JP2001073500A - 建築用パネル - Google Patents
建築用パネルInfo
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- JP2001073500A JP2001073500A JP25485699A JP25485699A JP2001073500A JP 2001073500 A JP2001073500 A JP 2001073500A JP 25485699 A JP25485699 A JP 25485699A JP 25485699 A JP25485699 A JP 25485699A JP 2001073500 A JP2001073500 A JP 2001073500A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な曲げ強度と面剛性を有し、重量衝撃
音に対する遮音性能に優れた床パネル、特に床パネルと
しての使用に好適であり、また梁材に対する取付けを簡
単且つ強固に行える建築用パネルを提供する。 【解決手段】 一対のパネル形成用金属製板材2,3を
接合することによって袋状のパネル本体5を形成し、こ
のパネル本体5の内部に無機系充填材6を充填してなる
ことを特徴とする建築用パネル1。
音に対する遮音性能に優れた床パネル、特に床パネルと
しての使用に好適であり、また梁材に対する取付けを簡
単且つ強固に行える建築用パネルを提供する。 【解決手段】 一対のパネル形成用金属製板材2,3を
接合することによって袋状のパネル本体5を形成し、こ
のパネル本体5の内部に無機系充填材6を充填してなる
ことを特徴とする建築用パネル1。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の床材、屋根
材、壁材等として使用される建築用パネルに関するもの
である。
材、壁材等として使用される建築用パネルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、建物の床パネルとし
て、ALC(軽量発泡コンクリート)パネルが使用され
ているが、このALCパネルは、靱性に乏しく、曲げに
弱いため、支持スパンが比較的短く制限され、またパネ
ル全体がコンクリートで形成されているため、梁材との
強固な接合方法がなく、補強用の床面ブレースが必要と
なって、設備配管と干渉することになる。またALCパ
ネルは、施工にあたって梁上に乗せ掛け方式となるか
ら、パネル厚さ分有効階高が小さくなる。
て、ALC(軽量発泡コンクリート)パネルが使用され
ているが、このALCパネルは、靱性に乏しく、曲げに
弱いため、支持スパンが比較的短く制限され、またパネ
ル全体がコンクリートで形成されているため、梁材との
強固な接合方法がなく、補強用の床面ブレースが必要と
なって、設備配管と干渉することになる。またALCパ
ネルは、施工にあたって梁上に乗せ掛け方式となるか
ら、パネル厚さ分有効階高が小さくなる。
【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑み、十
分な曲げ強度と面剛性を有し、重量衝撃音に対する遮音
性能に優れた床パネル、特に床パネルとしての使用に好
適であり、また梁材に対する取付けを簡単且つ強固に行
える建築用パネルを提供することを目的とする。
分な曲げ強度と面剛性を有し、重量衝撃音に対する遮音
性能に優れた床パネル、特に床パネルとしての使用に好
適であり、また梁材に対する取付けを簡単且つ強固に行
える建築用パネルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一対のパネル形成用金属製板材2,3を接合することに
よって袋状のパネル本体5を形成し、このパネル本体5
の内部に無機系充填材6を充填してなることを特徴とす
る建築用パネル。
一対のパネル形成用金属製板材2,3を接合することに
よって袋状のパネル本体5を形成し、このパネル本体5
の内部に無機系充填材6を充填してなることを特徴とす
る建築用パネル。
【0005】請求項2は、請求項1に記載の建築用パネ
ルにおいて、無機系充填材6は、セメント系気泡ミル
ク、コンクリート、石膏のうちの何れかからなることを
特徴とする。
ルにおいて、無機系充填材6は、セメント系気泡ミル
ク、コンクリート、石膏のうちの何れかからなることを
特徴とする。
【0006】請求項3は、請求項1又は2に記載の建築
用パネルにおいて、各パネル形成用金属製板材2,3の
外面に凹陥部7,8を板材長手方向所要間隔おきに複数
形成し、両板材2,3の接合時に互いに対向する凹陥部
7,8の底部7a,8aを突き合わせ接合してなること
を特徴とする。
用パネルにおいて、各パネル形成用金属製板材2,3の
外面に凹陥部7,8を板材長手方向所要間隔おきに複数
形成し、両板材2,3の接合時に互いに対向する凹陥部
7,8の底部7a,8aを突き合わせ接合してなること
を特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項3に記載の建築用パネ
ルにおいて、少なくとも一方のパネル形成用金属製板材
3の外面に凹溝部19を板材長手方向に形成し、この凹
溝部19の底面19aに凹陥部20を凹溝部長手方向所
要間隔おきに複数形成し、この凹溝側凹陥部20の底部
20aと、これに対向するように他方の板材側2に形成
した凹陥部18の底部18aとを突き合わせ接合してな
ることを特徴としている。
ルにおいて、少なくとも一方のパネル形成用金属製板材
3の外面に凹溝部19を板材長手方向に形成し、この凹
溝部19の底面19aに凹陥部20を凹溝部長手方向所
要間隔おきに複数形成し、この凹溝側凹陥部20の底部
20aと、これに対向するように他方の板材側2に形成
した凹陥部18の底部18aとを突き合わせ接合してな
ることを特徴としている。
【0008】請求項5は、請求項1又は2に記載の建築
用パネルにおいて、両方のパネル形成用金属製板材2,
3間に板材長手方向に延びる金属製骨材21を介在させ
て両板材2,3の夫々内面に固着してなることを特徴と
する。
用パネルにおいて、両方のパネル形成用金属製板材2,
3間に板材長手方向に延びる金属製骨材21を介在させ
て両板材2,3の夫々内面に固着してなることを特徴と
する。
【0009】請求項6は、請求項5に記載の建築用パネ
ルにおいて、前記金属製骨材21,21aには、その長
手方向適当間隔に貫通孔22または凹部ないし凸部22
aを設けてなることを特徴とする。
ルにおいて、前記金属製骨材21,21aには、その長
手方向適当間隔に貫通孔22または凹部ないし凸部22
aを設けてなることを特徴とする。
【0010】請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載
の建築用パネルにおいて、パネル本体5の両端部には、
パネル本体5外面に沿ってそれと面一状に延びるパネル
取付部片9を設けてなることを特徴とする。
の建築用パネルにおいて、パネル本体5の両端部には、
パネル本体5外面に沿ってそれと面一状に延びるパネル
取付部片9を設けてなることを特徴とする。
【0011】請求項8は、請求項1〜7の何れかに記載
の建築用パネルにおいて、前記一対のパネル形成用金属
製板材2,3は、夫々長手方向両側端部に形成した接合
部片2a,2a、3a,3aを互いにはぜ継ぎすること
によって接合されてなることを特徴とする。
の建築用パネルにおいて、前記一対のパネル形成用金属
製板材2,3は、夫々長手方向両側端部に形成した接合
部片2a,2a、3a,3aを互いにはぜ継ぎすること
によって接合されてなることを特徴とする。
【0012】請求項9は、請求項8に記載の建築用パネ
ルにおいて、前記はぜ継ぎPは渦巻状をなしていること
を特徴とする。
ルにおいて、前記はぜ継ぎPは渦巻状をなしていること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る建築用パネル
の一実施形態である床用パネル1を示す一部断面斜視図
であり、図2の(A)はパネル本体の分解状態での断面
図、(B)は床用パネル1をその長手方向と直交する方
向に沿って断面した断面図、(C)は同床用パネル1を
その長手方向に沿って断面した断面図である。この床用
パネル1は、上下一対のパネル形成用金属製板材2,3
と、前後一対の端板形成用金属製板材4,4とを互いに
接合することによって袋状のパネル本体5を形成し、こ
のパネル本体5の内部に無機系充填材6を充填してなる
ものである。
の一実施形態である床用パネル1を示す一部断面斜視図
であり、図2の(A)はパネル本体の分解状態での断面
図、(B)は床用パネル1をその長手方向と直交する方
向に沿って断面した断面図、(C)は同床用パネル1を
その長手方向に沿って断面した断面図である。この床用
パネル1は、上下一対のパネル形成用金属製板材2,3
と、前後一対の端板形成用金属製板材4,4とを互いに
接合することによって袋状のパネル本体5を形成し、こ
のパネル本体5の内部に無機系充填材6を充填してなる
ものである。
【0014】図2の(A)に示すように、上下各パネル
形成用金属製板材2,3は、横断面が略コ字状に形成さ
れていて、夫々長手方向両側端部には、はぜ継ぎ用に折
曲形成された接合部片2a,2a、3a,3aを有す
る。そして、上側パネル形成用金属製板材2の上面(外
面)に断面円形の凹陥部7が、また下側パネル形成用金
属製板材,3の下面に同様な断面円形の凹陥部8が、夫
々絞り加工によって板材長手方向所要間隔おきに複数形
成されていて、両パネル形成用金属製板材2,3の接合
時に、同図の(B)及び(C)に示すように互いに対向
する凹陥部7,8の底部7a,8aが図示のように突き
合わせ接合される。
形成用金属製板材2,3は、横断面が略コ字状に形成さ
れていて、夫々長手方向両側端部には、はぜ継ぎ用に折
曲形成された接合部片2a,2a、3a,3aを有す
る。そして、上側パネル形成用金属製板材2の上面(外
面)に断面円形の凹陥部7が、また下側パネル形成用金
属製板材,3の下面に同様な断面円形の凹陥部8が、夫
々絞り加工によって板材長手方向所要間隔おきに複数形
成されていて、両パネル形成用金属製板材2,3の接合
時に、同図の(B)及び(C)に示すように互いに対向
する凹陥部7,8の底部7a,8aが図示のように突き
合わせ接合される。
【0015】図2の(C)から分かるように、両パネル
形成用金属製板材2,3のうち上側の板材2は下側の板
材3よりも所要長さ長く形成されて、両板材2,3の接
合時に上側板材2の両端が下側板材3の両端位置から夫
々突出し、しかして両板材2,3の両端開口部に夫々例
えば図示のような断面略Z字状の端板形成用金属製板材
4,4が、上側板材2の突出端部2c下面に重合するよ
うに接合されると共に下側板材3の端部上面に重合する
ように接合され、それによって袋状のパネル本体5が形
成される。この際、上側板材2の突出端部2cと、これ
に重合される端板形成用金属製板材4の端部4aとによ
り、パネル本体5上面に沿ってそれと面一状に延びる板
片状のパネル取付部片9が形成される。このパネル取付
部片9にはボルト、ビス又は釘を挿通する孔10が穿設
される。尚、端板形成用金属製板材4は、図5の(B)
に示すように断面略L字状に形成してもよい。
形成用金属製板材2,3のうち上側の板材2は下側の板
材3よりも所要長さ長く形成されて、両板材2,3の接
合時に上側板材2の両端が下側板材3の両端位置から夫
々突出し、しかして両板材2,3の両端開口部に夫々例
えば図示のような断面略Z字状の端板形成用金属製板材
4,4が、上側板材2の突出端部2c下面に重合するよ
うに接合されると共に下側板材3の端部上面に重合する
ように接合され、それによって袋状のパネル本体5が形
成される。この際、上側板材2の突出端部2cと、これ
に重合される端板形成用金属製板材4の端部4aとによ
り、パネル本体5上面に沿ってそれと面一状に延びる板
片状のパネル取付部片9が形成される。このパネル取付
部片9にはボルト、ビス又は釘を挿通する孔10が穿設
される。尚、端板形成用金属製板材4は、図5の(B)
に示すように断面略L字状に形成してもよい。
【0016】また図1に示すように、パネル形成用金属
製板材2,3の上下面には夫々板材長手方向中央部の両
側対向位置に必要に応じて凹段部11が凹設され、各凹
段部11にはねじ孔12が形成される。この凹段部11
は、図4に示すように、複数枚の床用パネル1の側端面
相互を突き合わせて隣合う床用パネル1相互を連結する
際に、連結片13を隣合う両床用パネル1,1の凹段部
11,11に嵌合させてビス14で固定するためのもの
である。
製板材2,3の上下面には夫々板材長手方向中央部の両
側対向位置に必要に応じて凹段部11が凹設され、各凹
段部11にはねじ孔12が形成される。この凹段部11
は、図4に示すように、複数枚の床用パネル1の側端面
相互を突き合わせて隣合う床用パネル1相互を連結する
際に、連結片13を隣合う両床用パネル1,1の凹段部
11,11に嵌合させてビス14で固定するためのもの
である。
【0017】パネル本体5を形成するにあたって上下の
パネル形成用金属製板材2,3を接合するには、図2の
(A)及び(B)に示すように、夫々はぜ継ぎ用に折曲
形成された上側板材2の接合部片2aと下側板材3の接
合部片3aとを互いに係合させてその接合部片2a,3
a相互を押しつぶすようかしめるようにする所謂はぜ継
ぎPによって接合している。このように上下パネル形成
用金属製板材2,3を接合部片2a,3a相互のはぜ継
ぎによって接合するようにすれば、両板材2,3の接合
が容易且つ迅速にしかも的確に行え、パネルの量産に好
適である。このはぜ継ぎPは図1に矢印方向に示すよう
に、前記接合部片2a,3aを渦巻状に重層して接合さ
せるようにしてもよい。この場合には接合力と共に水密
性を向上させることができる。尚、上下パネル形成用金
属製板材2,3の接合方法は、この実施形態に示すよう
なはぜ継ぎP以外に、溶接、嵌合、かしめ、リベット結
合等を採用することができる。また、上側パネル形成用
金属製板材2に形成された凹陥部7の底部7aと、下側
パネル形成用金属製板材3に形成された凹陥部8の底部
8aとの突き合わせ接合、及び上下パネル形成用金属製
板材2,3に対する端板形成用金属製板材4の接合は、
この実施形態では溶接によって行っているが、溶接以外
に、かしめ、リベット結合等によって行ってもよい。
パネル形成用金属製板材2,3を接合するには、図2の
(A)及び(B)に示すように、夫々はぜ継ぎ用に折曲
形成された上側板材2の接合部片2aと下側板材3の接
合部片3aとを互いに係合させてその接合部片2a,3
a相互を押しつぶすようかしめるようにする所謂はぜ継
ぎPによって接合している。このように上下パネル形成
用金属製板材2,3を接合部片2a,3a相互のはぜ継
ぎによって接合するようにすれば、両板材2,3の接合
が容易且つ迅速にしかも的確に行え、パネルの量産に好
適である。このはぜ継ぎPは図1に矢印方向に示すよう
に、前記接合部片2a,3aを渦巻状に重層して接合さ
せるようにしてもよい。この場合には接合力と共に水密
性を向上させることができる。尚、上下パネル形成用金
属製板材2,3の接合方法は、この実施形態に示すよう
なはぜ継ぎP以外に、溶接、嵌合、かしめ、リベット結
合等を採用することができる。また、上側パネル形成用
金属製板材2に形成された凹陥部7の底部7aと、下側
パネル形成用金属製板材3に形成された凹陥部8の底部
8aとの突き合わせ接合、及び上下パネル形成用金属製
板材2,3に対する端板形成用金属製板材4の接合は、
この実施形態では溶接によって行っているが、溶接以外
に、かしめ、リベット結合等によって行ってもよい。
【0018】上記のようにして袋状に形成されるパネル
本体5の内部に無機系充填材6が充填されるわけである
が、この無機系充填材6として、この実施形態では液状
のセメント系気泡ミルクが使用される。この気泡ミルク
をパネル本体5の内部に充填するには、端板形成用金属
製板材4に適当な大きさの注入口(図示省略)を開口形
成しておいて、この注入口より液状の気泡ミルクを注入
する。こうして袋状のパネル本体5内に充填された気泡
ミルクが一定時間の経過に伴い発泡固化して、床用パネ
ル1が出来上がる。
本体5の内部に無機系充填材6が充填されるわけである
が、この無機系充填材6として、この実施形態では液状
のセメント系気泡ミルクが使用される。この気泡ミルク
をパネル本体5の内部に充填するには、端板形成用金属
製板材4に適当な大きさの注入口(図示省略)を開口形
成しておいて、この注入口より液状の気泡ミルクを注入
する。こうして袋状のパネル本体5内に充填された気泡
ミルクが一定時間の経過に伴い発泡固化して、床用パネ
ル1が出来上がる。
【0019】上記のように構成される床用パネル1にあ
っては、パネル本体5を形成する上側パネル形成用金属
製板材2と下側パネル形成用金属製板材3とは、これら
板材2,3の中間部において底部7a,8aどうしが突
き合わせ接合された複数の凹陥部7,8を介して互いに
接合されているから、上記のように袋状パネル本体5の
内部に無機系充填材6としてのセメント系気泡ミルクを
充填した時これら上下板材2,3の膨れが防止され、パ
ネル全体が一定厚さの床用パネル1を形成できる。
っては、パネル本体5を形成する上側パネル形成用金属
製板材2と下側パネル形成用金属製板材3とは、これら
板材2,3の中間部において底部7a,8aどうしが突
き合わせ接合された複数の凹陥部7,8を介して互いに
接合されているから、上記のように袋状パネル本体5の
内部に無機系充填材6としてのセメント系気泡ミルクを
充填した時これら上下板材2,3の膨れが防止され、パ
ネル全体が一定厚さの床用パネル1を形成できる。
【0020】また、上下パネル形成用金属製板材2,3
がこれら板材2,3の中間部において複数の凹陥部7,
8を介して一体的に接合されるから、パネル本体5の強
度が増大して頑強な構造となり、更にまた上下パネル形
成用金属製板材2,3に夫々凹陥部7,8が形成される
ことにより、その凹陥部7,8内が空洞となるから、パ
ネル性能を劣化させることなく軽量化を図ることができ
る。
がこれら板材2,3の中間部において複数の凹陥部7,
8を介して一体的に接合されるから、パネル本体5の強
度が増大して頑強な構造となり、更にまた上下パネル形
成用金属製板材2,3に夫々凹陥部7,8が形成される
ことにより、その凹陥部7,8内が空洞となるから、パ
ネル性能を劣化させることなく軽量化を図ることができ
る。
【0021】この床用パネル1の製作にあたっては、パ
ネル形成用金属製板材2,3として板厚0.8〜1.0
mm程度の鉄板(黒皮、メッキ鋼板、カラー鋼板等)が
使用され、また端板形成用金属製板材4として板厚2.
3〜3.2mmの鉄板(黒皮、メッキ鋼板、カラー鋼板
等)が使用され、しかして例えばパネル1の長さ約20
00mm(各パネル取付部片9の長さ約50mmを加え
ると約2100mm)、横幅約500mm、パネル全体
厚さ約100mmのパネル本体5が形成される。尚、凹
陥部7は上下各パネル形成用金属製板材2,3の長手方
向に例えば200〜300mmのピッチで図示のように
1列状に形成される。
ネル形成用金属製板材2,3として板厚0.8〜1.0
mm程度の鉄板(黒皮、メッキ鋼板、カラー鋼板等)が
使用され、また端板形成用金属製板材4として板厚2.
3〜3.2mmの鉄板(黒皮、メッキ鋼板、カラー鋼板
等)が使用され、しかして例えばパネル1の長さ約20
00mm(各パネル取付部片9の長さ約50mmを加え
ると約2100mm)、横幅約500mm、パネル全体
厚さ約100mmのパネル本体5が形成される。尚、凹
陥部7は上下各パネル形成用金属製板材2,3の長手方
向に例えば200〜300mmのピッチで図示のように
1列状に形成される。
【0022】上記のように形成された床用パネル1の使
用形態について図3〜図5によって説明すると、複数の
床用パネル1を並列させて互いに隣接した状態で、各床
用パネル1のパネル本体5の端部にあるパネル取付部片
9を例えばH形鋼からなる梁材15上に乗せ掛け、各パ
ネル取付部片9の孔10から梁材15の孔(図示省略)
にボルト16を挿通してナットで固定し、また隣合う両
床用パネル1,1の凹段部11,11に連結片13を嵌
合させ、ビス14で固定すればよい。
用形態について図3〜図5によって説明すると、複数の
床用パネル1を並列させて互いに隣接した状態で、各床
用パネル1のパネル本体5の端部にあるパネル取付部片
9を例えばH形鋼からなる梁材15上に乗せ掛け、各パ
ネル取付部片9の孔10から梁材15の孔(図示省略)
にボルト16を挿通してナットで固定し、また隣合う両
床用パネル1,1の凹段部11,11に連結片13を嵌
合させ、ビス14で固定すればよい。
【0023】この場合、図5の(A)から分かるよう
に、パネル本体5の端部に一端部を溶接した略Z状の端
板4の他端部を重合溶接して補強形成された板片状のパ
ネル取付部片9を梁材15上に乗せ掛けるようにするか
ら、建物の階高に殆ど影響を与えることがない。即ち、
床用パネル1の厚さが約100mmであるのに対し、パ
ネル取付部片9はパネル本体5の上面と面一に形成され
ていて厚さが約4mm程度であるからである。
に、パネル本体5の端部に一端部を溶接した略Z状の端
板4の他端部を重合溶接して補強形成された板片状のパ
ネル取付部片9を梁材15上に乗せ掛けるようにするか
ら、建物の階高に殆ど影響を与えることがない。即ち、
床用パネル1の厚さが約100mmであるのに対し、パ
ネル取付部片9はパネル本体5の上面と面一に形成され
ていて厚さが約4mm程度であるからである。
【0024】図5の(B)は、端板形成用金属製板材4
として断面略コ字状の板材を使用した床用パネル1を示
している。このコ字状板材4の上端部4aは上側板材2
の突出端部2cに重合するようにビス等で接合されてパ
ネル取付部片9を形成し、下端部4bは下側板材3にビ
ス23等で取り付ける。また、この図5の(B)に示す
ように木材からなる梁材15の場合には、床用パネル1
のパネル取付部片9をこの梁材15の上に乗せて釘又は
ビス24により固定する。
として断面略コ字状の板材を使用した床用パネル1を示
している。このコ字状板材4の上端部4aは上側板材2
の突出端部2cに重合するようにビス等で接合されてパ
ネル取付部片9を形成し、下端部4bは下側板材3にビ
ス23等で取り付ける。また、この図5の(B)に示す
ように木材からなる梁材15の場合には、床用パネル1
のパネル取付部片9をこの梁材15の上に乗せて釘又は
ビス24により固定する。
【0025】パネル本体5の内部には無機系充填材6と
してセメント系気泡ミルクを充填したが、このセメント
系気泡ミルク以外に、コンクリートや石膏等を注入充填
することができる。このセメント系気泡ミルク、コンク
リート、石膏等の無機系充填材6は、十分な圧縮強度を
有すると共に断熱性、耐火性、制振性等を有し、更に重
量衝撃音に対する優れた遮音性能を有する。また、上記
無機系充填材6は耐火性に優れているからパネル1の不
燃材として機能する。
してセメント系気泡ミルクを充填したが、このセメント
系気泡ミルク以外に、コンクリートや石膏等を注入充填
することができる。このセメント系気泡ミルク、コンク
リート、石膏等の無機系充填材6は、十分な圧縮強度を
有すると共に断熱性、耐火性、制振性等を有し、更に重
量衝撃音に対する優れた遮音性能を有する。また、上記
無機系充填材6は耐火性に優れているからパネル1の不
燃材として機能する。
【0026】図6は本発明の床用パネル1に係る他の実
施形態によるパネル本体5を示し、このパネル本体5
は、同図の(A)に示すように、例えば上側のパネル形
成用金属製板材2の上面には比較的浅い凹陥部18を板
材長手方向所要間隔おきに複数形成し、下側のパネル形
成用金属製板材3の下面には凹溝部19を板材長手方向
に形成し、この凹溝部19の底面19aに上記凹陥部1
8と同様な凹陥部20を凹溝部19の長手方向所要間隔
おきに上記凹陥部18と夫々対応する位置に複数形成
し、この凹溝側凹陥部20の底部20aと、上側のパネ
ル形成用金属製板材2に形成した上記凹陥部18の底部
18aとを、同図の(B)に示すように突き合わせ接合
して、パネル本体5を形成したものである。
施形態によるパネル本体5を示し、このパネル本体5
は、同図の(A)に示すように、例えば上側のパネル形
成用金属製板材2の上面には比較的浅い凹陥部18を板
材長手方向所要間隔おきに複数形成し、下側のパネル形
成用金属製板材3の下面には凹溝部19を板材長手方向
に形成し、この凹溝部19の底面19aに上記凹陥部1
8と同様な凹陥部20を凹溝部19の長手方向所要間隔
おきに上記凹陥部18と夫々対応する位置に複数形成
し、この凹溝側凹陥部20の底部20aと、上側のパネ
ル形成用金属製板材2に形成した上記凹陥部18の底部
18aとを、同図の(B)に示すように突き合わせ接合
して、パネル本体5を形成したものである。
【0027】このように構成されるパネル本体5によれ
ば、一方側のパネル形成用金属製板材3に凹溝部19を
形成することによって、各凹陥部18,20の深さを浅
くできるので、各凹陥部18,20の絞り加工が容易と
なる。尚、凹溝部は、両方のパネル形成用金属製板材
2,3に夫々形成し、それらの凹溝部の底面に夫々凹陥
部を形成するようにしてもよい。
ば、一方側のパネル形成用金属製板材3に凹溝部19を
形成することによって、各凹陥部18,20の深さを浅
くできるので、各凹陥部18,20の絞り加工が容易と
なる。尚、凹溝部は、両方のパネル形成用金属製板材
2,3に夫々形成し、それらの凹溝部の底面に夫々凹陥
部を形成するようにしてもよい。
【0028】図7は更に他の実施形態によるパネル本体
5を示し、このパネル本体5は、前記凹陥部7,8,1
8,20や凹溝部19を形成する代わりに、上下両パネ
ル形成用金属製板材2,3間に板材長手方向に延びる断
面略Z字状の鉄板からなる金属製骨材21を介在させて
両パネル形成用金属製板材2,3の夫々内面に固着した
ものであり、鉄板製金属製骨材21には連通用開口部2
2が所要間隔おきに貫設されている。この連通用開口部
22は、パネル本体5の内部に無機系充填材6としての
セメント系気泡ミルク、生コンクリート、石膏等がパネ
ル本体5の1箇所から注入充填された場合に、それらを
パネル本体5の内部全体に行き渡らせてパネル剛性の向
上を図るようにするためのものである。尚、図7に矢印
方向に示すように、略コ字状の鉄板製金属製骨材21a
を上下両金属製板材2,3に溶接あるいはカシメ乃至ビ
ス止めして、該骨材21aには貫通孔22を設けるので
はなく、該骨材21aの長手方向に沿ってその一面側と
他面側に交互に凸出するか又は凹入するような凹凸部
(エンボス部)22aを所要間隔おきに設けるようにし
てもよく、そうすることによって該骨材21aと充填材
6との付着性を良好にすると共に骨材21a自体の強度
を増大させることができる。
5を示し、このパネル本体5は、前記凹陥部7,8,1
8,20や凹溝部19を形成する代わりに、上下両パネ
ル形成用金属製板材2,3間に板材長手方向に延びる断
面略Z字状の鉄板からなる金属製骨材21を介在させて
両パネル形成用金属製板材2,3の夫々内面に固着した
ものであり、鉄板製金属製骨材21には連通用開口部2
2が所要間隔おきに貫設されている。この連通用開口部
22は、パネル本体5の内部に無機系充填材6としての
セメント系気泡ミルク、生コンクリート、石膏等がパネ
ル本体5の1箇所から注入充填された場合に、それらを
パネル本体5の内部全体に行き渡らせてパネル剛性の向
上を図るようにするためのものである。尚、図7に矢印
方向に示すように、略コ字状の鉄板製金属製骨材21a
を上下両金属製板材2,3に溶接あるいはカシメ乃至ビ
ス止めして、該骨材21aには貫通孔22を設けるので
はなく、該骨材21aの長手方向に沿ってその一面側と
他面側に交互に凸出するか又は凹入するような凹凸部
(エンボス部)22aを所要間隔おきに設けるようにし
てもよく、そうすることによって該骨材21aと充填材
6との付着性を良好にすると共に骨材21a自体の強度
を増大させることができる。
【0029】上記金属製骨材21も、前記凹陥部7,
8,18,20や凹溝部19と同様に、パネル形成用金
属製板材2,3の中間部で両板材2,3がこの金属製骨
材21を介して互いに接合されるから、前記のように袋
状パネル本体5内部に無機系充填材6を充填した時に上
下板材2,3の膨れが防止され、パネル全体が一定厚さ
の床用パネル1を形成でき、また上下板材2,3がこの
金属製骨材21を介して一体的に接合されるから、パネ
ル本体5の強度が増大して頑強な構造となる。
8,18,20や凹溝部19と同様に、パネル形成用金
属製板材2,3の中間部で両板材2,3がこの金属製骨
材21を介して互いに接合されるから、前記のように袋
状パネル本体5内部に無機系充填材6を充填した時に上
下板材2,3の膨れが防止され、パネル全体が一定厚さ
の床用パネル1を形成でき、また上下板材2,3がこの
金属製骨材21を介して一体的に接合されるから、パネ
ル本体5の強度が増大して頑強な構造となる。
【0030】上述した実施形態の床用パネル1によれ
ば、上下一対のパネル形成用金属製板材2,3によって
パネル本体5が形成されるから、パネル全体がコンクリ
ートからなる従来のALCパネルに比べて優れた強度を
有し、特に曲げに強くなって、支持スパンを十分長くと
ることができる。また、このようなパネル本体5を有す
るから、従来のような補強用床面ブレース等の設備を省
略することができる。
ば、上下一対のパネル形成用金属製板材2,3によって
パネル本体5が形成されるから、パネル全体がコンクリ
ートからなる従来のALCパネルに比べて優れた強度を
有し、特に曲げに強くなって、支持スパンを十分長くと
ることができる。また、このようなパネル本体5を有す
るから、従来のような補強用床面ブレース等の設備を省
略することができる。
【0031】また、各パネル形成用金属製板材2,3に
形成される凹陥部7,8,18,20や凹溝部19、あ
るいは金属性骨材21,21aの大きさ、数によってパ
ネル重量をコントロールすることができる。更に、パネ
ル形成用金属製板材2,3の厚さ(鉄板の厚さ)、パネ
ル厚さを適宜に選定したり、無機系充填材6を適宜に選
定することによって、必要な性能を有するパネルを所望
に製作することができる。
形成される凹陥部7,8,18,20や凹溝部19、あ
るいは金属性骨材21,21aの大きさ、数によってパ
ネル重量をコントロールすることができる。更に、パネ
ル形成用金属製板材2,3の厚さ(鉄板の厚さ)、パネ
ル厚さを適宜に選定したり、無機系充填材6を適宜に選
定することによって、必要な性能を有するパネルを所望
に製作することができる。
【0032】以上、床用パネル1の実施形態について説
明したが、本発明の建築用パネルは、屋根材、壁材等に
も適用されるものである。
明したが、本発明の建築用パネルは、屋根材、壁材等に
も適用されるものである。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明の建築用パネルによ
れば、一対のパネル形成用金属製板材を接合することに
よって袋状のパネル本体を形成し、このパネル本体の内
部に無機系充填材を充填したものであって、一対のパネ
ル形成用金属製板材によってパネル本体が形成されるか
ら、パネル全体がコンクリートからなる従来のALCパ
ネルに比べて遙かに優れた機械的強度を有し、特に曲げ
に対する十分な強度と、面剛性を有するから、特に床パ
ネルとしての使用に好適となり、支持スパンを極力長く
とることができると共に、補強用床面ブレース等の余分
な設備を省略できる。
れば、一対のパネル形成用金属製板材を接合することに
よって袋状のパネル本体を形成し、このパネル本体の内
部に無機系充填材を充填したものであって、一対のパネ
ル形成用金属製板材によってパネル本体が形成されるか
ら、パネル全体がコンクリートからなる従来のALCパ
ネルに比べて遙かに優れた機械的強度を有し、特に曲げ
に対する十分な強度と、面剛性を有するから、特に床パ
ネルとしての使用に好適となり、支持スパンを極力長く
とることができると共に、補強用床面ブレース等の余分
な設備を省略できる。
【0034】請求項2に記載のように、無機系充填材と
して、セメント系気泡ミルク、コンクリート、石膏のう
ちの何れかを使用することにより、断熱性、耐火性及び
制振性を有すると共に、特に重量衝撃音に対する優れた
遮音性能を有する建築用パネルを形成できる。また、上
記のような無機系充填材は建築用パネルの不燃材として
機能する。
して、セメント系気泡ミルク、コンクリート、石膏のう
ちの何れかを使用することにより、断熱性、耐火性及び
制振性を有すると共に、特に重量衝撃音に対する優れた
遮音性能を有する建築用パネルを形成できる。また、上
記のような無機系充填材は建築用パネルの不燃材として
機能する。
【0035】請求項3に記載のように、各パネル形成用
金属製板材の外面に凹陥部を板材長手方向所要間隔おき
に複数形成し、両板材の接合時に互いに対向する凹陥部
の底部を突き合わせ接合することによって、袋状パネル
本体の内部に無機系充填材を充填した時これら両板材の
膨れが防止され、パネル全体が一定厚さの床用パネルを
形成することができる。両パネル形成用金属製板材がこ
れら板材の中間部において複数の凹陥部を介して一体的
に接合されるから、パネル本体の強度が増大して頑強な
構造となり、更にまた両パネル形成用金属製板材に夫々
凹陥部が形成されることにより、その凹陥部内が空洞と
なるから、パネル性能を劣化させることなく軽量化を図
ることができる。
金属製板材の外面に凹陥部を板材長手方向所要間隔おき
に複数形成し、両板材の接合時に互いに対向する凹陥部
の底部を突き合わせ接合することによって、袋状パネル
本体の内部に無機系充填材を充填した時これら両板材の
膨れが防止され、パネル全体が一定厚さの床用パネルを
形成することができる。両パネル形成用金属製板材がこ
れら板材の中間部において複数の凹陥部を介して一体的
に接合されるから、パネル本体の強度が増大して頑強な
構造となり、更にまた両パネル形成用金属製板材に夫々
凹陥部が形成されることにより、その凹陥部内が空洞と
なるから、パネル性能を劣化させることなく軽量化を図
ることができる。
【0036】請求項4に記載のように、少なくとも一方
のパネル形成用金属製板材の外面に凹溝部を板材長手方
向に形成し、この凹溝部の底面に凹陥部を凹溝部長手方
向所要間隔おきに複数形成し、この凹溝側凹陥部の底部
と、これに対向するように他方の板材側に形成した凹陥
部の底部とを突き合わせ接合することによって、各凹陥
部の深さを浅くできるから、各凹陥部の絞り加工が容易
となる。
のパネル形成用金属製板材の外面に凹溝部を板材長手方
向に形成し、この凹溝部の底面に凹陥部を凹溝部長手方
向所要間隔おきに複数形成し、この凹溝側凹陥部の底部
と、これに対向するように他方の板材側に形成した凹陥
部の底部とを突き合わせ接合することによって、各凹陥
部の深さを浅くできるから、各凹陥部の絞り加工が容易
となる。
【0037】請求項5に記載のように、両方のパネル形
成用金属製板材間に板材長手方向に延びる金属製骨材を
介在させて両板材の夫々内面に固着することによって、
袋状パネル本体内部に無機系充填材を充填した時に両板
材の膨れが防止され、パネル全体が一定厚さの建築用パ
ネルを形成でき、また両板材がこの金属製骨材を介して
一体的に接合されるから、パネル本体の強度が増大して
頑強な構造となる。
成用金属製板材間に板材長手方向に延びる金属製骨材を
介在させて両板材の夫々内面に固着することによって、
袋状パネル本体内部に無機系充填材を充填した時に両板
材の膨れが防止され、パネル全体が一定厚さの建築用パ
ネルを形成でき、また両板材がこの金属製骨材を介して
一体的に接合されるから、パネル本体の強度が増大して
頑強な構造となる。
【0038】請求項6に記載のように、前記金属性骨材
にはその長手方向適当間隔に貫通孔を設けることによっ
て、パネル本体内に充填される無機系充填材と金属性骨
材との係合性ないし一体化を増進しパネル本体の剛性を
向上させることができ、また貫通孔に代えて凹凸部(エ
ンボス部)を設けることによって、充填材と金属性骨材
との付着性を良好にし、且つ補強リブとして該骨材自体
の強度を増大させ、結果的にパネル本体の強度を向上さ
せることができる。
にはその長手方向適当間隔に貫通孔を設けることによっ
て、パネル本体内に充填される無機系充填材と金属性骨
材との係合性ないし一体化を増進しパネル本体の剛性を
向上させることができ、また貫通孔に代えて凹凸部(エ
ンボス部)を設けることによって、充填材と金属性骨材
との付着性を良好にし、且つ補強リブとして該骨材自体
の強度を増大させ、結果的にパネル本体の強度を向上さ
せることができる。
【0039】請求項7に記載のように、パネル本体の両
端部に、パネル本体外面に沿ってそれと面一状に延びる
板片状のパネル取付部片を設けることによって、床用パ
ネルとして使用する場合に、パネル本体端部の板片状パ
ネル取付部片を梁材上に乗せ掛けるようにすれば、建物
の階高に殆ど影響を与えることがない。
端部に、パネル本体外面に沿ってそれと面一状に延びる
板片状のパネル取付部片を設けることによって、床用パ
ネルとして使用する場合に、パネル本体端部の板片状パ
ネル取付部片を梁材上に乗せ掛けるようにすれば、建物
の階高に殆ど影響を与えることがない。
【0040】請求項8に記載のように、一対のパネル形
成用金属製板材を、夫々長手方向両側端部に形成した接
合部片を互いにはぜ継ぎすることにより接合して袋状の
パネル本体を形成する場合には、両板材の接合を容易且
つ迅速にしかも的確に行うことができ、パネルの量産に
好適である。
成用金属製板材を、夫々長手方向両側端部に形成した接
合部片を互いにはぜ継ぎすることにより接合して袋状の
パネル本体を形成する場合には、両板材の接合を容易且
つ迅速にしかも的確に行うことができ、パネルの量産に
好適である。
【0041】請求項9に記載のように、前記はぜ継ぎを
渦巻状に重層して形成することによって、パネル本体を
形成する一対の前記金属性板材の接合力を増大させるの
みならず、その接合部分の水密性を良好にし、パネル本
体内に充填される前記充填材が接合部分から漏出するの
を防止して、パネル本体を正確に製作することができ
る。
渦巻状に重層して形成することによって、パネル本体を
形成する一対の前記金属性板材の接合力を増大させるの
みならず、その接合部分の水密性を良好にし、パネル本
体内に充填される前記充填材が接合部分から漏出するの
を防止して、パネル本体を正確に製作することができ
る。
【図1】 本発明に係る建築用パネルの一実施形態であ
る床用パネルを示す一部断面斜視図である。
る床用パネルを示す一部断面斜視図である。
【図2】 (A)はパネル本体の分解状態での断面図、
(B)は床用パネルをその長手方向と直交する方向に沿
って断面した断面図、(C)は同床用パネルをその長手
方向に沿って断面した断面図である。
(B)は床用パネルをその長手方向と直交する方向に沿
って断面した断面図、(C)は同床用パネルをその長手
方向に沿って断面した断面図である。
【図3】 床用パネルの使用形態を示す正面図である。
【図4】 同使用形態を示す平面図である。
【図5】 (A)は図3の一部拡大正面図であり、
(B)は他の実施形態を示す(A)と同様な正面図であ
る。
(B)は他の実施形態を示す(A)と同様な正面図であ
る。
【図6】 (A)は他の実施形態によるパネル本体の分
解斜視図、(B)はパネル本体の組立状態斜視図であ
る。
解斜視図、(B)はパネル本体の組立状態斜視図であ
る。
【図7】 更に他の実施形態によるパネル本体の組立状
態斜視図である。
態斜視図である。
1 床用パネル(建築用パネル) 2,3 パネル形成用金属製板材 2a,3a パネル形成用金属製板材の接合部片 P はぜ継ぎ部分 4 端板形成用金属製板材 5 パネル本体 6 無機系充填材 7,8 凹陥部 7a,8a 凹陥部の底部 9 パネル取付部片 18,20 凹陥部 19 凹溝部 21 金属性骨材 21a 金属性骨材 22 貫通孔 22a 凹凸部
Claims (9)
- 【請求項1】 一対のパネル形成用金属製板材を接合す
ることによって袋状のパネル本体を形成し、このパネル
本体の内部に無機系充填材を充填してなる建築用パネ
ル。 - 【請求項2】 無機系充填材は、セメント系気泡ミル
ク、コンクリート、石膏のうちの何れかからなる請求項
1に記載の建築用パネル。 - 【請求項3】各パネル形成用金属製板材の外面に凹陥部
を板材長手方向所要間隔おきに複数形成し、両板材の接
合時に互いに対向する凹陥部の底部を突き合わせ接合し
てなる請求項1又は2に記載の建築用パネル。 - 【請求項4】 少なくとも一方のパネル形成用金属製板
材の外面に凹溝部を板材長手方向に形成し、この凹溝部
の底面に凹陥部を凹溝部長手方向所要間隔おきに複数形
成し、この凹溝側凹陥部の底部と、これに対向するよう
に他方の板材側に形成した凹陥部の底部とを突き合わせ
接合してなる請求項3に記載の建築用パネル。 - 【請求項5】 両方のパネル形成用金属製板材間に板材
長手方向に延びる金属製骨材を介在させて両板材の夫々
内面に固着してなる請求項1又は2に記載の建築用パネ
ル。 - 【請求項6】 前記金属製骨材には、その長手方向適当
間隔に貫通孔または凹部ないし凸部を設けてなる請求項
5に記載の建築用パネル。 - 【請求項7】 パネル本体の両端部には、パネル本体外
面に沿ってそれと面一状に延びる板片状のパネル取付部
片を設けてなる請求項1〜6の何れかに記載の建築用パ
ネル。 - 【請求項8】 前記一対のパネル形成用金属製板材は、
夫々長手方向両側端部に形成した接合部片を互いにはぜ
継ぎすることによって接合されてなる請求項1〜7の何
れかに記載の建築用パネル。 - 【請求項9】 前記はぜ継ぎは渦巻状をなしている請求
項8に記載の建築用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25485699A JP2001073500A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 建築用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25485699A JP2001073500A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 建築用パネル |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003128276A Division JP2003328488A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 建築用パネル |
JP2003128277A Division JP3747202B2 (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 建築用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001073500A true JP2001073500A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17270804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25485699A Pending JP2001073500A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 建築用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001073500A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100896917B1 (ko) | 2007-09-11 | 2009-05-08 | 이덕현 | 경량 장축 광폭 패널 |
JP2016055696A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | ユニプレス株式会社 | 自動車のコラムシャフト取付け構造 |
KR101826771B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 결합형 판상 마감재 |
KR101826762B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 접합형 판상 마감재 |
KR101826764B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 결속형 판상 마감재 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25485699A patent/JP2001073500A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100896917B1 (ko) | 2007-09-11 | 2009-05-08 | 이덕현 | 경량 장축 광폭 패널 |
JP2016055696A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | ユニプレス株式会社 | 自動車のコラムシャフト取付け構造 |
KR101826771B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 결합형 판상 마감재 |
KR101826762B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 접합형 판상 마감재 |
KR101826764B1 (ko) * | 2017-07-21 | 2018-02-07 | 주식회사 성원테크 | 판재 결속형 판상 마감재 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030307 |