JP2001072658A - アミド化合物の製造方法 - Google Patents

アミド化合物の製造方法

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隆彦 武脇
Yuji Kawaragi
裕二 河原木
Makoto Tezuka
真 手塚
Mitsuharu Kobayashi
光治 小林
Toru Setoyama
亨 瀬戸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高転化率、高収率でアミド化合物を製造する
方法を提供する。 【解決手段】 オキシム化合物を液相中でベックマン転
位反応を行う事によりアミド化合物を製造する方法にお
いて、予め酸を含む水溶液で処理したゼオライトであっ
て、Si/M(Mはゼオライトの骨格を構成する周期表
の第3〜14族から選ばれるSi及びC(炭素)以外の
全ての原子)比が2000以下のゼオライトを触媒とし
て使用する事を特徴とするアミド化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオキシム化合物を液
相中でベックマン転位反応を行う事によりアミド化合物
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ε−カプロラクタムは、通常、シクロヘ
キサノンオキシムのベックマン転位反応により製造され
る。かかるベックマン転位反応は、現在、工業的には濃
硫酸または発煙硫酸のような強酸を用いた液相反応が採
用されている。しかしながら、かかる方法では、ε−カ
プロラクタムの分離のために、通常、硫酸をアンモニア
で中和する必要があり、多量の硫安が副生する等の問題
がある。
【0003】そこで、硫酸を使用しないベックマン転位
反応に関し、種々の検討が行なわれてきた。その有力な
方法として、気相で固体酸触媒の存在下で、ベックマン
転位反応を行う方法が考えられる。固体酸触媒として
は、例えば、シリカ−アルミナ触媒(英国特許No.8
81,927)、固体リン酸触媒(英国特許No.88
1,276)、チタニア−ポリア触媒(特公昭46−1
2125)、ホウ素系触媒(独国特許No.1092
0、“Applied Catalysls”vol.
29,p−107(1987年))、含水酸化ニオブ触
媒(特開昭60−44039)、高シリカ型ゼオライト
触媒(“触媒”vol.31,No.2,p−136)
1989年))等が提案されている。また、含水酸化タ
ンタルがベックマン転位反応の優れた固体酸触媒として
利用できることも報告されている(特開昭63−519
45)。しかし、これらの気相反応では高温を必要と
し、触媒の劣化等の問題がある。
【0004】比較的反応条件が温和である液相における
ベックマン転位反応としては、N,N−ジメチルホルム
アミドとクロルスルホン酸の反応で得られるイオン対
(ビスマイヤー錯体)を触媒とする方法(M.A.Ki
ra and Y.M.Shaker,Egypt.
J.Chem.,16,55(1990))、シクロヘ
キサノンオキシムをヘプタン溶媒中でリン酸を用いて転
位させる方法(特開昭62−149665号公報)、強
酸またはその誘導体の存在下、過レニウム酸塩を触媒と
してオキシム化合物を転位させる方法(特開平5−51
366号公報)が提案されている。しかし、これらの液
相反応では均一系の反応のため触媒の分離等の操作に特
殊な技術を要するため、固体触媒を用いた液相反応がよ
り好ましい。一方、固体触媒であるゼオライトを用いて
液相反応を行う方法としては、ゼオライトベータを用い
る方法が提案されている(Jounal Of Cat
alysis、177、267−272、(199
8))。ここでは、予め酸処理してSi/Al比が40
00以上のゼオライトを使用することが記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、上述した固
体酸触媒を用いた気相でベックマン転位反応を行う方法
が提案されているが、この方法では、熱分解、重合等の
副反応が起こりやすく、アミン類、アミド類、シアン類
及びタール状高沸点物等の副生物の分離も煩雑となり、
充分な収率でε−カプロラクタムが得られにくい。ま
た、触媒成分の経時的な揮散等の原因による活性低下が
著しいという問題もあった。また、上述した均一系の液
相におけるベックマン転位反応を行う方法では、酸を共
存させているため、生成したε−カプロラクタムのオリ
ゴマー化、ポリマー化がおこったり、反応後、アルカリ
での中和工程を必要としたり、大量の触媒を必要とする
という問題や、装置の腐食の問題もある。更に、ゼオラ
イトベータを用いて液相反応を行う方法は、カプロラク
タムの生成効率が小さいという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述した問
題点について鋭意検討した結果、予め酸を含む水溶液で
処理したゼオライトであって、Si/M(Mはゼオライ
トの骨格を構成する周期表の第3〜14族から選ばれる
Si及びC(炭素)以外の全ての原子)比が特定の範囲
内のゼオライトを触媒として使用する事により、液相中
でのベックマン転位反応を効率よく進行させる事を見い
だし、本発明に到達した。即ち、本発明の要旨は、オキ
シム化合物を液相中でベックマン転位反応を行う事によ
りアミド化合物を製造する方法において、予め酸を含む
水溶液で処理したゼオライトであって、Si/M(Mは
ゼオライトの骨格を構成する周期表の第3〜14族から
選ばれるSi及びC(炭素)以外の全ての原子)比が2
000以下のゼオライトを触媒として使用する事を特徴
とするアミド化合物の製造方法、に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明において、酸を含む水溶液での処理に用い
るゼオライトは10員環以上の細孔構造を持つゼオライ
トである。例えば、International Ze
olite Asociation(IZA)が定めた
ゼオライト構造のコード記号で示すところのAFI、*
BEA、FAU、LTL、MOR、MTW、OFF、E
UO、FER、MEL、MFI、MTT、MWW、NE
S、CON、VET、CFI等の構造を持つゼオライト
があげられる。好ましいゼオライト構造としては12員
環以上を含む細孔構造を持つものであり、例えば*BE
A、FAU、MOR、MTW、CON、VET、CFI
等があげられる。
【0008】この本発明の処理に用いるゼオライトの骨
格を構成する周期表の第3〜14族から選ばれるSi及
びC(炭素)以外の原子Mとしては、Al、B、Ga、
Ti、Zn、Zr、V、Nb、Fe、Sn等の元素があ
げられ、好ましくは、Al、B、Ga、Zn等の周期律
表の第12及び13族から選ばれる元素である。Si/
M比は4以上100以下のものが好ましく、5以上のも
のがより好ましい。これらのゼオライトは公知の方法に
より製造する事ができる。
【0009】本発明の処理に用いる水溶液中に含まれる
酸としては、硫酸、硝酸、塩酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、トリフルオロ酢酸等のカルボン酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラートルエンス
ルホン酸の有機スルホン酸類などが用いられる。好まし
くは、硝酸、塩酸、ギ酸、酢酸である。処理の条件は、
ゼオライトの種類、酸の種類により異なるため、規定し
にくいが、酸の濃度があまりに高すぎたり、処理温度が
あまりに高すぎると、ゼオライトの構造が壊れたりして
好ましくない。また、酸の濃度があまりにも低すぎる場
合や、処理温度があまりにも低すぎる場合も、処理の効
果が十分でなく好ましくない。したがって、酸の濃度
は、0.001〜30mol/lの範囲、好ましくは
0.005〜20mol/lの範囲、さらに好ましくは
0.01〜10mol/lの範囲で使用される。処理の
温度は40℃から還流温度が好ましい。処理の時間は1
0分から100時間が好ましい。またこの処理はゼオラ
イト細孔内にテンプレートが存在している時に行っても
良いし、テンプレートを焼成等により除去した後に行っ
ても良い。
【0010】本発明において、上述した処理を行った後
のゼオライトのSi/M比は2000以下であり、処理
後のSi/M比が2000を越えるようなほとんどシリ
カしか含まないような状態のものは好ましくない。さら
に好ましくはSi/M比が1500以下のものが好まし
い。酸処理の形態としては、固定床、流通床、懸濁床の
いずれでもよい。またバッチ形式で行う場合は、処理工
程を2回以上繰り返しても良い。
【0011】この触媒は通常、プロトン交換型(H型)
が用いられるが、その一部がNa,K、Li等のアルカ
リ元素、Mg、Ca、Sr等のアルカリ土類元素、L
a、Ce等の希土類元素、Fe、Co、Ni、Ru、P
d、Pt等の8族元素から選ばれた少なくとも一種のカ
チオンで交換されてもよい。なお、ゼオライトの使用さ
れる形態はいかなるものでもよく、粉末状、顆粒状等の
ものが使用できる。また、担体あるいはバインダーとし
てアルミナ、シリカ、チタニア等を使用する事もでき
る。上述した処理後のゼオライトは、通常乾燥し、必要
に応じて焼成することにより、オキシム化合物のベック
マン転位反応の触媒として使用することができる。乾燥
温度としては、通常50〜200℃、好ましくは80〜
150℃であり、焼成を行う場合の温度は、通常400
〜600℃、好ましくは450〜550℃である。
【0012】本発明におけるベックマン転位反応の反応
条件はとくに規定しないが、反応温度は0℃から250
℃、好ましくは60℃から200℃で行われる。原料オ
キシム化合物に対するゼオライトの触媒の重量比は、通
常0.001〜200、好ましくは0.05〜20であ
る。好ましい本反応の反応形式、滞留時間等は特に規定
されるものではない。たとえば、反応の形態としては、
固定床、流通床、懸濁床のいずれでもよい。またバッチ
反応の場合には滞留時間は通常0.1時間から24時間
程度にすることができる。連続反応の場合も、滞留時間
を0.01時間から24時間程度でおこなうことができ
る。中でも、工業的には連続流通反応形式を用いるのが
好ましい。
【0013】本発明におけるベックマン転位反応で使用
される原料のオキシム化合物は何ら制限されることなく
公知のオキシム化合物に適用される。オキシム化合物と
して具体的には、シクロヘキサノンオキシム、シクロペ
ンタノンオキシム、シクロドデカノンオキシム、アセト
ンオキシム、2ーブタノンオキシム、アセトフェノンオ
キシム、ベンゾフェノンオキシム、4′−ヒドロキシア
セトフェノンオキシム等が挙げられる。なかでもシクロ
ヘキサノンオキシム、シクロペンタノンオキシム、シク
ロドデカノンオキシム等の環状オキシム化合物に好まし
く適用される。
【0014】本発明の中のオキシムのベックマン転位
は、溶媒の存在下で行うこともできる。溶媒は特に限定
されないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、
シクロヘキサノール、オクタノール等のアルコール、
1,2,3−トリクロロプロパン、テトラクロルエチレ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、1,2−ジ
クロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素、シクロヘ
キサン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、モノクロロベ
ンゼン、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、スクアラ
ン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N,N′,N′−テトラメチル尿素等のアミド
類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシ
ド類、アセトニトリル、プロパンニトリル、ベンゾニト
リル等のニトリル類、酢酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、エナント酸メチル、リノール酸メチル、ステアリン
酸メチル等のエステル類が用いられる。中でもベンゾニ
トリル、アセトニトリル、アジポニトリル等、シアノ基
を有する化合物を溶媒として用いた時収率が向上し特に
好ましい。溶媒の使用量としては特に限定はされない
が、オキシム化合物に対して通常1重量倍から1000
0重量倍の量が用いられる。
【0015】上記溶媒を用いた反応系に、溶媒とは異る
シアノ基を有する化合物を共存させると、アミド化合物
の収率が向上するという点で好ましい。このシアノ基を
有する化合物としては、ベンゾニトリル、アセトニトリ
ル、アジポニトリルが好ましい。ニトリル化合物はオキ
シム化合物に対して0.1モル%以上共存させることが
好ましい。
【0016】
【実施例】本発明を実施例を挙げて具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 [実施例1]テンプレートとして109.4gの35%
テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液と水10
8.9gを混合し、この溶液に、0.84gの水酸化リ
チウム1水和物と2.63gの酢酸亜鉛2水和物を加え
て溶解させる。これに40wt%コロイダルシリカ(デ
ュポン社製:ルドックスHS−40)の60gを加え、
2時間攪拌する。この溶液をテフロン(登録商標)ビー
カー付きオートクレーブに入れ、150℃4日間加熱
し、水熱合成を行った。その後、濾過、水洗、乾燥し
た。これの粉末X線回折を測定すると、ベータ型の構造
のゼオライトである事がわかった。また、元素分析か
ら、このゼオライトの骨格を構成する珪素と亜鉛の比、
Si/Zn比は18であった。このゼオライト1gを酢
酸60mlと水100mlを入れた0.5lのフラスコ
に入れ、60℃10時間、攪拌しながら加熱し、濾過、
水洗を行った。この操作を3回繰り返した。その後、濾
過、水洗、乾燥した。その後、空気気流下、550℃4
時間の焼成を行った。このゼオライトのSi/Zn比は
450であった。フラスコに15mlの脱水ベンゾニト
リルに溶解したシクロヘキサノンオキシム102mg
(0.901mmol)を仕込んだ。次に上記の触媒を
100mg添加し、130℃で3時間反応した。反応後
の反応液をガスクロマトグラフィーで分析した。オキシ
ム転化率46%、ε−カプロラクタムの収率は33%で
あった。
【0017】[比較例1]実施例1において水熱合成し
たゼオライトを酢酸水溶液で処理せずに、空気気流下、
550℃4時間の焼成を行った。その後、アンモニウム
型に交換するため、このゼオライト10gを1M硝酸ア
ンモニウム水溶液100mlに加え、80℃2時間攪拌
した。その後、濾過、乾燥した。このイオン交換操作を
2回繰り返した。最後にプロトン型にするため、空気気
流下、500℃2時間焼成した。フラスコに15mlの
脱水ベンゾニトリルに溶解したシクロヘキサノンオキシ
ム102mg(0.901mmol)を仕込んだ。次に
上記の触媒を100mg添加し、130℃で3時間反応
した。反応後の反応液をガスクロマトグラフィーで分析
した。オキシム転化率39%、ε−カプロラクタムの収
率は15%であった。
【0018】[比較例2]実施例1において水熱合成し
たゼオライト1gを酢酸60mlと水100mlを入れ
た0.5lのオートクレーブに入れ、150℃24時
間、静置状態で加熱し、濾過、水洗、乾燥した。その
後、空気気流下、550℃4時間の焼成を行った。この
ゼオライトのSi/Zn比は2500であった。フラス
コに15mlの脱水ベンゾニトリルに溶解したシクロヘ
キサノンオキシム102mg(0.901mmol)を
仕込んだ。次に上記の触媒を100mg添加し、130
℃で3時間反応した。反応後の反応液をガスクロマトグ
ラフィーで分析した。オキシム転化率25%、ε−カプ
ロラクタムの収率は16%であった。
【0019】[実施例2]東ソー社製FAU型ゼオライ
トHSZ−350HUA(元素分析の結果、Si/Al
比は4.4であった。)5gを酢酸25mlと水75m
lを入れた0.5リットルのフラスコに入れ、60℃2
時間、攪拌しながら加熱した。これを2回繰り返した。
その後、濾過、水洗、乾燥した。その後、空気気流下、
550℃4時間の焼成を行った。この処理後のゼオライ
トのSi/Al比は7.2であった。フラスコに10m
lの脱水ベンゾニトリルに溶解したシクロヘキサノンオ
キシム102mg(0.901mmol)を仕込んだ。
次に上記の触媒を500mg添加し、170℃で0.5
時間反応した。反応後の反応液をガスクロマトグラフィ
ーで分析した。オキシム転化率95%、ε−カプロラク
タムの収率は69%であった。
【0020】
【発明の効果】本発明のオキシム化合物を液相中でベッ
クマン転位反応を行う事によりアミド化合物を製造する
方法において、ゼオライトを酸を含む水溶液で処理し、
Si/M(Mはゼオライトの骨格を構成するSi以外の
ヘテロ原子)比が2000以下のものを触媒として、オ
キシム化合物を液相中でベックマン転位反応を行う事に
より、効率良く、アミド化合物を製造する事が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 223/10 C07D 223/10 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 手塚 真 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 小林 光治 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 瀬戸山 亨 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキシム化合物を液相中でベックマン転
    位反応を行う事によりアミド化合物を製造する方法にお
    いて、予め酸を含む水溶液で処理したゼオライトであっ
    て、Si/M(Mはゼオライトの骨格を構成する周期表
    の第3〜14族から選ばれるSi及びC(炭素)以外の
    全ての原子)比が2000以下のゼオライトを触媒とし
    て使用する事を特徴とするアミド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸を含む水溶液で処理する前のゼオライ
    トのSi/M(Mはゼオライトの骨格を構成する周期表
    の第3〜14族から選ばれるSi及びC(炭素)以外の
    全ての原子)比が4以上である事を特徴とする請求項1
    に記載のアミド化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸を含む水溶液で処理する前のゼオライ
    トのSi/M比が5以上であることを特徴とする請求項
    2に記載のアミド化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 シアノ基を有する化合物の存在下に反応
    を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のアミド化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 オキシムがシクロヘキサノンオキシムで
    あり、アミドがε−カプロラクタムであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のアミド化合物の製
    造方法。
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