JP2004187146A - 画像処理装置の色味変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力された白黒画像を画像出力装置の色信号に変換し、好ましい色味で出力する。
【解決手段】入力された白黒信号を明度に関する第一の信号に変換し、第一の信号を色度点軌跡上の移動距離に関する第二の信号に変換し、第二の信号を色度点に関する第三の信号に変換し、第一の信号及び第三の信号を画像出力装置の色信号に変換する。そして、色度点軌跡は、白黒信号に関する画像出力装置の再現色の色度点軌跡であり、所定の色度点を含む。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された白黒信号を画像出力装置の色信号に変換する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラの普及によってデジタルカラー画像の利用が急激に増加し、これらの画像を良好に印刷するためのフォトプリント技術が盛んに開発されている。これに対して、銀塩写真では、クラシックカメラで白黒写真を撮ることが流行している。白黒写真は、被写体の質感をカラー写真にはない微妙な味わいや表現力によって再現し、カラー写真とは別の表現手段として利用されている。一方、デジタル白黒画像は、現在カラー画像ほど利用されていないものの、今後デジタルカメラが白黒写真と同様の表現手段として使われるようになると、利用の拡大が見込まれる。
【0003】
一般に、白黒画像の印刷は、黒色の色材(インクやトナー)による画像形成によって実現される。しかし、黒色の色材のみで画像形成を行う場合、黒色の色材の色特性によって印刷画像の色味がほぼ決まってしまうため、印刷画像の色味を好ましく再現するように制御することはできない。
【0004】
また、白黒画像は、黒色(以下Kとする)に加え、シアン(以下Cとする)、マゼンタ(以下Mとする)、イエロ(以下Yとする)等の色材を利用した、所謂「コンポジットブラック」によって画像形成が行われることもある。この場合、画像を構成する白黒信号値に対応する印刷色(以下グレイラインとする)を適切に設定することにより、印刷画像の色味を好ましく再現するように制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のグレイラインの設定、つまり印刷用紙の色と色材の色とによって定まる白信号の色度点と黒信号の色度点との結び方によっては、画像が黄色味や赤味に偏ったり、色味の変化が目立ってしまい、良好な色味の印刷画像を得ることができない、という問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、入力された白黒画像を画像出力装置の色信号に変換し、好ましい色味で出力することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、入力された白黒信号を画像出力装置の色信号に変換する画像処理装置の色味変換方法であって、入力された白黒信号を、その白黒信号に関する画像出力装置の再現色の色度点軌跡上の距離に関する信号に変換する変換工程と、変換された距離に関する信号に基づき前記入力された白黒信号を前記画像出力装置の色信号に変換して出力する出力工程とを有し、
前記色度点軌跡は、所定の色度点を含むことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
尚、本実施形態では、外部から入力される白黒画像を受け付け、入力白黒画像を紙やOHPなどの画像記録媒体上にプリントアウトする画像出力装置に対して出力する、画像処理装置を例に説明する。
【0010】
[第一実施形態]
<周辺機器との構成>
まず、本発明に係る画像処理装置の機能概要構成を説明すると共に、周辺機器との構成について説明する。
【0011】
図1は、本実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。図1に示すように、画像処理装置100は画像入力部110、画像処理部120、画像出力部130で構成されている。ここで、画像記録媒体101から読み込まれた白黒画像データは、画像入力部110を介して入力され、画像処理部120において画像出力装置102で印刷される色信号へ変換され、画像出力部130を介して画像出力装置装置102へ出力される。尚、画像出力装置102は、典型的にはC、M、Y、Kの4色のインクやトナーによって紙面上に画像を形成するカラープリンタである。
【0012】
<基本構成>
図2は、本実施形態における画像処理装置100の基本構成を示す図である。図2において、201はCPUであり、RAMやROMに格納されたプログラムやデータを用いて本装置全体の制御を行うと共に、後述する各画像処理も行う。202はRAMであり、ハードディスクなどの外部記憶装置や記録媒体ドライブからロードされたプログラムやデータ又は処理中の各種のデータを一時的に記憶するエリアを備えると共に、CPU201が各処理を実行する際に用いるワークエリアも備える。203はROMであり、CPU201が本装置全体の制御を行うためのプログラムやデータを格納する。204は操作部であり、キーボードやマウスなどのポインティングデバイスにより構成されており、各種指示を本装置に対して入力することができる。
【0013】
205は表示部であり、CRTや液晶画面などにより構成されており、各種のグラフィックユーザインターフェース(GUI)や画像、文字などを表示する。206はI/F部であり、画像出力装置102と接続し、画像出力装置102に対してデータを出力するために用いられる。207は外部記憶装置であり、OSや後述する各種の画像処理を行うためのプログラム(画像処理プログラム208)、後述する各種のパラメータ209を保存する。典型的には、画像処理プログラム208には、画像出力装置102の制御プログラムが含まれている。210は記録媒体ドライブであり、画像記録媒体101から画像を含む各種のデータを読み取り、外部記憶装置207やRAM202に出力する。211は上述の各部を接続するシステムバスである。
【0014】
<機能構成>
図3は、第一実施形態における画像処理部の機能構成を示す図である。図3に示すように、画像処理部120は階調特性変換部301、色味変換A部302、色味変換B部303、出力プロファイル変換部304、色分解変換部305とにより、入力された白黒画像を構成する白黒信号GLを画像出力装置102の印刷色信号CMYKへ変換する。以下、各部の処理に関して詳細に説明する。
【0015】
まず、階調特性変換部301は、階調特性保持部306に格納された階調特性に基づいて、入力白黒画像を構成する白黒信号GLを、その白黒信号GLを画像出力装置102で出力した時に得られる印刷画像の明度L* に変換する。
【0016】
図4は、階調特性保持部306に格納される階調特性の一例を示す図である。この階調特性は、離散的な白黒信号GLに関する明度L* の対応表であり、印刷画像の明るさに関係する。尚、任意の白黒信号GLに対応する明度L* は公知の補間演算によって求めることができる。
【0017】
図5は、白黒信号GLと明度L* との対応関係の一例を示す図である。図5において、白黒信号GLは8ビットの信号値であり、GL=255に対応する明度L* (Lmax)は、画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)によって再現可能な最大明度であり、GL=0に対応する明度L* (Lmin)は、画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)によって再現可能な最小明度である。典型的には、Lmaxは画像記録媒体(印刷用紙等)の色(以下白色印刷色とする)の明度L* である。また、より好適な例として、0<GL、かつ、GL<255である白黒信号GLに対応する明度L* は、入力白黒画像を生成した装置(デジタルカメラ、スキャナ等)の特性や好ましい階調特性に基づいて決定される。
【0018】
次に、色味変換A部302は、色味変換テーブル保持部307に格納された色味変換テーブルに基づいて、入力信号である明度L* を後述する色度空間上の距離信号lに変換する。
【0019】
図6は、色味変換テーブル保持部307に格納される色味変換テーブルの一例を示す図である。この色味変換テーブルは、画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)によって再現可能な最大明度及び最小明度を含む、離散的な明度L* に関する距離信号lの対応表であり、印刷画像の色味に関係する。尚、任意の明度L* に対応する距離信号lは公知の補間演算によって求めることができる。
【0020】
ここで図7を参照して、距離信号l及び画像処理装置におけるグレイラインについて詳細に説明する。
【0021】
図7は、CIELAB色空間のa* b* 平面に投影された第一実施形態におけるグレイラインの軌跡を模式的に示す図である。図7において、点Wは白黒信号GLの最大値(白信号)に対応した印刷色の色度点であり、点Kは白黒信号GLの最小値(黒信号)に対応した印刷色の色度点である。典型的には、点Wは白色印刷色の色度点であり、点Kは画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)によって再現可能な最小明度の色(以下黒色印刷色とする)の色度点である。また、点Gは好ましいグレイの色度点である。第一実施形態では、図7に示すように、グレイラインが好ましい色度点(点G)を通過するように、画像信号を処理することにより、良好な色味の印刷画像を得ることを可能とする。
【0022】
ここで、好ましいグレイの色度点は、例えばb* 軸近傍で、b* マイナス側に位置する。上述の距離信号lは、図7に示す点Wを起点とした時のグレイライン軌跡に沿った距離であり、このグレイライン軌跡上の色度点に対応する信号値である。例えば、点Gに対応する距離信号lgは、このグレイライン軌跡に沿ったW−Gの距離であり、点Kに対応する距離信号lkは、距離信号lgとグレインライン軌跡に沿ったG−Kの距離との和である。また、点Wに対応する距離信号は0である。
【0023】
次に、図8を参照して、第一実施形態における色味変換A部302による色味変換処理の詳細について説明する。
【0024】
図8は、図6に示した色味変換テーブルを構成する明度L* と距離信号lとの対応関係の一例を示す図である。図8において、明度Lminは黒色印刷色の明度を示す。この黒色印刷色の色度点は図7における点Kであり、明度Lminに対応する距離信号lは、上述の例において距離信号lkである。また、明度Lmaxは白色印刷色の明度を示す。この白色印刷色の色度点は図7における点Wであり、明度Lmaxに対応する距離信号lは、上述したように0である。ここで、中間明度部(図8において、L1<L* かつL* <L2を満たすL* )に対応する距離信号lは、図7において好ましいグレイの色度点Gに対応する距離信号lgとする。第一実施形態では、中間明度部の色度点を好ましいグレイの色度点とするように画像信号を処理することにより、好ましい色味で出力することが可能となる。
【0025】
更に図8を参照して、ハイライト部及びシャドウ部における色味変化の抑制機構について説明する。図8において、上述の中間明度部の明度範囲が広い場合、つまりL2−L1が大きい場合には、ハイライト部とシャドウ部を除く入力白黒信号のほとんどが好ましい色度点で再現される。しかしながら、この場合、白色印刷色近傍の高明度部及び黒色印刷色近傍の低明度部において、明度に関する色度点の変化率が大きいため、グラデーション画像等で色味変化が観察されてしまう。そこで、画像処理装置では、図8に示すΦ及びθ(それぞれ、上述の高明度部と低明度部において色味変換テーブルが示すラインとL* 軸に平行な直線とのなす角度)をそれぞれ適当な値とすることにより色度点の変化率を制限し、色味変化を抑制する。
【0026】
次に、色味変換B部303は、色度ラインテーブル保持部308に格納された色度ラインテーブルに基づいて、入力信号である距離信号lをCIELAB色空間の色度座標信号(a* 、b* )に変換する。
【0027】
図9は、色度ラインテーブル保持部308に格納される色度ラインテーブルの一例を示す図である。この色度ラインテーブルは、図7で示したグレイライン軌跡における距離信号lと色度座標a* 、b* との対応関係を離散的な距離信号lに関して抽出した対応表である。尚、任意の距離信号lに対応する色度座標信号(a* 、b* )は、この色度ラインテーブルから公知の補間演算によって求めることができる。
【0028】
次に、出力プロファイル変換部304は、出力プロファイル保持部309に格納された出力プロファイルに基づいて、入力L* a* b* 信号を画像出力装置102に依存した色信号RGBに変換する。
【0029】
図10は、出力プロファイル保持部309に格納される出力プロファイルの一例を示す図である。この出力プロフィルは、離散的なRGB色信号に関する印刷色(CIELAB値)の対応表、所謂3次元ルックアップテーブル(以下LUTとする)であり、画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)の色再現特性に関係する。出力プロファイル変換部304は、この3次元LUTから入力信号L* a* b* 近傍のデータを検索し、検索したデータと入力信号とから公知の補間方法を用いて出力色信号RGBを求める。
【0030】
次に、色分解変換部305は、色分解LUT保持部310に格納された色分解LUTに基づいて、入力RGB色信号を画像出力装置102の色信号CMYKに変換する。
【0031】
図11は、色分解LUT保持部310に格納される色分解LUTの一例を示す図である。この色分解LUTは、離散的なRGB色信号に関するCMYK信号の対応表であり、画像出力装置102及び画像記録媒体(印刷用紙等)の色再現特性に関係する。色分解変換部305は、この色分解LUTを用いた公知の方法により、入力色信号RGBを出力色信号CMYKに変換する。
【0032】
<画像処理手順>
図12は、第一実施形態における画像処理手順を示すフローチャートである。この画像処理は次の手順で行われる。まずステップS1201で初期設定を行う。この初期設定では、画像記録媒体(印刷用紙等)に応じて、対応する色味変換テーブル及び色度ラインテーブルをそれぞれ色味変換テーブル保持部307及び色度ラインテーブル保持部308に格納し、同様に画像記録媒体(印刷用紙等)に応じて、対応する出力プロファイル及び色分解LUTをそれぞれ出力プロファイル保持部309及び色分解LUT保持部310に格納する。また、デフォルトの階調特性又は指定された階調特性を階調特性保持部306に格納する。更に、入力白黒画像を設定する。
【0033】
次に、ステップS1202において、階調特性変換部301が入力白黒画像を構成する白黒信号GLを明度L* に変換し、続くステップS1203において、色味変換A部302が前段で得られた明度L* を距離関数lに変換する。次に、ステップS1204において、色味変換B部303が前段で得られた距離関数lをCIELAB色空間の色度座標信号(a* 、b* )に変換する。そして、ステップS1205において、出力プロファイル変換部304が前段で得られた色度座標信号(a* 、b* )とステップS1202で得られた明度L* とから、画像出力媒体(印刷用紙等)に依存した色信号RGBを求める。
【0034】
次に、ステップS1206において、色分解変換部305が前段で得られた色信号RGBを画像出力装置102への出力色信号CMYKに変換し、出力する。そして、ステップS1207において、入力白黒画像を構成する全ての白黒信号の処理が終了したか否かを判断し、全信号の処理が終了していなければステップS1202へ戻り、上述した処理を繰り返す。
【0035】
以上説明したように、本実施形態における画像処理装置によれば、白黒画像を画像記録媒体(印刷用紙)に好適なグレイラインで出力することが可能となる。具体的には、中間明度部の色度点を好ましいグレイの色度点とし、ハイライト部及びシャドウ部における色度点の変化率を適切な値とすることで、ハイライト部及びシャドウ部における色味変化を抑制し、良好な色味の白黒印刷画像を出力することができる。
【0036】
[第二実施形態]
第一実施形態の機能構成における色味変換A部302は、明度L* を好ましいグレイラインに対応する距離信号lに変換しているが、明度L* を介さずに入力白黒信号GLを距離信号lに変換するように構成しても良い。
【0037】
図13は、第二実施形態における画像処理部の機能構成を示す図である。図13に示すように、画像処理部は階調特性変換部1301、色味変換A部1302、色味変換B部1303、出力プロファイル変換部1304、色分解変換部1305とにより、入力白黒画像を構成する白黒信号GLを画像出力装置102の印刷色信号CMYKへ変換する。この構成において、色味変換A部1302以外は、第一実施形態における同名の構成要素と同じ機能であるため、その説明は省略する。
【0038】
第二実施形態における色味変換A部1302は、色味変換テーブル保持部1307に格納された色味変換テーブルに基づいて入力白黒画像を構成する白黒信号GLを距離信号lに変換する。以下、色味変換A部1302の処理の詳細を説明する。
【0039】
図14は、色味変換テーブル保持部1307に格納される色味変換テーブルの一例を示す図である。この色味変換テーブルは、離散的な白黒信号GLに関する距離信号lの対応表であり、印刷画像の色味に関係する。
【0040】
図15は、図14に示す色味変換テーブルを構成する白黒信号GLと距離信号lとの対応関係の一例を示す図である。図15では、白黒信号GLは8ビットの信号値である。GL=0の色度点は図7に示す点Kであり、対応する距離信号lは上述の例においてlkである。また、GL=255の色度点は図7に示す点Wであり、対応する距離信号lは0である。
【0041】
ここで、中間明度部(図15に示すGL1<GLかつGL<GL2を満たすGL)に対応する距離信号lは、図7において好ましいグレイの色度点Gに対応するlgとする。中間明度部の色度点を好ましいグレイの色度点に対応する距離信号に設定することで、好ましい色味による印刷が可能となる。また、図15に示すΦ及びθ(それぞれ、高白黒信号部と低白黒信号部において色味変換テーブルが示すラインとGL軸に平行な直線とのなす角度)をそれぞれ適当な値に設定することで、色度点の変化率を制限し、色味変化の抑制を行うことができる。
【0042】
第二実施形態における構成によれば、色味変換と階調変換(明るさ変換)とを独立して行うことが可能となる。
【0043】
[第三実施形態]
第一実施形態の機能構成における色味変換A部302は、色味変換テーブル保持部307に格納された色味変換テーブルに基づいて入力信号である明度L* を色度空間上の距離信号lに変換しているが、数個のパラメータを用いた数値演算により上述の変換を実施しても良い。
【0044】
例えば、図8に示すLmin、L1、L2、Lmax、lk、lgの値を用いて、以下に示す式によって変換を実施する。
Lmin≦L* <L1の時
【0045】
【数1】
Figure 2004187146
L1≦L* <L2の時
【0046】
【数2】
Figure 2004187146
L2≦L* <Lmaxの時
【0047】
【数3】
Figure 2004187146
また同様に、第一実施形態における色味変換B部303は、色度ラインテーブル保持部308に格納された色度ラインテーブルに基づいて入力信号である距離信号lをCIELAB色空間の色度座標信号(a* 、b* )に変換しているが、数個のパラメータを用いた数値演算により上述の変換を実施しても良い。
【0048】
例えば、図7に示す点Wの座標を(aw,bw)、点Gの座標を(ag,bg)、点Kの座標を(ak,bk)とする時、これらの値を用いて、以下に示す式によって変換を実施する。
0≦l<lgの時
【0049】
【数4】
Figure 2004187146
lg≦l<lkの時
【0050】
【数5】
Figure 2004187146
尚、lg、lkは、ぞれぞれ点G及び点Kに対応する距離信号lの値である。
【0051】
第三実施形態における構成によれば、対応表を構成する多数のデータの代わりに少数のパラメータのみを保持することにより上述の変換を実施することが可能となる。
【0052】
[他の実施形態]
機能構成の合成:
前述した実施形態の機能構成で説明した各変換部は、合成して使用しても良い。例えば、第一実施形態における機能構成において、色味変換A部302と色味変換B部303とを合成して構成する場合、予め各変換部の処理に基づいて離散的な入力信号(上述の色味変換A部302の入力信号、明度L* )に関する出力信号(上記色味変換B部303の出力信号、CIELAB色空間の色度座標信号a* 、b* )の対応表を求め、保持しておく。尚、任意の入力信号(明度L* )に対応する出力信号(色度座標信号a* 、b* )は、上述の対応表と公知の補間演算によって求められる。
グレイライン:
前述した実施形態において、図7を用いて説明したグレイラインは点Gを含む2つの直線によって構成されているが、このグレイラインは、点Gを含む曲線(非線形ライン)であってもかまわない。また、実施形態において、グレイラインを定義した色度座標信号は、CIELAB色空間のa* 、b* を利用したが、CIELUV色空間のu* 、v* 等の他の色空間を利用しても良い。
【0053】
以上説明したように、実施形態の画像処理装置によれば、白黒画像を好ましい色味で出力することが可能となる。
【0054】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0055】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0056】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0057】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0058】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0059】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力された白黒画像を画像出力装置の色信号に変換し、好ましい色味で出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像処理装置の構成を示す図である。
【図2】本実施形態における画像処理装置100の基本構成を示す図である。
【図3】第一実施形態における画像処理部の機能構成を示す図である。
【図4】階調特性保持部306に格納される階調特性の一例を示す図である。
【図5】白黒信号GLと明度L* との対応関係の一例を示す図である。
【図6】色味変換テーブル保持部307に格納される色味変換テーブルの一例を示す図である。
【図7】CIELAB色空間のa* b* 平面に投影された第一実施形態におけるグレイラインの軌跡を模式的に示す図である。
【図8】図6に示した色味変換テーブルを構成する明度L* と距離信号lとの対応関係の一例を示す図である。
【図9】色度ラインテーブル保持部308に格納される色度ラインテーブルの一例を示す図である。
【図10】出力プロファイル保持部309に格納される出力プロファイルの一例を示す図である。
【図11】色分解LUT保持部310に格納される色分解LUTの一例を示す図である。
【図12】第一実施形態における画像処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第二実施形態における画像処理部の機能構成を示す図である。
【図14】色味変換テーブル保持部1307に格納される色味変換テーブルの一例を示す図である。
【図15】図14に示す色味変換テーブルを構成する白黒信号GLと距離信号lとの対応関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 画像処理装置
101 画像記録媒体
102 画像出力装置
110 画像入力部
120 画像処理部
130 画像出力部
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 操作部
205 表示部
206 I/F部
207 外部記憶装置
208 画像処理プログラム
209 パラメータ
210 記録媒体ドライブ
211 システムバス
301 階調特性変換部
302 色味変換A部
303 色味変換B部
304 出力プロファイル変換部
305 色分解変換部
306 階調特性保持部
307 色味変換テーブル保持部
308 色度ラインテーブル保持部
309 出力プロファイル保持部
310 色分解LUT保持部

Claims (1)

  1. 入力された白黒信号を画像出力装置の色信号に変換する画像処理装置の色味変換方法であって、
    入力された白黒信号を、その白黒信号に関する画像出力装置の再現色の色度点軌跡上の距離に関する信号に変換する変換工程と、
    変換された距離に関する信号に基づき前記入力された白黒信号を前記画像出力装置の色信号に変換して出力する出力工程とを有し、
    前記色度点軌跡は、所定の色度点を含むことを特徴とする画像処理装置の色味変換方法。
JP2002353891A 2002-12-05 2002-12-05 グレイライン設定方法、画像処理装置及び画像処理方法 Expired - Fee Related JP3833170B2 (ja)

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