JP2001070685A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JP2001070685A
JP2001070685A JP24640699A JP24640699A JP2001070685A JP 2001070685 A JP2001070685 A JP 2001070685A JP 24640699 A JP24640699 A JP 24640699A JP 24640699 A JP24640699 A JP 24640699A JP 2001070685 A JP2001070685 A JP 2001070685A
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water
laundry
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eccentric load
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Tomoya Kawaguchi
智也 川口
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷量が多い場合でも、ドラム内で洗濯物を
スムーズに分散させてバランス調整を達成する。 【解決手段】 洗いやすすぎ終了後、外槽内の水を排水
せずに脱水行程を開始し、負荷量が5kg以上であって
(S11)布質が化学繊維中心である(S12)場合に
は、排水ポンプを駆動することなしにドラムの回転速度
を上昇させて偏心量を検知する(S15、S16)。偏
心量が350gを越えていればほぐし運転を行い(S1
8)、350g以下であれば排水ポンプを作動させて外
槽からの排水を行う(S19)。従って、負荷量が多い
場合には、洗濯物が水に浸漬する状態で偏心量の検知や
ほぐし運転が実行されるので、全ての洗濯物は十分に水
を含む状態となっており、体積が比較的小さくドラム内
で移動し易い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドラム式洗濯機に関
し、更に詳しくは、ドラム洗濯機における遠心脱水運転
時のバランス調整に関する。なお、本発明に係る洗濯機
は、水を利用した洗濯のみならず、洗濯用溶剤を利用し
たドライクリーニングのための洗濯機も含むこととす
る。
【0002】
【従来の技術】ドラム式洗濯機では、脱水運転時に洗濯
物が回転軸回りにアンバランスに分散していると、ドラ
ムや外槽が大きく振動し異常騒音が発生してしまう。そ
こで、一般的なドラム式洗濯機では、異常振動を抑制す
るためにドラムを内装する外槽周囲に重錘を取り付けて
いる。このため、従来のドラム式洗濯機は非常に重く、
設置場所が限られると共に移動や運搬も困難であった。
【0003】このような問題を解決するため、従来よ
り、脱水を立ち上げる前に(つまり、実質上脱水が行わ
れるような回転速度までドラムの回転速度を上昇させる
前に)、ドラム内周壁上に洗濯物を適切に分散配置させ
て偏心荷重を減らすようなバランス調整を行い、適切な
バランス調整が成されたあとに高速脱水回転速度まで回
転速度を上昇させる、という運転制御が提案されてい
る。例えば、本出願人は、特開平11−76686号公
報に記載の装置等において、脱水立上げ前に適正なバラ
ンス調整を行う各種方法を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなバランス調
整における洗濯物の分散・移動は、通常、脱水が行われ
るような回転速度よりもかなり低い回転速度でもって実
行されるが、このような低い回転速度であっても洗濯物
から徐々に水が抜けてゆく。一般に、洗濯物の量がいわ
ゆる標準容量(定格負荷量)に近いような場合には、洗
濯物がドラム内周壁全体に満遍なく分散することが多い
ため、負荷量が小さい場合よりもバランスがとれる確率
がかなり高い。ところが、脱水され易い性質を有する繊
維(化学繊維など)から成る洗濯物が多くを占め、その
中に脱水され難い性質を有する繊維(木綿など)から成
る洗濯物が少量混じっていると、全体が十分に湿ってい
る状態でありさえすればバランスがとれているにも拘わ
らず、脱水され易い繊維から先に水が抜けてしまって、
結果的にバランスがとれていないものと判断されること
がある。また仮に、バランス調整期間中に一部の洗濯物
のみから水が抜けてしまい、一部の洗濯物は脱水が進ん
だ状態、他の洗濯物は殆ど脱水されていない状態でバラ
ンス調整が終了した場合、高速脱水回転で本格的な脱水
を行うと、脱水され難い洗濯物からの脱水が進行するに
伴い偏心荷重が増加してしまい、大きな振動や騒音を生
じることがある。
【0005】第1発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、その主たる目的は、負荷量が多い場合にも
迅速に適切なバランス調整を行うことができる遠心脱水
装置を備えたドラム式洗濯機を提供することにある。
【0006】また、上述のようなドラム式洗濯機では、
ドラム内に収容された洗濯物の数や種類によってはバラ
ンス調整が非常に困難な場合があり、バランス調整を試
行し続けると洗濯所要時間が非常に長くなる。最終すす
ぎ後の最終脱水行程では、脱水運転を実行する必要性が
きわめて高いが、洗い行程や最終すすぎ以外のすすぎ行
程の直後に実行される中間脱水行程は、その後のすすぎ
性能を大きく劣化させない限り、省略することが可能で
ある。
【0007】第2発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、その主たる目的は、高いすすぎ性能を確保
しつつ、中間脱水行程の所要時間が異常に長引くことを
避けることができる遠心脱水装置を備えたドラム式洗濯
機を提供することにある。
【0008】また、上述したような偏心荷重による外槽
の振動は、外槽の重量が大きいほど抑制される。しかし
ながら、既に述べたように外槽に固定的な重量物を付加
することは、洗濯機自体の設置や運搬の利便性を考える
と限界がある。
【0009】第3発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、その主たる目的は、特に脱水立上げ時にお
いて、外槽に固定的な重錘を付加するのと同等な振動抑
制効果を達成することができる遠心脱水装置を備えたド
ラム式洗濯機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】上
記課題を解決するために成された第1発明は、外槽と、
該外槽内に回転自在に配設されたドラムとを具備し、外
槽内に水を貯留してドラムを回転させることにより洗濯
物の洗いやすすぎを実行するドラム式洗濯機において、 a)ドラムに収容されている洗濯物の量を検知する負荷量
検知手段と、 b)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
と、 c)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
る偏心荷重検知手段と、 d)バランス調整を行うべくドラム内の洗濯物の移動を促
すように、該ドラムを回転駆動させるモータを制御する
回転制御手段と、 e)前記負荷量検知手段により検知された負荷量が多い場
合には、洗い又はすすぎの終了後に外槽内に水を残した
状態で偏心荷重の検知とバランス調整とを行い、偏心荷
重が所定値以下になったならば、前記排水手段により外
槽内に残した水の排水を開始する運転制御手段と、を備
えることを特徴としている。
【0011】この第1発明に係るドラム式洗濯機では、
負荷量が小さい場合には、洗い又はすすぎ終了のあと脱
水を開始する前に排水手段により外槽から水を排出する
一方、負荷量が大きい場合には、排水手段を駆動するこ
となく(或いは短時間のみ駆動し)、少なくともドラム
内に収容されている洗濯物の多くが水に接触する状態で
偏心荷重の検知とバランス調整とを実行する。これによ
り、負荷量が大きい場合には偏心荷重検知時に殆ど全て
の洗濯物が十分に吸水した状態にあるため、繊維の脱水
され易さの相違の影響を受けることなく、偏心荷重の検
知及びそれが所定値以下になったか否かの判断が正確に
行える。また、バランス調整を行う必要がある場合に、
全ての洗濯物が十分に吸水した状態であると、各洗濯物
の体積が比較的小さくなっており、ドラム内の空間が確
保されて移動し易い。従って、迅速にバランス調整を終
了させるにも有利である。一方、負荷量が小さい場合に
は、洗濯物が水に浸漬する状態でドラムを回転させる
と、水の中で洗濯物が浮遊してしまうため逆に分散され
難いが、排水手段により水が排出されているので、適正
なバランス調整が可能となる。
【0012】また、繊維の脱水され易さの相違の影響
は、上述したように洗濯物の多くが脱水され易い性質の
繊維であって、その中に少量の脱水され難い性質の繊維
が混じっている場合に生じるから、上記第1発明に係る
ドラム式洗濯機では、洗濯物の布質を判別する布質判別
手段を備え、負荷量が所定値以上であって、且つ布質が
脱水され易い繊維が多いと判断された場合に、外槽内に
水を残留させた状態でバランス調整を行う構成とするこ
とが好ましい。
【0013】上記課題を解決するために成された第2発
明は、外槽と、該外槽内に回転自在に配設されたドラム
とを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回転させる
ことにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するドラム式洗
濯機において、 a)ドラムに収容されている洗濯物の量を検知する負荷量
検知手段と、 b)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
る偏心荷重検知手段と、 c)前記ドラムを回転駆動させるモータを制御する回転制
御手段と、 d)前記偏心荷重検知手段により検知された偏心荷重が所
定値以下になったときに前記回転制御手段によりドラム
の回転速度を上昇させる一方、該偏心荷重が所定値を越
えている場合にはドラム内の洗濯物の移動を促すように
バランス調整を繰り返し、前記負荷量に応じた時間又は
試行回数でもってバランス調整を打ち切って次行程へ進
む運転制御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0014】即ち、負荷量が小さい場合には、洗濯物に
含まれる洗剤水又はすすぎ水が少量であるため、たとえ
脱水が十分に行われなかったとしても次のすすぎ行程に
おけるすすぎ性能を劣化させる恐れが小さい。また、負
荷量が小さい場合には、例えば一枚の洗濯物のみがドラ
ム内に収容されている場合等、バランス調整が元々困難
又は実質上不可能であることが多い。そこで、第2発明
に係るドラム式洗濯機では、運転制御手段は、負荷量が
小さいほどバランス調整打ち切りまでの時間又又は試行
回数を短く設定する。従って、バランス調整によって偏
心荷重が所定値以下にならない場合、短時間で脱水が断
念されて、次のすすぎ行程が実行される。一方、負荷量
が大きい場合には、脱水が十分に行われないと、次のす
すぎ行程時のすすぎ性能を劣化させる恐れが高いため、
偏心荷重が所定値以下になるまで相対的に長い時間又は
多くの回数、バランス調整の試行が繰り返される。
【0015】上記課題を解決するために成された第3発
明は、外槽と、該外槽内に回転自在に配設されたドラム
とを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回転させる
ことにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するドラム式洗
濯機において、 a)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
と、 b)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
る偏心荷重検知手段と、 c)洗い又はすすぎの終了後に前記排水手段により少なく
ともドラムの最低部位が水に接触しない水位まで排水を
行って外槽底部とドラム底部との間に水を残し、その状
態で前記偏心荷重検知手段により検知された偏心荷重が
所定値以下になったならばドラムの回転速度を上昇させ
てゆき、共振点に相当する回転速度を通過したあとに前
記排水手段を駆動して外槽内の水を排水させる運転制御
手段と、を備えることを特徴としている。
【0016】即ち、第3発明に係るドラム式洗濯機で
は、脱水開始前に外槽内に残っている水、つまりその直
前の洗いやすすぎに利用された水を全部排出するのでは
なく、少なくともドラムの最底部が接触しない水位を保
って外槽内部に水を残す。従って、この残留水の重量分
だけ外槽に重錘を付加したのと同様の効果が得られ、振
動が抑制される。洗濯物から水が吐き出されると、その
分だけ外槽内の水位が上昇するから、この残留水にドラ
ムが接触し、脱水された洗濯物が再び水を吸う恐れがあ
る。そこで、回転速度を上昇させてゆく過程で、最も振
動抑制効果の必要な共振点に相当する回転速度を通過し
たならば、排水手段を作動させて外槽からの排水を開始
する。これにより、回転速度が共振点を通過する際に
は、外槽に残留させた水の重量によって外槽の振動が抑
制され、共振点を通過したあとには残留していた水は排
出されるため脱水に支障をきたすこともない。
【0017】なお、ドラム内に収容されている洗濯物の
量、つまり負荷量が多い場合には、一般的に脱水により
洗濯物から吐き出される水の量も多いため、外槽内の水
位の上昇が速い。そこで、第3発明に係るドラム式洗濯
機では、ドラム内に収容された洗濯物の量を検知する負
荷量検知手段を更に備え、前記運転制御手段は、該負荷
量に応じて外槽内に残す水の水位を決める構成とするこ
とが好ましい。即ち、負荷量検知手段により検知された
負荷量が多い場合には、残留水位を相対的に低く設定す
る。これにより、残留水の重量は少なくなるので振動抑
制効果は低減するものの、外槽内の水位が上昇してドラ
ム内の洗濯物がこれに接触することを避けることができ
る。
【0018】また、第3発明に係るドラム式洗濯機は、
ドラム壁面の一部に形成した中空体の水保持部と、遠心
力によって該水保持部に水を注入する注水手段とから成
る可変重錘部と、前記水保持部に水が注入されていない
状態で検知された偏心荷重の位置がドラム内周上で該水
保持部の対向位置近傍である場合に前記注水手段により
水保持部に水を注入してドラムのバランス調整を行う注
水制御手段とを備えたドラム式洗濯機であって、前記運
転制御手段は、水保持部への注水を行う際には外槽内に
残す水の水位を低くする構成とすることが好ましい。
【0019】具体的には、例えば、注水手段は水保持部
に連通する水案内室をドラムの背面に設け、該水案内室
に形成した開口に向けて注水ノズルから水を放出する構
成とする。注水ノズルから放出された水の一部は水保持
部に入らずに外槽内へ流出することがあり得るが、上記
構成によれば、始めに外槽内の水位を低くしておくこと
によって、ドラム内の洗濯物が接触する程度まで外槽内
の水位が上昇することを避けることができる。
【0020】また、上記のような可変重錘部を有するド
ラム洗濯機では、洗いやすすぎ時に用いられた水を外槽
の振動抑制に利用するのではなく、バランス調整のため
に注水された水の一部を積極的に利用する、つまり外槽
底部に貯留することにより、外槽の振動抑制に利用する
こともできる。ここで外槽に貯留する水は、注水時に水
案内室に入らなかった水のほか、例えば水保持部からの
排水を考慮して水案内室の一部に設けた排水孔から漏出
する水も利用することができる。
【0021】即ち、第4発明に係るドラム式洗濯機は、
外槽と、該外槽内に回転自在に配設されたドラムとを具
備し、外槽内に水を貯留してドラムを回転させることに
より洗濯物の洗いやすすぎを実行するドラム式洗濯機に
おいて、 a)ドラム壁面の一部に形成した中空体の水保持部と、遠
心力によって該水保持部に水を注入する注水手段とから
成る可変重錘部と、 b)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
と、 c)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
る偏心荷重検知手段と、 d)前記水保持部に水が注入されていない状態で検知され
た偏心荷重の位置がドラム内周上で該水保持部の対向位
置近傍である場合に、前記注水手段により水保持部に水
を注入してドラムのバランス調整を行う注水制御手段
と、 e)水保持部への注水を行う際に、その水の一部を外槽底
部に貯留し、その状態で前記偏心荷重検知手段により検
知された偏心荷重が所定値以下になったならばドラムの
回転速度を上昇させてゆき、共振点に相当する回転速度
を通過したあとに前記排水手段を駆動して外槽内の水を
排水させる運転制御手段と、を備えることを特徴として
いる。
【0022】
【発明の効果】第1発明に係るドラム式洗濯機によれ
ば、負荷量が多い場合には、洗濯物のほぼ全てが十分に
吸水した状態で偏心荷重の検知が実行されるので、偏心
荷重検知までの過程における各洗濯物の脱水され易いの
相違の影響を排除して、偏心荷重を正確に検知及び判定
することができる。従って、従来、一部の洗濯物から水
が抜けてしまった結果、偏心荷重が所定値を越えている
と判定されていたものが、第1発明に係るドラム式洗濯
機では、偏心荷重が所定値以下であると判定される確率
が高くなり、短時間でバランス調整を終了して脱水を立
ち上げることができる。
【0023】また、バランス調整が実行される際に、各
洗濯物が十分に吸水しているので洗濯物の体積が比較的
小さくなり、負荷量が多い場合でも洗濯物がドラム内で
移動し易く、バランス調整が迅速に行える。一方、負荷
量が少ない場合には、バランス調整の際に洗濯物は水に
浸漬しないので、ドラムの内周壁面に張り付いて比較的
高い位置まで持ち上げられてドラム内で移動し易く、同
様にバランス調整が迅速に行える。
【0024】更に、第1発明に係るドラム式洗濯機によ
れば、全ての洗濯物が十分に水を含んだ状態でバランス
調整が終了するので、脱水運転を立ち上げたときにバラ
ンスよく重量が減少し、脱水途中で偏心荷重が増加して
異常振動が発生することを防止することができるという
効果もある。
【0025】また、第2発明に係るドラム式洗濯機によ
れば、負荷量が多い場合ほど脱水立ち上げ時のバランス
調整を試行する時間が長く又は試行回数が多くなるの
で、バランス調整が終了して脱水運転を実行できる確率
が高くなる。中間脱水行程において脱水運転がなされな
いとそのあとのすすぎ性能が劣化するが、高いすすぎ性
能を得るために脱水が重要である高負荷の場合ほど脱水
が完遂される確率が高くなるので、結果的に、高いすす
ぎ性能を確保することができる。また、負荷量が少ない
場合にはバランス調整が困難であることが多く、且つす
すぎ性能に対する中間脱水の重要性が低いので、バラン
ス調整が適切に行えない場合に早めに諦めることによっ
て、洗濯所要時間の短縮に寄与する。
【0026】また、第3及び第4発明に係るドラム式洗
濯機によれば、外槽内に残留させた水の重量によって外
槽の総重量が重くなるため、脱水の立上げ、特に共振点
に相当する回転速度の通過時の振動を効果的に軽減する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、第1発明に係るドラム式洗濯機の一実
施例(以下「第1実施例」という)を図面を参照して説
明する。図1はこのドラム式洗濯機の略側面断面図であ
る。図1に基づいて本実施例のドラム式洗濯機の構成を
説明する。
【0028】機枠1の内部には外槽2がバネ3及びダン
パ4に吊支され、外槽2内部には洗濯物を収容するため
のドラム5が主軸8に軸支されている。外箱1の前面に
は外槽2の前面開口を開閉するドア7が設けられ、洗濯
物はこのドア7を開放してドラム5内部へと収容され
る。ドラム5の周壁には多数の通水孔6が設けられてお
り、外槽2内に給水された水は通水孔6を通してドラム
5内へ流入し、また逆にドラム5内で洗濯物から脱水さ
れた水は通水孔6を通して外槽2へと飛散される。ドラ
ム5の内周には、回転に伴って洗濯物をかき上げるため
のバッフル9が互いに120°の回転角度を保って配設
されている。主軸8は外槽2に装着された軸受10によ
り保持されており、その先端には主プーリ11が取り付
けられている。外槽2の下面にはモータ12が配置さ
れ、モータ12の回転駆動力はモータプーリ13、Vベ
ルト14を介して主プーリ11に伝達される。本実施例
では、モータ12として直流ブラシレスモータが用いら
れている。
【0029】外部の水道栓に接続された給水管15は、
給水バルブ16を介して外槽2に接続されている。給水
バルブ16を開放すると、給水管15を通して外槽2に
水が供給される。一方、外槽2底部に連結された排水管
17には排水ポンプ18が設けられ、外槽2内に溜まっ
た水は排水ポンプ18が駆動されることにより外部に排
出される。
【0030】また、主プーリ11のリング体には開口が
円周上に一箇所設けられており、該リング体を挟んで両
側に発光部と受光部とから成る回転センサ19が配置さ
れている。回転センサ19は、発光部から発した光がド
ラム5の一回転期間中に一回だけ上記開口を通過して受
光部に到達し、該受光信号に基づいてドラム5の回転に
同期した検出信号(回転マーカ)を出力する。なお、光
学式の回転センサ19を用いる代わりに、ドラム5側に
磁石を取り付けると共に、機枠1又は外槽2側に磁力に
より開閉するリードスイッチを設け、ドラム一回転期間
に一回だけ導通するリードスイッチにより検出信号を出
力する構成としてもよい。
【0031】次に、このドラム式洗濯機の要部の電気系
構成を図2を参照して説明する。制御部30はCPU、
ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータを中心に
構成されており、機能的に、中央制御部31、PWM制
御部32、偏心荷重検知部33、負荷量検知部34、布
質判別部35などを含んでいる。中央制御部31は脱水
行程を進めるための運転プログラムが予め記憶されたR
OMを含み、この運転プログラムの遂行の過程におい
て、所望のドラム回転速度に対応したモータ12の目標
回転速度をPWM制御部32に指示する。
【0032】モータ駆動部40はインバータ回路を含ん
で構成され、PWM制御部32と共にモータ12の駆動
制御手段として機能する。モータ12には回転数検出器
41が付設され、実際のモータ12の回転速度に対応し
た検出信号が制御部30にフィードバックされる。具体
的には、回転数検出器41はパルスエンコーダであっ
て、モータ12が所定角度回転する毎に一個のパルス信
号を発生する構成になっており、ドラム5が一回転する
期間に12個のパルス信号(このパルス信号を、以下
「回転数パルス信号」という)が出力されるようになっ
ている。図3は、この回転数パルス信号の一例を示す波
形図である。モータ12つまりドラム5の回転速度が高
いときには回転数パルス信号の立上り間隔Pは狭くな
り、逆にドラム5の回転速度が低いときには該間隔Pは
広がる。このように、間隔(以下「回転数パルス幅」と
いう)Pはモータ12及びドラム5の回転速度に対応し
たものとなる。
【0033】PWM制御部32は、所定周期を有するパ
ルス信号であるPWM制御信号をモータ駆動部40へ供
給し、目標回転速度と実際の回転速度との差に応じて一
周期期間内の「H」レベル時間を変化させることにより
PWM制御を実行する。即ち、実際の回転速度が目標回
転速度よりも低く回転速度を上昇させる必要がある場合
には「H」レベル時間を長くし、逆に実際の回転速度が
目標回転速度よりも高く回転速度を下降させる必要があ
る場合には「H」レベル時間を短くする。PWM制御部
32では、回転数検出器41から回転数パルス信号を得
る毎に実際の回転速度を算出し、必要に応じてPWM制
御信号の「H」レベル時間幅を修正する。このような制
御により、モータ12の各巻線にはそれぞれ方形波状の
電圧が印加される。
【0034】偏心荷重検知部33は次のようにして偏心
荷重を検知している。ドラム5内に収容された洗濯物に
作用する遠心力と重力とが均衡するような回転速度(以
下「均衡回転速度」という)よりも高い回転速度でもっ
てドラム5が回転されていると、洗濯物はドラム5の内
周壁面に押し付けられ、ドラム5の回転に伴って回る。
いま、洗濯物が偏在して偏心荷重が生じている場合、該
偏心荷重が図4中の位置Aに示すようにドラム5最低位
置を通過して上方に持ち上げられようとしているときに
は、該偏心荷重に作用する重力は回転方向と反対向きに
なる。このため、該重力はドラム5を減速させるように
作用する。一方、偏心荷重が図4中の位置Bに示すよう
にドラム5最高位置を通過して下方に運ばれているとき
には、該偏心荷重に作用する重力は回転方向と同一向き
になる。このため、該重力はドラム5を加速させるよう
に作用する。
【0035】ドラム5の回転速度が一定に維持されるよ
うに一定の目標回転速度が指示されると、PWM制御部
32はPWM制御信号の「H」レベル時間幅(つまりP
WMデューティ比)を変化させてモータ12の回転速度
を一定に維持するように機能する。一方、PWM制御部
32がPWM制御を行わずにPWMデューティ比を一定
に維持すると、モータ12への印加電圧も一定となり上
述のような偏心荷重の影響を受けてドラム5の回転速度
は変動する。実際には主軸8と軸受10との間の摩擦力
の影響などもあり、偏心荷重がドラム5最高位置の手前
付近に達したときに回転速度は最も低くなり、偏心荷重
がドラム5最低位置の手前付近に達したときに最も高く
なる。回転数パルス幅Pを縦軸にとって時間経過に従っ
てプロットすると、図5に示すような関係を示す。図5
において、黒丸のプロット点は実際に得られる回転数パ
ルス幅Pのデータであって、Mは回転センサ19により
得られる、ドラム5内周上の特定位置に対応して発生す
る回転マーカである。
【0036】図5に示すように、回転数パルス幅Pはド
ラム5の回転に同期して変動する。ここで、ドラム5の
一回転期間内で最大の回転数パルス幅Pmaxと最小の回
転数パルス幅Pminとの差αは偏心量を反映している。
或いは、差をとる代わりにPmaxとPminとの比でも同様
である。そこで、予め多数の実験を行って偏心量と差α
(又は比)との対応関係を調べ、それにより例えばテー
ブルを作成して偏心荷重検知部33内のROMに格納し
ておく。偏心荷重の検知処理時に偏心荷重検知部33
は、回転数検出器41より与えられる回転数パルス幅P
のデータを順次RAMに格納し、少なくともドラム5が
一回転する期間のデータが収集された時点で最大回転数
パルス幅Pmax及び最小回転数パルス幅Pminを見つけ
る。そして差αを算出し、上記テーブルを参照して偏心
量を取得する。
【0037】重量センサ42は、例えば外槽3を吊支す
るバネ3やダンパ4に付帯して設けられ、ドラム5に収
容された洗濯物の重量によって外槽2の位置が降下した
際にその降下量を電気的に検知することにより洗濯物の
重量を検知する。具体的には、本出願人が特開平5−8
4382号公報等において開示している重量検出機構を
利用すればよい。勿論、重量センサ42はこれに限定さ
れるものではない。負荷量検知部34は、洗濯開始時に
重量センサ42から検出信号を受け取って、負荷量を判
断する。
【0038】また布質判別部35は、洗濯物の布質が脱
水され易い性質の繊維(主として化学繊維)であるか、
脱水され難い性質の繊維(主として木綿)であるか、そ
の混合程度を判断する。具体的には次のようにして布質
を判別している。洗濯開始後、水位センサ43により検
知される外槽2内の水位が所定値に達するまでドラム5
内に給水を行ったあとに、ドラム5を所定時間回転させ
る。すると、乾いていた洗濯物は水を吸収し、その分だ
け水位が低下する。ドラム5の回転を停止させると、水
面上に露出している洗濯物から水が徐々に抜けて水位が
次第に上昇するが、脱水され易い性質の繊維であるほど
水位は速く上昇する。そこで、ドラム5の回転を停止し
てから所定時間後に水位を検知し、給水終了直後の水位
からの水位低下量を算出する。同一負荷量であっても、
例えば化学繊維の混合度合が多いほど水位低下量は小さ
い。そこで、予め実験により求めておいた負荷量と水位
低下量との関係を参照して布質を判断する。
【0039】なお、負荷量検知及び布質判別は上記方法
のみに限定されるものではなく、他の方法によることも
できる。例えば、本出願人が特願平10−320392
号で提案しているように、ドラム5の回転立上げ時の印
加電圧等によって負荷量検知や布質の判別を行うように
してもよい。
【0040】図6は、本実施例のドラム式洗濯機におけ
る洗濯行程全体の流れを示すフローチャートである。ユ
ーザによりドラム5に洗濯物が収容され洗濯が開始され
ると、まず上述したように負荷量検知及び布質判別が実
行され(ステップS1)、続いて洗剤水を用いた洗い行
程が実行される(ステップS2)。そのあと、洗濯物に
染み込んでいる洗剤水を絞り出すために中間脱水行程が
行われ(ステップS3)、次いで外槽2内に水道水を導
入してすすぎ行程が実行される(ステップS4)。1回
目のすすぎ行程に引き続いて中間脱水行程が行われ(ス
テップS5)、そのあと2回目のすすぎ行程を行い(ス
テップS6)、最後に最終脱水行程を実行して(ステッ
プS7)洗濯を終了する。洗濯乾燥機では、このような
洗濯行程のあとに乾燥行程を実行することになる。
【0041】本実施例のドラム式洗濯機は、上記各洗濯
行程のうち、中間脱水行程及び最終脱水行程を含む脱水
行程における制御に特徴を有する。このドラム式洗濯機
では、洗い行程やすすぎ行程の終了後に外槽2内に貯留
されている洗剤水又はすすぎ水を排出せず、以下に説明
するような脱水行程の処理を実行する。図7はこの脱水
行程の制御フローチャートである。なお、以下の説明で
は、ドラム5の径を460mmとしたときの数値を例に
挙げているが、ドラム径が相違する場合には各回転速度
等の数値を適宜変更することにより対応可能であること
は明白である。また、この洗濯機の洗濯容量は6kgで
ある。
【0042】脱水行程が開始されると、まず中央制御部
31は負荷量検知部34により検知された負荷量が5k
g以上であるか否かを判定する(ステップS11)。負
荷量が5kg以上である場合には、布質判別部35によ
る判別結果を用い、化学繊維が中心であるか否かを判定
する(ステップS12)。負荷量が5kg未満である場
合、及び布質が木綿中心である場合には、排水ポンプ1
8を作動させて排水を開始する(ステップS13)。そ
して、水位センサ43による検知水位が所定値以下に低
下して排水がほぼ終了したと判断すると(ステップS1
4で「Y」)、PWM制御部32はドラム5の回転速度
が130rpmまで上昇するようにモータ駆動部40を
制御する(ステップS15)。
【0043】ステップS12で布質が化学繊維中心であ
ると判定されると、排水ポンプ18を作動させることな
くステップS15へ進む。従って、ステップS11→S
12→S15と進んだ場合には、外槽2内に洗剤水又は
すすぎ水が残留した状態でドラム5の回転が立ち上げら
れ、他方、ステップS11→S13→S14→S15と
進んだ場合には、洗剤水又はすすぎ水がほぼ完全に排出
された状態でドラム5の回転が立ち上げられる。
【0044】ドラム5の回転速度が130rpmに達し
たとき、洗濯物は遠心力によってドラム5の内周壁面に
押し付けられ、ドラム5の回転に伴って回る。このと
き、偏心荷重検知部33は上述したような方法で偏心量
を検知し(ステップS16)、中央制御部31はその偏
心量が350g以下であるか否かを判定する(ステップ
S17)。偏心量が350gを越えていたならば、その
まま回転速度を上昇させると異常振動が発生する可能性
が高いと判断し、ほぐし運転を実行する(ステップS1
8)。ほぐし運転では、例えば、ドラム5の回転を洗い
やすすぎを行う程度の回転速度(例えば45〜55rp
m)まで落とし、洗濯物を撹拌することにより一枚一枚
の洗濯物を剥がれ易くする。
【0045】ステップS17で偏心量が350g以下で
あると判定されると、中央制御部31は排水ポンプ18
を作動させる(ステップS19)。ステップS13で排
水ポンプ18が作動している場合にはその作動が継続さ
れるだけであるが、上述したようにステップS11→S
12→S15と進んだ場合には、このステップS19で
もって始めて外槽2からの排水が開始される。従ってこ
の場合には、上記ステップS15、S16、S17、S
18の各処理は、外槽2に水が貯留された状態、つまり
少なくともドラム5底部にある洗濯物は水に浸漬した状
態で実行されることになる。
【0046】これら各処理の時点におけるドラム5の回
転速度は、脱水時の回転速度と比べるとかなり低いが、
そのような回転速度であっても、特に化学繊維などの脱
水され易い繊維から成る洗濯物からは水が吐き出され
る。図8(a)に示すように外槽2の底部に水が貯留さ
れていない場合であって、多くの化学繊維から成る(脱
水され易い)洗濯物の中に、少量の木綿から成る(脱水
され難い)洗濯物が混じっている場合、たとえドラム5
の内周壁全体に満遍なく洗濯物が分散していたとして
も、脱水され易い洗濯物からは水が抜けてその重量が減
少し、脱水され難い洗濯物の位置が偏心荷重となってし
まう。
【0047】これに対し、本実施例のドラム式洗濯機で
は、偏心量検知の際には、図8(b)に示すように、洗
濯物はドラム5の内周壁面に張り付き、ドラム5の下方
を通過する際に水に浸漬して各洗濯物は十分に吸水す
る。このため、各洗濯物が満遍なく吸水した状態で偏心
荷重が検知され、その偏心量が小さいか否かが判定され
る。従って、各洗濯物が脱水され易いか否かということ
の影響を殆ど受けることなく偏心荷重が検知されるの
で、ドラム5の内周壁全体に満遍なく洗濯物が分散した
状態では、偏心量が350gであると判定される確率が
高くなる。更に、このような状態でバランス調整が終了
すると、後記ステップS21で脱水運転を行う際に洗濯
物全体からバランス良く水が抜けるので、脱水後にも偏
心量の状態が大きく変化することがない。
【0048】また、偏心荷重が350gを越えていてほ
ぐし運転を行う際にも、水を貯留した状態でほぐし運転
を行うと次のような利点がある。即ち、負荷量が多い場
合には元々ドラム3内の空間が少ないため、洗濯物がド
ラム5内で移動し難い。しかしながら、上述したように
外槽2内に水を貯留したままほぐし運転を行うと、全て
の洗濯物が十分に吸水し、比較的体積が小さい状態とな
るので、ドラム5内での移動・分散が行い易くなる。即
ち、ほぐし運転によるバランス調整も短時間で終了する
確率が向上する。
【0049】上記ステップS19で排水ポンプ19を作
動させたあとは、水位センサ43による検知水位が所定
値以下に低下して排水がほぼ終了したと判断できるまで
待ち(ステップS20で「Y」)、ドラム5の回転速度
を例えば1000rpmまで上昇させて脱水運転を実行
する(ステップS21)。
【0050】次に、第2発明のドラム式洗濯機の一実施
例(以下「第2実施例」という)を図面を参照して説明
する。この第2実施例の洗濯機は、基本的な構成につい
ては第1実施例と同様であるが、中間脱水行程時の制御
に特徴を有している。図9は、第2実施例のドラム式洗
濯機における中間脱水行程時の制御フローチャートであ
る。
【0051】この実施例は第1実施例とは異なり、中間
脱水行程が開始される時点で外槽2内の水はほぼ完全に
排出されており、洗濯物はドラム5の底部に積層した状
態にある。中間脱水行程が開始されると、中央制御部3
1はタイマによる計時(時間T)を開始し(ステップ3
1)、PWM制御部32はドラム5の回転速度が130
rpmまで上昇するようにモータ駆動部40を制御する
(ステップS32)。
【0052】ドラム5の回転速度が130rpmに達す
ると、偏心荷重検知部33は上述したような方法で偏心
量を検知する(ステップS33)。中央制御部31は検
知された偏心量が350g以下であるか否かを判定し
(ステップS34)、350g以下であれば、そのまま
回転速度を上昇させても異常振動が発生する可能性がき
わめて低いと判断し、ステップS42へ進み脱水運転を
立ち上げる。
【0053】ステップS34で偏心量が350gを越え
ていると判定されると、中央制御部31は負荷量検知部
34により検知された負荷量が少量であるか否かを判定
し(ステップS35)、少量である場合にはタイマの計
時Tが3分以上であるか否かを判定する(ステップS3
6)。タイマの計時Tが3分未満であれば、上述したよ
うなほぐし運転を実行する(ステップS40)。
【0054】ステップS35にて負荷量が少量でないと
判定されると、次いで負荷量が中量であるか否かを判定
する(ステップS37)。中量である場合には続いてタ
イマの計時Tが5分以上であるか否かを判定し(ステッ
プS38)、タイマの計時Tが5分未満であれば、ほぐ
し運転を実行する(ステップS40)。ステップS37
にて負荷量が中量でない場合には、負荷量は多量である
と判断する。この場合には、タイマの計時Tが7分以上
であるか否かを判定し(ステップS39)、タイマの計
時Tが7分未満であれば、ほぐし運転を実行する(ステ
ップS40)。
【0055】上記ステップS36、S38又はS39で
タイマの計時Tが3分、5分又は7分以上であると判定
されると、そのまま脱水行程を中止し(ステップS4
1)、ステップS42の脱水運転を行うことなしに次の
行程(つまりすすぎ行程)へ移行する。
【0056】上記処理によって、偏心量が350g以下
になるまでほぐし運転が繰り返されるが、その繰り返し
は負荷量に応じた時間が経過した時点で断念される。そ
の時間は負荷量が多いほど長くなっているから、負荷量
が多い場合ほどほぐし運転の試行がより多く繰り返され
る機会が与えられる。従って、負荷量が多いほど、偏心
量が350g以下に減少して脱水が実行される確率が高
くなり、次のすすぎ行程においてすすぎ性能が十分に発
揮される。一方、負荷量が少ない場合には、たとえ中間
脱水が行われなかったとしても、洗濯物に含まれる洗剤
水の量自体が少ないので、すすぎ性能を劣化させる恐れ
は小さく、洗濯所要時間の短縮に寄与する。
【0057】なお、上記第2実施例によるドラム式洗濯
機では、負荷量に応じた時間が経過した時点でほぐし運
転の試行の繰り返しが打ち切られるようにしているが、
負荷量に応じたほぐし運転の試行回数でもって繰り返し
を打ち切るようにしても同様の効果が得られる。
【0058】次に、第3発明のドラム式洗濯機の一実施
例(以下「第3実施例」という)を図面を参照して説明
する。図10は第3実施例によるドラム式洗濯機の略側
面断面図、図11は図10中のa−a’線断面図、図1
3はこのドラム式洗濯機の要部の電気系構成図である。
図1及び図2に示した第1実施例のドラム式洗濯機と同
一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0059】このドラム式洗濯機では、バッフル9のう
ちの一個が、その内部に水を保持することが可能なバラ
ンサ20となっている。ドラム5の背面には、主軸8を
中心とした円周の内周側に大きな注水開口22を有する
略円盤形状の水案内室21が設けられている。水案内室
21には、ドラム5側にバランサ20と連通する注水孔
23が形成され、主軸8に対し注水孔23と略180°
対向する外槽2側に排水孔24が形成されている。外部
から給水口15に供給された水は、給水バルブ16を介
して外槽2に供給されると共に、バランス用注水バルブ
25を介して外槽2に設けられた注水ノズル26から水
案内室21に向けて放出されるようになっている。
【0060】このバランサ20への注水及び排水につい
て図12を用いて説明する。図12は、水案内室21周
囲の水の移動状態を示す略断面図である。ドラム5が所
定速度以上で回転しているときに注水ノズル26から水
が放出されると、その水は注水開口22を介して水案内
室21に入り、ドラム5後壁面を伝わる等しつつ遠心力
により外周側へ移動する。そして、図12(a)に示す
ように、水は遠心力により水案内室21外周壁内側に張
り付いて保持される。なお、注水開口22は面積が広い
ため、水圧のばらつき等により注水ノズル26から放出
された水の落下方向がばらついても、その大部分は確実
に水案内室21に飛び込む。
【0061】バランサ20は、水案内室21よりも更に
外周側に広がる中空体となっている。このため、水案内
室21に注水された水は遠心力により注水孔23を通っ
てバランサ20内に流れ込み、図12(b)に示すよう
にバランサ20の外周壁側つまりドラム5内周壁面に張
り付いて保持される。このような注水を行うための制御
は、制御部30に含まれる注水制御部36により達成さ
れる。なお、水案内室21の外周側には排水孔24も開
口しており、この排水孔24を通して水案内室21から
水が逃げるが、その排水量は水案内室21に注水される
水の量に比較して極めて少ない。
【0062】このようにしてバランサ20内に溜まった
水を排出する際には、バランサ20を回転円周上の最高
位置で停止させる。すると、バランサ20内の水に作用
する遠心力が失われるため、図12(c)に示すよう
に、水は注水孔23を通って水案内室21へ流れ出て、
水案内室21底部に溜まった水は回転円周上の最低位置
にきている排水孔24を通って外槽2へ流出する。注水
孔23や排水孔24の開口面積は小さいが、バランサ2
0を上記位置に保って暫時経過すれば、バランサ20及
び水案内室21内の水はほぼ完全に外槽2へ排出され
る。
【0063】この第3実施例のドラム式洗濯機も、第1
実施例と同様に、中間脱水行程及び最終脱水行程を含む
脱水行程における制御に特徴を有している。図15及び
図16は、この第3実施例のドラム式洗濯機における脱
水行程時の制御フローチャートである。この洗濯機で
も、洗い行程やすすぎ行程の終了後に外槽2内に貯留さ
れている洗剤水又はすすぎ水を排出せず、以下に説明す
るような脱水行程の処理を実行する。
【0064】脱水行程が開始されると、まず中央制御部
31は排水ポンプ18を作動させて外槽2に貯留されて
いる洗剤水又はすすぎ水の排水を開始する(ステップS
51)。そして、負荷量検知部34により検知された負
荷量が少量であるか否かを判定し(ステップS52)、
少量でないと判定されると続いて負荷量が中量であるか
否かを判定する(ステップS54)。
【0065】負荷量が少量である場合には、水位センサ
43により検知される水位が予め定めたS1にまで低下
したときに(ステップS53で「Y」)排水ポンプ18
を停止する(ステップS57)。負荷量が中量である場
合には、水位センサ43により検知される水位がS1よ
りも低い位置に定められたS2にまで低下したとき(ス
テップS55で「Y」)排水ポンプ18を停止する(ス
テップS57)。更に、負荷量が中量でないと判定され
ると、負荷量は多量であると判断できるから、水位セン
サ43により検知される水位がS2よりも更に低い位置
に定められたS3にまで低下したとき(ステップS56
で「Y」)排水ポンプ18を停止する(ステップS5
7)。この水位S1、S2及びS3の関係は、図14に示
すように定められている。即ち、これらの水位は何れも
外槽2の最低部とドラム5の最低部との間に設定されて
いる。従って、上記ステップS51〜S57の処理によ
り、負荷量が多いほど低い水位、つまりドラム5の下端
部との間の空隙が広がる。
【0066】ステップS57で排水ポンプ18が停止さ
れたあと、PWM制御部32はドラム5の回転速度が1
30rpmまで上昇するようにモータ駆動部40を制御
する(ステップS58)。ドラム5の回転速度が130
rpm近傍に到達したならば、偏心荷重検知部33は上
述したように偏心荷重を検知する(ステップS59)。
この際、偏心量のみならず偏心位置も検知する。
【0067】偏心位置は次のようにして検知することが
できる(図4、図5参照)。既に説明したように、回転
数パルス信号から求まる最小回転数パルス幅Pminは、
偏心荷重がドラム5の最低位置の手前付近にきたときに
出現する。一方、回転マーカMが発生するときのドラム
5の回転位置は構造的に任意に定めることができる。従
って、偏心位置は、回転マーカMの発生位置に対する最
小回転数パルス幅Pminの出現位置のずれ角度(0〜1
80°)で表すことができる。いま、バランサ20がド
ラム5の最高位置の手前付近に達したとき(つまり、バ
ランサ20の対向位置がドラム5の最低位置の手前付近
に達したとき)に回転マーカMが発生するように定めて
おけば、バランサ20の対向位置にちょうど偏心荷重が
位置している場合に、回転マーカMの発生位置と最小回
転数パルス幅Pminの出現位置とが一致することにな
る。
【0068】偏心荷重が検知されると、中央制御部31
は偏心量が350g以下であるか否かを判定する(ステ
ップS60)。偏心量が350g以下である場合には、
そのままドラム5の回転速度を上昇させても異常振動が
生じる可能性はきわめて低いため、回転速度を更に上昇
させ(ステップS63)、回転速度が200rpmに到
達したときに(ステップS64で「Y」)排水ポンプ1
8を作動させて(ステップS65)、外槽2内に残って
いた水及び洗濯物から吐き出された水を外部へ排出す
る。そして、更に回転速度を上昇させて脱水運転を立ち
上げる(ステップS66)。このドラム式洗濯機では、
共振点に相当する回転速度は180rpm〜200rp
mであって、この回転速度を通過する際に振動は大きく
なる。しかしながら、このとき外槽2の底部には水が溜
まっており、この水の重量によって外槽2の重量が増加
しているため、振動が抑制される。具体的には、水位S
1の水が貯留している場合、水量は5〜6リットルであ
り、5〜6kgの重錘を外槽2に付加したのと同等の振
動抑制効果が得られる。
【0069】ここで、ステップS65で排水ポンプ18
が作動される以前にも、洗濯物に含まれていた水は通水
孔6を通してドラム5の外側へ吐き出され、それにより
外槽2底部の水位は上昇する。洗濯物がその水に接触す
るほど水位が上昇してしまうと、せっかく水が抜けた洗
濯物が再び吸水することになり好ましくない。負荷量が
多いほど洗濯物から吐き出される水が多く、外槽2内の
水位上昇が速いと考えられる。そのため、上述したよう
に負荷量が多いほど始めの水位を下げて、このような不
具合を回避している。
【0070】上記ステップS60で偏心量が350gを
越えていると判定されると、次いで偏心位置がバランサ
20と180°対向する位置の前後に設定された所定角
度範囲内であるか否かを判定する(ステップS61)。
偏心位置がこの範囲内に存在する場合には、バランサ2
0に水を導入してバランサ20側の重量を増加させるこ
とにより、偏心量を減少させることが可能である。逆
に、偏心位置がこの範囲内に存在しない場合には、バラ
ンサ20を用いたバランス調整は不可能である。そこ
で、偏心位置が上記範囲内に存在しない場合には、上述
したようなほぐし運転を実行し(ステップS62)、そ
のあとステップS52に戻る。
【0071】上記ステップS61にて偏心位置が所定角
度範囲内であると判定されると、排水ポンプ18を作動
させ(ステップS67)、水位がS3まで下がったなら
ば(ステップS68で「Y」)排水ポンプ18を停止す
る(ステップS69)。これにより、始めの設定水位が
S1、S2、S3の何れであっても、この時点で水位は最
も低いS3に設定される。これは、以下のようなバラン
サ20への注水動作の際には、水案内室21からこぼれ
出た又は水案内室21に入らなかった水が外槽2に溜ま
るため、水位上昇が速いからである。
【0072】そのあと、注水制御部36はバランス用注
水バルブ22を開放して、所定時間だけバランサ20へ
の注水を実行する(ステップS70)。偏心荷重検知部
33は偏心量の検知を実行し(ステップS71)、その
偏心量が350g以下であるならば(ステップS72で
「Y」)先のステップS63に進む。偏心量がまだ35
0gを越えている場合には、水位がS1以上に上昇して
いるか否かを判定する(ステップS73)。水位がS1
以上である場合には、ステップS74→S75→S76
により水位がS3に下がるまで排水を行って、一方水位
がS1よりも低い場合には、そのままステップS70へ
戻りバランサ20への注水を実行する。
【0073】以上の通り、この実施例3のドラム式洗濯
機では、ドラム5が脱水運転の回転速度まで立ち上げら
れる途中、特に最も振動が大きくなる恐れがある共振点
付近において、外槽2内に脱水に支障がない程度の水が
貯留されており、これにより振動が抑制される。
【0074】なお、上記各実施例は一例であって、本発
明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らか
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の一実施例(第1実施例)によるド
ラム式洗濯機の略側面断面図。
【図2】 第1実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系
構成図。
【図3】 回転数検出器から得られる回転数パルス信号
の一例を示す波形図。
【図4】 ドラム内の偏心荷重に作用する力の関係を示
す模式図。
【図5】 偏心荷重が存在する場合の回転数パルス幅の
変動を示すグラフ。
【図6】 洗濯行程全体の流れを示すフローチャート。
【図7】 第1実施例のドラム式洗濯機における脱水行
程時の制御フローチャート。
【図8】 第1実施例のドラム式洗濯機におけるドラム
内の洗濯物の状態を示す模式図。
【図9】 第2発明の一実施例(第2実施例)によるド
ラム式洗濯機における中間脱水行程時の制御フローチャ
ート。
【図10】 第3発明の一実施例(第3実施例)による
ドラム式洗濯機の略側面断面図。
【図11】 図10中のa−a’線断面図。
【図12】 第3実施例のドラム式洗濯機におけるバラ
ンサへの注水及び排水動作を説明する模式図。
【図13】 第3実施例のドラム式洗濯機の要部の電気
系構成図。
【図14】 外槽底部の設定水位を示す模式図。
【図15】 第3実施例のドラム式洗濯機における脱水
行程時の制御フローチャート。
【図16】 第3実施例のドラム式洗濯機における脱水
行程時の制御フローチャート。
【符号の説明】
2…外槽 5…ドラム 12…モータ 18…排水ポンプ 19…回転センサ 20…バランサ 21…水案内室 26…注水ノズル 30…制御部 31…中央制御部 32…PWM制御部 33…偏心荷重検知部 34…負荷量検知部 35…布質判別部 36…注水制御部 40…モータ駆動部 41…回転数検出器 42…重量センサ 43…水位センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06F 39/08 311 D06F 39/08 311F 49/04 49/04 Fターム(参考) 3B155 AA06 AA18 AB11 BA04 BA16 CA02 CB06 HB10 KA02 KA03 KA18 KA19 KA33 LA03 LA14 LB18 LB29 LB30 LB31 LC08 LC15 LC28 MA01 MA02 MA06 MA07 MA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽と、該外槽内に回転自在に配設され
    たドラムとを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回
    転させることにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するド
    ラム式洗濯機において、 a)ドラムに収容されている洗濯物の量を検知する負荷量
    検知手段と、 b)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
    と、 c)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
    る偏心荷重検知手段と、 d)バランス調整を行うべくドラム内の洗濯物の移動を促
    すように、該ドラムを回転駆動させるモータを制御する
    回転制御手段と、 e)前記負荷量検知手段により検知された負荷量が多い場
    合には、洗い又はすすぎの終了後に外槽内に水を残した
    状態で前記回転制御手段によりバランス調整を行い、前
    記偏心荷重検知手段により検知された偏心荷重が所定値
    以下になったならば、前記排水手段により外槽内に残し
    た水の排水を開始する運転制御手段と、 を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のドラム式洗濯機におい
    て、洗濯物の布質を判別する布質判別手段を備え、負荷
    量が所定値以上であって、且つ布質が脱水され易い繊維
    が多いと判断された場合に、外槽内に水を残留させた状
    態でバランス調整を行うことを特徴とするドラム式洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 外槽と、該外槽内に回転自在に配設され
    たドラムとを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回
    転させることにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するド
    ラム式洗濯機において、 a)ドラムに収容されている洗濯物の量を検知する負荷量
    検知手段と、 b)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
    る偏心荷重検知手段と、 c)前記ドラムを回転駆動させるモータを制御する回転制
    御手段と、 d)前記偏心荷重検知手段により検知された偏心荷重が所
    定値以下になったときに前記回転制御手段によりドラム
    の回転速度を上昇させる一方、該偏心荷重が所定値を越
    えている場合にはドラム内の洗濯物の移動を促すように
    バランス調整を繰り返し、前記負荷量に応じた時間又は
    試行回数でもってバランス調整を打ち切って次行程へ進
    む運転制御手段と、 を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 【請求項4】 外槽と、該外槽内に回転自在に配設され
    たドラムとを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回
    転させることにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するド
    ラム式洗濯機において、 a)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
    と、 b)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
    る偏心荷重検知手段と、 c)洗い又はすすぎの終了後に前記排水手段により少なく
    ともドラムの最低部位が水に接触しない水位まで排水を
    行って外槽底部とドラム底部との間に水を残し、その状
    態で前記偏心荷重検知手段により検知された偏心荷重が
    所定値以下になったならばドラムの回転速度を上昇させ
    てゆき、共振点に相当する回転速度を通過したあとに前
    記排水手段を駆動して外槽内の水を排水させる運転制御
    手段と、 を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のドラム式洗濯機におい
    て、ドラム内に収容された洗濯物の量を検知する負荷量
    検知手段を更に備え、前記運転制御手段は、該負荷量に
    応じて外槽内に残す水の水位を決めることを特徴とする
    ドラム式洗濯機。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のドラム式洗濯機
    において、ドラム壁面の一部に形成した中空体の水保持
    部と、遠心力によって該水保持部に水を注入する注水手
    段とから成る可変重錘部と、前記水保持部に水が注入さ
    れていない状態で検知された偏心荷重の位置がドラム内
    周上で該水保持部の対向位置近傍である場合に前記注水
    手段により水保持部に水を注入してドラムのバランス調
    整を行う注水制御手段とを備え、前記運転制御手段は、
    水保持部への注水を行う際に外槽内に残す水の水位を低
    くすることを特徴とするドラム式洗濯機。
  7. 【請求項7】 外槽と、該外槽内に回転自在に配設され
    たドラムとを具備し、外槽内に水を貯留してドラムを回
    転させることにより洗濯物の洗いやすすぎを実行するド
    ラム式洗濯機において、 a)ドラム壁面の一部に形成した中空体の水保持部と、遠
    心力によって該水保持部に水を注入する注水手段とから
    成る可変重錘部と、 b)外槽内に貯留されている水を外部へ排出する排水手段
    と、 c)ドラム内の洗濯物の偏在に起因する偏心荷重を検知す
    る偏心荷重検知手段と、 d)前記水保持部に水が注入されていない状態で検知され
    た偏心荷重の位置がドラム内周上で該水保持部の対向位
    置近傍である場合に、前記注水手段により水保持部に水
    を注入してドラムのバランス調整を行う注水制御手段
    と、 e)水保持部への注水を行う際に、その水の一部を外槽底
    部に貯留し、その状態で前記偏心荷重検知手段により検
    知された偏心荷重が所定値以下になったならばドラムの
    回転速度を上昇させてゆき、共振点に相当する回転速度
    を通過したあとに前記排水手段を駆動して外槽内の水を
    排水させる運転制御手段と、 を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
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