JP2001077708A - 送信出力補正回路及び送信出力補正機能を備えた無線通信装置 - Google Patents

送信出力補正回路及び送信出力補正機能を備えた無線通信装置

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JP2001077708A
JP2001077708A JP25050699A JP25050699A JP2001077708A JP 2001077708 A JP2001077708 A JP 2001077708A JP 25050699 A JP25050699 A JP 25050699A JP 25050699 A JP25050699 A JP 25050699A JP 2001077708 A JP2001077708 A JP 2001077708A
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JP25050699A
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Masanobu Shimanuki
正信 島貫
Taku Hajikano
卓 初鹿野
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 無線チャネル周波数によらず送信出力レベル
を一定に保持し、これにより無線送信特性の向上を図
る。 【解決手段】 送信出力補正回路30において、補正メ
モリ32に、各無線チャネルごとの送信出力レベルを一
定にするべく設定した送信出力補正データを記憶し、送
信に際し主制御部11から局部発振器25,26に与え
られる無線チャネル指定データPDATAをもとにアド
レス制御部312で読出アドレスを生成して上記補正メ
モリ32に与え、これにより補正メモリ32から対応す
る無線チャネル周波数の送信出力補正データを選択的に
読み出す。そして、この送信出力補正データをD/A変
換器33で利得制御信号PCONTに変換して、送信回
路22の利得制御増幅器221に供給することにより、
送信出力レベルを補正するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機やP
HS(Personal Handyphone System)端末等の無線通信
装置において、特に送信系回路が無線チャネル周波数に
より送信出力が変化する特性を有している場合に、この
特性を補正するために設けられる送信出力補正回路と送
信出力補正機能を備えた無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動通信用の基地局や端末装置
等の無線通信装置では、送信電力増幅回路が温度特性を
有している。この温度特性には、例えば温度上昇に従い
送信出力レベルがリニアに低下するものがあり、安定な
送信出力レベルを得るためにはこの温度特性の補償が必
要不可欠である。そこで従来では、例えばサーミスタ等
の温度センサの検出温度値に応じて利得可変増幅器の利
得を可変制御することで、送信出力レベルを温度補正す
る回路が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、送信出力レ
ベルは温度ばかりでなく送信周波数によっても変動す
る。例えばPHS端末は、300kHz間隔で配置され
た87チャネルの無線周波数を選択的に使用して基地局
との間で無線通信を行っている。PHS端末では、上記
87チャネルの無線周波数に対応する局部発振周波数を
周波数シンセサイザで発生し、この周波数シンセサイザ
で発生された局部発振周波数を用いて送信系回路で変調
や周波数変換等を行って無線周波数信号を送信する。
【0004】しかしながら、上記送信系回路が有する周
波数特性は、部品のバラツキ等の影響によりフラットに
ならない場合がある。この場合、送信系回路に設けられ
ている利得制御増幅器の利得を一定に保持しても、送信
する無線チャネル周波数によって送信出力レベルは変化
してしまう。例えば、任意のチャネルの周波数特性が基
準となるチャネルに対し−3dB劣化すると、送信出力
レベルは約半分になる。このような送信出力レベルの変
化は、通信距離を不安定にして通信中の無線チャネルの
切断や他の無線通信装置への干渉を引き起こし、きわめ
て好ましくない。
【0005】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、無線チャネル周波数に
よらず送信出力レベルを一定に保持し、これにより無線
送信特性の向上を図った送信出力補正回路及び送信出力
補正機能を備えた無線通信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、制御回路から与えられる無線チャネル指
定データに従い、複数の無線チャネル周波数を選択的に
生成して送信する送信系回路を備えた無線通信装置に設
けられる送信出力補正回路にあって、上記複数の無線チ
ャネル周波数と送信出力レベルとの対応関係を表す送信
出力特性をもとに、上記複数の無線チャネル周波数に対
し送信出力レベルを一定にするべく設定した送信出力補
正データを記憶した記憶手段を設け、かつ補正データ生
成手段と、補正手段とを備える。そして、補正データ生
成手段により、上記制御回路から出力される無線チャネ
ル指定データと、上記記憶手段に記憶された送信出力補
正データとをもとに、対応する無線チャネル周波数の送
信出力補正データを生成し、この生成された送信出力補
正データをもとに利得制御信号を生成して、この利得制
御信号を上記送信系回路に供給することでその送信出力
レベルを制御するようにしたものである。
【0007】したがってこの発明によれば、送信系回路
が無線チャネル周波数に応じて送信出力レベルが変化す
る送信出力特性を有していても、この特性は補正され、
送信出力レベルは無線チャネル周波数によらず一定に保
持される。このため、通信可能距離が無線チャネル周波
数によって変化することはなく、これにより通信中での
無線チャネルの切断や他の無線通信装置への干渉を低減
して、通信品質を高く保持することができる。
【0008】上記補正データ生成手段及び補正手段の具
体例としては、次の二つが考えられる。すなわち、その
一つは、記憶手段に、無線チャネル指定データに対応付
けて送信出力補正データを記憶した補正メモリテーブル
を設け、補正データ生成手段において、制御回路から出
力される無線チャネル指定データをもとに上記補正メモ
リテーブルをアクセスして、この補正メモリテーブルか
ら対応する無線チャネル周波数の送信出力補正データを
選択的に読み出すものである。
【0009】他の一つは、記憶手段に送信出力補正デー
タを算出するための演算式を記憶し、補正データ生成手
段において、制御回路から出力される無線チャネル指定
データと、上記記憶手段に記憶された送信出力補正デー
タの演算式とをもとに、対応する無線チャネル周波数の
送信出力補正データを算出するものである。
【0010】前者によれば、メモリテーブルを使用する
ことにより、無線チャネル周波数に対応する補正データ
を簡単な処理でかつ短時間に生成することができる。一
方後者によれば、マイクロプロセッサ等による演算処理
が必要になるものの、メモリテーブルを必要としないの
で送信出力補正回路の回路規模を小型化することができ
る。
【0011】またこの発明に係わる送信出力補正回路
は、制御回路から無線チャネル指定データが出力されて
から送信系回路が無線チャネル周波数の送信を開始する
までの立ち上がり期間に、送信出力補正データの生成及
びこの補正データに応じた送信出力レベルの制御を行う
ことも特徴としている。このようにすることで、送信開
始前に無線チャネル周波数に応じた送信出力レベルの補
正を終了させることができ、送信スロット期間の開始時
点から補正された送信出力レベルで安定した無線送信を
行うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明に
係わる実施形態を説明する。図1は、この発明に係わる
送信出力補正回路を備えた無線通信装置の一実施形態を
示すもので、TDMA無線通信端末装置の回路ブロック
図である。
【0013】このTDMA無線通信端末装置は、ベース
バンド部1と、アンテナ3を備えた無線部2と、キーパ
ッド及び液晶表示器を備えた入力/表示部4と、マイク
ロホン及びスピーカを備えた音声入出力部5と、無線通
信機の動作に必要な種々制御データや、受信メールデー
タ、電話帳データ等のユーザデータを格納するメモリ6
とから構成される。
【0014】このうちベースバンド部1には、送受信デ
ータの符号化及び復号回路と、自機に割り当てられた送
信スロットへの送信データの挿入と受信スロットからの
受信データの抽出を行う多重分離処理部と、無線通信機
全体の動作を統括的に制御する主制御部11とが設けら
れている。
【0015】無線部2は、送受信データを変復調して無
線送受信するもので、例えば次のように構成される。図
2はその構成を示す回路ブロック図である。すなわち、
ベースバンド部1から出力されたベースバンドの送信信
号I,Qは先ず直交変調回路21に入力され、ここで第
2局部発振器25から発生された第2局部発振信号とミ
キシングされて直交変調される。そして、この直交変調
信号は送信回路22に入力される。
【0016】送信回路22は、上記直交変調信号を先ず
利得制御増幅器(GCA)221で利得制御し、続いて
アップ・コンバータ222において第1局部発振器26
から発生された周波数変換用の第2局部発振信号とミキ
シングして無線周波信号に周波数変換する。そして、こ
の送信無線周波信号をバンドパス・フィルタ223に通
したのち前置増幅器224を介して送信電力増幅器22
5に入力し、ここで電力増幅したのちアンテナ回路23
へ出力する。
【0017】アンテナ回路23は高周波スイッチ231
を有し、上記送信回路22から出力された送信無線周波
信号を自機に割り当てられた送信スロット期間に通過さ
せ、この送信無線周波信号をバンドパスフィルタ232
を介してアンテナ3に供給し、このアンテナ3から無線
回線へ送信させる。なお、上記高周波スイッチ231の
スイッチング動作は、ベースバンド部1の主制御部11
から発生されるスロットタイミング指定信号ANTSW
により制御される。
【0018】一方、無線回線を介して到来した無線周波
信号は、アンテナ3で受信されたのちアンテナ回路23
に入力され、ここでバンドパス・フィルタ232に通さ
れたのち高周波スイッチ231により自機に割り当てら
れた受信スロットが抽出されて、受信回路24に入力さ
れる。
【0019】受信回路24は、上記受信無線周波信号を
低雑音増幅器241で増幅したのち、第1のダウンコン
バータ242で第1局部発振器26から発生された第1
局部発振信号とミキシングして第1受信中間周波信号に
周波数変換する。そして、この第1受信中間周波信号を
バイドパス・フィルタ243に通したのち、第2のダウ
ン・コンバータ244で第2局部発振器から発生された
第2局部発振信号とミキシングして第2受信中間周波信
号に周波数変換し、この第2受信中間周波信号を中間周
波増幅器245で増幅したのちベースバンド部1へ出力
する。なお、受信回路24には受信電界強度検出器(R
SSI)246が設けてあり、ここで上記第2受信中間
周波信号の信号レベルをもとに受信電波の受信電界強度
を検出して、その検出信号をベースバンド部1の主制御
部11に通知する。このRSSI検出信号は受信品質の
判定に使用される。
【0020】上記第1局部発振器26及び第2局部発振
器25は、いずれもPLL回路261,251を有し、
その出力をループフィルタ262,252を介して電圧
制御発振器(VCO)263,253に供給することで
局部発振信号を発生する。また、第2局部発振器25の
みは移相器(PS)254を備え、この移相器254に
より互いにπ/2の位相差を有する直交変調用の2つの
第2局部発振信号を出力する。なお、上記第1及び第2
の局部発振信号の周波数は、無線チャネル指定データP
DATAによって設定され、この無線チャネル指定デー
タPDATAはベースバンド部1の主制御部11から与
えられる。
【0021】基準発振器27は、水晶振動子271と、
この水晶振動子271の発振周波数をもとに基準発振信
号を生成する発振回路(X.OSC)272とを備え、
この発振回路272から発生された基準発振信号を上記
第1及び第2の局部発振器26,25のPLL回路26
1,251にそれぞれ供給する。
【0022】なお、以上述べた無線部2の各回路にはそ
れぞれ給電スイッチが設けてある。これらの給電スイッ
チは、対応する回路を必要時にのみ給電を行って動作さ
せるもので、ベースバンド部1の主制御部11から発生
されるバッテリセービング用の制御信号TXBS,RX
BS,CASW,PASW,VCOSW1,VCOSW
2,PLLBS1,PLLBS2,XOBSに従ってオ
ンオフ制御される。
【0023】ところで、無線部2には送信出力補正回路
30が設けてある。この送信出力補正回路30は、補正
制御回路31と、補正メモリ32と、ディジタル/アナ
ログ変換器(D/A)33とを備えている。
【0024】このうち補正メモリ32には、送信出力補
正データ321が記憶してある。送信出力補正データ3
21は、本装置が送信する無線チャネル(例えばPHS
端末であれば87チャネル)と送信出力レベルとの対応
関係を表す送信出力特性をもとに、上記各無線チャネル
の周波数に対し送信出力レベルを一定にするべく設定し
たものである。
【0025】D/A変換器33は、補正メモリ32から
読み出された上記送信出力補正データをアナログ値に変
換し、これにより生成された利得制御信号PCONTを
利得制御増幅器221に与える。
【0026】補正制御回路31は、送信出力レベルの補
正に係わる動作を統括的に制御するもので、例えば次の
ように構成される。図3はその構成を示す回路ブロック
図である。
【0027】すなわち、補正制御回路31には、タイミ
ングクロック生成部311と、アドレス制御部312
と、読出回路部313と、出力制御部314と、外部ト
リガ判別部315と、モード設定/書込読出部316
と、出力終了判別部317とが設けられている。
【0028】このうち、タイミングクロック生成部31
1は、送信出力補正回路30内の各回路、つまり補正メ
モリ32及びD/A変換器33と、補正制御回路31内
のアドレス制御部312、読出回路部313、出力制御
部314、外部トリガ判別部315及び出力終了判別部
317に対し、それぞれ動作に必要なタイミングクロッ
クを供給する。
【0029】外部トリガ判別部315は、ベースバンド
部1の主制御部11が発生する特定のタイミング制御信
号を、送信出力補正動作の実行タイミングを指定するト
リガ信号TRG1として検出する。例えば、PLEを送
信出力レベルの補正タイミングを規定するトリガ信号T
RG1として検出する。そして、このトリガ信号TRG
1を検出すると、上記タイミングクロック生成部311
に起動信号ONを与えてタイミングクロックの発生動作
を開始させる。
【0030】また外部トリガ判別部315は、D/A変
換器33に対し利得制御信号PCONTの出力タイミン
グを指定する機能も有する。すなわち、トリガ信号TR
G1の検出タイミングに応じて、その時点から送信スロ
ット期間の開始時点までを送信出力レベルの制御期間と
し、この期間を表すタイミング信号を生成してD/A変
換器33に与える。
【0031】出力終了判別部317は、出力制御部31
4から発生される出力終了表示信号ESをもとに、D/
A変換器33から利得制御増幅器221へ出力される利
得制御信号PCONTの出力完了タイミングを判別す
る。そして、これらの出力完了タイミングを検出した時
点で、タイミングクロック生成部311に対し停止信号
OFFを与えてタイミングクロックの発生動作を停止さ
せる。
【0032】アドレス制御部312は、ベースバンド部
1内の主制御部11から出力された無線チャネル指定デ
ータPDATAをもとに、送信出力補正データの読出ア
ドレスを生成して補正メモリ32に与える。
【0033】読出回路部313は、上記外部トリガ判別
部315から与えられる読出タイミング従い、補正メモ
リ32の記憶領域321の、上記アドレス制御部312
により指定されたアドレスから送信出力補正データを読
み出し、この送信出力補正データを出力制御部314へ
供給する。
【0034】出力制御部314は、上記外部トリガ判別
部315から与えられた出力タイミング従い、上記補正
メモリ32から読み出された送信出力補正データをD/
A変換器33へ供給する。また、この送信出力補正デー
タの出力終了後に出力終了表示信号ESを発生して、こ
の出力終了表示信号ESを出力終了判別部317に与え
る。
【0035】なお、モード設定/書込読出部316は、
補正メモリ32を書込モードに設定するか読出モードに
設定するかを指定するもので、補正メモリ32に送信出
力補正データを書き込む場合にはこのモード設定/書込
読出部316により書込モードを設定する。
【0036】次に、以上のように構成された送信出力補
正回路30の動作を説明する。先ず、TDMA無線通信
端末装置の使用に先立ち、補正メモリ32に送信出力補
正データの書き込みを行う。すなわち、先ず始めにW/
R端子をWに設定し、電源を投入する。この電源投入に
よりパワーオンリセットが働き、ベースバンド部1の主
制御部11及び送信出力補正回路30の補正制御回路3
1がリセットされる。次に、STBを“H”レベルに設
定する。そうするとモード設定/書込読出部316は書
込モードとなる。そして、この状態で書込アドレスを指
定して送信出力補正データを入力すると、この送信出力
補正データは補正メモリ32の指定アドレスに書き込ま
れる。
【0037】なお、送信出力補正データは、無線チャネ
ル周波数に対する送信出力レベルの変化を表す定格デー
タ或いは測定データをもとに予め用意される。
【0038】上記送信出力補正データの書き込みが終了
すると、モード設定/書込読出部316を読出モードに
設定し、この状態で読出アドレスを順次与えて送信出力
補正データを読み出すことにより、書き込まれたデータ
内容を確認する。
【0039】さて、以上のように補正メモリ32に送信
出力補正データが書き込まれたTDMA無線通信端末装
置の使用を開始すると、その送信出力補正回路30では
次のように送信出力補正動作が行われる。
【0040】すなわち、図4に示すように、送信スロッ
トの開始タイミングより所定時間前に、主制御部11か
ら局部発振器26,25のVCO263,253を起動
するための信号VCOSW1,2が出力されると、送信
出力補正回路30は外部トリガ判別部315によりこの
動作タイミング制御信号VCOSW1,VCOSW2を
トリガ信号TRG1として認識する。そして、この検出
したトリガ信号TRG1に応じて、タイミングクロック
生成部311に対し起動信号ONを与えてタイミングク
ロックの発生動作を開始させる。
【0041】そして、この状態で主制御部11から無線
チャネル指定データPDATAが発生されると、この無
線チャネル指定データPDATAはアドレス制御部31
2に供給される。アドレス制御部312は、この供給さ
れた無線チャネル指定データPDATAに基づいて、指
定された無線チャネル周波数に対応する送信出力補正デ
ータを読み出すための読出アドレスを生成し、補正メモ
リ32に供給する。
【0042】一方読出回路部313は、前記外部トリガ
判別部315から与えられた読出タイミングに従い、上
記補正メモリ32の記憶領域321の、上記アドレス制
御部312により指定されたアドレスから送信出力補正
データを読み出し、この送信出力補正データを出力制御
部314へ出力する。出力制御部314は、前記外部ト
リガ判別部315から与えられた出力タイミングに従
い、上記読出制御部313から出力された送信出力補正
データをD/A変換器33へ出力する。
【0043】したがって、上記送信出力補正データは、
D/A変換器33においてアナログ信号からなる利得制
御信号PCONTに変換されて、利得制御増幅器221
に供給される。この結果、利得制御増幅器221の利得
は可変制御され、これにより変調信号の信号レベルは調
整される。
【0044】また、上記D/A変換器33から利得制御
増幅器221への利得制御信号PCONTの出力が完了
すると、出力終了判別部317から停止信号OFFが発
生され、これによりタイミングクロック生成部311は
動作タイミングクロックの発生動作を停止する。
【0045】かくして、送信スロット期間における送信
動作が開始される前のアイドル期間において、無線チャ
ネルに応じた送信出力レベルの補正が行われる。なお、
この補正された送信出力レベルは、主制御部11から新
たな無線チャネル指定データPDATAが出力されるま
で保持される。
【0046】以上述べたように、送信出力補正回路30
において、補正メモリ32に、各無線チャネルごとの送
信出力レベルを一定にするべく設定した送信出力補正デ
ータを記憶し、送信に際し主制御部11から局部発振器
25,26に与えられる無線チャネル指定データPDA
TAをもとにアドレス制御部312で読出アドレスを生
成して上記補正メモリ32に与え、これにより補正メモ
リ32から対応する無線チャネル周波数の送信出力補正
データを選択的に読み出す。そして、この送信出力補正
データをD/A変換器33で利得制御信号PCONTに
変換して、送信回路22の利得制御増幅器221に供給
することにより、送信出力レベルを補正するようにして
いる。
【0047】従って、送信回路22やアンテナ回路23
等が無線チャネル周波数に応じて送信出力レベルが変化
する特性を有していたとしても、各無線チャネルごとに
送信出力レベルの補正がなされ、この結果すべての無線
チャネルにおいて一定の送信出力レベルで無線周波信号
を送信することができる。このため、通信可能距離が無
線チャネルによって変化することはなくなり、これによ
り通信中での無線チャネルの切断や他の無線通信端末装
置への干渉等を低減して、通信品質を高く保持すること
ができる。
【0048】また、送信出力補正データの生成手段とし
て補正メモリ32を使用しているので、補正のための処
理を簡単化することができ、また補正処理に要する時間
を短縮することができる。
【0049】さらに、送信出力補正回路30による送信
出力レベルの補正動作は、無線通信端末装置の送信スロ
ット期間に先立ち行われる。このため、送信スロット期
間において無線周波信号の送信出力レベルが送信出力補
正動作により変動する不具合は防止される。
【0050】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、前記実施形態では送信出力補
正データの生成を補正メモリ32を用いて行ったが、補
正メモリ32又は補正制御回路31の内部メモリに上記
送信出力補正データを算出するための演算式を記憶して
おき、主制御部11から発生される無線チャネル指定デ
ータPDATAと上記演算式とをもとに、対応する無線
チャネル周波数の送信出力補正データを算出するように
構成してもよい。
【0051】このように構成すると、補正制御回路31
において送信出力データを算出するための演算処理が必
要になるが、送信出力補正データを記憶するための大容
量の補正メモリ32を不要にすることができ、これによ
り送信出力補正回路30の回路規模を小型化することが
できる。
【0052】また、前記実施形態では無線チャネルによ
る送信出力レベルの変化のみを補正する場合を例にとっ
て説明したが、送信出力レベルに影響を及ぼす要素とし
ては既に述べたように周囲温度もある。そこで、無線チ
ャネルによる送信出力レベルの変化分と周囲温度による
送信出力レベルの変化分とを共に考慮して送信出力補正
データを作成して補正メモリ32に記憶しておく。そし
て、送信に先立ち、主制御部11から発生された無線チ
ャネル指定データPDATAと、この時点で温度検出回
路で検出された温度検出データとをもとに読出アドレス
を作成して補正メモリ32に与え、これにより上記無線
チャネル及び現在温度に対応した送信出力補正データを
読み出す。そして、この補正データを利得制御信号PC
ONTに変換して利得制御増幅器221に供給すること
により、送信出力レベルを補正するように構成してもよ
い。
【0053】このように構成すると、一つの送信出力補
正データを用いて、周囲温度による送信出力レベルの変
化と無線チャネル周波数による送信出力レベルの変化を
共に補正することができ、簡単な構成で多様な補正処理
を行うことができる。
【0054】さらに前記実施形態では、補正メモリ32
や補正制御回路31等の送信出力補正回路30を構成す
るすべての回路を無線部2に設けた場合を例にとって説
明したが、これらのうち補正制御回路31及び補正メモ
リ32についてはベースバンド部1の主制御部11及び
その内部メモリ等で兼用するように構成してもよい。
【0055】その他、送信出力補正回路の構成や、無線
通信装置の種類とその構成等についても、この発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは勿
論である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、複数
の無線チャネル周波数に対し送信出力レベルを一定にす
るべく設定した送信出力補正データを記憶した記憶手段
を設け、かつ補正データ生成手段及び補正手段により、
制御回路から出力される無線チャネル指定データと上記
記憶手段に記憶された送信出力補正データとをもとに、
対応する無線チャネル周波数の送信出力補正データを生
成し、この生成された送信出力補正データをもとに利得
制御信号を生成して、この利得制御信号を上記送信系回
路に供給することでその送信出力レベルを制御するよう
にしている。
【0057】したがってこの発明によれば、無線チャネ
ル周波数によらず送信出力レベルを一定に保持すること
ができ、これにより無線送信特性の向上を図った送信出
力補正回路及び送信出力補正機能を備えた無線通信装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる送信出力補正回路を備えた
無線通信装置の一実施形態であるTDMA無線通信端末
装置の回路ブロック図。
【図2】 図1に示した装置の無線部の構成を示す回路
ブロック図。
【図3】 図2に示した送信出力補正回路の構成を示す
回路ブロック図。
【図4】 図3に示した送信出力補正回路の動作説明に
使用するタイミング図。
【符号の説明】
1…ベースバンド部 2…無線部 3…アンテナ 4…入力/表示部 5…音声入出力部 6…メモリ 21…直交変調器 22…送信回路 23…アンテナ回路 24…受信回路 25…第2局部発振器 26…第1局部発振器 27…基準発振器 221…利得制御増幅器 222…アップコンバータ 223…バンドパスフィルタ 224…前置増幅器 225…送信電力増幅器 231…高周波スイッチ 232…バンドパスフィルタ 233…アンテナ端子 241…低雑音増幅器 242…第1ダウンコンバータ 243…受信中間周波フィルタ 244…第2ダウンコンバータ 245…受信中間周波増幅器 246…受信電界強度検出器(RSSI) 251,261…PLL回路 252,262…ループフィルタ 253,263…電圧制御発振器(VCO) 254…移相器 271…水晶発振器 272…基準発振回路 30…送信出力補正回路 31…補正制御回路 32…補正メモリ 33…ディジタル/アナログ変換器(D/A) 311…タイミングクロック生成部 312…アドレス制御部 313…読出回路部 314…出力制御部 315…外部トリガ判別部 316…モード設定/書き込み読み出し部 317…出力終了判別部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御回路から与えられる無線チャネル指
    定データに従い、複数の無線チャネル周波数を選択的に
    生成して送信する送信系回路を備えた無線通信装置に設
    けられる送信出力補正回路であって、 前記複数の無線チャネル周波数と送信出力レベルとの対
    応関係を表す送信出力特性をもとに前記複数の無線チャ
    ネル周波数に対し送信出力レベルを一定にするべく設定
    した送信出力補正データを記憶した記憶手段と、 前記制御回路から出力される無線チャネル指定データ
    と、前記記憶手段に記憶された送信出力補正データとを
    もとに、対応する無線チャネル周波数の送信出力補正デ
    ータを生成する補正データ生成手段と、 この補正データ生成手段により生成された送信出力補正
    データをもとに利得制御信号を生成し、この利得制御信
    号を前記送信系回路に供給することでその送信出力レベ
    ルを制御する補正手段とを具備したことを特徴とする送
    信出力補正回路。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、無線チャネル指定デー
    タに対応付けて送信出力補正データを記憶した補正メモ
    リテーブルを備え、 前記補正データ生成手段は、前記制御回路から出力され
    る無線チャネル指定データをもとに前記補正メモリテー
    ブルをアクセスして、この補正メモリテーブルから対応
    する無線チャネル周波数の送信出力補正データを選択的
    に読み出すことを特徴とする請求項1記載の送信出力補
    正回路。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記送信出力補正デー
    タを算出するための演算式を記憶し、 前記補正データ生成手段は、前記制御回路から出力され
    る無線チャネル指定データと、前記記憶手段に記憶され
    た送信出力補正データの演算式とをもとに、対応する無
    線チャネル周波数の送信出力補正データを算出すること
    を特徴とする特徴とする請求項1記載の送信出力補正回
    路。
  4. 【請求項4】 前記補正データ生成手段及び補正手段
    は、前記制御回路から無線チャネル指定データが出力さ
    れてから送信系回路が無線チャネル周波数の送信を開始
    するまでの立ち上がり期間に、前記送信出力補正データ
    の生成及びこの補正データに応じた送信出力レベルの制
    御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の送信出力補正回路。
  5. 【請求項5】 制御回路から与えられる無線チャネル指
    定データに従い、複数の無線チャネル周波数を選択的に
    生成して送信する送信系回路を備えた無線通信装置にお
    いて、 前記複数の無線チャネル周波数と送信出力レベルとの対
    応関係を表す送信出力特性をもとに前記複数の無線チャ
    ネル周波数に対し送信出力レベルを一定にするべく設定
    した送信出力補正データを記憶した記憶手段と、 前記制御回路から出力される無線チャネル指定データ
    と、前記記憶手段に記憶された送信出力補正データとを
    もとに、対応する無線チャネル周波数の送信出力補正デ
    ータを生成する補正データ生成手段と、 この補正データ生成手段により生成された送信出力補正
    データをもとに利得制御信号を生成し、この利得制御信
    号を前記送信系回路に供給することでその送信出力レベ
    ルを制御する送信出力補正手段とを具備したことを特徴
    とする無線通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6999734B2 (en) 2001-12-05 2006-02-14 Nec Corporation Nonlinear compensating circuit, base-station apparatus, and transmission power clipping method

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