JP2001068381A - 固体電解コンデンサ素子 - Google Patents
固体電解コンデンサ素子Info
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Abstract
金属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層13/
銀ペースト層25からなる。従来の固体電解コンデンサ
素子の対向電極は、導電性高分子層/グラファイト層/
銀ペースト層の三層であった。本発明に係る固体電解コ
ンデンサ素子によれば、導電性高分子を耐熱性の高いも
のとし、グラファイト層を省略したことにより、その抵
抗分及び界面抵抗分を削減できるので、低ESR化を達
成できる。また、製造工程が簡略化されるとともに、材
料費も低減されるので、低価格化も達成できる。
Description
電解コンデンサ、タンタル固体電解コンデンサ等に用い
られる、固体電解コンデンサ素子に関する。
l,Ta,Nb等の弁作用金属の表面に陽極酸化によっ
て酸化皮膜を形成し、対向電極としてMnO2等の金属
酸化物を用いたものである。この固体電解コンデンサ素
子に端子を接続し、全体に樹脂封止等を施すことによ
り、固体電解コンデンサ(以下、単に「コンデンサ」と
略称する。)が得られる。
コンデンサ素子を示す断面図である。以下、この図面に
基づき説明する。
属焼結体21/酸化皮膜22/二酸化マンガン層23/
グラファイト層24/銀ペースト層25からなる。弁作
用金属焼結体21が陽極、酸化皮膜22が誘電体、二酸
化マンガン層23が固体電解質層、二酸化マンガン層2
3/グラファイト層24/銀ペースト層25が対向電極
である。
かつ表面の凹凸が激しい。銀ペースト層25は、導電率
が高く、かつ表面の凹凸が少ない。グラファイト層24
は、二酸化マンガン層23と銀ペースト層25との間に
あって、界面抵抗を低減させている。そのため、グラフ
ァイト層24は、導電率が固体電解質と銀ペーストとの
中間(10〜100[S/cm]程度)であって、かつ
粒子の細かいものが望まれる。
化が求められている。ESRとは、「等価直列抵抗」の
ことである。近年、低ESR化を実現するために、固体
電解質として従来の二酸化マンガンに代えて導電性高分
子が用いられつつある。この導電性高分子の導電率は、
10〜100[S/cm]程度であり、二酸化マンガン
に比べて10〜100倍高い。
ンガンに代えて導電性高分子を用いた、従来の固体電解
コンデンサ素子を示す断面図である。以下、この図面に
基づき説明する。
作用金属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層3
3/グラファイト層24/銀ペースト層25からなる。
弁作用金属焼結体21が陽極、酸化皮膜22が誘電体、
導電性高分子層33が固体電解質層、導電性高分子層3
3/グラファイト層24/銀ペースト層25が対向電極
である。
えられている。.グラファイト層24が酸素を遮断す
ることにより、導電性高分子層33の酸化による熱劣化
を抑制する。.グラファイト層24が導電性高分子層
33と銀ペースト層25との間の接触抵抗を低減させ
る。
な進展に伴い、固体電解コンデンサ素子の更なる低ES
R化及び低価格化が求められている。しかしながら、現
在の技術ではそれらの実現が困難であった。
R化及び低価格化を実現可能とする、固体電解コンデン
サ素子を提供することにある。
性高分子の耐熱性が向上したこと、及び導電性高分子層
の表面が滑らかであることに着目し、グラファイト層を
用いない固体電解コンデンサ素子を試作してみた。その
結果、従来と同等以上の特性を有する固体電解コンデン
サ素子を得ることができた。つまり、グラファイト層の
抵抗が削減されるため、低ESR化が実現できた。そし
て、グラファイト層が削減されるため、工程数及び材料
点数が減少することにより低価格化が実現できた。本発
明は、この知見に基づきなされたものである。
作用金属の酸化皮膜からなる誘電体と、誘電体を陽極と
共に挟持する対向電極とを備えた固体電解コンデンサ素
子において、対向電極を改良したものである。すなわ
ち、対向電極は、誘電体に接するとともに耐熱性の高い
導電性高分子からなる固体電解質層と、固体電解質層に
接する導電層とからなる。
100℃の環境中で1000時間保持した場合に、導電
率が初期値の85%以上ある導電性高分子をいう。ま
た、導電性高分子の導電率は、好ましくは30〜100
[S/cm]である。30[S/cm]以下では低ES
R化が実現困難になるため、100[S/cm]以上で
は洩れ電流が大きくなるためである。導電性高分子の具
体例としては、ポリアニリン、ポリエチレンジオキシチ
オフェン等が挙げられる。これらの場合、導電層として
は銀ペーストが好ましい。
ンデンサ素子の一実施形態を示す断面図である。以下、
この図面に基づき説明する。
属焼結体21/酸化皮膜22/導電性高分子層13/銀
ペースト層25からなる。弁作用金属焼結体21が陽
極、酸化皮膜22が誘電体、導電性高分子層13が固体
電解質層、銀ペースト層25が導電層、導電性高分子層
13/銀ペースト層25が対向電極である。
較例における各特性を示す図表である。以下、図1、図
2及び図3[2]に基づき説明する。図2には、樹脂外
装後の1[kHz]での容量、100[kHz]でのE
SR、6.3[V]/1分間充電後の漏れ電流値、10
5[℃]−500時間の高温暴露をしたときのESR特
性変化(初期値に対する変化)を記載した。
て、縦4.0[mm]×横3.6[mm]×厚さ1.8
[mm]のタンタル微粉末焼結体を用いた。そして、弁
作用金属焼結体21をリン酸水溶液に浸漬し、20
[V]で陽極酸化することにより酸化皮膜22を形成し
た。続いて、酸化皮膜22の表面に、ポリ3,4−エチ
レンジオキシチオフェンからなる導電性高分子層13を
形成した。このとき、導電性高分子層13の膜厚は5〜
50[μm]であった。最後に、導電性高分子層13の
表面に銀ペースト層25を形成することにより、固体電
解コンデンサ素子10を得た。
子10のコンデンサ特性(容量、誘電正接、漏れ電流)
を測定したところ、良好な特性、特に従来技術よりもE
SRの低い特性が得られた。更に、固体電解コンデンサ
素子10に陽・陰極端子接続後、モールド外装して得ら
れたコンデンサにおいても、良好な特性が得られた。
13を、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンから
ポリアニリンに変更した。他の工程は実施例1と同様で
ある。得られたコンデンサの特性を図2に示す。
件で導電性高分子ポリ3,4−エチレンジオキシチオフ
ェンからなる導電性高分子層33を形成した。続いて、
順次グラファイト層24、銀ペースト層25を形成し
た。すなわち、対向電極を、導電性高分子層33/グラ
ファイト層24/銀ペースト層25の三層構造とした。
子30のコンデンサ特性(容量、誘電正接、漏れ電流)
を測定したところ、ESR特性が実施例1に比べ約15
%高かった。更に、固体電解コンデンサ素子30に陽・
陰極端子接続後、モールド外装して得られたコンデンサ
においても、ESR特性が約15%高かった。
(耐熱性の低い導電性高分子)に変更しただけで、対向
電極を導電性高分子層/銀ペースト層の二層構造とし
た。固体電解コンデンサ素子のコンデンサ特性(容量、
誘電正接、漏れ電流)は実施例1と同等であった。ただ
し、図2に示すように、ESR特性は材料に起因して高
くなった。更に、固体電解コンデンサ素子に陽・陰極端
子接続後、モールド外装したコンデンサを105[℃]
−500時間の高温暴露したときに、ESR特性の劣化
が確認された。
極は、導電性高分子層/グラファイト層/銀ペースト層
の三層であった。本発明に係る固体電解コンデンサ素子
によれば、導電性高分子を耐熱性の高いものとしたこと
により、グラファイト層を省略できる。そのため、グラ
ファイト層の抵抗分及びその界面抵抗分を削減できるの
で、低ESR化を達成できる。また、製造工程が簡略化
されるとともに、材料費も低減されるので、低価格化も
達成できる。更に、グラファイト層の膜厚分だけ小型化
も達成できる。
形態を示す断面図である。
の比較例における、各特性を示す図表である。
あり、図3[1]が第一例、図3[2]が第二例であ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 弁作用金属からなる陽極と、前記弁作用
金属の酸化皮膜からなる誘電体と、この誘電体を前記陽
極と共に挟持する対向電極と、 を備えた固体電解コンデンサ素子において、 前記対向電極は、前記誘電体に接するとともに耐熱性の
高い導電性高分子からなる固体電解質層と、この固体電
解質層に接する導電層とからなる、 ことを特徴とする固体電解コンデンサ素子。 - 【請求項2】 前記耐熱性の高い導電性高分子とは、1
00[℃]の環境中で1000時間保持した場合に、導
電率が初期値の85%以上ある導電性高分子をいう、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。 - 【請求項3】 前記導電性高分子の導電率が30〜10
0[S/cm]である、 請求項1又は2記載の固体電解コンデンサ素子。 - 【請求項4】 前記導電性高分子がポリアニリンであ
る、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。 - 【請求項5】 前記導電性高分子がポリエチレンジオキ
シチオフェンである、 請求項1記載の固体電解コンデンサ素子。 - 【請求項6】 前記導電層が銀ペーストからなる、 請求項4又は5記載の固体電解コンデンサ素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24430199A JP2001068381A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 固体電解コンデンサ素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24430199A JP2001068381A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 固体電解コンデンサ素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001068381A true JP2001068381A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17116712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24430199A Withdrawn JP2001068381A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 固体電解コンデンサ素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001068381A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003059776A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Nippon Chemicon Corp | 固体電解コンデンサ |
JP2005033813A (ja) * | 2004-07-26 | 2005-02-03 | Nec Corp | シールドスリップ線路型素子 |
US6873518B2 (en) | 2001-09-20 | 2005-03-29 | Nec Corporation | Shielded strip line device and method of manufacture thereof |
JP2008300637A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 固体電解コンデンサ電極用導体ペーストおよび該導体ペーストを使用した固体電解コンデンサの電極の製造方法 |
JP2012069788A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24430199A patent/JP2001068381A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6873518B2 (en) | 2001-09-20 | 2005-03-29 | Nec Corporation | Shielded strip line device and method of manufacture thereof |
JP2005033813A (ja) * | 2004-07-26 | 2005-02-03 | Nec Corp | シールドスリップ線路型素子 |
JP2008300637A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 固体電解コンデンサ電極用導体ペーストおよび該導体ペーストを使用した固体電解コンデンサの電極の製造方法 |
JP2012069788A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサ |
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