JP2001076385A - 光ディスクのダミー基板および光ディスク - Google Patents

光ディスクのダミー基板および光ディスク

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JP2001076385A
JP2001076385A JP25074399A JP25074399A JP2001076385A JP 2001076385 A JP2001076385 A JP 2001076385A JP 25074399 A JP25074399 A JP 25074399A JP 25074399 A JP25074399 A JP 25074399A JP 2001076385 A JP2001076385 A JP 2001076385A
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substrate
bonding surface
optical disk
information recording
dummy substrate
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JP25074399A
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Keiji Ueda
恵司 上田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板を貼り合わせて形成された光ディスクの
平坦度に対するバリの影響を完全になくし、しかも、よ
り多くの枚数を一度にスタックできる光ディスクのダミ
ー基板を提供する。 【解決手段】 貼り合わせ面S2を、基板60の貼り合
わせ面S1に貼り合わせることによって光ディスクを構
成する光ディスクのダミー基板20に対し、貼り合わせ
面S2に、貼り合わせ面S1上の凹凸を避ける凹部2
1、凹部24、凹部25、および凸部26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の光ディスク
基板を貼り合わせて構成される光ディスクのダミー基板
および光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクには、より多くの情報
を書き込む込むことが要求されている。そして、このよ
うな要求に応じ、DVD(Digital Video Disc)や、そ
れ以上の容量を持った大容量の光ディスクの開発がなさ
れている。光ディスクに書き込まれる情報量を増やすた
めには、光ディスク基板上に形成されるピットやトラッ
ク案内溝をより微細なものにすること、このために光デ
ィスクに情報を書き込む、あるいは、書き込まれた情報
を読み出すためのレーザ光をスポット径がより小さくな
るように絞り込むことが必要である。
【0003】光ディスク基板上でレーザ光のスポット径
を絞り込むためには、光ディスク基板の厚さが薄い方が
有利である。このために近年の光ディスクには、基板の
厚さを、それまでの1.2mmから0.6mmにしたも
のがある。ただし、基板の薄型化は、基板の機械的な強
度をも低下させる。このため、0.6mm厚の基板は、
ダミー基板と呼ばれる他の0.6mm厚の基板と貼り合
わされて使用され、より小さなスポット径を実現しなが
ら従来の基板と同等の強度が得られるようにしている。
また、このように0.6mm厚の基板を貼り合わせ、D
VDを従来から使用されている1.2mm厚とすること
により、DVDドライブをCD(Compact Disc)の再生
にも使用できるというメリットも生じることになる。な
お、以降、本明細書中では、貼り合わされて一枚の光デ
ィスクを構成する基板を指して貼り合わせ基板とも記
し、従来のように一枚だけで光ディスクを構成する基板
を単一基板とも記すものとする。
【0004】ところで、光ディスクの基板は、一般的に
金型(キャビティ)の内部に基板の材料となる樹脂を充
填し、これを冷却、固化して成形される。このキャビテ
ィは、複数の部品から構成されていて、この複数の部品
の組み合わせ部分にわずかな隙間(クリアランス)が設
けられている箇所がある。このようなクリアランスは、
摺動部分のいわゆるカジリと呼ばれる干渉を防ぐ、ある
いは成形後の基板をキャビティから離すためにエアを注
入する、さらに樹脂の充填時に樹脂をキャビティ内部の
空気とスムーズに交換するといった役割を果たすもので
ある。
【0005】このようなキャビティで成形された基板に
は、充填された樹脂がクリアランスに入り込み、そのま
ま固化することによってバリと呼ばれる突起が発生す
る。貼り合わせ基板にあっては、同様のキャビティで成
形された2枚の基板を貼り合わせるため、貼り合わせら
れる基板には、同様の位置にバリが発生していることが
ある。そして、同様の位置にバリを持った基板同士を貼
り合わせると、バリが貼り合わせ後の基板平坦度に影響
する虞がある。
【0006】図8は、同じ位置にバリB1、B2、B
3、B4を有する基板80a、基板80b同士を貼り合
わせた状態(貼り合わせ面をSとする)を模式的に示す
縦断面図である。図8では、バリB1〜バリB4のう
ち、バリB2、バリB3、バリB4の位置でバリが貼り
合わされる基板に干渉し、貼り合わせ面S、Sが平坦に
なっていない。貼り合わせ面S、Sの平坦度は、光ディ
スク表面の平坦度に影響し、光ディスク表面の平坦度を
も低下させる。そして、このような場合には、光ディス
クをドライブで回転させたときのピックアップによる追
従の難易度の指標となる動的な機械特性が低下すること
にもなりかねない。
【0007】基板の平坦度低下による機械特性の低下を
防ぐため、従来では、キャビティの型締め力や圧縮力、
材料樹脂の流動性を最適化し、また、キャビティのクリ
アランスを最小限にすることによってバリの大きさが可
能な限り小さくなるようにしていた。また、バリは、単
一基板であれば問題とならない程度の大きさのものであ
っても、貼り合わせ基板では平坦度に影響するため、貼
り合わせ基板では、単一基板よりもバリの大きさを大幅
に低減することが必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】スタンパ表面に形成さ
れているピットなどを基板により高精度に転写するため
には、キャビティに大きめの型締め力や圧縮力をかける
と共に、内部の温度が高めに設定されたキャビティに材
料樹脂を充填して材料樹脂の流動性を高めることが望ま
しい。しかしながら、このようなプロセス条件は、バリ
をも発生しやすくすることが知られている。したがっ
て、バリの低減を優先してこのようなプロセス条件を設
定した場合、スタンパ形状の転写性、さらには複屈折と
いった基本的な光ディスクの特性が損なわれる虞があ
る。
【0009】また、クリアランスの幅を狭くした場合に
は、離型用エアの吹き出しむら、摺動部分が動作する際
のカジリ、各部品の組付け不良が発生することが予想さ
れる。その上、材料樹脂の充填時、材料樹脂とキャビテ
ィ内の空気とがスムーズに交換されず、成形された貼り
合わせ基板の特性が低下する虞も生じる。さらに、この
ようなバリ対策は、発生するバリの大きさを小さくする
ものであって、バリが発生しなくなるようにするもので
はない。したがって、以上のような方法では、バリによ
る光ディスクの平坦度への影響を完全になくすことはで
きなかった。
【0010】さらに、光ディスクの製造工程では、成形
された基板を、一時的にスタックポールと呼ばれる棒に
通し、重ねて保管(スタック)することがある。この保
管時、基板同士が接触して基板表面にキズがつくことを
防ぐため、キャビティは、スタックリングと呼ばれる凸
部が基板に設けられるような型を備えている。このよう
な凸部により、基板の表面同士が所定の距離(凸部の高
さ)を隔ててスタックされることになり、基板表面に傷
が付くことを防ぐことができる。
【0011】図9は、貼り合わされて構成された光ディ
スクのスタックの状態を説明するための図である。図9
は、スタックポール61に複数の光ディスク800がス
タックされた状態を示している。光ディスク800は、
それぞれスタックリング90を備えた基板80aと基板
80bとを貼り合わせて構成されていて、上下に突出す
る2つのスタックリング90を備えることになる。
【0012】しかしながら、スタックポール61がスタ
ックできる基板の枚数は、スタックされた基板の総合的
な高さHで制限されている。このようなスタックポール
61に対し、上下方向に突出する2つのスタックリング
90を備えた光ディスク800を1枚スタックするにあ
たっては、光ディスク800の厚みに加えてスタックリ
ング90の高さ×2の高さが必要となる。したがって、
スタックリング90が上下方向に突出する構成は、スタ
ックポール61により多くの枚数をスタックするには不
利な構成と言える。
【0013】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、基板を貼り合わせて形成された光ディスクの
平坦度に対するバリの影響を完全になくし、しかも、よ
り多くの枚数を一度にスタックできる光ディスクのダミ
ー基板および光ディスクを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題は、以下
の手段によって解決できる。すなわち、請求項1記載の
発明による光ディスクのダミー基板は、情報が記録され
る光ディスク基板である情報記録基板と貼り合わされて
一枚の光ディスクを形成する光ディスクのダミー基板で
あって、前記ダミー基板は、前記ダミー基板側の貼り合
わせ面であるダミー基板側貼り合わせ面を、前記情報記
録基板側の貼り合わせ面である情報記録基板側貼り合わ
せ面に貼り合わせることによって前記情報記録基板と貼
り合わされ、かつ、前記ダミー基板側貼り合わせ面は、
前記情報記録基板側貼り合わせ面上の凹凸を避ける回避
凹凸部を有することを特徴とするものである。
【0015】このように構成することにより、情報記録
基板側貼り合わせ面上に凹凸がある場合にも、ダミー基
板側貼り合わせ面上の回避凹凸部がこの凹凸を避け、情
報記録基板側貼り合わせ面上の凹凸がダミー基板側貼り
合わせ面と干渉することをなくすことができる。
【0016】請求項2記載の発明による光ディスクのダ
ミー基板は、前記回避凹凸部が、ダミー基板側貼り合わ
せ面上において、前記情報記録基板側貼り合わせ面上に
形成されるバリに対応する位置に設けられる凹部である
ことを特徴とするものである。
【0017】このように構成することにより、情報記録
基板側貼り合わせ面上にバリがある場合にも、バリがダ
ミー基板側貼り合わせ面と干渉することをなくすことが
できる。
【0018】請求項3記載の発明による光ディスクのダ
ミー基板は、前記回避凹凸部が、前記ダミー基板側貼り
合わせ面上において前記情報記録基板側貼り合わせ面上
の凹部に対応する位置に設けられ、かつ、前記情報記録
基板に貼り合わされていない状態においてはスタックリ
ング部となる凸部であることを特徴とするものである。
【0019】このように構成することにより、ダミー基
板だけを貼り合わせしない状態でスタックする場合にも
基板が傷つくことを防ぐことができる。また、このスタ
ックリング部が情報記録基板側貼り合わせ面上の凹部に
対応する位置にあることから、ダミー基板を情報記録基
板に貼り合わせた際にはスタックリング部となる凸部を
凹部に組み合わせ、スタックリング部となる凸部と情報
記録基板側貼り合わせ面との干渉を防ぐと共に貼り合わ
された光ディスクの厚さを最小限にすることができる。
【0020】請求項4記載の発明による光ディスクは、
情報が記録される光ディスク基板である情報記録基板と
ダミー基板とを貼り合わせて形成される光ディスクであ
って、前記情報記録基板と前記ダミー基板とは、前記情
報記録基板側の貼り合わせ面である情報記録基板側貼り
合わせ面と前記ダミー基板側の貼り合わせ面であるダミ
ー基板側貼り合わせ面とを貼り合わせることによって貼
り合わされ、かつ、前記情報記録基板側貼り合わせ面の
凹凸と前記ダミー基板側貼り合わせ面の凹凸とが、互い
に異なる形状を有することを特徴とするものである。
【0021】このように構成することにより、情報記録
基板側貼り合わせ面の凹凸とダミー基板側貼り合わせ面
の凹凸とを、貼り合わせ後に互いに干渉することがな
く、しかも貼り合わせ後の光ディスク厚が最小になるよ
うにそれぞれ独立に最適化することができる。
【0022】請求項5記載の発明による光ディスクは、
前記情報記録基板側貼り合わせ面の凹凸はバリによって
生じるものである一方、前記ダミー基板側貼り合わせ面
の凹凸は、前記情報記録基板側貼り合わせ面のバリに対
応する位置に設けられる凹部によって生じるものである
ことを特徴とするものである。
【0023】このように構成することにより、情報記録
基板側貼り合わせ面上にバリがある場合にも、バリがダ
ミー基板側貼り合わせ面と干渉することをなくすことが
できる。
【0024】請求項6記載の発明による光ディスクは、
前記ダミー基板側貼り合わせ面の凹凸は、前記情報記録
基板側貼り合わせ面上の凹部に対応する位置に設けら
れ、かつ、情報記録基板とダミー基板とが貼り合わされ
ていない状態においては、ダミー光ディスクのスタック
リング部となる凸部によって生じるものであることを特
徴とするものである。
【0025】このように構成することにより、ダミー基
板だけを貼り合わせしない状態でスタックする場合にも
基板が傷つくことを防ぐことができる。また、このスタ
ックリング部が情報記録基板側貼り合わせ面上の凹部に
対応する位置にあることから、情報記録基板とダミー基
板とを貼り合わせた際にはスタックリング部となる凸部
を凹部に組み合わせ、スタックリング部となる凸部と情
報記録基板側貼り合わせ面との干渉を防ぐと共に貼り合
わされた光ディスクの厚さを最小限にすることができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態1、実
施の形態2について説明する。なお、実施の形態1は、
本発明の光ディスクのダミー基板(以下、単にダミー基
板という)について説明するもので、実施の形態2は、
本発明の光ディスクを説明するためのものである。
【0027】(実施の形態1)先ず、実施の形態1のダ
ミー基板の説明に先立って、実施の形態1のダミー基板
に貼り合わされる情報記録基板について説明する。図1
は、情報記録基板を作成する一般的な金型(キャビテ
ィ)の断面を模式的に示す縦断面図である。図1に示し
たキャビティは、ゲートカッター51と、エジェクタス
リーブ52と、可動ブッシュ53と、可動鏡面54と、
キャビリング55と、スタンパ56と、スプルーブッシ
ュ57とを有している。そして、スタンパ56は、スタ
ンパ内周面ホルダの爪部59によって基台50に固定さ
れていて、スプルーブッシュ57には、スプルー58が
設けられている。さらに、可動ブッシュ53には、スタ
ックリング6(図2)を形成するための凹部53aが設
けられている。
【0028】以上のようにキャビティは、複数の部品で
構成されていて、各部品間には、クリアランスA51〜
A57が設けられている。クリアランスA51〜A57
のうち、エジェクタスリーブ52と可動ブッシュ53と
の間のクリアランスA51およびゲートカッター51と
スプルーブッシュ57との間のクリアランスA57(カ
ットクリアランス)、さらに可動鏡面54とキャビリン
グ55間のクリアランスA53は、部品が摺動する際
に、いわゆるカジリが発生することを避けるために設け
られたものである。
【0029】また、スプルーブッシュ57と爪部59と
の間のクリアランスA56および可動ブッシュ53と可
動鏡面54との間のクリアランスA52は、冷却、固化
終了後の基板を取り出す際、基板をキャビティから離す
ためのエアを吹き出すためのもの、さらに、スタンパ5
6と爪部59との間のクリアランスA55およびスタン
パ56とキャビリング55間のクリアランスA54は、
部品の寸法精度公差を吸収するために設けられたクリア
ランスである。以上のクリアランスの幅(クリアランス
を形成する部品間の距離)は、いずれも10〜20μm
程度である。
【0030】以上のように構成されたキャビティを用い
て基板を形成する場合、キャビティを閉止して内部に溶
融された材料樹脂(ポリカーボネートを主とする)をス
プルー58から充填する。そして、材料樹脂がキャビテ
ィの外部に取り出すことが可能な温度になるまでキャビ
ティの内部で冷却、固化することによって所定の基板形
状に成形する。このとき、キャビティの内部にセットさ
れたスタンパ56のピットやトラック案内溝形状が基板
の表面に転写される。キャビティ内で成形された基板
は、冷却、固化終了後にキャビティから取り出される。
【0031】図2は、図1に示したキャビティによって
成形された情報記録基板である基板60を示す図で、基
板60の中心を通る直線で基板60を切った縦断面図で
ある。基板60には、図示するように、バリB61〜B
67が発生する。基板60に発生したバリのうち、バリ
B61は、図1に示したクリアランスA51に対応して
形成されたものである。また、バリB62はクリアラン
スA52に、バリB63はクリアランスA53に、バリ
B64はクリアランスA54に、バリB65はクリアラ
ンスA55に、バリB66はクリアランスA56に、バ
リB67はクリアランスA57にそれぞれ対応して形成
されたものである。
【0032】また、基板60では、図中の下面が貼り合
わせ面S1となって、貼り合わせ面S1に対する裏面に
スタックリング6を有している。また、貼り合わせ面S
1上の凹部69は、キャビティ内にスタンパ内周ホルダ
の爪部59があるために形成されたものである。
【0033】次に、上記した基板60に貼り合わされる
実施の形態1のダミー基板について説明する。図3は、
実施の形態1のダミー基板を形成するためのキャビティ
の断面を模式的に示す縦断面図である。図1に示したキ
ャビティは、ゲートカッター1と、エジェクタスリーブ
2と、可動ブッシュ3と、可動鏡面4と、キャビリング
5と、基台10と、スプルー8が設けられたスプルーブ
ッシュ7とを有している。なお、基台10のS2'で示
す面は、図3のキャビティで形成されるダミー基板の貼
り合わせ面側を成形する面である。このような構成は、
図1で述べた情報記録基板用のキャビティと同様のもの
である。
【0034】ただし、図3に示したキャビティは、ダミ
ー基板を専用に成形するためのものであり、スタンパお
よびスタンパの内周を基台10に固定するスタンパ内周
ホルダを備えていない。また、可動ブッシュ3にはスタ
ックリング6を設けるための凹部53aがなく、さら
に、爪部59の形状に沿った凹部13を面S2'に有し
ている点が図1のキャビティと相違している。なお、実
施の形態1の爪部59は、リング状に突出する形状を有
していて、凹部13は、このリング状の突形状に沿うリ
ング状の凹形状を備えるものとする。
【0035】また、図3に示したキャビティには、図1
に示したキャビティと同様に、エジェクタスリーブ2と
可動ブッシュ3との間にカジリを防止するためのクリア
ランスA1が、可動ブッシュ3と可動鏡面4との間に基
板離型用エアを吹き出すためのクリアランスA2が、可
動鏡面4とキャビリング5との間にカジリ防止のために
クリアランスA3が、キャビリング5と基台10との間
に部品の寸法精度公差を吸収するためのクリアランスA
4が、基台10とスプルーブッシュ7との間に基板離型
用エアを吹き出すためのクリアランスA6が設けられて
いて、各クリアランスは、カジリや離型用のエアむらの
防止、さらに充填時に材料樹脂と空気とがスムーズに交
換されるのに充分な幅である10〜20μmを有してい
る。
【0036】そして、図3に示したキャビティには、こ
のようなクリアランスのうち、基板の貼り合わせ面側を
成形する面S2'側にあるクリアランスA4、クリアラ
ンスA6のキャビティ内部に通じる端部にそれぞれ凸部
15、凸部11が設けられている。また、さらに、爪部
59の形状に沿った凹部13に隣接する凸部14が設け
られている。
【0037】図4は、図3に示したキャビティによって
成形されたダミー基板20を説明するための模式的な図
であって、ダミー基板20を、その中心を通る直線で切
った縦断面図である。そして、図4中に示すS2は、ダ
ミー基板20の貼り合わせ面を示している。ダミー基板
20には、図3に示したクリアランスA1〜A4および
A6、A7(カットクリアランス)によって形成された
バリB1〜B4およびB6、B7が発生している。
【0038】このようなダミー基板20は、情報記録基
板である基板60と貼り合わされて一枚の光ディスクを
形成する光ディスクのダミー基板であって、貼り合わせ
面S2を、基板60の貼り合わせ面である貼り合わせ面
S1に貼り合わせることによって基板60と貼り合わさ
れる。そして、貼り合わせ面S2は、基板60の貼り合
わせ面S1上の凹凸を避ける回避凹凸部を有している。
【0039】実施の形態1の回避凹凸部は、凹部25
と、凹部24と、凸部23(爪部59に沿う管状の凸形
状を有する)と、凹部21とよりなり、凹部25は、図
3に示したキャビティの凸部15によって形成されたも
のである。また、凹部24は、図3のキャビティの凸部
14によって形成され、凹部21は、図3のキャビティ
の凸部11によって形成され、さらに、凸部23は、図
3のキャビティにある爪部59の形状に沿った凹部13
によって形成されたものであり、貼り合わせ面S2上の
凹部13の位置に対応する位置にある。このような凸部
23は、ダミー基板20だけを貼り合わせない状態でス
タックポールにスタックする際のスタックリングとして
機能する。
【0040】上記した回避凹凸部のうち、凹部25、凹
部24、凹部21は、基板60の貼り合わせ面S1上に
形成されるバリの位置に対応するダミー基板20の貼り
合わせ面S2上の位置に設けられる凹部である。また、
ダミー基板20では、バリB4が、凹部25を設けたこ
とによって貼り合わせ面S2と平行な方向に突出するよ
うになる。また、凹部21は、その深さがバリB6の大
きさよりも充分深くなるように設計されていて、バリB
6が、凹部21の開口面より突出することがない。
【0041】図5は、図4に示したダミー基板20と、
図2に示した基板60とを、貼り合わせ面S2と貼り合
わせ面S1とを貼り合わせることによって貼り合わせた
状態を説明するための図である。図5によれば、基板6
0の貼り合わせ面S1からダミー基板20の貼り合わせ
面S2に向けて突出したバリB64は、貼り合わせ面S
2に凹部25が設けられていることによって貼り合わせ
面S2と干渉することがない。また、バリB4は、貼り
合わせ面S2と平行な方向に突出するために貼り合わせ
面S1と干渉することがない。
【0042】また、基板60の貼り合わせ面S1からダ
ミー基板20の貼り合わせ面S2に向けて突出したバリ
B65は、貼り合わせ面S2に凹部24が設けられてい
ることによって貼り合わせ面S2と干渉することがな
い。そして、基板60の貼り合わせ面S1からダミー基
板20の貼り合わせ面S2に向けて突出したバリB66
は、貼り合わせ面S2に凹部21が設けられていること
によって貼り合わせ面S2と干渉することがない。
【0043】一方、ダミー基板20の貼り合わせ面S2
に発生したバリB6は、前述したように、凹部21の開
口面から突出しないことから貼り合わせ面S1に干渉す
ることがない。さらに、バリB66とバリB6との干渉
が問題になるような場合には、ダミー基板20を成形す
るキャビティのクリアランスA6の位置を、基板60を
成形するためのキャビティのクリアランスA56の位置
からわずかにずらすように構成しても良い。また、凹部
21を、バリB66の大きさをも考慮して充分深く設計
するようにしても良い。なお、バリB67、バリB7に
隣接する凹部は、カットバリであるバリB67、バリB
7の貼り合わせに及ぼす影響をなくすために設けられた
既存の構成である。
【0044】以上のように、実施の形態1では、基板6
0とダミー基板20との間で、バリが貼り合わせ面S
1、貼り合わせ面S2と干渉することをなくすことがで
きる。このため、バリが基板60とダミー基板20とを
貼り合わせて構成された光ディスクの平坦度に影響する
ことを完全になくすことができる。
【0045】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。図6は、貼り合わせ工程にある
実施の形態2の光ディスクを説明するための図であっ
て、実施の形態2の光ディスク40の中心を通る直線で
光ディスク40を切った縦断面図である。なお、図6
中、基板60、ダミー基板20は、実施の形態1で述べ
た基板と同様のものであるから、同様の部材については
同様の符号を付して説明を一部省くものとする。
【0046】図示した光ディスク40は、情報記録基板
である基板60とダミー基板20とを貼り合わせて形成
される光ディスクである。そして、ダミー基板20と基
板60との貼り合わせは、ダミー基板20側の貼り合わ
せ面S2と、基板60側の貼り合わせ面S1とを貼り合
わせることによってなされ、かつ、貼り合わせ面S2と
貼り合わせ面S1とが、異なる凹凸形状を有するよう構
成されたものである。
【0047】より具体的には、基板60の貼り合わせ面
S1に形成されるバリに合わせ、このバリがダミー基板
20の貼り合わせ面S2と干渉することを防ぐのに充分
な深さを持つ凹部21、凹部24、凹部25を形成する
ようにダミー基板20を成形する。このように構成する
ことにより、貼り合わされて形成された貼り合わせ面の
平坦度が向上し、ひいては完成した光ディスクの平坦度
を高めて機械的特性が良好な光ディスクを提供すること
ができる。
【0048】また、基板20の貼り合わせ面S2の凹凸
は、基板60の貼り合わせ面S1にある凹部69に対応
する位置に設けられ、かつ、基板60とダミー基板20
とが貼り合わされていない状態においては、ダミー基板
20のスタックリングとなる凸部23によって生じてい
る。
【0049】このような構成により、ダミー基板20だ
けをスタックする際には、凸部23によってスタック時
にダミー基板表面に傷が付くことを防ぐことができる。
一方、図7に示すように、ダミー基板20と基板60と
を貼り合わせた光ディスク40をスタックポール71に
スタックするには、一枚の光ディスク40をスタックす
るために、貼り合わされ後の基板の厚さにスタックリン
グ6の高さだけを加えた高さを要することになる。した
がって、実施の形態2の光ディスクの基板は、一枚につ
き、図9に示した従来の光ディスクの基板よりもスタッ
クリング6の高さ1つ分低い高さでスタックでき、高さ
H分の基板をスタックできるスタックポールに対し、よ
り多くの枚数をスタックすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明は、以下の効果を奏
する。すなわち、請求項1記載の発明による光ディスク
のダミー基板は、ダミー基板側貼り合わせ面が、情報記
録基板側貼り合わせ面上の凹凸を回避することができ、
基板を貼り合わせて形成された光ディスクの平坦度に対
する情報記録基板側貼り合わせ面の凹凸の影響を完全に
なくすことができる。
【0051】請求項2記載の発明による光ディスクのダ
ミー基板は、情報記録基板側貼り合わせ面上にバリがあ
る場合にも、バリがダミー基板側貼り合わせ面と干渉す
ることを避け、貼り合わせて形成された光ディスクの平
坦度に対する情報記録基板側貼り合わせ面上のバリの影
響を完全になくすことができる。
【0052】請求項3記載の発明による光ディスクのダ
ミー基板は、ダミー基板だけを貼り合わせしない状態で
スタックする場合にはダミー基板表面に傷が付くことを
防ぎことができる。また、ダミー基板を情報記録基板に
貼り合わせた際には、貼り合わせ後の光ディスクの厚み
を最小限にし、貼り合わせされた光ディスクを、より多
くの枚数一度にスタックすることができる。
【0053】請求項4記載の発明による光ディスクは、
ダミー基板側貼り合わせ面の凹凸と情報記録基板側貼り
合わせ面の凹凸とを、互いに干渉しないように形成で
き、基板を貼り合わせて形成された光ディスクの平坦度
に対する情報記録基板側貼り合わせ面の凹凸の影響を完
全になくすことができる。
【0054】請求項5記載の発明による光ディスクは、
情報記録基板側貼り合わせ面上にバリがある場合にも、
バリがダミー基板側貼り合わせ面と干渉することを避
け、貼り合わせて形成された光ディスクの平坦度に対す
る情報記録基板側貼り合わせ面上のバリの影響を完全に
なくすことができる。
【0055】請求項6記載の発明による光ディスクは、
ダミー基板だけを貼り合わせしない状態でスタックする
場合にはダミー基板表面に傷が付くことを防ぐことがで
きる。また、ダミー基板を情報記録基板に貼り合わせた
際には、貼り合わせ後の光ディスクの厚みを最小限にし
て、貼り合わせ後の光ディスクを、より多くの枚数一度
にスタックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における、情報記録基板
を作成するキャビティの断面を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図2】図1に示したキャビティによって成形された情
報記録基板を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1における、ダミー基板を
作成するキャビティの断面を模式的に示す縦断面図であ
る。
【図4】図3に示したキャビティによって成形された情
報記録基板を説明するための図である。
【図5】図2に示した情報記録基板と図4に示したダミ
ー基板とを貼り合わせた状態を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態2における、光ディスクに
用いられる基板の断面を模式的に示す縦断面図である。
【図7】情報記録基板とダミー基板とを貼り合わせて構
成された光ディスクをスタックポールにスタックした状
態を示す図である。
【図8】同じ位置にバリを有する基板同士を貼り合わせ
た状態を模式的に示す縦断面図である。
【図9】貼り合わされて構成された従来の光ディスクの
スタックの状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1,51 ゲートカッター 2,52 エジェクタスリーブ 3,53 可動ブッシュ 4,54 可動鏡面 5,55 キャビリング 6 スタックリング 7,57 スプルーブッシュ 8,58 スプルー 10 基台 20 ダミー基板 21,24,25 凹部 23 凸部 40,800 光ディスク 56 スタンパ 61,71 スタックポール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録される光ディスク基板である
    情報記録基板と貼り合わされて一枚の光ディスクを形成
    する光ディスクのダミー基板であって、 前記ダミー基板は、前記ダミー基板側の貼り合わせ面で
    あるダミー基板側貼り合わせ面を、前記情報記録基板側
    の貼り合わせ面である情報記録基板側貼り合わせ面に貼
    り合わせることによって前記情報記録基板と貼り合わさ
    れ、かつ、前記ダミー基板側貼り合わせ面は、前記情報
    記録基板側貼り合わせ面上の凹凸を避ける回避凹凸部を
    有することを特徴とする光ディスクのダミー基板。
  2. 【請求項2】 前記回避凹凸部は、ダミー基板側貼り合
    わせ面上において、前記情報記録基板側貼り合わせ面上
    に形成されるバリに対応する位置に設けられる凹部であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光ディスクのダミー
    基板。
  3. 【請求項3】 前記回避凹凸部は、前記ダミー基板側貼
    り合わせ面上において前記情報記録基板側貼り合わせ面
    上の凹部に対応する位置に設けられ、かつ、前記情報記
    録基板に貼り合わされていない状態においては、スタッ
    クリング部となる凸部であることを特徴とする光ディス
    クのダミー基板。
  4. 【請求項4】 情報が記録される光ディスク基板である
    情報記録基板とダミー基板とを貼り合わせて形成される
    光ディスクであって、 前記情報記録基板と前記ダミー基板とは、前記情報記録
    基板側の貼り合わせ面である情報記録基板側貼り合わせ
    面と前記ダミー基板側の貼り合わせ面であるダミー基板
    側貼り合わせ面とを貼り合わせることによって貼り合わ
    され、かつ、前記情報記録基板側貼り合わせ面の凹凸と
    前記ダミー基板側貼り合わせ面の凹凸とが、互いに異な
    る形状を有することを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】 前記情報記録基板側貼り合わせ面の凹凸
    はバリによって生じるものである一方、前記ダミー基板
    側貼り合わせ面の凹凸は、前記情報記録基板側貼り合わ
    せ面のバリに対応する位置に設けられる凹部によって生
    じるものであることを特徴とする請求項4記載の光ディ
    スク。
  6. 【請求項6】 前記ダミー基板側貼り合わせ面の凹凸
    は、前記情報記録基板側貼り合わせ面上の凹部に対応す
    る位置に設けられ、かつ、情報記録基板とダミー基板と
    が貼り合わされていない状態においては、ダミー光ディ
    スクのスタックリング部となる凸部によって生じるもの
    であることを特徴とする光ディスク。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122633A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd フォトレジスト・マスキング方法

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