JP2001074855A - 行動情報特定装置およびシステム - Google Patents
行動情報特定装置およびシステムInfo
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Abstract
「どこで」「何を」行うかを正確に捕らえることが従来
不十分である。 【解決手段】出入り口付近にRF−ID用のアンテナ4
および移動方向検出手段5を設置し、室内に位置特定手
段6を設置する。RF−ID2のアンテナ4はタグ3か
らの電波を常時受信待ち受け状態にある。タグ3を体の
一部に取り付けた人体が出入り口を接近すると、アンテ
ナ5はタグ3の特定周波数を受信する。この状態で仮の
同定状態とする。次に、室外から室内に人体が移動し、
移動方向検知手段6が人体の移動を検知し、完全に入室
をしたタイミングで、完全な同定状態とする。これらの
センサ信号の収集と判断の処理はセンサ信号処理手段7
で行われる。
Description
等の状態が変化する物体の動作および行動の計測に係わ
り、その動作および行動の計測方法、およびその方法を
用いた装置、およびその装置を含むシステムに関する。
に高齢者の介護が注目されている。特に、痴呆症患者や
徘徊を伴う高齢者の介護は大変重要視され、さまざまな
技術の提案がなされている。これらの高齢者の行動を追
跡し、異常行動を行った場合に本人や外部に通報する手
段は介護の観点から大変有効であると考えられる。ま
た、高齢者に限らず人の行動を計測し、解析すること
で、たとえば行動パターンを得ることができるならば、
照明や空調を快適に制御したり、安全に動作させること
が可能となり、人の生活に大変有効である。
も行動を計測することは有効で、動物の場合はいままで
わからなかった生態の研究に用いることが可能であり、
機械においても状態や動作を計測することができれば、
効率よく、安全に稼動させることができ、生産活動など
の観点から大変有効である。
(何が)」「どこで」「何を」行うかを捕らえることは
大変重要である。これは個人や特定物体を同定し、室内
の位置を検出し、動作や姿勢を検出する必要がある。
DやCCD画像からの画像認識による方法が挙げられ
る。RF−IDは人体や物などの移動体に取り付けられ
たタグ(トランスポンダともいう。以下タグに統一)の
識別情報をコンピュータなどの処理装置に接続されたア
ンテナ(リーダーともいう。以下アンテナ)が特定周波
数の電波を受信し、対象物を自動的に識別するシステム
である。
いて大きく2つに分類できる。1つは低周波を用いた近
距離タイプで、タグとアンテナの読み取り距離が50c
m前後以下のものである。これらは、タグをアンテナに
かざしたり、タグをズボンの端に縫込み、床設置のアン
テナで読み取るのが一般的である。もう1つは、マイク
ロ波を用いた遠距離タイプで、タグとアンテナの読み取
り距離が1mを超えるようなものである。これらは、体
の一部や物体の一部に携帯させることにより、アンテナ
の近傍を通過した際に、意識することなく、タグ情報を
読み取ることが可能である。
法は、出入り口を通過する人体や物体をCCDカメラに
より撮影し、人体の顔面や物体の形状やマークなどの特
徴量を画像認識により抽出し、あらかじめ登録されてい
る固有の特長量と照合することにより、個人や特定の物
体の同定をおこなうものである。
は、CCD画像からの抽出や二次元の赤外線センサによ
って得られた温度分布情報からの抽出等が挙げられる。
その他、非常に大きな建物内であれば、PHSなどを用
いて複数の基地局からの電波の強度から大よその位置を
特定する方法が提案されている。
計や水銀スイッチ等を用いて静止状態と動作状態を判別
する方法が提案されている。最近では、種々の加速度セ
ンサやジャイロセンサ(角加速度センサ)が高性能化
し、それらを用いて、歩行状態、体の傾き、歩く方向等
を検出する方法が提案されている。
(何が)」「どこで」「何を」行うか検出することを目
的として各種の方法が提案されているが、これらは単一
の機能しか満足することができない。つまり、「誰が
(何が)」「どこで」「何を」行うことを総合的に判別
することができない。RF−IDは室内に入る特定個人
や物体を同定することが可能であるが、複数人が入室し
た場合、人体や物体の位置を特定する方法を用いても、
「誰が(何が)」「どこに」いるかは判別することがで
きない。加速度センサを用いて例えば姿勢を検出するこ
とができたとしても、どの位置でその姿勢をとっている
かは、判別することは不可能である。
存在する。個人や特定物体を同定する方法として挙げた
RF−IDにおいて、近距離タイプは、タグとアンテナ
の通信距離が短いことから、意識的にタグをアンテナに
かざす必要がある。一方、遠距離タイプはタグとアンテ
ナの通信距離が長いために、出入り口を通過した場合の
み認識するのではなく、入室せずにアンテナのそばを通
っただけで認識してしまう場合がある。CCD画像から
個人や物体を同定する方法は、画像から特徴量を抽出す
る必要があるため、例えば遮蔽物によってや夜間におい
て顔面が見えない場合、人体の検出は全くできない。
の人体や物体の入退室を正確に捉え、その時点で、個人
や物体の同定を行ったうえで、その物体や人体の位置や
姿勢などを検出することで、上述の「誰が」「どこで」
「何を」行うかという行動情報を複合的に得ることがで
き、数々のアプリケーションに対応可能な行動情報を容
易にかつ正確に得ることができる行動計測方法および装
置およびシステムを提供することを目的とするものであ
る。
めに、室内への人体や物体の入退室を移動方向を検知す
る手段によって正確に捉え、その時点で、RF−IDに
より、個人や物体の同定を行う。入退出のタイミングを
正確に測定することにより、近距離タイプRF−IDに
おいて従来課題であったタグをアンテナにかざす煩わし
さは解決し、遠距離RF−IDにおいて従来課題であっ
た室内に人体や物体が、入室せずにアンテナのそばを通
った場合に誤判定してしまう問題も解決することができ
る。
定の人体や物体を把握することができるため、特定され
た人体および物体のみの位置や姿勢などをセンサ等で検
出・把握することが可能である。たとえば、人体や物体
の一部に取り付けられたセンサによりその姿勢を検出
し、基地局とその姿勢情報のやり取りを通信によって行
う際に、となりの室内に存在する人体や物体の情報も基
地局は受信してしまう。しかし、あらかじめ、その室内
に存在する人体や物体は同定されているので、その室内
に存在する人体や物体の情報と隣の室内に存在する人体
や物体の情報は明確に区別することができる。
り口にRF−IDおよび移動方向を検知する手段と、室
内に1つ以上の位置検出手段と、前記RF−IDおよび
移動方向を検知する手段と、位置検出手段から行動情報
を求めるセンサ信号処理手段と、を備えた構成とし、人
体あるいは物体に、その人体あるいは物体の状態を判別
する手段を携帯させることを特徴とするものである。
明によれば、行動情報特定装置により、室内に入室する
人体や物体を同定し、室内での位置、姿勢、生理情報な
どの個々の行動を正確に計測することが可能となる。
別する手段は、基地局と無線で通信を行い、さらにその
基地局はネットワークへ接続することにより、複数の室
内や特定空間の人体や物体の行動情報を一括で管理する
ことができ、建物全体の人体や物体の行動をリアルタイ
ムで把握することができ、異常検知や空調・照明の制御
やセキュリティなど数限りないアプリケーションが考え
られる。
て図1から図15を用いて説明する。 (実施の形態1)実施の形態1の行動情報特定装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施の形態の行動情報特定装置の概略構成図を示すもので
ある。以下に本実施の形態における構成を説明する。本
実施の形態は、センサ群としてRF−ID2と移動方向
検出手段5と位置検出手段7から構成される。
グ3とそのタグ3から送信される特定周波数の電波を受
信するアンテナ4、タグ3から得られた信号を処理する
センサ信号処理手段7から構成される。
センサなどを用いて、人体や物体の移動方向に応じたセ
ンサ出力をするものであり、移動方向検出手段5から出
力されるセンサ信号をセンサ信号処理手段7において処
理し、人体や物体の入室や退出の移動方向の判定を行
う。
二次元温度分布を測定可能な赤外線センサや赤外線カメ
ラからの画像抽出からや、人体や物体に電波発生源を取
り付け、その電波を室内に設置された1つ以上のアンテ
ナにより、その電波の強度や方向から、人体や物体の位
置を特定するものであり、CCDカメラや赤外線セン
サ、アンテナから得られた信号をセンサ信号処理手段7
において処理し、室内での床面における2次元座標を算
出することができる。
する。出入り口付近にRF−ID用のアンテナ4および
移動方向検出手段5を設置し、室内に位置特定手段6を
設置する。RF−ID2のアンテナ4はタグ3からの電
波を常時受信待ち受け状態にある。タグ3を体の一部に
取り付けた人体が出入り口を接近すると、アンテナ5は
タグ3の特定周波数を受信する。この状態で仮の同定状
態とする。
方向検知手段6が人体の移動を検知し、完全に入室をし
たタイミングで、完全な同定状態とする。同定が完了し
た後、位置特定手段6を用いて人体および物体の位置を
特定する。これらのセンサ信号の収集と判断の処理はセ
ンサ信号処理手段7で行われる。 (実施の形態2)実施の形態2の行動状態特定装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図2は本発明の一実
施の形態の行動状態特定装置の概略模式図を示すもので
ある。また、図3は本発明の一実施の形態の移動方向検
知手段を用いたID同定手順を示すものである。以下に
本実施の形態における動作および方法について、廊下か
ら室内に人体が入室するケースを説明する。
に携帯して入室しようとする。出入り口に接近すると移
動方向検出手段5が人体を検出し、出入り口の通過開始
を確認する(S1)。そのタイミングでRF−IDのア
ンテナ4はタグ3の特定周波数の受信を開始する(S
2)。さらに、入室を続行するとアンテナ4の受信範囲
にタグ3が進入するため、ID電波を受信する(S
3)。この状態を仮同定状態とする(S5)。
が完全に出入り口の通過を完了したと確認した場合(S
5)、本同定状態とし(S6)、それ以後、その室内か
らの退出がない限り、同定されたIDに対して各センサ
からの情報受信待機状態となる(S7)。ここで位置特
定手段6は同定されたIDの個数に対応して、人体およ
び物体の位置特定を行う。
に廊下側に移動した場合は通過の完了を移動方向検出手
段5が確認していないため、本同定状態に入ることはな
い。
説明と同様である。まず、出入り口に接近すると移動方
向検出手段5が人体を検出し、出入り口の通過開始を確
認する。そのタイミングでRF−IDのアンテナ4はタ
グ3の特定周波数の受信を開始する。さらに退室を続行
するとアンテナ4の受信範囲にタグ3が進入するため、
ID電波を受信する。この状態を仮同定状態とする。さ
らに退室を続行し、移動方向検出手段5が完全に出入り
口の通過を完了したと確認した場合、本同定状態とな
り、それ以後、室内への入室がない限り、同定されたI
Dに対して各センサの情報受信は解除される。ここで位
置特定手段6は同定されたIDが存在しないため、位置
特定を行うことはない。 (実施の形態3)実施の形態3の行動状態特定装置にお
ける移動方向検出手段5について図面を参照しながら説
明する。図4は本発明の一実施の形態の行動状態特定装
置における移動方向検出手段5の設置位置と検知エリア
を示すものであり、天井から床に向かってみたものであ
る。
設置する。本実施の形態における移動方向検出手段5と
しては赤外線センサを用い、図中のABCの3つの範囲
をそれぞれの素子が同時に検知するような構成となって
いる。このセンサは、被検出物体の輻射温度に対応した
センサ出力を出力するため、人体がセンサの検知範囲に
存在するか、なにもない状態(背景)か区別するため
に、センサ出力をしきい値によって2値化するようにな
っている。
示す。図において、それぞれの四角は2値化結果であ
り、黒が人体の存在を示し、白が背景を示す。また横方
向が各センサ検知領域方向、縦方向が時間の流れを示し
ている。
知方法を説明する。実施の形態2において説明したのと
同様に、人体が室外から室内に入室しようとする場合、
センサの検知領域A、B、Cを順に通過していくため、
センサ出力に2値化結果の時系列のデータは図5(1)
のようになる。一方、人体が室内から室外へ退室しよう
とする場合、センサの検知領域C、B、Aを順に通過し
ていくため、センサ出力のニ値化結果の時系列データは
図5(2)のようになる。
て、Aの領域からBの領域まで進入し、アンテナ4の直
下まで来たが、入室しなかった場合である。この場合、
Cの領域まで進入していないために、仮同定状態を保持
し、本同定状態にはならない。仮同定状態の保持時間を
設定しておけば、自動的に仮同定状態も解除される。
た場合で、この状態も前述と同様に仮同定状態にはなる
が、本同定状態にはならない。また、ここでは図を用い
た説明はしないが、2人以上が連続で入室する場合など
には検知エリアをさらに細分化して精度を向上すること
ができる。さらに2人が同時に入室と退出する場合や出
入り口の間口が広い場合ににおいても、センサを複数個
設置することで対応可能となる。
ンサを用いることにより、室内への入退出を正確に把握
することができ、RF−IDにおけるタグの受信タイミ
ングも極めて正確に捕らえることができ、同定精度の向
上を達成することが可能となる。なお、ここでは赤外線
センサの例を説明したが、これに限定されるものではな
く、光や超音波を用いた距離センサを使用した場合にお
いても人体の存在の有無をニ値化することによって同様
の結果が得られる。 (実施の形態4)実施の形態4の行動状態特定装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図6は本発明の一実
施の形態の行動状態特定装置の概略模式図を示すもので
ある。室内には特定周波数の電波を受信する電波強度測
定用アンテナ10が部屋の4隅上部に設置され、電波強
度解析手段8と接続されている。
に取り付けている。部屋に入室した人体1が携帯する個
人携帯端末9に内蔵される発信機は特定周波数の電波を
発信する。その電波を電波強度測定用アンテナ10で受
信し、その電波の強度比を電波強度解析手段8で解析
し、室内の人体1の位置を算出する。 (実施の形態5)実施の形態4において説明した行動状
態特定装置について、具体的な人体位置特定方法を図面
を参照しながら説明する。本実施の形態では2例説明す
る。
1である。図7の上図は室内を上から見たものである。
部屋のコーナーAの上方に設置されたアンテナ10は電
波強度と指向性を測定することが可能で、電波の指向性
については±x度測定できるものとする。実施の形態4
において説明した個人携帯端末9に内蔵された発信機か
ら発信された特定周波数の電波の電波強度と指向性の測
定例を図7の下図に示す。電波強度とアンテナと発信機
の間の距離とは相関関係があるため、本測定例の場合、
電波強度のピーク値と指向性角度から図7の上手に示す
☆印の位置に人体が存在すると考えられる。本測定例の
場合、アンテナ10に電波の指向性を測定する機能を持
たせる必要があるため、若干コストがかかる。
強度を測定することによって、位置特定をする方法を説
明する。図8はその測定例2である。本測定例では部屋
のコーナーABCDの上方に設置したアンテナにより、
個人携帯端末9に内蔵された発信機から発信された特定
周波数の電波の電波強度を測定する。それぞれのアンテ
ナが受信した電波の受信強度は、あらかじめ求められて
いる電波強度とアンテナと発信機の間の距離との相関関
係からそれぞれのコーナーからの距離を算出することが
できる。それぞれのコーナーを中心とした円が重なった
部分が発信機の位置であり、測定例では☆印の位置に人
体が存在していると考えられる。
と4つの場合を説明したが、これらアンテナの数は制限
されるものではない。また、言うまでもなくアンテナの
数を増やすことによって、精度を位置特定の精度を向上
させることができる。 (実施の形態6)実施の形態6の行動状態特定装置にお
ける位置特定手段について図面を参照しながら説明す
る。図9は本発明の一実施の形態の行動状態特定装置に
おける二次元赤外線センサを用いた位置特定手段につい
ての概略模式図である。
を横から見たものが図9上図であり、上から見たものが
図9下図である。複数受光部を備えた焦電型1次元アレ
イ素子の前面にチョッパを設置し、図9下図の円周方向
に回転させるとチョッピングのタイミングにより円周方
向にも視野が分割され、図のように室内の二次元温度分
布を測定することが可能である。本実施例では、受光部
が6つであるので、半径方向で6分割、円周方向で24
分割となっている。測定物体の温度はチョッパの温度を
基準に容易に算出することができるので、適当なセンサ
出力の閾値を設定し、人体が存在する領域を抽出するこ
とが可能である。さらにセンサからの距離による人体の
見かけの大きさが決定されるため、人体近傍温度の領域
と人体の領域とを区別することができ、人体抽出精度を
上げることができる。
る位置を床面上の座標で求めることができる。この方法
は、二次元赤外線センサを用いた場合に限らず、二次元
の赤外線カメラから得られた熱画像を分割することによ
って同様に、人体領域を抽出することが可能であり、同
様の効果を得ることができる。
元温度分布を測定し、人体を抽出したのに対し、CCD
カメラを用いた可視画像を測定し、人体を抽出する方法
について述べる。ここでは図を用いた説明はしないが、
室内の上方に床面方向を視野とするCCDカメラを複数
台設置し、可視画像を測定する。人体領域の抽出は、移
動体の輪郭抽出や顔面の肌色抽出などの手法を用いて行
う。さらに、カメラからの距離による人体の見かけの大
きさが決定されるため、人体抽出精度を上げることがで
きる。カメラの視野内での位置と実際の床面上の位置と
の相関データをあらかじめ、測定するか、計算で求めて
おき、カメラの視野内で抽出した人体画像から実際の人
体の存在する位置を求めることができる。 (実施の形態7)実施の形態7の行動状態特定装置にお
ける位置特定手段について図面を参照しながら説明す
る。図10は本発明の一実施の形態の行動状態特定装置
の概略模式図を示すものである。出入り口で移動方向検
知手段5によって入室が確認された人体1はRF−ID
2のアンテナ4によってID検出される。入室後、位置
特定手段6によって位置特定が行われるが、その際、I
D情報と位置情報は通信によってセンサ信号処理手段7
に集約されるので、「誰が」「どこに」いるという情報
を得ることができる。
において説明した個人携帯端末9から特定周波数を個々
人で変えることによって、良好にそれぞれに人体の位置
情報を得ることができる。1人の場合も複数人の場合も
出入り口でID特定を行なっているので、万が一個人携
帯端末9から送信される電波が隣りの部屋の装置に受信
されたとしても隣りの部屋ではID特定を行なわれてい
ないので、誤まって検知されることはない。 (実施の形態8)実施の形態8の行動状態特定装置にお
ける状態判別手段について図面を参照しながら説明す
る。図11は本発明の一実施の形態の行動状態特定装置
の概略模式図を示すものである。
1つ以上のセンサから構成されており、人体の状態、た
とえば、姿勢、歩行状態(水平歩行・階段昇り・階段降
り)、活動状態(安静・通常活動・激しい活動)、生理
状態(心拍・血圧・体温・発汗)の情報を測定し、送信
部12を介して、センサ信号処理手段7に送信される。
場所は、特に制限されるものではない。つまり、状態判
別手段9においてセンサ出力の解析を完了し、各種の人
体の状態を得ても良いし、センサの生出力を送信部12
からセンサ信号処理手段7に送信した後、センサ信号処
理手段7において解析し、各種人体の状態情報を得ても
よい。また、状態判別手段9および送信部12は前述の
個人携帯端末に内蔵させても良い。 (実施の形態9)実施の形態9の行動状態特定装置にお
ける状態判別手段について説明する。本実施の形態にお
いては状態判別装置9および送信部12は個人携帯端末
9に内蔵した。実施の形態7において説明したのと同様
に出入り口でRF−ID2と移動方向検出手段5によっ
てID検出された人体1は、入室が確認される。
検知が行なわれ、その情報がセンサ信号処理手段7に送
信される。その際、ID情報もセンサ信号処理手段7に
通信され、情報のやり取りが行なわれるので、「誰が」
「どこで」「何を」しているという情報を得ることがで
きる。
において説明した個人携帯端末9から特定周波数を個々
人で変えることによって、良好にそれぞれに人体の位置
情報を得ることができ、さらに個人の状態情報を付加す
ることができる。
D特定を行なっているので、万が一送信部から送信され
る電波が隣りの部屋の装置に受信されたとしても隣りの
部屋ではID特定を行なわれていないので、誤まって検
知されることはない。 (実施の形態10)実施の形態10の行動状態特定装置
における状態判別手段について図面を参照しながら説明
する。図12は本発明の一実施の形態の状態判別手段の
概略模式図を示すものである。
部に固定される。本実施の形態では加速度センサ16お
よびレートジャイロ17を用いて、姿勢、歩行の状態、
動線などを検知するものである。姿勢については3軸の
加速度センサ16の重力の分力成分を測定し、体の傾斜
を求める。また歩行の状態は加速度センサ16の重力方
向の出力を解析することで、停止状態か歩行状態か、ま
た歩行も階段昇りなのか階段降りなのかを判別する。
と同様、人体の動線を求めるために用いる。これら内蔵
されるセンサの信号は信号処理手段19において解析さ
れ、各種状態情報としてアンテナ18から送信される。
ない場合などこの装置をとりつけた人に対し、呼びかけ
を行なうものであり、それに対しリセットをかけるなど
の反応がない場合、アンテナ18から異常状態信号を送
信する。この異常状態信号が送信された場合は、人が安
否を確認するという対応や外部への通報を行なう。
ャイロの組みあわせについて説明したが、本発明はそれ
に制限されることはなく、たとえば姿勢情報を傾斜角セ
ンサで取得したりすることは可能である。
ス21を介して、外部のセンサからの情報を取得するこ
とも可能である。たとえば、時計型のセンサユニット内
部に心拍センサや温度センサを用いた体温センサ、湿度
センサを用いた発汗センサを内蔵させ、腕に取り付けて
前記センサ情報をオプションセンサのインターフェース
21から取り込むことが可能である。もちろんこの場
合、有線で取り込んでも良いし、無線で取り込んでもか
まわない。さらに本状態判別手段の取り付け場所は特に
制限されるものではなく、体の一部であればどこでもよ
い。 (実施の形態11)実施の形態11の行動状態特定装置
におけるネットワーク接続について図面を参照しながら
説明する。図13、図14は本発明の一実施の形態の行
動状態特定装置の概略模式図を示すものである。実施の
形態10までに説明した行動状態特定装置はセンサ信号
処理手段7を介して、基地局13と接続される。この基
地局13は部屋一つ一つに設置される。
れる他の基地局14はネットワーク接続され、さらに中
央局15に接続される。このようにネットワーク接続さ
れることによって、各部屋での情報がすべて共有化で
き、中央局においては全部屋の状態を把握することがで
きる。中央局にはモニタなど表示装置を設置すれば、そ
れぞれの部屋の状態を一覧することが可能である。これ
は通常の家庭はもちろんのこと、高齢者を介護すること
を目的とした施設などでは介護人の負担を大幅に軽減す
ることができる。本実施例ではネットワークの種類につ
いて特に言及していないが、これは特に制限をうけるも
のではない。
の行動状態特定装置により信頼性の高い、低コストな行
動状態検知が可能となる。
装置の概略構成図
装置の概略模式図
手段を用いたID同定手順
装置における移動方向検知手段の設置位置と検知エリア
手段の移動検知例
装置の概略模式図
方法についての測定例
方法についての測定例
装置における二次元赤外線センサを用いた位置特定手段
についての概略模式図
定装置の概略模式図
定装置の概略模式図
手段の概略模式図
特定装置の概略模式図
特定装置の概略模式図
Claims (12)
- 【請求項1】室内の出入り口で、人体もしくは物体の移
動方向を検知する移動方向検出手段と、RF−ID用タ
グを装着した人体もしくは物体を検出し特定するRF−
IDと、室内に設けられ、人体もしくは物体の位置を検
出する位置検出手段と、前記RF−ID、前記移動方向
検出手段と前記位置検出手段から、人体もしくは物体の
行動情報を求めるセンサ信号処理手段とを備えたことを
特徴とする行動情報特定装置。 - 【請求項2】前記RF−IDのアンテナは、前記移動方
向検出手段が前記タグを装着した人体もしくは物体が出
入り口を通ったことを検知した場合のみ前記タグから発
信する特定周波数の電波を同定することを特徴とする請
求項1記載の行動情報特定装置。 - 【請求項3】前記移動方向検出手段が赤外線センサもし
くは光や超音波を用いた距離センサであることを特徴と
する請求項1記載の行動情報特定装置。 - 【請求項4】前記位置検出手段は、特定周波数の電波を
送信する送信部と、室内に設置された複数個のアンテナ
と、そのアンテナによって受信された前記送信部からの
電波の強度および方向を解析する電波強度解析手段とを
備えたことを特徴とする請求項1記載の行動情報特定装
置。 - 【請求項5】前記送信部から発信される特定周波数の電
波を前記アンテナによって受信し、その電波の強度およ
び方向から前記送信部を装着した人体もしくは物体の位
置を特定する請求項4記載の行動情報特定装置。 - 【請求項6】前記位置特定手段が可視光もしくは赤外線
の2次元画像のカメラであって、前記カメラから得られ
た二次元画像の解析により人体もしくは物体の抽出を行
うことを特徴とする請求項1記載の行動情報特定装置。 - 【請求項7】前記位置検出手段は前記センサ信号処理手
段と通信する手段を備え、出入り口で特定された人体お
よび物体のみの室内位置特定を行うことを特徴とする請
求項1記載の行動情報特定装置。 - 【請求項8】前記人体あるいは物体の状態を判別する状
態判別手段を利用することを特徴とする請求項1記載の
行動情報特定装置。 - 【請求項9】前記状態判別手段は、前記センサ信号処理
手段と通信する手段を備え、出入り口で特定された人体
および物体のみの状態を判別することを特徴とする請求
項8記載の行動情報特定装置。 - 【請求項10】前記状態判別手段は、加速度センサ、角
速度センサ、傾斜角センサ、温度センサ、湿度センサの
いずれかひとつまたは複数個の組み合わせによって構成
されることを特徴とする請求項8記載の行動情報特定装
置。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の前記
行動情報特定装置は、ネットワークによって中央局と接
続され、前記中央局において建物全体の個人の行動情報
を集約することを特徴とする行動情報特定システム。 - 【請求項12】前記個人の行動情報は、表示部によって
表示されることを特徴とする請求項11記載の行動情報
特定システム。
Priority Applications (4)
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