JP2004104724A - 通信用半導体集積回路 - Google Patents

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Yoshiaki Harasawa
原澤 良明
Yasuyuki Kimura
木村 泰之
Tomomitsu Kitamura
北村 智満
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Abstract

【課題】受信側の発振回路と送信側の発振回路とを兼用するオンチップの共通発振回路から出力された発振信号を減衰させることなく目的とする回路に伝達することができるとともに、伝達される発振信号のSN比を向上させ、良好なノイズ特性を有する通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供する。
【解決手段】受信系回路で用いられるいずれかの発振信号と送信系回路で用いられるいずれかの発振信号を生成する発振回路を1つの発振回路(RFVCO250)で兼用させ、変復調回路(212,240)などと共に1つの半導体チップ上に形成するとともに、オンチップの共通発振回路から出力された発振信号を伝達する信号線上に信号を増幅するバッファアンプ(290)を設けるようにした。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムの送信系回路と受信系回路でVCO(電圧制御発振回路)を共用する場合のVCOのオンチップ化に適用して有効な技術に関し、例えば送受信共用のVCOを内蔵し送受信信号を変復調する機能を有する通信用半導体集積回路に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機のような無線通信システムにおいては、受信信号や送信信号と合成される所定の周波数の発振信号を発生するためVCOが用いられている。従来提案されている携帯電話機においては、VCOとして外付け部品(モジュール)を用いるのが一般的であった。これは、送受信に使用されるVCOには比較的高い周波数精度が要求されるが、オンチップのVCOは外付けのVCOに比べて周波数精度が低いためであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話器は小型軽量化の要求が高くこの要求を満たすには部品点数の低減が有効である。そして、この部品点数の低減の観点からは、従来は一般に送信信号の変調や受信信号の復調を行なう高周波用半導体集積回路(以下、高周波ICと称する)とは別個のモジュールとして構成されることが多いVCOを、高周波ICと同一の半導体チップ上に形成することが有効である。しかしながら、VCOをオンチップとした場合には、チップサイズの増大を招く。
【0004】
そこで、本発明者らは、VCOのオンチップ化に伴うチップサイズの増大を抑えるため、受信信号をダウンコンバートする周波数変換用の発振信号を生成するローカルVCO(局部発振回路)と送信側のローカルVCOを共用させる方式について検討した。携帯電話器では極めて短い時間に着目した場合、時分割方式で送信と受信が行なわれ、同時に送信と受信が行なわれることはない。従って、送信周波数と受信周波数が異なっていてもVCOの可変範囲であれば、送信と受信でローカルVCOを共用させることは可能である。以下、本発明者らが検討した送受信システムについて説明する。
【0005】
従来提案されている携帯電話機には、例えば880〜915MHz帯のGSM(Global System for Mobile Communication)と1710〜1785MHz帯のDCS(Digital Cellular System)のような2つの周波数帯の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機がある。また、かかるデュアルバンド方式の携帯電話機においては、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路の周波数を切り替えることにより一つのPLL回路で2つのバンドに対応することができるようにしたものがある。さらに、近年においては、GSMやDCSの他に例えば1850〜1915MHz帯のPCS(Personal Communication System)の信号を扱えるトリプルバンド方式の携帯電話機に対する要求がある。また、携帯電話機は今後さらに多くのバンドに対応できるものが要求されることが考えられる。
【0006】
このような複数のバンドに対応できる携帯電話機に使用される高周波ICに採用される方式としてオフセットPLL方式がある。オフセットPLL方式では、送信用VCOの所望発振周波数に応じて周波数差が所定の値になるようにローカルVCOの発振周波数を設定し、送信用VCOの出力側からのフィードバック信号と上記ローカルVCOの局部発振信号との周波数差に相当する信号をミキサ等で生成し、この信号と中間周波数の信号とを位相比較器で比較して位相差に応じた信号を生成して送信用VCOを制御するようなPLL回路が構成される。
【0007】
本発明者らは、上記局部発振信号を生成するVCOとして発振周波数を3.5〜4GHzのような範囲で変化可能なものを使用し、それを分周してミキサで合成される局部発振信号を生成することで、実用的な範囲で周波数可変なVCOを受信側のローカルVCOと送信側のローカルVCOとして共用させ、その分チップサイズを低減させることができることを見出した。
【0008】
しかしながら、送信側の局部発振信号を生成するローカルVCOと受信用ローカルVCOとを共用させた場合にも、他のVCO(送信用)の共用は困難であるため、すべてのVCOをオンチップ化した場合にはある程度のチップ面積増加は避けられない。また、送信系回路および受信系回路はそれぞれ信号の変復調を行なう必要があるので、それぞれある程度大きな回路規模にならざるを得ない。
【0009】
そのため、共通のVCOを受信系回路側に配置した場合にはそのVCOの発振信号を送信側のミキサまで伝達する信号線が、また共通のVCOを送信系回路側に配置した場合にはそのVCOの発振信号を受信側のミキサまで伝達する信号線が、さらに共通のVCOを受信系回路と送信系回路の中間に配置した場合にはそのVCOの発振信号を送信側と受信側のミキサまで伝達する両方の信号線がそれぞれかなり長くなって、配線に寄生する容量やインダクタンス、抵抗成分によって伝達する発振信号が減衰されてしまう。
【0010】
これを防止するためVCOの出力振幅が大きくなるように設計すると、そのVCOの出力信号が他の回路に対してノイズ発生源として作用して悪影響を与えてしまう。また、共通のVCOの発振信号を伝達する信号線が長くなると並走する他の信号線とのカップリング容量を通したノイズや隣接する回路からのノイズ、信号線に対して飛び込んで来る妨害波によるノイズが大きくなって信号のSN比が悪化してしまうという課題がある。
【0011】
この発明の目的は、携帯電話器のような無線通信システムを構成する部品点数を削減し、もってシステムの小型軽量化を図ることができる通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
【0012】
この発明の他の目的は、受信側の発振回路と送信側の発振回路とを兼用するオンチップの共通発振回路から出力された発振信号を減衰させることなく目的とする回路に伝達することができる通信用半導体集積回路を提供することにある。
【0013】
この発明のさらに他の目的は、受信側の発振回路と送信側の発振回路とを兼用するオンチップの共通発振回路から出力され目的とする回路に伝達される発振信号のSN比を向上させ、良好なノイズ特性を有する通信用半導体集積回路を提供することにある。
【0014】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0016】
すなわち、受信系回路で用いられるいずれかの発振信号と送信系回路で用いられるいずれかの発振信号を生成する発振回路を1つの発振回路で兼用させ、変復調回路などと共に1つの半導体チップ上に形成するとともに、オンチップの共通発振回路から出力された発振信号を伝達する信号線上に信号を増幅するバッファアンプを設けるようにしたものである。
【0017】
上記した手段によれば、発振回路がオンチップの回路として形成されるため携帯電話器のような無線通信システムを構成する部品点数を削減し、もってシステムの小型軽量化を図ることができるとともに、受信側の発振回路と送信側の発振回路とを1つの発振回路で兼用させるためオンチップ化に伴うチップサイズ増大を抑えることができる。また、バッファアンプにより発振信号が増幅されるため伝達される発振信号が減衰するのを防止することができる通信用半導体集積回路が得られる。
【0018】
この場合、バッファアンプを設ける位置は発振信号を受ける回路に近い側が望ましい。バッファアンプを信号線の始端側に設けると他の信号線に対してノイズを与えるおそれがあるからである。また、上記バッファアンプとしてリミットアンプを使用するのが良い。これにより、伝達される発振信号にのっているノイズ成分を除去することができる通信用半導体集積回路が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0020】
図1は、本発明を適用したマルチバンド方式の通信用半導体集積回路(高周波IC)及びそれを用いた無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
【0021】
図1において、100は信号電波の送受信用アンテナ、110は送受信切り替え用のスイッチ、120a〜120cは受信信号から不要波を除去するSAWフィルタなどからなる高周波フィルタ、130は送信信号を増幅する高周波電力増幅回路、200は受信信号を復調したり送信信号を変調したりする高周波IC、300は送信データをI,Q信号に変換したり高周波IC200を制御したりするベースバンド回路(LSI)である。高周波IC200は1つの半導体チップ上に半導体集積回路として構成される。
【0022】
特に制限されるものでないが、この実施例の高周波IC200は、GSM850とGSM900、DCS1800、PCS1900の4つの通信方式による信号の変復調が可能に構成されている。また、これに応じて、高周波フィルタは、GSM系の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ120aと、DCS1800の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ120bと、PCS1900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ120cとが設けられる。GSM850とGSM900は周波数帯が近いので、この実施例では共通のフィルタ120aが用いられる。
【0023】
本実施例の高周波IC200は、大きく分けると、受信系回路RXCと、送信系回路TXCと、それ以外の制御回路やクロック生成回路など送受信系に共通の回路からなる制御系回路CTCとで構成される。
【0024】
受信系回路RXCは、受信信号を増幅するロウノイズアンプ210a,210b,210cと、高周波発振回路(RFVCO)250で生成された発振信号φRFを分周し互いに90°位相がずれた直交信号を生成する移相分周回路211と、ロウノイズアンプ210a,210b,210cで増幅された受信信号に移相分周回路211で分周された直交信号を合成することで復調およびダウンコンバートを行なうミキサからなる復調回路212a,212bと、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅してベースバンド回路300へ出力する高利得増幅部220A,220Bと、高利得増幅部220A,220B内のアンプの入力DCオフセットをキャンセルするためのオフセットキャンセル回路213などからなる。
【0025】
高利得増幅部220Aは、複数のロウパスフィルタLPF11,LPF12,LPF13,LPF14と利得制御アンプPGA11,PGA12,PGA13とが交互に直列形態に接続され、最終段に利得が固定のアンプAMP1が接続された構成を有しており、I信号を増幅してベースバンド回路300へ出力する。高利得増幅部220Bも同様に、複数のロウパスフィルタLPF21,LPF22,LPF23,LPF24と利得制御アンプPGA21,PGA22,PGA23とが交互に直列形態に接続され、最終段に利得が固定のアンプAMP2が接続された構成を有しており、Q信号を増幅してベースバンド回路300へ出力する。
【0026】
オフセットキャンセル回路213は、各利得制御アンプPGA11〜PGA23に対応して設けられ入力端子間を短絡した状態におけるそれらの出力電位差をディジタル信号に変換するAD変換回路(ADC)と、これらのAD変換回路による変換結果に基づき対応する利得制御アンプPGA11〜23の出力のDCオフセットを「0」とするような入力オフセット電圧を生成し差動入力に対して与えるDA変換回路(DAC)と、これらのAD変換回路(ADC)とDA変換回路(DAC)を制御してオフセットキャンセル動作を行なわせる制御回路などから構成される。
【0027】
送信系回路TXCは、例えば640MHzのような中間周波数の発振信号φIFを生成する発振回路(IFVCO)230と、該発振回路230で生成された発振信号φIFを1/4分周して160MHzのような信号を生成する分周回路231と、該分周回路231で分周された信号をさらに分周しかつ互いに90°位相がずれた直交信号を生成する移相分周回路232と、生成された直交信号をベースバンド回路300から供給されるI信号とQ信号により変調をかける変調回路233a,233bと、変調された信号を合成する加算器234と、所定の周波数の送信信号φTXを発生する送信用発振回路(TXVCO)240と、送信用発振回路(TXVCO)240から出力される送信信号φTXをカプラ280A,280b等で抽出したフィードバック信号と周波数変換用の発振信号を生成する局部発振回路としての高周波発振回路(RFVCO)250で生成された高周波発振信号φRFを分周した信号φRF’とをミキシングすることでそれらの周波数差に相当する周波数の信号を生成するオフセットミキサ236と、該オフセットミキサ236の出力と前記加算器234で合成された信号TXIFとを比較して位相差を検出するアナログ位相比較器237aおよびディジタル位相比較器237bと、該位相検出回路237a,237bの出力に応じた電圧を生成するループフィルタ238などから構成されている。
【0028】
なお、ループフィルタ238を構成する抵抗および容量は、外付け素子として実施例の高周波ICの外部端子に接続される。送信用発振回路(TXVCO)240は、GSM850とGMS900の送信信号を生成する発振回路240aと、DCS1800とPCS1900の送信信号を生成する発振回路240bとからなる。このように発振回路を2つ設けているのは、送信用発振回路は、高周波発振回路250や中間周波数の発振回路230に比べて周波数の可変範囲が広く1つの発振回路ですべてカバーできる回路を設計するのは容易でないためである。
【0029】
アナログ位相比較器237aとディジタル位相比較器237bが設けられているのは、PLL回路の動作開始時における引込み動作を早くするためである。具体的には、送信開始時は先ずディジタル位相比較器237bで位相比較を行ない、その後アナログ位相比較器237aに切り替えることで、高速で位相ループをロックさせることができるようにされる。
【0030】
また、この実施例の高周波IC200のチップ上には、チップ全体を制御する制御回路260と、前記高周波発振回路(RFVCO)250と共にRF用PLL回路を構成するRFシンセサイザ261と、前記中間周波数の発振回路(IFVCO)230と共にIF用PLL回路を構成するIFシンセサイザ262と、これらのシンセサイザ261および262の基準信号となるクロック信号φrefを生成する基準発振回路(VCXO)264とが設けられている。シンセサイザ261および262は、それぞれ分周回路や位相比較回路、チャージポンプ、ループフィルタなどで構成される。
【0031】
なお、基準発振信号φrefは周波数精度の高いことが要求されるため、基準発振回路264には外付けの水晶振動子が接続される。基準発振信号φrefとしては、26MHzあるいは13MHzのような周波数が選択される。かかる周波数の水晶振動子は比較的安価に手に入るからである。
【0032】
図1において1/2,1/4などの分数が付記されているブロックはそれぞれ分周回路、符号BFFで示されているのはバッファ回路である。また、SW1,SW2,SW3は、GSM方式に従った送受信を行なうGSMモードとDCSまたはPCS方式に従った送受信を行なうDCS/PCSモードとで接続状態が切り替えられて、伝達される信号の分周比を選択するスイッチである。SW4は送信時にベースバンド回路300からのI,Q信号を変調用ミキサ233a,233bに供給すべくオン、オフ制御されるスイッチである。これらのスイッチSW1〜SW4は制御回路260からの信号によって制御される。
【0033】
制御回路260には、コントロールレジスタCRGが設けられ、このレジスタCRGはベースバンド回路300からの信号に基づいて設定が行なわれる。具体的には、ベースバンド回路300から高周波用IC200に対して同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてのロードイネーブル信号LENとが供給されており、制御回路260は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンド回路300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、上記コントロールレジスタCRGにセットする。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアルで伝送される。ベースバンド回路300はマイクロプロセッサなどから構成される。
【0034】
コントロールレジスタCRGは、特に制限されるものでないが、高周波発振回路(RFVCO)250や中間周波数の発振回路(IFVCO)230におけるVCOの周波数測定を開始させる制御ビットや、受信モード、送信モード、アイドルモード、ウォームアップモードなどのモードを指定するビットフィールドなどが設けられる。ここで、アイドルモードは待受け時等ごく一部の回路のみ動作し少なくとも発振回路を含む大部分の回路が停止するスリープ状態となるモード、ウォームアップモードは送信または受信の直前にPLL回路を起動させるモードである。
【0035】
この実施例では、位相検出回路237a,237bと、ループフィルタ238、送信用発振回路(TXVCO)240a,240bおよびオフセットミキサ236とによって周波数変換を行なう送信用PLL回路(TXPLL)が構成される。本実施例のマルチバンド方式の無線通信システムでは、例えばベースバンド回路300からの指令によって制御回路260が、送受信時に高周波発振回路250の発振信号の周波数φRFを使用するチャネルに応じて変更すると共に、GSMモードかDCS/PCSモードかに応じて上記スイッチSW2を切り替えることで、オフセットミキサ236に供給される信号の周波数が変更されることによって送信周波数の切り替えが行なわれる。
【0036】
表1は、本実施例のクウォッドバンド用の高周波ICにおける中間周波用発振回路(IFVCO)230、送信用発振回路(TXVCO)240および高周波発振回路(RFVCO)250の発振信号φIF,φTX,φRFの周波数の設定例を示す。
【0037】
【表1】
Figure 2004104724
【0038】
表1に示されているように、本実施例では、中間周波用発振回路(IFVCO)230の発振周波数はGSM、DCS、PCSいずれの場合にも640MHzに設定され、これが分周回路231と移相分周回路232で1/8に分周されて80MHzの搬送波(TXIF)が生成されて変調が行なわれる。
【0039】
一方、高周波発振回路(以下、RFVCOと記す)250の発振周波数は、受信モードと送信モードとで異なる値に設定される。送信モードでは、RFVCO250の発振周波数fRFは、例えばGSM850の場合3616〜3716MHzに、GSM900の場合3840〜3980MHzに、またDCSの場合3610〜3730MHzに、さらにPCSの場合3860〜3980MHzに設定され、これが分周回路でGSMの場合は1/4に分周され、またDCSとPCSの場合は1/2に分周されてφRF’としてオフセットミキサ236に供給される。
【0040】
オフセットミキサ236では、このφRF’と送信用発振回路(TXVCO)240からの送信用発振信号φTXの周波数の差(fRF’−fTX)に相当する信号が出力され、この差信号の周波数が変調信号TXIFの周波数と一致するように送信用PLL(TXPLL)が動作する。言いかえると、TXVCO240は、RFVCO250からの発振信号φRF’の周波数(fRF/4)と変調信号TXIFの周波数(fTX)の差に相当する周波数で発振するように制御される。これが、いわゆるオフセットPLL方式と呼ばれるシステムにおける送信動作である。
【0041】
RFVCO250は、例えばLC共振回路を用いたコルピッツ型発振回路で構成されるとともに、LC共振回路を構成する容量素子が各々スイッチ素子を介して複数個並列に設けられており、そのスイッチ素子をバンド切り替え信号で選択的にオンさせることにより、接続される容量素子すなわちLC共振回路のCの値を切り替えることで発振周波数を段階的に切り替えることができるように構成されている。一方、RFVCO250は可変容量素子としてバリキャップダイオードを有しており、RFシンセサイザ261内のループフィルタからの制御電圧によってこのバリキャップダイオードの容量値が変化され、発振周波数が連続的に変化される。
【0042】
次に、実施例の高周波ICにおけるRFVCO250とその発振出力信号を受ける回路のレイアウトおよび発振信号の伝達系の実施例について、図2を用いて説明する。なお、図2の高周波ICは図1の実施例の高周波ICを異なる視点から示したもので、両者は同一の構成を有する。従って、図2において図1に示されている回路や素子と同一の回路および素子には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0043】
図2の実施例においては、RFVCO250が受信系回路RXC側に配置されるとともに、オフセットミキサ236は送信系回路TXC側に配置されている。従って、RFVCO250から復調用ミキサ212までの距離は比較的短いが、RFVCO250からオフセットミキサ236までの距離は比較的長くなっている。そこで、この実施例では、オフセットミキサ236の近傍にRFVCO250の発振出力信号を増幅するバッファアンプ290が設けられている。
【0044】
このようにRFVCO250の発振出力信号をオフセットミキサ236に伝達する信号線の終端側にバッファアンプ290が設けられていることにより、減衰した発振信号が増幅されてオフセットミキサ236に入力されるため所望の周波数変換を行なうことができる。RFVCO250が受信系回路RXC側に配置される理由としては、チップ全体の各回路のレイアウトの都合、受信系回路の方がノイズ特性などの点でミキサにおいて合成される発振信号に対する条件が厳しいこと、外部端子の配置との関係などがある。
【0045】
図2において、符号16はRFシンセサイザ261とともにRF用PLL回路を構成するループフィルタであり、RFVCO250はループフィルタ16が接続される外部端子(ピン)に比較的近い部位に配置されるため、図2に示されているような配置の外部端子を有する高周波IC200では、RFVCO250が受信系回路RXC側に配置され、送信側のオフセットミキサ236からは離れることになる。従って、このような場合には、上記のようにRFVCO250の発振出力信号をオフセットミキサ236に伝達する信号線の終端側にバッファアンプ290を設けるのが有効である。
【0046】
なお、図2において、符号281a,281bは基準発振回路264の一部を構成する水晶振動子や容量素子などの外付け素子が接続される外部端子、282はIFシンセサイザ262とともにIF用PLL回路を構成するループフィルタが接続される外部端子、283は送信用PLLを構成するループフィルタ238が接続される外部端子である。
【0047】
図3には、RFVCO250が送信系回路TXC側に配置されている場合の実施例が示されている。なお、図3は図2と同様に、回路のレイアウト以外は図1の高周波ICと同一の構成を有する実施例であり、図3は図1の回路のうち本発明に関連する回路を主体に示しているに過ぎない。従って、図3においては、図1に示されている回路や素子と同一の回路および素子には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
【0048】
図3の実施例では、RFVCO250からオフセットミキサ236までの距離は比較的短いが、RFVCO250から復調用ミキサ212までの距離は比較的長くなっている。そこで、この実施例では、オフセットミキサ236の近傍にRFVCO250の発振出力信号を増幅するバッファアンプ290が設けられている。このようにRFVCO250の発振出力信号を復調用ミキサ212に伝達する信号線の終端側にバッファアンプ290が設けられていることにより、減衰した発振信号が増幅されて復調用ミキサ212に入力されるため所望の周波数変換を行なうことができる。なお、図3においては、RFVCO250の発振出力信号を分周し互いに位相が90°異なる信号を生成する移相分周回路211がRFVCO250の近傍に配置されているが、復調用ミキサ212の近傍に配置されていても良い。
【0049】
次に、本発明の他の実施例を説明する。この実施例は、上記実施例におけるRFVCO250の発振出力信号を増幅するバッファアンプ290としてリミッタアンプを使用するようにしたものである。
【0050】
図4には、バッファアンプ290としてリミッタアンプを使用した場合の信号伝達系と各部の信号波形を示す。図4において、FLTは発振出力信号を伝達する信号線に寄生する容量Cs1,Cs2や抵抗Rs、インダクタンスLsからなる寄生フィルタを表わしたものである。このような寄生フィルタが存在することにより、信号線を伝達する発振出力信号は減衰されるが、リミッタアンプ290によって増幅されてオフセットミキサ236に供給される。しかも、リミッタアンプ290を用いることによって、信号にのったノイズを除去することができる。
【0051】
具体的には、リミッタアンプ290の入力端子には、図5に示すように、ノイズ成分Nを含むサイン波が入力されるが、リミッタアンプ290は入力に対して出力が急峻に変化するという特性を有するため、入力Vinがしきい値レベルVthから少し離れると出力レベルが飽和して出力波形をクリップするような機能を有するため出力側ではノイズ成分が最大出力レベルの中に埋もれてしまう。その結果、入力信号にのったノイズを除去することができる。
【0052】
図6には、リミッタアンプ290の具体的な回路例を示す。
【0053】
図6に示されているように、この実施例のリミッタアンプ290は、エミッタ共通接続された入力差動トランジスタQ1,Q2を有する差動増幅段291と、該差動増幅段の出力ノードにそれぞれ接続された2個のエミッタフォロワからなる出力段292と、入力差動トランジスタQ1,Q2のベース端子にバイアス電圧を与えるバイアス回路293とから構成されている。
【0054】
差動増幅段291とエミッタフォロワ型出力段292の部分は通常の差動増幅回路と回路構成としては同じであるが、リミッタアンプの場合には差動増幅段291の定電流源Ic1に流れる電流が通常の差動増幅回路の場合よりも多くされる。また、差動増幅段291の入力差動トランジスタQ1,Q2に関してもエミッタ抵抗ができるだけ小さくなるような素子構造およびレイアウトが採用される。これによって、図6のリミッタアンプは、図5に示すような入出力特性を有するようにされる。
【0055】
また、図6のリミッタアンプは、RFVCO250からの発振信号φRFが直流カットの容量C1,C2を介して入力差動トランジスタQ1,Q2のベース端子に入力されるように構成される。表1からも分かるように、リミッタアンプ290によって増幅される発振信号φRFは、DCS,PCSの場合3476〜3980MHz、またGSMの場合はその半分の1738〜1990MHzのような高い周波数の信号であるので、入力に直流カットの容量C1,C2が設けられていても何ら問題なく増幅することができる上、直流電圧をカットすることができる。
【0056】
さらに、この実施例のリミッタアンプでは、入力差動トランジスタQ1,Q2のベース電位がマクロ的に変動しないよう安定させるためにバイアス回路293が設けられている。このバイアス回路293は、コレクタが電源電圧Vccに、またベースに定電圧Vc0が印加されたコレクタ接地型のトランジスタQ0と、該トランジスタQ0の接地点との間に接続された定電流源Ic0とからなり、トランジスタQ0のエミッタ端子に抵抗R1,R2を介して入力差動トランジスタQ1,Q2のベース端子が接続されることにより、Q1,Q2のベース端子はVcc/2のような電圧にバイアスされるようになっている。
【0057】
図7には、ミキサ212や236の具体的な回路例を示す。
【0058】
図7に示されているように、この実施例のミキサは、エミッタ共通接続された2組の入力差動トランジスタ対Q11,Q12およびQ21,Q22と、これらのトランジスタ対の共通エミッタにそれぞれコレクタが接続されかつ互いにエミッタ同士が結合されカレントスイッチのように動作する差動トランジスタ対Q31,Q32と、該トランジスタ対Q31,Q32の共通エミッタに接続された定電流源Ic10と、上記入力差動トランジスタQ11,Q21のコレクタと電源電圧Vccとの間およびQ12,Q22のコレクタと電源電圧Vccとの間に接続されたコレクタ抵抗Rc1,Rc2とから構成されている。また、ミキサの出力端子には、各出力信号線に直列に接続された抵抗R11,R12及び出力信号線間に接続された容量C10からなるロウパスフィルタLPFが接続されている。
【0059】
そして、ミキサ236では2組の入力差動トランジスタ対Q11,Q12およびQ21,Q22のベース端子に送信用VCO240からの帰還信号φTXとその反転信号/φTXが入力され、トランジスタ対Q31,Q32のベース端子に前記リミッタアンプ290で増幅された高周波信号φRF’,/φRF’が入力される。
【0060】
これにより、出力ノードN1,N2からは帰還信号φTXと高周波信号φRF’とを合成したような信号が出力され、その信号をロウパスフィルタLPFに通すことによって高周波成分が除去されて帰還信号φTXと高周波信号φRF’の周波数差に等しい周波数を有する信号が生成されて後段の回路(位相比較回路237)に供給される。ミキサ212も同様な回路構成を有する。図2において、符号C10’で示されている外付け容量が、図7に示されているロウパスフィルタLPFを構成する容量C10に相当する。
【0061】
図7のようなミキサ回路によれば、トランジスタ対Q31,Q32はカレントスイッチとして動作すればよいので、Q31,Q32のベース端子に入力される高周波信号φRF’,/φRF’が図4のように矩形波に近い波形の信号であっても何ら支障はない。トランジスタQ11,Q22に入力される信号φTX,/φTXも矩形波としても良いが、送信用VCO240a,240bとオフセットミキサ236は比較的近くにあり、もともと信号の減衰が少なくノイズも小さいのでわざわざ消費電力の大きなリミットアンプを用いて増幅する必要はない。
【0062】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば前記実施例においては、RFVCO250を受信系回路または送信系回路のいずれかの側に配置した場合の実施例について説明したが、RFVCO250を受信系回路と送信系回路の中間あるいは送信側と受信側のミキサの両方から離れた位置に配置したような場合には、RFVCO250の発振信号を送信側と受信側のミキサまで伝達する両方の信号線の終端にそれぞれバッファアンプもしくはリミッタアンプを設けるようにしてもよい。
【0063】
さらに、上記実施例では、RFVCO250と中間周波用VCO230と送信用VCO240と基準発振回路VCXOの4つのVCOが、変復調回路と共に1つの半導体チップ上に搭載された高周波ICを例にとって説明したが、本発明は上記4つのVCOをすべて搭載する必要はなく、少なくとも兼用の発振回路(RFVCO250)が搭載された高周波ICに適用することができ、それによって所望の効果を得ることができる。
【0064】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるGSMとDCSとPCSの3つの通信方式による通信が可能な携帯電話機の無線通信システムに用いられる高周波ICに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えばGSMにおける位相変調に振幅変調を加えたようなQPSK変調モードを有するEDGEと呼ばれる通信方式にも対応可能な携帯電話機に用いられる高周波ICであって、変調方式として位相ループと振幅ループを有するポーラーループ方式と呼ばれる方式を採用した送信系回路と受信系回路を有する高周波ICやCDMA方式の携帯電話機あるいは無線LANやブルートゥースと呼ばれる無線通信システムを構成する高周波ICの送受信共用のVCOに対しても本発明を適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0066】
すなわち、本発明に従うと、発振回路を変復調回路と共に1つの半導体チップ上に搭載できるため、携帯電話機のような無線通信システムにおいて構成部品点数を削減し、もってシステムの小型軽量化を図ることができる通信用半導体集積回路(高周波IC)を実現することができる。しかも、受信側の発振回路と送信側の発振回路とを兼用させるようにしているため、発振回路のオンチップ化に伴うチップサイズの増大を抑えることができる。
【0067】
また、本発明に従うと、共通発振回路から出力された発振信号を伝達する信号線上に信号を増幅するバッファアンプを設けているため、共通発振回路から出力された発振信号を減衰させることなく目的とする回路に伝達することができる。さらに、バッファアンプとしてリミッタアンプを使用することにより、共通発振回路から出力され目的とする回路に伝達される発振信号のSN比を向上させ、良好なノイズ特性を有する通信用半導体集積回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したマルチバンド方式の通信用半導体集積回路(高周波IC)及びそれを用いた無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の高周波ICにおける高周波発振回路(RFVCO)とその発振出力信号を受ける回路のレイアウトおよび発振信号の伝達系の一例を示すブロック図である。
【図3】高周波ICにおけるRFVCOとその発振出力信号を受ける回路のレイアウトおよび発振信号の伝達系の他の例を示すブロック図である。
【図4】RFVCOからその発振出力信号を受ける回路までの信号線の終端に設けられるバッファアンプとしてリミットアンプを使用した場合の信号伝達系と各部の信号波形を示す説明図である。
【図5】リミッタアンプにおける入力と出力との関係を示す入出力特性図である。
【図6】実施例のリミッタアンプの具体的な回路例を示す回路図である。
【図7】ミキサの具体的な回路例を示す回路図である。
【符号の説明】
100 送受信用アンテナ
110 送受信切り替え用のスイッチ
120a〜120c 高周波フィルタ
130 高周波電力増幅回路
200 高周波IC
212 復調用ミキサ
233 変調用ミキサ
220 電力増幅部
230 中間周波数発振回路(IFVCO)
238 送信用PLLのループフィルタ
240 送信用発振回路(TXVCO)
250 高周波発振回路(送受信兼用VCO,RFVCO)
260 制御回路
261 RFPLL用シンセサイザ回路
262 IFPLL用シンセサイザ回路
264 基準発振回路
290 バッファアンプ(リミッタアンプ)
300 ベースバンド回路

Claims (10)

  1. 受信系回路で用いられる発振信号と送信系回路で用いられる発振信号を生成する共通の発振回路と、該共通発振回路と異なる1つ以上の発振回路とが、送受信信号の変復調回路と共に1つの半導体チップ上に形成された通信用半導体集積回路であって、
    上記共通発振回路の発振出力信号を伝達する信号線の終端側に、伝達される信号を増幅する増幅回路が設けられていることを特徴とする通信用半導体集積回路。
  2. 上記増幅回路は、上記信号線を発振信号が伝達する間に減少した振幅もしくは低下した電圧レベルを上記共通発振回路から出力された直後の発振信号の振幅もしくは電圧レベルまで回復させる電圧増幅回路であることを特徴とする請求項1に記載の通信用半導体集積回路。
  3. 上記増幅回路は、伝達される信号を増幅し出力波形を最大振幅レベルにクリップする機能を有する増幅回路であることを特徴とする請求項1に記載の通信用半導体集積回路。
  4. 受信信号を復調もしくはダウンコンバートするための発振信号を生成する第1の発振回路と、ベースバンド信号によって変調される中間周波数の発振信号を生成する第2の発振回路と、所望の周波数の送信信号を生成する第3の発振回路とが、変復調回路と共に1つの半導体チップ上に形成された通信用半導体集積回路であって、
    上記第1の発振回路が、上記第3の発振回路の出力の帰還信号をダウンコンバートするための発振信号を生成する発振回路を兼用するように構成され、該兼用の発振回路の発振出力信号を伝達する信号線の終端側に、伝達される信号を増幅する増幅回路が設けられていることを特徴とする通信用半導体集積回路。
  5. 上記増幅回路は、上記信号線を発振信号が伝達する間に減少した振幅もしくは低下した電圧レベルを上記兼用の発振回路から出力された直後の発振信号の振幅もしくは電圧レベルまで回復させる電圧増幅回路であることを特徴とする請求項4に記載の通信用半導体集積回路。
  6. 上記増幅回路は、伝達される信号を増幅し出力波形を最大振幅レベルにクリップする機能を有する増幅回路であることを特徴とする請求項4に記載の通信用半導体集積回路。
  7. 上記第2の発振回路の発振信号もしくはそれを分周した信号をベースバンド信号に応じて変調する変調回路と、上記第1の発振回路からの発振信号もしくはそれを分周した信号と上記第3の発振回路の出力もしくはその検出信号とを合成してそれらの信号の周波数差に相当する周波数を有する信号を生成するミキサと、該ミキサの出力信号の周波数および位相が上記変調回路の出力信号の周波数および位相と一致するように制御する位相同期ループとを備えていることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  8. 上記第1の発振回路から出力される発振信号もしくはそれを分周した信号と受信信号とに基づいて復調された信号を得る復調回路を有することを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
  9. 上記第1の発振回路は上記ミキサよりも上記復調回路に近い部位に配置され、上記増幅回路は上記復調回路よりも上記ミキサに近い部位に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の通信用半導体集積回路。
  10. 少なくともGSM方式とDCS方式とPCS方式を含む3以上の通信方式に従った送受信信号の変復調が可能に構成されていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の通信用半導体集積回路。
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JP2013048429A (ja) * 2004-10-04 2013-03-07 Qualcomm Inc マルチアンテナステーションのためのリモートフロントエンド

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