JP2019114145A - 階段利用促進システム - Google Patents

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敦司 水谷
Atsushi Mizutani
敦司 水谷
純 小林
Jun Kobayashi
純 小林
石川 敦雄
Atsuo Ishikawa
敦雄 石川
頼多 鈴木
Yorita Suzuki
頼多 鈴木
壮広 鶴田
Takehiro Tsuruta
壮広 鶴田
真帆 鷹取
Maho Takatori
真帆 鷹取
雄介 花塚
Yusuke Hanatsuka
雄介 花塚
圭作 國田
Keisaku Kunida
圭作 國田
重伸 大久保
Shigenobu Okubo
重伸 大久保
祐気 鈴木
Yuki Suzuki
祐気 鈴木
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Abstract

【課題】健康に関心の低い歩行者であっても、楽しみながら階段を利用できるようにする。【解決手段】階段利用促進システム1は、歩行者が保持するIDカード2から歩行者の歩行者IDを取得し、取得した歩行者IDと対応付けられた歩行者の階段利用履歴情報に応じた映像を複数の映像の中から選択し、選択した映像が階段を昇る歩行者に提示されるように映像を表示する映像装置を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、階段利用促進システムに係り、より詳しくは、歩行者が楽しみながら自然に体を動かす習慣を身につけることができる階段利用促進システムに関する。
近年、従業員の健康管理を経営的な視点で捉えて戦略的に取り組むことで、従業員の活力向上及び生産性の向上を実現する「健康経営」という概念が注目されている。
健康経営の視点から見た場合、就労中における従業員の運動量を増加させることが好ましく、そのため、例えばフロアの入退出管理を行うことで従業員の位置を把握し、従業員の移動距離に応じた消費カロリーを従業員に提示する入退出管理システムが開示されている。
特開2011−39631号公報
しかしながら、特許文献1に示された入退出管理システムの場合、従業員がフロア間の移動にエレベータ等を使用した場合であっても歩行したとみなされるため、従業員に正しい消費カロリーを提示することが困難である。また、健康に関心の低い従業員が、目的もなくカロリーを消費しようとしてフロア間を移動する回数を増やすことは考えにくいため、特許文献1に係る入退出管理システムが導入されたとしても、従業員が積極的に歩行し始めることはない。
一方、従業員は日常の業務に付随して会社内を移動するが、従業員の移動に伴う運動効果が最も高い場所は階段である。したがって、従業員がエレベータやエスカレータを利用する代わりに階段を積極的に利用するようになれば、特に運動のための時間を設けずとも、日常の業務の中で従業員の運動量をより増加させることができる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、健康に関心の低い歩行者であっても、楽しみながら階段を利用することができる階段利用促進システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の階段利用促進システムは、歩行者が保持し、歩行者の個人情報が記憶されている個人情報記憶素子から歩行者の個人情報を取得する取得装置と、階段を昇る歩行者から見える位置に、歩行者に向けた映像を提示する映像装置と、前記取得装置で取得された個人情報と対応付けられた歩行者の階段を昇った履歴を表す階段利用履歴情報に応じた映像を、複数の映像の中から選択する選択手段、及び前記選択手段で選択された映像が、前記取得装置で歩行者の個人情報が取得された階段を昇る歩行者に提示されるように前記映像装置を制御する制御手段を備えた制御装置と、を有する。
このように、本発明の階段利用促進システムによれば、歩行者の階段利用履歴情報に応じた映像が、階段を昇っている歩行者に提示されるため、歩行者は映像を楽しみながら階段を利用することができる。
なお、本発明は、歩行者が階段の予め定めた箇所を通過していることを検知する検知センサを備え、前記制御手段は、前記検知センサで歩行者が検知された場合に、前記選択手段で選択された映像が、前記検知センサで検知された歩行者に提示されるように前記映像装置を制御してもよい。これにより、歩行者が階段を昇っているタイミングにあわせて映像を提示することができる。
また、本発明は、前記取得装置において、歩行者が保持している気圧センサから気圧値を更に取得し、前記制御装置の前記制御手段は、前記取得装置で取得した気圧値から歩行者が階段を昇っているか否かを判定してもよい。これにより、取得装置だけで階段を歩行する歩行者の進行方向を判定する場合と比較して、歩行者が階段を昇っているか否かを精度よく判定することができる。
また、本発明は、前記取得装置によって予め定めた期間内に歩行者の個人情報が複数取得された場合、前記制御装置の前記選択手段は、前記取得装置で取得された各々の個人情報と対応付けられた複数の歩行者の関係性に応じて、歩行者に達成感を与える映像を複数の映像の中から選択する。これにより、歩行者の関係性が反映されていない映像を選択する場合と比較して、各々の歩行者の連帯感を高めながら階段の利用を促すことができる。
また、本発明は、前記制御装置の前記選択手段において、前記階段利用履歴情報に含まれる階段の累積昇段数に応じて、歩行者に達成感を与える映像を複数の映像の中から選択する。これにより、階段を昇った高さを歩行者に映像として実感させることができる。
また、本発明は、前記取得装置によって予め定めた期間内に歩行者の個人情報が複数取得された場合、前記制御装置の前記選択手段は、前記取得装置で取得された各々の個人情報と対応付けられた複数の歩行者からなる歩行者グループに含まれる何れか1人の歩行者における前記累積昇段数に応じた映像、又は前記歩行者グループに含まれるそれぞれの歩行者における前記累積昇段数に応じた複数の映像を選択する。これにより、同じ歩行者グループであっても、異なる映像を提示することができる。
また、本発明は、前記制御手段の前記選択手段で複数の映像が選択された場合、前記制御装置の前記制御手段は、選択された複数の映像が、前記取得装置で歩行者の個人情報が取得された階段を昇る各々の歩行者に提示されるように前記映像装置を制御する。これにより、各々の歩行者の累積昇段数にあった映像を同時に提示することができる。
また、本発明は、前記累積昇段数に応じた映像として建物の映像が用いられる。これにより、階段の昇段数を数値で提示する場合と比較して、階段の昇段数をわかりやすく歩行者に伝えることができる。
また、本発明は、前記累積昇段数に応じた映像として登山映像が用いられる。これにより、階段の昇段数を数値で提示する場合と比較して、階段の昇段数をわかりやすく歩行者に伝えることができる。
また、本発明は、前記制御装置の前記選択手段において、予め設定した山の前記累積昇段数に対応した高さの位置を登る登山映像を複数の映像の中から選択する。これにより、歩行者の階段の利用に対して登山感覚を仮想的に与えることができるため、歩行者が階段を継続して利用するように促すことができる。
更に、本発明における前記映像装置は、映像を投影する投影装置、映像を表示する液晶表示装置、または映像を表示する有機EL表示装置である。これにより、静止画だけなく動画も歩行者に提示することができる。
本発明によれば、健康に関心の低い歩行者であっても、楽しみながら階段を利用することができる、という効果を有する。
階段利用促進システムの構成例を示す図である。 制御装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 第1実施形態に係る階段利用促進処理の流れの一例を示すフローチャートである。 歩行者に提示される建物の映像の一例を示す図である。 歩行者に提示される登山映像の一例を示す図である。 歩行者に提示される応援メッセージ映像の一例を示す図である。 歩行者に提示されるランキング映像の一例を示す図である。 第2実施形態に係る階段利用促進処理の流れの一例を示すフローチャートである。 歩行者グループに提示される映像の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例について詳細に説明する。なお、同じ構成要素及び処理には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して、本実施形態に係る階段利用促進システム1の構成について説明する。
図1に示すように、階段利用促進システム1は、IDカード2、取得装置3、プロジェクタ4、検知センサ5、及び制御装置6を含み、取得装置3、プロジェクタ4、及び検知センサ5がそれぞれ制御装置6と接続された構成を有する。取得装置3、プロジェクタ4、及び検知センサ5は制御装置6と有線で接続されていても、無線で接続されていてもよい。
IDカード2には、所有する歩行者の個人情報が記憶された個人情報記憶素子(以降、「記憶素子」という)、及び大気圧を測定する気圧センサが予め含まれており、例えば社員証又は身分証として会社等の組織に所属する各々の人に配布されている。歩行者は、例えば所属する会社等の建物内部を移動する場合にはIDカード2を携帯して移動し、組織の関係者であることを示す。
なお、気圧センサは必ずしもIDカード2に含まれている必要はなく、IDカード2とは別に歩行者が所持するようにしてもよい。
取得装置3は、例えば無線を利用して、IDカード2から歩行者の個人情報である歩行者IDを取得する。具体的には、IDカード2の記憶素子にブルートゥース(登録商標)の通信ユニットが接続されている場合、取得装置3はIDカード2に含まれる通信ユニットとの間でブルートゥース(登録商標)を用いた通信を行い、記憶素子から歩行者IDを取得する。
なお、取得装置3は、無線を利用してIDカード2の記憶素子から歩行者の歩行者IDを取得することができれば、どのような手法によって個人情報を取得してもよい。例えば、IDカード2の記憶素子がRFID(Radio Frequency Identification)タグとして構成されている場合、取得装置3はRFIDリーダーを用いて、IDカード2の記憶素子から歩行者IDを取得してもよい。
取得装置3は、各々の階段の昇り口付近にそれぞれ設置されており、階段の昇り口を通過する歩行者の歩行者IDをIDカード2の記憶素子から取得して制御装置6に送信する。この際、取得装置3は、歩行者IDに加えて、気圧センサから気圧値も取得して制御装置6に送信する。
プロジェクタ4は、階段周辺の壁等に映像を投影することにより、歩行者に映像を提示する映像装置の一例であり、階段を昇る歩行者に映像が提示されるように設置される。プロジェクタ4は制御装置6と接続され、歩行者に提示する映像は制御装置6によって選択される。なお、プロジェクタ4は、階段周辺の壁に直接映像を投影せずに、壁に設置されたスクリーンに映像を投影するようにしてもよいことはいうまでもない。
検知センサ5は、歩行者が階段の予め定めた箇所を通過したか否かを検知するセンサであり、例えば赤外線センサ、及び超音波センサ等が用いられる。また、検知センサ5は、カメラで階段を通過する歩行者を撮影し、撮影した映像に対して画像処理を行うことで歩行者を検知するものであってもよい。
検知センサ5は制御装置6と接続され、検知結果を制御装置6に通知する。ここで、検知センサ5によって歩行者が検知される「階段の予め定めた箇所」とは、歩行者が階段を昇りきった場所よりも下の箇所、すなわち、階段の途中の箇所を指す。
制御装置6は、検知センサ5から歩行者を検知したとの検知結果を受け付け、検知した歩行者が階段を昇っていると判定した場合に、取得装置3で取得された歩行者IDと対応付けられた歩行者の階段利用履歴情報を記憶装置から取得し、階段利用履歴情報に応じた映像を記憶装置から選択する。そして、制御装置6はプロジェクタ4を制御して、階段を昇っている歩行者に選択した映像を提示する。
上述した制御装置6は、例えばコンピュータを用いて実現することができる。図2は、コンピュータ10を用いて構成された制御装置6における電気系統の要部構成例を示す図である。
コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発性メモリ14、及び入出力インターフェース(I/O)15を備える。そして、CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、及びI/O15がバス16を介して各々接続されている。なお、コンピュータ10で用いられるオペレーションシステムに制約はない。
CPU11は、制御装置6における選択手段及び制御手段として機能する。ROM12には、例えばCPU11によって実行されるプログラムが記憶され、RAM13は、CPU11の処理過程で生成されるデータを一時的に記憶するワークエリアとして使用される。
不揮発性メモリ14は、不揮発性メモリ14に供給される電力を遮断しても記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。
コンピュータ10のI/O15には、例えば取得装置3、プロジェクタ4、検知センサ5、及び通信装置7が接続される。
このうち通信装置7は、インターネット等の通信回線と接続する通信プロトコルを備えた装置であり、CPU11は通信装置7を制御することで、通信回線に接続された他のコンピュータ等の外部装置とデータ通信を行うことがある。
なお、I/O15に接続される装置は図2に示した各装置に限られず、必要に応じて様々な装置が接続される。例えば、制御装置6に対するユーザの操作を電気信号に変換して、ユーザの指示をCPU11に通知するマウス及びキーボード等の入力装置や、CPU11によって処理された情報をユーザに通知する液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置をI/O15に接続してもよい。
また、制御装置6の機能を通信回線上に設けられたサーバを用いて、クラウドコンピューティングの形態で実現してもよい。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置6の動作について説明する。図3は、例えば制御装置6の電源が投入された場合に、CPU11によって実行される階段利用促進処理の流れの一例を示すフローチャートである。
階段利用促進処理を規定する階段利用促進プログラムは、例えば制御装置6のROM12に予め記憶されている。CPU11は、ROM12に記憶される階段利用促進プログラムを読み込んで階段利用促進処理を実行する。
なお、不揮発性メモリ14には、歩行者毎の階段利用履歴情報が予め記憶されている。階段利用履歴情報とは、歩行者が階段を昇った履歴を含んだ情報であり、例えば階段を利用した回数、利用日時、利用した階段を特定するためのインデックス番号、及び階段の累積昇段数等が歩行者IDと対応付けられて、歩行者ID毎に記録された情報である。ここで、階段を特定するためのインデックス番号は、階段毎に予め一意に付された、階段を特定する識別番号の一例である。
まず、ステップS10において、CPU11は、取得装置3を介して何れかの歩行者のIDカード2から歩行者IDを受信したか否か、すなわち、取得装置3が歩行者IDを取得したか否かを判定する。歩行者IDを受信していない場合にはステップS10を繰り返し実行して、CPU11は歩行者IDの受信を監視する。一方、歩行者IDを受信した場合には、ステップS20に移行する。なお、受信した歩行者IDには、気圧センサで測定された気圧値、及び歩行者IDを受信した際の取得装置3で観測された電波の受信強度が付加されている。
歩行者が階段の昇り口を歩行した場合、電波の到達状況によっては、それぞれ異なるフロアの階段に設置された複数の取得装置3で同じ歩行者の歩行者IDを取得する場合があるが、歩行者から取得装置3までの距離によって歩行者ID取得時の受信強度が異なる。この場合、歩行者が歩行するフロアにおける階段の昇り口に設置された取得装置3で受信される電波の受信強度が最も強くなる。
したがって、ステップS20において、CPU11は、歩行者IDを受信した際の電波の受信強度が閾値以上であるか否かを判定する。電波の受信強度が閾値以上である場合、歩行者が取得装置3から予め定めた距離以内にいることを示している。ここで、「予め定めた距離」とは、歩行者が対象となる取得装置3が設置された階段の昇り口に接近し、階段を利用するとみなすことができる距離である。
当該閾値は、階段利用促進システム1の実機による実験や階段利用促進システム1の設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、例えば不揮発性メモリ14に予め記憶されている。
電波の受信強度が閾値未満の場合、取得装置3が設置されているフロアと同じフロアを歩行しているが、取得装置3から予め定めた距離以内まで近づいておらず、遠くの場所を歩行する歩行者の歩行者IDを取得装置3が取得した場合が考えられる。また、電波の受信強度が閾値未満の場合、歩行者が存在するフロアとは異なる階のフロアの階段に設置された取得装置3で歩行者の歩行者IDが受信された場合が考えられる。
したがって、電波の受信強度が閾値未満の場合、ステップS10に移行して、CPU11は、取得装置3で歩行者IDが受信されるまで歩行者IDの受信を監視する。
一方、電波の受信強度が閾値以上の場合には、歩行者が歩行するフロアと同じフロアに設置された取得装置3で、取得装置3から予め定めた距離以内を歩行する歩行者の歩行者ID、すなわち、階段の昇り口を歩行する歩行者の歩行者IDが受信されたことになる。したがって、ステップS30に移行する。
ステップS30において、CPU11は、ステップS10で受信した歩行者IDで表される歩行者における、受信強度が閾値以上の場合に受信された前回の歩行者IDと共に受信した気圧値を不揮発性メモリ14から取得する。
そして、CPU11は、不揮発性メモリ14から取得した前回の気圧値と、ステップS10で歩行者IDと共に受信した今回の気圧値とを比較して、今回受信した気圧値が前回の気圧値より低下しているか否かを判定する。今回受信した気圧値が前回の気圧値以上である場合、歩行者は階段を下りてきたものと判定することができるため、ステップS10に移行して、CPU11は、取得装置3で歩行者IDが受信されるまで歩行者IDの受信を監視する。
一方、今回受信した気圧値が前回の気圧値未満である場合、歩行者は階段を昇ろうとしていることになる。したがって、ステップS40に移行する。このように、歩行者IDと共に受信した気圧値を比較することで、歩行者が階段を下ろうとしているのか、それとも階段を昇ろうとしているのかを表す方向、すなわち、「進行方向」を判断することができる。
ステップS40において、CPU11は、ステップS10で受信した歩行者IDと対応付けられた歩行者の階段利用履歴情報を、例えば不揮発性メモリ14から取得する。
なお、ここでは一例として、階段利用履歴情報に含まれる情報、すなわち、階段を利用した回数、利用日時、階段のインデックス番号、及び階段の累積昇段数等は1週間毎にリセットされるものとするが、階段利用履歴情報をリセットする期間に制約はなく、例えば1日毎にリセットしたり、1ヶ月毎にリセットしたりしてもよい。また、不揮発性メモリ14の記憶容量の残量がなくなるまで、階段利用履歴情報をリセットしないようにしてもよい。この場合、不揮発性メモリ14における記憶容量の残量がなくなった時点で階段利用履歴情報がリセットされる。
CPU11は、階段利用履歴情報をリセットする前に通信装置7を介して、通信回線に接続された記憶装置に階段利用履歴情報のバックアップをとるようにしてもよい。また、階段利用履歴情報の記憶先は必ずしも不揮発性メモリ14でなくてもよく、通信回線に接続された外部の記憶装置であってもよい。
ステップS50において、CPU11は、ステップS40で取得した階段利用履歴情報に応じた映像を、例えば不揮発性メモリ14に予め記憶された複数の映像から選択する。
CPU11が選択する映像は、歩行者に階段を昇ったことに対する達成感を与える映像である。具体的には、CPU11は、階段の累積昇段数に相当する高さの建物が映った映像を選択する。
図4はCPU11によって選択される映像の一例を示す図である。図4に示すように、歩行者が階段を利用して例えば157mの高さを昇った場合、当該高さに相当する建物として建物Aの映像が選択される。なお、歩行者が階段を利用して昇った高さは、階段の累積昇段数に予め設定された階段1段あたりの高さを乗じることで算出される。
ステップS60において、CPU11は、検知センサ5がオンしたか否か、すなわち、検知センサ5が階段の予め定めた箇所を通過する歩行者を検知したか否かを判定する。
検知センサ5がオンしていない場合には、歩行者はまだ階段の予め定めた箇所を通過していないことから、検知センサ5がオンするまでステップS60の処理を繰り返し実行して、歩行者が階段の予め定めた箇所を通過するまで検知センサ5の出力を監視する。
一方、検知センサ5がオンした場合、ステップS70に移行する。
ステップS70において、CPU11は、ステップS50で選択した映像が、ステップS10で受信した歩行者IDで表される歩行者に提示されるように、プロジェクタ4を制御する。具体的には、CPU11は、ステップS10で受信した歩行者IDを制御装置6に送信した取得装置3と同じフロアに設置されているプロジェクタ4を制御して、当該プロジェクタ4から映像を投影させる。これにより、階段を昇っている歩行者に映像が提示されることになる。
また、CPU11は、ステップS10で受信した歩行者IDと対応付けられた階段利用履歴情報を更新する。例えば、CPU11は、階段利用履歴情報に階段の利用日時を記録すると共に、階段を利用した回数を1つ増加する。また、CPU11は、歩行者が昇った階段のインデックス番号を記録すると共に、歩行者が昇っている階段の段数を累積昇段数に加算して、累積昇段数を更新する。階段毎の段数は例えば不揮発性メモリ14に予め記憶され、CPU11は、不揮発性メモリ14を参照することで歩行者が昇っている階段の段数を取得すればよい。
なお、CPU11は、プロジェクタ4で映像を投影してから所定時間経過後に、映像を停止するようにプロジェクタ4を制御する。ここで、「所定時間」とは、プロジェクタ4から映像を投影してから、少なくとも歩行者が階段を昇りきるのに要する時間を指す。したがって、歩行者は少なくとも階段を昇りきるまで、階段利用履歴情報に応じた映像を見ることができる。
以上により、図3に示した階段利用促進処理を終了する。
このように第1実施形態に係る階段利用促進システム1によれば、階段を昇る歩行者に対して、歩行者の階段利用履歴情報に応じた映像が提示される。
階段利用促進システム1は、検知センサ5がオンしたタイミングで歩行者に映像を提示するため、階段を昇っている途中の歩行者に対して、階段を昇ったことに対する達成感を与える映像が提示されることになる。したがって、歩行者は表示される映像を見て楽しみながら階段を昇ることができるため、階段利用促進システム1は、健康に関心の低い歩行者であっても継続して階段を利用するように促すことができる。
なお、歩行者に提示する映像は図4に示したような建物の映像に限られず、歩行者に階段を昇ったことに対する達成感を与える映像であればどのような映像であってもよい。
例えば、図5に示すように、歩行者が予め設定した山を登る登山映像であってもよい。階段利用促進システム1の不揮発性メモリ14には、複数の山の登山映像が予め記憶されており、制御装置6は、歩行者が予め設定した山の登山映像であり、かつ、歩行者の累積昇段数に対応した高さの位置を登っている登山映像を不揮発性メモリ14から選択し、選択した登山映像が歩行者に提示されるようにプロジェクタ4を制御する。
すなわち、歩行者の累積昇段数に応じて歩行者に提示される山の景色が変化するため、歩行者は、自分が登りたい山を擬似的に登山している気分を味わうことができる。この際、図5に示すように、山頂までの残りの高さを示すようにすれば、歩行者は登頂を目指そうとするため、歩行者に対して継続して階段を利用するように促すことができる。
また、階段利用促進システム1は、応援メッセージを含む複数の映像の中から、階段を昇る歩行者の累積昇段数に応じた応援メッセージ映像を選択して、歩行者に提示するようにしてもよい。
図6は、応援メッセージ映像の一例を示す図である。例えば歩行者の累積昇段数が、統計上から得られた、階段の利用が不足しているとみなすことができる予め定めた昇段閾値よりも小さい場合、当該歩行者は運動に積極的でないと考えられる。したがって、階段利用促進システム1は、歩行者が階段を利用することをあきらめてしまわないように、「NEVER GIVE UP!!!」といった応援メッセージ映像を選択して、歩行者に提示する。
ここでは一例として、歩行者の累積昇段数に応じた応援メッセージ映像を選択する例について説明したが、複数の応援メッセージ映像の中から、1つの応援メッセージ映像をランダムに選択して歩行者に提示するようにしてもよい。
更に、図7に示すように、階段利用促進システム1は、例えば累積昇段数が多い歩行者から順に順位付けを行い、例えば順位、歩行者名、及び歩行者の累積昇段数を含むランキング映像を歩行者に提示してもよい。これによって、歩行者は自分の順位を知ることができるため、競争心があおられ、歩行者に階段を利用する頻度を増やすように促すことができる。
この他、歩行者に階段を昇ったことに対する達成感を与える映像の例としては、歩行者に興味を抱かせる映像、及び階段を利用した場合にのみ表示される映像も含まれる。歩行者に興味を抱かせる映像としては、例えば天気予報や占い情報といった、少なくとも日毎に更新される情報を含む映像が用いられる。階段を利用した場合にのみ表示される映像は、例えば階段の累積昇段数に応じて内容が変化してもよい。
なお、歩行者に階段を昇ったことに対する達成感を与える映像は静止画であっても動画であってもよい。また、図4、図5、及び図6に示したように、映像に文字が含まれていてもよい。
階段利用促進システム1は、歩行者に運動量を測定するためのウエアラブルデバイスのような特殊な装置を装着させることもなく、また、スマートフォンやタブレットといった携帯端末に歩行者の運動量を測定するアプリケーションをダウンロードさせることもなく、歩行者の階段利用履歴情報だけから階段を昇る歩行者の運動量を把握することができる。
健康に関心の低い歩行者ほど、健康に関心のある歩行者と比較して、ウエアラブルデバイスの装着率、又は運動量を測定するアプリケーションのダウンロード率が低くなる傾向がある。したがって、歩行者の運動量の把握にウエアラブルデバイスや携帯端末のアプリケーションが必要となるシステムでは、積極的に運動をして欲しい健康に関心の低い歩行者ほどシステムへの参加率が低くなる。
一方、ウエアラブルデバイスも携帯端末へのアプリケーションのダウンロードも必要のない階段利用促進システム1は、健康に関心の低い歩行者を巻き込んで、歩行者に楽しみながら自然に体を動かす習慣を身につけさせることができる。
なお、階段利用促進システム1の制御装置6は、歩行者が所有する携帯端末といった情報機器からの要求に従い、情報機器で自分の階段利用履歴情報が閲覧できるように、階段利用履歴情報を情報機器に送信するようにしてもよい。この場合、歩行者は、階段を昇っている期間以外の時間帯であっても、階段利用履歴情報を閲覧することができる。更に、階段利用促進システム1の制御装置6は、階段利用履歴情報に応じて階段を昇っている歩行者に提示した映像と同じ映像を情報機器に送信するようにしてもよい。
<第1実施形態の変形例1>
上述した階段利用促進システム1では、歩行者が保持している気圧センサを用いて、階段における歩行者の進行方向を判定した。しかしながら、階段における歩行者の進行方向の判定には、必ずしも気圧センサは必要でない。
例えば制御装置6のCPU11は図3のステップS30において、気圧センサから得られる気圧値に基づいて階段における歩行者の進行方向を判定する代わりに、歩行者IDを受信した取得装置3の変遷に基づいて階段における歩行者の進行方向を判定してもよい。
具体的には、CPU11は階段利用履歴情報を参照して、ステップS10で受信した歩行者IDに対して、受信強度が閾値以上で当該歩行者IDが受信された前回の取得装置3を特定する。例えば歩行者が利用した階段を特定するためのインデックス番号を参照すれば、歩行者が前回どのフロアのどの階段を昇ったか知ることができる。
一例として、3階のフロアにある階段に設置された取得装置3において、閾値以上の受信強度で歩行者IDが取得された場合、当該歩行者IDが前回2階のフロアにある階段に設置された取得装置3において閾値以上の受信強度で受信されたとする。
この場合、歩行者は前回2階にいたことになるため、歩行者は3階のフロアにある階段を昇っていると推定することができる。
このようにして、制御装置6は気圧センサで測定された気圧値を用いることなく、歩行者IDが受信された取得装置3の遷移状況から、階段における歩行者の進行方向を判定することができる。
階段利用促進システム1から気圧センサが不要となるため、気圧センサを用いて階段における歩行者の進行方向を判定する場合と比較して、階段利用促進システム1の構築に係る費用を抑制することができる。更に、階段の異なる高さの位置にそれぞれ検知センサ5を設置し、下側に設置した検知センサ5で歩行者を検知した後、上側に設置した検知センサ5で歩行者を検知した場合、歩行者が階段を昇っていると推定することができる。
<第1実施形態の変形例2>
上述した階段利用促進システム1では、検知センサ5で歩行者が階段を通過するタイミングを見計らって、プロジェクタ4から階段利用履歴情報に応じた映像を投影した。しかしながら、階段利用促進システム1に検知センサ5は必ずしも必要でない。
例えば、取得装置3の設置位置を調整して、歩行者が階段の予め定めた箇所を通過した場合に階段を通過する歩行者の歩行者IDが閾値以上の受信強度で取得されるようにしておけば、検知センサ5で歩行者を検知することなく、歩行者が階段を昇るタイミングを見計らって、プロジェクタ4から階段利用履歴情報に応じた映像を投影することができる。すなわち、図3に示したステップS60の処理が不要となる。
<第2実施形態>
第1実施形態に係る階段利用促進システム1では、階段を昇る歩行者が1人の場合について説明したが、複数の歩行者が階段を昇る場合も想定される。
したがって、第2実施形態では、複数の歩行者が階段を昇る場合にも対応可能な階段利用促進システム1Aについて説明する。
階段利用促進システム1Aの構成は、図1に示した第1実施形態に係る階段利用促進システム1の構成において、制御装置6が制御装置6Aに置き換えられた点以外は階段利用促進システム1と同じ構成を有する。また、制御装置6Aにおける電気系統の要部構成も、図2に示した第1実施形態に係る制御装置6における電気系統の要部構成例と同じ構成例を有する。
次に、図8を参照して、本実施の形態に係る制御装置6Aの動作について説明する。図8は、例えば制御装置6Aの電源が投入された場合に、CPU11によって実行される階段利用促進処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートが、図3に示した第1実施形態に係る階段利用促進処理のフローチャートと異なる点は、ステップS35が追加され、ステップS40がステップS40Aに置き換えられた点であり、他の処理は図3と同じである。
なお、予め定めた期間内に歩行者の歩行者IDが複数取得された場合に、ステップS10の判定処理が肯定判定となるものとする。
複数の歩行者が同じ歩行者グループのメンバーである場合、各々の歩行者は集団で歩行する傾向がある。したがって、「予め定めた期間」は、当該期間内に取得された複数の歩行者IDで表される歩行者が、同じ歩行者グループのメンバーであるとみなすことができる長さに設定される。予め定めた期間は「グループ判定期間」とも呼ばれ、階段利用促進システム1Aの実機による実験や階段利用促進システム1Aの設計仕様に基づくコンピュータシミュレーション等により予め求められ、例えば不揮発性メモリ14に予め記憶されている。
グループ判定期間内に受信した各々の歩行者IDについて、それぞれ受信時における受信強度が閾値以上であり、かつ、それぞれの歩行者IDと共に受信した気圧値が前回の気圧値より低下している場合、ステップS35が実行される。
ステップS35において、CPU11は、受信した複数の歩行者IDの中から、何れか1人の歩行者の歩行者IDを選択する。選択された歩行者IDで表される歩行者は、グループ判定期間内に階段を昇っている歩行者グループを代表する歩行者として扱われるため、以降では「代表歩行者」と呼ぶ。
代表歩行者の歩行者IDの選択方法には特に制約はない。例えば、グループ判定期間内の最初に受信した歩行者ID、又はグループ判定期間内に受信した各々の歩行者IDの中で、歩行者IDと対応付けられた階段利用履歴情報の累積昇段数が最も多い歩行者IDを、代表歩行者の歩行者IDとして選択してもよい。
ステップS40Aにおいて、CPU11は、ステップS35で選択した代表歩行者の歩行者IDと対応付けられた階段利用履歴情報を、例えば不揮発性メモリ14から取得する。
以降、既に説明したように、ステップS50でCPU11は、ステップS40Aで取得した階段利用履歴情報に応じた映像を、例えば不揮発性メモリ14に予め記憶された複数の映像から選択し、検知センサ5がオンしたタイミングで、選択した映像が階段を昇っている歩行者に提示されるようにプロジェクタ4を制御する。
このように第2実施形態に係る階段利用促進システム1Aによれば、グループ判定期間内に同じ取得装置3で複数の歩行者IDを受信した場合、図4に示したような、代表歩行者における階段の累積昇段数に相当する高さの建物が映った映像が、階段を昇っている歩行者グループに提示される。
階段利用促進システム1Aが歩行者グループに提示する映像は図4に示したような建物の映像に限られず、歩行者グループに階段を昇ったことに対する達成感を与える映像であればどのような映像であってもよい。例えば、図5に示したような、代表歩行者が予め設定した山を登る登山映像であってもよい。
また、図6に示したように、複数の応援メッセージ映像の中から、代表歩行者の累積昇段数に応じた応援メッセージ映像を選択して、歩行者グループに提示するようにしてもよい。
更に、図7に示したように、階段利用促進システム1Aは、例えば累積昇段数が多い歩行者から順に順位付けを行い、例えば順位、代表歩行者名、及び代表歩行者の累積昇段数を含むランキング映像を歩行者グループに提示してもよい。
プロジェクタ4から投影される映像は、歩行者グループのメンバーの間で健康に関する会話を交わすきっかけを与えることから、歩行者グループのメンバーに対して、階段を利用することに対する意識を植え付ける効果が期待できる。
なお、第1実施形態の変形例1及び変形例2で説明したように、階段利用促進システム1Aにおいても気圧センサ及び検知センサ5は必ずしも必要ではない。歩行者IDが受信された取得装置3の遷移状況から、階段における歩行者グループの進行方向を判定することができる。また、取得装置3の設置位置を調整して、歩行者が階段の予め定めた箇所を通過した場合に階段を通過する各々の歩行者の歩行者IDが閾値以上の受信強度で取得されるようにしておけば、歩行者グループが階段を昇るタイミングで、プロジェクタ4から映像を投影することができる。
<第2実施形態の変形例1>
上述した階段利用促進システム1Aでは、歩行者グループのうち、代表歩行者の階段利用履歴情報に基づいた映像を表示するものであったが、歩行者グループに含まれる各々の歩行者の階段利用履歴情報に基づいた映像を表示するようにしてもよい。
階段利用促進システム1AのCPU11は、図8に示したステップS30を実行した後、ステップS35で代表歩行者の歩行者IDを選択することなくステップS40Aに移行する。
ステップS40Aにおいて、CPU11は、ステップS10で受信した各々の歩行者IDと対応付けられたそれぞれの歩行者の階段利用履歴情報を、例えば不揮発性メモリ14から取得する。そして、ステップS50において、CPU11は、ステップS40Aで取得した階段利用履歴情報に応じた映像を、例えば不揮発性メモリ14に予め記憶された複数の映像から歩行者毎に選択し、選択した各々の映像をプロジェクタ4から投影させる。
図9は、歩行者グループに提示される映像の一例を示す図である。図9に示すように、歩行者グループに提示される映像は、1つの画面が歩行者グループに含まれる歩行者の数にあわせて分割される。分割された各々の領域には、各々の歩行者における階段の累積昇段数に応じた映像、例えば階段の累積昇段数に相当する建物の映像がそれぞれ表示される。この他、画面は分割せずに、各々の歩行者における階段の累積昇段数に応じた映像を重ね合わせて、歩行者グループに提示してもよい。
ここでは一例として建物の映像を表示する例について説明したが、登山映像、応援メッセージ映像、又はランキング映像を表示するようにしてもよい。また、歩行者Aには建物の映像、歩行者Bには登山映像というように、歩行者毎に表示する映像の種類を変えるようにしてもよい。この場合、制御装置6Aは、歩行者が予め設定した映像の種類に基づいて、選択する映像の種類を歩行者毎に決定すればよい。
分割された画面のそれぞれの領域に、歩行者グループに含まれる各歩行者の階段利用履歴情報に応じた映像が表示されるため、代表歩行者の階段利用履歴情報に応じた映像のみが表示される場合と比較して、各々の歩行者における映像に対する注目度合いを高めることができる。
なお、制御装置6Aは、歩行者グループに提示する映像を1つの映像(例えば応援メッセージ映像)とし、当該映像に対して、各々の歩行者における階段の累積昇段数の順位を重ね合わせるようにしてもよい。
<第2実施形態の変形例2>
上述した階段利用促進システム1Aでは、歩行者グループの代表歩行者、又は各々の歩行者の階段利用履歴情報に基づいた映像を表示するものであったが、歩行者グループに含まれる各々の歩行者の関係性に応じて、それぞれの歩行者に達成感を与える映像を選択し、選択した映像を歩行者グループに提示するようにしてもよい。
例えば階段利用履歴情報に含まれる情報として、各々の歩行者の関係性を様々な観点に従って規定した歩行者情報を、制御装置6Aの不揮発性メモリ14に予め記憶しておく。
歩行者情報には、例えば所属部署、役職、入社年度、出身学校、及び趣味といった歩行者の個人属性が歩行者IDと対応付けられて含まれており、制御装置6Aは、グループ判定期間内に同じ取得装置3で取得された複数の歩行者IDに対して、歩行者情報を参照し、各々の歩行者IDと対応付けられた複数の歩行者の関係性を取得する。
歩行者グループに含まれる各々の歩行者の関係性としては、同じ部署のメンバー、上司と部下、同期入社、又は同じ学校の出身等の関係性が挙げられるが、これに限られず様々な関係性が適用される。
制御装置6Aは、歩行者グループに含まれる各々の歩行者の関係性に応じて、各々の歩行者に達成感を与える映像を予め用意された複数の映像の中から選択する。例えば、各々の歩行者の関係性が同期入社の場合、各々が友人であることが想定されるため、「みんなで力を合わせて午後もがんばろう!」というような応援メッセージ映像を選択する。
このように階段利用促進システム1Aによって、歩行者グループに含まれる各々の歩行者の関係性に応じて選択された映像が提示されることで、各々の歩行者に連帯感が生まれるため、みんなで階段を利用する機会が増える効果が期待される。
以上、各実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施の形態に記載の範囲に限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
また、各実施の形態では、制御装置6、6Aが選択した映像をプロジェクタ4から投影したが、歩行者への映像の提示方法はこれに限られない。例えば液晶表示装置、又は有機EL表示装置を用いて歩行者に映像を提示するようにしてもよい。この場合、プロジェクタ4を用いる場合と比較して、より鮮明な映像を歩行者に提示することができる。
また、検知センサ5の代わりに階段を通過する歩行者を撮影するカメラを用いる場合、IDカード2が配布されている各々の歩行者の顔の画像を予め記憶しておけば、例えば公知のパターンマッチング技術等を用いてカメラが撮影した映像に対して歩行者の顔認証を行うことで、階段を昇る歩行者を特定することができる。したがって、この場合には歩行者の個人情報が記憶されたIDカード2、及びIDカード2から歩行者の個人情報を取得する取得装置3が不要になることがある。すなわち、階段を通過する歩行者を撮影するカメラは、取得装置3及び検知センサ5の機能をあわせた役割を担い、歩行者の顔自体がIDカード2としての役割を担うことになる。
更に、各実施の形態では、一例として階段利用促進処理をソフトウエアで実現する形態について説明したが、図3及び図8に示したフローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウエアで処理させるようにしてもよい。この場合、階段利用促進処理をソフトウエアで実現する場合と比較して、処理の高速化が期待できる。
また、上述した各実施の形態では、階段利用促進プログラムがROM12にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る階段利用促進プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る階段利用促進プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る階段利用促進プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、制御装置6、6Aがインターネット等の通信回線に接続される場合、通信回線に接続された記憶装置から、本発明に係る階段利用促進プログラムをダウンロードするようにしてもよい。
1(1A)・・・階段利用促進システム
2・・・IDカード
3・・・取得装置
4・・・プロジェクタ
5・・・検知センサ
6(6A)・・・制御装置
7・・・通信装置
10・・・コンピュータ
11・・・CPU
12・・・ROM
13・・・RAM
14・・・不揮発性メモリ

Claims (11)

  1. 歩行者が保持し、歩行者の個人情報が記憶されている個人情報記憶素子から歩行者の個人情報を取得する取得装置と、
    階段を昇る歩行者から見える位置に、歩行者に向けた映像を提示する映像装置と、
    前記取得装置で取得された個人情報と対応付けられた歩行者の階段を昇った履歴を表す階段利用履歴情報に応じた映像を、複数の映像の中から選択する選択手段、及び前記選択手段で選択された映像が、前記取得装置で歩行者の個人情報が取得された階段を昇る歩行者に提示されるように前記映像装置を制御する制御手段を備えた制御装置と、
    を有する階段利用促進システム。
  2. 歩行者が階段の予め定めた箇所を通過していることを検知する検知センサを備え、
    前記制御手段は、前記検知センサで歩行者が検知された場合に、前記選択手段で選択された映像が、前記検知センサで検知された歩行者に提示されるように前記映像装置を制御する
    請求項1記載の階段利用促進システム。
  3. 前記取得装置は、歩行者が保持している気圧センサから気圧値を更に取得し、
    前記制御装置の前記制御手段は、前記取得装置で取得した気圧値から歩行者が階段を昇っているか否かを判定する
    請求項1又は請求項2記載の階段利用促進システム。
  4. 前記取得装置によって予め定めた期間内に歩行者の個人情報が複数取得された場合、前記制御装置の前記選択手段は、前記取得装置で取得された各々の個人情報と対応付けられた複数の歩行者の関係性に応じて、歩行者に達成感を与える映像を複数の映像の中から選択する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の階段利用促進システム。
  5. 前記制御装置の前記選択手段は、前記階段利用履歴情報に含まれる階段の累積昇段数に応じて、歩行者に達成感を与える映像を複数の映像の中から選択する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の階段利用促進システム。
  6. 前記取得装置によって予め定めた期間内に歩行者の個人情報が複数取得された場合、前記制御装置の前記選択手段は、前記取得装置で取得された各々の個人情報と対応付けられた複数の歩行者からなる歩行者グループに含まれる何れか1人の歩行者における前記累積昇段数に応じた映像、又は前記歩行者グループに含まれるそれぞれの歩行者における前記累積昇段数に応じた複数の映像を選択する
    請求項5記載の階段利用促進システム。
  7. 前記制御手段の前記選択手段で複数の映像が選択された場合、前記制御装置の前記制御手段は、選択された複数の映像が、前記取得装置で歩行者の個人情報が取得された階段を昇る各々の歩行者に提示されるように前記映像装置を制御する
    請求項6記載の階段利用促進システム。
  8. 前記累積昇段数に応じた映像が建物の映像である
    請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の階段利用促進システム。
  9. 前記累積昇段数に応じた映像が登山映像である
    請求項5〜請求項7の何れか1項に記載の階段利用促進システム。
  10. 前記制御装置の前記選択手段は、予め設定した山の前記累積昇段数に対応した高さの位置を登る登山映像を複数の映像の中から選択する
    請求項9記載の階段利用促進システム。
  11. 前記映像装置は、映像を投影する投影装置、映像を表示する液晶表示装置、または映像を表示する有機EL表示装置である
    請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の階段利用促進システム。
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