JP2001069417A - デ−タ再生装置 - Google Patents

デ−タ再生装置

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JP2001069417A
JP2001069417A JP24279899A JP24279899A JP2001069417A JP 2001069417 A JP2001069417 A JP 2001069417A JP 24279899 A JP24279899 A JP 24279899A JP 24279899 A JP24279899 A JP 24279899A JP 2001069417 A JP2001069417 A JP 2001069417A
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Takao Gomikawa
孝男 五味川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズ−ムモ−ド機能を有するデ−タ情報を再生
可能なデ−タ再生装置において、ズ−ム画面上で文字放
送等のデ−タ情報を再生表示する場合には、字幕表示位
置を補正するように制御することで、字幕表示の画面欠
落を防止したデ−タ再生装置を提供する。 【解決手段】 デ−タ情報を提示用番組メモリ10に記
憶し、選択された番組情報デ−タを表示制御回路7から
画像メモリ8に記憶させ、この画像メモリ8からデ−タ
情報を読出して字幕表示させ、マイクロコンピュ−タ5
の制御によってズ−ムモ−ド表示の際に表示位置の設定
を補正することで、字幕表示の画面欠落を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン放送
画像の再生と共に、文字放送等のデ−タ情報も再生し
て、両者を陰極線管や液晶ディスプレイ等の表示装置の
同一画面上に再生表示が可能としたデ−タ再生装置に関
し、特にテレビ画像のズ−ム画面中にデ−タ情報を表示
可能とし、このデ−タ情報再生時にデ−タ情報の画面欠
落(画面欠け)を防止すると共に、その視認性も損なわ
ずに再生可能としたデ−タ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文字放送やインタ−テキスト(I
Tと略称する)放送等のデ−タ情報は、テレビジョン放
送信号の垂直帰線消去期間(VBI)の一部に、デ−タ
情報をデジタル信号の形で多重して伝送し、このデジタ
ル信号を受信側のデコ−ダで復調して文字や図形、付加
音等を再生している。この文字放送のために割当てられ
ているテレビジョン信号区間は、奇数フィ−ルドの第1
0Hから第21H及び偶数フィ−ルドの第273Hから
第284Hまでで、各フィ−ルドで夫々12H分が割当
てられているが、実際に放送されている現在の文字放送
では、このうちの奇数フィ−ルドの第14H乃至第16
Hと第21H、並びに偶数フィ−ルドの第277H乃至
第279Hと第284Hで、各フィ−ルドで4H分が文
字放送用として使用されている。そして奇数フィ−ルド
の第17H乃至第20H、及び偶数フィ−ルドの第28
0H乃至第283Hは放送局運用信号として使用されて
いる。
【0003】この結果、各フィ−ルド毎に4Hずつ使用
されていない水平期間があり、この期間、具体的に言え
ば、奇数フィ−ルドの第10H乃至第13H、及び偶数
フィ−ルドの第273H乃至第276Hに、現行の文字
放送デ−タとは異なる情報プログラムデ−タを伝送し、
受信側でこのデ−タ情報を再生、もしくは利用するよう
にしたのがインタ−テキスト放送と呼ばれているIT放
送方式である。
【0004】この他にも、この空き期間を利用したデ−
タ伝送が試みられている。これらの文字放送を含むデ−
タ伝送では、その受信側において復調された映像信号を
クランプして、直流成分の変動を除去した後に、デ−タ
情報信号部分をスライスすることにより2値化し、デジ
タル信号として取出して利用している。
【0005】図11は、従来の一般的な文字放送受信機
能、即ち文字デコ−ダを内蔵したテレビジョン受像機の
構成の一例を示している。図11を参照して説明する
と、文字放送やIT放送は、前述の通り通常のテレビジ
ョン放送電波に重畳されて伝送され、この電波をアンテ
ナ111にて受信する。アンテナ111にて受信された
テレビジョン信号は、チュ−ナ112にて周波数変換さ
れて映像中間周波増幅回路113に供給され、映像中間
周波信号と音声中間周波信号に分離される。そして映像
中間周波信号は、映像検波回路114で検波されて映像
・色信号処理回路115にて三原色信号R,G,Bが復
調される。この三原色信号R,G,Bは、RGB切換え
回路116に供給され、切換え回路116が三原色信号
R,G,B側に切換えられている場合には、そのまま陰
極線管や液晶ディスプレイ等の表示装置117に供給さ
れ、表示装置117の画面上に所定のカラ−テレビジョ
ン再生画像を表示する。
【0006】一方、映像中間周波増幅回路113にて分
離された音声中間周波信号は、音声検波回路118で音
声信号に復調されて、音声切換え回路119に供給され
る。この音声切換え回路119が音声側に切換えられて
いる場合には、復調された音声信号は、この音声切換え
回路119を通ってスピ−カ120にて再生される。
【0007】前記映像検波回路114の出力は、分岐さ
れて文字デコ−ダ121にも供給され、この文字デコ−
ダ121にて垂直帰線消去期間に重畳されている文字放
送、もしくはIT放送等のデ−タ情報を抽出して復調す
る。文字デ−タ情報は、R,G,B及びY信号に復調さ
れて、前述のRGB切換え回路116に供給される。ま
た文字デコ−ダ121からは付加音信号が分離されて、
音声切換え回路119に供給される。ここで文字放送や
IT放送等を受信する場合には、図示しないスイッチン
グ回路からの切換え信号により、RGB切換え回路11
6及び音声切換え回路119が、文字放送またはIT放
送等のデ−タ放送側に切換えられるために、文字デコ−
ダ121で復調された色信号に基づく画像が表示装置1
17に表示され、スピ−カ120からは付加音が再生さ
れる。
【0008】このようにしてデ−タ情報のデコ−ダを有
するテレビジョン受像機では、RGB切換え回路116
及び音声切換え回路119を、通常のテレビジョン放送
側に切換え設定すれば、一般のテレビジョン放送による
画像並びに音声が再生でき、またRGB切換え回路11
6及び音声切換え回路119を、文字デコ−ダ側121
側に切換えることにより、テレビジョン放送電波に重畳
して伝送されてくる文字もしくはIT放送等のデ−タ情
報に基づく画像及び付加音を再生することができる。
【0009】このような図11に示すテレビジョン受像
機の場合には、表示装置117にはテレビジョン放送も
しくは文字放送等のデ−タ放送のいずれかの放送に基づ
く再生画像が表示されるが、同一表示装置の表示画面中
に2つの画像、例えばテレビジョン再生画像に文字再生
画像をス−パ−インポ−ズして、両者を同時に表示する
ことも行われている。
【0010】また最近のテレビジョン受像機には、テレ
ビジョン画面の一部を拡大して表示することが可能なズ
−ムモ−ド機能を備えたものも販売されるようになって
きた。このズ−ム表示を行う場合には、通常偏向回路を
制御して、垂直方向の走査線間隔を広げることで達成し
ているのが一般的である。このズ−ム表示を行った画面
上でも、文字再生画像をス−パ−インポ−ズにて表示す
ることが可能である。
【0011】図12は、通常のテレビジョン画像に、文
字放送表示用の字幕表示部分を画面最下部に設定して、
文字放送画像をス−パ−インポ−ズさせた場合の再生画
面を、模式的に示した説明図である。この図12の状態
でズ−ムモ−ド表示を選択すると、図13に示すよう
に、文字放送画像部分の画面上の位置もズ−ム動作に伴
って移動し、図示の場合には画面下方にあたかも移動し
た状態に表示され、字幕表示部分が欠落して表示されて
しまうことになる。
【0012】即ち、図12に示すような通常の再生画面
では、文字放送画像に必要とされる縦方向の全字幕表示
領域は、概ね8.5行であるが、図13に示すようなズ
−ム表示を行った場合には、垂直方向の走査線間隔を広
げるために、この字幕表示領域が7行程度しか確保でき
なくなってしまうことに起因している。
【0013】また図14は、字幕表示部分を画面最上部
に設定した場合の通常再生画面を示しているが、同様に
ズ−ム操作を行うと、図15に示すようにあたかも画面
上部に移動したような表示となり、文字再生画像が欠落
した状態で表示されてしまう結果となっている。
【0014】更に、字幕表示部分を画面の上下、あるい
は全画面に設定することも可能で、図16に示すよう
に、通常画面では文字放送の字幕画像も正常に表示する
ことができるが、これをズ−ムモ−ドで再生すると、図
17に示すように文字放送の字幕部分が上下ともに欠落
してしまい、文字情報の視認性に劣る結果となってい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようにズ−ムモ−
ド機能を有するテレビジョン受像機では、通常の再生の
場合には、何等支障なく文字放送等のデ−タ情報の字幕
を表示することができるが、一度ズ−ムモ−ドを選択し
てズ−ム画面に設定すると、字幕表示部分が欠落し、文
字情報の視認性が極めて悪いものになっていた。この視
認性悪化の改善のために、字幕表示部分を縦方向に1/
2に圧縮して表示することが考えられるが、字幕部分の
文字が縦方向に1/2の大きさに縮小されてしまうため
に、文字表示自体が小さく見づらいという、新たな問題
点が発生していた。更にこれに加えて、通常のテレビジ
ョン受像機では、インタ−レス走査が採用されているの
で、このインタ−レス表示による画面フリッカ−状のチ
ラツキが生じて、字幕文字の視認性が更に悪化するとい
う問題も生じる欠点があった。
【0016】本発明は、上記の課題に対処してなされた
ものであり、ズ−ム画面上で文字放送等のデ−タ情報を
再生表示する場合には、字幕表示位置を補正するように
制御することで、字幕表示が画面中から欠落することが
ないように防止すると共に、視認性にも優れたデ−タ再
生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、テレビジョン
信号からデ−タ情報を復調するデコ−ダ手段と、このデ
コ−ダ手段のデ−タ情報を記憶するメモリ手段と、この
メモリ手段から選択的に読出されたデ−タ情報を画像メ
モリに記憶する画像記憶手段と、この画像記憶手段に書
込まれるデ−タ情報の表示位置を設定する表示位置設定
手段と、この表示位置設定手段による表示位置の補正動
作の可否を判別する可否判別手段とを具備し、この判別
手段にてデ−タ情報の最上部行あるいは最下部行を書込
むときには、最上部行あるいは最下部行を優先し、これ
ら行以外の行部分を書込むときには、それ以前の設定を
保持することを特徴とするテレビジョン信号の復調画像
のズ−ム表示が可能なデ−タ再生装置である。
【0018】また、前記表示位置設定手段は、更に補正
設定開始遅延タイマ−手段を有し、このタイマ−手段に
て補正設定後の次の補正設定を、所定時間経過後に行う
ことを特徴とする。
【0019】更に、前記デコ−ダ手段は、デ−タ情報表
示行数をカウントするカウンタ手段を有し、ズ−ム表示
モ−ドにある場合に、カウンタ手段のカウントによりズ
−ム表示領域内での存在の有無を判別する判別手段を有
し、この判別手段でズ−ム表示領域内と判定された場合
には、ズ−ム表示位置を設定し、且つズ−ム表示領域内
にデ−タ情報を書込むように構成したことを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明を文字放送受信機能を内蔵
したテレビジョン受像機に適用した場合の実施例を示す
回路構成図であり、入力端子1には、図示しない復調回
路によって復調された特定の水平走査期間に文字放送デ
−タが重畳されたビデオ信号が供給される。このビデオ
信号は波形整形回路2に供給されて、所定のスライスレ
ベルにてスライスされ、文字放送デ−タとなるデジタル
2値信号に変換されて、デ−タ取込み回路3に供給され
る。このデ−タ取込み回路3は、マイクロコンピュ−タ
5によってデ−タライン抜取りのタイミングが制御され
ており、このデジタル2値信号は、デ−タライン毎に抜
取りが行われている。このようにして抜取られた2値信
号は、同じくマイクロコンピュ−タ5の制御のもとにバ
ッファメモリ4に転送され、このバッファメモリ4にて
抜取られた文字放送デ−タを一時的に記憶する。このマ
イクロコンピュ−タ5は、視聴者が自由に番組番号の指
定を行えるテンキ−等を備えたキ−ボ−ド6と接続さ
れ、このキ−ボ−ド6によって視聴者が希望の文字番組
番号を選択指定すると、マイクロコンピュ−タ5は、バ
ッファメモリ4に記憶したデ−タの中に、キ−ボ−ド6
からの指定された番組番号デ−タに該当するデ−タの有
無を検索し、この番組番号と一致する番組番号デ−タが
存在した場合には、この番組番号デ−タ、並びにこれ以
降継続して記憶される複数構成の番組番号と一致する番
組デ−タの全てを、提示用番組メモリ10に転送する。
換言すれば、この提示用番組メモリ10には、キ−ボ−
ド6によって指定された番組番号と一致する番組番号の
全ての番組デ−タが記憶されることになる。
【0021】一方、マイクロコンピュ−タ5には、テレ
ビ制御用マイクロコンピュ−タ11が接続されており、
このテレビ制御用マイクロコンピュ−タ11は、必要に
応じてマイクロコンピュ−タ5を動作制御するが、主と
して文字放送デコ−ダ以外のテレビジョン受像機の回路
制御を行うもので、通常のテレビジョン画像再生の他
に、ズ−ムモ−ド機能の選択制御等も行うものである。
【0022】このようにして提示用番組メモリ10に
は、視聴者が選択した番組番号の番組デ−タが記憶され
ているが、この選択した文字放送番組を見るために表示
装置に再生表示させるには、提示用番組メモリ10に記
憶された番組デ−タを、マイクロコンピュ−タ5の制御
によって、提示用番組メモリ10からペ−ジ単位で読出
して、表示制御回路7を経由して表示用画像メモリ8に
転送する。そしてこの表示用画像メモリ8に記憶された
番組デ−タを表示制御回路7によって読出し、ビデオ信
号との切換え回路を経て、陰極線管等の表示装置に供給
するための出力端子9に供給される。
【0023】このように構成されたデ−タ再生装置の動
作について更に詳しく説明する。図2は、本発明に係る
デ−タ再生装置を図1に示すテレビジョン受像機に適用
した場合の、マイクロコンピュ−タ5の動作を説明する
フロ−チャ−ト図である。まず受像機の電源スイッチを
投入すると、マイクロコンピュ−タ5が動作を開始し、
ステップs1にて現在表示中のテレビ映像が、ズ−ムモ
−ド表示であるか否かをテレビ制御用マイクロコンピュ
−タ11の入力から判別する。そしてズ−ムモ−ドの場
合にはステップs2へ、ズ−ムモ−ドでない通常の表示
の場合には、ステップs7へと進む。
【0024】ここでズ−ムモ−ドではないと判定された
場合は、図12もしくは図14に示すような通常画面の
画像が再生されていることになる。またズ−ムモ−ドと
判定されるとステップs2に進み、次いで提示する番組
が字幕番組で、表示画面最上位の見出し部であるペ−ジ
ヘッダ−部の表示デ−タを書込むか否かを判定する。ペ
−ジヘッダ−部と判定された場合には、ステップs6
へ、ペ−ジヘッダ−部でないと判定された場合には、ス
テップs3に進むことになる。
【0025】ステップs3では、提示する番組が字幕番
組で1行目の表示デ−タを書込むかを判別し、1行目と
判定された場合にはステップs6に進み、1行目ではな
いと判定された場合には、ステップs4へと進むことに
なる。ステップs4では、提示する番組が字幕番組で8
行目の表示デ−タを書込むか否かを判別している。もし
8行目と判定された場合には、ステップs5に進み、8
行目でないと判定された場合には、ステップs7へと進
む。ステップs5では、図13に示すようにズ−ムモ−
ドで画像を再生しているときに、字幕表示の最下部行が
画面欠落しないように、図6に示すように字幕表示位置
の補正を行い、ステップs7へと進む。
【0026】一方ステップs6では、字幕表示の最上部
行が図15に示すようにズ−ムモ−ドで画像を再生して
いるときに、字幕表示の最上部行が画面欠落しないよう
に、図7に示すように字幕表示位置の補正を行って、ス
テップs7へと進む。このステップs7では、指定行の
字幕デ−タを画像メモリ8の所定領域に書込みを行い、
処理を終了する。
【0027】なおズ−ムモ−ド画面と判定された字幕表
示において、ステップs2、s3及びステップs4の判
定で、何れにも該当しない場合には、字幕表示位置補正
の設定は、前の補正設定を引続き継続保持するように制
御される。
【0028】図3は、映像ズ−ム画面上に文字放送の字
幕表示を行う場合の、マイクロコンピュ−タ5の他の動
作例を説明するフロ−チャ−ト図である。受像機の電源
が投入されると、マイクロコンピュ−タ5が動作を開始
し、ステップs11で、表示中のテレビ映像がズ−ムモ
−ド表示であるか否かを、テレビ制御用マイクロコンピ
ュ−タ11からの入力によって判定し、ズ−ムモ−ドと
判定された場合には、ステップs12へ、ズ−ムモ−ド
ではないと判定された場合には、図16に示すような画
像と判定され、ステップs17へと進む。
【0029】ステップs12では、提示する番組が字幕
番組で、表示画面最上位の見出し部であるペ−ジヘッダ
−部の表示デ−タを書込むか否かを判別する。そしてペ
−ジヘッダ−部と判定された場合には、ステップs16
へ、ヘッダ−部でないと判定された場合には、ステップ
s13へと進む。ステップs13では、提示する番組が
字幕番組で、1行目の表示デ−タを書込むか否かを判別
し、1行目と判定された場合には、ステップs16に、
1行目でないと判定された場合にはステップs14へと
進む。
【0030】ステップs14では、提示する番組が字幕
番組であって、8行目の表示デ−タを書込むか否かを判
別する。ここで8行目と判定された場合には、ステップ
s15に進み、8行目ではないと判定された場合には、
ステップs17へと進むことになる。ステップs15で
は、図8に示すように字幕表示の最下部行が画面欠落し
ないように、字幕表示位置の補正要求フラグの設定を行
い、ステップs17へと進む。ステップs16では、図
9に示すように字幕表示の最上部行が画面欠落しないよ
うに、字幕表示位置の補正要求フラグの設定を行って、
ステップs17に進む。ステップs17では、指定行の
字幕デ−タを画像メモリ8の所定領域に書込みを行い、
処理を終了する。
【0031】この結果、最上部行から最下部行へと連続
的に表示される場合には、最初の段階では図8に示すよ
うに最上部行の字幕表示部分が欠落しない状態で表示さ
れ、所定の時間経過後に、今度は図9に示すように最下
部行の字幕表示部分が欠落しないように表示されるの
で、最上部行を見ているときには最下部行が欠落してい
ても支障はなく、反対に最下部行を見る場合には、最上
部行が欠落していても支障がないので、充分文字情報を
判読することができる。
【0032】なお、ズ−ム画面での字幕表示の処理にお
いて、ステップs12、s13及びステップs14の判
定のいずれにも該当しない場合には、字幕表示位置補正
の設定は、その前の補正設定を継続保持するように制御
されるものである。
【0033】図4は、図3で説明した字幕表示位置の補
正要求フラグの処理動作を説明するフロ−チャ−ト図で
ある。この動作は所定周期毎に繰返して実行される。動
作が開始されるとステップs21で表示位置補正設定遅
延タイマ−の値を参照して、タイマ−値が「0」である
か否かを判定して、タイマ−値が「0」と判定された場
合には、ステップs23に進み、判定が「0」以外の場
合には、ステップs22へと進む。ステップ22では、
表示位置補正設定遅延タイマ−の値を「−1」カウント
して処理を終了する。
【0034】またステップs23では、字幕表示最上部
行の字幕表示位置の補正要求フラグが設定されているか
否かを判別し、要求フラグがある場合には、ステップs
26へと進み、要求フラグがない場合には、ステップs
24へと進む。このステップs24では、字幕表示8行
目の字幕表示位置の補正要求フラグが設定されているか
否かの判別を行い、要求フラグが有る場合には、ステッ
プs25へと進み、要求フラグがない場合には、処理を
終了する。
【0035】ステップs25では、更に字幕表示の最下
部行が画面欠落しないように字幕表示位置の補正を行
い、ステップs27に進む。このステップs27では、
字幕表示位置補正動作を所定時間遅延させるために、表
示位置補正設定遅延タイマ−の値を所定値に設定して処
理を終了する。
【0036】このように構成することで、前述のように
最上部行と最下部行とが同時に表示される場合でも、最
上部行と最下部行との字幕表示を、図8及び図9に示す
ように、所定の時間経過毎に変更させることができるの
で、視認性を確保できるものである。
【0037】図5は、映像ズ−ム画面上に文字放送の字
幕表示を行う場合の、マイクロコンピュ−タ5の他の動
作例を示すフロ−チャ−ト図であって、ステップs31
では、文字信号デ−タ中の字幕表示行数をカウントする
ことにより、字幕表示行数が7行よりも多いと判定され
る場合には、処理を終了し、7行と同等以下の場合に
は、ステップs32へと進む。ステップs32では、画
像メモリの書込み領域の行アドレスを、ズ−ム画面表示
用に初期化設定してステップs33に進む。
【0038】ステップs33では、字幕表示デ−タを画
像メモリの所定領域に書込み処理を行いステップs34
へ進む。ステップs34では、文字信号デ−タ中に画面
消去を指示する制御デ−タの有無を確認する。制御デ−
タがないと判定された場合には、ステップs36に、制
御デ−タが有ると判定された場合には、ステップs35
へと進む。
【0039】ステップs35では、画面消去の発生によ
り、今までのズ−ム画面での字幕表示を初期化するため
に、画像メモリ8の書込み領域の行アドレスを、ズ−ム
画面表示用に初期化設定して、ステップs36へ進む。
ステップs36では、文字信号デ−タ中に改行を指示す
る制御デ−タの有無を判定し、制御デ−タがない場合に
は、ステップs38へ進み、制御デ−タが有る場合に
は、ステップs37へと進む。
【0040】ステップs37では、改行指示の発生によ
り、画像メモリの書込み領域の行アドレスを改行設定し
てステップs38へと進む。ステップs38では、文字
信号デ−タ中の字幕表示デ−タ書込み処理が終了したか
否かを判別し、書込みデ−タの処理が終了しない場合に
は、ステップs33に進み、終了したと判定された場合
には処理を終了する。
【0041】このようにして処理された画面は、ズ−ム
表示領域内に設定された表示行へ順次字幕表示デ−タの
書込みが行われるために、図10に示すように最上部行
及び最下部行の字幕共に、画面欠落することなく同時に
表示される。この表示の方法は、字幕表示行数が7行、
もしくはこれ以下の場合に、特に有効である。
【0042】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、例えば文字デコ−ダを内蔵したテレビジョ
ン受像機を例にとって説明したが、アダプタ形のデコ−
ダと組合せて使用することも可能であり、またハ−ド的
あるいはソフト的に構成した機能ブロックを、ソフト的
にあるいはハ−ド的に構成することも可能であり、その
他にも種々の応用や変形が可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、テレビ画像をアップさ
せるズ−ムモ−ド機能を有するテレビジョン受像機の画
面中に、文字放送等のデ−タ情報をス−パ−インポ−ズ
表示させた場合においても、表示位置設定手段を制御し
て字幕表示位置を補正することで、字幕表示の画面欠落
を防止できると共に、この画面欠落を防止するための字
幕圧縮回路等を使用することなく実現できるので、字幕
表示が見にくくなったり、フリッカ−状現象の発生も防
止できる字幕表示の視認性に優れたデ−タ再生装置を提
供することができる。
【0044】また状況によっては、画面欠落が生じる恐
れのある最上部行、あるいは最下部行の表示を時間と共
に制御して、実質的に視認性を落とすことなく表示する
ように構成することも可能であり、更に全字幕を一斉に
同一画面内に再生することも可能で、より利便性の向上
を図ったデ−タ再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデ−タ再生装置の実施の形態を示す回
路構成図。
【図2】本発明のデ−タ再生装置を構成するマイクロコ
ンピュ−タの動作を説明するフロ−チャ−ト図。
【図3】本発明のデ−タ再生装置を構成するマイクロコ
ンピュ−タの他の動作例を説明するフロ−チャ−ト図。
【図4】本発明のデ−タ再生装置を構成するマイクロコ
ンピュ−タの字幕表示位置補正の処理動作を説明するフ
ロ−チャ−ト図。
【図5】本発明のデ−タ再生装置を構成するマイクロコ
ンピュ−タの更に他の動作を説明するフロ−チャ−ト
図。
【図6】本発明のデ−タ再生装置の画面表示例を示す説
明図。
【図7】本発明のデ−タ再生装置の他の画面表示例を示
す説明図。
【図8】本発明のデ−タ再生装置の画面表示例を示す説
明図。
【図9】本発明のデ−タ再生装置の他の画面表示例を示
す説明図。
【図10】本発明のデ−タ再生装置の更に他の画面表示
例を示す説明図。
【図11】従来の文字放送受信機能付テレビジョン受像
機を示す回路構成図。
【図12】従来のテレビジョン受像機の画面表示例を示
す説明図。
【図13】図12に示す画面をズ−ム表示にした画面表
示例を示す説明図。
【図14】従来の他の画面表示例を示す説明図。
【図15】同じく図14に示す画面をズ−ム表示にした
画面表示例を示す説明図。
【図16】従来の更に他の画面表示例を示す説明図。
【図17】同じく図16に示す画面をズ−ム表示にした
画面表示例を示す説明図。
【符号の説明】
5:マイクロコンピュ−タ 7:表示制御回路 8:画像メモリ 10:提示用番組メモリ 11:テレビ制御用マイクロコンピュ−タ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号からデ−タ情報を復調
    するデコ−ダ手段と、このデコ−ダ手段のデ−タ情報を
    記憶するメモリ手段と、このメモリ手段から選択的に読
    出されたデ−タ情報を画像メモリに記憶する画像記憶手
    段と、この画像記憶手段に書込まれるデ−タ情報の表示
    位置を設定する表示位置設定手段と、この表示位置設定
    手段による表示位置の補正動作の可否を判別する可否判
    別手段とを具備し、この判別手段にてデ−タ情報の最上
    部行あるいは最下部行を書込むときには、最上部行ある
    いは最下部行を優先し、これら行以外の行部分を書込む
    ときには、それ以前の設定を保持することを特徴とする
    テレビジョン信号の復調画像のズ−ム表示が可能なデ−
    タ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記表示位置設定手段は、更に補正設定
    開始遅延タイマ−手段を有し、このタイマ−手段にて補
    正設定後の次の補正設定を、所定時間経過後に行うこと
    を特徴とする請求項1記載のデ−タ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記デコ−ダ手段は、デ−タ情報表示行
    数をカウントするカウンタ手段を有し、ズ−ム表示モ−
    ドにある場合に、カウンタ手段のカウントによりズ−ム
    表示領域内での存在の有無を判別する判別手段を有し、
    この判別手段でズ−ム表示領域内と判定された場合に
    は、ズ−ム表示位置を設定し、且つズ−ム表示領域内に
    デ−タ情報を書込むように構成したことを特徴とする請
    求項1及び2記載のデ−タ再生装置。
JP24279899A 1999-08-30 1999-08-30 デ−タ再生装置 Withdrawn JP2001069417A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010245618A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Canon Inc デジタルテレビ放送受信装置及びその制御方法

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JP2010245618A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Canon Inc デジタルテレビ放送受信装置及びその制御方法

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