JP2006237848A - 送信機及びそれを用いた移動体通信端末 - Google Patents

送信機及びそれを用いた移動体通信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】非定振幅変調と定振幅変調の二つの変調方式を扱うデュアルモード送信機の二つのモード間の遷移時間の高速化を実現すること。
【解決手段】定振幅変調を扱うモードにおいて、AMループを構成する低域通過フィルタ105dに含まれる容量C1b,C2b及び積分器121に含まれる容量C0を、それぞれスイッチSW4及びスイッチSW3を用いて定電圧電源SC1及び定電圧電源SC2から充電しておく。これにより、モード切替の際に、LPF105dの容量への充電すべき電圧値を小さし、更にVGA108aの入力電圧に対する出力電圧の応答の遅い領域を避けてVGA108aの利得制御を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、定振幅変調方式と非定振幅変調方式のデュアルモード(2方式)に対応し、かつ、高速にモードを切り替えることができる送信機及びそれを用いた移動体通信端末に関する。
携帯電話等の移動体通信において、GMSK(Gaussian Minimum Shift Keying)変調等による定振幅の送信信号を採用する場合には、オフセットPLL(Phase Locked Loop)を送信回路に用いることが多く行なわれている。オフセットPLLは、例えば非特許文献1に記載されているように、電圧制御発振器に変調を掛けることで変調信号を送信周波数に変換する。
また、GMSK変調による定振幅変調方式及び8値PSK(Phase Shift Keying)変調による非定振幅変調方式の2方式を採用した従来のデュアルモード端末の送信機の構成例として、電圧制御発振器の出力信号の位相をフィードバックによって制御する位相制御ループ(位相フィードバックループ)と、上記出力信号を増幅する電力増幅器の利得をフィードバックによって制御する包絡線フィードバックループ(振幅制御ループ)とを備えた例がある(例えば、特許文献1参照。)。
ベーツァド・ラザビ(Behzad Razavi)、「アールエフ・トランスミッタ・アーキテクチャ・アンド・サーキッツ(RF Transmitter Architectures and Circuits)」、(米国)、アイイーイーイー・1999・カスタム・インテグレイテッド・サーキッツ・コンファレンス(IEEE 1999 Custom Integrated Circuits Conference)予稿集、1999年、p.197−204 特開2004−7443号公報
移動体通信はここ十年の間に音声サービスを中心として爆発的に加入者数を増やしてきた。そのような通信システムとして、GSM(Global System for Mobile Communications)が挙げられる。一方、近年、音声サービスだけでなく高速データ通信や画像サービスへのニーズが高まっており、GSMシステムにおいても、定振幅変調である従来のGMSK変調を用いた方式から、非定振幅である多値多相変調の8値PSK(Phase Shift Keying)変調を用いるEDGE(Enhanced Data for Global Evolution)システムへの移行が予定されている。このEDGE方式に対応した端末では、従来のGSM方式(定振幅GMSK変調)とEDGE方式(非定振幅8PSK変調)の二つの方式に対応したデュアルモード端末であることが必須である。
GSM方式で用いられている送信方式として、前述のオフセットPLL方式が挙げられる。図6はその代表的な構成を示すブロック図である。104は直交変調器(以下、「MOD」と称す)であり、中間周波数(以下、「IF周波数」と称す)80MHzの第一搬送波を用いて変調信号であるベースバンドI,Q信号(入力信号)の直交変調を行ない、ベースバンドI,Q信号の中心周波数を該IF周波数へと変換する。第一搬送波は、IF周波数で発振する電圧制御発信器(以下、「IFVCO」と称す)117aと8分周器116aとを用いて生成される。即ち、IFVCO117aは例えば640MHzで発振し、IFVCO117aの出力信号周波数が8分周器116aによって8分周され、80MHzの第一搬送波が生成される。なお、一般的にIFVCO117aの出力周波数はシンセサイザ回路を用いて安定化される。MOD104が出力する直交変調信号は、低域通過フィルタ(以下、「LPF」と称す)105aにおいて不要信号が抑圧される。LPF105aは不要信号の抑圧が目的であるから、例えば、帯域通過フィルタ(以下、「BPF」と称す)であっても構わない。
106は位相比較器(以下、「PD」と記す)であり、LPF105aが出力する直交変調信号が参照信号として入力される。PD106にはフィードバック(帰還)信号も入力され、PD106は、入力されるこれら二つの信号の位相差に比例した電流を出力する。該電流はLPF105bにて電圧に変換される。LPF105bは、容量C1a、抵抗R2a及び容量C2aを含んで成る。107は所望周波数の送信信号を出力するための電圧制御発振器(以下、「TXVCO」と記す)であり、二分周器116cはTXVCO17の出力信号周波数を2分周するための回路である。
信号分岐回路109aは2分周器116cの出力信号を二方向に分岐させる回路であり、一つはオフセットPLL送信機の出力信号として出力され、もう一つはミキサ(以下、「MIX」と称す)110へと入力される。109aは、例えば、マイクロストリップラインを用いたカプラや、容量を用いた信号分岐回路によって実現される。MIX110は第二搬送波を用いてその入力される信号をダウンコンバート(低い周波数に周波数変換)する。MIX110の出力信号は不要信号抑圧用LPF105cを介してフィードバック信号としてPD106に入力される。
PD106、LPF105b、TXVCO107、2分周器116c、ミキサ110及びLPF105cは、位相フィードバックループ(以下、「PMループ」と記す)を形成し、PD106に入力される参照信号とフィードバック信号の周波数及び位相が等しくなるような制御を行なう。また、例えば、RFVCO117bが3920MHzで発振する場合、MIX110に入力される第二搬送波周波数は980MHzとなる。
PD106の二つの入力周波数はPMループにより同一になるよう制御されるため、MIX入力周波数が900MHzで、即ち、TXVCO107出力周波数が1.8GHzでPMループが安定化する。つまり、オフセットPLL送信機は参照信号に含まれる変調情報を維持しつつ、その中心周波数を所望の送信周波数にアップコンバート(高い周波数に周波数変換)する機能を有する。また、フィードバックループは、PD106に入力される参照信号に対して挟帯域の帯域通過フィルタとして動作するため、オフセットPLL送信機の出力信号が低雑音化される。
上記オフセットPLL方式の例においては、TXVCO107は発振器であり、一般的に発振器の出力振幅は一定であることから、オフセットPLL方式は定振幅GMSK変調を用いるGSM方式に適用される。
特許文献1に記載されたデュアルモード端末の送信機において、非定振幅の8PSK変調の信号を送信する場合、TXVCO107のような発振信号の位相と周波数が制御される電圧制御発振器の出力信号が電力増幅器に入力され、該電力増幅器の利得が8PSK変調信号の包絡線を用いたフィードバックによって制御される。包絡線を用いたフィードバックによって包絡線フィードバックループ(以下、「AMループ」と記す)が形成される。定振幅変調の場合はPMループのみ動作させ、定振幅変調の場合はPMループとAMループの両者を動作させることにより、定振幅変調と非定振幅の両方式への適用が可能になる。
発明者の一人は、本発明に先立って、電力増幅器の利得を固定にし、該電力増幅器の前段に小電力を扱う可変利得増幅器を配置する、デュアルモード端末のための構成を考察した。図7にその構成例を示す。本構成例は、定振幅変調のGSM方式と非定振幅変調のEDGE方式の両者に適用される。
本構成例では、先ず、PD106及び入力される二つの信号の包絡線電圧の差に応じた出力電流を出力する包絡線比較器(以下、「AMD」と記す)111への参照信号を生成するためのMOD104及びLPF105a(第一のフィルタ)が配置される。MOD104及びLPF105aは、ベースバンド回路(以下、「BBC」と記す)100から出力されるベースバンドI,Q信号(入力信号)を入力し、直交変調によって参照信号を生成する。また、MOD104への搬送波を生成するためのIFVCO117a及び8分周器116aが配置される。更に、MIX110へのローカル信号(搬送波)を生成するためのRFVCO117b及び4分周器116bが配置される。ここで、PD106、LPF105b、TXVCO107、二分周器116c、可変利得増幅器(以下、「VGA」と記す)(第一の可変利得増幅器)108a、信号分岐回路109a、MIX110及びLPF105cを含んでPMループが構成される。LPF105bは、ここでは、容量C1a、抵抗R2a及び容量C2aの他、非定振幅変調の信号を送信するときにショートする(短絡する)スイッチ(以下、「SW」と記す)1及び抵抗R2a’を含んで構成される。
本構成例では、更に、AMD111、LPF105d、電圧電流変換器(以下、「VIC」と記す)112、積分器121、SW2、定電圧回路120及びバッファアンプ(以下、「LDO」と記す)113が配置される。LPF105dは、AMD111の出力電流から不要信号を抑圧すると同時に電流電圧変換を行なう。また、LPF105dは、抵抗R2b、容量(第一の容量)C1b,C2bを含んで構成される。VIC112は、マイナス(負)入力端子に定電圧電源(以下、「SC」と記す)1(第一の電源)が接続され、プラス(正)入力端子にLPF105dの出力信号が入力され、プラス入力端子とマイナス入力端子の差電圧を電流に変換して出力する。積分器121は理想積分器を成し、容量C0(第二の容量)を含んで構成される。積分器121は、周波数が高いほど減衰が大きくなるので、一種のフィルタ(第二のフィルタ)である。定電圧回路120は、SW3及びSC2(第二の電源)を含んで構成される。LDO113は、VGA108aを駆動するための増幅器で、LDO113の出力信号がVGA108aの制御端子に入力される。VGA108aは、LDO113の出力信号により利得が制御される。ここで、AMD111、LPF105d、VIC112、積分器121、SW2、定電圧回路120、LDO113、VGA108a、信号分岐回路109a、MIX110及びLPF105cを含んでAMループが構成される。
次に、VGA108aの出力信号(送信信号)は、信号分岐回路109aを介してVGA(第二の可変利得増幅器)108bに入力される。VGA108bは、その制御端子への入力電圧により、包絡線が変化する送信信号の平均電力に対する利得が制御され、その平均出力電力が制御される。平均出力電力が制御されたVGA108bの出力信号が固定利得の電力増幅器(以下、固定利得PAと記す)122aに入力される。ただし、固定利得PA122aの利得は、制御電位によって連続的に変化はしないものの、GSMモード、EDGEモードによって異なり利得をもつ場合や同一モードにおいても離散的な利得、例えば、GSMモードにおいて出力電力レベルによって三種類の利得を持つ、という場合がある。固定利得PA122aの出力信号は、信号分岐回路109bを介してアンテナ103と電力検波回路(以下、「DET」と記す)119へと出力される。DET119は、入力される信号を検波し、検波電圧VdetをPA出力電力制御回路(以下、「PACTC」と記す)114へと入力する。PACTC114では、ベースバンド回路(以下、「BBC」と記す)100から入力される制御用の電圧VrampとVdetが比較され、それらの差に応じた信号がVGA108bの制御端子へ供給される。VGA108b、固定利得PA122a、信号分岐回路109b、DET119,PACTC114は、PA出力電力制御フィードバックループを形成し、電圧VrampによってPA出力電力レベルを制御することができる。
以上の図7に示した構成において、破線で囲まれた範囲が送信機101であり、一点鎖線で囲まれた範囲が電力増幅部102である。また、送信機101に含まれる各回路の動作状態(オン)・非動作状態(オフ)等の動作制御は、BBC100から制御回路(CTC)115に入力される信号に基づいて決定される。
次に、本構成例の動作を説明する。まず、EDGEモードでの動作について説明する。
EDGEモードの場合、変調信号は非定振幅変調の8PSKを扱うため、AMループとPMループはともに動作状態となる。また、SW2がショート状態になって積分器121を経たVIC112の出力信号がLDO113へ入力されるように接続され、SW3はオープン(開放)状態となり、SC2は非動作状態になる。
PMループにより、参照信号とLPF105cから出力されるPD106へのフィードバック信号との位相及び周波数が同一になるように制御され、その結果、VGA108aの出力において、参照信号に含まれる位相、周波数変調成分が再生され、また、中心周波数は、前述のオフセットPLLの動作と同様に第一、第二搬送波周波数によって決まる周波数に変換される。即ち、PMループは、入力信号から生成される参照信号の位相に同期する。
一方、AMループにより参照信号の包絡線とLPF105cから出力されるAMD111へのフィードバック信号の包絡線とが同一になるように制御される。その結果、VGA108aの出力において、参照信号に含まれる包絡線が再生される。即ち、AMループは、参照信号の包絡線の振幅に追従する。
AMループとPMループの開ループ帯域幅は、発明者の検討の結果、雑音レベルと変調精度の兼ね合いから、約1.8MHzに設計される。PMループのLPF105bに含まれるSW1はショートの状態で使用される。
次にGSMモードでの動作について説明する。
この場合、前述のAMループ動作にのみ必要な回路、即ちAMD111、VIC112、SC1は非動作状態に設定される。また、SW2はオープン状態となり、SC2は動作状態になり、SW3はショート状態になりSC2の出力電圧がLDO113に入力される。つまり、VGA108aの制御端子電圧はEDGEモード時とは異なり、SC2から出力される固定電位で決定される。
GSMモードでのPMループの開ループ帯域幅は、発明者の検討の結果、雑音レベルと変調精度の兼ね合いから、約1MHzに設計される。PMループのLPF105bに含まれるSW1はオープンの状態で使用され、また、PMループの帯域幅と位相余裕が最適になるよう、PD106の利得もEDGEモードとは異なる値に制御される。このように、PMループの最適な開ループ帯域幅は、GSMモードとEDGEモードで異なるため、どちらのモードでも最適なループ特性を実現できるようSW1が用いられ、かつ、PD106の利得の制御が行なわれる。
以上、本構成例によれば、
(1)LPF105aが出力する直交変調信号に対して、GSMモード時にはPMループを、EDGEモード時にはPMループ及びAMループを適用することで、定振幅変調(GSM)及び非定振幅変調(EDGE)に対応可能な送信機が実現される。
(2)GSMモード、EDGEモードに対してそれぞれ最適なPMループ帯域を設定することで、雑音低減と変調精度の確保が同時に実現される。
(3)PA出力電力制御を行なうためにVGA108bと固定利得PA122aを含むPA電力制御フィードバックループがAMループ、PMループとは別個に形成される。このことにより、PA122aは可変利得でなく固定利得でよく、PA122aの設計が容易になる。
発明者がより詳細に検討を行なった結果、上記の構成例には下記に示す課題が発見された。即ち、GSM,EDGE規格においてGSMモードで送信を行なった後にEDGEモードで送信を行なう、またはその逆の、EDGEモードで送信を行なった後にGSMモードで送信を行なうという動作が求められているが、このモード切替を規格で要求される時間内に完了させることが困難であるという課題が見出された。
図8に、GSMモードで送信を行なった後にEDGEモードで送信を行なう場合の送信機の動作の一例を示す。横軸に時間、縦軸にアンテナからの送信出力電力を示す。最初にGSMモードでデータ送信が行なわれている。その後、モード遷移期間を経てEDGEモードにてデータ送信が行なわれる。モード遷移期間中に送信機のモードがGSMからEDGEに切り替えられるが、EDGEモードではAMループ、PMループといったフィードバックループの収束動作が行なわれるため、アンテナ出力電力に揺らぎが生じ、不要信号を放出する可能性がある。
そこで、図8に示すようにモード遷移期間では図7における電圧Vrampを制御することでアンテナ出力電力を一旦低いレベルに落としてからモードの切替を行なうのが一般的である。モード切替が例えばモード遷移期間の中央で行なわれる。その後、電圧Vrampを制御し、EDGEモードにおける所定のアンテナ出力電力までレベルを上げることにより、データ送信が開始される。AMループ,PMループは、EDGEモードでのデータ送信開始までにフィードバックループの収束を完了している必要がある。
GSM,EDGE規格において、モード遷移期間は最小で約20μsecと規定されており、従って、モード切替をモード遷移期間の中央で行なうとした場合、10μsec以内でGSMモードからEDGEモードへの切替とAMループ,PMループの収束を完了させる必要がある。しかしながら、上記構成例においては、下記の理由により上記要求を満たすことが困難である。
上記の構成例においては、GSMモード時にVIC112,AMD111が非動作状態となるためVIC112出力電位及びAMD111出力電位が0Vとなる。また、LDO113入力電位はEDGEモードに切り替わった瞬間にSC2が非動作状態になりSW3がオープンになるため、0V又は0Vに近い電位となる。一方、EDGEモードにおいては、AMD111の出力平均電位は、VIC112の入力電圧範囲及びAMD111の出力電圧範囲を考慮し、一般的に電源電圧の約半分、例えば1.4Vに設計される。また、LDO113の入力電位は、VGA108aの出力電力に応じた値、例えば、1.8Vとなる。従って、AMD111の出力電位とLDO113の入力電位とは、GSMモードからEDGEモードへの切替制御が行なわれた後、例えば、それぞれ1.4V、1.8Vまで充電されなくてはならず、充電すべき電位が大きいためAMループが収束する時間が長くなるという問題があった。
更に、もう一つの問題点を、図9に示すVGA108aの代表的な出力電圧の制御電位依存性を用いて説明する。GSMモードからEDGEモードへと切り替わったとき、前述の通り、VGA108aの制御電位は0Vであり、0VからEDGEモード時の収束電位へと収束が行なわれる。図9によると、VGA108aの制御電圧が0Vから0.8V付近では出力電圧がほぼ0Vであり、しかも出力電圧の変化が殆んどない。つまり、制御電位が0V近辺ではVGA108aの制御電位の上昇に対する応答が遅いということを意味しており、結局、AMループの収束する時間が遅くなる。
本発明の目的は、上記課題を解決し、非定振幅変調と定振幅変調の2つの変調方式を扱うデュアルモード送信機において、非定振幅変調を扱うモードと定振幅変調を扱うモードの間のモード遷移時間を高速化することにある。
本発明の上記課題は、送出されるべき送信信号の生成に包絡線フィードバックループ(AMループ)を用いないモード(例えば、定振幅変調を扱うモード)において、AMループに含まれる少なくとも1個のフィルタが有する少なくとも1個の容量を充電(例えば、電源電位と接地電位の中間の電位に充電)することによって効果的に解決することができる。
具体的には、本発明の代表的な構成を簡潔に示せば以下のようになる。即ち、本発明の送信機は、第一の可変利得増幅器と、上記第一の可変利得増幅器の出力端子に入力端子が電気的に接続された第二の可変利得増幅器と、入力される送信信号に基づいて生成される参照信号の位相に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の位相を同期させる位相フィードバックループと、上記参照信号の包絡線に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の包絡線を追従させる包絡線フィードバックループとを具備して成り、送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いる第一の送信モードと、送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いない第二の送信モードとに対応する送信機であって、以下の特徴を有するものである。
上記第一の可変利得増幅器は、上記位相フィードバックループと上記包絡線フィードバックループとに共有され、上記位相フィードバックループが出力する位相情報と上記包絡線フィードバックループが出力する包絡線情報との合成を利得制御によって行なうよう構成され、上記第二の可変利得増幅器は、送出される送信信号の平均電力を制御するよう構成される。
上記位相フィードバックループは、送出される送信信号を生成する際に上記第一及び第二の送信モード間で共用され、上記包絡線フィードバックループは、上記参照信号の包絡線と上記包絡線フィードバックループによって帰還されるフィードバック信号の包絡線との差を出力する包絡線比較器と、上記包絡線比較器の出力信号の低域周波数成分を通過させるフィルタとを含む。
上記フィルタは、容量を有し、上記容量は、上記第二の送信モードで動作している期間に充電され、充電された上記容量の電位を用いて上記第二の送信モードから上記第一の送信モードへ動作が遷移した後の上記包絡線フィードバックループの収束動作を行なう。
本発明によれば、包絡線フィードバックループを用いない変調方式(例えば、定振幅変調方式)と包絡線フィードバックループを用いる変調方式(例えば、非定振幅変調方式)の二つの変調方式に対応できる送信機において、包絡線フィードバックループを用いない送信モードと包絡線フィードバックループを用いる送信モードとの間の遷移時間が短縮される(遷移が高速化される)ことが期待される。
以下、本発明に係る送信機及びそれを用いた移動体通信端末を図面に示した実施形態を参照して更に詳細に説明する。以下、定振幅変調方式としてGMSK変調を用いるGSMシステムを、非定振幅変調方式として8PSK変調を用いるEDGEシステムを取り上げて説明を行なうが、本発明はこれらの通信システムに限られるものでなく、定振幅変調方式及び非定振幅変調方式の全般に適用されることは言うまでもない。
図1は、本発明の送信機による第一の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の送信機は、本発明に先立って発明者が考察した図7に示した前述の構成例において、VIC112の二つの入力端子の間にSW4(第一のスイッチ)を追加し、SW2を省略したことを特徴とする送信機である。SW3(第二のスイッチ)はそのまま用いられる。なお、図1において、図7に示した各部と同一又は類似の機能を持つものには同一の符号を付し、説明の重複を省略することとする。
本実施形態の動作を説明する。まず、包絡線フィードバックループを用いない送信モードであるGSMモードでの動作について説明する。
SW3はショートの状態であり、SC2は動作状態となる。VIC112は非動作状態となるから、VGA108aの制御電位はSC2出力電位(電源電位と接地電位の中間の第二の電位)によって決まり、また、SC2は同時に積分器121の容量C0をSC2の出力電位に充電する。一方、SC1は動作状態であり、SW4はショート状態となる。従って、LPF105dに含まれる容量C1b,C2bは、SC1によって充電され、VIC112のマイナス入力端子はSC1出力電位(電源電位と接地電位の中間の第一の電位)と同電位に充電される。
次に、包絡線フィードバックループを用いる送信モードであるEDGEモードでの動作について説明する。
EDGEモードでは、AMループを動作状態にするため、SW3及びSW4はオープン状態となり、SC2は非動作状態になる。GSMモード時に容量C0及び容量C1b,C2bが充電されているため、EDGEモードに切り替わったときに、LDO113のプラス入力端子電位及びVIC112のプラス入力端子電位は、0Vでなく、0VよりもEDGEモード時の動作電位に近いGSMモード時の動作電位が保持される。従って、GSMモードからEDGEモードへ切り替えた場合の、AMループの収束時間の高速化を実現することができる。
また、前述の通り、EDGEモードに切り替わった直後のLDO113の出力電位、即ち、VGA108aの制御電位が0VではなくGSMモード時に使用していたSC2の出力電位となるため、VGA108aの応答の遅い領域を避けることができ、AMループの収束時間の高速化が実現される。
以上から、本実施形態により、定振幅変調を扱うモードと非定振幅変調を扱うモードの間のモード遷移時間を高速化することが可能になる。なお、容量C1b,C2bの容量値が小さく、充電時間が非常に短くなる場合には、容量C1b,C2bへの充電を省略することが可能になる場合がある。一方、VGA108aに応答の遅い領域が非常に狭い可変利得増幅器の採用が可能である場合には、容量C0への充電を省略することが可能になる場合がある。
図2に上記動作を纏めて示す。図2の上部に、GSMモードで送信を行なった後にEDGEモードで送信を行なう場合の送信機の動作が示され、この動作に対応した、SW1、SW3とSW4、SC1とLDO113、及びVIC112とAMD111の状態が示される。
図3は、本実施形態におけるSW3及びSW4の回路例を示す図である。SW3及びSW4の各スイッチは、NMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタMN1と、PMOSトランジスタMP1とインバータ回路INVとから構成されるスイッチであり、SWINが入力端子、SWOUTが出力端子である。また、端子SWONには制御回路115から供給される制御信号が入力され、制御信号がHiの場合、スイッチはショートとなり、Loの場合、スイッチはオープン状態となる。
定電圧回路120は、図3に示したSW3と定電圧電源SC2を直列に接続して構成することができるが、別の例として、図4に示すように構成することが可能である。図4は、本実施形態の定電圧回路120の回路例を示す図である。回路120は、NPNトランジスタQN101,QN102,QN103から構成されるカレントミラー回路と、定電流源ISC1と、抵抗R200,R201と、該カレントミラー回路と共にエミッタフォロア回路を構成するNPNトランジスタQN100と、定電圧電源SC2の電圧を生成するためのバンドギャップレファレンス回路(BGR)130と、オンオフスイッチのSW3用に用いられるNMOSトランジスタMN2,MN3,MN4とから構成される。バンドギャップレファレンス回路130及び定電流源ISC1のオンオフ(ON/OFF)及びトランジスタMN2,MN3,MN4のオープン、ショート(Hi/Lo)は、制御回路115から供給される制御信号により制御される。NOUTが回路120の出力端子であり、LDO113のプラス入力端子に接続される。
GSMモードの場合には、バンドギャップレファレンス回路130、定電流源ISC1がオンになり、トランジスタMN2,MN3,MN4はオープンになるよう制御される。これにより、回路120は、所定の定電圧をNOUTに出力する。
EDGEモードの場合には、バンドギャップレファレンス回路130、定電流源ISC1がオフとなり、トランジスタMN2,MN3,MN4はショートになるよう制御される。これにより、回路120の出力インピーダンスは高インピーダンスとなり、AMループの動作に回路120が悪影響を及ぼすことを防止することが可能である。
なお、以上の本実施形態においては、電力増幅部102はモジュールとして集積化され、送信機101は、IC(Integrated Circuit)として集積化される。
図5は、第一の実施形態の送信機を用いた本発明の移動体通信端末による第二の実施形態を示すブロック図である。本実施形態の移動体通信端末は、2つのモード(GSM:GMSK変調、EDGE:8PSK変調)に対応する。更に、送受信を通して、4つの周波数帯域、即ち名称が「GSM850」の帯域(送信周波数が824MHz〜849MHz、受信周波数が869MHz〜894MHz)、「GSM900」帯域(送信周波数が880MHz〜915MHz、受信周波数が925MHz〜960MHz)、「DCS1800」帯域(送信周波数が1710MHz〜1785MHz、受信周波数が1805MHz〜1880MHz)、「PCS1900」帯域(送信周波数が1850〜1910MHz、受信周波数が1930MHz〜1990MHz)に対応する。GSM及びEDGEにおいては、使用目的に応じて上記のいずれかの帯域が用いられる。
図5に示すように、送信機101において、第一の実施形態の送信機101に対し、VGA108c、信号分岐回路109c及びVGA108d、が追加される。更に、4分周器116bの代わりに4分周と2分周の切替が可能な分周器116dが用いられる。また、電力増幅部102において、第一の実施形態の電力増幅部102に対し、固定利得PA122b、信号分岐回路109d及びアンテナスイッチ(ASW)202が追加される。更に、図5において、301は、送信機101及び後述する受信機201から成る送受信機であり、半導体集積回路(RF−IC)として集積化される。また、図5の電力増幅部102は、モジュールとして集積化される。
周波数帯域がGSM850及びGSM900の場合には、VGA108c、VGA108d及び固定利得PA122bが非動作状態に設定される。また、分周器116dは4分周器として動作する。その他の動作は、第一の実施形態の場合と同様である。
一方、周波数帯域がDCS1800及びPCS1900の場合には、2分周器116c、VGA108a、VGA108b及び固定利得PA122aが非動作状態に設定される。また、分周器116dは2分周器として動作する。その他の動作は、第一の実施形態の場合と同様である。また、TXVCO107は、GSM850、GSM900、DCS1800、PCS1900の全てにおいて1.8GHz帯で発振する。
送受信機301に含まれる受信機201は、SAWフィルタ200a,200b,200c,200dから出力された受信信号が入力され、復調したI,Qベースバンド信号をベースバンド回路100へ出力する。受信機201で周波数変換を行なうために用いられるローカル信号には、RFVCO117bの出力信号が用いられ、受信機201内で適切に分周等の処理が施されて使用される。
アンテナスイッチ202は、送信時、GSM850及びGSM900の場合には、信号分岐回路109bの出力とアンテナ103とを接続し、DCS1800及びPCS1900の場合には、信号分岐回路109dの出力とアンテナ103とを接続する。アンテナスイッチ202には、送信時の不要信号を抑圧するためにフィルタを含めることが可能である。また、受信時、アンテナスイッチ202は、GSM850の場合には、アンテナ103とSAWフィルタ200aとを接続し、GSM900の場合には、アンテナ103とSAWフィルタ200bとを接続し、DCS1800の場合には、アンテナ103とSAWフィルタ200cとを接続し、PCS1900の場合には、アンテナ103とSAWフィルタ200dとを接続する。
なお、ICに集積化される送受信機301及びモジュールに集積化される電力増幅部102の回路は、図5に示す例に限られるものではない。例えば、電力増幅部102については、アンテナスイッチ202、信号分岐回路109b,109dをモジュールから分離し、別のモジュールに集積化するようにしても良い。また、受信機201の構成としては、受信信号の周波数を直接にベースバンドI,Q信号に変換するダイレクトコンバージョン方式が使用されるが、これに限られることはなく、例えば、中間周波数を経てベースバンドI,Q信号に変換するコンバージョン方式を用いても良いことは言うまでもない。
以上、本実施形態において、非定振幅変調を扱うモードと定振幅変調を扱うモードの間のモード遷移時間を高速化することが可能な送信機が用いられるので、モードを確実に切替可能なマルチモード移動体通信端末の実現が期待される。
本発明の上記一実施形態によれば、定振幅変調から非定振幅変調へのモード切替に伴う充電すべき電圧値を小さくすることが可能になり、高速なモード遷移時間を実現することができる。例えば、充電する少なくとも1個の容量にLPF105dの容量を含めれば、LPF105dの容量への充電すべき電圧値を小さくすることが可能になり、高速なモード遷移時間を実現することができ、また、充電する少なくとも1個の容量に積分器121の容量を含めれば、VGA108aの応答の遅い領域を避けることが可能となり、同様に高速なモード遷移時間を実現することができる。
本発明に係る送信機による第一の実施形態を説明するためのブロック図。 第一の実施形態の動作を説明するための図。 第一の実施形態で用いるスイッチの例を説明するための回路図。 第一の実施形態で用いる定電圧回路の例を説明するための回路図。 本発明の移動体通信端末による第二の実施形態を説明するためのブロック図。 従来のオフセットPLL送信機を説明するためのブロック図。 本発明に先立って考察した送信機の構成例を説明するためのブロック図。 GSMモードとEDGEモードの切替動作の一例を示す図。 可変利得増幅器の特性例を示す図。
符号の説明
100…ベースバンド回路、101…送信機、102…電力増幅部、103…アンテナ、104…直交変調器、105…低域通過フィルタ、106…位相比較器、107…送信機電圧制御発信器、108…可変利得増幅器、109…信号分岐回路、110…ミキサ、111…包絡線検波器、112…電圧電流変換器、113…バッファアンプ、116…分周器、117…電圧制御発信器、120…定電圧回路、121…積分器、122…固定利得電力増幅器、201…受信機、202…アンテナスイッチ、301…送受信機。

Claims (11)

  1. 第一の可変利得増幅器と、
    上記第一の可変利得増幅器の出力端子に入力端子が電気的に接続された第二の可変利得増幅器と、
    入力される送信信号に基づいて生成される参照信号の位相に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の位相を同期させる位相フィードバックループと、
    上記参照信号の包絡線に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の包絡線を追従させる包絡線フィードバックループと
    を具備して成り、
    送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いる第一の送信モードと、送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いない第二の送信モードとに対応する送信機であって、
    上記第一の可変利得増幅器は、上記位相フィードバックループと上記包絡線フィードバックループとに共有され、上記位相フィードバックループが出力する位相情報と上記包絡線フィードバックループが出力する包絡線情報との合成を利得制御によって行なうよう構成され、
    上記第二の可変利得増幅器は、送出される送信信号の平均電力を制御するよう構成され、
    上記位相フィードバックループは、送出される送信信号を生成する際に上記第一及び第二の送信モード間で共用され、
    上記包絡線フィードバックループは、上記参照信号の包絡線と上記包絡線フィードバックループによって帰還されるフィードバック信号の包絡線との差を出力する包絡線比較器と、上記包絡線比較器の出力信号の低域周波数成分を通過させるフィルタとを含み、
    上記フィルタは、容量を有し、上記容量は、上記第二の送信モードで動作している期間に充電され、充電された上記容量の電位を用いて上記第二の送信モードから上記第一の送信モードへ動作が遷移した後の上記包絡線フィードバックループの収束動作を行なうことを特徴とする送信機。
  2. 請求項1において、
    上記フィルタは、上記包絡線比較器の出力に接続される第一のフィルタと、上記第一のフィルタの出力電流を入力する第二のフィルタとを含み、
    上記容量は、上記第一のフィルタに含まれる第一の容量と、上記第二のフィルタにおいて上記出力電流を充電する第二の容量とを含み、
    上記包絡線フィードバックループは、
    電源電位と接地電位の中間の電位における第一の中間電位を有する第一の電源と、
    電源電位と接地電位の中間の電位における第二の中間電位を有する第二の電源と、
    正入力端子と負入力端子とを有し、上記正入力端子に上記第一のフィルタの出力が接続され、上記負入力端子に上記第一の電源が接続されることによって上記第一のフィルタの上記出力電流を生成する電圧電流変換器と、
    上記正入力端子と上記負入力端子との間に接続された第一のスイッチと、
    上記第二のフィルタと上記第二の電源との間に接続された第二のスイッチとを具備し、
    上記参照信号が定振幅変調信号の場合に、上記第一のスイッチがショート状態になることによって第一の容量は上記第一の中間電位で充電され、上記第二のスイッチがショート状態になることによって上記第二の容量は上記第二の中間電位で充電され、
    上記参照信号が非定振幅変調信号の場合に、上記第一のスイッチがオープン状態になり、
    かつ、上記第二のスイッチがオープン状態になり、上記第二のフィルタの出力信号から上記包絡線情報が生成されることを特徴とする送信機。
  3. 請求項2において、
    上記第二のスイッチは、トランジスタによって構成され、上記トランジスタがオン状態になることによって上記第二のスイッチがショート状態になり、上記トランジスタがオフ状態になることによって上記第二のスイッチがオープン状態になることを特徴とする送信機。
  4. 請求項1において、
    位相フィードバックループは、上記参照信号の位相と位相フィードバックによって帰還されるフィードバック信号の位相との差を出力する位相比較器と、上記位相比較器の出力信号の低域周波数成分を通過させる別のフィルタと、上記別のフィルタが出力する信号によって発振信号の周波数及び位相が制御される発振器とを含み、上記発振器から上記位相情報が出力されることを特徴とする送信機。
  5. 請求項4において、
    上記参照信号が非定振幅変調信号の場合の上記別のフィルタの遮断周波数が上記参照信号が定振幅変調信号の場合よりも高いことを特徴とする送信機。
  6. ベースバンド信号の処理を行なうベースバンド回路と、
    上記ベースバンド回路から出力される送信ベースバンド信号が入力され、上記送信ベースバンド信号から送信信号を生成する送信機と、
    上記送信信号を増幅する電力増幅器と、
    上記ベースバンド回路に受信ベースバンド信号を出力する受信機と、
    上記電力増幅器の出力への接続と上記受信機の入力への接続とを切り替えるアンテナスイッチと、
    上記アンテナスイッチに接続されるアンテナと、
    上記アンテナスイッチと上記受信機の間に接続された帯域通過フィルタとを具備して成り、
    上記受信機は、上記アンテナで受信された受信信号を上記帯域通過フィルタを介して入力して上記受信ベースバンド信号を生成し、
    上記送信機は、
    第一の可変利得増幅器と、
    上記第一の可変利得増幅器の出力端子に入力端子が電気的に接続された第二の可変利得増幅器と、
    入力される送信信号に基づいて生成される参照信号の位相に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の位相を同期させる位相フィードバックループと、
    上記参照信号の包絡線に上記第一の可変利得増幅器の出力信号の包絡線を追従させる包絡線フィードバックループと
    を具備して成り、
    送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いる第一の送信モードと、送出される送信信号を生成するために上記包絡線フィードバックループを用いない第二の送信モードとに対応する送信機であって、
    上記第一の可変利得増幅器は、上記位相フィードバックループと上記包絡線フィードバックループとに共有され、上記位相フィードバックループが出力する位相情報と上記包絡線フィードバックループが出力する包絡線情報との合成を利得制御によって行なうよう構成され、
    上記第二の可変利得増幅器は、送出される送信信号の平均電力を制御するよう構成され、
    上記位相フィードバックループは、送出される送信信号を生成する際に上記第一及び第二の送信モード間で共用され、
    上記包絡線フィードバックループは、上記参照信号の包絡線と上記包絡線フィードバックループによって帰還されるフィードバック信号の包絡線との差を出力する包絡線比較器と、上記包絡線比較器の出力信号の低域周波数成分を通過させるフィルタとを含み、
    上記フィルタは、容量を有し、上記容量は、上記第二の送信モードで動作している期間に充電され、充電された上記容量の電位を用いて上記第二の送信モードから上記第一の送信モードへ動作が遷移した後の上記包絡線フィードバックループの収束動作を行なう送信機であることを特徴とする移動体通信端末。
  7. 請求項6において、
    上記ベースバンド回路と上記送信機と上記電力増幅器と上記受信機と上記帯域通過フィルタと上記アンテナスイッチと上記アンテナとは、少なくとも一つの周波数帯域において、定振幅変調信号による送受信と非定振幅変調信号による送受信とを行なうように構成されていることを特徴とする移動体通信端末。
  8. 請求項6において、
    上記フィルタは、上記包絡線比較器の出力に接続される第一のフィルタと、上記第一のフィルタの出力電流を入力する第二のフィルタとを含み、
    上記容量は、上記第一のフィルタに含まれる第一の容量と、上記第二のフィルタにおいて上記出力電流を充電する第二の容量とを含み、
    上記包絡線フィードバックループは、
    電源電位と接地電位の中間の電位における第一の中間電位を有する第一の電源と、
    電源電位と接地電位の中間の電位における第二の中間電位を有する第二の電源と、
    正入力端子と負入力端子とを有し、上記正入力端子に上記第一のフィルタの出力が接続され、上記負入力端子に上記第一の電源が接続されることによって上記第一のフィルタの上記出力電流を生成する電圧電流変換器と、
    上記正入力端子と上記負入力端子との間に接続された第一のスイッチと、
    上記第二のフィルタと上記第二の電源との間に接続された第二のスイッチとを具備し、
    上記参照信号が定振幅変調信号の場合に、上記第一のスイッチがショート状態になることによって第一の容量は上記第一の中間電位で充電され、上記第二のスイッチがショート状態になることによって上記第二の容量は上記第二の中間電位で充電され、
    上記参照信号が非定振幅変調信号の場合に、上記第一のスイッチがオープン状態になり、
    かつ、上記第二のスイッチがオープン状態になり、上記第二のフィルタの出力信号から上記包絡線情報が生成されることを特徴とする移動体通信端末。
  9. 請求項8において、
    上記第二のスイッチは、トランジスタによって構成され、上記トランジスタがオン状態になることによって上記第二のスイッチがショート状態になり、上記トランジスタがオフ状態になることによって上記第二のスイッチがオープン状態になることを特徴とする移動体通信端末。
  10. 請求項6において、
    位相フィードバックループは、上記参照信号の位相と位相フィードバックによって帰還されるフィードバック信号の位相との差を出力する位相比較器と、上記位相比較器の出力信号の低域周波数成分を通過させる別のフィルタと、上記別のフィルタが出力する信号によって発振信号の周波数及び位相が制御される発振器とを含み、上記発振器から上記位相情報が出力されることを特徴とする移動体通信端末。
  11. 請求項10において、
    上記参照信号が非定振幅変調信号の場合の上記別のフィルタの遮断周波数が上記参照信号が定振幅変調信号の場合よりも高いことを特徴とする移動体通信端末。
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