JP2001078047A - プロファイル合成方法、プロファイル合成装置、並びにプロファイル合成プログラムを記憶した媒体、及びデータ変換装置 - Google Patents

プロファイル合成方法、プロファイル合成装置、並びにプロファイル合成プログラムを記憶した媒体、及びデータ変換装置

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JP2001078047A
JP2001078047A JP24925299A JP24925299A JP2001078047A JP 2001078047 A JP2001078047 A JP 2001078047A JP 24925299 A JP24925299 A JP 24925299A JP 24925299 A JP24925299 A JP 24925299A JP 2001078047 A JP2001078047 A JP 2001078047A
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Kazumi Yamada
和美 山田
Naoki Kuwata
直樹 鍬田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記問題点を解決するためになさ
れたもので、忠実な色再現を迅速に実現可能なプロファ
イル合成方法、プロファイル合成装置、及びプロファイ
ル合成プログラムを記憶した媒体を提供することを課題
とする。 【解決手段】 本発明によるプロファイル合成装置は、
スキャナ(20)のR000出力データをXYZデー
タに変換するためのスキャナプロファイル(30a)
と、L'a'b'データをCMYKデータに変換するため
のプリンタプロファイル(30d)とを合成するため
に、XYZデータをL'a'b'データに変換するための
プロファイル合成装置(30e)を備えている。したが
って、スキャナのプロファイルとプリンタのプロファイ
ルとを合成して直接色変換が可能となり、色補正による
誤差を低減させ、忠実な色再現が可能となるとともに、
演算回数を減少させ、演算処理時間を減少させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロファイル合成
方法、プロファイル合成装置、及びプロファイル合成プ
ログラムを記憶した媒体に関し、特に、入力デバイスの
プロファイルと出力デバイスのプロファイルとを合成す
るための方法、装置、及び当該合成のためのプログラム
を記憶した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力デバイスとしてのスキャ
ナと出力デバイスとしてのプリンタとを有するスキャナ
・プリンタ・コピー等では、入力デバイスで読み取られ
た画像データを入力デバイス用プロファイルを用いてモ
ニタの画像データに一旦変換(第1変換)した後、モニ
タの画像データを出力デバイス用プロファイルを用いて
出力デバイスの画像データに再度変換(第2変換)して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、入力デバイ
スとしてのスキャナ、モニタ、出力デバイスとしてのプ
リンタの色再現領域はそれぞれ異なり、入力デバイスで
取得した画像を出力デバイスで再現するためには、第1
及び第2変換の際、2回の色補正をしなければならなか
った。このため、色補正による誤差が非常に大きくな
り、忠実な色再現が実現されていなかった。また、変換
を2回行うと演算処理に多大な時間がかかり、迅速にコ
ピー画像を作成することができなかった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、忠実な色再現を迅速に実現可能なプロフ
ァイル合成方法、プロファイル合成装置、並びにプロフ
ァイル合成プログラムを記憶した媒体、及びデータ変換
装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、請求項
1に記載の発明は、入力デバイスの出力データを第1色
空間データに変換するための入力デバイスプロファイル
と、第2色空間データを出力デバイスの入力データに変
換するための出力デバイスプロファイルとを合成するた
めのプロファイル合成方法であって、前記第1色空間デ
ータを、明度を軸とする色空間における第3色空間デー
タに変換する第1データ変換工程と、当該第1データ変
換工程において変換された第3色空間データの明度を調
整する明度調整工程と、当該明度調整工程において明度
調整された第3色空間データを前記第2色空間データに
変換するための第2データ変換工程と、を備えて構成さ
れる。
【0006】以上のように構成された入力デバイスの出
力データを第1色空間データに変換するための入力デバ
イスプロファイルと、第2色空間データを出力デバイス
の入力データに変換するための出力デバイスプロファイ
ルとを合成するためのプロファイル合成方法によれば、
第1データ変換工程によって、前記第1色空間データ
が、明度を軸とする色空間における第3色空間データに
変換される。そして、明度調整工程によって、当該第1
データ変換工程において変換された第3色空間データの
明度が調整され、第2データ変換工程によって、当該明
度調整工程において明度調整された第3色空間データが
前記第2色空間データに変換される。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のプロファイル合成方法であって、前記第1デー
タ変換工程において変換された第3色空間データの彩度
を調整する彩度調整工程をさらに備えて構成される。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載のプロファイル合成方法であって、明
度調整工程における明度の調整量を、各モード毎に変更
するように構成される。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
または3に記載のプロファイル合成方法であって、彩度
調整工程における彩度の調整量を、各モード毎に変更す
るように構成される。
【0010】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至4のいづれか一項に記載のプロファイル合成方法
であって、前記第1データ変換工程において変換された
第3色空間データの明度値が大きい程、明度調整工程に
おいて前記第3色空間データの明度値を増大させて明度
調整を行うように構成される。
【0011】上記課題に鑑み、請求項6に記載の発明
は、入力デバイスの出力データを第1色空間データに変
換するための入力デバイスプロファイルと、第2色空間
データを出力デバイスの入力データに変換するための出
力デバイスプロファイルとを合成するためのプロファイ
ル合成装置であって、前記第1色空間データを、明度を
軸とする色空間における第3色空間データに変換する第
1データ変換手段と、当該第1データ変換手段において
変換された第3色空間データの明度を調整する明度調整
手段と、当該明度調整手段において明度調整された第3
色空間データを前記第2色空間データに変換するための
第2データ変換手段と、を備えて構成される。
【0012】以上のように構成された入力デバイスの出
力データを第1色空間データに変換するための入力デバ
イスプロファイルと、第2色空間データを出力デバイス
の入力データに変換するための出力デバイスプロファイ
ルとを合成するためのプロファイル合成装置によれば、
第1データ変換手段によって、前記第1色空間データ
が、明度を軸とする色空間における第3色空間データに
変換される。そして、明度調整手段によって、当該第1
データ変換手段において変換された第3色空間データの
明度が調整され、第2データ変換手段によって、当該明
度調整手段において明度調整された第3色空間データが
前記第2色空間データに変換される。
【0013】また、上記課題に鑑み、請求項7に記載の
発明は、入力デバイスの出力データを第1色空間データ
に変換するための入力デバイスプロファイルと、第2色
空間データを出力デバイスの入力データに変換するため
の出力デバイスプロファイルとを合成するためのプロフ
ァイル合成処理をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録
媒体であって、前記第1色空間データを、明度を軸とす
る色空間における第3色空間データに変換する第1デー
タ変換処理と、当該第1データ変換処理において変換さ
れた第3色空間データの明度を調整する明度調整処理
と、当該明度調整処理において明度調整された第3色空
間データを前記第2色空間データに変換するための第2
データ変換処理と、をコンピュータに実行させるための
プログラムを記録してコンピュータによって読取可能に
構成される。
【0014】以上のように構成されたコンピュータによ
って読取可能な記録媒体によれば、入力デバイスの出力
データを第1色空間データに変換するための入力デバイ
スプロファイルと、第2色空間データを出力デバイスの
入力データに変換するための出力デバイスプロファイル
とを合成するためのプロファイル合成処理をコンピュー
タに実行させるためのプログラムが記録されている。当
該プログラムの実行により、第1データ変換処理によっ
て、前記第1色空間データが、明度を軸とする色空間に
おける第3色空間データに変換され、明度調整処理によ
って、当該第1データ変換処理において変換された第3
色空間データの明度が調整される。そして、第2データ
変換処理によって、当該明度調整処理において明度調整
された第3色空間データが前記第2色空間データに変換
される。
【0015】さらに、上記課題に鑑み、請求項8に記載
の発明は、入力デバイスの出力データを出力デバイスの
入力データに変換するデータ変換装置であって、請求項
1乃至5のいづれか一項に記載のプロファイル合成方法
によって合成されたプロファイルを備え、当該合成され
たプロファイルを用いて前記出力データを前記入力デー
タに変換するように構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施の形態にかかるプ
ロファイル合成装置を適用した複写装置の外観図を示し
ている。
【0018】複写装置10は、スキャナ20と、コント
ローラ30と、プリンタ40とを備えて構成される。コ
ントローラ30の制御の下で、スキャナ20によって読
み込まれた画像データを同コントローラ30が画像処理
して印刷データを生成し、当該印刷データに基づいてプ
リンタ40がカラー印刷する。
【0019】複写装置10には、操作パネル35が配設
され、コピー開始やスキャナ20の起動を行う所定の操
作ボタン35aや複写装置10の状態を示す液晶表示器
35bなどが配置されており、コピーコマンドやスキャ
ナコマンドを出力可能になっている。
【0020】以下の実施の形態では、上記のように、ス
キャナ20と、コントローラ30と、プリンタ40とを
一体的に備える複合装置10について説明するが、上記
コントローラ30の代わりにパーソナルコンピュータを
用いることもできる。すなわち、スキャナ20によって
読み込まれた画像データをパーソナルコンピュータが画
像処理して印刷データを生成し、当該印刷データに基づ
いてプリンタ40がカラー印刷する場合にも本発明を適
用することができる。
【0021】図2は、コントローラ30の概略ブロック
図である。当該コントローラ30は、概略的にはコンピ
ュータと同等であり、CPU31のバス32に対してR
AM33と、ROM34と、操作パネル35と、ハード
ディスク36と、I/O37と、メディア読取装置38
とが接続されている。さらに、I/O37を介してスキ
ャナ20及びプリンタ40が接続されている。また、R
OM34には、演算プログラムや制御プログラムなどの
基本プログラムが書き込まれており、CPU31はRA
M33をワークエリアとして使用しながら前記基本プロ
グラムを実行する。ハードディスク36は、主に読み込
んだ画像データや印刷データを蓄えるようなバッファと
して使用したり、逐次更新されるプログラムなどを保存
する。そして、CPU31が所望のプログラムを適宜ハ
ードディスク36から読み出して所望の処理を実行する
ように構成されている。さらに、ハードディスク36に
は、入力装置としてのスキャナのプロファイルと出力装
置としてのプリンタのプロファイルとを合成するための
プログラムが記録されている。なお、ハードディスク3
6を使用しなくても、ハードディスクによる処理をすべ
てRAM33上において行うこともできる。
【0022】この他、操作パネル35は、コピー開始や
スキャナ20を起動させるための各種操作ボタン35
a、プリンタ40の操作情報や状態を表示し確認するた
めの液晶表示器35bなども備えている。そして、CP
U31は、バス32を介して当該操作パネル35の操作
状況を監視または表示可能にしている。
【0023】なお、上記入力装置としてのスキャナのプ
ロファイルと出力装置としてのプリンタのプロファイル
とを合成するためのプログラムは、通常、コンピュータ
と同等なコントローラ30が読取可能な形態でフロッピ
ーディスク、CD−ROMなどの記録媒体DKに記録さ
れて流通する。そして、当該プロファイル合成用プログ
ラム、スキャナプロファイル及びプリンタプロファイル
は、スキャナ20及びプリンタ40を使用する際に、メ
ディア読取装置38を用いて読み取ることによって前記
ハードディスク36にインストールされる。
【0024】図3に、本発明によるプロファイル合成装
置の機能ブロック図を示す。
【0025】図3に示すように、コントローラ30は、
プロファイル合成装置30eと、入力装置としてのスキ
ャナのプロファイル30aと、出力装置としてのプリン
タのプロファイル30dと、を備えて構成される。ここ
で、プロファイル合成装置30eは、XYZデータをL
abデータに変換するためのデータ変換部30bと、L
abデータに基づき画像の明度及び彩度を調節して新た
にL'a'b'データを生成するための明度・彩度調整部
30cと、を備えて構成される。
【0026】図3に示すように、スキャナによって読み
込まれた画像に基づき生成されたR 000画像データ
は、まず、コントローラ30のハードディスク36に格
納されたスキャナプロファイル30aによってXYZデ
ータに変換される。図4(a)に、スキャナプロファイル
30aのデータ内容を示す。図4(a)に示すように、ス
キャナプロファイル30aは、ヘッダ領域と、タグ領域
と、テーブル領域とを備え、当該テーブル領域におい
て、前記R000画像データを1次元補正した後、補
正された値に基づき3次元ルックアップテーブルを参照
して得られた値を更に1次元補正して、XYZデータに
変換する。
【0027】スキャナプロファイル30aのヘッダ領域
には、プロファイルサイズ及びバージョン、プロファイ
ルのデバイスクラス(スキャナ、モニタ、プリンタな
ど)、データのカラースペース(RGB、CMYKな
ど)、プロファイルのよって接続される色空間(La
b,XYZ)、製造メイカー名、デバイスモデル、D5
0光源のXYZ値、プロファイル製造者などが記録され
ている。
【0028】また、スキャナプロファイル30aのタグ
領域には、タグ数、各タグのタグ記号、各タグデータの
始まるオフセットアドレス、各タグデータのアドレスな
どが記録されている。
【0029】さらに、スキャナプロファイル30aのテ
ーブル領域には、入出力チャンネル、グリッド数、色変
換行列の各パラメータ、入出力テーブルエントリ数、入
力テーブル、3次元ルックアップテーブル本体、出力テ
ーブルなどが記録されている。当該実施の形態における
色変換では、テーブル領域内の情報として、グリッド数
及びルックアップテーブル本体のみを使用するが、他の
色変換方法においては、他の情報(色変換行列の各パラ
メータ、入出力テーブルなど)を使用する場合もある。
【0030】次に、スキャナプロファイル30aによっ
て変換されたXYZデータは、本発明によるプロファイ
ル合成装置30eのデータ変換部30bによって、La
bデータに変換される。図5を参照して、データ変換部
30bによるデータ変換処理を説明する。図5のステッ
プ50に示すように、基本的には、以下の3式 L = 116(Y/Yn)1 / 3−16 … (1) a = 500((X/Xn)1 / 3−(Y/Yn)1 / 3) … (2) b = 200((Y/Yn)1 / 3−(Z/Zn)1 / 3) … (3) によって、XYZデータがLabデータに変換される。
ここで、Xn、Yn、Znは、D50光源下におけるXYZ系
の3刺激値である。
【0031】但し、X/Xn≦0.008856(ステップ52、
YES)の場合には、式(2)の(X/Xn)1 / 3が7.787(X
/Xn)+16/116に置換され(ステップ54)、Y/Yn≦0.
008856(ステップ56、YES)の場合には、式(1)
〜(3)の(Y/Yn)1 / 3が7.787(Y/Yn)+16/116に置換さ
れ(ステップ58)、Z/Zn≦0.008856(ステップ6
0、YES)の場合には、式(3)の(Z/Zn)1 / 3が7.78
7(Z/Zn)+16/116に置換される(ステップ62)。
【0032】さらに、プロファイル合成装置30eの明
度・彩度調整部30cは、データ変換部30bによって
変換されたLabデータの明度及び彩度を調節して新た
にL'a'b'データを生成する。図6及び図7に、明度
・彩度調整部30cによる明度及び彩度の調整処理を説
明するためのフローチャートを示す。
【0033】一般的に、コピー結果が原稿よりも暗い場
合、好印象を受けない。よって、原稿よりも明度を高め
ることがコピーの色再現に必要となる。但し、全体的に
明度を高めてしまうと、ぼやけた印象のコピー結果とな
ってしまう。そこで、シャドウ部からハイライト部にか
けて異なる明度調整を行い、メリハリの効いたコピー結
果が得られるようにする。
【0034】また、一般的に、原稿よりも彩度の落ちた
くすんだ色再現はあまり好ましくない。但し、あまり彩
度が強過ぎて、きつい感じのする色再現も好ましくな
い。すなわち、ビジネス文書などのグラフなどは多少鮮
やかでも差し支えないが、写真原稿が鮮やか過ぎるのは
好ましくない。そこで、原稿の種類などに応じて彩度調
整を行うことによってより鮮やかな色再現を可能にす
る。
【0035】以下の第1及び第2の実施例において、L
値が65以上の領域を「ハイライト部」と称し、L値が
30以上で65未満の領域を「中間部」と称し、L値が
30未満の領域を「シャドウ部」と称する。また、「ノ
ーマルモード」とは、スピード優先のモード設定であ
り、用紙が普通紙で、原稿がテキスト及びビジネス文書
の場合に設定されるモードである。「ファインモード」
とは、画質優先のモード設定であり、用紙が普通紙で、
原稿が写真を含む文書の場合に設定される文書である。
「フォトモード」も、ファインモードと同様、画質優先
のモード設定であり、用紙が専用紙(光沢紙)で、原稿
が写真の場合に設定されるモード設定である。
【0036】第1実施例 まず、図6を参照して、本発明によるプロファイル合成
装置30eの明度・彩度調整部30cにおける明度及び
彩度の調整処理の第1実施例を説明する。明度・彩度調
整部30cでは、各モード毎に種々の明度・彩度の調整
を行う。
【0037】明度・彩度調整部30cは、ノーマルモー
ドの場合(ステップ64、YES)、ハイライト部の明
度値を7増加させ、中間部の明度値を5増加させ、シャ
ドウ部の明度値を3増加させる(ステップ66)。この
ように、シャドウ部からハイライト部まで明るさの調整
量の差を大きくしてメリハリの効いた色再現を行うこと
ができる。なお、各領域における明度調整量はこれらの
値には限定されず、任意の好適な値に設定することがで
きる。そして、明度調整(ステップ66)の後、明度・
彩度調整部30cは、彩度値を30パーセント増加させ
る(ステップ68)。すなわち、S=(a2+b21/2
し、S=10の彩度を有する色に対して彩度値Sを3増
加させ、S=20の彩度を有する色に対して彩度値Sを
6増加させる。
【0038】次に、明度・彩度調整部30cは、ファイ
ンモードの場合(ステップ70、YES)、ハイライト
部の明度値を5増加させ、中間部の明度値を4増加さ
せ、シャドウ部の明度値を3増加させる(ステップ7
2)。このように、シャドウ部からハイライト部まで明
るさの調整量の差を中程度にしてややメリハリの効いた
色再現を行うことができる。なお、各領域における明度
調整量はこれらの値には限定されず、任意の好適な値に
設定することができる。そして、明度調整(ステップ7
2)の後、明度・彩度調整部30cは、ノーマルモード
の場合と同様にして、彩度値を30パーセント増加させ
る(ステップ74)。
【0039】さらに、明度・彩度調整部30cは、フォ
トモードの場合(ステップ76、YES)、ハイライト
部の明度値を4増加させ、中間部の明度値を3増加さ
せ、シャドウ部の明度値を2増加させる(ステップ7
8)。このように、シャドウ部からハイライト部まで明
るさの調整量の差を小さくして若干メリハリの効いた自
然な色再現を行うことができる。なお、各領域における
明度調整量はこれらの値には限定されず、任意の好適な
値に設定することができる。写真原稿の場合には鮮やか
過ぎるコピー結果が好ましくないため、フォトモードで
は、明度調整(ステップ78)の後、彩度値を調整しな
い。
【0040】以上の処理の後、明度・彩度調整部30c
は、モード設定を終了するか否かを判定する(ステップ
80)。すなわち、ユーザがモードを再設定する場合
(ステップ80、NO)には上記ステップ64〜78が
繰り返される。一方、ユーザがモードを再設定しない場
合(ステップ80、YES)には、明度・彩度調整部3
0cにおける明度及び彩度の調整処理を終了する。
【0041】第2実施例 次に、図7を参照して、本発明によるプロファイル合成
装置30eの明度・彩度調整部30cにおける明度及び
彩度の調整処理の第2実施例を説明する。第2実施例に
おいても第1実施例と同様に、明度・彩度調整部30c
では、各モード毎に種々の明度・彩度の調整を行う。第
1実施例と第2実施例とでは、明度調整量の設定方法が
異なる。
【0042】明度・彩度調整部30cは、ノーマルモー
ドの場合(ステップ82、YES)、シャドウ部の明度
値をΔL1増加させ、中間部の明度値をΔL1+3(=
ΔL2)増加させ、ハイライト部の明度値をΔL2+3
増加させる(ステップ84)。このように、シャドウ部
からハイライト部まで明るさの調整量の差を大きくして
メリハリの効いた色再現を行うことができる。なお、Δ
L1は任意の好適な値に設定することができるが、1〜
5の範囲が好ましい。そして、明度調整(ステップ8
4)の後、明度・彩度調整部30cは、彩度値を30パ
ーセント増加させる(ステップ86)。すなわち、S=
(a2+b21/2とし、S=10の彩度を有する色に対し
て彩度値Sを3増加させ、S=20の彩度を有する色に
対して彩度値Sを6増加させる。
【0043】次に、明度・彩度調整部30cは、ファイ
ンモードの場合(ステップ88、YES)、シャドウ部
の明度値をΔL1増加させ、ΔL1+2(=ΔL2)増
加させ、ハイライト部の明度値をΔL2+2増加させる
(ステップ90)。このように、シャドウ部からハイラ
イト部まで明るさの調整量の差を中程度にしてややメリ
ハリの効いた色再現を行うことができる。なお、ΔL1
は任意の好適な値に設定することができるが、1〜5の
範囲が好ましい。そして、明度調整(ステップ88)の
後、明度・彩度調整部30cは、ノーマルモードの場合
と同様にして、彩度値を30パーセント増加させる(ス
テップ92)。
【0044】さらに、明度・彩度調整部30cは、フォ
トモードの場合(ステップ94、YES)、シャドウ部
の明度値をΔL1増加させ、ΔL1+1(=ΔL2)増
加させ、ハイライト部の明度値をΔL2+2増加させる
(ステップ96)。このように、シャドウ部からハイラ
イト部まで明るさの調整量の差を小さくして若干メリハ
リの効いた自然な色再現を行うことができる。なお、各
領域における明度調整量はこれらの値には限定されず、
任意の好適な値に設定することができる。写真原稿の場
合には鮮やか過ぎるコピー結果が好ましくないため、フ
ォトモードでは、明度調整(ステップ96)の後、彩度
値を調整しない。
【0045】以上の処理の後、明度・彩度調整部30c
は、モード設定を終了するか否かを判定する(ステップ
98)。すなわち、ユーザがモードを再設定する場合
(ステップ98、NO)には上記ステップ82〜96が
繰り返される。一方、ユーザがモードを再設定しない場
合(ステップ98、YES)には、明度・彩度調整部3
0cにおける明度及び彩度の調整処理を終了する。
【0046】以上の説明したように、Labデータに基
づき明度及び彩度の調整の後、明度・彩度調整部30c
は、L'a'b'データを生成する。そして、図3に示す
ように、明度・彩度調整部30cによって生成された
L'a'b'データは、コントローラ30のハードディス
ク36に格納されたプリンタプロファイル30dによっ
てCMYKデータに変換されてプリンタ40に供給され
る。図4(b)に、プリンタプロファイル30dのデータ
内容を示す。図4(b)に示すように、プリンタプロファ
イル30dは、ヘッダ領域と、タグ領域と、テーブル領
域とを備え、当該テーブル領域において、前記L'a'
b'データを1次元補正した後、補正された値に基づき
3次元ルックアップテーブルを参照して得られた値を更
に1次元補正して、CMYKデータに変換する。
【0047】なお、プリンタプロファイル30dのヘッ
ダ領域、タグ領域及びテーブル領域のデータ内容は、ス
キャナプロファイル30aと同様である。
【0048】このように、プロファイル合成装置30e
のデータ変換部30bにおいて、スキャナプロファイル
から出力されたXYZデータをLabデータに変換し
て、プリンタプロファイルで色変換できるようにしてい
るので、入力装置としてのスキャナのプロファイルと出
力装置としてのプリンタのプロファイルとを合成して直
接色変換できる。さらに、明度・彩度調整部に30cに
より明度値及び彩度値を増加させ、メリハリの効いた色
再現を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載のプロファイル合成方
法、請求項6に記載のプロファイル合成装置、または請
求項に記載の記録されているプログラムの処理の実行
によれば、入力デバイスの出力データを第1色空間デー
タに変換するための入力デバイスプロファイルと、第2
色空間データを出力デバイスの入力データに変換するた
めの出力デバイスプロファイルとを合成するに際して、
前記第1色空間データを、明度を軸とする色空間におけ
る第3色空間データを介して、前記第2色空間データに
変換するためのデータ変換を行っている。よって、入力
装置のプロファイルと出力装置のプロファイルとを合成
して直接色変換でき、色補正による誤差を低減させ、忠
実な色再現を可能とするとともに、演算回数を減少さ
せ、演算処理時間を減少させることができる。すなわ
ち、本発明によれば、迅速且つ忠実な色再現が可能にな
る。
【0050】さらに、明度、彩度を調整することによっ
て、メリハリの効いた鮮やかな色再現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるプロファイル合
成装置を適用した複写装置を示す外観図である。
【図2】コントローラ30の概略ブロック図である。
【図3】本発明によるプロファイル合成装置の機能ブロ
ック図である。
【図4】(a)は、スキャナプロファイルのデータ内容
を示す図であり、(b)は、プリンタプロファイルのデ
ータ内容を示す図である。
【図5】データ変換部30bによるデータ変換処理を説
明するためのフローチャートである。
【図6】明度・彩度調整部30cによる明度及び彩度の
調整処理(第1実施例)を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】明度・彩度調整部30cによる明度及び彩度の
調整処理(第2実施例)を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 複写装置 20 スキャナ 30 コントローラ 30a スキャナプロファイル 30b データ変換部 30c 明度・彩度調整部 30d プリンタプロファイル 30e プロファイル合成装置 31 CPU 32 バス 33 RAM 34 ROM 35 操作パネル 36 ハードディスク 37 I/O 38 メディア読取装置 40 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C077 LL18 LL19 MP08 PP15 PP42 PP43 PQ22 PQ23 TT02 TT06 5C079 HB01 HB03 HB05 HB08 HB11 LA12 MA01 MA04 NA03 NA11 PA02 PA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デバイスの出力データを第1色空間
    データに変換するための入力デバイスプロファイルと、
    第2色空間データを出力デバイスの入力データに変換す
    るための出力デバイスプロファイルとを合成するための
    プロファイル合成方法であって、 前記第1色空間データを、明度を軸とする色空間におけ
    る第3色空間データに変換する第1データ変換工程と、 当該第1データ変換工程において変換された第3色空間
    データの明度を調整する明度調整工程と、 当該明度調整工程において明度調整された第3色空間デ
    ータを前記第2色空間データに変換するための第2デー
    タ変換工程と、 を備えているプロファイル合成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1データ変換工程において変換さ
    れた第3色空間データの彩度を調整する彩度調整工程を
    さらに備えている請求項1に記載のプロファイル合成方
    法。
  3. 【請求項3】 明度調整工程における明度の調整量を、
    各モード毎に変更する請求項1または2に記載のプロフ
    ァイル合成方法。
  4. 【請求項4】 彩度調整工程における彩度の調整量を、
    各モード毎に変更する請求項2または3に記載のプロフ
    ァイル合成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1データ変換工程において変換さ
    れた第3色空間データの明度値が大きい程、明度調整工
    程において前記第3色空間データの明度値を増大させて
    明度調整を行う請求項1乃至4のいづれか一項に記載の
    プロファイル合成方法。
  6. 【請求項6】 入力デバイスの出力データを第1色空間
    データに変換するための入力デバイスプロファイルと、
    第2色空間データを出力デバイスの入力データに変換す
    るための出力デバイスプロファイルとを合成するための
    プロファイル合成装置であって、 前記第1色空間データを、明度を軸とする色空間におけ
    る第3色空間データに変換する第1データ変換手段と、 当該第1データ変換手段において変換された第3色空間
    データの明度を調整する明度調整手段と、 当該明度調整手段において明度調整された第3色空間デ
    ータを前記第2色空間データに変換するための第2デー
    タ変換手段と、 を備えているプロファイル合成装置。
  7. 【請求項7】 入力デバイスの出力データを第1色空間
    データに変換するための入力デバイスプロファイルと、
    第2色空間データを出力デバイスの入力データに変換す
    るための出力デバイスプロファイルとを合成するための
    プロファイル合成処理をコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能
    な記録媒体であって、 前記第1色空間データを、明度を軸とする色空間におけ
    る第3色空間データに変換する第1データ変換処理と、 当該第1データ変換処理において変換された第3色空間
    データの明度を調整する明度調整処理と、 当該明度調整処理において明度調整された第3色空間デ
    ータを前記第2色空間データに変換するための第2デー
    タ変換処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータによって読取可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5のいづれか一項に記載の
    プロファイル合成方法によって合成されたプロファイル
    を備え、当該合成されたプロファイルを用いて入力デバ
    イスの出力データを出力デバイスの入力データに変換す
    るデータ変換装置。
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