JP2001070872A - クロムメッキ面のクリア塗装方法 - Google Patents

クロムメッキ面のクリア塗装方法

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JP2001070872A
JP2001070872A JP25128799A JP25128799A JP2001070872A JP 2001070872 A JP2001070872 A JP 2001070872A JP 25128799 A JP25128799 A JP 25128799A JP 25128799 A JP25128799 A JP 25128799A JP 2001070872 A JP2001070872 A JP 2001070872A
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JP
Japan
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coating
clear coating
plated surface
clear
coating film
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JP25128799A
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English (en)
Inventor
Satoshi Miyajima
聡 宮島
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロムメッキ面にクリア塗膜層を形成するた
めのクリア塗装方法において、クリア塗膜層の初期の付
着性の向上、耐久性後の付着性を向上のみならず、意匠
性も向上させる。 【解決手段】 ラジエータグリル9のクロムメッキ面1
に、透光材を光揮材の表面に干渉作用を呈する光学的厚
さに塗布した皮膜光揮材2が分散配合されたクリア塗料
を塗装することにより、クリア塗膜層3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロムメッキ面に
透明塗膜層を形成するためのクロムメッキ面のクリア塗
装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロムメッキ面にはそのメッキを透かし
て美麗な意匠を形成するためにアクリル等を主材にする
クリア塗料を塗装することが行われている。しかしなが
ら、この種のクリア塗膜層はソリッドもしくはメタリッ
ク塗装に比べて多量に紫外線が透過するために劣化し易
く、クロムメッキ面との特に界面に発生する内部応力が
クリア塗膜層の剥がれにつながる点で改良の余地があ
る。この対策として、一般的にはメッキ面にエポキシ系
プライマを塗装することが考えられるが、耐久性のある
無色透明のものは存在していない。
【0003】そこで、本出願人は、特開平10−114
300号公報により、クロムメッキ面に、光輝性粒子が
分散配合されたクリア塗料を塗装してベース塗膜層を形
成し、次いでその上にクリア塗膜層を形成するクロムメ
ッキ面のクリア塗装方法を提案した。これにより、紫外
線が光輝性粒子で反射されてクロムメッキ面に到達する
紫外線量が減少し、かつ内部応力が分散されることによ
り、クリア塗装の耐久性が向上し、しかも多色性光揮材
がベース塗膜層に分散することにより、クロムメッキ面
の光沢感は損なわれない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つまり、このクロムメ
ッキ面のクリア塗装方法は、クロムメッキ面に対するク
リア塗膜の意匠性を確保するのを前提にして、クリア塗
装の耐久性の向上を目的としたものである。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて、クリア
塗膜層の初期の付着性の向上、耐久性後の付着性を向上
のみならず、意匠性も向上させ得るクロムメッキ面のク
リア塗装方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、クロムメッキ面に、透
光材を光揮材の表面に干渉作用を呈する光学的厚さに塗
布した皮膜光揮材が分散配合されたクリア塗料を塗装す
ることにより、クリア塗膜層を形成したことを特徴とす
る。
【0007】クリア塗膜層への入射光の一部は、表面の
皮膜を通して光揮材で反射される。その際、皮膜の光学
的厚さ、即ちnd(nは屈折率、dは厚さ)に対応した
干渉作用が得られる。皮膜の不均一な厚さ或は光揮材の
表面の平坦度のばらつきに応じた干渉により虹色もしく
はそれより少数の多色に見え、光揮材の表面の反射が加
わった多色の光沢を呈する。
【0008】クロムメッキ面を透かした光輝感を確保し
て鮮やかな多色性を付与させる光沢を得るには、シリカ
を利用して、請求項2又は請求項3により、皮膜光揮材
が、マイカ又はアルミニウムをシリカで塗布して形成さ
れ、塗料固形分に対する重量比を3〜15%にする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を基に本発明の実施の形態の
一例によるクロムメッキ面のクリア塗装方法を説明す
る。クリア塗料として、例えばアクリルにシラン系樹脂
又はイソシアネートとよりなる硬化剤を添加した透明な
塗料に、光輝材としてのマイカの表面を透光材としての
シリカで被覆した皮膜光揮材2を分散配合した塗料を用
意する。シリカ塗膜の厚みは干渉作用を呈する光学的厚
さになるように0.1〜1.0μm程度である。銀白色
のクロムメッキを透かすために、マイカの粒径は短径及
び長径が5乃至30μmであり、皮膜光揮材2の固形塗
料分に対する重量比は3〜15%、例えば約7%であ
る。
【0010】皮膜光揮材2は、例えば水面に浮いた油
膜、シャボン玉と類似の色付現象により、シリカ層の不
均一な厚さ或は光揮材の表面の平坦度のばらつきに応じ
た干渉により、虹色もしくはそれより少数の多色に見
え、光揮材の表面での反射に伴って多色の光沢を呈す
る。
【0011】自動車の例えばラジエータグリル9にクロ
ムメッキを施す場合、その形成されたクロムメッキ面1
に、皮膜光揮材2が配合された前述のクリア塗料を塗装
し、20〜25μmの厚みのクリア塗膜層3を形成す
る。因に、光揮材を厚い層のクリア塗膜層に分散配合さ
せただけでは、光揮材の反射光が得られるのみで干渉に
よる多色は生じない。
【0012】皮膜光揮材2はクリア塗膜層3で分散する
ことにより、このクリア塗膜層の光輝感のあるクロムメ
ッキ面1を透かす光沢感は損なわれないと共に、皮膜光
揮材2の干渉により多色性の光沢を呈する。また、皮膜
光揮材2は、その扁平形状で内部応力を分散させること
により補強作用を生じ、特にクロムメッキ面1との界面
に生じる内部応力を分散させ、さらに相対的に可視光よ
りも多く紫外線を反射することにより、クロムメッキ面
1まで到達する紫外線量が減少して経時的な界面の塗膜
劣化が一層抑制され、多色性光輝材添加により紫外線劣
化時の塗膜内部応力緩和により耐久性後の付着性を向上
し、したがってクリア塗膜層3が剥がれにくくなる。
【0013】クロムメッキ面1にこれらのクリア塗膜層
3を形成した試験片に対してJISK5400−Q.
8.1を基にJISB7753によるサンシャインカー
ボンアーク灯で光照射しつつ一定間隔で水を噴霧する促
進耐候性試験を行い、その後温水に浸漬して剥離試験を
行った結果として、塗膜剥がれが生じる時間は2乃至3
倍程度長くなり、また塗膜とクロムメッキ面の接着強度
が1.5倍程度増加することが確認された。
【0014】尚、本発明は、自動車のエンブレム、車名
マーク等の他の外装部品も利用可能である。光輝材はマ
イカに代えてアルミニウム粒子とし、シリカを塗布した
同様な形状及び配合の皮膜光揮材を採用することも考え
られる。また、透光材としてはシリカに代え有機顔料を
用いることも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上、本発明によれば、クロムメッキ面
の皮膜光揮材が配合されたクリア塗膜層自体がその耐久
性を向上させると共に、クロムメッキ面を透かす光沢感
に多色性の光沢を混合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるクロムメッキ面のク
リア塗装方法により製作されたクロムメッキ面の断面図
である。
【符号の説明】
1 クロムメッキ面 2 皮膜光揮材 3 クリア塗膜層 9 ラジエータグリル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロムメッキ面に、透光材を光揮材の表
    面に干渉作用を呈する光学的厚さに塗布した皮膜光揮材
    が分散配合されたクリア塗料を塗装することにより、ク
    リア塗膜層を形成したことを特徴とするクロムメッキ面
    のクリア塗装方法。
  2. 【請求項2】 皮膜光揮材が、マイカをシリカで塗布し
    て形成され、塗料固形分に対する重量比が3〜15%で
    あることを特徴とする請求項1記載のクロムメッキ面の
    クリア塗装方法。
  3. 【請求項3】 皮膜光揮材が、アルミニウムをシリカで
    塗布して形成され、塗料固形分に対する重量比が3〜1
    5%であることを特徴とする請求項1記載のクロムメッ
    キ面のクリア塗装方法。
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