽量化等が求められているが、これに反することになる。そして更に、依然として感度ゼロ点等の存在が指摘されていた。
《本発明について》
本発明のコイル通信装置は、このような実情に鑑み、上記した特許文献1を改良し、その課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、感度ゼロ点,その他の通信感度低下域,通信不能域が減少すると共に、第2に、これが簡単容易に実現され、第3に、しかも電力供給磁場の影響を受けにくく、電磁波障害も解消される、コイル通信装置を提案することを目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1については次のとおり。
請求項1のコイル通信装置は、通信時にエアギャップを介して対峙位置決めされるコイル対を備えている。そして送信側コイルは、軸が90度ずれた二相巻きコイルよりなると共に、90度位相のずれた二相キャリア交流が通電され、もって信号変調された変調信号が乗せられた電磁波を発射する。受信側コイルは、単相コイル又は二相巻きコイルよりなり、該電磁波が入射して該変調信号が誘起されること、を特徴とする。
請求項2については次のとおり。
請求項2のコイル通信装置は、通信時にエアギャップを介して対峙位置決めされるコイル対を備えている。そして送信側コイルは、軸が120度ずれた三相巻きコイルよりなると共に、三相キャリア交流が通電され、もって信号変調された変調信号が乗せられた電磁波を発射する。受信側コイルは、単相コイル,二相巻きコイル,又は三相巻きコイルよりなり、該電磁波が入射して該変調信号が誘起されること、を特徴とする。
請求項3については次のとおり。
請求項3のコイル通信装置は、請求項1又は請求項2において、該送信側コイルでは、発生する磁界が同一平面で回転する回転磁界が生成され、もって該回転磁界の電磁波に該変調信号が乗せられて発射される。そして該受信側コイルでは、入射した該電磁波によって該変調信号が誘起されること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。
請求項4のコイル通信装置は、請求項3において、該コイル通信装置は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき給電側コイルから受電側コイルに電力を供給する非接触給電装置と共に、使用される。そして該送信側コイルが、該受電側コイル付近に配設され、該受信側コイルが、該給電側コイル付近に配設されること、を特徴とする。
請求項5については次のとおり。
請求項5のコイル通信装置は、請求項4において、該コイル通信装置は、給電指示,要求電力,その他等の給電情報信号を伝送する。そして該送信側コイルが、該受電側コイルの中央空間に埋め込み配設され、該受信側コイルが、該給電側コイルの中央空間に埋め込み配設されていること、を特徴とする。
請求項6については次のとおり。
請求項6のコイル通信装置は、請求項4において、該送信側コイルおよび該受信側コイルは、コイル面そして発生する磁界が、該受電側コイルや該給電側コイルのコイル面そして発生する磁界に対し、それぞれ直交する位置関係の直交巻コイルよりなる。そして平板状のフェライトコア等の磁心コアに、表裏にわたり巻回されていること、を特徴とする。
請求項7については次のとおり。
請求項7のコイル通信装置は、請求項6において、該コイル通信装置は、信号伝送用の該電磁波以外の電磁波の影響を受けにくいと共に、該送信側コイルと該受信側コイル相互間の相対的回転ずれやX,Y方向の相対的位置ずれに基づく、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域発生が減少すること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)このコイル通信装置は、非接触給電装置等に付設,使用される。
(2)そして通信時に、送信側コイルと受信側コイルが、エアギャップを介して対峙位置決めされる。
(3)もって、送信側コイルから受信側コイルに、例えば、給電指示,要求電力等の給電情報信号等が、送受信されて、給電側コイルから受電側コイルに電力が供給される。
(4)さてそこで、このコイル通信装置によると、次のようになる。まず、送信側コイルにおいて回転磁界が生成される。
(5)回転磁界が生成され、形成される合成磁界を利用して信号が伝送されるので、通信感度特性が補完され足し合わされ、もって広い通信可能範囲が得られるようになる。
(6)従って、送信側コイルと受信側コイル間で、回転ずれやX方向やY方向の位置ずれが存しても、通信感度特性上の感度低下域,通信不能域の発生は、減少する。
(7)そしてこれは、送信側コイルについて、90度ずれた二相巻きコイルを採用して二相交流を通電するか、120度ずれた三相巻きコイルを採用して三相交流を通電することにより、簡単な構造により容易に実現される。
(8)更に、このコイル通信装置は、送信側コイルが、例えば非接触給電装置の受電側コイルの中央空間等に配設され、受信側コイルが、給電側コイルの中央空間等に配設される。もって、送受信がエアギャップを介して行われ、通信距離が極めて短いので、外部の電子機器の電磁波にて悪影響を受ける虞はない。
(9)又、送信側コイルや受信側コイルは、コイル面そして磁界が、非接触給電装置の受電側コイルや給電側コイルのコイル面そして磁界に対し、直交している。もって両者は磁束成分が直交するので、近くに配設しても、非接触給電装置の強い電磁波が、通信ノイズとして作用することは回避される。
(10)さてそこで、本発明のコイル通信装置は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域が、大きく減少する。
本発明のコイル通信装置は、送信側コイルで回転磁界を生成し、形成される合成磁界を利用して送受信するので、広い通信可能範囲が得られる。すなわち、送信側コイルと受信側コイル間で、回転ずれ(いわゆる角度ずれ)や、X,Y方向の位置ずれ(いわゆる縦横ずれ)が存しても、通信信号の送受信中に、途中で通信感度に凹凸が生じることが少なく、感度が落ち込み低下することは大幅に減少する。感度不良や通信途絶えの発生は、ほぼ解消される。
前述したこの種従来例のコイル通信装置に比し、安定通信実現のために許容可能な回転ずれの限界,制限が広がり、X,Y方向の位置ずれの限界,制限も広がり、通信感度特性上の通信可能範囲が拡大される。
特に、送信側つまり受電側は、電気自動車等の電動車輌に車載されることが多いことに鑑み、このような回転ずれやX,Y方向の位置ずれが生じ易い状況にあり、通信可能範囲拡大の意義は大なるものがある。
《第2の効果》
第2に、これは簡単容易に実現される。本発明のコイル通信装置では、送信側コイルを所定の二相巻コイルとして二相交流を通電するか、又は、送信側コイルを所定の三相巻コイルとして三相交流を通電して、回転磁界を生成することにより、上述した第1の点が実現される。
すなわち、シンプル化,小型化,軽量化された簡単な構造により、容易に実現される。例えば、前述したこの種従来例のコイル通信装置のように、異なるコイルを複数組み合わせ重ねて併用する結果、使用コイルが増え、構造が複雑化し、部品点数も増えてしまうようなことなく、実現される。
特に、送信側つまり受電側は、電気自動車等の電動車輌に車載されることが多いことに鑑み、このようなシンプル化,小型化,軽量化の意義は、大なるものがある。
《第3の効果》
第3に、しかも電力給電磁場の影響を受けにくく、電磁波障害,電波障害も解消される。
まず、本発明のコイル通信装置は、送信側コイルや受信側コイルが、非接触給電装置の受電側コイルや給電側コイルの中央空間等に配設されている。もって、通信距離が極めて短いので、外部,周囲,近くの電子機器からの電磁波にて、電磁波障害や電波障害を受けることはない。
又、本発明のコイル通信装置は、送信側コイルや受信側コイルが直交巻コイルよりなり、そのコイル面,磁界が、非接触給電装置の受電側コイルや給電側コイルのコイル面,磁界と、直交している。もって、両者の大部分の磁束成分が直交しており、両者を近くに配設しても、非接触給電装置の強い電磁波が、影響を及ぼすことは殆どない。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係るコイル通信装置について、発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、送信側回路のブロック図、(2)図は、受信側回路のブロック図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、送信側の二相キャリア交流等の説明図、(2)図は、コイルの磁界や磁束等の説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、二相巻,直交巻コイルの1例の斜視図、(2)図は、他の例の斜視図である。(3)図,(4)図は、この種従来例の説明に供し、(3)図は、直交巻コイルの1例の斜視図、(4)図は、他の例の斜視図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、送信側と受信側の関係図、(2)図は、回転ずれの感度特性図、(3)図は、X(Y)方向ずれの感度特性図である。 この種従来例の説明に供し、(1)図は、送信側と受信側の関係図、(2)図は、回転ずれの感度特性図、(3)図は、X方向ずれの感度特性図、(4)図は、Y方向ずれの感度特性図である。 非接触給電装置等の説明に供し、コイル等の平面説明図である。 非接触給電装置等の説明に供し、(1)図は、全体説明図、(2)図は、構成ブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づき詳細に説明する。
《非接触給電装置1について》
本発明のコイル通信装置は、代表的には、非接触給電装置1において使用される。そこでまず、図6,図7を参照して、非接触給電装置1について説明しておく。
非接触給電装置1は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、給電側7から受電側6に、エアギャップGを存して非接触で近接対峙位置しつつ、電力を供給する。給電側7は、地面等に定置されており、受電側6は、電動車輌4等の移動体に搭載されている。
このような非接触給電装置1について、更に詳述する。まず、1次側,トラック側,給電側7側は、図示の給電スタンド2,その他の給電エリアにおいて、地面,路面,床面,その他に、固定配置されている。これに対し、2次側,ピックアップ側,受電側6側は、電気自動車や電車等の電動車輌4,その他の移動体に搭載される。受電側6は、その駆動用の他、非駆動用としても利用可能であり、車載バッテリー13に接続されるのが代表的であるが、直接各種の負荷に接続されることもある。
そして、給電側コイル3と受電側コイル5とは、給電に際し、例えば50mm〜150mm程度の僅かな間隙空間であるエアギャップGを存しつつ、非接触で近接対峙位置決めされる。給電に際しては、受電側コイル5が、図示のように給電側コイル3上で停止される停止給電方式が代表的であり、停止給電方式の場合、給電側コイル3と受電側コイル5は、上下等で対をなす対称構造よりなる。
給電側コイル3は、高周波インバータが使用される電源に接続されている。受電側コイル5は、図示例ではバッテリー13に接続されており、給電により充電されたバッテリー13にて、走行用モータ14が駆動される。図中15は、交流を直流に変換するコンバータ、16は、直流を交流に変換するインバータである。
電磁誘導の相互誘導作用については、次のとおり(図2の(2)図も参照)。給電に際し、近接対峙位置する給電側コイル3と受電側コイル5との間で、給電側コイル3での磁束F形成により受電側コイル5に誘導起電力を生成させ、もって給電側コイル3から受電側コイル5へと電力を供給することは、公知公用である。
すなわち、給電側コイル3に交流を励磁電流として通電することにより、磁界が給電側コイル3のコイル導線の周囲に生じ、磁束Fがコイル面に対して直角方向に形成される。そして、この磁束Fが、受電側コイル5を貫き鎖交することにより、誘導起電力が生成され、もって磁場が形成され磁界を利用して電力が送受される。非接触給電装置1では、このような電磁誘導の相互誘導作用に基づき、給電が実施される。
給電側7や受電側6の構造等については、次のとおり。給電側コイル3は、図6に示したように、略平板状で複数回ターン方式のフラット構造をなす。すなわち、絶縁されたコイル導線が、同一平面において並列化された平行位置関係を維持しつつ、円形や方形の渦巻き状に複数回巻回ターンされ、もって、全体的に凹凸のない平坦で肉厚の薄い扁平状のフラット構造をなすと共に、環状,略フランジ状をなしており、中央部に中央空間17が形成されている。
給電側コイル3の磁心コア18としては、フェライトコア等の強磁性体が用いられ、フラットな平板状そして環状,略フランジ状をなし、給電側コイル3と同心に配置されている。なお図6中、19はモールド樹脂、20は発泡材、21はベースプレートである。
受電側コイル5,その他の受電側6の構造等については、図示例が停止給電方式であることに鑑み、上述した給電側7に準じる。
非接触給電装置1は、このようになっている。
《本発明の概要》
以下、本発明のコイル通信装置22について、図1〜図7を参照して説明する。まず、本発明の概要について述べる。
このコイル通信装置22の送信側コイル23および受信側コイル24は、まず、コイル面そして磁界が、非接触給電装置1の受電側コイル5や給電側コイル3のコイル面そして磁界に対し、それぞれ直交する直交巻コイルよりなり、磁心コア25,26に巻回されている。そして、送信側コイル23で回転磁界が生成され、この回転磁界の電磁波に変調信号が乗せられて発射され、受信側コイル24では、入射したこの電磁波によって変調信号が誘起される。
つまり、このコイル通信装置22で採用される送信側コイル23および受信側コイル24は、共に直交巻コイルよりなると共に、更に送信側コイル23は、このような直交巻コイルと回転磁界生成コイルとが複合されたコイルよりなる。
以下、このような本発明のコイル通信装置22について、更に詳述する。
《コイル通信装置22について》
まず、コイル通信装置22について概説する。コイル通信装置22は、図7等に示したように、代表的には、非接触給電装置1と共に使用される。そして、受電側6から給電側7への給電指示,要求電力,その他の給電情報の伝達用に使用される。コイル通信装置22は、このような用途に鑑み、給電情報信号Sを受電側6から給電側7へ伝送する。
そしてコイル通信装置22は、通信時にエアギャップGを介して対峙位置決めされるコイル対23,24を備えている。そして、図1,図2の(2)図に示したように、送信側27から受信側28に、磁束F形成による電磁誘導の相互誘導作用に基づき、給電情報信号Sを送受信する(電磁誘導の相互誘導作用等については、非接触給電装置1について前述した所を参照)。
すなわち、送信側コイル23から給電情報信号Sが乗せられた電磁波が発射され、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、この電磁波が受信側コイル24に入射して、元の給電情報信号Sへと復調される。
そしてコイル通信装置22は、図6,図7に示したように、非接触給電装置1に組み込み付設されている。すなわち送信側コイル23が、非接触給電装置1の受電側コイル5付近に配設され、受信側コイル24が、非接触給電装置1の給電側コイル3付近に配設されている。
代表的には、送信側コイル23が、受電側コイル5の中央空間17に埋め込み配設され、受信側コイル24が、給電側コイル3の中央空間17に埋め込み配設される。従って給電に際して、非接触給電装置1の受電側コイル5が給電側コイル3に、エアギャップGを介して近接対峙位置決めされると、コイル通信装置22の送信側コイル23も受信側コイル24に、エアギャップGを介して近接対峙位置決めされることになる。
コイル通信装置22は、概略このようになっている。
《直交巻きコイルについて》
次に、直交巻きコイルについて説明する。図3の(1)図,(2)図等に示したように、このコイル通信装置22の送信側コイル23と受信側コイル24は、共に直交巻コイルよりなる。
すなわち、送信側コイル23や受信側コイル24のコイル導線は、図3の(1)図に示した例では、角形平板状のフェライトコア製の磁心コア25,26の外表面に対し、表裏にわたり複数本が平行に巻回されている。図3の(2)図に示した例では、円形平板状のフェライトコア製の磁心コア25,26の外表面に対し、表裏にわたり複数本のコイル導線が平行に巻回されている。(なお、図面上では更に、軸が90度ずれた二相巻きコイルとして図示されているが、この点については後述する。)
さて、このコイル通信装置22において、このように磁心コア25に巻回された送信側コイル23や、磁心コア26に巻回された受信側コイル24は、図2の(2)図に示したように、形成されるコイル面そして発生する磁界の向きhが、非接触給電装置1の受電側コイル5や給電側コイル3について形成されるコイル面そして発生する磁界の向きHに対し、それぞれ直交する位置関係となる。
すなわち、送信側コイル23は受電側コイル5に対し、受信側コイル24は給電側コイル3に対し、それぞれ直交巻きされた位置関係,形状関係となる。
そこで、信号伝送用のコイル23,24と、電力供給用のコイル5,3とは、それぞれ発生する大部分の磁束成分fと磁束成分Fとが、互いに斜行そして直交するようになる。つまり、送信側コイル23,受信側コイル24の磁束成分fは、受電側コイル5,給電側コイル3に対して鎖交すると共に、受電側コイル5,給電側コイル3の磁束成分Fは、送信側コイル23,受信側コイル24に対して鎖交する。
このように、両者の作用方向つまり磁束成分f,Fが直交し、コイルに対して鎖交するので、互いの結合度が最小となり、相互間で影響を及ぼすことは殆どなくなる。
もって、このコイル通信装置22は、非接触給電装置1と共に使用されるものの、非接触給電装置1の電力供給磁場による誘起電圧を発生させることなく、つまり電力供給磁場の電磁波に応答することなく、安定した通信が可能となる。
送信側コイル23や受信側コイル24は、このような直交巻きコイルよりなる。
《回転磁界等について》
次に、回転磁界等について、図1,図2の(1)図,図3の(1)図,(2)図を参照して、説明する。
このコイル通信装置22で採用された送信側コイル23は、上述したように直交巻コイルよりなると共に、回転磁界生成コイルでもある。
すなわち、このコイル通信装置22では、送信側コイル23において、発生する磁界が同一平面で回転する回転磁界が生成され、もって、この回転磁界の電磁波に給電情報信号Sの変調信号が乗せられて、発射される。受信側コイル24では、この回転磁界の電磁波が入射して、変調信号が誘起される。
これらについて、更に詳述する。図示した送信側コイル23は、軸が90度ずれた二相巻きコイルよりなると共に、90度位相のずれた二相キャリア交流が通電され、もって回転磁界が生成されて、変調信号が乗せられた電磁波を発射する。受信側コイル24は、単相コイル又は軸が90度ずれた二相巻きコイルよりなり、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、この電磁波が入射して変調信号が誘起される。
すなわち送信側コイル23は、巻き数の等しい2組のコイルが、同一平面で90度ずらして、磁心コア25に対し二相巻きコイルとして巻回されている。そして、送信側コイル23を構成する2組のコイルに対し、単相交流について90度位相をずらした二相交流が、キャリア交流として通電される。図2の(1)図に示したように、AコイルとBコイルの2組のコイルに、位相を90度ずらした2つのキャリア電流A,Bが流される。
これにより、この送信側コイル23では、アンペアの周回路の法則により、2組それぞれのコイルに磁界が生じるが、この2組のコイルの磁界は、順次回転する回転磁界となって、合成磁界を形成する。
ところで、回転磁界の生成等については、図示によらず、次のように構成することも可能である。
図示とは異なり、送信側コイル23は、軸が120度ずれた三相巻きコイルよりなると共に、三相キャリア交流が通電され、もって回転磁界が生成されて、信号変調された変調信号が乗せられた電磁波を発射する。受信側コイル24は、単相コイル,軸が90度ずれた二相巻きコイル,又は軸が120度ずれた三相巻きコイルよりなり、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、この電磁波が入射して、変調信号が誘起される。
すなわち送信側コイル23は、巻き数の等しい3組のコイルが、同一平面で互いに120度ずつずらして、磁心コア25に対し三相巻きコイルとして巻回される。そして、送信側コイル23を構成する3組のコイルに対し、三相交流の120度位相のずれた各相が、キャリア交流として通電される。
これにより、このような送信側コイル23では、3組のコイルそれぞれに磁界が生じるが、この3組のコイルの磁界は、順次回転する回転磁界となって、合成磁界を形成する。
前記した二相巻きコイルと二相キャリア交流に関し、図1に示した回路については、次のとおり。送信側27では、まず、キャリア交流の搬送波29について、位相シフト部30にて、90度位相の遅れた搬送波29も生成される。
そして給電情報信号Sが、両変調部31において、それぞれ位相のずれた搬送波29を利用して、信号変調される。もって、二相巻きコイルよりなる送信側コイル23から、変調信号が乗せられた回転磁界の電磁波が、それぞれエアギャップGに向けて発射される。
受信側28では、エアギャップGを介し電磁誘導の相互誘導作用に基づき、この電磁波が受信側コイル24に入射し、変調信号が誘起される。そして復調部32で、元の給電情報信号Sへと復調される。
なお受信側コイル24として、図示例では二相巻きコイルが使用されているが、単相コイルを使用しても良い。図示例では、二相巻きコイルの両相のコイル端を直列接続して使用している。図中33は、特定周波数の変調信号のみを通過させるバンドパスフィルタである。
回転磁界等は、このようになっている。
《作用等》
本発明のコイル通信装置22は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)このコイル通信装置22は、非接触給電装置1等の設置対象に、付設して使用される。非接触給電装置1の場合は、その受電側6と給電側7間の給電情報の伝達用に、使用される(図7を参照)。
(2)そしてコイル通信装置22は、通信時において、送信側27の送信側コイル23と、受信側28の受信側コイル24とが、僅か数cm程度のエアギャップGを介して、対峙位置決めされる(図7を参照)。
非接触給電装置1にて使用される場合は、例えば、送信側コイル23が受電側コイル5の中央空間17に、受信側コイル24が給電側コイル3の中央空間17に、それぞれ埋め込み配設される(図6を参照)。
(3)もって、コイル通信装置22の送信側コイル23から受信側コイル24に対し、通信信号が伝送される。
非接触給電装置1にて使用される場合は、給電指示,要求電力等の給電情報信号Sが、送受信される(図1を参照)。これに基づき、給電側コイル3から受電側コイル5へ電力が供給され、例えばバッテリー13が充電される(図7を参照)。
(4)さてそこで、本発明のコイル通信装置22によると、以下のようになる。まず、このコイル通信装置22では、送信側コイル23で回転磁界を生成して、給電情報信号Sを送受信する。
すなわち、軸が所定間隔でずれた二相巻きや三相巻きの送信側コイル23を構成する各コイルに、二相交流や三相交流の各相を通電することにより、回転磁界を生成して、給電情報信号Sが乗せられた電磁波を、発射,入射,伝送する(図1,図2の(1)図,図3の(1)図,(2)図等を参照)。
(5)コイル通信装置22では、このように回転磁界が生成され、もって形成される合成磁界を利用して、信号が伝送される。
そこで、二相巻きや三相巻きの送信側コイル23を構成するコイル相互間で、コイル特性,通信感度特性が相互補完され,足し合わされ、もって通信感度特性上、広い通信可能範囲が得られるようになる。
(6)従って、送信側コイル23と受信側コイル24相互間において、回転ずれ(θ角度ずれ)、X方向の位置ずれ(距離寸法ずれ)、Y方向の位置ずれ(距離寸法ずれ)が存しても(後述する図4の(1)図も参照)、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域の発生が、大きく減少するようになる。もって通信感度特性上、このような感度低下域,通信不能域を除いた範囲、つまり通信可能範囲が拡大する(後述する図4の(2)図,(3)図も参照)。
(7)そしてこれは、送信側コイル23について、図示のように、軸が90度ずれた二相巻きコイルを採用して90度位相のずれた二相交流を通電するか(図1,図2の(1)図,図3の(1)図,(2)図を参照)、又は、軸が120度ずれた三相巻きコイルを採用して三相交流を通電することにより、実現される。
すなわち、上述した通信可能範囲拡大が、シンプル化,小型化,軽量化された、簡単な構造により容易に実現される。
(8)更に、このコイル通信装置22は、非接触給電装置1にて使用される場合、送信側コイル23が、非接触給電装置1の受電側コイル5付近、例えばその中央空間17に配設されている。又、受信側コイル24が、非接触給電装置1の給電側コイル3付近、例えばその中央空間17に配設されている(図6,図7を参照)。
もって送受信が、エアギャップGを介して行われ、通信距離が50mm〜150mm程度と極めて短い。従って、外部,周囲,近くに存在する他の電子機器からの電磁波にて、コイル通信装置22の通信信号が、混信等の悪影響を受ける虞はない。
(9)又、このコイル通信装置22は、送信側コイル23や受信側コイル24が、直交巻コイルよりなる。すなわち、そのコイル面そして発生する磁界の向きhが、非接触給電装置1の受電側コイル5や給電側コイル3のコイル面そして発生する磁界の向きHに対して、直交している(図2の(2)図を参照)。
もって、両者の大部分の磁束成分が直交するので、コイル通信装置22を非接触給電装置1の近くに配設しても、非接触給電装置1にて発生する磁界が、通信ノイズとして作用することは回避される。電力供給磁場の強い電磁波が、コイル通信装置22の通信信号に、悪影響を及ぼすことは防止される。
本発明の作用等については、以上のとおり。
次に、本発明の実施例について、説明する。
図4は、実施例のコイル通信装置22のテスト結果等に関し、図5は、従来例のコイル通信装置8のテスト結果等に関する。
このテストでは、図4の(1)図や図5の(1)図に示した、送信側27と受信側28間について(イ)回転ずれや、(ロ),(ハ)X,Y方向の位置ずれに基づく、感度を測定した。
すなわち図4では、本発明の実施例のコイル通信装置22に関し、送信側コイル23と受信側コイル24相互間について、(イ)X,Y面内での回転Angleずれ(θ degreeの角度ずれ)発生時や、(ロ)X方向dislocationの位置ずれ(距離寸法ずれ)発生時や、(ハ)Y方向dislocationの位置ずれ(距離寸法ずれ)発生時、等について、それぞれ感度(Vout/Vin)を、測定した。
図5は、従来例のコイル通信装置8に関し、送信側コイル9と受信側コイル10について、同様に測定した。
まず、テスト条件については次のとおり。
・送信側コイル23のインダクタンスL,L: 10.6μH,10.3μH
・受信側コイル24のインダクタンスL,L: 10.1μH,9.2μH
・送信側コイル23の巻き数,巻き長辺寸法: 5turn,50mm
・受信側コイル24の巻き数,巻き長辺寸法: 5turn,50mm
・送信側コイル9,受信側コイル10のインダクタンスL,L: 10.3μH,10.1μH
・送信側コイル9,受信側コイル10の巻き数,巻き長辺寸法: 5turn,50mm
このようなテスト条件のもとで、(イ)回転ずれの角度や、(ロ)X方向ずれの距離寸法や、(ハ)Y方向ずれの距離寸法を、それぞれ各種変化させ(勿論、エアギャップGの各間隔距離寸法の設定が、その前提となる)、もって、対応する感度をそれぞれ測定した。すると、図4の(2)図,(3)図や、図5の(2)図,(3)図,(4)図に示したテスト結果が得られた。
そこで、図4の本発明の実施例の結果と図5の従来例の結果とを比較すると、通信感度特性上、本発明の通信可能範囲が遥かに広いことが、裏付けられた。
すなわち、まず(イ)回転ずれに関しては、次のとおり。すなわち、回転ずれが大きくなるに比例して、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域の発生が、図5の(2)図に示したように、従来例のコイル通信装置8では、顕著に増加した。
これに対し、本発明の実施例のコイル通信装置22では、図4の(2)図に示したように、その発生がより少ない結果となった。
又、(ロ),(ハ)X,Y方向の位置ずれに関しても、次のとおり。すなわち、位置ずれが大きくなるに比例して、感度低下域,通信不能域の発生が、図5の(3)図,(4)図に示したように、従来例では顕著に増加した。
これに対し、実施例では、図4の(3)図に示したように、その発生がより少ない結果となった。
実施例については、以上のとおり。
1 非接触給電装置
2 給電スタンド
3 給電側コイル
4 電動車輌
5 受電側コイル
6 受電側
7 給電側
8 コイル通信装置(従来例)
9 送信側コイル(従来例)
10 受信側コイル(従来例)
11 磁心コア(従来例)
12 磁心コア(従来例)
13 バッテリー
14 モータ
15 コンバータ
16 インバータ
17 中央空間
18 磁心コア
19 モールド樹脂
20 発泡材
21 ベースプレート
22 コイル通信装置(本発明)
23 送信側コイル(本発明)
24 受信側コイル(本発明)
25 磁心コア(本発明)
26 磁心コア(本発明)
27 送信側
28 受信側
29 搬送波
30 位相シフト部
31 変調部
32 復調部
33 バンドパスフィルタ
C 外部空間
F 磁束(成分)
f 磁束(成分)
G エアギャップ
H 磁界の向き
h 磁界の向き
S 給電情報信号

Claims (7)

  1. コイル通信装置であって、通信時にエアギャップを介して対峙位置決めされるコイル対を備えており、
    送信側コイルは、軸が90度ずれた二相巻きコイルよりなると共に、90度位相のずれた二相キャリア交流が通電され、もって信号変調され変調信号が乗せられた電磁波を発射し、受信側コイルは、単相コイル又は二相巻きコイルよりなり、該電磁波が入射して該変調信号が誘起されること、を特徴とするコイル通信装置。
  2. コイル通信装置であって、通信時にエアギャップを介して対峙位置決めされるコイル対を備えており、
    送信側コイルは、軸が120度ずれた三相巻きコイルよりなると共に、三相キャリア交流が通電され、もって信号変調され変調信号が乗せられた電磁波を発射し、受信側コイルは、単相コイル,二相巻きコイル,又は三相巻きコイルよりなり、該電磁波が入射して該変調信号が誘起されること、を特徴とするコイル通信装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載したコイル通信装置において、該送信側コイルでは、発生する磁界が同一平面で回転する回転磁界が生成され、もって該回転磁界の電磁波に該変調信号が乗せられて発射され、該受信側コイルでは、入射した該電磁波によって該変調信号が誘起されること、を特徴とするコイル通信装置。
  4. 請求項3に記載したコイル通信装置において、該コイル通信装置は、電磁誘導の相互誘導作用に基づき給電側コイルから受電側コイルに電力を供給する非接触給電装置と共に、使用され、
    該送信側コイルが、該受電側コイル付近に配設され、該受信側コイルが、該給電側コイル付近に配設されること、を特徴とするコイル通信装置。
  5. 請求項4に記載したコイル通信装置において、該コイル通信装置は、給電指示,要求電力,その他等の給電情報信号を伝送し、
    該送信側コイルが、該受電側コイルの中央空間に埋め込み配設され、該受信側コイルが、該給電側コイルの中央空間に埋め込み配設されていること、を特徴とするコイル通信装置。
  6. 請求項4に記載したコイル通信装置において、該送信側コイルおよび該受信側コイルは、コイル面そして発生する磁界が、該受電側コイルや該給電側コイルのコイル面そして発生する磁界に対し、それぞれ直交する位置関係の直交巻コイルよりなり、
    平板状のフェライトコア等の磁心コアに、表裏にわたり巻回されていること、を特徴とするコイル通信装置。
  7. 請求項6に記載したコイル通信装置において、該コイル通信装置は、信号伝送用の該電磁波以外の電磁波の影響を受けにくいと共に、該送信側コイルと該受信側コイル相互間の相対的回転ずれやX,Y方向の位置ずれに基づく、感度ゼロ点,その他の通信感度特性上の感度低下域,通信不能域発生が減少すること、を特徴とするコイル通信装置。
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