JPH11204939A - 多層回路基板及びその製造方法 - Google Patents
多層回路基板及びその製造方法Info
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- JPH11204939A JPH11204939A JP10002195A JP219598A JPH11204939A JP H11204939 A JPH11204939 A JP H11204939A JP 10002195 A JP10002195 A JP 10002195A JP 219598 A JP219598 A JP 219598A JP H11204939 A JPH11204939 A JP H11204939A
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Abstract
の電気的な接続を同時に行う場合、接着温度における接
着剤の粘度が高いと電気接続を行いたい電極間から樹脂
を完全に排除できないために電極間の確実な接続ができ
ない場合があった。一方、接着樹脂の流動性を高めるた
めに接着温度を高くすると積層基板が熱応力で反る等の
問題が生じた。 【解決手段】層間接着に用いる接着剤の粘度が100〜
300℃の接着温度で1000ポアズから10ポアズ程
度まで低下することを利用して接続電極間の機械的接触
を容易にし、電極間の接続反応が確実に行なえるように
すると共に、加熱時間の経過と共に接着樹脂が硬化して
接続部が確実に保持されることを利用した積層工程を用
いる。
Description
その製造方法に係り、特にフィルム回路を複数枚重ねて
層間の接着とビアの電気的な接続とを同時に行うのに好
適な多層回路基板及びその製造方法に関する。
ばれ、ガラス繊維の織布にエポキシ樹脂を含浸させた積
層板からなるガラスエポキシ板に貼付られた銅箔をパタ
ーンニング後、複数枚重ねて積層接着し、しかる後にド
リルで貫通穴を明けて、この穴の壁面に銅めっきを行っ
てビアを形成し層間の電気接続を行った配線基板の使用
が主流であった。
み、上記のプリント配線基板では配線密度が不足して部
品の搭載に問題が生じるようになっている。この問題を
解決するために、例えば特開平6ー283866号公報
では、銅貼りポリイミドフィルムを用いた多層回路基板
の製造方法が述べられている。この製造方法は、銅貼り
ポリイミドフィルムのポリイミド側の一部に厚さ方向の
貫通孔を設け、この貫通孔を埋める形でバンプ状金属を
形成する。一方、銅箔側には所望の配線パターンを形成
することにより、一層分の配線層を完成している。
して複数枚積層し、熱可塑性ポリイミド樹脂のガラス転
移温度より30〜150℃高い温度で熱圧着することに
より各配線層間を電気的に接続して多層配線基板を得て
いる。
関しての詳細な説明はないが、熱圧着時にバンプ状金属
と銅箔金属の熱拡散による金属接合利用しているものと
思われる。この方法を用いることにより配線層の積層と
層間の電気的な接続が同時に可能な多層配線基板を得る
ことができる。しかし、この方法により熱可塑性ポリイ
ミド樹脂のガラス転移温度より100℃程度高い温度で
熱圧着すると層間の接着には問題ないが、バンプ状金属
と銅箔金属の接合には樹脂の粘度が十分に低下しないた
めに接合金属の間に挟まれた樹脂が完全に排除できず、
バンプ状金属と銅箔金属の接合ができない問題が生じ
た。
と、場合によっては接合が可能な場合もあるが、使用し
た熱可塑性ポリイミド樹脂のガラス転移温度は210℃
であるために、熱圧着温度は310℃となる。このよう
な高温になると銅箔とポリイミド樹脂の熱膨張差により
基板が反る等の問題が生じた。この問題を解消するため
に先に述べた発明例ではポリイミド樹脂の熱膨張係数と
厚みに特別な制限を設けているが、基板設計の自由度を
大幅に制限するため不都合な場合が多い。
術では銅貼りポリイミドフィルムを用いた多層回路基板
の製造方法に、層間の接着剤としてガラス転移温度が高
い熱可塑性ポリイミド樹脂が用いられている。この樹脂
は300℃に加熱しても粘度が10000ポアズ程度に
しか低下せず、接着温度が低い場合は樹脂の流動性が悪
くて、積層された各層間の電極同士を接続する際に、電
極間の樹脂を完全に排除して金属接合を達成することは
困難であった。
脂の流動性は改善されるので金属接合が取れる条件もあ
るが、銅箔とポリイミド樹脂の熱膨張差が大きくなるた
めに冷却後に基板が反る等の問題が生じる。
技術の問題点である基板のそりを無くし、層間のビア接
続を確実に行うことのできる改良された多層回路基板と
その製造方法とを提供することにある。
技術の問題点を解決するために、室温では固体で、10
0℃以上、300℃以下に加熱すると粘度が1000ポ
アズから10ポアズ前後まで低下する、硬化前の熱硬化
性接着剤、例えばエポキシ樹脂を層間接着剤として用い
ることにより実現可能となる。周知のように熱硬化性樹
脂は一般に加熱温度を上昇するにつれ粘度は低下する
が、特定の温度域を通過した後は温度上昇に伴い重合反
応が進み急激に粘度が高くなり硬化する。
に接続するためには、積層体を熱圧着する際に、電極間
に樹脂が残らない条件で行うことであり、100℃以
上、300℃以下の温度域での粘度が1000ポアズ以
下であり、好ましくは100ポアズ以下、特に好ましく
は10ポアズ以下である。
に優れる熱硬化性樹脂としては、例えばビスフェノール
A型エポキシ樹脂、もしくはクレゾールノボラックエポ
キシ樹脂で分子量が800前後(縮合度nが1〜4の混
合物)のエポキシ系樹脂が望ましく、硬化剤としては例
えばフェノールノボラック樹脂を用いるのが良い。
てフィルム回路を複数枚積層した多層回路基板の製造方
法に関して述べる。フィルム回路としては絶縁層を挟ん
で少なくとも片面に配線パターンを有すると共に、絶縁
層の表裏面を貫通して導電性のビアホールを有し、その
ビアホールと電気的に接続された表裏面の任意の場所に
接続用電極を設けたものを用いる。
℃以下で電気的な接続が可能な材料が表面に供給されて
いることが必要である。具体的には導電性接着剤、Sn
−Pbはんだ等Snを主成分とする合金を用いて300
℃以下の温度で電気的な接続を行う方法がある。
の電極表面に用い、もう一方の電極にはSn等300℃
以下の低融点金属を用い、両電極を接触させて低融点金
属の融点以上に加熱することにより電気的な接続を行う
方法もある。これらの接続方法は既知のものも含まれて
おり、基板の製造方法や使用目的に適した方法を選択す
れば良い。
少なくとも片面に上述した接着剤を塗布し、このフィル
ム回路を複数枚重ねて150℃以上、300℃以下の温
度で、少なくとも10kg/cm2以上、好ましくは2
0〜300kg/cm2の圧力を印加して熱圧着する。
れた樹脂の粘度が熱圧着時には10000ポアズから1
0ポアズ前後と大幅に低下し、接続用電極間の樹脂が完
全に排除できるために、信頼性の高い電気接続が達成で
きる。
のできる多層回路基板及びその製造方法の特徴点を以下
に総括して説明する。
ところは、絶縁シートの少なくとも片面に配線パターン
を有し、絶縁シートの表裏面を貫通して導電性のビアホ
ールを有し、そのビアホールと電気的に接続された表裏
面の任意の場所に接続用電極を設けた回路基板どうしを
絶縁層を介して複数枚積層した構造の多層回路基板であ
って、前記複数の互いに隣接する回路基板どうしを結合
する絶縁層を、100〜300℃の温度に加熱すると粘
度が1000ポアズ以下に低下し、前記温度域に10分
放置すると少なくとも70〜80%が硬化する熱硬化性
接着剤の硬化層で構成した点にある。
るところは、絶縁シートの一方の面に配線パターンを
形成する工程と、前記絶縁シートの他方の面から前記配
線パターン面に達するブラインドビアを形成する工程と
を含む回路基板の製造工程と、前記ブラインドビアを
導体層で埋め込むビアホールの形成工程と、前記ビア
ホールの形成された回路基板上に他の配線パターンの形
成された回路基板を積み重ね前記ビアホールと前記他の
配線パターンとが電気的に接続するように位置決めして
積層体を形成する工程と、この積層体を熱圧着する工
程とを有して成る多層回路基板の製造方法であって、前
記の積層体を形成する工程においては、積層すべき回
路基板の少なくとも一方の接合面に、100〜300℃
の温度に加熱すると粘度が1000ポアズ以下に低下し
て流動し、前記温度域に10分放置すると少なくとも7
0〜80%が硬化する層間接着剤を塗布する工程を付加
すると共に、これら回路基板を複数枚重ねて積層体を形
成する工程とし、熱圧着する工程においては100〜3
00℃の温度域に昇温した後、1分以内に加圧し、回路
基板間の接着と電気的な接続とを同一工程にて行う構成
とした点にある。
いて、層間接着剤を100〜300℃の温度域に昇温し
た後、1分以内に加圧することを条件としているが、こ
の加圧するタイミングは重要であり、この硬化前の加圧
のタイミングが遅れると電極間に樹脂が残り導通不良事
故を起こす。
実施の形態を説明する。図1は第1の実施の形態を示す
ものであり、フィルム回路1層分を得るための各製造工
程と多層の回路基板を得るための積層工程をフィルムの
断面で示したもので、各層間の電気的な接続に金と錫の
合金接続を用いた例である。
ィルム101上に銅箔102が張り合わせられたシート
の断面を示している。ポリイミドフィルム101の厚さ
が薄いと加工処理時の取り扱いが難しくなり、厚いとビ
ア穴形成と金属導体をビア中へ充填することが困難とな
るため20〜50μm程度の厚さが適している。
ムを用いた。銅箔102の厚さはエッチングで微細パタ
ーンを形成するためには30μm以下で薄い方が好まし
いが、ここでは18μmを用いている。なお、図1中で
は便宜的に、銅箔側を表面、ポリイミドフィルム側を裏
面と呼ぶことにする。
200μmに絞って照射し、ポリイミドフィルムを貫通
し、表面の銅箔がストッパとなるブラインドビア103
を形成した状態を示している。ビア穴の径が大きいと高
密度配線に適さないのでなるべく小さくする必要がある
が、小さいと穴のアスペクト比が増大し、めっきによる
ビアの充填が困難になるので、アスペクト比は1以下が
望ましい。ここでは、ビア穴の径を200μmとし、ア
スペクト比は0.2である。
電極としてビア穴103にめっきにより銅を充填して銅
ビア104を形成し、更にその表面に電気金めっき10
5を行った状態を示している。銅めっきは硫酸系めっき
浴を用い、電流密度3A/dm2の条件で絶縁層の表面
より数μmの突起状になるように形成した。金めっきは
シアン系めっき浴で電流密度0.5A/dm2の条件で
0.5μmの厚さに行った。
護フィルム106を貼り付け、この図では省略してある
が、レジスト塗布、露光、現像を行って所要の部分にレ
ジスト107を残した、いわゆる周知のホトレジスト工
程を終了した状態を示している。
スクとして塩化鉄溶液で不要部分の銅をエッチング除去
し、しかる後にレジスト107を剥離して銅箔パターン
108を形成し、更にその後、露出した銅箔パターン1
08の表面に無電解錫めっき109をした状態を示して
いる。無電解めっきは70℃の液温で30分行い、約1
μmの厚さとした。
回路表面にエポキシ系接着剤110を塗布し、裏面の保
護フィルム106を剥離した状態を示している。エポキ
シ系接着剤はロールコータ法で厚さ約30μmに塗布し
た。塗布厚さは銅箔102の厚さに10μm前後を加え
た厚さが望ましいが、多少厚くても接着時の樹脂の流動
性が良好なために接着面外に樹脂が流出して適切な樹脂
量が層間に残るので、ビアの接合には障害とならない。
ィルム回路を3枚重ねて熱圧着した後の状態を示してい
る。ただし、図では最上層のフィルム回路には接着剤が
塗布されておらず、最下層のフィルム回路には銅ビアの
形成がされていない。熱圧着は、積層体が温度250℃
に達した後、同温度で1分以内に加圧を開始し、圧力1
00kg/cm2で時間30分行った。熱圧着時には、
先ずエポキシ樹脂が溶けて流動し、金めっきビアと錫め
っき銅箔パータンが接触し、金と錫が合金化する。この
合金に更に下地銅が溶け込んで金/錫/銅の三元合金が
形成されて、金属の融点が上昇することにより接合部が
凝固することにより安定な接合が得られる。
流動性を示すものの時間経過に従って硬化反応が進行す
るので粘度が増加し、最終的には固形化する。
力を取り除いても電極間の接続が維持できる程度に硬化
反応が進行しているが、熱圧着後、更に180℃で2時
間以上の加熱を行い、硬化反応を完全に行う必要があ
る。
であり、フィルム回路1層分を得るための各製造工程と
多層の回路基板を得るための積層工程をフィルムの断面
で示したもので、各層間の接続には導電性接着剤を用い
た例である。
箔202が張り合わせられた材料の断面を示している。
ポリイミドフィルムの厚さは先の実施例で述べた理由に
より40μmを用いた。同様に銅箔の厚さは18μmを
用いている。なお、図2中では便宜的に、銅箔側を表
面、ポリイミドフィルム側を裏面と呼ぶことにする。
面にレジスト塗布、露光、現像を行って所要の部分にレ
ジスト207を残した、いわゆる周知のホトレジスト工
程を終了した状態を示している。
スクとして塩化鉄溶液で不要部分の銅をエッチング除去
し、しかる後にレジスト207を剥離して銅箔パターン
208を形成し、更にその後、裏面に対し炭酸ガスのレ
ーザビームを直径200μmに絞って照射し、ポリイミ
ドフィルムを貫通し、表面の銅箔パターン208がスト
ッパとなるブラインドビア穴203を形成した状態を示
している。
適さないのでなるべく小さくする必要があるが、小さい
と穴のアスペクト比が増大し、導電性接着剤によるビア
の充填が困難になるので、アスペクト比は1以下が望ま
しい。ここでのアスペクト比は0.2である(ビア穴の
径は200μm)。
に導電性接着剤を印刷で埋め込んで導電性接着剤ビア2
04を形成した状態を示している。導電性接着剤はエポ
キシ樹脂に10μm前後の銀粒子を混錬したもので、印
刷後120℃で10分間乾燥すると室温では固形状態に
なる。しかし、再び180℃以上の温度に加熱すると軟
化して接着性が生じ、この温度10分以上放置するとエ
ポキシ樹脂の硬化反応が進行して固形化するタイプの導
電性接着剤を用いる。
回路表面にエポキシ系接着剤210を塗布した状態を示
している。エポキシ系接着剤は、ロールコータ法で厚さ
約30μmに塗布した。塗布厚さは銅箔102の厚さに
10μm前後を加えた厚さが望ましが、多少厚くても接
着時の樹脂の流動性が良好なために接着面外に樹脂が流
出して適切な樹脂量が層間に残るので、ビアの接合に障
害とはならない。
ィルム回路を3枚重ねて熱圧着した後の状態を示してい
る。ただし、図では最上層のフィルム回路には接着剤が
塗布されておらず、最下層のフィルム回路にはビアホー
ルが形成されていない。
後、同温度で1分以内に加圧を開始し、圧力80kg/
cm2で時間10分で行った。熱圧着時には先ずエポキ
シ樹脂が溶けて流動し、軟化した導電性接着剤が銅箔パ
ターンと接触して電気的な接続が行われる。この時、層
間接着のためのエポキシ樹脂と導電性接着剤との粘度に
は1桁以上(少なくとも10倍)の差があることが重要
である。導電性接着剤に比べてエポキシ樹脂の粘度が1
桁以上大きいとビアの接続部から絶縁性のエポキシ樹脂
が容易に排除されて導電性接着剤の安定な接続が可能と
なる。
性を示すものの時間経過に従って硬化反応が進行するの
で粘度が増加し、最終的には固形化する。ここで用いた
樹脂は200℃、10分で圧力を取り除くと層間の接着
維持には問題がないが、硬化反応が不十分であるため、
熱圧着後、更に180℃で3時間以上の加熱を行い、硬
化反応を完全に行う必要がある。
の目的を達成することができた。すなわち、層間接着に
用いる接着剤の粘度が100〜300℃の接着温度で1
000から10ポアズ程度まで低下するので、積層接着
時に樹脂が流動し易く、このため接続電極間の接着樹脂
を排除して機械的接触を容易にし、電極間の接続反応が
確実に行なえる。
化して接続部が確実に保持されるため接着圧力を取り除
いた後でも接続部がしっかり固定されており、確実な接
続を保つことができる。
の比較的低温で実施可能なため、接着後にポリイミド樹
脂やエポキシ樹脂と銅箔の熱膨張差から生じる応力によ
り基板が反る等の問題も生じない。
基板の製造工程を示した断面図。
製造工程を示した断面図。
Claims (12)
- 【請求項1】絶縁シートの少なくとも片面に配線パター
ンを有し、絶縁シートの表裏面を貫通して導電性のビア
ホールを有し、そのビアホールと電気的に接続された表
裏面の任意の場所に接続用電極を設けた回路基板どうし
を絶縁層を介して複数枚積層した構造の多層回路基板で
あって、前記複数の互いに隣接する回路基板どうしを結
合する絶縁層を、100〜300℃の温度に加熱すると
粘度が1000ポアズ以下に低下し、前記温度域に10
分放置すると少なくとも70〜80%が硬化する熱硬化
性接着剤の硬化層で構成して成る多層回路基板。 - 【請求項2】熱硬化性接着剤の硬化層をエポキシ系接着
剤で構成して成る請求項1記載の多層回路基板。 - 【請求項3】絶縁シートがポリイミドフィルムで構成さ
れた請求項1記載の多層回路基板。 - 【請求項4】絶縁シートの表裏面を貫通する導電性のビ
アホール及び接続用電極が、めっき導体層で一体的に構
成された請求項1記載の多層回路基板。 - 【請求項5】絶縁シートの表裏面を貫通する導電性のビ
アホール及び接続用電極が、導電性接着剤層で構成され
た請求項1記載の多層回路基板。 - 【請求項6】絶縁シートの一方の面に配線パターンを
形成する工程と、前記絶縁シートの他方の面から前記配
線パターン面に達するブラインドビアを形成する工程と
を含む回路基板の製造工程と、前記ブラインドビアを
導体層で埋め込むビアホールの形成工程と、前記ビア
ホールの形成された回路基板上に他の配線パターンの形
成された回路基板を積み重ね前記ビアホールと前記他の
配線パターンとが電気的に接続するように位置決めして
積層体を形成する工程と、この積層体を熱圧着する工
程とを有して成る多層回路基板の製造方法であって、前
記の積層体を形成する工程においては、積層すべき回
路基板の少なくとも一方の接合面に、100〜300℃
の温度に加熱すると粘度が1000ポアズ以下に低下し
て流動し、前記温度域に10分放置すると少なくとも7
0〜80%が硬化する層間接着剤を塗布する工程を付加
すると共に、これら回路基板を複数枚重ねて積層体を形
成する工程とし、熱圧着する工程においては100〜3
00℃の温度域に昇温した後、1分以内に加圧し、回路
基板間の接着と電気的な接続とを同一工程にて行う構成
としたことを特徴とする多層回路基板の製造方法。 - 【請求項7】層間接着剤を塗布する工程において、層間
接着剤を100〜300℃の温度に加熱すると粘度が少
なくとも50ポアズ以下に低下する熱硬化性接着剤で構
成して成る請求項6記載の多層回路基板の製造方法。 - 【請求項8】層間接着剤を塗布する工程において、層間
接着剤をエポキシ系接着剤で構成して成る請求項6もし
くは7記載の多層回路基板の製造方法。 - 【請求項9】絶縁シートをポリイミドフィルムで構成し
て成る請求項6乃至8のいずれか一つに記載の多層回路
基板の製造方法。 - 【請求項10】ビアホールの形成工程においては、ブラ
インドビアにめっき工程で導体層を埋め込むと共に、こ
の導体層を絶縁シート面上に突出させて接続用電極とし
て一体的に形成する請求項6記載の多層回路基板の製造
方法。 - 【請求項11】ビアホールの形成工程においては、ブラ
インドビアに導体層として導電性接着剤を埋め込むと共
に、この導体層を絶縁シート面上に突出させて接続用電
極として一体的に形成する請求項6記載の多層回路基板
の製造方法。 - 【請求項12】ブラインドビアに導体層として導電性接
着剤を埋め込みビアホール及び接続用電極を一体的に形
成するに際しては、前記導電性接着剤として、積層体を
熱圧着する時に使用する層間接着剤の粘度よりも少なく
とも10倍大きい粘度が保持できる導電性接着剤を使用
するように構成して成る請求項11記載の多層回路基板
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10002195A JPH11204939A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 多層回路基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10002195A JPH11204939A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 多層回路基板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11204939A true JPH11204939A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11522588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10002195A Pending JPH11204939A (ja) | 1998-01-08 | 1998-01-08 | 多層回路基板及びその製造方法 |
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Country | Link |
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