JP2001076127A - 画像切出し装置および方法,画像切出し装置を備えた画像入出力システム,ならびに画像切出し装置のためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像切出し装置および方法,画像切出し装置を備えた画像入出力システム,ならびに画像切出し装置のためのプログラムを記録した記録媒体

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JP2001076127A
JP2001076127A JP25186799A JP25186799A JP2001076127A JP 2001076127 A JP2001076127 A JP 2001076127A JP 25186799 A JP25186799 A JP 25186799A JP 25186799 A JP25186799 A JP 25186799A JP 2001076127 A JP2001076127 A JP 2001076127A
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Yoshiharu Takahashi
義晴 高橋
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキャンによって得られる画像から,そこに
含まれる複数の原稿の画像をそれぞれ切出し,あらかじ
め設定された出力の態様で出力する。 【構成】 スキャナの原稿台上が,あらかじめ複数の領
域に分割される(ステップ51)。分割された各領域に配
置されるべき画像の出力態様が設定される(ステップ5
2)。スキャナによって読込まれた原稿台上の全面を表
す画像から,各分割領域内に配置された原稿画像の位置
が検出され,原稿画像がそれぞれ別々の画像として切出
される(ステップ54)。あらかじめ設定された出力態様
にしたがって,原稿画像はそのままプリントされる(ス
テップ57,58),またはテンプレート画像に合成されて
プリントされる(ステップ57,59,60)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,画像切出し装置および方法,
画像切出し装置を備えた画像入出力システム,ならびに
画像切出し装置のためのプログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【発明の背景】写真等に記録されている画像を表す画像
データをスキャナを用いてコンピュータに取込む場合に
は,スキャナの原稿台に写真等を配置してスキャナを動
作させる。写真等に記録されている画像を表す画像デー
タを含む原稿台上の全面を表す画像データが取込まれ
る。
【0003】複数の画像について,それぞれ別々に画像
データを得ようとする場合には,スキャナの原稿台上に
写真等を配置してスキャナを動作させる作業を,写真等
ごとに行う必要がある。このため,画像データを得よう
とする写真等の数が増えると,すべての写真等について
の画像データを得るためには,その数に応じた時間と手
間が必要になる。
【0004】
【発明の開示】この発明は,1度のスキャナの動作によ
って得られる画像データによって表される画像から,そ
こに含まれる複数の写真等についての画像の位置を検出
し,写真等の画像を表す画像データをそれぞれ別々に得
ることを目的とする。
【0005】またこの発明は,画像切出し装置によって
得られた写真等の画像を,テンプレート画像の合成領域
に埋込んで,その合成画像をプリントすることができる
画像入出力システムを提供することを目的とする。
【0006】この発明による画像切出し装置は,画像取
込み面に配置される可視記録媒体を撮像し,上記可視記
録媒体に記録されている画像を表す画像データを出力す
る撮像手段,上記撮像手段から出力された画像データに
よって表される画像内における可視記録媒体に記録され
ている画像の位置を,上記画像取込み面を複数の領域に
分割した分割領域ごとに,それぞれ検出する位置検出手
段,および上記位置検出手段によって検出された位置に
もとづいて,上記可視記録媒体に記録されている画像に
外接する領域内の画像を表す画像データを,上記撮像手
段から出力された画像データから抽出して,上記分割領
域に対応して切出し画像データを出力する画像切出し手
段を備えたものである。
【0007】この発明による画像切出し方法は,画像取
込み面に配置される可視記録媒体を撮像し,上記可視記
録媒体に記録されている画像を表す画像データを得,撮
像によって得られた画像データによって表される画像内
における可視記録媒体に記録されている画像の位置を,
上記画像取込み面を複数の領域に分割した分割領域ごと
に,それぞれ検出し,検出した可視記録媒体に記録され
ている画像の位置にもとづいて,上記可視記録媒体に記
録されている画像に外接する領域内の画像を表す画像デ
ータを,上記撮像手段から出力された画像データから抽
出して,上記分割領域に対応して切出し画像データを出
力するものである。
【0008】可視記録媒体は,写真,ポスター,パンフ
レット,カタログ,雑誌,フィルム等を含む。これらの
媒体は,画像,文字,記号,模様等が,カラーまたはモ
ノクロで印刷または印字されたものである。
【0009】この発明によると,画像取込み面上に可視
記録媒体が配置され,その画像取込み面が撮像される。
撮像されて出力される画像データは,可視記録媒体に記
録されている画像を表す画像データを含むものとなる。
【0010】撮像されて出力された画像データから,上
記可視記録媒体に記録されている画像に外接する領域内
の画像を表す画像データが抽出されるので,1度の画像
取込み面の撮像によって,複数の可視記録媒体に記録さ
れている画像を表す画像データをそれぞれ別々に得るこ
とができる。1つ1つの可視記録媒体についてそれぞれ
別個に画像の取込みを行う必要がない。可視記録媒体が
複数ある場合に,そのそれぞれに記録されている画像を
表す画像データを効率よく別々に得ることができる。
【0011】また,撮像されて出力される画像データに
よって表される画像内における可視記録媒体に記録され
ている画像の位置が検出されて,その検出位置にもとづ
いて可視記録媒体に記録されている画像に外接する領域
内の画像を表す画像データが切出されるので,可視記録
媒体に記録されている画像以外の必要ない画像ができる
だけ含まれてない画像を,切出し画像として得ることが
できる。
【0012】撮像手段から出力される画像データから,
可視記録媒体に記録されている画像を表す画像データを
それぞれ別々に確実に切出すために,画像取込み面は複
数の領域に分割される。各分割領域内に可視記録媒体が
それぞれ配置される。
【0013】好ましくは,上記可視記録媒体が,2以上
の分割領域にわたって配置されているかどうかを判定す
る判定手段,および上記判定手段によって,上記可視記
録媒体が2以上の分割領域にわたって配置されているこ
とが判定された場合に,その可視記録媒体を一の分割領
域内に収めて配置するように警告する警告手段がさらに
備えられる。各分割領域内に可視記録媒体を確実に配置
するように,画像切出し装置の利用者の操作を導くこと
ができる。2以上の分割領域にわたって配置された一の
可視記録媒体に記録されている画像が,複数の画像に分
かれて切出されることを未然に防止することができる。
【0014】一実施態様では,上記分割領域の大きさを
変更する変更指令を与える変更指令手段,および上記変
更指令手段によって与えられた変更指令に応じて,上記
分割領域の大きさを変更する領域サイズ変更手段をさら
に備えられる。可視記録媒体が分割領域内に収まらない
ような場合に,可視記録媒体の大きさに応じたサイズに
なるように,分割領域の大きさを変更することができ
る。
【0015】上記撮像手段は,上記可視記録媒体を撮像
するとともに,所定の色をもつ背景をも撮像する。上記
位置検出手段は,一実施態様では,上記撮像手段から出
力される画像データによって表される画像のうち上記可
視記録媒体に記録されている画像と,その背景の画像と
の色の相違にもとづいて,上記可視記録媒体に記録され
ている画像の位置を検出する。可視記録媒体に記録され
ている画像の位置が比較的簡単に検出される。
【0016】この発明をより一般的な画像切出し装置と
して捉えると,この発明による画像切出し装置は,画像
取込み面に配置される可視記録媒体を撮像し,上記可視
記録媒体に記録されている画像を表す画像データを出力
する撮像手段,上記撮像手段から出力された画像データ
によって表される画像内における可視記録媒体に記録さ
れている画像の位置を検出する位置検出手段,および上
記位置検出手段によって検出された位置にもとづいて,
上記可視記録媒体に記録されている画像に外接する領域
内の画像を表す画像データを,上記撮像手段から出力さ
れた画像データから抽出して,切出し画像データを出力
する画像切出し手段を備えたものである。撮像されて得
られた画像データから,そこに含まれる可視記録媒体に
記録されている画像を表す画像データが切出されて出力
される。
【0017】この発明による画像入出力システムは,こ
のような画像切出し装置を備えたものである。画像入出
力システムは,画像切出し装置とともに,上記画像切出
し手段から出力される上記切出し画像データのうち,一
の切出し画像データによって表される一の切出し画像
を,複数の合成領域をもつテンプレート画像の一の合成
領域に合成し,他の切出し画像データによって表される
他の切出し画像を上記テンプレート画像の他の合成領域
に合成する画像合成手段を備えている。
【0018】画像切出し装置によって得られた複数の切
出し画像のそれぞれが,複数の合成領域をもつテンプレ
ート画像の合成領域にそれぞれ合成される。一のテンプ
レート画像に複数の切出し画像が合成された合成画像を
得ることができる。
【0019】画像切出し装置によって得られた複数の切
出し画像を,複数のテンプレート画像の合成領域にそれ
ぞれ合成するようにしてもよい。複数の合成画像を得る
ことができる。
【0020】一実施態様では,上記画像入出力システム
には,上記切出し画像データによって表される切出し画
像をテンプレート画像の合成領域に合成して出力するか
どうかを設定する設定手段,および上記設定手段による
設定に応じて,上記切出し画像を上記テンプレート画像
の合成領域に合成する手段がさらに備えられる。
【0021】一または複数の切出し画像をテンプレート
画像の合成領域に合成して出力する設定が行われた場合
には,設定された切出し画像はテンプレート画像の合成
領域に合成されて出力される。設定されなかった切出し
画像は,テンプレート画像の合成領域に合成されずに,
そのまま出力される。
【0022】一または複数の切出し画像をテンプレート
画像の合成領域に合成せずにそのまま出力する設定がで
きるようにしてもよい。このような設定がされた切出し
画像はそのまま出力され,設定されなかった切出し画像
はテンプレート画像の合成領域に合成されて出力され
る。もちろん,すべての切出し画像について,テンプレ
ート画像の合成領域に合成して出力するか,またはテン
プレート画像の合成領域に合成せずにそのまま出力する
かのいずれかの設定を行うようにしてもよい。
【0023】切出し画像は,設定に応じてテンプレート
画像の合成領域に合成されて出力される,またはテンプ
レート画像の合成領域に合成されずにそのまま出力され
る。分割領域ごとに可視記録媒体が配置され,各分割領
域ごとに切出し画像が得られるので,あらかじめ各分割
領域についてテンプレート画像の合成領域に合成して出
力させるか,またはそのまま出力させるかを設定してお
くことによって,各分割領域に対応して得られるすべて
の切出し画像データの出力に至るまでの処理を円滑に行
うことができる。
【0024】この発明はさらに,コンピュータを画像入
出力装置として動作させるためのプログラムを記録した
記録媒体を提供している。記録媒体には,光ディスク,
光磁気ディスク,磁気ディスク,半導体メモリ,磁気テ
ープ等が含まれる。
【0025】
【実施例の説明】(1)画像入出力システムの構成 図1は画像入出力システムの電気的構成を示すブロック
図である。
【0026】画像入出力システムは,コンピュータ・シ
ステム(たとえば,パーソナル・コンピュータ)を用い
て構成される。画像入出力システムはシステム制御装置
1と,入力装置8(マウス,キーボード等)と,表示装
置9と,CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memor
y)装置16と,フラットベッド・スキャナ10と,プリン
タ20とを備えている。
【0027】システム制御装置1はCPU2を含んでい
る。画像入出力システムの全体の動作は,CPU2によ
って統括的に制御される。
【0028】CPU2には,システム・バスを介して,
ハードディスク3,RAM4,ディスプレイ・コントロ
ーラ5,ユーザ・インタフェイス・コントローラ6およ
びSCSI(Small Computer System Interface)コン
トローラ7が接続されている。
【0029】ハードディスク3には,画像入出力システ
ムの動作を総合的に管理するオペレーティング・システ
ム(OS)があらかじめ記憶されている。
【0030】SCSIコントローラ7は,システム制御
装置1に接続されたSCSI機器を制御するものであ
る。
【0031】SCSIコントローラ7を介して,上述し
たCD−ROM装置16と,フラットベッド・スキャナ10
と,プリンタ20の3つのSCSI機器が,システム制御
装置1に接続されている。CD−ROM装置16,フラッ
トベッド・スキャナ10およびプリンタ20と,システム制
御装置1との間で,SCSIコントローラ7を介して,
相互にデータが送受信される。
【0032】CD−ROM装置16は,CD−ROM17に
記録されているプログラムおよびデータを読取る。CD
−ROM17には,コンピュータ・システムを画像入出力
システムとして動作させるためのアプリケーション・プ
ログラムおよびデータが記録されるとともに,テンプレ
ート画像を表すテンプレート画像データが記録されてい
る。CD−ROM17に記録されたアプリケーション・プ
ログラムおよびデータならびにテンプレート画像データ
がCD−ROM装置16によって読取られてハードディス
ク3にインストールされると,コンピュータ・システム
は画像入出力システムとしての機能を果たすようにな
る。一般に,プログラムやデータのハードディスク3へ
のインストールには,インストーラ(インストールのた
めのプログラム)が用いられる。この場合,CD−RO
M17にはインストーラも記録される。
【0033】フラットベッド・スキャナ10は写真等に記
録された画像を撮像し,撮像された画像を表す画像デー
タを得るものである。スキャナ10によって得られた画像
データによって表される画像は,上述したアプリケーシ
ョン・プログラムによる処理が施こされた後にプリンタ
20から出力される(詳細は後述する)。
【0034】RAM4はワーク・エリア,バッファ・エ
リア等を含む。画像入出力システムにおいて用いられる
プログラムおよびデータが一時的に記憶される。
【0035】ディスプレイ・コントローラ5は,表示装
置9による画面表示を制御するものである。
【0036】ユーザ・インタフェース・コントローラ6
は,入力装置8からの入力信号を制御するものである。
入力装置8からの入力信号は,ユーザ・インタフェース
・コントローラ6を介してCPU2に入力する。
【0037】CPU2から与えられる表示データにもと
づいて,後述するように,表示装置9の表示画面には種
々の画像(ウインドウ)が表示される。画像入出力シス
テムのユーザは,画像を見ながら種々の操作を行う。
【0038】図2はフラットベッド・スキャナ10の外観
を示している。
【0039】フラットベッド・スキャナ10は筐体14を含
む。筐体14の上面には,ガラス等の透明な板状部材から
なる原稿台11が設けられている。筐体14の奥には,外部
から原稿台11への光の入射を避けるための原稿カバー12
が一端において開閉自在に設けられている。原稿カバー
12の裏面(原稿台11と向き合う面)には,一面が白色の
原稿押さえ部材13が取付けられている。原稿押さえ部材
13の大きさは,原稿台11の大きさに対応する。
【0040】原稿台11上には,写真やポスター,カタロ
グなど(以下,単に「原稿」という)が,その表面(撮
像しようとする画像が記録されている面)を原稿台11と
向かい合わせるようにして置かれる。原稿カバー12を閉
じると,原稿押さえ部材13によって原稿台11上の原稿が
その裏面から軽く押さえ付けられ,原稿カバー12によっ
て原稿台11上の全面が覆われる。
【0041】筐体14の内部には,フラットベッド・スキ
ャナ10の長手方向(奥側と手前側を結ぶ向き)に移動可
能なCCDライン・センサ(図示略)が設けられてい
る。CCDライン・センサは原稿台11の奥側から手前側
に移動しながら,原稿台11上に置かれた原稿を撮像す
る。撮像によって画像データが得られる。得られた画像
データは,フラットベッド・スキャナ10からSCSIコ
ントローラ7を介してシステム制御装置1に送られ,シ
ステム制御装置1のRAM4に一時的に記憶される。
【0042】図3(A)および(B)はテンプレート画像の例
を示している。テンプレート画像には,他の画像を合成
するための合成領域が形成されている。図3(A)のテン
プレート画像には1つの合成領域31が形成されている。
図3(B)のテンプレート画像には2つ合成領域31A,31
Bが形成されている。
【0043】合成領域31(31A,31B)に他の画像が合
成されることによって,テンプレート画像と合成された
画像とによって1つの画像(合成画像)が構成される。
【0044】画像入出力システムでは,フラットベッド
・スキャナ10によって読込まれた画像が,任意の(ユー
ザの好みの)テンプレート画像の合成領域に合成されて
その合成画像が印画紙等にプリンタ20を用いてプリント
される。また,画像入出力システムでは,スキャナ10に
よって読込まれた画像が,テンプレート画像の合成領域
に合成されずに,そのまま印画紙等にプリントされる。
スキャナ10によって読込まれる画像内に複数の別々の画
像が含まれている場合には,そのそれぞれの画像の位置
が検出されて別々に切出される。切出された複数の画像
のそれぞれについて,テンプレート画像の合成領域に合
成してその合成画像をがプリントされる。またはテンプ
レート画像の合成領域に合成せずにそのままプリントさ
れる。以下,画像入出力システムによる画像入出力処理
を説明する。
【0045】(2)画像入出力システムによる画像入出力
処理 図4は画像入出力システムの処理手順を示すフローチャ
ートである。図5〜図10は画像入出力システムの表示装
置9の表示画面に表示される画面(ウインドウ)の一例
を示している。
【0046】画像入出力システムによる画像入出力処理
は,システム制御装置1のハードディスク3に記憶され
たアプリケーション・プログラムにしたがって実行され
る。入力装置8からアプリケーション・プログラムの起
動命令が入力されると,アプリケーション・プログラム
がCPU2に入力し,画像入出力処理が開始される。
【0047】はじめに,スキャナ10の原稿台11の領域設
定処理が行われる(ステップ51)。画像入出力システム
では,複数の写真等の画像を表す画像データを,それぞ
れ別々に得ようとする場合には,あらかじめスキャナ10
の原稿台11を複数の領域(区分)に分割しておく。領域
設定処理(ステップ51)は,この領域を設定する処理で
ある。
【0048】図5に示すように,表示装置9の表示画面
には,初期画面として,スキャナ10の原稿台11上の分割
設定を行うためのスキャン領域区分設定ウインドウW1
が表示される。
【0049】スキャン領域区分設定ウインドウW1は,
分割設定表示エリアA1ならびに「領域の追加」,「領
域の削除」,「領域高さの変更」,「次へ」および「キ
ャンセル」ボタンを含んでいる。
【0050】分割設定表示エリアA1は,原稿台11上に
設けられる領域区分を視覚的に表示する。初期状態で
は,原稿台11上は領域が分割されていないので,分割設
定表示エリアA1には,原稿台11の形状とほぼ相似の長
方形の図形(領域)41が表示される。
【0051】分割設定表示エリアA1に表示される長方
形の図形41の上辺が原稿台11の上辺(奥側)に,下辺が
原稿台11の下辺(手前側)に,それぞれ対応する。初期
状態において,長方形の図形41内の左上には原稿台11の
全面の縦方向の長さが表示される(ここでは,原稿台11
の縦方向の長さを27.9cmとする)。原稿台11の全面につ
いて,領域が設定されていない状態(未設定領域)であ
ることを意味する。未設定領域の長さの表示は,原稿台
11上が分割されて領域設定が行われるに応じて変化す
る。
【0052】「領域の追加」ボタンは,未設定領域内に
領域を確保して,その確保した領域を設定領域にする場
合にクリックされる。
【0053】「領域の削除」ボタンは,設定領域を未設
定領域にする場合にクリックされる。
【0054】「領域高さの変更」ボタンは,設定領域の
高さ(大きさ)を変更する場合にクリックされる。
【0055】「次へ」ボタンは,分割領域の設定処理を
終えて次の処理に進む場合にクリックされる。
【0056】「キャンセル」ボタンは,分割領域の設定
処理をやめる場合にクリックされる。
【0057】原稿台11上の領域が,原稿台11の長手方向
に垂直な線(これを「領域境界線」という)によって区
切られることによって,原稿台11上の領域がより小さな
領域に分割される。領域境界線によって区切られた領域
の各々が分割領域となる(領域境界線は,原稿台11上に
物理的に設けられるものではなく,後述するように,領
域境界線の位置を示すデータがRAM4に記憶され
る)。
【0058】入力装置8を用いて「領域の追加」ボタン
がクリックされると,原稿台11の上辺の位置を基準に下
向きに何cmの位置に領域境界線を設けるかを入力するた
めの数値入力ボックス(新たなウインドウ)が表示装置
9の表示画面上に現れる(図示略)。原稿台11の長手方
向の長さを27.9cmとすると,ユーザは0cm〜27.9cmの範
囲で,入力装置8(キーボード)を用いて数値入力ボッ
クスに数値を入力する。
【0059】数値入力ボックスに数値が入力されると,
原稿台11の上辺の位置を基準にして,入力された数値
(cm)分だけ下方の位置を示すデータが,システム制御
装置1のRAM4に記憶される(ハードディスク3に記
憶してもよい)。分割設定表示エリアA1内に表示され
ている長方形の図形41において,原稿台11の上辺の位置
を基準にして入力された数値(cm)分だけ下方の位置に
相応する位置に,領域境界線が表示される。
【0060】原稿台11の上辺から領域境界線(第1領域
境界線とする)までの高さの矩形の領域を「第1分割領
域」とする。第1分割領域は設定済みの領域(設定領
域)として扱われる。第1領域境界線から原稿台11の下
辺までの高さをもつ矩形領域は,未だ未設定領域であ
る。
【0061】さらに「領域の追加」ボタンがクリックさ
れると,再び数値入力ボックスが現れる。数値入力ボッ
クスに数値入力すると,第1領域境界線から入力された
数値(cm)分だけ下方の位置を示すデータが,システム
制御装置1のRAM4に記憶される。分割設定表示エリ
アA1内に表示されている長方形の図形41において,第
1領域境界線の位置を基準にして,入力された数値(c
m)分だけ下方の位置に相応する位置に,第2領域境界
線が表示される。第1領域境界線から第2領域境界線ま
での高さをもつ矩形領域が第2分割領域となる。
【0062】図6は,高さが8.2cmの第1分割領域と,
高さが8.9cmの第2分割領域が設定されている状態を示
している。残りの高さ10.8cmが未設定領域(第3分割領
域)である。第1分割領域および第2分割領域は,設定
状況が明確に把握されるように,未設定領域(第3分割
領域)よりも浮き上がっているように表示される。各領
域内の左上には領域の高さを表す数値が表示され,各領
域の中央部分には領域番号(,,)が表示され
る。
【0063】設定領域をさらに追加する場合には,上述
の処理を繰り返す。未設定領域の一部(または全部)が
設定領域にされる。
【0064】「次へ」ボタンがクリックされると,領域
設定処理が終了する。未設定領域が含まれている状態で
「次へ」ボタンがクリックされた場合には,未設定領域
は設定領域とみなされて(図6の例では,高さが10.8cm
の第3分割領域が設定される),画像受渡し処理(ステ
ップ52)に進む。
【0065】分割設定表示エリアA1において,既に設
定領域となっている領域部分がマウスを用いて選択さ
れ,その後「領域の削除」ボタンがクリックされると,
選択された設定領域が未設定領域となる。選択された設
定領域が占めていた高さが,未設定領域に加えられる。
【0066】高さを変更しようとする設定領域がマウス
を用いて選択され,その後「領域幅の変更」ボタンがク
リックされると,選択した設定領域の新たな高さを入力
するための数値入力ボックス(新たなウインドウ)が表
示画面上に現れる。ユーザは数値入力ボックスに変更後
の高さを示す数値を入力する。選択された設定領域の高
さが,数値入力ボックスに入力された値に変更される。
【0067】画像受渡し先の設定処理に進むと(ステッ
プ52),図7に示すように,表示装置9の表示画面上に
は,スキャン領域区分設定ウインドウW1に代わって,
画像受け渡し先設定ウインドウW2が現れる。画像受渡
し先の設定処理(ステップ52)では,原稿台11上の各分
割領域に配置される原稿の画像を,テンプレート画像
の合成領域に合成してその合成画像をプリントするか,
またはそのままプリントするかのいずれかが設定され
る。「合成画像をプリントする」が設定された場合に
はさらに,あらかじめ用意された複数のテンプレート画
像のうち,いずれのテンプレート画像を用いるかが設定
される(これを「画像受渡し先の設定」という)。
【0068】画像受渡し先設定ウインドウW2には,領
域区分表示エリアA2ならびに「テンプレート合成」,
「通常プリント」,「戻る」,「次へ」,「キャンセ
ル」ボタンが表示される。
【0069】領域区分表示エリアA2には,領域設定処
理(ステップ51)において設定された分割領域が,領域
番号(数字)とともに視覚的に表示される。
【0070】「テンプレート合成」ボタンは,画像受渡
し先の設定対象の領域(領域区分表示エリアA2におい
て浮き上がっているように表示される)に配置されるべ
き原稿の画像を,テンプレート画像の合成領域に合成し
てプリントする場合(そのような設定をする場合)にク
リックされる。
【0071】「通常プリント」ボタンは,画像受渡し先
の設定対象の領域に配置されるべき原稿の画像を,テン
プレート画像の合成領域に合成せずにそのままプリント
する場合(そのような設定をする場合)にクリックされ
る。
【0072】「戻る」ボタンはスキャン領域区分設定ウ
インドウW1を再び表示させる場合に,「次へ」ボタン
は画像受渡し先の設定処理を終えて次の処理に進む場合
に,「キャンセル」ボタンは画像受渡し先の設定処理に
おいて設定したデータをクリアする場合に,それぞれク
リックされる。
【0073】画像受渡し先の設定処理の詳細は,後述す
る。
【0074】「次へ」ボタンがクリックされると,図8
に示すように,表示装置9の表示画面には,画像受渡し
先設定ウインドウW2に代わって,原稿配置ガイダンス
・ウインドウW4が表示される(ステップ53)。
【0075】原稿配置ガイダンス・ウインドウW4に
は,ユーザが領域設定処理(ステップ51)において設定
した分割領域が視覚的に示された原稿台を持つスキャナ
の外観が,ユーザに対する指示(ガイダンス)を示す文
字とともに表示される。また原稿配置ガイダンス・ウイ
ンドウW4の右下には,「OK」ボタンが表示される。
【0076】ユーザは,ガイダンスにしたがって,領域
設定処理(ステップ51)において設定した分割領域内に
それぞれ原稿が収まるように,原稿台11上に原稿を配置
する。領域設定処理(ステップ51)において設定された
各分割領域の高さをより認識しやすくするために,各分
割領域の高さを,表示画面上において各分割領域に対応
させて表示するようにしてもよい。
【0077】原稿カバー12を閉じてOKボタンがクリッ
クされると,画像認識処理(ステップ54)が開始され
る。
【0078】画像認識処理(ステップ54)では,1度の
スキャンによって得られる画像(原稿台11上の全体の画
像を表す)から,原稿台11上に配置された複数の原稿の
画像の位置が検出される。そして,検出結果にもとづい
て原稿画像を含む画像データがそれぞれ抽出される(原
稿画像を含む画像が切出される,以下,「クリッピング
画像」という)。クリッピング画像を表す画像データ
(クリッピング画像データ)のそれぞれについて,別々
の画像ファイルがそれぞれ作成される。画像認識処理の
詳細は後述する。
【0079】画像認識処理(ステップ54)が終了する
と,図9に示すように,表示装置9の表示画面にはスキ
ャン結果表示ウインドウW5が現れる。
【0080】スキャン結果表示ウインドウW5は,スキ
ャン画像表示エリアA5ならびに「OK」および「やり
直し」ボタンを含んでいる。スキャン画像表示エリアA
5には,画像認識処理において得られたクリッピング画
像が,それぞれ別々の画像として一覧に表示される(ス
テップ55)。
【0081】「やり直し」ボタンがクリックされると
(ステップ56でNO),原稿配置ガイダンス・ウインドウ
W4が,再び表示画面に表示される(ステップ53)。画
像認識処理(ステップ54)が再開される。
【0082】「OK」ボタンがクリックされると(ステ
ップ56でYES ),ステップ52において画像受渡し先の設
定が「通常プリンタ出力」である分割領域に配置された
原稿画像を含むクリッピング画像データが,プリンタ20
に与えられる(ステップ57で「通常プリント」,ステッ
プ58)。クリッピング画像データによって表される画像
がプリントされて出力される。
【0083】画像受渡し先の設定が「テンプレート合
成」である分割領域に配置された原稿画像を含むクリッ
ピング画像データに対しては,編集処理が行われる。表
示装置9の表示画面には,図10に示すように,テンプレ
ート合成編集ウインドウW6が表示される(ステップ57
で「テンプレート合成」,ステップ59)。
【0084】テンプレート合成編集ウインドウW6に
は,次のエリアとボタンとがある。
【0085】進行状況報告エリア121 :画像入出力シス
テムの現在の状況を表示する領域である。図10では画像
合成編集を行っていることを示している。
【0086】合成画像表示エリア125 :合成画像を表示
する領域である。
【0087】クリッピング画像表示エリア126 :クリッ
ピング画像を表示する領域である。
【0088】セピア設定エリア127:合成画像をセピア
色の画像に変換する場合およびセピア色に変換した画像
をもとの色の画像に変換する場合にユーザによってクリ
ックされる領域である。
【0089】回転設定エリア128 :合成領域に埋め込ま
れるクリッピング画像を,時計方向または反時計方向に
回転させる場合に,ユーザによってクリックされる領域
である。
【0090】サイズ調整エリア129 :合成領域に合成さ
れるクリッピング画像を拡大または縮小する場合にユー
ザによってクリックされる領域である。
【0091】位置合わせ設定エリア130 :合成領域に合
成するクリッピング画像の位置が合成領域に丁度合うよ
うに,クリッピング画像を上下左右方向に移動させると
きにユーザによってクリックされる領域である。
【0092】やめるボタン122 :表示装置9に表示され
ている画像の合成編集処理を中止するときにユーザによ
ってクリックされるボタンである。
【0093】訂正ボタン123 :ユーザによって編集され
た内容をすべてクリアする場合にクリックされるボタン
である。
【0094】OKボタン124 :テンプレート画像の合成
領域にクリッピング画像を合成した画像をプリンタ20か
ら出力させる場合に,ユーザによってクリックされるボ
タンである。
【0095】合成画像表示エリア125 には,画像受渡し
先の設定処理(ステップ52)において選択されたテンプ
レート画像が表示される。クリッピング画像表示エリア
126には,合成画像表示エリア125 に表示されているテ
ンプレート画像に画像合成することを設定した分割領域
に配置された原稿画像を含むクリッピング画像が表示さ
れる。
【0096】ユーザによって,合成画像表示エリア125
において合成領域31(31A,31B)がクリックされて選
択され,その後,選択した合成領域に埋込むべきクリッ
ピング画像がクリッピング画像表示エリア126 において
クリックされて選択される。選択されたクリッピング画
像が,選択された合成領域に合成されて合成画像表示エ
リア125 に表示される。
【0097】OKボタン124 がクリックされると,テン
プレート画像とクリッピング画像とが合成された画像
(合成画像)を表す画像データが,プリンタ20に与えら
れる(ステップ59)。合成画像がプリントされて出力さ
れる。
【0098】テンプレート合成が設定されている他の分
割領域がある場合には,その分割領域に配置された原稿
画像を含むクリッピング画像がクリッピング画像表示エ
リア126に表示される。合成画像表示エリア125には,そ
の分割領域に対応するテンプレート画像が表示される。
テンプレート合成編集処理は,テンプレート合成が設定
されているすべての分割領域に配置された原稿画像を含
むクリッピング画像についての合成編集を終えるまで,
繰り返される(ステップ61でNO)。
【0099】テンプレート合成が設定されているすべて
の分割領域に配置された原稿画像を含むクリッピング画
像についての合成編集を終えると,画像入出力システム
による画像入出力処理が終了する(ステップ61 でYES
)。
【0100】図11は,画像受渡し先の設定処理(ステッ
プ52)の詳細を示すフローチャートである。図12は画像
受渡し先の設定処理において表示装置9に表示されるテ
ンプレート選択ウインドウW3を示している。
【0101】画像受渡し先は分割領域ごとに設定され
る。上述したように,スキャナ10の原稿台11は,複数の
領域に分割されて,あらかじめ分割領域が設定されてい
る。各分割領域にはそれぞれ1つの原稿が配置されるこ
とを前提とし,かつ各分割領域に配置された原稿画像が
それぞれ別々に切出されて出力される。このため,あら
かじめ各分割領域ごとに画像受渡し先(出力先)を設定
しておくことによって,各分割領域に配置されるべき原
稿画像についての受渡し先(出力先)があらかじめ設定
されることになる。
【0102】初期化処理(ステップ63,領域番号k,分
割領域数nとする。kに1を代入。)の後,領域番号1
の分割領域(以下,第1分割領域という)から順次,画
像受渡し先の設定処理が行われる(ループI,ステップ
64)。
【0103】図7を参照して,ユーザは,画像受渡し先
設定ウインドウW2の右側の「テンプレート合成」ボタ
ンまたは「通常プリント」ボタンのいずれかをクリック
する(ステップ65)。
【0104】「テンプレート合成」ボタンがクリックさ
れると(ステップ65で「テンプレート合成」),図12に
示すように,テンプレート選択ウインドウW3が,画像
受渡し先設定ウインドウW2に重ね合わされるようにし
て表示される(ステップ66)。
【0105】テンプレート選択ウインドウW3は,テン
プレート画像表示エリアA3ならびに「OK」および
「キャンセル」ボタンを含んでいる。
【0106】テンプレート画像表示エリアA3には,ハ
ードディスク3に記憶されているテンプレート画像デー
タによって表されるテンプレート画像が一覧に表示され
る。ユーザは,設定対象の第k分割領域に配置する原稿
画像を合成しようとするテンプレート画像を,テンプレ
ート画像表示エリアA3に表示されているテンプレート
画像から選択し(画像の部分をクリックする),その
後,「OK」ボタンをクリックする。第k分割領域に配
置されて読込まれる原稿画像と,選択されたテンプレー
ト画像とを,テンプレート合成編集処理(ステップ58)
において用いる旨の設定データがRAM4に記憶される
(ステップ67)。
【0107】テンプレート選択ウインドウW3において
テンプレート画像が選択された後に「OK」ボタンがク
リックされるか,または「キャンセル」ボタンがクリッ
クされると,テンプレート選択ウインドウW3が消え
る。
【0108】他方,画像受渡し先設定ウインドウW2に
おいて「通常プリント」ボタンがクリックされると(ス
テップ65で「通常プリント」),第k分割領域に配置さ
れる原稿画像を,テンプレート画像に合成せずにそのま
まプリントする旨の設定データがRAM4に記憶される
(ステップ68)。テンプレート選択ウインドウW3は表
示されない。
【0109】第k分割領域の画像受渡し先が決定する
と,領域番号kがインクリメントされ(ステップ69),
領域番号k+1の分割領域についての画像受渡し先の設
定処理に移る(ステップ70,ステップ64)。
【0110】すべての分割領域についての画像受渡し先
の設定が終了し,画像受け渡し先設定ウインドウW2に
おいて「次へ」ボタンがクリックされると,画像受渡し
先の設定処理が終了する。
【0111】図13から図17は画像認識処理(ステップ5
4)の詳細を示すフローチャートである。図18はスキャ
ナ10によって読込まれた原稿台11上の全面の画像(全面
スキャン画像)を示している。図19は原稿画像とクリッ
ピング画像との関係を示すものである。図20は画像デー
タ・オブジェクトの一例を示すものである。
【0112】原稿配置ガイダンス・ウインドウW4(図
8参照)において「OK」ボタンがクリックされると,
スキャナ10のCCDライン・センサが原稿台11の上辺か
ら下辺に向けて移動し,原稿台11上の全面がスキャンさ
れる(ステップ71)。原稿台11上の全面を1駒の画像と
して表す1つの画像データが得られる。原稿台11上の全
面の画像を表す画像データを「全面スキャン画像デー
タ」ということにする。
【0113】全面スキャン画像データは,スキャナ10か
らSCSIコントローラ7を経て,システム制御装置1
のRAM4に一時的に記憶される(ステップ72)。
【0114】全面スキャン画像データは,上述のよう
に,原稿台11上の全面がスキャンされることによって得
られる画像データである。このため,全面スキャン画像
データによって表される全面スキャン画像43(図18参
照)は,原稿台11上に配置された原稿画像43a〜43dを
含んでいる。原稿が配置されていない部分はフラットベ
ッド・スキャナ10の原稿カバー11の裏面に設けられた原
稿押さえ部材13の表面(白色)の画像が得られる。
【0115】全面スキャン画像43の左上頂点を原点と
し,全面スキャン画像43の上辺から下辺に向かう方向を
正とするY軸と,全面スキャン画像43の左辺から右辺に
向かう方向を正とするX軸とからなる二次元座標(XY
座標)によって,全面スキャン画像内の位置を座標値
(X,Y)で表す。全面スキャン画像43が216(X)画
素×279(Y)画素によって構成されているものする。
全面スキャン画像43の左上頂点(原点)は(X,Y)=
(0,0),右上頂点は(X,Y)=(216,0),左
下頂点は(X,Y)=(0,279),右下頂点は(X,
Y)=(216,279)の各座標値によって表わされる。全
面スキャン画像43は,279 本の水平ラインと,216本の
垂直ラインとを持つ。
【0116】全面スキャン画像データがRAM4に記憶
されると,RAM4に記憶された全面スキャン画像デー
タを対象に,以下に説明するループII(図14および図1
5),ループIII(図16)およびループIV(図17)の処理
が順次行われる。
【0117】ループIIは,全面スキャン画像に含まれる
原稿画像のそれぞれについて,上辺(上端)のY座標値
と,下辺(下端)のY座標値とを検出する処理である。
原稿画像の上辺(上端)のY座標値と下辺(下端)のY
座標値は,原稿画像と原稿押さえ部材13の表面の色(白
色)の相違にもとづいて検出される。一の水平ラインに
ついて,そのライン上がすべて白色であれば,その水平
ラインには原稿画像は配置されていないと判断される。
白色以外の色を含む場合には,その水平ラインには原稿
画像が配置されていると判断される。
【0118】初期化処理(ステップ80,全面スキャン画
像の水平ラインのライン番号をy,変数をmとする。y
に1を代入,mに0を代入。)の後,第1行目(第1本
目)の水平ライン(以下,水平ライン1)から,水平ラ
インごとに,順次ループIIの処理が行われる(ステップ
81)。
【0119】一のライン上の画像の色がすべて白色であ
るかどうかの判断には,キャリブレーション値が用いら
れる。ここでキャリブレーション値とは,白色の原稿押
さえ部材13の表面をスキャンして得られる画像の各画素
(216×279画素)の値のうち全体の90%に収まる画素
についての値をいう。したがって,キャリブレーション
値は一定の範囲を持つものとなる。キャリブレーション
値は,画像入出力システムを稼働するとき(たとえば,
はじめて画像入出力システムを利用するとき)に,白色
の原稿押さえ部材13(原稿台11上に何も画像等を配置し
ていない状態)をスキャンすることによって得られる。
キャリブレーション値を表すデータは,システム制御装
置1のハードディスク3にあらかじめ記憶されよう。
【0120】水平ラインy(y=1〜279 )に含まれる
画素に,キャリブレーション値でない画素があるかどう
かが検出される(ステップ82)。
【0121】図19を参照しながら,上辺(上端)のY座
標値と,下辺(下端)のY座標値の検出を説明する。
【0122】水平ラインy上にキャリブレーション値で
ない画素が存在せず(ステップ82でNO),かつ1行前の
水平ラインy−1にもキャリブレーション値でない画素
が存在しない場合(ステップ84でNO),すなわち,水平
ラインyおよび水平ラインy−1のいずれのラインにも
キャリブレーション値の画素(白色)のみが含まれてい
る場合には,水平ラインyおよび水平ラインy−1に
は,原稿押さえ部材13の表面を表す画素のみが存在して
いること,すなわち,原稿画像が存在しないと判断され
る。ライン番号yの値がインクリメントされ(ステップ
88),次の水平ラインの処理に移る(ステップ90,ステ
ップ81)。
【0123】水平ラインyにキャリブレーション値でな
い画素が存在する場合(ステップ82でYES )には,その
水平ラインyは原稿押さえ部材13の白色の表面から得ら
れる画素のみでないこと,すなわち,水平ラインyには
原稿画像を表す画素が存在するものと判断される。
【0124】次に1行前の水平ラインy−1において,
キャリブレーション値でない画素が存在していたかどう
か,すなわち,水平ラインy−1にも,原稿画像を表す
画素が存在するかどうかが判断される(ステップ83)。
【0125】水平ラインyには,キャリブレーション値
でない画素が存在し(ステップ82でYES ),かつ1行前
の水平ラインy−1にはキャリブレーション値でない画
素が存在しない(すなわちキャリブレーション値の画素
のみが存在する)場合(ステップ83でNO)には,原稿画
像が水平ラインyを上辺(上端)として,そこから下に
位置していると判断される。
【0126】変数mがインクリメントされ(ステップ8
5),RAM4のワーク・エリアに画像データ・オブジ
ェクトmが作成される(ステップ86)。
【0127】画像データ・オブジェクト(図20参照)
は,ループIIの処理において,全面スキャン画像内に原
稿画像が検出されるたびに作成される。
【0128】画像データ・オブジェクトには,次のデー
タが格納される。
【0129】上辺(上端)座標値:原稿画像の上辺(上
端)の座標値(Y座標)である。 下辺(下端)座標値:原稿画像の下辺(下端)の座標値
(Y座標)である。 左辺(左端)座標値:原稿画像の左辺(左端)の座標値
(X座標)である。 右辺(右端)座標値:原稿画像の右辺(右端)の座標値
(X座標)である。 エラー・フラグ:原稿画像が領域境界線上に位置する場
合に,原稿画像が2つの分割領域にわたって存在すると
みなされて立てられるフラグである。
【0130】水平ラインyのライン番号「y」は,全面
スキャン画像のY軸座標値と一致する。このため,水平
ラインyが原稿画像mの上辺(上端)に位置するとすれ
ば,その原稿画像mの上辺(上端)のY軸座標値は
「y」である。画像データ・オブジェクトmには,
「y」が原稿画像m(m=1,2,3・・・)の上辺
(上端)のY座標値として登録される(ステップ87)。
その後,ライン番号yの値がインクリメントされ(ステ
ップ88),次の水平ラインの処理に移る(ステップ90,
ステップ81)。
【0131】水平ラインyにキャリブレーション値でな
い画素が存在し(ステップ82でYES),かつ水平ライン
y−1にもキャリブレーション値でない画素が存在して
いた場合(ステップ83でYES )には,水平ラインyと水
平ラインy−1のいずれにも,原稿画像を表す画素が存
在していることが分かる。ライン番号yの値がインクリ
メントされ(ステップ88),次の水平ラインの処理に移
る(ステップ90,ステップ81)。
【0132】水平ラインy上にキャリブレーション値で
ない画素が存在せず(ステップ82でNO),かつ水平ライ
ンy−1にキャリブレーション値でない画素が存在する
場合には(ステップ84でYES ),水平ラインy−1上に
は原稿画像を表す画素が存在するが,次の水平ラインy
には原稿画像を表す画素が存在していないことが分か
る。すなわち,水平ラインy−1が,原稿画像mの下辺
(下端)にあたる水平ラインである。画像データ・オブ
ジェクトmには,「y−1」が原稿画像mの下辺(下
端)のY軸座標値として登録される(ステップ89)。そ
の後,ライン番号yの値がインクリメントされ(ステッ
プ88),次の水平ラインの処理に移る(ステップ90,ス
テップ81)。
【0133】水平ライン1から水平ライン279 まで,ル
ープIIの処理が繰返される。これにより,全体スキャン
画像に含まれている原稿画像がそれぞれ検出され,検出
された原稿画像に関する画像データ・オブジェクトがそ
れぞれ作成される。作成された画像データ・オブジェク
トには,原稿画像の上辺(上端)のY座標値と下辺(下
端)のY座標値がそれぞれ登録される。
【0134】水平ライン1から水平ライン279 のすべて
の水平ライン上にキャリブレーション値のみが存在する
場合(ステップ82でNO,ステップ84でNO)には,全体ス
キャン画像は一面全体が白色で,原稿画像が存在しない
ことを示す。この場合,画像データ・オブジェクトは作
成されない。原稿台11上に原稿が置かれていない旨が,
たとえば,画面表示によってユーザに警告される(ステ
ップ91でNO,ステップ92)。その後,表示画面には原稿
配置ガイダンス・ウインドウW4が再び表示される。ユ
ーザが原稿台11上に原稿を配置して(ステップ93),O
Kボタンをクリックすると,画像認識処理(ステップ7
1)が再開される。
【0135】全面スキャン画像中に少なくとも1つの原
稿画像が含まれている場合には(ステップ91でYES ),
ループIIの処理を終え,ループIIIの処理に移る。
【0136】ループIIIは,領域境界線と原稿画像の位
置関係を検出する処理である。画像入出力システムで
は,上述したように,スキャナ10の原稿台11上は領域境
界線によって区切られて複数の分割領域が設定される。
そして分割領域ごとに,そこに配置されるべき原稿の画
像受渡し先(出力先)があらかじめ設定される。ループ
III の処理は,スキャナ10の原稿台11上に配置された原
稿の画像が,領域境界線をまたがって配置されている
(2つの分割領域にわたって原稿が配置されている)場
合に,それを検出して分割領域内に正しく原稿を配置す
るように,原稿の再配置をユーザに求めるものである。
【0137】ループIIの処理において全面スキャン画像
に含まれる原稿画像のそれぞれについて上辺Y座標値と
下辺Y座標値とが求められ,画像データ・オブジェクト
(図20参照)に登録されている。また,分割領域の設定
処理(ステップ51)において,領域境界線の位置を表す
データがRAM4に記憶されている。
【0138】初期化処理(ステップ100 ,原稿画像m,
mに1を代入)の後,ループIIIの処理が開始される
(ステップ101)。原稿画像の上辺Y座標値と下辺Y座
標値との間に,領域境界線が含まれているかどうかが判
断される(ステップ102 )。
【0139】原稿画像mの上辺Y座標値と下辺Y座標値
との間に領域境界線が存在する場合(ステップ102 でYE
S ),領域境界線上に原稿画像mが存在することがわか
る。
【0140】画像データ・オブジェクトmのエラー・フ
ラグがオンにされる(ステップ103)。ループIII の処
理を抜け(ステップ105),原稿台11上において分割領
域内に原稿を正確に配置すべき旨が,たとえば,画面表
示によってユーザに警告される(ステップ106 でNO,ス
テップ107 )。ユーザによって原稿台11上に原稿が再配
置され(ステップ108 ),画像認識処理(ステップ71)
が再開される。
【0141】原稿画像mの上辺Y座標値から下辺Y座標
値の間に領域境界線が存在しない場合には(ステップ10
2 でNO),原稿画像mは分割領域内に配置されていると
判断される。次の原稿画像mについて,その上辺座標値
から下辺座標値の範囲に領域境界線あるかどうかが判断
される(ステップ104 ,105 ,ステップ101 )。
【0142】すべての原稿画像mが各分割領域内に収め
られている判断されると(ステップ105 でYES),ルー
プIVの処理に進む。
【0143】ループIVは,原稿画像のそれぞれについ
て,左辺(左端)および右辺(右端)のX座標値を検出
し,原稿画像を含む最小の矩形領域の画像を表す画像デ
ータを全面スキャン画像データから切出して(クリッピ
ング),切出した画像データをファイル化する処理であ
る。
【0144】初期化処理(ステップ110 ,領域番号k,
分割領域数n,kに1を代入)の後,第1分割領域から
処理が開始される(ループIV,ステップ111)。
【0145】はじめに,領域番号kの分割領域(第k分
割領域)に原稿画像が含まれているかどうかが検索され
る(ステップ112 )。画像データ・オブジェクトに格納
されている原稿画像の上辺Y座標値および下辺Y座標値
と,ハードディスク3に記憶されている領域境界線の位
置についてのデータにもとづいて,第k分割領域内に原
稿画像が含まれるがどうかがチェックされる。
【0146】第k分割領域に原稿画像が存在する場合
(ステップ113でYES),その原稿画像についての左辺の
X座標値と右辺のX座標値とが検出される(ステップ11
4 )。
【0147】原稿画像の左辺X座標値と右辺X座標値
は,ループIIの処理で,原稿画像の上辺Y座標値と下辺
Y座標値とを算出したときの処理と同様の処理を,X軸
に垂直なライン(垂直ライン)について行うことによっ
て求められる。すなわち,垂直ラインx(x=1〜216
)のそれぞれに,キャリブレーション値の画素がある
かどうかが検出される。原稿画像が存在すると判断され
た分割領域の原稿画像について,最初に左辺(左端)の
X座標値が検出され,次に右辺(右端)のX座標値が検
出される。
【0148】検出された左辺(左端)および右辺(右
端)のX座標値は,画像データ・オブジェクトに登録さ
れる。画像データ・オブジェクトmには,原稿画像mに
ついて,上辺Y座標値,下辺Y座標値,左辺X座標値お
よび右辺X座標値が登録されることになる。
【0149】次に,図19に示すように,上辺Y座標値を
含むY軸に垂直な直線,下辺Y座標値を含むY軸に垂直
な直線,左辺X座標値を含むX軸に垂直な直線および右
辺X座標値を含むX軸に垂直な直線によって囲まれる矩
形の画像(ハッチングで示す)が,全面スキャン画像か
ら切取られる(ステップ115 )。
【0150】切取られた画像(クリッピング画像)は原
稿画像を確実に含み,かつ原稿画像以外の画像(白色画
像)は少ない。原稿画像の上辺および下辺がY軸と垂直
で,かつ原稿画像の左辺および右辺がX軸と垂直であれ
ば,クリッピング画像と原稿画像とは一致する。この場
合には,クリッピング画像に白色画像は含まれない。
【0151】クリッピング画像を表すクリッピング画像
データを含むファイルが画像ごとに作成され,異なる画
像ファイルk(k=1〜n)がそれぞれRAM4に格納
される(ステップ116 )。
【0152】第k分割領域に原稿画像が存在しない場合
には(ステップ113でNO ),領域番号kがインクリメン
トされ(ステップ117 ),次の分割領域についての処理
に移る(ステップ112 )。
【0153】すべての分割領域についてループIVの処理
が終わると,画像認識処理(ステップ54)が終了する。
【0154】画像認識処理において,全体スキャン画像
内における配置画像の位置がそれぞれ検出される。検出
された配置画像は不要な部分(白色の画像)をできるだ
け含まないように全体スキャン画像から切出される。1
度の撮像によって得られた全体スキャン画像データから
複数の切出し画像データがそれぞれ別々の画像データと
して取得される。短時間で多数の画像データをそれぞれ
別々の画像データとしてに得ることができる。
【0155】画像入出力システムでは,写真等の原稿を
スキャナ10を用いて読込むよりも前に,あらかじめ分割
領域ごとに,画像受渡し先が設定される(ステップ5
2)。もちろん,画像入出力システムを用いた処理の途
中で,出力先を変更できるようにしてもよい。図21(A)
は画像受渡し先の変更前の設定を,図21(B)は画像受渡
し先の変更後の設定を,それぞれ概念的に示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像入出力システムの電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】フラットベッド・スキャナの外観を示す斜視図
である。
【図3】(A)および(B)はテンプレート画像の一例を示し
ている。
【図4】画像入出力システムの画像入出力処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例を
示している。
【図6】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例を
示している。
【図7】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例を
示している。
【図8】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例を
示している。
【図9】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例を
示している。
【図10】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例
を示している。
【図11】画像受渡し先の設定処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図12】表示装置に表示されるウインドウ画面の一例
を示している。
【図13】画像認識処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図14】画像認識処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図15】画像認識処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図16】画像認識処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図17】画像認識処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図18】全面スキャン画像の一例を示している。
【図19】クリッピング画像の一例を示すものである。
【図20】画像データ・オブジェクトを概念的に示すも
のである。
【図21】(A)は変更前の画像受渡し先の設定状況を,
(B)は変更後の画像受渡し先の設定状況をそれぞれ示し
ている。
【符号の説明】
1 システム制御装置 2 CPU 3 ハードディスク 4 RAM 8 入力装置 9 表示装置 10 フラットベッド・スキャナ 11 原稿台 12 原稿カバー 13 原稿押さえ部材 20 プリンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像取込み面に配置される可視記録媒体
    を撮像し,上記可視記録媒体に記録されている画像を表
    す画像データを出力する撮像手段,上記撮像手段から出
    力された画像データによって表される画像内における可
    視記録媒体に記録されている画像の位置を,上記画像取
    込み面を複数の領域に分割した分割領域ごとに,それぞ
    れ検出する位置検出手段,および上記位置検出手段によ
    って検出された位置にもとづいて,上記可視記録媒体に
    記録されている画像に外接する領域内の画像を表す画像
    データを,上記撮像手段から出力された画像データから
    抽出して,上記分割領域に対応して切出し画像データを
    出力する画像切出し手段,を備えた画像切出し装置。
  2. 【請求項2】 上記可視記録媒体が,2以上の分割領域
    にわたって配置されているかどうかを判定する判定手
    段,および上記判定手段によって,上記可視記録媒体が
    2以上の分割領域にわたって配置されていることが判定
    された場合に,その可視記録媒体を一の分割領域内に収
    めて配置するように警告する警告手段をさらに備えた,
    請求項1に記載の画像切出し装置。
  3. 【請求項3】 上記分割領域の大きさを変更する変更指
    令を与える変更指令手段,および上記変更指令手段によ
    って与えられた変更指令に応じて,上記分割領域の大き
    さを変更する領域サイズ変更手段をさらに備えた,請求
    項1または2に記載の画像切出し装置。
  4. 【請求項4】 上記撮像手段は,上記可視記録媒体およ
    び所定の色をもつ背景を撮像するものであり,上記位置
    検出手段は,上記撮像手段から出力される画像データに
    よって表される画像のうち上記可視記録媒体に記録され
    ている画像と,その背景の画像との色の相違にもとづい
    て,上記可視記録媒体に記録されている画像の位置を検
    出するものである,請求項1から3のいずれか一項に記
    載の画像切出し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    画像切出し装置を備え,上記画像切出し手段から出力さ
    れる上記切出し画像データのうち,一の切出し画像デー
    タによって表される一の切出し画像を,複数の合成領域
    をもつテンプレート画像の一の合成領域に合成し,他の
    切出し画像データによって表される他の切出し画像を上
    記テンプレート画像の他の合成領域に合成する画像合成
    手段,を備えた画像入出力システム。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    画像切出し装置を備え,上記画像切出し手段から出力さ
    れる上記切出し画像データのうち,一の切出し画像デー
    タによって表される一の切出し画像を,第1のテンプレ
    ート画像の合成領域に合成し,他の切出し画像データに
    よって表される他の切出し画像を,第2のテンプレート
    画像の合成領域に合成する画像合成手段,を備えた画像
    入出力システム。
  7. 【請求項7】 切出し画像データによって表される切出
    し画像をテンプレート画像の合成領域に合成して出力す
    るかどうかを設定する設定手段,および上記設定手段に
    よる設定に応じて,上記切出し画像を上記テンプレート
    画像の合成領域に合成する手段,を備えた請求項5また
    は6に記載の画像入出力システム。
  8. 【請求項8】 画像取込み面に配置される可視記録媒体
    を撮像し,撮像によって得られた画像データによって表
    される画像から可視記録媒体に記録されている画像を切
    出すためのプログラムであって,撮像によって得られた
    画像データによって表される画像内における可視記録媒
    体に記録されている画像の位置を,上記画像取込み面を
    複数の領域に分割した分割領域ごとに,それぞれ検出さ
    せ,検出された位置にもとづいて,上記可視記録媒体に
    記録されている画像に外接する領域内の画像を表す画像
    データを,上記撮像手段から出力された画像データから
    抽出して,上記分割領域に対応して切出し画像データを
    出力させるようにコンピュータを制御するためのプログ
    ラムを格納した,コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 画像取込み面に配置される可視記録媒体
    を撮像し,上記可視記録媒体に記録されている画像を表
    す画像データを得,撮像によって得られた画像データに
    よって表される画像内における可視記録媒体に記録され
    ている画像の位置を,上記画像取込み面を複数の領域に
    分割した分割領域ごとに,それぞれ検出し,検出した可
    視記録媒体に記録されている画像の位置にもとづいて,
    上記可視記録媒体に記録されている画像に外接する領域
    内の画像を表す画像データを,上記撮像手段から出力さ
    れた画像データから抽出して,上記分割領域に対応して
    切出し画像データを出力する,画像切出し方法。
  10. 【請求項10】 画像取込み面に配置される可視記録媒
    体を撮像し,上記可視記録媒体に記録されている画像を
    表す画像データを出力する撮像手段,上記撮像手段から
    出力された画像データによって表される画像内における
    可視記録媒体に記録されている画像の位置を検出する位
    置検出手段,および上記位置検出手段によって検出され
    た位置にもとづいて,上記可視記録媒体に記録されてい
    る画像に外接する領域内の画像を表す画像データを,上
    記撮像手段から出力された画像データから抽出して,切
    出し画像データを出力する画像切出し手段,を備えた画
    像切出し装置。
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