JP2001075617A - エディタ装置およびエディタプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

エディタ装置およびエディタプログラムを記録した記録媒体

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JP2001075617A JP24643999A JP24643999A JP2001075617A JP 2001075617 A JP2001075617 A JP 2001075617A JP 24643999 A JP24643999 A JP 24643999A JP 24643999 A JP24643999 A JP 24643999A JP 2001075617 A JP2001075617 A JP 2001075617A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエディタの操作性を継承しながら、P
LCの制御手順プログラムまたはプログラマブル表示器
に表示される画面のいずれか一方を作成すれば、他方を
自動的に作成させる。 【解決手段】 予め、ラダーエディタ32aで用いるラ
ダー記号(命令)と、画面を作画エディタ32bで用い
るマーク(部品など)とを単一のキーワードで関連付け
てキーワードファイル33cに登録しておく。制御手順
プログラムをラダーエディタ32aによりラダー記号を
入力する際に、このラダー記号に関する入出力機器4の
アドレスに割り付けられた変数を入力すると、この変数
がキーワードを含んでいれば、キーワード管理部32c
が、そのキーワードに関連付けられたマークを作画エデ
ィタ32bに表示させる。また、作画でエディタ32b
でのマークの入力に伴って、ラダーエディタにそれに対
応するラダー記号をラダーエディタ32aに表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象機器の状
態を表示させる機能および制御対象機器の動作を制御す
る機能を有するシステムにおいて、制御対象機器の状態
に応じた表示内容および制御対象機器の制御手順をプロ
グラミングするエディタ装置およびエディタプログラム
が記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルロジックコントローラ
(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装
置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現す
るために、CPUおよびメモリを中心とするハードウェ
アの部分と、制御を司るソフトウェアの部分とを備えて
いる。ソフトウェアの部分は、PLCを設計当初の制御
システム通りに動作させるためのシーケンス制御フロー
の設計、その制御フローの命令語への変換、命令語のメ
モリへの書き込みなどを含んでいる。一般に、この一連
の作業をプログラミングと称している。
【0003】このようなプログラミングにおいては、コ
ンピュータの専門知識を持たなくても簡単にプログラム
作成ができるように、独自の言語を用いており、利用者
に使いやすい各種のプログラミング言語が次々と開発さ
れるようになった。現在、IEC(International Elect
rotechnical Commission) において、標準のプログラミ
ング言語が制定されている(IEC 6 1131-3 )。それ
は、SFC(Sequential Function Chart) 、LD(Ladde
r Diagram)、IL(Instruction List)、FBD(Functio
n Block Diagram)およびST(Structured Text) の5言
語である。
【0004】上記のように、各種のプログラミング言語
を用いてプログラム開発を行うことができるように環境
が整えられつつある。例えば、ラダー図(LD)は、リ
レーシンボルを用いて比較的容易にラダー回路を設計す
ることができるので従来から広く普及しており、現在で
も最もよく用いられているプログラミング言語である。
このようなプログラミング言語を用いたプログラミング
作業において用いられるプログラミングツールとして
は、ラダーエディタなどのプログラミングソフトウェア
が普及してきている。このソフトウェアは、パーソナル
コンピュータなどのコンピュータ装置において、ラダー
図などをシンボルを含む形態で作成できるので、プログ
ラムの作成および編集が容易に行える。
【0005】一方、プログラマブル表示器は、ドット表
示画面、操作用入力スイッチ、ホストコントローラ(P
LC)とのインターフェース、画面上での操作入力のよ
うな制御のためのプログラムメモリなどを備えた操作用
表示器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラ
フィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯な
どの機能を備えることができる他、制御対象機器の稼働
状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機
器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えて
いる。
【0006】また、近年では、制御対象機器を接続する
ための入出力ユニットなどを搭載することによってPL
Cの制御機能を備えたプログラマブル表示器も登場して
きている。
【0007】このようなプログラマブル表示器で表示さ
れる制御画面(表示内容プログラム)は、画面作成ソフ
トウェア(作画エディタ)を用いてユーザ独自で作成で
きるようになっている。画面作成に際しては、ユーザ
が、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトに
よって提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ
表示器、グラフ表示器などの部品(マーク)、描画機能
などを用いて所望の制御画面を構成する。
【0008】作成された制御画面は、画面データとして
プログラマブル表示器に転送されて記憶される。PLC
の稼働時には、プログラマブル表示器は、PLCとの間
でやり取りされるデータに基づいて、制御対象機器の動
作状態に応じて制御画面上に各部品や図形を表示させ
る。
【0009】ところで、ラダーエディタなどを用いた制
御手順プログラムの作成(プログラミング)と、作画エ
ディタを用いた表示内容プログラムの作成(画面作成)
とは、一般には独立して行われる。例えば、作成された
制御手順プログラムに基づいて表示内容プログラムを作
成する場合は、制御手順プログラムの作成時に各デバイ
スについて入力された名称およびアドレスをテーブルの
形式で書き留めたような設計資料を作成しておき、その
設計資料を参照しながらI/Oアドレスの定義付けなど
を含む表示内容プログラムの作成作業を行う。また、作
成された表示内容プログラムに基づいて制御手順プログ
ラムを作成する場合も同様に、予め用意された設計資料
に基づいて作業を行う。
【0010】これに対し、特開平8−263245号公
報には、プログラマブル表示器のシンボルをラダー記号
とともにラダーエディタによって共通のディスプレイに
表示させる技術が開示されている。この技術によれば、
タッチスイッチなどのグラフィック入力パラメータを含
む機能が指示された場合、タッチスイッチなどの機能シ
ンボルがラダー画面に表示される一方、グラフィック入
力パラメータを含まない機能が指示された場合、直接入
力パラメータの設定が受け付けられ、ラダー記号がラダ
ー図に表示される。これにより、ラダー図の作成とプロ
グラマブル表示器の画面作成とを同時に行うことができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、ラダー図にプログラマブル表示のシンボ
ルを作り込むため、ラダー図の作成に習熟したユーザが
容易にプログラミング作業を行うことができるものの、
プログラマブル表示器の制御画面の作成に習熟している
がラダー図の作成に習熟していないユーザにとっては、
プログラミング作業が困難になる。また、上記の方法で
は、ラダー図においてラダー記号とプログラマブル表示
器のシンボルとを混在して表示させるようになっている
ので、ラダー図および制御画面のそれぞれの作成に慣れ
たユーザに違和感を与え、作業効率が低下するという不
都合がある。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、従来のエディタの操作性を継承しながら、
ラダー図などのプログラミングまたはプログラマブル表
示器の制御画面の作成のいずれか一方に習熟していれ
ば、その作業とともに他方の作業も容易に行うことがで
きるようにしたエディタ装置およびエディタプログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエディタ装置
は、制御対象機器の状態を表示する表示機能部と、該制
御対象機器の動作を制御する制御機能部とを有する表示
/制御システムを対象として、上記表示機能部が実行す
る表示の内容を定めるための表示内容プログラムを第1
エディタ画面上での入力操作に応じて作成する第1エデ
ィタ手段と、上記制御機能部が実行する制御の手順を定
めるための制御手順プログラムを第2エディタ画面上で
の入力操作に応じて作成するための第2エディタ手段と
を備えるエディタ装置であって、上記の課題を解決する
ために、上記第1および第2エディタ画面に表示するた
めに上記制御対象機器に対応して上記第1および第2エ
ディタ手段にそれぞれ用意されている画像ブロックのう
ち機能的に関連するもの同士を単一のキーワードで関連
付けた状態で登録する登録手段と、上記制御対象機器の
アドレスに割り付けられ、かつ上記キーワードを含んで
いる変数が、いずれか一方の上記第1または第2エディ
タ手段によって入力されると、該キーワードに関連付け
られた画像ブロックを選択し、他方のエディタ画面に表
示させる選択表示手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0014】上記の構成では、第1エディタ手段の操作
による表示内容プログラムの作成時に、予め上記のキー
ワードを登録手段によって登録しておくことにより、第
1エディタ手段で変数が入力されると、その変数がキー
ワードを含んでいれば、選択表示手段によって、そのキ
ーワードに関連付けられた画像ブロックが第2エディタ
画面に表示される。それゆえ、第1エディタ手段での変
数の入力と併せて、この変数に対応する画像ブロックを
選択し、かつ第1エディタ画面に表示させることによ
り、その変数の入力操作だけで、第1エディタ画面に表
示された画像ブロックに関連する画像ブロックを第2エ
ディタ画面に自動的に表示させることが可能になる。
【0015】一方、第2エディタ手段の操作による制御
手順プログラムの作成時に、予め上記のキーワードを登
録手段によって登録しておくことにより、第2エディタ
手段で変数が入力されると、その変数がキーワードを含
んでいれば、選択表示手段によって、そのキーワードに
関連付けられた画像ブロックが第1エディタ画面に表示
される。それゆえ、第2エディタ手段での変数の入力と
併せて、この変数に対応する画像ブロックを選択し、か
つ第2エディタ画面に表示させることにより、その変数
の入力操作だけで、第2エディタ画面に表示された画像
ブロックに関連する画像ブロックを第1エディタ画面に
自動的に表示させることが可能になる。
【0016】変数は、制御対象機器の制御機能部に対す
るアドレスに割り付けられ、かつユーザの所望の値や文
字列として設定される。このため、例えば、変数を“sw
itch1”といった制御対象機器の名称や動作状態のよう
に画像ブロックに対応して設定することが可能である。
【0017】上記のエディタ装置においては、上記選択
表示手段が、上記第1または第2エディタ手段に、上記
画像ブロックを上記変数とともに自動的に描画させるこ
とが好ましい。このように構成することによって、画像
ブロックに関する名称やコメントなどの付帯情報を画像
ブロックと併せて表示させる場合に、その付帯情報とし
て変数を用いることができ、入力すべきパラメータを増
加させることがない。
【0018】本発明のエディタプログラムが記録された
記録媒体は、制御対象機器の状態を表示する表示機能部
と、該制御対象機器の動作を制御する制御機能部とを有
する表示/制御システムを対象として、上記表示機能部
が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
ムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成する
第1エディタ処理と、上記制御機能部が実行する制御の
手順を定めるための制御手順プログラムを第2エディタ
画面上での入力操作に応じて作成するための第2エディ
タ処理とを含むエディタプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、前記の課題を解
決するために、上記エディタプログラムが、上記第1お
よび第2エディタ画面に表示するために上記制御対象機
器に対応して上記第1および第2エディタ処理にそれぞ
れ用意されている画像ブロックのうち機能的に関連する
もの同士を単一のキーワードで関連付けた状態で登録す
る登録処理と、上記制御対象機器のアドレスに割り付け
られ、かつ上記キーワードを含んでいる変数が、いずれ
か一方の上記第1または第2エディタ処理によって入力
されると、該キーワードに関連付けられた画像ブロック
を選択し、他方のエディタ画面に表示させる選択表示処
理とを含んでいることを特徴としている。
【0019】この記録媒体を用いると、本発明のエディ
タ装置と同様、登録処理によってキーワードを登録して
おけば、第1エディタ処理でそのキーワードを含む変数
が入力されると、選択表示処理によって、そのキーワー
ドに関連付けられた画像ブロックが第2エディタ画面に
表示される。それゆえ、変数の入力操作だけで、第2エ
ディタ画面に表示された画像ブロックに関連する画像ブ
ロックを第1エディタ画面に自動的に表示させることが
可能になる。これは、第2エディタ処理で変数を入力す
る場合でも同様である。
【0020】本発明のエディタプログラムが記録された
他の記録媒体は、制御対象機器の状態を表示する表示機
能部と、該制御対象機器の動作を制御する制御機能部と
を有する表示/制御システムを対象として、上記表示機
能部が実行する表示の内容を定めるための表示内容プロ
グラムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成
する第1エディタ処理または上記制御機能部が実行する
制御の手順を定めるための制御手順プログラムを第2エ
ディタ画面上での入力操作に応じて作成するための第2
エディタ処理のいずれか一方を含むエディタプログラム
が記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、前記の課題を解決するために、上記エディタプロ
グラムが、上記第1および第2エディタ画面に表示する
ために上記制御対象機器に対応して上記第1および第2
エディタ処理にそれぞれ用意されている画像ブロックの
うち機能的に関連するもの同士を単一のキーワードで関
連付けた状態で登録する登録処理と、上記制御対象機器
のアドレスに割り付けられ、かつ上記キーワードを含ん
でいる変数が、いずれか一方の上記第1または第2エデ
ィタ処理によって入力されると、該キーワードに関連付
けられた画像ブロックを選択し、他方のエディタ画面に
表示させる選択表示処理とを含んでいることを特徴とし
ている。
【0021】この記録媒体を用いれば、前記の記録媒体
と同様、キーワードが登録処理によって登録されていれ
ば、そのキーワードを含む変数が第1エディタ処理で入
力されると、選択表示処理によって、そのキーワードに
関連付けられた画像ブロックが表示される。それゆえ、
変数の入力操作だけで、関連する画像ブロックを第1エ
ディタ画面に自動的に表示させることが可能になる。こ
れは、第2エディタ処理で変数を入力する場合でも同様
である。さらに、この記録媒体によれば、エディタプロ
グラムが第1または第2エディタ処理のいずれか一方
と、第1または第2エディタ処理のいずれか一方と登録
処理および選択表示処理とを含んでいる2種類のエディ
タプログラム、すなわち第1または第2エディタプログ
ラムを提供することができる。
【0022】上記の両記録媒体は、上記選択表示処理
が、上記第1または第2エディタ処理に、上記画像ブロ
ックを上記変数とともに自動的に描画させることが好ま
しい。このような記録媒体を用いれば、前述のエディタ
装置と同様、付帯情報を画像ブロックと併せて表示させ
る場合に、その付帯情報として変数を用いることがで
き、入力すべきパラメータを増加させることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図14に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0024】本実施の形態に係る表示/制御システム
は、様々な構成が考えられるが、ここでは、第1ないし
第3の構成について説明する。
【0025】まず、図1に示す第1の表示/制御システ
ムは、プログラマブル表示器1およびPLC2を含んで
いる。
【0026】表示機能部としてのプログラマブル表示器
1は、CPU11、メモリ部12、VRAM13、ディ
スプレイ14、グラフィックコントローラ15、タッチ
パネル16、タッチパネルコントローラ17、メンテナ
ンスポート18および通信コントローラ19を備えてい
る。
【0027】メモリ部12は、DRAM12a、FEP
ROM(Flash Erasable and Programmable ROM)12b
等のメモリを含んでいる。DRAM12aは、主に、表
示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PL
C2との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用
いられる。FEPROM12bは、書き替え可能な読み
出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナル
コンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を
果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝
撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
【0028】また、上記のFEPROM12bは、図2
に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プ
ロトコルと、ユーザ画面とをそれぞれ格納するエリアを
有している。表示制御システムプログラムは、画像表示
制御を行うための基本機能を実現するためのプログラム
である。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用
いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)
に応じて固有に定められている。ユーザ画面は、後述す
る作画エディタ32bによって作成されて、FEPRO
M12bにダウンロードされている。このユーザ画面
は、ディスプレイ14に表示すべきベース画面や画像ブ
ロックとしてのマークのデータおよび各マークに付与さ
れた後述する処理指示語W(図3参照)などを含んでお
り、表示内容プログラムを構成している。
【0029】上記のマークは、タッチスイッチ、ラン
プ、各種表示器などの画像化された基本的な部品として
予め用意されている。また、マークとしては、スイッチ
や数値表示器などの動的変化を画面上の任意の位置で表
現させるために、所望の位置に設定された矩形エリアに
所望の動画機能が設定された動画機能部も含まれる。
【0030】図3に示すように、画面データに含まれる
処理指示語Wは、ベース画面上で実行されるべき事象毎
に作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、
表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号F
と、このベース画面上で実行されるべき動作内容を特定
する事象名Tと、各実行事象毎に参照される1または複
数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えてい
る。
【0031】CPU11は、前述のFEPROM12b
に格納された表示制御システムプログラムにしたがっ
て、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。
また、CPU11は、後述するメンテナンスポート18
を介しての後述するコンピュータ装置3との通信を制御
する機能を有しており、作画エディタ32bからの画面
データを受け取るとFEPROM12bに格納したり、
ラダーエディタ32aからのラダープログラム(ユーザ
プログラム)を受け取るとPLC2に転送したりする。
【0032】VRAM13は、ディスプレイ14に表示
される画面のイメージを一時的に保持するメモリであ
り、FEPROM12bからの画面データのイメージを
水平方向に表示される順にドットデータとして格納して
いる。
【0033】ディスプレイ14は、液晶パネルやELパ
ネルのような平板型表示素子によって構成されている。
グラフィックコントローラ15は、VRAM13に展開
された画面のイメージを、ディスプレイ14に描画する
ドライバソフトウェアである。タッチパネル16は、デ
ィスプレイ14の表示画面上で入力を行うために設けら
れており、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適で
ある。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネル
16の出力電圧を入力位置情報に変換してCPU11に
出力する。
【0034】メンテナンスポート18は、後述するコン
ピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートで
ある。一方、通信コントローラ19は、通信ケーブル
(例えばRS−232C)を介してPLC2との間で入
出力機器4…の制御や監視に関するデータなどの転送や
PLC2の出力データの取り込みを制御するインターフ
ェースである。
【0035】制御機能部としてのPLC2は、内蔵する
CPU部によって、後述する制御機能プログラムにした
がい、ラダーエディタ32aで作成されたユーザプログ
ラム(制御手順プログラム)で定められた手順で、入出
力機器4…の動作を制御する。
【0036】PLC2内のメモリには、アドレスを指定
することにより、ワードデバイスおよびビットデバイス
が格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイ
スは、入出力されるデータが数値のようなワードデータ
に対して設定され、ビットデバイスは、オン・オフ状態
のようなビットデータに対して設定される。このような
設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたは
ビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器4…を
制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り
出すことができる。
【0037】プログラマブル表示器1は、上記のビット
デバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、
必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、上記
の処理指示語Wを繰り返し読み出して各処理指示語Wの
事象名Tで特定される内容の動作をPLC2側の状態情
報を参照しながら実行する。これによって、ビットデバ
イスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化す
る表示動作が実行される。
【0038】プログラマブル表示器1の表示動作は、図
4に示すフローチャートの手順にしたがって行われる。
【0039】まず、入出力機器4…の制御が可能なオン
ラインモード、またはプログラマブル表示器1のみを動
作させるオフラインモードのいずれか一方を選択する
(S1)。オフラインモードが選択された場合(N
O)、プログラマブル表示器1において、設定処理、診
断処理などの各種の処理を行い(S6)、処理をS1に
戻す。
【0040】S1でオンラインモードが選択された場合
(YES)、起動処理としてプログラマブル表示器1の
メモリ部12に設定されている前記の処理指示語Wで引
用されているPLC2側の状態情報がプログラマブル表
示器1側に取り出される。具体的には、メモリ部12に
格納されている処理指示語W…のうち、現在表示されて
いるベース画面に関係する処理指示語Wに含まれる情報
から、PLC2に設定されたワードデバイスおよびビッ
トデバイスのアドレスが抽出される。そして、そのアド
レスに基づいてPLC2のメモリに直接アクセスするこ
とによって、アドレス指定された状態情報がメモリ部1
2に展開され、操作画面上に表示される。オンラインモ
ードでは、プログラマブル表示器1に表示された操作パ
ネル画面による入力操作があったか否かを判断する(S
2)。ここで、入力操作があった場合は、入力されたデ
ータに基づいて所定の演算処理を実行し(S3)、さら
にデータ通信処理を行う(S4)。
【0041】次いで、各事象の表示処理を実行する(S
5)。このとき、メモリ部12に格納されている処理指
示語Wのうち、通信処理によって抽出された状態情報に
基づく表示動作が行われる。
【0042】続いて、コンピュータ装置3について説明
する。
【0043】図1に示すように、コンピュータ装置3
は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータに
よって構成されている。このコンピュータ装置3は、C
PU31、エディタ部32、データファイル33、メモ
リ部34、ディスプレイ35、入力装置36、外部記憶
装置37およびインターフェース部(図中、I/F)3
8を備えている。
【0044】CPU31は、コンピュータ装置3にイン
ストールされているOS(オペレーティングシステム)
上でエディタ部32を含むアプリケーションソフトウェ
アを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。
【0045】メモリ部34は、RAM、ROMなどのメ
モリを備えており、固定データの格納、一時的なデータ
記憶、CPU31の演算処理時における作業エリアの提
供といった役割を果たしている。
【0046】エディタ部32は、ラダーエディタ32
a、作画エディタ32bおよびキーワード管理部32c
を含んでいる。
【0047】第2エディタ手段としてのラダーエディタ
32aは、入出力機器4…が所望のシーケンスにしたが
って動作するようにPLC2の制御手順を定めるユーザ
プログラムを作成するためのプログラミングソフトウェ
アであり、ディスプレイ35の表示画面35a(例えば
図12(a)参照)上で入出力機器4の動作に対応する
ラダー記号を配置してラダー図を作成できるように構成
されている。このラダーエディタ32aにおいては、例
えば、国際基準IECに準拠した前述のプログラミング
言語が用いられる。
【0048】また、ラダーエディタ32aは、PLC2
の入力端子および出力端子のそれぞれに付与されている
入力番号および出力番号と、各入出力端子に接続される
入出力機器4の名称(デバイス名)との対応付けを変数
を介して入出力番号の割り付け(I/Oアサイン)とし
て行う。この割り付けの結果は、後述するラダーファイ
ル33aに保存される。さらに、ラダーエディタ32a
は、上記の変数を含む後述のキーワードのユーザによる
入力を受け入れる。
【0049】割り付けを行う際、メモリ部34には、入
力番号および出力番号をそれぞれアドレスとして、各ア
ドレスに対応するデバイス名が格納される。従来、この
ような割り付けは、PLCのメーカによって異なってお
り、絶対アドレスで設定されるので、メーカに応じたメ
モリテーブルを用意する必要がある。ただし、IECに
準拠した本ラダーエディタ32aは、上記の変数(自由
変数)によってユーザが入出力を決定できるので、上記
のようなメモリテーブルは不要である。また、一度決定
した割り付けも、後に変更することができる。
【0050】ラダーエディタ32aで作成されたユーザ
プログラムは、プログラマブル表示器1を介して(また
は直接)PLC2に転送され、PLC2内のメモリにダ
ウンロードされる。
【0051】第1エディタ手段としての作画エディタ3
2bは、プログラマブル表示器1が、入出力機器4…の
稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニ
タ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を
備えるように、ディスプレイ14に表示させる画面を作
成する画面作成ソフトウェアである。一般に、作画エデ
ィタ32bは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成
できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示
器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表
示器)などの部品(マーク)、描画機能、テキスト入力
機能などを備えている。また、作画エディタ32bは、
作成された画面に配置されたマークの各入出力機器4に
対する前記の入出力番号(アドレス)を前記の変数を介
して割り付ける。また、作画エディタ32bは、変数を
含む前記のキーワードのユーザによる入力を受け入れ
る。
【0052】上記の作画エディタ32bによって作成さ
れたユーザ画面は、後述の画面ファイル33bに格納さ
れる。このユーザ画面は、必要に応じてインターフェー
ス部38を介してプログラマブル表示器1に転送され、
FEPROM12bにダウンロードされる。
【0053】登録手段としてのキーワード管理部32c
は、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bか
ら入力されたキーワードをキーワードファイル33cに
登録する。また、選択表示手段としてのキーワード管理
部32cは、キーワードファイル33cに登録されたキ
ーワードを含む変数がラダーエディタ32aまたは作画
エディタ32bのいずれか一方において入力されたとき
に、登録されたキーワードに関連付けられたラダー記号
またはマークを他方のエディタに表示(描画)させる。
【0054】なお、上記の複写機能部32cは、ラダー
エディタ32aまたは作画エディタ32bのいずれか一
方の一機能または両エディタ32a・32bに共通の一
機能としてそれぞれに含まれていてもよい。
【0055】コンピュータ装置3は、エディタ部32を
備えることによってユーザプログラムおよびユーザ画面
の作成および編集を行うためのエディタ装置として機能
する。
【0056】エディタ部32は、パッケージソフトウェ
アまたはオーダーメイドソフトウェアとしてプログラム
メディアの形態で提供可能なソフトウェアであって、例
えば、コンピュータ装置3と分離可能な記録媒体5に記
録されている。そして、エディタ部32は、記録媒体5
からコンピュータ装置3にインストールされることによ
ってエディタ機能を発揮することができる。
【0057】なお、エディタ部32は、単一の記録媒体
5に記録されていてもよいが、ラダーエディタ32aと
作画エディタ32bとがそれぞれ別個の記録媒体に記録
されていてもよい。
【0058】上記のプログラムメディアは、磁気テープ
やカセットテープなどのテープ系、フロッピディスクや
ハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、
MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好
適である。その他、上記のプログラムメディアは、マス
クROM、EPROM、EEPROM、フラッシュRO
Mなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラム
を担持する媒体であってもよい。
【0059】また、コンピュータ装置3は、インターネ
ットを含む通信ネットワークと接続可能であることか
ら、通信ネットワークからプログラムをダウンロードす
るように流動的にプログラムを担持する媒体であっても
よい。ただし、このように通信ネットワークからプログ
ラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用
プログラムは予めコンピュータ装置3に格納されるか、
あるいは別な記録媒体からインストールされるものであ
ってもよい。
【0060】データファイル33においては、例えば、
図5に示すように、ユーザプログラムがラダーファイル
33aに格納され、ユーザ画面が画面ファイル33bに
格納される。ラダーファイル33aは、コマンドファイ
ル部33a1 および共通データファイル部33a2 から
構成されている。コマンドファイル部33a1 は、入力
されたラダー記号に対応するラダー命令およびオペラン
ドを格納し、共通データファイル部33a2 は、コマン
ドファイル部33a1 に対応するように、上記のラダー
命令について、デバイスの変数およびアドレスを格納し
ている。
【0061】画面ファイル33bは、図6に示すよう
に、図形データファイル部33b1 および共通データフ
ァイル部33b2 から構成されている。図形データファ
イル部33b1 は、各種の図形(円、ライン、四角形な
ど)、テキスト(文字列)、部品を含むマークなどにつ
いてのデータを格納している。共通データファイル部3
3b2 は、図形データファイル部33b1 に対応するよ
うに、入力されたマークについて、デバイスの変数およ
びアドレスを格納している。
【0062】ラダーファイル33aおよび画面ファイル
33bが、共通データファイル部33a2 ・33b2
よって互いに関連付けられているので、第1ないし第3
の表示/制御システムにおける表示動作および制御動作
は互いに関連する。
【0063】キーワードファイル33cは、図7に示す
ように、キーワード、マーク(マークの名称)およびラ
ダー命令とを関連付けて格納している。キーワードとし
ては、“switch”のような英名だけでなく、“SW”の
ような略号であってもよい。
【0064】キーワードの登録としては、(1)予めキ
ーワードのみを登録しておく方法と、(2)ユーザが自
由に登録する方法とがある。(1)の方法は、ラダーエ
ディタ32aおよび作画エディタ32bがソフトウェア
として作成される段階で登録が行われる。一方、(2)
の方法は、ラダーエディタ32aまたは作画エディタ3
2bを介してユーザが登録を行う。
【0065】ディスプレイ35は、CRT、LCDなど
によって構成されるが、パネルコンピュータであるコン
ピュータ装置3においては、液晶パネルやELパネルの
ような平板型表示素子によって構成される。入力装置3
6は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための
装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)
環境上で動作するエディタ部32での入力作業にはマウ
スなどの装置が適している。外部記憶装置37は、ハー
ドディスク装置などの磁気ディスクドライブ、CD−R
OMドライブなどの光ディスクドライブといった装置で
あり、少なくとも、前記の記録媒体5に記録されたプロ
グラムなどの情報を読み出すことができる装置を含んで
いる。インターフェース部38は、プログラマブル表示
器1との間でデータ通信を行う入出力部である。ラダー
エディタ32aで作成されたユーザプログラムおよび作
画エディタ32bで作成されたユーザ画面は、このイン
ターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に
転送される。
【0066】続いて、第2の表示/制御システムについ
て説明する。
【0067】図8に示す第2の表示/制御システムは、
前述の第1の表示/制御システムと同様、プログラマブ
ル表示器1およびPLC2を含んでいるが、ここでのプ
ログラマブル表示器1は、さらにPLC機能を備えてお
り、入出力機器4…を直接制御するように構成されてい
る。このため、プログラマブル表示器1は、メモリ部1
2にSRAM12cを備えるとともに、前述の通信コン
トローラ19に加えて入出力ユニット(図中、I/Oユ
ニット)20およびI/O制御インターフェース21を
備えている。
【0068】SRAM12cは、ラダーエディタ32a
によって作成されたユーザプログラムを格納するエリア
を有している。また、FEPROM12bは、PLC機
能を備えるために、図9に示すように、表示制御システ
ムプログラムと、通信プロトコルと、ユーザ画面とをそ
れぞれ格納するエリアに加えて、制御機能プログラムと
ユーザプログラムとをそれぞれ格納するエリアを有して
いる。制御機能プログラムは、シーケンス制御の基本機
能を実現するためのプログラムである。
【0069】入出力ユニット20は、入出力機器4…が
接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路
などを備えている。I/O制御インターフェース21
は、CPU11と入出力ユニット20との間の信号の授
受を仲介するインターフェース回路であって、入出力メ
モリ、D/A変換器、A/D変換器などを備えている。
【0070】引き続き、第3の表示/制御システムにつ
いて説明する。
【0071】図10に示す第3表示/制御システムは、
ソフトウェアで動作するいわゆるオープンコントローラ
(ソフトウェアPLC)を中心として構成されている。
【0072】オープンコントローラは、コンピュータ装
置3によって構成されており、入出力機器4…を接続す
るために、前述の第1の表示/制御システムにおけるコ
ンピュータ装置3のインターフェース部38の代わりに
入出力ユニット(図中、I/Oユニット)39およびI
/O制御インターフェース40を備えている。
【0073】入出力ユニット39は、入出力機器4…が
接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路
などを備えている。このような入出力ユニット39は、
I/Oボードとしてコンピュータ装置3内に実装される
が、リモートI/Oとしてコンピュータ装置3の外部に
独立して設けられてもよい。
【0074】I/O制御インターフェース40は、CP
U31と入出力ユニット39との間の信号の授受を仲介
するインターフェース回路であって、入出力メモリ、D
/A変換器、A/D変換器などを備えている。このI/
O制御インターフェース40は、入出力機器4…との間
で入出力されるデジタル信号またはアナログ信号をCP
U31とやり取りするようになっている。
【0075】また、コンピュータ装置3は、オープンコ
ントローラとして機能するように、インターフェースユ
ニット(図中、I/Fユニット)41を備えている。イ
ンターフェースユニット41は、イーサネット(登録商
標)などの汎用の通信プロトコルを用いるオープンネッ
トワーク8に対応した入出力部であり、オープンネット
ワーク8に接続されている。これによって、コンピュー
タ装置3は、オープンネットワーク8を介して他のコン
ピュータ装置、プログラマブル表示器、PLCなどと接
続される。
【0076】メモリ部34は、前述のSRAM12cと
同様、図9に示すように、表示制御システムプログラム
と、通信プロトコルと、画面データと、制御機能プログ
ラムと、ユーザプログラムとをそれぞれ格納するエリア
を有している。
【0077】このように構成されるコンピュータ装置3
は、入出力機器4…が配備されたターゲットシステムの
運転時(オンライン状態)では、作成された画面や現場
の様子をディスプレイ35に表示させることによってタ
ーゲットシステムの運転状況を監視するモニタとして機
能するとともに、ターゲットシステムにおける入出力機
器4…の制御を行う。このとき、コンピュータ装置3
は、ラダーエディタ32aで作成され、データファイル
33に格納されているユーザプログラムを、制御機能プ
ログラムにしたがって実行する。一方、コンピュータ装
置3は、ターゲットシステムの非運転時(オフライン状
態)において、ラダーエディタ32aまたは作画エディ
タ32bを起動することによってユーザプログラムまた
はユーザ画面を作成するためのエディタ装置として機能
する。
【0078】第1および第2の表示/制御システムで
は、ユーザプログラムおよびユーザ画面が、一旦データ
ファイル33に格納された後、それぞれPLC2および
プログラマブル表示器1にダウンロードされ、メモリに
格納される。第2の表示/制御システムでは、あるい
は、ユーザプログラムおよびユーザ画面が、一旦データ
ファイル33に格納された後、プログラマブル表示器1
にダウンロードされ、メモリ部12に格納される。第3
の表示/制御システムでは、ユーザプログラムおよびユ
ーザ画面がデータファイル33に格納される。
【0079】ここで、第1ないし第3の表示/制御シス
テムにおけるユーザプログラムおよびユーザ画面の作成
手順について、より詳細に説明する。
【0080】ユーザプログラムを作成しながらユーザ画
面を作成する場合は、図11のフローチャートに示す手
順にしたがう。ここでは、コンピュータ装置3におい
て、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bが
起動されており、ディスプレイ35の表示部35a(図
12(a)参照)には、ユーザ画面作成用のエディタ画
面(第1エディタ画面)を表示するウインドウ(以降、
作画ウインドウと称する)32b1 およびユーザプログ
ラム作成用のエディタ画面(第2エディタ画面)を表示
するウインドウ(以降、ラダーウインドウと称する)3
2a1 が同時に開いているものとする。
【0081】まず、ラダーウインドウ32a1 上にて、
各入出力機器4または内部状態を対象としてラダー記号
を配置することによってラダー命令を選択し(S1
1)、このラダー命令をテンポラリファイルに登録する
(S12)。上記の内部状態とは、第1の表示/制御シ
ステムにおけるPLC2、第2の表示/制御システムに
おけるプログラマブル表示器1、および第3の表示/制
御システムにおけるコンピュータ装置3のそれぞれが備
えるPLC機能(カウンタ、タイマ、比較、その他各種
演算など)である。
【0082】次いで、選択されたラダー命令について使
用する変数を入力する(S13)。キーワードファイル
33cを検索することによって、この変数がキーワード
を含んでいるか否かを判断する(S14)。
【0083】変数がキーワードを含んでいる場合、検索
によってキーワードを介して抽出されたマークを作画ウ
インドウ32b1 に表示する(S15)。その後、表示
されたマークをテンポラリファイルに登録し(S1
6)、ユーザの操作に応じてユーザプログラムおよびユ
ーザ画面の作成処理を終了するか否かを判断する(S1
7)。ここで、終了しない場合はS11に処理を戻す一
方、終了する場合は作成されたユーザプログラムをデー
タファイル33に登録する(S18)。また、S14で
変数がキーワードを含んでいない場合は、処理がS17
に移行する。
【0084】ここで、図11のフローチャートの手順で
行われるユーザプログラムの具体例について説明する。
【0085】まず、図12(a)に示すように、ラダー
ウインドウ32a1 上には、ラダーエディタ32aによ
って既にスイッチ(入力)を表すラダー記号Lが選択さ
れて表示されている。また、作画ウインドウ32b1
開いておく。この状態で、図12(b)に示すように、
ラダーエディタ32aによってラダー記号Lについての
変数“switch1”が入力されると、ラダーウインドウ3
2a1 におけるラダー記号Lの付近に“switch1”が表
示される。このとき、キーワード管理部32cによっ
て、キーワードファイル33cにおいて上記の変数“sw
itch1”に対応するキーワード“switch”に“スイッ
チ”が関連付けられていること、および変数“switch
1”が作画エディタ32bに通知される。これにより、
作画エディタ32bによって、スイッチの変数“switch
1”を含むマークMが作画ウインドウ32b1 に表示さ
れる。
【0086】また、キーワード“switch”に複数のマー
クが関連付けらている場合は、図12(c)に示すよう
に、ダイアログボックスD1 が作画ウインドウ32b1
に表示される。このダイアログボックスD1 におけるス
イッチの機能を有する複数種類のマークの中から適当な
1つが選択されると、図12(d)に示すように、選択
されたマークのマークMが作画ウインドウ32b1 にブ
ラウザ表示されるとともに、スイッチの属性情報(変数
“switch1”および特性“ON”)を含むダイアログボ
ックスD2 が表示される。ここで、OKボタンがクリッ
クされると、作画ウインドウ32b1 上のマークMおよ
び属性情報が確定する。この結果、図12(b)に示す
ように、スイッチの変数“switch1”を含むマークMが
作画ウインドウ32b1 に表示される。
【0087】上記の処理によって、ユーザは、ラダーウ
インドウ32a1 上でスイッチのラダー記号を描画する
作業や必要な変数を入力することに伴って、作画ウイン
ドウ32b1 上で、そのラダー記号に関連付けられたマ
ークを自動的に生成することができる。これにより、マ
ークを選択して作画ウインドウ32b1 上に配置するた
めの作画エディタ32bでの変数などの入力作業を省く
ことができる。したがって、作画エディタ32bでの変
数などの誤入力が生じることもない。
【0088】一方、ユーザ画面を作成しながらユーザプ
ログラムを作成する場合は、図13のフローチャートに
示す手順にしたがう。ここでは、コンピュータ装置3に
おいて、前記の場合と同様、ラダーエディタ32aおよ
び作画エディタ32bが起動されており、ディスプレイ
35の表示部35a(図14(a)参照)には、ラダー
ウインドウ32a1 および作画ウインドウ32b1 が同
時に開いているものとする。
【0089】まず、作画ウインドウ32b1 上にて、各
入出力機器4または前述の内部状態を対象としてマーク
を選択し(S21)、このマークをテンポラリファイル
に登録する(S22)。次いで、選択されたマークにつ
いて使用する変数を入力する(S23)。キーワードフ
ァイル33cを検索することによって、この変数がキー
ワードを含んでいるか否かを判断する(S24)。
【0090】変数がキーワードを含んでいる場合、検索
によってキーワードを介して抽出されたラダー命令に対
応するラダー記号をラダーウインドウ32a1 に表示す
る(S25)。その後、表示されたラダー記号をテンポ
ラリファイルに登録し(S26)、ユーザの操作に応じ
てユーザプログラムおよびユーザ画面の作成処理を終了
するか否かを判断する(S27)。ここで、終了しない
場合はS21に処理を戻す一方、終了する場合は作成さ
れたユーザプログラムをデータファイル33に登録する
(S28)。また、S24で変数がキーワードを含んで
いない場合は、処理がS27に移行する。
【0091】ここで、図13のフローチャートの手順で
行われるユーザプログラムの具体例について説明する。
【0092】まず、図14(a)に示すように、作画ウ
インドウ32b1 上には、作画エディタ32bによって
既にスイッチ(入力)を表すマークMが選択されて表示
されている。また、ラダーウインドウ32a1 も開いて
おく。この状態で、図14(b)に示すように、作画エ
ディタ32bによってマークMについての変数“switch
1”が入力されると、作画ウインドウ32b1 における
マークM上に“switch1”が必要に応じて表示される。
【0093】このとき、キーワード管理部32cによっ
て、キーワードファイル33cにおいて上記の変数“sw
itch1”に対応するキーワード“switch”に“NO”が
関連付けられていること、および変数“switch1”がラ
ダーエディタ32aに通知される。これにより、ラダー
エディタ32aによって、スイッチの変数“switch1”
を含むラダー記号Lがラダーウインドウ32a1 に描画
されるとともに、スイッチの属性情報(変数“switch
1”)を含むダイアログボックスD3 が表示される。こ
こで、OKボタンがクリックされると、ラダーウインド
ウ32a1 上のラダー記号Lおよび属性情報が確定す
る。この結果、図14(c)に示すように、スイッチの
ラダー記号Lが変数“switch1”とともにラダーウイン
ドウ32a1に表示される。
【0094】また、キーワード“switch”に複数のラダ
ー命令(例えばNO(Normal Open)またはNC(Normal C
lose))が関連付けらている場合は、作画エディタ32
bによって変数を入力する際に、例えば、図12(d)
に示すダイアログボックスD 2 のようなダイアログボッ
クスでスイッチの特性として“ON”(“NO”に対
応)または“OFF”(“NO”に対応)を併せて入力
しておく。これにより、スイッチの特性に応じてラダー
記号Lが、図14(b)に示すラダーウインドウ32a
1 に表示される。
【0095】上記の処理によって、ユーザは、作画ウイ
ンドウ32b1 上でスイッチのマークを選択する作業や
必要な変数を入力することに伴って、ラダーウインドウ
32a1 上で、そのマークに関連付けられたラダー記号
を自動的に生成することができる。これにより、ラダー
記号を選択してラダーウインドウ32a1 上に配置する
ためのラダーエディタ32aでの変数などの入力作業を
省くことができる。したがって、ラダーエディタ32a
での変数などの誤入力が生じることもない。
【0096】以上に述べたように、本実施の形態の表示
/制御システムでは、キーワード管理部32cを備える
ことによって、ラダーウインドウ32a1 または作画ウ
インドウ32b1 上でラダー記号またはマークの選択
(配置)を行うとともに変数を入力することによって、
他方のウインドウにラダー記号またはマークを自動的に
生成することができる。それゆえ、ユーザプログラムま
たはユーザ画面の作成のいずれか一方に習熟していれ
ば、その作業とともに他方の作業も容易に行うことがで
きる。
【0097】なお、本発明は、ラダー図だけではなく、
前述のIEC 6 1131-3 で規定された5言語を含む他の
言語によるプログラミングにおいても適用されるのは勿
論である。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明のエディタ装置
は、第1および第2エディタ画面に表示するために制御
対象機器に対応して上記第1および第2エディタ手段に
それぞれ用意されている画像ブロックのうち機能的に関
連するもの同士を単一のキーワードで関連付けた状態で
登録する登録手段と、上記制御対象機器のアドレスに割
り付けられ、かつ上記キーワードを含んでいる変数が、
いずれか一方の上記第1または第2エディタ手段によっ
て入力されると、該キーワードに関連付けられた画像ブ
ロックを選択し、他方のエディタ画面に表示させる選択
表示手段とを備えている構成である。
【0099】これによって、一方のエディタ手段で入力
された変数が予め登録されたキーワードを含んでいれ
ば、その変数に対応する画像ブロックが他方のエディタ
画面に自動的に描画される。それゆえ、ユーザが少なく
とも一方のエディタ手段の操作に習熟していれば、他方
のエディタ手段の操作に習熟していなくても、一方のプ
ログラム作成とともに他方のプログラムを容易に作成す
ることができる。また、両エディタ手段の操作はそれぞ
れ独立して行われるので、ユーザに両エディタの操作性
における違和感を与えることがない。したがって、従来
のエディタの操作性を継承しながら、効率的に表示内容
プログラムおよび制御手順プログラムを作成することが
できるという効果を奏する。
【0100】上記のエディタ装置においては、上記選択
表示手段が、上記第1または第2エディタ手段に、上記
画像ブロックを上記変数とともに自動的に描画させるの
で、画像ブロックに関する名称やコメントなどの付帯情
報を画像ブロックと併せて表示させる場合に、その付帯
情報として変数を用いることができ、入力すべきパラメ
ータを増加させることがない。したがって、操作性をよ
り向上させることができるという効果を奏する。
【0101】本発明のエディタプログラムが記録された
記録媒体は、エディタプログラムが、第1および第2エ
ディタ画面に表示するために制御対象機器に対応して第
1および第2エディタ処理にそれぞれ用意されている画
像ブロックのうち機能的に関連するもの同士を単一のキ
ーワードで関連付けた状態で登録する登録処理と、上記
制御対象機器のアドレスに割り付けられ、かつ上記キー
ワードを含んでいる変数が、いずれか一方の上記第1ま
たは第2エディタ処理によって入力されると、該キーワ
ードに関連付けられた画像ブロックを選択し、他方のエ
ディタ画面に表示させる選択表示処理とを含んでいる構
成である。
【0102】これによって、本発明のエディタ装置と同
様、一方のエディタ処理で入力された変数を含むキーワ
ードに関連付けられた画像ブロックが他方のエディタ画
面に表示される。それゆえ、変数の入力操作だけで、一
方のエディタ画面に表示された画像ブロックに関連する
画像ブロックを他方のエディタ画面に自動的に表示させ
ることが可能になる。したがって、従来のエディタの操
作性を継承しながら、効率的に表示内容プログラムおよ
び制御手順プログラムを作成することができるという効
果を奏する。
【0103】本発明のエディタプログラムが記録された
他の記録媒体は、エディタプログラムが、表示内容プロ
グラムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成
する第1エディタ処理または制御手順プログラムを第2
エディタ画面上での入力操作に応じて作成するための第
2エディタ処理のいずれか一方と、上記登録処理および
上記選択表示処理とを含んでいる構成である。
【0104】これによって、前記の記録媒体と同様、前
記の記録媒体と同様、変数の入力操作だけで、一方のエ
ディタ画面に表示された画像ブロックに関連する画像ブ
ロックを他方のエディタ画面に自動的に表示させること
が可能になる。したがって、従来のエディタの操作性を
継承しながら、効率的に表示内容プログラムおよび制御
手順プログラムを作成することができるという効果を奏
する。さらに、この記録媒体によれば、エディタプログ
ラムが第1または第2エディタ処理のいずれか一方と、
上記登録処理および上記選択表示処理とを含んでいるの
で、第1エディタ処理と第2エディタ処理とが独立した
エディタプログラムに含まれているような形態であって
も本発明を適用することができる。
【0105】上記の両記録媒体は、上記選択表示処理
が、上記第1または第2エディタ処理に、上記画像ブロ
ックを上記変数とともに自動的に描画させるので、前記
のエディタ装置と同様、付帯情報を画像ブロックと併せ
て表示させる場合に、その付帯情報として変数を用いる
ことができ、入力すべきパラメータを増加させることが
ない。したがって、操作性をより向上させることができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る第1の表示/制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記第1の表示/制御システムにおけるプログ
ラマブル表示器のFEPROMに格納されるプログラム
を示す説明図である。
【図3】上記プログラマブル表示器などで表示されるユ
ーザ画面に含まれる処理指示語の基本的フォーマットを
示す説明図である。
【図4】上記プログラマブル表示器の表示動作の処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられるラダーファイルの構成を示す説
明図である。
【図6】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられる画面ファイルの構成を示す説明
図である。
【図7】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられるキーワードファイルの構成を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る第2の表示/制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図9】第2および第3の表示/制御システムにおける
プログラマブル表示器のFEPROMに格納されるプロ
グラムを示す説明図である。
【図10】本発明の実施の一形態に係る第3の表示/制
御システムの構成を示すブロック図である。
【図11】上記の各表示/制御システムで実行される、
ユーザプログラムを作成しながらユーザ画面を作成する
手順を示すフローチャートである。
【図12】(a)ないし(d)は図11の手順の具体例
を示す説明図である。
【図13】上記の各表示/制御システムで実行される、
ユーザ画面を作成しながらユーザプログラムを作成する
手順を示すフローチャートである。
【図14】(a)ないし(c)は図13の手順の具体例
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プログラマブル表示器(表示機能部、制御機
能部) 2 PLC(制御機能部) 3 コンピュータ装置(表示機能部、制御機能
部) 4 入出力機器(制御対象機器) 5 記録媒体 32a ラダーエディタ(第1エディタ手段) 32a1 ラダーウインドウ(第1エディタ画面) 32b 作画エディタ(第2エディタ手段) 32b1 作画ウインドウ(第2エディタ画面) 32c キーワード管理部(登録手段、選択表示手
段) 33 キーワードファイル L ラダー記号(画像ブロック) M マーク(画像ブロック)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月13日(2000.11.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 エディタ装置およびエディタプログラ
ムを記録した記録媒体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象機器の状
態を表示させる機能および制御対象機器の動作を制御す
る機能を有するシステムにおいて、制御対象機器の状態
に応じた表示内容および制御対象機器の制御手順をプロ
グラミングするエディタ装置およびエディタプログラム
が記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルロジックコントローラ
(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装
置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現す
るために、CPUおよびメモリを中心とするハードウェ
アの部分と、制御を司るソフトウェアの部分とを備えて
いる。ソフトウェアの部分は、PLCを設計当初の制御
システム通りに動作させるためのシーケンス制御フロー
の設計、その制御フローの命令語への変換、命令語のメ
モリへの書き込みなどを含んでいる。一般に、この一連
の作業をプログラミングと称している。
【0003】このようなプログラミングにおいては、コ
ンピュータの専門知識を持たなくても簡単にプログラム
作成ができるように、独自の言語を用いており、利用者
に使いやすい各種のプログラミング言語が次々と開発さ
れるようになった。現在、IEC(International Elect
rotechnical Commission) において、標準のプログラミ
ング言語が制定されている(IEC 6 1131-3 )。それ
は、SFC(Sequential Function Chart) 、LD(Ladde
r Diagram)、IL(Instruction List)、FBD(Functio
n Block Diagram)およびST(Structured Text) の5言
語である。
【0004】上記のように、各種のプログラミング言語
を用いてプログラム開発を行うことができるように環境
が整えられつつある。例えば、ラダー図(LD)は、リ
レーシンボルを用いて比較的容易にラダー回路を設計す
ることができるので従来から広く普及しており、現在で
も最もよく用いられているプログラミング言語である。
このようなプログラミング言語を用いたプログラミング
作業において用いられるプログラミングツールとして
は、ラダーエディタなどのプログラミングソフトウェア
が普及してきている。このソフトウェアは、パーソナル
コンピュータなどのコンピュータ装置において、ラダー
図などをシンボルを含む形態で作成できるので、プログ
ラムの作成および編集が容易に行える。
【0005】一方、プログラマブル表示器は、ドット表
示画面、操作用入力スイッチ、ホストコントローラ(P
LC)とのインターフェース、画面上での操作入力のよ
うな制御のためのプログラムメモリなどを備えた操作用
表示器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラ
フィック表示を行うので、操作盤、スイッチ、表示灯な
どの機能を備えることができる他、制御対象機器の稼働
状況や作業指示のような管理のための各種のモニタ、機
器に対する設定値を入力する端末としての機能を備えて
いる。
【0006】また、近年では、制御対象機器を接続する
ための入出力ユニットなどを搭載することによってPL
Cの制御機能を備えたプログラマブル表示器も登場して
きている。
【0007】このようなプログラマブル表示器で表示さ
れる制御画面(表示内容プログラム)は、画面作成ソフ
トウェア(作画エディタ)を用いてユーザ独自で作成で
きるようになっている。画面作成に際しては、ユーザ
が、パーソナルコンピュータなどにおいて作画ソフトに
よって提供されるスイッチ、ランプ、テンキー、メータ
表示器、グラフ表示器などの部品(マーク)、描画機能
などを用いて所望の制御画面を構成する。
【0008】作成された制御画面は、画面データとして
プログラマブル表示器に転送されて記憶される。PLC
の稼働時には、プログラマブル表示器は、PLCとの間
でやり取りされるデータに基づいて、制御対象機器の動
作状態に応じて制御画面上に各部品や図形を表示させ
る。
【0009】ところで、ラダーエディタなどを用いた制
御手順プログラムの作成(プログラミング)と、作画エ
ディタを用いた表示内容プログラムの作成(画面作成)
とは、一般には独立して行われる。例えば、作成された
制御手順プログラムに基づいて表示内容プログラムを作
成する場合は、制御手順プログラムの作成時に各デバイ
スについて入力された名称およびアドレスをテーブルの
形式で書き留めたような設計資料を作成しておき、その
設計資料を参照しながらI/Oアドレスの定義付けなど
を含む表示内容プログラムの作成作業を行う。また、作
成された表示内容プログラムに基づいて制御手順プログ
ラムを作成する場合も同様に、予め用意された設計資料
に基づいて作業を行う。
【0010】これに対し、特開平8−263245号公
報には、プログラマブル表示器のシンボルをラダー記号
とともにラダーエディタによって共通のディスプレイに
表示させる技術が開示されている。この技術によれば、
タッチスイッチなどのグラフィック入力パラメータを含
む機能が指示された場合、タッチスイッチなどの機能シ
ンボルがラダー画面に表示される一方、グラフィック入
力パラメータを含まない機能が指示された場合、直接入
力パラメータの設定が受け付けられ、ラダー記号がラダ
ー図に表示される。これにより、ラダー図の作成とプロ
グラマブル表示器の画面作成とを同時に行うことができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、ラダー図にプログラマブル表示のシンボ
ルを作り込むため、ラダー図の作成に習熟したユーザが
容易にプログラミング作業を行うことができるものの、
プログラマブル表示器の制御画面の作成に習熟している
がラダー図の作成に習熟していないユーザにとっては、
プログラミング作業が困難になる。また、上記の方法で
は、ラダー図においてラダー記号とプログラマブル表示
器のシンボルとを混在して表示させるようになっている
ので、ラダー図および制御画面のそれぞれの作成に慣れ
たユーザに違和感を与え、作業効率が低下するという不
都合がある。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、従来のエディタの操作性を継承しながら、
ラダー図などのプログラミングまたはプログラマブル表
示器の制御画面の作成のいずれか一方に習熟していれ
ば、その作業とともに他方の作業も容易に行うことがで
きるようにしたエディタ装置およびエディタプログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエディタ装置
は、制御対象機器の状態を表示する表示機能部が実行す
る表示の内容を定めるための表示内容プログラムを作
する第1エディタ手段と、該制御対象機器の動作を制御
する制御機能部が実行する制御の手順を定めるための制
御手順プログラムを作成するための第2エディタ手段と
を備えるエディタ装置において、上記の課題を解決する
ために、上記第1および第2エディタ手段は、上記制御
対象機器の上記制御機能部に対するアドレスに割り付け
られた変数について、値または文字列を入力可能であ
り、入力された各画像ブロックについて、上記制御対象
機器の変数およびアドレスを記憶すると共に、さらに、
上記第1エディタ手段の第1エディタ画面および第2エ
ディタ手段の第2エディタ画面に表示するために上記制
御対象機器に対応して上記第1および第2エディタ手段
にそれぞれ用意されている画像ブロックのうち機能的に
関連するもの同士を単一のキーワードで関連付けた状態
で登録する登録手段と、上記第1または第2エディタ手
段の一方によって入力された変数が、上記登録手段で登
録されたキーワードを含んでいる場合、他方のエディタ
手段の画像ブロックとして、該キーワードに関連付けら
れた画像ブロックを生成するキーワード管理部とを備え
ていることを特徴としている。
【0014】上記の構成では、第1エディタ手段の操作
による表示内容プログラムの作成時に、予め上記のキー
ワードを登録手段によって登録しておくことにより、第
1エディタ手段で変数が入力されると、その変数がキー
ワードを含んでいれば、キーワード管理部によって、そ
のキーワードに関連付けられた画像ブロックが第2エデ
ィタ画面に表示される。それゆえ、第1エディタ手段で
の変数の入力と併せて、この変数に対応する画像ブロッ
クを選択し、かつ第1エディタ画面に表示させることに
より、その変数の入力操作だけで、第1エディタ画面に
表示された画像ブロックに関連する画像ブロックを第2
エディタ画面に自動的に表示させることが可能になる。
【0015】一方、第2エディタ手段の操作による制御
手順プログラムの作成時に、予め上記のキーワードを登
録手段によって登録しておくことにより、第2エディタ
手段で変数が入力されると、その変数がキーワードを含
んでいれば、キーワード管理部によって、そのキーワー
ドに関連付けられた画像ブロックが第1エディタ画面に
表示される。それゆえ、第2エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応する画像ブロックを選択
し、かつ第2エディタ画面に表示させることにより、そ
の変数の入力操作だけで、第2エディタ画面に表示され
た画像ブロックに関連する画像ブロックを第1エディタ
画面に自動的に表示させることが可能になる。
【0016】変数は、制御対象機器の制御機能部に対す
るアドレスに割り付けられ、かつユーザの所望の値や文
字列として設定される。このため、例えば、変数を“sw
itch1”といった制御対象機器の名称や動作状態のよう
に画像ブロックに対応して設定することが可能である。
【0017】上記のエディタ装置においては、上記変数
は、上記第1エディタ手段の第1エディタ画面上、およ
び、第2エディタ手段の第2エディタ画面上に、上記画
像ブロックに併せて表示させる付帯情報であり、上記キ
ーワード管理部は、一方のエディタ手段の画像ブロック
に関連する画像ブロックを他方のエディタ手段に描画さ
せる際、上記画像ブロックの変数としての付帯情報と共
に描画させることが好ましい。このように構成すること
によって、画像ブロックに関する名称やコメントなどの
付帯情報を画像ブロックと併せて表示させる場合に、そ
の付帯情報として変数を用いることができ、入力すべき
パラメータを増加させることがない。
【0018】本発明のエディタ装置は、上記課題を解決
するために、制御対象機器の状態を表示する表示機能部
が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
ムを作成する第1エディタ手段と、該制御対象機器の動
作を制御する制御機能部が実行する制御の手順を定める
ための制御手順プログラムを作成するための第2エディ
タ手段とを備えるエディタ装置において、上記第1エデ
ィタ手段は、作画された画面に配された部品としてのマ
ークの制御対象機器の制御機能部に対するアドレスを、
上記制御対象機器の制御機能部に対するアドレスに割り
付けられ、かつ、ユーザの所望の値または文字列として
設定される変数を介して割り付けると共に、さらに、キ
ーワードと、上記制御手順プログラムを構成するラダー
命令とを関連付けて格納するキーワードファイルと、上
記第1エディタ手段によって入力された変数が、上記キ
ーワードファイルに格納されたキーワードを含んでいる
場合、上記第2エディタ手段によって生成される制御手
順プログラムのラダー命令として、当該キーワードに関
連付けて格納されたラダー命令を生成するキーワード管
理部とを備えていることを特徴としている。
【0019】それゆえ、第1エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応するマークを選択し、かつ
第1エディタ画面に表示させることにより、その変数の
入力操作だけで、第1エディタ画面に表示されたマーク
に関連するラダー命令を自動的に生成できる。
【0020】本発明のエディタ装置は、上記課題を解決
するために、制御対象機器の状態を表示する表示機能部
が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
ムを作成する第1エディタ手段と、該制御対象機器の動
作を制御する制御機能部が実行する制御の手順を定める
ための制御手順プログラムを作成するための第2エディ
タ手段とを備えるエディタ装置において、上記第2エデ
ィタ手段は、上記制御手順プログラムを構成するラダー
命令について使用する変数として、上記制御対象機器の
制御機能部に対するアドレスに割り付けられ、かつ、ユ
ーザの所望の値または文字列として設定される変数を入
力可能であり、さらに、キーワードと、上記第1エディ
タ手段が作画する際の部品としてのマークとを関連付け
て格納するキーワードファイルと、上記第2エディタ手
段によって入力された変数が、上記キーワードファイル
に格納されたキーワードを含んでいる場合、当該キーワ
ードに関連付けて格納されたマークを、上記第1エディ
タ手段の第1エディタ画面上に生成するキーワード管理
部とを備えていることを特徴としている。
【0021】それゆえ、第2エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応するラダー命令(記号)を
選択し、かつ第2エディタ画面に表示させることによ
り、その変数の入力操作だけで、第2エディタ画面に表
示されたラダー命令に関連するマークを第1エディタ画
面に自動的に表示させることが可能になる。
【0022】本発明のエディタプログラムが記録され
録媒体は、制御対象機器の状態を表示する表示機能
実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
を作成する第1エディタ処理と、該制御対象機器の動
作を制御する制御機能部が実行する制御の手順を定める
ための制御手順プログラムを作成するための第2エディ
タ処理の少なくとも一方の特定エディタ処理を含むエデ
ィタプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能
な記録媒体であって、前記の課題を解決するために、
記特定エディタ処理には、上記制御対象機器の上記制御
機能部に対するアドレスに割り付けられた変数の値また
は文字列を入力可能であり、入力された各画像ブロック
について、上記制御対象機器の変数およびアドレスを記
憶する処理が含まれ、さらに、上記第1エディタ処理の
第1エディタ画面および第2エディタ処理の第2エディ
タ画面に表示するために上記制御対象機器に対応して上
記第1および第2エディタ処理にそれぞれ用意されてい
る画像ブロックのうち機能的に関連するもの同士を単一
のキーワードで関連付けた状態で登録する登録処理と、
上記特定エディタ処理によって入力された変数が、上記
登録処理で登録されたキーワードを含んでいる場合、他
方のエディタ処理のエディタ画面上の画像ブロックとし
て、該キーワードに関連付けられた画像ブロックを生成
するキーワード管理処理とを含んでいることを特徴とし
ている。
【0023】この記録媒体を用いれば、本発明のエディ
タ装置と同様、キーワードが登録処理によって登録され
ていれば、そのキーワードを含む変数が、上記特定エデ
ィタ処理としての第1エディタ処理で入力されると、
ーワード管理処理によって、そのキーワードに関連付け
られた画像ブロックが表示される。それゆえ、変数の入
力操作だけで、関連する画像ブロックを第2エディタ画
面に自動的に表示させることが可能になる。これは、
記特定エディタ処理が第2エディタ処理であり、当該第
2エディタ処理で変数を入力する場合でも同様である。
さらに、この記録媒体によれば、第1または第2エディ
タ処理のいずれか一方と登録処理およびキーワード管理
処理とを含んでいる2種類のエディタプログラム、すな
わち第1または第2エディタプログラムを提供すること
ができる。
【0024】なお、双方のエディタ処理を含んでいる場
合は、この記録媒体を用いると、本発明のエディタ装置
と同様、登録処理によってキーワードを登録しておけ
ば、第1エディタ処理でそのキーワードを含む変数が入
力されると、キーワード管理処理によって、そのキーワ
ードに関連付けられた画像ブロックが第2エディタ画面
に表示される。それゆえ、変数の入力操作だけで、第1
エディタ画面に表示された画像ブロックに関連する画像
ブロックを第2エディタ画面に自動的に表示させること
が可能になる。これは、第2エディタ処理で変数を入力
する場合でも同様である。
【0025】なお、上記の記録媒体は、上記キーワード
管理処理が、上記第1または第2エディタ処理に、上記
画像ブロックを上記変数とともに自動的に描画させるこ
とが好ましい。このような記録媒体を用いれば、前述の
エディタ装置と同様、付帯情報を画像ブロックと併せて
表示させる場合に、その付帯情報として変数を用いるこ
とができ、入力すべきパラメータを増加させることがな
い。したがって、操作性をより向上させることができ
る。
【0026】本発明のエディタプログラムが記録された
他の記録媒体は、制御対象機器の状態を表示する表示機
能部が実行する表示の内容を定めるための表示内容プロ
グラムを作成する第1エディタ処理と、該制御対象機器
の動作を制御する制御機能部が実行する制御の手順を定
めるための制御手順プログラムを作成するための第2エ
ディタ処理とのうち、第1エディタ処理を含むエディタ
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、前記課題を解決するために、上記第1エ
ディタ処理は、作画された画面に配された部品としての
マークの制御対象機器の制御機能部に対するアドレス
を、上記制御対象機器の制御機能部に対するアドレスに
割り付けられ、かつ、ユーザの所望の値または文字列と
して設定される変数を介して割り付けると共に、さら
に、キーワードと、上記制御手順プログラムを構成する
ラダー命令とを関連付けて格納するキーワードファイル
と、上記第1エディタ処理によって入力された変数が、
上記キーワードファイルに格納されたキーワードを含ん
でいる場合、上記第2エディタ処理によって生成される
制御手順プログラムのラダー命令として、当該キーワー
ドに関連付けて格納されたラダー命令を生成するキーワ
ード管理処理とを備えていることを特徴としている。
【0027】この記録媒体を用いれば、本発明のエディ
タ装置と同様、キーワードがキーワードファイルに登録
されていれば、そのキーワードを含む変数が第1エディ
タ処理で入力されると、キーワード管理処理によって、
そのキーワードに関連付けられたラダー命令が生成され
る。それゆえ、変数の入力操作だけで、関連するラダー
命令を自動的に生成させることが可能になる。
【0028】本発明のエディタプログラムが記録された
他の記録媒体は、制御対象機器の状態を表示する表示機
能部が実行する表示の内容を定めるための表示内容プロ
グラムを作成する第1エディタ処理と、該制御対象機器
の動作を制御する制御機能部が実行する制御の手順を定
めるための制御手順プログラムを作成するための第2エ
ディタ処理とのうち、第2エディタ処理を含むエディタ
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、前記課題を解決するために、上記第2エ
ディタ処理は、上記制御手順プログラムを構成するラダ
ー命令について使用する変数として、上記制御対象機器
の制御機能部に対するアドレスに割り付けられ、かつ、
ユーザの所望の値または文字列として設定される変数を
入力可能であり、さらに、キーワードと、上記第1エデ
ィタ処理が作画する際の部品としてのマークとを関連付
けて格納するキーワードファイルと、上記第2エディタ
処理によって入力された変数が、上記キーワードファイ
ルに格納されたキーワードを含んでいる場合、当該キー
ワードに関連付けて格納されたマークを、上記第1エデ
ィタ処理の第1エディタ画面上に生成するキーワード管
理処理とを備えていることを特徴としている。
【0029】この記録媒体を用いれば、本発明のエディ
タ装置と同様、キーワードがキーワードファイルに登録
されていれば、そのキーワードを含む変数が第2エディ
タ処理で入力されると、キーワード管理処理によって、
そのキーワードに関連付けられたマークが第1エディタ
画面に表示される。それゆえ、変数の入力操作だけで、
関連するマークを第1エディタ画面に自動的に表示させ
ることが可能になる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図14に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0031】本実施の形態に係る表示/制御システム
は、様々な構成が考えられるが、ここでは、第1ないし
第3の構成について説明する。
【0032】まず、図1に示す第1の表示/制御システ
ムは、プログラマブル表示器1およびPLC2を含んで
いる。
【0033】表示機能部としてのプログラマブル表示器
1は、CPU11、メモリ部12、VRAM13、ディ
スプレイ14、グラフィックコントローラ15、タッチ
パネル16、タッチパネルコントローラ17、メンテナ
ンスポート18および通信コントローラ19を備えてい
る。
【0034】メモリ部12は、DRAM12a、FEP
ROM(Flash Erasable and Programmable ROM)12b
等のメモリを含んでいる。DRAM12aは、主に、表
示制御などの演算処理時の作業用に用いられる他、PL
C2との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用
いられる。FEPROM12bは、書き替え可能な読み
出し専用のフラッシュメモリであり、一般のパーソナル
コンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を
果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝
撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
【0035】また、上記のFEPROM12bは、図2
に示すように、表示制御システムプログラムと、通信プ
ロトコルと、ユーザ画面とをそれぞれ格納するエリアを
有している。表示制御システムプログラムは、画像表示
制御を行うための基本機能を実現するためのプログラム
である。通信プロトコルは、PLC2との通信処理で用
いられるプロトコルであり、PLC2の機種(メーカ)
に応じて固有に定められている。ユーザ画面は、後述す
る作画エディタ32bによって作成されて、FEPRO
M12bにダウンロードされている。このユーザ画面
は、ディスプレイ14に表示すべきベース画面や画像ブ
ロックとしてのマークのデータおよび各マークに付与さ
れた後述する処理指示語W(図3参照)などを含んでお
り、表示内容プログラムを構成している。
【0036】上記のマークは、タッチスイッチ、ラン
プ、各種表示器などの画像化された基本的な部品として
予め用意されている。また、マークとしては、スイッチ
や数値表示器などの動的変化を画面上の任意の位置で表
現させるために、所望の位置に設定された矩形エリアに
所望の動画機能が設定された動画機能部も含まれる。
【0037】図3に示すように、画面データに含まれる
処理指示語Wは、ベース画面上で実行されるべき事象毎
に作成されている。この処理指示語Wは、基本的には、
表示制御動作を実行すべきベース画面のファイル番号F
と、このベース画面上で実行されるべき動作内容を特定
する事象名Tと、各実行事象毎に参照される1または複
数のデータからなる参照情報Iとを一組として備えてい
る。
【0038】CPU11は、前述のFEPROM12b
に格納された表示制御システムプログラムにしたがっ
て、プログラマブル表示器1の各部の動作を制御する。
また、CPU11は、後述するメンテナンスポート18
を介しての後述するコンピュータ装置3との通信を制御
する機能を有しており、作画エディタ32bからの画面
データを受け取るとFEPROM12bに格納したり、
ラダーエディタ32aからのラダープログラム(ユーザ
プログラム)を受け取るとPLC2に転送したりする。
【0039】VRAM13は、ディスプレイ14に表示
される画面のイメージを一時的に保持するメモリであ
り、FEPROM12bからの画面データのイメージを
水平方向に表示される順にドットデータとして格納して
いる。
【0040】ディスプレイ14は、液晶パネルやELパ
ネルのような平板型表示素子によって構成されている。
グラフィックコントローラ15は、VRAM13に展開
された画面のイメージを、ディスプレイ14に描画する
ドライバソフトウェアである。タッチパネル16は、デ
ィスプレイ14の表示画面上で入力を行うために設けら
れており、アナログ抵抗膜式タッチパネルなどが好適で
ある。タッチパネルコントローラ17は、タッチパネル
16の出力電圧を入力位置情報に変換してCPU11に
出力する。
【0041】メンテナンスポート18は、後述するコン
ピュータ装置3との間の通信を行うための通信ポートで
ある。一方、通信コントローラ19は、通信ケーブル
(例えばRS−232C)を介してPLC2との間で入
出力機器4…の制御や監視に関するデータなどの転送や
PLC2の出力データの取り込みを制御するインターフ
ェースである。
【0042】制御機能部としてのPLC2は、内蔵する
CPU部によって、後述する制御機能プログラムにした
がい、ラダーエディタ32aで作成されたユーザプログ
ラム(制御手順プログラム)で定められた手順で、入出
力機器4…の動作を制御する。
【0043】PLC2内のメモリには、アドレスを指定
することにより、ワードデバイスおよびビットデバイス
が格納場所を特定可能に設定されている。ワードデバイ
スは、入出力されるデータが数値のようなワードデータ
に対して設定され、ビットデバイスは、オン・オフ状態
のようなビットデータに対して設定される。このような
設定により、PLC2内の任意のワードデバイスまたは
ビットデバイスをアクセスするだけで入出力機器4…を
制御し、またはその動作状態に関する情報を個別に取り
出すことができる。
【0044】プログラマブル表示器1は、上記のビット
デバイスまたはワードデバイスが示す状態情報のうち、
必要な情報を適時にメモリ部12に読み込む一方、上記
の処理指示語Wを繰り返し読み出して各処理指示語Wの
事象名Tで特定される内容の動作をPLC2側の状態情
報を参照しながら実行する。これによって、ビットデバ
イスまたはワードデバイスの状態の変化に応じて変化す
る表示動作が実行される。
【0045】プログラマブル表示器1の表示動作は、図
4に示すフローチャートの手順にしたがって行われる。
【0046】まず、入出力機器4…の制御が可能なオン
ラインモード、またはプログラマブル表示器1のみを動
作させるオフラインモードのいずれか一方を選択する
(S1)。オフラインモードが選択された場合(N
O)、プログラマブル表示器1において、設定処理、診
断処理などの各種の処理を行い(S6)、処理をS1に
戻す。
【0047】S1でオンラインモードが選択された場合
(YES)、起動処理としてプログラマブル表示器1の
メモリ部12に設定されている前記の処理指示語Wで引
用されているPLC2側の状態情報がプログラマブル表
示器1側に取り出される。具体的には、メモリ部12に
格納されている処理指示語W…のうち、現在表示されて
いるベース画面に関係する処理指示語Wに含まれる情報
から、PLC2に設定されたワードデバイスおよびビッ
トデバイスのアドレスが抽出される。そして、そのアド
レスに基づいてPLC2のメモリに直接アクセスするこ
とによって、アドレス指定された状態情報がメモリ部1
2に展開され、操作画面上に表示される。オンラインモ
ードでは、プログラマブル表示器1に表示された操作パ
ネル画面による入力操作があったか否かを判断する(S
2)。ここで、入力操作があった場合は、入力されたデ
ータに基づいて所定の演算処理を実行し(S3)、さら
にデータ通信処理を行う(S4)。
【0048】次いで、各事象の表示処理を実行する(S
5)。このとき、メモリ部12に格納されている処理指
示語Wのうち、通信処理によって抽出された状態情報に
基づく表示動作が行われる。
【0049】続いて、コンピュータ装置3について説明
する。
【0050】図1に示すように、コンピュータ装置3
は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータに
よって構成されている。このコンピュータ装置3は、C
PU31、エディタ部32、データファイル33、メモ
リ部34、ディスプレイ35、入力装置36、外部記憶
装置37およびインターフェース部(図中、I/F)3
8を備えている。
【0051】CPU31は、コンピュータ装置3にイン
ストールされているOS(オペレーティングシステム)
上でエディタ部32を含むアプリケーションソフトウェ
アを動作させる際の各部の制御や演算処理を行う。
【0052】メモリ部34は、RAM、ROMなどのメ
モリを備えており、固定データの格納、一時的なデータ
記憶、CPU31の演算処理時における作業エリアの提
供といった役割を果たしている。
【0053】エディタ部32は、ラダーエディタ32
a、作画エディタ32bおよびキーワード管理部32c
を含んでいる。
【0054】第2エディタ手段としてのラダーエディタ
32aは、入出力機器4…が所望のシーケンスにしたが
って動作するようにPLC2の制御手順を定めるユーザ
プログラムを作成するためのプログラミングソフトウェ
アであり、ディスプレイ35の表示画面35a(例えば
図12(a)参照)上で入出力機器4の動作に対応する
ラダー記号を配置してラダー図を作成できるように構成
されている。このラダーエディタ32aにおいては、例
えば、国際基準IECに準拠した前述のプログラミング
言語が用いられる。
【0055】また、ラダーエディタ32aは、PLC2
の入力端子および出力端子のそれぞれに付与されている
入力番号および出力番号と、各入出力端子に接続される
入出力機器4の名称(デバイス名)との対応付けを変数
を介して入出力番号の割り付け(I/Oアサイン)とし
て行う。この割り付けの結果は、後述するラダーファイ
ル33aに保存される。さらに、ラダーエディタ32a
は、上記の変数を含む後述のキーワードのユーザによる
入力を受け入れる。
【0056】割り付けを行う際、メモリ部34には、入
力番号および出力番号をそれぞれアドレスとして、各ア
ドレスに対応するデバイス名が格納される。従来、この
ような割り付けは、PLCのメーカによって異なってお
り、絶対アドレスで設定されるので、メーカに応じたメ
モリテーブルを用意する必要がある。ただし、IECに
準拠した本ラダーエディタ32aは、上記の変数(自由
変数)によってユーザが入出力を決定できるので、上記
のようなメモリテーブルは不要である。また、一度決定
した割り付けも、後に変更することができる。
【0057】ラダーエディタ32aで作成されたユーザ
プログラムは、プログラマブル表示器1を介して(また
は直接)PLC2に転送され、PLC2内のメモリにダ
ウンロードされる。
【0058】第1エディタ手段としての作画エディタ3
2bは、プログラマブル表示器1が、入出力機器4…の
稼働状況や作業指示のような管理のための各種のモニ
タ、機器に対する設定値を入力する端末としての機能を
備えるように、ディスプレイ14に表示させる画面を作
成する画面作成ソフトウェアである。一般に、作画エデ
ィタ32bは、ユーザ独自の画面(ユーザ画面)を作成
できるように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示
器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表
示器)などの部品(マーク)、描画機能、テキスト入力
機能などを備えている。また、作画エディタ32bは、
作成された画面に配置されたマークの各入出力機器4に
対する前記の入出力番号(アドレス)を前記の変数を介
して割り付ける。また、作画エディタ32bは、変数を
含む前記のキーワードのユーザによる入力を受け入れ
る。
【0059】上記の作画エディタ32bによって作成さ
れたユーザ画面は、後述の画面ファイル33bに格納さ
れる。このユーザ画面は、必要に応じてインターフェー
ス部38を介してプログラマブル表示器1に転送され、
FEPROM12bにダウンロードされる。
【0060】登録手段としてのキーワード管理部32c
は、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bか
ら入力されたキーワードをキーワードファイル33cに
登録する。また、選択表示手段としてのキーワード管理
部32cは、キーワードファイル33cに登録されたキ
ーワードを含む変数がラダーエディタ32aまたは作画
エディタ32bのいずれか一方において入力されたとき
に、登録されたキーワードに関連付けられたラダー記号
またはマークを他方のエディタに表示(描画)させる。
【0061】なお、上記の複写機能部32cは、ラダー
エディタ32aまたは作画エディタ32bのいずれか一
方の一機能または両エディタ32a・32bに共通の一
機能としてそれぞれに含まれていてもよい。
【0062】コンピュータ装置3は、エディタ部32を
備えることによってユーザプログラムおよびユーザ画面
の作成および編集を行うためのエディタ装置として機能
する。
【0063】エディタ部32は、パッケージソフトウェ
アまたはオーダーメイドソフトウェアとしてプログラム
メディアの形態で提供可能なソフトウェアであって、例
えば、コンピュータ装置3と分離可能な記録媒体5に記
録されている。そして、エディタ部32は、記録媒体5
からコンピュータ装置3にインストールされることによ
ってエディタ機能を発揮することができる。
【0064】なお、エディタ部32は、単一の記録媒体
5に記録されていてもよいが、ラダーエディタ32aと
作画エディタ32bとがそれぞれ別個の記録媒体に記録
されていてもよい。
【0065】上記のプログラムメディアは、磁気テープ
やカセットテープなどのテープ系、フロッピディスクや
ハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、
MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード
(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好
適である。その他、上記のプログラムメディアは、マス
クROM、EPROM、EEPROM、フラッシュRO
Mなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラム
を担持する媒体であってもよい。
【0066】また、コンピュータ装置3は、インターネ
ットを含む通信ネットワークと接続可能であることか
ら、通信ネットワークからプログラムをダウンロードす
るように流動的にプログラムを担持する媒体であっても
よい。ただし、このように通信ネットワークからプログ
ラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用
プログラムは予めコンピュータ装置3に格納されるか、
あるいは別な記録媒体からインストールされるものであ
ってもよい。
【0067】データファイル33においては、例えば、
図5に示すように、ユーザプログラムがラダーファイル
33aに格納され、ユーザ画面が画面ファイル33bに
格納される。ラダーファイル33aは、コマンドファイ
ル部33a1 および共通データファイル部33a2 から
構成されている。コマンドファイル部33a1 は、入力
されたラダー記号に対応するラダー命令およびオペラン
ドを格納し、共通データファイル部33a2 は、コマン
ドファイル部33a1 に対応するように、上記のラダー
命令について、デバイスの変数およびアドレスを格納し
ている。
【0068】画面ファイル33bは、図6に示すよう
に、図形データファイル部33b1 および共通データフ
ァイル部33b2 から構成されている。図形データファ
イル部33b1 は、各種の図形(円、ライン、四角形な
ど)、テキスト(文字列)、部品を含むマークなどにつ
いてのデータを格納している。共通データファイル部3
3b2 は、図形データファイル部33b1 に対応するよ
うに、入力されたマークについて、デバイスの変数およ
びアドレスを格納している。
【0069】ラダーファイル33aおよび画面ファイル
33bが、共通データファイル部33a2 ・33b2
よって互いに関連付けられているので、第1ないし第3
の表示/制御システムにおける表示動作および制御動作
は互いに関連する。
【0070】キーワードファイル33cは、図7に示す
ように、キーワード、マーク(マークの名称)およびラ
ダー命令とを関連付けて格納している。キーワードとし
ては、“switch”のような英名だけでなく、“SW”の
ような略号であってもよい。
【0071】キーワードの登録としては、(1)予めキ
ーワードのみを登録しておく方法と、(2)ユーザが自
由に登録する方法とがある。(1)の方法は、ラダーエ
ディタ32aおよび作画エディタ32bがソフトウェア
として作成される段階で登録が行われる。一方、(2)
の方法は、ラダーエディタ32aまたは作画エディタ3
2bを介してユーザが登録を行う。
【0072】ディスプレイ35は、CRT、LCDなど
によって構成されるが、パネルコンピュータであるコン
ピュータ装置3においては、液晶パネルやELパネルの
ような平板型表示素子によって構成される。入力装置3
6は、キーボード、マウスなどの入力操作を行うための
装置であり、特に、GUI(Graphical User Interface)
環境上で動作するエディタ部32での入力作業にはマウ
スなどの装置が適している。外部記憶装置37は、ハー
ドディスク装置などの磁気ディスクドライブ、CD−R
OMドライブなどの光ディスクドライブといった装置で
あり、少なくとも、前記の記録媒体5に記録されたプロ
グラムなどの情報を読み出すことができる装置を含んで
いる。インターフェース部38は、プログラマブル表示
器1との間でデータ通信を行う入出力部である。ラダー
エディタ32aで作成されたユーザプログラムおよび作
画エディタ32bで作成されたユーザ画面は、このイン
ターフェース部38を介してプログラマブル表示器1に
転送される。
【0073】続いて、第2の表示/制御システムについ
て説明する。
【0074】図8に示す第2の表示/制御システムは、
前述の第1の表示/制御システムと同様、プログラマブ
ル表示器1およびPLC2を含んでいるが、ここでのプ
ログラマブル表示器1は、さらにPLC機能を備えてお
り、入出力機器4…を直接制御するように構成されてい
る。このため、プログラマブル表示器1は、メモリ部1
2にSRAM12cを備えるとともに、前述の通信コン
トローラ19に加えて入出力ユニット(図中、I/Oユ
ニット)20およびI/O制御インターフェース21を
備えている。
【0075】SRAM12cは、ラダーエディタ32a
によって作成されたユーザプログラムを格納するエリア
を有している。また、FEPROM12bは、PLC機
能を備えるために、図9に示すように、表示制御システ
ムプログラムと、通信プロトコルと、ユーザ画面とをそ
れぞれ格納するエリアに加えて、制御機能プログラムと
ユーザプログラムとをそれぞれ格納するエリアを有して
いる。制御機能プログラムは、シーケンス制御の基本機
能を実現するためのプログラムである。
【0076】入出力ユニット20は、入出力機器4…が
接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路
などを備えている。I/O制御インターフェース21
は、CPU11と入出力ユニット20との間の信号の授
受を仲介するインターフェース回路であって、入出力メ
モリ、D/A変換器、A/D変換器などを備えている。
【0077】引き続き、第3の表示/制御システムにつ
いて説明する。
【0078】図10に示す第3表示/制御システムは、
ソフトウェアで動作するいわゆるオープンコントローラ
(ソフトウェアPLC)を中心として構成されている。
【0079】オープンコントローラは、コンピュータ装
置3によって構成されており、入出力機器4…を接続す
るために、前述の第1の表示/制御システムにおけるコ
ンピュータ装置3のインターフェース部38の代わりに
入出力ユニット(図中、I/Oユニット)39およびI
/O制御インターフェース40を備えている。
【0080】入出力ユニット39は、入出力機器4…が
接続可能となるように、多数の入出力端子、入出力回路
などを備えている。このような入出力ユニット39は、
I/Oボードとしてコンピュータ装置3内に実装される
が、リモートI/Oとしてコンピュータ装置3の外部に
独立して設けられてもよい。
【0081】I/O制御インターフェース40は、CP
U31と入出力ユニット39との間の信号の授受を仲介
するインターフェース回路であって、入出力メモリ、D
/A変換器、A/D変換器などを備えている。このI/
O制御インターフェース40は、入出力機器4…との間
で入出力されるデジタル信号またはアナログ信号をCP
U31とやり取りするようになっている。
【0082】また、コンピュータ装置3は、オープンコ
ントローラとして機能するように、インターフェースユ
ニット(図中、I/Fユニット)41を備えている。イ
ンターフェースユニット41は、イーサネット(登録商
標)などの汎用の通信プロトコルを用いるオープンネッ
トワーク8に対応した入出力部であり、オープンネット
ワーク8に接続されている。これによって、コンピュー
タ装置3は、オープンネットワーク8を介して他のコン
ピュータ装置、プログラマブル表示器、PLCなどと接
続される。
【0083】メモリ部34は、前述のSRAM12cと
同様、図9に示すように、表示制御システムプログラム
と、通信プロトコルと、画面データと、制御機能プログ
ラムと、ユーザプログラムとをそれぞれ格納するエリア
を有している。
【0084】このように構成されるコンピュータ装置3
は、入出力機器4…が配備されたターゲットシステムの
運転時(オンライン状態)では、作成された画面や現場
の様子をディスプレイ35に表示させることによってタ
ーゲットシステムの運転状況を監視するモニタとして機
能するとともに、ターゲットシステムにおける入出力機
器4…の制御を行う。このとき、コンピュータ装置3
は、ラダーエディタ32aで作成され、データファイル
33に格納されているユーザプログラムを、制御機能プ
ログラムにしたがって実行する。一方、コンピュータ装
置3は、ターゲットシステムの非運転時(オフライン状
態)において、ラダーエディタ32aまたは作画エディ
タ32bを起動することによってユーザプログラムまた
はユーザ画面を作成するためのエディタ装置として機能
する。
【0085】第1および第2の表示/制御システムで
は、ユーザプログラムおよびユーザ画面が、一旦データ
ファイル33に格納された後、それぞれPLC2および
プログラマブル表示器1にダウンロードされ、メモリに
格納される。第2の表示/制御システムでは、あるい
は、ユーザプログラムおよびユーザ画面が、一旦データ
ファイル33に格納された後、プログラマブル表示器1
にダウンロードされ、メモリ部12に格納される。第3
の表示/制御システムでは、ユーザプログラムおよびユ
ーザ画面がデータファイル33に格納される。
【0086】ここで、第1ないし第3の表示/制御シス
テムにおけるユーザプログラムおよびユーザ画面の作成
手順について、より詳細に説明する。
【0087】ユーザプログラムを作成しながらユーザ画
面を作成する場合は、図11のフローチャートに示す手
順にしたがう。ここでは、コンピュータ装置3におい
て、ラダーエディタ32aおよび作画エディタ32bが
起動されており、ディスプレイ35の表示部35a(図
12(a)参照)には、ユーザ画面作成用のエディタ画
面(第1エディタ画面)を表示するウインドウ(以降、
作画ウインドウと称する)32b1 およびユーザプログ
ラム作成用のエディタ画面(第2エディタ画面)を表示
するウインドウ(以降、ラダーウインドウと称する)3
2a1 が同時に開いているものとする。
【0088】まず、ラダーウインドウ32a1 上にて、
各入出力機器4または内部状態を対象としてラダー記号
を配置することによってラダー命令を選択し(S1
1)、このラダー命令をテンポラリファイルに登録する
(S12)。上記の内部状態とは、第1の表示/制御シ
ステムにおけるPLC2、第2の表示/制御システムに
おけるプログラマブル表示器1、および第3の表示/制
御システムにおけるコンピュータ装置3のそれぞれが備
えるPLC機能(カウンタ、タイマ、比較、その他各種
演算など)である。
【0089】次いで、選択されたラダー命令について使
用する変数を入力する(S13)。キーワードファイル
33cを検索することによって、この変数がキーワード
を含んでいるか否かを判断する(S14)。
【0090】変数がキーワードを含んでいる場合、検索
によってキーワードを介して抽出されたマークを作画ウ
インドウ32b1 に表示する(S15)。その後、表示
されたマークをテンポラリファイルに登録し(S1
6)、ユーザの操作に応じてユーザプログラムおよびユ
ーザ画面の作成処理を終了するか否かを判断する(S1
7)。ここで、終了しない場合はS11に処理を戻す一
方、終了する場合は作成されたユーザプログラムをデー
タファイル33に登録する(S18)。また、S14で
変数がキーワードを含んでいない場合は、処理がS17
に移行する。
【0091】ここで、図11のフローチャートの手順で
行われるユーザプログラムの具体例について説明する。
【0092】まず、図12(a)に示すように、ラダー
ウインドウ32a1 上には、ラダーエディタ32aによ
って既にスイッチ(入力)を表すラダー記号Lが選択さ
れて表示されている。また、作画ウインドウ32b1
開いておく。この状態で、図12(b)に示すように、
ラダーエディタ32aによってラダー記号Lについての
変数“switch1”が入力されると、ラダーウインドウ3
2a1 におけるラダー記号Lの付近に“switch1”が表
示される。このとき、キーワード管理部32cによっ
て、キーワードファイル33cにおいて上記の変数“sw
itch1”に対応するキーワード“switch”に“スイッ
チ”が関連付けられていること、および変数“switch
1”が作画エディタ32bに通知される。これにより、
作画エディタ32bによって、スイッチの変数“switch
1”を含むマークMが作画ウインドウ32b1 に表示さ
れる。
【0093】また、キーワード“switch”に複数のマー
クが関連付けらている場合は、図12(c)に示すよう
に、ダイアログボックスD1 が作画ウインドウ32b1
に表示される。このダイアログボックスD1 におけるス
イッチの機能を有する複数種類のマークの中から適当な
1つが選択されると、図12(d)に示すように、選択
されたマークのマークMが作画ウインドウ32b1 にブ
ラウザ表示されるとともに、スイッチの属性情報(変数
“switch1”および特性“ON”)を含むダイアログボ
ックスD2 が表示される。ここで、OKボタンがクリッ
クされると、作画ウインドウ32b1 上のマークMおよ
び属性情報が確定する。この結果、図12(b)に示す
ように、スイッチの変数“switch1”を含むマークMが
作画ウインドウ32b1 に表示される。
【0094】上記の処理によって、ユーザは、ラダーウ
インドウ32a1 上でスイッチのラダー記号を描画する
作業や必要な変数を入力することに伴って、作画ウイン
ドウ32b1 上で、そのラダー記号に関連付けられたマ
ークを自動的に生成することができる。これにより、マ
ークを選択して作画ウインドウ32b1 上に配置するた
めの作画エディタ32bでの変数などの入力作業を省く
ことができる。したがって、作画エディタ32bでの変
数などの誤入力が生じることもない。
【0095】一方、ユーザ画面を作成しながらユーザプ
ログラムを作成する場合は、図13のフローチャートに
示す手順にしたがう。ここでは、コンピュータ装置3に
おいて、前記の場合と同様、ラダーエディタ32aおよ
び作画エディタ32bが起動されており、ディスプレイ
35の表示部35a(図14(a)参照)には、ラダー
ウインドウ32a1 および作画ウインドウ32b1 が同
時に開いているものとする。
【0096】まず、作画ウインドウ32b1 上にて、各
入出力機器4または前述の内部状態を対象としてマーク
を選択し(S21)、このマークをテンポラリファイル
に登録する(S22)。次いで、選択されたマークにつ
いて使用する変数を入力する(S23)。キーワードフ
ァイル33cを検索することによって、この変数がキー
ワードを含んでいるか否かを判断する(S24)。
【0097】変数がキーワードを含んでいる場合、検索
によってキーワードを介して抽出されたラダー命令に対
応するラダー記号をラダーウインドウ32a1 に表示す
る(S25)。その後、表示されたラダー記号をテンポ
ラリファイルに登録し(S26)、ユーザの操作に応じ
てユーザプログラムおよびユーザ画面の作成処理を終了
するか否かを判断する(S27)。ここで、終了しない
場合はS21に処理を戻す一方、終了する場合は作成さ
れたユーザプログラムをデータファイル33に登録する
(S28)。また、S24で変数がキーワードを含んで
いない場合は、処理がS27に移行する。
【0098】ここで、図13のフローチャートの手順で
行われるユーザプログラムの具体例について説明する。
【0099】まず、図14(a)に示すように、作画ウ
インドウ32b1 上には、作画エディタ32bによって
既にスイッチ(入力)を表すマークMが選択されて表示
されている。また、ラダーウインドウ32a1 も開いて
おく。この状態で、図14(b)に示すように、作画エ
ディタ32bによってマークMについての変数“switch
1”が入力されると、作画ウインドウ32b1 における
マークM上に“switch1”が必要に応じて表示される。
【0100】このとき、キーワード管理部32cによっ
て、キーワードファイル33cにおいて上記の変数“sw
itch1”に対応するキーワード“switch”に“NO”が
関連付けられていること、および変数“switch1”がラ
ダーエディタ32aに通知される。これにより、ラダー
エディタ32aによって、スイッチの変数“switch1”
を含むラダー記号Lがラダーウインドウ32a1 に描画
されるとともに、スイッチの属性情報(変数“switch
1”)を含むダイアログボックスD3 が表示される。こ
こで、OKボタンがクリックされると、ラダーウインド
ウ32a1 上のラダー記号Lおよび属性情報が確定す
る。この結果、図14(c)に示すように、スイッチの
ラダー記号Lが変数“switch1”とともにラダーウイン
ドウ32a1に表示される。
【0101】また、キーワード“switch”に複数のラダ
ー命令(例えばNO(Normal Open)またはNC(Normal C
lose))が関連付けらている場合は、作画エディタ32
bによって変数を入力する際に、例えば、図12(d)
に示すダイアログボックスD2 のようなダイアログボッ
クスでスイッチの特性として“ON”(“NO”に対
応)または“OFF”(“NO”に対応)を併せて入力
しておく。これにより、スイッチの特性に応じてラダー
記号Lが、図14(b)に示すラダーウインドウ32a
1 に表示される。
【0102】上記の処理によって、ユーザは、作画ウイ
ンドウ32b1 上でスイッチのマークを選択する作業や
必要な変数を入力することに伴って、ラダーウインドウ
32a1 上で、そのマークに関連付けられたラダー記号
を自動的に生成することができる。これにより、ラダー
記号を選択してラダーウインドウ32a1 上に配置する
ためのラダーエディタ32aでの変数などの入力作業を
省くことができる。したがって、ラダーエディタ32a
での変数などの誤入力が生じることもない。
【0103】以上に述べたように、本実施の形態の表示
/制御システムでは、キーワード管理部32cを備える
ことによって、ラダーウインドウ32a1 または作画ウ
インドウ32b1 上でラダー記号またはマークの選択
(配置)を行うとともに変数を入力することによって、
他方のウインドウにラダー記号またはマークを自動的に
生成することができる。それゆえ、ユーザプログラムま
たはユーザ画面の作成のいずれか一方に習熟していれ
ば、その作業とともに他方の作業も容易に行うことがで
きる。
【0104】なお、本発明は、ラダー図だけではなく、
前述のIEC 6 1131-3 で規定された5言語を含む他の
言語によるプログラミングにおいても適用されるのは勿
論である。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明のエディタ装置
は、第1および第2エディタ手段は、制御対象機器の制
御機能部に対するアドレスに割り付けられた変数につい
て、値または文字列を入力可能であり、入力された各画
像ブロックについて、上記制御対象機器の変数およびア
ドレスを記憶すると共に、さらに、上記第1エディタ手
段の第1エディタ画面および第2エディタ手段の第2エ
ディタ画面に表示するために制御対象機器に対応して上
記第1および第2エディタ手段にそれぞれ用意されてい
る画像ブロックのうち機能的に関連するもの同士を単一
のキーワードで関連付けた状態で登録する登録手段と、
上記第1または第2エディタ手段の一方によって入力さ
れた変数が、上記登録手段で登録されたキーワードを含
んでいる場合、他方のエディタ手段の画像ブロックとし
て、該キーワードに関連付けられた画像ブロックを生成
するキーワード管理部とを備えている構成である。
【0106】これによって、一方のエディタ手段で入力
された変数が予め登録されたキーワードを含んでいれ
ば、その変数に対応する画像ブロックが他方のエディタ
画面に自動的に描画される。それゆえ、ユーザが少なく
とも一方のエディタ手段の操作に習熟していれば、他方
のエディタ手段の操作に習熟していなくても、一方のプ
ログラム作成とともに他方のプログラムを容易に作成す
ることができる。また、両エディタ手段の操作はそれぞ
れ独立して行われるので、ユーザに両エディタの操作性
における違和感を与えることがない。したがって、従来
のエディタの操作性を継承しながら、効率的に表示内容
プログラムおよび制御手順プログラムを作成することが
できるという効果を奏する。
【0107】本発明のエディタ装置は、上記構成に加え
て、上記変数は、上記第1エディタ手段の第1エディタ
画面上、および、第2エディタ手段の第2エディタ画面
上に、上記画像ブロックに併せて表示させる付帯情報で
あり、上記キーワード管理部は、一方のエディタ手段の
画像ブロックに関連する画像ブロックを他方のエディタ
手段に描画させる際、上記画像ブロックの変数としての
付帯情報と共に描画させる構成である。
【0108】上記のエディタ装置においては、上記キー
ワード管理部が、上記第1または第2エディタ手段に、
上記画像ブロックを上記変数とともに自動的に描画させ
るので、画像ブロックに関する名称やコメントなどの付
帯情報を画像ブロックと併せて表示させる場合に、その
付帯情報として変数を用いることができ、入力すべきパ
ラメータを増加させることがない。したがって、操作性
をより向上させることができるという効果を奏する。
【0109】本発明のエディタ装置は、第1エディタ手
段は、作画された画面に配された部品としてのマークの
制御対象機器の制御機能部に対するアドレスを、上記制
御対象機器の制御機能部に対するアドレスに割り付けら
れ、かつ、ユーザの所望の値または文字列として設定さ
れる変数を介して割り付けると共に、さらに、キーワー
ドと、上記制御手順プログラムを構成するラダー命令と
を関連付けて格納するキーワードファイルと、上記第1
エディタ手段によって入力された変数が、上記キーワー
ドファイルに格納されたキーワードを含んでいる場合、
第2エディタ手段によって生成される制御手順プログラ
ムのラダー命令として、当該キーワードに関連付けて格
納されたラダー命令を生成するキーワード管理部とを備
えている構成である。
【0110】それゆえ、第1エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応するマークを選択し、かつ
第1エディタ画面に表示させることにより、その変数の
入力操作だけで、第1エディタ画面に表示されたマーク
に関連するラダー命令を自動的に生成できるという効果
を奏する。
【0111】本発明のエディタ装置は、第2エディタ手
段は、制御手順プログラムを構成するラダー命令につい
て使用する変数として、上記制御対象機器の制御機能部
に対するアドレスに割り付けられ、かつ、ユーザの所望
の値または文字列として設定される変数を入力可能であ
り、さらに、キーワードと、第1エディタ手段が作画す
る際の部品としてのマークとを関連付けて格納するキー
ワードファイルと、上記第2エディタ手段によって入力
された変数が、上記キーワードファイルに格納されたキ
ーワードを含んでいる場合、当該キーワードに関連付け
て格納されたマークを、上記第1エディタ手段の第1エ
ディタ画面上に生成するキーワード管理部とを備えてい
る構成である。
【0112】それゆえ、第2エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応するラダー命令(記号)を
選択し、かつ第2エディタ画面に表示させることによ
り、その変数の入力操作だけで、第2エディタ画面に表
示されたラダー命令に関連するマークを第1エディタ画
面に自動的に表示させることが可能になるという効果を
奏する。
【0113】本発明のエディタプログラムが記録された
記録媒体は、エディタプログラムが、第1および第2エ
ディタ処理の少なくとも一方の特定エディタ処理を含
み、当該特定エディタ処理には、制御対象機器の制御機
能部に対するアドレスに割り付けられた変数の値または
文字列を入力可能であり、入力された各画像ブロックに
ついて、上記制御対象機器の変数およびアドレスを記憶
する処理が含まれていると共に、さらに、上記第1エデ
ィタ処理の第1エディタ画面および第2エディタ処理の
第2エディタ画面に表示するために制御対象機器に対応
して第1および第2エディタ処理にそれぞれ用意されて
いる画像ブロックのうち機能的に関連するもの同士を単
一のキーワードで関連付けた状態で登録する登録処理
と、上記特定エディタ処理によって入力された変数が、
上記登録処理で登録されたキーワードを含んでいる場
合、他方のエディタ処理のエディタ画面上の画像ブロッ
クとして、該キーワードに関連付けられた画像ブロック
を生成するキーワード管理処理とを含んでいる構成であ
る。
【0114】これによって、本発明のエディタ装置と同
様、特定エディタ処理で入力された変数を含むキーワー
ドに関連付けられた画像ブロックが他方のエディタ画面
に表示される。それゆえ、変数の入力操作だけで、特定
エディタ処理のエディタ画面に表示された画像ブロック
に関連する画像ブロックを他方のエディタ画面に自動的
に表示させることが可能になる。したがって、従来のエ
ディタの操作性を継承しながら、効率的に表示内容プロ
グラムおよび制御手順プログラムを作成することができ
るという効果を奏する。さらに、この記録媒体によれ
ば、エディタプログラムが第1または第2エディタ処理
少なくとも一方と、上記登録処理および上記キーワー
ド管理処理とを含んでいるので、第1エディタ処理と第
2エディタ処理とが独立したエディタプログラムに含ま
れているような形態であっても本発明を適用することが
できる。
【0115】本発明のエディタプログラムが記録された
記録媒体は、エディタプログラムが第1エディタ処理を
含み、当該第1エディタ処理は、作画された画面に配さ
れた部品としてのマークの制御対象機器の制御機能部に
対するアドレスを、上記制御対象機器の制御機能部に対
するアドレスに割り付けられ、かつ、ユーザの所望の値
または文字列として設定される変数を介して割り付ける
と共に、さらに、キーワードと、上記制御手順プログラ
ムを構成するラダー命令とを関連付けて格納するキーワ
ードファイルと、上記第1エディタ処理によって入力さ
れた変数が、上記キーワードファイルに格納されたキー
ワードを含んでいる場合、第2エディタ処理によって生
成される制御手順プログラムのラダー命令として、当該
キーワードに関連付けて格納されたラダー命令を生成す
るキーワード管理処理とを備えている構成である。
【0116】それゆえ、本発明のエディタ装置と同様、
第1エディタ処理での変数の入力と併せて、この変数に
対応するマークを選択し、かつ第1エディタ画面に表示
させることにより、その変数の入力操作だけで、第1エ
ディタ画面に表示されたマークに関連するラダー命令を
自動的に生成できるという効果を奏する。
【0117】本発明のエディタプログラムが記録された
記録媒体は、エディタプログラムが第2エディタ処理を
含み、当該第2エディタ処理は、上記制御手順プログラ
ムを構成するラダー命令について使用する変数として、
上記制御対象機器の制御機能部に対するアドレスに割り
付けられ、かつ、ユーザの所望の値または文字列として
設定される変数を入力可能であり、さらに、キーワード
と、第1エディタ処理が作画する際の部品としてのマー
クとを関連付けて格納するキーワードファイルと、上記
第2エディタ処理によって入力された変数が、上記キー
ワードファイルに格納されたキーワードを含んでいる場
合、当該キーワードに関連付けて格納されたマークを、
上記第1エディタ処理の第1エディタ画面上に生成する
キーワード管理処理とを備えている構成である。
【0118】それゆえ、第2エディタ手段での変数の入
力と併せて、この変数に対応するラダー命令(記号)を
選択し、かつ第2エディタ画面に表示させることによ
り、その変数の入力操作だけで、第2エディタ画面に表
示されたラダー命令に関連するマークを第1エディタ画
面に自動的に表示させることが可能になるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る第1の表示/制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記第1の表示/制御システムにおけるプログ
ラマブル表示器のFEPROMに格納されるプログラム
を示す説明図である。
【図3】上記プログラマブル表示器などで表示されるユ
ーザ画面に含まれる処理指示語の基本的フォーマットを
示す説明図である。
【図4】上記プログラマブル表示器の表示動作の処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられるラダーファイルの構成を示す説
明図である。
【図6】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられる画面ファイルの構成を示す説明
図である。
【図7】本発明の各表示/制御システムにおけるコンピ
ュータ装置に設けられるキーワードファイルの構成を示
す説明図である。
【図8】本発明の実施の一形態に係る第2の表示/制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図9】第2および第3の表示/制御システムにおける
プログラマブル表示器のFEPROMに格納されるプロ
グラムを示す説明図である。
【図10】本発明の実施の一形態に係る第3の表示/制
御システムの構成を示すブロック図である。
【図11】上記の各表示/制御システムで実行される、
ユーザプログラムを作成しながらユーザ画面を作成する
手順を示すフローチャートである。
【図12】(a)ないし(d)は図11の手順の具体例
を示す説明図である。
【図13】上記の各表示/制御システムで実行される、
ユーザ画面を作成しながらユーザプログラムを作成する
手順を示すフローチャートである。
【図14】(a)ないし(c)は図13の手順の具体例
を示す説明図である。
【符号の説明】 1 プログラマブル表示器(表示機能部、制御機
能部) 2 PLC(制御機能部) 3 コンピュータ装置(表示機能部、制御機能
部) 4 入出力機器(制御対象機器) 5 記録媒体 32a ラダーエディタ(第2エディタ手段) 32a1 ラダーウインドウ(第2エディタ画面) 32b 作画エディタ(第1エディタ手段) 32b1 作画ウインドウ(第1エディタ画面) 32c キーワード管理部(登録手段) 33 キーワードファイル L ラダー記号(画像ブロック) M マーク(画像ブロック)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象機器の状態を表示する表示機能部
    と、該制御対象機器の動作を制御する制御機能部とを有
    する表示/制御システムを対象として、上記表示機能部
    が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
    ムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成する
    第1エディタ手段と、上記制御機能部が実行する制御の
    手順を定めるための制御手順プログラムを第2エディタ
    画面上での入力操作に応じて作成するための第2エディ
    タ手段とを備えるエディタ装置であって、 上記第1および第2エディタ画面に表示するために上記
    制御対象機器に対応して上記第1および第2エディタ手
    段にそれぞれ用意されている画像ブロックのうち機能的
    に関連するもの同士を単一のキーワードで関連付けた状
    態で登録する登録手段と、 上記制御対象機器のアドレスに割り付けられ、かつ上記
    キーワードを含んでいる変数が、いずれか一方の上記第
    1または第2エディタ手段によって入力されると、該キ
    ーワードに関連付けられた画像ブロックを選択し、他方
    のエディタ画面に表示させる選択表示手段とを備えてい
    ることを特徴とするエディタ装置。
  2. 【請求項2】上記選択表示手段が、上記第1または第2
    エディタ手段に、上記画像ブロックを上記変数とともに
    自動的に描画させることを特徴とする請求項1に記載の
    エディタ装置。
  3. 【請求項3】制御対象機器の状態を表示する表示機能部
    と、該制御対象機器の動作を制御する制御機能部とを有
    する表示/制御システムを対象として、上記表示機能部
    が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
    ムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成する
    第1エディタ処理と、上記制御機能部が実行する制御の
    手順を定めるための制御手順プログラムを第2エディタ
    画面上での入力操作に応じて作成するための第2エディ
    タ処理とを含むエディタプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、 上記第1および第2エディタ画面に表示するために上記
    制御対象機器に対応して上記第1および第2エディタ処
    理にそれぞれ用意されている画像ブロックのうち機能的
    に関連するもの同士を単一のキーワードで関連付けた状
    態で登録する登録処理と、 上記制御対象機器のアドレスに割り付けられ、かつ上記
    キーワードを含んでいる変数が、いずれか一方の上記第
    1または第2エディタ処理によって入力されると、該キ
    ーワードに関連付けられた画像ブロックを選択し、他方
    のエディタ画面に表示させる選択表示処理とを備えてい
    ることを特徴とするエディタプログラムを記録した記録
    媒体。
  4. 【請求項4】制御対象機器の状態を表示する表示機能部
    と、該制御対象機器の動作を制御する制御機能部とを有
    する表示/制御システムを対象として、上記表示機能部
    が実行する表示の内容を定めるための表示内容プログラ
    ムを第1エディタ画面上での入力操作に応じて作成する
    第1エディタ処理または上記制御機能部が実行する制御
    の手順を定めるための制御手順プログラムを第2エディ
    タ画面上での入力操作に応じて作成するための第2エデ
    ィタ処理のいずれか一方を含むエディタプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 上記第1および第2エディタ画面に表示するために上記
    制御対象機器に対応して上記第1および第2エディタ処
    理にそれぞれ用意されている画像ブロックのうち機能的
    に関連するもの同士を単一のキーワードで関連付けた状
    態で登録する登録処理と、 上記制御対象機器のアドレスに割り付けられ、かつ上記
    キーワードを含んでいる変数が、いずれか一方の上記第
    1または第2エディタ処理によって入力されると、該キ
    ーワードに関連付けられた画像ブロックを選択し、他方
    のエディタ画面に表示させる選択表示処理とを備えてい
    ることを特徴とするエディタプログラムを記録した記録
    媒体。
  5. 【請求項5】上記選択表示処理が、上記第1または第2
    エディタ処理に、上記画像ブロックを上記変数とともに
    自動的に描画させることを特徴とする請求項3または4
    に記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059356A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 David R Walker 制御装置における実際データの表示と監視用システム
JP2010218042A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Omron Corp Plcのプログラム開発支援装置

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