JP2001072449A - 溶融スラグの冷却固化方法及びその装置 - Google Patents

溶融スラグの冷却固化方法及びその装置

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JP2001072449A
JP2001072449A JP24606599A JP24606599A JP2001072449A JP 2001072449 A JP2001072449 A JP 2001072449A JP 24606599 A JP24606599 A JP 24606599A JP 24606599 A JP24606599 A JP 24606599A JP 2001072449 A JP2001072449 A JP 2001072449A
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Kazuya Yabuta
和哉 藪田
Toyokazu Teramoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却されたスラグが容易に剥離され、処理能
力が大きい、溶融スラグの冷却固化方法及びその装置を
提供すること。 【解決手段】 冷却可能に構成された円筒状回転体の外
周面上に溶融スラグを供給して冷却する装置であって、
一対の水冷ドラム10a,10bが外周面を接して水平
に配置され、この一対の水冷ドラム10a,10bが何
れも外周面を接した箇所が上方に向かう方向に回転する
ように構成され、この水冷ドラム10a,10bが回転
数を調節可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみなどの廃棄
物焼却残渣を溶融処理した際に排出される溶融スラグや
製鉄所で発生する高炉スラグなどの溶融スラグを冷却・
固化する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所においては、発生する溶融スラグ
の多くがスラグ置き場へ搬送されて徐冷され、固化され
ているが、一部の溶融スラグについては、水中に投入し
て直接冷却する急冷処理がなされている。又、廃棄物の
溶融処理施設においても、製鉄所の場合と同様に、溶融
スラグを自然冷却する徐冷又は水中に投入して直接冷却
する急冷処理が行われている。
【0003】溶融スラグの急冷処理においては、上記の
ような直接冷却の他に、間接冷却による試みがなされて
いる。この間接冷却による急冷法については、冷却され
た金属体の上に溶融スラグを供給して冷却する技術の提
案がなされており、その利点として、水分を含まないス
ラグが得られるため、セメント原料などに供する場合に
乾燥処理を必要としないこと、溶融スラグの熱回収が可
能であると言うことなどが挙げられている。そして、さ
らに、廃棄物の溶融処理施設においては、間接冷却によ
る急冷処理を行うことによって、溶融スラグの冷却・固
化処理に要する敷地面積を大幅に縮小することができる
と言う利点が付加される。
【0004】上記の間接冷却による急冷処理について
は、種々の技術が提案されているが、そのうち、冷却さ
れた回転体の上に溶融スラグを供給して冷却する方式の
技術がある。この技術においては、冷却されたロールや
ドラムなどの円筒状回転体の外周面上に溶融スラグを供
給して付着させ、冷却・固化されたスラグを剥離して排
出する操作が行われる。このような技術としては、例え
ば、特開平10−287453号公報、特開昭60−2
64349号公報、特公昭61−8912号公報に開示
された装置が示されている。
【0005】特開平10−287453号公報に記載さ
れている装置は、複数の水冷ロールが外周面を接して配
置されたものであって、廃棄物などの溶融炉から発生す
る溶融スラグを上記の水冷ロールの上に落下させ、複数
の水冷ロール上を順次転送しながら冷却・造粒する構成
になっている。
【0006】特開昭60−264349号公報に記載さ
れている装置は、冷却された2基のロールが水平方向に
間隔をあけて配置されており、2基のロールの間に溶融
スラグを供給するようになっている。この装置によれ
ば、2基のロールが互いに下側に向かって噛み合う状態
になるように反対方向に回転し、スラグが圧延されて下
方へ押し出される。次いで、押し出されたスラグは冷却
パネルの間を通過して再度冷却された後、破砕される。
【0007】又、特公昭61−8912号公報に記載さ
れている装置は、冷却された2基のドラムが外周面を接
して水平に配置されており、2基のドラムの間に溶融ス
ラグを供給するようになっている。この装置によれば、
2基のドラムが互いに付着した溶融スラグを上側へ持ち
上げるように反対方向に回転し、付着したスラグはドラ
ムの下端部に設けられたピンチロールで押圧され、さら
にカッターにより掻き取られて排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術においては、次のような問題点がある。
【0009】特開平10−287453号公報に記載さ
れている装置においては、溶融スラグを冷却する際に、
同時に粒状化する構成になっているので、溶融スラグを
滴下するように供給しなければならない。このため、水
冷ロールの外周面が冷却面として活用される度合いが非
常に小さく、装置の処理能力が小さい。
【0010】特開昭60−264349号公報に記載さ
れている装置においては、2基のロールの間隙からスラ
グが圧延されて下方へ押し出されるので、水冷ロールの
冷却面が最大でも外周面の1/4周分(90°分)であ
り、ロールの外周面が冷却面として活用される度合いが
小さい。
【0011】又、2基のロールの間隙からほぼ一定量の
スラグが押し出されるので、押し出される溶融スラグ量
に相当する量の溶融スラグが供給されるように、溶融ス
ラグの供給量を精度よく制御しなければならない。しか
し、温度が極めて高く、或いはスラグの種類によっては
粘性が非常に高い、溶融スラグの流量を精度よく制御す
ることは困難である。
【0012】又、特公昭61−8912号公報に記載さ
れている装置においては、ドラムに付着して冷却・固化
したスラグをピンチロールやカッターなどを使用して剥
離しなければならないので、ドラムの外周面に疵が発生
しやすい。そして、外周面に疵があるドラムを使用する
と、ドラムに付着したスラグが更に剥離しにくくなる。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決し、冷却さ
れたスラグが容易に剥離され、処理能力が大きい、溶融
スラグの冷却固化方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題は次の発明に
より解決される。
【0015】第1の発明に係る溶融スラグの冷却固化方
法は、冷却されている円筒状回転体の外周面上に溶融ス
ラグを供給して付着させ、冷却されたスラグを剥離して
排出する溶融スラグの冷却固化方法において、円筒状回
転体に付着したスラグが離脱点に達した時点で、そのス
ラグを可塑性を有する状態に保持しながら剥離させるこ
とを特徴としている。
【0016】円筒状回転体を用いる溶融スラグの冷却・
固化処理において、円筒状回転体からのスラグの剥離が
容易であることが、安定操業を行うための条件の一つで
ある。そこで、本発明者らが、円筒状回転体に付着した
スラグを容易に剥離させる条件を見出すために種々の試
験を行った結果、次のような知見を得た。すなわち、ス
ラグが十分に冷却されておらず、未だ可塑性を有する状
態においては、冷却された金属体とスラグとの付着度合
いは非常に小さい。そして、スラグが可塑性を有する状
態で付着している円筒状回転体を回転させ、スラグを離
脱点に到達させると、付着していたスラグはたやすく剥
離する。
【0017】第2の発明に係る溶融スラグの冷却固化方
法は、冷却されている円筒状回転体の外周面上に溶融ス
ラグを供給して付着させ、冷却されたスラグを剥離して
排出する溶融スラグの冷却固化方法において、円筒状回
転体に付着したスラグの外面の温度をそのスラグの溶流
点未満でガラス転移点を超える範囲に保持しながら剥離
させることを特徴としている。
【0018】上記溶流点とは、JIS(K2151)に
規定された方法によって測定される温度であって、現象
的には、固体スラグを加熱して昇温させたときに、最初
に溶融・流動が始まる温度を指すものとする。なお、こ
の温度状態におけるスラグの粘度は105poise程度であ
ると言われている。
【0019】本発明においては、円筒状回転体に付着し
たスラグを可塑性を有する状態に保持するために、付着
したスラグの外面の温度をそのスラグの溶流点未満でか
つガラス転移点を超える範囲に保持し、スラグを冷却不
十分の状態にする。スラグの温度がガラス転移点を超え
る範囲であれば、スラグは可塑性を有する状態に保た
れ、又、スラグの温度が溶流点未満であれば、スラグが
帯状に成形された状態に保たれる。なお、溶融スラグは
発生源や被処理物の種類によって組成が異なるので、溶
流点及びガラス転移点については、その組成における値
を用いる必要がある。
【0020】付着したスラグの温度管理はスラグの組成
によって異なるが、上限温度が1200〜1350℃程
度の範囲、下限温度が600〜1000℃程度の範囲に
設定される。
【0021】第3の発明に係る溶融スラグの冷却固化装
置は、冷却可能に構成された円筒状回転体の外周面上に
溶融スラグを供給して冷却する溶融スラグの冷却固化装
置において、冷却可能に構成された一対の円筒状回転体
が外周面を接して水平に配置され、この一対の円筒状回
転体が何れも外周面を接した箇所が上方に向かう方向に
回転するように構成され、この円筒状回転体が回転数を
調節可能に構成されたことを特徴としている。
【0022】本発明においては、一対の円筒状回転体が
何れも外周面を接した箇所が、朝顔の外形を描くよう
に、上方に向かって回転するので、円筒状回転体に付着
したスラグは上昇して外側へ移動し、次いで、下降して
上記の外周面を接した箇所と同じ高さの位置(以下、離
脱点と言う)に達する。この位置において、スラグが可
塑性を有する温度に保持されていれば、円筒状回転体上
に形成されている帯状のスラグは自重によって円筒状回
転体から自然剥離し、垂れ下がって下降する。もしも、
スラグの温度が可塑性を有する温度を下回っている場合
には、帯状のスラグが円筒状回転体の曲率に合わせた形
状に固化して付着し、上記のような自然剥離が行われな
くなる。このため、離脱点におけるスラグが可塑性を有
する温度に保つために、円筒状回転体の回転数を変えて
冷却量を調節する。
【0023】又、本発明においては、上記のように、外
周面を接して配置された一対の円筒状回転体を上方に向
かって回転させ、円筒状回転体に付着したスラグを順次
排出させるので、排出されるスラグの厚さが変動しても
よい。このため、溶融スラグの供給量の変動が許容され
る。
【0024】第4の発明に係る溶融スラグの冷却固化装
置は、第二の発明において、円筒状回転体に付着してい
るスラグの表面温度を測定するための温度計が設けら
れ、この温度計の測定値に基づいて円筒状回転体の回転
数を制御することが可能に構成されたことを特徴として
いる。
【0025】スラグの表面温度を測定し、この値に基づ
いて円筒状回転体の回転数を制御することにより、スラ
グの冷却量を調節することができるので、スラグを可塑
性を有する状態に保持しながら自然剥離させることがで
きる。
【0026】第5の発明に係る溶融スラグの冷却固化装
置は、第二の発明において、円筒状回転体から剥離した
スラグに冷却流体を噴霧する冷却流体吹き付け装置が設
けられたことを特徴としている。
【0027】本発明においては、冷却された円筒状回転
体による間接冷却と冷却流体の吹き付けによる直接冷却
の2方式によってスラグの冷却が行われる。すなわち、
溶融スラグを冷却された円筒状回転体に付着させて冷却
し、次いで、剥離したスラグに冷却流体を吹き付けて冷
却する2段階の冷却処理が行われる。最初の冷却段階に
おいては、円筒状回転体に付着したスラグを可塑性を有
する状態で剥離させるので、スラグは未だ冷却不十分の
状態である。このため、次の冷却段階において、円筒状
回転体から自然剥離して垂れ下がっている帯状のスラグ
に、水あるいは空気などの冷却流体を吹き付けて冷却
し、スラグを固化させる。この冷却は直接冷却であり、
冷却効率が非常によいので、少量の冷却流体を吹き付け
るだけでスラグの温度を大幅に低下させることができ
る。又、この冷却における冷却量の調節は冷却流体の流
量変更によって行われ、冷却流体の流量を変えるだけで
冷却量を大幅に変化させることができる。このため、円
筒状回転体から剥離してきたスラグの温度が大幅に変動
しても、スラグを所定温度まで容易に降下させることが
できる。上記のように、本発明は冷却された円筒状回転
体により帯状のスラグを形成させる間接冷却と冷却流体
の吹き付けによる直接冷却よりなる2方式が組み合わせ
られた構成になっているので、溶融スラグの供給量が変
動して冷却不十分の度合いが大きい帯状のスラグが剥離
してきても、これを冷却して固化させることができ、負
荷変動に対処することができる。
【0028】第6の発明に係る溶融スラグの冷却固化装
置は、第二の発明において、円筒状回転体から剥離した
スラグに冷却流体を噴霧する冷却流体吹き付け装置が設
けられ、円筒状回転体に付着しているスラグの表面温度
を測定するための温度計が設けられ、この温度計の測定
値に基づいて、円筒状回転体の回転数制御及び/又は冷
却流体の吹き付け流量を制御することが可能に構成され
たことを特徴としている。
【0029】円筒状回転体に付着したスラグの温度を測
定し、この値に基づいて円筒状回転体の回転数を制御す
ることにより、円筒状回転体から剥離するスラグの可塑
性を保ち、かつその温度変動を小さくすることができ
る。又、円筒状回転体に付着したスラグの温度に基づい
て冷却流体の流量を制御することにより、スラグを確実
に固化させることができ、装置の小型化を図ることがで
きる。
【0030】第7の発明に係る溶融スラグの冷却固化装
置は、第二〜第五の何れかの発明において、円筒状回転
体の下方に円筒状回転体から剥離したスラグを破砕する
ための破砕機が設けられたことを特徴としている。
【0031】本発明においては、円筒状回転体の下方に
破砕機が設けられているので、垂れ下がって降下する冷
却・固化スラグを搬送機へ送るまでの間に破砕処理をす
ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明の装置に係る実施の
形態の一例を示す図である。この実施の形態において
は、冷却可能に構成された円筒状回転体の一つとして水
冷ドラムが使用される。図1において、10a,10b
は溶融スラグを付着させて冷却するための金属製の水冷
ドラムである。又、40は溶融炉の出湯口に接続された
スラグ樋、50はスラグ樋40から供給された溶融スラ
グ、51は水冷ドラム10a,10bに付着したスラグ
を示す。
【0033】水冷ドラム10a,10bの内部には冷却
水の配管が組み込まれており、内壁を冷却するためのス
プレーノズルが多数設けられている。又、内部の下半分
の部分にはスプレーノズルから噴射された水が滞留する
ようになっており、下部においても冷却される構造にな
っている。回転軸11a,11bには冷却水の供給、排
水のための流路がそれぞれ設けられている。この2基の
水冷ドラム10a,10bは互いに外周面を接して水平
に配置されおり、図中に矢印で示すように、互いに反対
方向に回転し、何れも外周面を接した箇所が上方に向か
って上昇する方向に回転する。12は2基の水冷ドラム
10a,10bの間に溶融スラグを貯えるための堰板で
あり、水冷ドラム10a,10bの両端部の外周面に接
して設けられている。
【0034】13は水冷ドラム10a,10bに付着し
たスラグの表面温度を測定するための赤外線温度計であ
る。この温度計13は離脱点Fの付近におけるスラグの
温度測定が可能な位置に配置されている。なお、温度計
13は一方の水冷ドラム10a側にしか配置されていな
いが、2基の水冷ドラム10a,10bに付着するスラ
グの量はほぼ同じであり、又、冷却量もほぼ同じである
ので、2基の水冷ドラム10a,10bに付着するスラ
グの温度はほぼ同じであるものと見なすことができる。
【0035】14a,14bは水冷ドラムから剥離した
スラグ52に冷却流体を噴霧して冷却するための冷却流
体吹き付け装置である。冷却流体としては、水、空気な
どを使用することができるが、この実施の形態において
は、水が使用される。15a,15bは流量計、16
a,16bは水を微細化して吹き付けるスプレーノズル
である。
【0036】17は制御器である。制御器17は温度計
13から送られる温度信号に基づいて、水冷ドラム10
a,10bに付着したスラグ51の温度が所定の範囲に
収まるように、水冷ドラム10a,10bの駆動部(図
示せず)へ信号を送り、水冷ドラム10a,10bの回
転数の増減させる。又、制御器17は温度計13から送
られる温度信号に基づいて、水冷ドラムから剥離したス
ラグ52の温度が所定の範囲に収まるように、冷却流体
吹き付け装置の流量計15a,15bへ信号を送り、噴
霧する水の流量を制御する。
【0037】18a,18bは水冷ドラム10a,10
bの下方に設けられた破砕機である。この実施の形態に
おいては、ジョークラッシャーが用いられ、水噴霧によ
り冷却されて固化したスラグ53を破砕する。
【0038】19は破砕されたスラグ54を篩い分け処
理、摩砕処理(丸み付け)などを行う工程へ搬送するた
めのコンベアである。
【0039】上記の構成による装置により溶融スラグの
冷却・固化する処理は次のように行われる。
【0040】溶融スラグ50をスラグ樋40から2基の
水冷ドラム10a,10bの間へ供給し、水冷ドラム1
0a,10bを回転させると、その付近のスラグが冷却
されて水冷ドラムに付着する。付着したスラグは上昇
し、次いで、外側へ移動して下降する。水冷ドラム10
a,10bに付着したスラグ51は温度計13によって
その表面温度が測定されており、この温度測定値に基づ
いて、付着したスラグ51の温度が可塑性を有する範囲
に維持されるように、水冷ドラム10a,10bの回転
数制御が行われ、付着したスラグ51の冷却量が調節さ
れる。このようにして、付着したスラグ51が可塑性を
有する状態に保持されているので、付着したスラグ51
が離脱点Fに達すると、スラグは自重によって水冷ドラ
ム10a,10bから剥離し、帯状に垂れ下がる。従っ
て、この装置におけるスラグの冷却は2基の水冷ドラム
10a,10bの接点から離脱点Fまでの間で行われ、
その外周面の1/2が冷却面として使用される。
【0041】剥離したスラグ52は未だ冷却不十分であ
り、固化していないので、このスラグに水を噴霧して急
冷する。冷却流体吹き付け装置14a,14bから吹き
付ける水の流量は温度計13によって測定されたスラグ
51の温度に基づいて制御される。
【0042】固化したスラグ53は破砕機18a,18
bの上に落下して破砕された後、コンベア19上に落下
し、次の工程へ搬送される。
【0043】なお、この実施の形態においては、破砕機
を設けて冷却された板状のスラグを破砕する処理を行う
が、破砕機の代わりに剪断機を設け、板状のスラグを所
定の大きさに裁断する処理をしてもよい。
【0044】そして、上記の水冷ドラム10a,10b
に付着したスラグ51の温度制御においては、前述のよ
うに、その温度制御範囲はそのスラグの組成によってそ
れぞれ異なり、上限温度が1200〜1350℃程度の
範囲、下限温度が600〜1000℃程度の範囲に設定
される。なお、本発明者らによるの試験結果によれば、
好ましい下限温度は800〜1000℃程度の範囲であ
った。
【0045】又、水冷ドラム10a,10bに付着した
スラグ51はその厚さ方向の温度が一定ではなく、水冷
ドラムとの接触面が最も低く、次いで外表面、内部の順
に温度が高くなっており、温度差が生じているが、水冷
ドラム10a,10bに付着するスラグはあまり厚くな
らないので、表面温度が所定範囲の値になっていれば、
付着したスラグ51は帯状の形状に保たれると共に可塑
性を有する状態に保たれる。又、剥離したスラグ52が
千切れて落下することはない。
【0046】又、冷却流体吹き付け装置14a,14b
から水を噴霧することによるスラグの冷却は、剥離した
スラグ52を固化させ、又、その温度を後工程に配置さ
れた機器の耐熱温度よりも低くするために行うものであ
るので、固化したスラグ53の温度が200〜300℃
になる程度にとどめるのがよい。又、水の吹き付けはで
きるだけ微細化させて行い、その流量は吹き付けた水が
すべて蒸発して消失する程度にし、乾燥したスラグが排
出されるようにするのがよい。
【0047】又、水冷ドラム10a,10bから剥離し
た帯状のスラグ52に、縦横に交差する多数の溝が形成
されていれば、破砕後のスラグはその溝に沿って割れた
ものが多くなるので、後工程における整粒調整処理の負
荷が軽減される。上記のような溝が形成されたスラグを
得るためには、水冷ドラム10a,10bの外周面に筋
状の突起を設けるか、或いは筋状の突起を有するロール
を水冷ドラム10a,10bの上部に近接させて設け、
水冷ドラム10a,10bに付着したスラグ51押圧す
ればよい。
【0048】図2は本発明の装置に係る他の実施の形態
における円筒状回転体の構造を示す図である。この実施
の形態においては、冷却可能に構成された円筒状回転体
の一つとして水冷ロールが使用される。図2において、
図1と同じ構成に係る部分については同一の符号を付
し、説明を省略する。30a,30bは溶融スラグを付
着させて冷却するための金属製の水冷ロールである。水
冷ロール30a,30bの外周面を形成する外殻部には
冷却水の流路32が設けられており、この冷却水は回転
軸31a,31bに設けられた流路及び接続配管を通じ
て供給され、排水される構造になっている。この2基の
水冷ロール30a,30bは互いに外周面を接して水平
に配置されおり、図中に矢印で示すように、互いに反対
方向に回転し、何れも外周面を接した箇所が上方に向か
って上昇する方向に回転するように構成されている。
【0049】水冷ロール30a,30bは図1において
説明した水冷ドラムと同様に使用され、水冷ロール30
a,30bに付着したスラグ51が可塑性を有する温度
領域に保持されるように、回転数の調節がなされる。
【0050】水冷ロール30a,30bにおいては、冷
却水が管路により流通する構造になっており、冷却水の
圧力を高くすることができる。このため、冷却水を高温
にして排水することができ、効率よく熱回収をすること
ができる。
【0051】
【実施例】図2と同様の構成による冷却固化装置によ
り、都市ごみの焼却残渣を溶融処理した際に排出された
溶融スラグを固化させる試験を行った。装置は、直径が
40cm、長さが70cmの水冷ロールを備えたもので
あった。この装置を上記溶融炉の近くに設置し、溶融炉
の出湯口に接続されたスラグ樋から溶融スラグを供給し
た。供給した溶融スラグは温度が約1350℃で、塩基
度が約0.8であった。この試験では、溶融スラグを平
均1.5t/hの流量で供給した。そして、6日間にわ
たって装置を稼働させたが、全期間において、水冷ロー
ルに付着したスラグは離脱点に到達した時点で自然剥離
して垂れ下がり、帯状になって下降した。この際、離脱
点におけるスラグの外面温度を測定した結果は表1の通
りであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明に係る方法によれば、円筒状回転
体に付着したスラグが離脱点に達した時点で、そのスラ
グを可塑性を有する状態に保持するので、円筒状回転体
に付着して冷却されたスラグを極めて容易に剥離させて
排出することができる。
【0054】本発明に係る装置においては、円筒状回転
体に付着したスラグの温度をそのスラグの溶流点未満で
ガラス転移点を超える範囲に保持されるように構成され
ているので、円筒状回転体に付着して冷却されたスラグ
は極めて容易に剥離して排出される。
【0055】そして、冷却流体吹き付け装置が設けられ
た装置においては、スラグが円筒状回転体による間接冷
却と冷却流体の吹き付けによる直接冷却よりなる2方式
によって2段階に冷却される構成になっているので、処
理能力が大きく、負荷変動に対処することができる。
【0056】又、破砕機が設けられた装置においては、
固化したスラグを搬送機へ送るまでの間に破砕処理をす
ることができるので、固化したスラグを一時貯留するた
めのホッパーなどを設置する必要がなく、敷地面積の狭
小化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置に係る実施の形態の一例を示す図
である。
【図2】本発明の装置に係る他の実施の形態における円
筒状回転体の構造を示す図である。
【符号の説明】
10a,10b 水冷ドラム 11a,11b 水冷ドラムの回転軸 12 溶融スラグを貯えるための堰板 13 温度計 14a,14b 冷却流体吹き付け装置 15a,15b 流量計 16a,16b スプレーノズル 17 制御器 18a,18b 破砕機 19 コンベア 30a,30b水冷ロール 31a,31b 水冷ロールの回転軸 32 冷却水の流路 40 スラグ樋 50 溶融スラグ 51 付着したスラグ 53 固化したスラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品川 拓也 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 藪田 和哉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 寺本 豊和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4G012 JH04 JH06 JH12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却されている円筒状回転体の外周面上
    に溶融スラグを供給して付着させ、冷却されたスラグを
    剥離して排出する溶融スラグの冷却固化方法において、
    円筒状回転体に付着したスラグが離脱点に達した時点
    で、そのスラグを可塑性を有する状態に保持しながら剥
    離させることを特徴とする溶融スラグの冷却固化方法。
  2. 【請求項2】 冷却されている円筒状回転体の外周面上
    に溶融スラグを供給して付着させ、冷却されたスラグを
    剥離して排出する溶融スラグの冷却固化方法において、
    円筒状回転体に付着したスラグの外面の温度をそのスラ
    グの溶流点未満でガラス転移点を超える範囲に保持しな
    がら剥離させることを特徴とする溶融スラグの冷却固化
    方法。
  3. 【請求項3】 冷却可能に構成された円筒状回転体の外
    周面上に溶融スラグを供給して冷却する溶融スラグの冷
    却固化装置において、冷却可能に構成された一対の円筒
    状回転体が外周面を接して水平に配置され、この一対の
    円筒状回転体が何れも外周面を接した箇所が上方に向か
    う方向に回転するように構成され、この円筒状回転体が
    回転数を調節可能に構成されたことを特徴とする溶融ス
    ラグの冷却固化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の溶融スラグの冷却固化
    装置において、円筒状回転体に付着しているスラグの表
    面温度を測定するための温度計が設けられ、この温度計
    の測定値に基づいて円筒状回転体の回転数を制御するこ
    とが可能に構成されたことを特徴とする溶融スラグの冷
    却固化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の溶融スラグの冷却固化
    装置において、円筒状回転体から剥離したスラグに冷却
    流体を噴霧する冷却流体吹き付け装置が設けられたこと
    を特徴とする溶融スラグの冷却固化装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の溶融スラグの冷却固化
    装置において、円筒状回転体から剥離したスラグに冷却
    流体を噴霧する冷却流体吹き付け装置が設けられ、円筒
    状回転体に付着しているスラグの表面温度を測定するた
    めの温度計が設けられ、この温度計の測定値に基づい
    て、円筒状回転体の回転数制御及び/又は冷却流体の吹
    き付け流量を制御することが可能に構成されたことを特
    徴とする溶融スラグの冷却固化装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項5の何れかに記載の溶
    融スラグの冷却固化装置において、円筒状回転体の下方
    に円筒状回転体から剥離したスラグを破砕するための破
    砕機が設けられたことを特徴とする溶融スラグの冷却固
    化装置。
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