JP2001070204A

JP2001070204A - 電気掃除機

Info

Publication number: JP2001070204A
Application number: JP24795199A
Authority: JP
Inventors: Hirotaka Kano; 裕隆鹿野; Kenichiro Doi; 憲一郎土肥; Akihiro Morita; 明宏森田; Jun Yoshida; 潤吉田; Kokichi Otani; 光吉大谷
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1999-09-01
Filing date: 1999-09-01
Publication date: 2001-03-21

Abstract

(57)【要約】【課題】本体の組立性を向上させることができる電気
掃除機を提供する。【解決手段】床用吸込具と、該床用吸込具に対して起
倒自在に連結される本体とを備える電気掃除機であっ
て、前記本体が、前面開口の把手基部を一体形成した前
側ケースと、前記把手基部の前面開口に嵌着されるカバ
ーと、前記前側ケースに嵌着される後側ケースとから構
成されており、前記把手基部とカバーとのあいだに、モ
ータ制御部品を収納するための収納部が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気掃除機に関す
る。さらに詳しくは、アップライト型電気掃除機の組立
性を向上させることができる電気掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、モータおよび集塵室を収納し
た本体が床用吸込具に対して起倒自在に連結されたアッ
プライト型の電気掃除機がある。このようなアップライ
ト型の電気掃除機では、本体上部に形成された把手部を
手で握って本体を回転または前後方向に揺動させるなど
の操作をしながら掃除を行なう。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気掃除機で
は、本体が左右ケースで構成されており、スイッチ（制
御部品）を内蔵したハンドル（別体）を左右ケースに挟
持させるとともにハンドルに設けられたモータのＯＮ−
ＯＦＦ用のスイッチと本体内のモータなどを結線する必
要があり、把手部の向き合わせや挟み込み作業などに時
間が掛かり組立ての効率が低下しやすい。

【０００４】本発明は、叙上の事情に鑑み、本体の組立
性を向上させることができる電気掃除機を提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の電気掃除機は、
床用吸込具と、該床用吸込具に対して起倒自在に連結さ
れる本体とを備える電気掃除機であって、前記本体が、
前面開口の把手基部を一体形成した前側ケースと、前記
把手基部の前面開口に嵌着されるカバーと、前記前側ケ
ースに嵌着される後側ケースとから構成されており、前
記把手基部とカバーとのあいだに、モータ制御部品を収
納するための収納部が形成されてなることを特徴とす
る。

【０００６】また本発明の電気掃除機は、床用吸込具
と、該床用吸込具に対して起倒自在に連結され、コード
リールを内蔵する本体とを備える電気掃除機であって、
前記本体が、前面開口の把手基部を一体形成した前側ケ
ースと、前記把手基部の前面開口に嵌着されて把手基部
とのあいだで収納部を形成するカバーと、前記前側ケー
スに嵌着される後側ケースとから構成されており、前記
コードリールを、前記本体内の上方に床面に対してほぼ
平行な回転軸により本体の前後方向に回動自在に配置す
るとともに、前記収納部の底部の一部を構成する前側ケ
ース上部に、前記コードリールの外形にほぼ沿う曲面部
または傾斜部を形成したことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の電気掃除機を説明する。

【０００８】図１は本発明の電気掃除機の一実施の形態
を示す斜視図、図２は図１における電気掃除機の正面
図、図３は図１における電気掃除機の側面図、図４は図
１における電気掃除機の要部切欠正面図、図５は図１に
おける電気掃除機の要部切欠側面図、図６は図５におけ
る本体を分解したときの前側ケースとカバーを示す断面
図、図７は図５における本体を分解したときの後側ケー
スを示す断面図、図８は他のリアカバーを示す正面図、
図９は図８におけるリアカバーの断面図図１０はパイプ
ストッパースプリングと装着状態を示す図、図１１は把
手部のスイッチ動作を示す説明図、図１２はモータ制御
部品を収納部に配置する前の前側ケースを示す正面図、
図１３は図１２における前側ケースの配線状態の一部を
示す背面図、図１４は他のパイプストッパースプリング
と装着状態を示す図、図１５はモータの取り付けを示す
説明図、図１６はモータの他の取り付けを示す説明図で
ある。

【０００９】図１〜５に示されるように、本発明の一実
施の形態にかかわる電気掃除機は、床用吸込具１、上部
に後述するハンドル部２２を有する本体２および該本体
２のハンドル部２２に選択的に連結される把手部４を有
する把手パイプ３を備えており、本実施の形態では、本
体２に把手パイプ３を連結して把手部４を把持して使
用、もしくは把手パイプ３を取り外し、本体２のハンド
ル部２２を把持してハンディタイプとして使用するよう
になっている。

【００１０】前記床用吸込具１は、前端の両側に前車輪
５および後端の両側に後車輪６がそれぞれ回転自在に支
持されており、前記把手部４の操作力により、前後方向
Ｓに移動できるようにされている。またこの床用吸込具
１の内部には、図４に示されるように、集塵袋７を収容
するための集塵室８が形成されている。なお、前記集塵
袋７は上端に開閉自在に設けられる蓋９を取り外して、
取り替えできるようにされている。

【００１１】前記集塵室８を床用吸込具１内に形成する
ことにより、本体２に内蔵されるモータを下部に配置で
き本体２の重心を低くして手元荷重を小さくできる。

【００１２】前記本体２は、その内部が、補強用の隔壁
１０により上部および下部に区画されており、下部に形
成される収納室１１には、モータ１２が配置されるとと
もに、上部に形成される収納室１３には、電源コード１
４を巻き取るコードリール１５が配置されている。

【００１３】前記床用吸込具１と本体２とは、床用吸込
具１の後方部に回転自在に設けられる連結管１６にベン
ド１７を介して連結されており、これにより本体２は起
倒自在かつ周方向に回動可能にされている。かかる連結
管１６の回動軸を支点として、本体２を床用吸込具１に
対して起立させた状態では、本体２が蓋９の上方に位置
し、床面Ｆ側に傾動して倒すと、床用吸込具１に平行な
状態にすることができる。

【００１４】前記本体２は、図１〜７に示されるよう
に、前記把手パイプ３を嵌着するハンドル部２２を構成
する把手基部１９ａが一体に形成される前側ケース１９
と、前記把手基部１９ａに嵌着されるカバー２０と、前
記前側ケース１９に嵌着される後側ケース２１とに分割
される。この把手基部１９ａとカバー２０とからなるハ
ンドル部２２には、前記把手パイプ３が、図５に示され
るようにパイプストッパースプリング２３により着脱自
在に取り付けられている。また、前記後側ケース２１に
は、予めベンド１７が一体成形されたリアカバー２４が
嵌着されており、吸引された空気は、集塵室８から連結
管１６およびベンド１７へ流れたのち、リアカバー２４
内の空間を経由し、ついで、モータ１２を通過したのち
外部へ排出される。このように、回転摺動するベンド１
７をリアカバー２４と一体成形しているため、吸気通路
Ａからの空気漏れを防止することができる。

【００１５】なお、前記ベンド１７の吸気通路Ａを経由
してリアカバー２４の空間に流れ入った空気は、該空間
内で拡散して、乱流が発生しやすくなる惧れがある。そ
こで、図８〜９に示されるように、リアカバー２５の空
間で乱流が生じないように、リアカバー２５の背面部に
丸みＲを付けて、ベンド２６からの吸気通路Ａの外周辺
にエアガイド２７を設けるのが好ましい。このエアガイ
ド２７を設けることにより、乱流を防止し、吸気効率を
向上させることができるとともに、吸気騒音を低減する
ことができる。

【００１６】さらにエアガイド２７により、乱流が防止
され、吸気の流れが滑らかになるので、モータ起動時に
本体２から把手部４に伝達される吸気振動によるねじれ
力を低減することもできる。

【００１７】前記パイプストッパーリング２３は、図１
０（ａ）に示されるように、円柱体の先端を球面状に形
成したストッパー２８と、該ストッパー２８の背面に固
着された円弧状の板ばね２９とからなり、図５および図
１０（ｂ）に示されるように、パイプ先端の孔３０に前
記ストッパー２５を通すことにより、把手パイプ３の内
径面３１に保持されている。したがって、パイプ先端を
ハンドル部２２内に差し込むと、まずストッパー２８が
把手基部１９ａの内壁面３２により把手パイプ３の内側
に押し込められる。さらに把手パイプ３を深く差し込む
ことにより、ストッパー２８が前記把手基部１９ａに形
成されるストッパー孔３３（図６参照）に嵌り込んで、
把手パイプ３の取り付けが完了する。またこの把手パイ
プ３は、ストッパー２８をストッパー孔３３内に押し込
みながら把手パイプ３を引き上げることにより、ハンド
ル部２２から取り外しができる。

【００１８】前記把手パイプ３内には、図１１（ａ）、
（ｂ）にされるように、把手部４に設けられる手元スイ
ッチ３４を矢印Ｓ１およびＳ２方向にスライドさせるの
と同期して矢印Ｓ１ａおよびＳ２ａ方向にスライドする
金属製の操作棒３５が挿通されている。前記手元スイッ
チ３４の操作により、図５に示されるようにこの操作棒
３５の先端部３５ａが、後述するスプリング３６の前進
変形または復元をさせるため、前記把手基部１９ａとカ
バー２０とのあいだに形成される収納部３７に収納され
たモータ制御部品のマイクロスイッチＳＷ１をＯＮ／Ｏ
ＦＦさせることができ、モータ１２を作動または停止さ
せることができる。

【００１９】本実施の形態の電気掃除機では、前記把手
部４の手元スイッチ３４の操作によりモータ１２の作動
または停止をさせるスプリング３６とマイクロスイッチ
ＳＷ１とともに、本体２から直接モータ１２の作動また
は停止をさせることができるＯＮ−ＯＦＦスイッチＳＷ
２のモータ制御部品を備えており、これら２種類のスイ
ッチＳＷ１、ＳＷ２とスプリング３６を前記収納部３７
に収納させている。

【００２０】このため、図１２に示される前側ケース１
９の把手基部１９ａの前面に形成される収納部３７に前
記２種類のスイッチおよびスプリングを装着させたの
ち、図１３に示されるように、スイッチのリード線Ｌを
配線通路３８から前側ケース１９内側（モータ等の配置
側）へ挿通させ、前側ケース１９に装着されるコードリ
ール１５およびモータ１２（図５参照）と結線すること
ができる。

【００２１】したがって、本実施の形態では、前側ケー
スにモータ制御部品、コードリールおよびモータを装着
させるとともに、該前側ケース内でモータ制御部、電源
コードおよびモータの結線を行なうことができるため
に、結線終了後にカバーおよび後側ケースを嵌着して本
体を組み立てることができる。その結果、組立性を向上
させることができる。またモータ制御部、電源コードお
よびモータが従来の電気掃除機に比べて近くに装着され
るので、リード線を短くすることもできる。

【００２２】なお、本実施の形態では、パイプストッパ
ースプリング２３がストッパー２８と円弧状の板ばね２
９とからなるものを用いているが、本発明においては、
これに限定されるものではない。たとえば図１４（ａ）
に示されるように、前記円弧状の板ばねに代えて、円弧
部の板ばねの両先端に内向きの直線部分３９ａを有する
板ばね３９とストッパー２８とからなるパイプストッパ
ースプリング４０を用いることができる。前記パイプス
トッパースプリング２３では、図１０（ｂ）に示される
ように操作棒３５が長いため、把手パイプ３内で動きや
すくなる惧れがある。しかし、前記パイプストッパース
プリング４０を把手パイプ３内に嵌着させると、図１４
（ｂ）に示されるように、直線部分３９ａが平行となり
操作棒３５の動く範囲を直線部分３９ａで制限すること
ができる。このため、手元スイッチの動作を確実に行な
うことができる。また前記円弧部から直線部分との境界
部３９ｂを曲げＲとすることにより、板ばね３９の伸縮
時に把手パイプ３の内面を傷つけることがなくなる。

【００２３】前記モータ１２は、本体２への組込み性や
ベンド１７からの吸気経路の簡略化などを考慮してモー
タ軸１２ａ（図４参照）が本体２の前後方向Ｓになるよ
うに横置きに配置されている。このように、モータ１２
が本体２の下部に横置きに配置されているので、本構成
においてモータ１２の吸気口１２ｂを下方に配置するよ
うなモータの縦置き時に比べて、本体２の重心がより下
部に位置するとともに、モータ１２の起動トルクによる
本体２の回転振動（ねじり）が抑えられ、把手部４の動
きによる操作性が向上する。

【００２４】またモータ１２は、図５および図１５に示
されるように、外周部にスポンジ状のサイレンサーパイ
プ５１を嵌め込んだのち、前側ケース１９の支持部５２
と後側ケース２１の端面とのあいだに、それぞれゴム系
部材のモータクッション５３、５４を装着して両端部を
支持することにより、モータ１２から本体２へ伝達され
る振動および騒音を防止している。なお、図５において
は、サイレンサーパイプ５１を省いている。本実施の形
態においては、モータの振動および騒音を防止するため
に、サイレンサーパイプおよび２つのモータクッション
を用いているが、本発明においては、これに限定される
ものではない。たとえば図１６に示されるように、前記
支持部５２の外周部位にモータの外周周辺に到る端部を
覆う環状のモータカバー（リブ）５５を一体形成するこ
とにより、モータからの振動などを減衰することもでき
る。このモータカバー５５を形成することにより、サイ
レンサーパイプを省くことができるため、部品点数が１
つ削減でき、組立性を向上させることができる。なお、
モータカバー５５のうち、たとえば上部と下部にモータ
の配線をしやすくするために、切欠５６を設けておくの
が好ましい。

【００２５】前記コードリール１５は、図４〜５に示さ
れるように、前側ケース１９と後側ケース２１に形成さ
れるリールケース５７の溝５７ａに支持される支持軸１
５ａと、該支持軸１５ａの回りに回転自在なコード保持
部１５ｂとを備えており、モータ１２より本体２の上部
位置において、床面Ｆとほぼ平行な支持軸１５ａによ
り、本体２の前後方向Ｓに回転自在に縦置きに配置され
ている。

【００２６】前側ケース１９の上方内側には、コードリ
ール１５の外形にほぼ沿うように曲面部５８が形成され
ており、該曲面部５８により、コード巻取り時の電源コ
ード１４のたるみを防止して滑らかに巻き取られるよう
にされている。この曲面部５８を設けたことによりコー
ドリール１５のために必要なスペースを節約することが
でき、コードリール収納室１３のデッドスペースを利用
して収納部３７を広くするとともに本体内で収納部をよ
り下方に形成できるため、本体の高さ寸法を小さくでき
る。コードリール１５が、その回転方向が本体２の前後
方向に一致するように、モータ１２の上部に縦置きに配
置されているため、図１〜２に示されるように、本体２
の上部をスリムにでき、本体２を小型化にすることがで
きる。

【００２７】なお、本実施の形態では本体２の前側ケー
ス１９に曲面部５８を形成したが、コードリールの上方
から前方に向かって下方へ傾斜する平面状の傾斜部とし
てもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
本体内にモータとコードリールを配置することにより、
操作性を向上させるとともに、本体に一体形成された把
手基部とカバーとのあいだに、モータ制御部品を収納す
るための収納部が形成されているため、組立性を向上さ
せることができる。

【００２９】また本発明によれば、本体組立性の向上に
加えて、収納部を本体内の低い位置に形成でき本体の高
さを小さくして、本体を小型化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の一実施の形態を示す斜視
図である。

【図２】図１における電気掃除機の正面図である。

【図３】図１における電気掃除機の側面図である。

【図４】図１における電気掃除機の要部切欠正面図であ
る。

【図５】図１における電気掃除機の要部切欠側面図であ
る。

【図６】図５における本体を分解したときの前側ケース
とカバーを示す断面図である。

【図７】図５における本体を分解したときの後側ケース
を示す断面図である。

【図８】他のリアカバーを示す正面図である。

【図９】図８におけるリアカバーの断面図である。

【図１０】パイプストッパースプリングと装着状態を示
す図である。

【図１１】把手部のスイッチ動作を示す説明図である。

【図１２】モータ制御部品を収納部に配置する前の前側
ケースを示す正面図である。

【図１３】図１２における前側ケースの配線状態の一部
を示す背面図である。

【図１４】他のパイプストッパースプリングと装着状態
を示す図である。

【図１５】モータの取り付けを示す説明図である。

【図１６】モータの他の取り付けを示す説明図である。

【符号の説明】

１床用吸込具２本体３把手パイプ４把手部５前車輪６後車輪１２モータ１５コードリール１９前側ケース１９ａ把手基部２０カバー２１後側ケース２２ハンドル部３７収納部Ｆ床面Ｓ前後方向

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者森田明宏大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者吉田潤大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者大谷光吉大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】床用吸込具と、該床用吸込具に対して起
倒自在に連結される本体とを備える電気掃除機であっ
て、前記本体が、前面開口の把手基部を一体形成した前
側ケースと、前記把手基部の前面開口に嵌着されるカバ
ーと、前記前側ケースに嵌着される後側ケースとから構
成されており、前記把手基部とカバーとのあいだに、モ
ータ制御部品を収納するための収納部が形成されてなる
電気掃除機。
【請求項２】床用吸込具と、該床用吸込具に対して起
倒自在に連結され、コードリールを内蔵する本体とを備
える電気掃除機であって、前記本体が、前面開口の把手
基部を一体形成した前側ケースと、前記把手基部の前面
開口に嵌着されて把手基部とのあいだで収納部を形成す
るカバーと、前記前側ケースに嵌着される後側ケースと
から構成されており、前記コードリールを、前記本体内
の上方に床面に対してほぼ平行な回転軸により本体の前
後方向に回動自在に配置するとともに、前記収納部の底
部の一部を構成する前側ケース上部に、前記コードリー
ルの外形にほぼ沿う曲面部または傾斜部を形成したこと
を特徴とする電気掃除機。
【請求項３】前記前側ケースの内部にモータを配置す
るとともに、前記収納部にモータ制御部品を取り付け、
結線後、前記前側ケースにカバーおよび後側ケースが嵌
着されてなる請求項１または２記載の電気掃除機。
【請求項４】前記前側ケースに形成される、前記モー
タの端部を支持する支持部の外周部位に該モータの端部
を覆うモータカバーが一体形成されてなる請求項１、２
または３記載の電気掃除機。