JP2001076598A - 検出コイルとこの検出コイルを用いた近接スイッチ - Google Patents

検出コイルとこの検出コイルを用いた近接スイッチ

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JP2001076598A
JP2001076598A JP25030799A JP25030799A JP2001076598A JP 2001076598 A JP2001076598 A JP 2001076598A JP 25030799 A JP25030799 A JP 25030799A JP 25030799 A JP25030799 A JP 25030799A JP 2001076598 A JP2001076598 A JP 2001076598A
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coil
proximity switch
core
magnetic flux
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JP25030799A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Oota
文崇 大田
Makoto Tami
誠 田見
Hiroyuki Tsuchida
裕之 土田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出部の発生磁束量が増大して検出感度が向
上し、検出距離の長距離化を可能にする近接スイッチを
提供する。 【解決手段】 本体ケース14に検出部22を設け、こ
の検出部22に検出物体が接近すると、検出物体の接近
を検知して検出信号を発する近接スイッチにおいて、検
出部22を、コイル部21Aのコイル巻き断面形状が検
出物体の検出方向イに向かって広がった形状である検出
コイル21と、この検出コイル21を収納して磁束を検
出方向イに向かって誘導するフェライトコア20とで構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出コイルとこの
検出コイルを用いた近接スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21に示すように、従来の近接スイッ
チは金属製ケース1を備えており、この金属製ケース1
の前端側にはコイルケース2が、金属製ケース1の後端
側には樹脂製ケース3がそれぞれ取付けてあり、これら
金属製ケース1とコイルケース2と樹脂製ケース3とで
本体ケース4を構成している。
【0003】そして、本体ケース4内には、コイルケー
ス2側にフェライトコア5が接するようにして、このフ
ェライトコア5と検出コイル6からなる検出部7が配置
してあり、また、本体ケース4内には電子回路基板8が
収容してあり、本体ケース4内には充填樹脂9が充填し
てある。
【0004】そして、検出部7の検出コイル6は、図2
4に示すようにコイル部6Aのコイル巻き断面が検出物
体の検出方向イに向かって同じ幅形状に巻かれたもので
ある。また、図22及び図23に示すようにフェライト
コア5のコア本体5Aには、検出コイル6を収納するコ
イル収納部5Bが形成してあり、このコイル収納部5B
はコア本体5Aの検出物体対向面5Cに設けたリング状
の溝であり、コア部5Dは、その直径が検出方向イに変
化しない円柱形状である。
【0005】そして、電子回路基板8には検出コイル7
に接続され且つ検出物体に応じて発振状態が変化する発
振回路(図示せず)と、この発振回路の発振状態の変化
を検出する検出回路(図示せず)とが実装してあり、検
出コイル7が発振周波数を決める一要素となるように回
路構成してある。また、電子回路基板8にはケーブル9
が接続してあり、このケーブル9は樹脂製ケース3側か
ら外部に導出してある。
【0006】そして、検出コイル6に高周波電流を流し
ておき、この検出コイル6に金属などの検出物体が接近
すると、検出物体に磁気誘導による渦電流が流れて交流
磁界が発生し、この交流磁界が検出コイル6に作用し
て、この検出コイル6のインピーダンスが変化し、この
検出コイル6のインピーダンス変化で発振周波数が変わ
ったり、停止したりするものであり、この発振回路の発
振状態によって検出物体の接近を検知するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の近接スイッチにあっては、検出距離が短いた
めに、検出物体に近付きすぎて取り付けたり、検出物体
ががたついたりしたときに、近接スイッチと検出物体と
が擦れたり衝突したりして近接スイッチを壊してしまう
という問題点があった。さらに、検出距離が必要な場
合、よりサイズの大きい近接スイッチが必要になるため
装置が大型化するという問題点があった。
【0008】検出距離の長距離化のため、検出感度を向
上させる手段として、回路定数変更等の改善をおこなっ
てきたが、検出距離の長距離化には限度があった。その
ために、近接スイッチの検出距離を長距離化するために
は、フェライトコア5と検出コイル6から得られる検出
信号の感度をあげる対策に加え、検出感度ばらつきによ
る誤差を受けない対策が必要になった。
【0009】しかし、従来の検出コイル6は近接スイッ
チに必要な発信、検出信号を得るための設計であったた
め単純な方形形状での巻き方であって、検出信号感度を
あげる改善はなされていなかった。
【0010】また、フェライトコア5の製法としてプレ
ス工法(一方向圧縮)が広く知られている。この製法に
よるフェライトコア5の成形によれば、フェライト材の
充填密度が低く組成が緻密化されていない(焼結後の密
度83〜87%程度)のため、3次元形状のコアを成
形、焼結しようとすると、コア材内部に空孔や欠けが発
生じ、収縮率が異なるため形状がひずみ、設計された形
状通りに加工できないという問題点があった。そのため
に、従来の製法では単純形状のフェライトコア5しか製
造できなかった。
【0011】このように、プレス工法が単純形状のフェ
ライトコア5の成形に限られていたために、発生磁束を
向上させるためのコア形状の工夫や検出コイル変更に適
応したフェライトコア5を製作することができないの
で、最適な検出特性が得られなかった。
【0012】さらに、プレス工法では単純形状のフェラ
イトコア5においても、上記した理由により焼結後のコ
ア形状の寸法がばらつき、その結果、検出コイル6との
位置が一定せず、検出特性がばらつくといった問題や、
発生した空孔や欠けのため磁気損失が発生し、発生磁束
量が少なく不均一となり、必要な検出特性が得られない
などの問題があった。このように、従来から知られてい
るフェライトコア5では、近接スイッチの長距離検出を
実現することが困難であった。
【0013】これ以外にも、従来の近接スイッチには、
フェライトコア5と検出コイル6の相対位置関係から起
因する検出特性ばらつきをなくすために、検出回数定数
を、その都度変更する対処をしていたために製造上大変
な手間がかかり、コストアップの要因となっていたし、
また、従来の近接スイッチにおけるフェライトコア5は
側面への漏れ磁束があるため、近接スイッチの取付時、
近接スイッチ周辺に金属があると、その金属の影響で検
出特性が変動してしていまうという問題点があった。
【0014】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、発生
磁束量が増大して検出感度が向上する検出コイルを提供
することにある。
【0015】また、本発明の第2の目的とするところ
は、検出部の発生磁束量が増大して検出感度が向上し、
検出距離の長距離化を可能にする近接スイッチを提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的を達
成するために、請求項1の発明に係る検出コイルは、コ
イル部における発生磁束量を、このコイル部の検出物体
対向面側で増大させる発生磁束量増大手段を備えたもの
である。
【0017】かかる構成により、発生磁束量増大手段に
より、コイル部における発生磁束量を、このコイル部の
検出物体対向面側で増大させることにより、検出コイル
の発生磁束量を増大させて検出感度を向上させることが
できる。
【0018】また、上記した第1の目的を達成するため
に、請求項2の発明に係る検出コイルは、請求項1に記
載の検出コイルにおいて、発生磁束量増大手段を、コイ
ル部のコイル巻き断面形状を検出物体の検出方向に向か
って広がった形状にすることで構成したものである。
【0019】かかる構成により、コイル部のコイル巻き
断面形状が検出物体の検出方向に向かって広がった形状
であると、検出コイルの発生磁束量が増大するようにな
り、検出感度を向上させることができる。
【0020】また、上記した第1の目的を達成するため
に、請求項3の発明に係る検出コイルは、請求項1に記
載の検出コイルにおいて、発生磁束量増大手段を、コイ
ル部の検出物体対向面側で且つコイル部の内、外周側の
双方もしくはいずれか一方にコイル線を集中させて巻回
して、コイル部のコイル巻き断面形状を、検出物体の検
出方向に向かって広がった形状にすることで構成したも
のである。
【0021】かかる構成により、コイル部の検出物体対
向面側で且つコイル部の内、外周側の双方もしくはいず
れか一方にコイル線を集中させて巻回し、コイル部のコ
イル巻き断面形状を検出物体の検出方向に向かって広が
った形状にすることで、検出コイルの発生磁束量が増大
し検出感度を向上させることができる。
【0022】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項4の発明に係る近接スイッチは、本体ケース
に検出部を設け、この検出部に検出物体が接近すると検
出物体の接近を検知して検出信号を発する近接スイッチ
において、検出部を、コイル部における発生磁束量を、
コイル部の検出物体対向面側で増大させる発生磁束量増
大手段を備えた検出コイルと、この検出コイルを収納し
て磁束を検出方向に向かって誘導するコアとで構成した
ものである。
【0023】かかる構成により、発生磁束量増大手段に
より、検出コイルのコイル部における発生磁束量をコイ
ル部の検出物体対向面側で増大させることができて、検
出コイルの発生磁束量が増大し、しかも、コアにより磁
束を検出方向に向かって誘導することができて、検出部
の発生磁束量が増大して検出感度が向上し、検出距離の
長距離化を可能にすることができる。
【0024】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項5の発明に係る近接スイッチは、本体ケース
に検出部を設け、この検出部に検出物体が接近すると検
出物体の接近を検知して検出信号を発する近接スイッチ
において、検出部を、コイル部のコイル巻き断面形状が
検出物体の検出方向に向かって広がった形状である検出
コイルと、検出コイルを収納して磁束を検出方向に向か
って誘導するコアとで構成したものである。
【0025】かかる構成により、検出部の検出コイル
を、コイル部のコイル巻き断面形状が検出物体の検出方
向に向かって広がった形状にしたことにより、検出コイ
ルの発生磁束量が増大し、しかも、コアにより磁束を検
出方向に向かって誘導することができて、検出部の発生
磁束量が増大して検出感度が向上し、検出距離の長距離
化を可能にすることができる。
【0026】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項6の発明に係る近接スイッチは、請求項4又
は請求項5に記載の近接スイッチにおいて、コアが、フ
ェライト材料を射出成形により成形加工し、この成形体
を焼結したフェライトコアである。
【0027】かかる構成により、上記した請求項4の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、フ
ェライトコアを、フェライト材料を射出成形により成形
加工し、この成形体を焼結して製作することにより、フ
ェライトコアの充填密度が高く(焼結後の密度は約98
%)、均一に得られるため空孔や欠けが発生しない。こ
のために、複雑な3次元構造のフェライトコアを成形す
ることができ、従来工法であるプレス成形より約10〜
100倍精度が向上する。
【0028】このように、フェライトコアの形状ばらつ
きを少なくすることができるので、フェライトコアと検
出コイルとの相対位置関係を一定にでき、検出感度を安
定化、且つ最大化することができる。また、安定した検
出信号が得られるために、感度安定化の調整がいらなく
なるため安価に製造できるようになる。
【0029】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項7の発明に係る近接スイッチは、請求項6に
記載の近接スイッチにおいて、フェライトコアに、コイ
ル部のコイル巻き断面形状が検出物体の検出方向に向か
って広がった形状である検出コイルを隙間なく収納し且
つ中心部にコア部を有するコイル収納部を設けたもので
ある。
【0030】かかる構成により、上記した請求項6の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、コ
アと検出コイルとの間には隙間ができず、磁束損失が減
少するようになり、検出部の発生磁束量をさらに増大さ
せることができる。
【0031】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項8の発明に係る近接スイッチは、請求項7に
記載の近接スイッチにおいて、検出コイルを収納するコ
イル収納部がコア本体に設けたリング状の溝もしくはリ
ング状の切欠き部であり、コア部が、その直径が検出方
向に順次に小径となるテーパを有する形状である。
【0032】かかる構成により、上記した請求項7の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、一
般に、フェライトコアのコア部は、その直径が検出方向
に同径にしてあり、このフェライトコアに、コイル部の
断面形状が検出物体の検出方向に向かって広がった形状
の検出コイルを収納した場合、フェライトコアと検出コ
イルとの間に隙間ができて、この隙間で磁束が損失す
る。
【0033】しかし、フェライトコアのコア部が、その
直径が検出方向に順次に小径となるテーパを有する形状
であるために、フェライトコアと検出コイルとの間には
隙間ができず、磁束損失が減少するようになり、検出部
の発生磁束量が増大されて検出感度を向上させることが
できる。
【0034】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項9の発明に係る近接スイッチは、請求項6に
記載の近接スイッチにおいて、フェライトコアを多層構
造にしたものである。
【0035】かかる構成により、上記した請求項6の発
明の作用効果を奏し得るばかりか、フェライトコアを多
層構造にすることにより、磁気特性の異なるフェライト
の多層コアを作成することができる。
【0036】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項10の発明に係る近接スイッチは、請求項9
に記載の近接スイッチにおいて、一次射出成形で磁気損
失の少ないフェライト材料により一次射出成形体を成形
し、二次射出成形で周波数や温度特性に合わした高透磁
率特性材料で、一次射出成形体の外面に二次射出成形体
を成形して多層コア構成にした。
【0037】かかる構成により、上記した請求項9の発
明の作用効果を奏し得るばかりか、一次射出成形体を磁
気損失の少ないフェライト材料で成形して磁路の磁気損
失を低減し、二次射出成形体を周波数や温度特性に合わ
した高透磁率特性材料で成形して磁束を集中的に誘導
し、外部への磁気漏洩を低減させることができる。
【0038】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項11の発明に係る近接スイッチは、請求項9
に記載の近接スイッチにおいて、一次射出成形でフェラ
イト材料により一次射出成形体を成形し、二次射出成形
で、一次射出成形体にシールドとしての表面層を成形し
て多層コア構成したものである。
【0039】かかる構成により、上記した請求項9の発
明の作用効果を奏し得るばかりか、静電シールドを保つ
フェライトコアが製作できる。
【0040】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項12の発明に係る近接スイッチは、請求項6
に記載の近接スイッチにおいて、フェライトコアに、こ
のフェライトコアを前記本体ケースに対して位置決め固
定する位置決め固定手段を設けたものである。
【0041】かかる構成により、上記した請求項6の発
明の作用効果を奏し得るばかりか、フェライトコアと本
体ケースとの位置決め固定を、位置決め固定手段により
容易に且つ正確に行うことができる。すなわち、従来に
おけるはめあいによる位置固定が、位置決め固定手段に
より容易且つ正確にできるので、フェライトコアを本体
ケースとの位置が常に一定になり、検出ばらつきがなく
なり、検出感度を安定化できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0043】図1は本発明に係る近接スイッチの斜視
図、図2は本発明に係る近接スイッチの縦断面図、図3
は同近接スイッチの検出部の断面図、図4は同近接スイ
ッチの検出コイルの断面図である。
【0044】本発明に係る近接スイッチ10は金属製ケ
ース11を備えており、この金属製ケース11の前端側
にはコイルケース12が、金属製ケース11の後端側に
は樹脂製ケース13がそれぞれ取付けてあり、これら金
属製ケースコイルケース11とコイルケース12と樹脂
製ケース13とで本体ケース14を構成している。
【0045】そして、本体ケース14内には、コイルケ
ース12側にフェライトコア20が接するようにして、
このフェライトコア20と検出コイル21からなる検出
部22が配置してあり、また、本体ケース14内には電
子回路基板15が収容してあり、この電子回路基板15
には検出コイル21に接続され且つ検出物体に応じて発
振状態が変化する発振回路(図示せず)と、この発振回
路の発振状態の変化を検出する検出回路(図示せず)と
が実装してあり、検出コイル21が発振周波数を決める
一要素となるように回路構成されている。また、電子回
路基板15にはケーブル16が接続してあり、このケー
ブル16は樹脂製ケース13側から外部に導出してあ
る。また、本体ケース14内には充填樹脂19が充填し
てある。
【0046】そして、検出コイル21は、コイル部21
Aにおける発生磁束量を、このコイル部21Aの検出物
体対向面21a側で増大させる発生磁束量増大手段を備
えている。すなわち、この発生磁束量増大手段は後述す
るコイル形状のCAE解析の結果得られたものであり、
一例として、コイル部21Aのコイル巻き断面形状を検
出物体の検出方向イに向かって広がった形状にすること
で構成してある。すなわち、そのコイル部21Aの検出
物体対向面21a側で且つコイル部21Aの内周部21
c側にコイル線を集中させてボビン21Bに巻回して、
そのコイル部21Aのコイル巻き断面形状を検出物体の
検出方向イに向かって広がった形状にしてある。
【0047】また、フェライトコア20はコア本体20
Fを備えており、このコア本体20Fには、検出コイル
21を隙間なく収納するリング状の溝からなるコイル収
納部23が形成してあり、コイル収納部23の中心部に
はコア部20Aが設けてあり、このコア部20Aは、そ
の直径が検出方向イに順次に小径となるテーパを有する
形状である。
【0048】そして、検出部22は、フェライトコア2
0のコイル収納部23に、コイル部21Aの検出物体対
向面21a側で且つコイル部21Aの内周側にコイル線
を集中させて巻回した検出コイル21を収納して構成し
てあり、フェライトコア20は検出コイル21の発生磁
束を検出方向イに向かって誘導するものである。
【0049】そして、検出コイル21に高周波電流を流
しておき、この検出コイル21に金属などの検出物体が
接近すると、検出物体に磁気誘導による渦電流が流れて
交流磁界が発生し、この交流磁界が検出コイル21に作
用して、この検出コイル21のインピーダンスが変化
し、この検出コイル21のインピーダンス変化で発振周
波数が変わったり、停止したりするものであり、この発
振回路の発振状態によって検出物体の接近を検知する。
【0050】したがって、近接スイッチ10は、その検
出部22を、コイル部21Aのコイル巻き断面形状が検
出物体の検出方向イに向かって広がった形状である検出
コイル21と、この検出コイル21を収納して磁束を検
出方向イに向かって誘導するフェライトコア20とで構
成することにより、この検出部22の発生磁束量が増大
して検出感度が向上し、検出距離の長距離化を可能にす
ることができるようになる。
【0051】コイル形状の理論解析によると、コイル部
のコイル巻き断面形状が検出物体の検出方向イに向かっ
て広がった形状にすることにより、検出部の発生磁束量
を増大することができて、検出感度を向上させることが
推定できる。
【0052】図7はコイル形状のCAE解析結果のグラ
フであり、このグラフにおける発生磁束量の大きさの分
布の色分けを同図に明記する。また、図8は、このCA
E解析結果に基づいて作成された検出コイル21であ
る。
【0053】コイル形状のCAE解析結果のグラフによ
れば、検出コイルのエリア(2.5mm×3.5mm)
を30分割し、その個別エリアごとに発生磁束量の傾向
を見た結果、コイル部21Aの検出物体対向面(検出
面)21a側でグラフ高さ方向0〜0.5mmの範囲A
とコイル部21Aの外周部21b側でグラフ水平方向
2.0〜2.5mmの範囲Bに発生する磁束が特に高い
箇所があることを示しており、このエリアに重点的にコ
イル線を巻回して検出コイル21を構成することで、発
生磁束量が増大できると推測される。なお、CAE解析
結果のグラフにおけるグラフ高さ方向は、図8に示すよ
うにコイル部21の高さhの方向であり、グラフ水平方
向はコイル部21Aの厚さdの方向である。
【0054】上記したコイル形状のCAE解析結果を基
づいて製作された検出コイル21は、図8に示すように
そのコイル部21Aの検出物体対向面21a側とコイル
部21Aの外周部21b側に、必要なインダクタンス分
のコイル線が集中的に巻いてあり、検出コイル21は、
そのコイル部21Aのコイル巻き断面形状が検出物体の
検出方向イに向かって広がった形状になっている。
【0055】このように構成された検出コイル21を、
図9の(1)に示すようにフェライトコア20のコイル
収納部23、すなわち、その直径が検出方向イに同径の
コア部20Aを有するコイル収納部23に収納して検出
部22が構成してある。この検出部22の場合、フェラ
イトコア20と検出コイル21との間に隙間24ができ
て、この隙間24があることにより磁束損失が生じるこ
とがある。
【0056】この隙間24による磁束損失を無くすため
には、図9の(2)に示すようにコイル収納部23の外
周面23aを検出コイル21の外周部21bに合せた円
錐面にして、コイル収納部23に検出コイル21を収納
した場合に隙間24が生じないようにすればよい。
【0057】また、検出コイル21は、そのコイル部2
1Aのコイル巻き断面形状が検出物体の検出方向イに向
かって広がった形状であれば、上記したコイル形状のC
AE解析結果に基づいて製作された検出コイルであると
言える。したがって、図4に示すように、検出コイル2
1を、その検出物体対向面21a側とコイル部21Aの
内周部21c側に、必要なインダクタンス分のコイル線
を集中的に巻いても、そのコイル部21Aのコイル巻き
断面形状が検出物体の検出方向イに向かって広がった形
状になり、上記したコイル形状のCAE解析結果に基づ
いて製作された検出コイルになる。
【0058】したがって、図3、図5に示すように、フ
ェライトコア20に、その直径が検出方向イに順次に小
径となるようなテーパを有するコア部20Aを有するコ
イル収納部23を設け、このコイル収納部23に検出コ
イル21を収容して、図3及び図6の(1)に示すよう
な隙間24による磁束損失の無い検出部22が構成でき
る。
【0059】この検出部22の構成であれば、図6の
(1)に示すように、隙間24による磁束損失が無く、
フェライトコア20は検出コイル21の磁束を検出方向
イに向かって誘導して発生磁束ロが増大して、検出感度
が向上するものとなる。図6の(2)に、比較例として
従来のコイル形状の検出コイル6を有する検出部の発生
磁束ロ´を示す。
【0060】上記したフェライトコア20は射出成形法
により製作される。すなわち、この射出成形法では、フ
ェライト粉末(Ni−Zn系)と有機バインダ(40〜
50容積%)とを加熱混練するペレット製作工程と、混
練されたペレット材を射出成形機により金型内に射出充
填する射出成形工程と、得られた成形体を、約400〜
600度で24〜72時間程度加熱して、成形体の有機
バインダを分解蒸発させる脱脂工程と、有機バインダを
分解蒸発させた成形体を約900〜1300度(ピーク
温度)で約24時間程度加熱して焼結させる焼結工程と
備えており、この焼結工程において、図10に示すよう
に高周波が10MHz付近では磁気特性tanδ/μが
急激に大きくなることから、この10MHz付近の高周
波で焼結することによりフェライトコア20の高周波磁
気特性が改善される。
【0061】フェライトコア20を上記した射出成形法
により製作することにより、フェライトコア20の充填
密度が高く(焼結後の密度は約98%)、均一に得られ
るため空孔や欠けが発生しない。このために、複雑な3
次元構造のフェライトコア20を成形することができ、
従来工法であるプレス成形より約10〜100倍精度が
向上する。例えば、図11に示すように外形、すなわち
直径L、高さHのフェライトコア20の場合、形状公差
が従来L&H±0.3mmだったものが、形状公差がL
&H±0.03mmのフェライトコア20を実現でき
た。
【0062】このように、フェライトコア20の形状ば
らつきを少なくすることができるので、フェライトコア
20と検出コイル21との相対位置関係を一定にでき、
検出感度を安定化、且つ最大化することができる。ま
た、安定した検出信号が得られるために、感度安定化の
調整がいらなくなり、安価に製造できるようになる。
【0063】また、フェライトコア20を上記した射出
成形法により製作することにより、図12に示すよう
に、フェライトコア20に、その直径が検出方向イに順
次に小径となるようなテーパを有するコア部20Aを有
したコイル収納部23を形成し、しかも、その底部を薄
肉にすることができる。
【0064】また、図13に示すように、フェライトコ
ア20の底部に凹部25を形成して、コア肉厚を均一化
することもできて、金型構造、射出条件を安価に且つ簡
素化することができるし、また、図14に示すようにフ
ェライトコア20の中心に中空部26を加工することも
できる。この中空部26を加工することで、フェライト
コア20の背面から樹脂材を充填しやすくなるために、
この樹脂材の硬化が簡易になる。
【0065】また、フェライトコア20の射出成形を複
数に分けて多層構造とすることも可能である。すなわ
ち、図15に示すように一次射出成形で磁気損失(例え
ば、透磁率μ100〜1000程度で損失係数tanδ
が低い)の少ないフェライト材料により一次射出成形体
27を成形し、二次射出成形で周波数や温度特性に合わ
した高透磁率特性材料(例えば、透磁率μ2000以
上)で、一次射出成形体27に二次射出成形体28を成
形して多層コア構成にすることができる。
【0066】この場合、一次射出成形体27で磁路の磁
気損失を低減し、二次射出成形体28で磁束を集中的に
誘導し、外部への磁気漏洩を低減させることができる。
【0067】また、図16に示すように一次射出成形で
フェライト材料により一次射出成形体29を成形し、二
次射出成形で、一次射出成形体29にシールドとしての
表面層30を成形して多層コア構成にすることができ
る。この場合、静電シールドを保つフェライトコア20
が製作できる。
【0068】また、フェライトコア20を上記した射出
成形法により製作することにより、図17及び図18に
示すようにフェライトコア20の外周部に位置決め固定
手段である突起部29を形成して、このフェライトコア
20をコイルケース12や金属ケース11との位置決め
固定を容易に且つ正確に行うことができる。すなわち、
従来はめあいによる位置固定が突起部29により検出コ
イル21との位置固定が容易且つ正確にできるので、フ
ェライトコア20をコイルケース12や金属ケース11
との位置が常に一定になり、検出ばらつきがなくなり、
検出感度を安定化できる。
【0069】また、フェライトコア20を上記した射出
成形法により製作することにより、図19に示すよう
に、E字型コアではなくT字型コアを製作することがで
きる。すなわち、その直径が検出方向イに順次に小径と
なるようなテーパを有するコア部20Aを有する切欠き
状のコイル収納部23を形成したフェライトコア20を
製作することができる。そして、図20に示すようにコ
イル収納部23に検出コイル21を収納して検出部22
を構成することになる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る検出
コイルによれば、コイル部における発生磁束量を、この
コイル部の検出物体対向面側で増大させる発生磁束量増
大手段を備えることにより、この発生磁束量増大手段に
より、コイル部における発生磁束量を、このコイル部の
検出物体対向面側で増大させて、検出コイルの発生磁束
量を増大させ検出感度を向上させることができる。
【0071】この場合、発生磁束量増大手段を、コイル
部のコイル巻き断面形状を検出物体の検出方向に向かっ
て広がった形状にすることで構成してもよいし、また、
発生磁束量増大手段を、コイル部の検出物体対向面側で
且つコイル部の内、外周側の双方もしくはいずれか一方
にコイル線を集中させて巻回して、コイル部のコイル巻
き断面形状を、検出物体の検出方向に向かって広がった
形状にすることで構成してもよい。
【0072】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、検出部を、コイル部における発生磁束量を、コイル
部の検出物体対向面側で増大させる発生磁束量増大手段
を備えた検出コイルと、この検出コイルを収納して磁束
を検出方向に向かって誘導するコアとで構成することに
より、発生磁束量増大手段により、検出コイルのコイル
部における発生磁束量をコイル部の検出物体対向面側で
増大させることができて、検出コイルの発生磁束量が増
大し、しかも、コアにより磁束を検出方向に向かって誘
導することができて、検出部の発生磁束量が増大して検
出感度が向上し、検出距離の長距離化を可能にすること
ができる。
【0073】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、検出部を、コイル部のコイル巻き断面形状が検出物
体の検出方向に向かって広がった形状である検出コイル
と、検出コイルを収納して磁束を検出方向に向かって誘
導するコアとで構成することにより、検出コイルの発生
磁束量が増大し、しかも、コアにより磁束を検出方向に
向かって誘導することができて、検出部の発生磁束量が
増大して検出感度が向上し、検出距離の長距離化を可能
にすることができる。
【0074】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、コアが、フェライト材料を射出成形により成形加工
し、この成形体を焼結したフェライトコアであることに
より、フェライトコアの充填密度が高く(焼結後の密度
は約98%)、均一に得られるため空孔や欠けが発生し
ない。このために、複雑な3次元構造のフェライトコア
を成形することができ、従来工法であるプレス成形より
約10〜100倍精度が向上する。
【0075】このように、フェライトコアの形状ばらつ
きを少なくすることができるので、フェライトコアと検
出コイルとの相対位置関係を一定にでき、検出感度を安
定化、且つ最大化することができる。また、安定した検
出信号が得られるために、感度安定化の調整がいらなく
なるため安価に製造できるようになる。
【0076】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、フェライトコアに、コイル部のコイル巻き断面形状
が検出物体の検出方向に向かって広がった形状である検
出コイルを隙間なく収納し且つ中心部にコア部を有する
コイル収納部を設けたことにより、コアと検出コイルと
の間には隙間ができず、磁束損失が減少するようにな
り、検出部の発生磁束量をさらに増大させることができ
る。
【0077】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、コイル収納部がコア本体に設けたリング状の溝もし
くはリング状の切欠き部であり、コア部が、その直径が
検出方向に順次に小径となるテーパを有する形状である
ことにより、フェライトコアと検出コイルとの間には隙
間ができず、磁束損失が減少するようになり、検出部の
発生磁束量が増大されて検出感度を向上させることがで
きる。
【0078】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、フェライトコアを多層構造にしたことにより、磁気
特性の異なるフェライトの多層コアを作成することがで
きる。
【0079】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、一次射出成形で磁気損失の少ないフェライト材料に
より一次射出成形体を成形し、二次射出成形で周波数や
温度特性に合わした高透磁率特性材料で、一次射出成形
体の外面に二次射出成形体を成形して多層コア構成にし
たことにより、一次射出成形体で磁路の磁気損失を低減
し、二次射出成形体で磁束を集中的に誘導し、外部への
磁気漏洩を低減させることができる。
【0080】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、一次射出成形でフェライト材料により一次射出成形
体を成形し、二次射出成形で、一次射出成形体にシール
ドとしての表面層を成形して多層コア構成にしたことに
より、静電シールドを保つフェライトコアが製作でき
る。
【0081】また、本発明に係る近接スイッチによれ
ば、フェライトコアに、このフェライトコアを本体ケー
スに対して位置決め固定する位置決め固定手段を設けた
ことにより、フェライトコアと本体ケースとの位置決め
固定を、位置決め固定手段により容易に且つ正確に行う
ことができる。すなわち、従来におけるはめあいによる
位置固定が、位置決め固定手段により容易且つ正確にで
きるので、フェライトコアを本体ケースとの位置が常に
一定になり、検出ばらつきがなくなり、検出感度を安定
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る近接センサの斜視図である。
【図2】本発明に係る近接センサの縦断面図である。
【図3】同近接センサの検出部の断面図である。
【図4】同近接センサの検出コイルの断面図である。
【図5】同近接センサの検出部におけるフェライトコア
の斜視図である。
【図6】(1)は同近接センサの検出部における発生磁
束の説明図である。(2)は従来の近接センサの検出部
における発生磁束の説明図である。
【図7】コイル形状の理論解析結果のグラフである。
【図8】コイル形状の理論解析結果により作成された検
出コイルの縦断面図である。
【図9】(1)はコイル形状の理論解析結果により作成
された検出コイルを用いた検出部の縦断面図である。
(2)は検出コイルを用いた他の検出部の縦断面図であ
る。
【図10】高周波磁気特性のグラフである。
【図11】射出成形によるフェライトコアの加工精度の
説明図である。
【図12】射出成形によるフェライトコア成形品の縦断
面図である。
【図13】射出成形によるフェライトコア成形品の縦断
面図である。
【図14】射出成形によるフェライトコア成形品の縦断
面図である。
【図15】射出成形によるフェライトコア成形品(多層
構造)の縦断面図である。
【図16】射出成形によるフェライトコア成形品(多層
構造)の縦断面図である。
【図17】射出成形によるフェライトコア成形品の斜視
図である。
【図18】同フェライトコア成形品の縦断面図である。
【図19】フェライトコア成形品の斜視図である。
【図20】同フェライトコア成形品を用いた検出部構造
の縦断面図である。
【図21】従来の近接センサの縦断面図である。
【図22】同近接センサにおけるフェライトコアの斜視
図である。
【図23】同近接センサにおける検出部の縦断面図であ
る。
【図24】同検出部の検出コイルの縦断面図である。
【符号の説明】
10 近接センサ 11 金属ケース 12 コイルケース 13 樹脂ケース 14 本体ケース 15 電子回路基板 16 ケーブル 19 充填樹脂 20 フェライトコア(コア) 20A コア部 20F コア本体 21 検出コイル 21A コイル部 21a 検出物対向面 21b 外周部 21c 内周部 22 検出部 23 コイル収納部 24 隙間 25 凹部 26 中空部 27 一次射出成形体 28 二次射出成形体 29 一次射出成形体 30 表面層 31 突起部(位置決め固定手段) イ 検出方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 裕之 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 Fターム(参考) 5G046 AA02 AB01 AC03 AC10 AD03 AD17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル部における発生磁束量を、前記コ
    イル部の検出物体対向面側で増大させる発生磁束量増大
    手段を備えたことを特徴とする検出コイル。
  2. 【請求項2】 前記発生磁束量増大手段を、前記コイル
    部のコイル巻き断面形状を検出物体の検出方向に向かっ
    て広がった形状にすることで構成した請求項1に記載の
    検出コイル。
  3. 【請求項3】 前記発生磁束量増大手段を、前記コイル
    部の検出物体対向面側で且つ前記コイル部の内、外周側
    の双方もしくはいずれか一方にコイル線を集中させて巻
    回して、前記コイル部のコイル巻き断面形状を、前記検
    出物体の検出方向に向かって広がった形状にすることで
    構成した請求項1に記載の検出コイル。
  4. 【請求項4】 本体ケースに検出部を設け、この検出部
    に検出物体が接近すると前記検出物体の接近を検知して
    検出信号を発する近接スイッチにおいて、前記検出部
    を、コイル部における発生磁束量を、前記コイル部の検
    出物体対向面側で増大させる発生磁束量増大手段を備え
    た検出コイルと、前記検出コイルを収納して磁束を前記
    検出方向に向かって誘導するコアとで構成したことを特
    徴とする近接スイッチ。
  5. 【請求項5】 本体ケースに検出部を設け、この検出部
    に検出物体が接近すると前記検出物体の接近を検知して
    検出信号を発する近接スイッチにおいて、前記検出部
    を、前記コイル部のコイル巻き断面形状が前記検出物体
    の検出方向に向かって広がった形状である検出コイル
    と、前記検出コイルを収納して磁束を前記検出方向に向
    かって誘導するコアとで構成したことを特徴とする近接
    スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記コアが、フェライト材料を射出成形
    により成形加工し、この成形体を焼結したフェライトコ
    アである請求項4又は請求項5に記載の近接スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記フェライトコアに、前記コイル部の
    コイル巻き断面形状が前記検出物体の検出方向に向かっ
    て広がった形状である前記検出コイルを隙間なく収納し
    且つ中心部にコア部を有するコイル収納部を設けた請求
    項6に記載の近接スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記コイル収納部が、コア本体に設けた
    リング状の溝もしくはリング状の切欠き部であり、前記
    コア部が、その直径が前記検出方向に順次に小径となる
    テーパを有する形状である請求項7に記載の近接スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 前記フェライトコアを多層構造にした請
    求項6に記載の近接スイッチ。
  10. 【請求項10】 一次射出成形で磁気損失の少ないフェ
    ライト材料により一次射出成形体を成形し、二次射出成
    形で周波数や温度特性に合わした高透磁率特性材料で、
    前記一次射出成形体の外面に二次射出成形体を成形して
    多層コア構成にした請求項9に記載の近接スイッチ。
  11. 【請求項11】 一次射出成形でフェライト材料により
    一次射出成形体を成形し、二次射出成形で、前記一次射
    出成形体にシールドとしての表面層を成形して多層コア
    構成した請求項9に記載の近接スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記フェライトコアに、このフェライ
    トコアを前記本体ケースに対して位置決め固定する位置
    決め手段を設けた請求項6に記載の近接スイッチ。
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