JP2001068381A - 固体電解コンデンサ素子 - Google Patents

固体電解コンデンサ素子

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JP2001068381A JP24430199A JP24430199A JP2001068381A JP 2001068381 A JP2001068381 A JP 2001068381A JP 24430199 A JP24430199 A JP 24430199A JP 24430199 A JP24430199 A JP 24430199A JP 2001068381 A JP2001068381 A JP 2001068381A
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electrolytic capacitor
conductive polymer
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solid electrolytic
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Takashi Fukami
隆 深海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ESR化及び低価格化を図る。 【解決手段】 固体電解コンデンサ素子10は、弁作用
金属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層13/
銀ペースト層25からなる。従来の固体電解コンデンサ
素子の対向電極は、導電性高分子層/グラファイト層/
銀ペースト層の三層であった。本発明に係る固体電解コ
ンデンサ素子によれば、導電性高分子を耐熱性の高いも
のとし、グラファイト層を省略したことにより、その抵
抗分及び界面抵抗分を削減できるので、低ESR化を達
成できる。また、製造工程が簡略化されるとともに、材
料費も低減されるので、低価格化も達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム固体
電解コンデンサ、タンタル固体電解コンデンサ等に用い
られる、固体電解コンデンサ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体電解コンデンサ素子は、A
l,Ta,Nb等の弁作用金属の表面に陽極酸化によっ
て酸化皮膜を形成し、対向電極としてMnO等の金属
酸化物を用いたものである。この固体電解コンデンサ素
子に端子を接続し、全体に樹脂封止等を施すことによ
り、固体電解コンデンサ(以下、単に「コンデンサ」と
略称する。)が得られる。
【0003】図3[1]は、このような従来の固体電解
コンデンサ素子を示す断面図である。以下、この図面に
基づき説明する。
【0004】固体電解コンデンサ素子20は、弁作用金
属焼結体21/酸化皮膜22/二酸化マンガン層23/
グラファイト層24/銀ペースト層25からなる。弁作
用金属焼結体21が陽極、酸化皮膜22が誘電体、二酸
化マンガン層23が固体電解質層、二酸化マンガン層2
3/グラファイト層24/銀ペースト層25が対向電極
である。
【0005】二酸化マンガン層23は、導電率が低く、
かつ表面の凹凸が激しい。銀ペースト層25は、導電率
が高く、かつ表面の凹凸が少ない。グラファイト層24
は、二酸化マンガン層23と銀ペースト層25との間に
あって、界面抵抗を低減させている。そのため、グラフ
ァイト層24は、導電率が固体電解質と銀ペーストとの
中間(10〜100[S/cm]程度)であって、かつ
粒子の細かいものが望まれる。
【0006】コンデンサの技術動向としては、低ESR
化が求められている。ESRとは、「等価直列抵抗」の
ことである。近年、低ESR化を実現するために、固体
電解質として従来の二酸化マンガンに代えて導電性高分
子が用いられつつある。この導電性高分子の導電率は、
10〜100[S/cm]程度であり、二酸化マンガン
に比べて10〜100倍高い。
【0007】図3[2]は、固体電解質として二酸化マ
ンガンに代えて導電性高分子を用いた、従来の固体電解
コンデンサ素子を示す断面図である。以下、この図面に
基づき説明する。
【0008】従来の固体電解コンデンサ素子30は、弁
作用金属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層3
3/グラファイト層24/銀ペースト層25からなる。
弁作用金属焼結体21が陽極、酸化皮膜22が誘電体、
導電性高分子層33が固体電解質層、導電性高分子層3
3/グラファイト層24/銀ペースト層25が対向電極
である。
【0009】グラファイト層24の役割は次のように考
えられている。.グラファイト層24が酸素を遮断す
ることにより、導電性高分子層33の酸化による熱劣化
を抑制する。.グラファイト層24が導電性高分子層
33と銀ペースト層25との間の接触抵抗を低減させ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子技術の急激
な進展に伴い、固体電解コンデンサ素子の更なる低ES
R化及び低価格化が求められている。しかしながら、現
在の技術ではそれらの実現が困難であった。
【0011】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、更なる低ES
R化及び低価格化を実現可能とする、固体電解コンデン
サ素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、近年の導電
性高分子の耐熱性が向上したこと、及び導電性高分子層
の表面が滑らかであることに着目し、グラファイト層を
用いない固体電解コンデンサ素子を試作してみた。その
結果、従来と同等以上の特性を有する固体電解コンデン
サ素子を得ることができた。つまり、グラファイト層の
抵抗が削減されるため、低ESR化が実現できた。そし
て、グラファイト層が削減されるため、工程数及び材料
点数が減少することにより低価格化が実現できた。本発
明は、この知見に基づきなされたものである。
【0013】本発明は、弁作用金属からなる陽極と、弁
作用金属の酸化皮膜からなる誘電体と、誘電体を陽極と
共に挟持する対向電極とを備えた固体電解コンデンサ素
子において、対向電極を改良したものである。すなわ
ち、対向電極は、誘電体に接するとともに耐熱性の高い
導電性高分子からなる固体電解質層と、固体電解質層に
接する導電層とからなる。
【0014】耐熱性の高い導電性高分子とは、例えば、
100℃の環境中で1000時間保持した場合に、導電
率が初期値の85%以上ある導電性高分子をいう。ま
た、導電性高分子の導電率は、好ましくは30〜100
[S/cm]である。30[S/cm]以下では低ES
R化が実現困難になるため、100[S/cm]以上で
は洩れ電流が大きくなるためである。導電性高分子の具
体例としては、ポリアニリン、ポリエチレンジオキシチ
オフェン等が挙げられる。これらの場合、導電層として
は銀ペーストが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る固体電解コ
ンデンサ素子の一実施形態を示す断面図である。以下、
この図面に基づき説明する。
【0016】固体電解コンデンサ素子10は、弁作用金
属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層13/銀
ペースト層25からなる。弁作用金属焼結体21が陽
極、酸化皮膜22が誘電体、導電性高分子層13が固体
電解質層、銀ペースト層25が導電層、導電性高分子層
13/銀ペースト層25が対向電極である。
【0017】図2は、本実施形態の実施例、及びその比
較例における各特性を示す図表である。以下、図1、図
2及び図3[2]に基づき説明する。図2には、樹脂外
装後の1[kHz]での容量、100[kHz]でのE
SR、6.3[V]/1分間充電後の漏れ電流値、10
5[℃]−500時間の高温暴露をしたときのESR特
性変化(初期値に対する変化)を記載した。
【0018】
【実施例1】図1において、弁作用金属焼結体21とし
て、縦4.0[mm]×横3.6[mm]×厚さ1.8
[mm]のタンタル微粉末焼結体を用いた。そして、弁
作用金属焼結体21をリン酸水溶液に浸漬し、20
[V]で陽極酸化することにより酸化皮膜22を形成し
た。続いて、酸化皮膜22の表面に、ポリ3,4−エチ
レンジオキシチオフェンからなる導電性高分子層13を
形成した。このとき、導電性高分子層13の膜厚は5〜
50[μm]であった。最後に、導電性高分子層13の
表面に銀ペースト層25を形成することにより、固体電
解コンデンサ素子10を得た。
【0019】図2に示すように、固体電解コンデンサ素
子10のコンデンサ特性(容量、誘電正接、漏れ電流)
を測定したところ、良好な特性、特に従来技術よりもE
SRの低い特性が得られた。更に、固体電解コンデンサ
素子10に陽・陰極端子接続後、モールド外装して得ら
れたコンデンサにおいても、良好な特性が得られた。
【0020】
【実施例2】図1において、実施例1の導電性高分子層
13を、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンから
ポリアニリンに変更した。他の工程は実施例1と同様で
ある。得られたコンデンサの特性を図2に示す。
【0021】
【比較例1】図3[2]において、実施例1と同様の条
件で導電性高分子ポリ3,4−エチレンジオキシチオフ
ェンからなる導電性高分子層33を形成した。続いて、
順次グラファイト層24、銀ペースト層25を形成し
た。すなわち、対向電極を、導電性高分子層33/グラ
ファイト層24/銀ペースト層25の三層構造とした。
【0022】図2に示すように、固体電解コンデンサ素
子30のコンデンサ特性(容量、誘電正接、漏れ電流)
を測定したところ、ESR特性が実施例1に比べ約15
%高かった。更に、固体電解コンデンサ素子30に陽・
陰極端子接続後、モールド外装して得られたコンデンサ
においても、ESR特性が約15%高かった。
【0023】
【比較例2】実施例1の導電性高分子をポリピロール
(耐熱性の低い導電性高分子)に変更しただけで、対向
電極を導電性高分子層/銀ペースト層の二層構造とし
た。固体電解コンデンサ素子のコンデンサ特性(容量、
誘電正接、漏れ電流)は実施例1と同等であった。ただ
し、図2に示すように、ESR特性は材料に起因して高
くなった。更に、固体電解コンデンサ素子に陽・陰極端
子接続後、モールド外装したコンデンサを105[℃]
−500時間の高温暴露したときに、ESR特性の劣化
が確認された。
【0024】
【発明の効果】従来の固体電解コンデンサ素子の対向電
極は、導電性高分子層/グラファイト層/銀ペースト層
の三層であった。本発明に係る固体電解コンデンサ素子
によれば、導電性高分子を耐熱性の高いものとしたこと
により、グラファイト層を省略できる。そのため、グラ
ファイト層の抵抗分及びその界面抵抗分を削減できるの
で、低ESR化を達成できる。また、製造工程が簡略化
されるとともに、材料費も低減されるので、低価格化も
達成できる。更に、グラファイト層の膜厚分だけ小型化
も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体電解コンデンサ素子の一実施
形態を示す断面図である。
【図2】図1の固体電解コンデンサ素子の実施例及びそ
の比較例における、各特性を示す図表である。
【図3】従来の固体電解コンデンサ素子を示す断面図で
あり、図3[1]が第一例、図3[2]が第二例であ
る。
【符号の説明】 10 固体電解コンデンサ素子 13 導電性高分子層 21 弁作用金属焼結体 22 酸化皮膜 25 銀ペースト層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属からなる陽極と、前記弁作用
    金属の酸化皮膜からなる誘電体と、この誘電体を前記陽
    極と共に挟持する対向電極と、 を備えた固体電解コンデンサ素子において、 前記対向電極は、前記誘電体に接するとともに耐熱性の
    高い導電性高分子からなる固体電解質層と、この固体電
    解質層に接する導電層とからなる、 ことを特徴とする固体電解コンデンサ素子。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性の高い導電性高分子とは、1
    00[℃]の環境中で1000時間保持した場合に、導
    電率が初期値の85%以上ある導電性高分子をいう、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。
  3. 【請求項3】 前記導電性高分子の導電率が30〜10
    0[S/cm]である、 請求項1又は2記載の固体電解コンデンサ素子。
  4. 【請求項4】 前記導電性高分子がポリアニリンであ
    る、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。
  5. 【請求項5】 前記導電性高分子がポリエチレンジオキ
    シチオフェンである、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。
  6. 【請求項6】 前記導電層が銀ペーストからなる、 請求項4又は5記載の固体電解コンデンサ素子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059776A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサ
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US6873518B2 (en) 2001-09-20 2005-03-29 Nec Corporation Shielded strip line device and method of manufacture thereof
JP2008300637A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 E I Du Pont De Nemours & Co 固体電解コンデンサ電極用導体ペーストおよび該導体ペーストを使用した固体電解コンデンサの電極の製造方法
JP2012069788A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ

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