JP2001071447A - 化粧板及び化粧シート並びにこれらの製造方法 - Google Patents

化粧板及び化粧シート並びにこれらの製造方法

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JP2001071447A
JP2001071447A JP2000156795A JP2000156795A JP2001071447A JP 2001071447 A JP2001071447 A JP 2001071447A JP 2000156795 A JP2000156795 A JP 2000156795A JP 2000156795 A JP2000156795 A JP 2000156795A JP 2001071447 A JP2001071447 A JP 2001071447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷模様の耐久性に優れ,低コストの化粧板
及び化粧シート,並びにこれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 化粧板7は,基材8上にパターン層6を
形成したものである。パターン層6は,インクジェット
印刷により印刷された印刷層1を有する印刷紙5にメラ
ミン樹脂2などの樹脂を含浸させて形成する。印刷紙5
の表面には,予めセルロース化合物からなる保護層4が
形成されていることが好ましい。紙にパターン層を形成
してなる化粧シートにおいて,パターン層は,インクジ
ェット印刷により印刷層を形成した紙に樹脂が含浸され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,表面に所望の印刷模様を有する
化粧板及び化粧シート,並びにこれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年,机,収納家具,システムキッチン,
店舗什器などの家具の天板には,樹脂化粧板が使用され
ている。樹脂化粧板には,グラビア印刷により模様が形
成されていることが多い。グラビア印刷は,所望のパタ
ーンを有する網状の原版を作製し,原版の網目の中に印
刷用インクを充填し,原版の回転によって網目内のイン
クをパターン紙表面に転写することにより行われる。模
様の濃淡を付ける場合には,網目の大きさを変え,イン
クのドットの大きさを変える印刷方法である。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,グラビア印刷
では,各模様ごとに原版を作製しなければならない。そ
のため,注文に応じて一品ずつ異なった模様の印刷をす
るには,コストが高くなる。また,フルカラー多色印刷
を行う場合には,少なくとも4版の原版を必要とするた
め,多額の原版代がかかる。
【0004】また,柄構成(ピッチ)が2m以上となる
模様をグラビア印刷で再現する場合には,原版が大きく
なり,通常のグラビア印刷機では印刷が不可能であっ
た。さらに,グラビア印刷したインクの上にオーバーレ
イ層を形成した場合,タバコの火などが触れると,容易
に剥離してしまうという問題が見られた。
【0005】なお,グラビア印刷を化粧板に使用する例
は特開昭63−168540号に開示されており,印刷
凹凸目(ドット)の間から樹脂を紙の中に含浸させてい
るが,グラビア印刷は前述のようにインクのドットの大
きさが変わる印刷法であるため,大きなドットが密集す
る部分の樹脂含浸性が劣って含浸ムラができ,その結
果,煮沸試験によりインクが紙の組織ごと剥離されると
いった問題をかかえ未だ改良の余地を残していた。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,印刷
模様の耐久性に優れ,低コストの化粧板及び化粧シー
ト,並びにこれらの製造方法を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,基材上にパター
ン層が形成されてなる化粧板において,上記パターン層
は,インクジェット印刷により印刷層を形成した紙に樹
脂が含浸されてなることを特徴とする化粧板である。
【0008】本発明の化粧板は,インクジェット印刷に
よって印刷層を形成している。インクジェット印刷は,
インクの噴出を制御してインクのドットからなる印刷層
を形成する方式の印刷法である。ドットは,模様を構成
する。そのため,インクの噴出を制御することによっ
て,模様を任意に変更できる。ゆえに,従来のグラビア
印刷で必要とされた原版が不要となり,一品ごとに異な
る模様を容易に安価に形成することができる。
【0009】また,複数のインクを噴射するとともに適
当な割合で混合することにより,フルカラー印刷ができ
る。そのため,グラビア印刷のような複数の原版を必要
とせず,同時に簡易に多色印刷を行うことができる。
【0010】また,従来のグラビア印刷では,ドットの
大きさを変えて印刷層の濃淡をつけていた。これに対し
て,本発明のインクジェット印刷により形成された印刷
層は,ほぼ同じ大きさのインクのドットからなる。その
ため,インクジェット印刷では,1インチ平方あたりに
幾つのドットを出力印刷(dpi)するか,その程度に
よって,後工程である含浸樹脂量をコントロールでき,
樹脂含浸ムラを防止し,煮沸試験などにより化粧板に膨
れや意匠の損傷が生じることもない。また,ほぼ同じ大
きさのドットのインクからなるため,上層の樹脂含浸オ
ーバーレイ層との密着性にも優れ,タバコの火などが接
触しても膨れたりしないのである。
【0011】さらに,インクジェット印刷においてイン
クのドットの配置や密度を変えることにより,印刷層を
形成しているため,グラビア印刷よりもグラデーション
が美しく写実性に優れた模様を形成できる。また,グラ
ビア印刷で度々発生するモアレ現象も起きないなどの模
様形成上の優位性もある。
【0012】印刷層は,インクジェット印刷により形成
されるインクのドットから構成される。印刷層は,ドッ
トの間に間隙がある場合には模様を形成し,間隙がない
場合には連続したベタ状の印刷層が形成される。印刷層
は,一色のみのドットから構成されていてもよい。この
場合には,一色模様または一色のベタ印刷層が形成され
る。
【0013】また,印刷層は,複数の色のドットを組合
わせて構成されていてもよい。この場合には,複数色の
模様が形成される。6色印刷も可能である。インクの色
は,どの色でも構わないが,赤,青,黄,黒のほか,ラ
イトシアン,ライトマゼンダ,オレンジ,グリーンとい
った補色も用いることができる。
【0014】本発明では,インクジェット印刷の後に
は,パターン層を構成する紙に樹脂を含浸するが,樹脂
含浸のために,インクジェットの出力画像解像度の調整
を行うことが望ましい。インクジェットの出力画像解像
度は,150〜1000dpiが好ましい。出力画像解
像度が150dpi未満の場合には解像度が低下し印刷
原稿の再現性が低下するおそれがある。1000dpi
を超える場合には,インクが障壁となって,印刷された
紙への樹脂含浸性が低下し,印刷層が剥離するおそれが
ある。
【0015】出力画像解像度としては,150〜500
dpiが望ましい。これにより,模様の原稿(オリジナ
ル)の再現性に優れ,化粧板として優れた製品を得るこ
とができる。一方,出力画像解像度が150dpi未満
の場合には解像度が低下し印刷原稿の再現性が低下する
おそれがある。500dpiを超える場合には,インク
が障壁となって,印刷された紙への樹脂含浸性が低下
し,印刷層が剥離しやすくなるおそれがある。
【0016】請求項5の発明のように,上記パターン層
を構成する紙の表面には,予めセルロース化合物からな
る保護層が形成されていることが好ましい。これによ
り,印刷インクの浸透を抑制し,鮮明な印刷層を形成す
ることができる。セルロース化合物としては,酢酸セル
ロース,カルボキシメチルセルロースから選ばれる少な
くとも1種以上が望ましい。
【0017】また,請求項6の発明のように,上記セル
ロース化合物からなる保護層は,上記パターン層を構成
する紙の表面に網目状に形成されていることが好まし
い。この場合,保護層の網目から紙に樹脂が含浸する。
このため,パターン層に樹脂未含浸部分が生じることが
なく,耐熱性,耐煮沸性などを低下させることがない。
【0018】保護層を網状を形成するには,例えばスク
リーン印刷法などを行う。保護層の厚さは30〜100
μmであることが好ましい。30μm未満の場合には,
印刷インクの紙への浸透を抑制する効果が低下して意匠
性が悪くなり,100μmを越えると紙への樹脂の含浸
性が低下するからである。
【0019】請求項7の発明のように,上記パターン層
を構成する紙は灰分を含有することが好ましい。これに
より基材の色を隠蔽することができる。紙の中の灰分の
含有量は,0.2〜40重量%であることが好ましい。
0.2重量%未満の場合には,基材の色を隠蔽する効果
が低下するおそれがあり,40重量%を超える場合には
紙への樹脂含浸性の低下,化粧板の寸法安定性の低下す
るおそれがある。
【0020】上記パターン層を構成する紙は,印刷に適
した印刷紙が用いられる。印刷紙としては,クラフト
紙,チタン紙などの化粧板用専用紙を用いることができ
る。また,溶剤系顔料インクの場合,樹脂含浸性のよい
紙を用いることができる。インクジェット印刷用専用紙
に印刷した場合と同様の色調を発揮させることができる
からである。樹脂含浸性のよい紙としては,たとえば,
単色化粧板用の高坪量(150〜200g/m)のチ
タン紙,不織布,和紙,リンター紙などがある。また,
基材としては,クラフト紙などの紙に樹脂を含浸した樹
脂含浸コア紙であってもよく,また合板や木板であって
もよい。
【0021】基材は,パターン層を形成する側と反対側
の表面にバッカー層を設けていることが好ましい。バッ
カー層は,パターン層に含浸されている樹脂と同種の樹
脂からなることが好ましい。これにより,化粧板の反り
を防止できる。パターン層に含浸されている樹脂は,バ
ッカー層を形成している樹脂と熱膨張係数が同じである
ことが好ましい。これにより,化粧板の反りを効果的に
抑制できる。例えば,パターン層に含浸されている樹脂
がメラミン樹脂の場合には,バッカー層はメラミン樹脂
からなる。
【0022】上記パターン層を構成する紙に含量する樹
脂は,メラミン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,不飽和
ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂から選ばれる少なくと
も1種以上の熱硬化性樹脂であることが好ましい。その
理由は,熱変形しにくいからである。パターン層を構成
する紙の樹脂含浸量は,20〜70%(樹脂の重さ/樹
脂含浸パターン紙全体の重さ)であることが望ましい。
【0023】コア紙に含浸する樹脂は,フェノール樹脂
が最適である。コア紙の樹脂含浸量は,20〜70%
(樹脂の重さ/樹脂含浸コア紙全体の重さ)であること
が望ましい。
【0024】請求項8の発明のように,上記インクジェ
ット印刷に用いられるインクは,水性顔料インクからな
ることが好ましい。これにより,印刷したインクの滲み
が少なく,鮮明な模様を形成することができる。また,
模様の耐候性及び耐熱性が向上する。水性顔料インク
は,例えば,顔料,セルロース化合物,バインダーを含
有している。なお,インクジェットプリンタ用のインク
は,熱発泡または振動によりインクが弾けて紙に沈着す
る。
【0025】請求項9の発明のように,上記インクジェ
ット印刷に用いられるインクは,溶剤系顔料インクから
なることが好ましい。これにより,樹脂透過性のよい紙
に印刷した場合にも,インクジェット印刷用専用紙に印
刷した場合と同様の色調を発現することができる。ま
た,溶剤系顔料インクにより形成された印刷層は,耐熱
性,煮沸による耐剥離性などの物性を十分満足してい
る。さらに,溶剤系顔料インクは,すばやく乾燥するた
め,乾燥に伴う紙の皺発生を抑制できる。
【0026】請求項12の発明では,パターン層の上に
は,オーバーレイ層が形成されていることが好ましい。
パターン層に形成された印刷層は,インクジェットによ
り印刷され,ほぼ同じ大きさのドットからなる。このた
め,大きなドットの存在によりオーバーレイ層とパター
ン層との密着性が低下することがなく,タバコの火が接
触したり,煮沸などの過酷な条件でもオーバーレイ層が
パターン層から剥離することがない。また,オーバーレ
イ層の存在により,印刷層が保護され,耐摩耗性も向上
する。上記オーバーレイ層としては,灰分の少ないか全
く含まない晒しクラフト紙などの紙に樹脂を含浸させた
樹脂含浸紙や,ポリエステルフィルムなどの透光性のフ
ィルムなどを使用することができる。
【0027】本発明の化粧板は,机,家具,収納家具,
システムキッチン,店舗什器,ドアなどの建具の表面に
接着されて用いられるが,これらに限定されない。
【0028】次に,請求項2の発明は,基材上にパター
ン層が形成されてなる化粧板において,紙の上に,平均
径の±50%の範囲内にある径を有するドットにより印
刷層が形成され,該紙に樹脂が含浸されて上記パターン
層が形成されてなることを特徴とする化粧板である。
【0029】印刷層が,ドット群から構成されている。
各ドットの径は平均径に対して±50%の範囲内にあ
り,ドットの大きさに大差はない。このため,ドット間
に均一な隙間が形成され,印刷層にはほぼ均一な隙間が
分布することになる。この隙間から,樹脂が紙に含浸す
るため,パターン層には,局部的な樹脂未含浸部が生じ
ない。ゆえに,印刷層が樹脂含浸紙に強固に密着し,煮
沸試験などで剥離が発生することはない。また,大きな
ドットによりオーバーレイ層との密着性が低下すること
もなく,タバコの火などでオーバーレイ層が剥離するこ
ともない。一方,ドットの平均径に対して±50%の範
囲を逸脱する径を持つドットが存在する場合には,ドッ
ト間の隙間が偏在し,印刷層の樹脂含浸紙への密着性が
低下するおそれがある。
【0030】平均径は,KEYFME型のマイクロスコ
ープ VH−7などで1つのドットの径の平均値を測定
し,これを画面上の全ドットについて行い,全ドットの
平均径を計算する。画面は倍率50倍程度が望ましい。
【0031】本発明において,ドットが円である場合に
は,ドットの径とは,ドットの直径をいい,円ではない
場合には,ドットの径とは,1つのドットの最大径と最
小径との平均をいう。ドットの平均径とは,印刷層を構
成するドット群の中の,すべてのドットの径を加算して
ドット数で除した値をいう。
【0032】請求項10の発明のように,上記インク
は,水性顔料インクからなることが好ましく,また,請
求項11の発明のように,上記インクは,溶剤系顔料イ
ンクからなることが好ましい。
【0033】次に,請求項3の発明は,基材上にパター
ン層が形成されてなる化粧板において,紙の上にほぼ同
一の大きさのインクのドットにより所望の印刷層が形成
され,該紙に樹脂が含浸されて上記パターン層が形成さ
れてなることを特徴とする化粧板である。
【0034】この発明では,印刷層を構成するインクの
ドットの大きさがほぼ同じである。印刷層の濃淡は,ド
ットの配置や密度を変えることにより付けることができ
る。そのため,大きなドットにより樹脂未含浸部分が生
じることがなく,煮沸試験などで剥離が発生せず,ま
た,大きなドットによりオーバーレイ層との密着性が低
下することもなく,タバコの火などでオーバーレイ層が
剥離することもない。
【0035】印刷層を構成するインクのドットの大きさ
は,ほぼ同一である。ドット群の中におけるドットの大
きさの差は,平均径の±20%の範囲内にあることが好
ましい。20%を超える場合には,樹脂の含浸ムラが生
じ,印刷層の耐久性が低下するおそれがある。
【0036】印刷層を構成するインクのドットは,平均
直径1μm〜500μmの大きさであることが好まし
い。1μm未満の場合には,インクが紙に沈着しないお
それがある。500μmを超える場合には,ドットより
構成される模様(印刷層)が粗くなり見栄えが劣るおそ
れがある。
【0037】次に,請求項4の発明は,基材上にパター
ン層が形成されてなる化粧板において,紙の上に,円形
のインクのドットにより所望の印刷層が形成され,該紙
に樹脂が含浸されて上記パターン層が形成されてなるこ
とを特徴とする化粧板がある。
【0038】本発明においては,円形のドット群から印
刷層を形成している。そのため,円形のドットを互いに
重ねることなく分散配置した場合に限らず,円形のドッ
トを密集させて配置した場合にも,ドット間には,隙間
が形成される。そのため,隙間を通じて樹脂が紙に均一
に含浸することになる。ゆえに,樹脂含浸紙に対する印
刷層の密着性を高くすることができる。
【0039】請求項13の発明は,基材上にパターン層
が形成されてなる化粧板の製造方法において,紙の上に
インクジェット印刷を行い印刷層を形成し,該紙に樹脂
を含浸させて樹脂含浸パターン紙とし,該樹脂含浸パタ
ーン紙と基材を積層して加熱加圧して一体化することを
特徴とする化粧板の製造方法である。
【0040】この製造方法ではインクジェット印刷によ
って印刷層を形成している。そのためインクの噴出を制
御することによって模様を任意に変更でき,一品ごとに
異なる模様を容易に安価に形成することができる。ま
た,上記のように同時に簡易に多色印刷を行うことがで
きる。また,インクジェット印刷により形成された模様
は,紙に対する密着性が高く,インクの剥離が生じにく
い。したがって,本発明の製造方法によれば,模様の耐
久性に優れた化粧板を得ることができる。
【0041】また,インクジェット印刷においてドット
の配置や密度を変えることにより,模様を形成している
ため,グラビア印刷よりも繊細な模様を形成できる。ま
た,模様の濃淡を自在に付与することができる。
【0042】印刷用の紙には,インクジェット印刷によ
り印刷層が形成され,パターン紙が得られる。このパタ
ーン紙に樹脂を含浸することにより樹脂含浸パターン紙
が得られる。樹脂含浸パターン紙は,樹脂含浸コア紙,
合板などの基材上に積層して加熱加圧により一体化して
化粧板とする。加熱加圧条件は,80〜200℃で20
〜150kg/cmで5分〜60分であることが好ま
しい。基材は,前述したようにクラフト紙などの紙に樹
脂を含浸した樹脂含浸コア紙であってもよく,また合板
や木板であってもよい。樹脂含浸パターン紙と一体化す
る際に樹脂含浸コア紙を複数積層して加熱プレスしても
よい。
【0043】請求項14の発明は,紙にパターン層が形
成されてなる化粧シートにおいて,上記パターン層は,
インクジェット印刷により印刷層を形成した紙に樹脂が
含浸されてなることを特徴とする化粧シートである。本
化粧シートにおいては,インクジェット印刷により印刷
層を形成しているため,上記化粧板の場合と同様の効果
を得ることができる。
【0044】請求項15の発明は,紙にパターン層が形
成されてなる化粧シートにおいて,紙の上に,平均径の
±50%の範囲内にある径を有するドットにより印刷層
が形成され,該紙に樹脂が含浸されて上記パターン層が
形成されてなることを特徴とする化粧シートである。平
均径の±50%の範囲内にある径を有するドットにより
印刷層が形成されているため,上記化粧板と同様の効果
を得ることができる。
【0045】請求項16の発明は,紙にパターン層が形
成されてなる化粧シートにおいて,紙の上にほぼ同一の
大きさのインクのドットにより所望の印刷層が形成さ
れ,該紙に樹脂が含浸されて上記パターン層が形成され
てなることを特徴とする化粧シートである。ほぼ同一の
大きさのインクのドットにより所望の印刷層が形成され
ているため,上記化粧板と同様の効果を得ることができ
る。
【0046】請求項17の発明は,紙にパターン層が形
成されてなる化粧シートにおいて,紙に,円形のインク
のドットにより所望の印刷層が形成され,該紙に樹脂が
含浸されて上記パターン層が形成されてなることを特徴
とする化粧シートである。円形のインクのドットにより
所望の印刷層が形成されているため,上記化粧板と同様
の効果を得ることができる。
【0047】請求項18の発明のように,上記パターン
層を構成する紙の表面には,予めセルロース化合物から
なる保護層が形成されていることが好ましい。これによ
り,鮮明な印刷層を形成できる。請求項19の発明のよ
うに,上記セルロース化合物からなる保護層は,上記パ
ターン層を構成する紙の表面に網目状に形成されている
ことが好ましい。これにより,紙に樹脂未含浸部が生じ
ることを防止できる。
【0048】請求項20の発明のように,上記パターン
層を構成する紙は灰分を含有することが好ましい。これ
により,基材の色を隠蔽することができる。請求項21
の発明のように,上記インクジェット印刷に用いられる
インクは,水性顔料インクからなることが好ましい。ま
た,請求項23の発明のように,上記インクは,水性顔
料インクからなることが好ましい。これにより,印刷し
たインクの滲みが少なく,鮮明な模様を形成することが
できる。
【0049】請求項22の発明のように,上記インクジ
ェット印刷に用いられるインクは,溶剤系顔料インクか
らなることが好ましい。また,請求項24の発明のよう
に,上記インクは,溶剤系顔料インクからなることが好
ましい。これにより,樹脂浸透性の良い紙であっても,
インクジェット印刷用専用紙に印刷したと同様の色調を
形成できる。また,乾燥時間が早く,また物性も満足す
る印刷層を形成できる。
【0050】請求項25の発明のように,上記パターン
層の上には,オーバーレイ層が形成されてなることが好
ましい。これにより,印刷層を保護することができる。
請求項26の発明は,紙にパターン層が形成されてなる
化粧シートの製造方法において,紙の上にインクジェッ
ト印刷を行い印刷層を形成し,該紙に樹脂を含浸させて
樹脂含浸パターン紙とすることを特徴とする化粧シート
の製造方法である。本製造方法においても,耐久性に優
れた化粧シートを製造することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態に係る化粧板について,図1〜図3を
用いて説明する。本例の化粧板7は,図1(a)に示す
ごとく,印刷紙(灰分5%)5の上にインクジェット印
刷を行い模様を構成する印刷層1を形成し,メラミン樹
脂2を含浸させ,これを基材であるコア層8と一体化し
たものである。
【0052】図1(b)に示すごとく,印刷紙5の表面
には,印刷層1を形成する前に,予めセルロース化合物
からなる網目状の保護層4が形成されている。保護層4
の網目を構成する孔40の大きさは,約10μmであ
る。保護層4の厚みは,50μmである。
【0053】図2(a)に示すごとく,印刷紙5の上に
インクジェット印刷により印刷層1を形成すると,ほぼ
同一の大きさのドット10の集合からなる模様11が形
成される。ドットの平均直径は192μmであり,ドッ
トの直径のばらつきは,平均直径の−20〜+20%で
ある。模様11は,図2(b)に示すごとく,インクの
ドット10の配置及び密度を変えることにより,濃淡を
発生させている。即ち,インクのドット10の配置及び
密度を変えることにより,所望の模様11を形成してい
る。模様11のうち淡色部分11aは,インクのドット
10の密度を薄くし,濃色部分11bはドット10の密
度を濃くした。図1(a),図2(b)に示すごとく,
模様11は,複数種類の色のドット10a,10b,1
0cの集合からなる。
【0054】インクジェット印刷に用いるインクは,水
性顔料インクであり,主成分としてヒドロキシプロピル
セルロースなどのセルロース化合物,バインダーとして
のカゼイン,顔料を含有している。印刷紙はクラフト紙
で,0.2〜40重量%の灰分(主として酸化チタン)
を含有している。この印刷紙にインクジェット印刷法で
印刷してパターン紙とする。パターン紙に含量する樹脂
は,メラミン樹脂である。
【0055】なお,本例では,パターン層6の表面にオ
ーバーレイ層を形成していないが,図2(c)に示すご
とく,オーバーレイ層9を形成してもよい。また,この
場合,セルロース化合物からなる保護層は形成しなくて
もよい。
【0056】本例の化粧板を製造するにあたっては,ま
ず,灰分及びチタンを含有するチタン紙(坪量80g/
)を準備し,これを印刷紙とした。次に,印刷紙の
表面にスクリーン印刷法により酢酸セルロース又はヒド
ロキシプロピルセルロースを印刷して,セルロース化合
物からなる保護層を形成した。次に,水性顔料インクを
インクジェット印刷法によりセルロース保護層の表面に
印刷して,所望形状の印刷層を形成した。インクジェッ
ト印刷では,画像を取り込むスキャナと,画像を処理す
るコンピュータと,処理された面像を出力するインクジ
ェット式プリンター(エコーグラフィック;カルコン社
製)とを用いた。出力画像解像度は300dpiであ
る。
【0057】次に,印刷後のパターン紙に,メラミン樹
脂を含浸させて樹脂含浸パターン紙とした。含浸量は,
60%であった。なお,図1(a)では,印刷層1をメ
ラミン樹脂2が覆っているが,樹脂含浸させると結果的
にメラミン樹脂2が印刷層の表面まで覆ってしまうので
ある。また,クラフト紙(坪量190g/m)にフェ
ノール樹脂を含浸させて樹脂含浸コア紙とした。含浸量
は50%であった。図3(a)に示すごとく,複数の樹
脂含浸コア紙80と樹脂含浸パターン紙50とを積層し
て150℃,80kg/cmの条件で加熱加圧して,
コア層8及びパターン層6からなる化粧板7を得た。
【0058】なお,オーバーレイ層を形成する場合に
は,図3(b)に示すごとく,灰分の少ないか全く含ま
ない晒しクラフト紙などの紙に樹脂を含浸させた樹脂含
浸紙90を準備し,この樹脂含浸紙90を,樹脂含浸パ
ターン紙50の上に積層し加熱加圧する。
【0059】得られた化粧板7は,図2(a)に示すご
とく,インクのドット10の配置反び密度の差により濃
淡を付した模様11を形成できた。また,模様は,耐久
性に優れていた。
【0060】また,図1(a)に示すことく,印刷層1
は,セルロース化合物からなる保護層4の表面に形成さ
れているため,模様が滲まず鮮明である。また,ほぼ同
一の大きさのインクのドットから模様が構成されている
ため,インクの剥離が生じにくく耐久性がある。図1
(b)のように,セルロース化合物からなる保護層4は
網目状であるため,その網目の孔40の間から樹脂を含
浸させることができ,印刷紙5に樹脂未含浸部分ができ
ず,耐久性に優れている。
【0061】図4に示すごとく,本例の化粧シート7に
ついて,顕微鏡写真を撮影したところ,濃淡2色のドッ
トが配列しており,いずれのドットの大きさもほぼ同じ
であった。
【0062】比較例1 本例の化粧板は,図2(d)に示すごとく,グラビア印
刷により模様119を形成している。グラビア印刷で
は,インクのドット19の大きさを変えることにより,
濃淡を出している。ドットの平均直径は200μmであ
り,ドットの直径のばらつきは,平均直径の−52%〜
+53%である。印刷紙5の表面はオーバーレイ層9に
より被覆してもよい。その他は,実施形態例1と同様で
ある。グラビア印刷により形成した模様119を形成し
ている。このため,大きなドット19の直上のオーバー
レイ層9は剥離しやすく,大きなドット19の下には樹
脂未含浸部分18ができやすい。また,濃淡2色の模様
119の顕微鏡写真を撮影したところ,図5に示すごと
く,各ドットの大きさにバラツキがあった。その他は,
実施形態例1と同様である。
【0063】実験例1 本例では,化粧板の表面に着火したタバコの先端を押し
付け,その後模様の剥離が生じるか否かを観察するとい
う耐熱性試験を行った。この試験は,図2(c)に示す
ごとく,保護層は形成していないがオーバーレイ層9は
形成した化粧板7について行った。また,比較のため
に,図2(e)に示すごとく,インクジェット印刷に代
えてグラビア印刷によって模様119を形成した場合に
ついても同様に行った。
【0064】その結果,図2(c)のようなインクジェ
ット印刷したものは模様11を構成する印刷層1の剥離
がみられなかったが,図2(e)のようにグラビア印刷
したものでは,インクの密集している部分で剥離が発生
した。なお,この耐熱性試験はオーバーレイ層を有する
場合で説明しているが,オーバーレイ層がない場合でも
同様である。
【0065】実験例2 本例では,化粧板を100℃の沸騰水中に24時間浸漬
して,剥離が生じるか否かを観察するという耐久性試験
を行った。この試験は,セルロース化合物からなる保護
層4を有するがオーバーレイ層は形成していない図1に
示す化粧板について行った。また,インクジェット印刷
に代えてグラビア印刷で模様を形成した場合についても
同様に行った。
【0066】その結果,インクジェット印刷したものは
剥離がみられなかったが,グラビア印刷したものでは,
インクの密集している部分で剥離が発生した。なお,オ
ーバーレイ層を有しない場合で説明しているが,図2
(c),図2(e)に示すごとく,オーバーレイ層9を
有する場合でも,同様に,インクジェット印刷では剥離
は生じなかったが,グラビア印刷では剥離が生じた。
【0067】実施形態例2 まず,灰分(主として酸化チタン)を含有するチタン紙
(坪量80g/m)を準備し,これを印刷紙とした。
次に,水性顔料インクをインクジェット印刷法によりセ
ルロース化合物からなる保護層の表面に印刷して,所望
形状の印刷層を形成した。インクジェットの平均直径は
195μmであり,インクのドットの直径のばらつきは
平均直径の−15〜+15%である。次に,印刷後のパ
ターン紙に,メラミン樹脂を含浸させて樹脂含浸パター
ン紙とした。含浸量は,60%であった。
【0068】また,クラフト紙(坪量190g/m
にフェノール樹脂を含浸させて樹脂含浸コア紙とした。
含浸量は50%であった。さらに,晒クラフト紙(漂白
したクラフト紙,坪量10g/m,灰分0%)にメラ
ミン樹脂を含浸させて樹脂含浸オーバーレイ紙とした。
樹脂含浸コア紙と樹脂含浸パターン紙,樹脂含浸オーバ
ーレイ紙を積層して150℃,80kg/cmの条件
で加熱加圧して(図3(b)参照),コア層8,パター
ン層6及びオーバーレイ層9からなる化粧板7を得た
(図2(c)参照)。
【0069】この化粧板7は,耐熱性に優れる。例えば
タバコの火を押しつけてもオーバーレイ層とパターン層
との間で剥離が生じない。これに対してグラビア印刷の
場合は,インクが密集している部分で剥離が発生した。
【0070】実施形態例3 本例の化粧板を製造するにあたっては,まず,酸化チタ
ンを含有するチタン紙(坪量80g/m)を準備し,
これを印刷紙とした。次に,溶剤系顔料インクをインク
ジェット印刷法によりチタン紙の表に印刷して,所望形
状の印刷層を形成した。
【0071】インクジェット印刷では,画像を取り込む
スキャナーと,画像を処理するコンピューターと,処理
され画像を出力するインクジェット式プリンター(ラミ
レス;武藤工業社製)とを用いた。出力画像解像は,3
84dpiであった。インクのドットの平均直径は30
0μmであり,ドットの直径のばらつきは平均直径の−
30〜+30%であった。次に,印刷後のパターン紙
に,メラミン樹脂を含浸させて樹脂含浸パターン紙とし
た。含浸量は,6%であった。
【0072】また,クラフト紙(坪量190g/m
にフェノール樹脂を含浸させて樹脂含浸コア紙とした。
樹脂含浸量は,50%であった。更に,晒しクラフト紙
(漂白したフラフト紙,坪量10g/m,灰分0%)
にメラミン樹脂を含浸させて樹脂含浸オーバーレイ紙と
した。樹脂含浸コア紙と樹脂含浸パターン紙,樹脂含浸
オーバーレイ紙を積層して150℃,80kg/cm
の条件で加熱加圧して(図3(b)参照),コア層8,
パターン層6及びオーバーレイ層9からなる化粧板7を
得た(図2(c)参照)。
【0073】得られた化粧板7は,図3(b)に示すご
とく,保護層4を除いた状態でも印刷層1は,溶剤系顔
料インクの特徴である速乾性のため,印刷紙5への樹脂
の浸透が少なく,印刷紙5の表面にインクが残り,印刷
模様の再現性に優れる。また,ほぼ同じ大きさのインク
のドットの集合で模様が構成されているため,樹脂を均
一に含浸させることができ,印刷紙5に樹脂未含浸部分
ができず,耐久性に優れている。以上の効果により,本
例の化粧板においても,実施形態例1の化粧板と同様の
効果が得られることを確認できた。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば,印刷模様の耐久性に優
れ,低コストの化粧板及び化粧シート,並びにこれらの
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,化粧板の断面説明図
(a)および平面説明図(b)。
【図2】実施形態例1のインクジェット印刷で形成した
模様を示す化粧板の平面図(a),インクジェット印刷
で形成されたドットの説明図(b),インクジェット印
刷を用いて形成した化粧板の断面説明図(c),及び比
較例としてのグラビア印刷で形成した模様を示す化粧板
の平面図(d),グラビア印刷を用いて形成した化粧板
の断面説明図(e)。
【図3】実施形態例1における,化粧板の製造方法を示
す製造工程説明図であって,(a)は保護層はあるがオ
ーバーレイ層がない場合,(b)は保護層はないがオー
バーレイ層はある場合を示す。
【図4】実施形態例1における,化粧板上にインクジェ
ット印刷により形成されたドットの状態を示すための図
面代用写真。
【図5】比較例1における,化粧板上にグラビア印刷に
より形成されたドットの状態を示すための図面代用写
真。
【符号の説明】
1...印刷層, 2...樹脂, 4...保護層, 40...網目, 5...印刷紙, 6...パターン層, 7...化粧板, 8...コア層, 9...オーバーレイ層,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 EA24 FB01 FC06 HA45 HA46 4F100 AJ04C AK01B AK33 AK36 AT00A BA02 BA03 BA10A BA10C BA33C CA13B CC00B DG10B EJ172 EJ422 EJ82B EJ821 GB08 GB81 HB31B HB311 JB05B JB08B JK14C

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上にパターン層が形成されてなる化
    粧板において,上記パターン層は,インクジェット印刷
    により印刷層を形成した紙に樹脂が含浸されてなること
    を特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 基材上にパターン層が形成されてなる化
    粧板において,紙の上に,平均径の±50%の範囲内に
    ある径を有するドットにより印刷層が形成され,該紙に
    樹脂が含浸されて上記パターン層が形成されてなること
    を特徴とする化粧板。
  3. 【請求項3】 基材上にパターン層が形成されてなる化
    粧板において,紙の上にほぼ同一の大きさのインクのド
    ットにより所望の印刷層が形成され,該紙に樹脂が含浸
    されて上記パターン層が形成されてなることを特徴とす
    る化粧板。
  4. 【請求項4】 基材上にパターン層が形成されてなる化
    粧板において,紙の上に,円形のインクのドットにより
    所望の印刷層が形成され,該紙に樹脂が含浸されて上記
    パターン層が形成されてなることを特徴とする化粧板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記パターン層を構成する紙の表面には,予めセルロー
    ス化合物からなる保護層が形成されていることを特徴と
    する化粧板。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記セルロース化合
    物からなる保護層は,上記パターン層を構成する紙の表
    面に網目状に形成されていることを特徴とする化粧板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記パターン層を構成する紙は灰分を含有することを特
    徴とする化粧板。
  8. 【請求項8】 請求項1において,上記インクジェット
    印刷に用いられるインクは,水性顔料インクからなるこ
    とを特徴とする化粧板。
  9. 【請求項9】 請求項1において,上記インクジェット
    印刷に用いられるインクは,溶剤系顔料インクからなる
    ことを特徴とする化粧板。
  10. 【請求項10】 請求項2〜4のいずれか1項におい
    て,上記インクは,水性顔料インクからなることを特徴
    とする化粧板。
  11. 【請求項11】 請求項2〜4のいずれか1項におい
    て,上記インクは,溶剤系顔料インクからなることを特
    徴とする化粧板。
  12. 【請求項12】 請求項1〜4のいずれか1項におい
    て,上記パターン層の上には,オーバーレイ層が形成さ
    れていることを特徴とする化粧板。
  13. 【請求項13】 基材上にパターン層が形成されてなる
    化粧板の製造方法において,紙の上にインクジェット印
    刷を行い印刷層を形成し,該紙に樹脂を含浸させて樹脂
    含浸パターン紙とし,該樹脂含浸パターン紙と基材を積
    層して加熱加圧して一体化することを特徴とする化粧板
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 紙にパターン層が形成されてなる化粧
    シートにおいて,上記パターン層は,インクジェット印
    刷により印刷層を形成した紙に樹脂が含浸されてなるこ
    とを特徴とする化粧シート。
  15. 【請求項15】 紙にパターン層が形成されてなる化粧
    シートにおいて,紙の上に,平均径の±50%の範囲内
    にある径を有するドットにより印刷層が形成され,該紙
    に樹脂が含浸されて上記パターン層が形成されてなるこ
    とを特徴とする化粧シート。
  16. 【請求項16】 紙にパターン層が形成されてなる化粧
    シートにおいて,紙の上にほぼ同一の大きさのインクの
    ドットにより所望の印刷層が形成され,該紙に樹脂が含
    浸されて上記パターン層が形成されてなることを特徴と
    する化粧シート。
  17. 【請求項17】 紙にパターン層が形成されてなる化粧
    シートにおいて,紙の上に,円形のインクのドットによ
    り所望の印刷層が形成され,該紙に樹脂が含浸されて上
    記パターン層が形成されてなることを特徴とする化粧シ
    ート。
  18. 【請求項18】 請求項14〜17のいずれか1項にお
    いて,上記パターン層を構成する紙の表面には,予めセ
    ルロース化合物からなる保護層が形成されていることを
    特徴とする化粧シート。
  19. 【請求項19】 請求項18において,上記セルロース
    化合物からなる保護層は,上記パターン層を構成する紙
    の表面に網目状に形成されていることを特徴とする化粧
    シート。
  20. 【請求項20】 請求項14〜17のいずれか1項にお
    いて,上記パターン層を構成する紙は灰分を含有するこ
    とを特徴とする化粧シート。
  21. 【請求項21】 請求項14において,上記インクジェ
    ット印刷に用いられるインクは,水性顔料インクからな
    ることを特徴とする化粧シート。
  22. 【請求項22】 請求項14において,上記インクジェ
    ット印刷に用いられるインクは,溶剤系顔料インクから
    なることを特徴とする化粧シート。
  23. 【請求項23】 請求項15〜17のいずれか1項にお
    いて,上記インクは,水性顔料インクからなることを特
    徴とする化粧シート。
  24. 【請求項24】 請求項15〜17のいずれか1項にお
    いて,上記インクは,溶剤系顔料インクからなることを
    特徴とする化粧シート。
  25. 【請求項25】 請求項14〜17のいずれか1項にお
    いて,上記パターン層の上には,オーバーレイ層が形成
    されてなることを特壁とする化粧シート。
  26. 【請求項26】 紙にパターン層が形成されてなる化粧
    シートの製造方法において,紙の上にインクジェット印
    刷を行い印刷層を形成し,該紙に樹脂を含浸させて樹脂
    含浸パターン紙とすることを特徴とする化粧シートの製
    造方法。
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