JP3481595B2 - 局部発振回路 - Google Patents

局部発振回路

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JP3481595B2 JP2001025993A JP2001025993A JP3481595B2 JP 3481595 B2 JP3481595 B2 JP 3481595B2 JP 2001025993 A JP2001025993 A JP 2001025993A JP 2001025993 A JP2001025993 A JP 2001025993A JP 3481595 B2 JP3481595 B2 JP 3481595B2
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昌彦 尾坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機等の無線
端末に使用する局部発振回路に係わり、特に送信機能と
受信機能を有しこれらの機能を排他的に選択する無線端
末に使用する局部発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】局部発振回路から出力される局部発振周
波数fLの信号を、ある周波数fの信号と周波数混合器
によって混合すると、周波数fLの分だけ周波数帯のシ
フトした信号(f±fL)を得ることができる。これに
より、たとえば受信した電波の周波数を局部発振器を使
用して所望の中間周波数に変換することができる。
【0003】ところで携帯電話機のように送信機能と受
信機能を備えた無線端末が広範囲に普及している。この
ような無線端末では、局部発振回路から出力される信号
が送信回路と受信回路の双方に供給されるので、その安
定性が送信特性と受信特性を大きく左右することにな
る。そこで局部発振回路は、動脈と静脈の双方に影響を
与える心臓と同様に無線端末の心臓部分であると喩えら
れる場合がある。
【0004】局部発振回路は周波数の発振を行う回路素
子として一般に電圧制御発振器(VCO)を備えてい
る。電圧制御発振器は印加電圧によって出力する周波数
が変化する。そこで、局部発振周波数を安定させるため
には、電圧変動を極力回避するために低リップル、低ノ
イズの電源を使用するという工夫が従来から行われてい
る。また、負荷変動による同様の影響を回避するため
に、局部発振用のPLL(phase-locked loop)回路の
出力側のインピーダンスを固定化して出力側の回路の安
定化を図ったり、送信回路や受信回路から局部発振用の
PLL回路へ回り込んでくる送信波等のノイズを抑える
対策としてこのPLL回路の出力段にバッファ回路を配
置するといった工夫も行われている。無線端末から送出
される送信波による影響を防止するために局部発振回路
全体を電磁シールドで覆うといった対策もある。
【0005】図8は局部発振回路を使用した従来の携帯
電話機の要部を示したものである。特許第291224
0号に開示されたこの携帯電話機では、アンテナ11に
よって受信した受信信号を共用器12を介して受信系増
幅器13に導いて増幅し、増幅後の受信信号を受信系ミ
キサ14によって局部発振器15の局部発振周波数と混
合している。これによって得られる中間周波数の受信信
号は受信系中間周波数増幅器16に入力されて増幅さ
れ、受信中間周波数信号17が得られる。
【0006】一方、所定の周波数帯の送信信号21は送
信系ミキサ22に入力され、ここで局部発振器15の局
部発振周波数と混合するようになっている。混合後の中
間周波数としての送信信号は送信系増幅器23で増幅さ
れて、共用器12を経てアンテナ11から出力されるこ
とになる。
【0007】この提案の携帯電話機では、送信機能と受
信機能を排他的に選択できるようになっており、このた
めに制御回路25とアナログスイッチ26とが設けられ
ている。アナログスイッチ26は局部発振器15の出力
する局部発振周波数27を図示のように受信系ミキサ1
4側に出力したり、反対に送信系ミキサ22側に出力す
るように切替制御を行うものである。このような切り替
えは制御回路25からアナログスイッチ26に供給され
る切替信号28によって行われるようになっている。そ
して、アナログスイッチ26の切り替え時のインピーダ
ンスの変動による局部発振周波数の変動を防止するため
に、受信系ミキサ14の局部発振信号入力端29の入力
インピーダンスと、送信系増幅器23の活性状態におけ
る送信系ミキサ22の局部発振信号入力端30の入力イ
ンピーダンスがほぼ等しくなるように回路の設定を行っ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
携帯電話機の局部発振回路では、アナログスイッチ26
を動作させるために専用の電源が必要になると共に、ア
ナログスイッチ26の切り替えを行わせるための制御信
号を制御回路25から入力する必要がある。このため、
このような回路全体を単純に構成することができず、回
路規模が大きくなると共に、携帯電話機あるいは無線端
末というバッテリを使用する環境で考えた場合に、消費
する電流の面で問題が生じる。
【0009】特に近年では携帯電話機は本来の電話機と
しての使用だけでなく、電子メールの送受信や画像ある
いは音楽データの送受信といった通話以外の通信も活発
に行われるようになっている。この結果として携帯電話
機の使用頻度が高くなっており、更なる低消費電力化が
望まれている。他の無線端末についても事情は同様であ
る。
【0010】図9は、このような問題を解決するものと
して先に提案された携帯電話機の要部を示したものであ
る。この携帯電話機では、アンテナ110が高周波スイ
ッチ112に接続されている。携帯電話機が受信モード
に設定されている状態でアンテナ110によって受信し
た受信信号111は、高周波スイッチ112から第1の
フィルタ113に入力されて必要な周波数の信号のみが
これを通過し、トップアンプ114に入力されるように
なっている。トップアンプ114とは、アンテナ110
から入力された受信信号を最初に増幅するアンプであ
る。トップアンプ114には一般に低雑音増幅器が使用
されている。
【0011】トップアンプ114と次段に配置されたミ
キサ115には受信部用電源116から駆動用の電源が
供給されている。トップアンプ114は入力された受信
信号111を増幅し、ミキサ115はこの増幅後の信号
を局部発振回路301から入力される局部発振周波数の
信号302と混合する。これによって得られる中間周波
数の受信信号は第2のフィルタ119に入力されるよう
になっている。第2のフィルタ119は受信信号から所
望の周波数の信号を選択するための回路である。第2の
フィルタ119から出力される中間信号121のこれ以
降の処理は、一般の受信回路と同様であるので説明を省
略する。
【0012】一方、送信しようとする音声やデータ等を
表わした同相(I)と直角の位相(Q)からなるIQ信
号等のベースバンド信号124は送信部回路125に供
給されるようになっている。送信部回路125はベース
バンド信号124を入力して変調する変調器(MOD)
126と、変調後の送信信号127について自動利得制
御を行うAGC(automatic gain control)ドライバア
ンプ128と、増幅率を調整された後の送信信号129
を入力するPA(パワーアンプ)130から構成されて
いる。変調器126には送信部用電源131から電源が
供給され、AGCドライバアンプ128には送信部用バ
ースト電源133から電源が供給され、PA130には
PA用バースト電源135から電源が供給されるように
なっている。PA130から出力される送信信号136
は送信モードで高周波スイッチ112によって選択さ
れ、アンテナ110から変調波が放出されることにな
る。
【0013】ところで局部発振回路301は第1の局部
発振周波数を発振するための第1の局部発振周波数用P
LL(phase-locked loop)回路141を備えている。
第1の局部発振周波数用PLL回路141の出力する所
定の周波数の信号142は分配器143に入力されて2
つの方向に分配される。一方の信号としての送信用局部
発振信号144は送信部回路125の変調器126に入
力されてベースバンド信号124と混合される。他方の
信号としての受信用局部発振信号145はプリアンプ1
48に入力されて増幅され、信号302としてミキサ1
15に入力されることになる。
【0014】なお、局部発振回路301内の第1の局部
発振周波数用PLL回路141にはシンセサイザ用電源
149より電源が供給され、プリアンプ148には受信
部用電源116から駆動用の電源が供給されるようにな
っている。シンセサイザ用電源149は携帯電話機の通
信状態中は常にオンとなっており、受信部用電源116
は送信時以外はオンとなっている。
【0015】この図9に示した携帯電話機では局部発振
回路301内のプリアンプ148が携帯電話機の通信状
態中、送受信動作の繰り返しに伴ってオン・オフ動作を
繰り返すことになる。この際に、分配器143からプリ
アンプ148方向に見たインピーダンスが変動すること
になり、この第1の局部発振周波数用PLL回路141
の出力側のインピーダンスの変動によって電圧制御発振
器(VCO)の動作がそのたびに不安定となって変調精
度の劣化を招くおそれがあった。
【0016】図10は、このような問題を解決するもの
として次に提案された携帯電話機の要部を示したもので
ある。この図10の回路では、受信部用電源116から
プリアンプ148への電源の供給を行わず、代わってシ
ンセサイザ用電源149からプリアンプ148に電源を
供給している。
【0017】これにより、送受信動作の繰り返しに伴っ
てプリアンプ148がオン・オフ動作することがなくな
り、インピーダンスの変動の問題は発生しない。しかし
ながら、プリアンプ148には通信状態で常にシンセサ
イザ用電源149から電源が供給されるので、消費電力
が大きくなるという問題がある。
【0018】そこで本発明の目的は、送信部と受信部が
排他的に動作する場合にこれらの動作切替時にも局部発
振周波数を安定させることのできる局部発振回路を提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)電圧制御発振器を備えたPLL回路と、
(ロ)このPLL回路の出力側に配置されこれから出力
される信号を互いに排他的に動作する送信部と受信部の
双方に供給する分配回路と、(ハ)この分配回路と受信
部の間に配置され受信部に供給する信号を増幅するプリ
アンプと、(ニ)分配回路とプリアンプの入力側とを接
続する接続ラインと、(ホ)この接続ラインに一端を接
続したオン・オフ制御用のダイオードならびにこのダイ
オードのオン時にプリアンプの入力インピーダンスを所
定の値に保つインピーダンス調整用素子からなるインピ
ーダンス調整回路と、(ヘ)このインピーダンス調整回
路における接続ライン側の端部と接続され、受信部が動
作しない期間中、PLL回路に電源を供給すると共にダ
イオードをオン状態に設定してプリアンプの入力インピ
ーダンスを所定の値に保つシンセサイザ用電源供給手段
と、(ト)受信部とインピーダンス調整回路の他の端部
との間に接続され、受信部が動作する期間中、これに電
源を供給すると共にダイオードをオフ状態に設定する受
信用電源供給手段とを局部発振回路に具備させる。
【0020】 すなわち請求項1記載の発明では、PL
L回路の出力側のインピーダンスを、PLL回路と送信
部あるいは受信部の間に配置されたインピーダンス切替
回路で送信部と受信部の動作の切り替えに連動して切り
替えるようにして、送信部が動作する場合と受信部が動
作する場合で生じるPLL回路の出力側のインピーダン
スの変動を改善し、電圧制御発振器の出力する周波数の
安定化を図っている。具体的には、分配回路とプリアン
プの入力側とを接続する接続ラインの一端に、インピー
ダンス制御用にオン・オフ制御されるインピーダンス調
整回路を取り付けている。そして、シンセサイザ用電源
供給手段から電源が送信部に供給されるときこれをイン
ピーダンス調整回路における接続ライン側の端部に供給
することでダイオードをオンにしてプリアンプの入力イ
ンピーダンスを所定の値に保つようにする一方、それ以
外の場合にはこのダイオードをオフにするようにしてい
る。このようにダイオードのオン・オフ制御によって、
インピーダンスの調整が可能になる。
【0021】 請求項2記載の発明では、請求項1記載
の局部発振回路で、送信部と受信部の間でこれらの動作
の切り替えが行われるときPLL回路の出力側のインピ
ーダンスが送信部に切り替えられている場合と受信部に
切り替えられている場合とで互いに近似する値となるよ
うにインピーダンス調整回路によるインピーダンスの調
整が行われることを特徴としている。すなわち請求項2
記載の発明では、送信部と受信部の間でこれらの動作の
切り替えが行われるときPLL回路の出力側のインピー
ダンスが送信部と受信部のどちらに切り替えられても互
いに近似する値となるようにインピーダンス調整回路の
切り替え先の値を設定することにしている。
【0022】
【0023】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
局部発振回路で、接続ラインにはコンデンサが介在して
いることを特徴としている。 すなわち、接続ラインは分
配回路とプリアンプの入力側とを直接接続するようなも
のであってもよいし、この請求項3に記載したようにコ
ンデンサ(容量分)を介在させてもよい。
【0024】
【0025】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
局部発振回路で、シンセサイザ用電源供給手段は送信時
およびアイドル動作時に送信部およびインピーダンス調
整回路に電源を供給することを特徴としている。 すなわ
ち、送信と受信との間にこれらとは異なるアイドルスロ
ットが介在してもよい。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例における局部発振
回路を使用したTDMA(time division multiple acc
ess:時分割多重アクセス)方式の携帯電話機について
その要部を示したものである。図1で図9と同一部分に
は同一の符号を付しており、これらの部分については説
明を適宜省略している。
【0034】本実施例に使用される携帯電話機では、ア
ンテナ110が高周波スイッチ112に接続されてい
る。携帯電話機が受信モードに設定されている状態でア
ンテナ110によって受信した受信信号111は、高周
波スイッチ112から第1のフィルタ113に入力され
て必要な周波数の信号のみがこれを通過し、トップアン
プ114に入力されるようになっている。トップアンプ
114と次段に配置されたミキサ115には受信部用電
源116から駆動用の電源が供給されている。トップア
ンプ114は入力された受信信号111を増幅し、ミキ
サ115はこの増幅後の信号を局部発振回路117から
入力される局部発振周波数の信号118と混合する。こ
れによって得られる中間周波数の受信信号は第2のフィ
ルタ119に入力されるようになっている。第2のフィ
ルタ119は受信信号から所望の周波数の信号を選択す
るための回路である。第2のフィルタ119から出力さ
れる中間信号121のこれ以降の処理は、一般の受信回
路と同様であるので説明を省略する。
【0035】一方、送信しようとする音声やデータ等を
表わした同相(I)と直角の位相(Q)からなるIQ信
号等のベースバンド信号124は送信部回路125に供
給されるようになっている。送信部回路125はベース
バンド信号124を入力して変調する変調器(MOD)
126と、変調後の送信信号127について自動利得制
御を行うAGC(automatic gain control)ドライバア
ンプ128と、増幅率を調整された後の送信信号129
を入力するPA130から構成されている。変調器12
6には送信部用電源131から電源が供給され、AGC
ドライバアンプ128には送信部用バースト電源133
から電源が供給され、PA130にはPA用バースト電
源135から電源が供給されるようになっている。PA
130から出力される送信信号136は送信モードで高
周波スイッチ112によって選択され、アンテナ110
から変調波が放出されることになる。
【0036】ところで局部発振回路117は第1の局部
発振周波数を発振するための第1の局部発振周波数用P
LL(phase-locked loop)回路141を備えている。
第1の局部発振周波数用PLL回路141は、図示しな
いが一般のPLL回路と同様に電圧制御発振器とループ
フィルタと比較器およびチャージポンプによって構成さ
れているので詳細な説明を省略する。
【0037】第1の局部発振周波数用PLL回路141
の出力する所定の周波数の信号142は分配器143に
入力されて2つの方向に分配される。一方の信号として
の送信用局部発振信号144は送信部回路125の変調
器126に入力されてベースバンド信号124と混合さ
れる。他方の信号としての受信用局部発振信号145は
インピーダンス切替回路146に入力されて2種類のイ
ンピーダンスの切り替えが行われる。インピーダンス切
替回路146によってインピーダンスが切り替えられた
局部発振周波数の信号147はプリアンプ148によっ
て増幅され、信号118としてミキサ115に入力され
ることになる。
【0038】なお、受信部用電源116は局部発振回路
117内のインピーダンス切替回路146およびプリア
ンプ148にも供給されるようになっている。また、第
1の局部発振周波数用PLL回路141およびインピー
ダンス切替回路146にはシンセサイザ用電源149よ
り電源が供給されるようになっている。
【0039】以上、図1に示した携帯電話機の要部回路
は各種の変形が可能である。たとえば送信部回路125
の具体的な回路構成は各種変形が可能である。例えば、
一般に送信波を安定して出力するために、送信局部発振
信号とアンテナ110から出力される送信波の周波数を
異ならせる手法が採られることがよく知られている。こ
のために、第1の局部発振周波数用PLL回路141の
他に図示しない第2の局部発振周波数用PLL回路を用
意し、局部発振回路117の分配器143の出力する送
信用局部発振信号144と第2の局部発振周波数用PL
L回路の出力を送信部回路125内で混合して送信波周
波数を生成するようにしてもよい。
【0040】図2は、図1に示した各種の電源を生成す
る電源回路の構成を示したものである。電源回路161
は、CPU(中央処理装置)162を備えている。CP
U162は各種制御信号を出力する出力制御回路163
を接続している。出力制御回路163はプログラムを格
納した図示しないROM(リード・オンリ・メモリ)や
各種データを一時的に格納する図示しないRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)および出力用の図示しないイ
ンタフェース回路によって構成されている。出力制御回
路163の出力側に接続された出力バス164は、第1
および第2のレギュレータ165、166ならびに第1
〜第3のスイッチ167〜169の制御入力端子に接続
されている。また、電池171の出力電源ライン172
は第1および第2のレギュレータ165、166ならび
に第3のスイッチ169に接続されている。
【0041】このような構成の電源回路161では、第
1のレギュレータ165の出力する電圧が出力バス16
4に現われた制御信号によって第1のスイッチ167に
供給されることで、第1のスイッチ167がオン・オフ
制御され、シンセサイザ用電源149が生成されて出力
される。また、第2のレギュレータ166の出力する電
圧が出力バス164に現われた制御信号によって第2の
スイッチ168に供給されることで、第2のスイッチ1
68がオン・オフ制御され、受信部用電源116、送信
部用電源131および送信部用バースト電源133が生
成されて出力される。また、電池171の出力電源ライ
ン172に現われた電圧が出力バス164に現われた制
御信号によって第3のスイッチ169に供給されること
で、PA用バースト電源135が生成されて出力され
る。
【0042】図3は、図2に示した電源回路の各電源の
出力されるタイミングを表わしたものである。ここで同
図(a)は携帯電話機としての移動局側のTDMAスロ
ットを表わしており、通信の待受状態と通信状態のそれ
ぞれを示している。ここで符号“RX”は受信のTDM
Aスロットを示し、“TX”は送信のTDMAスロット
を示している。符号“I”はアイドルスロットである。
【0043】同図(b)はシンセサイザ用電源149の
オン・オフ変化を示し、同図(c)は受信部用電源11
6のオン・オフ変化を示している。また、同図(d)は
送信部用電源131のオン・オフ変化を示し、同図
(e)は送信部用バースト電源133のオン・オフ変化
を示している。同図(f)はPA用バースト電源135
のオン・オフ変化を示している。このように複数の電源
が異なったタイミングでオン・オフ制御することで、携
帯電話機全体としての消費電力の低減を図っている。こ
れについては後に詳しく説明する。
【0044】図4は図1に示したインピーダンス切替回
路を具体的に表わしたものである。インピーダンス切替
回路146は、図1に示した分配器143から受信部側
のインピーダンスを2段階に変更するためのものであ
る。このインピーダンス切替回路146は、図の左側に
配置された分配器143(図1参照)とプリアンプ14
8を接続するライン181を備えている。ライン181
には、直流成分短絡防止および整合用の第1のコンデン
サ182の一端が接続されており、その他端には電流制
限用の抵抗183の一端とPINダイオード184のア
ノードが接続されている。PINダイオード184と
は、PN接合のダイオードのP領域とN領域の間にI型
の半導体を挟んで耐圧を高めたものであり、ここではイ
ンピーダンスの切り替えに使用される。PINダイオー
ド184のカソード側には整合用のコイル185の一端
が接続されており、その他端は第1のコンデンサ182
と同一の機能を有する第2のコンデンサ186の一端が
接続されている。第2のコンデンサ186の他端は接地
されている。
【0045】このようなインピーダンス切替回路146
では、電流制限用の抵抗183の第1のコンデンサ18
2と接続された端部と反対側の端部にシンセサイザ用電
源149が供給されるようになっており、コイル185
と第2のコンデンサ186の間に受信部用電源116が
供給されるようになっている。これらの電源149、1
16を用いてPINダイオード184をオン・オフ制御
することで、図1における分配器143からプリアンプ
148への入力インピーダンスの切り替えを行う。
【0046】たとえば図3の通信状態における送信時
“TX”ではシンセサイザ用電源149がオンで受信部
用電源116がオフなのでPINダイオード184がオ
ンとなる。このとき第1および第2のコンデンサ18
2、186ならびにコイル185がライン181に接続
された状態となる。したがって、これらの回路素子18
2、186、185を選択することで、プリアンプ14
8の入力インピーダンスを所望の値に設定することがで
きる。
【0047】通信状態におけるこれ以外の期間および待
ち受け状態では、シンセサイザ用電源149と受信部用
電源116が共にオンとなっている。この状態でPIN
ダイオード184がオフになっている。したがって、こ
の後者の状態では第1および第2のコンデンサ182、
186ならびにコイル185はライン181から“見え
ない”状態となっており、インピーダンスを決める因子
となることはほとんどない。したがって、インピーダン
ス切替回路146の回路素子182、186、185の
値は、受信部用電源116のオン時とオフ時でプリアン
プ148の入力インピーダンスを測定しながらそれぞれ
最適な値に調整しておく必要がある。
【0048】このような調整が行われていれば、携帯電
話機の使用時に受信部用電源116がオン・オフして
も、図1に示す第1の局部発振周波数用PLL回路14
1の出力側のインピーダンスの変動が抑えられる。これ
により第1の局部発振周波数用PLL回路141を構成
する電圧制御発振器の負荷変動を抑えることができる。
したがって、受信部側や送信部側へ常に安定した周波数
を供給することができることになる。
【0049】このようなインピーダンス切替回路146
を備えた本実施例の局部発振回路の動作を携帯電話機の
実際の操作と関連付けて説明する。
【0050】まず、図3に示すように携帯電話機が矢印
191で示す待受状態では、受信“RX”が間欠的に行
われる。これらの受信“RX”およびアイドル“I”の
TDMAスロットのときだけ図2に示すCPU162は
出力制御回路163を制御してシンセサイザ用電源14
9および受信部用電源116がオンになる。すなわちそ
の他のTDMAスロットで電源回路161が電源の供給
を完全に停止することで消費電力の節減が図られてい
る。受信時にはシンセサイザ用電源149および受信部
用電源116が共にオンとなっているので、PINダイ
オード184自体はオフに保たれており、このPINダ
イオード184を経由して無駄な電流が流れることもな
い。なお、この待受状態では送信“TX”と受信“R
X”が切り替わることがないので、PINダイオード1
84がオフであっても第1の局部発振周波数用PLL回
路141がインピーダンスの変動によって動作が不安定
となることはない。
【0051】次に矢印192で示す通信状態の場合を説
明する。通信状態では図3に示すようにシンセサイザ用
電源149と送信部用電源131が常にオンとなってい
る。そして、送信時のみ送信部用バースト電源133と
PA用バースト電源135がオンになり、それ以外の場
合のみ受信部用電源116がオンになることで同様に消
費電力の節減が図られている。また、送信“TX”のと
きにはインピーダンス切替回路146がインピーダンス
の整合を行う必要がないので、この場合には前記したよ
うにPINダイオード184がオフになっており、これ
以外のTDMAスロットでインピーダンス切替回路14
6による送信時とのインピーダンスのマッチングが図ら
れている。したがって、送信“TX”と受信“RX”が
間欠的に行われても携帯電話機の送受信特性が安定し良
好な状態に保たれることになる。
【0052】本発明の第1の変形例
【0053】図5は本発明の局部発振回路に使用される
インピーダンス切替回路の変形例を示したものである。
図5で図4と同一部分には同一の符号を付しており、こ
れらの説明を適宜省略する。この第1の変形例のインピ
ーダンス切替回路146Aでは、図の左側に配置された
分配器143(図1参照)に一端を接続したライン18
1Aとプリアンプ148の入力側に一端を接続したライ
ン181Bとの間にコンデンサ201を配置している。
また、図4に示したコンデンサ186の接地した側の端
部は接地せずにライン181Aに接続されている。
【0054】この変形例のインピーダンス切替回路14
6Aでは、コンデンサ201をプリアンプ148の入力
側に配置したのでプリアンプ148の入力インピーダン
スの調整が容易になる。
【0055】本発明の第2の変形例
【0056】図6は本発明の局部発振回路に使用される
インピーダンス切替回路の第2の変形例を示したもので
ある。図6で図4と同一部分には同一の符号を付してお
り、これらの説明を適宜省略する。この第2の変形例の
インピーダンス切替回路146Bでは、PINダイオー
ド184のカソード側に一端を接続したコイル185の
他端が接地されている。また、ライン181に一端を接
続した第1のコンデンサ182の他端とPINダイオー
ド184のアノード側に一端を接続した抵抗183の他
端にはシンセサイザ用電源149ではなく受信部用電源
116が供給されるようになっている。
【0057】この第2の変形例の場合にも図3に示す受
信部用電源116がオンになるスロットでPINダイオ
ード184がオンになる。したがって、図3に示したイ
ンピーダンス切替回路146と同様の回路動作を行わせ
ることができる。このように実施例のインピーダンス切
替回路146はコンデンサ182、186、201やコ
イル185の組み合わせによって同一の機能を有する多
くの回路を構成することができる。
【0058】本発明の第3の変形例
【0059】図7は本発明の第3の変形例における局部
発振回路を使用したTDMA方式の携帯電話機について
その要部を示したものである。図7で図1と同一部分に
は同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略す
る。この第3の変形例における局部発振回路117Aで
は、第1の局部発振周波数用PLL回路141から出力
される所定の周波数の信号142をインピーダンス切替
回路146に直接入力し、その出力としての信号221
を分配器143に供給するようになっている。すなわ
ち、分配器143とインピーダンス切替回路146の配
置の順序が図1で示した実施例と逆になっている。先の
実施例では負荷変動の大きなプリアンプ148の入力イ
ンピーダンスの変動を抑えるために、プリアンプ148
の直前にインピーダンス切替回路146を配置した。第
3の変形例では第1の局部発振周波数用PLL回路14
1の出力インピーダンスを安定化させるという観点から
第1の局部発振周波数用PLL回路141の出力側に直
接、インピーダンス切替回路146を配置することにし
ている。これによっても、第1の局部発振周波数用PL
L回路141の出力する周波数を同様に安定化させるこ
とができる。
【0060】この第3の変形例における局部発振回路1
17Aでも、先の実施例と同様の回路動作を行うことが
できる。また、この第3の変形例でもそのインピーダン
ス切替回路146について図5および図6に示したよう
な各種の変形を行うことができることも当然である。
【0061】以上説明した実施例および変形例では局部
発振回路を携帯電話機に使用した場合を説明したが、送
信機能と受信機能を有しこれらの機能を排他的に選択す
る他の無線端末にも同様に適用することができることは
当然である。なお、実施例では局部発振回路内の受信部
側にのみプリアンプを設けたが、送信側にも同様にプリ
アンプを設けてもよいことは当然である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項4
記載の発明によれば、送信部と受信部の動作の切り替え
に連動してPLL回路の出力側のインピーダンスの切り
替えを行うインピーダンス調整回路を局部発振回路に具
備させたので、送信部が動作する場合と受信部が動作す
る場合で生じるPLL回路の出力側のインピーダンスの
変動を改善し、電圧制御発振器の出力する周波数の安定
化を図ることができる。したがって、この局部発振回路
を使用する携帯電話機等の無線端末の送受信特性を向上
させることができる。しかも既存の電源供給手段の電源
供給路を使用してダイオードのオン・オフ制御を行うの
で、回路を簡易に構成することができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における局部発振回路を使用
した携帯電話機の要部を示した回路図である。
【図2】図1に示した各種の電源を生成する電源回路の
構成を示したブロック図である。
【図3】図2に示した電源回路の各電源の出力されるタ
イミングを表わしたタイミング図である。
【図4】本実施例におけるインピーダンス切替回路を具
体的に表わした回路図である。
【図5】本発明の第1の変形例におけるインピーダンス
切替回路の回路図である。
【図6】本発明の第2の変形例におけるインピーダンス
切替回路の回路図である。
【図7】本発明の第3の変形例における局部発振回路を
使用した携帯電話機の要部を示した回路図である。
【図8】局部発振回路を使用した従来の携帯電話機の要
部を示した回路図である。
【図9】従来提案された他の携帯電話機の要部を示した
回路図である。
【図10】従来提案された更に他の携帯電話機の要部を
示した回路図である。
【符号の説明】
115 ミキサ 116 受信部用電源 117 局部発振回路 125 送信部回路 126 変調器 141 第1の局部発振周波数用PLL回路 143 分配器 146 インピーダンス切替回路 148 プリアンプ 149 シンセサイザ用電源 182、186 コンデンサ 184 PINダイオード 185 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/38 - 1/58

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器を備えたPLL回路と、 このPLL回路の出力側に配置されこれから出力される
    信号を互いに排他的に動作する送信部と受信部の双方に
    供給する分配回路と、 この分配回路と前記受信部の間に配置され受信部に供給
    する信号を増幅するプリアンプと、 前記分配回路と前記プリアンプの入力側とを接続する接
    続ラインと、 この接続ラインに一端を接続したオン・オフ制御用のダ
    イオードならびにこのダイオードのオン時に前記プリア
    ンプの入力インピーダンスを所定の値に保つインピーダ
    ンス調整用素子からなるインピーダンス調整回路と、このインピーダンス調整回路における前記接続ライン側
    の端部と 接続され、前記受信部が動作しない期間中、P
    LL回路に電源を供給すると共に前記ダイオードをオン
    状態に設定して前記プリアンプの入力インピーダンスを
    所定の値に保つシンセサイザ用電源供給手段と、 前記受信部と前記インピーダンス調整回路の他の端部と
    の間に接続され、受信部が動作する期間中、これに電源
    を供給すると共に前記ダイオードをオフ状態に設定する
    受信用電源供給手段とを具備することを特徴とする局部
    発振回路。
  2. 【請求項2】 前記送信部と受信部の間でこれらの動作
    の切り替えが行われるとき前記PLL回路の出力側のイ
    ンピーダンスが送信部に切り替えられている場合と受信
    部に切り替えられている場合とで互いに近似する値とな
    るように前記インピーダンス調整回路によるインピーダ
    ンスの調整が行われることを特徴とする請求項1記載の
    局部発振回路。
  3. 【請求項3】 前記接続ラインにはコンデンサが介在し
    ていることを特徴とする請求項1記載の局部発振回路。
  4. 【請求項4】 前記シンセサイザ用電源供給手段は送信
    時およびアイドル動作時に前記送信部および前記インピ
    ーダンス調整回路に電源を供給することを特徴とする請
    求項1記載の局部発振回路。
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