JP2001072684A - 縮合チオフェン化合物およびその医薬用途 - Google Patents

縮合チオフェン化合物およびその医薬用途

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成剛 藤村
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 (式中、各記号の定義は明細書中に記載した通りであ
る。)により表される縮合チオフェン化合物、その医薬
上許容される塩またはそれらの水和物。 【効果】 一般式(I)で表される本発明の化合物は、
精神分裂病の陽性症状、陰性症状の双方に有効で、錐体
外路系運動障害等の副作用が少なく、顆粒球減少症等の
重篤な副作用の少ない新規抗精神病薬として有用であ
る。また当該化合物はアルツハイマー型痴呆症、そう鬱
病の治療薬としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は精神分裂病、アルツ
ハイマー型痴呆症、そう鬱病等の治療に有用な縮合チオ
フェン化合物、その医薬用途およびその合成中間体に関
する。
【0002】
【従来の技術】精神分裂病は全人口に対し、約1%の高
頻度で発症する精神疾患である。また多くの場合にその
予後が不良であることから患者やその家族は長期にわた
って大きな負担を強いられる。そのため精神分裂病の発
症原因やその治療薬の開発について多くの研究が行われ
てきた。
【0003】精神分裂病の発症原因の仮説として最初に
提唱されたのはドーパミン過剰仮説である。この仮説を
もとに、これまでに種々のドーパミン受容体阻害作用を
有する化合物が抗精神病薬として開発され、一定の治療
効果を収めてきた。
【0004】精神分裂病の症状には妄想、幻覚等を主と
する陽性症状、社会的引きこもり、感情鈍麻等を主とす
る陰性症状、さらに記憶、学習障害等の認知機能障害等
がある。ドーパミン受容体阻害を主作用とする、いわゆ
る定型抗精神病薬は陽性症状に対しては比較的有効であ
るが、陰性症状や認知機能障害に対しては有効ではな
い。また定型抗精神病薬の使用にあたっては、そのドー
パミン受容体阻害作用に起因する錐体外路系の副作用
(ジストニア、アカシジア、遅発性ジスキネジア等)が
避けられない。これらの問題点はすなわちドーパミン過
剰仮説のみに基づく抗精神病薬の開発の限界を示してい
る。
【0005】以上の問題点を克服するために、ドーパミ
ン受容体阻害作用に代わり、セロトニン受容体阻害作用
を主作用として有する抗精神病薬、いわゆるセロトニン
−ドーパミンアンタゴニスト(SDA)が研究、開発さ
れた。SDAの代表的な抗精神病薬としては例えばリス
ペリドン、セロクエル等がある。しかしながら、陰性症
状や認知機能障害に対する有効性、あるいは錐体外路系
副作用〔アメリカン・ジャーナル・オブ・サイキエート
リー151,825(1994)〕の問題点は完全に克
服されている訳ではない。
【0006】ドーパミン過剰仮説、セロトニン/ドーパ
ミン仮説に代わる精神分裂病の病因仮説のひとつがグル
タミン酸神経機能低下仮説〔トレンズ・イン・ニューロ
サイエンス13,272(1990)〕である。この仮
説は(1)NMDA(N−メチル−D−アスパラギン
酸)受容体の阻害薬であるフェンシクリジン(PCP)
が人に対して陽性症状、陰性症状も含めた精神分裂病類
似の精神症状をひきおこすこと〔アメリカン・ジャーナ
ル・オブ・サイキエートリー135,1081(197
8)、同左148,1301(1991)〕や、(2)
精神分裂病患者の大脳皮質でグルタミン酸神経系の反応
性が低下していること〔ニューロサイエンス・レターズ
121,77(1991)〕、(3)同じくグルタミン
酸神経系に存在するNMDA受容体数が代償的に増加し
ていること〔ライフ・サイエンス55,1683(19
94)〕、(4)グリシン、D−シクロセリン等のNM
DA受容体アゴニストが精神分裂病の陰性症状の改善に
有効であること〔ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・
サイキエートリー169,610(1996)、アメリ
カン・ジャーナル・オブ・サイキエートリー152,1
213(1995)同左151,1234(199
4)〕、等から支持されている。
【0007】クロザピンやオランザピンは精神分裂病の
陽性症状のみならず、陰性症状にも有効であること〔サ
イコファーマコロジー63,51(1992)、ニュー
ロサイコファーマコロジー14,111(1996)〕
を特徴とする非定型抗精神病薬である。これらの非定型
抗精神病薬はPCPやMK−801(dizocilpine male
ate)といったNMDA受容体阻害薬によるグルタミン酸
神経系の機能低下の結果、実験動物に誘発される異常行
動〔サイコファーマコロジー120,67(199
5)、同左、129,79(1997)、ファーマコロ
ジー,バイオケミストリー・アンド・ビヘイヴィアー4
7,579(1994)〕や生理機能異常〔サイコファ
ーマコロジー111,339(1993)、ジャーナル
・オブ・ファーマコロジー・アンド・エクスペリメンタ
ル・セラピューティクス271,787(1994)〕
を抑制し、その抑制能力はしばしば定型抗精神病薬と比
較して強力である。つまり、非定型抗精神病薬の優れた
臨床効果は従来のドーパミン受容体阻害作用、セロトニ
ン受容体阻害作用に加えて、グルタミン酸神経系の機能
低下を改善する作用に依っている可能性がある。
【0008】NMDA受容体阻害薬により誘発される神
経生理機能異常のひとつに、NMDA受容体阻害薬誘発
神経毒性〔アーカイブ・オブ・ジェネラル・サイキエー
トリー52,998(1995)〕があり、MK−80
1誘発神経毒性についてよく調べられている。この神経
毒性作用は種々の抗精神病薬により阻害されるが、その
阻害能は定型抗精神病薬であるハロペリドール等に比
べ、非定型抗精神病薬であるクロザピンやオランザピン
のほうが強力である〔スキゾフレニア・リサーチ15,
57(1995)、同左21,33(1996)〕。し
たがってこのMK−801誘発神経毒性作用を指標にす
ることにより、クロザピンやオランザピンの特徴の1つ
であるグルタミン酸神経系機能低下改善作用を有する抗
精神病薬のスクリーニングが可能である。またMK−8
01誘発神経毒性作用はアルツハイマー型痴呆症等、種
々の疾患において観察される認知機能障害のモデルとも
考えられており〔ブレイン・リサーチ−ブレイン・リサ
ーチ・レビューズ,20,250−267(199
5)〕、この神経毒性を阻害する作用を有する化合物は
アルツハイマー型痴呆症、そう鬱病等の治療薬としても
有効である。
【0009】ところで、クロザピンはその優れた抗精神
病作用にも拘わらず、重篤な顆粒球減少症を惹起するた
め、その使用は制限されている〔ニュー・イングランド
・ジャーナル・オブ・メディスン324,746(19
91)〕。この副作用の危険性を減少させることもまた
抗精神病薬開発に求められる重要な目的の1つである。
最近、この顆粒球減少症の発症メカニズムとして、クロ
ザピンの代謝中間体として生成するカチオンラジカルの
関与の可能性が報告された〔CNS・ドラッグズ7,1
39(1997)〕。従ってカチオンラジカルの生成を
抑え、顆粒球減少症の発症を回避することが重要であ
る。
【0010】これまでにクロザピン、オランザピンの化
学構造に適当な変換を加えた化合物には種々報告があ
る。たとえば、WO95/17400、WO96/18
621、WO96/18623、WO96/1862
9、WO96/18630、WO96/19479号に
記載のジベンゾオキサゼピン化合物他、特公昭42−2
4513、特公昭42−24514、特公昭43−27
404、特公昭45−20909、特公昭45−682
2、特公昭46−29861、特公昭48−3459
9、特公昭49−40236、特開昭47−4425号
に記載のジベンゾオキサゼピンまたはジベンゾチアゼピ
ン化合物、WO93/07143号に記載のピリドベン
ゾオキサゼピン化合物、ジャーナル・オブ・ヘテロサイ
クリック・ケミストリー31,1053(1994)に
記載のチエノベンゾオキサゼピン化合物、特開昭63−
8378号に記載のジベンゾチアゼピン化合物等があ
る。
【0011】さらに、ベンゾチオフェン化合物として
は、たとえば特開昭52−87196号および特開昭5
1−76296号に記載の1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼ
ピン誘導体が報告されている。しかしながら、これらの
化合物にしても、陰性症状、認知機能障害に対する有効
性、錐体外路系副作用等の問題点について解決している
とは言い難く、またこれらのクロザピン、オランザピン
の化学構造に適当な変換を加えた化合物におけるグルタ
ミン酸神経系機能に対する賦活作用については、何ら報
告されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は精神分裂病、
アルツハイマー型痴呆症、そう鬱病等の治療に有用な縮
合チオフェン化合物、およびその医薬用途を提供するこ
とを目的とする。また本発明は、該縮合チオフェン化合
物の合成の為に重要な合成中間体の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らはグルタミン
酸神経機能低下仮説に着目し、精神分裂病の陽性症状の
みならず陰性症状、認知機能障害をも改善し、錐体外路
系障害や顆粒球減少症等の重篤な副作用を示さない化合
物を開発することを目的として鋭意検討を行った。その
結果、一般式(I)に示す縮合チオフェン化合物が優れ
たドーパミン受容体阻害作用とグルタミン酸神経系機能
低下改善作用を有し、マウス、ラット等の実験動物に対
して抗メタンフェタミン作用、抗アポモルフィン作用、
条件回避反応抑制作用、MK−801誘発神経毒性阻害
作用、MK−801弁別拮抗作用、クロザピン弁別般化
作用等を示し、抗精神病薬として有用であること、また
カタレプシー惹起作用等の錐体外路系に与える副作用が
少ないこと、さらに一般式(I)で表される化合物の西
洋ワサビペルオキシダーゼによる酸化反応を本化合物の
代謝反応のモデル反応として用い、その反応中間体をE
SRスペクトルにより解析したところ、クロザピンが示
す顆粒球減少症の原因と考えられるカチオンラジカル中
間体に相当する反応中間体は検出されなかったこと、を
見出して本発明を完成した。
【0014】本発明は精神分裂病等の治療薬として有用
な縮合チオフェン化合物ならびにその重要な合成中間体
を提供する。また一般式(I)に示す縮合チオフェン化
合物はアルツハイマー型痴呆症、そう鬱病の治療薬とし
ても有用である。すなわち、本発明は以下の通りであ
る。 (1) 一般式(I)
【0015】
【化9】
【0016】{式中、Ra 、Rb は同一または異なって
水素、アルキル、シクロアルキル、アシル、アルケニ
ル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキ
シ、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキ
ルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコ
キシアルキル、アシロキシアルキル、アシルアミノアル
キル、ハロゲン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを示
す。または、Ra 、Rb は互いに結合して置換基R1
2 を有していてもよいベンゼン環またはシクロヘキセ
ン環を形成することもできる(ここで、R1 、R2 は同
一または異なって水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロ
キシル、またはハロゲンを示す)。XはNH、N−R4
(R4 はアルキルを示す)、O、S、SOまたはSO2
を示す。ただし、XがNHのとき、Ra 、Rb は互いに
結合して置換基R1 、R2を有していてもよいベンゼン
環を形成する。また、XがS、SOまたはSO2 のと
き、Ra 、Rb は互いに結合して置換基R1 、R2 を有
していてもよいシクロヘキセン環またはベンゼン環を形
成する。環Aはベンゼン環上にアルキル、シクロアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロ
ゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルお
よびシアノから選ばれる同一または異なる置換基を1〜
4個有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を
示す。R3 は式(1) 、式(2) 、式(3) 、式(26)、式(2
7)、式(28)、式(29)または式(30)により表される基を示
す。
【0017】
【化10】
【0018】〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R
5 、R6 、R7 は同一または異なって、水素、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラ
ルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシア
ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
ル、ジアルキルアミノアルキルまたはアルコキシアルキ
ルを示す。aは2〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)
中、R8 は水素、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロキシアルキ
ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、
モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
ル、アシル、アルコキシカルボニルまたはアルコキシア
ルキルを示す。bは1または2を示す。ただし、XがO
のとき、R8 がアラルキルである場合を除く。また、X
がOのとき、R8 のアルキル、ヒドロキシアルキルまた
はアルコキシアルキルにおけるアルキルの炭素数は1〜
4である。式(3) 、式(29)中、R9 は水素、アルキル、
シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキ
ル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキ
ル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
アルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシカルボニ
ルまたはアルコキシアルキルを示す。〕}により表され
る縮合チオフェン化合物、その医薬上許容される塩また
はそれらの水和物。
【0019】(2) 一般式(I)が一般式(IA)
【0020】
【化11】
【0021】{式中、XはNH、N−R4 (R4 はアル
キルを示す)、O、S、SOまたはSO2 を示す。
1 、R2 は同一または異なって水素、アルキル、アル
コキシ、ヒドロキシル、またはハロゲンを示す。環Aは
ベンゼン環上にアルキル、シクロアルキル、アルコキ
シ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキ
ル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキル
アミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルおよびシアノから
選ばれる同一または異なる置換基を1〜4個有するか、
もしくは置換基を有しないベンゼン環を示す。環Bは点
線と実線で示される結合が二重結合として表されるベン
ゼン環、あるいは単結合として表されるシクロヘキサン
環を示す。ただし、XがNHのとき、点線と実線で示さ
れる結合が単結合である場合を除く。R3 は式(1) 、式
(2) 、式(3) 、式(26)、式(27)、式(28)、式(29)または
式(30)により表される基を示す。
【0022】
【化12】
【0023】〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R
5 、R6 、R7 は同一または異なって、水素、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラ
ルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシア
ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
ル、ジアルキルアミノアルキルまたはアルコキシアルキ
ルを示す。aは2〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)
中、R8 は水素、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロキシアルキ
ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、
モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
ル、アシル、アルコキシカルボニルまたはアルコキシア
ルキルを示す。bは1または2を示す。式(3) 、式(29)
中、R9 は水素、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロキシアルキ
ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、
モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
ル、アシル、アルコキシカルボニルまたはアルコキシア
ルキルを示す。〕}である上記(1) 記載の縮合チオフェ
ン化合物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和
物。
【0024】(3) 環Bは点線と実線で示される結合が二
重結合として表されるベンゼン環である上記(2) 記載の
縮合チオフェン化合物、その医薬上許容される塩または
それらの水和物。
【0025】(4) XはNH、OまたはSを示し、R1
2 は同一または異なって水素、ハロゲン、アルコキシ
またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアルキ
ル、アルコキシ、ハロゲンおよびハロゲン化アルキルか
ら選ばれる同一または異なる置換基を1〜4個有する
か、もしくは置換基を有しないベンゼン環を示し、環B
は点線と実線で示される結合が二重結合として表される
ベンゼン環を示し、R3 は式(2) により表される基を示
し、ここでR8 はヒドロキシアルコキシアルキル、メチ
ルまたはエチルを示し、bは1である上記(2) 記載の縮
合チオフェン化合物、その医薬上許容される塩またはそ
れらの水和物。
【0026】(5) XはNHを示し、R1 、R2 は同一ま
たは異なって水素、ハロゲン、アルコキシまたはアルキ
ルを示し、環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキ
シ、ハロゲンおよびハロゲン化アルキルから選ばれる同
一または異なる置換基を1〜4個有するか、もしくは置
換基を有しないベンゼン環を示し、環Bは点線と実線で
示される結合が二重結合として表されるベンゼン環を示
し、R3 は式(2) により表される基を示し、ここでR8
はメチルまたはエチルを示し、bは1である上記(2) 記
載の縮合チオフェン化合物、その医薬上許容される塩ま
たはそれらの水和物。
【0027】(6) 12−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8−フルオロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、8−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8−クロロ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8
−ブロモ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピン、9−フルオロ−12−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、9−メチ
ル−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン、9−クロロ−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、9−ブロモ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、9−メトキシ−12−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン、
【0028】8,9−ジフルオロ−12−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8,10
−ジフルオロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン、3−メチル−12−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8−フル
オロ−3−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン、2−メチル−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、8
−フルオロ−2−メチル−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、3−メトキシ−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、8−フルオロ−3−メトキシ−12−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン 8,9−ジクロロ−12−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン、7,8−ジクロロ−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、
【0029】3−ブロモ−8−フルオロ−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、3−
フルオロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピン、3−クロロ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、1−メチ
ル−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン、4−メチル−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、3,8−ジフルオロ
−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン、3−フルオロ−8−メチル−12−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、および
12−(4−エチルピペラジン−1−イル)−8−フル
オロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピンから選ばれる上記(2) 記載の縮合
チオフェン化合物、その医薬上許容される塩またはそれ
らの水和物。
【0030】(7) 一般式(IA)の縮合チオフェン化合
物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物から
なる医薬、および当該化合物と医薬上許容される添加剤
とからなる医薬組成物、ならびに一般式(IA)の化合
物を有効成分として含有する抗精神病薬。
【0031】(8) 一般式(IA)の化合物を合成する際
の重要な中間体である一般式(IIA)
【0032】
【化13】
【0033】(式中、XはNH、N−R4 (R4 はアル
キルを示す)、O、S、SOまたはSO2 を示す。
1 、R2 は同一または異なって水素、アルキル、アル
コキシ、ヒドロキシルまたはハロゲンを示す。環Aはベ
ンゼン環上にアルキル、シクロアルキル、アルコキシ、
アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、
ニトロ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、アシルアミノ、ヒドロキシルおよびシアノから選ば
れる同一または異なる置換基を1〜4個有するか、もし
くは置換基を有しないベンゼン環を示す。環Bは点線と
実線で示される結合が二重結合として表されるベンゼン
環、あるいは単結合として表されるシクロヘキサン環を
示す。ただし、XがNHのとき、点線と実線で示される
結合が単結合である場合を除く。)により表されるベン
ゾチオフェン化合物。
【0034】(9) XはNH、OまたはSを示し、R1
2 は同一または異なって水素、ハロゲン、アルコキシ
またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアルキ
ル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシルおよびハロゲ
ン化アルキルから選ばれる同一または異なる置換基を1
〜4個有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環
を示し、環Bは点線と実線で示される結合が二重結合と
して表されるベンゼン環、あるいは単結合として表され
るシクロヘキサン環である(ただし、XがNHのとき、
点線と実線で示される結合は単結合である場合を除
く。)上記(8) 記載のベンゾチオフェン化合物。
【0035】(10)6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン、8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−
オン、8−クロロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−
オン、8−ブロモ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−
オン、8−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−
オン、9−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)
−オン、9−クロロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)
−オン、9−ブロモ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)
−オン、9−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)
−オン、9−メトキシ−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(1
1H)−オン、
【0036】8,9−ジフルオロ−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オン、3−メチル−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オン、8−フルオロ−3−メチル−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン−12(11H)−オン、3−メトキシ−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン−12(11H)−オン、8−フルオロ−
3−メトキシ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン、2−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン、8−フルオロ−2−メチル−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12
(11H)−オン、3,9−ジメチル−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、1,2,3,4−テトラヒド
ロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾオキサゼピン−12(11H)−オン、1,2,3,
4−テトラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オン、
【0037】8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾオキサゼピン−12(11H)−オン、〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン
−12(11H)−オン、8−メチル−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−1
2(11H)−オン、8−フルオロ−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オン、1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オン、1,2,3,4−テ
トラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−
オン、8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オン、〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(1
1H)−オン、8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)
−オン、8−フルオロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−オ
ン、
【0038】8,9−ジクロロ−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12
(11H)−オン、7,8−ジクロロ−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、9−トリフルオロメチル−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン−12(11H)−オン、3−ブロモ−8
−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
6−メチル〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、3−フ
ルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
3−クロロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
1−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
4−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
3,8−ジフルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)
−オン、および3−フルオロ−8−メチル−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン−12(11H)−オンから選ばれる上記(8)
記載のベンゾチオフェン化合物。
【0039】(11)一般式(I)が一般式(IB)
【0040】
【化14】
【0041】{式中、Ra’、Rb’は同一または異な
って水素、アルキル、シクロアルキル、アシル、アルケ
ニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコ
キシ、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアル
キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アル
コキシアルキル、アシロキシアルキル、アシルアミノア
ルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを
示す。環Aはベンゼン環上にアルキル、シクロアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロ
ゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルお
よびシアノから選ばれる同一または異なる置換基1〜4
個を有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を
示す。R3 は式(1) 、式(2) 、式(3) 、式(26)、式(2
7)、式(28)、式(29)または式(30)により表される基を示
す。
【0042】
【化15】
【0043】〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R
5 、R6 、R7 は同一または異なって、水素、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラ
ルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシア
ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
ル、ジアルキルアミノアルキルまたはアルコキシアルキ
ルを示す。aは2〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)
中、R8 は水素、炭素数1〜4のアルキル、シクロアル
キル、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルコキシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルア
ミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アシル、ア
ルコキシカルボニルまたは炭素数1〜4のアルキルにア
ルコキシが置換したアルコキシアルキルを示す。bは1
または2を示す。式(3) 、式(29)中、R9 は水素、アル
キル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ア
ラルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシ
アルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
ル、ジアルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシカ
ルボニルまたはアルコキシアルキルを示す。〕}である
上記(1) 記載の縮合チオフェン化合物、その医薬上許容
される塩またはそれらの水和物。
【0044】(12)Ra’、Rb’が同一または異なって
水素またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアル
キル、アルコキシ、ハロゲンおよびハロゲン化アルキル
から選ばれる同一または異なる置換基1〜4個を有する
か、もしくは置換基を有しないベンゼン環を示し、R3
が式(2) で表される基を示し、ここでR8 はヒドロキシ
アルコキシアルキル、メチルまたはエチルを示し、bは
1である上記(11)記載の縮合チオフェン化合物、その医
薬上許容される塩またはそれらの水和物。
【0045】(13)Ra’がアルキルを示し、Rb’が水
素またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアルキ
ル、アルコキシおよびハロゲンから選ばれる置換基1個
を有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を示
し、R3 が式(2) で表される基を示し、ここでR8 がメ
チルを示し、bは1である上記(11)記載の縮合チオフェ
ン化合物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和
物。
【0046】(14)2−メチル−4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピン、2−エチル−4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピン、2,8−ジメチル−4−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン、8−メトキシ−2−メチル−
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、2,6−ジメ
チル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、2,9
−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、
2,3−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
ピン、8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン、および8−フルオロ−2−メチル−
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピンから選ばれる上
記(11)記載の縮合チオフェン化合物、その医薬上許容さ
れる塩またはそれらの水和物。
【0047】(15)一般式(IB)の縮合チオフェン化合
物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物から
なる医薬、および当該化合物と医薬上許容される添加剤
とからなる医薬組成物、ならびに一般式(IB)の化合
物を有効成分として含有する抗精神病薬。
【0048】(16)一般式(IB)の化合物を合成する際
の重要な中間体である一般式(IIB)
【0049】
【化16】
【0050】(式中、Ra’、Rb’は同一または異な
って水素、アルキル、シクロアルキル、アシル、アルケ
ニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコ
キシ、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、モノアル
キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アル
コキシアルキル、アシロキシアルキル、アシルアミノア
ルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを
示す。環Aはベンゼン環上にアルキル、シクロアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロ
ゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルお
よびシアノから選ばれる同一または異なる置換基1〜4
個を有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を
示す。)により表されるチエノベンズオキサゼピノン化
合物。
【0051】(17)Ra’、Rb’が同一または異なって
水素またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアル
キル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシルおよびハロ
ゲン化アルキルから選ばれる同一または異なる置換基1
〜4個を有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン
環である上記(16)記載のチエノベンズオキサゼピノン化
合物。
【0052】(18)2−メチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、
2,3−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピン−4(5H)−オン、2,8−ジメチル
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−
4(5H)−オン、8−クロロ−2メチルチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−
オン、8−フルオロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、8
−メトキシ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、2,6−
ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサ
ゼピン−4(5H)−オン、2,9−ジメチルチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5
H)−オン、および2−エチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンから
選ばれる上記(16)記載のチエノベンズオキサゼピノン化
合物。
【0053】発明の実施の形態 本発明において使用される各記号の定義の具体例は次の
通りである。アルキルとはメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペ
ンチル等の炭素数1〜5のアルキルを示す。シクロアル
キルとはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル等の炭素数3〜6のシクロアルキルを示す。アルコ
キシとはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキシ等の炭
素数1〜5のアルコキシを示す。アリールとはフェニ
ル、ナフチルを示し、フェニルが好ましい。ヘテロアリ
ールとはピリジル、フリル、チエニル等を示す。アラル
キルとはアリールが炭素数1〜5のアルキルに置換した
ものであって、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フ
ェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブ
チル等を示す。ヒドロキシアルキルとはヒドロキシメチ
ル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3
−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシプロピル、4−
ヒドロキシブチル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル
等の炭素数1〜5のヒドロキシアルキルを示す。ヒドロ
キシアルコキシアルキルとは2−(2−ヒドロキシエト
キシ)エチル等の炭素数1〜4のアルキルに炭素数1〜
4のヒドロキシアルキルが1つの酸素原子を介して結合
したものを表す。
【0054】アミノアルキルとはアミノメチル、2−ア
ミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、
1−アミノプロピル、4−アミノブチル、1−アミノ−
1−メチルエチル等、炭素数1〜5のアルキルにアミノ
が置換したものを表す。モノアルキルアミノアルキルと
はメチルアミノメチル、N−メチル−2−アミノエチ
ル、N−メチル−1−アミノエチル、N−メチル−3−
アミノプロピル、N−メチル−1−アミノプロピル、N
−メチル−4−アミノブチル、N−メチル−1−アミノ
−1−メチルエチル等、アミノアルキルの窒素原子上に
炭素数1〜5のアルキルが1つ置換したものを表す。ジ
アルキルアミノアルキルとはジメチルアミノメチル、
N,N−ジメチル−2−アミノエチル、N,N−ジメチ
ル−1−アミノエチル、N,N−ジメチル−3−アミノ
プロピル、N,N−ジメチル−1−アミノプロピル、
N,N−ジメチル−4−アミノブチル、N,N−ジメチ
ル−1−アミノ−1−メチルエチル等、アミノアルキル
の窒素原子上に炭素数1〜5のアルキルが2つ置換した
ものを表す。アルコキシアルキルとはメトキシメチル、
メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル等の
炭素数1〜5のアルキルにアルコキシが置換したものを
示す。ハロゲンとはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示
す。ハロゲン化アルキルとはフルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロ
ロメチル、トリクロロメチル等、炭素数1〜5のハロゲ
ン化アルキルを示す。
【0055】モノアルキルアミノとはメチルアミノ、エ
チルアミノ等、炭素数1〜5のアルキルが1つ置換した
アミノを示す。ジアルキルアミノとはジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等、炭素数1〜5のアルキルが2つ置換
したアミノを示す。アシルとはアセチル、プロパノイ
ル、ブタノイル、ピバロイル、ベンゾイル等炭素数2〜
7のアシルを示す。アシルアミノとはアセチルアミノ、
N−アセチル−N−メチル−アミノ等、アミノまたはモ
ノアルキルアミノに炭素数1〜5のアシルが結合したも
のを示す。ここで、アシルとはアセチル、プロパノイ
ル、ブタノイル、ピバロイル等炭素数2〜5のアシルを
示す。アルコキシカルボニルとはメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、第三ブトキシカルボニル、ベンジロキシカ
ルボニル、ペントキシカルボニル等炭素数2〜8のアル
コキシカルボニルを示す。環Bとしては、点線と実線で
示される結合が二重結合として表されるベンゼン環が好
ましい。
【0056】上記R5 、R6 、R7 および整数aにより
規定される一般式(1) で表される基は、具体的にはN−
(N’,N’−ジメチル−2−アミノエチル)アミノ、
N−(N’,N’−ジメチル−2−アミノエチル)−N
−メチルアミノ等が挙げられる。上記R8 および整数b
により規定される一般式(2) で表される基は、具体的に
はピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−
イル、4−エチルピペラジン−1−イル、4−プロピル
ピペラジン−1−イル、4−イソプロピルピペラジン−
1−イル、4−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル〕ピペラジン−1−イル、4−メチルホモピペラジン
−1−イル等が挙げられ、4−メチルピペラジン−1−
イルが好ましい。上記R9 により規定される一般式(3)
で表される基は、具体的には8−メチル−3,8−ジア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−イル等が挙げ
られる。上記R5 およびR6 により規定される一般式(2
6)で表される基は、具体的にはアミノ、N,N−ジメチ
ルアミノ等が挙げられる。上記R5 、R6 、R7 および
整数aにより規定される一般式(27)で表される基は、具
体的にはN−(N’,N’−ジメチル−2−アミノエチ
ル)アミノ−N’−オキシド、N−(N’,N’−ジメ
チル−2−アミノエチル)−N−メチルアミノ−N’−
オキシド等が挙げられる。上記R8 および整数bにより
規定される一般式(28)で表される基は、具体的には4−
メチルピペラジン−4−オキシド−1−イル等が挙げら
れる。上記R9 により規定される一般式(29)で表される
基は、具体的には8−メチル−3,8−ジアザビシクロ
〔3.2.1〕オクタン−8−オキシド−3−イル等が
挙げられる。上記R5 およびR6 により規定される一般
式(30)で表される基は、具体的にはアミノ−N−オキシ
ド、N,N−ジメチルアミノ−N−オキシド等が挙げら
れる。
【0057】一般式(I)で表される化合物として、具
体的には一般式(IA)で表される化合物および一般式
(IB)で表される化合物が挙げられる。一般式(I
A)の化合物、その医薬上許容される塩またはそれらの
水和物としては、XはNH、OまたはSを示し、R1
2 は同一または異なって水素、ハロゲン、アルコキシ
またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアルキ
ル、アルコキシ、ハロゲンおよびハロゲン化アルキルか
ら選ばれる同一または異なる置換基を1〜4個有する
か、もしくは置換基を有しないベンゼン環を示し、環B
は点線と実線で示される結合が二重結合として表される
ベンゼン環を示し、R3 は式(2) により表される基を示
し、ここでR8 はヒドロキシアルコキシアルキル、メチ
ルまたはエチルを示し、bは1である縮合チオフェン化
合物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物が
好ましい。
【0058】さらに一般式(IA)中、XはNHを示
し、R1 、R2 は同一または異なって水素、ハロゲン、
アルコキシまたはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上
にアルキル、アルコキシ、ハロゲンおよびハロゲン化ア
ルキルから選ばれる同一または異なる置換基を1〜4個
有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を示
し、環Bは点線と実線で示される結合が二重結合として
表されるベンゼン環を示し、R3 は式(2) により表され
る基を示し、ここでR8 はメチルまたはエチルを示し、
bは1である縮合チオフェン化合物、その医薬上許容さ
れる塩またはそれらの水和物がより好ましい。
【0059】一般式(IA)に含まれる好ましい化合物
としては次の化合物が挙げられる。番号は実施例番号を
示す。 (1)12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン、(2)8−フルオロ−12−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(6)8
−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピン、(7)8−クロロ−12−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(8)
8−ブロモ−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン、(49)9−フルオロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、(10)9−メチル−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(11)9−クロロ
−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン、(12)9−ブロモ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(13)
9−メトキシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン、
【0060】(50)8,9−ジフルオロ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、
(15)8,10−ジフルオロ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(16)
3−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン、(17)8−フルオロ−3−メ
チル−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン、(18)2−メチル−12−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(19)
8−フルオロ−2−メチル−12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(20)3−メト
キシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン、(21)8−フルオロ−3−メトキシ−
12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン、(22)8,9−ジクロロ−12−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(2
3)7,8−ジクロロ−12−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、
【0061】(25)3−ブロモ−8−フルオロ−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、(42)3−フルオロ−12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(43)3−クロ
ロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン、(45)1−メチル−12−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、(46)
4−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン、(47)3,8−ジフルオロ−
12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン、(48)3−フルオロ−8−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、および(51)12−(4−エチルピペラジン−1
−イル)−8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン。
【0062】本発明においては、上述の化合物の医薬上
許容される塩またはそれらの水和物も好適に含められ
る。一般式(IIA)の化合物としては、XはNH、Oま
たはSを示し、R1 、R2 は同一または異なって水素、
ハロゲン、アルコキシまたはアルキルを示し、環Aはベ
ンゼン環上にアルキル、アルコキシ、ハロゲンおよびハ
ロゲン化アルキルから選ばれる同一または異なる置換基
を1〜4個有するか、もしくは置換基を有しないベンゼ
ン環を示し、環Bは点線と実線で示される結合が二重結
合として表されるベンゼン環、あるいは単結合として表
されるシクロヘキサン環である(ただし、XがNHのと
き、点線と実線で示される結合は単結合である場合を除
く。)ベンゾチオフェン化合物が好ましい。
【0063】一般式(IIA)に含まれる具体的な化合物
としては次の化合物が挙げられる。6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オン、8−フルオロ−6H−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
12(11H)−オン、8−クロロ−6H−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
12(11H)−オン、8−ブロモ−6H−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
12(11H)−オン、8−メチル−6H−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
12(11H)−オン、9−フルオロ−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、9−クロロ−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、9−ブロモ−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、9−メチル−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、9−メトキシ−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン−12(11H)−オン、
【0064】8,9−ジフルオロ−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オン、3−メチル−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オン、8−フルオロ−3−メチル−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン−12(11H)−オン、3−メトキシ−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピン−12(11H)−オン、8−フルオロ−
3−メトキシ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン、2−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン、8−フルオロ−2−メチル−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12
(11H)−オン、3,9−ジメチル−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、
【0065】1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピ
ン−12(11H)−オン、1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12(11H)−オ
ン、8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオ
キサゼピン−12(11H)−オン、〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オン、8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オン、8−フルオロ−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オン、1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オン、1,2,3,4−テ
トラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−
オン、8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オン、
【0066】〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−オン、8−メ
チル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾチアゼピン−12(11H)−オン、8−フルオロ
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
チアゼピン−12(11H)−オン、8,9−ジクロロ
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、7,8−ジ
クロロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン、
9−トリフルオロメチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(1
1H)−オン、3−ブロモ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン−12(11H)−オン、6−メチル〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
−12(11H)−オン、3−フルオロ−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン−12(11H)−オン、3−クロロ−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン−12(11H)−オン、
【0067】1−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(1
1H)−オン、4−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(1
1H)−オン、3,8−ジフルオロ−6H−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−
12(11H)−オン、および3−フルオロ−8−メチ
ル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オン。
【0068】一般式(IB)の化合物としては、R
a’、Rb’が同一または異なって水素またはアルキル
を示し、環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシ、
ハロゲンおよびハロゲン化アルキルから選ばれる同一ま
たは異なる置換基1〜4個を有するか、もしくは置換基
を有しないベンゼン環を示し、R3 が式(2) で表される
基を示し、ここで、R8 はヒドロキシアルコキシアルキ
ル、メチルまたはエチルを示し、bは1である縮合チオ
フェン化合物、その医薬上許容される塩、またはそれら
の水和物が好ましい。さらに、一般式(IB)中、R
a’がアルキルを示し、Rb’が水素またはアルキルを
示し、環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシおよ
びハロゲンから選ばれる置換基1個を有するか、もしく
は置換基を有しないベンゼン環を示し、R3 が式(2) で
表される基を示し、ここで、R8 がメチルを示し、bは
1である縮合チオフェン化合物、その医薬上許容される
塩またはそれらの水和物がより好ましい。
【0069】一般式(IB)に含まれる好ましい化合物
としては、次の化合物が挙げられる。括弧内の数字は実
施例番号を示す。 (125)2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキ
サゼピン、(130)2−エチル−4−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンズオキサゼピン、(138)2,8−ジメチル−4
−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、(142)8−
メトキシ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキ
サゼピン、(143)2,6−ジメチル−4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン、(145)2,9−ジ
メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、(1
44)2,3−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン
−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン、(146)8−クロロ−2−メチル−4−
(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、および(147)
8−フルオロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズ
オキサゼピン。本発明においては、上述の化合物の医薬
上許容される塩またはそれらの水和物も好適に含められ
る。
【0070】一般式(IIB)の化合物としては、R
a’、Rb’が同一または異なって水素またはアルキル
を示し、環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシ、
ハロゲン、ヒドロキシル、およびハロゲン化アルキルか
ら選ばれる同一または異なる置換基1〜4個を有する
か、もしくは置換基を有しないベンゼン環であるチエノ
ベンズオキサゼピノン化合物がよい。
【0071】一般式(IIB)に含まれる好ましい化合物
としては、次の化合物が挙げられる。括弧内の数字は実
施例番号を示す。 (98)2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン−4(5H)−オン、(101)2,
3−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン、(102)2,8−ジ
メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
ピン−4(5H)−オン、(105)8−クロロ−2メ
チルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピ
ン−4(5H)−オン、(106)8−フルオロ−2−
メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
ピン−4(5H)−オン、(107)8−メトキシ−2
−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサ
ゼピン−4(5H)−オン、(108)2,6−ジメチ
ルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン
−4(5H)−オン、(109)2,9−ジメチルチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4
(5H)−オン、および(116)2−エチルチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5
H)−オン。
【0072】一般式(I)、就中一般式(IA)または
一般式(IB)の化合物の医薬上許容される塩としては
塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸との
塩、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、
アスコルビン酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸、フマ
ル酸等の有機酸との塩が挙げられる。一般式(I)、就
中一般式(IA)または一般式(IB)の化合物および
その医薬上許容される塩は水和物あるいは溶媒和物の形
で存在することもあるので、これらの水和物(1/2水
和物、1水和物、2水和物、3水和物等)、溶媒和物も
また本発明に包含される。さらに本化合物が不斉原子を
含む場合には、ラセミ混合物または光学活性体の形で得
ることができ、さらに少なくとも2つの不斉原子を有す
る場合には、個々のジアステレオマーまたはそれらの混
合物として得られる。本発明はこれらの混合物および個
々の異性体をも含有する。また本発明は立体異性体をも
含有する。本発明化合物の合成法は以下の通りである。
【0073】方法1:一般式(IA)により表される化
合物の合成法 一般式(IIA)
【0074】
【化17】
【0075】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表されるベンゾチオフェン化合物を、たとえばベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、適当な塩素
化剤、たとえば塩化チオニル、オキシ塩化リン、五塩化
リン等と室温から170℃で1〜24時間保つことによ
り、一般式(4A)
【0076】
【化18】
【0077】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(4A)の化合
物を、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタンまたはこれらの任意の
混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用
いずに、一般式(5)
【0078】
【化19】
【0079】(式中、R3 は前記と同義である。)によ
り表される化合物と室温から170℃で1〜24時間保
つことにより、一般式(IA)の化合物が得られる。
【0080】方法2:一般式(IA)により表される化
合物の合成法 一般式(IIA)のベンゾチオフェン化合物を、たとえば
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反
応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、適当な
硫化剤、たとえば五硫化二リン、Lawesson試薬
等と室温から170℃で1〜24時間保つことにより、
一般式(7)
【0081】
【化20】
【0082】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(7) の化合
物を、たとえばテトラヒドロフラン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、N−メチルピロリド
ン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロ
エタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害し
ない溶媒中、有機塩基、たとえばピリジン、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン等、もしくは無機
塩基、たとえば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリ
ウム第3ブトキシド、ナトリウムアルコキシド、ブチル
リチウム等の存在下あるいは塩基なしに、適当なメチル
化剤たとえばヨウ化メチル、臭化メチル等と反応させる
ことにより、一般式(8)
【0083】
【化21】
【0084】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(7) あるい
は一般式(8) の化合物を、たとえばテトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、
N−メチルピロリドン、ジクロロメタン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しな
い溶媒中もしくは溶媒を用いずに、一般式(5) の化合物
と室温から170℃で1〜24時間保つことにより、一
般式(IA)により表される化合物が得られる。
【0085】方法3:一般式(IA)により表される化
合物のうち、XがNH、N−R4 、OまたはSである化
合物の合成法 たとえば一般式(9)
【0086】
【化22】
【0087】(式中、R10はアルキルを示し、R11はハ
ロゲンを示し、その他の各記号は前記と同義である。)
により表わされるベンゾチオフェン化合物を、たとえば
N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、エタ
ノール、1,4−ジオキサンまたはこれらの任意の混合
溶媒等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いず
に、有機塩基、たとえばピリジン、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン等、もしくは無機塩基、た
とえば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム第3
ブトキシド、ナトリウムアルコキシド、ブチルリチウム
等の存在下に、一般式(10)
【0088】
【化23】
【0089】(式中、R12はNH2 、NH−R4 、OH
またはSHを示し、環Aは前記と同義である。)により
表される化合物と−20℃から170℃で1〜24時間
保つことにより、一般式(11)
【0090】
【化24】
【0091】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物が得られる。一般式(11)により表さ
れる化合物のうち、XがNHまたはN−R4 である一般
式(11a)
【0092】
【化25】
【0093】(式中、R13は水素またはアルキルを示
し、他の各記号は前記と同義である。)により表される
化合物は以下の方法によっても合成しうる。たとえば一
般式(12)
【0094】
【化26】
【0095】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表わされるベンゾチオフェン化合物を、たとえば
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、エタ
ノール、1,4−ジオキサンまたはこれらの任意の混合
溶媒等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いず
に、有機塩基、たとえばピリジン、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン等、もしくは無機塩基、た
とえば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム第3
ブトキシド、ナトリウムアルコキシド、ブチルリチウム
等の存在下に、一般式(13)
【0096】
【化27】
【0097】(式中、R14はハロゲンを示し、環Aは前
記と同義である。)で表される化合物と−20℃から1
70℃で1〜24時間保つことにより、上記一般式(11
a) の化合物が得られる。殊に一般式(11a) により表さ
れる化合物のうち、R13がアルキルである化合物は、R
13が水素である化合物を、たとえばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリ
ドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたは
これらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中も
しくは溶媒を用いずに、有機塩基、たとえばピリジン、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等、ま
たは無機塩基、たとえば水素化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、カリウム第3ブトキシド、ナトリウムアルコキシ
ド、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン等
の存在下に、後述する一般式(6) のハロゲン化アルキル
と室温から170℃で1〜24時間保つことによっても
得ることができる。得られた一般式(11)の化合物を、た
とえばエタノール、メタノール、酢酸エチル、ジメチル
ホルムアミド、酢酸、水またはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、
適当な金属触媒、たとえばパラジウム炭素、パラジウム
黒、水酸化パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の
存在下、常圧から100気圧の水素と室温から150℃
で1〜24時間保つことにより、一般式(14)
【0098】
【化28】
【0099】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。なお、一般式(14)の化合物
は、一般式(11)の化合物を、たとえばエタノール、メタ
ノール、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
酢酸、水またはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中、適当な酸類、たとえば塩酸、酢酸等の存
在下、適当な無機試薬、たとえば鉄、亜鉛、塩化(II)ス
ズ等と−20℃から150℃で1〜24時間保つことに
よっても得ることができる。その他、一般式(14)の化合
物のうちXがSまたはOである化合物は、一般式(9) の
化合物をたとえばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒド
ロフラン、エタノール、1,4−ジオキサンまたはこれ
らの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中もしく
は溶媒を用いずに、有機塩基、たとえばピリジン、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等、もしく
は無機塩基、たとえば水素化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、カリウム第3ブトキシド、ナトリウムアルコキシ
ド、ブチルリチウム等の存在下に、一般式(25)
【0100】
【化29】
【0101】(式中R16はOHまたはSHを示し、環A
は前記と同義である。)により表わされる化合物と−2
0℃から150℃で1〜24時間保つことによっても得
ることができる。得られた一般式(14)の化合物を、たと
えばアニソール、トルエン、キシレン、メシチレン、ニ
トロベンゼン、1,2−ジクロロエタンまたはこれらの
任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶
媒を用いずに、適当なルイス酸、たとえば四塩化チタ
ン、四塩化スズ、塩化アルミニウム等の存在下、一般式
(5)の化合物と室温から170℃で1〜24時間保つこ
とにより、一般式(IA)により表される化合物が得ら
れる。
【0102】方法4:一般式(IA)により表される化
合物のうち、XがN−R4 である一般式(IAa)
【0103】
【化30】
【0104】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物は、一般式(IAb)
【0105】
【化31】
【0106】(式中、各記号は前記と同義である。)で
表されるベンゾチオフェン化合物を、たとえばN,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メ
チルピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しな
い溶媒中もしくは溶媒を用いずに、有機塩基、たとえば
ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン等、もしくは無機塩基、たとえば水素化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、カリウム第3ブトキシド、ナトリ
ウムアルコキシド、ブチルリチウム等の存在下に、一般
式(6)
【0107】
【化32】
【0108】(式中、Halはハロゲンを示し、R4
前記と同義である。)のハロゲン化アルキルと室温から
170℃で1〜24時間保つことによっても得ることが
できる。 方法5:一般式(IA)により表される化合物のうち、
XがSOまたはSO2 である一般式(IAc)
【0109】
【化33】
【0110】(式中cは1または2を示し、その他の各
記号は前記と同義である。)により表される化合物は、
一般式(IAd)
【0111】
【化34】
【0112】(式中、各記号は前記と同義である。)で
表されるベンゾチオフェン化合物を、たとえば水、エタ
ノール、酢酸、蟻酸、ジクロロメタン、クロロホルムま
たはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒
中もしくは溶媒を用いずに、酸化剤たとえば過酸化水
素、メタクロロ過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウム、過
臭素酸ナトリウム等と−78℃から120℃で1〜24
時間保つことによっても得ることができる。
【0113】方法6:一般式(IIA)により表される化
合物の合成法 一般式(14)の化合物を、たとえばジクロロメタン、クロ
ロホルム、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、有機塩基、たとえばピリジン、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等、もしく
は無機塩基、たとえば水素化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、カリウム第3ブトキシド、ナトリウムアルコキシ
ド、ブチルリチウム等、あるいは適当なルイス酸、たと
えば四塩化チタン、四塩化スズ、塩化アルミニウム、三
フッ化ホウ素等、もしくは適当な酸、たとえば硫酸、リ
ン酸等と室温から170℃で1〜24時間保つことによ
り一般式(IIA)により表される化合物が得られる。ま
たは、一般式(14)の化合物を、たとえばメタノール、エ
タノール、水、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない
溶媒中、適当な無機塩基、たとえば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化バリウム等と室温から150℃
で1〜24時間保つことにより一般式(15)
【0114】
【化35】
【0115】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(15)の化合
物を、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ピリジ
ンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない
溶媒中、適当な縮合剤、たとえばジシクロヘキシルカル
ボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチ
ル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミ
ド、ジエチルホスホリルアジド、ジフェニルホスホリル
アジド等と室温から100℃で10分間から24時間保
つことによって一般式(IIA)の化合物が得られる。
【0116】方法7:一般式(IIA)により表される化
合物の合成法 一般式(16)
【0117】
【化36】
【0118】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を、たとえばベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンまた
はこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中
もしくは溶媒を用いずに、適当な塩素化剤、たとえば塩
化チオニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、塩化オキザ
リル等と室温から170℃で1〜24時間保つことによ
り、一般式(17)
【0119】
【化37】
【0120】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(17)の化合
物を、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ピリジ
ンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない
溶媒中もしくは溶媒を用いずに、有機塩基、たとえばピ
リジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン等、もしくは無機塩基、たとえば炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の存
在下に一般式(18)
【0121】
【化38】
【0122】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と室温から170℃で10分間から
24時間保つことにより、一般式(19)
【0123】
【化39】
【0124】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。
【0125】また一般式(19)の化合物は、一般式(16)の
化合物と一般式(18)の化合物とを、たとえばベンゼン、
トルエン、キシレン、ヘキサン、酢酸エチル、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、N,
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン、ピリジンまたはこれらの任意の混
合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、適当な縮合剤、た
とえばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピ
ルカルボジイミド、N−エチル−N’−3−ジメチルア
ミノプロピルカルボジイミド、ジエチルホスホリルアジ
ド、ジフェニルホスホリルアジド等と室温から100℃
で10分間から24時間保つことによっても得られる。
得られた一般式(19)の化合物を、たとえばメタノール、
エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルホ
スホラストリアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロホルム、ジクロロエタン等またはこれらの任意の
混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、有機塩基、たと
えばピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン等、もしくは無機塩基、たとえば炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水素化ナトリウム等の存在下に室温から17
0℃で10分間から24時間保つことにより、一般式
(IIA)により表される化合物が得られる。
【0126】方法8:一般式(IIA)により表される化
合物のうち、XがSOまたはSO2 である一般式(IIA
a)
【0127】
【化40】
【0128】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物は、たとえば一般式(IIAb)
【0129】
【化41】
【0130】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表されるベンゾチオフェン化合物を、たとえば水、
エタノール、酢酸、蟻酸、ジクロロメタン、クロロホル
ムまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない
溶媒中もしくは溶媒を用いずに、酸化剤、たとえば過酸
化水素、メタクロロ過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウ
ム、過臭素酸ナトリウム等と−78℃から120℃で1
〜24時間保つことにより得ることができる。
【0131】方法9:一般式(IIA)により表される化
合物のうち、XがN−R4 である一般式(IIAc)
【0132】
【化42】
【0133】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物は、たとえば一般式(IIAd)
【0134】
【化43】
【0135】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表されるベンゾチオフェン化合物を、たとえばN,
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、有機塩基、たと
えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン等、もしくは無機塩基、たとえば水素化ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、カリウム第3ブトキシド、ナトリ
ウムアルコキシド、ブチルリチウム、リチウムジイソプ
ロピルアミド等の存在下に、一般式(6) のハロゲン化ア
ルキルと室温から170℃で1〜24時間保つことによ
っても得ることができる。
【0136】方法10:一般式(IIA)で表される化合
物のうち、環Bがベンゼン環である一般式(IIAe)
【0137】
【化44】
【0138】(式中、各記号は前記と同義である。ただ
し、XがNHである場合を除く。)により表される化合
物は、一般式(IIAf)
【0139】
【化45】
【0140】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される1,2,3,4−テトラヒドロベンゾチオ
フェン化合物を、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、メシチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,4−
ジオキサンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻
害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、適当な酸化
剤、たとえば硫黄、N−ブロモスクシイミド、N−クロ
ロスクシイミド、N−ヨードスクシイミド、ジクロロジ
シアノパラベンゾキノン、または適当な貴金属触媒、た
とえばパラジウム炭素、水酸化パラジウム、パラジウム
黒、酸化白金等と0℃から250℃で1〜48時間保つ
ことによっても得ることができる。
【0141】方法11:一般式(IIA)により表される
化合物のうち、環A上の置換基がアミノである一般式
(IIAg)
【0142】
【化46】
【0143】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物は、一般式(IIA)により表される
化合物のうち、環A上の置換基がニトロである一般式
(IIAh)
【0144】
【化47】
【0145】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を、たとえばメタノール、エタノー
ル、酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、パラジウム炭素、水酸化パラジウ
ム、酸化白金等を触媒に用い、0℃から100℃で常圧
から100気圧で10分間から24時間、水素と保つこ
とによっても得ることができる。
【0146】方法12:一般式(IIA)により表される
化合物のうち、環A上の置換基がシアノまたはハロゲン
である一般式(IIAi)
【0147】
【化48】
【0148】(式中、R15はフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素またはシアノを示し、他の各記号は前記と同義であ
る。)により表される化合物は、一般式(IIAg)によ
り表される化合物を、たとえば水、希塩酸中等の反応を
阻害しない溶媒中、亜硝酸ナトリウム等を用いて−10
℃から室温でジアゾ化し、引き続きホウフッ化水素酸、
フッ化水素−ピリジン、塩化ナトリウム、塩化第一銅、
臭化ナトリウム、臭化第一銅、ヨウ化ナトリウム、ヨウ
化カリウム等と−10℃から100℃に保つことによっ
ても得ることができる。
【0149】方法13:一般式(IA)により表される
化合物のうちXがNHであり、かつB環部の点線と実線
で示される結合が二重結合として表わされる化合物の合
成法一般式(20)
【0150】
【化49】
【0151】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表わされるベンジルシアニド化合物を出発原料とし
て、特開平7−89965記載の方法に従い、一般式(2
1)
【0152】
【化50】
【0153】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表わされるベンゾチオフェン化合物を得る。得られ
た一般式(21)により表わされる化合物を、たとえばN,
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、エタノー
ル、1,4−ジオキサンまたはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、
有機塩基、たとえばピリジン、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン等、もしくは無機塩基、たとえ
ば水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム第3ブト
キシド、ナトリウムアルコキシド、ブチルリチウム等の
存在下に、一般式(13)により表わされる化合物と−50
℃から170℃で1〜24時間保つことにより、一般式
(22)
【0154】
【化51】
【0155】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表わされる化合物を得る。得られた一般式(22)の化
合物を、たとえばエタノール、メタノール、1,4−ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド、酢酸、水またはこれ
らの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、適当
な酸類、たとえば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸等の
存在下、適当な還元剤、たとえば鉄、亜鉛、塩化(II)ス
ズ等と−20℃から150℃で1〜24時間保つことに
より一般式(23)
【0156】
【化52】
【0157】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表わされる化合物、またはその無機酸たとえば塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の塩を得る。なお、一般式(2
3)の化合物は、一般式(22)の化合物を、例えばエタノー
ル、メタノール、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、
酢酸、水またはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、適当な金属触
媒、たとえばパラジウム炭素、パラジウム黒、水酸化パ
ラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の存在下、常圧
から100気圧の水素と室温から150℃で1〜24時
間保つことにより、もしくは塩酸、酢酸等の存在下、あ
るいは中性条件下適当な還元剤、たとえばハイドロサル
ファイトナトリウム、鉄、亜鉛、塩化(II)スズ等と−2
0℃から150℃で1〜24時間保つことにより得られ
る一般式(24)
【0158】
【化53】
【0159】(式中、各記号は前記と同義である。)に
よって表わされる化合物を、たとえばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、1,4−ジオキサン、エタノール、メ
タノール、酢酸、水またはこれらの任意の混合溶媒等の
反応を阻害しない溶媒中、適当な無機酸、たとえば塩
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の存在下、もしくは非存在
下、室温から180℃で1〜24時間保つことによって
も得られる。得られた一般式(23)の化合物を、たとえば
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、またはこれらの任
意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、もしくは溶
媒を用いずに適当な有機塩基、たとえばピリジン、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等、または
無機塩基、たとえば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の
存在下あるいは塩基の非存在下、一般式(1) 、(2) 、
(3) 、(26)、(27)、(28)、(29)または(30)により表わさ
れる化合物と室温から180℃で1〜20時間保つこと
により一般式(IA)により表わされる化合物のうちX
がNHであり、かつB環部の点線と実線で示される結合
が二重結合として表わされる化合物を得る。
【0160】方法14:一般式(IA)により表される
化合物のうち、R3 が一般式(2) または(3) であり、R
8 またはR9 が水素となった、一般式(IAe)および
(IAf)
【0161】
【化54】
【0162】(式中、各記号は前記と同義である。ただ
し、XがNHのとき、点線と実線で示される結合が単結
合である場合を除く。)で表される化合物は、R3 が一
般式(2a)、(2b)、(3a)および(3b)
【0163】
【化55】
【0164】(式中、R17はアルキルまたはアラルキル
を示し、R18はアルキルまたはアリールを示し、bは前
記と同義である。)で表されるアルコキシカルボニルお
よびアシルとなった化合物を、たとえばエタノール、メ
タノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ベンゼン、トルエン、水またはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中、もしくは溶媒を用いずた
とえば塩酸、硫酸等の無機酸類または酢酸、トリフルオ
ロ酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸類の存在
下、0℃から150℃で1〜18時間保つことによって
も得ることができる。また、化合物(IAe)および
(IAf)はR3 が一般式(2c)および(3c)
【0165】
【化56】
【0166】(式中、R22はアリールを示し、bは前記
と同義である。)で表される化合物をたとえば、エタノ
ール、メタノール、酢酸エチル、ジメチルホルムアミ
ド、酢酸、水またはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、適当な金属
触媒、たとえばパラジウム炭素、パラジウム黒、水酸化
パラジウム、ラネーニッケル、酸化白金等の存在下、常
圧から100気圧の水素と室温から150℃で1〜24
時間保つことによっても得ることができる。
【0167】方法15:一般式(IA)により表される
化合物のうちR3 が一般式(2) または(3) であり、R8
またはR9 がアシル、あるいはアルコキシカルボニルで
ある一般式(IAg)、(IAh)
【0168】
【化57】
【0169】(式中、R8' およびR9' は、アシルま
たはアルコキシカルボニルを示し、他の記号は前記と同
義である。ただし、XがNHのとき、点線と実線で示さ
れる結合が単結合である場合を除く。)で表される化合
物は、R8 またはR9 が水素である化合物(IAe)お
よび(IAf)をたとえば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、テトラヒド
ロフランまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、たとえばピリジ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミノピリジ
ン、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、カリウム第三ブトキシド、ナトリウムアルコキシ
ド、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン等
の塩基試薬の存在下、適当なアシル化剤、たとえば一般
式(31)
【0170】
【化58】
【0171】(式中、Halはハロゲンを示し、R19
アルキルまたはアリールを示す。)により表されるハロ
ゲン化アシル、または一般式(32)
【0172】
【化59】
【0173】(式中、R19は前記と同義である)により
表される酸無水物、あるいはアルコキシカルボニル化剤
として一般式(33)
【0174】
【化60】
【0175】(式中、Halはハロゲンを示し、R20
アルキルまたはアラルキルを示す)により表されるハロ
ゲン化エステルと−50から150℃で10分〜15時
間保つことによっても得ることができる。
【0176】方法16:一般式(IA)により表される
化合物のうちR3 が一般式(2) または(3) であり、R8
またはR9 がアルキル、シクロアルキル、アラルキル、
ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、
アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアル
キルアミノアルキルまたはアルコキシアルキルである一
般式(IAi)、(IAj)
【0177】
【化61】
【0178】(式中、R8"およびR9"は、アルキル、シ
クロアルキル、アラルキル、ヒドロキシアルキル、ヒド
ロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、モノアル
キルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキルまたは
アルコキシアルキルを示し、他の記号は前記と同義であ
る。ただし、XがNHのとき、点線と実線で示される結
合が単結合である場合を除く。)で表される化合物は、
8 またはR9 が水素である化合物(IAe)および
(IAf)をたとえば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、テトラヒドロ
フランまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害し
ない溶媒中もしくは溶媒を用いずに、たとえば、ピリジ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミノピリジ
ン、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、カリウム第三ブトキシド、ナトリウムアルコキシ
ド、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン等
の塩基試薬の存在下、適当なアルキル化剤、たとえば一
般式(34)
【0179】
【化62】
【0180】(式中、Halはハロゲンを、R21はアル
キル、シクロアルキル、アラルキル、ヒドロキシアルキ
ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、
モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
ルまたはアルコキシアルキルを示す。)により表される
化合物と−50から200℃で10分〜24時間保つこ
とによっても得ることができる。
【0181】方法17:一般式(IA)により表される
化合物のうちR3 が一般式(27)、(28)、(29)および(30)
である化合物は、対応する化合物(1) 、(2) 、(3) およ
び(26)をたとえば、塩化メチレン、クロロホルム、1,
2−ジメトキシエタン、ベンゼン、トルエン、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、
メタノール、エタノール、水またはこれらの任意の混合
溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、適当な酸化剤、たと
えば過酸化水素水、メタクロロ過安息香酸、第三ブチル
ハイドロペルオキシド等と、−30から130℃で10
分〜12時間保つことによって得ることができる。
【0182】方法18:一般式(IIA)で表わされる化
合物のうちXがO、S、SOまたはSO2 であり、かつ
B環部の点線と実線で示される結合が二重結合として表
わされる化合物は、一般式(IIA)で表わされる化合物
のうちXがO、S、SOまたはSO2 であり、かつB環
部の点線と実線で示される結合が単結合として表わされ
る化合物を、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メ
シチレン、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチ
ル、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−
ジメチルホルムアミド、またはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中、適当な酸化剤、たとえば
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾ
キノン、クロラニル、二酸化マンガン、過酸化ニッケ
ル、パラジウム炭素、四酢酸鉛等の存在下、室温から2
00℃で1〜24時間保つことによっても得ることがで
きる。
【0183】方法19:一般式(IB)で表される化合
物の合成法。一般式(IIB)
【0184】
【化63】
【0185】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表されるチエノベンズオキサゼピノン化合物を適当
な溶媒中、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロロエタンまたはこれらの任
意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、もしくは溶
媒を用いずに適当な塩素化剤、たとえば塩化チオニル、
オキシ塩化リン、五塩化リン等と室温から170℃で1
〜24時間保つことにより、一般式(4B)
【0186】
【化64】
【0187】(式中、各記号は前記と同義である。)で
表される化合物を得る。次いで、一般式(4B)の化合物を
適当な溶媒中、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンまたはこれ
らの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、もし
くは溶媒を用いずに、一般式(5)
【0188】
【化65】
【0189】(式中、R3 は前記と同義である。)の化
合物と室温から170℃で1〜24時間保つことによ
り、一般式(IB)により表される化合物を得る。
【0190】方法20:一般式(IB)の化合物のう
ち、Ra'がヒドロキシアルキル、アミノアルキルまたは
モノアルキルアミノアルキルである一般式(IBa)
【0191】
【化66】
【0192】(式中、Wは酸素原子を示すか、もしくは
水素または炭素数1〜5のアルキルが1つ結合した窒素
原子のいずれかを示す。R23、R24は同一または異なっ
て水素または炭素数1〜4のアルキル等を示す。cは0
〜4の整数を示す。その他の各記号は前記と同義であ
る。)により表される化合物の合成法。たとえば、方法
19に従い合成したRa'がアシロキシアルキルまたはア
シルアミノアルキルである一般式(IBb)
【0193】
【化67】
【0194】(式中、R25は水素または炭素数1〜4の
アルキル等を表わす。その他の各記号は前記と同義であ
る。)の化合物を水中もしくは水と適当な溶媒、たとえ
ばメタノール、エタノール、ピリジン、ジオキサン等と
の混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ア
ンモニア等の塩基もしくは塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ
酸、硫酸等の酸と室温から100℃に10分間から24
時間保つことにより、一般式(IBa)の化合物を得
る。
【0195】方法21:一般式(IB)の化合物のう
ち、環A上の置換基がヒドロキシ、アミノまたはモノア
ルキルアミノである一般式(IBc)
【0196】
【化68】
【0197】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。たとえば、一般式(I
B)の化合物において、環A上の置換基がアシロキシま
たはアシルアミノである一般式(IBd)
【0198】
【化69】
【0199】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を水中もしくは水と適当な溶媒、た
とえばメタノール、エタノール、ピリジン、ジオキサン
等との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニア等の塩基もしくは塩酸、臭化水素酸、酢
酸、ギ酸、硫酸等の酸と室温から100℃に10分間か
ら24時間保つことにより、一般式(IBc)の化合物
を得る。
【0200】方法22:一般式(IB)の化合物のう
ち、環A上の置換基がアミノである一般式(IBe)
【0201】
【化70】
【0202】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。方法19に従って合成し
た一般式(IB)で表わされる化合物で環A上の置換基
がニトロである一般式(IBf)
【0203】
【化71】
【0204】(式中、各記号は前記と同義である。)の
化合物を適当な溶媒中、たとえばメタノール、エタノー
ル、酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、1,2−ジ
クロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、たとえばパラジウム−活性炭、水酸
化パラジウム、酸化白金等を触媒に用い、0℃から10
0℃で常圧から100気圧で10分間から24時間、水
素と保つことにより、一般式(IBe)の化合物が得ら
れる。
【0205】方法23:一般式(IIB)で表される化合
物の合成法。一般式(35)
【0206】
【化72】
【0207】(式中、Halはハロゲンを示す。その他
の各記号は前記と同義である。)により表される2−ハ
ロゲノ−3−チオフェンカルボン酸誘導体を適当な溶媒
中、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホ
ルム、1,2−ジクロロエタンまたはこれらの任意の混
合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、もしくは溶媒を用
いずに、適当な塩素化剤、たとえば塩化チオニル、オキ
シ塩化リン、五塩化リン、塩化オキザリル等と室温から
170℃で1〜24時間保つことにより、一般式(36)
【0208】
【化73】
【0209】(式中、各記号は前記と同義である。)で
表される化合物を得る。得られた一般式(36)の化合物を
適当な溶媒、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、
ヘキサン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン、ピリジンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、もしくは溶媒を用いずに、有機塩
基、たとえばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン等、もしくは無機塩基、たとえば炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の存在下に、一般式(37)
【0210】
【化74】
【0211】(式中、環Aは前記と同義である。)の化
合物と室温から170℃で10分間から24時間保つこ
とにより、一般式(38)
【0212】
【化75】
【0213】(式中、各記号は前記と同義である。)で
表わされる化合物が得られる。また一般式(38)の化合物
は、一般式(35)の化合物と一般式(37)の化合物とを適当
な溶媒、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキ
サン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ピ
リジンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害し
ない溶媒中、適当な縮合剤、たとえばジシクロヘキシル
カルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N−
エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイ
ミド、ジエチルホスホリルアジド、ジフェニルホスホリ
ルアジド等と室温から100℃で10分間から24時間
保つことによっても得られる。得られた一般式(38)の化
合物を適当な溶媒中、たとえばメタノール、エタノー
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルホスホラス
トリアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホ
ルム、ジクロロエタン等またはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中、有機塩基、たとえばピリ
ジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン等、もしくは無機塩基、たとえば炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水素化ナトリウム等もしくはナトリウムエトキシ
ド、ナトリウムメトキシド、カリウム第3級ブトキシド
等の金属アルコキシドの存在下に室温から170℃で1
0分間から24時間保つことにより、一般式(IIB)の
化合物を得る。
【0214】方法24:一般式(IIB)の化合物のう
ち、Ra'がホルミル以外のアシルである一般式(IIB
a)
【0215】
【化76】
【0216】(式中、R26はメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等炭素数1〜4のアルキルを示す。その他の
記号は前記と同義である。)により表される化合物の合
成法。
【0217】方法23により合成した一般式(IIB)の
化合物において、Ra'が水素である一般式(IIBb)
【0218】
【化77】
【0219】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばニトロベ
ンゼン、ヘキサン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン等、またはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中、一般式(39)
【0220】
【化78】
【0221】(式中、各記号は前記と同義である。)ま
たは一般式(40)
【0222】
【化79】
【0223】(式中、R26は前記と同義である。)で表
わされる化合物と、塩化アルミニウム等の存在下、0℃
から100℃に10分間から24時間保つことにより一
般式(IIBa)の化合物を得る。
【0224】方法25:一般式(IIB)の化合物におい
て、Ra'がホルミルである一般式(IIBc)
【0225】
【化80】
【0226】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。適当な溶媒、たとえばニ
トロベンゼン、ヘキサン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン等またはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、一般式(IIBb)の化合物をジクロ
ロメチルメチルエーテル等とともに、塩化アルミニウム
等の存在下、0℃から100℃に10分間から24時間
保つことにより一般式(IIBc)の化合物が得られる。
また一般式(IIBc)の化合物は一般式(IIBb)の化
合物を適当な溶媒中、たとえばN,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ン、ヘキサメチルホスホラストリアミド、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロエタン等ま
たはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒
中、もしくは溶媒を用いずに、ハロゲン化剤たとえばオ
キシ塩化リン、ホスゲン、塩化オキサリル、塩化チオニ
ル等の存在下、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルホルムアニリド、N−メチルモルホリン、N,N−
ジイソプロピルホルムアミド等と0℃から100℃に1
0分間から24時間保つことによっても得られる。
【0227】方法26:一般式(IIB)において、Ra'
がヒドロキシアルキル、アミノアルキルまたはモノアル
キルアミノアルキルである一般式(IIBd)
【0228】
【化81】
【0229】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。後述の方法36に従って
合成したRa'がアシロキシアルキルまたはアシルアミノ
アルキルである一般式(IIBe)
【0230】
【化82】
【0231】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒、水中もしくは水と適
当な溶媒、たとえばメタノール、エタノール、ピリジ
ン、ジオキサン等との混合溶媒中、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アンモニア等の塩基もしくは塩酸、臭
化水素酸、酢酸、ギ酸、硫酸等の酸と室温から100℃
に10分間から24時間保つことにより、一般式(IIB
d)の化合物を得る。
【0232】方法27:一般式(IIB)の化合物でRa'
がヒドロキシアルキルである化合物のうち、一般式(II
Bf)
【0233】
【化83】
【0234】(式中、R27、R28は同一または異なって
それぞれ炭素数1〜4のアルキルを示す。他の各記号は
前記と同義である。)により表される化合物の合成法。
たとえば、一般式(IIBg)
【0235】
【化84】
【0236】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、クロロホルム、ジクロロエタンまたはこれ
らの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、一般
式(41)
【0237】
【化85】
【0238】(式中、R28は炭素数1〜4のアルキルを
示す。)により表される化合物等のアルキル金属化合物
と0℃から100℃で10分間から24時間保つことに
より、一般式(IIBf)の化合物を得る。
【0239】方法28:一般式(IIB)の化合物でRa'
がヒドロキシアルキルである化合物のうち、一般式(II
Bh)
【0240】
【化86】
【0241】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。たとえば、一般式(IIB
i)
【0242】
【化87】
【0243】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばメタノー
ル、エタノール、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジ
クロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リ
チウムアルミニウム等と0℃から100℃で10分間か
ら24時間保つことにより、一般式(IIBh)の化合物
を得る。
【0244】方法29:一般式(IIB)の化合物でRa'
がヒドロキシアルキルである化合物のうち、一般式(II
Bj)
【0245】
【化88】
【0246】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。たとえば、一般式(IIB
c)の化合物を適当な溶媒中、たとえばベンゼン、トル
エン、キシレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、クロロホルム、ジクロロエタンまたはこれらの任意
の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、一般式(41)で
表わされる化合物と0℃から100℃で10分間から2
4時間保つことにより、一般式(IIBj)の化合物を得
る。
【0247】方法30:一般式(IIB)の化合物でRa'
がアルケニルである化合物のうち、一般式(IIBk)
【0248】
【化89】
【0249】(式中、R29、R30、R31は同一または異
なって水素または炭素数1〜3のアルキルを示す。その
他の各記号は前記と同義である。)により表される化合
物の合成法。一般式(IIB)の化合物でRa'がヒドロキ
シアルキルである化合物のうち、特に一般式(IIBl)
【0250】
【化90】
【0251】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばメタノー
ル、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチ
ルホスホラストリアミド、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン等、またはこれらの
任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、たとえば
塩酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロ酢酸等の酸の存在下室温から190℃に保つ
ことにより、一般式(IIBk)の化合物が得られる。
【0252】方法31:一般式(IIB)の化合物でRa'
がアルキルである化合物のうち、一般式(IIBm)
【0253】
【化91】
【0254】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。一般式(IIBi)の化合
物を適当な溶媒中、たとえばトリフルオロ酢酸、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、またはこれらの任意の混合溶媒
等の反応を阻害しない溶媒中、たとえばトリエチルシラ
ン、水素化アルミニウムリチウム等と0℃から100℃
に10分間から24時間保つことにより一般式(IIB
m)の化合物が得られる。
【0255】方法32:一般式(IIB)で表わされる化
合物のうち、Ra'がメチル以外のアルキルである一般式
(IIBn)
【0256】
【化92】
【0257】(式中、R32は炭素数2〜5のアルキルを
示す。その他の各記号は前記と同義である。)により表
される化合物の合成法。一般式(IIB)の化合物におい
て、Ra'がアルケニルである一般式(IIBo)
【0258】
【化93】
【0259】(式中R33は炭素数2〜5のアルケニルを
示す。その他の各記号は前記と同義である。)により表
される化合物を適当な溶媒中、たとえばメタノール、エ
タノール、酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、1,
2−ジクロロエタン、またはこれらの任意の混合溶媒等
の反応を阻害しない溶媒中、たとえばパラジウム−活性
炭、水酸化パラジウム、酸化白金等を触媒に用い、0℃
から100℃で常圧から100気圧で10分間から24
時間、水素と保つことにより、一般式(IIBn)の化合
物が得られる。
【0260】方法33:一般式(IIB)の化合物のう
ち、Ra'がハロゲンである一般式(IIBp)
【0261】
【化94】
【0262】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。一般式(IIBb)の化合
物を適当な溶媒中、たとえば酢酸、メタノール、エタノ
ール、酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応
を阻害しない溶媒中、たとえばフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素、一塩化ヨウ素、N−ブロモコハク酸イミド、N−
ヨードコハク酸イミド等と、室温から100℃で10分
間から24時間保つことにより一般式(IIBp)の化合
物が得られる。
【0263】方法34:一般式(IIB)の化合物のう
ち、Ra'がアリールまたはヘテロアリールである一般式
(IIBq)
【0264】
【化95】
【0265】(式中、Arはアリールまたはヘテロアリ
ールを表す。その他の各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。一般式(IIBp)の化合
物を適当な溶媒中、たとえばメタノール、エタノール、
酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ジエチルエーテル、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を阻害
しない溶媒中、一般式(42)
【0266】
【化96】
【0267】(式中、Yはジヒドロキシボリル、ジエチ
ルボリル、トリブチルスタニル、トリメチルスタニル等
を示す。Arは前記と同義である。)により表される化
合物とテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム等
と室温から100℃に10分間から24時間保つことに
より、一般式(IIBq)の化合物が得られる。
【0268】方法35:一般式(IIB)において、Ra'
がアミノアルキル、モノアルキルアミノアルキルまたは
ジアルキルアミノアルキルである一般式(IIBr)
【0269】
【化97】
【0270】(式中、R34、R35は同一または異なって
水素、またはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル等の炭素数1〜5のアルキルを示す。その他の各記
号は前記と同義である。)により表される化合物の合成
法。一般式(IIB)の化合物でRa'がヒドロキシアルキ
ルである化合物のうち、一般式(IIBs)
【0271】
【化98】
【0272】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン、ピリジンまたはこれらの任意の混合溶媒等の反応を
阻害しない溶媒中、有機塩基、たとえばピリジン、トリ
エチルアミン等、もしくは無機塩基、たとえば炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等の存在下に一般式(43)
【0273】
【化99】
【0274】(式中、R36はメチル、エチル、トリフル
オロメチル、フェニル、4−メチルフェニル等を示す。
Halは前記と同義である。)または一般式(44)
【0275】
【化100】
【0276】(式中、R36は前記と同義である。)で表
される化合物と室温から170℃で1〜24時間保つこ
とにより、一般式(45)
【0277】
【化101】
【0278】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を得る。得られた一般式(45)の化合
物を適当な溶媒中、たとえばメタノール、エタノール、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチル
エーテル、クロロホルム、ジクロロエタンまたはこれら
の任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、一般式
(46)
【0279】
【化102】
【0280】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と室温から100℃に10分間から
24時間保つことにより、一般式(IIBr)の化合物を
得る。
【0281】方法36:一般式(IIB)において、Ra'
がアシロキシアルキルまたはアシルアミノアルキルであ
る一般式(IIBe)の化合物の合成法。たとえば前述の
一般式(IIB)の化合物でRa'がアミノアルキル、モノ
アルキルアミノアルキルである一般式(IIBd)の化合
物を適当な溶媒中、たとえばベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロホルム、ジクロロエタン、ピリジンまたは
これらの任意の混合溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、
前述の一般式(39)または一般式(40)の化合物、またはギ
酸エチル、ギ酸フェニル等と、室温から100℃で10
分間から24時間保つことによっても一般式(IIBe)
の化合物が得られる。
【0282】方法37:一般式(IIB)において、Ra'
がニトロである一般式(IIBt)
【0283】
【化103】
【0284】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。たとえば一般式(IIB
b)の化合物を適当なニトロ化試薬、たとえば濃硝酸−
濃硫酸、硝酸アセチル、ニトロニウムテトラフルオロボ
レート等を用いて、0℃から100℃で10分間から2
4時間反応を行うことによっても一般式(IIBt)の化
合物が得られる。
【0285】方法38:一般式(IIB)において、環A
上の置換基がアミノである一般式(IIBu)
【0286】
【化104】
【0287】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物の合成法。一般式(IIB)の化合物
で環A上の置換基がニトロである一般式(IIBv)
【0288】
【化105】
【0289】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を適当な溶媒中、たとえばメタノー
ル、エタノール、酢酸エチル、ジオキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタンまたはこれらの任意の混合
溶媒等の反応を阻害しない溶媒中、たとえばパラジウム
−活性炭、水酸化パラジウム、酸化白金等を触媒に用
い、0℃から100℃で常圧から100気圧で10分間
から24時間、水素と保つことによっても一般式(IIB
u)の化合物が得られる。
【0290】方法39:一般式(IIB)において、環A
上の置換基がシアノまたはハロゲンである一般式(IIB
w)
【0291】
【化106】
【0292】(式中、Zはフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素、シアノを示す。その他の各記号は前記と同義であ
る。)により表される化合物の合成法。たとえば一般式
(IIBu)の化合物を適当な溶媒中、たとえば水、希塩
酸中等の反応を阻害しない溶媒中、亜硝酸ナトリウム等
を用いて−10℃から室温でジアゾ化し、引き続きホウ
フッ化水素酸、フッ化水素−ピリジン、塩化ナトリウ
ム、塩化第一銅、臭化ナトリウム、臭化第一銅、ヨウ化
ナトリウム、ヨウ化カリウム等と−10℃から100℃
に保つことによっても一般式(IIBw)の化合物が得ら
れる。
【0293】上記方法によって得られる化合物を無機酸
または有機酸の塩として精製する場合は次のように行
う。一般式(IA)または一般式(IB)により表され
る化合物を適当な溶媒、たとえばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、塩化メチレン等またはこ
れらの任意の混合溶媒等に溶解し、ここに塩酸、臭化水
素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸または、酢酸、プ
ロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、カンファースルホン酸、アスコルビン
酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸等の有機
酸もしくはこれらの水和物を加え、析出する結晶を適当
な溶媒、たとえばメタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン等またはこ
れらの任意の混合溶媒から再結晶を行い、一般式(I
A)または一般式(IB)により表される化合物の無機
酸、有機酸との塩またはその水和物あるいは溶媒和物と
して得ることができる。
【0294】得られた本発明に関する化合物はすべて結
晶化、クロマトグラフィー、抽出、濾過から選択される
1種以上の方法を用いて精製することができる。得られ
る精製物がラセミ体であるときはたとえば光学活性な酸
との分別再結晶により、もしくは光学活性な担体を充填
したカラムを通すことにより所望の光学活性体に分離す
ることができる。また、立体異性体は再結晶法、カラム
クロマト法等により単離することができる。
【0295】上記のようにして得られる本発明の一般式
(I)で表される化合物、就中(IA)ならびに(I
B)は精神分裂病の陽性症状、陰性症状の双方に有効
で、錐体外路系運動障害等の副作用が少なく、顆粒球減
少症等の重篤な副作用の少ない新規抗精神病薬として有
用である。また本発明化合物(I)、就中(IA)なら
びに(IB)はアルツハイマー型痴呆症、そう鬱病の治
療薬としても有用である。また、一般式(IIA)または
(IIB)で表される化合物はそれぞれ一般式(IA)ま
たは(IB)で表される化合物の重要な合成中間体とし
て有用である。
【0296】一般式(I)の化合物を医薬として用いる
場合、本発明化合物を製剤上許容される担体(賦形剤、
結合剤、崩壊剤、矯味剤、矯臭剤、乳化剤等)、希釈
剤、溶解補助剤等と配合して得られる医薬組成物を通常
の方法に従って製剤化して得られる錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、溶液剤、注射剤、
点滴剤、デポー剤あるいは坐剤等の形態で経口的または
非経口的に投与することができる。
【0297】経口投与のために錠剤を用いる場合、通常
用いられる担体にはショ糖、乳糖、マンニトール、マル
チトール、デキストラン、コーンスターチ等があり、ま
た通常ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤やパラ
ベン類、ソルビン類等の保存剤、アスコルビン酸、α−
トコフェロール、システイン等の抗酸化剤、崩壊剤、結
合剤等が加えられる。カプセルとして経口投与する場
合、有効な希釈剤は乳糖や乾燥コーンスターチである。
経口使用のための液剤はシロップ剤、懸濁剤、溶液剤、
乳化剤等があげられ、それらは当該分野で普通用いられ
る不活性希釈剤、たとえば水を含んでいてもよい。また
これらは甘味付与剤、または風味剤を加えていてもよ
い。
【0298】皮下注射、静脈注射、筋肉内注射、腹腔内
注射あるいは点滴法等の非経口投与の場合は通常、活性
成分溶液のpHを適当に調節し、緩衝させたのち滅菌し
て調整する。使用することのできるベヒクルあるいは溶
剤としては蒸留水、リンゲル液、等張食塩水等が挙げら
れる。静注使用には溶質の合計濃度を調節し、その溶液
が等張的であるようにする。坐剤は、薬物と適当な非刺
激性の補形剤、たとえばココアバターやポリエチレング
リコール類といった常温では固体であるが、腸管の温度
では液体で、直腸内で融解し、薬物を放出するもの等と
混合して製造することができる。
【0299】投与量は、年齢、体重、投与時間、投与方
法、薬物の組み合わせ、患者のその時に治療をおこなっ
ている病状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因
を考慮して決められる。本発明化合物、その光学異性体
またはその医薬上許容される塩は、低毒性で安全に使用
することができ、その1日の投与量は患者の状態や体
重、化合物の種類、投与経路等によって異なるが、たと
えば経口的には約0.01−300mg/人/日、好ま
しくは0.1−100mg/人/日投与され、また非経
口的には皮下、静脈内、筋肉内、または直腸内に約0.
01−50mg/人/日、好ましくは0.01−10m
g/人/日投与されることが望ましい。
【0300】
【実施例】以下、本発明を原料合成例、実施例、実験例
により詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。 原料合成例1
【0301】
【化107】
【0302】シクロヘキサノンを出発原料として、文献
〔アーシィーフ・デア・ファルマツィー(ヴァインハイ
ム)317,675(1984)〕記載の方法に従い、
エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボ
キシレートを合成した。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:8.1
0(d,J=7.3Hz,1H),7.50(d,J=
7.3Hz,1H),7.31(t,J=7.3Hz,
1H),7.13(t,J=7.3Hz,1H),6.
53(br,s,2H),4.42(q,J=7.3H
z,2H),1.46(t,J=7.3Hz,3H)
【0303】原料合成例2
【0304】
【化108】
【0305】3−メチルシクロヘキサノンを出発原料と
して、文献〔アーシィーフ・デア・ファルマツィー(ヴ
ァインハイム)317,675(1984)〕記載の方
法に従い、メチル2−アミノ−5−メチルベンゾ〔b〕
チオフェン−3−カルボキシレートを合成した。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.8
9(s,1H),7.37(d,J=8.3Hz,1
H),6.97(d,J=8.3Hz,1H),6.4
9(br,s,2H),3.95(s,3H),2.4
3(s,3H)
【0306】原料合成例3
【0307】
【化109】
【0308】4−メチルシクロヘキサノンを出発原料と
して、文献〔アーシィーフ・デア・ファルマツィー(ヴ
ァインハイム)317,675(1984)〕記載の方
法に従い、エチル2−アミノ−6−メチルベンゾ〔b〕
チオフェン−3−カルボキシレートを合成した。融点:
126−128℃
【0309】原料合成例4
【0310】
【化110】
【0311】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート5gおよび2−フルオロニトロ
ベンゼン2mlをN,N−ジメチルホルムアミド150
mlに溶解し、60℃に加熱した。これに炭酸カリウム
8gを加え、100℃で18時間攪拌した。冷却後、反
応液を氷水中にあけ、析出する結晶を濾取し、水および
ジイソプロピルエーテルで洗浄後、60℃で乾燥するこ
とによりエチル2−(2−ニトロアニリノ)−ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート5.7gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
2(s,1H),8.32(d,J=8.3Hz,1
H),8.25(d,J=8.3Hz,1H),8.1
0(d,J=8.8Hz,1H),7.67−7.62
(m,2H),7.42(t,J=7.8Hz,1
H),7.27(m,1H),7.16(t,J=7.
8Hz,1H),4.57(q,J=7.3Hz,2
H),1.52(t,J=7.3Hz,3H)
【0312】原料合成例5
【0313】
【化111】
【0314】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート69.3gおよび2,4−ジフ
ルオロニトロベンゼン50gをジメチルスルホキシド5
50mlに溶解し、50℃に加熱した。これに炭酸カリ
ウム63gを加え、100℃で70分間攪拌した。反応
溶液を70℃に放冷し、水2.5Lに注いだ。静置後、
反応溶液をろ過し、ろ取した橙色の結晶を酢酸エチルで
洗浄することにより、エチル2−(5−フルオロ−2−
ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボ
キシレート50.7gを得た。融点137−140℃.
1H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
40(br,s,1H),8.33−8.29(m,2
H),7.79(dd,J=7.8,2.9Hz,1
H),7.65(d,J=8.3Hz,1H),7.4
2(dd,J=8.3,8.2Hz,1H),7.29
(dd,J=6.9,8.3Hz,1H),6.80−
6.77(m,1H),4.54(q,J=6.8H
z,2H),1.49(t,J=6.8Hz,3H).
IR(KBr):3085,2993,1624,15
82,1553,1510,1274,1206,10
35cm-1. MS:m/e360.
【0315】原料合成例6
【0316】
【化112】
【0317】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート4.0g、2,4−ジクロロニ
トロベンゼン3.8g、ジメチルスルホキシド55ml
を用い原料合成例4記載の方法と同様の方法により、エ
チル2−(5−クロロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート3.2gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
27(br,s,1H),8.31(d,J=8.3H
z,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),
8.08(s,1H),7.65(d,J=7.3H
z,1H),7.41(dd,J=7.3,8.3H
z,1H),7.28(dd,J=7.8,7.3H
z,1H),7.06(d,8.3Hz,1H),4.
54(q,J=7.3Hz,2H),1.49(t,J
=7.3Hz,3H)
【0318】原料合成例7
【0319】
【化113】
【0320】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート、2,4−ジブロモニトロベン
ゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合成例4記載の
方法と同様の方法により、エチル2−(5−ブロモ−2
−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボキシレートを得る。
【0321】原料合成例8
【0322】
【化114】
【0323】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート、2,5−ジフルオロニトロベ
ンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合成例4記載
の方法と同様の方法により、エチル2−(4−フルオロ
−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボキシレートを得る。
【0324】原料合成例9
【0325】
【化115】
【0326】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート4.0g、4−フルオロ−3−
ニトロトルエン3.3g、ジメチルスルホキシド55m
lを用い原料合成例4記載の方法と同様の方法により、
エチル2−(4−メチル−2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート6.5gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
06(br,s,1H),8.27(d,J=8.3H
z,1H),8.01(s,1H),7.95(d,J
=8.8Hz,1H),7.58(d,J=7.3H
z,1H),7.44(d,J=8.3Hz,1H),
7.38(dd,J=8.8,8.3Hz,1H),
7.21(d,J=7.3Hz,1H),4.53
(q,J=7.3Hz,2H),2.40(s,3
H),1.49(t,J=7.3Hz,3H)
【0327】原料合成例10
【0328】
【化116】
【0329】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート、2,4,5−トリフルオロニ
トロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合成例
4記載の方法と同様の方法により、エチル2−(4,5
−ジフルオロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−カルボキシレートを得る。
【0330】原料合成例11
【0331】
【化117】
【0332】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート、2,4,6−トリフルオロニ
トロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合成例
4記載の方法と同様の方法により、エチル2−(3,5
−ジフルオロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−カルボキシレートを得る。
【0333】原料合成例12
【0334】
【化118】
【0335】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート、2−フルオロ−5−メトキシ
ニトロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合成
例4記載の方法と同様の方法により、エチル2−(4−
メトキシ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3−カルボキシレートを得る。
【0336】原料合成例13
【0337】
【化119】
【0338】エチル2−アミノ−6−メチルベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート4.5g、
2,4−ジフルオロニトロベンゼン3.1g、ジメチル
スルホキシドを用い原料合成例4記載の方法と同様の方
法により、エチル2−(5−フルオロ−2−ニトロアニ
リノ)−6−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボキシレート5.1gを得た。融点:147−149℃
【0339】原料合成例14
【0340】
【化120】
【0341】メチル2−アミノ−5−メチルベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、2−フルオ
ロニトロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合
成例4記載の方法と同様の方法により、メチル2−(2
−ニトロアニリノ)−5−メチルベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3−カルボキシレートを得た。
【0342】原料合成例15
【0343】
【化121】
【0344】メチル2−アミノ−5−メチルベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート3.11g、
2,4−ジフルオロニトロベンゼン1.54ml、ジメ
チルスルホキシド30mlを用い原料合成例4記載の方
法と同様の方法により、メチル2−(5−フルオロ−2
−ニトロアニリノ)−5−メチルベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3−カルボキシレートを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
44(br,s,1H),8.34(dd,J=9.
3,3.4Hz,1H),8.14(s,1H),7.
82(d,J=8.3Hz,1H),7.55(d,J
=7.8Hz,1H),7.14(d,J=8.3H
z,1H),6.83−6.78(m,1H),4.0
9(s,3H),2.49(s,3H)
【0345】原料合成例16
【0346】
【化122】
【0347】エチル2−アミノ−6−メトキシベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、2−フルオ
ロニトロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い原料合
成例4記載の方法と同様の方法により、エチル6−メト
キシ−2−(2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−カルボキシレートを得る。
【0348】原料合成例17
【0349】
【化123】
【0350】エチル2−アミノ−6−メトキシベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、2,4−ジ
フルオロニトロベンゼン、ジメチルスルホキシドを用い
原料合成例4記載の方法と同様の方法により、エチル2
−(5−フルオロ−2−ニトロアニリノ)−6−メトキ
シベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを得
る。
【0351】原料合成例18
【0352】
【化124】
【0353】エチル6−ブロモ−2−アミノベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート8.8g、
2,4−ジフルオロニトロベンゼン5.6gおよびジメ
チルスルホキシド100mlを用い原料合成例4記載の
方法と同様の方法により、エチル6−ブロモ−2−(5
−フルオロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−カルボキシレート10gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:12.
35(s,1H),8.31(dd,1H),8.17
(d,J=8.8Hz,1H),7.76−7.71
(m,2H),7.50(d,J=8.8Hz,1
H),6.82(dd,1H),4.53(q,J=
7.3Hz,2H),1.48(t,J=7.3Hz,
3H)
【0354】原料合成例19
【0355】
【化125】
【0356】エチル2−(2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート4.9gを酢
酸エチル200mlに溶解し、10%パラジウム炭素
0.5gを加え、60℃で60kg/cm2 の水素と5
時間攪拌した。反応液を冷却後、触媒を濾別し、濾液を
減圧下留去することにより、エチル2−(2−アミノア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト3.5gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.6
1(s,1H),8.14(d,J=7.8Hz,1
H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.3
3−7.35(m,2H),7.10−7.12(m,
2H),6.80−6.86(m,2H),4.47
(q,J=7.3Hz,2H),3.88(br,s,
2H),1.50(t,J=7.3Hz,3H)
【0357】原料合成例20
【0358】
【化126】
【0359】エチル2−(5−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト50.7gを酢酸エチル1000mlに溶解し、10
%パラジウム炭素8.0gを加え、55℃で60kg/
cm2 の水素と5時間攪拌した。反応液を冷却後、触媒
を濾別し、濾液を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製する
ことにより、エチル2−(2−アミノ−5−フルオロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト24.5gを得た。融点141−142℃. 1H−N
MR(400MHz,CDCl3 )δ:9.87(s,
1H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),7.
50(d,J=7.3Hz,1H),7.31−7.3
5(m,1H),7.19−7.11(m,2H),
6.75−6.85(m,2H),3.69(br,
s,2H),4.45(q,J=7.3Hz,2H),
1.48(t,J=7.3Hz,3H).IR(KB
r):3417,3353,3234,2994,16
33,1605,1551,1479,1384,12
35,1039cm-1. MS:m/e330
【0360】原料合成例21
【0361】
【化127】
【0362】エチル2−(5−クロロ−2−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.2gをエタノール40ml懸濁させ、エタノール5
0mlおよび18%塩酸50mlに塩化(II)スズ・
2水和物7.7gを溶解した溶液を攪拌下加え、60℃
で2時間攪拌した後、30℃まで冷却した。反応液が塩
基性になるまで炭酸カリウムを加え、セライト濾過の
後、濾液を酢酸エチルで抽出、水洗浄し硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。自然濾過の後減圧下溶媒を留去すること
によりエチル2−(2−アミノ−5−クロロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート2.6
gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.7
1(s,1H),8.14(d,J=8.3Hz,1
H),7.51(d,J=7.3Hz,1H),7.3
8(s,1H),7.36(t,J=7.3Hz,1
H),7.15(dd,J=7.8,7.3Hz,1
H),7.09(d,J=7.8Hz,1H),6.7
7(d,J=8.3Hz,1H),4.47(q,J=
7.3Hz,2H),3.88(br,s,2H),
1.50(t,J=7.3Hz,3H)
【0363】原料合成例22 またエチル2−(5−クロロ−2−ニトロアニリノ)ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、酢酸エ
チル、10%パラジウム炭素および水素(60気圧kg
/cm2 )を用い、原料合成例19記載の方法によって
も、エチル2−(2−アミノ−5−クロロアニリノ)ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを得る。
【0364】原料合成例23
【0365】
【化128】
【0366】エチル2−(5−ブロモ−2−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19記載の方法
により、エチル2−(2−アミノ−5−ブロモアニリ
ノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを
得る。
【0367】原料合成例24
【0368】
【化129】
【0369】エチル2−(4−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方
法によりエチル2−(2−アミノ−4−フルオロ−アニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
を得る。
【0370】原料合成例25
【0371】
【化130】
【0372】エチル2−(4−メチル−2−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
6.5g、酢酸エチル140ml、10%パラジウム炭
素および水素500mg(60気圧kg/cm2 )を用
い原料合成例19記載の方法により、エチル2−(2−
アミノ−4−メチルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート3.7gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.4
6(br,s,1H),8.12(d,J=8.3H
z,1H),7.45(d,J=7.3Hz,1H),
7.33(dd,J=7.3,7,8Hz,1H),
7.18(d,J=8.3Hz,1H),7.10(d
d,J=7.8,8.3Hz,1H),6.67(s,
1H),6.63(d,J=7.8Hz,1H),4.
46(q,J=7.3Hz,2H),3.83(br,
s,2H),1.56(s,3H),1.26(t,J
=7.3Hz,3H)
【0373】原料合成例26
【0374】
【化131】
【0375】エチル2−(4,5−ジフルオロ−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水
素(60気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同
様の方法により、エチル2−(2−アミノ−4,5−ジ
フルオロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボキシレートを得る。
【0376】原料合成例27
【0377】
【化132】
【0378】エチル2−(3,5−ジフルオロ−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水
素(60気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同
様の方法により、エチル2−(2−アミノ−3,5−ジ
フルオロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボキシレートを得る。
【0379】原料合成例28
【0380】
【化133】
【0381】エチル2−(4−メトキシ−2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方
法により、エチル2−(2−アミノ−4−メトキシアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
を得る。
【0382】原料合成例29
【0383】
【化134】
【0384】エチル2−(5−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)−6−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート1.9g、酢酸エチル200ml、10
%パラジウム炭素0.4gおよび水素(60気圧kg/
cm2 )を用い原料合成例19記載の方法により、エチ
ル2−(2−アミノ−5−フルオロアニリノ)−6−メ
チルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
1.54gを得た。融点:174−175℃
【0385】原料合成例30
【0386】
【化135】
【0387】メチル2−(2−ニトロアニリノ)−5−
メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方
法により、メチル2−(2−アミノアニリノ)−5−メ
チルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを
得る。
【0388】原料合成例31
【0389】
【化136】
【0390】メチル2−(5−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)−5−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート4.42g、酢酸エチル400ml、1
0%パラジウム炭素および水素400mg(60気圧k
g/cm2 )を用い原料合成例19記載の方法により、
メチル2−(2−アミノ−5−フルオロアニリノ)−5
−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト1.82gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.8
4(s,1H),7.94(s,1H),7.40
(d,J=7.8Hz,1H),7.19(d,J=
9.3Hz,1H),6.98(d,J=8.3Hz,
1H),6.86−6.77(m,2H),4.01
(s,3H),3.69(br,s,2H),2.45
(s,3H)
【0391】原料合成例32
【0392】
【化137】
【0393】エチル6−メトキシ−2−(2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方
法により、エチル2−(2−アミノアニリノ)−6−メ
トキシベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
を得る。
【0394】原料合成例33
【0395】
【化138】
【0396】エチル2−(5−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)−6−メトキシベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボキシレート、酢酸エチル、10%パラジウム炭素
および水素(60気圧kg/cm2 )を用い原料合成例
19記載の方法により、エチル2−(2−アミノ−5−
フルオロアニリノ)−6−メトキシベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−カルボキシレートを得る。
【0397】原料合成例34
【0398】
【化139】
【0399】エチル6−ブロモ−2−(5−フルオロ−
2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート10g、エタノール80ml、18%塩
酸80mlおよび塩化(II)スズ・2水和物20.6
gを用い原料合成例21記載の方法により、エチル6−
ブロモ−2−(2−アミノ−5−フルオロアニリノ)ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート3.8g
を得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.8
1(s,1H),7.98(d,J=8.8Hz,1
H),7.60(s,1H),7.41(d,J=8.
8Hz,1H),7.13(d,J=9.3Hz,1
H),6.84−6.76(m,2H),4.44
(q,J=7.3Hz,2H),3.75(br,s,
2H),1.47(t,J=7.3Hz,3H)
【0400】原料合成例35 また、エチル6−ブロモ−2−(5−フルオロ−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素
(60気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様
の方法によっても、エチル6−ブロモ−2−(2−アミ
ノ−5−フルオロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−
3−カルボキシレートを得る。
【0401】原料合成例36
【0402】
【化140】
【0403】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート6.0g、2,5−ジクロロニ
トロベンゼン5.8g、ジメチルスルホキシド70ml
を用い原料合成例4記載の方法と同様の方法により、エ
チル2−(4−クロロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートの粗結晶9.
5gを得た。これを精製することなく、エタノール10
0ml、18%塩酸100mlおよび塩化(II)スズ
・2水和物22.5gを用い原料合成例21記載の方法
と同様の方法により、エチル2−(2−アミノ−4−ク
ロロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート3.0gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.5
1(s,1H),8.11(d,J=8.3Hz,1
H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.2
9(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.23
(d,J=8.3Hz,1H),7.11(dd,J=
7.3,3.8Hz,1H),6.81(s,1H),
6.75(d,J=8.3Hz,1H),4.45
(q,J=7.3Hz,2H),3.95(br,s,
2H),1.48(t,J=7.3Hz,3H)
【0404】原料合成例37 また、エチル2−(4−クロロ−2−ニトロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、酢酸
エチル、10%パラジウム炭素および水素(60気圧k
g/cm2 )を用い原料合成例19記載の方法と同様の
方法によっても、エチル2−(2−アミノ−4−クロロ
アニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレ
ートを得る。
【0405】原料合成例38
【0406】
【化141】
【0407】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート6.0g、2,5−ジブロモニ
トロベンゼン8.5g、ジメチルスルホキシド70ml
を用い原料合成例4記載の方法と同様の方法により、エ
チル2−(4−ブロモ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートの粗結晶7.
3gを得た。これを精製することなく、エタノール70
ml、18%塩酸70mlおよび塩化(II)スズ・2
水和物15.7gを用い原料合成例21記載の方法と同
様の方法により、エチル2−(2−アミノ−4−ブロモ
アニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレ
ート3.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.5
2(s,1H),8.11(d,1H),7.46
(d,J=8.3Hz,1H),7.31(dd,1
H),7.18(d,J=8.3Hz,1H),7.1
1(dd,1H),6.99(s,1H),6.90
(d,1H),4.44(q,J=7.3Hz,2
H),3.94(br,s,2H),1.48(t,J
=7.3Hz,3H)
【0408】原料合成例39 また、エチル2−(4−ブロモ−2−ニトロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、酢酸
エチル、10%パラジウム炭素および水素(60気圧k
g/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方法によっ
ても、エチル2−(2−アミノ−4−ブロモアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを得
る。
【0409】原料合成例40
【0410】
【化142】
【0411】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート3g、3−フルオロ−4−ニト
ロトルエン2.1g、ジメチルスルホキシド25mlを
用い原料合成例4記載の方法と同様の方法によりエチル
2−(5−メチル−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕
チオフェン−3−カルボキシレート5.4gを得た。こ
れを精製することなく10%パラジウム炭素1.5gを
用い原料合成例19記載の方法と同様の方法によって、
エチル2−(2−アミノ−5−メチルアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート1.6gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.6
1(s,1H),8.14(d,J=7.8Hz,1
H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.3
2(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),7.13
(s,1H),7.10(dd,J=7.8,7.8H
z,1H),6.95(d,J=7.8Hz,1H),
6.76(d,J=7.8Hz,1H),4.46
(q,J=7.3Hz,2H),3.73(br,s,
2H),2.28(s,3H),1.50(t,J=
7.3Hz,3H)
【0412】原料合成例41
【0413】
【化143】
【0414】エチル2−アミノ−6−メチルベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート4.18g、
2−フルオロニトロベンゼン2.5g、ジメチルスルホ
キシド50mlを用い原料合成例4記載の方法と同様の
方法により、エチル6−メチル−2−(2−ニトロアニ
リノ)−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
トの粗結晶7.5gを得た。これを精製することなく、
エタノール50ml、18%塩酸70mlおよび塩化
(II)スズ・2水和物16gを用い原料合成例21記
載の方法と同様の方法により、エチル−2−(2−アミ
ノアニリノ)−6−メチル−ベンゾ〔b〕チオフェン−
3−カルボキシレート3.7gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.5
3(br,s,1H),7.99(d,J=8.3H
z,1H),7.32(d,J=7.8Hz,1H),
7.25(s,1H),7.13(m,2H),6.8
3−6.80(m,2H),4.44(q,J=7.3
Hz,2H),3.86(br,s,2H),2.37
(s,3H),1.47(t,J=7.3Hz,3H)
【0415】原料合成例42 また、エチル6−メチル−2−(2−ニトロアニリノ)
−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、酢
酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(60気圧
kg/cm2 )を用い原料合成例19記載の方法によ
り、エチル2−(2−アミノアニリノ)−6−メチルベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレートを得る。
【0416】原料合成例43
【0417】
【化144】
【0418】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート6.0g、2,4,5−トリク
ロロニトロベンゼン6.8gおよびジメチルスルホキシ
ド70mlを用い原料合成例4記載の方法と同様の方法
により、エチル2−(4,5−ジクロロ−2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
トの粗結晶10.3gを得た。これを精製することな
く、エタノール100ml、18%塩酸100mlおよ
び塩化(II)スズ・2水和物22.8gを用い原料合
成例21記載の方法と同様の方法により、エチル2−
(2−アミノ−4,5−ジクロロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート5.3gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.3
3(s,1H),8.15(d,J=7.3Hz,1
H),7.44(d,J=7.8Hz,1H),7.3
2(dd,J=7.8,7.3Hz,1H),7.25
(d,J=8.8Hz,1H),7.12(dd,J=
7.8,7.3Hz,1H),6.69(d,J=8.
8Hz,1H),4.47(q,J=7.3Hz,2
H),4.10(br,s,2H),1.49(t,J
=7.3Hz,3H)
【0419】原料合成例44 またエチル2−(4,5−ジクロロ−2−ニトロアニリ
ノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート、
酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(60気
圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方法に
よっても、エチル2−(2−アミノ−4,5−ジクロロ
アニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレ
ートを得る。
【0420】原料合成例45
【0421】
【化145】
【0422】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート6.6g、2,3,4−トリク
ロロニトロベンゼン7.0gおよびジメチルスルホキシ
ド70mlを用い原料合成例4記載の方法と同様の方法
により、エチル2−(2,3−ジクロロ−6−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
トの粗結晶12gを得た。これを精製することなく、エ
タノール40ml、18%塩酸60mlおよび塩化(I
I)スズ・2水和物24.6gを用い原料合成例21記
載の方法と同様の方法により、エチル2−(6−アミノ
−2,3−ジクロロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート4.2gを得た。
【0423】原料合成例46 また、エチル2−(2,3−ジクロロ−6−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素(6
0気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様の方
法によっても、エチル2−(6−アミノ−2,3−ジク
ロロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレートを得る。
【0424】原料合成例47
【0425】
【化146】
【0426】エチル2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート5.0g、4−フルオロ−3−
ニトロベンゾトリフルオライド5.1gおよびジメチル
スルホキシド65mlを用い原料合成例4記載の方法と
同様の方法により、エチル2−(2−ニトロ−4−トリ
フルオロメチルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3
−カルボキシレートを12gを得た。これを精製するこ
となくエタノール50ml、18%塩酸50mlおよび
塩化(II)スズ・2水和物10.9gを用い原料合成
例21記載の方法と同様の方法により、エチル2−(2
−アミノ−4−トリフルオロメチルアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート2.8gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.9
3(br,s,1H),8.16(d,J=8.3H
z,1H),7.52(m,2H),7.36(dd,
J=7.3,8.3Hz,1H),7.17(dd,J
=7.3,6.9Hz,1H),7.08(m,2
H),4.48(q,J=7.3Hz,2H),4.0
8(br,s,2H),1.51(t,J=7.3H
z,3H)
【0427】原料合成例48 また、エチル2−(2−アミノ−4−トリフルオロメチ
ルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシ
レート、酢酸エチル、10%パラジウム炭素および水素
(60気圧kg/cm2 )を用い原料合成例19と同様
の方法によっても、エチル2−(2−アミノ−4−トリ
フルオロメチルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3
−カルボキシレートを得る。
【0428】原料合成例49
【0429】
【化147】
【0430】エチル2−(2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート6.0gを
N,N−ジメチルホルムアミド120mlに溶解し、0
℃で撹拌しているところに、カリウム第三ブトキシド
3.0gを徐々に加えた。さらに氷冷下ヨウ化メチル1
2.4gを滴下した後、0℃で5分間撹拌し室温まで昇
温する。反応溶液を酢酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。自然濾過
後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルのカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で
分離することにより、エチル2−(N−メチル−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレートの粗結晶2.8gを得た。これを精製すること
なく、エタノール50ml、18%塩酸50mlおよび
塩化(II)スズ・2水和物12.6gを用い原料合成
例21記載の方法と同様の方法により、エチル2−(2
−アミノ−N−メチルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェ
ン−3−カルボキシレート3.2gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 ) δ:8.
07(d,1H),7.49(d,1H),7.30−
7.24(m,2H),7.13−7.08(m,2
H),6.79−6.74(m,2H),4.26
(q,J=7.3Hz,2H),4.10(br,s,
2H),3.36(s,3H),1.33(t,J=
7.3Hz,3H)
【0431】実施例1
【0432】
【化148】
【0433】エチル2−(2−アミノアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート3.5gおよ
び1−メチルピペラジン20mlをアニソール50ml
に溶解し、室温で攪拌しながら四塩化チタン3.1ml
を滴下した。滴下終了後、140℃で20時間攪拌し
た。反応液を80℃まで冷却し、氷水中に加え、析出す
る沈殿を濾別した。濾液を酢酸エチル900mlで抽出
し、飽和食塩水で洗浄、乾燥(MgSO4 )後、溶媒を
減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル/メタノール)にて精製後、得られ
た油状物を酢酸エチル50mlに溶解し、マレイン酸5
80mgの酢酸エチル溶液10mlを加え析出する結晶
を濾取し、酢酸エチル/メタノールにて再結晶すること
により、12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン・2マレイン酸塩1.14gを得た。融
点248−249℃(分解)
【0434】実施例2
【0435】
【化149】
【0436】エチル2−(2−アミノ−5−フルオロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト24.5gおよび1−メチルピペラジン135mlを
アニソール400mlに溶解し、室温で攪拌しながら四
塩化チタン21mlを滴下した。滴下終了後、140℃
で17時間攪拌した。反応液を80℃まで冷却し、氷水
中に加え、析出する沈殿を濾別した。濾液を酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)にて精製
後、得られた油状物17gを酢酸エチル400mlに溶
解し、マレイン酸5.9gの酢酸エチル100ml、エ
タノール20ml溶液を加え析出する結晶を濾取し、エ
タノールにて再結晶することにより、8−フルオロ−1
2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1マレイン酸塩10.2gを得た。融点22
5−227℃(分解). 1H−NMR(400MHz,
DMSO−d6)δ:8.35(s,1H),7.82
(d,J=7.8Hz,1H),7.74(br,1
H),7.37(dd,J=8.3,6.8Hz,1
H),7.25(dd,J=8.3,6.8Hz,1
H),6.89(dd,1H),6.78(dd,1
H),6.63(dd,1H),6.03(s,2H)
2.5−4.5(br,s,8H),2.82(s,3
H).IR(KBr):3435,3283,306
0,2837,2614,1616,1580,146
3,1387,1353,1152,966,865,
cm-1.MS:m/e366.Anal.Calcd.
for C2019FN4S・C444:C,59.7
4;H,4.80;N,11.61%.Found:
C,59.71;H,4.82;N,11.46%.
【0437】実施例3 または、マレイン酸2当量を用いることにより、8−フ
ルオロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン・2マレイン酸塩・1水和物を得た。融
点123−125℃(分解)
【0438】実施例4 または、マレイン酸の代わりにフマル酸を用いることに
より、8−フルオロ−12−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1/2フマル酸塩494
mgを得た。融点193−195℃(分解)
【0439】実施例5 または、マレイン酸の代わりに塩酸2当量を用いること
により、8−フルオロ−12−(4−メチルピペラジン
−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・2塩酸塩・3水和物
を得た。融点268−270℃(分解)
【0440】実施例6
【0441】
【化150】
【0442】エチル2−(2−アミノ−5−メチルアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
1.6g、1−メチルピペラジン8ml、アニソール2
5ml、四塩化チタン1.3mlおよびマレイン酸10
0mgを用い実施例1記載の方法と同様の方法により、
8−メチル−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・3/2マレイン酸塩166mg
を得た。融点198−201℃(分解)
【0443】実施例7
【0444】
【化151】
【0445】エチル2−(2−アミノ−5−クロロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
2.6g、1−メチルピペラジン15ml、アニソール
50mlおよび四塩化チタン2.3mlを用い実施例1
記載の方法と同様の方法により、8−クロロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
363mgを得た。融点87−90℃(分解)
【0446】実施例8
【0447】
【化152】
【0448】エチル2−(2−アミノ−5−ブロモアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、1−メチルピペラジン、アニソールおよび四塩化チ
タンを用い実施例1記載の方法と同様の方法により、8
−ブロモ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピンを得る。
【0449】実施例9
【0450】
【化153】
【0451】エチル2−(2−アミノ−4−フルオロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、1−メチルピペラジン、アニソール、四塩化チタン
を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、9−フ
ルオロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピンを得る。
【0452】実施例10
【0453】
【化154】
【0454】エチル2−(2−アミノ−4−メチルアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.7g、1−メチルピペラジン19ml、アニソール
60ml、四塩化チタン3.0mlを用い実施例1記載
の方法と同様の方法により、9−メチル−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン1.1
8gを得た。融点184−186℃: Anal.Calcd.for C21224S:C,
69.58;H,6.12;N,15.46%.Fou
nd:C,69.45;H,6.20;N,15.11
%.
【0455】実施例11
【0456】
【化155】
【0457】エチル2−(2−アミノ−4−クロロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.0g、1−メチルピペラジン17ml、アニソール
75ml、四塩化チタン2.9mlおよびマレイン酸を
用い実施例1記載の方法と同様の方法により、9−クロ
ロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・2マレイン酸塩・1/2水和物1.37g
を得た。融点105−107℃(分解): Anal.
Calcd.for C2019 4S・2C444
1/2H2O:C,53.89;H,4.52;N,
8.98%.Found:C,53.94;H,4.4
5;N,9.00%.
【0458】実施例12
【0459】
【化156】
【0460】エチル2−(2−アミノ−4−ブロモアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.3g、1−メチルピペラジン17ml、アニソール
75ml、四塩化チタン3.0mlおよびマレイン酸を
用い実施例1記載の方法と同様の方法により、9−ブロ
モ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・2マレイン酸塩を得た。融点113−11
4℃(分解) Anal.Calcd.for C2019BrN4S・
2C444 :C,50.99;H,4.13;N,
8.50%.Found:C,50.73;H,4.1
5;N,8.60%.
【0461】実施例13
【0462】
【化157】
【0463】エチル2−(2−アミノ−4−メトキシア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、1−メチルピペラジン、アニソール、四塩化チタン
を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、9−メ
トキシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピンを得る。
【0464】実施例14
【0465】
【化158】
【0466】エチル2−(2−アミノ−4,5−ジフル
オロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート、1−メチルピペラジン、アニソールおよび四
塩化チタンを用い実施例1記載の方法と同様の方法によ
り、8,9−ジフルオロ−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0467】実施例15
【0468】
【化159】
【0469】エチル2−(2−アミノ−3,5−ジフル
オロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート、1−メチルピペラジン、アニソールおよび四
塩化チタンを用い実施例1記載の方法と同様の方法によ
り、8,10−ジフルオロ−12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0470】実施例16
【0471】
【化160】
【0472】エチル2−(2−アミノアニリノ)−6−
メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.7g、1−メチルピペラジン80ml、アニソール
16ml、四塩化チタン3mlを用い実施例1記載の方
法と同様の方法により、3−メチル−12−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン1.4gを
得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.6
5(d,J=8.3Hz,1H),7.38(s,1
H),7.12(d,J=8.3Hz,1H),7.0
3(t,J=7.8Hz,1H),6.97(dd,J
=7.3,7.8Hz,1H),6.86(dd,J=
7.3,5.9Hz,1H),6.64(d,J=7.
8Hz,1H),5.10(br,s,1H),4.2
0−1.75(m,8H),2.38(s,3H),
2.33(s,3H).
【0473】実施例17
【0474】
【化161】
【0475】エチル2−(2−アミノ−5−フルオロア
ニリノ)−6−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート、1−メチルピペラジン、アニソール、
四塩化チタンおよび塩酸を用い実施例1記載の方法と同
様の方法により、8−フルオロ−3−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
・2塩酸塩・3/2水和物を得た。融点273−275
℃(分解)
【0476】実施例18
【0477】
【化162】
【0478】メチル2−(2−アミノアニリノ)−5−
メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、1−メチルピペラジン、アニソール、四塩化チタン
を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、2−メ
チル−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピンを得る。
【0479】実施例19
【0480】
【化163】
【0481】メチル2−(2−アミノ−5−フルオロア
ニリノ)−5−メチルベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート1.82g、1−メチルピペラジン9.
7ml、アニソール30ml、四塩化チタン1.51m
lおよびマレイン酸を用い実施例1記載の方法と同様の
方法により、8−フルオロ−2−メチル−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1マ
レイン酸・1/2H2 O928mgを得た。融点:19
9−201℃(分解).Anal.Calcd.for
2121FN 4S・C444・1/2H2O:C,5
9.39;H,5.18;N,11.08%.Foun
d:C,59.49;H,4.98;N,11.04
%.
【0482】実施例20
【0483】
【化164】
【0484】エチル2−(2−アミノアニリノ)−6−
メトキシベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト、1−メチルピペラジン、アニソール、四塩化チタン
を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、3−メ
トキシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピンを得る。
【0485】実施例21
【0486】
【化165】
【0487】エチル2−(2−アミノ−5−フルオロア
ニリノ)−6−メトキシベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボキシレート、1−メチルピペラジン、アニソール
および四塩化チタンを用い実施例1記載の方法と同様の
方法により、8−フルオロ−3−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得
る。
【0488】実施例22
【0489】
【化166】
【0490】エチル2−(2−アミノ−4,5−ジクロ
ロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシ
レート5.3g、1−メチルピペラジン27ml、アニ
ソール120ml、四塩化チタン4.8mlおよびフマ
ル酸を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、
8,9−ジクロロ−12−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1フマル酸塩571mg
を得た。融点243−245℃(分解): Anal.Calcd.for C2018124 S・
444 :C,54.04;H,4.16;N,1
0.50%.Found:C,54.00;H,4.1
0;N,10.41%.
【0491】実施例23
【0492】
【化167】
【0493】エチル2−(6−アミノ−2,3−ジクロ
ロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシ
レート4.2g、1−メチルピペラジン22ml、アニ
ソール100ml、四塩化チタン3.9mlおよびフマ
ル酸を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、
7,8−ジクロロ−12−(4−メチルピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1フマル酸塩660mg
を得た。融点235−236℃(分解): Anal.
Calcd.for C2018Cl24S・C4
44 :C,54.04;H,4.16;N,10.5
0%.Found:C,53.69;H,4.19;
N,10.33%.
【0494】実施例24
【0495】
【化168】
【0496】エチル2−(2−アミノ−4−トリフルオ
ロメチルアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボキシレート2.8g、1−メチルピペラジン15m
l、アニソール60ml、四塩化チタン2.5mlおよ
びマレイン酸を用い実施例1記載の方法と同様の方法に
より、12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−9
−トリフルオロメチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・2マレイ
ン酸塩363mgを得た。融点128−129℃: A
nal.Calcd.for C211934S・2C
444 :C,53.70;H,4.20;N,8.6
4%.Found:C,53.56;H,4.26;
N,8.56%.
【0497】実施例25
【0498】
【化169】
【0499】エチル6−ブロモ−2−(2−アミノ−5
−フルオロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボキシレート3.8g、1−メチルピペラジン16m
l、アニソール85mlおよび四塩化チタン3.0ml
を用い実施例1記載の方法と同様の方法により、3−ブ
ロモ−8−フルオロ−12−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン1.16gを得た。融点2
19−221℃: Anal.Calcd.for C2018BrFN
4S:C,53.94;H,4.07;N,12.58
%.Found:C,53.72;H,3.88;N,
12.41%.
【0500】実施例26
【0501】
【化170】
【0502】エチル2−(N−メチル−2−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート
3.2g、1−メチルピペラジン、アニソール80m
l、および四塩化チタン3.5mlを用い実施例1記載
の方法と同様の方法により、6−メチル−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン166mg
を得た。融点88−90℃
【0503】原料合成例50
【0504】
【化171】
【0505】2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボニトリル116g、ジメチルホルムアミド370
ml及び2,4−ジフルオロニトロベンゼン73mlの
溶液に粉砕した炭酸カリウム276gを加え、55℃で
5.5時間攪拌した。反応液を氷冷下30分間攪拌した
後、水1.9Lを加え、さらに30分間攪拌した。析出
した結晶を吸引濾過し、水1.9Lで洗浄した後、乾燥
箱にて終夜乾燥を行うことにより粗結晶198gを得
た。得られた粗結晶を酢酸エチル700mlに懸濁し、
水分を除去しながら攪拌下2時間加熱還流した。次いで
冷却し、20℃で1時間攪拌した後、析出している結晶
を吸引濾過し、酢酸エチル150mlにて洗浄後、乾燥
することによって2−(5−フルオロ−2−ニトロアニ
リノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル1
23gを得た(赤色結晶性粉末)。融点161−163
【0506】原料合成例51
【0507】
【化172】
【0508】2−アミノ−6−フルオロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボニトリル15g、テトラヒドロフ
ラン140mlおよび2−フルオロニトロベンゼン1
1.3gの溶液に氷冷下60%水素化ナトリウム3.5
gを少量ずつ加え、5℃で30分間静置した後析出した
結晶を吸引濾過し、イソプロピルエーテル120mlに
て洗浄後乾燥することによって6−フルオロ−2−(2
−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カル
ボニトリル8.0gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:10.
13(br.s,1H),8.28(d,J=8.3H
z,1H),7.75(m,1H),7.61−7.5
7(m,2H),7.43(m,1H),7.25
(m,1H),7.10(m,1H)
【0509】原料合成例52
【0510】
【化173】
【0511】2−アミノ−6−クロロベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−カルボニトリルおよび2−フルオロニトロ
ベンゼンを用い、原料合成例51記載の方法と同様の方
法により6−クロロ−2−(2−ニトロアニリノ)ベン
ゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリルを得る。
【0512】原料合成例53
【0513】
【化174】
【0514】2−アミノ−6−メトキシベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボニトリル5.2g、および2,4
−ジフルオロニトロベンゼン4.0gを用い、原料合成
例51記載の方法と同様の方法により6−メトキシ−2
−(5−フルオロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕
チオフェン−3−カルボニトリル2.5gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:10.
04(br,s,1H),8.33(m,1H),7.
74(d,J=8.8Hz,1H),7.23(s,1
H),7.13(d,J=8.8Hz,1H),7.0
4(d,J=10.3Hz,1H),6.70(m,1
H),3.88(s,3H)
【0515】原料合成例54
【0516】
【化175】
【0517】2−アミノ−4−メチルベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−カルボニトリル3.8g、2−クロロニト
ロベンゼン3.5gおよびジメチルスルホキシド45m
lを用い、原料合成例51記載の方法と同様の方法によ
り4−メチル−2−(2−ニトロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル5.8gを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:10.
31 (br,s,1H),8.28(d,J=8.3
Hz,1H),7.66−7.52(m,3H),7.
27−7.11(m,2H),7.08(d,J=7.
4Hz,1H),2.81(s,3H)
【0518】原料合成例55
【0519】
【化176】
【0520】2−アミノ−7−メチルベンゾ〔b〕チオ
フェン−3−カルボニトリル、および2−フルオロニト
ロベンゼンを用い、原料合成例51記載の方法と同様の
方法により7−メチル−2−(2−ニトロアニリノ)ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリルを得る。
【0521】原料合成例56
【0522】
【化177】
【0523】2−アミノ−6−フルオロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボニトリル4.9gおよび2,4−
ジフルオロニトロベンゼン4.1gを用い、原料合成例
51記載の方法と同様の方法により6−フルオロ−2−
(5−フルオロ−2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボニトリル7.8gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:10.
23(br,s,1H),8.35(dd,J=9.
3,5.1Hz,1H),7.81(dd,J=8.
8,4.9Hz,1H),7.48(d,J=8.3H
z,1H),7.31−7.28(m,1H),7.1
4(d,J=9.3Hz,1H),6.76(m,1
H)
【0524】原料合成例57
【0525】
【化178】
【0526】2−アミノ−6−フルオロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボニトリル5.0g、3−フルオロ
−4−ニトロトルエン4.7gおよびジメチルスルホキ
シド55mlを用い、原料合成例51記載の方法と同様
の方法により6−フルオロ−2−(5−メチル−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニ
トリル7.5gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:10.
19(br,s,1H),8.17(d,J=8.8H
z,1H),7.75(m,1H),7.44(d,J
=8.3Hz,1H),7.24−7.22(m,2
H),6.89(d,J=8.8Hz,1H),2.4
1(s,3H)
【0527】原料合成例58
【0528】
【化179】
【0529】2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボニトリル4.0gおよび2,5−ジフルオロニト
ロベンゼン3.7gを用い、原料合成例51記載の方法
と同様の方法により2−(4−フルオロ−2−ニトロア
ニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル
6.7gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:9.9
4(br,s,1H),8.01(m,1H),7.7
9(d,J=7.9Hz,1H),7.71(d,J=
8.3Hz,1H),7.62(m,1H),7.50
(dd,J=7.3,8.3Hz,1H),7.42−
7.35(m,2H)
【0530】原料合成例59
【0531】
【化180】
【0532】86%ハイドロサルファイトナトリウム2
33gをジメチルホルムアミド240mlに懸濁し、1
10℃に加熱した。この懸濁液に2−(5−フルオロ−
2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボニトリル120g、ジメチルホルムアミド720m
l及び水27.5mlを65−70℃に加熱した溶液を
110℃で滴下した。反応液を110℃で1時間加熱攪
拌した後、20℃まで冷却し、水3.3Lを6回に分け
て1時間で加え、更に1.5時間20℃で攪拌した。析
出した結晶を吸引濾過し、2Lの水で洗浄することによ
り、2−(2−アミノ−5−フルオロアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボニトリルを158g(湿
重量)得た(黄土色結晶)。融点178−180℃(分
解)
【0533】実施例27
【0534】
【化181】
【0535】2−(2−アミノ−5−フルオロアニリ
ノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル15
5gをメタノール250ml及び水200mlの混液に
懸濁し、35%塩酸水42mlを加え、攪拌下5.5時
間加熱還流した。次いで反応液を冷却し、20℃で1時
間攪拌した後、析出した結晶を吸引濾過し、水500m
l、イソプロピルアルコール200mlの順に洗浄後、
乾燥箱にて終夜乾燥し、12−アミノ−8−フルオロ−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン・1塩酸塩104gを得た(黄色結
晶)。融点213−216℃(分解)
【0536】実施例28
【0537】
【化182】
【0538】塩化(II)スズ50gを、50℃に加熱
した18%塩酸250ml溶液に溶解し、6−フルオロ
−2−(2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボニトリル20gをエタノール280mlに
懸濁させた溶液を加え、4時間加熱還流した。その後、
反応溶液を40℃まで冷却し、水1Lに注ぎ30分間静
置した。析出した結晶を吸引濾過し、500mlの水で
洗浄することにより12−アミノ−3−フルオロ−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・1塩酸塩15gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.46(s,1H),9.92(s,1H),9.0
2(s,1H),9.00(s,1H),7.84
(d,J=6.3Hz,1H),7.69(m,1
H),7.31(m,1H),7.20−6.98
(m,4H)
【0539】実施例29
【0540】
【化183】
【0541】6−クロロ−2−(2−ニトロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリルを用い、
実施例28記載の方法と同様の方法により12−アミノ
−3−クロロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩を得る.
【0542】実施例30
【0543】
【化184】
【0544】6−メトキシ−2−(5−フルオロ−2−
ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボ
ニトリル2.5gを用い、実施例28記載の方法と同様
の方法により12−アミノ−8−フルオロ−3−メトキ
シ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩2.1gを得た。 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.68(br,s,1H),10.02(br,s,
1H),9.09(br,s,1H),9.01(b
r,s,1H),7.58(d,J=8.8Hz,1
H),7.53(s,1H),7.10−6.95
(m,3H),6.86(d,J=9.3Hz,1
H),3.78(s,3H)
【0545】実施例31
【0546】
【化185】
【0547】4−メチル−2−(2−ニトロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル2.5g
を用い、実施例28記載の方法と同様の方法により12
−アミノ−1−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩
を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.32(s,1H),10.02(s,1H),9.
08(s,1H),8.64(s,1H),7.71
(d,J=7.3Hz,1H),7.27−7.15
(m,5H),7.02(d,7.3Hz,1H),
2.36(s,3H)
【0548】実施例32
【0549】
【化186】
【0550】7−メチル−2−(2−ニトロアニリノ)
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリルを用い、
実施例28記載の方法と同様の方法により12−アミノ
−4−メチル−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩を得る。
【0551】実施例33
【0552】
【化187】
【0553】6−フルオロ−2−(5−フルオロ−2−
ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボ
ニトリル7.8gを用い、実施例28記載の方法と同様
の方法により12−アミノ−3,8−ジフルオロ−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・1塩酸塩4.8gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.51(s,1H),10.08(s,1H),9.
05(s,2H),7.86(d,J=8.7Hz,1
H),7.70(m,1H),7.32(m,1H),
7.11(m,1H),7.00(m,1H),6.8
6(d,J=9.3Hz,1H)
【0554】実施例34
【0555】
【化188】
【0556】6−フルオロ−2−(5−メチル−2−ニ
トロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニ
トリル7.4gを用い、実施例28記載の方法と同様の
方法により12−アミノ−3−フルオロ−8−メチル−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン・1塩酸塩8.5gを得る。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.53(br,s,1H),9.92(br,s,1
H),9.02(br,s,1H),8.95(br,
s,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),
7.68(d,J=8.7Hz,1H),7.30(d
d,J=8.8,9.3Hz,1H),6.96−6.
91(m,2H),6.79(s,1H),2.22
(s,3H)
【0557】実施例35
【0558】
【化189】
【0559】2−(4−フルオロ−2−ニトロアニリ
ノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボニトリル6.
7gを用い、実施例28記載の方法と同様の方法により
12−アミノ−9−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸
塩4.8gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.73(s,1H),10.06(s,1H),9.
14(s,1H),9.11(s,1H),7.87
(d,J=7.8Hz,1H),7.68(d,J=
7.8Hz,1H),7.42(dd,J=8.3,
7.3Hz,1H),7.28(dd,J=7.8,
7.3Hz,1H),7.10−7.04(m,2
H),6.93(dd,J=9.3,2.4Hz,1
H)
【0560】実施例36
【0561】
【化190】
【0562】2−アミノベンゾ〔b〕チオフェン−3−
カルボニトリル5.0gおよび2,4,5−トリフルオ
ロニトロベンゼン5.1gを用い、原料合成例51記載
の方法と同様の方法により2−(4,5−ジフルオロ−
2−ニトロアニリノ)ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カ
ルボニトリルの粗結晶8.7gを得た。これを精製する
ことなく、塩化(II)スズ・2水和物95g、18%
塩酸65mlおよびエタノール120mlを用い実施例
28記載の方法と同様の方法により12−アミノ−8,
9−ジフルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩7.7gを
得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.36(br,s,1H),9.97(s,1H),
9.16(br,s,1H),9.09(br,s,1
H),7.90(d,J=7.8Hz,1H),7.6
9(d,J=8.3Hz,1H),7.44(t,J=
7.8Hz,1H),7.32(dd,J=7.8,
7.3Hz,1H),7.21(dd,J=7.9,
8.7Hz,1H),7.05(t,J=7.8Hz,
1H)
【0563】実施例37
【0564】
【化191】
【0565】12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン63.5gにエタ
ノール320mlを加え加温して溶解した後、活性炭
1.9gを加え自然濾過し、エタノール220mlで洗
い込んだ。この溶液を35℃に加温しておき、マレイン
酸20.1gの95mlのオルガノ水溶液(溶解後自然
濾過したもの)を攪拌下滴下した。この溶液を35℃で
1時間攪拌した後冷却し、20℃で2時間攪拌した。析
出した結晶を濾取、エタノール130mlで洗浄後、5
0℃で乾燥することによって12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1
マレイン酸塩50.5gを得た(淡黄色結晶)。融点2
25−227℃(分解) 上記実施例のマレイン酸の代わりに適当な有機酸あるい
は無機酸を用いることにより、以下の塩化合物が合成で
きる。
【0566】実施例38 12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−フル
オロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1メタンスルホン酸塩融点30
3.5℃(分解).1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:
9.64(br,s,1H),8.36(s,1H),
7.82(d,1H),7.38(dd,1H),7.
25(dd,1H),6.89(dd,1H),6.7
9(dd,1H),6.62(d,1H),3.10−
3.60(m,8H),2.85(s,3H),2.3
0(s,3H).IR(KBr):3246,161
8,1518,1385cm-1.MS:m/e366.
Anal.Calcd.for C2019FN4S・
CH43S:C,54.53;H,5.01;N,1
2.11%.Found:C,54.35;H,5.0
4;N,11.94%.
【0567】実施例39 12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−フル
オロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・2硝酸塩 融点170℃(分解). 1H−NMR(400MHz,
DMSO−d6)δ:9.78(br,s,1H),
7.92(d,1H),7.58−7.77(m,1
H),7.45(dd,1H),7.33(dd,1
H),6.77−6.98(m,3H),3.20−
3.90(m,8H),2.84(s,3H).IR
(KBr):3462,3043,1599,1508
cm-1.MS:m/e366. Anal.Calc
d.for C2019FN4S・2HNO3・0.5H2
O:C,47.90;H,4.42;N,16.76
%.Found:C,47.89;H,4.44;N,
16.75%.
【0568】実施例40 12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−フル
オロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1.5硫酸塩 融点236−239℃. 1H−NMR(400MHz,
DMSO−d6)δ:9.69(br,1H),7.8
7(d,1H),7.80−7.86(m,1H),
7.42(dd,1H),7.30(dd,1H),
6.60−7.10(m,3H),3.80−4.40
(m,8H).2.89(s,3H).IR(KB
r):3406,2986,1597,1510c
-1.MS:m/e366. Anal.Calcd.
for C2019FN4S・1.5H2SO4 ・1.5H
2O:C,44.43;H,4.66;N,10.36
%.Found:C,44.45;H,4.65;N,
10.31%
【0569】実施例41 12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−フル
オロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・2リン酸塩 融点189−192℃. 1H−NMR(400MHz,
DMSO−d6)δ:8.29(s,1H),7.81
(d,1H),7.71(d,1H),7.35(d
d,1H),7.23(dd,1H),6.87(d
d,3H),6.70(d,1H),6.56(d,1
H),2.40−3.90(m,8H),2.44
(s,3H).IR(KBr):3429,2922,
1597,1510cm-1.MS:m/e366. A
nal.Calcd.for C2019FN 4S・2H3
PO4・1H2O:C,41.38;H,4.69;N,
9.65%.Found:C,41.54;H,5.1
1;N,9.66%.
【0570】実施例42
【0571】
【化192】
【0572】12−アミノ−3−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩12gをN−メチルピペラジン14
0mlに溶解し、攪拌下3時間加熱還流した。その後反
応液を40℃まで冷却し、酢酸エチル250mlで抽
出、飽和食塩水100mlで洗浄した後、酢酸エチル層
を硫酸マグネシウムで乾燥する。溶液を自然濾過した後
減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール)で精製するこ
とにより、3−フルオロ−12−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンの粗結晶を得た。得ら
れた粗結晶を酢酸エチル30mlに溶解し、マレイン酸
1.83gのエタノール20ml溶液を加え、析出する
結晶を濾取し含水エタノールで再結晶することにより、
3−フルオロ−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1マレイン酸塩2.82gを得
た。融点209℃:Anal.Calcd.for C
2019FN4S・C444:C,59.74;H,4.
80;N,11.61%.Found:C,59.6
6;H,4.69;N,11.56%.
【0573】実施例43
【0574】
【化193】
【0575】12−アミノ−3−クロロ−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン・1塩酸塩およびN−メチルピペラジンを用い、実施
例42記載の方法と同様の方法により3−クロロ−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ンを得る。
【0576】実施例44
【0577】
【化194】
【0578】12−アミノ−8−フルオロ−3−メトキ
シ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸塩1.6g、N−メチル
ピペラジン50mlおよびクエン酸を用い、実施例42
記載の方法と同様の方法により8−フルオロ−3−メト
キシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾジアゼピンの粗結晶1.0gを得た。結晶をエタノー
ル10mlに溶解し、クエン酸552mgのエタノール
10ml溶液を加え、析出した塩を酢酸エチル、エタノ
ールの混合溶媒で再結晶することにより8−フルオロ−
3−メトキシ−12−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン・1クエン酸塩・2水和物204
mgを得た。融点118−120℃.Anal.Cal
cd.for C2121FN4OS・C687 ・2H2
O:C,51.92;H,5.33;N,8.97%.
Found:C,52.18;H,5.19;N,8.
63%.
【0579】実施例45
【0580】
【化195】
【0581】12−アミノ−1−メチル−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン・1塩酸塩およびN−メチルピペラジンを用い、実施
例42記載の方法と同様の方法により1−メチル−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ンを得る。
【0582】実施例46
【0583】
【化196】
【0584】12−アミノ−4−メチル−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン・1塩酸塩およびN−メチルピペラジンを用い、実施
例42記載の方法と同様の方法により4−メチル−12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ンを得る。
【0585】実施例47
【0586】
【化197】
【0587】12−アミノ−3,8−ジフルオロ−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・1塩酸塩8.0g、N−メチルピペラジン
100mlおよびマレイン酸を用い、実施例42記載の
方法と同様の方法により3,8−ジフルオロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
・1マレイン酸塩3.4gを得た。融点211−213
℃:Anal.Calcd.for C2018FN4
・C444 :C,57.59;H,4.43;N,1
1.19%.Found:C,57.58;H,4.3
7;N,11.10%.
【0588】実施例48
【0589】
【化198】
【0590】12−アミノ−3−フルオロ−8−メチル
−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾジアゼピン・1塩酸塩8.5g、N−メチルピペ
ラジン100ml、塩酸を用い、実施例42記載の方法
と同様の方法により3−フルオロ−8−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
・2塩酸塩を得た。融点240−242℃(分解). 1
H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
1.82(br,s,2H),11.09(br,s,
1H),7.89−7.54(m,2H),7.33−
7.26(m,2H),6.98−6.96(m,2
H),4.79−2.87(m,11H),2.24
(s,3H)
【0591】実施例49
【0592】
【化199】
【0593】12−アミノ−9−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩2.0g、N−メチルピペラジン4
0mlおよびマレイン酸を用い、実施例42記載の方法
と同様の方法により9−フルオロ−12−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・2マレイ
ン酸塩1.2gを得た。融点136−137℃:Ana
l.Calcd.for C2019FN4S・2C44
4 :C,56.18;H,4.55;N,9.36
%.Found:C,56.14;H,4.58;N,
9.32%.
【0594】実施例50
【0595】
【化200】
【0596】12−アミノ−8,9−ジフルオロ−6H
−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾ
ジアゼピン・1塩酸塩4.0g、N−メチルピペラジン
40mlおよびマレイン酸を用い、実施例42記載の方
法と同様の方法により8,9−ジフルオロ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1
マレイン酸塩924mgを得た。融点144−146℃
(分解): Anal.Calcd.for C201824S・C
444:C,57.59;H,4.43;N,11.
19%.Found:C,57.39;H,4.44;
N,11.10%.
【0597】実施例51
【0598】
【化201】
【0599】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.3g、N−エチルピペラジン2
5mlおよびマレイン酸を用い、実施例42記載の方法
と同様の方法により12−(4−エチルピペラジン−1
−イル)−8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1マレイ
ン酸塩731mgを得た。融点211−212℃:An
al.Calcd.for C2121FN4S・C44
4 :C,60.47;H,5.07;N,11.28
%.Found:C,60.30;H,5.03;N,
11.18%.
【0600】実施例52
【0601】
【化202】
【0602】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.5g、N−n−プロピルピペラ
ジン17g、ジメチルスルホキシド10mlおよび塩酸
を用い、実施例42記載の方法と同様の方法により8−
フルオロ−12−(4−プロピルピペラジン−1−イ
ル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピンの粗結晶850mgを得た。粗結
晶を酢酸エチル12mlに溶解し、5.5mol/l塩
酸エーテル溶液を加えることにより8−フルオロ−12
−(4−プロピルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・2塩酸塩・1.5水和物757mgを得た。
融点215−217℃(分解):Anal.Calc
d.for C2223FN 4S・2HCl・3/2H
2O:C,53.44;H,5.71;N,11.33
%.Found:C,53.33;H,5.78;N,
11.14%.
【0603】実施例53
【0604】
【化203】
【0605】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.5g、N−イソプロピルピペラ
ジン17g、ジメチルスルホキシド10mlおよびマレ
イン酸を用い、実施例42記載の方法と同様の方法によ
り8−フルオロ−12−(4−イソプロピルピペラジン
−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1マレイン酸塩52
1mgを得た。融点217℃:Anal.Calcd.
for C2223FN4S・C444:C,61.1
6;H,5.33;N,10.97%.Found:
C,61.03;H,5.30;N,10.91%.
【0606】実施例54
【0607】
【化204】
【0608】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.7g、N−シクロプロピルピペ
ラジン8.0g、ジメチルスルホキシド10mlおよび
マレイン酸を用い、実施例42記載の方法と同様の方法
により12−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イ
ル)−8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1マレイン酸塩
877mgを得た。融点182−183℃:Anal.
Calcd.for C2221FN4S・C444
C,61.40;H,4.95;N,11.02%.F
ound:C,61.28;H,4.88;N,10.
82%.
【0609】実施例55
【0610】
【化205】
【0611】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.3g、N−(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジン12.5ml、ジメチルスルホキシド
5mlおよびマレイン酸を用い、実施例42記載の方法
と同様の方法により8−フルオロ−12−[4−(2−
ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・2マレイン酸塩・1水和物1.18gを得
た。融点75−77℃: Anal.Calcd.for C2121FN4OS・
2C444・H2O:C,53.86;H,4.83;
N,8.66%.Found:C,53.80;H,
4.94;N,8.67%.
【0612】実施例56
【0613】
【化206】
【0614】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.4g、N−メチルホモピペラジ
ン5.4g、ジメチルスルホキシド25mlおよびクエ
ン酸を用い、実施例42記載の方法と同様の方法により
8−フルオロ−12−(4−メチルホモピペラジン−1
−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1クエン酸塩・0.5水
和物455mgを得た。融点98−100℃(分解):
Anal.Calcd.for C2121FN4S・C6
87・1/2H2O:C,55.76;H,5.2
0;N,9.63%.Found:C,55.48;
H,5.60;N,9.64%.
【0615】実施例57
【0616】
【化207】
【0617】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.3g、N,N,N’−トリメチ
ルエチレンジアミン13g、ジメチルスルホキシド5m
lおよびクエン酸を用い、実施例42記載の方法と同様
の方法により8−フルオロ−12−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−6H−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン・1クエン酸塩・1水和物289mgを得た。融点7
2−74℃(分解):Anal.Calcd.for
2021FN4S・C687 ・H2O:C,53.9
7;H,5.40;N,9.68%.Found:C,
53.60;H,5.27;N,9.02%.
【0618】実施例58
【0619】
【化208】
【0620】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩1.6g、1−[2−(2−ヒドロ
キシエトキシ)エチル]ピペラジン13gおよびジメチ
ルスルホキシド5mlを用い、実施例42記載の方法と
同様の方法により8−フルオロ−12−{4−[2−
(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−1−ピペラジニ
ル}−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾジアゼピン422mgを得た。融点198
℃:Anal.Calcd.for C2325FN42
S:C,62.71;H,5.72;N,12.72
%.Found:C,62.63;H,5.59;N,
12.57%.
【0621】実施例59
【0622】
【化209】
【0623】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩2.1g、N−ベンジルピペラジン
25g、ジメチルスルホキシド10mlおよび塩酸を用
い、実施例42記載の方法と同様の方法により8−フル
オロ−12−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−
6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾジアゼピン・2塩酸塩・1/4水和物360mgを
得た。融点260−262℃
【0624】実施例60
【0625】
【化210】
【0626】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン・1塩酸塩2.0g、tert−ブチル−1−
ピペラジンカルボキシレート5.0gおよびジメチルス
ルホキシド15mlを用い、実施例42記載の方法と同
様の方法により、8−フルオロ−12−(4−tert
−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン1.6gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.7
6(d,J=7.8Hz,1H),7.60(d,J=
7.8Hz,1H),7.32(dd,J=7.4,
7.1Hz,1H),7.22(dd,J=9.2,
8.3Hz,1H),6.97(dd,J=8.8,
2.9Hz,1H),6.70(dd,J=8.3,
2.8Hz,1H),6.42(dd,J=8.8,
2.9Hz,1H),5.18(br,s,1H),
4.20−0.70(m,9H),1.44(s,9
H).
【0627】実施例61
【0628】
【化211】
【0629】8−フルオロ−12−(4−tert−ブ
トキシカルボニルピペラジン−1−イル)−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン1.6gをトリフルオロ酢酸8mlに溶解し、
室温で3時間攪拌した後、減圧下トリフルオロ酢酸を留
去する。残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナト
リウム水を加え、さらに室温で2時間攪拌した後、酢酸
エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥する。自然濾過後溶
媒を留去し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=4:1)で分離精製する
ことにより、8−フルオロ−12−(ピペラジン−1−
イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン1.7gを得た。これをマ
レイン酸で処理することにより、8−フルオロ−12−
(ピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・3/2マ
レイン酸塩・1/2水和物347mgを得た。融点14
1−143℃(分解):Anal.Calcd.for
1917FN4S・3/2C444 ・1/2H2O:
C,56.17;H,4.34;N,10.48%.F
ound:C,56.30;H,4.58;N,10.
08%.
【0630】実施例62
【0631】
【化212】
【0632】8−フルオロ−3−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン50
0mgをジクロロメタン15mlに溶解し、エタンジチ
オール2.10mlおよび塩化アルミニウム2.51g
を加え室温で2時間攪拌した。反応溶液に水50mlを
加えた後、10%水酸化ナトリウム水溶液をアルカリ性
に成るまで加えた。クロロホルムで抽出、水洗浄、飽和
塩化ナトリウム水溶液洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルのカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=5:
1)で分離し、酢酸エチルで再結晶することにより、8
−フルオロ−3−ヒドロキシ−12−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン251mgを得
た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.5
9(d,1H),7.01(d,1H),6.96(d
d,1H),6.83(dd,1H),6.68(m,
1H),6.41(dd,1H),5.09(br,
s,1H),4.00−2.00(m,8H),2.3
4(s,3H).
【0633】実施例63
【0634】
【化213】
【0635】8−フルオロ−12−(ピペラジン−1−
イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン260mgをトルエン5m
lに溶解した溶液に無水酢酸230mgおよびトリエチ
ルアミン375mgを加え、80℃で30分間攪拌す
る。反応溶液を室温まで放冷し、クロロホルムで抽出、
水洗浄の後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。自然濾過
の後減圧下溶媒を留去し、メタノールで再結晶すること
により、8−フルオロ−12−(4−アセチルピペラジ
ン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1/4水和物97m
gを得た。融点>290℃. Anal.Calcd.for C2119FN4OS・
1/4H2O:C,63.22;H,4.93;N,1
4.04%.Found:C,62.97;H,4.6
7;N,13.75%.
【0636】実施例64
【0637】
【化214】
【0638】8−フルオロ−12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン100mgのエタノ
ール2ml溶液に30%過酸化水素水0.1mlを加
え、室温で3時間攪拌後、一昼夜放置した。得られた懸
濁液をろ過後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=5:1)で精製することにより、8−フルオロ
−12−(4−メチルピペラジン−4−オキシド−1−
イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン50mgを黄色油状物とし
て得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ3.00
−3.80(8H,m,CH2 ×4),3.25(3
H,s,CH3 ),6.46(1H,dd,J=2.
9,8.8Hz,ArH),6.74(1H,ddd,
J=2.4,2.9,8.3Hz,ArH),6.97
(1H,dd,J=2.9,8.8Hz,ArH),
7.24(1H,d,J=7.4Hz,ArH),7.
37(1H,dd,J=7.3,7.8Hz,Ar
H),7.63(1H,d,J=8.3Hz,Ar
H),7.72(1H,d,J=8.3Hz,Ar
H).MS:m/e383(M+1).
【0639】実施例65
【0640】
【化215】
【0641】8−フルオロ−1−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、ジ
クロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アルミニウ
ムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法により、
8−フルオロ−1−ヒドロキシ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0642】実施例66
【0643】
【化216】
【0644】8−フルオロ−2−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、ジ
クロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アルミニウ
ムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法により、
8−フルオロ−2−ヒドロキシ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0645】実施例67
【0646】
【化217】
【0647】8−フルオロ−4−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、ジ
クロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アルミニウ
ムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法により、
8−フルオロ−4−ヒドロキシ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0648】実施例68
【0649】
【化218】
【0650】8−フルオロ−7−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、ジ
クロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アルミニウ
ムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法により、
8−フルオロ−7−ヒドロキシ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0651】実施例69
【0652】
【化219】
【0653】8−フルオロ−9−メトキシ−12−(4
−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン、ジ
クロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アルミニウ
ムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法により、
8−フルオロ−9−ヒドロキシ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得る。
【0654】実施例70
【0655】
【化220】
【0656】8−フルオロ−10−メトキシ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピ
ン、ジクロロメタン、エタンジチオールおよび塩化アル
ミニウムを用い、実施例62記載の方法と同様の方法に
より、8−フルオロ−10−ヒドロキシ−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを得
る。
【0657】実施例71
【0658】
【化221】
【0659】3−フルオロ−8−メチル−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピンを四塩
化炭素に溶解し、2,2’−アゾビス(イソブチロニト
リル)存在下N−クロロこはく酸イミドと反応させるこ
とにより、8−クロロメチル−3−フルオロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン
を得る。
【0660】実施例72
【0661】
【化222】
【0662】12−アミノ−8−フルオロ−6H−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジ
アゼピン塩酸塩102gをトルエン600mlに懸濁
し、攪拌下3時間加熱還流し水分を除去した。次いで窒
素気流下で70℃まで冷却し、N−メチルピペラジン3
00mlを加え、窒素気流下で内温が120℃になるま
でトルエンを除去しながら1.5時間加熱攪拌した。窒
素気流下120℃で更に2.5時間加熱した後、窒素気
流下反応液を25℃まで冷却した。反応液に酢酸エチル
600ml及び水450mlを加え抽出操作を行い、得
られた酢酸エチル層を300mlの水で3回洗浄し、洗
浄水がpH7〜8になったのを確認した後減圧下溶媒を
濃縮し、さらにアセトニトリル100mlを加えて減圧
下溶媒を共沸濃縮、乾固した。残渣にアセトニトリル3
00mlを加え加熱溶解後、溶液を冷却し−10〜−5
℃で2.5時間攪拌し結晶を晶出させた。析出した結晶
を吸引濾過し、アセトニトリル100mlで洗浄後乾燥
することにより、8−フルオロ−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン65.5g
を得た。融点167−169℃
【0663】実施例73
【0664】
【化223】
【0665】実施例2のマレイン酸の代わりに塩酸1当
量を用いることにより、8−フルオロ−12−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)−6H−〔1〕ベンゾチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン・1塩酸
塩を得た。 融点310.3℃ MS:m/e366、 Anal.Calcd.for C2019FN4 S・H
Cl:C,59.62;H,5.00;N,13.91
%.Found:C,59.43;H,5.02;N,
13.88%.
【0666】原料合成例60
【0667】
【化224】
【0668】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸6gを塩化
チオニル30mlに懸濁し、加熱還流下75分間攪拌し
た。塩化チオニルを減圧下留去し、残渣をトルエン50
mlに溶解した。このトルエン溶液を2−アミノフェノ
ール2.5gのピリジン50ml溶液に氷冷下滴下し
た。室温で2時間攪拌し、薄層クロマトグラフィーにて
反応終了確認後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エ
チルに溶解し、希塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム水で洗
浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加え濾取する
ことにより、2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボキサミド5.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:8.6
5(br,1H),7.94(br,1H),7.15
−7.19(m,2H),7.06(d,J=8.3H
z,1H),6.91(m,1H),2.75−2.7
8(m,2H),2.67−2.70(m,2H),
1.77−1.86(m,4H)
【0669】原料合成例61
【0670】
【化225】
【0671】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸6g、塩
化チオニル30ml、2−アミノ−5−メチルフェノー
ルを3.14g用いて、原料合成例60記載の方法と同
様の方法により、2−ブロモ−4,5,6,7−テトラ
ヒドロ−N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)
−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサミド5.8
gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:
9.66(s,1H),9.33(br,1H),7.
62(d,J=8.3Hz,1H),6.71(s,1
H),6.62(d,J=8.3Hz,1H),2.6
6−2.50(m,4H),2.22(s,3H),
1.76−1.72(m,4H)
【0672】原料合成例62
【0673】
【化226】
【0674】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸、塩化チ
オニル、2−アミノ−5−フルオロフェノールを用い
て、原料合成例60記載の方法と同様の方法により、2
−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−N−(4−
フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボキサミドを得る。
【0675】原料合成例63
【0676】
【化227】
【0677】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸、塩化チ
オニル、2−アミノ−チオフェノールを用いて、原料合
成例60記載の方法と同様の方法により、2−ブロモ−
4,5,6,7−テトラヒドロ−N−(2−メルカプト
フェニル)−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサ
ミドを得る。
【0678】原料合成例64
【0679】
【化228】
【0680】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸、塩化チ
オニル、2−アミノ−5−メチル−チオフェノールを用
いて、原料合成例60記載の方法と同様の方法により、
2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−N−(2
−メルカプト−4−メチルフェニル)−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボキサミドを得る。
【0681】原料合成例65
【0682】
【化229】
【0683】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボン酸、塩化チ
オニル、2−アミノ−5−フルオロ−チオフェノールを
用いて、原料合成例60記載の方法と同様の方法によ
り、2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−N−
(4−フルオロ−2−メルカプトフェニル)−ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキサミドを得る。
【0684】実施例74
【0685】
【化230】
【0686】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボキサミド5.3gのジメチルスル
ホキシド50ml溶液に炭酸カリウム4.2gを加え、
140℃で4時間攪拌した。薄層クロマトグラフィーに
て反応終了確認後、室温まで冷却し、反応溶液を水30
0mlに注いだ。塩酸で中和した後、クロロホルムで2
回抽出し、飽和食塩水で洗浄する。有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて精製
することによって、1,2,3,4−テトラヒドロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオ
キサゼピン−12(11H)−オン2.1gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:
7.81(br,1H),7.10−7.17(m,3
H),6.98(d,J=8.3Hz,1H),2.7
5−2.78(m,2H),2.58−2.61(m,
2H),1.73−1.83(m,4H)。
【0687】実施例75
【0688】
【化231】
【0689】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサミド5.8g、
ジメチルスルホキシド80mlおよび炭酸カリウム4.
7gを用い、実施例18に記載の方法と同様の方法によ
って、1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチル−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオ
キサゼピン−12(11H)−オン1.87gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
0.03(s,1H),7.03−6.99(m,3
H),2.62−2.56(m,4H),2.25
(s,3H),1.73−1.67(m,4H)
【0690】実施例76
【0691】
【化232】
【0692】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサミド、ジメチ
ルスルホキシドおよび炭酸カリウムを用い、実施例74
に記載の方法と同様の方法によって、8−フルオロ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12
(11H)−オンを得る。
【0693】実施例77
【0694】
【化233】
【0695】1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピ
ン−12(11H)−オン1.5gおよびジクロロジシ
アノ−p−ベンゾキノン2.6gをベンゼン45mlに
溶解し、12時間還流下加熱攪拌した。反応液を減圧下
溶媒を留去後、残渣をクロロホルム/水の混合液中に加
え、有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム)にて精製することによ
って、〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾオキサゼピン−12(11H)−オン1.25gを
得た。融点240−242℃
【0696】実施例78
【0697】
【化234】
【0698】1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチ
ル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾオキサゼピン−12(11H)−オン1.87g、ジ
クロロジシアノ−p−ベンゾキノン3.1gおよびベン
ゼン55mlを用い実施例77記載の方法と同様の方法
によって、8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12(11H)−
オン1.5gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
0.26(s,1H),8.25(d,J=8.3H
z,1H),7.89(d,J=7.8Hz,1H),
7.43−7.38(m,2H),7.14−7.06
(m,2H),7.10(s,1H),2.09(s,
3H)
【0699】実施例79
【0700】
【化235】
【0701】8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾオキサゼピン−12(11H)−オン、ジクロロジ
シアノ−p−ベンゾキノンおよびベンゼンを用い実施例
77記載の方法と同様の方法によって、8−フルオロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオ
キサゼピン−12(11H)−オンを得る。
【0702】実施例80
【0703】
【化236】
【0704】〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾオキサゼピン−12(11H)−オン0.7
gをオキシ塩化リン5mlに懸濁し、N,N−ジメチル
アニリン0.17mlを加え、加熱還流下1時間攪拌し
た。溶媒を減圧下トルエンと共沸しながら留去し、残渣
に氷冷下、1−メチルピペラジン10mlを加え、加熱
還流下40分間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、溶
媒を減圧下留去した後、残渣にクロロホルムを加え、
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:
1)にて精製後、得られた油状物を酢酸エチルに溶解
し、これにフマル酸135mgのエタノール溶液を加
え、得られた結晶を酢酸エチル/エタノールから再結晶
することにより、12−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾオキサゼピン・1/2フマル酸塩264mgを得
た。融点240−242℃
【0705】実施例81
【0706】
【化237】
【0707】8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12(11H)
−オン1.5g、オキシ塩化リン15.3ml、N,N
−ジメチルアニリン380mg、1−メチルピペラジン
25mlおよびフマル酸176mgを用い、実施例80
記載の方法と同様の方法によって、8−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン・1
/2フマル酸塩1/4水和物221mgを得た。融点1
40−141℃(エタノール/水)
【0708】実施例82
【0709】
【化238】
【0710】8−フルオロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン−12(11
H)−オン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリ
ン、1−メチルピペラジンを用い、実施例80記載の方
法と同様の方法によって、8−フルオロ−12−(4−
メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピンを得る。
【0711】実施例83
【0712】
【化239】
【0713】1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピ
ン−12(11H)−オン0.6g、オキシ塩化リン5
ml、N,N−ジメチルアニリン0.14ml、1−メ
チルピペラジン10mlおよびフマル酸260mgを用
い、実施例80記載の方法と同様の方法によって、1,
2,3,4−テトラヒドロ−12−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾオキサゼピン・フマル酸塩575mg
を得た。融点247−249℃(エタノール/水)
【0714】実施例84
【0715】
【化240】
【0716】1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチ
ル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾオキサゼピン−12(11H)−オン、オキシ塩化リ
ン、N,N−ジメチルアニリン、1−メチルピペラジン
を用い、実施例80記載の方法と同様の方法によって、
1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピンを得
る。
【0717】実施例85
【0718】
【化241】
【0719】8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾオキサゼピン−12(11H)−オン、オキシ塩化
リン、N,N−ジメチルアニリン、1−メチルピペラジ
ンを用い、実施例80記載の方法と同様の方法によっ
て、8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1
2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン
を得る。
【0720】原料合成例66
【0721】
【化242】
【0722】2−アミノベンゼンチオール1.1gを
N,N−ジメチルホルムアミド25mlに溶解し、60
%水素化ナトリウム360mgを加え室温で20分間攪
拌する。混合溶液にエチル2−ブロモ−4,5,6,7
−テトラヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキ
シレート2.6gを加え、140℃で1.5時間攪拌し
た後、室温まで放冷する。反応溶液を酢酸エチル300
mlで抽出、水200mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後溶媒を減圧下留去する。粗結晶をイソプ
ロピルエーテルで洗浄後濾過することにより、エチル2
−(2−アミノベンゼンチオ)−4,5,6,7−テト
ラヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキシレー
ト1.4gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.5
0(d,J=7.4Hz,1H),7.28(m,1
H),6.80(m,2H),4.43(br,s,2
H),4.38(q,J=7.3Hz,2H),2.7
8(m,2H),2.52(m,2H),1.73−
1.60(m,4H),1.41(t,3H)
【0723】実施例86
【0724】
【化243】
【0725】エチル2−(2−アミノベンゼンチオ)−
4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ〔b〕チオフェン
−3−カルボキシレート1.4gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド20mlに溶解し、60%水素化ナトリウム
170mgを加え80℃で1.5時間、110℃で45
分間攪拌する。反応溶液を放冷し、水300mlに注ぎ
込み35%塩酸により酸性にする。析出した結晶を濾過
することにより、1,2,3,4−テトラヒドロ〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピ
ン−12(11H)−オン1.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:8.5
4(br,s,1H),7.79(d,1H),7.6
4−7.45(m,3H),3.27−2.82(m,
4H),2.36−1.57(m,4H) または、2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロ−
N−(2−メルカプトフェニル)−ベンゾ〔b〕チオフ
ェン−3−カルボキサミド、ジメチルスルホキシドおよ
び炭酸カリウムを用い、実施例18に記載の方法と同様
の方法によっても、1,2,3,4−テトラヒドロ
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オンを得る。
【0726】実施例87
【0727】
【化244】
【0728】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(2−メルカプト−4−メチルフェニル)−ベ
ンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサミド、ジメチル
スルホキシドおよび炭酸カリウムを用い、実施例18に
記載の方法と同様の方法によって、1,2,3,4−テ
トラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−
オン1.87gを得る。
【0729】実施例88
【0730】
【化245】
【0731】2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−N−(4−フルオロ−2−メルカプトフェニル)−
ベンゾ〔b〕チオフェン−3−カルボキサミド、ジメチ
ルスルホキシドおよび炭酸カリウムを用い、実施例74
に記載の方法と同様の方法によって、8−フルオロ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベンゾチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(1
1H)−オンを得る。
【0732】実施例89
【0733】
【化246】
【0734】1,2,3,4−テトラヒドロ〔1〕ベン
ゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−
12(11H)−オン1.2g、ジクロロジシアノ−p
−ベンゾキノン2.1gおよびトルエン20mlを用い
実施例77記載の方法と同様の方法によって、〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン
−12(11H)−オン500mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1
0.77(br,s,1H),8.10(d,J=8.
3Hz,1H),7.96(d,J=6.4Hz,1
H),7.56(d,J=8.4Hz,1H),7.4
2(m,3H),7.31(d,J=8.4Hz,1
H),7.19(dd,J=7.4,7.8Hz,1
H)
【0735】実施例90
【0736】
【化247】
【0737】1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチ
ル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾチアゼピン−12(11H)−オン、ジクロロジシア
ノ−p−ベンゾキノンおよびベンゼンを用い実施例77
記載の方法と同様の方法によって、8−メチル−〔1〕
ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピ
ン−12(11H)−オンを得る。
【0738】実施例91
【0739】
【化248】
【0740】8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾチアゼピン−12(11H)−オン、ジクロロジシ
アノ−p−ベンゾキノンおよびベンゼンを用い実施例7
7記載の方法と同様の方法によって、8−フルオロ−
〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチ
アゼピン−12(11H)−オンを得る。
【0741】実施例92
【0742】
【化249】
【0743】〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−オン500m
g、オキシ塩化リン6.3g、N,N−ジメチルアニリ
ン109mgおよび1−メチルピペラジン5mlを用
い、実施例80記載の方法と同様の方法によって、12
−(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン27
8mgを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ:7.8
7(d,J=7.8Hz,1H),7.70(d,J=
7.8Hz,1H),7.38−7.29(m,3
H),7.20(dd,J=7.3,7.8Hz,1
H),7.07(d,J=8.3Hz,1H),6.9
1(dd,J=8.3,8.5Hz,1H),4.11
−3.84(m,2H),3.24−3.06(m,2
H),2.76(m,1H),2.50−2.30
(m,3H),2.33(s,3H).
【0744】実施例93
【0745】
【化250】
【0746】8−メチル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)−
オン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1
−メチルピペラジンを用い、実施例80記載の方法と同
様の方法によって、8−メチル−12−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピンを得る。
【0747】実施例94
【0748】
【化251】
【0749】8−フルオロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)
−オン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、
1−メチルピペラジンを用い、実施例80記載の方法と
同様の方法によって、8−フルオロ−12−(4−メチ
ルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピンを得る。
【0750】実施例95
【0751】
【化252】
【0752】1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベ
ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン
−12(11H)−オン、オキシ塩化リン、N,N−ジ
メチルアニリン、1−メチルピペラジンを用い、実施例
80記載の方法と同様の方法によって、1,2,3,4
−テトラヒドロ−12−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンゾチアゼピンを得る。
【0753】実施例96
【0754】
【化253】
【0755】1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチ
ル−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ゾチアゼピン−12(11H)−オン、オキシ塩化リ
ン、N,N−ジメチルアニリン、1−メチルピペラジン
を用い、実施例80記載の方法と同様の方法によって、
1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチル−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピンを得
る。
【0756】実施例97
【0757】
【化254】
【0758】8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンゾチアゼピン−12(11H)−オン、オキシ塩化リ
ン、N,N−ジメチルアニリン、1−メチルピペラジン
を用い、実施例80記載の方法と同様の方法によって、
8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−12−
(4−メチルピペラジン−1−イル)−〔1〕ベンゾチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピンを得
る。
【0759】原料合成例67
【0760】
【化255】
【0761】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸5gを塩化チオニル20mlに懸濁し、加熱
還流下75分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去
し、残渣をトルエン5mlに溶解する。このトルエン溶
液を2−アミノフェノール3.7gのピリジン30ml
溶液に0℃にて滴下する。室温で6時間攪拌したのち、
溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチルに溶解する。こ
の溶液を、希塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し
た後に、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去
し、残渣にジイソプロピルエーテルを加える。析出した
結晶を濾取し、ヘキサンで洗浄して、N−(2−ヒドロ
キシフェニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフ
ェンカルボキサミド5.5gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ2.45
(3H,s,CH3 ),6.92(1H,t,Ar
H),7.06(1H,d,ArH),7.16(3
H,m,ArH,H of thiophene ri
ng),8.53,8.63(1H,1H,br,b
r,NH,OH)
【0762】原料合成例68
【0763】
【化256】
【0764】2−ブロモ−3−チオフェンカルボン酸3
0gを塩化チオニル35mlに懸濁し、加熱還流下1時
間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去し、残渣をトル
エン10mlに溶解する。このトルエン溶液を2−アミ
ノフェノール19gのピリジン100ml溶液に0℃に
て滴下する。室温で20分間攪拌したのち、溶媒を減圧
下留去し、残渣を酢酸エチルに溶解する。この溶液を、
希塩酸と飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、析出した
結晶を濾取して、N−(2−ヒドロキシフェニル)−5
−ブロモ−3−チオフェンカルボキサミド21gを得
た。さらに濾液を濃縮し、析出した結晶を濾取して、N
−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ブロモ−3−チオ
フェンカルボキサミド10gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.
82(1H,t,J=7.8Hz,ArH),6.91
(1H,d,J=8.3Hz,ArH),7.00(1
H,t,J=7.8Hz,ArH),7.40(1H,
d,J=5.3Hz,H of thiophene
ring),7.68(1H,d,J=5.9Hz,H
of thiophene ring),7.81
(1H,d,J=7.8Hz,ArH),9.30(1
H,br,NH or OH),9.87(1H,b
r,NH or OH)
【0765】原料合成例69
【0766】
【化257】
【0767】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸3gを塩化チオニル15mlに懸濁し、加熱
還流下40分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去
し、残渣をトルエン5mlに溶解する。このトルエン溶
液を2−アミノ−4−フルオロフェノール1.7gのピ
リジン20ml溶液に0℃にて滴下する。室温で1.5
時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去し、残渣に水−酢
酸エチルを加える。析出した結晶を濾取し、N−(3−
フルオロ−6−ヒドロキシフェニル)−2−ブロモ−5
−メチル−3−チオフェンカルボキサミド2.1gを得
た。さらに、濾液を酢酸エチルで3回抽出し、得られた
有機層を水で洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を減圧下留去する。残渣に酢酸エチルを加え、
析出した結晶を濾取し、N−(3−フルオロ−6−ヒド
ロキシフェニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオ
フェンカルボキサミド1.3gを得た。融点210−2
12℃
【0768】原料合成例70
【0769】
【化258】
【0770】2−ブロモ−4,5−ジメチル−3−チオ
フェンカルボン酸2.9gを塩化チオニル15mlに懸
濁し、加熱還流下65分間攪拌する。塩化チオニルを減
圧下留去し、残渣をトルエン25mlに溶解する。この
トルエン溶液を2−アミノフェノール1.5gのピリジ
ン30ml溶液に0℃にて滴下する。室温で1.5時間
攪拌したのち、溶媒を減圧下留去し、酢酸エチルを加
え、希塩酸、ついで水と飽和食塩水で洗浄する。有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。
残渣にジイソプロピルエーテルを加え、析出した結晶を
濾取し、N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ブロモ
−4,5−ジメチル−3−チオフェンカルボキサミド
3.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,CD3OD)δ2.20
(3H,s,CH3 ),2.33(3H,s,C
3 ),6.90(2H,m,ArH),7.03(1
H,m,ArH),7.87(1H,m,ArH)
【0771】原料合成例71
【0772】
【化259】
【0773】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸3gを塩化チオニル15mlに懸濁し、加熱
還流下70分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去
し、残渣をトルエン20mlに溶解する。このトルエン
溶液を2−アミノ−5−メチルフェノ−ル1.7gのピ
リジン20ml溶液に0℃にて滴下する。室温で2時間
攪拌したのち、溶媒を減圧下留去し、希塩酸−酢酸エチ
ルを加える。析出した結晶を濾取し、N−(2−ヒドロ
キシ−4−メチルフェニル)−2−ブロモ−5−メチル
−3−チオフェンカルボキサミド3.3gを得た。融点
210−212℃
【0774】原料合成例72
【0775】
【化260】
【0776】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸2gを塩化チオニル10mlに懸濁し、加熱
還流下50分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去
し、残渣をトルエン20mlに溶解する。このトルエン
溶液を2−アミノ−4−メチルフェノール1.1gのピ
リジン20ml溶液に0℃にて滴下する。室温で2.5
時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去し、酢酸エチル−
ジイソプロピルエーテルを加え、析出した結晶を濾取
し、N−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2
−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド
2.6gを得た。融点173−175℃
【0777】原料合成例73
【0778】
【化261】
【0779】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸3.5gを塩化チオニル17mlに懸濁し、
加熱還流下1時間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留去
し、残渣をトルエン20mlに溶解する。このトルエン
溶液を2−アミノ−4−クロロフェノール2.3gのピ
リジン35ml溶液に0℃にて滴下する。室温で1.5
時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去する。残渣に酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテルを加え、析出した結晶
を濾取し、希塩酸、ついでジイソプロピルエーテルで洗
浄して、N−(3−クロロ−6−ヒドロキシフェニル)
−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサ
ミド4.1gを得た。融点232−235℃
【0780】原料合成例74
【0781】
【化262】
【0782】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸4.6gを塩化チオニル15mlに懸濁し、
加熱還流下35分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留
去し、残渣をトルエン20mlに溶解する。このトルエ
ン溶液を2−アミノ−5−クロロフェノール3.0gの
ピリジン15ml溶液に0℃にて滴下する。室温で1時
間攪拌したのち、反応溶液を希塩酸−酢酸エチルに注
ぐ。析出した結晶を濾取し、N−(4−クロロ−2−ヒ
ドロキシフェニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チ
オフェンカルボキサミド3.4gを得た。1 H−NMR(400MHz,CD3OD)δ2.42
(3H,s,CH3 ),6.87(1H,d,J=8.
8Hz,ArH),6.90(1H,s,H of t
hiophene ring),7.12(1H,s,
ArH),7.84(1H,d,J=8.8Hz,Ar
H),9.23(1H,br,NH orOH),1
0.48(1H,br,NH or OH)
【0783】原料合成例75
【0784】
【化263】
【0785】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボニルクロリド2.6g(2−ブロモ−5−メチル
−3−チオフェンカルボン酸と塩化チオニルより上記と
同様に調製した。)をトルエン20mlに溶解する。こ
のトルエン溶液を2−アミノ−5−メトキシフェノール
2.0gのピリジン50ml溶液に0℃にて滴下する。
室温で2.5時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去す
る。析出した結晶を濾取し、希塩酸、ジイソプロピルエ
ーテルで洗浄して、N−(2−ヒドロキシ−4−メトキ
シフェニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェ
ンカルボキサミド2.1gを得た。融点183−184
【0786】原料合成例76
【0787】
【化264】
【0788】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボニルクロリド2.6g(2−ブロモ−5−メチル
−3−チオフェンカルボン酸と塩化チオニルより上記と
同様に調製した。)をトルエン20mlに溶解する。こ
のトルエン溶液を2−アミノ−3−メチルフェノール
1.4gのピリジン30ml溶液に0℃にて滴下する。
室温で3時間攪拌したのち、ジイソプロピルエーテル−
酢酸エチルを加え、溶媒を減圧下留去する。析出した結
晶を濾取し、希塩酸、ジイソプロピルエーテルで洗浄し
て、N−(2−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)−2
−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド
3.0gを得た。融点164−167℃
【0789】原料合成例77
【0790】
【化265】
【0791】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸、塩化チオニル、2−アミノ−5−フルオロ
フェノールを用いて、原料合成例67と同様に反応を行
い、N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)−
2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミ
ドを得る。
【0792】原料合成例78
【0793】
【化266】
【0794】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸、塩化チオニル、2−アミノ−6−メチルフ
ェノールを用いて、原料合成例67と同様に反応を行
い、N−(2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−2
−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド
を得る。
【0795】原料合成例79
【0796】
【化267】
【0797】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸、塩化チオニル、2−アミノ−5−ニトロフ
ェノールを用いて、原料合成例67と同様に反応を行
い、N−(2−ヒドロキシ−4−ニトロフェニル)−2
−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド
を得る。
【0798】原料合成例80
【0799】
【化268】
【0800】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸、塩化チオニル、2−アミノ−4−ニトロフ
ェノールを用いて、原料合成例67と同様に反応を行
い、N−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル)−2
−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド
を得る。
【0801】原料合成例81
【0802】
【化269】
【0803】2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェン
カルボン酸2.52gを塩化チオニル12mlに懸濁
し、60℃70分間攪拌する。塩化チオニルを減圧下留
去し、残渣をトルエン20mlに溶解する。このトルエ
ン溶液を2−アミノ−6−メトキシフェノール塩酸塩
2.0gのピリジン42ml溶液に0℃にて滴下する。
室温で2時間攪拌したのち、溶媒を減圧下留去し、残渣
に酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルを加える。析出
した結晶を濾取し、0.5N塩酸、ジイソプロピルエー
テルおよびヘキサンで洗浄して、N−(2−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)−2−ブロモ−5−メチル−
3−チオフェンカルボキサミド3.46gを得た。融点
169−172℃.1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ2.41
(3H,s,CH3 ),3.89(3H,s,C
3 ),6.27(1H,s,OH),6.68(1
H,d,J=8.3Hz,ArH),6.86(1H,
dd,J=8.3Hz,ArH),7.09(1H,
s,H of thiophene ring),8.
62(1H,br,s,NH).MS:m/e342.
【0804】実施例98
【0805】
【化270】
【0806】N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ブ
ロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボキサミド15
gのジメチルスルホキシド100ml溶液に炭酸カリウ
ム13gを加え、140℃で1.5時間攪拌する。反応
系を室温まで冷却した後、反応溶液を水800mlに注
ぐ。塩酸で中和した後、クロロホルムで2回抽出し、水
と飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄する。有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣にク
ロロホルムを加え、結晶を濾取し、2−メチルチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5
H)−オン3.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
31(1H,s,CH3),6.72(1H,s,H
of thiophene ring),7.09−
7.23(4H,m,ArH),10.12(1H,b
r,NH)
【0807】実施例99
【0808】
【化271】
【0809】N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ブ
ロモ−3−チオフェンカルボキサミド16gのジメチル
スルホキシド160ml溶液に炭酸カリウム15gを加
え、150−160℃で25分間攪拌する。反応系を室
温まで冷却した後、反応溶液を水−酢酸エチルに注ぐ。
析出した結晶を濾取し、水とジイソプロピルエーテルで
洗浄して、チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキ
サゼピン−4(5H)−オン5.3gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.
02(2H,s,H of thiophene ri
ng),7.12−7.26(4H,m,ArH),1
0.20(1H,br,NH)
【0810】実施例100
【0811】
【化272】
【0812】N−(3−フルオロ−6−ヒドロキシフェ
ニル)−2−ブロモ−3−チオフェンカルボキサミド
3.3gのジメチルスルホキシド100ml溶液に炭酸
カリウム2.8gを加え、140℃で1時間攪拌する。
反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を氷冷下希塩酸
に注ぎ、析出した結晶を濾取する。結晶をクロロホルム
に溶解し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9
9.5:0.5)で精製後、溶媒を減圧留去する。残渣
に酢酸エチルを加え、析出した結晶を濾取して、7−フ
ルオロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン−4(5H)−オン350mgを得
た。融点274−275℃
【0813】実施例101
【0814】
【化273】
【0815】N−(2−ヒドロキシフェニル)−2−ブ
ロモ−4,5−ジメチル−3−チオフェンカルボキサミ
ド3.3gのジメチルスルホキシド50ml溶液に炭酸
カリウム2.8gを加え、160−170℃で20分間
攪拌する。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を水
−酢酸エチルに注ぎ、不溶物を濾別する。濾液を酢酸エ
チルで抽出し、水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾
燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
で精製して、2,3−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.
4gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
13(3H,s,CH3),2.21(3H,s,CH
3 ),7.11−7.22(4H,m,ArH),1
0.17(1H,br,NH)
【0816】実施例102
【0817】
【化274】
【0818】N−(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)−2−ブロモ−3−チオフェンカルボキサミド3.
4gのジメチルスルホキシド30ml溶液に炭酸カリウ
ム2.9gを加え、140−150℃で1時間攪拌す
る。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を水に注
ぐ。析出した結晶を濾取し、水で洗浄した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し
て、2,8−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.2gを得
た。融点211−215℃
【0819】実施例103
【0820】
【化275】
【0821】N−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)−2−ブロモ−3−チオフェンカルボキサミド2.
9gのジメチルスルホキシド24ml溶液に炭酸カリウ
ム2.4gを加え、140−150℃で2時間攪拌す
る。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を氷水に注
ぎ、析出した結晶を濾取する。濾液をクロロホルムで2
回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去する。残渣と先ほどの結晶を併せてシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=20:1)で精製し得られた固体をヘキサンから濾取
し、2,7−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.0gを得
た。融点175−179℃
【0822】実施例104
【0823】
【化276】
【0824】N−(3−クロロ−6−ヒドロキシフェニ
ル)−2−ブロモ−3−チオフェンカルボキサミド4.
1gのジメチルスルホキシド33ml溶液に炭酸カリウ
ム3.3gを加え、140−150℃で75分間攪拌す
る。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を氷水に注
ぎ、析出した結晶を濾取する。濾液をクロロホルムで2
回抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去する。残渣と先ほどの結晶を併せてシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=20:1、ヘキサン:酢酸エチル=1:1−酢酸エチ
ル:メタノール=20:1)で精製し得られた固体をヘ
キサン−酢酸エチルから濾取し、7−クロロ−2−メチ
ルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン
−4(5H)−オン660mgを得た。融点250−2
53℃
【0825】実施例105
【0826】
【化277】
【0827】N−(4−クロロ−2−ヒドロキシフェニ
ル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボ
キサミド、と炭酸カリウムを用いて同様に反応を行い、
8−クロロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンを得る。
【0828】実施例106
【0829】
【化278】
【0830】N−(4−フルオロ−2−ヒドロキシフェ
ニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカル
ボキサミド、と炭酸カリウムを用いて同様に反応を行
い、8−フルオロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンを得
る。
【0831】実施例107
【0832】
【化279】
【0833】N−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェ
ニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカル
ボキサミド2.1gのジメチルスルホキシド17ml溶
液に炭酸カリウム1.7gを加え、145℃で2時間攪
拌する。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を氷水
に注ぎ、析出した結晶を濾取する。得られた結晶をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=20:0−20:1)で精製し、得られた固体
をジイソプロピルエーテル−酢酸エチル−メタノールか
ら濾取し、8−メトキシ−2−メチルチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン
530mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
31(3H,s,CH3),3.72(3H,s,OC
3 ),6.52(1H,s,H of thioph
ene ring),6.70−7.07(2H,m,
ArH),7.28(1H,d,ArH),10.25
(1H,br,NH)
【0834】実施例108
【0835】
【化280】
【0836】N−(2−ヒドロキシ−6−メチルフェニ
ル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボ
キサミド3.0gのジメチルスルホキシド25ml溶液
に炭酸カリウム2.5gを加え、145℃で2時間攪拌
する。反応系を室温まで冷却した後、反応溶液を氷水に
注ぎ、析出した結晶を濾取する。濾液をクロロホルムで
抽出し、水で2回洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を減圧下留去し、残渣と先に得られた結晶をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=20:0−20:1)で精製し、得られた固
体をジイソプロピルエ−テル−ヘキサンから濾取し2,
6−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン700mgを得た。融点
198−200℃
【0837】実施例109
【0838】
【化281】
【0839】N−(2−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボ
キサミドと炭酸カリウムを用い実施例98と同様に反応
を行い、2,9−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンを得る。
【0840】実施例110
【0841】
【化282】
【0842】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン2gを酢酸30mlに懸
濁し、ここに臭素1.5gの酢酸10ml溶液を30分
間で滴下する。室温で35分間攪拌した後、反応溶液を
水に注ぐ析出した結晶を濾取し、水とジイソプロピルエ
ーテルで洗浄して、2−ブロモチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン2.
2gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.
12−7.16(3H,m,ArH,H of thi
ophene ring),7.20−7.26(2
H,m,ArH),10.29(1H,br,NH)
【0843】実施例111
【0844】
【化283】
【0845】2−ブロモチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.0gを
2M炭酸ナトリウム8ml−トルエン8ml−エタノー
ル8mlに溶解し、ここにフェニルホウ酸620mg、
テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム390m
gを加え、加熱還流下80分間攪拌する。反応系を室温
まで冷却し、ジイソプロピルエーテルと酢酸エチルを加
え、析出した結晶を濾取する。得られた結晶を酢酸エチ
ルと水で洗浄して、2−フェニルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン83
0mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.
18−7.46(8H,m,ArH),7.65(2
H,m,ArH),10.34(1H,br,NH)
【0846】実施例112
【0847】
【化284】
【0848】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン5gを1,2−ジクロロ
エタン50mlに懸濁し、ここに塩化アセチル2.2g
を加える。この反応系に氷冷下塩化アルミニウム15g
を少量ずつ加えた後、室温で10分間攪拌する。反応系
を氷に注ぎ、クロロホルムを加え、15分間攪拌する。
析出した結晶を濾取し、2−アセチルチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン
5.2gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ2.50
(3H,s,CH3 ),6.97(1H,d,Ar
H),7.17−7.20(3H,m,ArH),7.
80(1H,s,H of thiophene ri
ng)
【0849】実施例113
【0850】
【化285】
【0851】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン1.5gを1,2−ジク
ロロエタン20mlに懸濁し、ここに塩化プロピオニル
770mgを加える。この反応系に氷冷下塩化アルミニ
ウム4.7gを少量ずつ加える。不溶物を濾別し、濾液
を氷水に注ぎ、クロロホルムを加える。水層をクロロホ
ルムで2回抽出し、集めた有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を減圧下留去し、析出した結晶を濾取し
て、2−プロピオニルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.4gを得
た。融点205−210℃(分解)
【0852】実施例114
【0853】
【化286】
【0854】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン1.5gを1,2−ジク
ロロエタン20mlに懸濁し、ここに塩化ブチリル88
0mgを加える。この反応系に氷冷下塩化アルミニウム
4.6gを少量ずつ加えた後、室温で45分間攪拌す
る。不溶物を濾別し、濾液を氷水に注ぎ、クロロホルム
を加える。有機層を水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を減圧下留去し、水−エタノールを加え
析出した結晶を濾取する。得られた結晶をクロロホルム
−ジイソプロピルエーテルで洗浄して、2−ブチリルチ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4
(5H)−オン1.2gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ0.
89(3H,t,J=7.3Hz,CH3 ),1.59
(2H,m,CH2 ),2.90(2H,t,J=7.
3Hz,CH2 )7.14−7.31(4H,m,Ar
H),7.93(1H,s,H of thiophe
ne ring),10.41(1H,br,NH)
【0855】実施例115
【0856】
【化287】
【0857】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン1.9gを塩化メチレン
20mlに懸濁し、ここにジクロロメチルメチルエーテ
ル4.0gを加える。この反応系に氷冷下塩化アルミニ
ウム4.6gを加え、15分間攪拌する。反応溶液を氷
水−クロロホルムに注ぎ、室温で20分間攪拌する。水
層をクロロホルムで5回抽出した後、集めた有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧下留去し、残渣に
ジイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し
て、2−ホルミルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピン−4(5H)−オン1.2gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.
14−7.33(4H,m,ArH),8.08(1
H,s,H of thiophene ring),
9.81(1H,s,HC=O),10.45(1H,
br,NH)
【0858】実施例116
【0859】
【化288】
【0860】2−アセチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.5gを
トリフルオロ酢酸20mlに溶解し、ここにトリエチル
シラン2gを加え室温で42時間攪拌する。溶媒を減圧
下留去し、残渣をクロロホルムに溶解する。水と飽和炭
酸水素ナトリウム水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホルムと酢
酸エチルを加え、析出した結晶を濾取する。得られた結
晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、2−エチルチエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4
(5H)−オン1.1gを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ1.26
(3H,t,J=7.3Hz,CH3 ),2.69(2
H,q,J=7.0Hz,16.1Hz,CH2),
6.82(1H,s,H of thiophene
ring),6.93(1H,d,J=7.8Hz,A
rH),7.10−7.18(3H,m,ArH)
【0861】実施例117
【0862】
【化289】
【0863】2−プロピオニルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.
2gをトリフルオロ酢酸20mlに溶解し、ここにトリ
エチルシラン2gを加え室温で20時間攪拌する。溶媒
を減圧下留去し、残渣をクロロホルムに溶解する。水と
飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄した後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホル
ムと酢酸エチルを加え、析出した結晶を濾取する。得ら
れた結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、2−プロ
ピルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピ
ン−4(5H)−オン930mgを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ0.94
(3H,t,J=7.3Hz,CH3 ),1.61(2
H,m,CH2 ),2.60(2H,t,J=7.3H
z,CH2 ),6.79(1H,s,H of thi
ophene ring),6.91(1H,d,J=
7.3Hz,ArH),7.08−7.15(3H,
m,ArH),7.34(br,NH)
【0864】実施例118
【0865】
【化290】
【0866】2−ブチリルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.1gを
トリフルオロ酢酸20mlに溶解し、ここにトリエチル
シラン1.3gを加え室温で72時間攪拌する。溶媒を
減圧下留去し、残渣をクロロホルムに溶解する。水と飽
和炭酸水素ナトリウム水で洗浄した後、硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホルム
と酢酸エチルを加え、析出した結晶を濾取する。得られ
た結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄し、2−ブチル
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−
4(5H)−オン600mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ0.
87(3H,t,J=7.3Hz,CH3 ),1.30
(2H,m,CH2 ),1.52(2H,m,C
2 ),2.65(2H,t,J=7.8Hz,C
2 ),6.74(1H,s,H of thioph
ene ring),7.11−7.23(4H,m,
ArH),10.14(1H,br,NH)
【0867】実施例119
【0868】
【化291】
【0869】2−アセチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.8gを
エーテル15mlに懸濁し、ここに氷冷下20等量のヨ
ウ化メチルマグネシウムを加え室温で24時間攪拌す
る。反応溶液を氷冷下1M塩酸に注ぎ、不溶物を濾別し
た後、クロロホルムで2回抽出する。クロロホルム層を
硫酸ナトリウム乾燥した後溶媒を減圧下留去する。残渣
をトルエンに懸濁し、触媒量のパラトルエンスルホン酸
を加え加熱還流下20分間攪拌する。反応系を室温まで
冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水で洗浄する。溶媒を
減圧下留去し、残渣にジイソプロピルエーテルを加え、
析出した結晶を濾取して2−イソプロペニルチエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5
H)−オン800mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
04(3H,s,CH3),5.00(1H,s,ol
efine),5.22(1H,s,olefin
e),7.00(1H,s,H of thiophe
ne ring),7.14−7.27(4H,m,A
rH),10.25(1H,br,NH)
【0870】実施例120
【0871】
【化292】
【0872】2−イソプロペニルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン78
0mgをジオキサン40mlに懸濁し、10%パラジウ
ム−活性炭100mgを加え水素を封入し、40℃、5
0気圧で7.5時間攪拌する。触媒を濾別し、溶媒を減
圧下留去し、2−イソプロピルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン60
0mgを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ1.
21(6H,d,J=6.8Hz,CH3 ),3.01
(1H,m,CH),6.75(1H,s,Hof t
hiophene ring),7.10−7.23
(4H,m,ArH),10.15(1H,br,N
H)
【0873】実施例121
【0874】
【化293】
【0875】2−ホルミルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.6gを
メタノール30mlに懸濁し、水素化ホウ素ナトリウム
480mgを加え室温で1.5時間攪拌する。反応溶液
を水で希釈し、クロロホルムで3回抽出する。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣
にクロロホルムとジイソプロピルエーテルを加え、析出
した結晶を濾取し、2−ヒドロキシメチルチエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−
オン1.0gを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ4.
47(2H,d,CH2),5.52(1H,t,O
H),6.84(1H,s,H of thiophe
ne ring),7.10−7.23(4H,m,A
rH),10.14(1H,br,NH)
【0876】実施例122
【0877】
【化294】
【0878】2−ヒドロキシメチルチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン
1.0gを塩化メチレン10mlに溶解し、トリエチル
アミン450mg、メタンスルホニルクロリド500m
gを加え室温で15分間攪拌する。溶媒を減圧下留去
し、ここに2Mジメチルアミン/メタノールを加え室温
で14時間攪拌する。溶媒を減圧下留去し、残渣にクロ
ロホルムを加え、水で洗浄した後、水層をクロロホルム
で2回抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧下留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製し2−(N,N−ジメ
チルアミノメチル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン−4(5H)−オン500mgを得
た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ1.
98(6H,s,CH3),3.46(2H,s,CH
2 ),6.87(1H,s,H of thiophe
ne ring),7.12−7.25(4H,m,A
rH),10.15(1H,br,NH)
【0879】実施例123
【0880】
【化295】
【0881】N−(2−ヒドロキシ−4−ニトロフェニ
ル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボ
キサミドと炭酸カリウムを用い実施例98と同様に反応
を行い、2−メチル−8−ニトロチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンを得
る。
【0882】実施例124
【0883】
【化296】
【0884】N−(2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニ
ル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカルボ
キサミドと炭酸カリウムを用い実施例98と同様に反応
を行い、2−メチル−7ニトロ−チエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オンを得
る。
【0885】実施例125
【0886】
【化297】
【0887】2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.0gを
オキシ塩化リン6.4mlに懸濁し、N,N−ジメチル
アニリン240mgを加え、加熱還流下1時間攪拌す
る。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残
渣に1−メチルピペラジン25mlを加え、加熱還流下
40分間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減
圧下留去する。残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=100:1)で精製す
る。得られた化合物をさらにジイソプロピルエーテルで
再結晶して、2−メチル−4−(4−メチルピペラジン
−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン520mgを得た。融点132−133℃
【0888】実施例126
【0889】
【化298】
【0890】チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン−4(5H)−オン1.2gをオキシ塩化リ
ン8.5mlに懸濁し、N,N−ジメチルアニリン31
0mgを加え、加熱還流下1時間攪拌する。溶媒を減圧
下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に1−メチル
ピペラジン25mlを加え、加熱還流下30分間攪拌す
る。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減圧下留去する。
残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=100:1.5)で精製する。得られた化
合物をさらにフマル酸塩として酢酸エチル−エタノール
から再結晶をすることにより、4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピンフマレート650mgを得た。融点20
0−202℃
【0891】実施例127
【0892】
【化299】
【0893】2−ブロモチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン800mg
をオキシ塩化リン5mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン155mgを加え、加熱還流下1時間攪拌する。
溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に
1−メチルピペラジン10mlを加え、室温で30分間
ついで加熱還流下5分間攪拌する。反応系を室温まで冷
却し、溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホルムを加
え、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製する。得られた化合物をさらにジイソプロピ
ルエーテル−酢酸エチルで再結晶して、2−ブロモ−4
−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン300mgを得
た。融点150−151℃
【0894】実施例128
【0895】
【化300】
【0896】2−アセチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.2gを
オキシ塩化リン7mlに懸濁し、N,N−ジメチルアニ
リン280mgを加え、加熱還流下1.5時間攪拌す
る。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残
渣に1−メチルピペラジン20mlを加え、80℃で1
5分間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減圧
下留去する。残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=100:0.5)で精製す
る。得られた化合物をさらにジイソプロピルエーテル−
酢酸エチルで再結晶して、2−アセチル−4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン80mgを得た。融点1
43−144℃
【0897】実施例129
【0898】
【化301】
【0899】2−フェニル−チエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.
2gをオキシ塩化リン6.5mlに懸濁し、N,N−ジ
メチルアニリン250mgを加え、加熱還流下1時間攪
拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去
し、残渣に1−メチルピペラジン20mlを加え、加熱
還流下1時間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒
を減圧下留去する。残渣にクロロホルムを加え、水、飽
和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=100:1)で精製す
る。得られた化合物をさらに酢酸エチルで再結晶して、
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−フェニ
ルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン
620mgを得た。融点163−164℃
【0900】実施例130
【0901】
【化302】
【0902】2−エチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.1gを
オキシ塩化リン7mlに懸濁し、N,N−ジメチルアニ
リン270mgを加え、加熱還流下3時間攪拌する。溶
媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に1
−メチルピペラジン13mlを加え、加熱還流下1時間
攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減圧下留去
する。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=100:1)で精製する。得られた化
合物をさらにマレイン酸塩として酢酸エチル−エタノー
ルで再結晶して2−エチル−4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズ
オキサゼピンジマレート630mgを得た。融点154
−156℃
【0903】実施例131
【0904】
【化303】
【0905】2−プロピルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン910mg
をオキシ塩化リン6mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン220mgを加え、加熱還流下1時間攪拌する。
溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に
1−メチルピペラジン10mlを加え、加熱還流下40
分間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減圧下
留去する。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=100:1)で精製する。得ら
れた化合物をさらにマレイン酸塩として酢酸エチル−エ
タノールで再結晶して、4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)−2−プロピルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピンジマレート550mgを得た。
融点175−177℃
【0906】実施例132
【0907】
【化304】
【0908】2−イソプロピルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン55
0mgをオキシ塩化リン3mlに懸濁し、N,N−ジメ
チルアニリン120mgを加え、加熱還流下50分間攪
拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去
し、残渣に1−メチルピペラジン6mlを加え、加熱還
流下50分間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒
を減圧下留去する。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和
食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム)で精製する。得られた化合物をさらに
マレイン酸塩として酢酸エチル−エタノールで再結晶し
て、2−イソプロピル4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサ
ゼピンジマレート280mgを得た。融点170−17
2℃
【0909】実施例133
【0910】
【化305】
【0911】2−ブチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン580mg
をオキシ塩化リン4mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン130mgを加え、加熱還流下1時間攪拌する。
溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に
1−メチルピペラジン6mlを加え、加熱還流下2時間
攪拌する。反応系を室温まで冷却し、溶媒を減圧下留去
する。残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=100:1)で精製する。得られた
化合物をさらにフマル酸塩として酢酸エチル−エタノー
ルで再結晶して2−ブチル−4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズ
オキサゼピンフマレート320mgを得た。融点202
−204℃
【0912】実施例134
【0913】
【化306】
【0914】2−(N,N−ジメチルアミノメチル)チ
エノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4
(5H)−オン500mgをオキシ塩化リン3mlに懸
濁し、N,N−ジメチルアニリン110mgを加え、加
熱還流下1時間攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸
して完全に留去し、残渣に1−メチルピペラジン6ml
を加え、加熱還流下1時間攪拌する。反応系を室温まで
冷却し、溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホルムを
加え、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製する。得られた化合物をさらにフマル酸塩と
して酢酸エチル−エタノールで再結晶して、2−(N,
N−ジメチルアミノメチル)−4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
ズオキサゼピン1/2フマレート1/5水和物71mg
を得た。融点188−189℃
【0915】実施例135
【0916】
【化307】
【0917】2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン800mg
をオキシ塩化リン5mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン218mgを加え、加熱還流下1時間攪拌する。
溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に
1−メチルホモピペラジン10mlを加え、150℃で
1時間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、クロロホル
ムを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム)で精製する。得ら
れた化合物をさらに塩酸塩としてアセトニトリルで再結
晶して、2−メチル−4−(4−メチルホモピペラジン
−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
キサゼピン塩酸塩3/4水和物270mgを得た。融点
243−245℃
【0918】実施例136
【0919】
【化308】
【0920】2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン600mg
をオキシ塩化リン4mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン160mgを加え、加熱還流下30分間攪拌す
る。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残
渣にトルエン10ml、1−[2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル]ピペラジン2.5mlを加え、加熱還
流下1時間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、クロロ
ホルムを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
100:1)で精製する。得られた化合物をさらにヘキ
サン−酢酸エチルで再結晶して、4−[4−(2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エチル)ピペラジン−1−イ
ル]−2−メチル−チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン350mgを得た。融点111−11
2℃
【0921】実施例137
【0922】
【化309】
【0923】7−フルオロ−2−メチルチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン500mgをオキシ塩化リン5mlに懸濁し、N,N
−ジメチルアニリン240mgを加え、加熱還流下1.
5時間攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全
に留去し、残渣に1−メチルピペラジン6mlを加え、
加熱還流下1時間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、
酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=100:1)で精製する。得られた化合物をさら
にマレイン酸として酢酸エチル−エタノールで再結晶し
て、7−フルオロ−2−メチル−4−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピンジマレート450mgを得た。融点1
37−139℃
【0924】実施例138
【0925】
【化310】
【0926】2,8−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1g
をオキシ塩化リン6mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン220mgを加え、加熱還流下2.5時間攪拌す
る。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残
渣に1−メチルピペラジン14mlを加え、加熱還流下
2.5時間攪拌する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール=100:1−20:1)で精製する。得られた化
合物をさらにジイソプロピルエーテル−ヘキサンで再結
晶して、2,8−ジメチル−4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズ
オキサゼピン310mgを得た。融点149−150℃
【0927】実施例139
【0928】
【化311】
【0929】2,7−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1g
をオキシ塩化リン6mlに懸濁し、N,N−ジメチルア
ニリン220mgを加え、加熱還流下2時間攪拌する。
溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に
1−メチルピペラジン14mlを加え、加熱還流下3.
5時間攪拌する。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール
=50:1−20:1)で精製する。得られた化合物を
さらにジイソプロピルエーテル−ヘキサンで再結晶し
て、2,7−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキ
サゼピン330mgを得た。融点146−148℃
【0930】実施例140
【0931】
【化312】
【0932】2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.2gを
オキシ塩化リン8mlに懸濁し、N,N−ジメチルアニ
リン280mgを加え、加熱還流下3時間攪拌する。溶
媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去し、残渣に1
−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン15mlを加
え、140−150℃で2時間攪拌する。反応溶液をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=50:1、酢酸エチル)で精製する。得られ
た化合物をさらに酢酸エチル−ヘキサンで再結晶して、
4−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−
イル]−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピン210mgを得た。融点87−89℃
【0933】実施例141
【0934】
【化313】
【0935】7−クロロ−2−メチルチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン
660mgをオキシ塩化リン4mlに懸濁し、N,N−
ジメチルアニリン130mgを加え、加熱還流下4.5
時間攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に
留去し、残渣に1−メチルピペラジン10mlを加え、
加熱還流下2時間攪拌する。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=20:1)で精製する。得られた化合
物をさらにフマル酸塩として、酢酸エチル−メタノール
で再結晶して、7−クロロ−2−メチル−4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピンフマレート250mgを
得た。融点227−228℃
【0936】実施例142
【0937】
【化314】
【0938】8−メトキシ−2−メチルチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン530mgをオキシ塩化リン3mlに懸濁し、N,N
−ジメチルアニリン120mgを加え、加熱還流下1.
5時間攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全
に留去し、残渣に1−メチルピペラジン9mlを加え、
加熱還流下2時間攪拌する。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=50:1)で精製する。得られた化合
物をさらにフマル酸塩として、酢酸エチル−ヘキサン−
メタノールで再結晶して、8−メトキシ−2−メチル−
4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,
3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピンフマレート33
0mgを得た。融点219−222℃分解
【0939】実施例143
【0940】
【化315】
【0941】2,6−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン86
0mgをオキシ塩化リン5mlに懸濁し、N,N−ジメ
チルアニリン190mgを加え、加熱還流下1.5時間
攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去
し、残渣に1−メチルピペラジン14mlを加え、加熱
還流下1.5時間攪拌する。溶媒を減圧下留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=50:1−20:1)で精製する。得
られた化合物をヘキサンより再結晶して、2,6−ジメ
チル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ
〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン490m
gを得た。融点114−117℃
【0942】実施例144
【0943】
【化316】
【0944】2,3−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.
4gをオキシ塩化リン14mlに懸濁し、N,N−ジメ
チルアニリン340mgを加え、加熱還流下2.5時間
攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に留去
し、残渣に1−メチルピペラジン20mlを加え、加熱
還流下1時間攪拌する。反応系を室温まで冷却した後、
酢酸エチルを加え、水と飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=9:1)で精製する。得られた化合物をフマ
ル酸塩として、エタノールより再結晶して、2,3−ジ
メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)チエ
ノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン1/2
フマレートを得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
03(3H,s,CH3),2.21(3H,s,CH
3 ),2.26(3H,s,CH3 ),2.35−3.
80(8H,br,CH2 ),6.61(1H,s,フ
マル酸),6.97−7.11(4H,m,ArH)
【0945】実施例145
【0946】
【化317】
【0947】2,9−ジメチルチエノ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、オ
キシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1−メチル
ピペラジンを用い、実施例125と同様に反応を行い、
2,9−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
ピンを得る。
【0948】実施例146
【0949】
【化318】
【0950】8−クロロ−2−メチルチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1−
メチルピペラジンを用い、実施例125と同様に反応を
行い、8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペ
ラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピンを得る。
【0951】実施例147
【0952】
【化319】
【0953】8−フルオロ−2−メチルチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1−
メチルピペラジンを用い、実施例125と同様に反応を
行い、8−フルオロ−2−メチル−4−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
ベンズオキサゼピンを得る。
【0954】実施例148
【0955】
【化320】
【0956】2−メチル−8−ニトロチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1−
メチルピペラジンを用い、実施例125と同様に反応を
行い、2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−8−ニトロチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピンを得る。
【0957】実施例149
【0958】
【化321】
【0959】2−メチル−7−ニトロチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン、オキシ塩化リン、N,N−ジメチルアニリン、1−
メチルピペラジンを用い、実施例125と同様に反応を
行い、2−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
イル)−7−ニトロチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベ
ンズオキサゼピンを得る。
【0960】実施例150
【0961】
【化322】
【0962】N−(2−ヒドロキシ−3−メトキシフェ
ニル)−2−ブロモ−5−メチル−3−チオフェンカル
ボキサミド2.30gとナトリウムメトキシド549m
gのN,N−ジメチルホルムアミド12ml溶液を加熱
還流下19時間攪拌する。反応系を室温まで冷却した
後、反応溶液を水50mlに注いだ。塩酸で中和した
後、クロロホルムで2回抽出し水で洗浄する。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去する。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、2
−メチル−9−メトキシチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン1.87g
を得た。融点160−164℃.1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6)δ2.
31(3H,s,CH3),3.81(3H,s,CH
3 ),6.71(1H,s,H of thiophe
ne ring),6.72(1H,d,J=8.3H
z,ArH),6.86(1H,d,J=8.3Hz,
ArH),7.10(1H,dd,J=8.3,8.3
Hz),10.09(1H,br,s,NH).MS:
m/e261.
【0963】実施例151
【0964】
【化323】
【0965】2−メチル−9−メトキシチエノ〔2,3
−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オ
ン1.58gをオキシ塩化リン13mlに懸濁し、N,
N−ジメチルアニリン330mgを加え、加熱還流下2
時間攪拌する。溶媒を減圧下トルエンと共沸して完全に
留去し、残渣に1−メチルピペラジン20mlを加え、
加熱還流下3時間攪拌する。反応系を室温まで冷却し、
溶媒を減圧下留去する。残渣にクロロホルムを加え、
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=100:1)で
精製することにより、2−メチル−9−メトキシ−4−
(4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン1.90gを液体と
して得た。得られた液体のうち350mgとフマル酸7
7mgをメタノール20mlに溶解した後、溶媒を減圧
下留去し、得られた残渣を熱酢酸エチルで洗浄すること
により、2−メチル−9−メトキシ−4−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕[1,
5]ベンズオキサゼピン・フマル酸塩240mgが得ら
れた。融点239−241℃. 1H−NMR(400M
Hz,DMSO−d6)δ2.28(3H,s,C
3 ),2.33(3H,s,CH3 ),2.50−
4.50(8H,br,s,CH2 ×4),3.78
(3H,s,CH3 ),6.51(1H,s,Hof
thiophene ring),6.58(1H,
d,J=7.8Hz,ArH),6.60(2H,s,
fumaric acid),6.74(1H,d,J
=8.3Hz,ArH),6.98(1H,dd,J=
7.8Hz,8.3Hz,ArH).MS:m/e34
3.Anal.Calcd.forC182132S・
444 ・0.2H2O:C,57.06;H,5.
53;N,9.07%.Found:C,57.06;
H,5.51;N,9.08%.
【0966】実施例152
【0967】
【化324】
【0968】2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
5〕ベンゾオキサゼピン−4−オン、370mgをオキ
シ塩化リン、7.3gに溶解し、N,N−ジメチルアニ
リン73mgを加え、加熱還流下40分間攪拌する。オ
キシ塩化リンを減圧下トルエンと共沸することにより完
全に除去する。残渣をトルエンに溶解し、飽和重曹水で
2回洗浄する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、
溶媒を減圧下留去する。残渣をアセトニトリル10ml
に溶解し、8−メチル−3,8−ジアザビシクロ〔3.
2.1〕オクタン・2塩酸塩240mgとジイソプロピ
ルエチルアミン470mgを加え、加熱還流下攪拌す
る。4、5時間後、8−メチル−3,8−3,8−ジア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン・2塩酸塩240m
gとジイソプロピルエチルアミン470mgを追加し、
さらに12時間後8−メチル−3,8−3,8−ジアザ
ビシクロ〔3.2.1〕オクタン・2塩酸塩240mg
とジイソプロピルエチルアミン470mgを追加し、6
時間攪拌する。反応系を室温に戻し、溶媒を減圧下留去
する。残渣を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄する。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製する。得られた化合物をさらにジイソプロピルエーテ
ルで再結晶し、2−メチル−4−(8−メチル−3,8
−ジアザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−イル)
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピン3
00mgを得た。融点:156−159℃. 1H−NM
R(400MHz,CDCl3 )δ1.80(2H,
m),2.01(2H,m),2.33(3H,s),
2.35(3H,s),3.17(4H,m),4.0
0(2H,m),6.29(1H,s),6.95−
7.08(4H,m).
【0969】実施例153
【0970】
【化325】
【0971】カリウム第3ブトキシド718mgを1,
2−ジメトキシエタン35mlに懸濁させ、加熱還流し
ているところに、1,2−ジメトキシエタン35mlに
溶解したエチル2−(2−アミノアニリノ)ベンゾ
〔b〕チオフェン−3−カルボキシレート1.0gを1
5分間かけて滴下した。30分後、カリウム第3ブトキ
シド359mgを追加し、そのまま1時間加熱還流し
た。反応終了後、反応液を室温まで放冷し、0.5規定
塩酸に注いだ。混合溶液をクロロホルムで3回抽出した
後、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶液を
濾過した後、溶媒を減圧下留去することにより析出した
粗結晶を酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルで洗
浄することにより6H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3−
b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−12(11H)−オ
ン300mgを得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3 )δ7.10
−7.18(3H,m),7.36−7.44(2H,
m),7.51(1H,d,J=8.8Hz),7.6
8(1H,s),7.88(1H,d=7.8Hz),
7.97(1H,d=7.8Hz),11.47(1
H,br,s).
【0972】実施例154
【0973】
【化326】
【0974】カリウム第3ブトキシドおよびエチル2−
(2−アミノアニリノ)−5−フルオロベンゾ〔b〕チ
オフェン−3−カルボキシレートを用い、実施例153
と同様の方法により8−フルオロ−6H−〔1〕ベンゾ
チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾジアゼピン−1
2(11H)−オンを得た。融点:249−250℃.
MS:m/e=284. 1H−NMR(270MHz,
CDCl3 )δ11.54(1H,brs),7.97
−8.00(1H,m),7.88−7.92(1H,
m),7.73(1H,s),7.36−7.47(3
H,m),7.10−7.18(1H,m),6.96
−7.04(1H,m).
【0975】製剤処方例1 本発明化合物のうち一般式(I)で表される化合物50
mgを乳糖98mgとトウモロコシデンプン45mg、
ヒドロキシプロピルセルロース3mgと練合機中で十分
に練合する。練合物を200メッシュの櫛に通し、50
℃で乾燥し、さらに24メッシュの櫛に通す。タルク3
mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgと混合し、
直径9mmの杵を用いて重量200mgの錠剤を得る。
この錠剤は必要に応じ、糖衣またはフィルムコート処理
することができる。
【0976】実験例1:MK−801誘発神経毒性に対
する効果 雌性SDラット(約9−12週齢)に溶媒(0.5%ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、2ml/kg)あ
るいは本発明化合物を経口投与した。1時間後に、蒸留
水に溶解したMK−801(0.5mg/kg、1ml
/kg)を皮下投与した。MK−801投与4時間後
に、ラットをペントバルビタール麻酔し、生理食塩水で
脱血した後、ホルマリン溶液で脳を灌流固定した。ラッ
トを断頭後、すばやく脳を取り出しホルマリン溶液に入
れ、後固定を行った。次に、脳をパラフィン包埋した
後、後部帯状回を含む薄切片を作製し、ヘマトキシリン
・エオジン(HE)染色した。光学顕微鏡にて、空胞化
された細胞の数をカウントし、溶媒投与群に対する百分
率(%)として算出した。MK−801誘発神経毒性阻
害作用はMK−801の投与による神経細胞の空胞化を
抑制する能力によって評価されるものであり、溶媒投与
群に対する百分率(%)として表される。試験の結果、
一般式(I)で表される本発明化合物はMK−801誘
発神経毒性阻害作用を示し、MK−801誘発神経毒性
を阻害する50%有効量は10mg/kg以下であっ
た。
【0977】実験例2:メタンフェタミン誘発運動量亢
進抑制作用 実験には雄性ddYマウス(20−30g、4週齢)を
1群15匹として使用した。マウスに試験化合物を経口
投与して1時間後に、メタンフェタミン1mg/kg生
理食塩水溶液を皮下投与し、直ちに1対の赤外線ビーム
を装着した内寸25×15×14(高さ)cmの測定装
置内に置いた。観察開始10〜40分後までの30分間
の赤外線ビームの遮断回数を、メタンフェタミンで誘発
される運動量亢進の指標として、試験化合物の抑制作用
のED50値を算出した。試験の結果、一般式(I)で表
される本発明化合物はメタンフェタミン誘発運動亢進抑
制作用を示し、メタンフェタミン誘発運動亢進を抑制す
る50%有効量は10mg/kg以下であった。
【0978】実験例3:クロザピン弁別試験 予め自由摂取時の体重の80%となるように摂餌制限を
行ったラットを2つのレバーを備え付けたスキナー箱に
入れ、左右いずれかのレバーを連続して10回押せば報
酬として餌ペレットが得られることを学習させる。次
に、クロザピン5mg/kg腹腔内投与時には一方のレ
バーでのみ報酬が得られ、生理食塩水投与時には他方の
レバーでのみ報酬が得られる条件でラットにクロザピン
または生理食塩水を1日1回(1セッション)、ランダ
ムな順序(ただし、薬物または生理食塩水の日が3日以
上続かないようにする)で投与し、弁別学習を獲得させ
る。弁別学習獲得後、本発明化合物を投与してクロザピ
ンに対する般化試験を行う。試験の結果、一般式(I)
で表される本発明化合物の投与により、クロザピンの弁
別刺激に般化が認められた。
【0979】実験例4:MK−801弁別試験 予め自由摂取時の体重の80%となるように摂餌制限を
行ったラットを2つのレバーを備え付けたスキナー箱に
入れ、左右いずれかのレバーを連続して10回押せば報
酬として餌ペレットが得られることを学習させる。つぎ
に、MK−8010.1mg/kg腹腔内投与時には一
方のレバーでのみ報酬が得られ、生理食塩水投与時には
他方のレバーでのみ報酬が得られる条件で、ラットにM
K−801または生理食塩水を1日1回(1セッショ
ン)、ランダムな順序(ただし、薬物または生理食塩水
の日が3日以上続かないようにする)で投与し、弁別学
習を獲得させる。弁別学習獲得後、本発明化合物を投与
し、MK−801弁別に対する拮抗試験を行う。試験の
結果、一般式(I)で表される本発明化合物の投与によ
り、MK−801の弁別刺激効果への拮抗作用が認めら
れた。
【0980】実験例5:抗アポモルヒネ作用 実験には雄性ddYマウス(20−30g、4週齢)を
1群15匹として使用した。マウスに本発明化合物を経
口投与して1時間後に、アポモルヒネ0.5mg/kg
アスコルビン酸水溶液を皮下投与し、直ちに1対の赤外
線ビームを装着した内寸25×15×14(高さ)cm
の測定装置内に置いた。観察開始直後から30分後まで
の赤外線ビームの遮断回数を指標として用いた。一般式
(I)で表される本発明化合物はアポモルヒネ誘発運動
量亢進抑制作用を示し、アポモルヒネ誘発運動量亢進を
抑制する50%有効量は10mg/kg以下であった。
【0981】実験例6:条件回避反応抑制作用 床にグリット、中央に直径2.5cmのpoleを備え
た実験箱(30×30×35(高さ)cm)内で、雄性
Wistarラット(250−400g、14−25週
齢)に5秒間の音(条件)刺激に続いて10秒間電気シ
ョック(AC400V、0.6mA)を負荷し、音刺激
提示中にpoleへ登ることによって電気ショックを回
避することを学習させた。条件刺激−電気ショック負荷
は2分間隔で10回繰り返し、安定して80%以上の回
避率を示すようになったラットを1群10匹として本発
明化合物の条件回避反応抑制作用の検討に使用した。本
発明化合物投与後、1、3、5および24時間後に経時
的に条件回避反応を測定し、各時間における本発明化合
物が条件回避反応を抑制する50%有効量を測定した。
試験の結果、一般式(I)で表される本発明化合物の条
件回避反応を抑制する50%有効量は20mg/kg以
下であった。
【0982】実験例7:カタレプシー惹起作用 実験には雄性ddYマウス(20−30g、4週齢)を
1群8匹として使用した。マウスに試験化合物を投与し
て、1、3、5および7時間後に4cmの高さに水平方
向に固定したbarに前肢をかけ、体姿勢が約45度に
なるような姿勢を保持する時間(カタレプシー時間)を
最高30秒まで測定した。試験化合物のカタレプシー惹
起作用の強度は、各投与量での4測定ポイントのカタレ
プシー時間を合計(sum値とする)して、その平均値
が10秒となる投与量を回帰してED10S 値を算出する
ことによって評価した。試験の結果、一般式(I)で表
される本発明化合物のED10S 値は100mg/kg以
上であった。
【0983】実験例8:西洋ワサビペルオキシダーゼに
よる酸化反応における中間体の解析 本発明化合物16mMのジメチルスルホキシド溶液10
μl、5mMジエチレントリアミン5酢酸の50mMホ
スフェート緩衝溶液(pH7.4)100μl、100
mMグルタチオンの50mMホスフェート緩衝溶液(p
H7.4)100μl、50mMホスフェート緩衝液7
50μlおよび5,5−ジメチル−1−ピロリン N−
オキシド1.1μlを混合し、西洋ワサビペルオキシダ
ーゼ(0.5mg/ml)の50mMホスフェート緩衝
溶液(pH7.4)50μlを加え25℃で4.5分間
インキュベーションした。この反応溶液をESRスペク
トル測定装置で測定した。その結果、一般式(I)で表
される本発明化合物は西洋ワサビペルオキシダーゼによ
る酸化反応によってはカチオンラジカル中間体を生成し
なかった。
【0984】上記実験例から、本発明の一般式(I)で
表される化合物、就中一般式(IA)または一般式(I
B)で表される化合物はマウス、ラットなどの実験動物
に対して抗メタンフェタミン作用、抗アポモルヒネ作
用、条件回避反応抑制作用、MK−801誘発神経毒性
阻害作用、MK−801弁別拮抗作用、クロザピン弁別
般化作用などを示したことから、抗精神病薬として有用
であることが示唆された。また、本発明化合物はカタレ
プシー惹起作用などの錐体外路系に与える副作用が少な
いことが示された。さらに一般式(I)で表される化合
物の西洋ワサビペルオキシダーゼによる酸化反応を本化
合物の代謝反応のモデル反応として用い、その反応中間
体をESRスペクトルにより解析したところ、クロザピ
ンが示す顆粒球減少症の原因と考えられるカチオンラジ
カル中間体に相当する反応中間体は検出されなかった。
【0985】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表される化合
物、就中一般式(IA)または一般式(IB)で表され
る化合物は、精神分裂病の陽性症状、陰性症状の双方に
有効で、錐体外路系運動障害等の副作用が少なく、顆粒
球減少症などの重篤な副作用の少ない新規抗精神病薬と
して有用である。また当該化合物はアルツハイマー型痴
呆症、そう鬱病の治療薬としても有用である。また、一
般式(IIA)または(IIB)で表される化合物は、それ
ぞれ一般式(IA)または一般式(IB)で表される化
合物の重要な合成中間体として有用である。本出願は日
本で出願された平成9年特許願第236700号、平成
9年特許願第277771号および平成10年特許願第
165725号を基礎としており、それらの内容は本明
細書に全て包含されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/20 A61P 25/20 25/24 25/24 25/28 25/28 C07D 498/04 116 C07D 498/04 116 513/04 391 513/04 391 (72)発明者 小原 利行 埼玉県入間市小谷田3丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社東京研究所内 (72)発明者 橋本 謙二 埼玉県入間市小谷田3丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社東京研究所内 (72)発明者 藤村 成剛 埼玉県入間市小谷田3丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社東京研究所内 (72)発明者 堀内 秀記 埼玉県入間市小谷田3丁目7番25号 ウェ ルファイド株式会社東京研究所内 (72)発明者 安松 浩 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 ウ ェルファイド株式会社九州研究所内 (72)発明者 木村 是一 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 ウ ェルファイド株式会社九州研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 {式中、Ra 、Rb は同一または異なって水素、アルキ
    ル、シクロアルキル、アシル、アルケニル、アリール、
    ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、ヒドロキシ
    アルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
    ル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、
    アシロキシアルキル、アシルアミノアルキル、ハロゲ
    ン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを示す。または、
    Ra 、Rb は互いに結合して置換基R1 、R2 を有して
    いてもよいシクロヘキセン環を形成することもできる
    (ここで、R1 、R2 は同一または異なって水素、アル
    キル、アルコキシ、ヒドロキシル、またはハロゲンを示
    す)。XはN−R4 (R4 はアルキルを示す)、O、
    S、SOまたはSO2 を示す。ただし、XがS、SOま
    たはSO2 のとき、Ra 、Rb は互いに結合して置換基
    1 、R2 を有していてもよいシクロヘキセン環を形成
    する。環Aはベンゼン環上にアルキル、シクロアルキ
    ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロ
    ゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミ
    ノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルお
    よびシアノから選ばれる同一または異なる置換基を1〜
    4個有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン環を
    示す。R3 は式(1) 、式(2) 、式(3) 、式(26)、式(2
    7)、式(28)、式(29)または式(30)により表される基を示
    す。 【化2】 〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R5 、R6 、R
    7 は同一または異なって、水素、アルキル、シクロアル
    キル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロ
    キシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノ
    アルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルア
    ミノアルキルまたはアルコキシアルキルを示す。aは2
    〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)中、R8 は水素、ア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、
    アラルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキ
    シアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアル
    キル、ジアルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシ
    カルボニルまたはアルコキシアルキルを示す。bは1ま
    たは2を示す。ただし、XがOのとき、R8 がアラルキ
    ルである場合を除く。また、XがOのとき、R8 のアル
    キル、ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルに
    おけるアルキルの炭素数は1〜4である。式(3) 、式(2
    9)中、R9 は水素、アルキル、シクロアルキル、アリー
    ル、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロキシアルキ
    ル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノアルキル、
    モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキ
    ル、アシル、アルコキシカルボニルまたはアルコキシア
    ルキルを示す。〕}により表される縮合チオフェン化合
    物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)が一般式(IA) 【化3】 {式中、XはN−R4 (R4 はアルキルを示す)、O、
    S、SOまたはSO2 を示す。R1 、R2 は同一または
    異なって水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、
    またはハロゲンを示す。環Aはベンゼン環上にアルキ
    ル、シクロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキ
    ル、ハロゲン、ハロゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、
    モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミ
    ノ、ヒドロキシルおよびシアノから選ばれる同一または
    異なる置換基を1〜4個有するか、もしくは置換基を有
    しないベンゼン環を示す。環Bは点線と実線で示される
    結合が単結合として表されるシクロヘキサン環を示す。
    3 は式(1) 、式(2) 、式(3) 、式(26)、式(27)、式(2
    8)、式(29)または式(30)により表される基を示す。 【化4】 〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R5 、R6 、R
    7 は同一または異なって、水素、アルキル、シクロアル
    キル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロ
    キシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノ
    アルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルア
    ミノアルキルまたはアルコキシアルキルを示す。aは2
    〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)中、R8 は水素、ア
    ルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、
    アラルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキ
    シアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアル
    キル、ジアルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシ
    カルボニルまたはアルコキシアルキルを示す。bは1ま
    たは2を示す。式(3) 、式(29)中、R9 は水素、アルキ
    ル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラ
    ルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシア
    ルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキ
    ル、ジアルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシカ
    ルボニルまたはアルコキシアルキルを示す。〕}である
    請求項1記載の縮合チオフェン化合物、その医薬上許容
    される塩またはそれらの水和物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の縮合チオフェン化合物、
    その医薬上許容される塩またはそれらの水和物からなる
    医薬。
  4. 【請求項4】 抗精神病薬である請求項3記載の医薬。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の縮合チオフェン化合物、
    その医薬上許容される塩またはそれらの水和物と医薬上
    許容しうる添加剤からなる医薬組成物。
  6. 【請求項6】 一般式(IIA) 【化5】 (式中、XはN−R4 (R4 はアルキルを示す)、O、
    S、SOまたはSO2 を示す。R1 、R2 は同一または
    異なって水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシルま
    たはハロゲンを示す。環Aはベンゼン環上にアルキル、
    シクロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハ
    ロゲン、ハロゲン化アルキル、ニトロ、アミノ、モノア
    ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、ヒド
    ロキシルおよびシアノから選ばれる同一または異なる置
    換基を1〜4個有するか、もしくは置換基を有しないベ
    ンゼン環を示す。環Bは点線と実線で示される結合が単
    結合として表されるシクロヘキサン環を示す。)により
    表されるベンゾチオフェン化合物。
  7. 【請求項7】 XはOまたはSを示し、 R1 、R2 は同一または異なって水素、ハロゲン、アル
    コキシまたはアルキルを示し、 環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシ、ハロゲ
    ン、ヒドロキシルおよびハロゲン化アルキルから選ばれ
    る同一または異なる置換基を1〜4個有するか、もしく
    は置換基を有しないベンゼン環を示し、 環Bは点線と実線で示される結合が単結合として表され
    るシクロヘキサン環である請求項6記載のベンゾチオフ
    ェン化合物。
  8. 【請求項8】 1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕
    ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼ
    ピン−12(11H)−オン、 1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベ
    ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼピ
    ン−12(11H)−オン、 8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕
    ベンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾオキサゼ
    ピン−12(11H)−オン、 1,2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベンゾチエノ
    〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(1
    1H)−オン、 1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチル−〔1〕ベ
    ンゾチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン
    −12(11H)−オン、および8−フルオロ−1,
    2,3,4−テトラヒドロ−〔1〕ベンゾチエノ〔2,
    3−b〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン−12(11H)
    −オンからなる群より選ばれる請求項6記載のベンゾチ
    オフェン化合物。
  9. 【請求項9】 一般式(I)が一般式(IB) 【化6】 {式中、Ra’、Rb’は同一または異なって水素、ア
    ルキル、シクロアルキル、アシル、アルケニル、アリー
    ル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、ヒドロ
    キシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノア
    ルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキ
    ル、アシロキシアルキル、アシルアミノアルキル、ハロ
    ゲン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを示す。環Aは
    ベンゼン環上にアルキル、シクロアルキル、アルコキ
    シ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキ
    ル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキル
    アミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルおよびシアノから
    選ばれる同一または異なる置換基1〜4個を有するか、
    もしくは置換基を有しないベンゼン環を示す。R3 は式
    (1) 、式(2) 、式(3) 、式(26)、式(27)、式(28)、式(2
    9)または式(30)により表される基を示す。 【化7】 〔式(1) 、式(26)、式(27)、式(30)中、R5 、R6 、R
    7 は同一または異なって、水素、アルキル、シクロアル
    キル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロ
    キシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノ
    アルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルア
    ミノアルキルまたはアルコキシアルキルを示す。aは2
    〜4の整数を示す。式(2) 、式(28)中、R8 は水素、炭
    素数1〜4のアルキル、シクロアルキル、炭素数1〜4
    のヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキ
    ル、アミノアルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジ
    アルキルアミノアルキル、アシル、アルコキシカルボニ
    ルまたは炭素数1〜4のアルキルにアルコキシが置換し
    たアルコキシアルキルを示す。bは1または2を示す。
    式(3) 、式(29)中、R9 は水素、アルキル、シクロアル
    キル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヒドロ
    キシアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アミノ
    アルキル、モノアルキルアミノアルキル、ジアルキルア
    ミノアルキル、アシル、アルコキシカルボニルまたはア
    ルコキシアルキルを示す。〕}である請求項1記載の縮
    合チオフェン化合物、その医薬上許容される塩またはそ
    れらの水和物。
  10. 【請求項10】 Ra’、Rb’が同一または異なって
    水素またはアルキルを示し、 環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシ、ハロゲン
    およびハロゲン化アルキルから選ばれる同一または異な
    る置換基1〜4個を有するか、もしくは置換基を有しな
    いベンゼン環を示し、 R3 が式(2)で表される基を示し、ここでR8 はヒドロ
    キシアルコキシアルキル、メチルまたはエチルを示し、
    bは1である請求項9記載の縮合チオフェン化合物、そ
    の医薬上許容される塩またはそれらの水和物。
  11. 【請求項11】 Ra’がアルキルを示し、 Rb’が水素またはアルキルを示し、 環Aはベンゼン環上にアルキル、アルコキシおよびハロ
    ゲンから選ばれる置換基1個を有するか、もしくは置換
    基を有しないベンゼン環を示し、 R3 が式(2)で表される基を示し、ここでR8 がメチル
    を示し、bは1である請求項9記載の縮合チオフェン化
    合物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物。
  12. 【請求項12】 2−メチル−4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
    ズオキサゼピン、 2−エチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)
    チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン、 2,8−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
    イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
    ピン、 8−メトキシ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジ
    ン−1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズ
    オキサゼピン、 2,6−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
    イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
    ピン、 2,9−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
    イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
    ピン、 2,3−ジメチル−4−(4−メチルピペラジン−1−
    イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼ
    ピン、 8−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルピペラジン
    −1−イル)チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオ
    キサゼピン、および8−フルオロ−2−メチル−4−
    (4−メチルピペラジン−1−イル)チエノ〔2,3−
    b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピンからなる群より選ば
    れる請求項9記載の縮合チオフェン化合物、その医薬上
    許容される塩またはそれらの水和物。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の縮合チオフェン化合
    物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物から
    なる医薬。
  14. 【請求項14】 抗精神病薬である請求項13記載の医
    薬。
  15. 【請求項15】 請求項9記載の縮合チオフェン化合
    物、その医薬上許容される塩またはそれらの水和物と医
    薬上許容しうる添加剤からなる医薬組成物。
  16. 【請求項16】 一般式(IIB) 【化8】 (式中、Ra’、Rb’は同一または異なって水素、ア
    ルキル、シクロアルキル、アシル、アルケニル、アリー
    ル、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシ、ヒドロ
    キシアルキル、アミノアルキル、モノアルキルアミノア
    ルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキ
    ル、アシロキシアルキル、アシルアミノアルキル、ハロ
    ゲン、ハロゲン化アルキルまたはニトロを示す。環Aは
    ベンゼン環上にアルキル、シクロアルキル、アルコキ
    シ、アルコキシアルキル、ハロゲン、ハロゲン化アルキ
    ル、ニトロ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキル
    アミノ、アシルアミノ、ヒドロキシルおよびシアノから
    選ばれる同一または異なる置換基1〜4個を有するか、
    もしくは置換基を有しないベンゼン環を示す。)により
    表されるチエノベンズオキサゼピノン化合物。
  17. 【請求項17】 Ra’、Rb’が同一または異なって
    水素またはアルキルを示し、環Aはベンゼン環上にアル
    キル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシルおよびハロ
    ゲン化アルキルから選ばれる同一または異なる置換基1
    〜4個を有するか、もしくは置換基を有しないベンゼン
    環である請求項16記載のチエノベンズオキサゼピノン
    化合物。
  18. 【請求項18】 2−メチルチエノ〔2,3−b〕
    〔1,5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、 2,3−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
    ズオキサゼピン−4(5H)−オン、 2,8−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
    ズオキサゼピン−4(5H)−オン、 8−クロロ−2メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕
    ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、 8−フルオロ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
    5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、 8−メトキシ−2−メチルチエノ〔2,3−b〕〔1,
    5〕ベンズオキサゼピン−4(5H)−オン、 2,6−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
    ズオキサゼピン−4(5H)−オン、 2,9−ジメチルチエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベン
    ズオキサゼピン−4(5H)−オン、および2−エチル
    チエノ〔2,3−b〕〔1,5〕ベンズオキサゼピン−
    4(5H)−オンよりなる群より選ばれる請求項16記
    載のチエノベンズオキサゼピノン化合物。
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