JP2001076797A - フラット回路体の接続構造 - Google Patents

フラット回路体の接続構造

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JP2001076797A
JP2001076797A JP25142199A JP25142199A JP2001076797A JP 2001076797 A JP2001076797 A JP 2001076797A JP 25142199 A JP25142199 A JP 25142199A JP 25142199 A JP25142199 A JP 25142199A JP 2001076797 A JP2001076797 A JP 2001076797A
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flat circuit
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press
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Hisanori Sasaki
久典 佐々木
Mitsuji Kubota
満治 久保田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラット回路体の長手方向の所望の位置に電
線を分岐接続する。 【解決手段】 長手方向及び幅方向に複数の接続孔3を
有し、各接続孔内に電線2を露出させたフラット回路体
1と、圧接端子ないし両側圧接端子6を組み付けた状態
で、フラット回路体に接合するホルダ9とを含む。両側
圧接端子6は電線2とコネクタ4側の分岐用電線5を接
続させる。ホルダとの間でフラット回路体を挟み、接続
孔を覆ってホルダに係止されるカバー10を備える。幅
方向の接続孔3に対応してホルダ9に両側圧接端子6を
組み付ける。両側圧接端子6の一方の圧接部7がホルダ
9の電線挿通溝19内に位置し、両側圧接端子の他方の
圧接部8がホルダからフラット回路体側に突出する。フ
ラット回路体1とホルダ9とカバー10とが密着する。
フラット回路体1の絶縁基板11は弾性材で形成され
る。ホルダ9が、分岐用電線5に対する電線ガイド壁を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラット回路体の
電線にコネクタ側の電線を圧接端子を介して接続させる
フラット回路体の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の回路体の接続構造を示すも
のである。この接続構造は、回路体としてのワイヤハー
ネス41を構成する複数本の電線42のうちの所要の電
線にコネクタ43からの導出電線44をジョイント端子
45で分岐接続したものである。
【0003】ワイヤハーネス側とコネクタ側の各電線4
2,44は丸形の絶縁被覆電線であり、外側の絶縁被覆
と内側の導体部とで構成されている。ワイヤハーネス側
の電線42の長手方向中間部の絶縁被覆とコネクタ側の
電線44の端末部の絶縁被覆とを剥いで各導体部を露出
させ、ジョイント端子45で各導体部を圧着接続させて
いる。ジョイント端子45は金属板の両側をカールさせ
て一対の圧着部46を形成して成るものであり、各電線
42,44の導体部を圧着部46の内側に挿通させた状
態で圧着部46を加締具で加締めることにより、両電線
42,44が接続されている。
【0004】コネクタ43は合成樹脂製のコネクタハウ
ジングと、コネクタハウジング内に収容された端子(図
示せず)とで構成され、端子の後部に前記電線44が圧
着接続されている。コネクタハウジング内に収容される
端子の数は分岐回路数によって適宜設定される。
【0005】ワイヤハーネス側が主経路であり、コネク
タ側が分岐経路である。ワイヤハーネス41は例えば自
動車の電源側に接続され、コネクタ43は電装品である
補機等に接続される。ワイヤハーネス41はビニルテー
プで巻かれて束ねられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の接続構造にあっては、複数本の電線42を束ねて成
るワイヤハーネス41を回路体として使用するために、
電線42を束ねる前にジョイント端子45による分岐作
業を行わなければならず、そのために分岐位置を予め決
定しておかなければならず、分岐位置の自由度に欠ける
という問題があった。車両の設計変更等によって分岐位
置は電線42の長手方向に変更される場合が多く、どの
電線42を分岐するかについても変更される場合が多か
った。どの電線42の長手方向のどの位置にコネクタ側
の電線44を分岐接続させるかという作業に多くの工数
を要し、作業も大変面倒なものであった。
【0007】本発明は、上記した点に鑑み、回路体の長
手方向の所望の位置にコネクタ側の電線を簡単に分岐接
続させることができると共に、回路体の所望の電線をコ
ネクタ側の電線を簡単に分岐接続させることができ、し
かも回路体を例えば車両に組み付けた後からでもコネク
タ側の電線を簡単に分岐接続することができる回路体の
接続構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、長手方向及び幅方向に複数の接続孔を有
し、各接続孔内に電線を露出させたフラット回路体と、
該電線に対する圧接端子を組み付けた状態で、該フラッ
ト回路体に接合するホルダとを備えるフラット回路体の
接続構造を基本とする(請求項1)。前記圧接端子が、
前記電線とコネクタ側の分岐用電線とを接続させた両側
圧接端子であることも有効である(請求項2)。また、
前記ホルダとの間で前記フラット回路体を挟み、前記接
続孔を覆って該ホルダに係止されるカバーを備えること
も有効である(請求項3)。また、前記フラット回路体
の幅方向の接続孔に対応して前記ホルダに前記圧接端子
ないしは前記両側圧接端子を複数組付可能である(請求
項4)。また、前記両側圧接端子の一方の圧接部が前記
ホルダの電線挿通溝内に位置し、該両側圧接端子の他方
の圧接部が該ホルダから前記フラット回路体側に突出し
たことも有効である(請求項5)。また、前記フラット
回路体と前記ホルダとが密着し、該フラット回路体と前
記カバーとが密着することも有効である(請求項6)。
また、前記ホルダが、前記分岐用電線に対する電線ガイ
ド壁を有することも有効である(請求項7)。また、前
記フラット回路体の絶縁基板が弾性材で形成されたこと
も有効である(請求項8)。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図2は、本発明に係るフラ
ット回路体の接続構造の一実施形態を示すものである。
この接続構造は、図1の如くフラット回路体1の各電線
2を露出させる複数の接続孔3をフラット回路体1の長
手方向と幅方向とに設け、コネクタ4側の分岐用電線5
に両側圧接端子6の一方の圧接部7を圧接し、両側圧接
端子6を絶縁樹脂製のホルダ9に固定し、ホルダ9から
突出した他方の圧接部8を接続孔3内の電線2に圧接
し、他方の圧接部8の上からフラット回路体1に合成樹
脂製のカバー10を被せてホルダ9に係止させるもので
ある。
【0010】フラット回路体1は、可撓性の絶縁基板1
1と、絶縁基板11の内部に埋め込まれた円形の電線2
とでセミリジッドに構成されている。絶縁基板11は合
成ゴムやビニル等の弾性エラストマを材料として平板帯
状に形成されており、取付側である図示しない車両ボデ
ィの形状や補機の形状に合わせて屈曲可能である。電線
2はエナメル等の絶縁被覆と導体部とで構成され、ある
いは単に丸型の銅線のみで構成され、複数本がフラット
回路体1の長手方向に並列に直線状に延びている。電線
2は絶縁基板11にインサート成形されている。フラッ
ト回路体1自体については本出願人が先に提案済であ
る。
【0011】接続孔3は矩形状に形成され、フラット回
路体1の幅方向に等間隔で並列に形成され、且つフラッ
ト回路体1の長手方向に等間隔で千鳥状に配列されてい
る。すなわち幅方向の一列目の接続孔2に対して二列目
の接続孔31 が斜め横に位置して隣の電線21 を露出さ
せ、三列目の接続孔32 が一列目の接続孔3と同一線上
に位置して同一の電線2を露出させている。フラット回
路体1の板厚方向の中間部において接続孔3の幅方向中
央に電線2が位置している。
【0012】コネクタ4は従来と同様のものであり、合
成樹脂製の雌型のコネクタハウジング12と、コネクタ
ハウジング12の端子収容室内に収容された雄型の端子
(図示せず)とで構成され、端子に分岐用電線5が圧着
接続されてコネクタハウジング12の後部開口13から
所定の長さで導出されている。分岐用電線5は絶縁被覆
電線であり、絶縁被覆はビニルに限らずエナメル等であ
ってもよい。
【0013】本実施形態のコネクタ4はコネクタハウジ
ング12内に二本の端子を収容し、各端子に各分岐用電
線5を接続させているが、コネクタ4の種類すなわち端
子及び分岐用電線5の数は接続側の補機等の種類に応じ
て変更される。各分岐用電線5の端末部に各両側圧接端
子6の一方の圧接部7が接続されている。
【0014】両側圧接端子6は金属材の基板部14の長
手方向両側に一対の圧接部7,8を有し、長手方向中間
部に、ホルダ9に対する一対の固定片15を有してい
る。各圧接部7,8は、先端側に被覆切断刃16を有す
る一対の圧接片17と、一対の圧接片17の間の電線圧
入用のスロット18とで構成されている。固定片15は
基板部14の幅方向に突出している。
【0015】ホルダ9は、コネクタ側の分岐用電線5に
対する電線挿通溝19をホルダ幅方向に並列に有し、各
電線挿通溝19の長手方向中間部に、各両側圧接端子6
の固定片15に対する圧入用の溝20を電線挿通溝19
と直交して有している。電線挿通溝19はホルダ9の前
端から後端の近傍にかけて切欠形成され、前端側に開口
21を有し、後端側に終端部22を有している。ホルダ
9の底部は電線挿通溝19の底部を兼ねている。ホルダ
9の左右の端部には、前記カバー10に対する一対の係
止突起24が一体に設けられている。係止突起24は、
カバー10に対するテーパ状のガイド面24aと、ほぼ
水平な係止面24bとを有している。
【0016】電線挿通溝19の数はフラット回路体1の
電線2の数やコネクタ側の分岐用電線5の数に応じて適
宜設定される。ホルダ9の横幅はフラット回路体1の横
幅と同程度に設定され、ホルダ9の板厚はフラット回路
体1の板厚よりも厚く設定されている。ホルダ9の前後
方向の幅すなわちフラット回路体1の長手方向に沿う幅
はホルダ9の横幅よりも短く、フラット回路体1の接続
孔3の二列分程度の寸法に設定される。電線挿通溝19
の幅は両側圧接端子6の基板部14の幅よりもやや大き
く設定されている。
【0017】図1で示すホルダ9は三つの電線挿通溝1
9を等間隔で有し、フラット回路体1の幅方向に三つの
接続孔3を有する部分に配置されるものであり、幅方向
に四つの接続孔31 を有する部分に配置されるホルダ
(図示せず)は四つの電線挿通溝19を等間隔で有して
いる。各ホルダ9の電線挿通溝19のピッチは同一であ
る。
【0018】なお、ホルダ9の横幅をフラット回路体1
の横幅よりも長く形成し、ホルダに四つの電線挿通溝、
すなわちフラット回路体1の幅方向の接続孔3の最大数
に対応した数の電線挿通溝19を形成して、三つの電線
挿通溝にも四つの電線挿通溝にも対応できるようにして
ホルダ9を共用させることも可能である。
【0019】カバー10は、フラット回路体1の表面に
対向する基板部25と、基板部25の両側に垂設された
側板部26とで構成され、各側板部26に、ホルダ9の
係止突起24に対する矩形状の係合孔27が形成され、
各側板部26は枠状に形成されて板厚方向の可撓性を有
している。カバー10はホルダ9やフラット回路体1よ
りも薄肉に形成されている。
【0020】上記フラット回路体の接続構造における接
続方法としては、先ずコネクタ側の分岐用電線5の端末
部を両側圧接端子6の一方(図で下側)の圧接部7に圧
接する。この分岐用電線5の圧接作業は、例えば一方の
圧接部7を上向きにした状態で両側圧接端子6を保持具
(図示せず)に仮保持させ、分岐用電線5を一方の圧接
部7上に載置すると共に、圧接ブレード(図示せず)の
下降動作で圧接部7に圧接したり、あるいは単に分岐用
電線5の上から両側圧接端子6の一方の圧接部7を直接
押し付けて圧接するといった方法が可能である。
【0021】次いで両側圧接端子8を一方の圧接部側か
らホルダ9の電線挿通溝19に挿入しつつ、固定片15
を圧入用の溝20に圧入する。図2の如く、固定片15
は圧入用の溝20に嵌まり込み、それによって両側圧接
端子6がホルダ9に対して垂直に固定される。固定片1
5の上端はホルダ9の表面と同一面に位置する。分岐用
電線5を圧接した一方の圧接部7は電線挿通溝19内に
収容される。
【0022】なお、ホルダ9の底部23から電線挿通溝
19内に電線支持部(図示せず)を突設し、電線支持部
にコネクタ側の分岐用電線5を載置した状態で、両側圧
接端子6を電線挿通溝19に挿入することで、一方の圧
接部7に分岐用電線5を圧接することも可能である。こ
の方法によれば、ホルダ9への両側圧接端子6の挿着と
同時に、両側圧接端子6にコネクタ側の分岐用電線5を
接続させることができ、組付作業が効率化し、作業工数
が低減される。
【0023】両側圧接端子5をホルダ9に組み付けた状
態で、図2の如く他方(上側)の圧接部8がホルダ9か
ら上方に突出する。図1で、コネクタ側のどの分岐用電
線5をどの電線挿通溝19に配置するかは、フラット回
路体側のどの電線2から分岐するかによって予め決定さ
れる。
【0024】ホルダ9をフラット回路体1に接合させつ
つ、他方の圧接部8をフラット回路体1の接続孔3内の
電線2に圧接する。この際、接続孔3がフラット回路体
1の長手方向に等間隔で配列されているから、ホルダ9
をフラット回路体1の長手方向の所望(任意)の位置に
設置することができる。
【0025】両側圧接端子6へのフラット回路体側の電
線2の圧接方法としては、両側圧接端子6の他方の圧接
部8を突出させた状態で、フラット回路体1にホルダ9
を強く押し付けることで、接続孔3内の電線2に両側圧
接端子6の他方の圧接部8を自動的に圧接させる方法が
挙げられる。この方法によれば、簡単にフラット回路体
1にコネクタ側の分岐用電線5を分岐接続させることが
できる。また、フラット回路体1を車両側に組み付けた
後からでも、両側圧接端子6を電線2に圧接することが
できる。
【0026】他の接続方法としては、ホルダ9の上にフ
ラット回路体1を被せつつ、接続孔3内の電線2を両側
圧接端子6の他方の圧接部8上に載置し、図示しない圧
接ブレードで電線2を圧接部8内に押し込む方法や、フ
ラット回路体1にホルダ9を押し付けつつ、電線2を圧
接ブレード(図示せず)で圧接部8に押し込む方法等が
挙げられる。圧接ブレード(図示せず)は圧接機(図示
せず)に昇降自在に設けられたものでも、あるいは単に
治具的に手で電線2を押圧するものであってもよい。
【0027】最後に、カバー10をフラット回路体1上
に被せつつ、ホルダ9の係止突起24に係合孔27を嵌
合させて、カバー10をホルダ9に係止させる。ホルダ
9とカバー10とでフラット回路体1を挟む。図2の如
く、ホルダ9の上面がフラット回路体1の下面に当接密
着する。カバー10(図1)の下面(裏面)をフラット
回路体1の上面に当接密着させるようにしてもよい。
【0028】本実施形態のフラット回路体1は弾性を有
しているから、ホルダ9をフラット回路体1に押接させ
た状態に保持させることにより、ホルダ9とフラット回
路体1とのガタつきが防止され、圧接部8と電線2との
圧接状態が良好に保たれる。また、カバー10とフラッ
ト回路体1とを弾性的に密着させる構成とすれば、接続
孔3内における圧接部8と電線2との接続部分が確実に
防水・防塵される。カバー10とフラット回路体1とホ
ルダ9とを弾性的に密着させることで、接続部分の防水
性・防塵性が一層高まる。
【0029】なお、上記実施形態の分岐用電線5とコネ
クタ4に代えて、図示しない補機やユニット部品や電気
接続箱といった接続部品にホルダ(符号9で示したホル
ダとほぼ同様のもの)を介して圧接端子の圧接部を突出
させ、接続部品をフラット回路体1に押し付けること
で、フラット回路体1の電線2と接続部品の圧接端子と
を接続させることも可能である。この実施形態の場合
は、例えば接続部品にコネクタ4が直付けされ、分岐用
電線5はバスバー(図示せず)に代えることも可能であ
り、圧接端子は片側圧接端子でも可能である。
【0030】また、前記実施形態において、フラット回
路体1は弾性材に限らず、フレキシブルな合成樹脂シー
トやリジッドな合成樹脂基板であることも可能である。
また、カバー10を用いない場合は、ホルダ9をフラッ
ト回路体1に押し付けた状態に保持するために、フラッ
ト回路体1に対する係止手段(図示せず)や、フラット
回路体1を車両ボディ等とホルダ9との間に挟んで固定
する手段等が必要である。また、ホルダ9の両側に側壁
を立ち上げて、両側壁の間にフラット回路体1を収容す
ることも可能である。
【0031】図3〜図5は、上記フラット回路体の接続
構造の詳細な具体例を示すものである。この構造は基本
的な部分において前記実施形態と同様であり、説明の便
宜上、同様の構成部分には同一の符号を用いて構成の詳
細な説明を省略する。
【0032】図3の如く、フラット回路体1には幅方向
の九個と十個の接続孔3が長手方向に互い違いに配列さ
れている。各接続孔3はフラット回路体1の長手方向に
千鳥状に配列されている。この構成により、フラット回
路体1の機械的強度と柔軟性が高められている。ホルダ
9は十個の接続孔3に対応したものであり、電線挿通溝
19には両側圧接端子6がフラット回路体1の長手方向
に前後に位置をずらして千鳥状に配置されている。この
構成により、各両側圧接端子6相互の干渉(短絡)が防
止され、各両側圧接端子6のファインピッチ化及び各電
線2のファインピッチ化(回路の高密度化)が可能とな
っている。
【0033】両側圧接端子6はフラット回路体1の各電
線2に一本おきに接続されている。電線挿通溝19は分
岐用電線5の径よりも若干幅広に形成され、分岐用電線
5の端末部を安定に保持可能である。ホルダ9には電線
挿通溝19の前部開口21に対向して電線ガイド壁30
が一体に設けられている。ホルダ9の底壁31と両側壁
32とは電線ガイド壁30に直交している。電線挿通溝
19は直方体状のブロック部33に形成され、ブロック
部33は底壁31と両側壁32と一体化している。一方
の側壁32に電線導出用の開口34が設けられ、開口3
4から電線ガイド壁30が外側に延長突出されている。
電線ガイド壁30に沿ってコネクタ側の分岐用電線5が
導出され、延長部30aにテープ等で収束固定される。
【0034】図4の如く、両側圧接端子6の上側の圧接
部8にフラット回路体1の各電線2が一本おきに圧接さ
れ、下側の圧接部7にコネクタ(図示せず)側の分岐用
電線5が圧接されている。コネクタ側の分岐用電線5は
各圧接部7(本実施形態で七つ)に接続される。電線ガ
イド壁30よりも上側にフラット回路体1が位置し、フ
ラット回路体1はホルダ9に密着している。
【0035】ホルダ9にはカバー10が係止突起24と
係合孔27との係合により係止されている。カバー10
によってホルダ9とフラット回路体1との接合状態すな
わち上側の圧接部8と電線2との接続状態が安定に保持
されている。上側の圧接部8の先端はフラット回路体1
の上側にやや突出し、カバー10とフラット回路体1と
の間には、圧接部突出用の隙間35が形成されている。
【0036】図5の如く、カバー10の前後の端部25
aはホルダに向けて突出し、フラット回路体1の表面に
密着可能となっている。本実施形態ではフラット回路体
1の端末部にホルダ9を配設している。コネクタ側の分
岐用電線5はホルダ9内のブロック部33とガイド壁3
0との間のガイド溝37内で屈曲され、電線ガイド壁3
0に沿って外部に導出される。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ホルダをフラット回路体に接合する(押し付ける)
ことにより、圧接端子が接続孔内の電線に圧接され、ホ
ルダ側の分岐回路とフラット回路体とが簡単に接続され
る。これにより、分岐のための接続作業性が向上する。
また、フラット回路体の長手方向に接続孔が配列されて
おり、フラット回路体の長手方向の所望の箇所にホルダ
を接合させて、ホルダ側の分岐回路を接続させることが
できるから、分岐位置の自由度が高まり、車両等におけ
る分岐位置の変更に容易に対応できる。また、フラット
回路体を車両等に組み付けた後でも、ホルダを接合して
分岐を行うことができるから、メンテナンスや分岐回路
の変更や増加を容易に且つ何度でも行うことができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、コネ
クタ側の分岐用電線を圧接した両側圧接端子をホルダに
収容した状態で、ホルダをフラット回路体に接合するこ
とで、フラット回路体側の電線とコネクタ側の分岐用電
線とを簡単に接続させることができる。それにより、分
岐接続の作業性が向上する。また、フラット回路体の長
手方向に接続孔が配列されており、フラット回路体の長
手方向の所望の箇所にホルダを接合させて、分岐用電線
を接続させることができるから、分岐位置の自由度が高
まり、車両等における分岐位置の変更に容易に対応でき
る。
【0039】また、請求項3記載の発明によれば、ホル
ダとカバーとでフラット回路体を挟むことで、圧接端子
ないし両側圧接端子とフラット回路体の電線との接続状
態が安定に確保され、電線の接続外れや接触不良が防止
される。また、カバーによって接続孔が封鎖され、両側
圧接端子と電線との接続部分が保護されるから、従来の
ワイヤハーネスにおける面倒なビニルテープ巻き等の防
水・防塵手段が不要となる。
【0040】また、請求項4記載の発明によれば、フラ
ット回路体の電線の数に対応してホルダ側の回路ないし
分岐用電線の数を設定することができるから、十分な数
の分岐回路を構成させることができる。また、請求項5
記載の発明によれば、ホルダの電線挿通溝内でコネクタ
側の分岐用電線を安定に保持させることができると共
に、分岐用電線と一方の圧接部との接続部分が電線挿通
溝内で外部との干渉等から保護される。他方の圧接部
は、ホルダをフラット回路体に接合すると同時に、接続
孔内の電線に確実に圧接される。また、請求項6記載の
発明によれば、フラット回路体とホルダとが密着するこ
とで、両側圧接端子とフラット回路体側の電線との圧接
位置が一定に確保され、電気的接続の信頼性が向上する
と共に、ホルダ内への水滴や塵等の侵入が防止される。
また、フラット回路体とカバーとが密着することで、接
続孔内への水滴や塵等の侵入が防止される。これらによ
り電線と分岐用電線との接続部が保護される。
【0041】また、請求項7記載の発明によれば、コネ
クタ側の分岐用電線が電線ガイド壁に沿ってホルダから
導出され、分岐用電線の導出位置が規定され、且つ各分
岐用電線がまとめられ、外部との干渉等による分岐用電
線の傷みが防止される。また、請求項8記載の発明によ
れば、フラット回路体を車両ボディや補機等の外形に沿
って所望の形状に屈曲変形させることができると共に、
フラット回路体の弾性反力によってホルダのガタつきが
確実に防止され、圧接状態が一層安定し、且つ防水・防
塵性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラット回路体の接続構造の一実
施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じくフラット回路体とホルダの組付状態を示
す図1のA−A相当断面図である。
【図3】フラット回路体の接続構造の詳細な具体例を示
す平面図である。
【図4】同じくフラット回路体の接続構造を示す正面図
である。
【図5】同じくフラット回路体の接続構造を示す側面図
である。
【図6】従来の回路体の接続構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フラット回路体 2 電線 3 接続孔 4 コネクタ 5 分岐用電線 6 両側圧接端子 7,8 圧接部 9 ホルダ 10 カバー 11 絶縁基板 19 電線挿通溝 30 電線ガイド壁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向及び幅方向に複数の接続孔を有
    し、各接続孔内に電線を露出させたフラット回路体と、
    該電線に対する圧接端子を組み付けた状態で、該フラッ
    ト回路体に接合するホルダとを備えることを特徴とする
    フラット回路体の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記圧接端子が、前記電線とコネクタ側
    の分岐用電線とを接続させた両側圧接端子であることを
    特徴とする請求項1記載のフラット回路体の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記ホルダとの間で前記フラット回路体
    を挟み、前記接続孔を覆って該ホルダに係止されるカバ
    ーを備えることを特徴とする請求項2記載のフラット回
    路体の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記フラット回路体の幅方向の接続孔に
    対応して前記ホルダに前記圧接端子ないしは前記両側圧
    接端子を複数組付可能であることを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載のフラット回路体の接続構造。
  5. 【請求項5】 前記両側圧接端子の一方の圧接部が前記
    ホルダの電線挿通溝内に位置し、該両側圧接端子の他方
    の圧接部が該ホルダから前記フラット回路体側に突出し
    たことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のフラ
    ット回路体の接続構造。
  6. 【請求項6】 前記フラット回路体と前記ホルダとが密
    着し、該フラット回路体と前記カバーとが密着すること
    を特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のフラット回
    路体の接続構造。
  7. 【請求項7】 前記ホルダが、前記分岐用電線に対する
    電線ガイド壁を有することを特徴とする請求項2〜6の
    何れかに記載のフラット回路体の接続構造。
  8. 【請求項8】 前記フラット回路体の絶縁基板が弾性材
    で形成されたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに
    記載のフラット回路体の接続構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830697B1 (ko) * 2006-09-14 2008-05-20 한국단자공업 주식회사 터미널플레이트 조립체

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