JP2001068818A - 配線基板とその製造方法 - Google Patents
配線基板とその製造方法Info
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Abstract
め、ビアホール導体の高密度形成が可能な配線基板を得
る。 【解決手段】ガラス繊維8によって形成された織布2ま
たは不織布に熱硬化性樹脂3が含浸されてなる絶縁基板
4に、貫通孔5が形成されており、貫通孔5内に金属粉
末を含む導電性ペーストを充填したビアホール導体6を
具備する配線基板1において、ビアホール導体6壁面に
露出しているガラス繊維8の端部がガラス繊維8径の
1.2倍以上の最小径を有する塊部9を形成し、ビアホ
ール導体6壁面におけるガラス繊維8と熱硬化性樹脂3
との界面部分を塊部9によって封止する。
Description
基板及び半導体素子収納用パッケージなどに適した配線
基板とその製造方法に関するものである。
近年携帯情報端末の発達や、コンピューターを持ち運ん
で操作するいわゆるモバイルコンピューティングの普及
によってさらに小型、薄型且つ高精細の多層配線基板が
求められる傾向にある。通信機器に代表されるように、
高速動作が求められる電子機器では、配線の長さを短く
し、電気信号の伝播に要する時間を短縮することが必要
である。配線の長さを短縮するために、配線の幅を細く
し、小型、薄型且つ高精細の多層配線基板が求められる
傾向にある。
につれ、情報(信号)の出し入れを行う端子数が飛躍的
に増大している。このため、シリコンチップに形成され
るパッド数(I/Oパッド)は増大し、シリコンチップ
下面に多数のパッドを形成する必要が生じている。この
ため、シリコンチップのI/Oパッドの密度は増加し、
パッド間の距離が200μm以下になったあたりから、
必要な配線が描けなくなることが予測されている。
め、多層プリント配線基板の製造にあたって、ビルドア
ツプ法と呼ばれる製造方法が用いられている。このビル
ドアップ法は、JPCA規格では(1)ベース+ビルド
アップ法、(2)全層ビルドアップ法の2種類に分類さ
れている。
は、ベース基板の表面に、絶縁層を積層後、フォトレジ
スト法等によってビア加工を施し、メッキ法によって配
線回路層やビアホール導体を形成し、これを繰り返すこ
とにより多層化する方法であって微細配線の形成に適し
ている。
えば特許2587593号公報のように、所定の絶縁シ
ートにレーザーなどでビアホールを形成し、そのビアホ
ール内に金属粉末を含む導電性ペーストを充填すること
によりビアホール導体を形成し、配線回路層間を電気的
に接続しこのように作製した配線層を繰り返して形成し
て多層化するものである。
アップ法の普及に伴いその問題も明らかになってきた。
第1の問題は、絶縁層を構成する樹脂の材料特性が劣る
ことである。(1)ベース+ビルドアップ法では、絶縁
層として感光性エポキシ樹脂などが多用されるが、エポ
キシ樹脂はもともとガラス転移点が低い上に感光性とし
たことで吸水率が増加し、高温高湿放置で絶縁性が低下
するなど信頼性が低下するという問題がある。
形成はマイクロドリルに貫通孔を形成し銅メッキ等を施
すことによって行われているが、このようなマイクロド
リルではのホール径がせいぜい0.2mm程度で、それ
より小さい貫通孔の形成ができず、ビアホール導体の設
置密度を高めることができない。
工時に基板に対して高い応力と発熱が生じるため、ガラ
ス繊維による織布または不織布を含有する絶縁基板に貫
通孔を加工すると、加工後の貫通孔内壁には加工変質層
と呼ばれるガラス繊維と樹脂とが剥離し、隙間が生じて
いた。そのため、貫通孔内に銅メッキを施す際に、この
隙間に活性なメッキ液が侵入し、基板完成後の信頼性試
験では、この隙間を伝って金属が拡散し、CAF(cond
uctive Anodic Filament) と呼ばれる現象により絶縁不
良を生じるという問題があった。その結果、従来の方法
では貫通孔間の間隔を狭くしてビアホール密度を上げる
ことはできなかった。
リルの代わりにレーザー光によって貫通孔を加工し内部
に銅メッキを行ったり、あるいは導電性ペーストを充填
して電気的接続を行うことも試みられている。
層が生じており、メッキ処理を施す場合には、マイクロ
ドリルの場合と同様にこの前記隙間部分にメッキ液が侵
入し絶縁信頼性を低下させる。また、導電性ペーストを
充填した場合には、メッキ液は侵入しないものの、加工
変質層に沿って導電性金属の粉末が隙間に侵入し、満足
な絶縁信頼性は得られなかった。
ある導電性ペーストで円錐形の柱を形成し、絶縁層を貫
通させる方法(特開平8−78799号)ではビアピッ
チを狭くし、ビアを密集させると、円錐形の柱の貫通が
難しく、ビアホール導体間の絶縁信頼性が低下するため
高密度形成できないという問題があった。
絶縁基板を用いると絶縁基板が全て樹脂で形成されるた
めにレーザーによるビア加工は容易であるが、アラミド
樹脂自体の吸湿性が高いためにエポキシ樹脂も吸湿が進
行し、ビアホール導体間の絶縁信頼性が低下するという
問題があった。
体間の絶縁信頼性を高め、ビアホール導体の高密度形成
が可能な配線基板とそれを容易に作製するための製造方
法を提供することを特徴とする。
よって形成された織布または不織布に熱硬化性樹脂が含
浸されてなる絶縁基板に、貫通孔が形成されており、該
貫通孔内に金属粉末を含む導電性ペーストを充填したビ
アホール導体を具備する配線基板であって、前記ビアホ
ール導体壁面に露出している前記ガラス繊維の端部にガ
ラス繊維の平均径よりも大きい塊部を形成し、前記ビア
ホール導体壁面における前記ガラス繊維と前記熱硬化性
樹脂との界面部分が前記塊部によって封止することによ
って、ガラス繊維と樹脂との界面部分に発生している隙
間を封止していることから、この隙間にペーストが拡散
するのを防止することができる結果、ビアホール導体間
の絶縁信頼性を高めることができる。
互いに融着していることが望ましく、また、前記塊部の
最小径が前記ガラス繊維の平均径の1.2倍以上である
ことが、前記界面部分を効果的に封止する上で望まし
い。
ば、(a)ガラス繊維によって形成された織布または不
織布に熱硬化性樹脂が含浸されてなるプリプレグにレー
ザー光を用いて貫通孔を形成するとともに、前記貫通孔
の内壁面に露出しているガラス繊維の先端を溶融して前
記ガラス繊維の平均径よりも大きい塊部を形成する工程
と、(b)前記貫通孔内に金属粉末を含有する導電性ペ
ーストを充填してビアホール導体を形成する工程と、
(c)前記ビアホール導体を形成したプリプレグを加熱
しながら圧力を印加することにより、前記プリプレグ内
の熱硬化性樹脂を流動させて、前記ビアホール導体壁面
における前記ガラス繊維と前記熱硬化性樹脂との界面部
分を前記ガラス繊維端部の塊部によって封止する工程
と、(d)(c)工程後のプリプレグ中の前記熱硬化性
樹脂を硬化する工程と、を具備することを特徴とするも
のである。
均径の1.2倍以上であることが望ましい。また、前記
レーザー光は1ショットあたり2〜20mjのエネルギ
ーで照射して貫通孔を形成することによって前記塊部を
効果的に形成できる。また前記加熱加圧処理が、80〜
150℃、10〜50kg/cm2 の条件で行われるこ
とが望ましい。
として、図1に示すように、ガラス繊維によって形成さ
れた織布または不織布2に熱硬化性樹脂3が含浸されて
なる絶縁基板4に、貫通孔5が形成されているものであ
って、この貫通孔5の内部には金属粉末を含む導電性ペ
ーストが充填されたビアホール導体6を有するものであ
る。そして、このビアホール導体6は絶縁基板4の表面
および裏面に形成された配線回路層7、7間を電気的に
接続するものである。
ホール導体6形成部の拡大断面図に示すように、絶縁基
板4内のガラス繊維8がビアホール導体6内に対して必
然的に露出しているが、本発明によれば、ビアホール導
体6壁面に露出しているガラス繊維8の端部がガラス繊
維の直径(平均)よりも大きい塊部9によって形成され
ているとともに、そのビアホール導体6壁面におけるガ
ラス繊維8と熱硬化性樹脂10との界面部分11が塊部
9によって封止されていることが重要である。
たようにガラス繊維8と樹脂10との接触界面にビアホ
ール導体6のペースト成分が侵入または拡散することに
よって生じるが、本発明によれば、ビアホール導体6壁
面におけるガラス繊維8と熱硬化性樹脂10との界面部
分11を塊部9によって封止することによって、この界
面部分11を起点としてペーストが侵入するのを防止す
ることができる。
1本のガラス繊維の端部に独立して存在するよりも、数
本のガラス繊維の端部の塊部9が互いに融着して直径の
大きい塊部を形成していることが前記界面部分11の封
止性を高める上で望ましい。特に、この塊部9の直径の
最小径がガラス繊維の直径の1.2倍から効果が認めら
れ1.4倍以上でさらに十分な効果が発揮される。
成する熱硬化性樹脂としては、熱硬化型PPE(ポリフ
ェニレンエーテル)、BTレジン(ビスマレイミドトリ
アジン)、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド
ビスマレイミド等の樹脂が望ましい。また、この熱硬化
性樹脂中には、SiO2 、Al2 O3 等の無機質フィラ
ー粉末を配合して特性の改善を図ってもよい。
布は、繊維の直径が5〜20μm程度からなるものが好
適であり、このガラス繊維は絶縁基板内に30〜60体
積%の割合で複合化することが適当である。
るには、図3の製造工程図を示すように、まず、ガラス
繊維12を含有する未硬化のプリプレグ13を準備する
(a)。そして、このプリプレグ13にレーザーで貫通
孔14を形成して、貫通孔14の内壁面に露出している
ガラス繊維12の先端を溶融してガラス繊維12の平均
径よりも大きい塊部15を形成する(b)。
孔を形成することが必要であり、後述する加熱加圧処理
で樹脂を軟化させガラス繊維と熱硬化性樹脂との界面部
分の封止性を高めることができる。
均径の1.2倍、特に1.4倍以上であることが望まし
く、さらに、上記塊部15は、数本のガラス繊維の各端
部の塊部同士が互いに融着していることが望ましい。
ルギーによって変えることができ、この1ショットあた
り2〜20mj、特に5〜10mjが望ましい。これ
は、2mjよりも小さいと塊部の形成が不十分であり、
20mjを超えると、熱硬化性樹脂が焼けてしまう恐れ
がある。
部15は、貫通孔14内に突出しており、その貫通孔1
4壁面におけるガラス繊維12と熱硬化性樹脂16との
界面部分には、隙間17が存在したままである。
ストを充填してビアホール導体18を形成する(c)。
この導電性ペーストは、銅、アルミニウム、金、銀の群
から選ばれる少なくとも1種、または2種以上の合金を
主体とする金属粉末、溶剤、熱硬化性樹脂及び硬化剤を
混練して調製される。なお、溶剤はα−テルピネオー
ル、2−オクタノールや室温で液状の熱硬化性樹脂など
が用いられる。熱硬化性樹脂及び硬化剤は絶縁シートの
硬化を妨げない同組成の樹脂もしくは同じ温度で硬化す
る樹脂が選択される。これは導電性組成物同士の硬化後
の保形性を保つために用いられる。
導体18が形成されたプリプレグ13に対して加熱加圧
処理を施す。この加熱加圧処理は、10〜50kg/c
m2の圧力を印加しながら、プリプレグ13中の熱硬化
性樹脂が軟化するが硬化しない温度、具体的には80〜
150℃で処理される。かかる加熱加圧処理によって、
図3(c)に示すように、ビアホール導体18壁面にお
ける熱硬化性樹脂16がビアホール導体18側に押し出
される結果、ガラス繊維12と熱硬化性樹脂16との界
面部分を塊部15が封止する状態となる。
ってもよいが、ビアホール導体18の少なくとも一方の
端部に配線回路層を形成するのと同時に行ってもよい。
または裏面全面に銅箔などの金属箔19を貼り(d)、
上記の条件で加熱加圧処理を施した後、表面の銅箔をフ
ォトレジスト法によって配線回路層20を形成する
(e)。
フィルム表面に金属箔を接着しフォトレジスト法などに
よって回路パターンを形成した後、その配線回路層を前
記プリプレグの表面に積層し、上記の条件で加熱加圧を
施した後、樹脂フィルムのみを剥離することにより配線
回路層を形成することができる。
性樹脂が完全に硬化するに十分な温度に加熱することに
より、表面および裏面に配線回路層が形成され、それら
配線回路層がビアホール導体によって接続された基本的
な配線基板が作製できる。
処理から連続して処理することによって工程の簡略化を
図ることもできる。
貫通孔形成後のプリプレグに対して上記条件で加熱加圧
処理を施せば、ビアホール導体の充填前にガラス繊維1
2と熱硬化性樹脂16との界面部分を塊部15が封止す
ることができる結果、ガラス繊維12と熱硬化性樹脂1
6との界面部分にペースト成分が侵入するのを防止する
ことができる。
(a)〜(e)の工程を経て作製された完全硬化前の複
数のプリプレグを積層圧着した後、完全熱硬化すること
により多層配線基板を得ることができる。
ば、ビアホール導体内壁に露出しているガラス繊維の端
部に繊維径よりも大きい塊部を形成し、その塊部によっ
て前記ビアホール導体壁面における前記ガラス繊維と前
記熱硬化性樹脂との界面部分を封止しているので、マイ
グレーションの発生を抑制することができる。
した場合においてもビアホール導体間で絶縁不良を起こ
すことがなく絶縁信頼性を向上でき、ビアホール導体の
高密度形成に対応できる。しかも、複数のガラス繊維の
塊部が融着することにより、CAFの発生はさらに少な
くなり、さらにマイグレーションが減少する。
化のプリプレグに対してレーザー加工し、その後、加熱
加圧処理することにより、熱硬化性樹脂の流動性を促
し、塊部による前記ガラス繊維と前記熱硬化性樹脂との
界面部分の封止性を高めることができる。
ール導体の形成をメッキでなく導電性ペーストの充填に
よって行うために、メッキ液中に含まれるシアンやホル
マリンなどの有害な薬物の使用量が削減でき、環境面で
もメリットがある。
E)に対して繊維の平均径が10μmのガラス織布を5
8体積%含むプリプレグにCO2 レーザーでビア径10
0μm、ビアピッチ250μmの貫通孔を表1に示すレ
ーザー出力をもって加工し、次いで貫通孔内に平均粒径
が4μmの表面に銀を被覆した銅粉100重量部、セル
ロース0.2重量部、2−オクタノール10重量部とを
混合した金属ペーストを充填してビアホール導体を形成
し、50℃で60分加熱して乾燥させた。
ETからなる樹脂フィルムの銅箔に対してフォトレジス
ト法によって配線回路層を形成した。次いで、上記プリ
プレグに上記の樹脂フィルムを位置あわせして積層し、
表1に示す条件で加熱加圧し、樹脂フィルムを剥がすこ
とで、配線回路層を転写させた。
面の絶縁層の表面にフッ素樹脂系の透明な離型フィルム
を貼り付けた後、真空プレス装置用いて20kgf/c
m2の圧力を加えながら200℃で1時間加熱して熱硬
化性樹脂を完全に硬化させた。
ザーでビア径100μm、ビアピッチ250μmの貫通
孔を形成し、次いでその貫通孔に実施例1〜4で用いた
ものを同一の導電性ペーストを充填した。その後、12
μmの厚さの銅箔を120℃、30kg/cm2 で1分
間加熱加圧し、基板全面に接着し、真空プレス装置用い
て20kgf/cm2 の圧力を加えながら200℃で1
時間加熱して基板を完全硬化させた。次いで、表面の銅
箔に対してフォトレジスト法によって配線回路層を形成
した。
同様にして作製したビアホール導体を有するプリプレグ
を位置あわせして積層し、120℃、35kg/cm2
で加熱加圧し、20kgf/cm2 の圧力を加えながら
200℃で1時間加熱して基板を完全硬化させた。
た。その後、その表裏面に12μmの厚さの銅箔を12
0℃、20kg/cm2 で加熱加圧し、基板全面に接着
し、真空プレス装置用いて20kgf/cm2 の圧力を
加えながら200℃で1時間加熱して基板を完全硬化さ
せた。得られた基板にマイクロドリルでビア径200μ
m、ビアピッチ350μmの貫通孔加工を行い、貫通孔
内壁に銅メッキを施しビアホール導体を形成した。次い
で、表面の銅箔に対してフォトレジスト法によって配線
回路層を形成し、配線基板を作製した。
た。その後、その表裏面に12μmの厚さの銅箔を12
0℃、30kg/cm2 で加熱加圧し、基板全面に接着
し、真空プレス装置用いて20kgf/cm2 の圧力を
加えながら200℃で1時間加熱して基板を完全硬化さ
せた。その後、CO2 レーザーでビア径100μm、ビ
アピッチ250μmの貫通孔を加工し、次いで貫通孔内
に実施例1と同様の導電性ペーストを充填した。次い
で、表面の銅箔に対してフォトレジスト法によって配線
回路層を形成した。
レグにCO2 レーザーでビア径100μm、ビアピッチ
250μmの貫通孔を加工し、次いで貫通孔内に実施例
1と同様の導電性ペーストを充填した。その後、12μ
mの厚さの銅箔を120℃、30kg/cm2 で加熱加
圧し、基板全面に接着し、真空プレス装置用いて20k
gf/cm2 の圧力を加えながら170℃で1時間加熱
して基板を完全硬化させた。次いで、表面の銅箔に対し
てフォトレジスト法によって配線回路層を形成した。そ
の後、上記の配線基板の表面に、上記と同様にして作製
したビアホール導体を有するプリプレグを位置あわせし
て積層し、40kgf/cm2 の圧力を加えながら18
0℃で1時間加熱して基板を完全硬化させた。
導体またはビアホール導体を切断し断面の形状を観察
し、塊部による封止の有無、ビアホール導体内壁の露出
している繊維体の端部の塊部の径を測定し、繊維の平均
径との比率を表1に示した。
20個の配線基板を作製し、それらを下記a、bの条件
で試験を行い、 (a)120℃、2.1気圧、湿度100%の雰囲気に
300時間保持。
導体またはビアホール導体に5.5Vの電圧を印加し3
00時間保持。
不良が発生した配線基板の数を表1に示した。
来法によってマイクロドリルによって貫通孔を形成した
場合、図4に示すように、ガラス繊維21の端部には塊
部は全く形成されておらず、その結果、ガラス繊維21
と樹脂22との界面の隙間23を通じてメッキ液の侵入
が認められた。
ラス繊維24の端部に塊部25の形成が認められるもの
のガラス繊維24と樹脂26との界面が封止されておら
ず、その結果、ガラス繊維24と樹脂26との隙間27
に銅粉が侵入し絶縁不良を生じさせていた。
に、ガラス繊維28の端部には塊部は全く形成されてお
らず、その結果、ガラス繊維28と樹脂29との界面の
隙間30を通じて水分が侵入しビアホール導体を酸化さ
せることで絶縁不良が生じていた。
は圧力が弱いために、図5のようにガラス繊維24と樹
脂26との界面が封止されておらず、その結果、隙間に
銅粉が侵入し絶縁不良を生じさせていた。
作製した配線基板は、いずれも塊部が形成され、その塊
部によってガラス繊維と樹脂との界面が封止されており
その結果、マイグレーションの発生や水分の侵入の発生
がなく、優れた接続信頼性を示した。
隣接するビアホール導体間のマイグレションの発生を抑
制し、導体間の絶縁信頼性を高めることができ、配線基
板に対してビアホール導体を高密度に形成することがで
きる。
図である。
大断面図である。
工程図である。
拡大断面図である。
の拡大断面図である。
るための拡大断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】ガラス繊維によって形成された織布または
不織布に熱硬化性樹脂が含浸されてなる絶縁基板に、貫
通孔が形成されており、該貫通孔内に金属粉末を含む導
電性ペーストを充填したビアホール導体を具備する配線
基板において、前記ビアホール導体壁面に露出している
前記ガラス繊維の端部がガラス繊維径よりも大きい塊部
によって形成されており、前記ビアホール導体壁面にお
ける前記ガラス繊維と前記熱硬化性樹脂との界面部分が
前記塊部によって封止されていることを特徴とする配線
基板。 - 【請求項2】前記複数のガラス繊維の前記塊部が互いに
融着していることを特徴とする請求項1記載の配線基
板。 - 【請求項3】前記塊部の最小径が前記ガラス繊維の平均
径の1.2倍以上であることを特徴とする請求項1記載
の配線基板。 - 【請求項4】(a)ガラス繊維によって形成された織布
または不織布に熱硬化性樹脂が含浸されてなるプリプレ
グにレーザー光を用いて貫通孔を形成するとともに、前
記貫通孔の内壁面に露出しているガラス繊維の先端を溶
融して前記ガラス繊維の平均径よりも大きい塊部を形成
する工程と、(b)前記貫通孔内に金属粉末を含有する
導電性ペーストを充填してビアホール導体を形成する工
程と、(c)前記ビアホール導体を形成したプリプレグ
を加熱加圧処理を施し、前記プリプレグ内の熱硬化性樹
脂を流動させて、前記ビアホール導体壁面における前記
ガラス繊維と前記熱硬化性樹脂との界面部分を前記ガラ
ス繊維端部の塊部によって封止する工程と、(d)
(c)工程後のプリプレグ中の前記熱硬化性樹脂を硬化
する工程と、を具備する配線基板の製造方法。 - 【請求項5】前記塊部の最小径が前記ガラス繊維の平均
径の1.2倍以上であることを特徴とする請求項4記載
の配線基板の製造方法。 - 【請求項6】前記レーザー光を1ショットあたり2〜2
0mjのエネルギーで照射して貫通孔を形成することを
特徴とする請求項4記載の配線基板の製造方法。 - 【請求項7】前記加熱加圧処理が、80〜150℃、1
0〜50kg/cm2の条件で行われる請求項4記載の
配線基板の製造方法。
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